JP4641122B2 - 自動車用ドアロック組立体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車用ドアに装着される自動車用ドアロック組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用ドアロック組立体の一つとして、ケーシング外にてブラケットに回動可能に組付けられてケーシング内の作動レバー(例えば、オープンレバー)を操作可能な操作レバー(例えば、インサイドレバー)を備えて、同操作レバーを操作ケーブルにて操作可能としたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した形式のドアロック組立体においては、自動車用ドアに装着された状態にて、ケーシング外の操作ケーブル若しくは操作レバーが無用に操作されてドアが開状態にされないように保護する必要があるとともに、操作ケーブルに対して防塵・防水手段を施す必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記した必要性に対処すべく、上記した自動車用ドアロック組立体において、工具不要の手作業にて開閉可能で、開状態にて前記操作ケーブルの脱着作業を可能とし、閉状態にて前記操作ケーブルを組付けた状態の前記操作レバーと前記操作ケーブルの取付部を被覆保護するプロテクタを設けたこと(請求項1に係る発明)に特徴がある。
【0005】
この場合において、前記プロテクタは、前記操作ケーブルの脱着作業を可能とする開口を有して前記ブラケットに組付けられる取付部と、この取付部に対して前記開口を開閉可能かつ弾性変形で脱着可能なカバー部と、このカバー部と前記取付部を一体化する弾性変形可能な連結部とを備える構成(請求項2に係る発明)であってもよく、また前記プロテクタは、前記ブラケットに回動可能に組付けられる軸部と、この軸部とともに回動可能で前記操作ケーブルの脱着作業を可能とする空間部を開閉可能なカバー部と、このカバー部とともに回動可能で前記ブラケットに設けた係合部に対して弾性変形で係脱可能な係止部とを備える構成(請求項3に係る発明)であってもよい。また、前記プロテクタは、樹脂にて一体成形された樹脂成形品であること(請求項4に係る発明)が望ましい。
【0006】
【発明の作用・効果】
本発明の自動車用ドアロック組立体においては、当該組立体を自動車用ドアに装着した状態でプロテクタを開状態とすれば、操作ケーブルの脱着作業を可能とすることができて、当該組立体を自動車用ドアに装着した状態にて、操作ケーブルの装着作業を容易に行うことが可能である。したがって、当該組立体を自動車用ドアに装着する前に操作ケーブルを当該組立体に組付ける必要がなくて、当該組立体のコンパクト化(荷姿の小型化)を図って搬送性(流通性)を向上させることが可能である。
【0007】
また、本発明では、当該組立体を自動車用ドアに装着した状態で、プロテクタを開状態として操作ケーブルを装着し、その後にプロテクタを閉状態とすれば、操作ケーブルを組付けた状態の操作レバーと操作ケーブルの取付部をプロテクタにて被覆保護することができる。したがって、操作ケーブル若しくは操作レバーが無用に操作されることを防いで、車両の盗難防止性の向上を図るととともに、操作ケーブルの取付部への被塵・被水を防いで、操作ケーブルの防塵・防水性能の向上を図ることが可能である。
【0008】
また、本発明では、プロテクタが工具不要の手作業にて開閉可能であるため、当該組立体を自動車用ドアに装着する際のプロテクタの開閉作業を容易に行うことができるとともに、当該組立体を自動車用ドアに装着した後での操作ケーブル交換時のプロテクタの開閉作業を容易に行うことができる。したがって、操作ケーブルの装着時あるいは交換時の作業性向上を図ることが可能である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の各実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図13は本発明に係る自動車用ドアロック組立体の一実施形態を示していて、この実施形態の自動車用ドアロック組立体は、図1および図2に示したように、ケーシング10外にてケーシング10に連結されたブラケット21にピン22を介して回動可能に組付けられた操作レバーとしてのインサイドレバー31を備えるとともに、プロテクタ40を備えている。
