以下、図を参照して、本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態では、コンテンツとして、ストリームコンテンツ、蓄積型コンテンツ又は放送コンテンツ等の映像を主とするコンテンツを想定しているが、音声、音楽、ビデオゲームソフトウェア、一般のデータ、その他のあらゆるコンテンツを排除しない。
図1は、本発明の実施の形態のコンテンツの流通経路を把握するシステムの機能ブロック図である。
サービスプロバイダのサーバ101は、コンテンツの流通を管理するコンテンツ流通管理部102、コンテンツをコンテンツ受信装置へ配信するコンテンツ配信部103及びDRM(Digital Rights Management)機能を担った著作権保護部104を含む。著作権保護部104は、配信するコンテンツを暗号化して、コンテンツを購入したユーザだけが解読できる解除キーを発行する。
サーバ101は、通信媒体117を経由して、コンテンツ受信装置105へコンテンツを配信し、コンテンツ受信装置105からメタデータ(後述)を受信する。
また、サーバ101は、通信媒体117を経由して、後述するデータ転送部109、メタデータ転送部111及び転送記録部112をコンテンツ受信装置105に送信してもよい。
コンテンツ受信装置105は、コンテンツ受信部106、コンテンツ再生部107、著作権保護部108、データ転送部109、コンテンツ保存部110、メタデータ転送部111、転送記録部112及びメディア記録部113を含む。
コンテンツ受信部106は、サーバ101から暗号化されたコンテンツを受信する。
コンテンツ再生部107は、著作権保護部108によってHDCP(後述)やDTCP(後述)に変換されたコンテンツを出力装置114に送信する。
著作権保護部108は、コンテンツ受信装置105が処理するデータの著作権保護機能を担う。具体的には、著作権保護部108は、コンテンツ受信部106が受信した暗号化されたコンテンツや、コンテンツ保存部110に蓄積された暗号化されたコンテンツを、サーバ101から発行された解除キーを用いて復号化する。次に、復号化されたコンテンツを、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)、DTCP(Digital Transmission Content Protection)又はCPRM(Content Protection for Recordable Media)等に変換し、コンテンツ再生部107、データ転送部109又はメディア記録部113に渡す。
ここで、HDCPとは、非圧縮デジタル映像を暗号化するものであり、DTCPとは、デジタル家電等への接続を暗号化するものであり、CPRMとは、DVD−RAM等のメディアに記録するデータを保護するものである。また、著作権保護部108は、メタデータ転送部111が転送するメタデータを転送記録部112が作成しない限り、コンテンツの移動や複写を禁止する。
データ転送部109は、デジタル家電(図示省略)や携帯端末115等へDTCPで暗号化したデータを送信する。
コンテンツ保存部110は、受信したコンテンツを暗号化された状態で保存する。
メタデータ転送部111は、転送記録部112が記録したメタデータを他のコンテンツ受信装置(図示省略)やサーバ101へ送信する。
転送記録部112は、コンテンツを転送した状況の記録(すなわち、転送記録)を生成し、メタデータとして記録する。
メディア記録部113は、著作権保護部108によってCPRMに暗号化されたコンテンツを、その暗号に対応したメディア116に記録する。
なお、本実施の形態において、コンテンツ受信装置105は、各コンテンツと、提供コンテンツIDとを対応付ける手段(図示省略)を備える。ここで、提供コンテンツIDとは、後述するように、各コンテンツの識別子であり、メタデータの一部として記録される(図11参照)。
各コンテンツが一つ又は複数のファイルとしてコンテンツ保存部110に保存される場合、この手段は、例えば、提供コンテンツIDとファイル名とを対応付けるテーブルである。
データ転送部109又はメディア記録部113は、ユーザが提供コンテンツIDを指定してコンテンツを他の端末又はメディア116に転送するときに、そのテーブルを参照して、実際に移動すべきファイル名を検索し、そのファイルの転送を実行する。
また、転送記録部112は、ユーザがファイル名を指定してコンテンツを他の端末又はメディア116に転送するときに、そのテーブルを参照して、転送されるファイルに対応するコンテンツの提供コンテンツIDを検索し、その提供コンテンツIDを含むメタデータを更新する。
出力装置114は、コンテンツをユーザに利用できる形態で提供する装置であり、例えば、デジタル映像ディスプレイ装置である。
携帯端末115は、いわゆる携帯情報端末(PDA)であり、コンテンツ受信装置105と有線又は無線の通信媒体によって接続され、データ転送部109によって転送されたコンテンツを内蔵記憶装置(図示省略)に記録すれば、コンテンツ受信装置105との接続を切断してもユーザにコンテンツの利用を提供することができる。
メディア116は、架け替え可能な記録メディアであり、例えば、DVD−RAMである。また、メディア116は、フラッシュメモリ等を利用したメモリカードであってもよい。
通信媒体117は、サーバ101とコンテンツ受信装置105との間の通信を可能にする通信媒体であり、例えば、IPネットワーク(インターネット)や、テレビ放送網である。また、通信媒体117は、複数の媒体によって構成されてもよい。例えば、サーバ101からコンテンツ受信装置105へコンテンツが配信されるときの通信媒体117は、有線又は無線のテレビ放送網であり、コンテンツ受信装置105からサーバ101にメタデータが転送されるときの通信媒体117は、インターネットであってもよい。
このように、コンテンツ受信装置から他の端末やメディアへコンテンツが移動・複写されたことを記録し、その情報をメタデータとしてサーバ101に転送することによって、サーバ(サービスプロバイダ)は、コンテンツの流通経路を詳細に把握することができる。
図2は、本発明の実施の形態のコンテンツの流通経路を把握するシステムのハードウエア構成のブロック図である。
サーバ101は、プロセッサ201、メモリ202、記憶装置203及び通信インターフェース(I/F)204からなる。
プロセッサ201は、メモリ202に格納されたプログラムを実行する。
メモリ202には、プロセッサ201が実行するプログラムが格納される。コンテンツ流通管理部102、コンテンツ配信部103及び著作権保護部104は、メモリ202に格納されたプログラムである。また、メモリ202には、これらのプログラムによって処理されるデータが一時的に格納されてもよい。
記憶装置203には、コンテンツ受信装置105に提供するコンテンツが格納される。記憶装置203は、例えば、ハードディスク装置である。
通信I/F204は、通信媒体117を経由して、コンテンツ受信装置105との間で、コンテンツ及びメタデータを送受信する。
コンテンツ受信装置105は、プロセッサ205、メモリ206、記憶装置207、通信I/F208、出力I/F209、転送I/F210及びメディアI/F211からなる。
プロセッサ205は、メモリ206に格納されたプログラムを実行する。
メモリ206には、プロセッサ205が実行するプログラムが格納される。コンテンツ受信部106、コンテンツ再生部107、著作権保護部108、データ転送部109、メタデータ転送部111、転送記録部112及びメディア記録部113は、メモリ206に格納されたプログラムである。データ転送部109、メタデータ転送部111及び転送記録部112は、CD−ROM等のメディアによって頒布され、メモリ206にインストールされてもよいが、サーバ101から通信媒体117を経由して受信し、メモリ206にインストールされてもよい。また、メモリ206には、これらのプログラムによって処理されるデータが一時的に格納されてもよい。
記憶装置207は、コンテンツ保存部110を構成する記憶装置であり、例えば、ハードディスク装置である。また、記憶装置207は、フラッシュメモリ等であってもよい。
通信I/F208は、通信媒体117を経由して、サーバ101との間で、コンテンツ及びメタデータを送受信する。例えば、通信媒体117がインターネットである場合、通信I/Fは、ネットワークインターフェースである。また、通信媒体117がテレビ放送網である場合、通信I/Fは、有線又は無線の通信装置である。
出力I/F209は、著作権保護部108によって変換(復号化)されたコンテンツを出力装置114に出力する。例えば、出力装置114が画像表示装置である場合、出力I/Fは、ビデオカードである。
転送I/F210は、著作権保護部108によって変換されたコンテンツを携帯端末115に出力する。転送I/F210は、例えば、IEEE1394インターフェース又はUSB(Universal Serial Bus)インターフェースである。
メディアI/F211は、著作権保護部108によって変換されたコンテンツをメディア116に出力する。メディアI/F211は、例えば、IDEインターフェース又はUSBインターフェースである。
コンテンツ受信装置105は、通信I/F208、出力I/F209、転送I/F210及びメディアI/F211をそれぞれ複数個備えてもよい。また、コンテンツ受信装置105は、出力I/F209、転送I/F210又はメディアI/F211のうち、必要がないものを備えなくてもよい。
コンテンツ受信装置105がコンピュータ装置である場合、例えば、通信I/F208は、LANやIPネットワークに接続するネットワークインターフェースであり、出力I/F209は、ディスプレイ装置に接続するビデオカードであり、転送I/F210は、IEEE1394インターフェースであり、記憶装置207は、ハードディスク装置であり、メディアI/F211は、IDEインターフェース及びDVD−RAMドライブである。
