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JP4603183B2 - 情報入出力システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラム - Google Patents
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JP4603183B2 - 情報入出力システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラム - Google Patents

情報入出力システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報入出力システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ホワイトボードや書き込みシート等の書き込み面に筆記用具を用いて書き込んだ手書きの情報を、専用のスキャナで読み取り、専用のプリンタで記録紙に出力することが可能な電子黒板装置が知られている。これに対し、近年にあっては、電子黒板の書き込み面に情報入力装置を配置して、書き込み面に手書きで書き込んだ情報をリアルタイムでパーソナルコンピュータ等のコンピュータに入力することを可能にした情報入力システムも提供されている。
【0003】
例えば、マイクロフィールド・グラフィックス社製(Microfield Graphics,Inc.)のソフトボードは、ホワイトボード上に情報入力装置を配設して構成され、ホワイトボード上に書かれた文字や絵等のビジュアルデータをコンピュータにリアルタイムで取り込むことを可能にした装置である。このソフトボードを用いて構成された情報入力システムでは、ソフトボードで取り込んだビジュアルデータをコンピュータに入力してCRT(Cathode Ray Tube)に表示したり、液晶プロジェクターを用いて大型のスクリーンに表示したり、プリンタで記録紙に出力すること等が可能となっている。また、ソフトボードが接続されたコンピュータの画面を液晶プロジェクターでソフトボード上に投影し、ソフトボード上でコンピュータを操作することも可能となっている。
【0004】
また、近年においては、文字および画像を表示するための表示装置と、表示装置の前面に情報入力面(タッチパネル面)を配設した情報入力装置と、情報入力装置からの入力に基づいて表示装置の表示制御を行う制御装置とを備え、表示装置および情報入力装置を用いて電子黒板の表示面および書き込み面を構成した情報入出力システムが提供されている。
【0005】
例えば、スマート・テクノロジィズ社製(SMART Technologies Inc.)のスマート2000では、コンピュータに接続された液晶プロジェクターを用いて文字・絵・図形・グラフィックの画像をパネルに投影した状態で、パネルの投影面(表示面)の前面に配設された情報入力装置(書き込み面)を用いて手書きの情報をコンピュータに取り込む処理を行う。そして、コンピュータ内で手書きの情報と画像情報とを合成し、再度、液晶プロジェクターを介してリアルタイムで表示できるようにしている。
【0006】
このような情報入出力システムでは、表示装置によって表示されている画面上の画像に対して、情報入力装置を用いて入力した画像を上書き画像として重ねて表示できるため、会議、プレゼンテーション、教育現場等において既に広く利用されており、その使用効果が高く評価されている。また、このような情報入出力システムに音声・画像等の通信機能を組み込み、遠隔地間を通信回線で接続することにより、電子会議システムとしても利用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前述したような情報入出力システムは、パーソナルコンピュータ等の普及に伴い、情報の入力および表示をするための有力なツールとして位置付けられているが、まだ、完全とはいえず、本格的な実用化に向けていまだ解決されねばならない課題が多々存在する。
【0008】
従来の情報入出力システムには、文章や図等の表示画像上にスタンプ状の画像である「スタンプ用画像」を重ねて貼り付けるようにしたスタンプ描画モードを備えているものがある。ここで、スタンプ描画モードにより表示画像上に貼り付けられる「スタンプ用画像」とは、プレゼンテーション等において所定の言語や文章等についての“重要”、“注意”、“強調”、“秘密”等を報知することを目的として表示される画像情報や矢印、ロゴマーク等の画像情報である。
【0009】
ところで、従来の情報入出力システムにおけるスタンプ描画モードにおいては、「スタンプ用画像」の表示は、表示装置に表示されている画像を直接指示(タッチ)することにより行われている。ところが、スタンプ描画モードの際にタッチされる度にそのタッチされた箇所に「スタンプ用画像」を表示したのでは、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された文章をなぞったりするような場合や、誤って情報入力装置に指が触れてしまって指示位置(タッチ位置)が検出された場合に、意図しないところに「スタンプ用画像」が貼り付けられてしまうという不具合が生じてしまう。そこで、操作者は、このような状態を回避するために、「スタンプ用画像」を所望の位置に貼り付けた後にスタンプ描画モードを解除するようにしている。
【0010】
しかしながら、このような「スタンプ用画像」を所望の位置に貼り付けた後にスタンプ描画モードを解除するような操作は、再び「スタンプ用画像」を所望の位置に貼り付けたい場合等においては、非常に煩わしいものである。
【0011】
本発明の目的は、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画像情報(「スタンプ用画像」)が描画されることを防止し、操作性の向上を図ることができる情報入出力システム、表示制御方法、記憶媒体およびプログラムを提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明の情報入出力システムは、所定の画像を表示する表示装置と、この表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装置と、を備え、前記情報入力装置により入力された情報に基づいて前記表示装置の表示内容の制御を行う情報入出力システムにおいて、前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出した場合、当該検出開始から未検出となるまでの時間を計測する手段であって、前記情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測を継続し、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測を改めて開始する指示時間計測手段と、前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出しなかった場合、前記指示時間計測手段による計測時間が規定時間を超えたか否かを判断する時間比較手段と、前記時間比較手段により前記計測時間が前記規定時間を超えたと判断した場合、前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画する画像情報描画手段と、を備える。
【0013】
したがって、所定物体による情報入力が情報入力装置により検出されると、当該検出開始から未検出となるまでの時間が計測されるが、情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測が継続され、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測が改めて開始され、情報入力が情報入力装置により検出されなくなった場合且つこの計測時間が規定時間を超えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報が描画される。これにより、所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示した場合且つデタッチした場合にのみ画像情報が描画されることになるので、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることが可能になる。また、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された画像等を規定時間以上指示したような場合であっても、その後所定物体による指示位置を移動しさえすれば、画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることが可能になる。
【0014】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の情報入出力システムにおいて、前記規定時間を可変とする規定時間設定手段を備える。
【0015】
したがって、画像情報の描画を許可する規定時間が用途(画像情報)に応じて変更可能になることにより、使い勝手の良いシステムを提供することが可能になる。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載の情報入出力システムにおいて、前記画像情報は、スタンプ用画像である。
【0017】
したがって、所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示する際の動作は、スタンプを押す動作と同様の動作であることから、画像情報をスタンプ用画像とすることで、操作者にとっては動作後の結果を容易に理解することが可能になる。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ用画像を複数記憶するスタンプ用画像記憶手段と、このスタンプ用画像記憶手段により記憶された複数の前記スタンプ用画像の中から一の前記スタンプ用画像を選択可能とするスタンプ用画像選択手段と、を備える。
【0019】
したがって、複数のスタンプ用画像の中から所望のスタンプ用画像を選択することが可能になるので、使い勝手の良いシステムを提供することが可能になる。
【0020】
請求項5記載の発明は、請求項3または4記載の情報入出力システムにおいて、複数の処理モードから所望の処理モードを選択可能な処理モード選択手段を備え、前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モードであるスタンプ描画モードが選択されている場合にのみ前記画像情報描画手段を実行する。
【0021】
したがって、スタンプ用画像の描画を目的としてスタンプ描画モードが選択された場合にのみ、スタンプを押す動作と同様の動作でスタンプ用画像を描画することが可能になるので、意図しない場合にスタンプ用画像が描画されることを防止することが可能になる。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項5記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ描画モードが選択されている場合には、前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示する。
【0023】
したがって、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ描画モードであることを容易に認識することが可能になる。
【0024】
請求項7記載の発明は、請求項6記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルは、スタンプ形状である。
【0025】
したがって、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ描画モードであることを直感的に認識することが可能になる。
【0026】
請求項8記載の発明は、請求項6または7記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力領域を介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の消去を目的とした処理モードであるスタンプ消去モードに移行する。
【0027】
したがって、スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルをダブルクリック操作するだけの簡単な操作で、処理モードがスタンプ描画モードからスタンプ消去モードに切り替えられるので、操作性の向上を図ることが可能になる。特に、表示装置が大型の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がかかるため、有用である。
【0028】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ消去モードが選択されている場合には、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示する。
【0029】
したがって、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ消去モードであることを容易に認識することが可能になる。
【0030】
請求項10記載の発明は、請求項9記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルは、消しゴム形状である。
【0031】
したがって、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ消去モードであることを直感的に認識することが可能になる。
【0032】
請求項11記載の発明は、請求項9または10記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルが表示された状態で前記表示装置に表示されている前記スタンプ用画像上を前記所定物体により指示した場合、その指示された前記スタンプ用画像を消去する。
【0033】
したがって、スタンプ用画像を指示するだけでスタンプ用画像を消去することが可能になるので、簡易で、かつ、誤操作が少ないわかり易い操作によってスタンプ用画像を消去することが可能になる。
【0034】
請求項12記載の発明は、請求項9または10記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力装置を介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モードである前記スタンプ描画モードに移行する。
【0035】
したがって、スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルをダブルクリック操作するだけの簡単な操作で、処理モードがスタンプ消去モードからスタンプ描画モードに切り替えられるので、操作性の向上を図ることが可能になる。特に、表示装置が大型の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がかかるため、有用である。
【0036】
請求項13記載の発明は、請求項8または12記載の情報入出力システムにおいて、前記ダブルクリック操作を識別するためのクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲を設定するダブルクリック識別設定手段を備える。
【0037】
したがって、設定されたクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲に基づき、所定物体による操作がダブルクリック操作か否かを確実に判断することが可能になる。
【0038】
