JP4637494B2 - 義歯洗浄剤 - Google Patents
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Description
その点、酸素系漂白剤、プロテアーゼ、ムタナーゼ、グルカナーゼ、リパーゼ、デキストラナーゼ、イヌラーゼ、パパインのような酵素、酸、アルカリ等の活性成分、界面活性剤等を配合した義歯洗浄剤は義歯の不快な臭いの原因である有機物をかなり除去することを可能とした。しかしながら、この義歯洗浄剤では、義歯あるいは義歯床に付着した臭いを十分に除去することはできないばかりでなく、酸素系漂白剤など義歯洗浄剤自体に由来する臭いを除去することができなかった。
それらの問題点を解決するために、例えば、フラボノイド、クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウムおよび鉄クロロフィリンナトリウムなどの化合物と共に、酸素系漂白剤および/または塩素系漂白剤を含有する技術が示されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、この方法では、義歯および義歯床(以下、義歯ということがある)に付着した表面上の臭いを幾分緩和することはできたが、満足できるほどの効果を示すことができず、義歯の内部に吸着した不快臭などの義歯からの不快な臭いを効果的に除去するまでには到らなかった。したがって、現在、上記のような義歯の不快な臭いを効果的に除去できる義歯洗浄剤の開発が強く望まれていた。
ところで、優れた消臭作用を有する消臭剤として、カテキン類等のフェノール性化合物と該フェノール性化合物を酸化する酵素を含有する消臭剤が報告されているが(例えば、特開平9−38183号公報)、該消臭剤を義歯洗浄剤に使用して、義歯あるいは義歯床の不快な臭いを効果的に消臭できる点については何ら開示されていない。
請求項4に係る発明は、追加成分として、ミントノートを有するフレーバー、シトラスノートを有するフレーバー、フルーツノートを有するフレーバー及びグリーンノートを有するフレーバーからなる群から選択される1種以上のフレーバーを含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の義歯洗浄剤であり、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の成分を含有することを特徴とする硫黄含有化合物除去用義歯洗浄剤である。
酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤と共に既に広く知られており、義歯洗浄剤成分としても使用されている。本発明で使用する酸素系漂白剤としては、義歯洗浄剤成分として使用するにあたり、安全上許容できるものであれば特に制限されない。該酸素系漂白剤の具体例としては、過炭酸ナトリウム、過炭酸カリウム等の過炭酸のアルカリ金属塩;過ホウ酸ナトリウム、過ホウ酸カリウム等の過ホウ酸のアルカリ金属塩;過硫酸ナトリウム、過硫酸カリウム、モノ過硫酸水素カリウム(デュポン社製:オキソン(商品名))等の過硫酸のアルカリ金属塩;ペルオキシ硫酸・水素カリウム過炭酸ナトリウム等を例示できる。これらの中では、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、過硫酸カリウム、モノ過硫酸水素カリウムが好ましい。これらを単独で用いてもよいが、2種以上を混合して用いることができる。
これら化合物は市販品を購入することにより、容易に入手することができる。
これら酸素系漂白剤の配合量はとくに制限されないが、通常、酸素系漂白剤、フェノール性化合物、及び該フェノール性化合物を酸化し得る酵素から構成される組成物を基準として10〜80重量%、好ましくは20〜70重量%である。
