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JP4612183B2 - 皮膚外用組成物及びその製造方法 - Google Patents
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JP4612183B2 - 皮膚外用組成物及びその製造方法 - Google Patents

皮膚外用組成物及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、大豆抽出物に微生物、特に乳酸菌又はビフィズス菌を作用せしめて得られる発酵生成物を有効成分とする皮膚外用組成物に関し、更に詳しくは、上記発酵生成物に炭酸塩或いはタルクより選ばれる1種又は2種以上を接触させることで、特有の臭いを低減させ、嗜好性を向上させた皮膚外用組成物及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、大豆抽出物、特に豆乳に乳酸菌又はビフィズス菌を作用させて得られる発酵生成物が化粧料に用いられており、その効果としては、例えば美白効果(特開平3−127713号公報)、肌荒れ防止効果、角質改善効果、保湿改善効果(特開平10−287540号公報)、ハリ消失の予防効果、しわ形成の予防効果等が報告されている。
しかし、これらの発酵生成物は大豆臭や発酵臭・刺激臭を有することもあり、例えば、その発酵臭が製品の腐敗を連想させるなど、使用者によっては不快に感じることもあるが、これらの豆乳の発酵生成物の臭いを低減させる有効的な方法は、あまり開発されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
従って、本発明の課題は、大豆抽出物を原料としながら大豆臭や発酵臭・刺激臭が低減された皮膚外用組成物及び同皮膚外用組成物の製造方法、そして、更には該皮膚外用組成物を配合する皮膚外用剤、及びこの皮膚外用剤を配合する皮膚化粧料を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる事情を鑑み鋭意研究した結果、本発明者らは、大豆抽出物に乳酸菌、又はビフィズス菌を作用させて得られた発酵生産物に、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム等の炭酸塩やタルクより選ばれる1種又は2種以上を接触させることで、乳酸等の有効成分を減ずることなく、大豆臭、発酵臭、及び刺激臭を低減させた皮膚外用組成物を得ることができることを見出し、本発明を完成した。
即ち、本発明の請求項1に係る皮膚外用組成物の製造方法は、1種又は2種以上の微生物を大豆抽出物に作用させて発酵させる工程(a)、及び、該工程(a)により得られた発酵生成物に炭酸塩又はタルクより選ばれる1種又は2種以上を接触させる工程(b)からなることを特徴とする。
【0005】
本発明の請求項2に係る皮膚外用剤の製造方法は、上記手段において、工程(a)及び/又は工程(b)を、窒素雰囲気中で行うことを特徴とする。
本発明の請求項3に係る皮膚外用組成物の製造方法は、上記いずれかの手段において、工程(a)で用いる微生物が乳酸菌又はビフィズス菌であることを特徴とする。
本発明の請求項4に係る皮膚外用組成物の製造方法は、請求項1乃至3記載のいずれかの手段において、工程(a)で用いる微生物がラクトバチルス属、ラクトコッカス属、ストレプトコッカス属、ロイコノストック属、ビフィドバクテリウム属であることを特徴とする。
【0006】
本発明の請求項5に係る皮膚外用組成物の製造方法は、請求項1乃至4記載のいずれかの皮膚外用組成物の製造方法において、大豆抽出物が豆乳であることを特徴とする。
本発明の請求項6に係る皮膚外用組成物の製造方法は、請求項1乃至5記載のいずれかの皮膚外用組成物の製造方法において、炭酸塩が、炭酸マグネシウム又は炭酸カルシウムであることを特徴とする。
本発明の請求項7に係る皮膚外用組成物の製造方法は、請求項1乃至6記載のいずれかの皮膚外用組成物の製造方法において、炭酸マグネシウム又は炭酸カルシウムの添加量は、発酵生成物に対して0.005〜10重量%で、好ましくは0.1〜2.0重量%、より好ましくは0.4〜1.2重量%であることを特徴とする。