コンテンツ受信装置105がDVDレコーダーである場合、例えば、通信I/F208は、テレビ放送受信機(チューナー)であり、出力I/F209は、ディスプレイ装置に接続するビデオカードであり、記憶装置207は、ハードディスク装置であり、メディアI/F211は、IDEインターフェース及びDVD−RAMドライブである。この場合、例えば、サーバ101は、テレビ放送局であり、通信媒体117は、有線又は無線放送網である。また、この場合、コンテンツ受信装置105がサーバ101にメタデータ(後述)を転送するための通信媒体は、インターネットであってもよい。
コンテンツ受信装置105がPDA装置である場合、例えば、通信I/F208は、IEEE1394インターフェースであり、出力I/F209は、内蔵ディスプレイ装置に接続するビデオチップであり、転送I/F210は、IEEE1394インターフェースであり、記憶装置207は、ハードディスク装置又は半導体メモリ(例えば、フラッシュメモリ)であり、メディアI/F211は、メモリカードアダプタである。
コンテンツ受信装置105が携帯電話である場合、例えば、通信I/F208は、無線信号受信装置であり、出力I/F209は、内蔵ディスプレイ装置に接続するビデオチップであり、記憶装置207は、半導体メモリ(例えば、フラッシュメモリ)であり、メディアI/F211は、メモリカードアダプタである。
コンテンツ受信装置105がゲーム機である場合、例えば、通信I/F208は、LANやIPネットワークに接続するネットワークインターフェースであり、出力I/F209は、ディスプレイ装置に接続するビデオカードであり、記憶装置207は、ハードディスク装置又は半導体メモリ(例えば、フラッシュメモリ)である。
なお、コンテンツ受信装置105がゲーム機である場合、サーバ101は、コンテンツ受信装置105に、ゲームソフトウエアをコンテンツとして配信してもよい。
コンテンツ受信装置105が車載コンテンツ提供装置である場合、例えば、通信I/F208は、無線信号受信装置であり、出力I/F209は、内蔵ディスプレイ装置に接続するビデオチップであり、転送I/F210は、無線信号送信装置であり、記憶装置207は、ハードディスク装置又は半導体メモリ(例えば、フラッシュメモリ)である。
なお、コンテンツ受信装置105が車載コンテンツ提供装置である場合、サーバ101は、コンテンツ受信装置105に、道路地図情報や道路混雑情報等をコンテンツとして配信してもよい。この場合、受信したコンテンツ受信装置105は、受信したコンテンツを表示してユーザに視聴させると共に、周囲の他の車に搭載されたコンテンツ受信装置105に、当該コンテンツを転送してもよい。
図3は、本発明の実施の形態のコピーワンスコンテンツがメディアに記録されて移動する場合の転送記録の説明図である。
ここで、コピーワンスコンテンツとは、転送後に転送元のコンテンツを削除する場合に限り、転送が許可されるコンテンツをいう。以下、ある装置等(メディアを含む)に存在するコンテンツを別の装置等(メディアを含む)に送信し、そのコンテンツを受信した別の装置等にそのコンテンツの複製を作成する動作を「転送」と記載し、転送後に転送元のコンテンツを削除する場合、その転送を「移動」と記載し、転送後に転送元のコンテンツを削除しない場合、その転送を「複写」と記載する。また、サーバ(サービスプロバイダ)101がコンテンツ受信装置等にコンテンツを転送する動作を「配信」と記載する。また、以下において、コンテンツ及び転送記録をやり取りする装置等を総称して単に「端末」と記載する。すなわち、サーバ、コンテンツ受信装置及び携帯端末は、「端末」の一種である。
図3は、コンテンツCが、サービスプロバイダS301からコンテンツ受信装置Aに配信され、メディアMを経由して、コンテンツ受信装置Bへと移動する例を示す。
サービスプロバイダS301は、図1のサーバ101に相当し、コンテンツ受信装置にコンテンツを販売し、配信する。
コンテンツ受信装置A302は、図1のコンテンツ受信装置105に相当する。
サービスプロバイダS301がコンテンツ受信装置A302へコンテンツCを販売し、著作権保護部104が暗号化したコンテンツCをコンテンツ配信部103が配信すると、コンテンツ流通管理部102が販売記録304をメモリ202又は記憶装置203に保存する。販売記録304には、コンテンツCを識別するID、コンテンツを転送した時刻T1、並びに、転送元S及び転送先Aのアドレスが含まれる。
例えば、販売記録304の表示「C、T1:S→A」は、「コンテンツCが時刻T1にサービスプロバイダS301から配信され、コンテンツ受信装置A302によって受信された」ことを示す。一方、例えば、転送記録309の表示「C、T3:B←M」は「コンテンツCが時刻T3にメディアM306から移動され、コンテンツ受信装置B303によって受信された」ことを示す。ここで、「C」は、コンテンツCを一意に識別する識別子である。また、「S」、「A」、「B」及び「M」は、それぞれ、サービスプロバイダS301、コンテンツ受信装置A302、コンテンツ受信装置B303及びメディアM306のアドレスであり、それぞれの装置又はメディアを一意に識別する。
一方、コンテンツ受信装置A302では、コンテンツCを受信した記録が生成される。図3は、コンテンツ受信装置A302が、購入したコンテンツCをメディアM305へ移動する場合を示す。
コンテンツ受信装置A302のコンテンツ受信部106は、通信I/Fを介してコンテンツCを受信し、記憶装置207に格納する。次に、コンテンツ受信装置A302のメディア記録部113が、メディアI/F211を介してコンテンツCをメディアM305に転送する。このとき、転送記録部112は、転送元のアドレス「A」、転送先のアドレス「M」、コンテンツを識別するID「C」及び転送時刻「T2」を含む転送記録307「C、T2:A→M」を生成する。転送記録307は、コンテンツCのメタデータである。
転送記録307は、コンテンツ受信装置A302のメモリ206又は記憶装置207に記録される。さらに、転送記録307は、メタデータ転送部111によって、メディアI/F211を介してメディアM305に送信され、転送記録308として記録される。また、転送記録307は、メタデータ転送部111によって、サービスプロバイダS301へ向けて転送される。転送記録をサービスプロバイダ(サーバ)へ向けて転送する手順は、後で、図17及び図18を用いて説明する。
この例において、コンテンツCは、コピーワンスのライセンスであるので、転送元を削除しない複写は禁止されるが、転送元を削除する移動は許可される。従って、コンテンツ受信装置A302からコンテンツCは削除され、転送記録307のみが残る。
なお、コンテンツC及び転送記録307がメディアM305に転送される際、著作権保護部108は、コンテンツC等をCPRM等に変換する処理を行う。
また、コンテンツCがメディアM305に転送されるまでの間は、記憶装置207に格納されたコンテンツCを出力装置114に出力して、コンテンツCを利用することができる。このとき、著作権保護部108が暗号解除等の処理を行い、コンテンツ再生部107が出力I/F209を介してコンテンツCを出力装置114に出力する。
転送記録307が転送記録310としてサービスプロバイダS301に転送されると、サービスプロバイダS301は、コンテンツCがS→A→Mの順で転送されたことを把握することができる。
次に、メディアM305を、コンテンツ受信装置B303に移動する(メディアM306)。コンテンツ受信装置B303は、コンテンツCをメディアM306からコンテンツ受信装置B303のコンテンツ保存部110に移動したとき、転送記録309を生成する。転送記録309「C、T3:B←M」には、コンテンツを識別するID「C」、転送元のアドレス「M」、転送先のアドレス「B」及び転送時刻「T3」が含まれる。転送記録309が転送記録311としてサービスプロバイダS301に転送されると、サービスプロバイダS301は、コンテンツCがS→A→Mの順で転送されたことを把握することができる(312)。
また、コンテンツ受信装置B303は、メディアM306から、転送記録308を受信(すなわち、読み出し)し、サービスプロバイダS301に転送してもよい。その結果、コンテンツ受信装置A302からサービスプロバイダS301に転送記録307が転送されなかった場合も、サービスプロバイダS301は、コンテンツCがS→A→Mの順で転送されたことを把握することができる。
このように、コンテンツをコンテンツ受信装置からメディアに移動し、そのメディア自体を移動することによってそのコンテンツを別のコンテンツ受信装置に移動した場合にも、サービスプロバイダがそのコンテンツの流通経路及び現在の所在を把握することができる。
次に、コンテンツが、サービスプロバイダからコンテンツ受信装置及び携帯端末を経由して移動した場合について、図4から図6を参照して説明する。ここで、携帯端末は、ローカルネットワークに接続されて、そのネットワーク内にあるコンテンツ受信装置と通信することもあり、ローカルネットワークから切り離されて、単独で使用されることもある。
図4は、本発明の実施の形態のコピーワンスコンテンツがコンテンツ受信装置を経由して携帯端末に移動した場合の転送記録の説明図である。
コピーワンスコンテンツCがサービスプロバイダS301からコンテンツ受信装置A302に販売されると、図3において説明したように、サービスプロバイダS301には販売記録304が残る。さらに、コンテンツCが携帯端末M1(401)へ移動すると、コンテンツ受信装置A302には転送記録403が、携帯端末M1(401)にはコンテンツを受け入れたことを示す転送記録404が記録される。
このとき、コンテンツCは、データ転送部109によって、転送I/F210を介して携帯端末M1(401)に転送される。
