JP4585329B2 - 薄切片標本の作製方法及び薄切片標本 - Google Patents
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図1を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
第1の実施形態の薄切片標本1Aは、シート標本4をカセット5Aに組み込んだものである。カセット5Aは、シート標本4が載置される下カセット板51と、シート標本4を上から押さえ付ける左右一対の上カセット板52とを備え、全体としてJIS R3703−1998またはISO 8037に規定された標準サイズのスライドガラスに対応する形状とサイズになるように作製されている。上カセット板52の各々はヒンジ53によって下カセット板51にそれぞれ連結されている。
次に、図2を参照して第2の実施形態について説明する。
本実施形態では、1枚のカセット板60の上にシート標本4を貼り付けることによって薄切片標本を作製する。1枚のカセット板60の中央に観察用の窓として機能する矩形状の穴5wを開け、図2の(a)に示すように、薄切試料2が穴5wを通して上方から見えるような状態にシート標本4を粘着シート3で貼り付ける。すなわち、カセット板60の下面にシート標本4を貼り付ける。この状態を図2の(b)に示す。さらに、図2の(c)に示すように、図2の(b)の薄切片標本の穴5wにさらに透明のカバープレート60を嵌め込み、シート標本4を保護する。カバープレート60は透明な材料であればよく、ガラスまたはプラスチックが好適である。
次に、図3を参照して第3の実施形態について説明する。
本実施形態においても、1枚のカセット板61の上にシート標本4を貼り付けて薄切片標本を作製する。1枚のカセット板61の中央に観察用の窓として機能する矩形状の穴5wを開け、さらに穴5wを間に挟んでその両側に粘着剤を塗布して左右一対の粘着部を形成し、粘着部の上に裏紙9を貼り付ける。
次に、図4を参照して第4の実施形態について説明する。
第4の実施形態の薄切片標本1Bは、シート標本4をカセット5Bに組み込んだものである。カセット5Bは、シート標本4が載置される下カセット板51Bと、シート標本4を上から押さえ付ける上カセット板52Bとを備え、全体としてJIS R3703−1998またはISO 8037に規定された標準サイズのスライドガラスに対応する形状とサイズになるように作製されている。上カセット板52Bは、その中央に観察用の窓として機能する矩形状の穴5wを有し、ヒンジ53によって下カセット板51Bに連結されている。下カセット板51Bの中央にも上カセット板52Bの穴5wに対応するところに矩形状の穴5wが形成されている。また、上カセット板52Bの長辺中央には横断面くさび状の係止部54Bが形成され、係止部54Bが下カセット板51Bの長辺中央に引っ掛かるようになっている。
次に、図5を参照して第5の実施形態について説明する。
第5の実施形態の薄切片標本1Cは、シート標本4をカセット5Cに組み込んだものである。カセット5Cは、シート標本4が載置される下カセット板51Cと、シート標本4を上から押さえ付ける上カセット板52Cとを備え、全体としてJIS R3703−1998またはISO 8037に規定された標準サイズのスライドガラスに対応する形状とサイズになるように作製されている。上カセット板52Cは、その中央に矩形状の穴5wを有し、ヒンジ53によって下カセット板51Cに連結されている。下カセット板51Cの中央にも上カセット板52Cの穴5wに対応するところに矩形状の穴5wが形成されている。また、上カセット板52Cの長辺中央には横断面矩形状の係止部54Cが形成され、係止部54Cが下カセット板51Cの長辺中央の切欠部55Cに嵌まり込むようになっている。
次に、図6を参照して第6の実施形態について説明する。
第6の実施形態の薄切片標本1Dは、シート標本4をカセット5Dに組み込んだものである。カセット5Dは、シート標本4が載置される下カセット板51Dと、シート標本4を上から押さえ付ける上カセット板52Dとを備え、全体としてJIS R3703−1998またはISO 8037に規定された標準サイズのスライドガラスに対応する形状とサイズになるように作製されている。上カセット板52Dは、その中央に矩形状の穴5wを有し、ヒンジ53によって下カセット板51Dに連結されている。下カセット板51Dの中央にも上カセット板52Dの穴5wに対応するところに矩形状の穴5wが形成されている。また、上カセット板52Dの長辺中央には横断面くさび状の係止部54Dが形成され、係止部54Dが下カセット板51Dの長辺中央に引っ掛かるようになっている。
次に、図7を参照して第7の実施形態について説明する。
第7の実施形態の薄切片標本1Eは、シート標本4をカセット5Eに組み込んだものである。カセット5Eは、シート標本4が載置される下カセット板51Eと、シート標本4を上から押さえ付ける上カセット板52Eとを備え、全体としてJIS R3703−1998またはISO 8037に規定された標準サイズのスライドガラスに対応する形状とサイズになるように作製されている。上カセット板52Eは、その中央に矩形状の穴5wを有し、ヒンジ53によって下カセット板51Eに連結されている。下カセット板51Eの中央にも上カセット板52Eの穴5wに対応するところに矩形状の穴5wが形成されている。また、上カセット板52Eの長辺中央には横断面くさび状の係止部54Eが形成され、係止部54Eが下カセット板51Eの長辺中央に引っ掛かるようになっている。
