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JP4585200B2 - 用紙後処理装置 - Google Patents
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JP4585200B2 - 用紙後処理装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置から排紙される記録紙などの用紙に対して折り、仕分け、綴じ、穴あけなどの処理を選択的に実行する用紙後処理装置に関する。
従来、プリンタや複写機などの画像形成装置の排紙側に機械的かつ電気的に装着され、画像形成後の用紙に対して折り、仕分け(ソート)、綴じ(ステイプル)、穴あけ(パンチ)などの後処理を行なう用紙後処理装置(フィニッシャー)が用いられている。このような用紙後処理装置では、複数枚の用紙をステイプルや穴あけ前の処理として、ジョブ毎に用紙の横方向および縦方向を揃える処理、いわゆる整合処理を行ない所定の後処理を実行している。上記画像形成装置は、周知のように複数の異なる用紙サイズ(たとえばA5〜A3,B5〜B4など)の用紙に画像を形成するものであり、当然のことながら画像形成装置の排紙口に装着されるこの用紙後処理装置側もこの用紙サイズに対応した構成となっている。
このような用紙後処理装置では、たとえば用紙束を整合し、ステイプル処理を行なった後、排紙トレイに排紙することが行なわれている。この整合機構として、後端基準部材と一体化された可動一時積載トレイを設け、整合時に可動一時積載トレイを開放し、用紙を搬送方向と反対方向に戻して後端基準部材に突き当て整合した後に用紙を保持する用紙後処理装置が開示されている(たとえば、特許文献1参照。)。特に、この用紙後処理装置は、可動一時積載トレイの下流側先端を回転中心とし、その開閉量をステイプル枚数の多少にかかわらず最大ステイプル枚数分開いて受け入れ、用紙束の保持を行なっている。
しかし、上述したように構成された可動一時積載トレイを用いた用紙後処理装置は、後端基準側のみが用紙の多少にかかわらず最大ステイプル枚数分において開閉動作を繰り返しているため、昇降を繰り返しているうちに用紙が後端基準部材からずれてしまう(これを、徐々ずれと記述する)という不具合があった。
特に、ステイプル枚数が多い場合、可動一時積載トレイの昇降回数が増加するので、上記徐々ずれが大きくなる。また、可動一時積載トレイの回転中心側は昇降しないので、用紙が搬入されるたびに用紙上面(最終紙)の高さが変化し、つぎに搬入される用紙の搬入角やトレイ、寄せコロなどに対する接触面積が変わってしまい、その結果、飛び出し量が一定にならず揃え精度が粗くなってしまう。
そこで、本発明者は、これらの問題を解決するために、一時積載トレイ(底板)上で用紙を整合する際に、ステイプル枚数にかかわらず、一時積載トレイを水平のまま、たとえば用紙1枚程度の所定量分下降させ、寄せコロによって常に同一面の位置で搬送方向の整合を行ない、かつ一時積載トレイが下降したときはトレイ側に用紙が飛び出さないように、寄せコロか切替爪のいずれかによって用紙を保持することにより、整合途中における徐々ずれの発生防止および整合後の用紙ずれを排除する装置を先に提案している。
また、上記従来の装置では、寄せコロのみで用紙の後端を後端基準部材まで搬送し、さらに用紙の後端を後端基準部材に押えつけることによって傾いて搬送された場合の補正を行なっている。このためため、寄せコロの回転数を安定した整合が行なえるように、搬送性よりも整合品質に重点をおいて低回転にしている。
また、上記従来の装置では、上述の搬送および傾き補正を行なう際に、寄せコロを、用紙後端が後端基準部材に当接したあとも座屈しないで用紙をスリップできるような材質に設定していたり、用紙に対する押圧力をスリップ可能なように設定していた。
また、上記従来の装置では、用紙先端が一時積載トレイから飛び出した状態で積載され、この状態で一時積載トレイを昇降するとともに、用紙が後端基準部材からずれてしまうことを考慮し、切替爪やタタキコロ、一時積載トレイの上昇により常に用紙を保持、または挟持している。
特開2002−265131号公報
しかしながら、上記装置にあっては、寄せコロが用紙に接触している時間が長いため、この接触動作の間に次の用紙を受け入れることができなくなる。すなわち、つぎに搬入されてくる用紙を送らせて搬入する必要があるため、整合処理を迅速に行なうことができず生産性の向上を妨げているという問題点があった。
また、従来の装置にあっては、低回転数で搬送し整合を行なうと、安定した整合は行なわれるものの、搬送に時間がかかることになるため、処理時間が長くなるという問題点があった。
また、寄せコロをスリップするような材質あるいはスリップ可能な押圧力にすると、整合には適しているものの、搬送にはスリップによるロスが生じるので、搬送時間が必要以上にかかってしまうという問題点があった。
また、切替爪やタタキコロ、一時積載トレイの上昇により常に用紙を保持、または挟持して用紙が後端基準部材からずれるのを防止する場合、切替爪やタタキコロの保持力が十分でないため、確実に用紙を保持することができなく、一時積載トレイの昇降に伴い、後端基準部材から用紙後端がずれた状態でステイプルが行なわれ十分な揃え精度が得られないという問題点があった。特に、一時積載トレイの昇降回数が増えるようなステイプル枚数が多いときや、用紙の重なり部を先頭にして積載されるZ折り用紙においては大きなずれが生じる。このずれが発生しないように切替爪の保持力を強くしようとすると、ジョガーによる寄せのときに切替爪の保持力が強すぎるために、用紙が移動できなくなって座屈し、揃え精度が低下する。また、一時積載トレイによる挟持力が十分でなく、つぎに搬送されてくる用紙により、一時積載トレイ上の最上紙が押し出されることになる。
