以下、図面を参照して、本発明の一実施形態に係るカメラを説明する。図1は本実施形態に係るカメラのシステム構成の概念を示すブロック図である。
まず、参照符号2が付されているのは、マイクロコントローラ等から成る制御手段であるMPU(Micro Processing Unit)である。また、上記MPU2には、操作部材2aが設けられている。そして、上記MPU2は、上記操作部材2aの状態を検出することで、該検出の結果に基づき、後述するフローチャートに示す動作制御プログラム(第1のメモリ(例えばフラッシュメモリ)4に格納)に従って、各構成部材を制御する。
なお、上記操作部材2aは、例えば当該カメラのレリーズ動作を開始させる操作、撮影モード、再生モード及び詳細は後述するナビモード等のモード切り換え、その他の各種操作等に用いられる操作部材である。
ところで、撮影時には、撮影レンズ6を介して当該カメラに入射した被写体8の像は、例えばCCDやCMOSセンサ等からなる撮像素子10aにより電気信号に変換される。そして、この電気信号は、AFE(Analogue Front End)回路10にて読み出され、A/D変換等が施されてデジタル画像信号(以降「画像データ」という)となり、信号処理回路12に入力される。その後、上記画像データは、上記信号処理回路12において、色補正及び信号圧縮処理等の所定の処理が施された後、第2のメモリ(着脱可能なメモリ、例えばメモリカード)14に記録される。なお、上記信号処理回路12内には、画像処理時における補正のかけ方の変更等や特定の信号の付加等を行う為の処理補助ブロック12aが設けられている。
なお、上記のように撮影して取得した画像データは、プリント信号出力手段15aや、無線通信手段15bにて、当該カメラ外部へ送信することができる。なお、無線通信手段15bは、本実施形態に係るカメラと同様又は類似のシステム構成(上記無線通信手段15bを含むシステム構成)を有するカメラ等との無線通信を可能にする部材である。したがって、例えば上記無線通信手段15bにより画像データ等の送受信が可能となる。
なお、本実施形態に係るカメラでは、マイク10bが更に設けられており、このマイク10bにより取得された音声信号である音声データも、上記画像データと同様に上記信号処理回路12にて信号圧縮処理等が行われ、例えば第2のメモリ14等に記録される。
なお、上記画像データ及び上記音声データの処理時または記録時等においては、種々の演算を行うために、RAM(Random Access Memory)16に適宜データが格納される。
そして、画像データ等を表示する手段として、LCD(Liquid Crystal Display)等からなる表示手段18が設けられている。すなわち、上記のように撮像素子10aで取得した画像データを、上記表示手段18に逐次再生表示することが出来る。つまり、ユーザーは、上記表示手段18を参照して上記被写体8の変化状態を確認しながら撮影を行うことが出来る。また、上記音声データの音声再生を行う為のスピーカ18aも設けられている。さらに、上記音声データの音声再生の際には、上記第2のメモリ14内に記録された上記音声データは、上記信号処理回路12に読み出された後、スピーカ18aにより出力され音声再生される。
すなわち、上記画像データの再生表示の際には、上記第2のメモリ14内に圧縮して記録された上記画像データは、上記信号処理回路12に読み出され、更に伸張処理等が施された後、上記表示手段18に再生表示される。
また、本実施形態に係るカメラには、撮影日時を示す日時情報を取得する機能及び時間計測のタイマ機能を有する時計手段20が設けられている。この時計手段20に取得された日時情報は、例えば撮影により取得した画像データと対応付けされて、上記第2のメモリ14に記録される。また、上記タイマ機能によれば、例えば撮影動作における露出の時間、動画の撮影時間、及び所定のタイミングの間隔等を計時することができる。
また、当該カメラの位置情報であるGPS情報を検出する為に、例えばGPS装置からなる位置検出手段22が設けられている。この位置検出手段22により、画像データ等の撮影位置を示すGPS情報を取得することができる。また、上記画像データと上記GPS情報とを対応付けして、上記第2のメモリ14に記録することができる。
