JP4593066B2 - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
半導体装置およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4593066B2 JP4593066B2 JP2002308536A JP2002308536A JP4593066B2 JP 4593066 B2 JP4593066 B2 JP 4593066B2 JP 2002308536 A JP2002308536 A JP 2002308536A JP 2002308536 A JP2002308536 A JP 2002308536A JP 4593066 B2 JP4593066 B2 JP 4593066B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- film
- semiconductor device
- layer
- mos
- silicon
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Element Separation (AREA)
- Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)
- Bipolar Integrated Circuits (AREA)
- Thin Film Transistor (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、SOI(Silicon on Insulator)基板を用いた複合半導体装置に使用されるMOS型半導体素子の構造とその製造方法に係り、特にMOS型キャパシタの電極間の絶縁層としての特性を改善することができるようにした半導体装置およびその製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
近年、半導体基板上に複数種類の半導体素子を複合的に形成する構成の半導体装置では、SOI基板を用いたものが広く適用されつつある。これは、半導体素子を形成する領域層を下地の支持基板とは絶縁物として酸化膜を介した状態で設けた構成であることから、電気的特性に優れたものとして利用することができるからである。
【0003】
しかし、このようなSOI基板上に形成されたMOS型半導体素子のゲート絶縁膜の膜質は、通常のバルクシリコン基板上に形成したゲート絶縁膜の膜質よりも劣っていることが、数多く報告されている。
【0004】
SOI基板上に形成したMOSキャパシタとして、例えば図16に示すような断面構造を有するMOSキャパシタ1がある。これは、支持基板2上に酸化膜3を介して形成されているシリコン層4を有するSOI基板5に、電極となる拡散層6およびLOCOS7を形成した状態で、熱酸化膜をゲート絶縁膜8として形成し、上側の電極としてキャパシタ上部電極9を形成したものである。
【0005】
このMOSキャパシタ1の電流電圧特性(I−V特性)を多数のサンプルについて測定した結果を図17に示す。この図17からわかるように、SOI基板上に形成したMOSキャパシタにおいては、ゲート絶縁膜8の真性絶縁破壊電圧よりも低い電圧で破壊する中間耐圧不良(Bモード不良)が多発しており、これは同一の製造方法によりMOSキャパシタを形成したとしても通常のバルクシリコン基板を用いた場合に比べ、顕著な不良モードとして発生している。
【0006】
この原因を考察すると、次のように考えられる。
【0007】
SOI基板上にMOS型半導体素子を形成する場合、SOI基板がシリコン支持基板上に熱膨張係数の異なる埋込酸化膜を介してシリコン半導体層が形成された構造を有することから、半導体素子の製造過程で実施する熱処理時に、SOI基板に固有のバイメタル効果が発生する。
【0008】
このSOI基板に固有のバイメタル効果により少なくともシリコン半導体層およびシリコン半導体層の表面に形成した熱酸化膜(ゲート絶縁膜)は、バルクシリコン基板に形成した場合とは異なった挙動を示し、これがゲート絶縁膜の膜質に影響を与えているものと推定される。
【0009】
なお、バルクシリコン基板に形成したMOSキャパシタのゲート絶縁膜として、シリコン酸化膜とシリコン窒化膜との誘電体積層膜で、両者の特徴を併せ持つONO膜(シリコン酸化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜)が知られている。このONO(Oxide Nitride Oxide)膜をゲート絶縁膜として用いて図16に示したMOSキャパシタ1を構成して電流電圧特性(I−V特性)を測定すると、図18に示す結果が得られた。
【0010】
この結果から、ゲート絶縁膜としてONO膜を用いると、初期的な特性として、Bモード不良の発生を抑制することができることが分かる。しかしながら、時間的な特性として、定電圧TDDB(Time Dependence Dielectric Breakdown)法にて経時破壊寿命特性を測定したところ、図19に示すように、偶発故障が多発していることが新たに判明し、ゲート絶縁膜としてONO膜を用いてもSOI基板を用いる限り依然として歩留りが低いということが明らかとなった。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、SOI基板上にMOS型素子を形成する場合において、熱処理により発生すると考えられるSOI基板に固有のバイメタル効果で発生する特性の劣化を極力防止し、SOI基板上にMOS型素子を形成する場合において、当該MOS型素子のゲート絶縁膜としてONO膜を用いて中間耐圧不良を低減して高い絶縁耐圧を得ると共に、経時破壊寿命を向上させることができるようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、支持基板上に埋込絶縁膜を介してシリコン半導体層を形成したSOI基板に、MOS型素子を複数個形成する構成の半導体装置において、前記MOS型素子のうち少なくともMOS型キャパシタの形成領域を絶縁分離するように、前記埋込絶縁膜まで達し且つ前記シリコン半導体層と熱膨張係数が異なるトレンチ分離層を設けたので、SOI基板に固有のバイメタル効果の影響をトレンチ分離層により緩和させることができるようになり、MOS型素子の中でも特にサージ吸収のために内蔵されるような容量,サイズの大きいMOS型キャパシタにおいてそのゲート絶縁膜の膜質劣化を効果的に抑止することができ、MOS型素子の特性改善を図ることができるようになる。
