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JP4586943B2 - 電子ペーパーの視認性評価方法 - Google Patents
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Description

本発明は、電子ペーパーの視認性評価方法に関する。
近年、パーソナルコンピューターの動作速度の向上、ネットワークインフラの普及、データストレージの大容量化および低価格化に伴い、従来、紙などに印刷してプリント物として提供されてきたドキュメントやイメージなどの情報を、より簡便に、電子情報として入手し、その電子情報を閲覧する機会が増大している。
このような電子情報を閲覧するためには、主として、液晶ディスプレイやCRT(ブラウン管)ディスプレイ、有機ELディスプレイなどの発光型のディスプレイが用いられている。
しかしながら、特に、電子情報がドキュメントである場合、比較的長時間にわたって画面を注視する必要があるため、発光型のディスプレイは必ずしも人間の眼に優しいとは言い難い。すなわち、一般に発光型のディスプレイの欠点として、フリッカー(ちらつき現象)によって眼が疲労する点がある。
この欠点を解決するものとして、画像の書き換えが可能であって、外光を利用した反射型ディスプレイ、いわゆる電子ペーパーが知られている。例えば、特許文献1には、帯電粒子を電界に従って移動させることにより光変調を行う電気泳動方式の電子ペーパーが開示されている。
電子ペーパーは、発光型のディスプレイに比較して、一般に、視認性が良好であるとされる。
電子ペーパーの視認性を評価する方法として、特許文献2には、その輝度値(Y値)を算出し、最大輝度、最小輝度から差分画像を得ることにより、画像ムラを検査する方法が提案されている。
特開2008−242495号公報 特開2006−17571号公報
電子ペーパーは、チラツキ現象による眼の疲労がない、というプリント物と同等の特長を有しながら、同一の表示画面において繰り返し書き換えが可能であるという特長を有するものである。
従って、通常、電子ペーパーによって例えばドキュメントを読む場合には、1画像ページを表示して読み、さらに次の画像ページの情報に書き換えて読むといった具合に、同一の表示画面において、複数の画像ページを連続して凝視することとなる。
しかしながら、特許文献2の方法によって同一の評価を得た複数の電子ペーパーについて、連続的に異なる画像ページを表示させながら実際に眼で観察する官能評価を行うと、その結果は各電子ペーパーによって異なるのが現状である。なお、異なる画像ページとは、フォントのサイズ、フォント種などが異なったドキュメント画像、色、イメージ内容などが異なったイメージ画像などの種類の異なる画像によるページである。
電子ペーパーは、画像の書き換えが可能であるというメリットと引き換えに、当該電子ペーパーの装置の構成に由来する表示面の質感がそのまま次ページに引き継がれるというデメリットを有する。具体的に説明すると、ある質感について、当該質感が目立つ画像によるページと目立たない画像によるページを連続的に表示した場合に、その質感の落差が大きく、視認性に劣ると感じられるために、その評価が低いものとなる。
本発明者らが検討を重ねた結果、特に視認性に影響が出る質感はざらつき感であるということを見出した。この装置の構成に由来するざらつき感としては、例えば電気泳動方式の電子ペーパーにおいては帯電粒子の動作不全などによって、あるいはさらに帯電粒子をマイクロカプセル内に封入した構成のものにおいてはマイクロカプセルの壁の影響などによっても、生じるものと推測される。
本発明は、以上のような事情に基づいてなされたものであって、その目的は、電子ペーパーの視認性について、官能評価の尺度に合致した視認性を数値として得ることができて、視認性を客観的に評価することのできる電子ペーパーの視認性評価方法を提供することにある。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
1.(1)対象電子ペーパーを、画像を表示した状態において撮影してデジタル画像を得る工程と、
(2)当該デジタル画像を複数領域に分割した各領域の輝度値(Y値)を算出して、その標準偏差値を求める工程と、
(3)前記標準偏差値に基づいて
前記画像が白色画像であるときの画質度(Rw)、
前記画像がグレー画像であるときの画質度(Rgr)、および、
前記画像が黒色画像であるときの画質度(Rbl)を求める工程とを備え、
演算f(Rw,Rgr,Rbl)で演算される異色視認性評価値(X値)を求め、前記異色視認性評価値により前記対象電子ペーパーを評価することを特徴とする電子ペーパーの視認性評価方法。
2.前記デジタル画像が、前記対象電子ペーパーの画像表示可能領域の全域を撮影したものであることを特徴とする前記1に記載の電子ペーパーの視認性評価方法。
3.前記デジタル画像が、前記対象電子ペーパーの画像表示可能領域の一部の領域を撮影したものであることを特徴とする前記1に記載の電子ペーパーの視認性評価方法。
4.前記画質度が、前記標準偏差値×1,000により求められるRMS粒状度であることを特徴とする前記1から前記3のいずれか1項に記載の電子ペーパーの視認性評価方法。
5.前記演算f(Rw,Rgr,Rbl)が、演算式(1):Max(Rw,Rgr,Rbl)−Min(Rw,Rgr,Rbl)で表される差分演算であることを特徴とする前記1から前記4のいずれか1項に記載の電子ペーパーの視認性評価方法:
ただし、上記演算式(1)において、Max(Rw,Rgr,Rbl)は、Rw,Rgr,Rblの最大値であり、Min(Rw,Rgr,Rbl)は、Rw,Rgr,Rblの最小値である。
6.前記演算f(Rw,Rgr,Rbl)が、Rw/Yw,Rgr/YwおよびRbl/Ywを求める過程を有することを特徴とする前記1から前記4のいずれか1項に記載の電子ペーパーの視認性評価方法
ただし、Ywは白色画像に係る輝度値(Y値)である
7.前記演算f(Rw,Rgr,Rbl)が、演算式(2):Max(Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Yw)−Min(Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Yw)で表される演算であることを特徴とする前記1から前記4のいずれか1項に記載の電子ペーパーの視認性評価方法:
ただし、上記演算式()において、Max(Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Yw)は、Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Ywの最大値であり、Min(Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Yw)は、Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Ywの最小値である。
8.前記対象電子ペーパーが、ブラックマトリックスを有するものであって、
前記デジタル画像から、前記ブラックマトリックスによる黒色部の除去処理を行うことを特徴とする前記1から前記7のいずれか1項に記載の電子ペーパーの視認性評価方法。
9.前記対象電子ペーパーが、帯電粒子を電界に従って移動させることにより画像の表示を行うものであることを特徴とする前記1から前記8のいずれか1項に記載の電子ペーパーの視認性評価方法。
本発明の電子ペーパーの視認性評価方法によれば、電子ペーパーについて数値化された視認性が示され、これにより官能評価の尺度に合致した視認性の評価を行うことができる。
マイクロカプセル中に封入された帯電粒子を電界に従って移動させることにより光変調を行う電気泳動方式の電子ペーパーの一例の具体的な構成を示す模式図である。 本発明の実施の形態における電子ペーパーの評価システムの概略構成を示す図である。 本発明の実施の形態における電子ペーパーの視認性評価方法の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
〔電子ペーパーの視認性評価方法〕
本発明の実施の形態における電子ペーパーの視認性評価方法は、
(1)対象電子ペーパーを、画像を表示した状態において撮影してデジタル画像を得、
(2)当該デジタル画像を画像処理した後、当該デジタル画像を複数領域、例えば画素に分割した各領域の輝度値(Y値)を算出してその標準偏差値を求め、
(3)得られた標準偏差値を演算して前記画像の画質度を求め、
当該画質度に基づいて電子ペーパーを評価する工程を含むものである。
画質度は、具体的には例えば(標準偏差値×1,000)により求められるRMS粒状度とすることができる。
画質度を算出するためのデシタル画像の撮影において、対象電子ペーパーの画像表示可能領域の全域を撮影してもよく、また、対象電子ペーパーの画像表示可能領域の一部の領域を撮影してもよい。また、撮影したデジタル画像の画像処理を行う領域は、電子ペーパーの画像表示可能領域全域であってもよく、また、その一部領域であってもよい。
画像表示可能領域の一部の領域を撮影する場合、または、撮影したデジタル画像から画像処理を行う領域を選択する場合は、対象領域の任意の領域を選択することができるが、例えばEIAJ ED−2523(電子情報技術産業協会規格 2001年3月制定)の4.4 標準測定画面位置 図6のC3の領域やB2、B3、B4、C2、C3、C4、D2、D3、D4全体の領域を選択することができる。また、対象電子ペーパーの画像表示可能領域の任意の一部の領域の組み合わせ、例えば上記図6において規定されるA3、C1、C3、C5、E3の領域を組み合わせたものとしてもよい。
デジタル画像は、その解像度が例えば72〜4000dpiのものとされることが好ましい。
デジタル画像の画像処理および輝度値(Y値)の算出は、以下のように行われる。
すなわち、デジタルマイクロスコープ「VHX−900」(株式会社キーエンス製)を用いて、撮影倍率、視野の大きさおよび撮影画素数を、デジタル画像の1画素の電子ペーパー上での大きさを設定してデジタル画像を撮影し、撮影したデジタル画像の各画素のデジタルデータのRGB(24ビット)情報を得る画像処理が行われる。そして、画像処理によって得られた各RGB情報から、
輝度(Y)=0.2989×R+0.586611×G+0.114478×B
の計算式によって各画素の輝度値(Y値)が算出される。
対象電子ペーパーがブラックマトリックスを有する表示形式のものである場合は、デジタル画像の画像処理中に、ブラックマトリックスによる黒色部の除去処理を含むことが好ましい。
ブラックマトリックスによる黒色部の除去処理は、例えば、撮影されて画像処理されたデジタル画像の内、ブラックマトリックスを含む画素については、視認性評価値の演算に用いないことにより、なされる。
このような一の画像ページについての画質度による電子ペーパーの視認性評価方法を利用して、一の対象電子ペーパーについて複数の画像ページにわたる視認性評価を行うことが好ましい。