また、寄せコロのみによる整合機構の場合、後端基準に腰の弱い薄い用紙を押し付けてると、寄せコロの搬送力が用紙の腰より強くなるため、寄せコロと後端基準の間で用紙が座屈し、揃え精度が低下するという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、寄せコロの整合時における接触時間を最小限にすることにより、効率的な整合処理を実現することを第1の目的とする。
また、後端基準の近傍に寄せコロとは別に、後端基準の近傍に搬送コロを設け、寄せコロの摩擦係数/押圧力を高く、搬送コロの摩擦係数/押圧力を低く設定することにより、搬送性を向上させ、かつ揃え精度を確保することを第2の目的とする。
また、後端基準の近傍に寄せコロとは別に、後端基準と寄せコロの間に一時積載トレイに追従可能な加圧された搬送コロを設けることにより、高い保持力で用紙を保持し、押し出しによるずれ発生を防止することを第3の目的とする。
また、上記搬送コロにより送られる用紙の上面をガイドする部材を設けることにより、薄紙の整合時の座屈を防止することを第4の目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1にかかる発明は、後処理対象の用紙を順次受け入れ、必要に応じて整合し、ステイプル処理などの後処理を実行する用紙後処理装置において、前記後処理対象の用紙の少なくとも後部の一部を一時的に略水平に積載し、かつ当該用紙の後端を当接させて用紙搬送方向の位置決めを行なうための後端基準部材を有する一時積載トレイと、前記一時積載トレイに積載された用紙の上面に接触しながら用紙後端を前記後端基準部材側に移動させる弾性体でなる第1の搬送回転体と、前記第1の搬送回転体を前記用紙に当接・離間する駆動手段と、前記第1の搬送回転体の上流に配置され、かつ前記後端基準部材の近傍に配置され、前記第1の搬送回転体に対して低回転数で、前記第1の搬送回転体により移動された用紙を受け入れ、その後端を前記後端基準部材に押しつけて整合を行う第2の搬送回転体と、前記一時積載トレイ上に用紙が搬入されると、前記用紙上面から離間していた前記第1の搬送回転体を当該用紙に当接させて前記第1の搬送回転体よりも低速で回転する前記第2の搬送回転体まで搬送を行ない、当該用紙を前記第2の回転体に受け渡すと同時に前記第1の搬送回転体を用紙から離間させて前記第2の搬送回転体によって前記後端基準部材に当該用紙を当接させて整合させる整合制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この請求項1にかかる発明によれば、第1の搬送回転体と後端基準部材の間の後端基準部材の近傍に第2の搬送回転体を設け、第1の搬送回転体から低速で回転する第2の搬送回転体に用紙が受け渡されたら、第1の搬送回転体を用紙から離間し、前記第2の搬送回転体によって前記後端基準部材に当該用紙を当接させて整合させることで、第1の搬送回転体の用紙の対する接触時間が短くなり、つぎに搬送されてくる用紙の待ち時間を不要にした搬送動作が可能になるとともに、前記第2の搬送回転体によってゆっくりと前記後端基準部材に当該用紙を当接させることで整合精度が向上する。
また、請求項2にかかる発明は、前記第2の搬送回転体は、前記後端基準部材の近傍に配設されることを特徴とする。
この請求項2にかかる発明によれば、請求項1において、後端基準部材の近傍に第2の搬送回転体を配設することで、第1の搬送回転体の搬送距離が長く、第2の搬送回転体の搬送距離が短くなり、第1の搬送回転体による搬送性、第2の搬送回転体による整合性を両立することが可能になる。
また、請求項にかかる発明は、前記第2の搬送回転体は、前記第1の搬送回転体に対して表面の摩擦係数を小さくすることを特徴とする。
この請求項にかかる発明によれば、請求項において、第1の搬送回転体に対して第2の搬送回転体を低摩擦係数とすることにより、第1の搬送回転体による搬送力を高くし、かつ第2の搬送回転体による整合に必要な搬送力を確保することが可能になる。
また、請求項にかかる発明は、前記第2の搬送回転体は、前記第1の搬送回転体に対して押圧力を小さくすることを特徴とする。
この請求項にかかる発明によれば、請求項において、第1の搬送回転体に対して第2の押圧力を小さくすることにより、第1の搬送回転体による搬送力を高くし、かつ第2の搬送回転体による整合に必要な搬送力を確保することが可能になる。
また、請求項にかかる発明は、前記第2の搬送回転体は、弾性変形可能な回転体であることを特徴とする。
この請求項にかかる発明によれば、請求項1〜のいずれか一つにおいて、第2の搬送回転体を弾性変形可能な回転体とすることにより、整合時の弾性変形によって用紙保持力を高くすることが可能になる。
また、請求項にかかる発明は、前記第2の搬送回転体は、弾性変形しない硬質の回転体であって、さらに、前記第2の搬送回転体を用紙方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする。
この請求項にかかる発明によれば、請求項1〜のいずれか一つにおいて、弾性変形しない第2の搬送回転体とし、これを付勢手段で用紙に適度な圧で加圧することにより、大きな力で用紙を安定して保持することが可能になる。
また、請求項にかかる発明は、前記第2の搬送回転体は、弾性変形可能な回転体であって、さらに、前記第2の搬送回転体を用紙方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする。
この請求項にかかる発明によれば、請求項1〜のいずれか一つにおいて、弾性変形する第2の搬送回転体とし、これを付勢手段で用紙に適度な圧で加圧することにより、さらに大きな力で用紙を保持することが可能になる。
また、請求項にかかる発明は、前記一時積載トレイは、前記一時積載トレイを昇降する昇降手段と、前記昇降手段の昇降動作を制御する昇降制御手段と、を備え、前記昇降制御手段は、前記一時積載トレイの昇降動作に追従して前記第2の搬送回転体を移動させることを特徴とする。