前記トレンチ分離層を、溝の側面に形成された絶縁層と多結晶シリコンとから構成し、絶縁層の合計の厚さ寸法を溝の幅寸法の1/3以上となるように形成したので、MOS型素子の中でもMOS型キャパシタの形成領域の周囲は厚い絶縁層で囲まれる構成とすることができ、前述した緩衝の効果を効果的に果たすことができるようになる。
また、複数個のMOS型素子のうち、MOS型キャパシタのゲート絶縁膜にONO膜を用い、そのONO膜の下層酸化膜の膜厚を50nm以下に設定するようにしている。このように半導体領域の表面欠陥の影響を受けやすいONO膜の下層酸化膜の膜厚を薄くすることにより、偶発故障による経時破壊寿命の劣化を抑制することができ、高い絶縁耐圧を持ち且つ経時破壊寿命の長いSOI基板上のONO膜を得ることができるようになる。そして、下層酸化膜の膜厚が25nm以上となるように設定したので、ONO膜を利用したMOS型キャパシタの容量のばらつきを低減して安定した特性のMOS型キャパシタを得ることができる。これは次のような理由によるものである。すなわち、SOI基板を利用したMOS型素子において、ONO膜の下層酸化膜を薄膜化すると、シリコン/酸化膜界面の状態に起因したMOS型キャパシタの容量のばらつきが顕著となることに着目したものである。
【0015】
なお、MOS型キャパシタが複数集積化される場合、各MOS型キャパシタを各々トレンチ分離層で包囲することが望ましいが、MOS型キャパシタの容量,サイズが小さければ、トレンチ分離層で包囲された一つの島領域内に複数のMOS型キャパシタを配置するようにしてもよい。
【0018】
請求項2の発明によれば、上記した請求項1の発明において、ONO膜を、窒化膜の膜厚が40nm以上となるように設定したので、SOI基板上にONO膜を用いた構造において、高い絶縁耐圧を持ち且つ偶発故障による経時破壊寿命の劣化を抑制することができるようになる。
【0020】
請求項3の発明によれば、上記各発明において、SOI基板としてシリコン半導体層の膜厚が10μm以上のものを用いているので、SOI基板に固有のバイメタル効果の影響が出やすいシリコン半導体層の膜厚が厚いものについて特に顕著な効果を得ることができ、ゲート絶縁膜の信頼性の高い半導体装置を提供することができるようになる。
【0021】
請求項4の発明によれば、上記各発明において、MOS型キャパシタの下部電極となるシリコン半導体層の拡散領域をその表面不純物濃度が1018atoms/cm3 以上となるように設定したので、MOS型キャパシタにおいて容量の電圧依存性を低減した特性を得ることができるようになる。
【0022】
請求項5の発明によれば、支持基板上に埋込絶縁膜を介してシリコン半導体層を形成したSOI基板に、MOS型素子を複数個形成する構成の半導体装置の製造方法において、前記MOS型素子のうち少なくともMOS型キャパシタの形成領域を絶縁分離するトレンチ分離層を設ける工程として、前記シリコン半導体層の表面から前記埋込絶縁膜まで達する深さで溝を形成する工程と、溝形成のためのドライエッチング処理工程と、そのドライエッチング処理で発生したエッチングダメージ層を回復もしくは除去する処理工程とを実施し、溝内を前記シリコン半導体層とは異なる熱膨張係数を有する材料により埋める工程として、溝の側壁に絶縁層をその合計の厚さ寸法がその溝の幅寸法の1/3以上となるように形成する絶縁層形成工程と、その溝内の空隙部に多結晶シリコンを埋め込む工程とを実施するようにしたので、特殊な工程を設けることなくトレンチ分離層を形成し、SOI基板に固有のバイメタル効果の影響をトレンチ分離層により緩和させることができるようになり、MOS型素子の中でも特にMOS型キャパシタのゲート絶縁膜の膜質劣化を効果的に防止することができ、MOS型素子の特性改善を図ることができるようになる。
また、MOS型素子のうち少なくともMOS型キャパシタのゲート絶縁膜の形成工程では、ONO膜をその下層酸化膜の膜厚が50nm以下となる条件で形成するようにしたので、請求項2と同様に、ONO膜の下層酸化膜について半導体領域の表面欠陥の影響を受けにくい構成とでき、偶発故障による経時破壊寿命の劣化を抑制することができるようになる。そして、下層酸化膜の膜厚が25nm以上となる条件で形成するようにしたので、請求項1の発明と同様に、ONO膜を利用したMOS型キャパシタの容量のばらつきを低減して安定した特性のMOS型キャパシタを得ることができるようになる。
【0026】
請求項6の発明によれば、上記した請求項5の発明において、ONO膜の形成工程では、窒化膜の膜厚が40nm以上となる条件で形成するようにしたので、請求項2の発明と同様に、高い絶縁耐圧を確保して且つ偶発故障による経時破壊寿命の劣化を抑制することができるようになる。
【0027】
請求項7の発明によれば、上記した請求項5または6の発明において、ONO膜の上層酸化膜の形成を他のMOS型素子のゲート絶縁膜と同時に形成するようにしたので、製造工程を簡略化してコストの低減を図ることができる。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をMOSキャパシタ,CMOS,LDMOSおよびバイポーラトランジスタを一体に集積した半導体装置に適用した場合の一実施形態について図1ないし図15を参照しながら説明する。なお、以下の説明では、2つの構成例について3つの製造工程の例と共に述べる。
【0030】
[第1の構成の例]
図1および図2はSOI基板11を用いた半導体装置12の製造工程の各段階で示す模式的な断面図である。図2(i)は完成した状態の集積回路12を示している。この半導体装置12には、MOS型素子としてのMOSキャパシタ13,CMOS14a,14bおよびLDMOS(Lateral Diffused MOS)15が設けられると共に、バイポーラトランジスタ16が設けられた構成である。
【0031】
SOI基板11は、シリコン支持基板11a上に、例えば1.3μm程度の膜厚の埋込酸化膜11bが形成されると共に、単結晶で第1導電型のシリコン半導体層11c,11dが形成されたものである。この場合、シリコン半導体層11cは高不純物濃度に形成されており、シリコン半導体層11dは低不純物濃度に形成されたもので、例えば両者を併せた膜厚として16μm程度のものが形成されている。