なお、上記日時情報及び上記GPS情報は、上記第1のメモリ4にも記録される。
以下、図2A乃至図2Dに示すフローチャートを参照して、本実施形態に係るデジタルカメラにおけるMPU2による動作制御の一例を説明する。なお、同フローチャートは、本実施形態に係るカメラのメインフローチャートであり、ユーザーにより不図示のPOWER SW(電源)がONされると自動的に起動される動作制御のフローチャートである。
まず、ユーザーによる上記操作部材2aの操作に基づいて、当該カメラを撮影モード、再生モード、及びナビモードのうち何れかのモードに設定する。
その後、設定されたモードが撮影モードであるか否かを判断する(ステップS1)。このステップS1にて、設定されたモードが撮影モードであると判断した場合はYESに分岐し、ユーザーによる上記操作部材2aの操作でレリーズ操作が行われたか否かを判断する(ステップS2)。
上記ステップS2において、レリーズ操作が行われていないと判断した場合にはNOに分岐し、上記ステップS1へ戻る。他方、上記ステップS2において、ユーザーによりレリーズ操作が行われたと判断した場合はYESに分岐し、撮影の処理を開始する。すなわち、ピント合わせ(ステップS3)及び露出制御(ステップS4)を行う。このようにして、撮像素子10aで取得した電気信号を、AFE回路10で読み出しA/D変換等を施して得られた画像データに対して、信号処理回路12で色補正及び信号圧縮処理等の所定の画像処理を施す(ステップS5)。このステップS5における一連のデジタル画像処理の後、得られた画像データに対して信号処理回路12で圧縮処理を施す(ステップS6)。
そして、時計手段20を参照して日時情報を取得し、位置検出手段22でGPS情報を取得し(ステップS7)、これら日時情報及びGPS情報と、上記ステップS5における一連のデジタル画像処理後の画像データとを対応付けして、当該カメラに着脱可能な上記第2のメモリ14に記録する(ステップS8)。
その後、上記第2のメモリ14を検索して、当該画像データと類似のGPS情報及び日時情報を有する画像データ(類似画像データ)があるか否かを判定する(ステップS9)。 上記ステップS9をNOに分岐する場合、上記ステップS7にて取得した日時情報及びGPS情報のみを、上記第1のメモリ4に記録する(ステップS10A)。ここで画像データを記録しないのは、画像データをフラッシュメモリ等の不揮発性メモリからなりメモリ容量がそれ程大きくない上記第1のメモリ4に記録すると、上記第1のメモリの容量を圧迫するためである。また、この第1のメモリ4への、上記日時情報及び上記GPS情報の記録は、当該カメラを持って撮影に行った場所を記録する為の処理であり、この記録結果を利用して行う動作制御については後述する。
一方、上記ステップS9をYESに分岐する場合は、上記ステップS10Aを省略し、ステップS10Bで類似の場所で何枚撮影したかを記録する。このようにステップS10Aを省略するのは同じカメラ構図で連写撮影を行う場合であり、日時情報とGPS情報は変化がないと考えられるので、上記第1のメモリには、撮影最初の一枚目は日時情報とGPS情報を記録するが、撮影二枚目以降に関しては、上記ステップS9をYESに分岐することになるので、日時情報とGPS情報を上記第1のメモリ4に記録せず、類似画像の枚数を上記第2のメモリ14に記録する。なお、このステップS10Bにおける類似画像データの枚数の記録は、後で説明する画像データの検索における一つの手がかりとすることができる。
上記ステップS10Aまたは上記ステップS10Bを経た後、ユーザーにより不図示のPOWER SWがOFFされたか否かを判断する(ステップS20)。このステップS20で、不図示のPOWER SWがOFFされたと判断した場合は、当該カメラをシャットダウンする。一方、上記ステップS20で、不図示のPOWER SWがOFFされていないと判断した場合は、上記ステップS1へ戻る。
ところで、上記ステップS1において当該カメラが撮影モードに設定されていないと判断した場合は、再生モードに設定されているか否かを判断する(ステップS11)。このステップS11で再生モードに設定されていると判断した場合にはYESに分岐し、検索モードが選択されたか否かを判断する(ステップS12)。ここで、検索モードとは、ユーザーが所望する画像データを検索できるように、上記第2のメモリ14から画像データを読み出して表示手段18に再生表示するモードである。
