JP4654275B2 - 両面研磨装置 - Google Patents
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このような両面研磨装置としては、通常、中心部のサンギヤと外周部のインターナルギヤの間にウェーハを保持するキャリアが配置された遊星歯車構造を有するいわゆる4ウェイ方式の両面研磨装置が用いられている。
そこで、研磨中のウェーハの厚さを測定しながら研磨を行う両面研磨装置が開示されている。
また、例えば特許文献1の発明によれば、ウェーハを透過する波長の光を用い、半導体ウェーハの表面から裏面に向かって厚さ方向に沿って測定光束を移動させて焦点を形成しながら厚さを測定することができる。
例えば、特許文献2に記載の発明ではウェーハの非研磨面側に窓を設け、測定光にはウェーハを透過する波長の光が使用されている。また、特許文献3に記載の発明では膜付のウェーハの研磨面側に接する下定盤の上側面の研磨布と一体化した、窓材或いはプラグを用いたものをウェーハ厚さの測定窓として使用している。
更に、特許文献3に記載の発明に見られるように、被研磨物の研磨面側、即ち定盤の上側に窓が位置し、光路系が鉛直下側にあるため、窓材の機密性を高めるために強固なシール材プラグを用いる必要があった。そのため、交換が容易でなく、メンテナンスに時間が掛かり、効率が低下していた。
このよう構造であれば、窓材と研磨布を分離し、別々に接着することができる。そのため、窓材が棄損した場合、窓材のみを剥離し交換することで、寿命をむかえていない研磨布を無駄に廃棄する必要をなくすことができる。また消耗の激しい窓材のみを交換することができるため、廃棄物の処分のための費用を低減することができ、ランニングコストの低減を達成することができる。
また、窓材と研磨布が独立しているため、メンテナンスが容易である。更に窓材のみ交換可能であるため、窓材の寿命によって研磨中のウェーハの厚さの測定に支障をきたし始めたら、研磨布はそのままで窓材のみ交換することができる。このため、無駄を減少させ、かつ高い精度で厚さを測定しながらウェーハを研磨することのできる両面研磨機とすることができる。本発明では、複数の孔を有し、従って複数の窓材が必要であり、これによって厚さ測定が正確に行われるものであるため、上記のように、窓材と研磨布が分離していることによって、個々にライフが設定される必要性が高い。
更に、研磨中のウェーハの厚さをリアルタイムで測定することのできるウェーハ厚さ測定機構を設けることによって、研磨中のウェーハ厚さを随時知ることができるため、ウェーハの目標厚さに達したかどうかを研磨しながら判断することができる。よって、ウェーハ研磨量や厚さの過不足が発生することなく、高い平坦度を有するウェーハとすることができる。
このように、ウェーハ厚さ測定機構として、ウェーハに対して光学的に透過する波長の波長可変赤外線レーザー装置を用いることによって、ウェーハ表面での反射スペクトル(ウェーハ表面と裏面で反射する光の干渉の様子)を評価することができ、これによって、研磨中のウェーハの厚さをより高精度に測定することができる。
このように、レーザー光に対し光学的に透過する窓材であれば、窓材でのレーザー光の吸収や反射を抑制することができるため、測定レーザー光の強度が減衰してしまうことを抑制することができる。これによってウェーハの測定精度を更に高いものとすることができる。
このように、安価で、安定性に優れるプラスチックを窓材として用いることによって、窓材の交換頻度を低減することができ、また交換に掛かる手間やコストを削減することができる。
このように、ウェーハのバルク厚さを測定することによって、研磨中のウェーハの実際の厚さをモニターすることができ、これによって研磨後のウェーハの厚さをより目標に近いものとすることができる。
このように、t1×ζ1×P/100>tw+t2の関係を満たすものであれば、研磨中に、窓材が研磨布からはみ出すことを抑制することができるため、窓材の部分でウェーハの平坦度が悪化することを抑制することができる。
また、twnw>tsns或いはtwnw<tsnsの関係を満たすものであれば、例えば、ウェーハの厚さの測定にレーザー光を用いた場合に、窓材での反射光とウェーハでの反射光のピークが重なって測定しにくくなって、測定精度が低下することを抑制することができる。
