JP4632604B2 - Fpc用コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、FPC(この明細書においては、一般に、FPC、FFCなどと呼ばれている平形柔軟ケーブルを代表して、単に「FPC」と言う)の端部を接続できるようにしたFPC用コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、このFPC用コネクタは、FPC挿入空洞が画成されたハウジングと、ハウジングのFPC挿入空洞にコンタクト片を臨ませてハウジングに並列して設けられた複数の導電端子と、FPCの接点と導電端子のコンタクト片を所定の当接圧で係合させるためのアクチュエータ、スライド部材、リテーナなどと呼ばれる押圧部材とで構成されている。特許第2874594号、特開平10−162908号、特開平8−83652号、特開平7−326439号等の公報に、このような構造が開示されている。
【0003】
ところで、FPCの端部に形成される接点は、FPCの電子機器内での引き回しの態様によって、FPCの上面に位置する場合と、FPCの下面に位置する場合があるので、前記の導電端子のコンタクト片のFPC挿入空洞における配置や、このコンタクト片を操作する押圧部材は、FPCの接点の位置に応じて個別に設計されているのが実情である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
近年、周知の通り、電子部品や電子機器の小型化に伴い、このFPC用コネクタも小型化、特に低背化が強く求められている。特に、FPCの接点の部分をFPCの上面に位置させて接続できる、低背化された構造が強く求められている。
【0005】
この発明は斯かる実情に鑑みてなされたもので、上面に接点が位置するFPCに接続可能の、低背化されたFPC用コネクタを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記の目的のもとになされたこの発明は、FPC挿入空洞が画成されたハウジングと、
ハウジングのFPC挿入空洞にコンタクト片を臨ませて、ハウジングに並列して設けられた複数の導電端子と、
導電端子のコンタクト片をFPC挿入空洞に挿入されたFPCの接点に当接させるためのアクチュエータとを備えているFPC用コネクタにおいて、
前記FPC挿入空洞に挿入されるFPCの下面を支持するFPC支持片と、このFPC支持片と略平行に延びるアクチュエータ係合片とを有する複数のホールド端子が、前記ハウジングに、導電端子と隣り合うようにして設置されており、前記アクチュエータが、ホールド端子のアクチュエータ係合片と係合して回動可能とされ、かつ、このアクチュエータの回動によって導電端子のコンタクト片をFPC支持片に向って変位させて、FPC支持片で支持されたFPCの上面接点に当接させるようにしたことを特徴とするFPC用コネクタである。
【0007】
【作用】
このように構成されたこの発明のFPC用コネクタによれば、上面に接点が位置するFPCに接続可能の、低背化されたFPC用コネクタを提供することができる。この低背化は、ホールド端子を導電端子と隣り合うようにして設けた構成によってもたらされている。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を添付の図を参照して詳細に説明する。
【0009】
図1および図2に示されているように、実施形態のFPC用コネクタ1は、ハウジング2と、導電端子3と、ホールド端子4と、アクチュエータ5とを備えている。
【0010】
ハウジング2は、絶縁性のプラスチックを図示の形状に成形したもので、
所定のピッチで横並びに並列させられた複数の導電端子3がインサートモールドされている。導電端子3は、一端を半田テイル6とし、他端をコンタクト片7として、半田テイル6とコンタクト片7に挟まれる中間部分がハウジング2内に埋設されている。コンタクト片7は露出しており、ハウジング2に画成されているFPC挿入空洞8に片持ち状態で臨ませてある。このコンタクト片7は先端部分が下方に凸となる弧状に成形されて下面がコンタクト部7aとしてあり、FPC挿入空洞8に挿入口9を通して挿入されたFPC10(図4参照)の上面と対向するようにしてある。半田テイル6は、ハウジング2の底面と略面一となって外方に延びている。
【0011】