【0007】
本発明の請求項8に係る皮膚外用組成物の製造方法は、請求項1乃至7記載のいずれかの皮膚外用組成物の製造方法において、工程(b)後に、20℃以下、好ましくは5℃以下で攪拌しながら放置する工程を付加することを特徴とする。
本発明の請求項9に係る皮膚外用組成物の製造方法は、請求項1乃至8記載のいずれかの皮膚外用組成物の製造方法において、工程(a)後に、有機酸でpHを調節する工程を付加することを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項10に係る皮膚外用組成物の製造方法は、請求項1乃至9記載のいずれかの製造方法により得られる皮膚外用組成物であることを特徴とする。
本発明の請求項11に係る皮膚外用剤は、請求項10記載の皮膚外用組成物を配合することを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項12に係る皮膚化粧料は、請求項11記載の皮膚外用剤を配合することを特徴とする。
本発明の請求項13に係る皮膚化粧料は、請求項12記載の皮膚化粧料において、皮膚外用剤を、0.0001〜50重量%、好ましくは0.01〜20重量%、更に好ましくは0.5〜10重量%配合することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明における発酵生成物(以後、発酵豆乳と呼ぶ)とは、大豆抽出物に微生物を作用させて得られるものであり、大豆抽出物としては、大豆の水抽出物である豆乳が特に好ましい。
以下、豆乳から本発明の皮膚外用剤を製造する方法の一例を次に説明する。
【0011】
本発明で用いる豆乳は、いかなる方法で製造されたものであってもよいが、例えば、原料となる大豆を水につけた後、熱水又は0.5〜1.0重量%の炭酸ナトリウムを含む熱水を添加して磨砕後、おからを取り除き、更に加熱殺菌することにより製造することができる。通常、固形分濃度10重量%程度のものを用いる。
【0012】
ここで、本発明において用いられる豆乳の原料となる大豆は、特に制限はないが、油脂を含有した丸大豆、脱皮大豆、又はフレーク大豆等を原料としたものが好ましく、特に脱皮大豆を原料としたものが好ましい。
又、かかる豆乳には、必要に応じて、製造後、次の工程である微生物処理のために、ショ糖、ブドウ糖、果糖、転化糖等の食品に用いられる糖や、肉エキス、ペプトン、酵母エキス、ペプチド等の微生物の増殖に必要な栄養素を添加してもよく、微生物の至適pHに調整するために豆乳にクエン酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、乳酸、酢酸等の食品に用いられる酸を添加してもよい。
前工程で製造した豆乳に微生物を作用させる方法は特に限定されず、例えば、培養した微生物の菌液を上記豆乳に接種した後、その微生物に適した温度、時間、攪拌、嫌気性菌であるならば嫌気性等の条件を適宜決定して発酵を行えばよい。また、発酵には培養に適した条件、例えば静置培養、攪拌培養、振とう培養、通気培養などの条件で行うこともできる。
【0013】
豆乳に作用させる微生物としては特に限定しないが、ラクトバチルス属、ラクトコッカス属、ストレプトコッカス属、ロイコノストック属等の乳酸菌、ビフィドバクテリウム属微生物が好ましく、特にビフィドバクテリウム属微生物の菌株が好ましい。
【0014】
ビフィドバクテリウム属微生物としては特に限定されないが、例えば、ラクトバチルス・デルブリッキ、ビフィドバクテリウム・ブレーベ、ビフィドバクテリウム・ロンガム、ビフィドバクテリウム・インファンティス、ビフィドバクテリウム・アドレスセンティス、ビフィドバクテリウム・ビフィダム、ビフィドバクテリウム・アンギュラータム、ビフィドバクテリウム・カテニュラータム等を挙げることができる。
なお、発酵は菌株を複数種組合せた混合発酵であってもよいし、菌株を複数種組合せた連続発酵であってもよい。また、上記以外の微生物との混合発酵であっても良い。
【0015】
このような微生物としては、バチルス属、アセトバクター属、グルコノバクター属等の細菌類、あるいはサッカロミセス属、キャンディダ属、ロドトルーラ属、ピチア属、シゾサッカロミセス属、トルラ属、チゴサッカロミセス属等の酵母類、あるいはアスペルギルス属、ユウロチウム属、モナスカス属、ムコール属、ニューロスポラ属、ペニシリウム属、リゾープス属等の糸状菌類を挙げることができる。
