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JP5207644B2 - 電気泳動表示装置、制御装置、制御方法、および表示システム - Google Patents
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電気泳動表示装置、制御装置、制御方法、および表示システム Download PDF

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Description

本発明は、電気泳動現象等を利用した電気泳動表示装置等に関するものである。
文字や図形などを表示する表示装置として、例えば、スペーサーなどを介して対向配置された一対の電極と、着色等された帯電粒子を含み電極間に封入される表示用液と、から構成されたものが知られている。ところで、このような表示装置においては、帯電粒子同士が徐々に凝集しドット状の欠陥などが表示上に現れる場合がある。また、時間の経過とともに帯電粒子と電極との付着強度が増し、帯電粒子が電極に強固に張り付く所謂焼き付きという現象が生じるおそれがある。そこで、表示状態を変更する直前に電極基板に交番電圧を印加し、凝集した帯電粒子の解離や電極からの帯電粒子の引き離しを行う技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−5227号公報
ところで、電極に交番電圧を印加したとしても、印加態様によっては電極からの帯電粒子の引き離し等を十分に行えず焼き付きが発生してしまう場合がある。この結果、コントラストの低下などが発生し表示品位が低下してしまう。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、表示品位の低下を抑制可能な電気泳動表示装置等を提供することにある。
かかる目的のもと、本発明が適用される電気泳動表示装置は、第1の電極と、第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、少なくとも、分散媒、電界の作用により移動する帯電粒子とを含む電気泳動インクが、第1の電極と第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルと、電気泳動表示パネルの第1の電極と第2の電極に対して電圧を印加する印加手段と、電気泳動表示パネルの表示変更に先立ち、第1の電極と第2の電極とに対し帯電粒子を一方の電極に向けて移動させるための電圧を複数回印加し、第1の電極と第2の電極とに対し帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための電圧を複数回印加するように印加手段を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、帯電粒子を一方の電極に向けて移動させるための電圧を時間で積分した時間積分値の各々を加算した加算値(第1の加算値)と、帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための電圧を時間で積分した時間積分値の各々を加算した加算値(第2の加算値)とを異ならせることを特徴とする。
ここで、制御手段は、帯電粒子が一方の電極側に位置している場合に、第1の加算値を第2の加算値よりも小さくすることを特徴とすることができる。
また、他の観点から捉えると、本発明が適用される電気泳動表示装置は、第1の電極と、第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、少なくとも、分散媒、電界の作用により移動する帯電粒子とを含む電気泳動インクが、第1の電極と第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルと、電気泳動表示パネルの第1の電極と第2の電極に対して電圧を印加する印加手段と、電気泳動表示パネルの表示変更に先立ち、帯電粒子を一方の電極に向けて移動させるための電圧と帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための電圧とを複数回印加するように印加手段を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、複数回印加後における帯電粒子の位置が、複数回印加前における帯電粒子の位置よりも表示変更によって帯電粒子が向かう電極側となるように印加手段を制御することを特徴とする。
また、本発明を制御装置として捉えた場合、本発明が適用される制御装置は、第1の電極と、第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、少なくとも、分散媒、電界の作用により移動する帯電粒子とを含む電気泳動インクが、第1の電極と第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルを制御する制御装置であって、電気泳動表示パネルの第1の電極と第2の電極に対して電圧を印加する印加手段と、電気泳動表示パネルの表示変更に先立ち、帯電粒子を一方の電極に向けて移動させるための電圧を複数回印加し、帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための電圧を複数回印加するように印加手段を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、帯電粒子を一方の電極に向けて移動させるための電圧の印加条件(第1の印加条件)と、帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための電圧の印加条件(第2の印加条件)とを異ならせることを特徴とする。
ここで、制御手段は、第1の印加条件にて複数回印加される電圧と第2の印加条件にて複数回印加される電圧とで大きさおよび印加時間の少なくとも何れか1つを異ならせることを特徴とすることができる。また、制御手段は、帯電粒子が一方の電極側に位置している場合に、第1の印加条件における印加回数を第2の印加条件における印加回数よりも少なくすることを特徴とすることができる。
また、本発明を制御方法として捉えた場合、本発明が適用される制御方法は、第1の電極と、電界の作用により移動する帯電粒子および帯電粒子を分散させる分散媒を少なくとも含む電気泳動インクを挟んで第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備えた電気泳動表示パネルに対する電圧の印加を制御する制御方法であって、電気泳動表示パネルにおける表示の変更に先立ち、第1の印加条件にて第1の電極と第2の電極とに対し帯電粒子を一の方向に移動させるための電圧を印加し、第2の印加条件にて第1の電極と第2の電極とに対し帯電粒子を他の方向に移動させるための電圧を印加することを特徴とする。
さらに、本発明を表示システムとして捉えた場合、本発明が適用される表示システムは、第1の電極と、電界の作用により移動する帯電粒子および帯電粒子を分散させる分散媒を少なくとも含む電気泳動インクを挟んで第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備えた電気泳動表示パネルと、電気泳動表示パネルの第1の電極と第2の電極とに電圧を印加する印加手段と、を各々備えた複数の表示装置と、複数の表示装置の各々に設けられた電気泳動表示パネルにおける表示の変更に先立ち、帯電粒子を一の方向に移動させるために第1の印加条件により電圧を印加し、帯電粒子を他の方向に移動させるために第2の印加条件により電圧を印加するように印加手段の各々を制御する制御端末と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、表示品位の低下を抑制可能な電気泳動表示装置等を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態に係る電気泳動表示装置を示す概略構成図である。