転送記録403は、メタデータ転送部111によって、コンテンツ受信装置A302から通信I/F208を介してサービスプロバイダS301に転送される。転送記録404は、携帯端末M1(401)がコンテンツ受信装置A302にネットワーク経由で接続した場合には、コンテンツ受信装置A302を経由して、サービスプロバイダS301へ転送される。また、携帯端末M1(401)がコンテンツ受信装置B303にネットワーク経由で接続した場合には、コンテンツ受信装置B303を経由して(407)、サービスプロバイダS301へ転送される。また、携帯端末M1(401)が携帯端末M2(402)に接続し、携帯端末M2(402)がコンテンツ受信装置B303にネットワーク経由で接続した場合には、携帯端末M2(402)及びコンテンツ受信装置B303を経由して(406、407)、サービスプロバイダS301へ転送される。転送記録403がサービスプロバイダS301に転送された転送記録405と転送記録407がサービスプロバイダS301に転送された転送記録408のように同一の内容の転送記録があると、サービスプロバイダS301は、いずれか一方を採用する。その結果、サービスプロバイダS301は、コンテンツCの流通経路がS→A→M1であり(409)、現在のコンテンツCの所在が携帯端末M1(401)であることを把握することができる。
図5は、本発明の実施の形態のコピーワンスコンテンツが携帯端末間で移動した場合の転送記録の説明図である。
コンテンツCが携帯端末M1(401)から携帯端末M2(402)に移動すると、それぞれの携帯端末において、転送記録501及び転送記録504が生成される。携帯端末M1(401)がネットワークを経由してコンテンツ受信装置A302に接続されると、転送記録501は、コンテンツ受信装置A302に転送記録502として転送される。転送記録502は、サービスプロバイダS301に転送記録503として転送される。
一方、携帯端末M2(402)がネットワークを経由してコンテンツ受信装置B303に接続されると、転送記録504は、コンテンツ受信装置B303に転送記録505として転送される。転送記録505は、サービスプロバイダS301に転送記録506として転送される。
携帯端末M1及びM2は、常にネットワークに接続しているとは限らないため、転送記録501及び502がすぐにサービスプロバイダS301に転送されるとは限らない。しかし、二つの携帯端末に同一内容の転送記録が記録されているため、どちらかの携帯端末がネットワークに接続され、一方の転送記録が転送されれば、サービスプロバイダS301は、M1→M2の流通経路を把握することが出来る(507)。
なお、どちらかの携帯端末が、ネットワークを経由して直接サービスプロバイダS301に転送記録を転送してもよい。
図6は、本発明の実施の形態のコピーワンスコンテンツが携帯端末間の移動を経てコンテンツ受信装置に移動した場合の転送記録の説明図である。
コンテンツCが携帯端末M2(402)からコンテンツ受信装置B303に移動すると、携帯端末M2(402)では転送記録601が、コンテンツ受信装置B303では転送記録605が生成される。転送記録605は、サービスプロバイダS301に転送記録606として転送される。サービスプロバイダS301は、転送記録606によって、コンテンツCの流通経路をM2→Bと把握することができる(607)。
ここで、コンテンツ受信装置B303が故障や長期の電源OFF等、何らかの理由で転送記録605をサービスプロバイダS301に転送できない場合にも、携帯端末M2(402)が携帯端末M1(401)と接続することがあれば、転送記録601を携帯端末M1(401)に転送記録602として転送する。さらに、携帯端末M1(401)がコンテンツ受信装置A302に接続することがあれば、転送記録602をコンテンツ受信装置A302に転送記録603として転送する。コンテンツ受信装置A302が転送記録603をサービスプロバイダS301に転送記録604として転送すれば、サービスプロバイダS301は、転送記録604によってコンテンツCの流通経路をM2→Bと把握することもできる(607)。
このように、コンテンツがコンテンツ受信装置から携帯端末へ移動し、さらに、ネットワークに常時接続しているとは限らない携帯端末間でコンテンツが移動した場合にも、サービスプロバイダがコンテンツの流通経路及び現在の所在を把握することができる。また、転送記録の中にコンテンツの視聴率などのデータを各携帯端末やコンテンツ受信装置が埋め込み、そのデータをコンテンツの移動の度に集計すると、サービスプロバイダは、流通経路における視聴率データの集計結果を得ることができる。
図7は、本発明の実施の形態の複写可能なコンテンツがコンテンツ受信装置を経由して携帯端末へ複写された場合の転送記録の説明図である。
複写可能なコンテンツを複写する場合の流通経路の把握方法は、基本的には、コピーワンスコンテンツの場合と同じである。ただし、転送記録には、転送元にもコンテンツが残っている情報が含まれる。また、コンテンツ自体に暗号化による著作権保護が加えられてない場合もある。
具体的には、複写可能なコンテンツCがコンテンツ受信装置A302から携帯端末M1(401)に複写された場合、転送記録703「C、T2:A、A→M1」、転送記録704「C、T2:A、M1←A」が生成される。ここで、転送記録「C、T2:A、A→M1」は「コンテンツCを、時刻T2に、Aに残したままM1へ送信した(すなわち、複写した)」ことを示す。これによって、時刻T2の転送が完了した時点では、コンテンツCがコンテンツ受信装置A302と携帯端末M1(401)の両方に存在することが把握される。
転送記録703は、転送記録705としてサービスプロバイダS301に転送され、転送記録704は、コンテンツ受信装置B303を経由(707)して転送記録708としてサービスプロバイダS301に転送される。サービスプロバイダS301は、転送記録705又は転送記録708によって、コンテンツCがコンテンツ受信装置A302を経由して携帯端末M1(401)に転送され、現在、コンテンツ受信装置A302及び携帯端末M1(401)に格納されていることを把握することができる(709)。
このように、コンテンツをコンテンツ受信装置から携帯端末へ複写する場合にも、サービスプロバイダがコンテンツの流通経路および現在の所在を全て把握することができる。
なお、コンテンツがコンテンツ受信装置からメディアに複写された場合も、同様に転送記録を転送することによって、サービスプロバイダが流通経路を把握することができる。
図8は、本発明の実施の形態の複写可能なコンテンツが携帯端末から複数のコンテンツ受信装置へ複写された場合の転送記録の説明図である。
ここで、携帯端末M1(801)は、図7の携帯端末M1(401)と同じものである。図8は、コンテンツ受信装置A302から携帯端末M1(801)にコンテンツCが複写された状態を起点として、複写可能なコンテンツCが、携帯端末M1(801)からコンテンツ受信装置X802、コンテンツ受信装置Y803及びコンテンツ受信装置Z804に順次複写された場合を示す。
当初、携帯端末M1(801)には、転送記録805として「C、T2:A、M1←A」が記録されている。
コンテンツCが携帯端末M1(801)からコンテンツ受信装置X802に複写されると、携帯端末M1(801)では、転送記録「C、T3:M1、M1→X」が生成され、転送記録805に追加される。一方、コンテンツ受信装置X802には、コンテンツCが複写される直前の転送記録805(すなわち、「C、T2:A、M1←A」)が転送されると共に、転送記録「C、T3:M1、X←M1」が生成され、これらの転送記録が転送記録806として記録される。
次に、コンテンツCが携帯端末M1(801)からコンテンツ受信装置Y803に複写されると、携帯端末M1(801)では、転送記録「C、T4:M1、M1→Y」が生成され、転送記録805に追加される。一方、コンテンツ受信装置Y803には、コンテンツCが複写される直前の転送記録805(すなわち、「C、T2:A、M1←A」及び「C、T3:M1、M1→X」)が転送されると共に、転送記録「C、T4:M1、Y←M1」が生成され、これらの転送記録が転送記録807として記録される。
さらに、コンテンツCが携帯端末M1(801)からコンテンツ受信装置Z804に複写された場合も、同様にして転送記録の生成及び転送が行われ、結局、コンテンツ受信装置Z804には、転送記録808(すなわち、「C、T2:A、M1←A」、「C、T3:M1、M1→X」、「C、T4:M1、M1→Y」及び「C、T5:M1、Z←M1」)が記録される。
サービスプロバイダS301の転送記録809は、コンテンツ受信装置X、Y及びZから転送された転送記録から重複部分を削除したものである。サービスプロバイダS301は、転送記録809を参照することによって、コンテンツ受信装置A302に販売したコンテンツCが、携帯端末M1(801)からコンテンツ受信装置X802、Y803及びZ804に複写されたことを把握することができる。
このように、サービスプロバイダS301は、コンテンツが大量に複写されたことを把握すると、コンテンツ受信装置A302又は携帯端末M1(801)において著作権を侵害する行為が行われた可能性があると判断することができる。また、別の情報に基づいて、コンテンツ受信装置X802、Y803及びZ804が、コンテンツ受信装置A302を設置している家庭とは別の家庭内にあることが分かれば、著作物の私的利用の範囲を超えて複写されたと判断することができる。
一方、コンテンツCが、大量の複写を推奨されている場合には、大量の複写によってコンテンツ流通の促進に貢献した端末を把握することができる。その結果、サービスプロバイダS301の管理者は、貢献度に応じたクーポンポイント等を各端末のユーザに配布することができる。
図9は、本発明の実施の形態の転送記録消去データの説明図である。
コンテンツ受信装置、携帯端末又はメディアに記録された転送記録は、その転送記録又は同じ内容の転送記録がサービスプロバイダに転送された後は、不要になる。このため、サービスプロバイダは、既に取得した転送記録と同じ内容の転送記録を他の装置等から消去する指示を他の装置等に転送する。