【0016】
得られた発酵豆乳は、そのまま次の工程(b)、即ち脱臭工程に使用することができるが、エタノール等の低級アルコールや、1,3−ブチレングリコール、1,2−ペンタンジオール等のペンチレングリコール類、プロピレングリコール、グリセリン、イソプレングリコール等の多価アルコールを添加し、遠心分離、ろ過等により高分子物質を除去してから用いることがより好ましい。
【0017】
本発明では、上記の工程(a)で得られた発酵豆乳に、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、炭酸ニッケル、炭酸バリウム、炭酸プラセオジム、炭酸ベリリウム、炭酸マグネシウムカルシウム、炭酸カルシウム、炭酸ラジウム、炭酸イットリウム、炭酸カドミウム、炭酸銀、炭酸クロム、炭酸コバルト、炭酸ジスプロシウム、炭酸水銀、炭酸セリウム、炭酸鉄、炭酸銅、炭酸ストロンチウム、炭酸マンガン、炭酸鉛等の炭酸塩、タルクより選ばれる1種又は2種以上を添加する。添加量は必要に応じて決めればよいが、発酵豆乳の量に対して0.005〜10重量%、好ましくは0.1〜2.0重量%、より好ましくは0.4〜1.2重量%添加すればよい。
【0018】
また、添加後一定時間放置すればより高い臭いの低減効果を得ることができる。放置する時間は、発酵豆乳の臭いの強さ等に応じて適宜決定すればよいが、5時間以上、好ましくは10〜100時間、より好ましくは15〜80、特に好ましくは50〜70時間放置すればよく、その際、攪拌すれば更に好ましい。
更に、20℃以下、好ましくは5℃以下で放置、或いは攪拌放置後上清を回収することで、より刺激臭が低減され、且つ、分解・不溶物析出等が押さえられた永続的安定性の高い発酵豆乳を得ることができる。
【0019】
上記脱臭工程に加えて、他の脱臭工程を組合せてもよく、例えば、工程(a)を酢酸の生成量を風味的に許容できる段階で停止させた後、有機酸でpHを調節する工程を組合せることにより、特に大豆臭、発酵臭及び刺激臭の低減した発酵豆乳を得ることができる。
該工程(a)における酢酸の含有量が許容できる段階は、必要に応じ、最終製品までに添加される他の風味素材を考慮して決定されるものであるが、発酵物中の酢酸濃度が70mM、望ましくは50mM、更に望ましくは30mM以下となる段階であることが望ましい。また、この段階は、pH4.5以上、望ましくは、pH4.5〜6.0の範囲、より望ましくは、pH5.0〜6.0となることで判断することもできる。
【0020】
pH調整用に用いる有機酸としては、酢酸以外の皮膚外用剤として許容できる酸であれば特に限定されないが、好ましくはクエン酸、乳酸、リンゴ酸、アスコルビン酸、酒石酸、グルコン酸、コハク酸、グルタミン酸等を用いることができ、特に乳酸が好ましい。
pHの調整に当っては、用いる微生物の安定するpHにあわせて決定すればよいが、発酵を停止したpHの値から0.1〜2.5、好ましくは1.0程度下げればよく、最終的な発酵豆乳、即ち、本発明品である皮膚外用組成物のpHを3.5〜5.0になるように調整するのが好ましい。
【0021】
本発明の発酵豆乳を皮膚外用剤に配合するに当っては、その配合量としては剤形や処方にあわせて適宜決定すればよいが、例えば皮膚外用剤に対し0.0001〜50重量%、好ましくは0.01〜20重量%、更に好ましくは0.5〜10重量%配合するのが好ましい。
【0022】
本発明により得られた発酵豆乳はそのまま使用してよく、また、通常外用剤に用いられる原料、例えば、界面活性剤、油分、アルコール類、保湿剤、増粘剤、水溶性高分子、防腐剤、酸化防止剤、キレート剤、pH調整剤、発泡剤、香料、色素、顔料、紫外線吸収・散乱剤、粉体、ビタミン類、アミノ酸類、抗菌剤、植物抽出物、動物由来成分、海藻抽出物、各種薬剤、添加剤、水等を配合することができる。
【0023】