同図に示す電気泳動表示装置1は、電界の作用により可逆的に視認状態を変化させることが可能な表示装置である。この電気泳動表示装置1は、電気泳動表示パネル10と、この電気泳動表示パネル10を制御する制御装置20とから概略構成されている。なお、このような電気泳動表示装置1は、例えば、時計、カレンダー、電子ペーパー、スーパーマーケット、コンビニエンスストアなどにおいて使用される電子棚札などに用いられる。
詳細は後述するが、電気泳動表示パネル10は、共通電極13、画素電極14、および帯電粒子を分散させた電気泳動インク15などから構成され、文字、数字、図形などの表示を行う。
制御装置20は、ドライバ30と、制御部40とを主要部として備えている。
ドライバ30には、不図示の電源部から2種類の電圧が印加された状態となっており、また、ドライバ30には、複数のスイッチング部(不図示)が設けられた状態となっている。なお、ドライバ30の詳細については後述する。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)や、プログラム等が記録されるROM(Read Only Memory)等を備え、ドライバ30を介して、電気泳動表示パネル10を制御する。また、本電気泳動表示装置1の外部にホストコンピュータなどの制御端末が別途設けられた場合、制御部40は、インターフェース部(不図示)を介し、この制御端末との通信を行う。
次に、電気泳動表示パネル10およびドライバ30について詳細に説明する。
図2は、電気泳動表示パネル10およびドライバ30について説明する図である。なお、本図においては、図1で示した制御部40の図示を省略している。
本実施形態における電気泳動表示パネル10は、電界の向きを制御することにより所望の表示を得ることが可能なパネルである。また、本電気泳動表示パネル10は、製造コストが低い、視野角が通常の印刷物並に広いなどの長所を有している。さらに、本電気泳動表示パネル10は、電力を加えないでも表示が維持される表示のメモリー性を備えており、この結果、消費電力が小さいというメリットを有している。
より詳細に説明すると、本実施形態における電気泳動表示パネル10は、基板11と、対向基板12と、共通電極13と、画素電極14と、帯電粒子を分散させた電気泳動インク15とを備えている。また、電気泳動表示パネル10は、基板11と対向基板12との間にこれら基板間の隙間を規定値に保つための隙間材(不図示)と、基板11および対向基板12の端部に上記電気泳動インク15の外部への漏れだしを防止する封止材(不図示)とを備えている。
基板11は、電気泳動表示パネル10のベースとなる部材であるとともに、画素電極14等の部材を支持する機能を有している。
対向基板12は、基板11と同様に電気泳動表示パネル10のベースとなる部材である。また、対向基板12は、電気泳動インク15を挟んで基板11の対向位置に配設される。さらに、対向基板12は、基板11に所定の隙間を介して貼着された状態となっている。また、対向基板12は、共通電極13等の部材を支持する機能を有している。
第1の電極の一例としての共通電極13は、対向基板12の内面全体にわたり形成されている。また、この共通電極13には、ドライバ30から所定の電圧が印加される構成となっている。
第2の電極の一例としての画素電極14は、基板11の内面且つ共通電極13の対向位置に、複数設けられている。また、画素電極14には、共通電極13と同様にドライバ30から所定の電圧が印加される構成となっている。
ここで、電気泳動表示パネル10においては、少なくとも一方側が表示面(観測面)となる。このため、表示面側における基板および電極については透明であることが必要である。なお、この透明とは半透明や有色透明も含む概念である。そこで、本実施形態においては、上記対向基板12および共通電極13を透明な材料を用いる構成としている。なお、本実施形態においては、対向基板12および共通電極13を透明な材料を用い対向基板12側を表示面とする構成としたが、基板11および画素電極14についても透明な材料を用いれば他方側も表示面とすることができる。また、電気泳動表示パネル10に対して可撓性が求められる場合、基板11および対向基板12には、フィルム状あるいはシート状の樹脂基板が用いられる。
基板11および対向基板12には、例えば樹脂材料を用いることができる。なお、表示面側に位置する対向基板12のように透明性が要求される場合、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエーテルスルホン(PES)、ポリカーボネート(PC)などが用いられる。
共通電極13および画素電極14には、例えばアルミニウムや銅などの一般的な導電材料を用いることができる。なお、表示面側に位置する共通電極13のように透明性が要求される場合、例えば、ITO(インジウムスズ酸化物)等の導電性酸化物などが用いられる。この導電性酸化物は、画素電極14に対して用いることももちろん可能である。
電気泳動インク15は、基板11と対向基板12との間に封入された状態となっている。また、この電気泳動インク15は、正に帯電した白粒子15aと、負に帯電した黒粒子15bと、これらの粒子を分散させる分散媒15cとから構成されている。
白粒子15aには、例えば酸化チタン等の白色顔料や、白色の樹脂粒子、または白色に着色された樹脂粒子等を用いることができる。
黒粒子15bには、例えばチタンブラック、カーボンブラック等の黒色顔料や、黒色に着色された樹脂粒子等を用いることができる。
また、これらの粒子は、コントラスト表示可能な範囲で様々な色の粒子を任意に用いることも可能であり、白と赤、白と青、黄色と黒などのような組合せとすることもできる。
分散媒15cには、従来より電気泳動表示に用いられている種々の低誘電率有機溶媒などを用いることが可能であり、また、分散媒15cには、分散剤や電荷制御剤等の添加剤を添加して用いることもできる。
ドライバ30は、制御部40からの命令を受け共通電極13および各画素電極14に電圧を印加する。また、ドライバ30は、不図示の電源部から印加された2種類の電圧(Vp,Vs)から一の電圧を選択可能とする複数のスイッチング部(不図示)を備えるとともに、各スイッチング部に対応して設けられた複数の出力端子(不図示)を備えている。なお、ドライバ30は、印加手段の1つとして機能する。各スイッチング部にて選択された一の電圧は、出力端子を介して共通電極13および画素電極14に印加される。ここで、本実施形態においては、ドライバ30に、電圧Vpとして50Vが、電圧Vsとして0V(接地電圧)が印加された状態となっている。
次に、本実施形態における電気泳動表示パネル10の動作について説明する。
図3は、電気泳動表示パネル10の動作を説明するための図である。
本実施形態における共通電極13および画素電極14には、上述のとおり、ドライバ30から電圧が印加される。電圧の印加方法にはいくつかの手法が提案されているが、本実施形態においては、画素電極14のみならず共通電極13に対しても2種類の電圧から一の電圧を選択的に印加する所謂コモン振りを採用している。
まず、本実施形態における電気泳動表示パネル10にて表示を行う場合、まず全体を白表示とするリセット動作が実行され、次いで表示動作が実行される。そして、表示動作がなされた後、表示が変更される表示変更動作が繰り返される。
リセット動作を行う場合、図3(a)に示すように、共通電極13に対して電圧Vs(=0V)が印加され、全ての画素電極14に対して電圧Vp(=50V)が印加される。この結果、画素電極14から共通電極13に向かう電界が発生し、正に帯電した白粒子15aは共通電極13に向かって移動し、負に帯電した黒粒子15bは画素電極14に向かって移動する。このため、表示面側に位置する共通電極13側に白粒子15aが位置し、全体が白表示となる。なお、リセット動作が行われる際、上記電圧Vsおよび電圧Vpは、約0.5秒印加される。また、本実施形態においては、正に帯電した白粒子15a、負に帯電した黒粒子15bを用いているが、このような帯電状態は一例であり、白粒子15aを負に帯電させることもできるし、黒粒子15bを正に帯電させることもできる。