本発明に用いられるフェノール性化合物としては、1個あるいは2個以上のフェノール性水酸基を有するフェノール性化合物が挙げられる。これらの中では、とくにポリフェノール化合物が好ましい。なお、「フェノール性水酸基」という用語は、ベンゼン環などの芳香環に直接結合した水酸基を意味する。芳香環とはベンゼン環、ピリジン環、チオフェン環、ナフタレン環、ビフェニル環、および他の芳香環などのいずれかであって、ベンゼン環が最も好ましい。
好ましいフェノール性化合物の具体例としては、エピカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレート等のカテキン類や、アピゲニン、アピゲニン配糖体、アカセチン、イソラムネチン、イソラムネチン配糖体、イソクエルシトリン、エスクレチン、エチルプロトカテキュ酸塩、エラグ酸、カテコール、カテキン、ガルデニン、ガロカテキン、カフェイン酸、カフェイン酸エステル、グアイアコール、クロロゲン酸、p−クマル酸、ケンフェロール、ケンフェロール配糖体、ケルセチン、ケルセチン配糖体、ケルセタゲニン、ゲニセチン、ゲニセチン配糖体、ゴシペチン、ゴシペチン配糖体、ゴシポール、シアニジン、シアニジン配糖体、シネンセチン、ジオスメチン、ジオスメチン配糖体、シナピン酸、3,4’−ジフェニルジオール、スピナセチン、タンニン酸、ダフネチン、チロシン、デルフィニジン、デルフィニジン配糖体、テアフラビン、テアフラビンモノガレート、テアフラビンビスガレート、トリセチニジン、ドーパ、ドーパミン、ナリンゲニン、ナリンジン、ノルジヒドログアヤレチック酸、ハイドロキノン、パチュレチン、ハーバセチン、パラオキシ安息香酸イソブチル、パラオキシ安息香酸イソプロピル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸ブチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸メチル、ピロカテコール、ビテキシン、4,4’−ビフェニルジオール、3,4’−ビフェニルジオール、プロトカテキュ酸、プロシアニジン、プロデルフィニジン、フロレチン、フロレチン配糖体、フィゼチン、フォリン、フェルバセチン、フェルラ酸、フラクセチン、フロリジン、ペオニジン、ペオニジン配糖体、ペルオルゴニジン、ペルアグゴニジン配糖体、ペチュニジン、ペチュニジン配糖体、ヘスペレチン、ヘスペレジン、没食子酸ラウリル、没食子酸プロピル、没食子酸ブチル、没食子酸、パラクマリン酸、マルビジン、マルビジン配糖体、モリン、ミリセチン、ミリセチン配糖体、4−メチルカテコール、5−メチルカテコール、4−メトキシカテコール、5−メトキシカテコール、メチルカテコール−4−カルボン酸、2−メチルレゾルシノール、5−メチルレゾルシノール、ラズベリーケトン、ラムネチン、リモシトリン、リモシトリン配糖体、リモシトロール、ルテオリン、ルテオリン配糖体、ルテオリニジン、ルテオリニジン配糖体、ルチン、レゾルシン、レスベラトロール、ロイコシアニジン、ロイコデルフィニジン等のジフェノール類、ビフェニロイド類、カテコール誘導体などを包含するが、特に、カテコール、チロシン、カフェイン酸、エピカテキン、エピカテキンガレート、エピガロカテキン、エピガロカテキンガレートなどのカテキン類、ドーパおよびクロロゲン酸が好ましい。
