しかしながら、近年、食品等の包装体においては、包装体毎に原材料名や産地等を明確に表示する要求が高まってきている。そのため、不透明の包装体であっても、それぞれの包装体に、商品名や原材料名等を含む1単位のパターンが完全な状態で表示されている必要があり、包装資材を各パターンP毎に切断する技術が求められている。ここで、不透明な包装資材が使用される場合には、上述のように、複数枚のシートをそのパターンの位置がシートの厚み方向に沿って揃うように集積させることが難しいという問題点があった。また、パターン毎に切り込みを入れる処理をシート1枚ずつに対し行う場合には、包装体のコストが高くなってしまうという問題点があった。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、連続帯状体から切断された複数枚のシートをその各シートに印刷されたパターンがシートの厚み方向に揃った状態で自動的に集積することができる断裁装置、及び包装体を低コストで且つ高精度に製造することができる包装体の製造方法を提供することを目的としている。
この目的を達成するために、請求項1記載の断裁装置は、所定のパターンが長手方向に繰り返し印刷された連続帯状体を巻回して保持する供給ローラと、その供給ローラから前記連続帯状体をその長手方向へ引き出し搬送する搬送手段と、その搬送手段により搬送された前記連続帯状体を、その短手方向に切断する切断手段とを備えたものであって、前記切断手段の上流側に設けられ、前記連続帯状体の短手方向における前記パターンの位置を検出する短手方向位置検出手段と、その短手方向位置検出手段による検出位置に基づいて、前記連続帯状体の短手方向における前記パターンの位置が前記切断手段に対し所定位置となるように、前記供給ローラの位置を制御する供給ローラ位置制御手段と、前記切断手段の上流側に設けられ、前記連続帯状体の長手方向における前記パターンの位置を検出する長手方向位置検出手段と、その長手方向位置検出手段により検出された連続帯状体の長手方向における前記パターンの位置に対し所定位置で前記連続帯状体がその短手方向に切断されるように前記切断手段または前記搬送手段を制御する切断位置制御手段と、前記切断手段により前記連続帯状体から切断されたシートを前記短手方向における位置を変化させずに一枚ずつ搬送する切断後搬送手段と、前記切断後搬送手段により順次搬送されてくるシートを、前記切断手段により切断された辺を揃えて、所定枚数毎に外周面に巻き付けて集積する集積ローラとを有する。
この請求項1記載の断裁装置によれば、所定のパターンが長手方向に繰り返し印刷された連続帯状体が、搬送手段により、供給ローラから長手方向へ引き出されて搬送され、その搬送手段により搬送された連続帯状体が、その短手方向に切断される。ここで、切断手段の上流側に設けられた短手方向位置検出手段により、連続帯状体の短手方向における前記パターンの位置が検出され、その検出位置に基づいて、連続帯状体の短手方向におけるパターンの位置が切断手段に対し所定位置となるように、供給ローラの位置が制御される。また、切断手段の上流側に設けられた長手方向位置検出手段により、連続帯状体の長手方向における前記パターンの位置が検出され、その長手方向位置検出手段により検出された連続帯状体の長手方向における前記パターンの位置に対し所定位置で、その連続帯状体がその短手方向に切断されるように、切断位置制御手段により切断手段または搬送手段が制御される。さらに、切断手段により連続帯状体から切断された複数枚のシートは、切断手段により切断された辺が揃えられ且つ切断時における連続帯状体の短手方向におけるシート位置が変化させられずにシートの厚み方向に集積される。
請求項2記載の断裁装置は、請求項1記載の断裁装置において、前記集積ローラは、その外周面に開閉動作可能な爪部を有するものであり、当該爪部によって前記シートの端部を把持し、軸心周りに一回転することにより把持したシートをその外周面に巻き付けるものである。
請求項3記載の断裁装置は、請求項1又は2に記載の断裁装置において、前記切断位置制御手段は、前記帯状連続体が前記切断手段により所定位置で切断されるように前記切断手段による切断のタイミングを制御するものである。
請求項4記載の断裁装置は、請求項1から3のいずれかに記載の断裁装置において、前記供給ローラ位置制御手段は、前記供給ローラを前記連続帯状体の短手方向に移動させる供給ローラ移動手段を有し、前記連続帯状体の短手方向における前記パターンの位置が前記切断手段に対し所定位置となるようにその供給ローラ移動手段により前記供給ローラを前記連続帯状体の短手方向に移動させるものである。
この請求項4記載の断裁装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の断裁装置と同様に作用する上、供給ローラ移動手段により供給ローラが連続帯状体の短手方向に移動させられることにより、連続帯状体の短手方向におけるパターンの位置が切断手段に対し所定位置とされる。
請求項5記載の断裁装置は、請求項1から4のいずれかに記載の断裁装置において、前記連続帯状体は、不透明の包装資材で構成される。
ここで、「包装資材」とは、切断などの種々の加工を施すことにより包装体とされるものであって、この包装体とは、被包装体を完全に包み込むものだけでなく、被包装体の一部に貼付されたり、被包装体の下敷きとされるものも含み、被包装体に関する情報を表示するものである。
請求項6記載の断裁装置は、請求項1から5のいずれかに記載の断裁装置において、前記連続帯状体は、前記所定のパターンとして、その連続帯状体から切断された各シートの切断辺においてシートの厚み方向から目視できるとともに、目標とすべき切断位置からの離れ具合を示すずれ量表示パターンを含むものであって、そのずれ量表示パターンは前記連続帯状体のうち前記切断手段により切断される位置に設けられている。
請求項6記載の断裁装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の断裁装置と同様に作用する上、切断手段により切断される位置に設けられたずれ量表示パターンが、連続帯状体から切断された各シートの切断辺においてシートの厚み方向から目視され、そのずれ量表示パターンにより、各シートの目標とすべき切断位置からの離れ具合が示される。
請求項7記載の断裁装置は、請求項6記載の断裁装置において、前記連続帯状体に印刷されるずれ量表示パターンは、目標とすべき切断位置に対し斜めに交わる第1目印と、その第1目印と前記目標とすべき切断位置との交点を通り、その目標とすべき切断位置に対し垂直に交わる直線である第2目印とを有する。