次いで、表示動作が実行される。本実施形態においては、一部が黒表示となる場合の動作について説明する。白表示の一部を黒表示とする場合、図3(b)に示すように、共通電極13に対して電圧Vp(=50V)、黒表示を行おうとする領域に対応した画素電極14(図中中央の画素電極14)に対して電圧Vs(=0V)、表示の変更を行わない領域(表示を維持する領域)に対応した画素電極14(図中両端の画素電極14)に電圧Vp(=50V)が印加される。なお、表示動作が行われる際、上記電圧Vsおよび電圧Vpは、0.5秒印加される。
この結果、電圧Vs(=0V)が印加された画素電極14と共通電極13との間に共通電極13から画素電極14に向かう電界が発生し、この電界が発生した部分において黒表示がなされる。また、電圧Vp(=50V)が印加された画素電極14と共通電極13とはほぼ等電位となる。即ち、電界の強度が実質的にゼロとなる。このため、白粒子15aおよび黒粒子15bの移動が抑制されこの部分においては黒表示がなされず、白表示のまま維持される。そして、このような表示動作がなされた後、表示が変更される表示変更動作が繰り返されていく。
次に、表示変更動作について説明する。本実施形態における表示変更動作は、消去を要する黒表示を白表示へと変更するステップ(以下、「消去ステップ」と称する。)と、白表示を黒表示へと変更するステップ(以下、「書き込みステップ」と称する。)の2ステップにより構成される。なお、この2つのステップは、消去ステップの方が、書き込みステップより先に行われる。
図4は、表示変更動作を説明するための図である。
図4(a)は、消去ステップにおける電気泳動表示パネル10の状態を示している。
この消去ステップにおいては、共通電極13に電圧Vs(=0V)が印加され、白表示へと変更する領域(表示を消去する領域)に対応した画素電極14に電圧Vp(=50V)が印加される。また、白表示への変更を行う領域以外の領域(表示状態を維持する領域)に対応した画素電極14には電圧Vs(=0V)が印加される。この結果、所定領域が白表示へと変更されるとともに、この所定領域以外の領域においては、表示状態が維持される。
例えば、図中中央の黒表示を白表示へと変更し表示の消去を行う場合、共通電極13に電圧Vs(=0V)が印加され、図中中央の画素電極14に電圧Vp(=50V)が印加される。この結果、図中中央の黒表示は白表示へと変更される。また、図中両端の画素電極14には、共通電極13に印加される電圧と同じ電圧Vs(=0V)が印加され、この両端に位置する画素電極14に対応した領域においては、表示状態が維持される。
次に、書き込みステップについて説明する。
図4(b)は、書き込みステップにおける電気泳動表示パネル10の状態を示している。
書き込みステップにおいては、共通電極13に電圧Vp(=50V)が印加され、黒表示へと変更する領域に対応した画素電極14に電圧Vs(=0V)が印加される。また、黒表示への変更を行う領域以外の領域(表示状態を維持する領域)に対応した画素電極14に電圧Vp(=50V)が印加される。この結果、所定領域が黒表示へと変更されるとともに、この所定領域以外の領域においては、表示状態が維持される。
例えば、図中右端の白表示を黒表示へと変更し書き込みを行う場合、共通電極13に電圧Vp(=50V)が印加され、図中右端の画素電極14に電圧Vs(=0V)が印加される。この結果、図中右端の白表示は黒表示へと変更される。また、図中中央および左端の画素電極14には、共通電極13に印加される電圧と同じ電圧Vp(=50V)が印加され、図中中央および左端に位置する画素電極14に対応した領域においては、表示状態が維持される。
ところで、本実施形態における電気泳動表示パネル10においては、時間の経過とともに帯電粒子(白粒子15a,黒粒子15b)が徐々に凝集し、表示にドット状の欠陥が生じる場合がある。また、時間の経過とともに帯電粒子と共通電極13(画素電極14)との付着強度が増し、帯電粒子が共通電極13(画素電極14)に強固に付着する所謂焼き付きが発生する場合がある。この結果、コントラストの低下などが発生し表示品位が低下してしまう。そこで、表示状態を変更する直前に、電極に対し正負が切り替わる交番電圧を印加し、上記粒子を電極から引き離す技術が提案されている。しかしながら、上記交番電圧を印加したとしても印加態様によっては電極からの粒子の引き離しを十分に行えない場合がある。
例えば、図3(b)に示す表示状態において、共通電極13および図中右端に位置する画素電極14に対して、正負が切り替わる交番電圧を印加する場合、まず始めに共通電極13にVs(=0V)、画素電極14にVp(=50V)が印加されるパルス状の電圧を印加することができる。しかしながら、この場合、画素電極14から共通電極13に向かう電界が形成されることから、白粒子15aは共通電極13側に、黒粒子15bは画素電極14に移動しようとする。この結果、白粒子15aは共通電極13に、黒粒子15bは画素電極14に押し付けられる状態となり、白粒子15aと共通電極13との付着強度、黒粒子15bと画素電極14との付着強度が増すおそれがある。
このため、交番電圧を構成する残りのパルス状電圧を複数回印加していったとしても、共通電極13から白粒子15aを、画素電極14から黒粒子15bを引き離すことができず焼き付きが生じてしまう場合がある。この結果、例えば、黒表示を行った際に、黒粒子15b中に、共通電極13に付着している白粒子15aが混在した状態となりコントラストが低下してしまう。また、移動(駆動)可能な粒子が不足することによっても、コントラストが低下してしまう。
また、正負が切り替わる交番電圧を複数回印加していく場合、この複数回印加の最後にも、共通電極13にVs(=0V)、画素電極14にVp(=50V)が印加されるパルス状の電圧を印加することもできる。しかしながら、この場合も、画素電極14から共通電極13に向かう電界が形成されることから、白粒子15aは共通電極13側に、黒粒子15bは画素電極14側に移動しようとする。このため、白粒子15aの一部が再び共通電極13に付着したり、黒粒子15bの一部が再び画素電極14に付着したりするおそれがある。
また、共通電極13に未だ白粒子15aが付着している場合には白粒子15aと共通電極13との付着強度が増し、画素電極14に未だ黒粒子15bが付着している場合には黒粒子15bと画素電極14との付着強度が増してしまう。この結果、上記と同様に、例えば、黒表示を行った際に、黒粒子15b中に、共通電極13に付着している白粒子15aが混在した状態となりコントラストが低下してしまう。また、移動(駆動)可能な粒子が不足することでもコントラストが低下してしまう。
そこで、本実施形態においては、上記のような不具合の発生を抑制可能な電圧を印加する構成としている。
図5は、共通電極13および画素電極14に印加される電圧を示したものである。なお、本図においては、印加電圧(V)を、画素電極14から共通電極13に向かって電界が形成される場合を正で示し、共通電極13から画素電極14に向かって電界が形成される場合を負で示している。
上述のとおり、本実施形態における表示変更動作は、消去ステップと書き込みステップにより構成される。そして、本実施形態においては、消去ステップに先立ち、また、書き込みステップに先立ち、凝集した帯電粒子の解離、帯電粒子の電極からの引き離しを行うための電圧を印加する構成としている。
粒子の解離等を行うための電圧は、上述のとおり、消去ステップの実行に先立ち共通電極13および画素電極14に印加される(以下、消去ステップの実行に先立ち共通電極13および画素電極14に印加される電圧を「消去ステップ直前電圧」と称する。)。
この消去ステップ直前電圧は、同図に示すように、正方向に立ち上がる、即ち画素電極14から共通電極13に向かう電界を形成するパルス状電圧(以下、このパルス状電圧を「正方向パルス状電圧」と称する。)と、負方向に立ち上がる、即ち共通電極13から画素電極14に向かう電界を形成するパルス状電圧(以下、このパルス状電圧を「負方向パルス状電圧」と称する。)とから基本単位が構成された電圧である。なお、正方向に立ち上がるパルス状電圧および負方向に立ち上がるパルス状電圧の印加時間は、いずれもT1となっている。