この請求項にかかる発明によれば、請求項5、6または7において、一時積載トレイの昇降動作に追従して第2の搬送回転体を移動させることにより、一時積載トレイが昇降手段によって何回昇降しても用紙が後端基準部材からずれたり、押し出されることがなくなる。
また、請求項にかかる発明は、さらに、前記第2の搬送回転体と前記後端基準部材との間に、前記第2の搬送回転体で送られた用紙の上面を前記後端基準部材側に案内するガイド部材を備えたことを特徴とする。
この請求項にかかる発明によれば、請求項のいずれか一つにおいて、第2の搬送回転体と後端基準部材との間に、第2の搬送回転体で送られた用紙の上面を前記後端基準部材側に案内するガイド部材を備えることにより、たとえば薄紙の整合時において第2の回転体と後端部材との間での過分送りによる膨らみに起因する座屈をなくすことが可能になる。
また、請求項10にかかる発明は、前記ガイド部材は、前記一時積載トレイの昇降動作に連動するように配置されていることを特徴とする。
この請求項10にかかる発明によれば、請求項において、一時積載トレイの昇降動作に連動するようにガイド部材を配置することにより、第2の搬送回転体の搬送力が用紙の腰より強くなり、たとえば薄紙の整合時において座屈しやすくなるといった不具合がなくなる。
本発明(請求項1)にかかる用紙後処理装置は、第1の搬送回転体と後端基準部材の間の後端基準部材の近傍に第2の搬送回転体を設け、第1の搬送回転体から第2の搬送回転体に用紙が受け渡されたら、第1の搬送回転体を用紙から離間し、前記第2の搬送回転体によって前記後端基準部材に当該用紙を当接させて整合させることで、第1の搬送回転体の用紙の対する接触時間が短くなり、つぎに搬送されてくる用紙の待ち時間を不要にした搬送動作が可能になるとともに、前記第2の搬送回転体によってゆっくりと前記後端基準部材に当該用紙を当接させることで整合精度が向上するため、整合精度を確保した上で後処理の生産性を向上することができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項2)にかかる用紙後処理装置は、請求項1において、後端基準部材の近傍に第2の搬送回転体を配設することで、第1の搬送回転体の搬送距離が長く、第2の搬送回転体の搬送距離が短くなるので、第1の搬送回転体による搬送性が向上し、第2の搬送回転体による高い整合性が得られるという効果を奏する。
また、本発明(請求項)にかかる用紙後処理装置は、請求項において、第1の搬送回転体に対して第2の搬送回転体を低摩擦係数とすることにより、第1の搬送回転体による搬送力を高くし、かつ第2の搬送回転体による整合に必要な搬送力を確保することが可能になるため、生産性が高く、揃え精度がよくなるという効果を奏する。
また、本発明(請求項)にかかる用紙後処理装置は、請求項において、第1の搬送回転体に対して第2の押圧力を小さくすることにより、第1の搬送回転体でのスリップ時間がなくなるとともに第1の搬送回転体による搬送力を高くし、かつ第2の搬送回転体による整合に必要な搬送力を確保することが可能になるため、生産性が高く、揃え精度がよくなるという効果を奏する。
また、本発明(請求項)にかかる用紙後処理装置は、請求項1〜のいずれか一つにおいて、第2の搬送回転体を弾性変形可能な回転体とすることにより、整合時の弾性変形によって用紙保持力を高くすることが可能になるため、揃え精度がよくなるという効果を奏する。
また、本発明(請求項)にかかる用紙後処理装置は、請求項1〜のいずれか一つにおいて、弾性変形しない第2の搬送回転体とし、これを付勢手段で用紙に適度な圧で加圧することにより、大きな力で用紙を安定して保持することが可能になるため、揃え精度がよくなるという効果を奏する。
また、本発明(請求項)にかかる用紙後処理装置は、請求項1〜のいずれか一つにおいて、弾性変形する第2の搬送回転体とし、これを付勢手段で用紙に適度な圧で加圧することにより、さらに大きな力で用紙を保持することが可能になるため、揃え精度がよくなるという効果を奏する。
また、本発明(請求項)にかかる用紙後処理装置は、請求項5、6または7において、一時積載トレイの昇降動作に追従して第2の搬送回転体を移動させることにより、一時積載トレイが昇降手段によって何回昇降しても用紙が後端基準部材からずれたり、押し出されることがなくなる。請求項3において、第1の搬送回転体に対して第2の搬送回転体を低回転数とすることにより、第1の搬送回転体による搬送速度を高くし、かつ第2の搬送回転体による整合に必要な搬送速度を確保することが可能になるため、揃え精度がよくなるという効果を奏する。
また、本発明(請求項)にかかる用紙後処理装置は、請求項のいずれか一つにおいて、第2の搬送回転体と後端基準部材との間に、第2の搬送回転体で送られた用紙の上面を前記後端基準部材側に案内するガイド部材を備えたので、たとえば薄紙の整合時において第2の回転体と後端部材との間での過分送りによる膨らみに起因する座屈をなくすことができるという効果を奏する。
また、本発明(請求項10)にかかる用紙後処理装置は、請求項において、一時積載トレイの昇降動作に連動するようにガイド部材を配置したので、第2の搬送回転体の搬送力が用紙の腰より強くなり、たとえば薄紙の整合時において座屈発生を排除した揃え精度がよくなるという効果を奏する。
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる用紙後処理装置の最良な実施の形態を詳細に説明する。
(実施の形態)
本発明の用紙後処理装置は、画像形成装置などから送られた後処理対象の用紙を一時積載トレイ上で整合する際に、ステイプル枚数にかかわらず、一時積載トレイを水平のままに所定量分下降させ常に同一面の位置で整合し、整合途中および整合後の用紙ずれを排除するもので、さらに整合用紙を受け入れて整合部分に寄せるコロと、整合部材に当接させて整合する戻しコロを設けて、処理効率を上げると共に、揃え精度の高い用紙後処理装置を提供するものである。以下、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態にかかる用紙後処理装置の概略構成を示す説明図である。また、図2は、図1における戻しコロ部の構成を示す説明図である。図4は、図1における底板部、ジョガー部、ステイプル部分の構成を示す斜視図である。なお、この実施の形態では、処理対象の用紙(シート)を図示・不図示にかかわらず用紙Pと記述する。