ホールド端子4は、導電端子3がインサートモールドされたハウジング2に、上面(図1において上側)から圧入によって装着されている。このホールド端子4は並列している導電端子3の間および両外側に、それぞれ、導電端子3と隣り合うようにして設置されている。
【0012】
各ホールド端子4は、導電端子3と同様に、薄金属板を打ち抜いて成形された同一の形状をしており、図1に表れているように、圧入係止片11が設けられた装着部12から、FPC支持片13とアクチュエータ係合片14が片持ち状態で延びている。FPC支持片13は、ハウジング2に画成されたFPC挿入空洞8の底部に沿って延びるようにしてあり、挿入されたFPC10の下面を支持するようにしている。また、アクチュエータ係合片14は、FPC支持片13と略平行となってFPC挿入空洞8の上部で、導電端子3のコンタクト片7と隣り合って延びるようにしている。このアクチュエータ係合片14の先端部は上側にクランク形状とされて係合突片15が構成されている。
【0013】
アクチュエータ5は、ハウジングと同様に、絶縁性のプラスチックを成形したものである。ハウジング2の上面を略覆うことができる大きさとしている。このアクチュエータ5には、前記ホールド端子4に設けたアクチュエータ係合片14の位置に対応させて複数の係合窓16が貫通して形成されており、アクチュエータ係合片14の先端部に設けた係合突片15が挿通されて、アクチュエータ5とホールド端子4が係合するようにしてある。
【0014】
このようなアクチュエータ5とホールド端子4の係合によって、アクチュエータ4は、図1、2に示した、開いた状態と、図3、4に示した、閉じた状態の間で回動可能とされている。つまり、アクチュエータ5を開いた状態で、FPC10の端部をFPC挿入空洞8に挿入することができ、次いで、アクチュエータ5を閉じた状態に回動することで、挿入されたFPC10と導電端子3の接続ができるようにされている。
【0015】
アクチュエータ5の係合窓16を画成している縁部において、係合突片15の下側縁と係合する縁部は、断面を長円形としたカム部17とされて、このカム部17と係合突片15によって、アクチュエータ5とホールド端子4の係合部が構成されている。カム部17は、図1に表れているように、アクチュエータ5を開いた状態とした時に略水平となって、FPC挿入空洞8の上側において略水平に延びている係合突片15の下側縁に沿って係合するようにしてある。また、アクチュエータ5を閉じた状態まで回動すると、カム部17も90度を越えて回動し、図3、4に表れているように、斜めに立った状態となって、カム部17の一方の円弧状となった端部が係合突片15の下側縁と係合するようにしてある。
【0016】
上記のような複数の係合窓16の間には仕切り壁18が形成されている。この仕切り壁18は、ハウジング2に設けられた導電端子3のコンタクト片7の位置と対応している。仕切り壁18は、アクチュエータ5の内面(下面)側に突出させて形成され、アクチュエータ5を閉じた時に、コンタクト片7を下方、即ち、ホールド端子4のFPC支持片13に向けて押圧する押圧部19を形成している。この実施形態の場合、押圧部19の縁部と前記カム部17の円弧状となった端部(FPC支持片13側)とが、凹凸を形成することなく一直線となって整列している。
【0017】
次に、上記のように構成されたFPC用コネクタ1にFPC10を接続する際の操作について説明する。
【0018】
FPC10の接続に際しては、アクチュエータ5を、図1、2のように開いた状態とする。この状態で、FPC10の端部をハウジング2のFPC挿入空洞8に挿入口9を通して挿入する。挿入されたFPC10の端部は、ホールド端子4のFPC支持片13の上側に沿って進入し、FPC10の上面は、ホールド端子4のアクチュエータ係合片14と、導電端子3のコンタクト片7と対向する。ホールド端子4のFPC支持片13と導電端子3のコンタクト片7の間の間隔をFPC10の厚さよりも広く設定することで、FPC10の挿入は、いわゆるZIF(ゼロ 挿入力)のもとで行うことができるものである。
【0019】
FPC10を挿入した後は、アクチュエータ5を開いた状態から、図3、4の閉じた状態へ回動するのみで接続を完了することができる。アクチュエータ5を閉じると、カム部17がホールド端子4のアクチュエータ係合片14の係合突片15に係合した状態で、仕切り壁18の押圧部19が導電端子3のコンタクト片7を下圧し、コンタクト部7aをFPC10の上面に設けられた接点20に係合させて電気的に導通させる。ホールド端子4のアクチュエータ係合片14にはカム部17から上向きの力が加えられ、一方、FPC支持片13には仕切り壁18から下向きの力が加えられて、アクチュエータ係合片14とFPC支持片13は拡開する方向に弾性変形される。この弾性変形の復元力がコンタクト部7aと接点20の係合状態を安定的に維持するので、信頼性の高い導通を確保することができる。
