JP4613384B2 - 遊技機の保安装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機の部品の交換時期や点検時期を報知したり、遊技機に不正が仕掛けられたことを報知する保安装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来、遊技機の保安装置として、使用時間を計測、または使用回数を積算して、予め設定され時間や回数に達したら、メンテナンス時期に達したことを報知する技術が開示されている。
【0003】
ところで、遊技機は、コンピュータ、センサ、アクチュエータ、モータ等の多くの部品が組み合わされて作られている。この様な部品は、それぞれ固有の寿命を有しており、部品のそれぞれの保守点検期間が相異している。
しかしながら、従来の技術では遊技機全体の保守時期の把握は可能であるが、部品の各々の保守点検時期を別々に把握することは出来なかった。又、部品交換が行われた場合には、その交換された部品の保守点検時期だけ更新することが出来なかった。
【0004】
そこで、本発明では、部品固有の保守点検時期の管理を可能にする技術の提供を目的とする。
又、不正に部品が交換されたことを報知することが出来る技術の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、請求項1の発明の遊技機の保安装置は、電源が供給されて作動する遊技機の保安装置において、時間の経過とともに電気特性が変化する状態と、時間の経過とともに電気特性が変化することのない状態とを有する経時変化手段と、上記遊技機が作動状態の場合に、上記経時変化手段を時間の経過とともに電気特性が変化する状態にする経時変化進行手段と、上記経時変化手段の電気特性が所定の状態になった場合に、報知信号を出力する報知信号出力手段とを備えることを要旨とする。
【0006】
これにより、遊技機が作動状態でない間は、経時変化手段が時間の経過とともに電気特性が変化するすることのない状態である。一方、遊技機に電源が供給されて作動状態になると、経時変化進行手段が経時変化手段を時間の経過とともに電気特性が変化する状態にする。
【0007】
この状態で、遊技機を使用していくと、経時変化手段の電気特性が、所定の状態になって、報知信号出力手段が報知信号を出力する。
従って、遊技機が作動している間だけ、経時変化手段の電気特性も変化する。
このため、経時変化手段の電気特性が、遊技機の保守点検時期や寿命に対応する期間が経過した場合の状態まで変化した時に、そのことを報知することが出来る。
【0008】
この結果、遊技機の作動に伴って消耗したり故障の確率が増加するコンピュータや部品等の保守点検や交換時期を正確に報知することが出来、予防保守の名目で、交換の必要のない部品を交換したり、或いは交換時期が遅すぎて故障が発生してしまったりすることを防止することが出来る。
【0009】
従って、適切な時期に必要な箇所の保守点検や交換が出来、保守点検の工数の低減と交換部品の削減効果とを揃って達成することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
請求項2の発明の遊技機の保安装置は、上記経時変化手段が時間の経過とともに通過信号の遅延時間が増加、又は短縮する状態と、時間の経過とともに通過信号の遅延時間が変化することのない状態とを有することを特徴とする請求項1記載の遊技機の保安装置を要旨とする。
【0010】
これにより、遊技機が作動状態であった時間の合計が通過信号の遅延時間の変化で記録される。従って、経時変化手段に信号を供給して、その信号が通過するまでの時間を計測して、その時間に基づいて、報知信号を出力するかを判断することが出来る。この結果、コンピュータや電子回路で計測することが容易で、かつ比較することも容易な時間を計測して、その計測した時間に基づいて報知信号の出力を行う構成にすることができることから、少ない部品数で、かつ安価な部品だけで、正確な報知を行うことが可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0011】
請求項3の発明の遊技機の保安装置は、上記経時変化手段が半導体回路素子であることを特徴とする請求項1、又は請求項2記載の遊技機の保安装置を要旨とする。