具体的には、一の対象電子ペーパーについて、画像が白色画像であるときの画質度(Rw)、画像がグレー画像であるときの画質度(Rgr)、および、画像が黒色画像であるときの画質度(Rbl)を求め、下記演算式(1)によって演算される異色視認性評価値(X1値)、または下記演算式(2)によって演算される異色視認性評価値(X2値)を求め、これにより評価することができる。
ここに、「グレー画像」とは、{当該グレー画像の輝度値(Ygr値)/白色画像の輝度値(Yw値)}で表されるコントラスト比(CR)が2である状態の画像をいう。
また、「黒色画像」のコントラスト比(CR={当該黒色画像の輝度値(Ybl値)/白色画像の輝度値(Yw値)})は8である。
演算式(1):Max(Rw,Rgr,Rbl)−Min(Rw,Rgr,Rbl)
〔上記演算式(1)において、Max(Rw,Rgr,Rbl)は、Rw,Rgr,Rblの最大値であり、Min(Rw,Rgr,Rbl)は、Rw,Rgr,Rblの最小値である。〕
演算式(2):Max(Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Yw)−Min(Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Yw)
〔上記演算式(2)において、Max(Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Yw)は、Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Ywの最大値であり、Min(Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Yw)は、Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Ywの最小値である。〕
これらの異色視認性評価値(X1値)または異色視認性評価値(X2値)が小さいほど、すなわち、各画像ページ間におけるざらつき感のバラツキが小さいほど、好ましい。その理由は、各画像ページ間におけるざらつき感のバラツキが小さいほど、使用者が連続的に表示される一連の異なる画像ページを継続して凝視した場合にも、ざらつき感を感じにくくなると考えられるからである。
以上の電子ペーパーの視認性評価方法によれば、電子ペーパーについて数値化された視認性が示され、これにより官能評価の尺度に合致した視認性の評価を行うことができる。
〔電子ペーパー〕
本発明の実施の形態における電子ペーパーは、RMS粒状度で表される白色画像に係る画質度(Rw)、グレー画像に係る画質度(Rgr)、および、黒色画像に係る画質度(Rbl)を、画素の輝度値(Yw、Ygr、Ybl)の平均値(Ywm、Ygrm、Yblm)で除した値が、各々0以上1.0以下であるものである。さらに好ましくは各々0以上0.4以下であるものである。
また、本実施の形態の電子ペーパーは、白色画像に係る画質度(Rw)、グレー画像に係る画質度(Rgr)、および、黒色画像に係る画質度(Rbl)を用い、上記演算式(1)を用いて演算される異色視認性評価値(X1値)が、2.3以下であるものであることが好ましい。
さらに、本実施の形態の電子ペーパーは、白色画像に係る画質度(Rw)、グレー画像に係る画質度(Rgr)、および、黒色画像に係る画質度(Rbl)を用い、上記演算式(2)を用いて演算される異色視認性評価値(X2値)が、0.15以下であるものであることが好ましい。
以上の電子ペーパーによれば、上記の電子ペーパーの視認性評価方法によって評価される画質度および/または異色視認性評価値が特定の値以下であるために、使用者が連続的に表示される一連の異なる画像ページを継続して凝視した場合にも、ざらつき感のない、良好な視認性が確実に得られる。
本実施の形態の電子ペーパーとしては、上記の画質度および/または異色視認性評価値を満たすものであれば、その具体的な構成は特に限定されず、反射型液晶方式、電気化学方式、電気泳動方式などの公知の種々の構成を採用したものとすることができるが、反射型液晶方式に係るものは反射率が35%以下であり、コントラスト比が低く、明るい白色の表示に難があることなどから、電気化学方式または電気泳動方式の構成を採用したものが好ましい。
電気泳動方式の電子ペーパーとしては、例えば特開2002−333643号公報などに開示されており、さらに、特開2002−287177号公報には、マイクロカプセル中に封入された帯電粒子を電界に従って移動させることにより光変調を行う電気泳動方式の電子ペーパーが開示されている。
以下、マイクロカプセル中に封入された帯電粒子を電界に従って移動させることにより光変調を行う電気泳動方式の電子ペーパーについて説明する。
図1は、マイクロカプセル中に封入された帯電粒子を電界に従って移動させることにより光変調を行う電気泳動方式の電子ペーパーの一例の構成を示す模式図である。
この例の電子ペーパー10は、対向して設けられた前面基板11および背面基板12の間に形成された空間に、帯電粒子13および溶媒14が封入されたマイクロカプセル16が、バインダー17を介して固定的に配置され、さらに第1電極18および第2電極19よりなる電極対が設置されてなるものである。
図1において、第1電極18および第2電極19の具体的な設置位置は、それぞれ、マイクロカプセル16および前面基板11に接触する位置、並びに当該マイクロカプセル16および背面基板12に接触する位置とされているが、これに限定されるものではなく、例えば電極18,19は、基板11,12に接触しない状態に配設されていてもよい。