フェノール性化合物に富む植物の例としては、例えば、アーチチョーク、アスパラガス、アロエ、アニス、アニス種子、アニスシード、アボガド、アルファルファ、アンズ、イチゴ、イチジク、イノンド種子、ウーロン茶葉、ウイキョー、ウイキョウ種子、ウコン、エルダー、エレウテロコック、オオバコ、オリーブ、オレンジフラワー、オールスパイス、オレガノ、かぶ、カカオ豆、カキ、カシューナッツ、カノコソウ、カモミル、カプシカムペッパー、カルダモン、カシア、カラシ、ガーリック、カンゾウ、柑橘果実、キャラウエイシード、菊、キウイ、キンミズヒキ、クローブ、クミンシード、クリ、クルミ、グレープフルーツ種子、紅茶葉、コエンドロヒ種子、ココナッツ、コーヒー豆、生コーヒー豆、コショウ、コーラ、ゴボウ、コリアンダーシード、コロハ、五倍子、さとうきび、サクランボ、サツマイモ、サフラン、サンショウ、サントリソウ、シシウド、シシトウガラシ、シソ葉、ジュニパーベリー、ショーガ、シナモン、ジャガイモ、ジンジャー、スターアニス、セント・ジョーンズ・ウオルト、スペアミント、セロリーシード、セイボリー、セサミ(胡麻)、セージ、セロリ種子、ソラマメ、玉葱、タイム、ダイオウ、タラゴン、タバコ葉、タラゴン、ターメリック、タロイモ、タンポポ、ツルコケモモ、チィスル、チコリー、デイルシード、とうもろこし、トウガラシ、トマト、ドイツカミツレ、ナツメグ、ナシ、ナス、ニワタイム、ニンジン葉、ネットル、ノコギリソウ、はす、ハイビスカス、パイナップル、ハナハッカ、ハマメリス、バーチ、バジル、バナナ、パセリ、パパイヤ、ヒソップ、ヒマワリ種子、ビターオレンジ、ビワ、ピーナツ、ビート、ピーマン、フェンネル、プリムローズ、フェヌグリーク、ブドウ果皮、ブドウ種子、ブラックベリー、ブルーベリー、プラム、プルーン、ペカンナッツ、ペパーミント、ベルベナ、ベイローレル、ほうれん草、ホップ、ボルドー、ホースラデイッシュ、ホップ、ポピーシード、没食子、マリーゴールド、マロー、マジョラム、マヨラマ、マスタード、マンゴー、ミルフォイル、ミントリーブス、麦芽、大麦、小麦、メウイキョウ種子、メボウキ、メリッサ、メース、メロン、モモ、ヤマトイモ、ユーカリ、よもぎ、ラズベリー、ラディシュ(大根)、ラベンダー、緑茶葉、リンゴ、リンデン、リンドウ、ローズヒップ、ローズマリー、ワームウッド、ワサビ、西洋ワサビ、などを例示できる。
それらの中では、ローズマリー、セージ、タイム、スペアミント、ペパーミント、ヒマワリ種子、生コーヒー豆、ブドウ果皮、ブドウ種子、リンゴ、ニンジン葉、緑茶葉などが好ましい。
これらフェノール性化合物あるいは植物抽出物は単独、もしくは2種以上を組み合わせて使用してもよい。
本発明では、かくして得られる植物抽出物にはフェノール性化合物が含まれているので、これを使用することができる。また必要に応じて、該植物抽出物を更に精製処理に供したもの使用してもよい。
この酵素は、上記フェノール性化合物と接触し、硫黄含有化合物に由来する不快な臭い、酸素系漂白剤自体が有する不快な臭い、微生物の活動に由来する不快な臭いなど各種原因により発生する不快な臭いを除去させる機能を付与できる酵素であればどのような酵素でも用いることができる。
かかる酵素としては、好ましくは、上記フェノール性化合物を酸化してキノン構造を有する化合物とすることができる酵素を挙げることができる。
本発明でいうフェノール性化合物を酸化し得る酵素として、具体的には、グルコースオキシダーゼ、ラッカーゼ、カテコールオキシダーゼ、モノフェノールオキシダーゼ、パーオキシダーゼ、アウコルビン酸オキシダーゼ等を挙げることができる。それらは単独でも良いが、それらの酵素から選ばれる複数の酵素を併用してもよい。なお、本発明ではフェノラーゼ、ウルシオールオキシダーゼ、チロシナーゼ、ポリフェノールオキシダーゼ、o−ジフェノラーゼ、ジフェノールオキシダーゼ、クレゾラーゼなども本発明でいうフェノール性化合物を酸化し得る酵素に属する。これら酵素を1種単独で使用しても、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。さらに、これら酵素と上記酵素とを組み合わせてもよい。
フェノール性化合物を酸化し得る酵素として、上記植物等から得られた酵素を使用する場合、該酵素は必ずしも高純度に精製されたものでなくてもよく、例えば該酵素と共に上記植物等由来する他の成分が混在しているものであっても使用することができる.