これにより、経時変化手段をICチップで作ることが可能になり、コンピュータやセンサ、アクチュエータ、モータ等に製造時に組み込んでおくことが可能になる。従って、コンピュータやセンサ、アクチュエータ、モータ等の部品に電源が供給されて作動状態になった時に、同時に経時変化手段も電源や信号が供給されるように構成することを簡単に行うことが出来る。又、経時変化手段が部品とともに移動することになるため、製造段階からの部品の使用時間の合計が誤りなく記憶される。しかも、部品が交換された場合には、経時変化手段も同時に交換されるため、誤って時間の記録が行われることが防止される。
【0012】
この結果、部品に内蔵して、部品の経時変化を記録していく用途に適すると言う極めて優れた効果を奏する。
請求項4の発明の遊技機の保安装置は、上記経時変化進行手段が上記遊技機に供給された電源から作られた駆動電源、又は信号を上記経時変化手段に供給することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の遊技機の保安装置を要旨とする。
【0013】
これにより、例えば遊技機コンピュータに供給されている電源を駆動電源として経時変化手段に加えた場合には、経時変化手段は、遊技機コンピュータの作動時間の合計を記録することになる。又、遊技機に取り付けられているアクチュエータを駆動する場合に加える電源を信号として経時変化手段に加えた場合には、経時変化手段は、アクチュエータの作動時間、又は作動回数の合計を記録することになる。
【0014】
或いはプランジャ型遊技球発射装置のように、供給される電源の電圧に応じて、発射強度が変化する部品に供給される電源を、信号として経時変化手段に加えた場合には、経時変化手段は信号の強さと、信号の加えられた時間とに応じて、電気的特性が変化する。従って、プランジャ型遊技球発射装置のような使用回数と、使用強度との関連で、保守点検時期や交換時期が定まる部品の保守点検、交換時期を反映した値を記録することになる。
【0015】
この結果、遊技機や部品が作動した時間の合計だけで、保守点検や交換の時期を知らせる報知信号を出力したり、或いは作動の強度などの作動条件を反映して、保守点検や交換の時期を知らせる報知信号を出力することが可能になり、遊技機や部品の性質に応じた用い方が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
【0016】
請求項5の発明の遊技機の保安装置は、上記経時変化進行手段が上記遊技機の作動状態を反映した駆動電源、又は信号を上記経時変化手段に供給することを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の遊技機の保安装置を要旨とする。
【0017】
これにより、遊技機のコンピュータやアクチュエータ等の特定の部品に供給する駆動電源を経時変化手段に供給したり、遊技機の発射装置を作動させるハンドルセンサの検出信号等の特定の部品が作動している場合に出力される信号を経時変化手段に加えたり、又は遊技球発射装置の発射強度を反映する発射ハンドルの回転角度信号が増加した場合に、経時変化を大きく進行させる周波数の高い信号を経時変化手段に加え、負荷が軽い場合には低い周波数の信号を経時変化手段に加えることが出来る。
【0018】
この結果、遊技機の特定の部品の作動の強度などを反映して、保守点検や交換の時期を知らせる報知信号を出力することが可能になり、遊技機や部品の性質に応じた用い方が可能になると言う極めて優れた効果を奏する。
請求項6の発明の遊技機の保安装置は、上記報知信号出力手段が上記経時変化手段の電気特性が予め記録されている対比特性と対比することによって報知信号を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の遊技機の保安装置を要旨とする。
【0019】
これにより、予め記録されている対比特性を、特定の部品が作動状態であった時間の合計が保守点検時期に対応する時間になった場合の対比特性にしておくことで、経時変化手段の電気特性から特定の部品の保守点検時期を報知することが出来る。
【0020】
この結果、少ない部品数で、かつ複雑な構成を用いることなく正確に遊技機や特定の部品の保守点検時期や交換時期を報知することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
請求項1の発明の遊技機の保安装置は、上記報知信号出力手段が上記経時変化手段の電気特性を上記経時変化手段の電気特性の過去の記録情報と対比することによって報知信号を出力することを特徴とする遊技機の保安装置を要旨とする。