請求項8記載の断裁装置は、請求項5記載の断裁装置において、前記連続帯状体は、前記所定のパターンとして少なくとも、前記包装資材により包装されるべき被包装物に関する情報を含む情報パターンと、前記連続帯状体の短手方向及び長手方向においてその情報パターンから所定の位置に存在する位置表示パターンとが印刷されたものであり、前記短手方向位置検出手段は前記連続帯状体の短手方向における前記位置表示パターンの位置を検出するものであり、前記供給ローラ位置制御手段はその短手方向位置検出手段により検出される前記連続帯状体の短手方向における前記位置表示パターンの位置が前記切断手段に対し所定位置となるように前記供給ローラの位置を制御するものであって、前記長手方向位置検出手段は前記連続帯状体の長手方向における前記位置表示パターンの位置を検出するものであり、前記切断位置制御手段はその長手方向位置検出手段により検出される前記連続帯状体の長手方向における前記位置表示パターンの位置に対する切断位置が所定位置となるように前記切断手段による切断のタイミングまたは前記搬送手段による前記連続帯状体の搬送速度を制御するものである。
請求項8記載の断裁装置によれば、請求項5記載の断裁装置と同様に作用する上、供給ローラ位置制御手段により、連続帯状体の短手方向における位置表示パターンの位置が切断手段に対し所定位置となるように供給ローラの位置が制御され、切断位置制御手段により、連続帯状体の長手方向における位置表示パターンの位置に対する切断位置が所定位置となるように切断手段による切断のタイミングまたは搬送手段による連続帯状体の搬送速度が制御される。
請求項9記載の断裁装置は、請求項8記載の断裁装置において、前記連続帯状体に印刷された前記位置表示パターンは、前記連続帯状体の短手方向において前記情報パターンから所定の位置に存在するとともにその連続帯状体の長手方向に連続して延びる直線である第1パターンと、前記連続帯状体の長手方向において前記情報パターンから所定の位置に存在するとともにその連続帯状体の長手方向における前記情報パターンの所定の繰り返し周期に対応して印刷された第2パターンとで構成され、前記短手方向位置検出手段は前記連続帯状体の短手方向における前記第1パターンの位置を検出するものであり、前記供給ローラ位置制御手段はその短手方向位置検出手段により検出される前記連続帯状体の短手方向における前記第1パターンの位置が前記切断手段に対し所定位置となるように前記供給ローラの位置を制御するものであって、前記長手方向位置検出手段は前記連続帯状体の長手方向における前記第2パターンの位置を検出するものであり、前記切断位置制御手段はその長手方向位置検出手段により検出される前記連続帯状体の長手方向における前記第2パターンの位置に対する切断位置が所定位置となるように前記切断手段による切断のタイミングまたは前記搬送手段による前記連続帯状体の搬送速度を制御するものである。
請求項9記載の断裁装置によれば、請求項8記載の断裁装置と同様に作用する上、短手方向位置検出手段により連続帯状体の短手方向における第1パターンの位置が検出され、供給ローラ位置制御手段により連続帯状体の短手方向における第1パターンの位置が切断手段に対し所定位置となるように供給ローラの位置が制御され、長手方向位置検出手段により、連続帯状体の長手方向における第2パターンの位置が検出され、切断位置制御手段により、その長手方向位置検出手段により検出される連続帯状体の長手方向における第2パターンの位置に対する切断位置が所定位置となるように切断手段による切断のタイミングまたは搬送手段による連続帯状体の搬送速度が制御される。
請求項10記載の包装体の製造方法は、請求項8または9に記載の断裁装置を用いて複数枚のシートを集積する集積工程と、その集積工程により集積された複数枚のシートに対し、前記情報パターン毎の切り込みを同時に入れる切り込み工程とを有する。
ここで、「情報パターン毎の切り込み」とは、シートを、少なくとも1つの情報パターンを囲む単位に分割するように切り込みを入れることであって、その切り込みにより各単位が完全に切り離されるものであっても良いし、各単位が完全には切り離されず、使用時に手でちぎれる程度に接続部分を残しつつ切り込みが入れられるものであっても良い。
請求項10記載の包装体の製造方法によれば、集積工程において請求項8または9に記載の断裁装置を用いて複数枚のシートが集積され、切り込み工程においてその集積された複数枚のシートに対し、情報パターン毎の切り込みが同時に入れられる。
請求項11記載の包装体の製造方法は、連続帯状体を切断手段を用いて短手方向に切断し、その連続帯状体から切断されたシートに所定の切り込みを入れることにより包装体を製造する包装体の製造方法であって、包装体により包装されるべき被包装物に関する情報を含む情報パターンと、前記連続帯状体の短手方向及び長手方向においてその情報パターンから所定の位置に存在する位置表示パターンとを有する所定のパターンが長手方向に繰り返し印刷された連続帯状体を巻回して保持する供給ローラからその連続帯状体をその長手方向へ引き出し搬送する搬送工程と、その搬送工程により搬送された前記連続帯状体の短手方向における前記位置表示パターンの位置を検出する短手方向位置検出工程と、その短手方向位置検出工程による検出位置に基づいて、前記連続帯状体の短手方向における前記位置表示パターンの位置が前記切断手段に対し所定位置となるように、前記供給ローラの位置を移動させる供給ローラ移動工程と、その供給ローラ移動工程により移動させられた供給ローラから供給される前記連続帯状体の長手方向における前記位置表示パターンの位置を検出する長手方向位置検出工程と、その長手方向位置検出工程による検出位置に基づいて、前記連続帯状体の長手方向における前記位置表示パターンの位置に対し、前記切断手段による切断位置が所定位置となるように前記切断手段による切断のタイミングまたは前記連続帯状体の搬送速度を制御する切断位置制御工程と、その切断位置制御工程により制御された切断手段による切断のタイミングまたは連続帯状体の搬送速度において、前記連続帯状体を、前記切断手段によりその短手方向に切断する切断工程と、その切断工程において前記連続帯状体から切断されたシートを前記短手方向における位置を変化させずに一枚ずつ搬送する切断後搬送工程と、前記切断後搬送工程により順次搬送されてくるシートを、前記切断手段により切断された辺を揃えて、所定枚数毎に外周面に巻き付けて集積する集積工程と、その集積工程において集積された複数枚のシートに対し前記情報パターン毎に同時に切り込みを入れる切り込み工程とを含む。