【0032】
MOSキャパシタ13,CMOS14a,14b,LDMOS15およびバイポーラトランジスタ16のそれぞれは、後述するトレンチ分離層17により囲まれるようにして電気的に絶縁された状態に形成されている。トレンチ分離層17は、溝の側壁に形成された酸化膜17aと中心部に充填された多結晶シリコン17bとからなる。各素子を形成した表面部分には電気的な素子分離を行なうためのLOCOS18が随所に形成されている。
【0033】
MOSキャパシタ13において、シリコン半導体層11dに、下層電極として機能する埋込第1導電型層19が形成され、その表面にはキャパシタ絶縁層20が形成されると共にその上部に多結晶シリコン膜からなる上層電極21が形成されている。また、埋込第1導電型層19と電気的に接続するために、第1導電型高濃度領域22が形成されている。
【0034】
CMOS14a,14bにおいて、シリコン半導体層11dに、第1導電型ウェル23,第2導電型ウェル24がそれぞれ形成され、各ウェル23,24内にはソース・ドレイン領域として高濃度第2導電型層25、高濃度第1導電型層26が形成されている。そして、チャンネル形成領域の表面部にゲート絶縁膜27が形成されており、その上にはゲート電極28が形成されている。
【0035】
LDMOS15において、シリコン半導体層11dに、第2導電型チャンネル層29が形成されており、これには、ソース領域としての高濃度第1導電型層26が形成されると共にチャンネルコンタクト領域としての高濃度第2導電型層25が形成されている。チャンネル形成領域の表面部にゲート絶縁膜27が形成され、この上にゲート電極30が形成されている。
【0036】
バイポーラトランジスタ16において、シリコン半導体層11dに、シリコン半導体層11cまで届くように拡散形成された高濃度第1導電型シンク層31が設けられ、さらに、シリコン半導体層11d内に第2導電型ベース領域32が形成されている。ベース領域32の内部に、第1導電型エミッタ領域33が形成されている。
【0037】
[第1の製造工程の例]
次に、上記構成の半導体装置12の製造工程について説明する。図1(a)に示すように、SOI基板11は、前述のように支持基板11a上に埋込酸化膜11bを介して高濃度シリコン半導体層11c及び低濃度シリコン半導体層11dが積層形成されたものである。このSOI基板11にトレンチ形成時のマスク材34を成膜してMOS型素子の各領域に対応した形状に分離するようにパターニングされる。このマスク材34をエッチングマスクとしてドライエッチング処理を行って溝35を形成する(同図(b)参照)。この溝35は、トレンチ分離層17を形成するためのものである。この後、ドライエッチング処理で発生したエッチングダメージ層を回復もしくは除去する処理工程として、アニール,犠牲酸化,ウエットエッチング等あるいはこれらを組合せた処理を実施する。
【0038】
次に、溝35の側壁部に厚い酸化膜17aを形成する(同図(c)参照)。この厚い酸化膜17aは、膜厚の合計が溝35の幅寸法の1/3以上となるように形成している。この酸化膜17aを形成した後に、残りの空隙部分を多結晶シリコン17bで埋め込む。そして、この後、不要なマスク材34を除去し、基板表面を平坦化することにより、シリコン半導体層11bとは異なる熱膨張係数を有するトレンチ分離層17が形成される(同図(d)参照)。トレンチ分離層17を形成した後、MOS型キャパシタ13の下層電極となる埋込第1導電型層19および高濃度第1導電型シンク層31を形成する。続いて、CMOS14a,14bの第1導電型ウェル23,第2導電型ウェル24およびバイポーラトランジスタ16の第2導電型のベース領域32を形成する(同図(e)参照)。
【0039】
この後、微細な素子分離を行なうためのLOCOS18を表面の所定部位に形成する。続いて、犠牲酸化処理を行なった後、キャパシタ絶縁層20およびゲート絶縁膜27を熱酸化により形成する。犠牲酸化処理は、良質な素子領域を形成するための表面処理である(図2(f)参照)。次に、多結晶シリコン膜を表面に形成してパターニングの処理を行なうことにより、MOSキャパシタ13の上部電極21,CMOS14a,14bのゲート電極28およびLDMOS15のゲート電極30を形成する(同図(g)参照)。
【0040】
多結晶シリコンからなる各種電極を形成した後、適宜不純物注入処理と熱処理とを実施することにより、バイポーラトランジスタ16の第1導電型エミッタ領域33を形成すると共に、LDMOS15の第2導電型チャンネル層29を形成する(同図(h)参照)。さらに、第2導電型高濃度層25および第1導電型高濃度層26を形成する(同図(i)参照)。この後、図示はしないが、厚い絶縁層を介してコンタクト孔を形成して金属配線を形成することで、SOI基板11上にMOSキャパシタ13,CMOS14a,14b,LDMOS15およびバイポーラトランジスタ16が一体に複合形成された半導体装置12を得る。
【0041】
[第2の構成の例]
次に、上記実施形態の構成にONO膜を設ける構成とした場合の構成と製造工程について図3および図4を参照して説明する。上記した実施形態と異なるところは、ONO膜をゲート絶縁膜として用いたところであり、以下、異なる部分を中心として説明する。なお、ここでは、ONO膜をMOSキャパシタのキャパシタ絶縁膜として適用した場合について示している。
【0042】
図4(f)は第1の実施形態で説明した図2(h)の工程における断面図に相当している。この図において、半導体装置36は、第1の実施形態で示したMOSキャパシタ13に代えてMOSキャパシタ37を設けている。図では、他のMOS型素子としてLDMOS15を示しており、CMOS14a,14bおよびバイポーラトランジスタ16については省略している。
【0043】
さて、この構成においては、MOSキャパシタ37のキャパシタ絶縁膜としてONO膜38を配設している。ONO膜38は、下層酸化膜38a,中間のシリコン窒化膜38b,上層酸化膜38cから構成される。下層酸化膜38aは、膜厚が50nm以下の成膜条件で形成している。下層酸化膜38aの膜厚は、25nm以上で且つ40nm以下より望ましくは35nm以下の範囲の条件で形成するとさらに良い。また、中間のシリコン窒化膜38bは、膜厚が40nm以上の成膜条件で形成している。シリコン窒化膜38bは、50nm以上の成膜条件で形成するとさらに良い。