【0021】
これにより、経時変化手段の電気特性が突然大きく変化した場合には、経時変化手段が取り外されたか或いは交換されたとの判断を行うことが出来る。
この結果、経時変化手段が部品に内蔵されている場合には、部品も取り外されたか交換されたとの判断を行うことが可能になり、正規の方法で、取り外しや交換が行われていない場合には、遊技機に不正が仕掛けられたとの判断が可能になる。従って、遊技機のセキュリティを向上することが出来るという極めて優れた効果を奏する。
【0022】
請求項7の発明の遊技機の保安装置は、上記報知信号を電気信号、光学信号、又は音響信号で出力することを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の遊技機の保安装置を要旨とする。
これにより、電気信号で出力した場合には、遠隔で遊技場の管理コンピュータなどに保守点検時期に達したことや、不正が仕掛けられたことを知らせることが出来る。又、光学信号、又は音響信号で出力した場合には、遊技場のスタッフが目視、或いは聴覚で営業時間中などに発見することが出来る。
【0023】
請求項8の発明の遊技機の保安装置は、上記報知信号を上記遊技機の遊技者側に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機の保安装置を要旨とする。
これにより、遊技場のスタッフが営業時間中の見回り途中に、特定の遊技機が保守点検時期や部品の交換時期に達したことや、特定の遊技機に不正が仕掛けられていることを発見することが出来る。
【0024】
請求項9の発明の遊技機の保安装置は、上記経時変化手段を上記遊技機の遊技を提供する遊技機コンピュータ、又は該遊技機コンピュータに情報を提供するセンサに内蔵したことを特徴とする請求項1ないし請求項8の何れかに記載の遊技機の保安装置を要旨とする。
【0025】
これにより、遊技機コンピュータやセンサが交換された場合には、同時に経時変化手段も交換されることになり、これらの遊技機コンピュータやセンサの交換が報知される。
この結果、これらの交換が不正な場合には、速やかにこの不正が発見されることになり、遊技機のセキュリティが向上されると言う極めて優れた効果を奏する。
【0026】
【発明の実施の形態】
次に発明の実施の形態を説明する。
図1は、パチンコ機1の正面図、図2は、パチンコ機1の保安装置3のブロック図、図3は、信号遅延パス5の説明図、図4は、保安装置3のブロック図、図5は、信号遅延パス5のブロック図、図6は、信号遅延パス5の取り付け対象の説明図、図7は、保安装置3の動作の説明図、図8は、保安装置3によって実行される処理のフローチャート、図9は、算出平均値算出処理ルーチンのフローチャート、図10は、異常出力処理ルーチンのフローチャート、図11は、寿命出力処理ルーチンと交換(音声消去)処理ルーチンのフローチャートである。
【0027】
パチンコ機1の保安装置3は、図1に示すように、パチンコ機1の遊技盤7の左上部に取り付けられる。保安装置3は、遊技盤7の遊技面9に、表示板11が取り付けられ、表示板11の裏側に本体13が取り付けられている。表示板11には、赤色光を発光する赤色表示灯15と、青緑色光を発光する緑色表示灯17とが取り付けられており、パチンコ機1の前方から保安装置3の状態を目視して確認することを可能にする。又、表示板11には、スピーカ19と、交換スイッチ21とが取り付けられている。スピーカ19は、パチンコ機1の周囲に保安装置3の状態を音響的に出力する。交換スイッチ21は、詳細は後述するがスピーカ19の働きを一時停止させる用途に用いられる。
【0028】
保安装置3は、図2に示すように、本体13と、5個の保安用コネクタ23と、電源用コネクタ25とを備えている。電源用コネクタ25は、パチンコ機1の各部に電源を供給する電源端子27に接続される。保安用コネクタ23は、保安対象に内蔵された信号遅延パス5との接続用であって、接続ケーブル24によって、遊技機コンピュータ31の中継コネクタ26に接続されている。中継コネクタ26は、遊技機コンピュータ31に入力される入力ケーブル28が接続される。中継コネクタ26は、接続ケーブル24と、入力ケーブル28との接続を行う。
【0029】