上記植物等由来のフェノール性化合物を酸化し得る酵素としては、簡便には、市販品を使用してもよいが、酵素−アセトンパウダー調製法或いは凍結乾爆法等の公知の方法で調製したものを使用することもできる。
また、上記フェノール性化合物を酸化し得る酵素は、前記する植物等由来のものの他、遺伝子工学的手法により製造したものを使用してもよい。
本発明においては、義歯洗浄剤内にフレーバー(飲食品用香料)をさらに配合してもよい。その結果、義歯洗浄剤に心地よい香気を付与することができる。さらに義歯洗浄剤を構成する成分によっては特有の異臭が発生するときもあるが、上記フレーバーはその異臭をマスキングすることができ、十分な消臭効果を発揮させることが可能になる。
本発明の用いられるフレーバーとしては、ミントノートを有するフレーバー、シトラスノートを有するフレーバー、アニスノートを有するフレーバー、フルーツノートを有するフレーバー及びグリーンノートを有するフレーバーから選ばれる1種以上のフレーバーが挙げられる。
本発明の義歯洗浄剤に用いられるミントノートを有するフレーバーとしては、例えば、ペパーミント油、スペアミント油、ハッカ油、ペニーロイヤル油、メントール、メントン、イソメントン、メントフラン、メンチルアセテート、L−カルボン、ジヒドロカルボン、プレゴン、イソプレゴール、イソプレギルアセテート、L−カルベオール、ピペリトン、ピペリトール、カルピルアセテート、ジヒドロカルピルアセテート、1,8−シネオールなどを好ましく挙げることができる。
また、シトラスノートを有するフレーバー、アニスノートを有するフレーバー、フルーツノートを有するフレーバー及びグリーンノートを有するフレーバーとしては、エステル類、アルコール類、アルデヒド類、ケトン類、アセタール類、フェノール類、エーテル類、ラクトン類、フラン類、炭化水素類、酸類などの合成香料および天然香料などから調製することができる。
アルデヒド類としては、例えば、脂肪族アルデヒド(アセトアルデヒド、オクタナール、ノナナール、デカナール、ウンデカナール、2,6−ジメチル−5−ヘブタナール、3,5,5−トリメチルヘキサナール,シス−3,シス−6−ノナジエナール、トランス−2,シス−6−ノナジエナール、バレルアルデヒド、プロパナール、イソプロパナール、ヘキサナール、トランス−2−ヘキセナール、シス−3−ヘキセナール、2−ペンテナール、ドデカナール、テトラデカナール、トランス−4−デセナール、トランス−2−トリデセナール、トランス−2−ドデセナール、トランス−2−ウンデセナール、2,4−ヘキサジエナール、シス−6−ノネナール、トランス−2−ノネナール、2−メチルブタナール、等)、芳香族アルデヒド(アニスアルデヒド、α−アミルシンナミックアルデヒド、α−メチルシンナミックアルデヒド、シクラメンアルデヒド、p−イソプロピルフェニルアセトアルデヒド、エチルバニリン、クミンアルデヒド、サリチルアルデヒド、シンナミックアルデヒド、o−,m−またはp−トリルアルデヒド、バニリン、ビベロナール、フェニルアセトアルデヒド、ヘリオトロピン、ベンズアルデヒド、4−メチル−2−フェニル−2−ペンテナール、p−メトキシシンナミックアルデヒド、p−メトキシペンズアルデヒド、等)、テルペンアルデヒド(ゲラニアール、シトラール、シトロネラール、α−シネンサール、β−シネンサール、ペリラアルデヒド、ヒドロキシシトロネラール、テトラハイドロシトラール、ミルテナール、シクロシトラール、イソシクロシトラール、シトロネリルオキシアセトアルデヒド、ネラール、α−メチレンシトロネラール、マイラックアルデヒド、ベルンアルデヒド、サフラナール、等)などを好ましく挙げることができる。