【0010】
インサイドレバー31は、図9、図10および図13に示した操作ケーブル50によって回動操作可能であり、同レバー31の回動動作は、ケーシング10内に配置した作動レバーとしてのオープンレバー(図示省略)に、回動動作として伝達可能とされている。このため、インサイドレバー31は、オープンレバー(図示省略)を回動操作可能である。
【0011】
このオープンレバー(図示省略)の回動動作は、ケーシング10内にて図1および図2に示したラッチ33の回動を規制・許容するポール(図示省略)に伝達されるように構成されていて、インサイドレバー31が図1および図2に示した位置にあるときにはポールがラッチ33の回動を規制(ドア開動作不能)し、インサイドレバー31が図1および図2の反時計方向に回動されたときにはポールがラッチ33の回動を許容(ドア開動作可能)するようになっている。
【0012】
プロテクタ40は、樹脂にて一体成形された樹脂成形品であり、取付部41とカバー部42を備えるとともに、カバー部42と取付部41を一体化する弾性変形可能な薄肉ヒンジである連結部43を備えている。また、プロテクタ40は、工具不要の手作業にて取付部41に対してカバー部42を開閉可能であり、図2および図9に示した開状態では操作ケーブル50の脱着作業を可能とし、図1および図13に示した閉状態では操作ケーブル50を組付けた状態のインサイドレバー31と操作ケーブル50の取付部を被覆保護可能である。
【0013】
プロテクタ40の取付部41は、平面視で略矩形であり、操作ケーブル50の脱着作業を可能とする開口41aを上方に有するとともに、側壁にコ字状の係合部41b、楔状の係合爪41cおよび円形の取付孔41dを有していて、図1、図2および図9〜図13に示したように、ケーシング10に連結されたブラケット23の支持片23aにコ字状の係合部41bを嵌合し、ブラケット23に設けた矩形の係合孔23bに楔状の係合爪41cを係合し、インサイドレバー31を回動可能に支持するピン22に円形の取付孔41dを嵌合することにより組付けられている。また、取付部41は、側壁にカバー部42を掛け止めするための楔状の係止爪41e,41fを有している。
【0014】
プロテクタ40のカバー部42は、矩形の係合孔42a,42bを有するとともに、円形で一側が切り欠かれたケーブル嵌合孔42cを有していて、取付部41の開口41aを上方から開閉可能であり、取付部41の各係止爪41e,41fに各係合孔42a,42bを係合することにより取付部41に離脱可能に固定することが可能となっている。カバー部42の各係合孔42a,42bは、指にて拡開可能な側壁部位に形成されていて、同部位を拡開することで取付部41の各係止爪41e,41fから離脱可能である。
【0015】
操作ケーブル50は、自動車用ドア(図示省略)のドア内側に組付けたインナーハンドル(図示省略)の操作をインサイドレバー31に伝達するものであり、図9、図10および図13に示したように、一端をブラケット23の取付孔23c(図8参照)に嵌合固定したアウターチューブ51と、このアウターチューブ51内に移動自在に挿通されて一端をインサイドレバー31の取付孔31aに連結されたインナーワイヤ52とを備えている。
【0016】
上記のように構成した本実施形態の自動車用ドアロック組立体では、当該組立体を自動車用ドアに装着した状態でプロテクタ40を図2に示したように開状態とすれば、図9および図10に示したように操作ケーブル50の脱着作業を可能とすることができて、当該組立体を自動車用ドアに装着した状態にて、操作ケーブル50の装着作業を容易に行うことが可能である。したがって、当該組立体を自動車用ドアに装着する前に操作ケーブル50を当該組立体に組付ける必要がなくて、当該組立体のコンパクト化(荷姿の小型化)を図って搬送性(流通性)を向上させることが可能である。
【0017】
