JP4596871B2 - 発熱素子 - Google Patents
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Description
なお、電極部56は、樹脂ベースの導電ペーストによって形成されており、ガラス素子50の外部に設けた電源(図示せず)に接続されたコード58を通じて給電されるように構成されている。また、ガラス基板53とガラス板54との間には、ガラス基板53とガラス板54の外周縁に対応するようにして、封着材59が設けられており、この封着材59によって密閉された空間部60の断熱効果によって、導電性薄膜52の熱損失を少なくすることができる。
また、スペーサ55を貫通させて電源コード58を空間部60内に突出させているため、コード58の周囲を伝って空間部60内に湿気が侵入してしまうという問題がある。
また、電極部の埋設部をスペーサ内に配置することにより、電極部のずれや脱落を防ぐことができる。また、埋設部が発熱素子の外部から見えなくなるため、良好な外観の発熱素子を提供することができる。
また、スペーサと透明基板との接触面積を広く確保することができるため、スペーサと透明基板との間の防湿性を高めることができるとともに、スペーサによって透明基板および透明板を安定させることができる。
さらに、発熱素子内の配線を簡易な構成にすることができるとともに、電源コードを伝って湿気が侵入してしまうことを防ぐことができる。
また、スペーサが透明基板と透明板との間に介設されており、スペーサを透明基板および透明板に密着させることができるため、スペーサと透明基板および透明板との間の防湿性を高めることができるとともに、スペーサによって透明基板と透明板との間隔が保持されるため、透明基板および透明板の安定性を高めることができる。
また、外部からスペーサに挿入した電源コードをスペーサから突出させることなく、電極部に取り付けることができるため、発熱素子内の配線を簡易な構成にすることができるとともに、電源コードを伝って湿気が侵入してしまうことを防ぐことができる。
さらに、導電性薄膜に接している接触端子を備えた電極部をスペーサに取り付けた構成では、電極部と導電性薄膜との接触面積が非常に小さくなっているため、熱衝撃が発生しても、導電性薄膜への通電を確実に行うことができ、熱衝撃の耐久性を十分に確保することができる。
また、電極部を導電ペーストによって形成する必要がなくなり、高電流の通電による電極部の発熱を防ぐことができるため、電極部を通じて導電性薄膜に高電流を通電させて、発熱素子の発熱温度や加熱効率を高めることができる。
図1は、本実施形態の発熱素子を示した図で、(a)は発熱素子の平面図、(b)は図1(a)のA−A断面図である。図2は、本実施形態の発熱素子における電極部の部分斜視図である。
なお、以下の説明において、左右とは図1(a),(b)の左右方向に対応している。
図1および図2に示すように、本実施形態の発熱素子1は、裏面2aに導電性薄膜3が形成された透明基板2と、導電性薄膜3に対峙している透明板4とが所定間隔を空けて積層されており、透明基板2と透明板4との間に設けられた一対の電極部10,10から導電性薄膜3に通電することにより、導電性薄膜3が発熱するように構成されている。
なお、裏面とは、発熱素子1がガラス窓の場合における室内側に対応しており、表面とは、室外側に対応している。
透明基板2は、図1(a)に示すように、平面視で長方形の板状部材である。この透明基板2の形状は限定されるものではなく、ガラス窓やガラス扉の形状に対応させて決定されるものである。
また、透明基板2は、ガラス、ガラス以外のセラミック、耐熱性プラスチック等を用いることが可能であるが、耐久性が優れているガラスを用いることが好ましい。さらに、ガラス製の透明基板2としては、熱線反射ガラス、熱線吸収ガラス、低放射ガラス、強化ガラス等を用いることができる。
導電性薄膜3は、図1(b)に示すように、透明基板2の裏面2aに均一な厚さで形成されており、通電によって発熱自在となっている。この導電性薄膜3の発熱によって透明基板2が加熱されることにより、透明基板2の表面2bに発生する結露、或いは窓際において生じる冷たい下降気流(コールドドラフト)や、窓を通しての熱貫流による室内温度の低下や不均一(ミキシングロス現象)の発生を抑制することができる。
また、導電性薄膜3は、透明基板2の裏面2a全域に形成することが好ましいが、結露、コールドドラフトおよびミキシングロス現象の発生を抑制することができるのであれば、透明基板2の裏面2aの一部に形成してもよい。
なお、導電性薄膜3の形成方法としては、イオンプレーティング、スパッタリング等の物理的蒸着(PVD)法や、熱CVD、プラズマCVD等の科学的蒸着(CVD)法、または、印刷法、塗布法等の公知技術を用いて形成することができる。また、導電性薄膜3の膜厚は200nm〜500nmが好ましい。ちなみに、膜厚が200nm未満では導電性薄膜3の強度が低下する可能性が高くなり、膜厚が500nm以上になると導電性薄膜3を形成する際の作業性が低下する可能性が高くなってしまう。
透明板4は、図1に示すように、導電性薄膜3に対峙するようにして、透明基板2から所定間隔を空けて配置されており、平面視で透明基板2と同一形状の板状部材である。また、透明板4は、透明基板2と同様に、ガラス、ガラス以外のセラミック、耐熱性プラスチック等を用いることが可能であり、ガラス製の透明板4としては、熱線反射ガラス、熱線吸収ガラス、低放射ガラス、強化ガラス等を用いることができる。なお、透明基板2と透明板4とが同じ材質によって形成されている必要はなく、発熱素子1の製造コスト等を考慮して設定することが好ましい。
さらに、透明基板2と透明板4との間には、図1(a)の左右方向に所定間隔を空けて配置された一対の電極付スペーサ5,5および図1(a)の上下方向に所定間隔を空けて配置された一対のスペーサ5’,5’が介設されており、この4体の電極付スペーサ5,5およびスペーサ5’,5’によって透明基板2と透明板4とが所定間隔を空けた状態に保たれている。
各電極付スペーサ5,5および各スペーサ5’,5’は、図1および図2に示すように、透明基板2に形成された導電性薄膜3と透明板4との間に介設されており、透明基板2および透明板4の側端部に沿って軸方向が配置された直方体の樹脂材であり、各電極付スペーサ5,5には、導電性薄膜3に通電するための電極部10が取り付けられている。なお、本実施形態では、各電極付スペーサ5,5および各スペーサ5’,5’をブチルテープ(図示せず)によって透明基板2に貼り付けているが、各電極付スペーサ5,5および各スペーサ5’,5’が透明基板2と透明板4との間で移動することなく、各電極付スペーサ5,5および各スペーサ5’,5’と、透明基板2および透明板4とに囲まれた空間部7の防湿性を確保することができるのであれば、その固定方法は限定されるものではない。また、各電極付スペーサ5,5および各スペーサ5’,5’の材質は限定されるものではないが、発熱する導電性薄膜3と接しているため、耐熱性を十分に備えた部材を用いることが好ましい。
また、各電極付スペーサ5,5および各スペーサ5’,5’は、空間部7内に各々配置されており、各電極付スペーサ5,5および各スペーサ5’,5’において、空間部7の内方に臨んでいる側面と反対側の側面は、封着材6に接合されている。
なお、封着材6は、例えば、接着性を備えた既存の樹脂材であり、この封着材6の接着力によって透明基板2と透明板4とが接合されている。さらに、各電極付スペーサ5,5および各スペーサ5’,5’は封着材6に接合されているため、空間部7内に各電極付スペーサ5,5および各スペーサ5’,5’が安定して配置されており、各電極付スペーサ5,5および各スペーサ5’,5’のずれが防止されている。
この封着材6は、透明基板2、透明板4、各電極付スペーサ5,5および各スペーサ5’,5’を確実に接合することができる材質であれば、その材質は限定されるものではないが、発熱する導電性薄膜3に接しているため、耐熱性を十分に備えた部材を用いることが好ましい。
電極部10は、図1および図2に示すように、電極付スペーサ5内に配置されている埋設部12と、電極付スペーサ5から空間部7側に突出している接触端子11とから構成されており、導電性薄膜3に通電するための部材である。
埋設部12は、各電極付スペーサ5,5に埋め込まれた長方形の板状部材であり、各電極付スペーサ5,5の軸方向に沿って、各電極付スペーサ5,5の中心部に配置されている。
この埋設部12は、銅、クロム、ニッケル、銀等の部材であり、導電性が優れている銅を用いることが好ましい。そして、埋設部12の軸方向における一端には、発熱素子1の外部に設けられた電源(図示せず)に接続された電源コード8がハンダ9によって取り付けられており、この電源コード8から埋設部12に給電することによって、後記する接触端子11を通じて導電性薄膜3に通電することができる。
このように、本実施形態では、電極付スペーサ5の内部で埋設部12に電源コード8が取り付けられており、電極付スペーサ5から空間部7内に電源コード8が突出しないため、配線を簡易な構造にし、作業工数を削減することができるとともに、電源コード8を伝って空間部7内に湿気が侵入してしまうことが防止されている。
また、埋設部12を電極付スペーサ5内に埋め込むことにより、電極部10のずれや脱落を防ぐことができるとともに、埋設部12が発熱素子1の外部から見えなくなるため、良好な外観の発熱素子1を提供することができる。
また、各接触端子11の先端部は、導電性薄膜3に接することによって湾曲しており、導電性薄膜3に向けて付勢されている。このように、接触端子11を導電性薄膜3に向けて付勢させることにより、導電性薄膜3と接触端子11とを確実に接触させることができるため、電極部10から導電性薄膜3への通電を確実に行うことができる。
まず、本実施形態の発熱素子1では、導電性薄膜3に通電するための電極部10を各電極付スペーサ5,5内に取り付けることにより、透明基板2と透明板4を積層する工程において、電極付スペーサ5,5の取り付けとともに、電極部10も取り付けられることになるため、透明基板2と透明板4との間に電極部10を簡易に取り付けることができ、発熱素子1の製造コストを少なくすることができる。
このとき、接触端子11は、導電性薄膜3に向けて付勢されているため、導電性薄膜3への通電を確実に行うことができる。
さらに、電極部10を導電ペーストによって形成する必要がなくなり、高電流の通電による電極部10の発熱を防ぐことができるため、電極部10を通じて導電性薄膜3に高電流を通電させて、発熱素子1の発熱温度や加熱効率を高めることができる。
図3は、本実施形態の発熱素子における参考例を示した図で、(a)は電極部が電極付スペーサの側面に貼り付けられた構成の断面図、(b)は電極部の部分斜視図である。図4は、本実施形態の発熱素子における他の構成を示した図で、(a)は円筒状の接触端子が埋設部と導電性薄膜との間に介設された構成の断面図、(b)は電極部の部分断面図である。図5は、本実施形態の発熱素子における他の構成を示した図で、(a)は平網銅線からなる接触端子が埋設部と導電性薄膜との間に介設された構成の断面図、(b)は電極部の部分断面図である。図6は、本実施形態の発熱素子における他の構成を示した図で、(a)は電極付スペーサにフランジ部が形成された構成の断面図、(b)は電極部の部分断面図である。
また、前記した実施形態と同様に、電極付スペーサ5bの取り付けとともに、電極部40も取り付けられることになるため、透明基板2と透明板4との間に電極部40を簡易に取り付けることができる。さらに、発熱素子1内の配線を簡易な構成にすることができるとともに、電源コード8を伝って空間部7内に湿気が侵入してしまうことを防ぐことができる。
なお、フランジ部5cは、封着材6側の側面5dと反対側の側面5eに設けてもよく、その構成は限定されるものではない。
2 透明基板
3 導電性薄膜
4 透明板
5 電極付スペーサ
10 電極部
11 接触端子
Claims (5)
- 裏面に導電性薄膜が形成された透明基板と、前記導電性薄膜に対峙している透明板とが積層されている発熱素子であって、
前記透明基板と前記透明板との間には、所定間隔を空けて配置された2体のスペーサが介設され、
前記各スペーサには、前記導電性薄膜に接している接触端子を備えた電極部が取り付けられており、
前記電極部の前記接触端子を通じて前記導電性薄膜に通電することにより、前記導電性薄膜が発熱するように構成され、
前記電極部は、前記スペーサ内に配置されている埋設部と、前記スペーサから突出している前記接触端子と、から構成されていることを特徴とする発熱素子。 - 裏面に導電性薄膜が形成された透明基板と、前記導電性薄膜に対峙している透明板とが積層されている発熱素子であって、
前記透明基板と前記透明板との間には、所定間隔を空けて配置された2体のスペーサが介設され、
前記各スペーサには、前記導電性薄膜に接している接触端子を備えた電極部が取り付けられており、
前記電極部の前記接触端子を通じて前記導電性薄膜に通電することにより、前記導電性薄膜が発熱するように構成され、
前記電極部は、前記スペーサ内に配置されている埋設部と、前記埋設部と前記導電性薄膜との間に介設されている前記接触端子と、から構成されていることを特徴とする発熱素子。 - 前記電極部が複数の前記接触端子を備えていることを特徴とする請求項1に記載の発熱素子。
- 前記接触端子は、前記導電性薄膜に向けて付勢されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の発熱素子。
- 裏面に導電性薄膜が形成された透明基板と、前記導電性薄膜に対峙している透明板とが積層されている発熱素子であって、
前記透明基板と前記透明板との間には、所定間隔を空けて配置された2体のスペーサが介設され、
前記各スペーサには、前記導電性薄膜に向けて付勢されているフランジ部が形成されており、
前記フランジ部と前記導電性薄膜との間に介設された電極部を通じて前記導電性薄膜に通電することにより、前記導電性薄膜が発熱するように構成されていることを特徴とする発熱素子。
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