図9は、図4において転送記録405及び408を取得したサービスプロバイダS301が、不要になった転送記録を削除する例を示す。
サービスプロバイダS301は、転送記録405及び408を取得すると、転送記録消去データ901を生成し、消去の対象となる転送記録が記録されたコンテンツ受信装置等に送付する。
転送記録消去データ901は、転送記録消去データ901自体の有効期限と、消去対象を指定する情報とを含む。消去データ901「Delete、Td:C、T2」は、転送記録消去データ自体の有効期限が「Td」であり、消去対象として指定するコンテンツIDが「C」であり、消去対象として指定する転送時刻の上限が「T2」であることを示す。すなわち、転送記録消去データ901は、コンテンツIDが「C」であり、かつ、転送時刻が「T2」以前である転送記録を消去の対象とし、時刻Tdを経過すると、転送記録消去データ901(及び、転送記録消去データ901が転送されることによって他の装置等に生成された転送記録消去データ)自体が消去される。
図9において、転送記録消去データ902、903、904、905及び906は、転送記録消去データ901が転送されて各装置等に生成された転送記録消去データである。図9は、転送記録消去データが、901→902→903→906の経路で、及び、901→905→906の経路で転送されたことを示す。
転送記録消去データが通過したコンテンツ受信装置等では、消去対象の転送記録が消去される。例えば、転送記録消去データ906が転送された携帯端末M2(402)は、まず、「Td」と現在時刻とを比較して、転送記録消去データ906が有効期限内であることを確認し、次に、コンテンツIDが「C」であり、かつ、転送時刻が「T2」以前である転送記録904を消去する。次に、転送記録消去データ906を他の装置等に転送する。ここで、携帯端末M2(402)が、転送記録消去データ906の転送元であるコンテンツ受信装置B303以外の装置等に接続されていない場合は、転送記録消去データ906の転送先がないため、転送記録消去データ906を有効期限Tdまで保持する。
ただし、各端末は、メモリ又は記憶装置の容量に余裕がある場合又は転送記録を別の目的で利用する場合は、転送記録を消去しなくてもよい。転送記録の消去は、各端末のメモリ又は記憶装置の容量が、不要となった転送記録によって浪費されることを防ぐために行われるためである。実際に転送記録を消去するか否かは、各装置等に委ねられる。例えば、携帯端末M2(402)は、転送記録904をコンテンツの検索等に利用する場合、転送記録消去データ906を受け取った後、転送記録904を消去しなくてもよい。
このように、サービスプロバイダが取得したものと同じ転送記録を、各コンテンツ受信装置等から削除してもよいという許可を与えるメタデータ(すなわち、転送記録消去データ)を送付することによって、各コンテンツ受信装置等のメモリ又は記憶装置の空き容量を確保することができる。
図10は、本発明の実施の形態を家庭内の情報機器に適用した場合のコンテンツの所在の検索の説明図である。
家庭内で、ホームサーバから提供されたコンテンツを、端末、携帯端末又はメディア等に保管し、利用する場合、保有する端末やメディアの数が増えると、利用したいコンテンツを人手によって捜索することが困難になる。図10は、利用したいコンテンツが、保有する端末やメディア等のどこに存在するかを、ホームサーバに問い合わせて検索する方法を示す。
家庭1000内には、情報機器として、コンテンツC1を保管するホームサーバH1001、コンテンツC5を保管する端末A1002、コンテンツC2を保管する携帯端末M11003、コンテンツC3を保管するメディアM21004、コンテンツC4を保管するメディアM3(1005)がある。また、ホームサーバH1001には、コンテンツ所在データ1006が記録される。これは、ホームサーバH1001が、図1のコンテンツ流通管理部102と同等の機能を備え、家庭1000内の情報機器に対して図3から図9に示すコンテンツ流通管理を行うことによって生成される。
ここで、例えば、端末A1002のユーザが、コンテンツC3の検索要求1007を発行する。検索要求1007は、ホームサーバH1001にネットワーク(図示省略)を経由して伝えられる。ホームサーバH1001は、コンテンツ所在データ1006から、コンテンツC3を検索し、メディアM2にあるという検索結果を端末A1002に返信する。端末A1002は、その検索結果をユーザに提示する。その結果、ユーザは、メディアM2にコンテンツC3があることを知ることができる。
また、検索対象のコンテンツが、ネットワークで接続された他の一つの端末(図示省略)のみに保管されていた場合は、検索結果をユーザへ提示し、ネットワークを介してそのコンテンツ自体を移動して、端末A1007で再生することもできる。
また、検索対象のコンテンツは、キーワードによるファイル名検索、説明テキストを対象とした全文検索、又は、事前に決められたカテゴリ分類の階層構造のパスを指定した検索等、種々の方法によって検索されてもよい。
このように、ネットワークに接続された端末ばかりでなく、メディアやネットワークに常に接続しているとは限らない携帯端末の中に保存しているコンテンツに対しても、ネットワークに接続されたサーバに対して問い合わせを行うことで、その所在を知らせることが可能となる。
図11は、本発明の実施の形態の転送記録のデータ構造の説明図である。
転送記録データ群1100は、複数の転送記録を保存する場合のデータ構造であり、データ個数1101と、その個数分だけ続く、転送記録データブロック1102を含む。
転送記録データブロック1102は、その転送記録データブロック全体のサイズを示すブロック長1103、転送記録を一意に識別するメタデータID1104、販売されたコンテンツを識別する提供コンテンツID1105、転送が行われた時刻を記録する転送時刻1106、コンテンツを受信したか、送信したか、又は、複製を残したまま送信したかを示す送受フラグ1107、コンテンツの転送元を示す転送元アドレス1108、コンテンツの転送先を示す転送先アドレス1109及び転送記録データ自体の転送経路1110を含む。
ここで、メタデータID1104は、サービスプロバイダからコンテンツを配信されたコンテンツ受信装置によって生成され、そのコンテンツ受信装置から他の端末等に転送されるときには、変化しない。メタデータID1104は、例えば、サービスプロバイダからコンテンツを配信されたときに提供コンテンツID1105から転送先アドレス1109までの値から生成したハッシュ値であってもよい。また、メタデータID1104は、当該メタデータID1104に続くデータ列が転送記録データブロック1102であることを示す情報を含んでもよい。
転送記録自体を転送する場合には、転送記録データ群1100から転送対象の転送記録データブロック1102を切り出して、その転送記録データブロック1102が示すコンテンツに関連する流通経路に従って転送される。
転送記録データの転送経路1110は、主に、転送記録データの消去データの転送に利用される。
転送記録データ群1100及び各転送記録データブロック1102の実際のデータ形式は、バイナリデータでもよいが、XMLや、XMLをベースにしたMPEG−21などの標準化を想定した形式で実装されてもよい。
図12は、図11に示す本発明の実施の形態の提供コンテンツID1105、転送元アドレス1108及び転送先アドレス1109のデータ構造の説明図である。
提供コンテンツID1105は、提供コンテンツID1105のデータサイズを示すブロック長1201、コンテンツの提供元(例えば、コンテンツを販売したプロバイダ等)を識別する提供元ID1202、コンテンツの提供元が購入者を識別する購入者ID1203、市場に流通するコンテンツを識別するコンテンツID1204、及び、コンテンツを説明するテキスト、コンテンツの属するカテゴリ、その他のコンテンツやユーザに関連する属性情報等を含むコンテンツ説明テキスト1205によって構成される。
これらのうち、コンテンツID1204は、市場に流通するコンテンツを識別する情報のほかに、サービスプロバイダS301から各コンテンツ受信装置への各コンテンツの配信を区別するシリアル番号を含んでもよい。例えば、一つの端末が同一コンテンツを複数購入した場合や、一つの端末が一つのコンテンツを購入した後で他の端末から同一のコンテンツを譲渡された場合、一つの端末に複数の同一コンテンツが格納される。このような場合、各コンテンツは、上記のシリアル番号によって識別される。
サービスプロバイダS301は、取得した転送記録データブロックを分析する際に、このシリアル番号を参照することによって、一つの端末に格納された複数の同一コンテンツの流通経路を区別して把握することができる。ただし、このようにして同一コンテンツを識別するためには、各コンテンツのライセンスがコピーワンスである必要がある。
転送元アドレス1108は、転送元アドレス1108のデータサイズを示すブロック長1211、IDデータ1214の形式を示す形式フラグ1212、アドレス自体の説明が記述された説明テキスト1213及び転送元のアドレスを示すIDデータ1214によって構成される。
形式フラグ1212は、IDデータ1214が、ネットワーク上の位置を特定するURL、フォルダの階層構造又はメディアのいずれであるかを指定する。形式フラグ1212がURLを指定するとき、IDデータ1214には、http:等で始まるURLが格納される。同様にして、形式フラグ1212がフォルダの階層構造を指定するとき、IDデータ1214には、ファイルのパス名が格納され、形式フラグ1212がメディアを指定するとき、IDデータ1214には、メディアを区別するメディアIDが格納される。