アセタール類としては、例えば、アセトアルデヒドジエチルアセタール、アセトアルデヒドジアミルアセタール、アセトアルデヒドジヘキシルアセタール、アセトアルデヒドプロピレシグリコールアセタール、アセトアルデヒドエチル シス−3−ヘキセニルアセタール、ベンズアルデヒドグリセリンアセタール、ベンズアルデヒドプロピレングリコールアセタール、シトラールジメチルアセタール、シトラールジエチルアセタール、シトラールプロピレングリコールアセタール、シトラールエチレングリコールアセタール、フェニルアセトアルデヒドジメチルアセタール、シトロネリルメチルアセタール、アセトアルデヒドフェニルエチルプロピルアセタール、ヘキサナールジメチルアセタール、ヘキサナールジヘキシルアセタール、ヘキサナールプロピレングリコールアセタール、トランス−2−ヘキセナールジエチルアセタール、トランス−2−ヘキセナールプロピレングリコールアセタール、シス−3−ヘキセナールジエチルアセタール、ヘプタナールジエチルアセタール、ヘプタナールエチレングリコールアセタール、オクタナールジメチルアセタール、ノナナールジメチルアセタール、デカナールジメチルアセタール、デカナールジエチルアセタール、2−メチルウンデカナールジメチルアセタール、シトロネラールジメチルアセタール、アンバーセージ(Givaudan社製)、アセト酢酸エチルエチレングリコールアセタールおよび2−フェニルプロパナールジメチルアセタールなどが好ましい例として挙げることができる。
エーテル類としては、例えば、アネトール、1,4−シネオール、ジベンジルエーテル、リナロールオキシド、リモネンオキシド、ネロールオキシド、ローズオキシド、メチルイソオイゲノール、メチルチャビコール、イソアミルフェニルエチルエーテル、β−ナフチルメチルエーテル、フェニルプロピルエーテル、p−クレジルメチルエーテル、バニリルプチルエーテル、α−テルピニルメチルエーテル、シトロネリルエチルエーテル、ゲラニルエチルエーテル、ローズフラン、テアスビラン、デシルメチルエーテルおよびメチルフェニルメチルエーテルなどが好ましい例として挙げられる。
ラクトン類としては、例えば、γ−又はδ−デカラクトン、γ−ヘプタラクトン、γ−ノナラクトン、γ−又はδ−ヘキサラクトン、γ−又はδ−オクタラクトン、γ−又はδ−ウンデカラクトン、δ−ドデカラクトン、δ−2−デセノラクトン、メチルラクトン、5−ヒドロキシ−8−ウンデセン酸δ−ラクトン、ジャスミンラクトン、メンタラクトン、ジヒドロクマリン、オクタヒドロクマリンおよび6−メチルクマリンなどが好ましい例として挙げられる。
また、酸類としては、例えば、ゲラン酸、ドデカン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、乳酸、フェニル酢酸、ピルビン酸、トランス−2−メチル−2−ペンテン酸、2−メチル−シス−3−ペンテン酸、2−メチル−4−ペンテン酸およびシクロヘキサンカルポン酸などを好ましく例示することができる。
また、上記フレーバーに、必要により、例えば、エタノール等のアルコール類、プレピレングリコール、グリセリン等の多価アルコール類などの可食性の溶媒を使用することができる。
本発明の義歯洗浄剤に使用するフレーバーに、所望により、例えば、スパイシーノートを有するフレーバー、フローラルノートを有するフレーバー、スイートノートを有するフレーバーおよびその他のフレーバーを配合して、種々の嗜好性を有するフレーバーを調製することもできる。
上記フレーバーの配合量はとくに限定されないが、例えば、義歯洗浄剤に対して、0.01〜5重量%程度配合させると好ましい結果をもたらすことができる。
それら酵素の配合割合としては、使用する義歯洗浄剤の成分等に応じて適宜設定されるが、通常採用されている割合とすることができる。例えば、義歯洗浄剤に対して、0.0001〜10重量%配合される。
キレート剤は特に制限されず、例えばエチレンジアミン四酢酸又はそれらの塩、ポリリン酸またはその塩(例えばピロリン酸四ナトリウム、ピロリン酸二水素ナトリウム等)等といった通常義歯洗浄剤に用いられるものを広<利用することができる。かかるキレート剤によれば、カルシウムやマグネシウムなどの金属イオンを溶解状態に保つことで洗浄及び消臭効果を安定に維持することができ、また溶解された歯石が義歯に再付着することが防止できると期待される。キレート剤を添加する場合、その配合割合としては、通常使用する量割合とすることができる。