また、これらの電極18,19には、必要に応じて絶縁層や電極保護層などが形成されていてもよい。
第1電極18および第2電極19は、各マイクロカプセル16に対応する各画素毎に、独立にその電位差を制御することができるように構成されている。具体的には、第1電極18および第2電極19の一方の電極(図1の例においては第1電極18)を共通電極として例えば接地状態とすると共に、他方の電極(図1の例においては第2電極19)を各画素に対応するよう区画し、各画素に対応する領域毎に任意の極性の電圧が印加される構成とされる。なお、第1電極および第2電極が共に各画素に対応するよう区画され、各画素に対応する領域毎に任意の極性の電圧が印加される構成にしてもよい。
第1電極18および/または第2電極19に印加される電圧の大きさおよび印加時間は、帯電粒子13の帯電量や電極間ピッチに応じて、また形成される画像において所望される階調に応じて調整することができ、例えば通常数十V程度とされる。
帯電粒子13は、複数種の粒子であってもよく、また、帯電粒子13および溶媒14は可視光透過性のものであっても着色(可視光不透過性)のものであってもよい。帯電粒子13と溶媒14との組み合わせとしては、(帯電粒子13、溶媒14)が、(白色粒子+黒色粒子、可視光透過性の物質)、(白色粒子、黒色)、(白色粒子、イエロー色+マゼンタ色+シアン色)などが挙げられる。
帯電粒子13は、プラスまたはマイナスに帯電されているものであって、これを構成する材料としては、例えば、ポリスチレン樹脂、ポリエチレン樹脂などの樹脂を主成分とし、これにカーボンなどの着色剤を混ぜ合わせたものを好適に用いることができる。この帯電粒子13には、必要に応じて荷電制御剤などが添加されていてもよい。
この帯電粒子13の粒子径は、例えば0.1〜100μmとすることができ、小径のものであることが好ましい。
溶媒14は、帯電粒子13を良好に帯電させることができ、かつ、流動性を有するものであって、この溶媒14としては特に低粘度の液体を使用することが好ましく、具体的には、流動パラフィン、シリコーンオイル、キシレン、トルエン、アイソパーなどに所望の色を発色する染料を溶解させたものを用いることができる。
また、溶媒14は、帯電粒子13の比重と略同等の比重を有するものよりなることが好ましい。
マイクロカプセル16の壁を構成するカプセル基材としては、例えばゼラチン、アラビアガムなどを挙げることができる。
このマイクロカプセル16の平均粒子径は、例えば2〜500μmとすることができる。マイクロカプセルの平均粒子径は、光学顕微鏡を用いて100個以上のマイクロカプセルを撮影し、その撮影画像から各マイクロカプセルの円相当径を求め、これの個数平均を算出することにより、得られるものである。
前面基板11としては、透光性を有するものであれば特に限定されず、ガラスなど公知の種々のものを用いることができるが、電子ペーパーを可撓性を有するものにするためには、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリエーテルスルフォン(PES)などのプラスチックフィルムを使用すればよい。
また、背面基板12としては、公知の種々のものを特に限定されずに用いることができる。
第1電極18および第2電極19としては、例えばIndium Tin Oxide(ITO)などの光透過性の高い透明電極を用いることが好ましい。
バインダー17を構成する材料としては、公知の種々のものを特に限定されずに用いることができ、例えば、3.3F/m以下の誘電率を有するシリコーン系バインダー、アクリル系バインダー、ウレタン系バインダーなどを好ましく用いることができる。
このような電子ペーパー10においては、平面方向に隣接する画素間が観察方向から見て断絶される状態にブラックマトリックスを形成させてもよい。ブラックマトリックスは、前面基板11と第2電極19との間、または、第2電極19とバインダー17との間に形成されることが好ましい。
ブラックマトリックスが形成された表示形式の電子ペーパー10によれば、隣接する画素間の混色が生じることなく、良好なコントラスト比が得られる。
以上の電子ペーパー10は、例えば次のように動作される。すなわち、マイクロカプセル16において、帯電粒子13の色(例えば、白色)を表示する場合には、電極18,19間における電界が制御されて帯電粒子13が当該マイクロカプセル16内の空間における前面側(図1において上方)領域に収集され、これにより帯電粒子13の色が反映されて、外部から前面基板11に向かう方向(図1の矢印方向)から観察したときに、白色表示が行われる。
一方、溶媒14の色(例えば、青色)を表示する場合には、電極18,19間における電界が制御されて帯電粒子13が当該マイクロカプセル16内の空間における背面側(図1において下方)領域に収集され、これにより溶媒14の色が反映されて青色表示が行われる。
この白色/青色表示において、その階調は、帯電粒子13の移動度により変化される反射濃度に基づいて決定される。
以上の電子ペーパー10は、フルカラー表示を行うよう構成することができる。具体的には、例えば3つのマイクロカプセル16において、それぞれ白色とレッド、ブルーまたはグリーンのいずれかとを選択的に表示するよう構成し、これらの3つのマイクロカプセル16によるユニットセルを平面方向に複数配列させ、1つのユニットセルを1画素として制御することにより、フルカラー表示が行われる。
〔電子ペーパーの製造方法〕
以上のような電子ペーパー10は、
(1)その内側に帯電粒子13と溶媒14とが充填されたマイクロカプセル16を作製し、