具体的には、界面活性剤としては、モノラウリン酸ソルビタン、モノパルミチン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシセチレンソルビタン、ポリエチレングリコールモノオレート、ポリエチレングリコールアルキレート、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリグリコールジエーテル、ラウロイルジエタノールアマイド、脂肪酸イソプロパノールアマイド、マルチトールヒドロキシ脂肪酸エーテル、アルキル化多糖、アルキルグルコシド、シュガーエステル等の非イオン性活性剤、親油型グリセリンモノステアレート、自己乳化型グリセリンモノステアレート、ポリグリセリンモノステアレート、ポリグリセリンアルキレート、ソルビタンモノオレート、ポリエチレングリコールモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレン化ステロール、ポリオキシエチレン化ラノリン、ポリオキシエチレン化蜜ロウ、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のノニオン界面活性剤、ステアリン酸ナトリウム、パルミチン酸カリウム、セチル硫酸ナトリウム、ラウリルリン酸ナトリウム、パルミチン酸トリエタノールアミン、ポリオキシエチレンラウリルリン酸ナトリウム、N−アシルグルタミン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム、ラウリン酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、アルキル硫酸トリエタノールアミンエーテル、ロート油、リニアドデシルベンゼン硫酸、ポリオキシエチレンラウリル硫酸ナトリウム、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油マレイン酸、アシルメチルタウリン等のアニオン界面活性剤、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、ラウリルアミンオキサイド等のカチオン界面活性剤、塩酸アルキルアミノエチルグリシン液、レシチン等の両性界面活性剤等を例示することができる。
【0024】
油分としては、マカデミアナッツ油、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、アボガド油等の植物油脂類、ミンク油、卵黄油等の動物油脂類、蜜ロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類、流動パラフィン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類、カプリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘニン酸、ラノリン脂肪酸、リノール酸、リノレン酸、ラウリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸等の天然および合成脂肪酸類、セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルドデカノール、ラウリルアルコール、カプリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、コレステロール、フィトステロール等の天然および合成高級アルコール類、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレエート等のエステル類等を例示することができる。
【0025】
保湿剤としては、グリセリン、エリスリトール、キシリトール、マルチトール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール、ポリグリセリン、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,2−ペンタンジオール等のペンチレングリコール類、イソプレングリコール等の多価アルコール類、アミノ酸、乳酸ナトリウム、ピロリドンカルボン酸ナトリウム等のNMF成分、キシログルカン、クインスシード、カラギーナン、ペクチン、マンナン、カードラン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グリコーゲン、ケラタン硫酸、コンドロイチン、ムコイチン硫酸、ケラト硫酸、ローカストビーンガム、サクシノグルカン、カロニン酸、ヒアルロン酸、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸ナトリウム、コラーゲン、ムコ多糖類、コンドロイチン硫酸等の水溶性高分子物質、ジメチルポリシロキサン、メチフェニルシロキサン等のシリコーン類、ホエイ2等を例示することができる。
