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JP4579170B2 - コンデンサ電動機、検査装置及び換気扇 - Google Patents
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JP4579170B2 - コンデンサ電動機、検査装置及び換気扇 - Google Patents

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Description

この発明は、換気扇等の羽根車駆動に最適なコンデンサ電動機に関し、特に固定子巻線に発生する誘起電圧に基づいて回転子の偏心が測定可能とされたコンデンサ電動機、その偏心の測定を行う検査装置、及びその電動機を用いた換気扇に関するものである。
固定子巻線に発生する誘起電圧に基づいて回転子の偏心量を測定する場合、従来、固定子の主巻線及び補助巻線の両端に電気的に接続する端子、及び主巻線及び補助巻線の中間点に電気的に接続する端子を電動機の外殻に設けておき、主巻線及び補助巻線の両端と中間点との間の誘起電圧の検出を行い、この誘起電圧に基づいて、回転子の偏心量を測定する提案がされている。
このような構成の電動機及び回転子の偏心量の測定方法においては、固定子と回転子との間の空隙の均一性、つまり固定子に対する回転子の偏心量を容易な方法にて測定することができ、電動機の信頼性を向上させるとともにコストダウンを図ることができる(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、単相交流電力を入力とする単相誘導電動機において、始動時の回転トルクを得るために始動用コンデンサを搭載するものが提案されている。このようなコンデンサ始動方式の電動機は、一般に、始動用コンデンサを直列に接続した始動巻線を利用して起動し、回転数上昇後に遠心スイッチで開放する。しかしながら、比較的小型の所謂コンデンサ電動機と呼ばれる電動機で、運転時にも補助巻線にコンデンサを接続して運転して、遠心スイッチが無く、コンデンサの容量などもそれに適したものにされている電動機もある。
特開2001−320850号公報
従来、固定子巻線に発生する誘起電圧に基づいて回転子の偏心が測定可能とされた電動機においては、製品となった場合に必要がない中間点から延びる端子までもが電動機の外殻に設けられていた。そのため、この端子を誤って使用してしまう可能性があるとともに、端子に振れることのないように取り扱いを容易とするには、この端子を収納するための端子箱等を別途設けなければならず、部品点数が増えコストが増加するという課題を有していた。
この発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、固定子に対する回転子の偏心量を容易な方法にて測定することができるとともに、部品点数を増やさずコストが増加することのないコンデンサ電動機、このコンデンサ電動機の検査装置及びこのコンデンサ電動機を用いた換気扇を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、この発明に係るコンデンサ電動機は、固定子の主巻線の両端及び中間点から延びる端子と、補助巻線の両端及び中間点から延びる端子とを外郭の外に延出させることにより、主巻線及び補助巻線の両端と中間点との間の誘起電圧の測定を可能としている。また、端子の延出部を覆うように設けられ、始動用コンデンサを含む電気部品を収納するとともに、主巻線の両端から延びる端子及び補助巻線の両端から延びる端子を進入させる端子台を有している。
この発明に係る電動機においては、固定子に対する回転子の偏心量を容易な方法にて測定することができ、始動用コンデンサを含む電気部品を収納するための端子台は、主巻線の両端から延びる端子及び補助巻線の両端から延びる端子を進入させるので、別途端子箱等を設ける必要がなく部品点数が増加しないのでコストが増大することがない。
以下、本発明に係るコンデンサ電動機、検査装置及び換気扇の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1の換気扇の横断面図である。図1において、換気扇90は、例えば屋内と屋外とを隔てる壁部又は天井部等に形成された換気口に取り付けられて屋内空気の換気を行う。換気扇90は、換気口に取り付けられて内部に通風路(空気流路)91を形成するケーシング(ベルマウス)92と、ケーシング92内に配設されて通風路91を介して空気を強制的に移動させる送風機95とを含む。送風機95は、コンデンサ電動機80とこのコンデンサ電動機80の駆動軸81に取り付けられた羽根車93とから構成される。