(2)当該マイクロカプセル16を含有する塗布液を調製し、
(3)当該塗布液を、その表面に第2の電極19が付設された前面基板11の表面側に塗布・乾燥させて塗膜を形成させ、
(4)その表面に第1の電極18が付設された背面基板12の表面側が塗膜に接する状態に貼り付け、
(5)電子部品を電極18,19に接続する
ことにより、組み立てられる。
マイクロカプセル16は、帯電粒子13、溶媒14およびマイクロカプセル16を形成するためのカプセル基材を、例えば40℃程度の温度で水系媒体中に溶解または分散させ、適宜の回転数で撹拌しながら、pH変化処理および温度変化処理を行うことにより、形成される。
〔電子ペーパーの評価システム〕
図2に、本発明の実施の形態における電子ペーパーの評価システムの概略構成を示す。
図2に示すように、この評価システム100は、概略、コンピュータ1と、このコンピュータ1に接続されたデジタルマイクロスロープ2とを備える。コンピュータ1は、DAボード3a、3bおよびアンプ4a、4bを介して、電子ペーパーの表示パネル5の走査側電極端子6a、信号側電極端子6bと接続される。
この構成において、コンピュータ1は、CPUおよびメモリ等を備えており、インストールされたソフトウェアを実行することによって、前述した視認性評価方法を実行するための種々の機能を実現する。
具体的には、表示パネル5に所定の画像を表示するために、走査側駆動波形および信号側駆動波形がそれぞれ波形形成部によって生成され、DAボード3a、3bに出力される。これらの駆動波形は、それぞれDAボード3a、3bにてDA変換された後、アンプ4a、4bで増幅され、表示パネル5の走査側電極端子6a、信号側電極端子6bに入力される。表示パネル5における画像の表示濃度は、走査側駆動波形および信号側駆動波形の振幅や時間などの条件を変化させることで任意の値に変更することができる。
デジタルマイクロスコープ2は、所定の画像を表示した電子ペーパーの表示パネル5の撮影を行い、そのデジタル画像のデータをコンピュータ1に出力する。
コンピュータ1は、デジタルマイクロスロープ2からのデジタル画像を受けて、画像処理部によって画像処理を実行し、各画素のRGBデジタルデータが得られる。このRGBデジタルデータに基づいて演算部によって各画素の輝度値(Y値)、その標準偏差値、画質度、および、異色視認性評価値が求められる。これら求められた値はコンピュータ1に備えられた表示部に表示することが可能である。
図3は、電子ペーパーの視認性評価方法の手順を示すフローチャートであって、デジタルマイクロスロープ2から得られたデジタル画像に基づいて、コンピュータ1でのソフトウェアの実行によって実現される。
具体的には、デジタルマイクロスロープ2からデジタル画像を入手し(S1)、このデジタル画像のデータを処理することで(S2)、画素毎のRGBデジタルデータ(24ビット)が算出される(S3)。このデジタルデータに基づいて、前述した演算処理を行うことによって画素毎の輝度値(Y値)とその標準偏差値を算出する(S4)。この標準偏差値に基づいてRMS粒状度としての画質度(または異色視認性評価値)が得られる(S5)。以上の手順によって電子ペーパーの視認性評価を行うことができる。
本発明の実施の形態における電子ペーパーの評価システムは、上記のような電子ペーパーの製造工程において、工程(1)と工程(2)との間に、工程(1)で得られた一のロットのマイクロカプセルを用いてテスト用の電子ペーパーを作成し、そのテスト用の電子ペーパーに対して上記の電子ペーパーの視認性評価方法による評価を行い、その評価結果に基づいて当該ロットのマイクロカプセルを電子ペーパーの製造(量産)に用いるか否かを選別する処理を行うものである。なお、テスト用の電子ペーパーの作成には、上記工程(2)〜(5)と同様の工程を行えばよい。
具体的には、テスト用の電子ペーパーが以下の条件(ア)〜(ウ)のいずれかを満たす場合にそのロットのマイクロカプセルを電子ペーパーの製造に用い、条件(ア)〜(ウ)のいずれも満たさない場合には当該ロットのマイクロカプセルは電子ペーパーの製造に用いず、例えばUSBメモリなどの残量表示マークなどの高い視認性を要しない用途に使用される。
(ア)白色画像に係る画質度(Rw)、グレー画像に係る画質度(Rgr)、および、黒色画像に係る画質度(Rbl)を、画素の輝度値(Yw、Ygr、Ybl)の平均値(Ywm、Ygrm、Yblm)で除した値が、各々0以上1.0以下である。
(イ)白色画像に係る画質度(Rw)、グレー画像に係る画質度(Rgr)、および、黒色画像に係る画質度(Rbl)を用い、上記演算式(1)を用いて演算される異色視認性評価値(X1値)が、2.3以下である。
(ウ)白色画像に係る画質度(Rw)、グレー画像に係る画質度(Rgr)、および、黒色画像に係る画質度(Rbl)を用い、上記演算式(2)を用いて演算される異色視認性評価値(X2値)が、0.15以下である。
対象電子ペーパーの視認性評価値を向上させる実際上の手段としては、例えば、以下のような方法が挙げられる。
(一)駆動電圧を高くする方法。これにより電界により移動しづらい帯電粒子13が移動しやすくなる。
(二)第1および第2の電極18,19間の間隔を広げて含有させる帯電粒子13を増加させる方法。
(三)帯電粒子13に外添される外添剤の吸着量を多くする方法。
(四)マイクロカプセル16の壁を薄くする方法。
(五)帯電粒子13が分散されている溶媒14の誘電率や粘度を下げる方法。
(六)マイクロカプセル16の粒子径の分布の均一性を向上させる方法。