請求項14記載の発明は、請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、前記情報入力装置は、光源から出射された光を薄膜状に成形して投光することにより形成した前記情報入力領域内の光を遮蔽または反射することにより生じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出する。
【0039】
したがって、所定物体の挿入を受け付ける情報入力領域が確実に形成され、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置の提供が可能になる。
【0040】
請求項15記載の発明は、請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、前記情報入力装置は、光源から出射されたビーム光を放射状に走査して投光することにより形成した前記情報入力領域内の光を遮蔽または反射することにより生じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出する。
【0041】
したがって、所定物体の挿入を受け付ける情報入力領域が確実に形成され、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置の提供が可能になる。
【0042】
請求項16記載の発明は、請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、前記情報入力装置は、撮像手段による撮像範囲である前記情報入力領域内を撮像することにより生じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出する。
【0043】
したがって、所定物体の挿入を受け付ける情報入力領域が確実に形成され、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置の提供が可能になる。
【0044】
請求項17記載の発明は、請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、前記情報入力装置は、受光手段とこの受光手段に相対して設けられる発光手段とによる光路をマトリックス状に配することにより形成した前記情報入力領域内の光を遮蔽することにより受光光量が低下した前記受光手段に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出する。
【0045】
したがって、所定物体の挿入を受け付ける情報入力領域が確実に形成され、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置の提供が可能になる。
【0046】
請求項18記載の発明は、請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、前記情報入力装置は、発信手段から発信された表面弾性波を伝播させ、この表面弾性波を反射手段によって受信手段の方向に反射させることにより形成した前記情報入力領域内の表面弾性波を吸収または散乱することにより生じる表面弾性波の減衰量に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出する。
【0047】
したがって、所定物体の挿入を受け付ける情報入力領域が確実に形成され、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置の提供が可能になる。
【0048】
請求項19記載の発明の表示制御方法は、所定の画像を表示する表示装置と、この表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装置と、を備える情報入出力システムに用いられ、前記情報入力装置により入力された情報に基づいて前記表示装置の表示内容の制御を行う表示制御方法において、前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出した場合に当該検出開始から未検出となるまでの時間を計測する際、前記情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測を継続し、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測を改めて開始し、前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出しなかった場合にその計測時間が規定時間を超えたか否かを判断し、前記計測時間が前記規定時間を超えたと判断した場合には前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画する。
【0049】
したがって、所定物体による情報入力が情報入力装置により検出されると、当該検出開始から未検出となるまでの時間が計測されるが、情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測が継続され、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測が改めて開始され、情報入力が情報入力装置により検出されなくなった場合且つこの計測時間が規定時間を超えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報が描画される。これにより、所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示した場合且つデタッチした場合にのみ画像情報が描画されることになるので、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることが可能になる。また、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された画像等を規定時間以上指示したような場合であっても、その後所定物体による指示位置を移動しさえすれば、画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることが可能になる。
【0050】
請求項20記載の発明は、請求項19記載の表示制御方法において、前記規定時間を可変とする。
【0051】
したがって、画像情報の描画を許可する規定時間が用途(画像情報)に応じて変更可能になることにより、使い勝手を良くすることが可能になる。
【0052】
請求項21記載の発明は、請求項19または20記載の表示制御方法において、複数の処理モードから所望の処理モードを選択可能とし、前記画像情報であるスタンプ用画像の描画を目的とした処理モードであるスタンプ描画モードが選択されている場合にのみ前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の前記スタンプ用画像を描画する。
【0053】
したがって、スタンプ用画像の描画を目的としてスタンプ描画モードが選択された場合にのみ、スタンプを押す動作と同様の動作でスタンプ用画像を描画することが可能になるので、意図しない場合にスタンプ用画像が描画されることを防止することが可能になる。
【0054】
請求項22記載の発明は、請求項21記載の表示制御方法において、前記スタンプ描画モードが選択されている場合には、前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示する。
【0055】
したがって、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ描画モードであることを容易に認識することが可能になる。
【0056】
請求項23記載の発明は、請求項22記載の表示制御方法において、前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力装置を介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の消去を目的とした処理モードであるスタンプ消去モードに移行する。
【0057】
したがって、スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルをダブルクリック操作するだけの簡単な操作で、処理モードがスタンプ描画モードからスタンプ消去モードに切り替えられるので、操作性の向上を図ることが可能になる。特に、表示装置が大型の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がかかるため、有用である。
【0058】
請求項24記載の発明は、請求項23記載の表示制御方法において、前記スタンプ消去モードが選択されている場合には、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示する。
【0059】
したがって、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ消去モードであることを容易に認識することが可能になる。
【0060】
請求項25記載の発明は、請求項24記載の表示制御方法において、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルが表示された状態で前記表示装置に表示されている前記スタンプ用画像上を前記所定物体により指示した場合、その指示された前記スタンプ用画像を消去する。
【0061】
したがって、スタンプ用画像を指示するだけでスタンプ用画像を消去することが可能になるので、簡易で、かつ、誤操作が少ないわかり易い操作によってスタンプ用画像を消去することが可能になる。
【0062】
請求項26記載の発明は、請求項24記載の表示制御方法において、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力装置を介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モードである前記スタンプ描画モードに移行する。
【0063】
したがって、スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルをダブルクリック操作するだけの簡単な操作で、処理モードがスタンプ消去モードからスタンプ描画モードに切り替えられるので、操作性の向上を図ることが可能になる。特に、表示装置が大型の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がかかるため、有用である。
【0064】
請求項27記載の発明は、請求項23または26記載の表示制御方法において、前記ダブルクリック操作を識別するためのクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲を設定する。
【0065】
したがって、設定されたクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲に基づき、所定物体による操作がダブルクリック操作か否かを確実に判断することが可能になる。
【0066】
請求項28記載の発明の記憶媒体は、所定の画像を表示する表示装置と、この表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装置と、を備え、前記情報入力装置により入力された情報に基づいて前記表示装置の表示内容の制御をコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータに、前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出した場合、当該検出開始から未検出となるまでの時間を計測する機能であって、前記情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測を継続し、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測を改めて開始する指示時間計測機能と、この指示時間計測機能による計測時間が規定時間を超えたか否かを判断する時間比較機能と、前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出しなかった場合、この時間比較機能により前記計測時間が前記規定時間を超えたと判断した場合、前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画する画像情報描画機能と、を実現させるためのプログラムを記録した。
【0067】
したがって、所定物体による情報入力が情報入力装置により検出されると、当該検出開始から未検出となるまでの時間が計測されるが、情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測が継続され、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測が改めて開始され、情報入力が情報入力装置により検出されなくなった場合且つこの計測時間が規定時間を超えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報が描画される。これにより、所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示した場合且つデタッチした場合にのみ画像情報が描画されることになるので、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることが可能になる。また、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された画像等を規定時間以上指示したような場合であっても、その後所定物体による指示位置を移動しさえすれば、画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることが可能になる。
【0068】
請求項29記載の発明のプログラムは、所定の画像を表示する表示装置と、この表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装置と、を備え、前記情報入力装置により入力された情報に基づいて前記表示装置の表示内容の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出した場合、当該検出開始から未検出となるまでの時間を計測する機能であって、前記情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測を継続し、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測を改めて開始する指示時間計測機能と、この指示時間計測機能による計測時間が規定時間を超えたか否かを判断する時間比較機能と、前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出しなかった場合、この時間比較機能により前記計測時間が前記規定時間を超えたと判断した場合、前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画する画像情報描画機能と、を実現させる。
【0069】