【0044】
なお、ONO膜38を挟んでキャパシタを形成するための下層電極は、シリコン半導体層11dに形成する埋込第1導電型層19であるが、この不純物濃度は、1E18(1×1018)atoms/cm3 以上となるように設定している。
これは、後述するように、容量の電圧依存性を低減するためである。
【0045】
[第2の製造工程の例]
上記構成において、ONO膜38を形成する工程は次のようになっている。すなわち、図3(a)から示す工程は、第1の実施形態における図1(e)の工程に続く工程から示しており、同図はLOCOS18を形成した状態である。この状態から、良質な素子領域を得るための犠牲酸化処理を実施した後に、ONO膜38の下層酸化膜38aを熱酸化により形成する(同図(b)参照)。膜厚は上述したとおり、50nm以下で好ましくは40nm以下更に望ましくは35nm以下で且つ25nm以上となるように形成する。
【0046】
次に、中間のシリコン窒化膜38bを40nm以上好ましくは50nm以上となる成膜条件でLPCVD法にて堆積形成し(同図(c)参照)、最後に上層酸化膜38cを熱酸化にて形成する(図4(d)参照)。これにより三層構造のONO膜38が形成される。この後、MOSキャパシタ37のONO膜38を残しつつ他の部分のONO膜38を除去し、他のMOS型素子(図示例では例えばLDMOS15)のゲート絶縁膜27を熱酸化にて形成する(同図(e)参照)。
【0047】
以下、多結晶シリコンを成膜・加工することによりゲート電極30を形成し、複合する半導体素子に必要な他の拡散層を形成し、厚い絶縁膜を介してコンタクト孔を形成し金属配線を行なうことで半導体装置36を形成する。これにより、SOI基板11上に、高い絶縁耐圧であると共に偶発故障が無く十分な経時破壊寿命を持ち、且つ電圧依存性の無いMOSキャパシタ37を複合した構成の半導体装置36とすることができる。
【0048】
[第3の製造工程の例]
図5は上記第2の構成の例について上記第2の製造工程とは異なる製造工程を採用した場合の例を示すものである。第2の製造工程の例と異なるところは、ONO膜38の形成工程である。すなわち、第2の製造工程の例においては、ONO膜38として上層酸化膜38cまで形成した後にLDMOS15や他のMOS型素子のゲート絶縁膜27を別途に形成していたのに対して、これを同時に形成するようにしたところが異なるところである。
【0049】
この実施形態では、第2の製造工程の例において図3(c)で示した工程に続いて、図5(d)に示すように、MOSキャパシタ37に対応した部分の下層酸化膜38a,中間のシリコン窒化膜38bを残して、ONO膜38をゲート絶縁膜として用いない他のMOS型素子(LDMOS15など)の下層酸化膜38aおよび窒化膜38bを除去する。
【0050】
この後、ONO膜38としての上層酸化膜38cとLDMOS15のゲート絶縁膜27とを同じ熱酸化工程において同時に形成する(同図(e)参照)。これにより、第2の実施形態において別々に行うように為した工程を同時に行なうことができるようになり、工程の簡略化を図ることができる。
【0051】
次に、上記した構成および製造工程を採用した半導体装置12,36について、従来構成のものとの比較をしながらその特性について図も参照して説明する。
【0052】
SOI基板11上に複合形成されたMOS型素子13,14a,14b,15などのキャパシタ絶縁膜20やゲート絶縁膜27が熱酸化膜またはONO膜(38)のいずれの場合においても、前記の製造工程における熱処理時に発生するSOI基板11に固有のバイメタル効果でゲート絶縁膜の膜質が劣化する。MOS型素子の中でも特にサージ吸収のために内蔵されるような容量の大きいMOSキャパシタは例えば1mm2 以上とサイズも大きく、バイメタル効果の影響を受けやすく、そのゲート絶縁膜の膜質劣化を抑制する必要がある。加えて、LDMOS15を代表とするMOS型素子を複合して形成した場合には、拡散層の形成時期などその製造上の制約により、ゲート絶縁膜27の形成後に高温の熱処理工程による熱履歴を受け、SOI基板11に固有のバイメタル効果によってゲート絶縁膜の劣化はさらに顕在化する。
【0053】
このSOI基板11に固有のバイメタル効果によるゲート絶縁膜の膜質劣化に関して、MOS型トランジスタであるCMOS14a,14b、LDMOS15およびMOSキャパシタ13,37についてその特性を測定すべく、SOI基板上に熱酸化膜をそのゲート絶縁膜とするMOSキャパシタ(SOI−MOSキャパシタ)を作成した。また、通常のバルクシリコン基板上に、同様の複合半導体装置を同条件で形成した場合におけるMOSキャパシタ(バルクMOSキャパシタ)で比較を行なった。
【0054】
下部電極としての拡散領域の表面不純物濃度を1E19(1×1019)atoms/cm3 に形成し、その上に熱酸化膜をゲート絶縁膜として用い、ゲート面積を1.00mm2 としたMOS型キャパシタのサンプルを多数作成し、その絶縁耐圧分布を測定した。図6(a)は、バルクシリコン基板に当該MOS型キャパシタを形成した場合の絶縁耐圧分布を示すヒストグラムである。また、同一構造の素子を同一の製造方法でSOI基板に形成した場合のMOS型キャパシタの絶縁耐圧分布を同図(b)に示す。
【0055】
これら図6(a),(b)を比較すると明らかなように、同一製造方法により形成した同一構造のMOS型キャパシタであっても、SOI基板に形成することによりMOSキャパシタのゲート絶縁膜の絶縁耐圧は、バルクシリコン基板上に形成したものに比べると、SOI基板に固有のバイメタル効果によって低く分布しており、しかもBモード不良が多く発生している。このBモード不良の発生は、MOS型キャパシタにおいて容量の電圧依存性を低減するために、下層電極として表面濃度が高濃度(1E18atoms/cm3以上)となるように不純物を添加した拡散層を用いた場合により顕著に現れる。
【0056】
そこで、上記の第1の構成例においては、SOI基板11上に種々のMOS型素子13,14a,14b,15などを形成することに先だって、半導体素子を形成するシリコン半導体層11c,11dに、埋込酸化膜11bまで達する溝35を形成し、シリコン半導体層11c,11dと熱膨張係数が異なる材質として厚い酸化膜17aを溝内に形成し、残った空隙に多結晶シリコン17bを充填してトレンチ分離層17を形成しているので、SOI基板11に固有のバイメタル効果がトレンチ分離層により緩和させることができ、シリコン半導体層11dの表面に形成している酸化膜の膜質がバイメタル効果に起因して劣化するのを抑制することができる。