また、消去ステップ直前電圧は、上記正方向に立ち上がるパルス状電圧と、上記負方向に立ち上がるパルス状電圧とが、交互に印加される状態となっている。換言すれば、本実施形態における消去ステップ直前電圧は、交番状の電圧が印加される状態となっている。なお、本実施形態における電圧は一例であり、交番状以外の電圧を印加することももちろん可能である。
さらに、消去ステップ直前電圧は、上記正方向パルス状電圧がN1回印加され、上記負方向パルス状電圧が上記N1よりも1少ないN2回印加される状態となっており、印加回数の点において正方向パルス状電圧と負方向パルス状電圧との印加条件が異なっている。
また、消去ステップ直前電圧は、最初に、上記正方向パルス状電圧が印加されるとともに、最後に、同じく正方向パルス状電圧が印加される状態となっている。この結果、本実施形態における消去ステップ直前電圧は、正方向パルス状電圧を時間で積分した時間積分値の各々を加算していった加算値の方が、負方向パルス状電圧を時間で積分した時間積分値の各々を加算していった加算値よりも大きい状態となっている。換言すると、本実施形態では、正方向パルス状電圧の時間積分値と正方向パルス状電圧の印加回数との積と、負方向パルス状電圧の時間積分値と負方向パルス状電圧の印加回数との積とを比較した場合に、後者よりも前者の方が大きい状態となっている。なお、この大小関係は、絶対値を比較した場合のものである。
本実施形態における消去ステップ直前電圧は、例えば、図3(b)の中央の表示領域のように、白粒子15aが画素電極14側に位置し、黒粒子15bが共通電極13側に位置している表示領域であって、白粒子15aの共通電極13側への移動が、黒粒子15bの画素電極14側への移動が後の消去ステップにおいて予定されている表示領域における画素電極14、および共通電極13に対して印加される。
上記消去ステップ直前電圧の印加が開始された場合、上述のとおり、正方向パルス状電圧が最初に印加されるため、共通電極13と画素電極14との間に、画素電極14から共通電極13に向かう電界がまず形成される。この結果、例えば、図3(b)の中央に位置する表示領域のように共通電極13側に黒粒子15bが位置し、画素電極14側に白粒子15aが位置している場合、白粒子15aは共通電極13に向かって、黒粒子15bは画素電極14に向かって移動する。換言すると、白粒子15aは画素電極14から離れる方向に、黒粒子15bは共通電極13から離れる方向に移動する。
次いで、本実施形態においては、負方向パルス状電圧が印加されるとともに、このパルス状電圧に続いて正負が切り替わるパルス状電圧が複数回印加されていく。この結果、粒子同士の衝突等により、凝集した粒子の解離や、共通電極13、画素電極14に付着している白粒子15a、黒粒子15bの引き離しが行われる。
そして、本実施形態においては、最後に正方向パルス状電圧が印加される。この結果、白粒子15aは画素電極14から離れる方向に最後に移動し、黒粒子15bは共通電極13から離れる方向に最後に移動する。この結果、消去ステップ直前電圧の印加終了後、白粒子15aは当初(消去ステップ直前電圧の印加前)の位置よりも共通電極13側に、黒粒子15bは当初の位置よりも画素電極14側に位置するようになる。
本実施形態においては、上述のとおり、正方向パルス状電圧を最初に印加することで、白粒子15aを画素電極14から、黒粒子15bを共通電極13から引き離す方向にまず移動させている。このため、白粒子15aと画素電極14との付着強度の増加や、黒粒子15bと共通電極13との付着強度の増加などの不具合の発生を抑制することができる。また、最初に、白粒子15aを画素電極14から、黒粒子15bを共通電極13から引き離す方向に移動させることで、白粒子15aおよび黒粒子15bは、共通電極13と画素電極14との間で浮遊し振動(移動)しやすい状態となる。この結果、共通電極13,画素電極14に付着している状態に比べ、後に正負交互のパルス状電圧が印加された際の振動幅(移動幅)が増し、粒子同士の衝突頻度を増すことができる。このため、凝集した帯電粒子(白粒子15a,黒粒子15b)の解離や、帯電粒子の電極からの引き離しを促進させることができる。
また、本実施形態においては、上述のとおり最後にも正方向パルス状電圧を印加することで、画素電極14から共通電極13に向かう電界を形成する構成としている。このため、消去ステップ直前電圧の印加終了直前にも、白粒子15aは画素電極14から、黒粒子15bは共通電極13から離れる方向に移動することとなる。これにより白粒子15aの画素電極14への再付着や黒粒子15bの共通電極13への再付着が、本実施形態の構成を有していないものに比べ抑制される。この結果、コントラストの低下など不具合発生を、本実施形態の構成を有していないものに比べ抑制することができる。
さらに、本実施形態においては、消去ステップ直前電圧の印加終了後、白粒子15aは画素電極14から離れ当初の位置よりも共通電極13側に、黒粒子15bは共通電極13から離れ当初の位置よりも画素電極14に位置するようになる。即ち、白粒子15aおよび黒粒子15bは、当初の位置よりも対向電極側に位置することになる。この結果、後に消去ステップを行う際、この消去ステップをスムーズに行うことが可能となる。また、後に消去ステップを行う際に印加する電圧の電圧値を低下させた状態でも、また、電圧の印加時間を短くした状態でも白粒子15aおよび黒粒子15bを対向電極まで移動させることができる。即ち、消去ステップに要するエネルギー量を、本実施形態の構成を有していないものに比べ低減させることができる。また、上述のとおり、消去ステップにおける電圧の印加時間を短くすることが可能となるため、消去ステップにおける動作時間の短縮が可能となり、この消去ステップを含む表示変更動作をより短時間に行うことが可能となる。
以上、消去ステップ直前電圧について説明したが、電極からの粒子の引き離し等を行う電圧は、上述のとおり書き込みステップに先立っても印加される(以下、書き込みステップの実行に先立ち共通電極13および画素電極14に印加される電圧を「書き込みステップ直前電圧」と称する。)。この書き込みステップ直前電圧は、図5に示すように、負方向に立ち上がる、即ち共通電極13から画素電極14に向かう電界を形成する印加時間T1の負方向パルス状電圧と、正方向に立ち上がる、即ち画素電極14から共通電極13に向かう電界を形成する同じく印加時間T1の正方向パルス状電圧とから基本単位が構成される。
また、書き込みステップ直前電圧は、上記負方向パルス状電圧と、上記正方向パルス状電圧とが、交互に印加される状態となっている。換言すれば、本実施形態における書き込みステップ直前印加電圧は、交番状の電圧が印加される状態となっている。さらに、書き込みステップ直前電圧は、上記負方向パルス状電圧がN1回印加され、上記正方向パルス状電圧が上記N1よりも1少ないN2回印加される状態となっている。また、書き込みステップ直前電圧は、最初に、負方向パルス状電圧が印加されるとともに、最後に、同じく負方向パルス状電圧が印加される状態となっている。
本実施形態における書き込みステップ直前電圧は、例えば、図3(b)における右端の表示領域のように、白粒子15aが共通電極13側に位置し、黒粒子15bが画素電極14側に位置している表示領域であって、白粒子15aの画素電極14側への移動および黒粒子15bの共通電極13側への移動が後の書き込みステップにおいて予定されている表示領域における画素電極14、および共通電極13に対して印加される。
書き込みステップ直前電圧の印加が開始された場合、図5に示すようにまず負方向パルス状電圧が印加されるため、共通電極13と画素電極14との間に共通電極13から画素電極14に向かう電界が形成される。この結果、上記図3(b)における右端の表示領域においては、白粒子15aは画素電極14に向かって、黒粒子15bは共通電極13に向かって移動する。換言すると、白粒子15aは共通電極13から離れる方向に、黒粒子15bは画素電極14から離れる方向に移動する。