請求項11記載の包装体の製造方法によれば、包装体により包装されるべき被包装物に関する情報を含む情報パターンと、連続帯状体の短手方向及び長手方向においてその情報パターンから所定の位置に存在する位置表示パターンとを有する所定のパターンが長手方向に繰り返し印刷された連続帯状体を巻回して保持する供給ローラから、搬送工程において、その連続帯状体がその長手方向へ引き出されて搬送され、その搬送工程により搬送された前記連続帯状体の短手方向における前記位置表示パターンの位置が、短手方向位置検出工程において検出され、その短手方向位置検出工程により検出された検出位置に基づいて、連続帯状体の短手方向における位置表示パターンの位置が切断手段に対し所定位置となるように、供給ローラ移動工程において、供給ローラの位置が移動させられ、その供給ローラ移動工程により移動させられた供給ローラから供給される連続帯状体の長手方向における位置表示パターンの位置が、長手方向位置検出工程において検出され、その長手方向位置検出工程により検出された検出位置に基づいて、連続帯状体の長手方向における位置表示パターンの位置に対し切断手段による切断位置が所定位置となるように、切断位置制御工程において、切断手段による切断のタイミングまたは前記連続帯状体の搬送速度が制御され、その切断位置制御工程により制御された切断手段による切断のタイミングまたは連続帯状体の搬送速度で、切断工程において、連続帯状体が切断手段によりその短手方向に切断され、その切断工程において前記連続帯状体から切断された複数枚のシートが、その切断工程において切断された辺を揃え且つ切断時における前記連続帯状体の短手方向におけるシート位置を変化させずに集積工程において集積され、その集積工程において集積された複数枚のシートに対し、切り込み工程において情報パターン毎に同時に切り込みが入れられる。
請求項12記載の包装体の製造方法は、請求項11記載の包装体の製造方法において、前記連続帯状体に印刷された所定のパターンは、その連続帯状体から切断された各シートの切断辺において厚み方向から目視できるとともに、目標とすべき切断位置からの離れ具合を示すずれ量表示パターンを有するものであって、前記集積工程により集積された複数枚のシートの厚み方向から前記ずれ量表示パターンを目視することにより、前記集積された各シートの切断位置のばらつきを検査する検査工程を有する。
ここで「目標とすべき切断位置」とは、連続帯状体の長手方向における位置表示パターンの位置に基づいて決定され、切断手段による切断がなされるべき位置をいう。
請求項13記載の包装体の製造方法は、請求項12記載の包装体の製造方法において、前記連続帯状体に印刷されるずれ量表示パターンは、目標とすべき切断位置に対し斜めに交わる第1目印と、その第1目印と前記目標とすべき切断位置との交点を通り、その目標とすべき切断位置に対し垂直に交わる第2目印とを有するものであって、前記検査工程は、前記第1目印と前記第2目印との位置関係に基づいて、前記集積工程により集積された各シートの切断位置のばらつきを検査するものである。
請求項1記載の断裁装置によれば、連続帯状体の短手方向におけるパターンの位置が切断手段に対し所定位置となるように供給ローラの位置が制御され、その供給ローラから供給される連続帯状体が、その長手方向におけるパターンの位置に対し所定位置でその短手方向に切断され、切断されたシートはその切断された辺が揃えられ且つ切断時における連続帯状体の短手方向におけるシート位置が変化させられずにシートの厚み方向に集積されるので、連続帯状体から切断されたシートを、そのシート上に印刷されたパターンがシートの厚み方向に揃った状態で集積することができるという効果がある。また、連続帯状体に印刷されたパターンに基づいて、その短手方向の位置及び長手方向の位置を制御して切断されたシートを集積するので、単に、連続帯状体の端部の位置合わせをするものに比較して、より精度よく、各シートのパターンの位置を揃えて集積することができる。このように、シート上に印刷されたパターンがシートの厚み方向に精度良く揃っている場合は、集積された複数枚のシートを重ねた状態で同時に切り込みを入れることにより、シート上のパターンに対し所定の位置に切り込みを入れる処理を、複数枚のシートに対し同時に行うことができる。一方、集積された各シート上に印刷されたパターンがシートの厚み方向に揃っていない場合には、シートの1枚1枚に対し、このような処理を行わなければならず、作業効率が悪くなるのである。
請求項3記載の断裁装置によれば、請求項1又は2に記載の断裁装置の奏する効果に加え、切断手段による切断のタイミングが制御されることにより、連続帯状体が切断手段によりその長手方向における所定位置で切断されるという効果がある。例えば、切断手段の上流側において検出された連続帯状体の長手方向におけるパターンの位置が、所定位置に比較して搬送方向上流側に位置している場合には、切断のタイミングを遅らせることにより、連続帯状体の搬送方向のより上流側が切断されるよう制御される。また、切断手段の上流側において検出された連続帯状体の長手方向におけるパターンの位置が、所定位置に比較して搬送方向下流側に位置している場合には、切断のタイミングを早めることにより、連続帯状体の搬送方向のより下流側が切断されるよう制御される。
請求項4記載の断裁装置によれば、請求項1から3のいずれかに記載の断裁装置の奏する効果に加え、供給ローラ移動手段により供給ローラが連続帯状体の短手方向に移動させられることにより、連続帯状体の短手方向におけるパターンの位置が切断手段に対し所定位置とされるので、供給ローラに保持された連続帯状体がその供給ローラに不規則に巻き付けられていたとしても、供給ローラが移動させられることにより、連続帯状体の短手方向におけるパターンの位置が切断手段に対し所定位置とされた状態で連続帯状体を切断手段に搬送することができるという効果がある。
請求項5記載の断裁装置によれば、請求項1から4のいずれかに記載の断裁装置の奏する効果に加え、前記連続帯状体が不透明の包装資材から構成されることにより、不透明の包装資材であっても、連続帯状体から切断されたシートを、そのシート上に印刷されたパターンがシートの厚み方向に揃った状態で集積することができるという効果がある。従来は、透明の包装資材であればその包装資材に印刷されたパターンを目視しつつそのパターンの位置あわせをして帯状の包装資材を巻取装置に巻き取り、その包装資材を短手方向に切断することにより、シート上に印刷されたパターンがシートの厚み方向に揃った状態で集積された集積体を得ていたが、包装資材が不透明である場合には、目視によるパターンの位置あわせができず、シート上に印刷されたパターンがシートの厚み方向に揃った集積体を得ることは困難だったのである。
請求項6記載の断裁装置によれば、請求項1から5のいずれかに記載の断裁装置の奏する効果に加え、切断手段により切断される位置に設けられたずれ量表示パターンが、連続帯状体から切断された各シートの切断辺においてシートの厚み方向から目視され、そのずれ量表示パターンにより、目標とすべき切断位置からの離れ具合が示されるので、集積されたシートの切断辺において目視されるずれ量表示パターンを確認することにより、目標とすべき切断位置と実際に切断された切断辺との離れ具合を各シート毎に知ることができるという効果がある。したがって、使用者は、例えば、目標とすべき切断位置から大きく離れた位置で切断されたシートを除くことができる。