上記ステップS12において、検索モードが選択されていると判断した場合にはYESに分岐し、画像データを表示手段18に表示する(ステップS13A)。この際、例えばカレンダーのように撮影日時順で複数のサムネイル画像が表示されるようにしても良い。この表示の中から、ユーザーが所望の画像データを選択する。なお、このステップS13Aにおいては、後述する方位に基づいた表示形式を採っても勿論よい。一方、上記ステップS12において、検索モードが選択されていないと判断した場合にはNOに分岐し、前回撮影した(最近の)画像データを選択する(ステップS13B)。
上記ステップS13Aまたは上記ステップS13Bを経た後、ユーザーが選択した画像データまたは前回撮影した(最近の)画像データを、表示手段18に表示する(ステップS14)。その後ユーザーによる上記操作部材2aの操作に基づいて、上記ステップS14にて表示手段18に表示された画像データを、プリント信号出力手段15aや無線通信手段15b等外部へ出力するか否かを選択し、出力する場合には出力先の指定も行う(ステップS15)。そして、このステップS15にてユーザーにより表示手段18に表示された画像データをプリント信号出力手段15aや無線通信手段15b等へ送信する旨の操作が行われた場合にはYESに分岐し、ユーザーが行った操作に基づいて、上記画像データをユーザーの所望の機器に出力する(ステップS16)。
上記ステップS15をNOに分岐した場合及び上記ステップS16を経た後、現在地から当該画像データを撮影した地点までの距離及び方位を表示手段18に表示する旨の操作が、ユーザーにより操作部材2aを用いて行われたか否かを判断する(ステップS17)。
そして、上記ステップS17をYESに分岐した場合、当該画像データに対応するGPS情報と、当該カメラの現在地を示すGPS情報とに基づいて、現在地から当該画像データを撮影した地点までの距離及び方位を計算し、該計算結果を表示手段18に表示するる(ステップS18)。
なお、上記ステップS17をNOに分岐した場合、または上記ステップS18における処理を終えた後、ユーザーにより不図示のPOWER SWがOFFされたか否かを判断する(ステップS19)。このステップS19で、不図示のPOWER SWがOFFされたと判断した場合はYESに分岐し、当該カメラをシャットダウンする。一方、上記ステップS19で、不図示のPOWER SWがOFFされていないと判断した場合はNOに分岐し、上記ステップS11へ戻る。
ところで、上記ステップS11において、再生モードに設定されていないと判断した場合にはNOに分岐し、“ナビモード”に設定されているか否かを判断する(ステップS21)。ここで、“ナビモード”とは、本実施形態の特徴の一つであり、GPS情報と、後述する方位情報または撮影ポイント情報とに基づいて、例えば当該カメラにて過去に写真撮影を行った場所に思いを馳せることが出来るような画像データの表示を行ったり、当該カメラのユーザーを当該カメラにて過去に写真撮影を行った場所に導くナビ情報を表示手段18に表示させたりするモードのことである。なお、このナビモードの詳細は後述する。
上記ステップS21において、ナビモードに設定されたと判断した場合にはYESに分岐し、以下のステップS22乃至ステップS38のナビモードの処理ステップを実行する。
まず、上記ステップS21において、ナビモードに設定されたと判断すると、ステップS21をYESに分岐し、当該カメラの現在地のGPS情報を、位置検出手段22で取得し、該GPS情報をGPS情報P0とする(ステップS22)。
つづいて、上記ステップS22にて取得したGPS情報P0の値と類似する値を有するGPS情報を、上記第1のメモリ4の中から検索し(ステップS23)、該GPS情報P0に類似するGPS情報が発見されたか否かを判断する(ステップS24)。このステップS24における検索で上記GPS情報P0に類似するGPS情報が発見された場合にはYESに分岐し、図3(a)に示すようなメッセージ(第1のメモリ4に予め格納されている)を、表示手段18に表示する(ステップS25)。このメッセージは、図3(a)に示すように、ユーザーが過去に当該カメラを用いて撮影した場所の付近に来たことを示すメッセージである。