次いで、本実施形態においては、正方向パルス状電圧が印加されるとともに、このパルス状電圧に続いて正負が切り替わるパルス状電圧が複数回印加されていく。この結果、白粒子15a、黒粒子15bは振動するため、粒子同士の衝突等により、凝集した粒子の解離や、共通電極13、画素電極14に張り付いている粒子の引き離しが行われる。そして、本実施形態においては、最後に負方向パルス状電圧が印加される。この結果、白粒子15aは最後に共通電極13から離れる方向に移動し、黒粒子15bは最後に画素電極14から離れる方向に移動する。このため、書き込みステップ直前電圧の印加終了後、白粒子15aは当初(書き込みステップ直前電圧の印加前)の位置よりも画素電極14側に、黒粒子15bは当初の位置よりも共通電極13側に位置するようになる。
この結果、消去ステップ直前電圧の場合と同様に、白粒子15aと共通電極13との付着強度の増加や、黒粒子15bと画素電極14との付着強度の増加などの不具合の発生を、本実施形態の構成を有していないものに比べ抑制することができる。また、凝集した帯電粒子の解離や、帯電粒子の電極からの引き離しを促進させることができる。さらに、白粒子15aの共通電極13への再付着や黒粒子15bの画素電極14への再付着も、本実施形態の構成を有していないものに比べ抑制できる。このため、本実施形態の電圧印加態様によって、コントラストの低下など不具合発生も抑制可能となる。また、後に書き込みステップを行う際、この書き込みステップをスムーズに行うことが可能となる。さらに、書き込みステップに要するエネルギー量を低減させることができる。また、書き込みステップにおける動作時間の短縮が可能となり、この書き込みステップを含む表示変更動作をより短時間に行うことが可能となる。
ここで、本発明者は、以下に示す実験を行い、本実施形態における効果を検証した。より詳細に説明すると、本発明者は、図5に示した態様の電圧を印加していき、コントラスト値を取得した(実施例)。一方で、本発明者は、従来の態様にて電圧の印加を繰り返していき、コントラスト値を取得した(比較例)。ここで、図6を用いて実施例、比較例における実験条件を詳細に説明する。
図6は、実施例、比較例における実験条件を模式的に示したものである。
・実施例における実験条件
(A1):まず、電気泳動表示パネル10において所定の表示を行った。
(A2):上記A1にて所定の表示を行った後、電気泳動表示パネル10における所定の表示領域Aに対応した画素電極14、および共通電極13(以下、これらの電極を「対応電極」と称する。)に対し、1回目の消去ステップ直前電圧を印加した。その後、この表示領域Aに対して1回目の消去ステップを実行し、黒表示となされていた表示領域Aを白表示とした。
(A3)次いで、対応電極に対し、1回目の書き込みステップ直前電圧を印加した。その後、この表示領域Aにて1回目の書き込みステップを実行し、白表示となされていた表示領域Aを黒表示とした。
(A4)その後、上記A2、A3における手順を1つの電圧印加単位とし、この電圧印加単位を複数回繰り返していった。そして、1000回目における消去ステップが終了した後、表示領域Aにて任意の3点を選び、この3点においてXYZ表色系のY値(以下、この「XYZ表色系のY値」を単に「Y値」と称する。)を測定した。そして、測定した3つのY値の平均値を取得した。なお、1000回目の消去ステップが終了した際、表示領域Aは、白表示となっているため、本ステップにおいては、白表示におけるY値が取得されることになる。
(A5)次いで、1000回目における書き込みステップが終了した後、A4にて選択した任意の3点とほぼ同じ箇所にてY値を取得した。そして、測定した3つのY値の平均値を取得した。1000回目の書き込みステップが終了した際、表示領域Aは、黒表示となっているため、本ステップにおいては、黒表示におけるY値が取得されることになる。
(A6)そして、除算[A4にて取得したY値の平均値]/[A5にて取得したY値の平均値]を行い、コントラスト値を取得した。
(A7)その後、上記1単位をさらに繰り返していき、2000回目の消去ステップ終了後において上記A4の処理を行うとともに、2000回目の書き込みステップ終了後において上記A5の処理を実行した。その後、A6と同様にコントラスト値を取得した。さらに、3000回目、4000回目においても同様にコントラスト値を取得した。
(A8)なお、本実施例における消去ステップ直前電圧は、(a1)に示すとおり、印加時間T1=10msの正方向パルス状電圧を11回、同じく印加時間T1=10msの負方向パルス状電圧を10回印加する態様とした。また、本実施例における書き込みステップ直前電圧は、(a2)に示すとおり、印加時間T1=10msの正方向パルス状電圧を10回、同じく印加時間T1=10msの負方向パルス状電圧を11回印加する態様とした。
・比較例における実験条件
(B1)比較例では、上記にて説明したA1〜A7と同様の処理を実行した。
(B2)但し、比較例における消去ステップ直前電圧は、(b1)に示すとおり、印加時間T1=10msの正方向パルス状電圧を10回、印加時間T1=10msの負方向パルス状電圧を10回印加する態様とした。また、比較例における書き込みステップ直前電圧は、(b2)に示すとおり、印加時間T1=10msの正方向パルス状電圧を10回、印加時間T1=10msの負方向パルス状電圧を10回印加する態様とした。
なお、上記実施例、比較例に共通する条件は、下記の通りである。
・白粒子15a…酸化チタン(平均直径0.3μm〜0.5μm)
・黒粒子15b…カーボンブラックで着色されたアクリル樹脂粒子(平均直径5μm)
・分散媒15c…キシレン
・共通電極13と画素電極14との間隙…50μm
・消去ステップ直前電圧の電圧値…±50V
・消去ステップにおける印加電圧…+50V
・消去ステップにおける電圧の印加時間…0.5秒
・書き込みステップ直前電圧の電圧値…±50V
・書き込みステップにおける印加電圧…(−)50V
・書き込みステップにおける電圧の印加時間…0.5秒
・Y値の測定方法
・以下の条件の下、JIS Z8722に準拠した方法にて測定した。
・測定機器…スガ試験機株式会社 MSC-IS-2B
・光源…12V50Wハロゲンランプ
・測色条件…D65光 10°視野
・測定領域…5φ
・標準白色面…付属の白色標準板
ここで、実験の結果について説明する。
図7は、実施例、比較例における実験結果を示した説明図である。
同図に示すように、1000回目の電圧印加終了後において、実施例におけるコントラスト値は11.12となり、比較例におけるコントラスト値は、8.92となった。即ち、実施例におけるコントラスト値の方が、比較例におけるコントラスト値よりも大きいものとなった。また、2000回目の電圧印加終了後においては、実施例において10.59、比較例において7.79となり、実施例におけるコントラスト値の方が、比較例におけるコントラスト値よりも大きいものとなった。同様に、3000回目、4000回目の電圧印加終了後においても、実施例におけるコントラスト値の方が、比較例におけるコントラスト値よりも大きいものとなった。
さらに、本発明者は、実施例、比較例の両者において、〔(4000回目におけるコントラスト値)/(1000回目におけるコントラスト値)〕×100〔%〕という計算式を用い、コントラスト値の低下度合いを調査した。この結果、実施例においては、89.6〔%〕となり、比較例においては、77.5〔%〕となり、実施例の方が、比較例に比べ、コントラストを維持できることが判明した。
焼き付きが発生した場合、コントラストが低下してしまう。換言すると、焼き付きの程度が大きいほどコントラスト(値)は小さくなり、焼き付きの程度が小さいほどコントラスト(値)は大きくなる。また、焼き付きの程度が大きいほど、コントラスト値の低下度合いが大きくなる。
上記実験においては、上述のとおり、実施例におけるコントラスト値のいずれもが、比較例におけるコントラスト値を上回ることが確認できた。また、実施例の方が、比較例に比べ、コントラストを維持できることが判明した。このため、本実施形態における電圧の印加態様は、従来の印加態様に比べ、焼き付きの発生を抑制できることが分かる。