請求項7記載の断裁装置によれば、請求項6記載の断裁装置の奏する効果に加え、前記連続帯状体に印刷されるずれ量表示パターンは、目標とすべき切断位置に対し斜めに交わる第1目印と、その第1目印と前記目標とすべき切断位置との交点を通り、その目標とすべき切断位置に対し垂直に交わる直線である第2目印とを有するので、集積されたシートの切断辺において目視される第1目印と第2目印との間の離れ具合に基づいて、目標とすべき切断位置と実際に切断された切断辺との離れ具合を各シート毎に知ることができるという効果がある。
請求項8記載の断裁装置によれば、請求項5記載の断裁装置の奏する効果に加え、供給ローラ位置制御手段により、連続帯状体の短手方向における位置表示パターンの位置が切断位置に対し所定位置となるように供給ローラの位置が制御され、切断位置制御手段により、連続帯状体の長手方向における位置表示パターンの位置に対する切断位置が所定位置となるように切断手段による切断のタイミングまたは搬送手段による連続帯状体の搬送速度が制御される。ここで、連続帯状体は、位置表示パターンが、連続帯状体の短手方向及び長手方向においてその情報パターンから所定の位置に印刷されたものであるので、情報パターンが複雑な構成や配置であっても、位置表示パターンに基づいて、連続帯状体の短手方向及び長手方向における情報パターンの位置を切断手段や切断位置に対し所定位置とすることができ、切断手段により連続帯状体から切断されたシートを、そのシート上に印刷された情報パターンがシートの厚み方向に沿って揃った状態で集積することができるという効果がある。
請求項9記載の断裁装置によれば、請求項8記載の断裁装置の奏する効果に加え、短手方向位置検出手段により連続帯状体の短手方向における第1パターンの位置が検出され、供給ローラ位置制御手段により連続帯状体の短手方向における第1パターンの位置が切断手段に対し所定位置となるように供給ローラの位置が制御され、長手方向位置検出手段により、連続帯状体の長手方向における第2パターンの位置が検出され、切断位置制御手段により、その長手方向位置検出手段により検出される連続帯状体の長手方向における第2パターンの位置に対する切断位置が所定位置となるように切断手段による切断のタイミングまたは搬送手段による連続帯状体の搬送速度が制御される。ここで、第1パターンは連続帯状体の短手方向において情報パターンから所定の位置に存在するとともにその連続帯状体の長手方向に連続して延びる直線であって、第2パターンは、連続帯状体の長手方向において情報パターンから所定の位置に存在するとともに連続帯状体の長手方向における情報パターンの所定の繰り返し周期に対応して印刷されたものであるので、包装資材により包装されるべき被包装物に関する情報を含む情報パターンが複雑な構成や配置であっても、第1パターンと第2パターンとに基づいて、連続帯状体の短手方向及び長手方向における情報パターンの位置を切断手段に対し所定位置とすることができ、切断手段により連続帯状体から切断されたシートを、そのシート上に印刷された情報パターンがシートの厚み方向に沿って揃った状態で集積することができるという効果がある。
請求項10記載の包装体の製造方法によれば、集積工程において請求項8または9に記載の断裁装置を用いて複数枚のシートが集積され、切り込み工程においてその集積された複数枚のシートに対し、情報パターン毎の切り込みが同時に入れられる。ここで、請求項8または9に記載の断裁装置を用いて集積された複数枚のシートは、そのシート上に印刷された情報パターンがシートの厚み方向に沿って揃った状態で集積されているため、情報パターン毎の切り込みを複数枚のシートに対し同時に入れることにより、シート1枚ずつに対し情報パターン毎の切り込みをそれぞれ入れる場合に比較して、作業効率を向上でき低コストで包装体を製造できるという効果がある。
請求項11記載の包装体の製造方法によれば、包装体により包装されるべき被包装物に関する情報を含む情報パターンと、連続帯状体の短手方向及び長手方向においてその情報パターンから所定の位置に存在する位置表示パターンとを有する所定のパターンが長手方向に繰り返し印刷された連続帯状体を巻回して保持する供給ローラから、搬送工程において、その連続帯状体がその長手方向へ引き出されて搬送され、その搬送工程により搬送された連続帯状体の短手方向における位置表示パターンの位置が、短手方向位置検出工程において検出され、その短手方向位置検出工程により検出された検出位置に基づいて、連続帯状体の短手方向における位置表示パターンの位置が切断手段に対し所定位置となるように、供給ローラ移動工程において、供給ローラの位置が移動させられ、その供給ローラ移動工程により移動させられた供給ローラから供給される連続帯状体の長手方向における位置表示パターンの位置が、長手方向位置検出工程において検出され、その長手方向位置検出工程により検出された検出位置に基づいて、連続帯状体の長手方向における位置表示パターンの位置に対し切断手段による切断位置が所定位置となるように、切断位置制御工程において、切断手段による切断のタイミングまたは前記連続帯状体の搬送速度が制御され、その切断位置制御工程により制御された切断手段による切断のタイミングまたは連続帯状体の搬送速度で、切断工程において、連続帯状体が切断手段によりその短手方向に切断されるので、切断工程において連続帯状体から切り出されたシートは、位置表示パターンに基づいて連続帯状体の短手方向における位置が揃っているとともに、位置表示パターンと切断辺との位置関係が一定となる。ここで、位置表示パターンは、連続帯状体の短手方向及び長手方向において情報パターンから所定の位置に存在するものであるから、切断工程において前記連続帯状体から切断された複数枚のシートは、その短手方向における情報パターンの位置が揃っているとともに、連続帯状体の長手方向における情報パターンと切断辺との位置関係が一定となる。したがって、その切断工程において切断された辺を揃え且つ切断時における前記連続帯状体の短手方向におけるシート位置を変化させずに集積する集積工程において、連続帯状体から切断されたシートは、そのシート上に印刷された情報パターンがシートの厚み方向に沿って揃った状態で集積される。よって、その集積工程において集積された複数枚のシートに対し、切り込み工程において情報パターン毎に同時に切り込みが入れることができ、シート1枚ずつに対し情報パターン毎の切り込みをそれぞれ入れる場合に比較して、作業効率を向上でき低コストで包装体を製造できるという効果がある。