【0057】
例えば、上述の場合に、溝35の幅が2μmで、溝側面に片側膜厚約0.5μmずつ併せて1μmの厚い酸化膜17aを形成し、その後溝35内の空隙に多結晶シリコン17bを埋め込み、トレンチ分離層17を形成する。この厚い酸化膜17aの膜厚は溝35の幅2μmに対して1/3以上であり、シリコン半導体層11c,11dとは異なる熱膨張係数を有するトレンチ分離層17を形成している。
【0058】
このトレンチ分離層17を形成し、上述の図6(a),(b)と同一構造のMOS型キャパシタの形成領域を包囲する様に構成した場合の絶縁耐圧分布を図6(c)に示す。この結果から明らかなように、トレンチ分離層17を形成した上記の第1の構成例のものでは、熱処理時に発生するSOI基板11に固有のバイメタル効果に起因したゲート絶縁膜20の劣化を抑制することができ、図6(b)の構成のものに比べて、中間耐圧不良(Bモード不良)の発生を大幅に抑制して絶縁耐圧の向上を図ることができる。
【0059】
なお、MOS型キャパシタを複数集積化される場合、各MOS型キャパシタを各々トレンチ分離層で包囲することが望ましい。しかしながら、MOS型キャパシタの容量,サイズが小さければ、個々にトレンチ分離層を設定する必要はなく、トレンチ分離層で包囲された一つの島領域内に複数のMOS型キャパシタを配置するようにしてもよい。
【0060】
なお、図6(b)の場合のMOSキャパシタ構造(SOI基板に形成したMOS型キャパシタ)にゲート絶縁膜としてONO膜を用いれば、図18に示したようにBモード不良を抑止して絶縁耐圧分布は向上する。また、図6(c)の場合のMOSキャパシタ構造(トレンチ分離層にて包囲されたSOI基板上のMOS型キャパシタ)にゲート絶縁膜としてONO膜を用いれば、さらにBモード不良の発生は抑止されて絶縁耐圧分布は向上する。しかしながら、上記の第2の構成例のように下層酸化膜膜厚,窒化膜膜厚が調整されたONO38を用いることにより、初めて偶発故障による経時破壊寿命の劣化を効果的に抑制することができることが判明した。
【0061】
SOI基板のシリコン半導体層の表面を熱酸化して得た熱酸化膜と通常のバルクシリコン基板の表面を熱酸化して得た熱酸化膜とを比較すると、SOI基板の場合、上記のバイメタル効果に加えて、埋め込み絶縁膜の存在により表面領域の欠陥を効果的にゲッタリングできないことに起因して表面の熱酸化膜は半導体表面の欠陥の影響を受け、熱酸化膜に内在するトラップもバルクシリコン上の熱酸化膜に比べ、そのサイズ,発生率において大きくなることが推定される。
【0062】
上記第2の構成例によれば、ONO膜をゲート絶縁膜として用いた場合に、その下層酸化膜膜厚,窒化膜膜厚を調整し、SOI基板表面の影響を最も受けるONO膜38の下層酸化膜38aの膜厚を薄膜化するようにしており、熱酸化膜内のトラップの影響を抑止し偶発故障による経時破壊寿命の劣化を抑制することができる。また、それに加えてONO膜38の中間層を構成するシリコン窒化膜38bの膜厚を40nm以上望ましくは50nm以上に最適設定するようにしており、高い絶縁耐圧を確保し、偶発故障による経時破壊寿命の劣化をさらに抑制して経時破壊寿命の長いONO膜38を得ることができる。すなわち、ONO膜38のシリコン窒化膜38bの膜厚を40nm以上望ましくは50nm以上に厚く堆積することにより、窒化膜の堆積時にONO膜38の下層酸化膜38aに内在する上記トラップが水素(H)により十分に終端され、偶発故障による経時破壊寿命の劣化をより抑制できるものと推定される。
【0063】
図6(c)の場合のMOSキャパシタにONO膜を適用したMOSキャパシタの定電流TDDB特性を測定した結果、下層酸化膜38aの膜厚依存性は図7に示すようになる。下層酸化膜38aの膜厚が56nmと厚い場合には、酸化膜中のトラップに起因した偶発不良が多発している。この挙動を累積故障率50%時の破壊総電荷量50%Qbdにより整理すると、図8に示すように、50%Qbdは、ONO膜38の下層酸化膜38aの膜厚が厚くなるほど劣化する傾向となることがわかった。
【0064】
このため、SOI基板11に、膜厚50nm以下好ましくは40nm以下で更に望ましくは35nm以下の下層酸化膜38aのONO膜38を形成することにより、MOS型半導体素子は偶発故障が抑制され、経時破壊寿命の長いMOS型素子を得ることができる。なお、下層酸化膜の上限値は、許容できる条件に応じて設定すればよく、例えば50%Qbdが30C/cm2 以上となるのを許容条件に設定すれば、下層酸化膜の目標上限値は40nmとなる。
【0065】
また、図9に示すように、ONO膜38の下層酸化膜38aが薄くなるにしたがい、シリコン/酸化膜界面の状態により、ONO膜38を用いたSOI基板11上のMOS型キャパシタ37における容量のばらつきが増大する。従って、容量ばらつきの許容条件を例えば5〜6%以下とする場合、SOI基板11上のMOS型素子に用いるONO膜38の下層酸化膜38aの膜厚は25nm以上に設定することが望ましい条件となる。
【0066】
さらに、ONO膜38の中間層であるシリコン窒化膜38bの膜厚に関して、下層酸化膜38aの場合と同様に、SOI基板11に形成したゲート面積が1.0mm2 のMOS型キャパシタ37の定電流TDDBを測定した結果を図10に示す。また、ONO膜38内のシリコン窒化膜38bの膜厚と50%Qbdの関係を図11に示す。これら図10および図11から明らかなように、SOI基板11上に形成したONO膜38の中間層であるシリコン窒化膜38bの膜厚が30nmと薄くなると、偶発故障が多発する。このため、SOI基板11上に形成したONO膜38の中間層であるシリコン窒化膜38bの膜厚は厚くすることが望ましい。シリコン窒化膜38bの膜厚は、許容できる条件に応じて設定すればよく、例えば50%Qbdが30C/cm2 以上となるのを許容条件に設定する場合、膜厚40nm以上好ましくは50nm以上のものとすることが望ましい。
【0067】