なお、形式フラグ1212は、URL、フォルダの階層構造又はメディア以外のものを指定してもよく、IDデータ1214には、URL、ファイルのパス名又はメディアID以外の転送元のアドレスを示す情報が格納されてもよい。
説明テキスト1213には、転送元アドレス1108が指示する端末の情報が格納される。例えば、説明テキスト1213には、メディアを普段保管してある場所、最初に使用された年月日、ユーザが明示的に端末やメディアに記入したテキストデータ等が格納される。
転送先アドレス1109のデータ構造は、転送元アドレス1108と同じである。ただし、転送先アドレス1109の形式フラグ1212は、消去コード(図示省略)を含んでもよい。消去コードとは、ある端末がコンテンツを消去したとき、その端末によって形式フラグ1212に書き込まれる特定のコードである。
サービスプロバイダS301は、取得した転送記録データブロック1102の形式フラグ1212に消去コードが書き込まれていた場合、コンテンツID1105によって特定されるコンテンツが、転送元アドレス1108によって特定される端末において消去されたと判断する。
コンテンツを消去した端末は、当該コンテンツのライセンスを失っていない場合、再び同一のコンテンツをサービスプロバイダSから取得することができる。
このように、コンテンツの所在や流通経路を把握する際、又は、コンテンツの所在を検索する際に必要な情報を、データ構造として表現することができる。
また、端末は、コンテンツ説明テキスト1205に、ユーザがこのコンテンツを視聴した回数や時間等の視聴率データ、又は、コンテンツがゲームソフト等の場合には利用頻度等のデータ、その他の統計データを埋め込み、更新することもできる。サービスプロバイダは、これらのデータを取得し、分析することによって、そのコンテンツに関する視聴率等の統計のデータを収集することができる。
同様にして、サービスプロバイダは、説明テキスト1213を取得し、そこに格納された端末の情報を分析することによって、流通経路に関する情報を得ることができる。
このようにして、サービスプロバイダは、取得した転送記録データブロックを分析してコンテンツの視聴率や流通経路の情報を把握することができる。また、サービスプロバイダは、このようにして把握した情報を、コンテンツの提供元(コンテンツホルダー)に販売することができる。
図13は、本発明の実施の形態の転送記録消去データのデータ構造の説明図である。
転送記録消去データ1300は、メタデータを識別するメタデータID1301、転送記録消去データ1300の有効期限1302、転送記録消去データ1300に含まれる消去対象ブロック1304の個数を示すデータ個数1303、及び、消去対象ブロック1304によって構成される。
メタデータID1301は、転送記録消去データ1300を一意に識別する識別子である。また、メタデータID1301は、当該メタデータID1301に続くデータ列が転送記録消去データ1300であることを示す情報を含んでもよい。
消去対象ブロック1304には、二つの種類がある。一つは、提供コンテンツIDと転送時刻の上限によって転送記録を指定する消去対象ブロック1304(時刻モード)であり、もう一つは、メタデータIDによって消去対象の転送記録を直接指定する消去対象ブロック1304(メタデータIDモード)である。
時刻モードの消去対象ブロック1304は、当該消去対象ブロック1304のデータサイズを示すブロック長1305、当該消去対象ブロック1304が時刻モードである(すなわち、提供コンテンツIDと転送時刻の上限によって転送記録を指定する)ことを示す消去種別タグ1306、消去対象の転送記録の提供コンテンツID1307、及び、消去対象の転送記録の転送時刻の上限を示す上限時刻1308で構成される。
ここで、提供コンテンツID1307は、消去対象の転送記録の提供コンテンツID1105を指定する。
時刻モードの消去対象ブロック1304を含む転送記録消去データ1300を受け取った装置等は、提供コンテンツID1105が提供コンテンツID1307と同じであり、かつ、転送時刻1106が上限時刻1308以前である転送記録データブロック1102を消去する。
メタデータIDモードの消去対象ブロック1304は、当該消去対象ブロック1304のデータサイズを示すブロック長1305、当該消去対象ブロック1304がメタデータIDモードである(すなわち、メタデータIDによって消去対象の転送記録を直接指定する)ことを示す消去種別タグ1306、及び、消去対象の転送記録のメタデータID1309によって構成される。
ここで、メタデータID1309は、消去対象の転送記録のメタデータID1104を指定する。
メタデータIDモードの消去対象ブロック1304を含む転送記録消去データ1300を受け取った装置等は、メタデータID1104がメタデータID1309と同じである転送記録データブロック1102を消去する。
このように、各コンテンツ受信装置や端末に記録された転送記録データを消去するために必要な情報が、転送記録消去データのデータ構造として表現される。
図14は、本発明の実施の形態の流通経路情報を集計して生成される、コンテンツの所在を示すメタデータの構造の説明図である。
所在メタデータ1400は、図3のサービスプロバイダS301及び図10のホームサーバ1001が、取得した転送記録から生成するデータであり、自らが配信したコンテンツの所在を示す情報を含む。図10のコンテンツ所在データ1006は、所在メタデータ1400に含まれる情報である。
所在メタデータ1400は、メタデータID1401、所在メタデータ1400を作成した時刻を示す作成時刻1402、所在メタデータ1400に含まれる所在データブロック1404の個数を示すデータ個数1403、及び、コンテンツごとに記録される所在データブロック1404によって構成される。
メタデータID1401は、所在メタデータ1400を一意に識別する識別子である。また、メタデータID1401は、当該メタデータID1401に続くデータ列が所在メタデータ1400であることを示す情報を含んでもよい。
所在データブロック1404は、所在データブロック1404によって所在が示されるコンテンツを識別する提供コンテンツID1405、仮想ディレクトリ等として検索やデータ指定に用いられる検索データ1406、当該コンテンツが現在の所在に転送された時刻を示す受信時刻1407、及び、当該コンテンツの所在を示すアドレス1408によって構成される。
ここで、提供コンテンツID1405のデータ構造は、提供コンテンツID1105(図12)と同じである。
検索データ1406は、ユーザがコンテンツを検索する際の利便性を向上させるために付加されるデータであり、例えば、コンテンツの種類(例えば、映画、音楽、スポーツ等)、コンテンツの作者、出演者等、ユーザがコンテンツを検索する際にキーワードとして使用することが想定されるテキスト情報を含む。検索データ1406は、ユーザ自身によって設定されてもよいし、コンテンツが配信される際に配信元によって設定されてもよいし、インターネット等を経由して取得した情報が設定されてもよい。
アドレス1408のデータ構造は、転送元アドレス1108(図12)と同じである。
なお、受信時刻1407及びアドレス1408を取得する手順は、図20で詳細に説明する。
所在メタデータ1400によって、コンテンツを検索する際に使用されるデータや、検索結果としてのコンテンツの所在を格納するための情報のデータ構造が表現される。
図15は、本発明の実施の形態のコンテンツ保存部からメディアへのコンテンツ移動処理の手順を示すPAD図である。
コンテンツ移動処理1501は、コンテンツをストレージ(コンテンツ保存部110)からメディア116に移動する際に、メディア記録部113が、著作権保護部108、メタデータ転送部111及び転送記録部112と連携して実行する処理である(図1)。
コンテンツ移動処理1501は、主に、コンテンツがコピーワンスライセンスを与えられていた場合に呼び出される。コピー回数制限が2回以上のライセンスの場合にも、移動を行いたい場合には、呼び出されることがある。
コンテンツ移動処理1501が開始すると、移動対象のメディア116が、実行しようとする移動に対応しているか否かを判断する(1502)。例えば、著作権保護機能がCRPMである場合、メディア116がCRPMに対応したDVD−RAM又はDVD−RWであるか否か判断される。対応しないと判断された場合、コンテンツをメディア116に移動することができないため、エラーメッセージを表示し(1503)、コンテンツ移動処理1501を中止する(1504)。
ステップ1502において、対応すると判断された場合、ストレージ(コンテンツ保存部110)からDRM等によって暗号化されたデータの一部を読み出し(1506)、暗号化されたデータを復号化し(1507)、メディア116に記録するための暗号化(例えば、CRPM)を施し(1508)、メディア116に記録する(1509)。コンテンツのデータの全部をメディア116に記録するまで、ステップ1506からステップ1509を繰り返す(1505)。なお、暗号の復号化及び再暗号化は、メディア記録部113が著作権保護部108を呼び出すことによって実行される。
このように、データを一部分ごとに読み出して移動処理を行うのは、暗号化されていない状態の完全なコンテンツが、一瞬でもストレージ上に現れることを防ぐためである。
次に、ストレージから、読み出したコンテンツの暗号化データを消去する(1510)。
次に、コンテンツのデータの移動が正常に終了したか否かを確認する(1511)。正常に終了した場合、転送記録データを生成し、記録する(1512)。次に、転送記録データの転送処理を行う(1513)。転送記録データの転送処理については、図17において詳細に説明する。なお、転送記録データの生成及び記録は、メディア記録部113が転送記録部112を呼び出すことによって実行され、転送記録データの転送は、メディア記録部113がメタデータ転送部111を呼び出すことによって実行される。