請求項12記載の包装体の製造方法によれば、請求項11記載の包装体の製造方法の奏する効果に加え、検査工程において、集積工程により集積された複数枚のシートの厚み方向からずれ量表示パターンを目視することにより、集積された各シートの切断位置のばらつきが検査されるので、品質の高い包装体を製造することができるという効果がある。すなわち、切断工程において、連続帯状体の長手方向における位置表示パターンの位置に対し所定位置にて連続帯状体を切断し、集積工程において、切断された辺を揃えて各シートを集積することで、各シートの情報パターンがシートの厚み方向に沿って揃った状態でシートを集積している。よって、切断工程において切断される切断位置にばらつきが生じた場合には、各シートの情報パターンがシートの厚み方向に沿って揃っていないことが予想される。そのようなシートの集積体に対し、切り込み工程において同時に切り込みが入れられると、その情報パターンと切り込み位置との位置関係は、各シート間でばらばらとなり均一性の高い包装体が得られない。したがって、検査工程において、切断位置が大きくずれていると判断されたシートは、例えば予め取り除くことにより、情報パターンと切り込み位置との位置関係にばらつきのない高精度な包装体を製造することができるのである。
請求項13記載の包装体の製造方法によれば、請求項12記載の包装体の製造方法の奏する効果に加え、前記連続帯状体に印刷されるずれ量表示パターンは、目標とすべき切断位置に対し斜めに交わる第1目印と、その第1目印と前記目標とすべき切断位置との交点を通り、その目標とすべき切断位置に対し垂直に交わる第2目印とを有するものであるので、切断辺が目標とすべき切断位置から離れるほど、切断辺において厚み方向から目視できる第1目印と第2目印との距離が大きくなる。よって、第1目印と第2目印との位置関係に基づいて、集積工程により集積された各シートの切断位置のばらつきを、精度良く検査することができるという効果がある。
以下、本発明の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。この断裁装置は、図形や記号からなる所定のパターンが長手方向に繰り返し印刷された連続帯状体を短手方向に切断するための切断装置及びその切断装置により連続帯状体から切断されて得られたシートを集積する集積装置等が備えられ、シート上の所定のパターンがそのシートの厚み方向に揃った状態で集積することができる装置である。なお、連続帯状体としては、グラシン紙、シリコン紙、フィルム等の種々の包装資材が用いられる。
図1は、本実施例の断裁装置1の概略構成を示す側断面図である。断裁装置1は、連続帯状体Wを供給する供給部2と、供給部2から供給された連続帯状体Wを所定速度で本体部3へ搬送するための搬送手段4と、その搬送手段4により搬送される連続帯状体Wのパターンの、短手方向の位置を検出する短手方向位置センサ5を備えている。
供給部2は、所定のパターンが予め印刷された連続帯状体Wをロール状に巻回して保持する供給ローラ2aと、その供給ローラ2aを支持するとともに連続帯状体Wの短手方向に移動可能な支持台2bと、その支持台2bの移動を制御する油圧シリンダ2cとを備える。図1における時計回り方向に供給ローラ2aが回転することにより、連続帯状体Wが供給ローラ2aから搬送手段4に供給される。
本体部3は、搬送手段4により搬送される連続帯状体W上のパターンの長手方向における位置を検出する長手方向位置センサ6と、その長手方向位置センサ6よりも搬送方向下流側において搬送手段4により搬送された連続帯状体Wをその短手方向に切断する切断装置7と、その切断装置7により連続帯状体Wから切り出されたシート(矩形薄状体)Sを、連続帯状体Wの長手方向に移送するコンベアベルト8と、そのコンベアベルト8上を移送されたシートSを所定枚毎に集積する集積ローラ9と、その集積ローラ9において集積された所定枚のシートSを集積ローラ9から受け取り、積載ユニット10へ運ぶ移送ユニット11と、断裁装置1全体の動作を制御する図示しない制御手段とを備える。
搬送手段4は、供給ローラ2aと切断装置7との間において、本体部3に対し軸心回りに回動可能に設けられた複数個の搬送ローラ4a〜4hから構成されている。複数個の搬送ローラ4a〜4hのうち、最も切断装置7側に設けられた搬送ローラ4hが、搬送ローラ制御モータ56(図3参照)を動力源として、図1における時計回り方向に回転することにより、連続帯状体Wを所定の速度で搬送する。なお、図示は省略するが、搬送ローラ4hに対向する紙押さえローラが設けられており、紙押さえローラにより搬送ローラ4hの上方向から連続帯状体Wを押さえつつ、切断装置7に連続帯状体Wを送り込む。
切断装置7は、本体部3に対し固定される下刃7aと、本体部3に軸支されるとともに軸心回りに所定の周期で回転する上刃7bとから構成される。搬送ローラ4hから搬送された連続帯状体Wは、下刃7aと上刃7bとの間を通過する際、上刃7bの所定の回転周期に応じて、下刃7aと上刃7bとにより連続帯状体Wの短手方向に切断される。
コンベアベルト8は、切断装置7により連続帯状体Wから切断されたシートSを、連続帯状体Wの短手方向(図1における紙面垂直方向)における位置は変化させずに、1枚ずつ所定の搬送速度で連続帯状体Wの長手方向下流側(図1における紙面右方向)に搬送する。
集積ローラ9は、コンベアベルト8の下流側に設けられ、図示しないモータなどの動力源により、本体部3に対し軸心回りに回転駆動される。また、その外周面に開閉動作可能な爪部9aを有する。コンベアベルト8から搬送された1枚のシートSの搬送方向前側の端部が集積ローラ9に到達するタイミングで集積ローラ9の爪部9aが開閉動作することにより、集積ローラ9はシートSの端部を把持し、軸心回りに1回転することにより把持したシートSをその外周面に巻き付ける。そして、次のシートSを受け取るタイミングで再び爪部9aが開閉動作し、軸心回りに回転駆動されることにより、その外周面にシートSが集積された状態で巻き付けられる。
そして集積ローラ9が、例えば5回転して5枚のシートSが集積ローラ9の外周面に集積されると、爪部9aが開閉動作することにより、その集積された5枚のシートSを、その下流の移送ユニット11に渡す。
移送ユニット11は、集積ローラ9と積載ユニット10との間において本体部3の両側面に設けられた無端環状のチェーンベルト11aと、そのチェーンベルト11aに設けられ、チェーンベルト11aの回転に伴って集積ローラ9と積載ユニット10との間を循環するフック部11bとを備える。フック部11bは、チェーンベルト11aにより集積ローラ9と積載ユニット10との間を循環させられることにより、集積ローラ9により集積されたシートSを所定の周期で受け取り、積載ユニット10上の所定位置にてその集積されたシートSを解放することにより積載ユニット10にシートSを積載する。具体的には、集積ローラ9は、例えば5回転することにより5枚のシートの集積体をその外周面に巻き付けると、所定のタイミングで爪部9aを開閉動作させ、その5枚のシートSを移送ユニット11のフック部11bに渡す。この場合、移送ユニット11のチェーンベルト11aが、集積ローラ9の回転周期の約5倍の回転周期でゆっくりと走行するように、集積ローラ9と移送ユニット11とが連動させられている。