また、上記ステップS25において、スピーカ18aによる発音警告をも併用することにより、ユーザーは当該カメラの表示手段18を視認していなくとも、過去に当該カメラを用いて撮影した場所に立ち寄った場合には、そのことを確認することが出来る。
ここで、図3(a)に示す表示手段18には、過去に当該カメラを用いて撮影した場所の付近に来たことを示すメッセージに加え、その過去の撮影により取得した画像データを表示させてもよい。なお、この表示を行う為の処理は、後述するステップS26乃至ステップS28における処理が該当する。
ところで、上記ステップS25を経た後、上記ステップS22にて取得したGPS情報P0に類似するGPS情報を、上記第2のメモリ14の中から検索し(ステップS26)、該GPS情報P0に類似するGPS情報が発見されたか否かを判断する(ステップS27)。
上記ステップS26における検索で上記GPS情報P0に類似するGPS情報が発見された場合にはYESに分岐し、上記GPS情報P0に対応する画像データを図3(a)に示すように表示手段18に表示する(ステップS28)。すなわち、この時点において、表示手段18には、図3(a)に示すように、過去に当該カメラを用いて撮影した場所の付近に来たことを示すメッセージ、及びそのときの撮影により取得した画像データが表示される。
画像表示の後、ユーザーによる上記操作部材2aの操作により、更に詳細な表示を望む旨の選択操作が行われたか否かを判断する(ステップS29)。このステップS29において、ユーザーにより更に詳細な表示を望む旨の選択が為されたと判断した場合にはYESに分岐し、当該画像データ(ステップS28において表示手段18に表示させた画像データ)に対応するGPS情報と、現在地のGPS情報P0とに基づいて、現在地から当該画像データの撮影場所までの距離及び方位を計算して(ステップS31)、図3(b)に示すように表示手段18に表示する(ステップS32)。
ここで、現在地から当該画像データの撮影場所までの距離及び方位は、例えば下式で計算すればよい。なお、上記GPS情報により、緯度及び経度情報は、例えば現在地(x
0,y
0)、当該画像データの撮影場所(x
1,y
1)というように二次元座標として得られる。したがって、距離に関しては、
という式にて算出する。
という式にて算出する。この式により算出すれば、π/2の方角(すなわち北)から時計回りに何度を為す方位かを算出できる。
なお、上記ステップS29をNO分岐した場合、及び上記ステップS32における処理を終えた後には、ユーザーにより不図示のPOWER SWがOFFされたか否かを判断する(ステップS33)。このステップS33で、不図示のPOWER SWがOFFされたと判断した場合は、当該カメラをシャットダウンする。一方、上記ステップS33で、不図示のPOWER SWがOFFされていないと判断した場合は、上記ステップS21へ戻る。
ここで、上記ステップS24をNOに分岐する場合、及び上記ステップS27をNOに分岐する場合には、現在地に至るまでのGPS情報(例えば図4に示すようにP01,P02,P03,P04とする)を参照することで、今後の移動方向を推測(例えば、これらP01,P02,P03,P04を通る曲線を算出し、該曲線上の点が今後の移動地点となると推測)して(ステップS35)、その移動方向上の地点の中に、過去に当該カメラを利用して撮影を行った地点があるか否かを、第1のメモリ4に記録されたGPS情報を検索して判断する(ステップS36)。このステップS36をYESに分岐する場合には、“移動方向上の地点の中の過去に当該カメラを利用して撮影を行った地点”をGPS情報P0´とし(ステップS37)、上記ステップS25へ戻り、以降のステップではGPS情報P0´をGPS情報P0として扱う。なお、このようにGPS情報P0´をGPS情報P0として扱う場合には、上記ステップS25におけるメッセージ表示は、図5に示すように、過去に当該カメラを利用して撮影を行った地点までの距離等を表示する。