したがって、所定物体による情報入力が情報入力装置により検出されると、当該検出開始から未検出となるまでの時間が計測されるが、情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測が継続され、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測が改めて開始され、情報入力が情報入力装置により検出されなくなった場合且つこの計測時間が規定時間を超えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報が描画される。これにより、所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示した場合且つデタッチした場合にのみ画像情報が描画されることになるので、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることが可能になる。また、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された画像等を規定時間以上指示したような場合であっても、その後所定物体による指示位置を移動しさえすれば、画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることが可能になる。
【0070】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の一形態を図1ないし図31に基づいて説明する。本実施の形態は、情報入出力システムとして、大型の表示装置を装備したいわゆる電子黒板システムを適用した例である。
【0071】
ここで、図1は情報入出力システム1を概略的に示す外観斜視図である。図1に示すように、情報入出力システム1は、表示装置であるプラズマディスプレイパネル(PDP:Plasma Display Panel)2及び情報入力装置3で構成されるパネル部4と、制御装置であるパーソナルコンピュータ等のコンピュータ5,原稿の画像を読み取るためのスキャナ6,画像データを記録紙に出力するプリンタ7,ビデオプレイヤー8(いずれも図2参照)を収納する機器収納部9とを主体に構成されている。
【0072】
PDP2及び情報入力装置3は、PDP2の表示面2a側に情報入力装置3が位置するようにして一体化され、PDP2の表示面2aに情報入力装置3の情報入力領域3aが位置するようにしてパネル部4に収納されている。このように、パネル部4はPDP2及び情報入力装置3を収納して、情報入出力システム1の表示面(PDP2の表示面2a)及び書き込み面(情報入力領域3a)を構成している。なお、PDP2としては、電子黒板として利用可能な40インチや50インチ等の大画面タイプのものが用いられている。また、図示することは省略するが、PDP2にはビデオ入力端子やスピーカーが設けられており、ビデオプレイヤー8をはじめ、その他レーザディスクプレイヤー、DVDプレイヤー、ビデオカメラ等の各種情報機器やAV機器を接続し、PDP2を大画面モニタとして利用することが可能な構成になっている。
【0073】
次に、情報入出力システム1に内蔵される各部の電気的接続について図2を参照して説明する。図2に示すように、情報入出力システム1は、コンピュータ5にPDP2、スキャナ6、プリンタ7、ビデオプレイヤー8をそれぞれ接続し、コンピュータ5によってシステム全体を制御するようにしている。また、コンピュータ5には、指先やペンである指示手段等の所定物体で指示された情報入力領域3a内の位置座標の演算等を行う情報入力装置3用のコントローラ10が接続されており、このコントローラ10を介して情報入力装置3もコンピュータ5に接続されている。また、コンピュータ5を介して情報入出力システム1をネットワーク11に接続することができ、ネットワーク11上に接続された他のコンピュータで作成したデータをPDP2に表示したり、情報入出力システム1で作成したデータを他のコンピュータに転送することも可能になっている。
【0074】
次に、コンピュータ5について説明する。ここで、図3はコンピュータ5に内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。図3に示すように、コンピュータ5は、システム全体を制御するCPU(Central Processing Unit)12と、起動プログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)13と、CPU12のワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)14と、文字・数値・各種指示等の入力を行うためのキーボード15と、カーソルの移動や範囲選択等を行うためのマウス16と、ハードディスク17と、PDP2に接続されておりそのPDP2に対する画像の表示を制御するグラフィックス・ボード18と、ネットワーク11に接続するためのネットワーク・カード(またはモデムでも良い。)19と、コントローラ10・スキャナ6・プリンタ7等を接続するためのインタフェース(I/F)20と、上記各部を接続するためのバス21とを備えている。
【0075】
また、ハードディスク17には、オペレーティング・システム(OS:Operating System)22、コントローラ10を介してコンピュータ5上で情報入力装置3を動作させるためのデバイスドライバ23、描画ソフト・ワードプロセッサソフト・表計算ソフト・プレゼンテーションソフト・キャリブレーションソフトウエア等の各種アプリケーションプログラム24等が格納されている。
【0076】
また、コンピュータ5には、OS22、デバイスドライバ23や各種アプリケーションプログラム24等の各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体26、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置25が搭載されている。
【0077】
各種アプリケーションプログラム24は、コンピュータ5への電源の投入に応じて起動するOS22による制御の下、CPU12によって実行される。例えば、キーボード15やマウス16の所定の操作によって描画ソフトを起動した場合には、PDP2にグラフィックス・ボード18を介して描画ソフトに基づく所定の画像が表示される。また、デバイスドライバ23もOS22とともに起動され、コントローラ10を介した情報入力装置3からのデータ入力が可能な状態になる。このように描画ソフトを起動した状態で情報入力装置3の情報入力領域3aにユーザが指示手段で文字や図形を描いた場合、座標情報が指示手段の記述に基づく画像データとしてコンピュータ5に入力され、例えばPDP2に表示されている画面上の画像に対して上書き画像として重ねて表示される。より詳細には、コンピュータ5のCPU12は、入力された画像データに基づいて線や文字を描画するための描画情報を生成し、入力された座標情報に基づく位置座標に合わせてグラフィックス・ボード18に設けられるビデオメモリ(図示せず)に書き込んでいく。その後、グラフィックス・ボード18が、ビデオメモリに書き込まれた描画情報を画像信号としてPDP2に送信することにより、ユーザが書いた文字と同一の文字が、PDP2に表示されることになる。つまり、コンピュータ5は情報入力装置3をマウス16のようなポインティングデバイスとして認識しているため、コンピュータ5では、描画ソフト上でマウス16を用いて文字を書いた場合と同様な処理が行われることになる。
【0078】
次に、情報入力装置3について詳細に説明する。なお、本実施の形態の情報入出力システム1に適用し得る情報入力装置3としては、検出方式の異なる種々の方式のものが考えられる。そこで、以下においては、情報入力装置3として、検出方式の異なる情報入力装置を数例挙げ、その構成及び原理について説明する。
【0079】
A.第1の情報入力装置
まず、第1の情報入力装置3Aについて図4ないし図8に基づいて説明する。この第1の情報入力装置3Aは、いわゆる再帰光遮蔽方式の情報入力装置である。
【0080】
ここで、図4は第1の情報入力装置3Aの構成を概略的に示す説明図である。図4に示すように、情報入力装置3Aは、PDP2の表示面2aのサイズに対応したサイズで横長の四角形状の情報入力領域3aを備えている。この情報入力領域3aは、手書きにより文字や図形等の入力を可能にする領域である。この情報入力領域3aの下方両端部に位置する角部の近傍には、発光と受光とを行う光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)が所定の取付角度で設けられている。これらの光学ユニット27からは、平面若しくはほぼ平面をなし、例えばL,L,L,・・・,L(R,R,R,・・・,R)といった光(プローブ光)の束で構成される扇形状で薄膜状の光束膜が、情報入力領域3aの全域に行き渡るようにPDP2の表示面2aの表面に沿って平行に投光される。
【0081】
また、情報入力装置3の情報入力領域3aの下部を除く周辺部には、再帰性反射部材28が設けられている。この再帰性反射部材28は、例えば円錐形状のコーナーキューブを多数配列して形成されており、入射した光をその入射角度によらずに所定の位置に向けて反射する特性を有している。例えば、左側光学ユニット27Lから投光されたプローブ光Lは、再帰性反射部材28によって反射され、再び同一光路を辿る再帰反射光L´として左側光学ユニット27Lにより受光されることになる。つまり、再帰性反射部材28によっても情報入力領域3aが形成されている。
【0082】
次に、光学ユニット27について説明する。ここで、図5は光学ユニット27の構造を概略的に示す構成図である。なお、図5はx−z方向を主体に示しているが、二点鎖線で示す部分については同一の構成要素を別方向(x−y方向、又はy−z方向)から見た図である。
【0083】
図5に示すように、光学ユニット27は、投光手段29と受光手段30とを備えている。投光手段29は、スポットをある程度絞ることの可能なLD(Laser Diode:半導体レーザ),ピンポイントLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)等の光源31を備えている。この光源31からPDP2の表示面2aに対して垂直に照射された光は、一方向の倍率のみを変更可能なシリンドリカルレンズ32によってx方向にコリメートされる。シリンドリカルレンズ32によってx方向にコリメートされた光は、シリンドリカルレンズ32とは曲率の分布が直交する2枚のシリンドリカルレンズ33,34によりy方向に対して集光される。つまり、これらのシリンドリカルレンズ群(シリンドリカルレンズ32,33,34)の作用により、光源31からの光を線状に集光した領域がシリンドリカルレンズ34の後方に形成されることになる。ここに、y方向に狭くx方向に細長いスリットを有するスリット板35を配置する。したがって、シリンドリカルレンズ群(シリンドリカルレンズ32,33,34)を通過した光は、スリット板35のスリット位置において、線状の二次光源36を形成する。二次光源36から発した光は、ハーフミラー37で折り返され、PDP2の表示面2aの垂直方向には広がらずに表示面2aの表面に沿った平行光で、表示面2aと平行方向には二次光源36を中心にした扇形状の光束膜となって情報入力領域3aを進行する。換言すれば、扇形状の光が情報入力領域3aを形成する。これらのシリンドリカルレンズ群(シリンドリカルレンズ32,33,34)とスリット板35とによって、集光光学系が形成されている。
【0084】
前述したように、扇形状となって情報入力領域3aを進行した光束膜は、再帰性反射部材28で再帰的に反射され、再び同一光路を辿ってハーフミラー37に戻ることになる。したがって、再帰性反射部材28で再帰的に反射された光束膜も情報入力領域3aを形成する。
【0085】
再帰性反射部材28で反射されてハーフミラー37に戻った再帰反射光は、ハーフミラー37を透過して受光手段30に入射する。受光手段30に入射した再帰反射光は、集光レンズであるシリンドリカルレンズ38を通って線状にされた後、このシリンドリカルレンズ38から距離f(fはシリンドリカルレンズ38の焦点距離)の間隔で設けられたCCD(Charge Coupled Device:受光素子)39において、プローブ光毎に異なる位置で受光される。なお、本実施の形態のCCD(受光素子)39は、1次元CCDであって、その画素数は2,048画素とされている。
【0086】
詳細には、再帰性反射部材28で反射された再帰反射光は、z軸方向ではシリンドリカルレンズ38の作用を受けず、コリメートされたままCCD(受光素子)39に到達する。また、再帰反射光は、PDP2の表示面2aと平行方向では、シリンドリカルレンズ38の中心に集光するように伝搬し、その結果、シリンドリカルレンズ38の作用を受けてシリンドリカルレンズ38の焦点面に設置されたCCD(受光素子)39上に結像する。これにより、CCD(受光素子)39上に再帰反射光の有無に応じて光強度の分布が形成される。すなわち、再帰反射光を指示手段Pで遮った場合、CCD(受光素子)39上の遮られた再帰反射光に相当する位置に光強度が弱い点(後述するピーク点)が生じることになる。再帰反射光を受光したCCD(受光素子)39は、再帰反射光(プローブ光)の光強度分布に基づいた電気信号を生成し、前述したコントローラ10に対して出力する。なお、図5に示すように、二次光源36とシリンドリカルレンズ38とは、ハーフミラー37に対して共に距離dの位置に配設されて共役な位置関係にある。
【0087】
ここで、図6は受光素子39から再帰反射光の光強度分布に基づいた電気信号が入力され、情報入力領域3aを進行する光が遮られた位置の座標を特定する処理を実行するコントローラ10のブロック構成図である。このコントローラ10は、光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)の光源(LD)31の発光制御と、光学ユニット27(左側光学ユニット27L、右側光学ユニット27R)のCCD(受光素子)39からの出力の演算を行うものである。図6に示すように、コントローラ10には、各部を集中的に制御するCPU40が設けられており、このCPU40には、プログラム及びデータを記憶するROM41、各種データを書き換え自在に格納してワークエリアとして機能するRAM42、コンピュータ5に接続するためのインタフェース43、A/D(Analog/Digital)コンバータ44及びLDドライバ45がバス接続されている。また、CPU40には、各種のプログラムコード(制御プログラム)を格納するハードディスク46や不揮発性のメモリであるEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)47がバス接続されている。ここに、CPU40、ROM41及びRAM42によりマイクロコンピュータが構成されている。このようなマイクロコンピュータには、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体49、すなわち、フロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカードなどに記憶されているプログラムコードを読み取る装置であるフロッピーディスクドライブ装置、CD−ROMドライブ装置、MOドライブ装置等のプログラム読取装置48が接続されている。
【0088】
CCD(受光素子)39からの出力を演算する回路として、CCD(受光素子)39の出力端子に、アナログ処理回路51が図のように接続される。CCD(受光素子)39に入射した反射光は、CCD(受光素子)39内で光の強度に応じた電圧値を持つアナログの画像データに変換され、アナログ信号として出力される。このアナログ信号は、アナログ処理回路51で処理された後、A/D(Analog/Digital)コンバータ44によってデジタル信号に変換されてCPU40に渡される。この後、CPU40によって指示手段Pの二次元座標の演算が行われる。
【0089】
ハードディスク46に格納された各種のプログラムコード(制御プログラム)または記憶媒体49に記憶された各種のプログラムコード(制御プログラム)は、コントローラ10への電源の投入に応じてRAM42に書き込まれ、各種のプログラムコード(制御プログラム)が実行されることになる。
【0090】
続いて、制御プログラムに基づいてCPU40によって実行される機能について説明する。ここでは、本実施の形態の情報入力装置3の備える特長的な機能である座標検出処理について以下において具体的に説明する。