図2は、供給部2から搬送ローラ4hまでの連続帯状体Wを模式的に示した斜視図である。図2に示すように、連続帯状体Wには、その連続帯状体Wから最終的に製造される包装体に表示されるべき食品等の原材料名や産地などからなる情報パターンPiと、連続帯状体Wの長手方向に連続して延びる直線であって、連続帯状体Wの短手方向において情報パターンPiとの位置関係が一定である第1パターンP1と、連続帯状体Wの長手方向に沿った情報パターンPiの所定の繰り返し周期に対応して(例えば連続帯状体Wの長手方向に沿った3つの情報パターンPi毎に)印刷されるとともに、連続帯状体Wの長手方向において、情報パターンPiとの位置関係が一定である第2パターンP2とが印刷されている。
これら情報パターンPi、第1パターンP1、第2パターンP2は、断裁装置1による切断工程の前工程において無地の帯状グラシン紙等にグラビア印刷される。このグラビア印刷を行う印刷装置は、情報パターンPi、第1パターンP1、第2パターンP2に対応する版が外周面上に形成された版胴と、その版胴の外周面に供給されるインクを収納するインクパンと、版胴の外周面に付着した余分なインクを掻き落とすドクタと、グラシン紙を版胴に押し付ける圧胴と、グラシン紙表面のインクを乾燥させる乾燥機とで構成されている。帯状グラシン紙への印刷は、帯状グラシン紙を長手方向に搬送し、版胴と圧胴との間を通るときに圧胴により帯状グラシン紙を版胴に押し付けその帯状グラシン紙にインクを転移することにより行われる。したがって、無地の帯状グラシン紙には、版胴に形成された所定の版に対応する情報パターンPi、第1パターンP1、第2パターンP2が、その長手方向に沿って繰り返し印刷されるとともに、連続帯状体Wに印刷されている情報パターンPiと、第1パターンP1と、第2パターンP2との位置関係は、常に一定である。
供給部2では、供給ローラ2aを支持する支持台2bが、供給ローラ2aの軸心に平行に設けられた2本のレール2d上に設置されている。短手方向位置センサ5は供給ローラ2aの搬送方向下流側において第1パターンP1を読み取る。短手方向位置センサ5により検出された第1パターンP1の位置を示す検出値は、後述するCPU51(図3参照)に出力される。そして、CPU51が、短手方向位置センサ5の検出値に基づき、油圧アクチュエータ55(図3参照)を制御することにより油圧シリンダ2cが操作され、その油圧シリンダ2cにより支持台2bがレール2d上を移動させられて、連続続帯状体Wの短手方向における第1パターンP1の切断装置7に対する位置が所定位置とされる。
第1パターンP1は、上述のように連続帯状体Wの長手方向に連続して延びる直線であって、情報パターンPiとの位置関係が常に一定である。したがって、連続帯状体Wの短手方向における第1パターンP1の位置が切断装置7に対し予め定められた所定位置となるように供給ローラ2aの位置を制御することにより、供給ローラ2aから供給される連続帯状体Wの短手方向における情報パターンPiの切断装置7に対する位置を一定の状態としつつ、切断装置7に連続帯状体Wを搬送することができる。
長手方向位置センサ6は搬送ローラ4hの近傍に配設されるセンサであって、第2パターンP2を読み取る。長手方向位置センサ6は、第2パターンP2を検出すると、後述するCPU51(図3参照)に信号を出力する。CPU51は、第2パターンP2の検出タイミングに基づき、搬送ローラ制御モータ56(図3参照)を制御することにより、連続帯状体Wの長手方向における第2パターンP2が存在する位置において、連続帯状体Wがその短手方向に切断されるように、搬送ローラ4hの回転速度を制御する。
具体的には、第2パターンP2が長手方向位置センサ6を通過するタイミングに遅れが生じたときは、切断装置7の近傍に設けられた搬送ローラ4hの回転速度を高くすることにより連続帯状体Wの搬送速度を高くし、連続帯状体Wのより上流側が切断装置7により切断されるように制御する。また、第2パターンP2が長手方向位置センサ6を通過するタイミングが所定のタイミングよりも早い場合は、連続帯状体Wのより下流側が切断装置7により切断されるように連続帯状体Wの搬送速度を低下させる。このようにして、切断装置7の下刃7aと上刃7bとの間で切断が行われるタイミングで、第2パターンP2が下刃7aと上刃7bとの間を通過するように制御することにより、連続帯状体Wの長手方向における第2パターンP2が存在する位置において、連続帯状体Wがその短手方向に切断される。
第2パターンP2は、上述のように連続帯状体Wの長手方向に沿った情報パターンPiの所定の繰り返し周期に対応して印刷されており、連続帯状体Wの長手方向において、情報パターンPiとの位置関係が一定である。したがって、第2パターンP2が存在する位置において、連続帯状体Wを切断することで、切断装置7により切断される切断位置と連続帯状体Wの長手方向における情報パターンPiの位置との位置関係を一定のものとすることができる。
図1に戻り、この断裁装置1の全体的な動作について説明する。断裁装置1は、供給ローラ2aから連続帯状体Wをその長手方向へ引き出し搬送し(搬送工程)、搬送された連続帯状体Wの短手方向における第1パターンP1(図2参照)の位置を短手方向位置センサ5により検出し(短手方向位置検出工程)、その短手方向位置センサ5による検出位置に基づいて、連続帯状体Wの短手方向における第1パターンP1の位置が切断装置7に対し所定位置となるように、連続帯状体Wの短手方向(図1の紙面垂直方向)における供給ローラ2aの位置を移動させ(供給ローラ移動工程)、移動させられた供給ローラ2aから供給される連続帯状体Wの長手方向における第2パターンP2の位置を長手方向位置センサ6により検出し(長手方向位置検出工程)、その長手方向位置センサ6による検出位置に基づいて、連続帯状体Wの長手方向における第2パターンP2の位置に対し、切断装置7による切断位置が所定位置となるように連続帯状体Wの搬送速度を制御し(切断位置制御工程)と、その制御された連続帯状体の搬送速度において、連続帯状体Wを切断装置7によりその短手方向に切断し(切断工程)、連続帯状体Wから切断された複数枚のシートSを、その切断された辺を揃え且つ切断時における連続帯状体Wの短手方向におけるシート位置を変化させずに積層ユニット10に集積する(集積工程)。
図3は、断裁装置1の電気回路構成の概略を示すブロック図である。断裁装置1を制御するための制御装置は、マイクロコンピュータ(以後「CPU」と称す)51と、そのCPU51により実行される各種の制御プログラムや固定値データを記憶したメモリであるROM52と、各種のデータなどを一時的に記憶するためのメモリであるRAM53とを備えている。