この用紙後処理装置1は、大きく分けて、シート入口部12と、搬送部27と、シート整合装置13と、非処理/仕分部18と、ステイプル17を有する後処理部19と、シート排出部14と、を備えている。
また、この用紙後処理装置1は、マイクロコンピュータシステムによって構成される用紙後処理制御部100によって統括的に制御される。用紙後処理制御部100は画像形成装置200のシステムコントローラ201からの信号にしたがってモード設定やシーケンス制御を行なうものである。オペレーションパネル202は、特にステイプル処理や仕分けなどユーザが所望とするモードを入力する機能が備えられ、ユーザの入力によりシステムコントローラ201が処理するものである。
シート入口部12は、入口ガイド板2と、入口ローラ対3と、搬送センサ5と、を備えている。入口ガイド板2は用紙(シート材)Pを用紙後処理装置1に導き入れるものであり、入口ローラ対3は入口ガイド板2により導き入れた用紙Pを、シート整合装置13へ搬送するものである。また、搬送センサ5は、搬送路に設けられたフィラーの用紙Pによる動きをフォトインタラプタで検知するものであり、その信号は用紙後処理制御部100に送られ用紙Pの処理タイミングやジャム検知などに用いられる。
搬送路27には、搬送ローラ対7が設けられている。この搬送ローラ対7は、図4に示すように、2つの駆動ローラ8とこれに対向して設けられる2つの従動ローラ9とから構成される。駆動ローラ8と従動ローラ9は、それぞれ駆動軸10、従動軸11に圧入固定され、駆動軸10は駆動源(不図示)に接続されている。
駆動軸10、従動軸11は、用紙Pをシフト移動させるためのシフトラックギヤ20に回転自在に、かつ、用紙搬送方向に直交する方向(用紙幅方向)に取り付けられ、シフト駆動源(不図示)に接続されている。
非処理/仕分部18は、図1に示すように、切換爪24の下流側に位置し、非処理/仕分搬送路26と、非処理/仕分モードにおいてスルーで搬送されてきた用紙Pをシート排出部14に排出する排出ローラ対28と、スタックトレイ29と、を備えている。
シート整合装置13は、後述するように、用紙Pを一時的に積載しその途中で整合を行なうための底板6と、横方向の整合を行なうジョガー23と、切換爪24と、2つのタタキコロ部25a,25bと、搬送方向の搬送および整合を行なう2つの戻しコロ90a,90bとを備えている。
すなわち、タタキコロ部25a,25bの上流側には、ステイプルモードにおいて用紙Pを縦基準16に押しつけて搬送方向の用紙整合を行なうための2つの戻しコロ90a,90bが設けられている。この戻しコロ部90は、図2に示すように、搬送モータ(不図示)により、駆動ローラ8を回転しその回転を従動ローラ9に伝達し、従動軸11に固定された従動プーリ(不図示)、戻しコロ軸92に固定された戻しコロプーリ(不図示)、従動プーリと戻しコロプーリに取付けられた戻しベルト(不図示)により、戻しコロプーリと一体成形された戻しコロ90aを回転するように構成されている。また、戻しコロ部90は、引張スプリング93によって、図2において下側に付勢され、戻しコロ90aが用紙積載面6a上の用紙Pを加圧するようになっている。さらに、戻しコロ部90には、用紙幅方向に伸びた座屈防止部材91が戻しコロ軸92に回転自在に取付けられている。
このように、戻しコロ部90は、用紙積載面6aに所定の圧力が加わるように構成されている。また、戻しコロ部90は、底板6の昇降動作に合わせて動くように配設されており、同一の素材により同一の形状をなしている。それぞれ等しい速度で回転しながら回転駆動力を用紙Pに伝達し、用紙Pを搬送し整合するように構成されている。なお、この実施の形態では、回転駆動部90の機構として、略円柱形状で、かつ用紙を搬送することができ、かつ縦基準16に突き当たって過分送りしたときに用紙面上でスリップ可能な摩擦係数を有する材質(たとえばスポンジ材)で形成された用紙搬送方向の搬送と整合を行なうコロを用いる。また、この限りではなく用紙にキズや折れなどのダメージを与えず、かつジャムの原因とならない機構として、たとえばパドルホイール(断面が放射状をなした回転体)などを用いても同様の寄せ機能が実現する。また、この実施の形態では、戻しコロ部90を、後述する放出部15との干渉を回避するために2個配設しているが、放出部15中央からずらして中央に1個だけ配設しても同様の効果が得られる。
切換爪24は、ステイプルモードと非処理/仕分けモードによる搬送路の切り換えと、ステイプルモード時において用紙後端押えを用紙押圧部52で行なうものであり、その表面は用紙が引っ掛からないように滑らかに形成されている。タタキコロ部25a,25bは、後述するように、略円柱状で、かつ用紙に接触して移動させる程度の摩擦体(たとえば、スポンジコロなど)で形成され、用紙搬送方向の整合を行なう寄せコロ30a,30bを備えている(図6参照)。
底板6は、図1に示すように、実線部分と一点鎖線部分との間を水平のまま上下移動(昇降移動)するように構成されている。また、用紙載置面6aには用紙Pを載せる。用紙載置面6aの用紙搬送方向長さは、Z折り加工される用紙の1/4以下に設定されている。この実施の形態では、A3,B4サイズの用紙がZ折りできることを想定しているため、小さいサイズ(B4)の1/4より若干短めに設計されている。
また、図1に示すように、搬送ローラ対7の下方には用紙載置面6aに載置された用紙Pを押える突き当て部材70が、上方に固定的に備えられており、底板6が上昇したときには、突き当て部材70と用紙載置面6aとの間で用紙Pを押えつけるように構成されている。また、底板6の下端側端部には、用紙Pの搬送方向を整合するための縦基準16が駆動軸10、従動軸11に略平行に備えられている。