【0091】
ここで、図7は情報入力装置3の情報入力領域3a内の一点を指示手段Pで指し示した一例を示す正面図である。図7に示すように、例えば、左側光学ユニット27Lから照射されたL,L,L,・・・,Lといったプローブ光で構成される扇形状の光の中でn番目のプローブ光Lが指示手段Pによって遮られた場合、そのプローブ光Lは再帰性反射部材28に到達することはない。
【0092】
このときCCD(受光素子)39上の光強度分布を考える。ここで、図8はCCD(受光素子)39の検出動作を模式的に示す説明図である。指示手段Pが情報入力領域3a内に挿入されていなければ、CCD(受光素子)39上の光強度分布はほぼ一定であるが、図8に示すように指示手段Pが情報入力領域3a内に挿入されてプローブ光Lが指示手段Pによって遮られた場合、そのプローブ光Lは光学ユニット27のCCD(受光素子)39によって受光されることはないため、プローブ光Lに対応する光学ユニット27のCCD(受光素子)39上の所定の位置Xが光強度の弱い領域(暗点)となる。この光強度の弱い領域(暗点)である位置Xは、CCD(受光素子)39から出力される光強度の波形にピーク点として出現することになるので、CPU40は、このような光強度の波形におけるピーク点の出現を電圧の変化により認識し、この光強度の波形のピーク点となった暗点の位置Xを検出する。
【0093】
また、光強度の波形のピーク点となった暗点位置Xが検出されると、暗点位置XからCCD(受光素子)39の中心画素までの距離が、例えばCCD(受光素子)39の画素番号(例えば、図8においては、画素番号m)に基づいて検出される。
【0094】
光強度の弱い領域(暗点)である位置X(左側光学ユニット27LのCCD(受光素子)39上ではXL,右側光学ユニット27RのCCD(受光素子)39上ではXR)は、遮られたプローブ光の出射/入射角θと対応しており、Xを検出することによりθを知ることができる。即ち、暗点位置XからCCD(受光素子)39の中心画素までの距離をaとすると、θはaの関数として、
θ=tan−1(a/f) ………………………………(1)
と表すことができる。ただし、fはシリンドリカルレンズ38の焦点距離である。ここで、左側光学ユニット27LにおけるθをθL、aをXLと置き換える。
【0095】
さらに、図7において、左側光学ユニット27Lと情報入力領域3aとの幾何学的な相対位置関係の変換係数gにより、指示手段Pと左側光学ユニット27Lとのなす角度θLは、(1)式で求められるXLの関数として、
θL=g(θL) ………………………………(2)
ただし、θL=tan−1(XL/f)
と表すことができる。
【0096】
同様に、右側光学ユニット27Rについても、上述の(1)(2)式中の記号Lを記号Rに置き換えて、右側光学ユニット27Rと情報入力領域3aとの幾何学的な相対位置関係の変換係数hにより、
θR=h(θR) ………………………………(3)
ただし、θR=tan−1(XR/f)
と表すことができる。
【0097】
ここで、左側光学ユニット27LのCCD(受光素子)39の中心位置と右側光学ユニット27RのCCD(受光素子)39の中心位置との距離を図7に示すwとすると、情報入力領域3a内の指示手段Pで指示した点の2次元座標(x,y)は、三角測量の原理により、
x=w・tanθR/(tanθL+tanθR) ………………(4)
y=w・tanθL・tanθR/(tanθL+tanθR) ……(5)
として算出することができる。
【0098】
これらの(1)(2)(3)(4)(5)式は制御プログラムの一部として予めハードディスク46や記憶媒体49に格納されており、(1)(2)(3)(4)(5)式により、指示手段Pの位置座標(x,y)は、XL,XRの関数として算出される。すなわち、左側光学ユニット27LのCCD(受光素子)39上の暗点の位置と右側光学ユニット27RのCCD(受光素子)39上の暗点の位置とを検出することで、指示手段Pの位置座標(x,y)が算出されることになる。
【0099】
このようにして算出された指示手段Pの位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることになる。
【0100】
そして、このような情報入力装置3Aによれば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、高い描画感を実現することが可能になっている。
【0101】
B.第2の情報入力装置
次に、第2の情報入力装置3Bについて図9ないし図11に基づいて説明する。なお、第1の情報入力装置3Aで説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。
【0102】
この第2の情報入力装置3Bは、いわゆる再帰光反射方式の情報入力装置である。
【0103】
ここで、図9は情報入力装置3Bに用いられる指示手段61を示す斜視図である。また、図10は情報入力装置3Bの情報入力領域3a内の一点を指示手段61で指し示した一例を示す正面図である。図9に示すように、情報入力装置3Bの情報入力領域3a内の一点を指し示すために用いられる指示手段61の先端近傍には、再帰性反射部材62が設けられている。この再帰性反射部材62は、例えば円錐形状のコーナーキューブを多数配列して形成されており、入射した光をその入射角度によらずに所定の位置に向けて反射する特性を有している。例えば、左側光学ユニット27Lから投光されたプローブ光Lは、図10に示すように、再帰性反射部材62によって反射され、再び同一光路を辿る再帰反射光L´として左側光学ユニット27Lにより受光されることになる。そのため、図10に示すように、情報入力装置3Bにおいては、前述した情報入力装置3Aのように情報入力領域3aに再帰性反射部材28を設ける必要はない。なお、指示手段61はペン状の形状をしており、光沢のある金属製よりゴムやプラスチックなどの材質が望ましい。
【0104】
したがって、このような指示手段61の再帰性反射部材62を備えた先端近傍を情報入力装置3Bの情報入力領域3aの適当な位置(x,y)に挿入し、例えば左側光学ユニット27Lから投光された扇形状の光束膜の中のプローブ光Lが指示手段61の再帰性反射部材62によって反射された場合、その再帰反射光L´は左側光学ユニット27LのCCD(受光素子)39によって受光される。このようにしてCCD(受光素子)39が再帰反射光L´を受光した場合には、再帰反射光L´に対応するCCD(受光素子)39上の所定の位置Dnが光強度の強い領域(明点)となる。つまり、図11に示すように、CCD(受光素子)39上では位置Dnの位置に光強度が強い領域が生じ、CCD(受光素子)39からの光の強度分布の形状にはピークが出現する。このピークが出現する位置Dnは反射されたプローブ光の出射/入射角θnと対応しており、Dnを検出することによりθnを知ることができる。つまり、このような再帰光反射方式の情報入力装置3Bの場合も、前述した再帰光遮蔽方式の情報入力装置3Aと同様に、光強度の波形に出現するピークに基づく三角測量の手法により指示手段61の位置座標(x,y)が算出されることになる。
【0105】
このようにして算出された指示手段61の位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることになる。
【0106】
そして、このような情報入力装置3Bによれば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、高い描画感を実現することが可能になっている。
【0107】
C.第3の情報入力装置
次に、第3の情報入力装置3Cについて図12ないし図14に基づいて説明する。なお、第1の情報入力装置3Aで説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。
【0108】
この第3の情報入力装置3Cは、第1の情報入力装置3Aにおける光学ユニットの変形例である。詳細には、第1の情報入力装置3Aで用いた光学ユニット27においては扇形状の光束膜を投光して情報入力領域を形成したが、情報入力装置3Cにおいては、ポリゴンミラー等の回転走査系を有しており、その回転走査系によって光源から出射された光ビームを放射状に投光して情報入力領域を形成する光学ユニット70を用いるものである。
【0109】
ここで、図12は光学ユニット70を概略的に示す平面図である。図12に示すように、光学ユニット70は、駆動回路(図示せず)を有してレーザ光を出射する光源であるLD(Laser Diode:半導体レーザ)71とハーフミラー72とポリゴンミラー73と集光レンズ74とで構成される投光手段70aと、受光素子75とが備えられている。受光素子75は、集光レンズ74から距離f(fは集光レンズ74の焦点距離)の間隔で設けられたPD(Photo Diode)で構成されている。このような光学ユニット70は、LD71から出射したレーザ光をハーフミラー72で折り返した後、パルスモータ(図示せず)により所定の角速度ωtで回転駆動されるポリゴンミラー73によって放射状に順次反射する。したがって、光学ユニット70は、ビーム光を放射状に繰り返し投光することになる。つまり、2つの光学ユニット70から放射状に投光されるビーム光によって情報入力領域3aが形成されることになる。一方、反射されて光学ユニット70に入射したビーム光は、ポリゴンミラー73によって反射され、ハーフミラー72に到達する。ハーフミラー72に到達した反射ビーム光は、ハーフミラー72を透過して受光素子75に到達し、電気信号に変換される。
【0110】
次に、このような光学ユニット70を第1の情報入力装置3Aで用いた光学ユニット27に代えて適用した情報入力装置3Cについて説明する。図13に示すように、情報入力領域3a中の或る位置に指示手段Pが挿入されてあるビーム光が遮蔽されると、そのビーム光は再帰性反射部材28で反射されることはないことから、受光素子75に到達することはない。このように情報入力領域3a中の或る位置に指示手段Pが挿入されてあるビーム光が遮蔽された場合、受光素子75からの光の強度分布の形状にはディップが出現する。
【0111】
各部の電気的接続等については技術的に公知であるため詳細な説明は省略するが、図14に示すように、情報入力領域3aに指示手段Pが挿入されていない場合には光強度は“I=I”を示すが、情報入力領域3aに指示手段Pが挿入されて受光素子75に再帰光が戻らない場合には光強度は“I=I”を示すことになる。このように光強度が“I=I”である部分が、ディップである。なお、図14中、時間t=tは、ポリゴンミラー73の回転の基準位置であって、回転走査されるビーム光が所定の角度に達した時点である。
【0112】
したがって、光強度が“I=I”となった時間tをtであるとすれば、情報入力領域3aに挿入された指示手段Pにより遮蔽されたビーム光の出射角度θは、
θ=ω(t−t)=ω△t
として算出される。つまり、左右それぞれに設けられた光学ユニット70(70L、70R)において情報入力領域3aに挿入された指示手段Pにより遮蔽されたビーム光の出射角度θ(θnL,θnR)が算出され、それらの出射角度θ(θnL,θnR)に基づく三角測量の手法によって指示手段Pを挿入した位置座標(x,y)が算出されることになる。
【0113】
このようにして算出された指示手段Pの位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることになる。
【0114】
そして、このような情報入力装置3Cによれば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、高い描画感を実現することが可能になっている。
【0115】
D.第4の情報入力装置
次に、第4の情報入力装置3Dについて図15ないし図16に基づいて説明する。なお、第2の情報入力装置3B及び第3の情報入力装置3Cで説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。
【0116】
この第4の情報入力装置3Dは、第2の情報入力装置3Bにおける光学ユニットの変形例である。詳細には、第2の情報入力装置3Bで用いた光学ユニット27においては扇形状の光束膜を投光して情報入力領域を形成したが、第4の情報入力装置3Dにおいては、ポリゴンミラー等の回転走査系を有しており、その回転走査系によって光源から出射された光ビームを放射状に投光して情報入力領域を形成する光学ユニット70を用いるものである。なお、光学ユニット70についての説明は、第3の情報入力装置3Cで説明したのでここでは省略する。
【0117】
このような光学ユニット70を第2の情報入力装置3Bで用いた光学ユニット27に代えて適用した情報入力装置3Dについて説明する。図15に示すように、情報入力領域3a中の或る位置に指示手段61が挿入された場合、所定のビーム光が指示手段61の再帰性反射部材62において再帰反射され、そのビーム光は受光素子75に到達する。このように情報入力領域3a中の或る位置に指示手段61が挿入されてあるビーム光が再帰反射された場合、受光素子75からの光の強度分布の形状にはピークが出現する。
【0118】
各部の電気的接続等については技術的に公知であるため詳細な説明は省略するが、図16に示すように、情報入力領域3aに指示手段61が挿入されていない場合には光強度は“I=I”を示すが、情報入力領域3aに指示手段61が挿入されて受光素子75に再帰光が到達した場合には光強度は“I=I”を示すことになる。このように光強度が“I=I”である部分が、ピークである。なお、図16中、時間t=tは、ポリゴンミラー73の回転の基準位置であって、回転走査されるビーム光が所定の角度に達した時点である。
【0119】
したがって、光強度が“I=I”となった時間tをtであるとすれば、情報入力領域63に挿入された指示手段61により再帰反射されたビーム光の出射角度θは、
θ=ω(t−t)=ω△t
として算出される。つまり、左右それぞれに設けられた光学ユニット70(70L、70R)において情報入力領域3aに挿入された指示手段61により再帰反射されたビーム光の出射角度θ(θnL,θnR)が算出され、それらの出射角度θ(θnL,θnR)に基づく三角測量の手法によって指示手段61を挿入した位置座標(x,y)が算出されることになる。
【0120】
このようにして算出された指示手段61の位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることになる。
【0121】
そして、このような情報入力装置3Dによれば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、高い描画感を実現することが可能になっている。
【0122】
E.第5の情報入力装置
次に、第5の情報入力装置3Eについて図17ないし図18に基づいて説明する。この第5の情報入力装置3Eは、情報入力領域内の画像情報を撮像カメラにより取り込んで、その取り込まれた画像情報の内の一部に基づいて位置座標を検出するいわゆるカメラ撮像方式の情報入力装置である。
【0123】
ここで、図17は情報入力装置3Eの構成を概略的に示す正面図である。情報入力装置3Eの情報入力領域3aの上方両端部には、撮像手段である撮像カメラ82が距離wを隔てて設けられている。撮像カメラ82には、CCD(Charge Coupled Device)である受光素子83と結像光学レンズ84とが、距離fを隔てて設けられている。これらの撮像カメラ82の撮像画角は約90度であり、情報入力領域3aを撮影範囲とするようにそれぞれ設置されている。また、撮像カメラ82は座標入力面を形成するPDP2の表示面2aから所定の距離となるように設置されており、その光軸はPDP2の表示面2aに平行である。
【0124】