なお、本実施形態は、次のように捉えることも可能である。第1の電極と、第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、少なくとも、分散媒、電界の作用により移動する帯電粒子とを含む電気泳動インクが、第1の電極と第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルを制御する制御装置であって、電気泳動表示パネルの第1の電極と第2の電極に対して電圧を印加する印加手段と、電気泳動表示パネルの表示変更に先立ち、帯電粒子を一方の電極に向けて移動させるための電圧を複数回印加し、帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための電圧を複数回印加するように印加手段を制御する制御手段と、を備え、制御手段は、帯電粒子を一方の電極に向けて移動させるための電圧と帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための電圧とを交互に印加するように印加手段を制御し、且つ、帯電粒子が一方の電極側に位置している場合に帯電粒子を一方の電極に向けて移動させるための電圧の印加回数をNとし帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための電圧の印加回数を(N+1)とすることを特徴とする制御装置。
次に、図8を用いて第2の実施形態、第3の実施形態について説明する。
図8は、第2の実施形態、第3の実施形態における電圧の印加形態を示したものである。なお、図8(a)は、第2の実施形態における電圧の印加形態を示し、図8(b)は、第3の実施形態における電圧の印加形態を示している。
図8(a)は、上述のとおり第2の実施形態における電圧の印加形態を示したものである。なお、本図は、消去ステップ直前電圧を示している。
詳細に説明すると、本実施形態における消去ステップ直前電圧は、印加時間T2の正方向パルス状電圧と、印加時間T3の負方向パルス状電圧とから基本単位が構成され、この基本単位が複数回連続した状態となっている。換言すると、本実施形態における消去ステップ直前電圧は、印加時間T2の正方向パルス状電圧と、印加時間T3の負方向パルス状電圧とが、交互に印加される状態となっている。即ち、上記第1の実施形態と同様に、電圧が交番状に印加される状態となっている。なお、本実施形態における消去ステップ直前電圧は、正方向パルス状電圧の印加時間T2の方が、負方向パルス状電圧の印加時間T3よりも長い状態となっている。
ここで、本実施形態における消去ステップ直前電圧を印加した際の電気泳動表示パネル10の状態について図3(b)を用いて説明する。
例えば、図3(b)における中央の表示領域に対応した画素電極14、および共通電極13に対し、本実施形態における消去ステップ直前電圧の印加を開始した場合、最初に正方向パルス状電圧により、白粒子15aは共通電極13に、黒粒子15bは画素電極14に向かって移動する。
次に、負方向パルス状電圧が印加されると、白粒子15aは画素電極14に、黒粒子15bは共通電極13に戻るように移動する。なお、上述のとおり、正方向パルス状電圧の印加時間T2と、負方向パルス状電圧の印加時間T3とは、T2>T3である。このため、例えば、正方向パルス状電圧が印加された際の白粒子15aの移動量の方が、負方向パルス状電圧が印加された際の白粒子15aの移動量(戻り量)よりも大きくなる。
この結果、負方向パルス状電圧の印加終了後、白粒子15aは、当初(消去ステップ直前電圧の印加前)の位置よりも共通電極13側に位置するようになる。なお、黒粒子15bも同様であり、黒粒子15bは、当初の位置よりも画素電極14に位置するようになる。その後、正方向パルス状電圧、負方向パルス状電圧が交互に繰り返されていく。
そして、これらのパルス状電圧も本実施形態においては、T2>T3の関係を有しているため、パルス状電圧が交互に印加されていくに従い、白粒子15aは共通電極13に向かって、黒粒子15bは画素電極14に向かって徐々に移動する。即ち、白粒子15aおよび黒粒子15bは、共通電極13と画素電極14との間に形成される間隙の内部方向に向かって徐々に移動する。この結果、消去ステップ直前電圧の印加終了後、白粒子15aは画素電極14から離れた位置に、黒粒子15bは共通電極13から離れた位置に位置することとなる。
本実施形態においては、第1の実施形態と同様に、まず、パルス状電圧を正方向に立ち上げる構成としている。即ち、白粒子15aを画素電極14に、黒粒子15bを共通電極13に押し付ける電圧ではなく、白粒子15aを画素電極14から、黒粒子15bを共通電極13から引き離す電圧を印加する構成としている。このため、第1の実施形態と同様に、白粒子15aと画素電極14との付着強度が増してしまうという不具合や、黒粒子15bと共通電極13との付着強度が増してしまうという不具合の発生を抑制することができる。
また、最初に、白粒子15aを画素電極14から離れる方向に、黒粒子15bを共通電極13から離れる方向に移動させることで、白粒子15aおよび黒粒子15bは、共通電極13と画素電極14との間で浮遊し振動(移動)しやすい状態となる。この結果、電極に付着している場合に比べ、後に正負交互のパルス状電圧が印加された際の振動幅(移動幅)が増し、帯電粒子同士の衝突頻度を増すことができる。このため、凝集した帯電粒子の解離や、帯電粒子の電極からの引き離しを促進させることができる。
また、本実施形態においては、最初の正方向パルス状電圧が印加され、次いで、最初の負方向パルス状電圧が印加された後、白粒子15aは、当初(消去ステップ直前印加電圧の印加前)の位置よりも共通電極13側に位置するようになる。また、黒粒子15bは、当初の位置よりも画素電極14側に位置するようになる。この結果、上記第1の実施形態よりも、白粒子15aの画素電極14への再付着や、黒粒子15bの共通電極13への再付着を抑制することができる。
また、本実施形態においては、パルス状電圧の印加にともない、白粒子15aは共通電極13に、黒粒子15bは画素電極14に向かって徐々に移動していく。即ち、白粒子15a、黒粒子15bは、対向電極側に徐々に移動していく。このため、本消去ステップ直前電圧の印加終了後、白粒子15aおよび黒粒子15bは、当初の位置よりも対向電極により近い位置に位置するようになる。この結果、後に消去ステップを行う際に印加する電圧の電圧値を低下させた状態でも、また、電圧の印加時間を短くした状態でも白粒子15aおよび黒粒子15bを対向電極まで移動させることができる。即ち、消去ステップに要するエネルギー量を低減させることができる。また、上述のとおり、消去ステップにおける電圧の印加時間を短くすることが可能となるため、消去ステップにおける動作時間の短縮が可能となり、この消去ステップを含む表示変更動作をより短時間に行うことが可能となる。
なお、本実施形態においても、上記と同様の実験を行ったところ、従来の印加態様におけるコントラスト値よりも、本実施形態におけるコントラスト値の方が大きくなることが確認された。また、本実施形態においては、負方向パルス状電圧を最後に消去ステップ直前電圧の印加を終了しているが、再度正方向パルス状電圧を印加しこの正方向に立ち上がるパルス状電圧を最後に消去ステップ直前電圧の印加を終了することもできる。また、詳細な説明を省略するが、書き込みステップの直前においては、最初に印加時間T2の負方向パルス状電圧が印加され、このパルス状電圧の後に印加時間T3の正方向パルス状電圧が印加される。そして、この負方向パルス状電圧と、正方向パルス状電圧とが交互に複数回印加される。
次に、第3の実施形態について説明する。
図8(b)は、第3の実施形態における電圧の印加形態を示したものである。なお、本図は、消去ステップ直前電圧を示している。
