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JP4578857B2 - 昇降キャリッジのティルト構造 - Google Patents
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Description

本発明は、三方向スタッキングトラックに搭載される昇降キャリッジのティルト構造に関する。
従来より、フォークが車両の進行方向及びその両側に対して向き、荷の積付けができるフォークリフト、いわゆる三方向スタッキングトラックが知られている。この三方向スタッキングトラックによると、車体に立設されたマストに対して昇降キャリッジが昇降可能に設けられ、この昇降キャリッジに旋回(ローテート)可能なフォークが設けられている。そして、昇降キャリッジに、フォークの後端を支持し、フォークをその先端が上下する方向に回動(ティルト)させるティルト構造が下記の特許文献に開示されており、油圧シリンダによってフォークをティルトさせる構成が採られている。
実開昭55−172297号公報
油圧シリンダによってフォークをティルトさせる構成では、油圧シリンダのストロークを十分に確保する必要性から、油圧シリンダ自体を小型化することは困難であり、昇降キャリッジ全体の小型化が妨げられている。
また、油圧シリンダに代えて電動機によりフォークをティルトさせることも考えられるが、このような電動機の収納スペースを確保するために、昇降キャリッジを不要に大型化することになる。特に、3方向スタッキングトラックでは、昇降キャリッジに直立して設けた支軸の周りにフォークを旋回(ローテート)する動作と、昇降キャリッジ自体を車幅方向に移動(シフト)させる動作を行なうための駆動源を収納しなければならないので、上記の問題は更に顕著となる。
そこで、本発明の目的は、昇降キャリッジの小型化を達成できるティルト構造を提供することにある。
本発明は、後端を立ち上げて上端部を有する直立片を形成し、先端を水平に延出するフォークと、上端及び下端を有し、駆動源により回転するローテート用直立軸と、前記直立軸に接続され前記直立軸から水平方向へ両端を突出し、該両端の間に、前記フォークの直立片の上端部を回動自在に支持するティルト用水平軸と、前記水平軸から下方へ離間する位置にて前記直立軸に結合され、前記フォークを、前記水平軸を支点に前記先端が上下する方向へ回動させるティルト駆動手段とを備える昇降キャリッジのティルト構造であって、前記ティルト駆動手段は、前記直立軸の下端から突出する出力軸、及び該出力軸を貫通して該出力軸の下方へ突出する入力軸を有し、該入力軸の回転を減速して前記出力軸を回転させる減速機と、前記入力軸に回転力を入力する回転機と、前記出力軸に偏心ピンを介して接合し、前記フォークの直立片を従動させる伝達手段と、を備えることを特徴とする。
更に、本発明に係る昇降キャリッジのティルト構造は、前記水平軸の両端に回転自在に各々支持される一対の軸受部の間に掛け渡され前記フォークの直立片に近接するティルトバーを備えると共に、前記伝達手段は前記減速機の出力軸に対して偏心するよう位置決めされた偏心ピンと、一端が該偏心ピンを介して前記出力軸に接合し、他端が前記ティルトバーに接合する連結ロッドとを備え、前記出力軸の回転が前記偏心ピンによって前記連結ロッドの往復運動に変換され、該連結ロッドの往復運動が前記フォークの直立片に向かって進退する動きとして前記ティルトバーに伝達されることにより前記ティルバーが進退動し、前記連結ロッドと共に進退動する前記ティルトバーに、前記フォークの直立片を従動させることを特徴とする。
更に、本発明に係る昇降キャリッジのティルト構造は、前記回転機が、前記直立軸の下端付近に配置されることを特徴とする。
更に、本発明に係る昇降キャリッジのティルト構造は、前記直立軸と前記入力軸が、互いに同軸周りに回転することを特徴とする。