次に、コンテンツ移動処理1501の全てが正常に終了したか否かを確認し(1514)、正常に終了していない場合は、コンテンツ移動処理1501をキャンセルする処理を行う(1515)。
このようにして、ストレージからメディアへのコンテンツ移動処理が実行されると共に、転送記録データが生成され、転送される。
なお、メディア記録部113は、コンテンツ受信部106(図1)が受信したデータを直接メディア116に移動してもよい。
また、データ転送部109が携帯端末115又は通信媒体117に接続された他のコンテンツ受信装置105にコンテンツを移動する場合も、図15と同様の処理を行う。この場合、著作権保護機能として、例えば、DTCPが用いられ、ステップ1502において、コンテンツの移動の対象がDTCP対応機器であるか否かが確認され、ステップ1508において、復号化データがDTCPによって暗号化され、ステップ1509において、暗号化されたデータが携帯端末115又は他のコンテンツ受信装置105に移動される。
図16は、本発明の実施の形態のコンテンツ保存部からメディアへのコンテンツ複写処理の手順を示すPAD図である。
コンテンツ複写処理1601は、コンテンツをストレージ(コンテンツ保存部110)からメディア116に複写する際に、メディア記録部113が、メタデータ転送部111及び転送記録部112と連携して実行する処理である(図1)。
コンテンツ複写処理1601は、複写が無制限に可能なライセンスが与えられたコンテンツをストレージからメディア116へ複写する際に呼び出される。
なお、複写の回数制限のあるライセンスのあるコンテンツであって、複写回数が制限以内の場合は、図15の処理を実行する。ただし、図15の処理に複写回数管理を追加し、複写回数が制限以内の場合には、ステップ1510を実行しない。
図16は、特に著作権保護が施されていないコンテンツの複写処理の手順を示す。
コンテンツ複写処理1601が開始すると、まず、メディアIDの有無を確認する(1602)。メディアIDは、著作権保護に使用されることもあるが、本実施の形態では、転送記録データを生成するために使用される。メディアIDがない場合、コンテンツをメディア116に移動することができないため、エラーメッセージを表示し(1603)、コンテンツ複写処理1601を中止する(1604)。
メディアIDがある場合、ストレージから暗号化されていないデータの一部を読み出し(1606)、メディア116に記録する(1607)。コンテンツのデータの全部をメディア116に記録するまで、ステップ1606からステップ1607を繰り返す(1605)。また、ステップ1606において、コンテンツのデータの全体を一度に読み出して、メディア116に記録してもよい。
次に、コンテンツのデータの複写が正常に終了したか否かを確認する(1608)。正常に終了した場合、転送記録データを生成し、記録する(1609)。次に、転送記録データの転送処理を行う(1610)。転送記録データの転送処理については、図17において詳細に説明する。なお、転送記録データの生成及び記録は、メディア記録部113が転送記録部112を呼び出すことによって実行され、転送記録データの転送は、メディア記録部113がメタデータ転送部111を呼び出すことによって実行される。
次に、コンテンツ複写処理1601の全てが正常に終了したか否かを確認し(1611)、正常に終了していない場合は、コンテンツ複写処理1601をキャンセルする処理を行う(1612)。
このようにして、ストレージからメディアへのコンテンツ複写処理が実行されると共に、転送記録データが生成され、転送される。
なお、データ転送部109が携帯端末115又は通信媒体117に接続された他のコンテンツ受信装置105にコンテンツを複写する場合も、図16と同様の処理を行う。この場合、ステップ1602において、コンテンツの移動の対象を識別する端末ID又は装置IDがあるか否かが確認され、ステップ1607において、コンテンツが携帯端末115又は他のコンテンツ受信装置105に複写される。
図17は、本発明の実施の形態のサービスプロバイダのサーバへの接続度を示す情報を格納する接続度データ群の説明図である。
接続度データ群1701は、各端末に保管され、メタデータ転送部111が転送記録を他の端末に転送する際に利用される。ここで、「端末」とは、コンテンツ受信装置105、携帯端末115及びサーバ101をも含む概念である。
各端末は、サーバ101と直接通信可能である場合は、転送記録をサーバ101に直接転送する。しかし、サーバ101と直接通信可能でない場合は、転送記録を他の端末に転送する。このとき、複数の端末に転送記録を転送することができるとすれば、よりサーバ101に接続しやすい端末を選択して転送することが望ましい。サーバ接続度とは、サーバへの接続のしやすさを示す数値であり、この数値が大きいほど、サーバに接続しやすいことを示す。接続度データ群1701には、サーバ接続度及びサーバ接続度を算出するために必要な情報が格納され、メタデータ転送部111が転送記録を転送する際に、転送先の端末を選択するために参照される。
接続度データ群1701は、データ個数1702及び接続度データブロック1703によって構成される。
データ個数1702は、その接続度データ群1701に含まれる接続度データブロック1703の個数を示す。
接続度データブロック1703は、その接続度データ群1701が保管される端末(当該端末)が直接接続した実績のある他の端末ごとに設けられ、他の端末のアドレス1704、当該他の端末を経由したときのサーバへの接続のしやすさを示す端末との接続度1705、当該端末と当該他の端末との接続回数1706、当該端末と当該他の端末との接続試行回数1707、及び、当該他の端末自体のサーバへの接続のしやすさを示すサーバ接続度1708によって構成される。
図18は、本発明の実施の形態のサーバ接続度の調査及び算出の手順を示すPAD図である。
サーバ接続度の調査1801は、メタデータ転送部111によって、装置(端末)の起動時に実行され、装置(端末)が動作を終了するまで(1802)、所定のタイミングで繰り返し実行される。例えば、この調査は、所定の間隔で実行されてもよいし、端末からのリクエストに応じて実行されてもよい。
サーバ接続度の調査1801が開始すると、調査を実行する端末と接続可能な端末又は過去に接続した実績のある端末の一つを選択し、その端末と接続可能か否かを調査する(1804)。端末と接続可能でない場合は、別の端末を選択して、ステップ1804に戻る。
接続可能である場合、その端末との接続回数1706及び端末との接続試行回数1707をそれぞれ1増加させる(1806)。
次に、その端末がサーバであるか否かを調査する(1807)。その端末がサーバであれば、端末のサーバ接続度1708を1として記録する(1808)。一方、その端末がサーバでない場合は、その端末に要求することによって、その端末の接続度データ群1701に含まれる端末との接続度1705のうち最大のもの取得して(サーバ接続度の算出1821参照)、取得した値を端末とのサーバ接続度1708に記録し(1809)、サーバ接続度1708、端末との接続回数1706及び端末との接続試行回数1707から、端末との接続度1705を算出して更新する(1810)。具体的には、まず、端末との接続回数1706を端末との接続試行回数1707で除算し、その端末との接続率を算出する。次に、その端末のサーバ接続度1708が「0」でない場合は、サーバ接続度1708を端末との接続率と乗算して、その結果を端末との接続度1705とする。一方、サーバ接続度1708が「0」である場合は、端末との接続率に所定の値(例えば、0.05)を乗算して、その結果を端末との接続度1705とする。
以上のステップ1804からステップ1810までを全ての端末について実行する(1803)。その後、次に実行されるタイミングまで待機する。
サーバ接続度の算出1821は、メタデータ転送部111によって、装置(端末)の起動時から、装置(端末)が動作を終了するまで(1822)実行される。
サーバ接続度の算出1821は、ステップ1809の要求を待つ(1823)。ステップ1809の要求を受けると、接続度データ群1701に含まれる接続度データブロック1703のうち、その要求を送信した端末以外に関する接続度データブロック1703から、端末との接続度1705の最大値を検索する(1824)。次に、ステップ1809の要求をした端末に、検索された端末との接続度1705の最大値を返信して(1825)、次のステップ1809の要求待ちの状態に戻る(1823)。
結局、ある端末について算出された端末との接続度1705は、その端末を経由してサーバとの通信を試行した場合の試行回数に対する成功回数の割合の予測値(サーバ接続成功率)である。
すなわち、図18に示す手順は、他の端末への接続を試行する手順と、前記他の端末への接続を試行した回数及び前記他の端末への接続が成功した回数を計測する手順と、前記接続が成功した回数を、前記接続を試行した回数で除算した、接続率を算出する手順と、前記他の端末がデジタルコンテンツを配信したサーバである場合、前記接続率を、当該他の端末について算出されたサーバ接続成功率とする手順と、前記他の端末が前記サーバでない場合、当該他の端末が更に他の端末について算出した前記サーバ接続成功率に前記接続率を乗算して、当該他の端末のサーバ接続成功率を算出する手順と、前記サーバ接続成功率が高い順に、所定の個数の前記他の端末に前記転送記録を送信する手順と、を含む。
上記のデータ構造及び処理手順によって、サーバ接続度と、各端末との接続度を調査することができる。
図19は、本発明の実施の形態の転送記録データの転送処理の手順を示すPAD図である。
転送記録データの転送処理1901は、コンテンツ移動処理1501中のステップ1513(図15)又はコンテンツ複写処理1601中のステップ1610(図16)から呼び出され、メタデータ転送部111によって実行される。