【0026】
増粘剤としては、カラギーナン、アルギン酸ナトリウム、キサンタンガム、硅酸アルミニウム、マルメロ種子抽出物、アラビアガム、ヒドロキシエチルグァーガム、カルボキシメチルグァーガム、グァーガム、デキストラン、トラガントガム、デンプン、キチン、キトサン、カルボキシメチルキチン、寒天等の天然高分子物質、セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、可溶性デンプン、カチオン化セルロース等の半合成高分子物質、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレン共重合体、ビニルアルコール・酢酸ビニル共重合体、アクリル酸メタクリル酸アルキル共重合体等の合成高分子物質等を例示することができる。
【0027】
防腐剤としては、安息香酸塩、サリチル酸塩、ソルビン酸塩、デヒドロ酢酸塩、パラオキシ安息香酸エステル、2,4,4’−トリクロロ−2’−ヒドロキシジフェニルエーテル、3,4,4’−トリクロロカルバニリド、塩化ベンザルコニウム、ヒノキチオール、レゾルシン、エタノール等を例示することができる。
【0028】
酸化防止剤としては、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸プロピル、アスコルビン酸等を、キレート剤としては、エデト酸塩、ピロリン酸塩、ヘキサメタリン酸塩、クエン酸、酒石酸、グルコン酸等を、pH調整剤としては、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン、クエン酸、クエン酸ナトリウム、ホウ酸、ホウ砂、リン酸水素カリウム等をそれぞれ例示することができる。
【0029】
紫外線吸収・散乱剤としては、パラアミノ安息香酸系紫外線吸収剤、アントラニル酸系紫外線吸収剤、サリチル酸系紫外線吸収剤、桂皮酸系紫外線吸収剤、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、糖系紫外線吸収剤、3−(4’−メチルベンジリデン)−d−カンファー、3−ベンジリデン−d,1−カンファー、ウロカニン酸、ウロカニン酸エチルエステル、2−フェニル−5−メチルベンゾキサゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、ジベンザラジン、ジアニソイルメタン、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン、5−(3,3−ジメチル−2−ノルボルニリデン)−3−ペンタン−2−オン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、オクチルジメチルパラアミノベンゾエート、エチルヘキシルメトキシシンナメート、酸化チタン、カオリン、タルク等を例示することができる。
【0030】
ビタミン類としては、ビタミンA及びその誘導体、ビタミンB6塩酸塩、ビタミンB6トリパルミテート、ビタミンB6ジオクタノエート、ビタミンB2及びその誘導体、ビタミンB12、ビタミンB15及びその誘導体等のビタミンB類、アスコルビン酸、アスコルビン酸硫酸エステル及びその塩、アスコルビン酸リン酸エステル及びその塩、アスコルビン酸アルキレート、アスコルビン酸グルコシド、アシルアスコルビン酸グルコシド、アスコルビン酸テトライソパルミテート等のビタミンC類、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、ビタミンEアセテート等のビタミンE類、ビタミンD類、ビタミンH、パントテン酸、パンテチン、ビタミンF、ビタミンK、ビタミンP、ビタミンU、カルニチン、フェルラ酸、γ−オリザノール、α−リポ酸、オロット酸およびそれらの誘導体等を例示することができる。
【0031】