詳細に説明すると、本実施形態における消去ステップ直前電圧は、大きさV1,印加時間T4の正方向パルス状電圧と、大きさV2,印加時間T4の負方向パルス状電圧から基本単位が構成され、この基本単位が複数回連続した状態となっている。換言すると、本実施形態における消去ステップ直前電圧は、大きさV1,印加時間T4の正方向パルス状電圧と、大きさV2,印加時間T4の負方向パルス状電圧とが、交互に印加される状態となっている。なお、本実施形態においては、正方向パルス状電圧の印加時間と、負方向パルス状電圧の印加時間はT4で、両者は同じ状態となっている。また、正方向パルス状電圧の電圧値V1の絶対値の方が、負方向パルス状電圧の電圧値V2の絶対値よりも大きい状態となっている。
ここで、本実施形態の電圧を印加した際の電気泳動表示パネル10の状態について図3(b)を用いて説明する。
例えば、図3(b)における中央の表示領域に対し本実施形態の態様にて電圧の印加を開始した場合、最初の正方向パルス状電圧により、白粒子15aは共通電極13に、黒粒子15bは画素電極14に向かって移動する。次に、負方向パルス状電圧が印加されると、白粒子15aは画素電極14に、黒粒子15bは共通電極13に戻るように移動する。なお、上述のとおり、正方向パルス状電圧の電圧値V1と、負方向パルス状電圧の電圧値V2とは、絶対値でV1>V2であるため、正方向パルス状電圧による白粒子15aの移動量の方が、負方向パルス状電圧による白粒子15aの移動量(戻り量)よりも大きくなる。また、正方向パルス状電圧による黒粒子15bの移動量の方が、負方向パルス状電圧による黒粒子15bの移動量(戻り量)よりも大きくなる。
このため、上記負方向パルス状電圧の印加終了後、白粒子15aは、当初(消去ステップ直前電圧印加前)の位置よりも共通電極13側に位置するようになる。また、上記負方向パルス状電圧の印加終了後、黒粒子15bは、当初の位置よりも画素電極14側に位置するようになる。その後、正方向パルス状電圧、負方向パルス状電圧が交互に印加されていく。これらのパルス状電圧も本実施形態においては、絶対値でV1>V2の関係を有しているため、パルス状電圧が交互に繰り返されていくに従い、白粒子15aは共通電極13に向かって、黒粒子15bは画素電極14に向かって徐々に移動する。この結果、消去ステップ直前電圧の印加終了後、白粒子15aは画素電極14から離れた位置に、黒粒子15bは共通電極13から離れた位置に位置することになる。
ここで、本実施形態においては、正方向パルス状電圧を最後に電圧の印加を終了しているが、負方向パルス状電圧を最後に電圧の印加を終了することもできる。また、詳細な説明を省略するが、書き込みステップの直前においては、最初に電圧値V1の負方向パルス状電圧が印加され、この負方向パルス状電圧の後に電圧値V2の正方向パルス状電圧が印加される。そして、書き込みステップの直前においては、この負方向パルス状電圧と、正方向パルス状電圧とが交互に複数回印加される。本実施形態によれば、凝集した粒子の解離や、粒子の電極からの引き離しを促進させることができるなど、第2の実施形態と同様の効果を奏することが可能となる。なお、本実施形態においても、上記と同様の実験を行ったところ、従来の印加態様におけるコントラスト値よりも、本実施形態におけるコントラスト値の方が大きくなることが確認された。
また、上記実施形態における正方向パルス状電圧や負方向パルス状電圧の電圧値は、一定であったが、印加途中において可変させることも可能である。また、印加毎に電圧値を異ならせることもできる。さらに、上記実施形態における正方向パルス状電圧や負方向パルス状電圧の印加時間T1,T2,T3,T4は、一定であったが、印加毎に印加時間を異ならせることも可能である。
ここで、上記実施形態においては、制御部40内に、印加時間T1などを管理するタイマー部(不図示)を設ける構成としていた。ところで、制御部40以外にタイマー部を設ける構成とすることもできる。以下、この点について説明する。
図9は、複数台の電気泳動表示装置1により構成した表示システムの概略を示した概略構成図である。
同図に示すように、本表示システムは、ネットワークに接続された複数(本実施形態においては3つ)の電気泳動表示装置1と、同じくネットワークに接続され電気泳動表示装置1の各々を個別に制御する制御端末70とから構成されている。
各電気泳動表示装置1は、図1で示した電気泳動表示装置1と同様に、電気泳動表示パネル10と、制御装置20とを備えている。また、制御装置20は、ドライバ30と、制御部40とを備えている。また、本実施形態における制御装置20は、制御部40と制御端末70とを接続し、制御部40と制御端末70の通信を可能とするインターフェース部50を備えている。なお、各装置(各部)の構成、機能については、図1で示した電気泳動表示装置1と同様であるため、説明を省略する。
制御端末70は、上述のとおり、電気泳動表示装置1の各々を個別に制御する。また、制御端末70は、タイマー部(不図示)を備えている。
上記図1で示した電気泳動表示装置1においては、制御部40の内部にタイマー部(不図示)を設け、このタイマー部を用いて上記印加時間T1,T2,T3,T4等を管理していた。しかしながら、複数の電気泳動表示装置1を備えた表示システムの場合、各電気泳動表示装置1にタイマー部を設けてしまうと、システム全体のコストアップを招いてしまう。そこで、本実施形態においては、制御端末70にタイマー部(不図示)を設け、この制御端末70にて各電気泳動表示装置1における印加時間T1,T2,T3,T4等を管理する構成としている。
また、電気泳動表示装置1は、家庭等で用いられる時計のように単一の形態で用いられるばかりでなく、スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどの電子棚札のように、複数台の形態で用いられる場合がある。このように、複数台の電気泳動表示装置1が用いられる場合、各電気泳動表示装置1に対応して設けられた制御装置20により、各電気泳動表示パネル10を制御する形態とすると、管理上煩雑となる。そこで、本実施形態においては、各電気泳動表示装置1と、制御端末70とをネットワークを介して接続し、制御端末70により各電気泳動表示パネル10を管理する構成としている。
なお、上記実施の形態で示したような処理を実行するプログラムは、記憶媒体、プログラム伝送装置の形態とすることもできる。すなわち、コンピュータ装置に実行させるプログラムを、CD−ROM、DVD、メモリ、ハードディスク等の記憶媒体に、コンピュータ装置が読み取り可能に記憶させることができる。また、プログラムを記憶させたCD−ROM、DVD、メモリ、ハードディスク等の記憶手段と、この記憶手段からプログラムを読み出し、プログラムを実行する装置側に、コネクタ、あるいはインターネットやLAN等のネットワークを介してプログラムを伝送する伝送手段とを備えるプログラム伝送装置とすることもできる。これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
本実施形態に係る電気泳動表示装置を示す概略構成図である。 電気泳動表示パネルおよびドライバについて説明する図である。 電気泳動表示パネルの動作を説明するための図である。 表示変更動作を説明するための図である。 共通電極および画素電極に印加される電圧を示したものである。 実施例、比較例における実験条件を模式的に示したものである。 実施例、比較例における実験結果を示した説明図である。 第2の実施形態、第3の実施形態における電圧の印加形態を示したものである。 複数台の電気泳動表示装置により構成した表示システムの概略を示した概略構成図である。
符号の説明
1…電気泳動表示装置、10…電気泳動表示パネル、13…共通電極、14…画素電極、15a…白粒子、15b…黒粒子、30…ドライバ、40…制御部、70…制御端末

Claims (8)

  1. 第1の電極と、当該第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、少なくとも、分散媒、電界の作用により移動する帯電粒子とを含む電気泳動インクが、当該第1の電極と当該第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルと、