また、上記ステップS36をNOに分岐する場合には、移動方向上の地点の中に、過去に当該カメラを利用して撮影を行った地点が無い旨の警告表示をする(ステップS38)。そして、ユーザーにより不図示のPOWER SWがOFFされたか否かを判断する(ステップS39)。このステップS39で、不図示のPOWER SWがOFFされたと判断した場合は、当該カメラをシャットダウンする。一方、上記ステップS39で、不図示のPOWER SWがOFFされていないと判断した場合は、上記ステップS21へ戻る。
ところで、上記ステップS21をNOに分岐する場合は、撮影モード、再生モード、及びナビモードの何れのモードにも設定されていない場合である。この場合には、位置検出手段22にGPS情報を取得させ(ステップS41)、該GPS情報を第1のメモリ4に記録する(ステップS42)。
つづいて、第2のメモリ14が新たに当該カメラに挿入されたか否かを判断する(ステップS43)。このステップS43をYESに分岐する場合には、次に第2のメモリ14内に地図データ(地図情報を示すデータ)があるか否かを判断する(ステップS44)。このステップS44をYESに分岐する場合には、該地図データを第1のメモリ4に入力する(ステップS45)。その後、所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS46)。このステップS46で、所定時間が経過したと判断した場合は、上記ステップS1へ戻る。また、未だ所定時間が経過していないと判断した場合は、所定時間が経過するまで待つ。
なお、上記ステップS43及び上記ステップS44をNOに分岐する場合には、上記ステップS46へ進み、所定時間の経過を判断する。
上記ステップS41乃至上記ステップS46の処理により、他の人から渡された第2のメモリ14に格納された地図データに基づいて、例えば上記ステップS18等における方位や距離を表示するステップにおいて、地図データも同時に表示することが出来る。すなわち、ユーザーは表示されている画像データの撮影場所がどの方向及びどの程度の距離にあるかを地図データを参照しながら知ることができる。
また、上記ステップS41及び上記ステップS42の処理は、上記ナビモードに設定されている場合に、上記ステップS35における処理を可能とする為に必要なステップである。
以下、図6を参照して、本実施形態に係るカメラにおける実際の商業的利用場面を説明する。
まず、場面Aに示すように、例えば旅行会社にて、ユーザー100が、参加する予定のツアー等の観光に関する情報(旅程情報や目的地のGPS情報等)が格納された第2のメモリ14(ここでは例えば、カード型メディアを想定)を、紙等に印刷された旅程表105と同時に、旅行会社の人110から受け取る。その後、ユーザーは、場面Bに示すように、上記第2のメモリ14を、本実施形態に係るカメラ115の第2のメモリ14のスロットに挿し込む。
そして、上記カメラ115を持って上記ツアー等に参加すると、例えば観光バス120内で、場面Cに示すようにユーザー100がカメラ115を上述したように所定の操作をすると、場面Dに示すように当該カメラ115の表示手段18に、“あと〇kmで次の目的の場所に到着する”とか、“目的地がどのような場所である”等を表示することが可能となる。これにより、ユーザーは、宿泊予定の旅館の情報や現在地を知ることができる。なお、このような表示の為の当該カメラにおける動作制御は、図2A乃至図2Dに示すフローチャートから容易に推察できるので、ここでは省略する。
また、当該カメラを用いての写真撮影を行った後には、上記旅行会社がプリント会社や製本会社等とタイアップすることにより、場面Eに示すように、上記第2のメモリ14に格納された情報等とユーザーが撮影により取得した画像データ等とを組み合わせ、綺麗に製本されたアルバムを作成することが出来る。そして、上記旅行会社が、これらの製本プロセスを代行して行うことで、上記アルバムをユーザーに販売することが出来る。さらに、上記旅行会社は、上記アルバムの隅に自社名を書き込むことで、上記アルバムを宣伝広告媒体にも利用することが出来る。
以下、図7A及び図7Bを参照して、アルバム作成のプロセスの一例について具体的に説明する。なお、図6では一台のカメラ115を想定して説明したが、ここでは説明の都合上複数のユーザー(ユーザー100A及び100B)を想定し、カメラとしてはユーザー100A及び100Bがそれぞれ使用するカメラ115A及び115Bを想定して説明する。