本発明に係る昇降キャリッジのティルト構造によれば、回転機の回転力が直立軸の下端から入力軸に入力されると、この入力軸の回転(以下「高速回転」と記す。)が、減速機によって減速され低速回転に変換されて出力軸から出力される。そして、出力軸の回転力が、伝達手段を介してフォークに伝達されることにより、フォークが、その先端を上下に移動するように、水平軸を支点として回転(ティルト)する。
伝達手段は、減速機の出力軸に対して偏心するよう位置決めされた偏心ピンと、一端が該偏心ピンを介して出力軸に接合し、他端がティルトバーに接合する連結ロッドとを備える。伝達手段は、連結ロッドの一端を偏心ピンを介して出力軸に接合し、連結ロッドの他端をティルトバーに接合しているので、出力軸の回転を往復運動、即ちフォークの直立片に向かって連結ロッドが進退する動きに変換しつつ、ティルトバーまで伝達できる。従って、出力軸の回転力をチェーン又はギア等の伝達機構を用いてフォークへ伝達する場合に比較して、直立軸の下端周辺、更には昇降キャリッジの全体を小型化することができる。なお、上記連結ロッドの代えて、偏心ピンにカムフォロアを取り付け、該カムフォロアによってティルトバーを押圧しても良い。
また、ティルトバーは、水平軸の両端に回転自在に各々支持される一対の軸受部の間に掛け渡された状態で、フォークの直立片に近接するので、連結ロッドと共にティルトバーを進退動させることにより、このティルトバーに、フォークを従動させることができる。従って、水平軸の両端の間であれば、その何処にフォークの上端部を位置させても、言い換えれば水平軸の両端の間の何処にフォークを移動させても、このようなフォークを確実に回動(ティルト)させられる。
更に、本発明に係る昇降キャリッジのティルト構造によれば、回転機が、直立軸の下端付近に配置されるので、昇降キャリッジの高さ寸法を抑えることができる。また、直立軸と入力軸が、互いに同軸周りに回転するので、直立軸が回転(ローテート)しても、減速機の入力軸の回転中心が移動することがなく、回転機から入力軸までの間隔を一定に保持し、回転機の回転力を安定して入力軸まで伝達できるという利点が得られる。
本発明の実施形態に係る昇降キャリッジのティルト構造について、図面を参照しつつ説明する。以下に例示する昇降キャリッジは、図1及び図2に示す三方向スタッキングトラックvに専ら搭載される。
図3乃至図5に示すように、ティルト構造20は、上端11及び下端12を有するローテート用直立軸1と、この直立軸1に水平姿勢で支持されるティルト用水平軸2と、この水平軸2に後端31を回動自在に支持され先端32を略水平に延出したフォーク3と、水平軸2から下方へ離間する位置にて直立軸1に結合され水平軸2を支点にしてフォーク3をその先端32が上下する方向に回動(ティルト)させるティルト駆動手段4とから概ね構成されている。詳しくは次の通りである。
即ち、ティルト構造20が適用される昇降キャリッジ10の全体を図3に表している。昇降キャリッジ10は、図1及び図2に例示した三方向スタッキングトラックvの車台に立ち上げたマストmに、図3に示した複数のローラ101,102を介して鉛直方向へ昇降自在にベース部103を係合している。ベース部103は、車幅方向へ延びる一対の水平レール104を固定し、更に、一対の水平レール104に、車幅方向へ延びる2本のラックギア105を各々固定している。
一方、一対の水平レール104に溝部106を各々形成し、これらの溝部106内にローラ(同符号)が係合し、このローラを介してヘッド部107が車幅方向に移動自在にベース部103に取付けられている。ヘッド部107は、2本のラックギア105に各々噛み合う一対のピニオン108を設けた主軸109と、一対のピニオン108の片方に出力ピニオン119を噛み合わせたシフト用ギア付きモータ110と、直立軸1にギヤ列111を介して回転力を付与するローテート用モータ112とを備える。直立軸1は、上端11及び下端12がヘッド部107に各々軸受けされている。