図2はこの発明の実施の形態1のコンデンサ電動機80の内部構造を示す横断面図である。コンデンサ電動機80は、電動機本体60と端子台70とから構成されている。図3は電動機本体60と端子台70とを分割した状態を示す。
電動機本体60は、中心に駆動軸81を貫通させる回転子10と、この回転子10を貫通させる貫通穴を中央部に有する固定子20と、これら回転子10および固定子20を収納するフロントブラケット82およびリヤブラケット83とを有している。このうち、固定子20は、薄い鋼板が多数積層されてなる固定子鉄心30と、固定子鉄心30のティースに巻装された固定子巻線50とから構成されている。
回転子10は、2つのベアリングによって、回転可能に支持されている。すなわち、電動機本体60は、さらにフロントブラケット82およびリヤブラケット83の中央部にそれぞれ形成された凹部に外輪が嵌合固定され、内輪が駆動軸81に嵌合固定されたフロントベアリング84およびリアベアリング85を有している。回転子10の外径と固定子20の内径との間には微少な間隙が全周にわたって均一となるように形成されている。つまり、回転子10と固定子20とは、軸心を一致させて配設されている。
一方、端子台70においては、樹脂等の絶縁材料にて作製されてリヤブラケット83の後端部(駆動軸81の突出する側を前端部とする)を全体にわたって覆うように配設され、内部にコンデンサ71を始めとする各種電気部品を収納している。
図4は固定子鉄心30の構造を示す斜視面図である。固定子鉄心30は、断面略T字型を成す4個のティース部31と、外周にて環状を成し内周側に4個のティース部31の端部が係合する係合部が形成され、4個のティース部31と物理的及び電気的に結合して外周の磁路を形成するヨーク部32とから構成されている。ティース部31とヨーク部32は、両者ともに薄い鋼板が軸方向(厚さ方向)に多数積層されて作製されている。
図5は固定子鉄心30の各ティース部31に巻枠(絶縁体)40を介して巻線が巻装された中間組立体の斜視図である。図5においては、固定子巻線50を巻枠(絶縁体)40に巻装される有効な空間として図中網がけにして示している。つまり、図中網がけした部分は、巻線50が最大に巻装可能な空間領域を示し、固定子巻線50は実際にはこの空間領域の内側に巻装されることとなる。図6は主巻線51と補助巻線53と回転子10の電気的な位置関係を模式的に示す回路図である。図2にて説明した固定子巻線50は、主巻線51と補助巻線53とから構成されている。主巻線51は、さらに2つの巻線に分割されて、図5に示すように対向する2つのティース部31に第1主巻線51aと第2主巻線51bとして巻装されている。また、補助巻線53も同じように2つの巻線に分割されて、他の対向する2つのティース部31に第1補助巻線53aと第2補助巻線53bとして巻装されている。
巻枠40に支持されて6本の導電ピン51−1〜51−3,53−1〜53−3が立設されている。第1主巻線51aの巻始め(M1)が導電ピン51−1に電気的に接続されており、第1主巻線51aの巻終わり、つまり第2主巻線51bの巻始め、すなわち中間点(M2)が導電ピン51−2に電気的に接続されており、第2主巻線51bの巻終わり(M3)が導電ピン51−3に電気的に接続されている。同じようにして、第1補助巻線53aの巻始め(S1)が導電ピン53−1に電気的に接続されており、第1補助巻線53aの巻終わり、つまり第2補助巻線53bの巻始め、すなわち中間点(S2)が導電ピン53−2に電気的に接続されており、第2補助巻線53bの巻終わり(S3)が導電ピン53−3に電気的に接続されている。
図7は図5に示した中間組立体の後端部に内部カバーが装着された様子を示す斜視図である。内部カバー49は、巻枠40と同じように樹脂にて作製されており、巻枠40の後端部を覆って、リヤブラケット内部を絶縁している。導電ピン51−1,51−3,53−1,53−3は、各々内部カバー49に設けられた円筒状の支持部に支持されて、この支持部の中心部から突出している(図9)。一方、導電ピン51−2,53−2は、カバー49に設けられた円筒状の支持部に支持されて、この支持部の中央凹部内で露呈している(図10)。内部カバー49から突出する6本の導電ピン51−1〜51−3,53−1〜53−3のうち、巻線の両端(M1,M3,S1,S3)に電気的に接続された導電ピン51−1,51−3,53−1,53−3は、巻線の中間点(M2,S2)に電気的に接続された導電ピン51−2,53−2よりも、内部カバー49からの突出長さが長くされている。