まず、ユーザー100A及び100Bは、それぞれ上述のように利用された本実施形態に係るカメラ115A及び115Bから、それぞれパーソナルコンピュータ130A,130Bに、画像データを例えば無線通信部15bで転送する。
つづいて、ユーザー100A及び100Bは、それぞれ上記パーソナルコンピュータ130A及び130Bを用いてインターネット135を介して、プロバイダ140の開設するホームページ上に自分の取得した画像データをアップロードする。
なお、このように複数のユーザーがプロバイダ140の開設するホームページ上に画像データをアップロードするので、別のユーザーがホームページ上に掲載した画像データについても、当該画像データを撮影した人が許可した場合であれば、他人(例えば同じツアー等に参加した人)の画像データを利用することも考えられる。これにより、例えば他人のカメラに偶然自分の姿が写った画像データを、上記ホームページ上に発見した場合は、その画像データを利用することが出来る等の効果も生まれる。
なお、上記プロバイダ140には、旅行会社145から、上記旅程表105の他、旅中に利用するレストランのメニュー150や、例えば旅先でオプショナルツアーとして企画されたコンサートのプログラム155や、該コンサート会場で販売されていた音楽データ160等が、コンテンツとして供給される。そして、それらツアーに関する情報は、旅行会社145からプロバイダ140へ提供される。
上記のようなシステム構成において、ユーザー100A及び100Bは、それぞれ上記パーソナルコンピュータ130A,130Bを操作して、例えば図7Bに示すような所望のレイアウトのアルバムを作成していく。なお、カメラ115A及び115Bが取得している画像データには、日時情報やGPS情報が対応付けされているので、所定の地域毎に画像データをまとめる等の画像のレイアウトに関する工夫も容易に考え出す事ができる。
このようにしてレイアウト等の編集作業が為されたデータは、プリント会社165に転送され、プリント会社165にて印刷等が行われてアルバム125が作成され、該アルバム125がユーザー100A及び100Bに郵送される。なお、上記音楽データ160等の音楽データがある場合には該音楽データをCD等のメディア125aに格納し、さらに上記アルバム125に上記メディア125aを収納するポケットを設け、該ポケットに上記メディア125aを収納するような構成のアルバムとしても勿論よい。
なお、プロバイダのサーバーに多量の画像データが集まると、メンテナンスが困難になる等の問題が生じる可能性もあるが、例えば当該ツアーの後、所定の期間(例えば一ヶ月等)のみ、サーバーに画像データの保存をするようにすればそのような問題も軽減できる。
以上説明したように、本実施形態によれば、大容量のデータベース及びメモリを必要とせずに、思い出を容易に再現できる鑑賞が可能な画像データを取得するカメラを提供することができる。
すなわち、GPS情報と方位情報とを利用することで、当該カメラにて過去に行った撮影により取得した画像データを表示することができ、またGPS情報と撮影ポイント情報とを利用することで、過去に当該カメラにて行った撮影ポイントまでの距離等を表示することができる。
また、昔写真撮影を行った場所を回想したり、その場所で再度撮影することが容易となる。そして、上述のような効果を奏する為に大きなデータベースを必要としない構成であるので、各国の言語に対応させることも容易にできると言える。
さらに、本実施形態に係るカメラを上記“ナビモード”に設定しておけば、ユーザーは特別な操作を行わなくても、過去に当該カメラを用いて撮影した場所を通れば、その旨を知ることができ、しかもその時の画像データを確認することができる。
以上、一実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形及び応用が可能なことは勿論である。例えば以下のような変形が考えられる。
[第1変形例]