図4乃至図6に示すように、フォーク3は、その後端31を立ち上げて上端部(軸受孔)33を有する直立片34を形成している。水平軸2は、直立軸1に支持体30を介して接続されて、その両方の端部21を直立軸1から各々突出すると共に、両方の端部21の間に、フォーク3の直立片34の上端11部を回動自在に支持する。直立軸1の周面におけるフォーク3へ向けられる箇所には、平面部35が設けられている。支持体30は、平面部35に複数のボルト36により固定される本体部37と、本体部37の両側へ延出する形状の水平延出部38と、水平延出部38の両端に各々設けられ水平軸2の両方の端部21を各々固定する一対の固定部39とを備える。
ティルト駆動手段4は、昇降キャリッジ10の下部に収納した駆動源(回転機)Mから回転力が入力される入力軸5と、入力軸5の高速回転を減速して出力する出力軸7を有する減速機8と、出力軸7の回転力をフォーク3に伝達することによりフォーク3を回動(ティルト)させる後述の伝達手段9とを備える。入力軸5は出力軸7を貫通し、入力軸5の周りを出力軸7は自由に回転できる。駆動源Mは、その出力軸に設けたプーリ51に発生する回転力を、無端状ベルト52を介して、入力軸5に設けたプーリ53に伝達する回転機である。
図5に例示した減速機8は、周知のサイクロ減速機(登録商標)を主体とする。この他、入力軸5によって回転するサンギアの周囲に、プラネタリギアを回転させ、このプラネタリギアの回転力を出力軸に伝える遊星歯車もしくは差動歯車機構を主体とする減速機を適用しても良い。直立軸1と入力軸5とは、互いに軸心を一致して同軸周りに回転できるよう位置決めされている。これは、直立軸1が回転(ローテート)しても、減速機8の入力軸5の回転中心から駆動源Mまでの距離が変化するのを防止し、無端状ベルト52の張りを一定に保てるからである。
伝達手段9は、減速機8の出力軸7に対して偏心するよう位置決めされた球面滑り軸受を主体とする偏心ピン17と、ティルトバー16の下部に取付けた球面滑り軸受を主体とするピン18と、出力軸7に一端を偏心ピン17を介して接合し他端をピン18を介してティルトバー16に接合した連結ロッド19とを備える。ティルトバー16は、水平軸2の両方の端部21に回転自在に各々支持される一対の軸受部(孔)161を有し、一対の軸受部161の間に掛け渡された本体が自重で水平軸2から垂れ下がった状態で、フォーク3の直立片34に近接する。
以上に述べたティルト構造20によれば、駆動源Mの回転力が入力軸5に入力され、入力軸5が回転すると、この高速回転は、減速機8によって低速回転に変換されて出力軸7から出力される。入力軸5と出力軸7の回転比率は90対1前後が好ましい。これは、駆動源Mの回転力を良好に増大させられることに加え、直立軸1が例えば約180°の範囲で回転(ローテート)し、その分、駆動源Mに対して減速機8の入力軸5が回転することになっても、上記の回転比率に設定しておけば、直立軸1の回転がフォーク3のティルト動作に殆ど影響することがないからである。
更に、出力軸7の回転が偏心ピン17によって連結ロッド19の往復運動に変換される。このような往復運動は、フォーク3の直立片に向かって連結ロッド19が進退する動きとして、ティルトバー16まで伝達される。同時に、連結ロッド19と共にティルトバー16も進退動する。このティルトバー16に、フォーク3の直立片34が従動することになり、フォーク3は、その先端32が上下に移動(上昇又は下降)するように、水平軸2を支点として回動(ティルト)する。
また、フォーク3の上端部33を、水平軸2の両方の端部21の間の何処に位置させても、図6から明らかなように、ティルトバー16はフォーク3の直立片34に近接する。このため、フォーク3の位置をオペレータが荷物の大きさに応じて調整しても、フォーク3を上記のように確実に回動させることができる。また、減速機8に回転力を入力し出力軸7と共に偏心ピン17を回転させ続けた場合、連結ロッド19は進退動を繰り返すだけなので、フォーク3の先端32は上限と下限の間を繰り返し昇降することになる。従って、減速機とフォークとの間にトルクリミッタ等の安全装置を設けなくても、減速機に回転力を入力する駆動源等に過負荷が加わる恐れが無い。