これにより、保安装置3は、保安用コネクタ23と、中継コネクタ26とを経由して、図6に示すように、遊技機コンピュータ31のCPU33に内蔵された信号遅延パス5と、遊技機コンピュータ31の基板35に載置された信号遅延パス5と、遊技機コンピュータ31の収納箱37に取り付けられた信号遅延パス5と、スタート信号を出力する遊技球センサ39に内蔵された信号遅延パス5と、賞球信号を出力する遊技球センサ41に内蔵された信号遅延パス5とに接続される。
【0030】
信号遅延パス5は、経時変化で遅延時間が大きくなるものであって、例えば特開平8ー125129号公報に示されているMOSトランジスタの回路によって通過信号の回路遅延が経時変化する構成のものや、ゲートチェーンやクリティカルパスが用いられる。信号遅延パス5は、図5に示すように、電源端子71と、クロック入力端子73と、出力端子75と、接地端子77とを備えている。電源端子71は、電源の供給を受けるためのものであり、クロック入力端子73は、クロック信号CLKの供給を受けるためのものである。出力端子75は、出力信号DS1〜5用である。接地端子77は、接地用である。
【0031】
これらにより、図5に示す信号遅延パス5は、クロック信号CLKをクロック入力端子73に入力して、回路遅延が加わったクロック信号を出力端子75に出力する。又、クロック信号が入力した期間に応じて、遅延時間が増大する。
回路遅延の加わったクロック信号を出力する信号遅延パス5は、遊技機コンピュータ31のCPU33に内蔵された場合には、CPU33から電源の供給を受け、クロック信号CLKを入力して、出力信号DS1を出力する。又、基板35に載置された信号遅延パス5と、収納箱37に取り付けられた信号遅延パス5とは、遊技機コンピュータ31から電源の供給を受ける。基板35に載置された信号遅延パス5は、クロック信号CLKを入力して、出力信号DS2を出力する。収納箱37に取り付けられた信号遅延パス5は、クロック信号CLKを入力して、出力信号DS3を出力する。遊技球センサ39、41に内蔵された信号遅延パス5は、遊技球センサ39から電源の供給を受ける。遊技球センサ39に内蔵された信号遅延パス5は、クロック信号CLKを入力して、出力信号DS4を出力する。遊技球センサ41に内蔵された信号遅延パス5は、クロック信号CLKを入力して、出力信号DS5を出力する。
【0032】
信号遅延パス5は、CPU33等のLSI(大規模集積回路)に内蔵される場合には、図3の(A)に示すように、接続端子81の中に、クロック入力端子73と、出力端子75と、接地端子77とが設けられる。収納箱37に信号遅延パス5が取り付けられた場合には、図3の(B)に示すように、接続コネクタ83に、クロック入力端子73と、出力端子75と、接地端子77とが設けられる。接続コネクタ83は、中継コネクタ26に接続される。基板35に信号遅延パス5が取り付けられた場合には、図3の(C)に示すように、接続コネクタ85に、クロック入力端子73と、出力端子75と、接地端子77とが設けられる。接続コネクタ85は、中継コネクタ26に接続される。
【0033】
信号遅延パス5に保安用コネクタ23を介して接続される保安装置3は、図4に示すように、CPU,ROM,RAM等を備えたマイクロコンピュータチップ51と、不揮発記憶するフラッシュメモリ53と、入力インタフェース55と、出力インタフェース57、59と、入出力インタフェース61と、5個のセンサインタフェース63と、交換スイッチ21と、赤色表示灯15と、緑色表示灯17と、スピーカ19と、外部出力端子20と、電源端子22とを備えている。電源端子22は、電源用コネクタ25に接続される。
【0034】
フラッシュメモリ53と、入力インタフェース55と、出力インタフェース57、59と、入出力インタフェース61とは、マイクロコンピュータチップ51に接続されている。交換スイッチ21は、入力インタフェース55を介して、マイクロコンピュータチップ51に接続されている。センサインタフェース63は、マイクロコンピュータ51に供給されているクロック信号を分周する図示しない分周回路を備え、この分周回路で所定の周波数のクロック信号CLKを生成して、このクロック信号CLKを保安用コネクタ23を経由して、信号遅延パス5に供給する。又、センサインタフェース63は、入出力インタフェース61を介して、マイクロコンピュータチップ51に接続されるとともに、保安用コネクタ23を経由して接続された、信号遅延パス5から出力信号DS1〜5を入力する。
【0035】
赤色表示灯15と、緑色表示灯17と、外部出力端子20とは、出力インタフェース57に接続され、赤色表示灯15と、緑色表示灯17とは、マイクロコンピュータチップ51からの指令に基づいて点灯され、外部出力端子20は、外部出力信号を出力する。