以上の電子ペーパーの評価システムによれば、上記の電子ペーパーの視認性評価方法による評価を製造工程内で行うために、電子ペーパーの製造において高い歩留りを得ることができる。
以上、本発明の実施の形態について具体的に説明したが、本実施の形態は上記の例に限定されるものではなく、種々の変更を加えることができる。
例えば、電子ペーパーの評価システムにおいて、電子ペーパーの視認性評価方法はマイクロカプセルについて各ロットの選別に適用されることに限定されず、例えば、得られた電子ペーパーについて行ってその評価を数値化する態様に適用してもよい。
以下、本発明の実施の態様における具体的な実施例について説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。なお、以下において「部」は質量部を示す。
<電子ペーパーの作製例1(EPID11)>
塩素化率40%の流動パラフィン48部に、カーボンブラック「TB#7550F」(東海カーボン株式会社製)0.2部、アンモニウム塩を含むカップリング剤で表面処理した酸化チタン1.2部および界面活性剤「Span80」(東京化成工業社製)0.6部を加えてホモジナイザーを用いて酸化チタンの凝集を解砕させた後、40℃に昇温させて水180部にゼラチン6部およびアラビアガム6部を溶解させた溶液を加え、ホモジナイザーの回転数を変更し、円相当の平均粒子径が50μmの水中油滴分散物〔1〕を調製した。
この水中油滴分散物〔1〕を10℃に冷却してコアセルベーションが起きていることを確認し、その後、ホルマリン1.3部を加え、さらにpHを3.5に調整し、撹拌した後、pHを11.5に上げ、1℃/1分の割合で40℃まで昇温させ、ゼラチンとアラビアガムを壁材とし、着色溶媒と白色顔料微粒子とを内包するマイクロカプセルを含有するマイクロカプセル溶液〔1〕を得た。マイクロカプセルの平均粒子径は51.5μmであった。なお、マイクロカプセルの平均粒子径は、上記と同様の方法によって測定した。
このマイクロカプセル溶液〔1〕1部に対して、シリコーン系バインダー溶液2部の割合で混合した液を、ITO膜付きポリエチレンテレフタレート(PET)基板に、アプリケーター塗布機を用いて塗布し、60℃でシリコーン系バインダー溶液の水分を乾燥させ、さらに、ITO膜付きPET基板をITO膜面が向かい合うように重ね合わせ、ラミネート温度80℃で接着させることにより、電子ペーパー〔1〕を得た。
この電子ペーパー〔1〕は、ITO膜間に直流電圧15Vを印加することにより、黒と白のコントラスト差が生じ、酸化チタン白色微粒子の移動が観察されるものであることが確認された。
この電子ペーパー〔1〕は、11インチ(対角)、180ppiのものである。
<電子ペーパーの作製例2(EPID12)>
電子ペーパーの作製例1において、ゼラチン/アラビアガム添加後のホモジナイザーの撹拌時間を短縮して得た平均粒子径が100μmのマイクロカプセルを用いたことの他は同様にして、11インチ(対角)、180ppiの電子ペーパー〔2〕を得た。
この電子ペーパー〔2〕は、ITO膜間に直流電圧30Vを印加することにより、黒と白のコントラスト差が生じ、酸化チタン白色微粒子の移動が観察されるものであることが確認された。
<電子ペーパーの作製例3(EPID13)>
電子ペーパーの作製例1において、酸化チタンおよびカーボンブラックの添加量を2倍に変更したことの他は同様にして、11インチ(対角)、180ppiの電子ペーパー〔3〕を得た。
この電子ペーパー〔3〕は、ITO膜間に直流電圧30Vを印加することにより、黒と白のコントラスト差が生じ、酸化チタン白色微粒子の移動が観察されるものであることが確認された。
<電子ペーパーの作製例4(EPID14)>
電子ペーパーの作製例1において、酸化チタンおよびカーボンブラックの添加量を2倍に変更すると共に、ゼラチン/アラビアガム添加後のホモジナイザーの撹拌時間を短縮して得た平均粒子径が100μmのマイクロカプセルを用いたことの他は同様にして、11インチ(対角)、180ppiの電子ペーパー〔4〕を得た。
この電子ペーパー〔4〕は、ITO膜間に直流電圧50Vを印加することにより、黒と白のコントラスト差が生じ、酸化チタン白色微粒子の移動が観察されるものであることが確認された。
<電子ペーパーの作製例5(EPID21)>
電子ペーパーの作製例1において、酸化チタンおよびカーボンブラックの添加量を3倍に変更すると共に、ゼラチン/アラビアガム添加後のホモジナイザーの撹拌時間を延長して得た平均粒子径が25μmのマイクロカプセルを用いたことの他は同様にして、11インチ(対角)、180ppiの電子ペーパー〔5〕を得た。
この電子ペーパー〔5〕は、ITO膜間に直流電圧30Vを印加することにより、黒と白のコントラスト差が生じ、酸化チタン白色微粒子の移動が観察されるものであることが確認された。
<電子ペーパーの作製例6(EPID22)>
電子ペーパーの作製例1において、酸化チタンおよびカーボンブラックの添加量を0.75倍に変更したことの他は同様にして、11インチ(対角)、180ppiの電子ペーパー〔6〕を得た。
この電子ペーパー〔6〕は、ITO膜間に直流電圧30Vを印加することにより、黒と白のコントラスト差が生じ、酸化チタン白色微粒子の移動が観察されるものであることが確認された。
<電子ペーパーの作製例7(EPID23)>
電子ペーパーの作製例1において、酸化チタンおよびカーボンブラックの添加量を1.2倍に変更したことの他は同様にして、11インチ(対角)、180ppiの電子ペーパー〔7〕を得た。