また、スタックトレイ29の上部には、紙面位置を検知する排紙面検知フィラー45が設けられている。さらに、底板6の上部には、最上紙の位置を検知する紙面検知フィラー47が設けられている。この2つのフィラーの概略構成などを図3に示す。図3に示すように、排紙面検知フィラー45、紙面検知フィラー47は自重あるいは微圧で搬送路の紙面に接触するように配置され、それぞれ検知板45a,47aが一体的に設けられている。さらに、この検知板45a,47aの位置にフォトインタラプタ46,48が設置されている。この場合、紙面が所定の状態(たとえば、略水平状態)であるときフォトインタラプタ46,48の検知ポイントとなるように構成されている。このフォトインタラプタ46,48からの検知信号は用紙後処理制御部100にフィードバックされ、この信号にしたがって後述する制御が行なわれる。
すなわち、排紙面検知フィラー45は、底板6の下流側かつスタックトレイ29の上方に設置されるとともに、図1に示すように、Z折りされた用紙の折り部分が検知できるような位置に配置されている。この排紙面検知フィラー45によるフォトインタラプタ46からの信号は、スタックトレイ29の昇降タイミングやジャム検知に用いられる。また、紙面検知フィラー47は、底板6上に積載された最上紙の姿勢をフィラーの動きを介してフォトインタラプタ48で検知するものであり、その検知信号は底板6の上昇位置やジャム検知などに用いられる。
また、図4に示すように、縦基準16と直交するように、底板6の側部(ステイプル側)に、用紙幅方向を整合するための横基準22が設けられている。
また、図1において、底板6の上方で、かつ、搬送ローラ対7の下流側に隣接し、用紙幅方向に延びた切換爪24が支点53を介して回動自在に軸支されている。この切換爪24は、搬送ローラ対7から排出された用紙Pにステイプル処理を行なうステイプルモード(一点鎖線で図示)と、用紙Pにステイプル処理を行なわず、シート排出部14に排出する非処理/仕分モード(実線で図示)と、に切り換えられる。
図5は、図1における底板6の上下移動の構成を示す説明図である。ステッピングモータによる駆動源(不図示)により、回転軸6bを駆動させると、駆動軸6bに固定されたピニオンギヤ6cが回転し、ピニオンギヤ6cの回転運動を、底板6に配設されたラックギヤ6dが直線方向(垂直方向)の運動に変換し、底板6が昇降するように構成されている。このように、底板6の昇降駆動を回転速度の制御が可能なステッピングモータで行なうことにより、ソレノイドのプランジャの往復移動による衝撃やその金属音の発生を少なくすことができるばかりか、パルスの設定により正確な位置制御が実現する。
図6は、図1における切換爪24の駆動構成を示す説明図である。切換爪24は、図示するように、先端部に、底板6に載置された用紙Pを押圧する用紙押圧部52を備える。さらに、支点53には、ねじりコイルバネ54が取り付けられ、切換爪24がステイプルモードになるように付勢している。
他方、切換爪24の下方には、ステッピングモータ55が取り付けられており、第1ギヤ56、第2ギヤ57、第3ギヤ58、第3ギヤ58の表面にボスを介して設けられたスプリング59を介して、切換爪24をステイプルモードと非処理/仕分モードに切り換えるように構成されている。切換爪24の下流側には、ステイプルモードにおいて用紙Pに接離する2つのタタキコロ部25a,25b(図1参照)が配設されている。
図8は、図1におけるタタキコロ部25aの詳細構成を示す斜視図である。このタタキコロ部25aは、図示するように、モータブラケット34aに取り付けられたモータ43が回転し、その回転駆動力を、第1プーリ36a、第2プーリ37a、第3プーリ38a、第1ベルト39a、第2ベルト40a、第3ベルト41aを介して寄せコロ30aと一体成形されたプーリに伝達し、タタキブラケット32aに取り付けられた寄せコロ30aを回転するように構成されている。なお、モータブラケット34aとタタキブラケット32aとは、中心軸33aにおいて回転自在に連結されている。また、タタキブラケット32aは、引張スプリング35aによって図示するように、反時計周りに付勢され、用紙載置面6a上の用紙Pを一定の押当力で押すように構成されている。
タタキブラケット32aは、用紙非搬送時に、駆動源(不図示)により、引張スプリング35aに抗して、タタキブラケット32aを、図8において、時計回りに回転させ、寄せコロ30aが、用紙載置面6aから離間する。また、用紙搬送時には、駆動源(図示せず)により、タタキブラケット32aを図8において反時計回りに回転させ、寄せコロ30aを用紙載置面6a上の用紙Pに対して一定の押当力で押す。
このタタキコロ部25aは、底板6の上方に用紙排出方向に対して2個並列して配設されており、駆動源(不図示)の上下運動に伴い中心軸33aを回転中心として振り子運動させ、寄せコロ30aを用紙Pに所定のタイミングで当接させたり離間させたりしてタタキ動作を行なう。すなわち、タタキコロ部25bも上記と同様に構成されており、寄せコロ30a,30bは、同一の形状・素材からなる、それぞれ等しい速度で回転しながら回転駆動力を用紙Pに伝達し、用紙Pを搬送するように構成されている。
なお、用紙の整合は寄せコロ30a,30bが用紙に当接したときにのみ行なわれる。この実施の形態では、タタキコロ部25a,25bの機構として、略円柱状で、かつ用紙を移動させる程度の摩擦体(たとえば、スポンジコロなど)で形成され用紙搬送方向の整合を行なう寄せコロを用いているが、この限りではなくたとえばパドル(断面が放射状を成した回転体)を用いても同様の機能が実現する。
さて、図4に示すように、底板6には、矩形の開口部21が設けられ、この開口部21に、用紙Pを横基準22に当接させて整合するための複数のジョガー23が設けられている。この複数のジョガー23は、開口部21内の用紙幅方向に各用紙幅に対応した位置にそれぞれ配置されている。また、このジョガー23は、用紙Pが搬送される位置の部分は用紙Pにより搬送路下に退避し、用紙Pがない部分は搬送面に垂直に起立するように付勢されている。