以上のONO膜38における下層酸化膜38aの膜厚とシリコン窒化膜38bの膜厚の最適要件をまとめた結果を図12に示す。図12の高品位保証領域の膜厚条件でONO膜を成膜することにより、SOI基板上に形成した際でも高絶縁耐圧で且つ経時破壊寿命の長いONO膜を得ることができ、MOS型半導体装置のゲート絶縁膜として信頼性の高いものを得ることができる。
【0068】
また、特にSOI基板としてシリコン半導体層の膜厚(シリコン半導体層11c,11dの合計膜厚)が10μm以上のものを用いた半導体装置において、ゲートの信頼性の高い半導体装置を得ることができる。
【0069】
図12中、高品位保証領域のONO膜の一例として、下層酸化膜35nm,シリコン窒化膜55nm,上層酸化膜2nmのSOI構造MOS型半導体素子のサンプルを多数製造し、150℃雰囲気において定電圧TDDBを測定した。電圧印加条件は、電界強度で8.3MV/cm,8.5MV/cm,9.0MV/cmとした。測定結果を図13に示す。また累積故障率が1.0%,2.5ppmとなるまでの寿命と印加した電界強度との関係で整理した結果を図14に示す。
【0070】
これら図13,14より明らかなとおり、高品位保証領域のONO膜を用いることにより、図19の場合と異なり、MOS型半導体素子は偶発故障が抑制され、経時破壊寿命の長いMOS型素子を得ることができる。また例えば24V印加条件で19年以上の寿命を実現することができる。
【0071】
また、上記した第2の構成例におけるSOI基板11を用いた半導体装置36として、ゲート面積1.0mm2 のMOS型キャパシタ37のI−V特性測定における真性絶縁耐圧値に対する歩留(絶縁耐圧歩留)およびTDDB測定における摩耗故障となる歩留(TDDB歩留)の評価結果を図15に示す。
【0072】
この図15においては、本実施形態でいうところのトレンチ分離層17を設けたSOI基板11のものとして、シリコン半導体層11c,11dに下部電極19として不純物の表面濃度が1E19(1×1019)atoms/cm3 となる高濃度の埋込拡散層19を形成し、その埋込拡散層19の上にONO膜38によりゲート絶縁膜として形成したMOS型キャパシタ37を用い、図中、DeepN/SOIと表記している。これに対して、比較するMOS型キャパシタとして、バルクシリコン基板上にゲート絶縁膜として同一条件で形成したONO膜を設けた構成の理想的なMOSキャパシタを用い、図中、N-/Bulkとして表記している。
【0073】
この結果からも明らかなように、両者の特性はほぼ同じであり、厳しい条件で作成された本実施形態の半導体装置36であるDeepN/SOIのものでも、絶縁耐圧歩留およびTDDB歩留のいずれにおいても、最も良好な結果が出ることが予想されるN-/Bulkのものと比べて同等であり遜色のない歩留特性のものとして得られている。
【0074】
換言すれば、本実施形態の構成および製造方法を適用することで、SOI基板11に固有の悪影響をほとんど受けることのない良質な特性のゲート絶縁膜20,27およびONO膜38を得ることができ、これによってSOI基板11を用いることによる電気的特性上の利点を十分に生かしつつ、バルクシリコン基板を用いた場合と同等の絶縁耐圧歩留およびTDDB歩留を確保することができるようになる。
【0075】
(他の実施形態)
本発明は、上記実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形また拡張できる。
【0076】
シリコン半導体層とは熱膨張係数が異なるトレンチ分離層としては、上記した溝35に厚い酸化膜17aおよび多結晶シリコン17bを形成するもの以外に、単一の材料を用いても良いし、多種類の材料を複合的に形成したものとしても良いし、さらには、溝を形成して埋め込むもの以外に、SOI基板として既にトレンチ分離層が埋め込み形成された状態のものでも良い。
【0077】
ONO膜38は、MOSキャパシタ37に適用した場合について説明したが、他のMOS型素子であるCMOS14a,14bやLDMOS15などにおいてもゲート絶縁膜として適用することができ、これによってゲート信頼性の向上をより図ることができるようになる。
【0078】
SOI基板11は、シリコン半導体層11c,11dの合計の厚さ寸法が10μm以下のものでも、本実施形態に適用することができる。
【0079】
MOS型素子として、MOSキャパシタ13,CMOS14a,14b、LDMOS15などを用いる構成のもので説明したが、これら個々を集積化あるいは複合的に集積化するものであれば、全種類のものを組み合わせるものでなくとも適用することができる。また、ゲート絶縁膜を形成した後に熱処理を行なう製造工程を含んだ半導体装置全般に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す第1の構造の半導体装置の製造工程の各段階に対応した模式的断面図(その1)。
【図2】第1の構造の半導体装置の製造工程の各段階に対応した模式的断面図(その2)。
【図3】第2の構造の半導体装置の製造工程の各段階に対応した模式的断面図(その1)。
【図4】第2の構造の半導体装置の製造工程の各段階に対応した模式的断面図(その2)。
【図5】第2の構造の半導体装置の異なる製造工程に対応した図4相当図。
【図6】(a)〜(c)はバルクシリコン基板、トレンチ分離層なしでSOI基板、トレンチ分離層有りでSOI基板にそれぞれ作製したMOSキャパシタの絶縁耐圧の分布を示す図。
【図7】MOSキャパシタの定電流TDDB特性の下層酸化膜厚依存性を示す図。
【図8】ONO膜の破壊総電荷量の下層酸化膜厚依存性を示す特性図。
【図9】MOSキャパシタの容量の均一性を示す特性図。
【図10】MOSキャパシタの定電流TDDB特性の窒化膜厚依存性を示す図。
【図11】ONO膜の破壊総電荷量の窒化膜厚依存性を示す特性図。
【図12】ONO膜の下層酸化膜,窒化膜の各膜厚における最適条件を示す図。
【図13】MOSキャパシタの定電圧TDDB特性の印加電界強度依存性を示す図。
【図14】MOSキャパシタの膜寿命評価結果を示す図。
【図15】実施形態のものとバルクシリコンで形成したものとの絶縁耐圧歩留およびTDDB歩留の値を示す図。
【図16】SOI構造のMOSキャパシタの模式的断面図。
【図17】酸化膜をゲート絶縁膜としてSOI基板上に形成したMOSキャパシタのI−V特性図。
【図18】ONO膜をゲート絶縁膜としてSOI基板上に形成したMOSキャパシタのI−V特性図。