また、以上の構成により、昇降キャリッジの高さ寸法を抑えることができる。即ち、昇降キャリッジ10の上部に駆動源Mを収納する場合には、駆動源Mから入力軸5へ回転力を伝達するプーリ等も、昇降キャリッジ10の上部に収納しなければならない。これに対してティルト構造10は、直立軸1の下端12に減速機8を配置しているので、減速機8の入力軸5に回転力を入力する駆動源Mを、直立軸1の下端12付近に配置することが可能となり、更には、駆動源Mから入力軸5へ回転力を伝達するプーリ等も直立軸1の下端12の近傍に配置することができる。
尚、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、又は変形を加えた態様で実施できるものである。例えば、以上の説明では、ティルトバー16と連結ロッド19を単に接触させているが、これらの接点をピン接合する等しても良い。また、単なるカムフォロアと板との関係でも良い。これにより、フォーク3を強制的に回動させることができる。
本発明の実施形態に係る昇降キャリッジを搭載したフォークリフトの側面図。 本発明の実施形態に係る昇降キャリッジを搭載したフォークリフトの平面図。 本発明の実施形態に係る昇降キャリッジの側面図。 (a)は本発明の実施形態に係る昇降キャリッジの要部の側面図、(b)はその連結構造を示す断面図。 本発明の実施形態に係る昇降キャリッジに適用した減速機の断面図。 本発明の実施形態に係る昇降キャリッジに適用したティルトバーの正面図。
符号の説明
1:直立軸
2:水平軸
3:フォーク
4:ティルト駆動手段
5:入力軸
6:ネジ棒
7:出力軸
8:減速機
9:伝達手段
10:昇降キャリッジ
11:上端
12:下端
16:ティルトバー
17:偏心ピン
19:連結ロッド
20:ティルト構造
21:端部
31:後端
32:先端
34:直立片
161:軸受部
M:駆動源(回転機)

Claims (4)

  1. 後端を立ち上げて上端部を有する直立片を形成し、先端を水平に延出するフォークと、
    上端及び下端を有し、駆動源により回転するローテート用直立軸と、
    前記直立軸に接続され前記直立軸から水平方向へ両端を突出し、該両端の間に、前記フォークの直立片の上端部を回動自在に支持するティルト用水平軸と、
    前記水平軸から下方へ離間する位置にて前記直立軸に結合され、前記フォークを、前記水平軸を支点に前記先端が上下する方向へ回動させるティルト駆動手段とを備える昇降キャリッジのティルト構造であって、
    前記ティルト駆動手段は、前記直立軸の下端から突出する出力軸、及び該出力軸を貫通して該出力軸の下方へ突出する入力軸を有し、該入力軸の回転を減速して前記出力軸を回転させる減速機と、
    前記入力軸に回転力を入力する回転機と、
    前記出力軸に偏心ピンを介して接合し、前記フォークの直立片を従動させる伝達手段と、
    を備えることを特徴とする昇降キャリッジのティルト構造。
  2. 前記水平軸の両端に回転自在に各々支持される一対の軸受部の間に掛け渡され前記フォークの直立片に近接するティルトバーを備えると共に、
    前記伝達手段は前記減速機の出力軸に対して偏心するよう位置決めされた偏心ピンと、一端が該偏心ピンを介して前記出力軸に接合し、他端が前記ティルトバーに接合する連結ロッドとを備え、
    前記出力軸の回転が前記偏心ピンによって前記連結ロッドの往復運動に変換され、該連結ロッドの往復運動が前記フォークの直立片に向かって進退する動きとして前記ティルトバーに伝達されることにより前記ティルバーが進退動し、前記連結ロッドと共に進退動する前記ティルトバーに、前記フォークの直立片を従動させることを特徴とする請求項1に記載の昇降キャリッジのティルト構造。
  3. 前記回転機が、前記直立軸の下端付近に配置されることを特徴とする請求項1又は2に記載の昇降キャリッジのティルト構造。
  4. 前記直立軸と前記入力軸が、互いに同軸周りに回転することを特徴とする請求項1乃至3に記載の昇降キャリッジのティルト構造。
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