後処理部19は、ステイプル17と放出部15を備えている。ステイプル17は、用紙Pにステイプル処理を行ない用紙束として綴じるものである。放出部15は、ステイプルされた用紙束をスタックトレイ29上に放出するものである。
図7は、図1における放出部15の構成を示す斜視図である。この放出部15は、放出部材61と、平行に配置された2本のアーム62と、ギヤ63と、を備えている。さらに駆動源(不図示)によりギヤ63に設けられた突起部66が、一端を図示しないボスに嵌合した2本のアーム62を押し、このアーム62の他端に設けられた放出部材61が移動するように構成されている。
すなわち、ステイプル処理された用紙束を放出する放出部材61と、一端を放出部材61とスライド自在に連結し他端が底板6に突設されたボスに回転自在に取付けられたアーム62と、放出部材61をホームポジションで待機させる方向に付勢させるねじりコイルバネ(不図示)と、用紙束を放出する方向、すなわちねじりコイルバネの付勢とは反対方向にアーム62を押圧する突起部材66を一体に形成したギヤ63と、ギヤ63を駆動させる駆動源(不図示)と、で構成されている。
この放出部15は、駆動源(図示せず)によりギヤ63を矢印方向に駆動し、突起部66がアーム62を押圧することにより放出部材61が底板6のガイドレール上を移動し用紙束を放出する。また、駆動源を逆回転させるとねじりコイルバネの付勢により駆動源が停止する位置(ホームポジション)まで移動するように構成されている。
シート排出部14は、排紙ローラ対28、用紙載置面6aから排出された用紙Pを積載するスタックトレイ29と、用紙載置面6aおよびスタックトレイ29上の最上紙を検知する排紙面検知フィラー45とを備えている。
図9は、スタックトレイ29の昇降機構の構成を示す説明図である。この昇降機構は、スタックトレイ29の上流側下腹部に取り付けられた一対の支持板101a,101bと、支持板101a,101bを駆動させる駆動源106を備えている。
支持板101aは、図示するようにスタックトレイ29を枠体102に対してトレイラックギヤ103がネジで締結され、かつコロ104を軸支する軸が2個所圧入によって固定されている。用紙後処理装置には、レール(不図示)が設けらており、このレールに沿ってコロ104が回転し、スタックトレイ29が滑らかに昇降するように構成されている。
トレイラックギヤ103には、トレイピニオンギヤ107が歯合するように、配置されており、トレイピニオンギヤ107の同軸上に回転軸108が挿通されている。さらに回転軸108の同軸上のトレイピニオンギヤ107近傍に軸受109がフレーム(不図示)に取り付けられている。支持板101a側の回転軸には駆動ギヤ110が平行ピン(不図示)を介して取り付けられているため、駆動モータ111の回転を駆動軸108に伝達することができる。
なお、回転軸108の両側は断面がD型に加工され、このD型部分にトレイピニオンギヤ107のD穴が嵌合して取り付けられている。このトレイピニオンギヤ107を介して支持板101a,101bを同じ距離だけ移動できるようになっている。
このように、用紙後処理装置1は、大きくは、画像形成装置から排紙される用紙を受け入れるための入口ローラ対3,搬送センサ5を図示のような搬送経路に有するシート入口部12と、搬送ローラ対7と、切換爪24によりモード別の搬送路を切り替える搬送切替部と、底板6に積載された用紙の幅方向の整合を行なうジョガー23と、用紙の搬送方向の整合を行なうタタキコロ部25a,25bと、戻しコロ90a,90bと、処理後の用紙が積載されるスタックトレイ29と、スタックトレイ29に用紙を排紙する排紙ローラ対28と、用紙束を綴じるステイプル17と、ステイプル処理後の用紙束をスタックトレイ29に放出する放出部15と、を備えている。
上述した用紙後処理装置1に送り込まれた用紙は、本装置内の入口ローラ対3により上方向へ搬送され、搬送センサ5を通過し搬送ローラ部7へと搬送される。上記用紙Pは搬送センサ5からの位置情報(通過情報)にしたがって、切換爪24により非処理モード(スルーモード)、仕分けモード(シフトモード)用の搬送経路あるいはステイプルモード用の搬送経路に分岐され、当該モードに基づいた後処理が行なわれる。
つぎに、以上のように構成された用紙後処理装置1の非処理/仕分モードにおける用紙Pが搬送される動作について説明する。なお、この動作は、ユーザが、画像形成装置200のオペレーションパネル202を介して入力するモードなど入力情報に基づいてシステムコントローラ201が用紙後処理制御部100に指示信号を供給し、用紙後処理制御部100によって行なわれるものである。
図1において、用紙Pが、シート入口部12の入口ガイド板2によって導かれ、入口ローラ対3によって非処理/仕分部18に向かって搬送される。そして、搬送センサ5が用紙Pを検知すると、切換爪24は、非処理/仕分モード、すなわち、実線の位置に切り換えられる。搬送ローラ対7を通過した用紙Pは、切換爪24によって非処理/仕分搬送路26へ導かれ、排紙ローラ対28によってスタックトレイ29上に排出される。
つぎに、以上のように構成された用紙後処理装置1におけるステイプルモード動作について上記図1〜図8に加え、図9〜図19を参照しながら詳細に説明する。上述した非処理/仕分モードの動作と同様に、図1において、用紙Pがシート入口部12に搬入されると、搬送センサ5が用紙Pを検知し、切換爪24はステイプルモード、すなわち一点鎖線の位置に切り換えられる。
図10−1,2に示すように搬送されてきた用紙Pの用紙搬送方向の中央部が、搬送ローラ対7に到達すると駆動源(不図示)がシフトラックギヤ20(図4参照)を作動させる。続いて、図11−1,2に示すように、搬送ローラ対7が用紙Pを搬送方向に搬送しながら、ステイプル17側に設けられた横基準22に向かって横移動を行ない、用紙Pの用紙幅方向の端部(用紙側端部)を横基準22から約2mmの位置まで寄せながら用紙載置面6aに用紙Pを載置する。このシフトラックギヤ20による用紙Pの横移動は、用紙Pの後端部分が搬送ローラ対7から用紙載置面6aに排出される前に完了するようになっている。