これらによって、ウェーハの厚さを高精度に測定しながら、平坦度の高いウェーハとすることがより容易になる。
このように、等間隔に複数の孔を設けることによって、たとえバッチ式で複数のウェーハを同時に研磨する場合であっても、全てのウェーハの厚さの測定が容易に行うことができるため、高精度な研磨が可能である。また、上定盤に設けることによって、窓材に特別な研磨スラリーの漏れ対策を行う必要がなく、孔からの研磨スラリーの漏れが発生することを抑制することができるため、定盤のメンテナンスを容易なものとすることができる。またウェーハの厚さの測定に支障が生じる可能性を抑制することができる。
図1は、本発明の両面研磨装置の一例を示した概略図である。また、図2は、本発明の窓材の概略と、該窓材を上定盤に貼り付けた様子を示した図である。
そして、上定盤11の研磨面には複数の孔14に対応する位置に孔14より径の大きい穴の開いた研磨布11b、下定盤12の研磨面には研磨布12bが貼り付けられている。また、複数の孔14の研磨面側には、複数の孔14より径が大きく研磨布11bの穴より径が小さく研磨布11bより厚さが薄い窓材17が接着層18を介して貼り合わされている。また窓材17は、研磨布11bとは分離されて、上定盤11に接着層18を介して固定されている。
また、窓材のみを定盤に貼り付けることができる構造であるため、交換が容易であり、メンテナンスも容易に行うことができる。
更に、ウェーハ厚さ測定機構によって研磨中のウェーハの厚さを測定することで、研磨中のウェーハの厚さが目標に達した時点で研磨を停止することができ、研磨の過不足によるウェーハの面荒れが発生することを防止することができ、平坦なウェーハを得ることができる。
両面テープであれば、容易に窓材を貼り付けることができるし、また安価である。更に、ウェーハ厚さ測定機構として光学系を用いた場合、両面テープは薄くむらが小さい為、取り付け角度のバラツキが無視できるほど小さいため、光軸に対する取り付け調整が不要となり、交換が更に容易となる。
このように、複数の孔を上定盤に設けることで、窓材も上定盤に固定することになり、スラリー漏れ等の対策が不要となり、また、飛び散った研磨スラリーを、窓材交換時に水などで容易に洗浄することもでき、メンテナンスが容易となる。
ウェーハ厚さ測定機構で測定するウェーハの厚さをバルク厚さとすれば、研磨中のウェーハの実際の厚さを測定することになり、従って、研磨後のウェーハの厚さをより目標に近いものとすることができる。
このように、ウェーハ厚さ測定機構として、ウェーハに対して光学的に透過する波長の波長可変赤外線レーザー装置を用いると、ウェーハに入射させたレーザー光の、ウェーハ表面で反射した表面反射光と、ウェーハ裏面で反射した裏面反射光が干渉する様子を解析することができる。これによれば、数nmから数十μmオーダーの精度で研磨中のウェーハの厚さを測定することができる。
また、波長可変型の赤外線レーザー装置とすることによって、研磨するウェーハの厚さが大きく変化したとしても入射させるレーザー光の波長を変更すれば対応することができ、光源自体を変更する必要がない。このため、コストの低減を図ることができる。
このように、窓材をレーザー光に対し光学的に透過するものとすることによって、窓材でのレーザー光の吸収や反射による測定レーザー光の強度の減衰が起こることを抑制することができる。これによって、ウェーハの厚さを更に高精度に測定することができる。
このように、プラスチック製の窓材であれば、安定性に優れているため、窓材の交換頻度を低減することができる。また安価のため、交換にかかるコストを低減することができる。
このように、t1×ζ1×P/100>tw+t2の関係を満たすことによって、研磨中に、窓材が、厚さ方向で研磨布からはみ出すことを抑制することができるため、窓材の部分でウェーハの平坦度が悪化することを抑制することができる。従って、平坦度のより優れたウェーハとすることができる。
また、twnw>tsns或いはtwnw<tsnsの関係を満たすことによって、例えば、ウェーハの厚さの測定にレーザー光を用いた場合に、窓材での反射光とウェーハでの反射光のピークが重なって検出強度が低下することを抑制することができる。このため、ウェーハ厚さをより高精度に測定することができる。