【図19】ONO膜をゲート絶縁膜としてSOI基板上に形成したMOSキャパシタの定電圧TDDB特性を示す図。
【符号の説明】
11 SOI基板
11a 支持基板
11b 埋込酸化膜
11c,11d シリコン半導体層
12,36 半導体装置
13,37 MOSキャパシタ(MOS型素子、MOS型キャパシタ)
14a,14b CMOS(MOS型素子)
15 LDMOS(MOS型素子)
16 バイポーラトランジスタ
17 トレンチ分離層
17a 厚い酸化膜
17b 多結晶シリコン
18 LOCOS
20 キャパシタ絶縁膜
21 上層電極
27 ゲート絶縁膜
35 溝
38 ONO膜
38a 下層酸化膜
38b シリコン窒化膜
38c 上層酸化膜
Claims (9)
- 支持基板上に埋込絶縁膜を介してシリコン半導体層を形成したSOI(Silicon on Insulator)基板に、MOS型素子を複数個形成する構成の半導体装置において、
前記MOS型素子のうち少なくともMOS型キャパシタの形成領域は、前記埋込絶縁膜まで達し且つ前記シリコン半導体層と熱膨張係数が異なるトレンチ分離層により絶縁分離され、
前記トレンチ分離層は、溝の側面に形成された絶縁層と多結晶シリコンとからなり、
前記絶縁層の合計の厚さ寸法は、前記溝の幅寸法の1/3以上に設定され、
MOS型キャパシタのゲート絶縁膜をONO(Oxide Nitride Oxide)膜を用いた構成とし、そのONO膜の下層酸化膜の膜厚を25nm以上50nm以下に設定されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1に記載の半導体装置において、
前記ONO膜は、窒化膜の膜厚が40nm以上に設定されていることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1または2に記載の半導体装置において、
前記SOI基板は、シリコン半導体層の膜厚が10μm以上であることを特徴とする半導体装置。 - 請求項1ないし3に記載の半導体装置において、
前記MOS型キャパシタの下部電極を構成する前記シリコン半導体層の拡散領域の表面不純物濃度が1018atoms/cm3 以上に設定されていることを特徴とする半導体装置。 - 支持基板上に埋込絶縁膜を介してシリコン半導体層を形成したSOI基板に、MOS型素子を複数個形成する構成の半導体装置の製造方法において、
前記MOS型素子のうち少なくともMOS型キャパシタの形成領域を絶縁分離するトレンチ分離層を設ける工程として、前記シリコン半導体層の表面から前記埋込絶縁膜まで達する深さで溝を形成する工程と、
前記溝を形成する工程として、溝形成のためのドライエッチング処理工程と、そのドライエッチング処理で発生したエッチングダメージ層を回復もしくは除去する処理工程と、
前記溝内を前記シリコン半導体層とは異なる熱膨張係数を有する材料により埋める工程として、前記溝の側壁に絶縁層をその合計の厚さ寸法がその溝の幅寸法の1/3以上となるように形成する絶縁層形成工程と、その溝内の空隙部に多結晶シリコンを埋め込む工程とを備え、
MOS型キャパシタのゲート絶縁膜の形成工程では、ONO膜をその下層酸化膜の膜厚が25nm以上50nm以下となる条件で形成する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項5に記載の半導体装置の製造方法において、
前記ONO膜の形成工程では、前記ONO膜をその窒化膜の膜厚が40nm以上となる条件で形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項5または6のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記ONO膜の上層酸化膜を他のMOS型素子のゲート絶縁膜と同時に形成するようにしたことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項5ないし7のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記SOI基板の前記シリコン半導体層の膜厚が10μm以上のものに適用していることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項5ないし8のいずれかに記載の半導体装置の製造方法において、
前記MOS型キャパシタの下部電極として、前記シリコン半導体層に拡散領域をその表面不純物濃度が1018atoms/cm3以上となる条件で形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2002308536A JP4593066B2 (ja) | 2001-10-26 | 2002-10-23 | 半導体装置およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2001-329449 | 2001-10-26 | ||
| JP2001329449 | 2001-10-26 | ||
| JP2002308536A JP4593066B2 (ja) | 2001-10-26 | 2002-10-23 | 半導体装置およびその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2003203987A JP2003203987A (ja) | 2003-07-18 |
| JP4593066B2 true JP4593066B2 (ja) | 2010-12-08 |
Family
ID=27666545
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2002308536A Expired - Fee Related JP4593066B2 (ja) | 2001-10-26 | 2002-10-23 | 半導体装置およびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4593066B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20040228168A1 (en) | 2003-05-13 | 2004-11-18 | Richard Ferrant | Semiconductor memory device and method of operating same |