用紙Pが用紙載置面6aに載置されると、起立状態(整合状態、底板6の搬送面から突き出ている状態)にある複数のジョガー23のうち、用紙Pが載置された部分が用紙Pの重みによって格納状態(退避状態、搬送面下に沈下移動する)となり、開口部21に格納される。一方、用紙Pが載置されないジョガー23は起立状態のままである。そして、用紙P全体が用紙載置面6a上に排出されると、切換爪24は図12−2に示すように、非処理/仕分モード側に回動し、用紙押圧部52で用紙Pの用紙後端部を押えつけ、用紙Pが用紙載置面6a上を滑動しないようにする。
続いて、図13−1,2に示すように、搬送路に対して起立状態にあるジョガー23のうち、最も用紙Pに近い位置にある部材の横移動によって、用紙Pを横基準22に押し当てて横方向の整合を行なう。このとき、切換爪24の用紙押圧部52により、用紙Pの用紙後端部を押えつけた状態で保持しながら横基準22に当接することよる整合を行なっているので、ジョガー23が用紙Pの用紙側端部の中央に位置して整合を行なわなくても、用紙Pが傾いて整合不良が発生しにくくなっている。
続いて、底板6が図5の6eに示すように、用紙一枚が搬送できる程度下降し、さらに図8においてタタキブラケット32a,32bが駆動源(不図示)により、反時計回りに回動し、図14−2に示すように、寄せコロ30a,30bが用紙Pに押し当てられる。
そして、タタキコロ部25a,25bの押当力により、寄せコロ30a,30bの回転搬送力が用紙Pに伝達され、用紙Pが縦基準16に向かって搬送され、図15に示すように、戻しコロ90a,90bに用紙Pを受け渡す。このとき、用紙Pを保持していた切替爪24を、ステイプルモード、すなわち一点鎖線の位置に切り換え、つぎに搬入される用紙Pが縦基準16に向かって搬送され、図16に示すように、用紙後端部が縦基準16に押し当てられることにより整合が行なわれる。寄せコロ30a,30bの役目は、きれいに整合することではなく用紙Pを戻しコロ90a,90bに受け渡すことなので、用紙搬送速度を速く、すなわち回転数を多くして生産性をあげている。一方、戻しコロ90a,90bは用紙Pを整合することが役目のため、ゆっくりと整合を行なうようになっている。
なお、この実施の形態では、寄せコロ30a,30bと戻しコロ90a,90bの用紙搬送速度を回転数によって変化させているが、コロの摩擦係数や押当力の差によっても同様の効果が得られる。すなわち、寄せコロ30a,30bの摩擦係数、押当力に対して戻しコロ90a,90bの摩擦係数、押当力を小さく設定する。
用紙後端部が縦基準16に押し当てられると、戻しコロ90a,90bは、それ以上用紙Pを搬送することができなくなり、用紙P上を空転し、整合が完了する。このとき、薄紙などの腰の弱い用紙の場合、縦基準16と戻しコロ90a,90bの間で用紙Pが上方に座屈(湾曲)する事態を回避するために、縦基準16と戻しコロ90a,90bの間に座屈発生を防止する座屈防止部材91が設けられている。
このとき、Z折り紙の場合、用紙の袋部(3重の部分)は、図1に示すようにスタックトレイ29上に位置し、単葉部(1枚の部分)は底板6上に積載されている。
用紙Pの整合が完了すると、図16−2に示すように、下降していた底板6を上昇させる。用紙Pは、用紙載置面6aと突き当て部材70によって挟まれ、整合動作が終了する。
整合動作が完了すると、スタックトレイ29は排紙面検知フィラ−45を介して得た紙面位置情報にしたがって必要であれば下降するようになっている。たとえば、図1に示す状態からさらにZ折り用紙が搬送された場合、図18に示すように袋部と単葉部の厚さによる違いから、最上紙が大きく湾曲してしまい排紙面検知フィラー45は上方に持ち上げられる。排紙面検知フィラー45が持ち上げられるとフォトインタラプタ46が検知し、その信号を用紙後処理制御部100に送り、駆動モータ111を下降する方向に回転させ、最上紙が図19に示すように、底板6とほぼ平行な平坦状態になるまで下降させる。
このとき、底板6も、用紙Pを受け入れるたびに用紙厚み分の下降動作を繰り返し、最上紙を常に一定の高さになるように制御する。
以上のような用紙Pの整合動作を、設定された最終頁まで行なう。なお、ステイプル枚数が30枚、50枚、100枚のように多い場合には、底板6の昇降を繰り返しているうちに徐々にずれが発生する懸念があるので、積載枚数の増加に伴い底板6の昇降速度を遅くすることで、衝撃による上記ずれの発生を小さくしている。最終頁の整合が終了すると、図17に示すように、ステイプル17によってステイプル処理が行なわれ、用紙束となって放出部15によってスタックトレイ29に放出する。
以上のように、本発明にかかる用紙後処理装置は、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置から排紙される記録紙などの用紙に対して折り、仕分け、綴じ、穴あけなどの処理を選択的に実行する用紙後処理装置に有用であり、特に、一時積載トレイ上で整合する際に、ステイプル枚数にかかわらず、一時積載トレイを水平のままに所定量分下降させ常に同一面の位置で整合し、整合途中および整合後の用紙ずれを排除するもので、さらに整合用紙を受け入れて整合部分に寄せるコロと、整合部材に当接させて整合する戻しコロを設けた用紙後処理装置やこれらの機能を備えたシステムに適している。