【0036】
スピーカ19は、音声合成機能を有する出力インタフェース59に接続され、マイクロコンピュータチップ51からの指令に基づいて所定の音響、音声出力を行う。
上述した保安装置3は、図7に示すように、5個の信号遅延パス5に共通のクロック信号CLKを供給して、5つの出力信号DS1〜5を入力する。クロック信号CLKは、電源端子27に電源が供給されている間は、常時供給される。
【0037】
出力信号DS1〜5は、それぞれクロック信号CLKに対して、回路遅延による遅延時間DR1〜5を有している。ここでは、5個の信号遅延パス5の諸元の違いや交換時期、作動時間によって、遅延時間DR1〜5に相異が発生している例を示してある。なお、諸元に関しては、5個とも同一でも良く、或いは保安対象の寿命に応じて、個々に設定しても良い。例えば、寿命の短い保安対象に取り付けられる信号遅延パス5は、経時変化が大きいものを用いても良い。又、長寿命のものに取り付けられる場合は、経時変化が極めて小さい特性のものを用いても良い。この様に諸元を寿命に合わせることで、5個全ての検出精度が均衡化される。
【0038】
又、5個の信号遅延パス5にそれぞれ相異するクロック信号CLKを供給する構成としても良い。この場合には、各クロック信号CLKの周波数を相異させたり、波高値を相異させる。例えば、保守点検時期や寿命の短い対象に取り付けた信号遅延パス5には、遅延時間の増大を早く起こさせる高い周波数のクロック信号CLK(クロック信号CLKの入力数に応じて遅延時間が増大する信号遅延パス5の場合)や波高値の高いクロック信号CLK(入力エネルギや入力電圧の積算値に応じて遅延時間が増大する信号遅延パス5の場合)を供給して、信号の遅延時間が早く大きくなるようにし、検出精度が向上させるようにしても良い。
【0039】
図8の保安装置のフローチャートは、保安装置3によって、10分毎に実行される処理を示すものである。
まず、遅延時間DR1〜5の読み込みを行う(S100、S110、S120、S130、S140)。次いで、前回本ルーチンが起動された場合に算出した5個の遅延時間DR1〜5の各々の平均値と対比する(S150)。遅延時間DR1〜5の平均値は、図9に示す算出平均値算出処理によって予め求められている。算出平均値算出処理は、前回の図8に示す保安装置の処理の実行後に起動されている。まず、遅延時間DR1の過去10回の平均値の算出を行う(S300)。平均は、相加平均によって算出する。10回に満たない間は、読み込み数分の平均値を算出する。この処理を遅延時間DR2〜5に対しても繰り返す(S310、S320、S330、S340)。
【0040】
平均値との対比の結果、偏差が10パーセント以上あるかを判断し(S160)、偏差が10パーセント以上であれば、通常の使用状態では発生しない場合であるので、図10に詳細を示す異常出力処理(音声、赤色表示灯、異常信号)を行う(S170)。ここでの通常の使用状態では発生しない場合としては、信号遅延パス5の異常、故障、断線、交換等が考えられる。
【0041】
異常出力処理では、まず、図10に示すように、異常対象特定を行う(S400)。異常対象と特定されるのは、偏差が10パーセント以上と判断された遅延時間DR1〜5である。次いで、音声出力処理を行う(S410)。音声出力処理では、ここでは異常対象に応じて、遅延時間DR1〜DR3の場合には、「コンピュータに異常発生」のアナウンスを行う。遅延時間DR4、DR5の場合には、「センサに異常発生」のアナウンスを行う。
【0042】
次いで異常出力接点「ON」を行う(S420)。これにより、外部出力端子20から異常信号が出力される。外部出力端子20は、図示しない遊技場の管理コンピュータに接続されており、遊技場のスタッフに異常の発生が連絡される。
次に、赤色表示灯15を識別点灯する(S430)。識別点灯とは、赤色表示灯15を遅延時間DR1〜5に対応したコードで点灯することである。例えば1〜5のモールスコードで、点灯する。これにより、赤色表示灯15の点灯状態を見るだけで、異常が発生した箇所が判別される。
【0043】
偏差が10パーセント以上でなければ、次に寿命値(予め試験により決定)と対比する(S180)。寿命値とは、遅延時間DR1〜5が寿命や点検時期に達した時になったと推測される実験値である。従って、寿命値と遅延時間DR1〜5とが一致したら、寿命に達したか、点検時期に達したと推測することが可能になる。