転送記録データの転送処理1901が開始すると、接続度データブロック1703(図17)の中から、端末との接続度1705の高い端末から順に、所定の個数(例えば、3個)の端末を転送記録データの転送先として選択する(1902)。
ステップ1902において、転送記録データの転送処理1901を呼び出したコンテンツ移動処理1501又はコンテンツ複写処理1601におけるコンテンツの転送先がメディア115である場合は、転送記録データの転送先に当該メディア115を加える。
次に、ステップ1902で選択された全ての転送記録データの転送先について、下記のステップ1904及び1905を実行する(1903)。
まず、選択された転送記録データの転送先の一つについて、転送記録データの転送経路1110(図11)に転送元のアドレスが無ければ、転送元のアドレスを追加する(1904)。
次に、その転送記録データの転送先に転送記録データを転送する(1905)。
上記の図17から図19の構成によって、サーバへの接続度を調査し、サーバへの接続度が高い端末を選択して、転送記録データを選択された端末に転送することができる。その結果、コンテンツの転送記録を確実にサーバに転送することができる。
なお、上記の図17から図19において、サーバは、サービスプロバイダのサーバであってもよいし、家庭内に設置されるホームサーバであってもよい。
図20は、本発明の実施の形態の転送記録データを取得したサーバがコンテンツの流通経路を把握する処理の手順を示すPAD図である。
流通経路の把握処理2001は、コンテンツ流通管理部102(図1)によって実行される処理である。
流通経路の把握処理2001が開始すると、まず、提供コンテンツIDの準備を行う(2002)。すなわち、取得した全ての転送記録データに含まれる全ての提供コンテンツID1105を列挙する。ただし、重複する提供コンテンツID1105は、省略する。
次に、ステップ2002で列挙された全ての提供コンテンツID1105について、以下のステップ2004から2011までを実行する(2003)。
まず、一つの提供コンテンツID1105について、その提供コンテンツID1105を持つ転送記録データブロック1102を全て収集する(2004)。
次に、同一の内容を持つ転送記録データブロック1102を削除し、重複をなくす(2005)。
次に、転送記録データブロック1102を転送時刻1106の順に並べ替える(2006)。
次に、並べ替えられた転送記録データブロック1102のアドレスをたどって流通経路を生成する(2007)。すなわち、転送時刻1106が最も早い転送記録データブロック1102の転送先アドレス1109と、転送時刻1106が2番目に早い転送記録データブロック1102の転送元アドレス1108とが同一であることを確認して、当該転送記録データブロック1102に関連するコンテンツが当該転送先アドレス1109に転送されたと判定する。同様にして、転送時刻1106の順に、転送先アドレス1109と転送元アドレス1108とを照合する。その結果、転送時刻1106の順に抽出された転送先アドレス1109及び転送元アドレス1108が、再現された当該コンテンツの転送経路である。転送時刻1106が最も遅い転送記録データブロック1102の転送先アドレス1109及び転送時刻1106は、それぞれ、当該転送記録データブロック1102に関連するコンテンツの現在の所在(図14のアドレス1408)及び当該コンテンツが現在の所在に転送された時刻(図14の受信時刻1407)を示す。
次に、生成した転送経路を、転送記録データブロック1102の転送経路1110に記録する。また、当該提供コンテンツID1105と同一の提供コンテンツID1405が記録された所在データブロック1404に、検索データ1406、アドレス1408及び受信時刻1407を記録する(2008)。
次に、生成された転送経路の中で、一つの端末から複数の端末へ複写が行なわれている部分が存在するか否かをチェックする(2009)。例えば、一つの提供コンテンツID1105について収拾された転送記録データブロック1102を、さらに、転送元アドレス1108ごとに分類する。次に、転送元アドレス1108が同一であり、かつ、転送先アドレス1109が異なる転送記録データブロック1102の数を計数する。この計数の結果が1より大きい場合は、一つの端末から複数の端末へ複写が行なわれている部分が存在するため、著作物の私的利用の範囲を超えた複写が行なわれた可能性がある。そこで、当該提供コンテンツIDと転送経路とを、複数の端末へ複写された経路として別途記録する(2010)。
次に、取得した転送記録データブロック1102の転送元の端末に、転送記録データの消去データ1300を送付する処理を行う(2011)。
このようにして、転送記録データを取得したサーバが、コンテンツの流通経路(転送経路)を把握して、どのようにコンテンツが流通し、現在どんな形式で保有されているかを把握することができる。また、著作物の私的利用の範囲を超えて複写された可能性のある利用を検出することができる。ただし、実際には、私的利用の範囲外であることを確認するためには、別の方法で転送先が家庭外であることを確認する必要がある。また、不要となった転送記録データを消去するデータを送付することができる。
サーバは、図20の手順によって生成したコンテンツの転送経路の情報を、コンテンツホルダーに有償で提供することができる。ここで、コンテンツホルダーとは、コンテンツ(例えば、映画、楽曲等)の著作権を保有又は管理する企業又は個人をいう。
例えば、サーバは、コンテンツホルダーから特定のコンテンツの配信を委託される。すなわち、サーバ101は、コンテンツホルダーから送信されたコンテンツを受信して、記憶装置203に記録し、コンテンツ受信装置105に配信する。このコンテンツは、当該コンテンツ受信装置105から、他のコンテンツ受信装置105に転送される。同様にして、コンテンツは、複数のコンテンツ受信装置105に次々に転送される。
サーバ101は、これらの転送の度に作成される転送記録データを取得し、図20において説明した手順によって、当該コンテンツの転送経路情報を生成する。次に、サーバ101は、生成した転送経路情報を、対価と引き換えにコンテンツホルダーに送信する。例えば、サーバ101は、対価が支払われたことを確認してから転送経路情報をコンテンツホルダーに送信してもよい。ここで、対価の額は、情報提供一回につき一定の金額であってもよいが、提供する情報の量に略比例する金額であってもよい。
本発明によれば、サーバは、ネットワーク(通信媒体)から切り離された端末や記録メディアにコンテンツが保管されていることをも把握して、コンテンツホルダーに通知することができる。
また、サーバは、図20の手順によって生成したコンテンツの転送経路の情報に基づいて、多数のユーザにコンテンツの複製を転送したユーザに報酬を与えることができる。この場合、コンテンツは、例えば、多数のユーザに閲覧させて課金することを期待して配信されたコンテンツや、多数のユーザに閲覧させることを期待して配信された広告を含むコンテンツである。
サーバは、図20の手順によって、複数の端末にコンテンツを複写した端末を把握する(2009、2010)。次に、複数の端末にコンテンツを複写した端末(のユーザ)に対して、報酬を送付する。ここで、報酬の量(金額)は、コンテンツを複写した端末の数に略比例する量であってもよい。
図21は、本発明の実施の形態の転送記録データを消去する処理の手順を示すPAD図である。
転送記録データ消去処理2101は、不要になった転送記録データブロック1102を消去するために、転送記録データを送受信する端末が転送記録データの消去データ1300を受信したときに、転送記録部112によって実行される。
転送記録データ消去処理2101が開始すると、転送記録データの消去データ1300が読み出される(2102)。
次に、その消去データ1300の有効期限1302を参照して、その消去データ1300が有効期限内か否か確認する(2103)。有効期限内でなければ、その消去データ1300自体を消去し(2104)、転送記録データ消去処理2101を終了する(2105)。
一方、その消去データ1300が有効期限内であれば、転送記録データ消去処理2101を続行する。すなわち、端末に記録されている全ての転送記録データブロック1102について、以下のステップ2107から2113までの処理を実行する(2106)。
まず、一つの転送記録データブロック1102について、その転送記録データブロック1102が消去対象であるか否かを判定する(2107〜2111)。すなわち、消去対象ブロック1304の消去種別タグ1306を参照し(2107)、メタデータIDモードの場合は、当該転送記録データブロック1102のメタデータID1104と、当該消去対象ブロック1304のメタデータID1309とが同一か否かを判定する(2108)。その結果、同一でない場合は、その転送記録データブロック1102は消去対象ではないので、次の転送記録データブロック1102が消去対象であるか否かを判定するために、ステップ2107に戻る(2109)。
一方、ステップ2107において、時刻モードであった場合は、転送記録データから提供コンテンツID1105及び転送時刻1106を読み出し、提供コンテンツID1105が消去データ1300の提供コンテンツID1308と同一であり、かつ、転送時刻1106が上限時刻1308以前であるか否かを判定する(2110)。その結果、いずれかの条件が合わなければ、その転送記録データブロック1102は消去対象ではないので、次の転送記録データブロック1102が消去対象であるか否かを判定するために、ステップ2107に戻る(2111)。
一方、ステップ2108で、該当するメタデータIDであると判定された場合、及び、ステップ2110の条件を満たすと判定された場合は、当該転送記録データ1102は消去対象であるので、その転送記録データ1102の転送先アドレス1109へその消去データを転送し(2112)、その転送記録データを消去する(2113)。