使用される着色料としても特に制限されず、例えば青色や黄色等の各種タール系色素やブルーレーキやイエロータルタラジンレーキなどのレーキ色素等の合成色素や天然色素が挙げられる。該着色料を配合する場合、その配合割合は、通常採用されている割合とすることができる。
発泡安定剤としては、脂肪酸糖エステルを挙げることができるが、これに制限されない。該発泡安定剤を配合する場合、その配合割合は、通常採用されている割合とすることができる。
また、本発明の義歯洗浄剤には、更に、結合剤、滑剤、賦形剤及び崩壊剤等の通常製剤化に必要とされる担体を配合することができる。
賦形剤及び崩壊剤についても、当該技術分野で公知のものを使用することができる。賦形剤としてはグリセリン、マルチトール、キシリトール及びプロピレングリコール等が挙げられる。これらの配合割合についても通常席用されている割合とすることができる。
さらに、本発明では縮合リン酸塩及び/又は無水硫酸ナトリウムと併用することにより優れたデンタープラーク分解酵素なども配合することができる。これらの配合割合についても通常席用されている割合とすることができる。
なお、本発明の義歯洗浄剤の調製方法は特に制限されず、製剤一般に使用される粉末、類粒、錠剤等の製造方法に従って行うことができる。
本発明の義歯洗浄剤は、義歯からの不快な臭いの原因となっている有機物、特にメチルメルカプタンなどの硫黄含有化合物の除去能に優れており、これらの臭気の除去に有用である。
以下、実施例、参考例、比較例などに基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらによって限定されるものではない。
〔参考例1〕
(天然物の抽出物の調製)
1)ローズマリー抽出物(東京田辺製薬(株)製)
ローズマリーの葉および花100gに含水率40乃至60%のエタノール1Lを加えて3時間加熱還流し、温時濾過して抗酸化成分を含む濾液を得る(以下、これを「処理抽出」という)。残渣を同じ溶媒で同様に抽出する操作をさらに2回繰り返し、得られた濾液を合わせる。この抽出液に水500mlを加えて非水溶性抗酸化成分を析出させ、さらに活性炭10gを加えて攪拌し、この溶液を1夜、冷所に放置した後、濾過して濾液を得る。この濾液を減圧下、濃縮して水溶性抗酸化成分区分(固体)を得る(特開昭55−18435号公報参照)。
生コーヒー豆を粉砕機で粉砕後(メッシュ5mm)、水を加えて85〜95℃で2時間抽出する。抽出物を濾過後、濾液をXAD−2(オルガノ(株)製)カラムに吸着させる。水で洗浄した後、メタノールで溶出させたものを濃縮乾固し、生コーヒー豆抽出物とする。
煎茶1kgを90℃の熱水10Lで1時間攪拌しながら抽出し、茶葉を濾過により除き、8.3Lの抽出液を得た。この液を1Lまで濃縮し、これにアセトン1Lを加えて攪拌し、生じた不溶物を遠心分離により除いた。上清液に酢酸エチル1Lを加えて攪拌し、30分間静置した。得られた酢酸エチル層を減圧下に濃縮し、水層に転換した後凍結乾燥して、純度60%の茶フェノールを97g得た(特開平4−20589号公報参照)。これを茶抽出物として用いた。
乾燥したペパーミントの葉をグラインダーで粉砕し、85〜95℃の熱水で2時間抽出した。抽出液を濾過し、濾液をヘキサンで3回洗浄した。水層を乾燥して、ペパーミント抽出物とした。
ブドウ果皮(品種:キャンベル種)にエタノールを加えた後、70℃、2時間攪拌抽出した。抽出液を濃縮乾固したものをブドウ果皮抽出物とした。
(フェノール性化合物を酸化する酵素の調製)
1)ゴボウアセトンパウダー(ゴボウ酵素)の調製
ゴボウ100gと−20℃アセトン400mlをミキサーに入れ、磨砕した後、吸引濾過した。残渣を5℃の80%アセトン含水溶液500mlで十分洗浄し、真空ポンプを用いてアセトン溜去後、ゴボウアセトンパウダー20gを得た。