本第1変形例では、上記一実施形態に係るカメラの構成に、さらに図8に示すように、地磁気を利用して方位を検出する為の方位センサ24を加えて設ける。なお、図8に示すカメラの構成を示すブロック図は、説明の焦点を絞る為に、本変形例に係るカメラに特有の部分以外は省略して描かれている。同図に示すように、本変形例に係るカメラにおける構成上の特徴点は上記方位センサ24を設けた点であり、この方位センサ24を用いることで、当該カメラ(より具体的には撮影レンズ6及び撮像素子10a)の向けられている方位を知ることができる。
すなわち、図9に示すように、例えばユーザー100が本変形例に係るカメラを、表示手段18の観察時における通常の持ち方で持って北を向いた場合、ユーザーの現在地点から見て、およそ北の方向に存在する地点で撮影された画像データ18eが表示手段18に表示される。また、例えば表示手段18の観察時における通常の持ち方で持って北東を向いた場合、ユーザーの現在地点から見て、およそ北東の方向に存在する地点で撮影された画像データ18f及び18gが表示手段18に表示される。
ここで、図9に示す例において、上記画像データ18e、上記画像データ18f、及び上記画像データ18gが、表示手段18における表示画面中央部からズレて表示されているのは、上記本変形例に係るカメラを向けた方向(北或いは北東)と、上記画像データ18e、上記画像データ18f、及び上記画像データ18gが撮影されたそれぞれの地点とがズレている為である。
また、上記画像データ18e、上記画像データ18f、及び上記画像データ18gの表示の大きさがそれぞれ異なるのは、撮影された日時の古い順に小さい画像データとしている為である。なお、表示手段18に表示する画像データの大小を決定する要素として、撮影された地点と現在地との距離の大小を採用しても勿論よい。
以下、上述のように表示される画像データを選択する為の、MPU2Aによる表示制御の演算処理について、図10を参照して説明する。
上記演算処理においては、まず現在地点のGPS情報をX0,Y0とする。そして、上記のようにして保持された本変形例に係るカメラの向けられた方向と真北との為す角度をθ´(上記方位センサ24により検出される)とすると、当該カメラの向けられた方向の延長線上に存在する地点のGPS情報(x,y)は、下式で示す直線に乗ることとなる。
したがって、この直線上に乗るGPS情報(x,y)を有する画像データは、表示手段18における表示画面中央部に表示される。また、例えば式中におけるθを、θ+Δθまたはθ−Δθへと変更すると、カメラの向けられた方向の延長線上から、わずかに外れた地点で撮影された画像データが、表示手段18における表示画面中央部から、右方向又は左方向に、上記Δθに対応する距離だけ外れた部位に表示されることになる。
なお、ここで上記Δθを小さい値に設定する程、上記画像データの位置変化の分解能を向上させることが出来る。
以上説明したように、本変形例によれば、上記一実施形態に係るカメラの奏する効果の上に、以下のような効果を奏するカメラを提供することができる。すなわち、本変形例に係るカメラによれば、当該カメラを向けた方向に位置する地域で撮った写真が自動的に表示される為、過去の思い出を確認することができるカメラを提供できる。
ところで、当該カメラのユーザーが、過去に撮影して取得した画像データが記録された上記第2のメモリ14を常に持ち歩くとは限らない。このことに鑑みて、以下のような変形例が考えられる。
[第2変形例]
上記の実施形態中では、上記画像データの記録は、着脱可能なメモリである第2のメモリ14に行っていた。しかしながら本変形例においては、上記画像データに対して間引き処理等を施してサムネイル画像を生成し、該サムネイル画像を上記GPS情報と共に、内蔵メモリである上記第1のメモリ4に記録する。
すなわち、上記ステップS10Bでサムネイル画像のデータを記録するようにし、上記ステップS26及びステップS27の処理を省略し、代わりに上記サムネイル画像を上記第1のメモリ4から読み出し、常に表示手段18に表示できるようにする。以下、本変形例に係るカメラを説明する。
本第2変形例では、当該カメラのユーザーが、過去に撮影して取得した画像データが記録された上記第2のメモリ14を所持していない場合であっても、上述した実施形態に係るカメラにおける効果と同様な効果を得られるカメラを提供することを目的とする。