この電子ペーパー〔7〕は、ITO膜間に直流電圧15Vを印加することにより、黒と白のコントラスト差が生じ、酸化チタン白色微粒子の移動が観察されるものであることが確認された。
<電子ペーパーの作製例8(EPID24)>
電子ペーパーの作製例1において、酸化チタンおよびカーボンブラックの添加量を0.5倍に変更したことの他は同様にして、11インチ(対角)、180ppiの電子ペーパー〔8〕を得た。
この電子ペーパー〔8〕は、ITO膜間に直流電圧15Vを印加することにより、黒と白のコントラスト差が生じ、酸化チタン白色微粒子の移動が観察されるものであることが確認された。
<実施例1〜4>
以上の電子ペーパー〔1〕〜〔4〕を用いて、白色画像を表示した。
表示域を、EIAJ ED−2523の4.4 標準測定画面位置(A1〜E5)の計25の画像領域に分割し、「デジタルマイクロスコープVHシリーズ VHX900」(株式会社キーエンス製)を用いて、A1の画像領域の中央部分を撮影(撮影条件:211万画素、RGB各16ビット、撮影領域2.4mm×3.2mm)してデジタル撮影画像を得た。このデジタル撮影画像の中央部から、20×20画素(1画素は20μm四方)領域のデジタル画像を切り出し、このデジタル画像における各画素の輝度値(Yw)を測定し、上記デジタル画像の各画素の輝度値(Yw)の標準偏差値を求め、(標準偏差値×1,000)よりRMS粒状度を算出した。A2〜E5の画像領域においても同様の作業を繰り返し、A1〜E5の25点の平均値(Rw)を算出した。
グレー画像(コントラスト比CR=2)および黒色画像(同CR=8)についても同様にして算出した。それぞれ平均のRMS粒状度を(Rgr)、(Rbl)とする。
この平均のRMS粒状度(Rw)、(Rgr)、(Rbl)を用いて、上記演算式(1)に従って異色視認性評価値(X1値)を算出した。結果を表1に示す。
また、下記の、英数字、ひらがな、漢字を含む文書データを用意した。
1ページ目:画素率10%の黒字画像、フォント種:MS明朝、フォントサイズ:12
2ページ目:日本画像学会テストチャート No.6G 1995R
3ページ目:画素率15%の黒字画像、フォント種:MSゴシック、フォントサイズ:8
4ページ目:日本画像学会テストチャート No.6G 1995R
5ページ目:画素率10%の黒字画像、フォント種:MS明朝、フォントサイズ:12
6ページ目:画素率20%の黒字画像、フォント種:Century、フォントサイズ:10
7ページ目:JIS X6933 & ISO/IEC 15775:1999 準拠チャート
8ページ目:日本画像学会テストチャート No.6G 1995R
9ページ目:画素率15%の黒字画像、フォント種:MSゴシック、フォントサイズ:8
10ページ目:日本画像学会テストチャート No.6G 1995R
各ページの文書データを、電子ペーパー表示フォーマットに文書変換して、30人のモニターに対して、電子ペーパー〔1〕〜〔4〕を用いて、各ページ1分間ずつ表示させ、合計10分間当該電子ペーパー〔1〕〜〔4〕を凝視してもらい、画像のざらつき感について、ざらつき感を感じない場合を0点、ざらつき感をほとんど感じない場合を0.5点、ざらつき感があまり気にならない場合を1.0点、ざらつき感がやや気になる場合を1.5点、ざらつき感が大いに気になる場合を2点として5段階に分類してもらう官能評価を行い、30人分の合計得点によって下記の評価基準に従って評価した。結果を表1に示す。
−評価基準−
○:0点〜10点
△:11点〜40点
×:41点〜60点
<実施例5〜8>
以上の電子ペーパー〔5〕〜〔8〕を用いて、白色画像を表示した。
表示域を、EIAJ ED−2523の4.4 標準測定画面位置(A1〜E5)の計25の画像領域に分割し、「デジタルマイクロスコープVHシリーズ VHX900」(株式会社キーエンス製)を用いて、A1の画像領域の中央部分を撮影(撮影条件:210万画素、RGB各16ビット、撮影領域2.4mm×3.2mm)してデジタル撮影画像を得た。このデジタル撮影画像の中央部から、20×20画素(1画素は20μm四方)領域のデジタル画像を切り出し、このデジタル画像における各画素の輝度値(Yw)を測定し、上記デジタル画像の各画素の輝度値(Yw)の標準偏差値を求め、(標準偏差値×1,000)よりRMS粒状度を算出した。A2〜E5の画像領域においても同様の作業を繰り返し、A1〜E5の25点の平均値(Rw)を算出した。
また、(20×20画素領域)×A1〜E5に係る各デジタル画像の各画素(合計10,000画素分)の輝度値(Yw)の平均値(Ywm)を算出した。
グレー画像(コントラスト比CR=2)および黒色画像(同CR=8)についても同様にして算出した。それぞれ平均のRMS粒状度を(Rgr)、(Rbl)とする。
この平均のRMS粒状度(Rw)、(Rgr)、(Rbl)を用いて、上記演算式(2)に従って異色視認性評価値(X2値)を算出した。結果を表2に示す。
また、下記の、英数字、ひらがな、漢字を含む文書データを用意した。
1ページ目:画素率10%の黒字画像、フォント種:MS明朝、フォントサイズ:12
2ページ目:日本画像学会テストチャート No.6G 1995R
3ページ目:画素率15%の黒字画像、フォント種:MSゴシック、フォントサイズ:8
4ページ目:日本画像学会テストチャート No.6G 1995R
5ページ目:画素率10%の黒字画像、フォント種:MS明朝、フォントサイズ:12
6ページ目:画素率20%の黒字画像、フォント種:Century、フォントサイズ:10
7ページ目:JIS X6933 & ISO/IEC 15775:1999 準拠チャート