演算装置であるCPU51は、ROM52に予め記憶された各種制御プログラムに従い、各種処理を実行するものである。このCPU51には、入出力ポート50を介して、油圧シリンダ2cの駆動源である油圧アクチュエータ55と、連続帯状体Wの第1パターンP1を検出する短手方向位置センサ5と、連続帯状体Wの第2パターンP2を検出する長手方向位置センサ6と、搬送ローラ4hの回転速度を制御する搬送ローラ制御モータ56と、切断装置7の上刃7bの駆動源である切断アクチュエータ57と、集積ローラ9の駆動源である集積ローラ制御モータ58と、移送ユニット11の駆動源である移送ユニット制御モータ59とが接続されている。
次に、上記のように構成された断裁装置1の搬送制御動作を図4のフローチャートを用いて説明する。供給部2に、連続帯状体Wを保持した供給ローラ2aが取り付けられ、使用者によって図示しないスタートスイッチが押下されると、搬送ローラ4h及び切断装置7の上刃7b等(図1参照)が回転駆動されるとともに図4のフローチャートに示される搬送制御処理が開始される。
搬送制御処理では、まず、短手方向位置センサ5からの信号を取得する(S1)。そして短手方向位置センサ5からの信号に基づいて、連続帯状体Wの短手方向における第1パターンP1(図2参照)の検出位置にずれがあるか否かを判断する(S2)。第1パターンP1の検出位置にずれがない場合(S2:No)、S4の処理に進むが、第1パターンP1の検出位置にずれがある場合(S2:Yes)、第1パターンP1の検出位置のずれ量に応じて、油圧アクチュエータ55を制御することによりシリンダ2c(図2参照)を操作し、切断装置7(図1参照)に対する第1パターンP1の位置を所定位置とする(S3)。
続いて、長手方向位置センサ6から第2パターンP2の検出信号を取得する(S4)。長手方向位置センサ6からの第2パターンP2の検出信号のタイミングにずれがない場合(S5:No)、S1の処理に戻るが、長手方向位置センサ6からの第2パターンP2の検出信号のタイミングにずれがあった場合(S5:Yes)、連続帯状体Wの長手方向における第2パターンP2の位置にずれがあったと判断することができるので、そのずれを解消すべく、第2パターンP2の検出タイミングのずれ量に応じて搬送ローラ制御モータ56により搬送ローラ4h(図1参照)の回転速度を制御し、連続帯状体Wの搬送速度を制御する(S6)。このように、連続帯状体Wの長手方向における第2パターンP2の位置を切断装置7の上流側近傍において検出し、その検出タイミングに基づいて、第2パターンP2が存在する位置で連続帯状体Wが切断されるように搬送速度を制御する。
図4のフローチャートに示す搬送制御処理により、連続帯状体Wは切断装置7に対する短手方向位置が第1パターンP1に基づいて揃えられて搬送され、第2パターンP2が存在する位置において切断装置7により短手方向に切断される。切断装置7により連続帯状体Wから切断されて得られたシートSは、集積ローラ9(図1参照)において、切断時における連続帯状体Wの短手方向におけるシート位置を変化させず、且つ切断装置7により切断された辺が揃えられてシートの厚み方向に集積されるので、集積された各シートは、その第1パターンP1と第2パターンP2とがシートの厚み方向に沿って揃えられている。ここで、情報パターンPiと第1パターンP1と第2パターンP2との位置関係は常に一定であることから、各シートはその情報パターンPiもシートの厚み方向に沿って揃えて集積される。したがって、本実施例の断裁装置1を使用することにより、連続帯状体Wが不透明な包装資材から構成されるものであっても、情報パターンPiがシートの厚み方向に揃った状態の集積体を得ることができる。
請求項1記載の断裁装置1では、供給ローラ位置制御手段としては図4のS3の処理が該当し、切断位置制御手段としては図4のS6の処理がそれぞれ該当する。
本実施例において、切断位置制御手段(図4のS6の処理)は、搬送ローラ4hによる連続帯状体Wの搬送速度を制御するものであったが、切断アクチュエータ57により切断装置7の上刃7bの回転速度を制御し、切断装置7における切断のタイミングを制御して、連続帯状体Wの長手方向における切断位置を制御するものであっても良い。
次に、本発明の包装体の製造方法の一実施例について説明する。図5は本発明の工程流れ図である。本発明の包装体の製造方法は、上述の断裁装置1を用いることにより集積された複数枚のシートSに、所定の切り込みを同時に入れることにより包装体を製造する方法である。
まず、切断・集積工程70では、情報パターンPiと、第1パターンP1と、第2パターンP2と、後に詳細に説明するずれ量表示パターンPdとが長手方向に繰り返し印刷された連続帯状体Wを、断裁装置1を用いて、その短手方向に切断し、その切断により連続帯状体Wから得られたシートを集積する。図6(a)は、切断・集積工程70により、集積されたシートSを示す図である。切断・集積工程70において、上述の断裁装置1を用いることにより、各シートSに印刷されたパターンの位置がシートSの厚み方向に揃った状態で集積されている。なお、本実施例では、断裁装置1による連続帯状体Wの切断は、第2パターンP2毎に行うのではなく、第2パターンP2のひとつおき毎に行なわれている。
続いて、検査工程71では、切断・集積工程70により集積されたシートSにおける切断位置のばらつきを検査する。各シートSにはグラビア印刷により所定のパターンが印刷されているが、グラビア印刷の際に、厚み方向の所定の深さまでインクがしみ込むので、切断装置7による切断が連続帯状体W上のパターンを横切ってされた場合には、その切断辺において、シートSの厚み方向からパターンの存在が目視できる。
ずれ量表示パターンPdは、図6(a)、(b)に示すように、階段状に配置された複数個の直線であり目標とすべき切断位置に対し斜めに交わる第1目印M1と、その第1目印M1と目標とすべき切断位置との交点を通り、その目標とすべき切断位置に対し垂直に交わる第2目印M2と、第1目印M1の両端において第2目印M2に平行な直線である第3目印M3とを有する。従って、ずれ両表示パターンPdを横断して切断した切断辺において、第1目印M1の一部と、第2目印M2、第3目印M3とがシートSの厚み方向から目視できる。
ここで、「目標とすべき切断位置」とは、第2パターンP2との位置関係に基づいて決定される切断すべき位置のことであるが、本実施例においては、第2パターンP2を横切るとともに連続帯状体Wの短手方向に延びる直線がそれに相当する。
図6(b)は、連続帯状体Wにおける切断位置1〜10と、その切断位置1〜10にて切断されたときにシートSの厚み方向から目視されるずれ量表示パターンPdとの関係を模式的に示す図である。図6(b)に示すように、連続帯状体Wが、切断位置2〜9において切断されると、その切断辺においてシートSの厚み方向からは第2目印M2と第3目印M3とが目視されるとともに、その第2目印M2と第3目印M3との間において、切断位置に対応した第1目印M1が目視される。したがって、第2目印M2と第3目印M3との間における第1目印M1の位置を確認することにより、実際の切断位置である切断辺と目標とすべき切断位置との離れ具合を各シート毎に知ることができる。