図7に示した中間組立体は、ブラケット82,83の内部に収納されて電動機本体60を構成する。電動機本体60は後端側においてリヤブラケット83から6本の導電ピン51−1〜51−3,53−1〜53−3を突出させている。これらの導電ピンは、円筒状の支持部とともにリヤブラケット83から突出している(図3)。電動機本体60はこの状態(端子台70が取り付けられてない状態)にて、6本の導電ピン51−1〜51−3,53−1〜53に検査装置100を接続されて、回転子10の偏心量を測定される。この様子を図8に示す。回転子10の偏心量の測定に関しては後述する。電動機本体60は、回転子10の偏心量の測定が終了した後、後端部に端子台70が装着されてコンデンサ電動機80となる。
図9は導電ピン51−1が端子台70の内部に進入する様子を示す部分的な断面図である。図10は導電ピン51−2が端子台70の内部に遮蔽されている様子を示す部分的な断面図である。電動機本体60の後端部において、導電ピンの延出部である内部カバー49を全体的に覆うように端子台70が設けられている(図2)。端子台70は、始動用コンデンサ71を含む電気部品を収納している。図9に示すように導電ピン51−1を始めとする導電ピン51−3,53−1,53−3を進入させるが、図10に示すように導電ピン51−2および導電ピン53−2は進入させない。そして、進入させた導電ピン51−1,51−3,53−1,53−3については、内部の電気回路に接続させている。導電ピン51−2および導電ピン53−2が端子台70の内部に遮蔽されている理由は、導電ピン51−1,51−3,53−1,53−3が、始動用コンデンサ71を含む電気部品及び電気回路に接続されることにより、端子台70上に突出させることが出来ないためである。
図11は本実施の形態の電動機本体60の主巻線51および補助巻線53が検査装置100に接続されている様子を示す回路図である。図12は図11に示した検査装置によって駆動されている状態での主巻線51のコイル間電圧と回転子10のX軸偏心量との関係を示すグラフである。図13は同じく図11に示した検査装置によって駆動されている状態での補助巻線53のコイル間電圧と回転子10のY軸偏心量との関係を示すグラフである。縦軸は主巻線51及び補助巻線53のコイル間電圧を示し、横軸は回転子10のX軸偏心量及びY軸偏心量を示す。
図11の電気回路において、スイッチ101をオンすると、交流電源102から導電ピン51−1,51−3を介して主巻線51に電流が流れ、また交流電源102からコンデンサ103を通じ導電ピン53−1,53−3端子を介して補助巻線53に電流が流れ、回転子10が回転する。この電動機の回転状態において、電圧測定器110の入力端子110a,110bを、電動機本体60の導電ピン51−1,51−2間、導電ピン51−2,51−3間に順に接続して、主巻線51aの電圧値VM1−M2及び主巻線51bの電圧値VM2−M3をそれぞれ測定する。
同様に、電圧測定器110の入力端子110a,110bを、電動機本体60の導電ピン53−1,53−2間、導電ピン53−2,53−3間に順に接続して、補助巻線53aの電圧値VS1−S2及び補助巻線53bの電圧値VS2−S3をそれぞれ測定する。回転子10と固定子20との軸心が正確に一致していれば、つまり、回転子10と固定子20との間の空隙が円周のすべてにおいて一定であれば、測定した電圧値VM1−M2とVM2−M3及び電圧値VS1−S2とVS2−S3は、それぞれ同一の値となる。
しかし、例えば回転子10の軸心が図5及び図7のX+方向にずれているとすると、X+側の空隙が狭く、X−側の空隙が広くなる。狭い空隙側の主巻線51aから発生する磁束は回転子10へ流れ、回転子10が近くなることで磁束密度が上昇する。また、反対に広い空隙側の主巻線51bから発生する磁束は回転子10へ流れ、回転子10が遠いことから磁束密度が低下する。これにより、主巻線51aに発生する電圧値VM1−M2は、基準値より大きく、主巻線53aに発生する電圧値VM2−M3は、基準値より小さくなる。同様にして、回転子10の軸心が図5及び図7のY軸方向にずれているとすると、補助巻線53a,53bの電圧値が変化する。