また、本実施形態では、当該組立体を自動車用ドアに装着した状態で、プロテクタ40を図2に示したように開状態として図9および図10に示したように操作ケーブル50を装着し、その後にプロテクタ40を図13に示したように閉状態とすれば、操作ケーブル50を組付けた状態のインサイドレバー31と操作ケーブル50の取付部(インナーワイヤ52のアウターチューブ51からの延出部位と、インナーワイヤ52とインサイドレバー31の連結部位)をプロテクタ40にて被覆保護することができる。したがって、インナーワイヤ52若しくはインサイドレバー31が無用に操作されることを防いで、車両の盗難防止性の向上を図るととともに、操作ケーブル50の取付部への被塵・被水を防いで、操作ケーブル50の防塵・防水性能の向上を図ることが可能である。
【0018】
また、本実施形態では、プロテクタ40が工具不要の手作業にて開閉可能であるため、当該組立体を自動車用ドアに装着する際のプロテクタ40の開閉作業を容易に行うことができるとともに、当該組立体を自動車用ドアに装着した後での操作ケーブル交換時のプロテクタ40の開閉作業を容易に行うことができる。したがって、操作ケーブル50の装着時あるいは交換時の作業性向上を図ることが可能である。また、本実施形態では、プロテクタ40が樹脂にて一体成形された樹脂成形品であるため、大量生産が可能であり、プロテクタ40を安価に製作することが可能である。
【0019】
上記実施形態においては、図1〜図13に示したプロテクタ40を採用して本発明を実施したが、図14〜図19に示したプロテクタ140を採用して本発明を実施することも可能である。図14〜図19に示したプロテクタ140は、樹脂にて一体成形された樹脂成形品であり、ブラケット123(上記実施形態のブラケット23に相当するもの)に回動可能に組付けられる軸部141を備えるとともに、この軸部141とともに回動可能なカバー部142と係止部143を備えている。また、プロテクタ140は、工具不要の手作業にて空間部S(図15に示した操作ケーブル50の脱着作業を可能とする空間部)を開閉可能であり、図15に示した開状態では操作ケーブル50の脱着作業を可能とし、図17に示した閉状態では操作ケーブル50を組付けた状態のインサイドレバー31と操作ケーブル50の取付部を被覆保護している。
【0020】
プロテクタ140の軸部141は、プロテクタ140をブラケット123に組付けるためのものであって、図16に示したように、二分割した形状に形成されていて、先端部には抜け止め用の爪141aが形成されている。この軸部141は、ブラケット123に設けた取付孔123aに回動可能に嵌合されて抜け止め固定されるようになっている。
【0021】
プロテクタ140のカバー部142は、円形の取付孔142aを有するとともに、円弧形状で一端が開放されたケーブル嵌合孔142bを有していて、空間部Sを上方から開閉可能であり、インサイドレバー31を回動可能に支持するピン22に円形の取付孔142aを嵌合することにより離脱可能に固定されるようになっている。
【0022】
プロテクタ140の係止部143は、プロテクタ140を図17に示した閉状態に保持するためのものであって、固定用の爪143aを有していて、ブラケット123に設けた係合孔123bに係脱可能であり、弾性変形(弾性復帰)することで爪143aがブラケット123に係合して抜け止めされるようになっている。また、係止部143は、指にて弾性変形可能であり、爪143aとブラケット123の抜け止め係合を外すことが可能である。
【0023】
このため、図14〜図19に示したプロテクタ140を採用した自動車用ドアロック組立体においても、図1〜図13に示したプロテクタ40を採用した自動車用ドアロック組立体において得られる作用効果と実質的に同じ作用効果を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車用ドアロック組立体の一実施形態を示す側面図である。
【図2】図1に示したプロテクタを開状態とした側面図である。
【図3】図1および図2に示したプロテクタ単体の斜視図である。
【図4】図3に示したプロテクタ単体の正面図である。
【図5】図4に示したプロテクタの底面図である。
【図6】図4に示したプロテクタにおける取付部の背面図である。
【図7】図4に示したプロテクタにおけるカバー部の側面図である。
【図8】図3〜図7に示したプロテクタをブラケットおよびピンに組付ける際の概略的な斜視図である。
【図9】図1および図2に示した自動車用ドアロック組立体に操作ケーブルを組付けた状態の部分側面図である。
【図10】図9に示した状態の概略的な斜視図である。