加えて、情報入力領域3aの上部を除く周縁部であって撮像カメラ82の撮像画角を妨げずに撮影視野全体を覆う位置には、背景板85が設けられている。この背景板85は、情報入力領域3aの中央にその面を向け、PDP2の表示面2aに対して略垂直に設けられる。この背景板85は、例えば一様な黒色とされている。
【0125】
撮像カメラ82の信号と指示手段Pとの関係を図18に示す。図18に示すように、指示手段Pが情報入力領域3aに挿入された場合、その指示手段Pは撮像カメラ82に撮影され、指示手段Pの像が撮像カメラ82の受光素子83上に形成される。情報入力装置3Eのように背景板85が黒色であって、指を指示手段Pとして用いるような場合には、指示手段Pは背景板85に比べて高い反射率を有することになるので、受光素子83の指示手段Pに相当する部分は、光強度の強い領域(明点)となる。
【0126】
各部の電気的接続等については技術的に公知であるため詳細な説明は省略するが、図18に示すように、情報入力領域3aに指示手段Pが挿入された場合には、受光素子83からの光の強度分布の形状にはピークが出現する。このピークが出現する位置Dnは、結像光学レンズ84の主点からの指示手段Pの見かけの角度θnに対応しており、θnはDnの関数として、
θn=arctan (Dn/f)
と表すことができる。つまり、このようなカメラ撮像方式の情報入力装置3Eの場合も、前述した情報入力装置3A等と同様に、光強度の波形に出現するピークに基づく三角測量の手法により指示手段Pの位置座標(x,y)が算出されることになる。
【0127】
このようにして算出された指示手段Pの位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることになる。
【0128】
なお、指示手段Pとしては、自身が発光する発光素子付きの専用ペン等も適用することができる。
【0129】
そして、このような情報入力装置3Eによれば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、高い描画感を実現することが可能になっている。
【0130】
F.第6の情報入力装置
次に、第6の情報入力装置3Fについて図19ないし図20に基づいて説明する。この第6の情報入力装置3Fは、三角測量によって座標を検出するものではなく、直交する2軸の座標を直接検出するいわゆるLEDアレイ方式の情報入力装置である。
【0131】
ここで、図19は情報入力装置3Fの構成を概略的に示す正面図である。図19に示すように、情報入力装置3Fは、Xm個の発光手段である発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)91を水平方向に一定間隔で配置した発光素子列92と、これに1対1に対応したXm個の受光手段であるフォトトランジスタ93を一定間隔で対向配置した受光素子列94と、Yn個のLED91を垂直方向に一定間隔で配置した発光素子列95と、これに1対1に対応したYn個のフォトトランジスタ93を一定間隔で対向配置した受光素子列96とを備えている。そして、これらの発光素子列92と、受光素子列94と、発光素子列95と、受光素子列96とにより囲まれた空間部分が、情報入力領域3aとされている。つまり、情報入力領域3a内には、水平方向に形成されるm個の光路と垂直方向に形成されるn個の光路とがマトリクス状に交差可能となっている。なお、情報入力領域3aは、PDP2の表示面2aのサイズに対応したサイズであって横長の四角形状に形成されており、手書きにより文字や図形等の入力を可能にする領域である。
【0132】
そして、この情報入力領域3aの或る位置に指等の指示手段Pが挿入された場合には、指示手段Pにより所定の光路が遮られるため、その遮蔽光路にある受光素子列94のフォトトランジスタ93及び受光素子列96のフォトトランジスタ93の受光光量がそれぞれ低下することになる。
【0133】
各部の電気的接続等については技術的に公知であるため詳細な説明は省略するが、図20に示すように、情報入力領域3aに指示手段Pが挿入されていない場合には各フォトトランジスタ93の光強度は“I=i”を示すが、情報入力領域3aに指示手段Pが挿入されて光路が遮られた場合には、その遮蔽光路にあるフォトトランジスタ93の光強度は“I=i”を示すことになる。このように光強度が“I=i”である部分をディップという。なお、図20中、横軸はフォトトランジスタ93の位置に相当し、実際にはフォトトランジスタ93の光出力を逐次読みとる走査時間である。
【0134】
そして、受光光量が低下した受光光量が低下した受光素子列94のフォトトランジスタ93及び受光素子列96のフォトトランジスタ93の位置に相当するディップ位置を検出し、指示手段Pにより指示された位置座標(x,y)を算出する。実際には、基準位置t=tからのディップ位置が検出されるまでの時間tや、図20で示した波形をメモリに取り込み、メモリ内のデータに対してディップ位置に相当するメモリ番地としてディップの位置を検出することになる。
【0135】
このようにして算出された指示手段Pの位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることになる。
【0136】
そして、このような情報入力装置3Fによれば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、高い描画感を実現することが可能になっている。
【0137】
G.第7の情報入力装置
次に、第7の情報入力装置3Gについて図21ないし図22に基づいて説明する。この第7の情報入力装置3Gは、いわゆる超音波弾性波方式の情報入力装置である。
【0138】
ここで、図21は情報入力装置3Gの構成を概略的に示す正面図である。図21に示すように、情報入力装置3Gは、透明な基板100を有すると共に、指先やペン等の指示手段P(図22参照)で文字・図形等を書き込むための書き込み面(情報入力領域)3aとなる基板100の一つの面に、表面弾性波を発信する発信手段である発信用トランスデューサ102と、発信用トランスデューサ102から発信された表面弾性波を受信する受信手段である受信用トランスデューサ103と、発信用トランスデューサ102から発信された表面弾性波をそれぞれ反射し、受信用トランスデューサ103に表面弾性波を導く反射手段である反射アレイ104・105と、同様に、表面弾性波を発信する発信用トランスデューサ106と、発信用トランスデューサ106から発信された表面弾性波を受信する受信用トランスデューサ107と、発信用トランスデューサ106から発信された表面弾性波をそれぞれ反射し、受信用トランスデューサ107に表面弾性波を導く反射アレイ108・109とを有している。なお、情報入力領域3aはPDP2の画面サイズに対応したサイズを有している。
【0139】
図21において、発信用トランスデューサ102・106および受信用トランスデューサ103・107は、それぞれケーブル110およびコネクタ111を介してコントローラ10に接続されている。ケーブル110は、基板100の端部に沿って発信用トランスデューサ102・106および受信用トランスデューサ103・107まで最短距離を通るように配線することが好ましいが、ここでは図示を省略する。
【0140】
基板100としては、透明で表面弾性波を伝播することが可能なものであれば、ガラス,プラスチック等、いかなる種類の材料を用いることにしても良い。また、例えば、基板100をガラス基板とした場合、反射アレイ104・105・108・109は、ガラスペーストをスクリーン印刷した後、ガラス基板100を所定の温度で焼成して形成される。
【0141】
続いて、ユーザが指先またはペン等の指示手段Pで情報入力領域3aをタッチした場合に、そのタッチ位置の座標を特定する方法の概略を説明する。図22は、タッチ位置の座標を特定する処理を説明するための説明図である。図22において、発信用トランスデューサ102および受信用トランスデューサ103はタッチ位置のX軸方向の位置を検出するために用いられ、発信用トランスデューサ106および受信用トランスデューサ107はタッチ位置のY軸方向の位置を検出するために用いられる。ここでは、説明の便宜上、X軸方向の位置を検出する処理を中心に説明する。
【0142】
タッチ位置の座標を特定する処理は、情報入力装置3Gおよびコントローラ10によって実行される。発信用トランスデューサ102は、コントローラ10から電気信号を入力し、入力した電気信号を機械振動に変換する。その結果、基板100の情報入力領域3aの表面または界面に沿って伝播する表面弾性波が発生する。
【0143】
発信用トランスデューサ102によって発生された表面弾性波は、反射アレイ104を構成する各反射素子により、発信用トランスデューサ102に近い方から順次90度反射され、情報入力領域3aを伝播していくことになる。すなわち、反射アレイ104を構成する各反射素子により、表面弾性波の一部が反射され、一部が透過するという現象が繰り返され、情報入力領域3aの全面にわたって表面弾性波が伝播していく。反射アレイ104の構成する各反射素子によって反射された表面弾性波は、情報入力領域3aの縦方向に平行に、かつ反射させられた反射素子の位置に基づく時間差を持って情報入力領域3aを伝播していく。そして、反射アレイ105は、情報入力領域3aを伝播してきた表面弾性波を90度反射し、反射した表面弾性波を受信用トランスデューサ103に導く。
【0144】
受信用トランスデューサ103は、表面弾性波を受信して電気信号に変換し、コントローラ10に入力する。コントローラ10は、入力した電気信号を増幅した後、整流およびA/D変換処理を行う。そして、コントローラ10は、A/D変換した信号を時間軸に沿って信号処理することにより、情報入力領域3aにおけるX軸方向の位置を時間に対応させる。
【0145】
例えば、図22に示すように、ユーザが情報入力領域3aの任意の位置を指先(指示手段P)でタッチしたものとする。この場合、タッチ位置を伝播している表面弾性波は指先によって吸収または散乱され、大きな減衰を受けることになる。このような減衰を受けた時点を上述した信号処理の結果に基づいて特定することにより、タッチ位置のX軸方向における位置を特定することができる。具体的には、図22に示すように、情報入力領域3aを横切る実線がタッチ位置のX軸方向における位置として特定される。
【0146】
タッチ位置のY軸方向の位置についても、発信用トランスデューサ106,受信用トランスデューサ107および反射アレイ108・109を用いてX軸方向の位置を特定する処理と同様の処理を行うことによって特定することができる。具体的には、図22に示すように、情報入力領域3aを横切る点線がタッチ位置のY軸方向における位置として特定される。
【0147】
このようにして特定された指示手段Pの位置座標(x,y)は、コントローラ10を介してコンピュータ5へと出力され、所定の処理に用いられることになる。
【0148】
そして、このような情報入力装置3Gによれば、情報入力領域3aにおいて、無視差、完全透明、高い描画感を実現することが可能になっている。
【0149】
以上、本実施の形態の情報入出力システム1に適用し得る情報入力装置3として、再帰光遮蔽方式の情報入力装置3A、再帰光反射方式の情報入力装置3B、回転走査系を有する再帰光遮蔽方式の情報入力装置3C、回転走査系を有する再帰光反射方式の情報入力装置3D、カメラ撮像方式の情報入力装置3E、LEDアレイ方式の情報入力装置3F、超音波弾性波方式の情報入力装置3Gについて、その構成及び原理を説明したが、これらは本実施の形態の情報入出力システム1に適用し得る情報入力装置3の一例であって、本発明はこれらの方式に限定されるものではなく、本発明は、例えばアナログ容量結合方式、感圧方式等を含む情報入力装置全般について適用されることは言うまでもない。
【0150】
続いて、本実施の形態の情報入出力システム1において実行される各種アプリケーションプログラム24の1つである描画ソフトにおける情報入力装置3を介して描画した所定の画像をPDP2に表示する表示処理の内、従来の情報入出力システムによって行なわれている処理と同様の処理についてはその説明を省略し、情報入出力システム1が備える特長的な機能に関連する機能について以下に概略的に説明する。
【0151】
ここで、図23は描画ソフトの起動時における初期画面G1を示す平面図である。図23に示すように、描画ソフトの起動時においてPDP2に表示される初期画面G1には、スタンプ描画モードを選択するための処理モード選択手段を実現するスタンプボタンB1と、スタンプ設定ボタンB2とが選択可能なツールバーT1が表示される。このようにツールバーT1が表示されている状態で、操作者によってスタンプ設定ボタンB2がタッチされた場合(タッチには、光学式の情報入力装置3の情報入力領域3aに対する指示部材の挿入状態も含む。以下、同様)には、図24に示すようなスタンプ設定画面G2がPDP2にポップアップ表示されることになる。
【0152】
ここで、スタンプ設定画面G2には、所望の「スタンプ用画像」ST(ST1〜ST3)を選択させるために「スタンプ用画像」STを一覧表示するスタンプ選択ボタンB3が設けられている。つまり、スタンプ選択ボタンB3がスタンプ用画像選択手段を実現することになる。この「スタンプ用画像」STは、プレゼンテーション等において所定の言語や文章等についての“重要”、“注意”、“強調”、“秘密”等を報知することを目的として表示される画像情報や矢印、ロゴマーク等の画像情報である。このような「スタンプ用画像」STは、描画ツール等により作成された画像であって、コンピュータ5のハードディスク17の所定領域に記憶されている。ここに、スタンプ用画像記憶手段が実現されている。そして、スタンプ設定画面G2には、この「スタンプ用画像」STをハードディスク17に登録するための登録ボタンB4と、「スタンプ用画像」STをハードディスク17から削除するための削除ボタンB5とが設けられている。このように複数の「スタンプ用画像」STの中から所望の「スタンプ用画像」STを選択することが可能になっているので、使い勝手の良いシステムを提供することが可能になる。
【0153】
また、スタンプ設定画面G2には、「スタンプ用画像」STのPDP2への表示を確定する迄のスタンプ確定時間(規定時間)を設定する規定時間設定手段を実現するスタンプ確定時間設定ボタンB6が設けられている。これにより、「スタンプ用画像」ST等の画像情報の描画を許可する規定時間が用途(画像情報)に応じて変更可能になる。
【0154】
さらに、スタンプ設定画面G2には、いわゆるダブルクリックを認識するためのクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲(最初のクリック座標を円の中心とし2度目の座標との差を半径とする範囲)を設定するためのダブルクリック設定ボタンB7が設けられている。なお、ダブルクリック設定ボタンB7においては、そのボタン領域内(円内)において実際にダブルクリックを実行することにより設定可能とされている。ここに、ダブルクリック識別設定手段が実現されている。
【0155】
なお、以下の説明においては、上述したようなスタンプ設定画面G2おいて、スタンプ選択ボタンB3により「スタンプ用画像」ST1が選択され、スタンプ確定時間設定ボタンB6によりスタンプ確定時間が“2秒”に設定されたものとして説明する。
【0156】
続いてツールバーT1が表示されている状態で操作者によってスタンプボタンB1がタッチされた場合、つまりスタンプ描画モード下においてCPU12が制御プログラムに基づいて実行するスタンプ処理について説明する。
【0157】
なお、スタンプボタンB1がタッチされてスタンプ描画モードになった場合には、図25に示すようなスタンプ描画画面G3がPDP2に表示される。スタンプ描画画面G3には、スタンプ描画モードを選択するためのスタンプボタンB8と、スタンプ消去モードを選択するための消しゴムボタンB9と、編集モードを選択するための編集ボタンB10と、印刷モードを選択するための印刷ボタンB11とが選択可能なツールバーT2が表示される。図25に示すように、スタンプ描画モード下においては、スタンプボタンB8は他のボタンB9〜B11に比較して色彩が反転状態になっている。また、スタンプ描画画面G3においては、図25に示すようなスタンプ描画モード特有のカーソルであるスタンプ型カーソルZ1が表示される。このようにスタンプ型カーソルZ1を表示することで、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ描画モードであることを直感的に認識することが可能になっている。