このように、電動機本体60を回転子10の回転状態で、各主巻線51a,51b及び補助巻線53a,53bの各極の電圧値を測定することで、回転子10の偏心量を測定することができる。そして、組立工程終了後の中間検査において、回転子10の偏心量が所定量以上であった場合、次の工程に進むことはなく、手直しされるか或いは廃棄される。
以上のように、本実施の形態のコンデンサ電動機80においては、始動用コンデンサ71を含む電気部品を収納する端子台70を後端部に別体にて設け、この端子台70は、主巻線51の両端から延びる端子及び補助巻線53の両端から延びる端子(導電ピン51−1,51−3,53−1,53−3を)を進入させるとともに、主巻線51の中間点から延びる端子及び補助巻線53の中間点から延びる端子(導電ピン51−2,53−2)を遮蔽する。これにより、固定子20に対する回転子10の偏心量を容易な方法にて測定することができるとともに、部品点数を増やさずコストが増加することのないコンデンサ電動機とすることができる。
本願発明に係る電動機は、小型の電動機に好適なものであり、特に換気扇に用いられ羽根車を駆動する電動機に適用されて最適なものである。
この発明の実施の形態1の換気扇の横断面図である。 この発明の実施の形態1のコンデンサ電動機の内部構造を示す横断面図である。 コンデンサ電動機を電動機本体と端子台とを分割した状態を示す横断面図である。 固定子鉄心の構造を示す斜視面図である。 固定子鉄心の各ティース部に巻枠(絶縁体)を介して巻線が巻装された中間組立体の斜視図である。 主巻線と補助巻線と回転子の電気的な位置関係を模式的に示す回路図である。 図5に示した中間組立体の後端部に内部カバーが装着された様子を示す斜視図である。 電動機本体に検査装置が接続された状態を示す模式図である。 導電ピンが端子台の内部に進入する様子を示す断面図である。 導電ピンが端子台の内部に遮蔽されている様子を示す断面図である。 本実施の形態の電動機本体の主巻線および補助巻線が検査装置に接続されている様子を示す回路図である。 図11に示した検査装置によって駆動されている状態での主巻線のコイル間電圧と回転子のX軸偏心量との関係を示すグラフである。 図11に示した検査装置によって駆動されている状態での補助巻線のコイル間電圧と回転子のY軸偏心量との関係を示すグラフである。
符号の説明
10 回転子
20 固定子
30 固定子鉄心
31 ティース部
32 ヨーク部
40 巻枠(絶縁体)
49 内部カバー
50 固定子巻線
51 主巻線
51−1,51−2,51−3 導電ピン
51a 第1主巻線
51b 第2主巻線
53 補助巻線
53−1,53−2,53−3 導電ピン
53a 第1補助巻線
53b 第2補助巻線
70 端子台
71 始動用コンデンサ
80 コンデンサ電動機
81 駆動軸
82 フロントブラケット
83 リヤブラケット
84 フロントベアリング
85 リアベアリング
90 換気扇
91 通風路
92 ケーシング
93 羽根車
95 送風機
100 検査装置
101 スイッチ
102 交流電源
103 コンデンサ
110 電圧測定器

Claims (3)

  1. 固定子の主巻線の両端及び中間点から延び外郭の外に出された端子と、補助巻線の両端及び中間点から延び外郭の外に出された端子と
    前記端子の延出部を覆うように設けられ、始動用コンデンサを含む電気部品を収納するとともに、前記主巻線の両端から延びる端子及び前記補助巻線の両端から延びる端子を進入させる端子台とを有し、
    前記端子台は、前記主巻線の中間点から延びる端子及び前記補助巻線の中間点から延びる端子を遮蔽する
    ことを特徴とするコンデンサ電動機。
  2. 請求項1に記載のコンデンサ電動機の検査装置であって、
    前記電動機本体に電気的に接続され、前記主巻線及び前記補助巻線の両端へ電圧の印加をして回転子を回転させるとともに、前記主巻線及び前記補助巻線の両端と中間点との間の誘起電圧の検出を行い該誘起電圧に基づいて前記回転子の偏心量を測定する
    ことを特徴とする検査装置。
  3. 通風路を形成するケーシングと、
    請求項1に記載のコンデンサ電動機が駆動軸に羽根車を取り付けられて成り、前記ケーシング内に配設されて、前記通風路を介して空気を移動させる送風機と
    を備えたことを特徴とする換気扇。
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