【0020】
アクチュエータ5を回動可能に設けるために設置したホールド端子4を導電端子3の側部に隣り合うようにした構成は、このFPC用コネクタ1の高さ方向(上下方向)の寸法を小さくする低背化に大きく寄与している。電気的接続のための導電端子3と、コンタクト片7とFPC10の当接圧を形成するためのホールド端子4を、2階建ての構造に配置しないことで、高さ方向の寸法の増大を避けることができるためである。
【0021】
このように、導電端子3とホールド端子4を隣り合うようにする構成は、実施形態のように、導電端子3のコンタクト片7をFPC10の上面に対向させるものに限られるものではなく、コンタクト片7をFPC10の下面に対向させる構成の場合でも採用は可能であり(この場合、導電端子およびホールド端子の形状は、上記の実施形態のものと異なった形状となる)低背化のメリットを享受することができるものである。
【0022】
また、導電端子3をハウジング2にインサートモールドによって設ける一方で、ホールド端子4をハウジング2に圧入によって設けた構成は、FPC用コネクタ1の製造において、それぞれの端子3、4の組み込みを個別に順次一括して行うことができる。この結果、製造を合理的にし、能率を向上する点で有効である。
【0023】
更に、ホールド端子4のアクチュエータ係合片14がアクチュエータ5の係合窓を貫通して延びる構成は、アクチュエータ5の回動範囲を広くできると共に、アクチュエータ5の厚さを可及的に薄くすることを可能とする点で有効である。
【0024】
【発明の効果】
以上に説明の通り、この発明によれば、導電端子と隣り合うようにしてホールド端子を設けて、このホールド端子によってアクチュエータを回動可能に構成したので、低背化されたFPC用コネクタを提供することができる。そして、回動するアクチュエータによって導電端子のコンタクト片を下圧してFPCの上面の接点に当接して係合するようにしたので、引き回しの結果、上面に接点が位置するFPCに接続が可能なFPC用コネクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態のFPC用コネクタの、アクチュエータを開いた状態の断面図である。
【図2】同じく、実施形態のFPC用コネクタの、アクチュエータを開いた状態の斜視図である。
【図3】同じく、実施形態のFPC用コネクタの、アクチュエータを閉じた状態の断面図である。
【図4】同じく、実施形態のFPC用コネクタの、FPCを挿入した後アクチュエータを閉じた状態の断面図である。
【符号の説明】
1 FPC用コネクタ
2 ハウジング
3 導電端子
4 ホールド端子
5 アクチュエータ
7 コンタクト片
8 FPC挿入空洞
10 FPC
13 FPC支持片
14 アクチュエータ係合片
16 係合窓
20 接点
Claims (3)
- FPC挿入空洞が画成されたハウジングと、
ハウジングのFPC挿入空洞にコンタクト片を臨ませて、ハウジングに並列して設けられた複数の導電端子と、
導電端子のコンタクト片をFPC挿入空洞に挿入されたFPCの接点に当接させるためのアクチュエータとを備えているFPC用コネクタにおいて、
前記FPC挿入空洞に挿入されるFPCの下面を支持するFPC支持片と、このFPC支持片と略平行に延びるアクチュエータ係合片とを有する複数のホールド端子が、前記ハウジングに、導電端子と隣り合うようにして設置されており、
前記アクチュエータが、ホールド端子のアクチュエータ係合片と係合して回動可能とされ、かつ、このアクチュエータの回動によって導電端子のコンタクト片をFPC支持片に向って変位させて、FPC支持片で支持されたFPCの上面接点に当接させるようにしたことを特徴とするFPC用コネクタ。 - 導電端子は、ハウジングにインサートモールドされており、ホールド端子は、ハウジングに上面から圧入により装着されている請求項1に記載のFPC用コネクタ。
- ホールド端子のアクチュエータ係合片が、アクチュエータの係合窓を貫通して延びて、アクチュエータに係合している請求項1または2に記載のFPC用コネクタ。
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