2)ナシアセトンパウダー(ナシ酵素)の調製
ナシ100gを用いて上記ゴボウアセトンパウダー(ゴボウ酵素)の調製と同様な操作によりナシアセトンパウダー15gを得た。
3)リンゴアセトンパウダー(リンゴ酵素)の調製
リンゴ100gを用いて上記ゴボウアセトンパウダー(ゴボウ酵素)の調製と同様な操作によりリンゴアセトンパウダー18gを得た。
(使用植物由来粗酵素の比活性の測定)
基質としてのL−ドーパ(ナカライテスク株式会社製)を3ml燐酸緩衝液(pH6.5)中で25℃、1分間反応させて、紫外線の吸収265nmでの吸光度を0.001増加させる酵素を1単位(units)と定義した。
表1記載の酵素アセトンパウダー10mgを用いて、上記の操作に基づいてそれぞれの酵素の比活性を測定した。
結果を表1に記載した。
(フレーバーの調製)
1)ミントノートフレーバーの調製
処方例1
成分 重量部
ペパーミント油 20.0
l−メントール 40.0
アネトール 6.0
レモン油 1.0
スペアミント油 10.0
l−カルボン 23.0
計 100.0
処方例2
成分 重量部
ペパーミント油 26.5
l−メントール 50.0
アネトール 4.0
レモン油 コールドプレス 15.0
レモン油 ターペンレス 1.0
ライム油 ディスティルド 3.0
シトラール 0.5
計 100.0
表2記載の化合物、植物抽出物、酵素、酵素パウダーを表2記載の量だけ秤量し、混合して、義歯洗浄剤を調製した。
また、酵素については参考例2で調製した植物由来粗酵素に加え、市販の酵素製品、チロシナーゼ(シグマ社製)、およびラッカーゼ(大和化成(株)製)を用いた。
その義歯洗浄剤の不快臭除去能を下記方法により、評価した。
評価結果を表2に示した。
[試験例1] 不快臭除去能評価試験
1.悪臭付加レジンディスクの作成
15重量%メチルメルカプタンナトリウム水溶液に、縦20mm、横20mm、厚さ3mmの義歯用レジンディスク(ポリメタクリル樹脂製)を12時間浸漬した。このように浸潰処理したディスクを蒸留水150mLで軽く水洗した後、直ちに下記洗浄処理に供した。
2.洗浄処理
200mL容ビーカーに150mLの蒸留水を入れ、次いで、先に作製した悪臭付加レジンディスクと表1に示す各種義歯洗浄剤(実施例1−2及び比較例1−4)3.0gを投入して、30分間室温で放置した。また、同時に、比較のために、義歯洗浄剤を添加することなく、悪臭付加レジンディスクのみを投入して同様の処理を行った(比較例5)。
3.官能評価
6人のパネラーにより、各種の義歯洗浄剤で洗浄処理した後のレジンディスクの臭気強度を、下記の評価基準に基づいて判定した。
無臭: :1点
感知限界程度の臭気 :2
弱い臭気 :3
容易に感知される程度の臭気 :4
強い臭気 :5
強烈な臭気 :6
得られた結果を表2に併せて示す。なお、表2中の配合成分の数値の単位はgである。また、臭気強度評価値は、官能評価における6人のパネラーが判定した臭気強度の平均値である。
リンゴアセトンパウダーは参考例(2)の(3)、
ローズマリー抽出物は参考例(1)の(1)、
ラッカーゼは大和化成株式会社製、
である。
この試験結果から、義歯洗浄剤に、酸素系漂白剤、フェノール系化合物及び酵素を組み合わせて配合することによって、悪臭除去能が相乗的に高められ、優れた消臭効果を奏することが明らかとなった。
表3記載の化合物、植物抽出物、酵素、酵素パウダー、フレーバーを表3記載の量だけ秤量し、混合して、義歯洗浄剤を調製した。
その義歯洗浄剤の不快臭除去能を下記方法により、評価した。
評価結果を表3に示した。表中の配合成分の数値の単位は、gである。また、臭気強度評価値は、官能評価における6人のパネラーが判定した臭気強度の平均値である。
義歯洗浄剤(実施例3〜5、比較例6〜7)を用いて、試験例1と同様の方法で不快臭除去能評価試験を行った.