【0158】
ここで、図26はスタンプ処理の流れを概略的に示すフローチャートである。なお、スタンプ処理は、初期状態においてはスタンプ描画モードに設定されているものとする。図26に示すように、CPU12は、情報入力装置3での指示手段によるタッチがあるまで待機し、情報入力装置3から送信された位置座標によって情報入力装置3の情報入力領域3aの所定位置がタッチされたと判断した場合には(ステップS1のY)、当該位置座標をRAM14に保存する(ステップS2)。
【0159】
次いで、ステップS2においてRAM14に保存した位置座標と直前にRAM14に保存した位置座標とを比較し、それらの位置座標が略同一位置である停止座標範囲内(手ぶれ、座標検出精度による検出座標の違い程度の差以内)であると判断された場合には(ステップS3のY)、指示手段は停止状態であるものとして、RAM14の所定のカウンタエリアにおいて停止時間を“1”インクリメントして(ステップS4)、ステップS1に戻る。なお、1カウントは、座標検出周期(例えば、20ms)である。
【0160】
一方、ステップS2においてRAM14に保存した位置座標と直前にRAM14に保存した位置座標とを比較し、それらの位置座標が略同一位置である停止座標範囲内でないと判断された場合には(ステップS3のN)、RAM14の所定のカウンタエリアの停止時間をゼロクリアして(ステップS5)、ステップS1に戻る。なお、RAM14に直前の位置座標が保存されていない場合も、RAM14の所定のカウンタエリアの停止時間をゼロクリアして(ステップS5)、ステップS1に戻る。
【0161】
以上のようなステップS1〜S5は、情報入力装置3の情報入力領域3aの所定位置がデタッチ(デタッチには、光学式の情報入力装置3の情報入力領域3aに対する指示部材の非挿入状態も含む。以下、同様)されたと判断されるまで(ステップS6のY)、繰り返される。ここに、指示時間計測手段の機能が実行される。
【0162】
その後、情報入力装置3から位置座標が送信されなくなることによって情報入力装置3の情報入力領域3aの所定位置がデタッチされたと判断した場合には(ステップS6のY)、ステップS7に進み、RAM14の所定のカウンタエリアの停止時間とスタンプ確定時間とを比較する。ここに、時間比較手段の機能が実行される。ここでは、スタンプ確定時間がスタンプ確定時間設定ボタンB6により“2秒”に設定されていることから、RAM14の所定のカウンタエリアの停止時間が“2秒”以上である場合には(ステップS7のY)、ステップS8に進み、スタンプ描画を実行する。ここに、画像情報描画手段の機能が実行される。なお、スタンプ描画は、「スタンプ用画像」ST1を描画する領域の画像をRAM14に一時的に保存した後、「スタンプ用画像」ST1を描画するものである。
【0163】
ここで、図27はスタンプ描画が実行された画面の一例を示す説明図である。図27に示すように、PDP2には、スタンプ型カーソルZ1の位置に「スタンプ用画像」ST1が描画されている。
【0164】
つまり、本実施の形態においては、画面の所定位置にタッチした状態がスタンプ確定時間以上継続した場合において、デタッチされた際に「スタンプ用画像」ST1を描画することになる。このような指示手段Pにより情報入力領域3a内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示する際の動作は、スタンプを押す動作と同様の動作であることから、画像情報が「スタンプ用画像」STである場合には、操作者にとっては動作後の結果を容易に理解することが可能になっている。
【0165】
スタンプ描画を実行した後は、RAM14の所定のカウンタエリアの停止時間をゼロクリアして(ステップS9)、ステップS1に戻る。
【0166】
一方、RAM14の所定のカウンタエリアの停止時間が“2秒”以上でない場合には(ステップS7のN)、ステップS10に進み、ダブルクリックがなされたか否かを判断する。ダブルクリックがなされたか否かの判断は、ダブルクリック設定ボタンB7により予め設定されたクリック間隔時間及びクリック座標差の有効範囲との比較により行われる。
【0167】
直前のデタッチ位置と当該デタッチ位置とにおけるクリック間隔時間及びクリック座標差が、ダブルクリック設定ボタンB7により予め設定された有効範囲内である場合には(ステップS10のY)、ステップS11に進み、そのダブルクリックがスタンプ描画画面G3のどこでなされたかを判断する。
【0168】
図28に示すように、スタンプ型カーソルZ1上でダブルクリックが実行された場合には(ステップS11のY)、ステップS12に進み、スタンプ消去モードに移行する。ここで、スタンプ消去モードは、ツールバーT2の消しゴムボタンB9が操作された場合に選択されるスタンプ消去モードと同一モードである。したがって、スタンプ描画モードが選択されていることを示すスタンプ型カーソルZ1をダブルクリック操作するだけの簡単な操作で、処理モードがスタンプ描画モードからスタンプ消去モードに切り替えられるので、操作性の向上を図ることが可能になる。特に、表示装置が大型の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がかかるため、有用である。
【0169】
このようにスタンプ描画モードからスタンプ消去モードに移行した場合には、スタンプ描画画面G3においては、図29に示すようなスタンプ消去モード特有のカーソルである消しゴム型カーソルZ2が表示される。このように消しゴム型カーソルZ2を表示することで、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ消去モードであることを直感的に認識することが可能になっている。
【0170】
また、スタンプ消去モード下においては、図30(a)に示すように消しゴム型カーソルZ2を描画されている「スタンプ用画像」ST1の上に位置させることにより(ステップS15のY)、図30(b)に示すようにその「スタンプ用画像」ST1が消去され、RAM14に一時的に保存されていた「スタンプ用画像」ST1を描画する前の画像を再描画することになる(ステップS16)。したがって、「スタンプ用画像」STを指示するだけで「スタンプ用画像」STを消去することが可能になるので、簡易で、かつ、誤操作が少ないわかり易い操作によって「スタンプ用画像」STを消去することが可能になる。
【0171】
一方、図31に示すように、消しゴム型カーソルZ2上でダブルクリックが実行された場合には(ステップS11のN、ステップS13のY)、ステップS14に進み、スタンプ描画モードに移行する。ここで、スタンプ描画モードは、ツールバーT2のスタンプボタンB8が操作された場合に選択されるスタンプ描画モードと同一モードである。このようにスタンプ消去モードからスタンプ描画モードに移行した場合には、スタンプ描画画面G3においては、再び図25に示すようなスタンプ描画モード特有のカーソルであるスタンプ型カーソルZ1が表示され、「スタンプ用画像」ST1の描画が可能になる。
【0172】
なお、ダブルクリックがなされた場所が、スタンプ型カーソルZ1上でも消しゴム型カーソルZ2上でもない場合には(ステップS13のN)、ステップS1に戻る。
【0173】
ここに、指示手段により指示された情報入力領域3a内の位置座標が情報入力装置3により検出されると、当該検出開始から未検出となるまでの時間が計測され、この計測時間が規定時間を超えた場合にのみ、PDP2の当該位置座標に対応する位置に「スタンプ用画像」STが描画される。これにより、指示手段により情報入力領域3a内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示した場合にのみ「スタンプ用画像」STが描画されることになるので、例えば説明のために操作者がPDP2に表示された文書等をなぞったりするような場合や誤って情報入力領域3aに指等が触れてしまった場合に「スタンプ用画像」STが描画されることはないため、操作性の向上を図ることが可能になる。また、例えば説明のために操作者がPDP2に表示された画像等を規定時間以上指示したような場合であっても、その後指示手段による指示位置を移動しさえすれば、「スタンプ用画像」STが描画されることはないため、操作性の向上を図ることが可能になる。
【0174】
また、「スタンプ用画像」STの描画を目的としてスタンプ描画モードが選択された場合にのみ、スタンプを押す動作と同様の動作で「スタンプ用画像」STを描画することが可能になるので、意図しない場合に「スタンプ用画像」STが描画されることを防止することが可能になる。
【0175】
なお、本実施の形態においては、コントローラ10をコンピュータ5とは別体で設けたが、これに限るものではなく、コントローラ10をコンピュータ5に組み込んで、コンピュータ5をコントローラ10として機能させるようにしても良い。
【0176】
また、本実施の形態においては、各種のプログラムコード(制御プログラム)を記憶した記憶媒体26や記憶媒体49としてフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク(CD−ROM,CD−R,CD−R/W,DVD−ROM,DVD−RAMなど)、光磁気ディスク(MO)、メモリカード等を適用したが、これに限るものではなく、記憶媒体には、コンピュータと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝送されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記憶媒体も含まれる。
【0177】
さらに、本実施の形態においては、情報入出力システムとして、大型の表示装置を装備したいわゆる電子黒板システムに適用した例について説明したが、これに限るものではなく、例えばPDA(Personal Digital Assistants)と称される携帯用情報端末等に適用することも可能である。
【0178】
【発明の効果】
請求項1記載の発明の情報入出力システムによれば所定物体による情報入力が情報入力装置により検出されると、当該検出開始から未検出となるまでの時間が計測されるが、情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測が継続され、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測が改めて開始され、情報入力が情報入力装置により検出されなくなった場合且つこの計測時間が規定時間を超えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画することにより、所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示した場合にのみ画像情報を描画することになるので、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることができる。また、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された画像等を規定時間以上指示したような場合であっても、その後所定物体による指示位置を移動しさえすれば、画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることができる。
【0179】
請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の情報入出力システムにおいて、前記規定時間を可変とする規定時間設定手段を備えることにより、画像情報の描画を許可する規定時間が用途(画像情報)に応じて変更可能になるので、使い勝手の良いシステムを提供することができる。
【0180】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の情報入出力システムにおいて、前記画像情報は、スタンプ用画像であることにより、所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示する際の動作は、スタンプを押す動作と同様の動作であることから、画像情報をスタンプ用画像とすることで、操作者にとっては動作後の結果を容易に理解することができる。
【0181】
請求項4記載の発明によれば、請求項3記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ用画像を複数記憶するスタンプ用画像記憶手段と、このスタンプ用画像記憶手段により記憶された複数の前記スタンプ用画像の中から一の前記スタンプ用画像を選択可能とするスタンプ用画像選択手段と、を備えることにより、複数のスタンプ用画像の中から所望のスタンプ用画像を選択することができるので、使い勝手の良いシステムを提供することができる。
【0182】
請求項5記載の発明によれば、請求項3または4記載の情報入出力システムにおいて、複数の処理モードから所望の処理モードを選択可能な処理モード選択手段を備え、前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モードであるスタンプ描画モードが選択されている場合にのみ前記画像情報描画手段を実行することにより、スタンプ用画像の描画を目的としてスタンプ描画モードが選択された場合にのみ、スタンプを押す動作と同様の動作でスタンプ用画像を描画することができるので、意図しない場合にスタンプ用画像が描画されることを防止することができる。
【0183】
請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ描画モードが選択されている場合には、前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示することにより、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ描画モードであることを容易に認識することができる。
【0184】
請求項7記載の発明によれば、請求項6記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルは、スタンプ形状であることにより、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ描画モードであることを直感的に認識することができる。
【0185】
請求項8記載の発明によれば、請求項6または7記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力領域を介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の消去を目的とした処理モードであるスタンプ消去モードに移行することにより、スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルをダブルクリック操作するだけの簡単な操作で、処理モードをスタンプ描画モードからスタンプ消去モードに切り替えることができるので、操作性の向上を図ることができる。特に、表示装置が大型の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がかかるため、有用である。
【0186】