【0044】
対比の結果、達したものがなければ(S190)、本ルーチンをそのまま一旦終了する。又、寿命に達したものがあれば、図11の(A)に示す寿命出力処理を行う(S200)。
寿命出力処理では、寿命対象特定を行い(S500)、緑色表示灯17を識別点灯する(S510)。寿命対象特定では、寿命と判断された遅延時間DR1〜5を特定する。識別点灯では、緑色表示灯17を遅延時間DR1〜5に対応したコードで点灯する。これにより、寿命に達し点検時期や交換時期に達した部品の報知が可能になる。
【0045】
なお、交換スイッチ21が操作された場合には、図11の(B)の交換(音声消去)処理が起動される。まず、音声出力停止処理を行う(S600)。音声出力停止処理では、スピーカ19への信号出力を停止する。
次いで、解除かを判断する(S610)。解除であると判断される場合は、S190の処理で、寿命に達した素子なしと判断された場合である。解除であると判断されるまでは、本ルーチンをそのまま一旦終了し、解除であると判断されたら、次に音声出力停止解除処理を行う(S620)。この処理では、S600の音声出力停止処理を解除して、スピーカ19への信号出力が可能な状態にする。
【0046】
以上の交換(音声消去)処理により、異常が発生して、S410による音声出力が行なわれ、これを遊技場のスタッフが確認した場合に、遊技場のスタッフによって、手動でアナウンスを停止させることが出来る。又、保守で部品を交換した場合にも、手動でアナウンスを停止させることが出来る。なお、アナウンスは、停止されるが、不正にアナウンスが停止されることも考えられるため、異常の発見を担保するため、赤色表示灯15の点灯は継続される。また、アナウンスの停止は、図8の処理が繰り返し実行されることによって、S160によって、偏差が10パーセント未満と判断されたときに、S620によって、自動的に解除される。つまり、自動復帰作用を有する。
【0047】
次に特許請求の範囲の構成と、発明の実施の形態との対応を説明する。
請求項1の遊技機は、パチンコ機1、保安装置は、保安装置3、時間の経過とともに電気特性が変化する状態は、信号遅延パス5がクロック信号CLKが入力していた時間によって、出力の遅延時間DRが大きくなる状態、時間の経過とともに電気特性が変化することのない状態は、信号遅延パス5にクロック信号CLKが入力しておらず、出力の遅延時間DRが変化していない状態、経時変化手段は、クロック信号CLKを入力して、遅延時間DR分だけ遅くなったクロック信号CLKを出力する信号遅延パス5、経時変化進行手段は、パチンコ機1に電源が供給された場合に、信号遅延パス5にクロック信号CLKを供給する保安装置3、報知信号出力手段は、保安装置3のS160〜S200の処理が、それぞれ対応する。
【0048】
請求項2の時間の経過とともに通過信号の遅延時間が増加する状態と、時間の経過とともに通過信号の遅延時間が変化することのない状態とを有する経時変化手段は、信号遅延パス5が対応する。
請求項3の半導体回路素子である経時変化手段は、IC等で構成された信号遅延パス5が対応する。
【0049】
請求項4の遊技機に供給された電源から作られた駆動電源は、パチンコ機1の部品に供給される電源端子71から採った電源、信号は、センサインタフェース63が作ったクロック信号CLKが対応する。経時変化手段は、信号遅延パス5が対応する。
【0050】
請求項5の遊技機の作動状態を反映した駆動電源は、パチンコ機1の部品に供給される電源端子71から採った電源、信号は、センサインタフェース63が作ったクロック信号CLKが対応する。経時変化手段は、信号遅延パス5が対応する。
【0051】
請求項6の報知信号出力手段は、保安装置3のS180〜S200の処理が対応する。
報知信号は、S510の処理が対応する。
請求項1の報知信号出力手段は、保安装置3のS150、S160、S170が対応する。報知信号は、S410、S420、S430の処理によって出力される信号が対応する。
【0052】
請求項7の電気信号は、S420の処理で、外部出力端子20が出力し、光学信号は、S430の処理で赤色表示灯15が出力し、S510で緑色表示灯17が出力し、音響信号は、S410の処理でスピーカ19が出力する。
請求項8の報知信号を遊技機の遊技者側に出力することは、図1にその状態が示されている。報知信号は、赤色表示灯15、緑色表示灯17、スピーカ19が出力する。
【0053】