また、例えば、連続帯状体Wが、図6(b)に示す切断位置1,10において切断された場合には、ずれ量表示パターンPdが切断されていないので、第1目印M1、第2目印M2、第3目印M3のいずれも、シートSの厚み方向から目視されない。
上述のように、断裁装置1は、切断辺を揃えてシートSを集積するものであることから、切断辺が目標とすべき切断位置から大きく離れている場合には、シートSの集積体において、その厚み方向における情報パターンPiの位置が集積体における他のシートの情報パターンPiから大きくずれることとなる。そのようなシートSの集積体に対し、後の切り込み工程73においてシートの厚み方向に情報パターンPiごとの切り込みが入れられると、その情報パターンPiと切り込み位置との位置関係は、各シートS間でばらばらとなり均一性の高い包装体は得られない。したがって、検査工程71において、切断位置が大きくずれていると判断されたシートSは、例えば予め取り除くことにより、ばらつきのない高精度の包装体を製造することができるのである。
図5に戻って説明する。検査工程71に続く断裁工程72では、後の切り込み工程73においてシートSの集積体に対しシートの厚み方向に同時に切り込みを入れるための打抜機80(図7参照)の大きさに合わせて、シートSの集積体を断裁する。この断裁工程72において、各シートSからは、包装体としては不要な第1パターンP1及び第2パターンP2が印刷された一端部が切り落とされる。
断裁工程72に続く切り込み工程73では、断裁工程72において所定の大きさに断裁されたシートSの集積体に対し、情報パターンPi毎に切り込みを入れる。図7は切り込み工程73において用いられる打抜機80とその打抜機80により切り込みが入れられた包装体Lを説明する図である。図7(a)の打抜機80の側面図に示すように、打抜機80は、シートSの集積体がその内部に載置される矩形枠81と、その矩形枠81に対し上下方向に移動可能に構成され、矩形枠81内に載置されたシートSの集積体をプレスするプレス盤82とからなる。図7(b)は、矩形枠81の上面視図であり、矩形枠81内には、その矩形枠81内にシートSが載置されたときに、そのシートSの情報パターンPiを1つずつ囲むような配置で打抜刃81aが立設されている。この矩形枠81内に載置されたシートSの集積体をプレス盤82によりプレスすることで、複数枚のシートSに対し打抜刃81aに対応した切り込みを同時に入れることができる。
図7(c)は、切り込み工程73において、各情報パターンPi毎に切り込みが入れられた包装体Lを示す図である。ここで、包装体Lは、切り込み工程73において各情報パターンPi毎に完全に切り離されるものであっても良い。また図7(c)に示すように、情報パターンPiをそれぞれ1つ含む各単位が、完全に切断されるのではなく、隣り合う単位と一部においてつながった複数個の単位からなるものであっても良い。このようにすれば、例えば食品等の被包装体を実際に包装体L上に載置した後に、作業者の手などで簡単に各単位毎に包装体Lを切り離して使用することができる。
また、この包装体Lは、被包装体を完全に包むものだけではなく、被包装体に貼付されるものであっても良いし、被包装体の下敷きとされるものであっても良い。
本発明の包装体の製造方法によれば、切断・集積工程70において断裁装置1を用いて複数枚のシートSを集積することにより、そのシートS上に印刷された情報パターンPiがシートSの厚み方向に沿って揃えた状態で集積されているため、情報パターンPi毎の切り込みを複数枚のシートSに対し同時に入れることができ、シート1枚ずつに対し情報パターンPi毎の切り込みをそれぞれ入れる場合に比較して、作業効率を向上でき、低コストで包装体Lを製造できる。
以上、実施例に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
例えば、本実施例では、第1パターンP1は、連続帯状体Wの長手方向に延びる直線であったが、例えば連続帯状体Wの長手方向に延びる点線であっても良い。第1パターンP1と情報パターンPiとの位置関係が一定であれば、第1パターンP1の位置を切断装置7に対し所定位置となるように供給ローラ2aの位置を制御することで、連続帯状体Wの短手方向における情報パターンPiの切断装置7に対する位置合わせをすることができるからである。
また、本実施例では、第2パターンP2の位置で連続帯状体Wをその短手方向に切断していたが、第2パターンP2の位置に基づいて切断位置が制御されるものであれば良く、第2パターンP2から所定距離離れた位置が切断位置とされるものであっても良い。
また、本実施例では、ずれ量表示パターンPdの第1目印M1は、階段状に配置された複数個の直線であって、目標とすべき切断位置に対し斜めに交わるものであったが、目標とすべき切断位置に対し斜めに交わるものであれば、例えば一直線から構成されるものであっても良い。図8(a)は、ずれ量表示パターンの変形例を示す図であり、第1目印M1が、目標とすべき切断位置に対し斜めに交わる一直線として印刷されている。図8(b)は、連続帯状体Wの切断位置1〜5と、その切断位置1〜5にて切断されたときにシート厚み方向から目視できるパターンとの関係を模式的に示す図である。図8(b)に示すように、この変形例のずれ量表示パターンPd’においても、図6に示すずれ量表示パターンPdと同様に、シートSの厚み方向からは第2目印M2と第3目印M3とが目視されるとともに、その第2目印M2と第3目印M3との間において、切断位置に応じた第1目印M1の一部が目視される。特に、本変形例のずれ量表示パターンPd’では、第1目印M1が連続的な一直線として構成されていることから、シートSの集積体の厚み方向において目視される第1目印M1の位置は図8(c)に示すように連続的なものとなり、検査工程71において、より精度良く、集積された各シートの切断位置のばらつきを検査することができる。
また、本実施例では、検査工程71の後の断裁工程72において、シートSの集積体を打抜機80の大きさに合わせて断裁するものであったが、シートSの集積体が予め打抜機80の大きさに合わせて断裁装置1において切断されていれば、必ずしも断裁工程72は設けられなくても良い。
また、本実施例では、検査工程71は、断裁工程72の前に行われていたが断裁工程72の後に行われるものであっても良い。その際、断裁工程72により切断されるべき位置にも予めずれ量表示パターンPdを印刷しておき、断裁工程72により断裁された切断辺において、切断位置のばらつきを検査しても良い。