請求項9記載の発明によれば、請求項8記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ消去モードが選択されている場合には、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示することにより、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ消去モードであることを容易に認識することができる。
【0187】
請求項10記載の発明によれば、請求項9記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルは、消しゴム形状であることにより、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ消去モードであることを直感的に認識することができる。
【0188】
請求項11記載の発明によれば、請求項9または10記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルが表示された状態で前記表示装置に表示されている前記スタンプ用画像上を前記所定物体により指示した場合、その指示された前記スタンプ用画像を消去することにより、スタンプ用画像を指示するだけでスタンプ用画像を消去することができるので、簡易で、かつ、誤操作が少ないわかり易い操作によってスタンプ用画像を消去することができる。
【0189】
請求項12記載の発明によれば、請求項9または10記載の情報入出力システムにおいて、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力装置を介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モードである前記スタンプ描画モードに移行することにより、スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルをダブルクリック操作するだけの簡単な操作で、処理モードをスタンプ消去モードからスタンプ描画モードに切り替えることができるので、操作性の向上を図ることができる。特に、表示装置が大型の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がかかるため、有用である。
【0190】
請求項13記載の発明によれば、請求項8または12記載の情報入出力システムにおいて、前記ダブルクリック操作を識別するためのクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲を設定するダブルクリック識別設定手段を備えることにより、設定されたクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲に基づき、所定物体による操作がダブルクリック操作か否かを確実に判断することができる。
【0191】
請求項14記載の発明によれば、請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、前記情報入力装置は、光源から出射された光を薄膜状に成形して投光することにより形成した前記情報入力領域内の光を遮蔽または反射することにより生じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出することにより、所定物体の挿入を受け付ける情報入力領域を確実に形成することができ、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置を提供することができる。
【0192】
請求項15記載の発明によれば、請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、前記情報入力装置は、光源から出射されたビーム光を放射状に走査して投光することにより形成した前記情報入力領域内の光を遮蔽または反射することにより生じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出することにより、所定物体の挿入を受け付ける情報入力領域を確実に形成することができ、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置を提供することができる。
【0193】
請求項16記載の発明によれば、請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、前記情報入力装置は、撮像手段による撮像範囲である前記情報入力領域内を撮像することにより生じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出することにより、所定物体の挿入を受け付ける情報入力領域を確実に形成することができ、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置を提供することができる。
【0194】
請求項17記載の発明によれば、請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、前記情報入力装置は、受光手段とこの受光手段に相対して設けられる発光手段とによる光路をマトリックス状に配することにより形成した前記情報入力領域内の光を遮蔽することにより受光光量が低下した前記受光手段に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出することにより、所定物体の挿入を受け付ける情報入力領域を確実に形成することができ、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置を提供することができる。
【0195】
請求項18記載の発明によれば、請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システムにおいて、前記情報入力装置は、発信手段から発信された表面弾性波を伝播させ、この表面弾性波を反射手段によって受信手段の方向に反射させることにより形成した前記情報入力領域内の表面弾性波を吸収または散乱することにより生じる表面弾性波の減衰量に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出することにより、所定物体の挿入を受け付ける情報入力領域を確実に形成することができ、無視差、完全透明、高い描画感を実現する情報入力装置を提供することができる。
【0196】
請求項19記載の発明の表示制御方法によれば所定物体による情報入力が情報入力装置により検出されると、当該検出開始から未検出となるまでの時間が計測されるが、情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測が継続され、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測が改めて開始され、情報入力が情報入力装置により検出されなくなった場合且つこの計測時間が規定時間を超えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画することにより、所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示した場合且つデタッチした場合にのみ画像情報を描画することができるので、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることができる。また、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された画像等を規定時間以上指示したような場合であっても、その後所定物体による指示位置を移動しさえすれば、画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることができる。
【0197】
請求項20記載の発明によれば、請求項19記載の表示制御方法において、前記規定時間を可変とすることにより、画像情報の描画を許可する規定時間を用途(画像情報)に応じて変更することができるので、使い勝手を良くすることができる。
【0198】
請求項21記載の発明によれば、請求項19または20記載の表示制御方法において、複数の処理モードから所望の処理モードを選択可能とし、前記画像情報であるスタンプ用画像の描画を目的とした処理モードであるスタンプ描画モードが選択されている場合にのみ前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の前記スタンプ用画像を描画することにより、スタンプ用画像の描画を目的としてスタンプ描画モードが選択された場合にのみ、スタンプを押す動作と同様の動作でスタンプ用画像を描画することができるので、意図しない場合にスタンプ用画像が描画されることを防止することができる。
【0199】
請求項22記載の発明によれば、請求項21記載の表示制御方法において、前記スタンプ描画モードが選択されている場合には、前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示することにより、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ描画モードであることを容易に認識することができる。
【0200】
請求項23記載の発明によれば、請求項22記載の表示制御方法において、前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力装置を介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の消去を目的とした処理モードであるスタンプ消去モードに移行することにより、スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルをダブルクリック操作するだけの簡単な操作で、処理モードをスタンプ描画モードからスタンプ消去モードに切り替えることができるので、操作性の向上を図ることができる。特に、表示装置が大型の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がかかるため、有用である。
【0201】
請求項24記載の発明によれば、請求項23記載の表示制御方法において、前記スタンプ消去モードが選択されている場合には、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示することにより、カーソルを見れば現在の処理モードがスタンプ消去モードであることを容易に認識することができる。
【0202】
請求項25記載の発明によれば、請求項24記載の表示制御方法において、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルが表示された状態で前記表示装置に表示されている前記スタンプ用画像上を前記所定物体により指示した場合、その指示された前記スタンプ用画像を消去することにより、スタンプ用画像を指示するだけでスタンプ用画像を消去することができるので、簡易で、かつ、誤操作が少ないわかり易い操作によってスタンプ用画像を消去することができる。
【0203】
請求項26記載の発明によれば、請求項24記載の表示制御方法において、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力装置を介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モードである前記スタンプ描画モードに移行することにより、スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルをダブルクリック操作するだけの簡単な操作で、処理モードをスタンプ消去モードからスタンプ描画モードに切り替えることができるので、操作性の向上を図ることができる。特に、表示装置が大型の場合には、一般に、処理モードの切り替えに手間がかかるため、有用である。
【0204】
請求項27記載の発明によれば、請求項23または26記載の表示制御方法において、前記ダブルクリック操作を識別するためのクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲を設定することにより、設定されたクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲に基づき、所定物体による操作がダブルクリック操作か否かを確実に判断することができる。
【0205】
請求項28記載の発明の記憶媒体によれば所定物体による情報入力が情報入力装置により検出されると、当該検出開始から未検出となるまでの時間が計測されるが、情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測が継続され、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測が改めて開始され、情報入力が情報入力装置により検出されなくなった場合且つこの計測時間が規定時間を超えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画することができる。これにより、所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示した場合且つデタッチした場合にのみ画像情報が描画されることになるので、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることができる。また、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された画像等を規定時間以上指示したような場合であっても、その後所定物体による指示位置を移動しさえすれば、画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることができる。
【0206】
請求項29記載の発明のプログラムによれば所定物体による情報入力が情報入力装置により検出されると、当該検出開始から未検出となるまでの時間が計測されるが、情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測が継続され、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測が改めて開始され、情報入力が情報入力装置により検出されなくなった場合且つこの計測時間が規定時間を超えた場合にのみ、情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画することができる。これにより、所定物体により情報入力領域内の所定位置を規定時間以上移動することなく指示した場合且つデタッチした場合にのみ画像情報が描画されることになるので、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された文書等をなぞったりするような場合や誤って情報入力領域に指等が触れてしまった場合に画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることができる。また、例えば説明のために操作者が表示装置に表示された画像等を規定時間以上指示したような場合であっても、その後所定物体による指示位置を移動しさえすれば、画像情報が描画されることはないため、操作性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の情報入出力システムを概略的に示す外観斜視図である。
【図2】情報入出力システムに内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図3】コンピュータに内蔵される各部の電気的接続を示すブロック図である。
【図4】第1の情報入力装置の構成を概略的に示す説明図である。
【図5】光学ユニットの構造を概略的に示す構成図である。
【図6】コントローラのブロック構成図である。
【図7】第1の情報入力装置の情報入力領域内の一点を指示手段で指し示した一例を示す正面図である。