【図11】図10のA−Aに沿った要部断面図である。
【図12】図10のB−Bに沿った要部断面図である。
【図13】図9に示した状態からプロテクタのカバー部を閉じた状態の側面図である。
【図14】変形実施形態のプロテクタをブラケットに組付ける際の概略的な斜視図である。
【図15】図14に示したプロテクタを採用した実施形態にて操作ケーブルを組付けた状態の概略的な斜視図である。
【図16】図15のC−Cに沿った要部断面図である。
【図17】図15に示した状態からプロテクタのカバー部を閉じた状態の概略的な斜視図である。
【図18】図17のD−Dに沿った要部断面図である。
【図19】図17のE−Eに沿った要部断面図である。
【符号の説明】
10…ケーシング、21…ブラケット、22…ピン、23…ブラケット、31…インサイドレバー(操作レバー)、40…プロテクタ、41…取付部、41a…開口、41b…係合部、41c…係合爪、41d…取付孔、41e,41f…係止爪、42…カバー部、42a,42b…係合孔、42c…ケーブル嵌合孔、43…連結部、50…操作ケーブル、123…ブラケット、123a…取付孔、123b…係合孔、140…プロテクタ、141…軸部、141a…抜け止め用の爪、142…カバー部、142a…取付孔、142b…ケーブル嵌合孔、143…係止部、143a…固定用の爪。
Claims (4)
- ケーシング外にてブラケットに回動可能に組付けられてケーシング内の作動レバーを操作可能な操作レバーを備えて、同操作レバーを操作ケーブルにて操作可能とした自動車用ドアロック組立体において、
前記操作レバーは、前記操作ケーブルを組付け可能な取付孔を備え、
前記操作ケーブルは、前記取付孔に組付けられるインナーワイヤと、前記インナーワイヤを被覆するアウターチューブとを有し、
前記ブラケットは、前記アウターチューブの一端を組付け・支持する支持片を有し、
開状態にて前記操作ケーブルの前記取付孔への脱着作業を可能とし、閉状態にて前記操作ケーブルを組付けた状態の前記操作レバーと前記操作ケーブルの組付部とを被覆保護するプロテクタを設け、
前記プロテクタが、前記操作ケーブルの脱着作業を可能とする開口を有して前記ブラケットに組付けられる取付部と、この取付部に対して前記開口を開閉可能かつ弾性変形で脱着可能なカバー部と、このカバー部と前記取付部を一体化する弾性変形可能な連結部とを備え、
前記取付部を前記ブラケットに組付けた状態において前記開口は、前記開状態にて前記カバー部により被覆保護されず、前記閉状態にて前記カバー部により被覆保護され、
前記開状態にて前記開口を介して、前記インナーワイヤを前記操作レバーの前記取付孔に組付け可能とし且つ前記アウターチューブの一端を前記支持片に組付け可能とすることを特徴とする自動車用ドアロック組立体。 - 前記ブラケットの前記取付部は、その側壁に形成されるとともに前記ブラケットの前記支持片を挿通可能な係合部を有し、
前記アウターチューブの一端は、前記支持片を前記係合部に挿通した状態にて前記係合部から突出する前記支持片の先端部に形成された取付孔に固定されることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ドアロック組立体。 - ケーシング外にてブラケットに回動可能に組付けられてケーシング内の作動レバーを操作可能な操作レバーを備えて、同操作レバーを操作ケーブルにて操作可能とした自動車用ドアロック組立体において、
開状態にて前記操作ケーブルの脱着作業を可能とし、閉状態にて前記操作ケーブルを組付けた状態の前記操作レバーと前記操作ケーブルの取付部とを被覆保護するプロテクタを設け、
前記プロテクタが、前記ブラケットに回動可能に組付けられる軸部と、この軸部とともに回動可能で前記操作ケーブルの脱着作業を可能とする空間部を開閉可能なカバー部と、このカバー部とともに回動可能で前記ブラケットに設けた係合部に対して弾性変形で係脱可能な係止部とを備えていることを特徴とする自動車用ドアロック組立体。 - 前記プロテクタが、樹脂にて一体成形された樹脂成形品であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の自動車用ドアロック組立体。
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