アミノ酸類としては、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、アスパラギン、グルタミン、タウリン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン、アスパラギン酸、グルタミン酸、アルギニン、ヒスチジン、リジンおよびそれらの誘導体等を例示することができる。
【0032】
抗菌剤としては、安息香酸、サリチル酸、ソルビン酸、パラオキシ安息香酸エステル、ヘキサクロロフェン等を例示することができる。
【0033】
植物抽出物としては、ギシギシ、クララ、コウホネ、オレンジ、セージ、ノコギリソウ、ゼニアオイ、センブリ、タイム、トウキ、トウヒ、バーチ、スギナ、ヘチマ、マロニエ、ユキノシタ、アルニカ、ユリ、ヨモギ、シャクヤク、アロエ、クチナシ、サワラ、ブクリョウ、サンシシ、オウゴン、甘草、カワラヨモギ、クジン、ヨクイニン、ニンドウ、シャクヤク、ソウハクヒ、サンザシ、ボタンピ、セファランチン等からの抽出物を例示することができる。
【0034】
海藻抽出物としては、褐藻、紅藻、緑藻、藍藻等からの抽出液があり、具体的にはコンブ、マコンブ、ワカメ、ヒジキ、テングサ、サンゴモ、パルマリア、ツノマタ、ノリ、アオサ、アナアオサ、アスコフィラム、ヒバマタ、モズク、オキナワモズク、ヒマンタリア、等からの抽出物を例示することができる。
【0035】
各種薬剤としては、ニコチン酸アミド、ニコチン酸ベンジル、γ−オリザノール、アラントイン、グリチルリチン酸(塩)、グリチルレチン酸及びその誘導体、ヒノキチオール、ビサボロール、ユーカルプトーン、チモール、イノシトール、サイコサポニン、ニンジンサポニン、ヘチマサポニン、ムクロジサポニン等のサポニン類、パントテニルエチルエーテル、エチニルエストラジオール、トラネキサム酸、アルブチン、プラセンタエキス等を例示することができる。
【0036】
本発明の皮膚外用組成物を含む化粧品、医薬品、医薬部外品等は、常法により製造することができ、化粧水、乳液、保湿クリーム、クレンジングクリーム、マッサージクリーム、洗顔クリーム、パック、美容液等の基礎化粧品、シャンプー、リンス、トリートメント、ヘアトニック、ヘアリキッド、ヘアクリーム、ヘアミルク等の頭髪用製品、入浴剤等の浴用化粧品、ファンデーション、口紅、マスカラ、アイシャドウ等のメーキャップ化粧品、日焼け止め等の特殊化粧品、アフターシェーブローション、ボディーソープ等、種々の形態とすることができる。
【0037】
【実施例】
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(発酵豆乳の製造例1)
大豆を水洗し、水に一夜浸漬し、十分に吸水させ4倍量の水を加えミキサーでペースト状に粉砕した。これを100℃で30分間加熱して冷却後、濾過して豆乳を得た(固形分濃度約16.5重量%、粗脂肪濃度約3.7重量%、粗蛋白質濃度約4.3重量%)。得られた豆乳を100℃、90分間蒸気滅菌して発酵用豆乳を調整した。
前培養したビフィドバクテリウム・ブレーベ YIT 4065(FERM BP−6223)の菌液をこれに全量の0.5%になるように接種した後、37℃、24時間静置培養した。生菌数は、1.3×109cell/mlであった。得られた培養液に3倍量の1,3−ブチレングリコールを添加してろ紙にて濾過し、発酵豆乳とした。
【0038】
(発酵豆乳の製造例2)
大豆を水洗し、水に一夜浸漬し、十分に吸水させ4倍量の水を加えミキサーでペースト状に粉砕した。これを100℃で30分間加熱して冷却後、濾過して豆乳を得た(固形分濃度約16.5重量%、粗脂肪濃度約3.7重量%、粗蛋白質濃度約4.3重量%)。得られた豆乳を100℃、90分間蒸気滅菌して発酵用豆乳を調整した。
前培養したビフィドバクテリウム・ブレーベ YIT 4065(FERM BP−6223)の菌液をこれに全量の1.0%になるように接種した後、34℃、23時間静置培養した。培養物のpHが5.5になった時点で、培養液に乳酸を添加してpH4.4に調整した後、34℃にて更に22時間静置培養した。生菌数は7.3×108cell/mlであった。培養後、3倍量の1,3−ブチレングリコールを添加攪拌し、1日後ろ紙にて濾過し発酵豆乳とした。
【0039】
(発酵豆乳の製造例3)