    前記電気泳動表示パネルの前記第1の電極と前記第2の電極に対して電圧を印加する印加手段と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に配設された前記帯電粒子を一方の電極に向けて移動させ表示変更を行うのに先立ち、当該第1の電極と当該第2の電極とに対し、当該帯電粒子を当該一方の電極に向けて移動させるための第1の電圧と当該帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための第2の電圧とが交互に印加されるように且つ当該第1の電圧および当該第2の電圧の各々が複数回印加されるように前記印加手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記帯電粒子を前記一方の電極に向けて移動させるための前記第1の電圧を時間で積分した時間積分値の各々を加算した加算値(第1の加算値)の方が、当該帯電粒子を前記他方の電極に向けて移動させるための前記第2の電圧を時間で積分した時間積分値の各々を加算した加算値(第2の加算値)よりも大きくなるように、前記印加手段の制御を行うことを特徴とする電気泳動表示装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の電極および前記第2の電極に対して前記第1の電圧および前記第2の電圧が複数回且つ交互に印加されるにあたり、最初に当該第1の電圧が印加され且つ最後に当該第1の電圧が印加されるように、前記印加手段の制御を行うことを特徴とする請求項1記載の電気泳動表示装置。
  3. 第1の電極と、当該第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、少なくとも、分散媒、電界の作用により移動する帯電粒子とを含む電気泳動インクが、当該第1の電極と当該第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルと、
    前記電気泳動表示パネルの前記第1の電極と前記第2の電極に対して電圧を印加する印加手段と、
    前記電気泳動表示パネルの表示変更に先立ち、前記帯電粒子を一方の電極に向けて移動させるための第1の電圧と当該帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための第2の電圧とが交互に印加されるように且つ当該第1の電圧および当該第2の電圧の各々が複数回印加されるように前記印加手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記複数回印加後における前記帯電粒子の位置が、当該複数回印加前における当該帯電粒子の位置よりも前記表示変更によって当該帯電粒子が向かう電極側となるように前記印加手段を制御することを特徴とする電気泳動表示装置。
  4. 第1の電極と、当該第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、少なくとも、分散媒、電界の作用により移動する帯電粒子とを含む電気泳動インクが、当該第1の電極と当該第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルを制御する制御装置であって、
    前記電気泳動表示パネルの前記第1の電極と前記第2の電極に対して電圧を印加する印加手段と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に配設された前記帯電粒子を一方の電極に向けて移動させ表示変更を行うのに先立ち、当該帯電粒子を当該一方の電極に向けて移動させるための第1の電圧当該帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための第2の電圧とが交互に印加されるように且つ当該第1の電圧および当該第2の電圧の各々が複数回印加されるように前記印加手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1の電圧の印加回数の方が前記第2の電圧の印加回数よりも多くなるように前記印加手段を制御することを特徴とする制御装置。
  5. 第1の電極と、当該第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備え、少なくとも、分散媒、電界の作用により移動する帯電粒子とを含む電気泳動インクが、当該第1の電極と当該第2の電極との間に配設される電気泳動表示パネルを制御する制御装置であって、
    前記電気泳動表示パネルの前記第1の電極と前記第2の電極に対して電圧を印加する印加手段と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に配設された前記帯電粒子を一方の電極に向けて移動させ表示変更を行うのに先立ち、当該帯電粒子を当該一方の電極に向けて移動させるための第1の電圧と当該帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための第2の電圧とが交互に印加されるように且つ当該第1の電圧および当該第2の電圧の各々が複数回印加されるように前記印加手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記第1の電圧の1回当たりの印加時間の方が前記第2の電圧の1回当たりの印加時間よりも長くなるように前記印加手段を制御することを特徴とする制御装置。
  6. 前記制御手段は、前記第1の電極および前記第2の電極に対して前記第1の電圧および前記第2の電圧が複数回且つ交互に印加されるにあたり、最初に当該第1の電圧が印加され且つ最後に当該第1の電圧が印加されるように前記印加手段を制御することを特徴とする請求項4又は5に記載の制御装置。
  7. 第1の電極と、電界の作用により移動する帯電粒子および当該帯電粒子を分散させる分散媒を少なくとも含む電気泳動インクを挟んで当該第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備えた電気泳動表示パネルに対する電圧の印加を制御する制御方法であって、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に配設された前記帯電粒子を一方の電極に向けて移動させ表示変更を行うのに先立ち、当該帯電粒子を当該一方の電極に向けて移動させるための第1の電圧と当該帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための第2の電圧の各々を複数回印加するとともに当該第1の電圧と当該第2の電圧とを交互に印加し、且つ、当該第2の電圧の印加回数をN回とした場合に、当該第1の電圧の印加回数が(N+1)回となるように、当該第1の電圧および当該第2の電圧の印加を行う制御方法。
  8. 第1の電極と、電界の作用により移動する帯電粒子および当該帯電粒子を分散させる分散媒を少なくとも含む電気泳動インクを挟んで当該第1の電極の対向位置に配置される第2の電極とを備えた電気泳動表示パネルと、当該電気泳動表示パネルの当該第1の電極と当該第2の電極とに電圧を印加する印加手段と、を各々備えた複数の表示装置と、
    前記複数の表示装置の各々にて、前記第1の電極と前記第2の電極との間に配設された前記帯電粒子を一方の電極に向けて移動させ表示変更を行うのに先立ち、当該帯電粒子を当該一方の電極に向けて移動させるための第1の電圧と当該帯電粒子を他方の電極に向けて移動させるための第2の電圧の各々が複数回印加されるように且つ当該第1の電圧と当該第2の電圧とが交互に印加されるように前記印加手段の各々を制御するとともに、当該第1の電圧を時間で積分した時間積分値の各々を加算した加算値(第1の加算値)の方が、当該第2の電圧を時間で積分した時間積分値の各々を加算した加算値(第2の加算値)よりも大きくなるように、当該印加手段の制御を行う制御端末と、を備えたことを特徴とする表示システム。
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