8ページ目:日本画像学会テストチャート No.6G 1995R
9ページ目:画素率15%の黒字画像、フォント種:MSゴシック、フォントサイズ:8
10ページ目:日本画像学会テストチャート No.6G 1995R
各ページの文書データを、電子ペーパー表示フォーマットに文書変換して、30人のモニターに対して、電子ペーパー〔5〕〜〔8〕を用いて、各ページ1分間ずつ表示させ、合計10分間当該電子ペーパー〔5〕〜〔8〕を凝視してもらい、画像のざらつき感について、ざらつき感を感じない場合を0点、ざらつき感をほとんど感じない場合を0.5点、ざらつき感があまり気にならない場合を1.0点、ざらつき感がやや気になる場合を1.5点、ざらつき感が大いに気になる場合を2点として5段階に分類してもらう官能評価を行い、30人分の合計得点によって下記の評価基準に従って評価した。結果を表2に示す。
−評価基準−
○:0点〜10点
△:11点〜40点
×:41点〜60点
以上の表1および表2から明らかなように、本実施の形態の電子ペーパーの視認性評価方法によれば、官能評価の尺度に合致する異色視認性評価値を得ることができることが確認され、これにより、電子ペーパーの視認性を数値化して客観的に評価することができることが確認された。
10 電子ペーパー
11 前面基板
12 背面基板
13 帯電粒子
14 溶媒
16 マイクロカプセル
17 バインダー
18 第1の電極
19 第2の電極

Claims (9)

  1. (1)対象電子ペーパーを、画像を表示した状態において撮影してデジタル画像を得る工程と、
    (2)当該デジタル画像を複数領域に分割した各領域の輝度値(Y値)を算出して、その標準偏差値を求める工程と、
    (3)前記標準偏差値に基づいて
    前記画像が白色画像であるときの画質度(Rw)、
    前記画像がグレー画像であるときの画質度(Rgr)、および、
    前記画像が黒色画像であるときの画質度(Rbl)を求める工程とを備え、
    演算f(Rw,Rgr,Rbl)で演算される異色視認性評価値(X値)を求め、前記異色視認性評価値により前記対象電子ペーパーを評価することを特徴とする電子ペーパーの視認性評価方法。
  2. 前記デジタル画像が、前記対象電子ペーパーの画像表示可能領域の全域を撮影したものであることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーの視認性評価方法。
  3. 前記デジタル画像が、前記対象電子ペーパーの画像表示可能領域の一部の領域を撮影したものであることを特徴とする請求項1に記載の電子ペーパーの視認性評価方法。
  4. 前記画質度が、前記標準偏差値×1,000により求められるRMS粒状度であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電子ペーパーの視認性評価方法。
  5. 前記演算f(Rw,Rgr,Rbl)が、演算式(1):Max(Rw,Rgr,Rbl)−Min(Rw,Rgr,Rbl)で表される差分演算であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子ペーパーの視認性評価方法:
    ただし、上記演算式(1)において、Max(Rw,Rgr,Rbl)は、Rw,Rgr,Rblの最大値であり、Min(Rw,Rgr,Rbl)は、Rw,Rgr,Rblの最小値である。
  6. 前記演算f(Rw,Rgr,Rbl)が、Rw/Yw,Rgr/YwおよびRbl/Ywを求める過程を有することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子ペーパーの視認性評価方法
    ただし、Ywは白色画像に係る輝度値(Y値)である
  7. 前記演算f(Rw,Rgr,Rbl)が、演算式(2):Max(Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Yw)−Min(Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Yw)で表される演算であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電子ペーパーの視認性評価方法:
    ただし、上記演算式()において、Max(Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Yw)は、Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Ywの最大値であり、Min(Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Yw)は、Rw/Yw,Rgr/Yw,Rbl/Ywの最小値である。
  8. 前記対象電子ペーパーが、ブラックマトリックスを有するものであって、
    前記デジタル画像から、前記ブラックマトリックスによる黒色部の除去処理を行うことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の電子ペーパーの視認性評価方法。
  9. 前記対象電子ペーパーが、帯電粒子を電界に従って移動させることにより画像の表示を行うものであることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の電子ペーパーの視認性評価方法。
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