大豆を水洗し、水に一夜浸漬し、十分に吸水させ4倍量の水を加えミキサーでペースト状に粉砕した。これを100℃で30分間加熱して冷却後、濾過して豆乳を得た(固形分約16.5重量%、粗脂肪濃度約3.7重量%、粗蛋白質濃度約4.3重量%)。得られた豆乳を100℃、90分間蒸気滅菌して発酵用豆乳を調整した。
前培養したビフィドバクテリウム・ブレーベ YIT 4065(FERM BP−6223)の菌液をこれに重量の1.0%になるように接種した後、培養タンク内に窒素を吹き込み、窒素雰囲気中で30℃にて攪拌培養した。
培養物のpHが5.5になった時点で、培養液に乳酸を添加してpH4.5に調整した後、37℃にて更に窒素雰囲気中で26時間攪拌培養した。生菌数は4.2×108cell/mlであった。培養後、3倍量の1,3―ブチレングリコールを添加攪拌し、1日後ろ紙にて濾過し、発酵豆乳とした。
【0040】
(試験例1)
上記製造例3にて得られた発酵豆乳に炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、タルク、活性炭、珪藻土を、各々全量の0.8%になるよう添加した。室温にて68時間攪拌放置した後、ろ紙にてろ過し、実施例1〜5を得た。なお、無添加の発酵豆乳を比較例1とした。
得られた試料各々に対し、乳酸量、酢酸量、ショ糖量、及びイソフラボン量を定量し、比較例の含量を100として算出した。pHの測定には水に各試料を10%になるように混和したものを用いた。
刺激臭の低減効果に関しては、成人男女20名の前腕内側に比較例1及び実施例1〜5を塗布し、表1の判断基準に基づいてスコア平均値を求めた。また、得られた試料それぞれに対し、ヒト皮膚に対する保湿効果を調べた。保湿効果は試料を10%水溶液とし、成人5名の清潔にした前腕内側にサンプルを塗布し、30分後に、その水分量をIBS株式会社製インピーダンスメーターSKICON−200型で測定し、その平均を算出し、比較した。
【0041】
【表1】
Figure 0004612183
【0042】
(結果1)
【0043】
【表2】
Figure 0004612183
【0044】
表2の結果より、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、及びタルクの添加により、減臭効果が得られ、特に炭酸マグネシウムの効果が高かった。また、乳酸量、酢酸量、ショ糖量、及びイソフラボン量はほとんど変化しなかった。更に、角層水分含量もほとんど変化しなかった。
【0045】
(試験例2)
上記製造例3にて得られた発酵豆乳に炭酸マグネシウムを、各々最終濃度0,0.005,0.01,0.1,0.4,0.8,1.2,2.0及び10.0%になるよう添加し、室温にて24時間攪拌放置した後、ろ紙にてろ過し、実施例6〜13及び比較例1を得た。
得られた試料各々に対し、乳酸量、酢酸量、ショ糖量、イソフラボン量、及びpHを定量した。また、成人男女20名の前腕内側に実施例6〜13及び比較例1を塗布し、試験例1と同様にして減臭効果及び角層水分含有量を検討した。
(結果2)
【0046】
【表3】
Figure 0004612183
【0047】
表3の結果より、0.01〜10.0%の炭酸マグネシウムの添加により、減臭効果が得られることがわかった。また、乳酸量、酢酸量、ショ糖量、及びイソフラボン量はほとんど変化しなかったが、炭酸マグネシウムを10%以上添加すると、pHが7を超えた。一方、角層水分含量はほとんど変化しなかった。また、組成物のpHが7を超えると、不溶物の析出等原料の安定性が低下するため、好ましくない。
【0048】
(試験例3)
上記製造例1〜3にて得られた発酵豆乳に炭酸マグネシウムを最終濃度0、又は0.6%になるよう添加した。18℃以下で68時間攪拌放置した後、ろ紙にてろ過し、各々実施例14〜18及び比較例1を得た。
得られた試料各々に対し、乳酸量、酢酸量、ショ糖量、及びイソフラボン量を定量した。また、試験例1と同様にして減臭効果を検討した。
(結果3)
【0049】
【表4】
Figure 0004612183
【0050】
表4の結果より、何れの工程で作成しても、高い減臭効果が得られた。また、製造例2記載の工程を加えることで、より高い減臭効果が得られることがわかった。更に、製造例3の工程を加えることで減臭効果が強調された。
【0051】
(試験例4)