【図8】CCDの検出動作を模式的に示す説明図である。
【図9】第2の情報入力装置に用いられる指示手段を示す斜視図である。
【図10】第2の情報入力装置の情報入力領域内の一点を指示手段で指し示した一例を示す正面図である。
【図11】CCDの検出動作を模式的に示す説明図である。
【図12】第3の情報入力装置に用いられる光学ユニットを概略的に示す平面図である。
【図13】第3の情報入力装置の情報入力領域内の一点を指示手段で指し示した一例を示す正面図である。
【図14】光強度と時間との関係を示すグラフである。
【図15】第4の情報入力装置の情報入力領域内の一点を指示手段で指し示した一例を示す正面図である。
【図16】光強度と時間との関係を示すグラフである。
【図17】第5の情報入力装置の構成を概略的に示す正面図である。
【図18】その検出動作を説明するための概略正面図である。
【図19】第6の情報入力装置の構成を概略的に示す正面図である。
【図20】光強度と時間との関係を示すグラフである。
【図21】第7の情報入力装置の構成を概略的に示す正面図である。
【図22】タッチ位置の座標を特定する処理を説明するための説明図である。
【図23】描画ソフトの起動時における初期画面を示す平面図である。
【図24】スタンプ設定画面を示す平面図である。
【図25】スタンプ描画画面を示す平面図である。
【図26】スタンプ処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図27】スタンプ描画が実行された画面の一例を示す説明図である。
【図28】スタンプ型カーソル上でダブルクリックが実行される状態を示す説明図である。
【図29】消しゴム型カーソルが表示された状態を示す説明図である。
【図30】「スタンプ用画像」が消去される状態を示す説明図である。
【図31】消しゴム型カーソル上でダブルクリックが実行される状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 情報入出力システム
2 表示装置
2a 表示面
3 情報入力装置
3a 情報入力領域
31 光源
61,P 所定物体
71 光源
82 撮像手段
91 発光手段
93 受光手段
102,106 発信手段
103,107 受信手段
104,105,108,109 反射手段
ST スタンプ用画像
Z1 スタンプ描画モードのカーソル
Z2 スタンプ消去モードのカーソル

Claims (29)

  1. 所定の画像を表示する表示装置と、この表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装置と、を備え、前記情報入力装置により入力された情報に基づいて前記表示装置の表示内容の制御を行う情報入出力システムにおいて、
    前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出した場合、当該検出開始から未検出となるまでの時間を計測する手段であって、前記情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測を継続し、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測を改めて開始する指示時間計測手段と、
    前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出しなかった場合、この指示時間計測手段による計測時間が規定時間を超えたか否かを判断する時間比較手段と、
    この時間比較手段により前記計測時間が前記規定時間を超えたと判断した場合、前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画する画像情報描画手段と、
    を備えることを特徴とする情報入出力システム。
  2. 前記規定時間を可変とする規定時間設定手段を備えることを特徴とする請求項1記載の情報入出力システム。
  3. 前記画像情報は、スタンプ用画像であることを特徴とする請求項1または2記載の情報入出力システム。
  4. 前記スタンプ用画像を複数記憶するスタンプ用画像記憶手段と、
    このスタンプ用画像記憶手段により記憶された複数の前記スタンプ用画像の中から一の前記スタンプ用画像を選択可能とするスタンプ用画像選択手段と、を備えることを特徴とする請求項3記載の情報入出力システム。
  5. 複数の処理モードから所望の処理モードを選択可能な処理モード選択手段を備え、
    前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モードであるスタンプ描画モードが選択されている場合にのみ前記画像情報描画手段を実行することを特徴とする請求項3または4記載の情報入出力システム。
  6. 前記スタンプ描画モードが選択されている場合には、前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示することを特徴とする請求項5記載の情報入出力システム。
  7. 前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルは、スタンプ形状であることを特徴とする請求項6記載の情報入出力システム。
  8. 前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力領域を介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の消去を目的とした処理モードであるスタンプ消去モードに移行することを特徴とする請求項6または7記載の情報入出力システム。
  9. 前記スタンプ消去モードが選択されている場合には、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示することを特徴とする請求項8記載の情報入出力システム。
  10. 前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルは、消しゴム形状であることを特徴とする請求項9記載の情報入出力システム。
  11. 前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルが表示された状態で前記表示装置に表示されている前記スタンプ用画像上を前記所定物体により指示した場合、その指示された前記スタンプ用画像を消去することを特徴とする請求項9または10記載の情報入出力システム。
  12. 前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力装置を介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モードである前記スタンプ描画モードに移行することを特徴とする請求項9または10記載の情報入出力システム。
  13. 前記ダブルクリック操作を識別するためのクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲を設定するダブルクリック識別設定手段を備えることを特徴とする請求項8または12記載の情報入出力システム。
  14. 前記情報入力装置は、光源から出射された光を薄膜状に成形して投光することにより形成した前記情報入力領域内の光を遮蔽または反射することにより生じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出することを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システム。
  15. 前記情報入力装置は、光源から出射されたビーム光を放射状に走査して投光することにより形成した前記情報入力領域内の光を遮蔽または反射することにより生じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出することを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システム。
  16. 前記情報入力装置は、撮像手段による撮像範囲である前記情報入力領域内を撮像することにより生じる光強度分布に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出することを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システム。
  17. 前記情報入力装置は、受光手段とこの受光手段に相対して設けられる発光手段とによる光路をマトリックス状に配することにより形成した前記情報入力領域内の光を遮蔽することにより受光光量が低下した前記受光手段に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出することを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システム。
  18. 前記情報入力装置は、発信手段から発信された表面弾性波を伝播させ、この表面弾性波を反射手段によって受信手段の方向に反射させることにより形成した前記情報入力領域内の表面弾性波を吸収または散乱することにより生じる表面弾性波の減衰量に基づいて前記情報入力領域内を指示した所定物体の指示位置の座標を検出することを特徴とする請求項1ないし13のいずれか一記載の情報入出力システム。
  19. 所定の画像を表示する表示装置と、この表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装置と、を備える情報入出力システムに用いられ、前記情報入力装置により入力された情報に基づいて前記表示装置の表示内容の制御を行う表示制御方法において、
    前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出した場合に当該検出開始から未検出となるまでの時間を計測する際、前記情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測を継続し、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測を改めて開始し、
    前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出しなかった場合にその計測時間が規定時間を超えたか否かを判断し、
    前記計測時間が前記規定時間を超えたと判断した場合には前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画することを特徴とする表示制御方法。
  20. 前記規定時間を可変とすることを特徴とする請求項19記載の表示制御方法。
  21. 複数の処理モードから所望の処理モードを選択可能とし、
    前記画像情報であるスタンプ用画像の描画を目的とした処理モードであるスタンプ描画モードが選択されている場合にのみ前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の前記スタンプ用画像を描画することを特徴とする請求項19または20記載の表示制御方法。
  22. 前記スタンプ描画モードが選択されている場合には、前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示することを特徴とする請求項21記載の表示制御方法。
  23. 前記スタンプ描画モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力装置を介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の消去を目的とした処理モードであるスタンプ消去モードに移行することを特徴とする請求項22記載の表示制御方法。
  24. 前記スタンプ消去モードが選択されている場合には、前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記表示装置に表示することを特徴とする請求項23記載の表示制御方法。
  25. 前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルが表示された状態で前記表示装置に表示されている前記スタンプ用画像上を前記所定物体により指示した場合、その指示された前記スタンプ用画像を消去することを特徴とする請求項24記載の表示制御方法。
  26. 前記スタンプ消去モードが選択されていることを示すカーソルを前記情報入力装置を介してダブルクリック操作した場合には、前記スタンプ用画像の描画を目的とした処理モードである前記スタンプ描画モードに移行することを特徴とする請求項24記載の表示制御方法。
  27. 前記ダブルクリック操作を識別するためのクリック間隔時間及びクリック座標間の有効範囲を設定することを特徴とする請求項23または26記載の表示制御方法。
  28. 所定の画像を表示する表示装置と、この表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装置と、を備え、前記情報入力装置により入力された情報に基づいて前記表示装置の表示内容の制御をコンピュータに実行させるコンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、前記コンピュータに、
    前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出した場合、当該検出開始から未検出となるまでの時間を計測する機能であって、前記情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測を継続し、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測を改めて開始する指示時間計測機能と、
    この指示時間計測機能による計測時間が規定時間を超えたか否かを判断する時間比較機能と、
    前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出しなかった場合、この時間比較機能により前記計測時間が前記規定時間を超えたと判断した場合、前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画する画像情報描画機能と、
    を実現させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
  29. 所定の画像を表示する表示装置と、この表示装置の表示面に二次元の情報入力領域を対応させて配設し所定物体による情報入力を検出する情報入力装置と、を備え、前記情報入力装置により入力された情報に基づいて前記表示装置の表示内容の制御をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記コンピュータに、
    前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出した場合、当該検出開始から未検出となるまでの時間を計測する機能であって、前記情報入力が検出された位置が所定範囲内にある場合には、当該時間の計測を継続し、前記情報入力が検出された位置が所定範囲外にある場合には、当該時間の計測を改めて開始する指示時間計測機能と、
    この指示時間計測機能による計測時間が規定時間を超えたか否かを判断する時間比較機能と、
    前記情報入力装置が前記所定物体による情報入力を検出しなかった場合、この時間比較機能により前記計測時間が前記規定時間を超えたと判断した場合、前記情報入力領域の情報入力に対応する位置に所定の画像情報を描画する画像情報描画機能と、を実現させるためのプログラム。
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