なお、本第2変形例と上述した実施形態との相違点は以下の通りである。すなわち、本第2変形例においては、上述した実施形態における図2Aに示すフローチャートのステップS10A及びステップS10Bを、それぞれ後述するステップS10A´、ステップS10B´と入れ替え(図11A参照)、図2Cに示すフローチャートのステップS25とステップS26との間に後述するステップS26Aを挿入し且つ該ステップS26AをNOに分岐した場合に移行するステップとして後述するステップS28Aを設ける(図11B参照)。そして、上記ステップS27をNOに分岐する場合にも、該ステップS28Aに移行する。以下、具体的に説明する。なお、図2Aまたは図2Cに示すフローチャートにおける処理と同様の処理を行うステップについては、同様のステップ番号を付し、説明を省略する。
まず、図11Aに示すフローチャートにおいては、上記ステップS9をNOに分岐する場合、上記ステップS7にて取得した日時情報及びGPS情報と、上記画像データを縮小処理して得られるサムネイル画像データとを対応付けして、上記第1のメモリ4に記録する(ステップS10A´)。
そして、上記ステップS9において、当該画像データと類似のGPS情報及び日時情報を有する画像データ(類似画像データ)があると判定した場合には、上記ステップS9をYESに分岐した後、上記類似画像データの枚数を上記第1のメモリ4及び上記第2メモリ14に記録する(ステップS10B´)。なお、このステップS10B´における類似画像データの枚数の記録は、後で説明する画像データの検索における一つの手がかりとすることができる。
一方、図11Bに示すフローチャートにおいては、当該カメラに着脱可能なメモリである上記第2のメモリが当該カメラに挿入されているか否かを判断する(ステップS26A)。このステップS26AをNOに分岐する場合(上記第2のメモリが当該カメラに挿入されていない場合)には、上記サムネイル画像データを表示手段18に表示し(ステップS28A)、上記ステップS29へ進む。一方、上記ステップS26AをYESに分岐する場合(上記第2のメモリが当該カメラに挿入されている場合)には、上記ステップS26へ進み、上記ステップS22にて取得したGPS情報P0に類似するGPS情報を、上記第2のメモリ14の中から検索し(ステップS26)、該GPS情報P0に類似するGPS情報が発見されたか否かを判断する(ステップS27)。
上記ステップS26における検索で上記GPS情報P0に類似するGPS情報が発見された場合にはYESに分岐し、上記GPS情報P0に対応する画像データを図3(a)に示すように表示手段18に表示する(ステップS28)。すなわち、この時点において、表示手段18には、図3(a)に示すように、過去に当該カメラを用いて撮影した場所の付近に来たことを示すメッセージ、及びそのときの撮影により取得した画像データが表示される。ステップS27で上記GPS情報P0に類似するGPS情報が発見されなかった場合はNOに分岐し、上記サムネイル画像データを表示手段18に表示する(ステップS28A)。
さらに、上述した実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件の適当な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施形態に示される全構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成も発明として抽出され得る。
2a…操作部材、 2…MPU、 4…第1のメモリ、 6…撮影レンズ、 8…被写体、 10a…撮像素子、 10…AFE回路、 10b…マイク、 12…信号処理回路、 12a…処理補助ブロック、 14…第2のメモリ、 15a…プリント信号出力手段、 15b…無線通信手段、 16…RAM、 18…表示手段、 20…時計手段、 22…位置検出手段、 24…方位センサ、 105…旅程表、 120…観光バス、 125…アルバム、 125a…メディア、 130A,130B…パーソナルコンピュータ、 135…インターネット、 140…プロバイダ、 145…旅行会社、 150…メニュー、 155…プログラム、 160…音楽データ、 165…プリント会社。