表3中の生コーヒー豆抽出物は参考例(1)の(2)、
ゴボウアセトンパウダーは参考例(2)の(1)、
ペパーミント抽出物は参考例(1)の(4)、
ナシアセトンパウダーは参考例(2)の(2)、
茶抽出物は参考例(1)の(3)、
チロシナーゼはシグマ社製
である。
酸素系漂白剤を含む市販の義歯洗浄剤(タフデント:商品名)の構成材料に参考例(1)ローズマリー抽出物および参考例(2)のリンゴパウダーからなる組成物(1:1(W/W))を0.5重量%配合し、義歯洗浄剤を調製した。その義歯洗浄剤の臭気除去能を下記試験法にて測定した。
(試験方法)
1.悪臭付加レジンディスクの作成
試験例1と同様な方法により悪臭付加レジンディスクを作成した。
2.洗浄処理
試験例1と同様な方法により悪臭付加レジンディスクを処理し、30分間室温で放置した。
3.試験方法
150ml蒸留水中で表面を洗浄後、レジンディスク表面の水分を拭き取る。このレジンディスクを450ml容器に収め、25℃にて密閉した状態で静置させた。3時間後に、ヘッドスペースガス5mlをサンプリングし,ガスクロマトグラフィー法にて分析し、義歯洗浄剤未使用時の測定値をコントロールとして,臭いの除去率を算出した。
4.結果
下記表4のような測定結果が得られた。なお、表4中で、比較例8は、実施例7で用いた酸素系漂白剤を含む市販の義歯洗浄剤(タフデント:商品名)の構成原料であり、比較例9は、参考例(1)ローズマリー抽出物および参考例(2)のリンゴパウダーからなる組成物(1:1(W/W))を0.5重量%配合した義歯洗浄剤である。
Claims (5)
- (1)酸素系漂白剤、
(2)ブドウ果皮抽出物、ローズマリー抽出物、生コーヒー豆抽出物、ペパーミント抽出物又は茶抽出物よりなる群から選択される少なくとも1種のフェノール性化合物含有抽出物、及び
(3)ラッカーゼ、チロシナーゼ、リンゴアセトンパウダー、ゴボウアセトンパウダー又はナシアセトンパウダーよりなる群から選択される少なくとも1種の該フェノール性化合物を酸化し得る酵素又は該フェノール性化合物を酸化し得る酵素含有アセトンパウダー
を含有することを特徴とする義歯洗浄剤。 - フェノール性化合物を酸化し得る酵素が、フェノール性化合物を酸化してキノン構造を有する化合物とすることができる酵素である請求項1記載の義歯洗浄剤。
- 酸素系漂白剤が、過炭酸ナトリウム、過ホウ酸ナトリウム、過硫酸カリウム、モノ過硫酸水素カリウムよりなる群から選択される少なくとも1種の化合物である請求項1又は2記載の義歯洗浄剤。
- 追加成分として、ミントノートを有するフレーバー、シトラスノートを有するフレーバー、フルーツノートを有するフレーバー及びグリーンノートを有するフレーバーからなる群から選択される1種以上のフレーバーを含有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の義歯洗浄剤。
- 請求項1乃至4のいずれかに記載の成分を含有することを特徴とする硫黄含有化合物除去用義歯洗浄剤。
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