| JP4706381B2 (ja) * | 2004-10-22 | 2011-06-22 | 株式会社デンソー | 半導体装置 |
| JP4571108B2 (ja) * | 2006-09-08 | 2010-10-27 | 株式会社日立製作所 | 誘電体分離型半導体装置及びその製造方法 |
| JP4923686B2 (ja) * | 2006-04-06 | 2012-04-25 | 株式会社デンソー | 半導体装置 |
| JP5261929B2 (ja) * | 2006-12-15 | 2013-08-14 | 株式会社デンソー | 半導体装置 |
| CN113764366B (zh) * | 2021-11-05 | 2022-02-11 | 微龛(广州)半导体有限公司 | 具有高散热性能的soi晶圆及其制备方法 |
-
2002
- 2002-10-23 JP JP2002308536A patent/JP4593066B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2003203987A (ja) | 2003-07-18 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| TWI644395B (zh) | Semiconductor device and method of manufacturing same | |
| US6607959B2 (en) | Integrated circuit devices having trench isolation structures and methods of fabricating the same | |
| JP3943932B2 (ja) | 半導体装置の製造方法 | |
| US9443943B2 (en) | Semiconductor device and fabrication method thereof | |
| US8546268B2 (en) | Manufacturing integrated circuit components having multiple gate oxidations | |
| JP2006510214A (ja) | トレンチ・ゲート型半導体デバイスの製造方法 | |
| JP2001085686A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
| JP2004266140A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
| JP4593066B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
| JP2006114755A (ja) | 半導体装置及びその製造方法 | |
| US6791156B2 (en) | Semiconductor device and method for manufacturing it | |
| JP4288925B2 (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
| KR20070042828A (ko) | 반도체 소자 및 그 제조 방법 | |
| JP2024024973A (ja) | 半導体装置およびその製造方法 | |
| KR20210111983A (ko) | Esd 보호소자 및 제조방법 | |
| KR100992535B1 (ko) | 중수소 이온 주입을 이용한 반도체 소자의 제조 방법 | |
| WO2012120857A1 (ja) | 半導体装置、半導体装置の製造方法 | |
| KR100286775B1 (ko) | 에스오아이 소자의 제조방법 | |
| CN112838071A (zh) | 反熔丝结构及其制备方法、可编程存储器 | |
| US20020047141A1 (en) | Semiconductor device, and manufacture thereof | |
| JP2006054278A (ja) | 半導体素子及び半導体素子の製造方法 | |
| JP4244396B2 (ja) | 半導体集積回路の容量及びその製造方法 | |
| JP2007043208A (ja) | トレンチ構造を有する半導体装置及びその製造方法 | |
| JP3643527B2 (ja) | 半導体記憶装置の製造方法 | |
| JP2007043209A (ja) | トレンチ構造を有する半導体装置及びその製造方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041125 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20061219 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20071016 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20071212 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20080115 |
|
| A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20100713 |
|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20100915 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924 Year of fee payment: 3 |
|
| R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4593066 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130924 Year of fee payment: 3 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |