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JP4600731B2 - 交流交流直接変換装置の制御装置 - Google Patents
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JP4600731B2 - 交流交流直接変換装置の制御装置 - Google Patents

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本発明は、双方向に電流を制御可能な複数の交流スイッチのオンオフにより交流相互間の直接変換を行って負荷に供給する交流交流直接変換装置の制御装置に関し、特に、交流スイッチを構成する半導体スイッチング素子のオンオフに伴うスイッチング損失や発生ノイズを低減するようにした制御技術に関するものである。
図8は、本出願人の先願である特願2003−404449号に記載された交流交流直接変換装置の制御装置を示している。
図8において、交流交流直接変換装置としてのマトリクスコンバータ20は、単方向に電流を制御可能な半導体スイッチング素子を例えば逆並列に接続して双方向の電流を制御可能とした交流スイッチS1〜S9を、交流入力端子R,S,Tと交流出力端子U,V,Wとの間に接続して構成されている。なお、30は交流電動機等の負荷である。
上記マトリクスコンバータ20は、交流スイッチS1〜S9をPWM制御して三相交流電圧を直接切り出し、任意の大きさ及び周波数の三相交流電圧を得て負荷30に供給している。
マトリクスコンバータの入力電流及び出力電圧の制御方式としては、マトリクスコンバータ内に仮想のPWM整流器(以下、必要に応じて仮想整流器という)と仮想のPWMインバータ(同じく仮想インバータという)とを想定し、これらをPWM制御する仮想AC/DC/AC変換方式が知られている(後述する非特許文献1参照)。
図8の制御装置も、上記仮想AC/DC/AC変換方式によるものであり、仮想整流器により入力電流を制御し、仮想インバータにより出力電圧を制御している。
すなわち、入力電流指令から台形波指令発生手段11により、一相だけをスイッチングする台形波の入力電流指令を生成する。そして、この入力電流指令とキャリア発生手段12からのキャリアとを比較手段13により比較し、仮想整流器側のPWMパルスパターンを得る。
一方、仮想インバータ側については、オンオフ比抽出手段16から出力される仮想整流器のスイッチング相のオンオフ比と、電源側のR,S,T相(各相電圧の大きさにより、それぞれ最大電圧相、中間電圧相、最小電圧相となる)のうち中間電圧相の電圧(中間電圧)とに基づいて、スイッチング回数低減対称変形キャリア発生手段18が対称変形キャリアを作成して出力する。
この対称変形キャリアを比較手段15に入力して出力電圧指令と比較し、仮想インバータ側のPWMパルスパターンを得る。
ここで、図9はマトリクスコンバータ20の出力一相(U相)分の回路を示している。マトリクスコンバータ20では、上述した電源電圧値の最大/中間/最小に応じてスイッチングするスイッチを選択し、出力電圧を制御している。
この図9は、図8におけるR,S,T相の電圧の大きさに応じた最大電圧相、中間電圧相、最小電圧相(以下、単に最大相、中間相、最小相ともいう)と出力側のU相との間にそれぞれ接続される交流スイッチ21,22,23を表したものである。例えば、R相が最大相、S相が中間相、T相が最小相である場合、図9の交流スイッチ21,22,23は、図8における交流スイッチS1,S4,S7にそれぞれ相当する。
図9において、最大相、中間相、最小相との接続関係に起因する印加電圧の極性から、参照記号にaを付したスイッチ21a,23aはIGBTモードで動作するスイッチ、参照記号bを付したスイッチ21b,23bは還流ダイオードモードで動作するスイッチをそれぞれ示している。
ここで、IGBTモードとは、コレクタ−エミッタ間に順電圧が印加されている(コレクタ電圧がエミッタ電圧より高い)状態の動作モードをいい、ゲートオンと同時に電流が流れる動作モードである。また、還流ダイオードモードとは、コレクタ−エミッタ間に逆電圧が印加されている(コレクタ電圧がエミッタ電圧より低い)状態の動作モードをいい、この場合には、順電圧が印加されてゲートオンしないと電流が流れず、インバータにおける還流ダイオードとほぼ同様の作用になることから還流ダイオードモードと称している。
また、中間相に接続されるスイッチ22のスイッチ22a/b,22b/aについては、最大相及び中間相の間でスイッチングする場合(スイッチ22が下アームとして動作する場合)と、中間相及び最小相の間でスイッチングする場合(スイッチ22が上アームとして動作する場合)とで、IGBTモード、還流ダイオードモードになるスイッチが何れも入れ替わることになる。このため、参照符号に2a/b,2b/aを付してある。
例えば、図9における最大相及び中間相の間のスイッチ21,22でスイッチングする場合には、スイッチ22a/bがIGBTモード、22b/aが還流ダイオードモードとなり、中間相及び最小相の間のスイッチ22,23でスイッチングする場合には、スイッチ22a/bが還流ダイオードモード、22b/aがIGBTモードとなる。
なお、仮想AC/DC/AC変換方式では、スイッチングモードに関する基本的な概念として、「上アーム切替」と「下アーム切替」とがある。
「上アーム切替」とは、仮想インバータの上アームPWMパルスを最大相と中間相の交流スイッチのPWMパルスにより分配してスイッチングするモードであり、「下アーム切替」とは、仮想インバータの下アームPWMパルスを中間相と最小相の交流スイッチのPWMパルスにより分配してスイッチングするモードである。
ここで、「分配する」とは、例えば「上アーム切替」の時に、仮想インバータの上アームPWMパルスが、最大相と中間相の交流スイッチのPWMパルスの論理和になることを意味する。
「上アーム切替」になるか「下アーム切替」になるかは前記中間電圧の極性に依存し、中間電圧が正のときは「上アーム切替」、中間電圧が負のときは「下アーム切替」となる。
例えば、中間電圧が正(上アーム切替)のときは、仮想インバータのU相上アームのPWMパルスを図9における交流スイッチ21,22(最大相及び中間相のスイッチ)のPWMパルスにより分配し、中間電圧が負(下アーム切替)のときは、仮想インバータのU相下アームのPWMパルスを図9における交流スイッチ22,23(中間相及び最小相のスイッチ)のPWMパルスにより分配する。
図8では、各相の電源電圧から検出した中間電圧をスイッチング回数低減対称変形キャリア発生手段18に入力し、この発生手段18により、中間電圧に依存する変形キャリアを発生させて仮想インバータのPWMパルスを得ている。
ここで、図10は、仮想インバータキャリアとして、中間電圧の極性を考慮することなく、仮想整流器キャリア(キャリア発生手段12の出力)のUp/Downに応じてUp/Downパターンを切り替えた対称変形三角波を用いた場合の、仮想整流器PWMパルス、仮想インバータの上アーム及び下アームのPWMパルス、マトリクスコンバータ20のPWMパルス等を示している。なお、仮想整流器キャリアの最大値、最小値(山、谷)の時点で仮想インバータキャリアのピーク値をセット(プリセット)している。
仮想インバータキャリアのUpとDownとの比を仮想整流器PWMパルスのオンオフ比(デューティ比)により決定した場合、図10に示すように、仮想インバータキャリアは仮想整流器キャリアの山、谷のピークで対称な変形三角波となり、結果的に、仮想インバータの上アームPWMパルス及び下アームPWMパルスは、仮想整流器キャリアの山谷に対して対称になる。図10において、a〜dは仮想整流器PWMパルスが変化するタイミングを示している。
この場合、図10のa〜dから明らかなように、上アーム切替時には、仮想整流器のPWMパルス変化に伴うパルス変化がマトリクスコンバータ20のPWMパルスに現れるため、スイッチング回数が6回となっている。
これに対し、下アーム切替では、仮想整流器のPWMパルス変化がマトリクスコンバータの最小相(仮想インバータの下アーム)に接続されている交流スイッチのPWMパルスがオフの時に現れており、仮想整流器のPWMパルス変化に伴うパルス変化はマトリクスコンバータのPWMパルスに現れず、スイッチング回数は4回である。
すなわち、切替アームと同一アーム(例えば上アーム切替時における上アーム、または下アーム切替時における下アーム)の仮想インバータPWMパルスがオフのときに仮想整流器をスイッチングすれば、仮想整流器のPWMパルス変化がマトリクスコンバータのPWMパルスに現れることはなく、スイッチング回数を減少させることができる。
そこで、図11に示すように、例えば中間電圧が正である上アーム切替時には、仮想整流器キャリアの山、谷のタイミングで割り込み処理により仮想インバータキャリアの値として後述のUp/Downカウンタにゼロをセットすると共に、図10に対して仮想インバータキャリアのUp/Downのタイミングを反転させる(仮想インバータキャリアを180°反転させる)。なお、このUp/Downのタイミングの反転は、Up/DownカウンタのUpカウント、Downカウントの切り替えによって行う。
この結果、図11に示す如く、仮想インバータキャリアの山の折り返し点(頂上点)と仮想整流器のPWMパルス変化時点とが同期する。これにより、仮想整流器のPWMパルス変化は最大相に接続されている上アームの交流スイッチが必ずオフしているときに発生することになり、マトリクスコンバータのPWMパルスに仮想PWM整流器のパルス変化は現れない。
従って、上アーム切替時のマトリクスコンバータ20のスイッチング回数をスイッチング1周期当たり4回にすることができる。
なお、仮想インバータキャリアの位相が反転しても、キャリア波形が直線であれば、キャリア比較方式では1スイッチング周期(仮想整流器キャリアまたは仮想インバータキャリアの1周期)中に出力電圧指令に応じたオンオフ比のパルスが発生するので、出力電圧指令に応じた出力電圧が得られる。
また、図示されていないが、中間電圧が負である下アーム切替時には、仮想整流器キャリアの山、谷のタイミングの割り込み処理により、仮想インバータキャリアの値として、仮想整流器PWMパルスのパルス幅に応じたピーク値をUp/Downカウンタにセットすると共に、図11に対して仮想インバータキャリアを180°反転させることとする。
図12は、図8におけるスイッチング回数低減対称変形キャリア発生手段18のハードウェア構成を示すブロック図である。
図12において、181は中間電圧が入力される中間電圧正負判別回路、182は仮想整流器キャリアのUp/Down信号と仮想整流器PWMパルスが入力されるXOR(排他的論理和)回路、183はXOR回路182の出力が加えられるNOT回路、184は中間電圧の極性に応じてXOR回路182の出力とNOT回路183の出力とを切り替え、これらの何れかを仮想インバータキャリアUp/Down信号として出力するセレクタ、185はセレクタ184からの仮想インバータキャリアUp/Down信号に応じてUp/Downカウントし、かつ、仮想整流器キャリアのピーク値とゼロとが入力されるUp/Downカウンタであり、このカウンタ185の出力が仮想インバータキャリアとして前記比較手段15に入力されている。
また、186,187は仮想インバータの出力電圧指令が保持されている電圧指令レジスタ、188は仮想整流器PWMパルスに応じてレジスタ186,187を選択し、所定の電圧指令を比較手段15に出力するセレクタである。
この対称変形キャリア発生手段18では、スイッチング回数を低減するために、中間電圧の極性に応じてインバータキャリアのUp/Downを反転させ、仮想整流器キャリアのピークに同期した割り込みごとに、Up/Downカウンタ185に対して、インバータキャリアピーク値を仮想整流器のPWMパルス幅に応じたピーク値またはゼロにセットする。
ただし、仮想インバータキャリアを反転するときにキャリアの跳躍が出ないように、キャリアのピーク時点でUp/Downを必ず切り替えることとする。
前述した図11の下段には、図12における仮想整流器キャリアUp/Down信号、XOR回路182の出力、NOT回路183の出力を併せて示してある。中間電圧の極性に応じて図示するXOR回路182の出力、NOT回路183の出力をセレクタ184により選択し、選択した信号を仮想インバータキャリアのUp/Down信号として用いることで図示する仮想インバータキャリアが生成される。ここで、図11の例は、セレクタ184がNOT回路183の出力を選択し、この出力を仮想インバータキャリアのUp/Down信号として用いた例である。
図示されていないが、図11の例では下アーム切替時にも1スイッチング周期中のスイッチング回数は4回となり、全ての運転周期にわたり、1スイッチング周期中のスイッチング回数を4回にすることができる。
伊東淳一ほか2名,「仮想AC/DC/AC変換方式によるマトリクスコンバータの入出力波形改善法」,社団法人電気学会研究会資料(半導体電力変換・産業電力電気応用合同研究会),SPC−02−77〜96,IEA−02−18〜37,平成14年11月14日,p.75−80
上述した先願記載の発明によれば、交流スイッチのスイッチング回数を減少させてスイッチング損失やノイズを低減させることが可能である。
しかしながら、この先願発明では任意の順序で交流スイッチに対する駆動パルス(PWMパルス)を出力できないため、スイッチングによって交流スイッチを介し負荷に供給される電圧が最小相の電圧から最大相の電圧(図11におけるスイッチング回数が第2回目のタイミング)、または、最大相の電圧から最小相の電圧(同じくスイッチング回数が第3回目のタイミング)に移行する状態が発生する。このように最大相、最小相の間でスイッチング状態が直接移行すると中間相を経由しないことになるため、交流スイッチに印加される電圧が急変してスイッチング損失の増加を招き、冷却用の放熱フィン等の容量、体積の増加を招く。
更に、転流時には、出力電圧に大きなサージ電圧が発生してスイッチングノイズが増加すると共に、電動機を制御する際にトルクリプルが増加する等の問題がある。
そこで、本発明の解決課題は、交流スイッチの駆動パルスを所望の順序で生成し、交流スイッチに印加される電圧の急変を防止してスイッチング損失やノイズを低減させ、交流交流直接変換装置の高効率化を可能にした制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、請求項1に記載した発明は、双方向に電流を制御可能な複数の交流スイッチをオンオフさせることにより、多相の交流電源電圧を任意の大きさ及び周波数の交流電圧に直接変換して負荷に供給する交流交流直接変換装置において、
前記変換装置の入力電流指令及び出力電圧指令とキャリアとをそれぞれ比較して前記交流スイッチを構成する半導体スイッチング素子の駆動パルスを生成するパルス生成手段と、
各相電源電圧の大小関係に応じて前記駆動パルスの順序を制御し、負荷に供給される各相電源電圧の順序を変更する順序制御手段と、を備え
前記交流交流直接変換装置を、仮想整流器と仮想インバータとの組み合わせにより想定すると共に、
前記パルス生成手段は、
前記仮想整流器の入力電流指令と第1のキャリアとを比較して前記仮想整流器のPWMパルスを生成する手段と、
前記仮想整流器のPWMパルスのオンオフ比に応じたUp期間、Down期間を有し、かつ、前記第1のキャリアの山、谷のピークを中心として対称な第2のキャリアと前記仮想インバータの出力電圧指令とを比較して前記仮想インバータのPWMパルスを生成する手段と、を備え、
前記順序制御手段は、
前記仮想整流器及び前記仮想インバータの各PWMパルス及び前記第1のキャリアを用いて、負荷に供給される各相電源電圧の順序を変更するように各相電源電圧の大小関係に応じて順序を制御したPWMパルスを生成し、出力するものである。
請求項2に記載した発明は、請求項1において、前記順序制御手段は、あるサンプリング時刻において、前記仮想インバータのPWMパルスを各相電源電圧の大小関係に応じて分配した複数のPWMパルスの出力時間を計測し、次のサンプリング時刻において、前記出力時間を保有する複数のパルスの出力順序を、負荷に供給される各相電源電圧の急変が生じないように変更するものである。
請求項3に記載した発明は、双方向に電流を制御可能な複数の交流スイッチをオンオフさせることにより、多相の交流電源電圧を任意の大きさ及び周波数の交流電圧に直接変換して負荷に供給する交流交流直接変換装置において、
前記変換装置の入力電流指令及び出力電圧指令とキャリアとをそれぞれ比較して前記交流スイッチを構成する半導体スイッチング素子の駆動パルスを生成するパルス生成手段と、
各相電源電圧の大小関係に応じて前記駆動パルスの順序を制御し、負荷に供給される各相電源電圧の順序を変更する順序制御手段と、を備え、
前記交流交流直接変換装置を、仮想整流器と仮想インバータとの組み合わせにより想定すると共に、
前記パルス生成手段は、
三相の電源電圧のうちの中間電圧の極性に応じて前記仮想整流器の入力電流指令と前記仮想インバータの出力電圧指令とを合成して複数の合成指令値を生成する合成指令発生手段を備え、
前記順序制御手段は、
前記合成指令値とキャリアとを比較して得たパルスに基づき、負荷に供給される各相電源電圧の順序を変更するように各相電源電圧の大小関係に応じて順序を制御したPWMパルスを生成し、出力するものである。
請求項4に記載した発明は、請求項において、
前記順序制御手段は、前記合成指令発生手段から出力された二つの合成指令値に基づいて、負荷に供給される各相電源電圧の急変が生じないように順序を制御したPWMパルスを生成するものである。
請求項5に記載した発明は、請求項1〜の何れか1項において、交流交流直接変換装置が三相−三相変換を行うマトリクスコンバータであり、かつ、前記順序制御手段は、三相の電源電圧のうち最大相電圧、中間相電圧、最小相電圧の大小関係に応じてパルスの順序を制御するものである。
マトリクスコンバータをはじめとする交流交流直接変換装置において、請求項1,2,5の発明によれば、仮想PWM整流器及び仮想インバータの制御手段から得られたPWMパルスを1サンプリング遅れで並び替えることにより、最大電圧相から最小電圧相、または、最小電圧相から最大電圧相へのスイッチングを回避することができ、スイッチング損失やノイズの発生を防止することができる。
また、請求項の発明によれば、サンプリング遅れなしに、最大電圧相、中間電圧相または最小電圧相の合成指令値のうち例えば二つの情報のみで、全運転領域に渡り負荷に供給される電源電圧相の順序を変えることができる。これにより、前記同様に最大電圧相と最小電圧相との間でのスイッチングを回避してスイッチング損失やノイズの発生を防止するものである。
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
まず、図1は請求項1,2,5に相当する本発明の第1実施形態を示すブロック図であり、図8と同一の構成要素には同一の符号を付してある。
この実施形態では、比較手段13,15とPWMパルス合成手段17との間に最大/中間/最小順序制御手段40が設けられており、この順序制御手段40は、1スイッチング周期遅れで、各相交流電源電圧を負荷に供給する交流スイッチの駆動パルス(PWMパルス)を並び替えて出力し、PWMパルス合成手段17では、これらのPWMパルスを交流スイッチS1〜S9の各半導体スイッチング素子に対する駆動パルスとしてデコードする。
なお、図1の構成において、台形波指令発生手段11、キャリア発生手段12、比較手段13,15、オンオフ比抽出手段16、スイッチング回数低減対称変形キャリア発生手段18は請求項におけるパルス生成手段を構成し、最大/中間/最小順序制御手段40は請求項における順序制御手段を構成している。
図2は、図1における最大/中間/最小順序制御手段40の構成を示している。
図2において、41は、図1の比較手段13から出力される仮想整流器PWMパルスと比較手段15から出力される仮想インバータPWMパルスとが入力される最大/中間/最小検出手段である。この検出手段41は、仮想インバータPWMパルス及び仮想整流器PWMパルスに基づいて、仮想インバータPWMパルスが最大相、中間相、最小相のどのPWMパルスを生じさせるかを検出する。
すなわち、図11から明らかなように、仮想整流器PWMパルス及び仮想インバータPWMパルスの状態により、例えば上アーム切替時には最大相及び中間相の交流スイッチによりPWMパルスを分配し、また、仮想整流器PWMパルスのオンオフ状態によって最大相または中間相のどちらが分配するのかを検出することができる。
よって、最大/中間/最小検出手段41では、仮想インバータPWMパルス及び仮想整流器PWMパルスに基づいて、仮想インバータPWMパルスが最大相、中間相、最小相のどのPWMパルスを生じさせるかを検出可能である。
また、図2の42は仮想インバータPWMパルスのエッジを検出するパルスエッジ検出手段であり、その出力は仮想整流器キャリアのピークのタイミングと共にカウンタ43に入力されている。このカウンタ43は、仮想インバータPWMパルスに基づく最大相、中間相、最小相のPWMパルスの出力時間を計測するものである。
カウンタ43の出力は最大/中間/最小パルス出力時間記憶手段44に加えられており、この記憶手段44では、カウンタ43の出力に基づき、仮想インバータPWMパルスから想定した最大相、中間相、最小相のPWMパルスの出力時間を記憶する。
そして、記憶手段44の出力は前記検出手段41の出力情報と共に最大/中間/最小パルス出力手段45に加えられ、検出手段41の出力情報によって決まる最大相、中間相、最小相のそれぞれについて、記憶手段44により記憶された出力時間を持つPWMパルスを並び替えて出力する。
図2の具体的な動作を、図3の波形図を参照しながら更に説明する。図3は、最大/中間/最小順序制御手段40の動作を説明するためのもので、仮想整流器キャリア、仮想インバータキャリア、仮想インバータ出力電圧指令、仮想インバータ上アームPWMパルス、マトリクスコンバータ20のPWMパルス、同じく並び替え後のマトリクスコンバータ20のPWMパルスの説明図である。
図2のパルスエッジ検出手段42が仮想インバータPWMパルスのエッジを検出し、カウンタ43が、仮想整流器キャリアのピークのタイミングを基準としてカウント動作することにより、図3に示す最大相のパルス出力時間ΔT1(k)、中間相のパルス出力時間ΔT2(k)、最小相のパルス出力時間ΔT3(k)をサンプリング時刻(k)において計測し、最大/中間/最小パルス出力時間記憶手段44がこれらの時間を記憶する。
最大/中間/最小パルス出力手段45では、最大/中間/最小検出手段41から出力される情報により、出力時間ΔT1(k)のパルスが最大相のパルスであり、出力時間ΔT2(k)のパルスが中間相のパルスであり、出力時間ΔT3(k)のパルスが最小相のパルスであることを認識することができ、1スイッチング周期遅らせた次のサンプリング時刻(k+1)で、最大相→中間相→最小相→最小相→中間相→最大相の順にPWMパルスを並び替えて出力する。
こうして並び替えた後のPWMパルスが図1のPWMパルス合成手段17に出力され、交流スイッチS1〜S9の各半導体スイッチング素子に対する駆動パルスとしてデコードされてマトリクスコンバータ20に与えられることになる。
すなわち、図3においてPWMパルスを並び替える前には、中間相→最小相→最大相→最小相→中間相の順序で各相電源電圧が交流スイッチを介して負荷30に供給されるのに対し、本実施形態によれば、PWMパルスの順序制御(並び替え)によって最大相→中間相→最小相→最小相→中間相→最大相の順序で電源電圧が負荷30に供給されることになる。
従って、図11に示したように最小相から最大相または最大相から最小相に移行するスイッチング状態が発生することはなく、最大相と最小相との間では常に中間相を経由するので、交流スイッチに印加される電圧の変化分が小さくなり、スイッチング損失及びノイズを低減することができる。
次に、図4は請求項に相当する本発明の第2実施形態を示すブロック図である。
図4において、51は台形波指令から仮想整流器の交流スイッチのオンオフ比を抽出するオンオフ比抽出手段、52は出力電圧指令から仮想インバータの交流スイッチのオンオフ比を抽出するオンオフ比抽出手段である。これらの抽出手段51,52により規格化された仮想整流器の入力電流指令及び仮想インバータの出力電圧指令は、整流器/インバータ合成指令発生手段53に入力されて合成されるようになっている。
なお、図4の構成において、台形波指令発生手段11、オンオフ比抽出手段51,52、キャリア発生手段54、整流器/インバータ合成指令発生手段53、比較手段55は、請求項におけるパルス生成手段を構成し、かつ、整流器/インバータ合成指令発生手段53は請求項における合成指令発生手段を構成すると共に、最大/中間/最小順序制御手段56は請求項における順序制御手段を構成している。
この実施形態では、合成指令発生手段53から出力される後述の合成指令値534a,534bとキャリア発生手段54からのキャリアとを比較手段55により比較して最大相、中間相、最小相のPWMパルスを生成し、これらのパルスの順序を最大/中間/最小順序制御手段56により制御することにより、第1実施形態のような1サンプリング周期の遅れなしに、各相交流電源電圧を所定の順序で負荷30に供給するようにしたものである。
すなわち、図4において、キャリア発生手段54では、振幅を0〜1.0に規格化したキャリアを発生して比較手段55に入力する。
一方、仮想整流器側のオンオフ比抽出手段51では入力電流指令を0〜1.0に規格化すると共に、仮想インバータ側側のオンオフ比抽出手段52では出力電圧指令を0〜1.0に規格化し、これらの規格化した入力電流指令及び出力電圧指令を整流器/インバータ合成指令発生手段53に入力する。
整流器/インバータ合成指令発生手段53には中間電圧相の中間電圧が入力されており、この中間電圧の極性を、整流器/インバータ合成指令発生手段53における前記「上アーム切替」または「下アーム切替」の選択に利用する。
前述したように、上下アームの切り替えは中間電圧の極性に依存し、中間電圧が正のときは「上アーム切替」、中間電圧が負のときは「下アーム切替」となる。
図5は、整流器/インバータ合成指令発生手段53の構成を示している。
中間電圧正負判別手段531により、中間電圧の極性から上アーム切替または下アーム切替を選択する。上アーム切替が選択された場合、セレクタ532の動作により、仮想インバータの上アームのオンオフ比が最大相と中間相とに分配される。最大相と中間相のそれぞれのオンオフ比は、入力電流のアンバランスを避けるために、仮想インバータ側のゼロ電圧ベクトルを入力電流指令のオンオフ比に応じて分配する。
例えば、入力電流指令のオン状態で最大相が選択され、入力電流指令のオフ状態で中間相が選択された場合、最大/中間/最小合成指令値発生手段533では、最大相、中間相及び最小相の合成指令値を以下の数式1〜3により分配する。
[数1]
最大相合成指令値 DUTYmax=DUTY Vinv ・DUTY Irec
[数2]
中間相合成指令値 DUTYmid=DUTY Vinv ・(1−DUTY Irec
[数3]
最小相合成指令値 DUTYmin=1.0−(DUTYmax+DUTYmid
なお、数式1〜3において、Vinv は出力電圧指令、Irec は入力電流指令であり、DUTY Vinv ,DUTY Irec は0〜1.0の範囲で変化する。
また、キャリア発生手段54からのキャリアは極大値=1.0、極小値=0.0とする。
合成指令値選択手段534では、最大/中間/最小合成指令値発生手段533から得られる最大相、中間相及び最小相の合成指令値のうち何れか二つを選択し、合成指令値534a,534bとして比較手段55に出力する。
上記二つの合成指令値534a,534bは、比較手段55においてキャリア発生手段54からのキャリアと比較され、パルス化される。
この出力パルスは最大/中間/最小順序制御手段56に入力され、この順序制御手段56において、交流電源の各相(最大相、中間相及び最小相)電圧を負荷30に供給する順序を後述のように決定し、PWMパルスとして出力する。PWMパルス合成手段17では、最大/中間/最小順序制御手段56から得られたPWMパルスを交流スイッチの各半導体スイッチング素子に対する駆動パルスとしてデコードする。
次に、図6は、図4における比較手段55及び最大/中間/最小順序制御手段56の構成を示したものである。比較手段55において、比較器551には整流器/インバータ合成指令発生手段53から出力された合成指令値534aとキャリア発生手段54から出力されたキャリアとが入力され、両者の比較によってPWMパルス551aが生成される。また、比較器552には、整流器/インバータ合成指令発生手段53から出力された他方の合成指令値534bと前記合成指令値534aとの和と、前記キャリアとが入力され、両者の比較によってPWMパルス552aが生成される。
最大/中間/最小順序制御手段56では、以下の数式4〜数式6の論理により、入力された二つのPWMパルス551a,552aを分配する。なお、561はXOR(排他的論理和)回路、562はNOT(否定)回路である。
[数4]
PWMパルス56a=PWMパルス551a
[数5]
PWMパルス56b=PWMパルス551aとPWMパルス552aとの排他的論理和
[数6]
PWMパルス56c=PWMパルス552aの否定論理
図7は、合成指令値534aとして最小電圧相の合成指令値が、合成指令値534bとして中間電圧相の合成指令値が入力された場合の、比較手段55及び最大/中間/最小順序制御手段56の内部信号を示している。
比較器551から出力されたPWMパルス551aは、最小電圧相パルスとしてそのままPWMパルス56aになる。また、PWMパルス56bは、前記PWMパルス551aと比較器552から出力されたPWMパルス552aとの排他的論理和となり、最小電圧相パルス(PWMパルス56a)を中心とする中間電圧相パルスとして均等に出力される。
更に、PWMパルス56cは、前記PWMパルス552aを反転したパルスとなり、最小電圧相パルス(PWMパルス56a)を中心として中間電圧相パルス(PWMパルス56b)の外側に位置する最大電圧相パルスとなる。
これらの最大相、中間相、最小相パルスによれば、第1実施形態と同様に、最小相から最大相または最大相から最小相に直接移行することがなく、最大相と最小相との間では常に中間相を経由するスイッチング状態になるため、交流スイッチに印加される電圧の変化分が小さくなってスイッチング損失及びノイズの低減が可能になる。
上記のようにこの第2実施形態では、第1実施形態のように対称変形キャリア発生手段18を用いることなく、整流器/インバータ合成指令発生手段53から最大相、中間相または最小相の合成指令値のうち何れか二つの情報を得ると共に、これらの合成指令値をキャリアと比較して所定の論理演算を行うことにより、全運転周期にわたって負荷30に接続される各相電源電圧の順序を変えるものである。
これにより、サンプリング遅れやスイッチング損失、ノイズを発生することなく、交流交流直接変換器を構成する仮想整流器及び仮想インバータの制御を実現することができる。
本発明の第1実施形態を示すブロック図である。 図1における最大/中間/最小順序制御手段の構成図である。 図1における最大/中間/最小順序制御手段の動作を説明するための波形図である。 本発明の第2実施形態を示すブロック図である。 図4における最大/中間/最小順序制御手段の構成図である。 図4における比較手段及び最大/中間/最小順序制御手段の構成図である。 図6の動作を示す波形図である。 先願の制御装置を示すブロック図である。 マトリクスコンバータの出力一相分の回路図である。 他の従来技術における仮想整流器PWMパルス、仮想インバータPWMパルス等の説明図である。 図8における仮想整流器パルス、仮想インバータPWMパルス等の説明図である。 図8におけるスイッチング回数低減対称変形キャリア発生手段の構成図である。
符号の説明
11:台形波指令発生手段
12:キャリア発生手段
13,15:比較手段
16:オンオフ比抽出手段
17:PWMパルス合成手段
18:スイッチング回数低減対称変形キャリア発生手段
20:マトリクスコンバータ
30:負荷
40:最大/中間/最小順序制御手段
41:最大/中間/最小検出手段
42:パルスエッジ検出手段
43:カウンタ
44:最大/中間/最小パルス出力時間記憶手段
45:最大/中間/最小パルス出力手段
51,52:オンオフ比抽出手段
53:整流器/インバータ合成指令発生手段
531:中間電圧正負判別手段
532:セレクタ
533:最大/中間/最小合成指令値発生手段
534:合成指令値選択手段
54:キャリア発生手段
55:比較手段
551,552:比較器
56:最大/中間/最小順序制御手段
561:XOR回路
562:NOT回路
181:中間電圧正負判別回路
182:XOR回路
183:NOT回路
184,188:セレクタ
185:Up/Downカウンタ
186,187:電圧指令レジスタ
S1〜S9:交流スイッチ

Claims (5)

  1. 双方向に電流を制御可能な複数の交流スイッチをオンオフさせることにより、多相の交流電源電圧を任意の大きさ及び周波数の交流電圧に直接変換して負荷に供給する交流交流直接変換装置において、
    前記変換装置の入力電流指令及び出力電圧指令とキャリアとをそれぞれ比較して前記交流スイッチを構成する半導体スイッチング素子の駆動パルスを生成するパルス生成手段と、
    各相電源電圧の大小関係に応じて前記駆動パルスの順序を制御し、負荷に供給される各相電源電圧の順序を変更する順序制御手段と、
    を備え
    前記交流交流直接変換装置を、仮想整流器と仮想インバータとの組み合わせにより想定すると共に、
    前記パルス生成手段は、
    前記仮想整流器の入力電流指令と第1のキャリアとを比較して前記仮想整流器のPWMパルスを生成する手段と、
    前記仮想整流器のPWMパルスのオンオフ比に応じたUp期間、Down期間を有し、かつ、前記第1のキャリアの山、谷のピークを中心として対称な第2のキャリアと前記仮想インバータの出力電圧指令とを比較して前記仮想インバータのPWMパルスを生成する手段と、を備え、
    前記順序制御手段は、
    前記仮想整流器及び前記仮想インバータの各PWMパルス及び前記第1のキャリアを用いて、負荷に供給される各相電源電圧の順序を変更するように各相電源電圧の大小関係に応じて順序を制御したPWMパルスを生成し、出力することを特徴とする交流交流直接変換装置の制御装置。
  2. 請求項1に記載した交流交流直接変換装置の制御装置において、
    前記順序制御手段は、
    あるサンプリング時刻において、前記仮想インバータのPWMパルスを各相電源電圧の大小関係に応じて分配した複数のPWMパルスの出力時間を計測し、次のサンプリング時刻において、前記出力時間を保有する複数のパルスの出力順序を、負荷に供給される各相電源電圧の急変が生じないように変更することを特徴とする交流交流直接変換装置の制御装置。
  3. 双方向に電流を制御可能な複数の交流スイッチをオンオフさせることにより、多相の交流電源電圧を任意の大きさ及び周波数の交流電圧に直接変換して負荷に供給する交流交流直接変換装置において、
    前記変換装置の入力電流指令及び出力電圧指令とキャリアとをそれぞれ比較して前記交流スイッチを構成する半導体スイッチング素子の駆動パルスを生成するパルス生成手段と、
    各相電源電圧の大小関係に応じて前記駆動パルスの順序を制御し、負荷に供給される各相電源電圧の順序を変更する順序制御手段と、
    を備え、
    前記交流交流直接変換装置を、仮想整流器と仮想インバータとの組み合わせにより想定すると共に、
    前記パルス生成手段は、
    三相の電源電圧のうちの中間電圧の極性に応じて前記仮想整流器の入力電流指令と前記仮想インバータの出力電圧指令とを合成して複数の合成指令値を生成する合成指令発生手段を備え、
    前記順序制御手段は、
    前記合成指令値とキャリアとを比較して得たパルスに基づき、負荷に供給される各相電源電圧の順序を変更するように各相電源電圧の大小関係に応じて順序を制御したPWMパルスを生成し、出力することを特徴とする交流交流直接変換装置の制御装置。
  4. 請求項に記載した交流交流直接変換装置の制御装置において
    前記順序制御手段は、
    前記合成指令発生手段から出力された二つの合成指令値に基づいて、負荷に供給される各相電源電圧の急変が生じないように順序を制御したPWMパルスを生成することを特徴とする交流交流直接変換装置の制御装置。
  5. 請求項1〜の何れか1項に記載した交流交流直接変換装置の制御装置において、
    交流交流直接変換装置が三相−三相変換を行うマトリクスコンバータであり、かつ、
    前記順序制御手段は、三相の電源電圧のうち最大相電圧、中間相電圧、最小相電圧の大小関係に応じてパルスの順序を制御することを特徴とする交流交流直接変換装置の制御装置。
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