請求項9の経時変化手段を上記遊技機の遊技を提供する遊技機コンピュータ31(CPU33、基板35、収納箱37)、又は該遊技機コンピュータに情報を提供する遊技球センサ39、41に内蔵したことは、図3と、図6にその状態が示されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ機1の正面図である。
【図2】 パチンコ機1の保安装置3のブロック図である。
【図3】 信号遅延パス5の説明図である。
【図4】 保安装置3のブロック図である。
【図5】 信号遅延パス5のブロック図である。
【図6】 信号遅延パス5の取り付け対象の説明図である。
【図7】 保安装置3の動作の説明図である。
【図8】 保安装置3によって実行される処理のフローチャートである。
【図9】 算出平均値算出処理ルーチンのフローチャートである。
【図10】 異常出力処理ルーチンのフローチャートである。
【図11】 寿命出力処理ルーチンのフローチャートである。
【符号の説明】
1…パチンコ機、3…保安装置、5…信号遅延パス、
7…遊技盤、9…遊技面、11…表示板、
13…本体、15…赤色表示灯、17…緑色表示灯、
19…スピーカ 、20…外部出力端子、21…交換スイッチ、
22…電源端子、23…保安用コネクタ、24…接続ケーブル、
25…電源用コネクタ、26…中継コネクタ、27…電源端子、
28…入力ケーブル、31…遊技機コンピュータ、35…基板、
37…収納箱、39…遊技球センサ、41…遊技球センサ、
51…マイクロコンピュータチップ、53…フラッシュメモリ、
55…入力インタフェース、57…出力インタフェース、
59…出力インタフェース、61…入出力インタフェース、
63…センサインタフェース、71…電源端子、73…クロック入力端子、
75…出力端子、77…接地端子、81…接続端子、
83…接続コネクタ、85…接続コネクタ
Claims (9)
- 電源が供給されて作動する遊技機の保安装置において、
時間の経過とともに電気特性が変化する状態と、時間の経過とともに電気特性が変化することのない状態とを有する経時変化手段と、
上記遊技機が作動状態の場合に、上記経時変化手段を時間の経過とともに電気特性が変化する状態にする経時変化進行手段と、
上記経時変化手段の電気特性が所定の状態になった場合に、報知信号を出力する報知信号出力手段と
を備え、
上記報知信号出力手段が上記経時変化手段の電気特性を上記経時変化手段の電気特性の過去の記録情報と対比することによって報知信号を出力する
ことを特徴とする遊技機の保安装置。 - 上記経時変化手段が時間の経過とともに通過信号の遅延時間が増加、又は短縮する状態と、時間の経過とともに通過信号の遅延時間が変化することのない状態とを有することを特徴とする請求項1記載の遊技機の保安装置。
- 上記経時変化手段が半導体回路素子であることを特徴とする請求項1、又は請求項2記載の遊技機の保安装置。
- 上記経時変化進行手段が上記遊技機に供給された電源から作られた駆動電源、又は信号を上記経時変化手段に供給することを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の遊技機の保安装置。
- 上記経時変化進行手段が上記遊技機の作動状態を反映した駆動電源、又は信号を上記経時変化手段に供給することを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の遊技機の保安装置。
- 上記報知信号出力手段が上記経時変化手段の電気特性が予め記録されている対比特性と対比することによって報知信号を出力することを特徴とする請求項1ないし請求項5の何れかに記載の遊技機の保安装置。
- 上記報知信号を電気信号、光学信号、又は音響信号で出力することを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の遊技機の保安装置。
- 上記報知信号を上記遊技機の遊技者側に出力することを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の遊技機の保安装置。
- 上記経時変化手段を上記遊技機の遊技を提供する遊技機コンピュータ、又は該遊技機コンピュータに情報を提供するセンサに内蔵したことを特徴とする請求項1ないし請求項8の何れかに記載の遊技機の保安装置。
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