本発明の実施の形態にかかる用紙後処理装置の概略構成を示す説明図である。 図1における戻しコロ部の構成を示す説明図である。 図1における排紙面検知フィラー、紙面検知フィラー部分の構成を示す説明図である。 図1の用紙後処理装置における底板、搬送ローラ対、ステイプル、ジョガーの構成を示す説明図である。 図1における底板の昇降機構の概略を示す説明図である。 図1における切換爪の底板上面での用紙押え機構を示す説明図である。 図1における放出部の構成を示す説明図である。 図1におけるタタキコロ部の構成を示す説明図である。 図1におけるスタックトレイの昇降機構を示す説明図である。 ステイプルモードにおける整合動作前の用紙受け入れ状態を示す平面図である。 ステイプルモードにおける整合動作前の用紙受け入れ状態を示す側面(断面)図である。 ステイプルモードにおける搬送ローラによる横基準側への第1の寄せ動作を示す平面図である。 ステイプルモードにおける搬送ローラによる横基準側への第1の寄せ動作を示す側面(断面)図である。 図11の寄せ動作の後における切換爪による底板面上での用紙押え状態を示す平面図である。 図11の寄せ動作の後における切換爪による底板面上での用紙押え状態を示す側面(断面)図である。 図12の用紙押え後におけるジョガーによる整合状態を示す平面図である。 図12の用紙押え後におけるジョガーによる整合状態を示す側面(断面)図である。 図13の整合動作後におけるタタキコロ部による整合動作の開始状態を示す平面図である。 図13の整合動作後におけるタタキコロ部による整合動作の開始状態を示す側面(断面)図である。 図14の動作後におけるタタキコロ部による戻しコロへの受け渡し状態を示す平面図である。 図14の動作後におけるタタキコロ部による戻しコロへの受け渡し状態を示す側面(断面)図である。 図15の動作後における戻しコロの整合状態を示す平面図である。 図15の動作後における戻しコロの整合状態を示す側面(断面)図である。 整合終了後のステイプル状態を示す平面図である。 整合終了後のステイプル状態を示す側面(断面)図である。 Z折り紙排紙によるスタックトレイの満杯時におけるスタックトレイを下降しない場合の様子を示す説明図である。 図18の状態からスタックトレイを下降制御した場合の様子を示す説明図である。
符号の説明
1 用紙後処理装置
6 底板
6a 用紙載置面
7 搬送ローラ対
13 シート整合装置
15 放出部
16 縦基準
17 ステイプル
22 横基準
23 ジョガー
24 切換爪
25a,25b タタキコロ部
30a,30b 寄せコロ
70 突き当て部材
90a,90b 戻しコロ
91 座屈防止部材
100用紙後処理制御部
200 画像形成装置
201 システムコントローラ
202 オペレーションパネル

Claims (10)

  1. 後処理対象の用紙を順次受け入れ、必要に応じて整合し、ステイプル処理などの後処理を実行する用紙後処理装置において、
    前記後処理対象の用紙の少なくとも後部の一部を一時的に略水平に積載し、かつ当該用紙の後端を当接させて用紙搬送方向の位置決めを行なうための後端基準部材を有する一時積載トレイと、
    前記一時積載トレイに積載された用紙の上面に接触しながら用紙後端を前記後端基準部材側に移動させる弾性体でなる第1の搬送回転体と、
    前記第1の搬送回転体を前記用紙に当接・離間する駆動手段と、
    前記第1の搬送回転体の上流に配置され、かつ前記後端基準部材の近傍に配置され、前記第1の搬送回転体に対して低回転数で、前記第1の搬送回転体により移動された用紙を受け入れ、その後端を前記後端基準部材に押しつけて整合を行う第2の搬送回転体と、
    前記一時積載トレイ上に用紙が搬入されると、前記用紙上面から離間していた前記第1の搬送回転体を当該用紙に当接させて前記第1の搬送回転体よりも低速で回転する前記第2の搬送回転体まで搬送を行ない、当該用紙を前記第2の回転体に受け渡すと同時に前記第1の搬送回転体を用紙から離間させて前記第2の搬送回転体によって前記後端基準部材に当該用紙を当接させて整合させる整合制御手段と、
    を備えたことを特徴とする用紙後処理装置。
  2. 前記第2の搬送回転体は、前記後端基準部材の近傍に配設されることを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  3. 前記第2の搬送回転体は、前記第1の搬送回転体に対して表面の摩擦係数を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  4. 前記第2の搬送回転体は、前記第1の搬送回転体に対して押圧力を小さくすることを特徴とする請求項1に記載の用紙後処理装置。
  5. 前記第2の搬送回転体は、弾性変形可能な回転体であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の用紙後処理装置。
  6. 前記第2の搬送回転体は、弾性変形しない硬質の回転体であって、
    さらに、前記第2の搬送回転体を用紙方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の用紙後処理装置。
  7. 前記第2の搬送回転体は、弾性変形可能な回転体であって、
    さらに、前記第2の搬送回転体を用紙方向に付勢する付勢手段を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の用紙後処理装置。
  8. 前記一時積載トレイは、前記一時積載トレイを昇降する昇降手段と、前記昇降手段の昇降動作を制御する昇降制御手段と、を備え、
    前記昇降制御手段は、前記一時積載トレイの昇降動作に追従して前記第2の搬送回転体を移動させることを特徴とする請求項5、6または7に記載の用紙後処理装置。
  9. さらに、前記第2の搬送回転体と前記後端基準部材との間に、前記第2の搬送回転体で送られた用紙の上面を前記後端基準部材側に案内するガイド部材を備えたことを特徴とする請求項5〜8のいずれか一つに記載の用紙後処理装置。
  10. 前記ガイド部材は、前記一時積載トレイの昇降動作に連動するように配置されていることを特徴とする請求項9に記載の用紙後処理装置。
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