固形試料20は静電吸着方式により搬送台40に所定間隔ごとに吸着されている。一方、粘着テープ30が図示しない送給リールから搬送台40上の固形試料20に連続送給され、図示しない押圧ローラによって固形試料20に粘着テープ30が押圧接着された後に、カッター22を用いて固形試料20を薄切する。これらの工程を繰り返して、薄切試料2が所定間隔ごとに付着したテープ標本32を作製することができる。
2…薄切試料、
3…粘着シート(薄切補助部材)、
4…シート標本、
5A,5B,5C,5D,5E,60,61…カセット、5w…穴(窓)、
51,51B,51C,51D,51E…下カセット板、
52,52B,52C,52D,52E…上カセット板、
53…ヒンジ、
54,54B,54C,54D,54E…係止部(ロック機構)、
55,55C…切欠嵌合部(ロック機構)、
56…突起部、57…溝部、
58…凹テーパ部、59…凸テーパ部、
6…カバーシート、7…カバープレート、8…ラベル、9…粘着部用裏紙、
60,61…カセット板、
20…固形試料、
21…ミクロトーム、
22…カッター、
23…ピンセット、
30…粘着テープ(薄切補助部材)、32…テープ標本、
40…搬送台、
48…切断線。
Claims (14)
- (i)少なくとも片面に粘着剤を塗布した透明なシート状の薄切補助部材を、薄切対象である検体を包埋材で包埋した固形試料の表面に密着固定させる工程と、
(ii)前記固形試料を所望厚さに薄切した薄切試料を含むシート標本とする工程と、
(iii)前記シート標本を顕微鏡観察用のスライドガラスと実質的に同等の大きさの矩形状に形成された上カセット板と下カセット板との間に挟み込んで薄切片標本とする工程と、
を具備することを特徴とする薄切片標本の作製方法。 - (a)少なくとも片面に粘着剤を塗布した透明なテープ状の薄切補助部材を、薄切対象である検体を包埋材で包埋した固形試料表面に密着固定させる工程と、
(b)前記固形試料を所望厚さに薄切した薄切試料を含むテープ標本とする工程と、
(c)前記(a)及び(b)工程を繰り返すことにより、前記テープ状の薄切補助部材上に前記薄切試料が連続的に密着固定されたテープ標本とする工程と、
(d)前記テープ標本を所望長さに切断してシート標本とする工程と、
(e)前記シート標本を顕微鏡観察用のスライドガラスと実質的に同等の大きさの矩形状に形成された上カセット板と下カセット板との間に挟み込んで薄切片標本とする工程と、
を具備することを特徴とする薄切片標本の作製方法。 - 前記上カセット板は、少なくとも薄切試料が密着固定した部分に穴を有することを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項記載の方法。
- 前記上カセット板は少なくとも薄切試料が密着固定した部分に穴を有し、前記下カセット板は前記上カセット板にヒンジで連結されていることを特徴とする請求項1又は2のいずれか1項記載の方法。
- 少なくとも前記下カセット板は、前記薄切補助部材と実質的に同等の材質であることを特徴とする請求項3又は4のいずれか1項記載の方法。
- 前記シート標本が貼り付いた状態の前記上カセット板の穴を、透明な材料の部材および封入材で封入することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項記載の方法。
- 前記シート標本が貼り付いた状態の前記上カセット板の穴を、前記薄切補助部材と実質的に同等の材質の部材および封入材で封入することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項記載の方法。
- 少なくとも片面に粘着剤を塗布した透明なシート状の薄切補助部材、および前記薄切補助部材上に密着固定された薄切試料を有するシート標本と、
前記薄切試料が観察可能な状態となるように前記シート標本を挟み込み保持するために顕微鏡観察用のスライドガラスと実質的に同等の大きさの矩形状に形成され、前記シート標本を挟み込む上カセット板および下カセット板と、を具備することを特徴とする薄切片標本。 - 前記シート標本は、テープ状の薄切補助部材上に薄切片試料が連続的に密着固定されたテープ標本を所定長に切断したものであることを特徴とする請求項8記載の薄切片標本。
- 前記上カセット板は、少なくとも薄切試料が密着固定した部分に穴を有することを特徴とする請求項8又は9のいずれか1項記載の薄切片標本。
- 前記上カセット板と前記下カセット板はヒンジで互いに連結され、これら上下カセット板のうちの少なくとも一方に前記シート標本が貼り付けられることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項記載の薄切片標本。
- さらに、前記上カセット板は長辺中央に係止部を有し、この係止部が前記下カセット板の長辺中央に係止されることを特徴とする請求項10又は11のいずれか1項記載の薄切片標本。
- さらに、前記上下カセット板のいずれか一方に形成された突起部と、この突起部に嵌合可能に前記上下カセット板の他方に形成された溝部と、を有することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項記載の薄切片標本。
- さらに、前記上下カセット板のいずれか一方に形成された凹テーパ部と、前記上下カセット板の他方に形成された凸テーパ部と、を有することを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項記載の薄切片標本。
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