このようにして、転送記録データの消去データを受信した端末が、不必要な転送記録データを消去しながら、その消去データを他の端末に転送することができる。
図22は、本発明の実施の形態のコンテンツの検索処理の手順を示すPAD図である。
図22に示すコンテンツの検索処理2201は、サーバ(例えば、ホームサーバH1001)が端末(例えば、端末A1002)からコンテンツの所在の問い合わせを受けたときに、サーバによって実行される(図10)。具体的には、例えば、端末のユーザが、目的とするコンテンツのタイトル等のキーワードやカテゴリ等を指定して、サーバに検索を要求すると、サーバは、この要求に応じてコンテンツを検索する。以下、このときに実行されるコンテンツの検索処理2201を説明する。
サーバは、コンテンツの検索要求を端末から受信すると、コンテンツの検索処理2201を開始する。
まず、サーバが保管する所在メタデータ1400のアドレス1408を更新する最終アドレスの記録処理2008が行なわれたか否かを判定する(2202)。最終アドレスの記録処理2008が行なわれた場合は、新しい最終アドレスが存在するため、該当する提供コンテンツIDのコンテンツ説明テキストを抽出し(2203)、テキスト検索に用いるキーワードインデックスや、データの階層構造、カテゴリ等のインデックスを検索方法に応じて構築する(2204)。
次に、端末から受信した検索要求を読み出し(2205)、インデックスによる検索を実行する(2206)。このとき、検索方法に応じて、テキスト全文検索、キーワード検索、階層指定による特定、又は、カテゴリ等の属性による検索等が行なわれる。
次に、検索結果に対応する各提供コンテンツIDと、その最終アドレスを、検索要求元の端末へ返送する(2207)。
このようにして、例えば、家庭内で所在がわからなくなったコンテンツの所在をホームサーバ等に問い合わせて検索することができる。
図23は、本発明の実施の形態のコンテンツ利用率の集計処理の手順を示すPAD図である。
端末でコンテンツが利用(例えば、コンテンツが映画である場合は、視聴)され、その利用が終了する度に、コンテンツ利用データ集計処理2301が実行される。コンテンツ利用データ集計処理2301が開始すると、提供コンテンツID1105から利用データを取得する(2302)。
ここで、利用データとは、コンテンツ説明テキスト1205の中に格納されるデータであり、そのコンテンツの利用に関する統計情報が含まれる。本実施の形態では、利用データには、そのコンテンツが過去に利用された回数を示すコンテンツ利用回数、そのコンテンツが過去に利用された時間の累計を示すコンテンツ利用時間及びそのコンテンツを取得してから現在までの時間を示すコンテンツ保有時間が含まれる。ステップ2302において、コンテンツ説明テキスト1205に利用データが格納されていない場合は、全ての値を「0」とした利用データを新たに生成する。
次に、コンテンツ利用回数を1回加算する(2303)。次に、コンテンツ利用時間に、今回そのコンテンツを利用した時間を加算する(2304)。次に、コンテンツ保有時間に、前回そのコンテンツを利用してからを現在までの時間を加算する(2305)。次に、提供コンテンツID1105の利用データをステップ2303から2305で加算したデータに更新して、コンテンツ利用データ集計処理2301を終了する。
一方、コンテンツ利用率集計処理2310は、コンテンツ利用率を集計するサーバによって呼び出される。コンテンツ利用率集計処理2310は、各端末によって実行されてもよいが、ホームサーバやサービスプロバイダのサーバ等、転送記録データを取得するサーバによって実行されてもよい。
コンテンツ利用率集計処理2310が開始すると、コンテンツID1204ごとに提供コンテンツID1105を分類する(2311)。
次に、以下のステップ2313及び2314を、全てのコンテンツID1204について実行する(2312)。
まず、一つのコンテンツID1204について、利用データを抽出する(2313)。すなわち、そのコンテンツID1204を持つ全ての提供コンテンツID1105のコンテンツ説明テキスト1205から、ステップ2306で更新された利用データを抽出する。
次に、抽出した利用データを集計する(2314)。例えば、抽出したコンテンツ利用回数、コンテンツ利用時間及びコンテンツ保有時間のそれぞれの合計値を求める。
次に、ステップ2314で集計された利用データから利用統計を算出する(2315)。例えば、コンテンツ利用時間をコンテンツ保有時間で除算することによって、コンテンツ利用率を算出することができる。また、コンテンツ利用時間をコンテンツ利用回数で除算することによってコンテンツの平均利用時間を算出することができる。
次に、ステップ2315で算出された利用統計を記録し、出力する(2316)。
このようにして、サーバは、提供したコンテンツの利用回数や利用時間などの統計データを集計して、収集し、コンテンツの利用率等の統計情報を算出することができる。
また、サーバは、算出した統計情報を、対価と引き換えに顧客(例えば、コンテンツに広告を掲載する広告主)に提供してもよい。この場合、サーバは、顧客に対価の請求を送信し、対価が支払われたことを確認してから、顧客に統計情報を送信してもよい。
図24は、本発明の実施の形態の端末制御データのデータ構造の説明図である。
図24に示す端末制御データ2400は、他の端末を制御するために、端末(主に、サービスプロバイダ)によって配信されるデータである。
例えば、図8において、サービスプロバイダS301が、携帯端末M1(801)に、所定の回数の複写を許可するライセンスと共に、コンテンツCを配信する。その後、サービスプロバイダS301は、携帯端末M1(801)によって当該所定の回数を超える複写が行われたことを把握した場合、端末制御データ2400を配信することによって、携帯端末M1(801)を制御する。
具体的には、例えば、携帯端末M1(801)の画面に警告メッセージを表示してもよいし、警告メッセージの表示と同時に、それ以上の複写をしないことに同意するか否かを確認してもよい。また、携帯端末M1(801)にそれ以上の複写を禁止する制御をしてもよい。
この場合、携帯端末M1(801)の画面に、それ以上の複写をしないことに同意するか否かを質問するメッセージと共に「同意」のボタンが表示され、ユーザがそのボタンを押すと、ユーザが同意したことを示す情報を含む端末制御データ2400が携帯端末M1(801)からサービスプロバイダS301に転送されてもよい。サービスプロバイダS301は、その端末制御データ2400を受信すると、複写を可能にする制御コードを含む端末制御データ2400を携帯端末M1(801)に配信する。携帯端末M1(801)は、その端末制御データ2400を受信することによって、複写の禁止が解除され、再び複写を行うことが可能になる。
また、携帯端末M1(801)は、サービスプロバイダS301に接続して、オンラインで複写の禁止を解除されてもよい。
以上、図8を参照して、サービスプロバイダS301が携帯端末M1(801)を制御する例を説明したが、サービスプロバイダは、同様にして、他の端末を制御することができる。
次に、端末制御データ2400の構成を説明する。
端末制御データ2400は、メタデータを識別するメタデータID2401、端末制御データ2400の有効期限2402、端末制御データ2400に含まれる端末制御データブロック2404の個数を示すデータ個数2403、及び、端末制御データブロック2404によって構成される。
メタデータID2401は、端末制御データ2400を一意に識別する識別子である。また、メタデータID2401は、当該メタデータID2401に続くデータ列が端末制御データ2400であることを示す情報を含んでもよい。
端末制御データブロック2404は、当該端末制御データブロック2404のデータサイズを示すブロック長2405、制御の内容を示す制御コード2406、制御対象のコンテンツを示す提供コンテンツID2407、及び、制御対象の端末のアドレスを示す端末アドレス2408で構成される。
制御コード2406によって示される制御は、例えば、端末に警告メッセージを表示させる制御、端末に複写を禁止させる制御、又は、端末に複写を許可する制御である。また、制御コード2406は、他の制御を示してもよいし、端末から他の端末へのメッセージ(例えば、それ以上の複写を行わないことに同意するメッセージ)を含んでもよい。
提供コンテンツID2407は、制御対象(例えば、複写を禁止する対象)のコンテンツを特定する識別子である。また、制御対象のコンテンツを特定しない場合、提供コンテンツID2407の値は、「不定」を示すコードとなる。
端末制御データ2400を受け取った端末は、各端末制御データブロック2404の端末のアドレス2408が当該端末のアドレスと一致するか否かを判定する。一致する場合は、その端末制御データブロックは、当該端末に向けて転送されたものであると判断し、提供コンテンツID2407が示すコンテンツについて、制御コード2406が示す制御を実行する。
このように、端末制御データ2400を転送することによって、端末(主に、サービスプロバイダ)は、他の端末を制御することができる。
以上の本発明によれば、サーバは、コンテンツが再生されたか否かに関らず、そのコンテンツの流通経路を把握することができる。
また、本発明によれば、サーバは、記録メディアや、ネットワークに常に接続されているとは限らない端末等に保管されているコンテンツについても、流通経路及び現在の所在を把握することができる。従って、サーバは、頻繁に電源OFFになる家電やPDA、装置から取り外された記録メディアに移動したコンテンツの流通経路及び所在を追跡し、著作権管理、課金又は報酬の付与をすることができる。
また、本発明によれば、サーバは、コンテンツの利用率等、コンテンツの利用に関する統計情報を把握することができる。
更に、本発明によれば、サーバは、端末にコンテンツの複写を許可又は禁止する等の制御を行うことができる。