上記製造例3にて得られた発酵豆乳に炭酸マグネシウムを最終濃度0.6%になるよう添加した。添加後、25℃、15℃、10℃、及び5℃にて68時間攪拌放置した後、ろ紙にてろ過し、各々実施例19〜22を得た。なお、炭酸マグネシウム無添加の発酵豆乳を比較例1とした。
得られた試料各々に対し、試験例1と同様に乳酸量、酢酸量、ショ糖量、イソフラボン量、及び水分含量を測定した。また、得られた試料を5℃に1ヶ月保存し、その後、分光光度計により5℃の試料の400nmでの吸光度を測定し、不透明化の程度から不溶性物析出の不安定化を比較した。
(結果4)
【0052】
【表5】
Figure 0004612183
【0053】
表5の結果より、何れの工程で作成しても、高い減臭効果が得られた。また、15℃以下で処理することで、不溶物析出等も押さえられ、安定性が向上することがわかった。
【0054】
(試験例5)
実施例20の発酵豆乳を用いて、以下に示す種々の皮膚外用組成物を製造した。
(処方例1)化粧水1
下記成分を常法により混合し、化粧水を製造した。
Figure 0004612183
【0055】
(処方例2)化粧水2
下記成分を常法により混合し、化粧水を製造した。
Figure 0004612183
【0056】
(処方例3)乳液1
下記成分を常法により混合し、乳液を製造した。
Figure 0004612183
【0057】
(処方例4)乳液2
下記成分を常法により混合し、乳液を製造した。
Figure 0004612183
【0058】
(処方例5)保湿クリーム1
下記成分を常法により混合し、保湿クリームを製造した。
Figure 0004612183
【0059】
(処方例6)保湿クリーム2
下記成分を常法により混合し、保湿クリームを製造した。
Figure 0004612183
【0060】
(処方例7)美容液
下記成分を常法により混合し、美容液を製造した。
Figure 0004612183
【0061】
(処方例8)クレンジングクリーム
下記成分を常法により混合し、クレンジングクリームを製造した。
Figure 0004612183
【0062】
(処方例9)ウォッシングクリーム
下記成分を常法により混合し、ウォッシングクリームを製造した。
Figure 0004612183
【0063】
(処方例10)マッサージクリーム
下記成分を常法により混合し、マッサージクリームを製造した。
Figure 0004612183
Figure 0004612183
【0064】
(処方例11)パック
下記成分を常法により混合し、パックを製造した。
Figure 0004612183
【0065】
各々の処方例によって得られた皮膚外用組成物に試験例1と同様の試験を施したところ、いずれの皮膚外用組成物も大豆臭、発酵臭、及び刺激臭が低く、嗜好性が高く、好適に使用できることがわかった。
【0066】
【発明の効果】
本発明によれば、大豆抽出物に微生物(乳酸菌、又はビフィズス菌)を作用させて得られた発酵豆乳に、更に炭酸マグネシウム等を接触させることで、特有の臭いを低減させ、嗜好性の高い皮膚外用組成物を得ることができる。

Claims (8)

  1. 以下の工程(a)及び(b)からなる皮膚外用組成物の製造方法。
    (a)ビフィドバクテリウム属微生物を豆乳に作用させて発酵させる工程、
    (b)工程(a)により得られた発酵生成物に対して0.01〜10重量%の炭酸マグネシウムを接触させる工程。
  2. 工程(a)及び/又は工程(b)を、窒素雰囲気中で行うことを特徴とする、請求項1記載の皮膚外用組成物の製造方法。
  3. 工程(b)後に、20℃以下で撹拌しながら放置する工程を付加する請求項1又は2記載の皮膚外用組成物の製造方法。
  4. 工程(a)後に、有機酸でpHが3.5〜5.0になるように調節する工程を付加する請求項1〜のいずれかの項記載の皮膚外用組成物の製造方法。
  5. 請求項1〜4のいずれかの項記載の製造方法により得られる皮膚外用組成物。
  6. 請求項記載の皮膚外用組成物を配合してなる皮膚外用剤。
  7. 請求項記載の皮膚外用剤を配合してなる皮膚化粧料。
  8. 請求項記載の皮膚外用剤を、0.0001〜50重量%配合してなる皮膚化粧料。
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