そして上定盤11の研磨下面11aと、下定盤12の研磨上面12aと、キャリア13によってウェーハWを挟持して、研磨スラリー供給機構15によって研磨スラリーを供給しながら、上定盤11及び下定盤12を水平面内で回転させながら、研磨を開始する。
(実施例)
図1のような両面研磨装置を準備した。
まず、複数の孔として、上定盤の中心を支点とする円周上に、直径20mmの孔を15個開けた。そして、孔の部分の外周部分よりも直径で20mm大きく切り取った穴(直径40mm)を有する研磨布(ニッタハース製研磨パッドMH、厚さ1500μm)と、窓材として、定盤に開けた孔より10mm径の大きい東レ製のPTSフィルム(直径30mm、厚さ150μm)を円板状に切り取り、両面テープ(住友スリーエム442JS3、厚さ110μm)をPTSフィルムの外周に沿って貼り付けたものを孔と同じ数準備した。そして両面テープによって上定盤の孔の部分に窓材を貼り付けた。
また、ウェーハ厚さ測定機構として、レーザー光の波長を1575〜1755nmにチューニングできる波長可変赤外線レーザー装置が用いられた光学ユニットを備えたものを準備し、このようなウェーハ厚さ測定機構を用いてウェーハの厚さを測定しながら1000枚をバッチ式(1バッチ15枚)で研磨を行った。
また、窓材の劣化は従来とさほど変わらず、交換頻度もさほど変わらなかったが、研磨布の交換頻度は従来に比べて約1/2になった。このように、従来に比べて大幅に無駄を省くことができ、研磨布のコスト低減を達成することができた。
11…上定盤、 11a…研磨下面、 11b…研磨布、 12…下定盤、 12a…研磨上面、 12b…研磨布、 13…キャリア、 14…複数の孔、 15…スラリー供給機構、
16…ウェーハ厚さ測定機構、 16a…光学ユニット、 16b…フォトディテクタ、 16c…レーザー光源ユニット、 16d…演算・制御機構、
17…窓材、 18…接着層、
W…ウェーハ。
Claims (6)
- 少なくとも、回転駆動する平坦な研磨上面を有する下定盤と、前記下定盤に対向して配置され回転駆動する平坦な研磨下面を有する上定盤と、ウェーハを保持するウェーハ保持孔を有するキャリアとを備える両面研磨装置において、
前記上定盤または前記下定盤には、該定盤の回転中心と周縁との間に設けられた複数の孔が設けられ、前記上下定盤の研磨面には前記複数の孔に対応する位置に孔より径の大きい穴の開いた研磨布と、前記孔より径が大きく前記研磨布の穴より径が小さく前記研磨布より厚さの薄い窓材とが設けられたものであり、
更に、前記複数の孔から前記ウェーハの厚さを研磨中にリアルタイムで測定するウェーハ厚さ測定機構とを備え、
前記窓材は、前記研磨布とは分離されて、前記上定盤または前記下定盤に接着層を介して固定されたものであり、
かつ前記窓材の厚さをt w [μm]、屈折率をn w 、前記接着層の厚さをt 2 [μm]、
前記ウェーハの厚さをt s [μm]、屈折率をn s 、
前記研磨布の厚さをt 1 [μm]、圧縮率をζ 1 [%/g/cm 2 ]、
研磨最大荷重をP[g/cm 2 ]とすると、
t 1 ×ζ 1 ×P/100>t w +t 2 であり、かつt w n w >t s n s 或いはt w n w <t s n s の関係を満たすものであることを特徴とする両面研磨装置。 - 前記ウェーハ厚さ測定機構は、ウェーハに対して光学的に透過する波長の波長可変赤外線レーザー装置を具備することを特徴とする請求項1に記載の両面研磨装置。
- 前記窓材は、前記波長可変赤外線レーザー装置の発するレーザー光に対して光学的に透過するものであることを特徴とする請求項2に記載の両面研磨装置。
- 前記窓材は、プラスチック製であることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
- 前記ウェーハ厚さ測定機構は、前記ウェーハのバルク厚さを測定するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
- 前記複数の孔は、前記上定盤の周辺に等間隔に設けられたものであることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の両面研磨装置。
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