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JP4657982B2 - ドラムドライヤの洗浄装置 - Google Patents
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この発明は、油脂,食品,樹脂等の原料溶液または、メッキ廃液や各種廃水処理装置における廃水をドラム表面に固着させ、ドラム表面から固形物を掻き取り捕集するためのドラムドライヤの洗浄装置に関するものである。
液状食品より粉末乾燥品を得たり、電気部品のメッキ廃液等の結晶性成分或いは未溶解成分を含有する液を処理する場合等、広い産業分野でドラムドライヤが使用されている。
例えば廃水処理においては、有害な化学物質を含んだ廃液を、中和反応などで無機系塩類などの水溶液にし、無害化する化学処理が一般的に行われているが、水分を蒸発させて排水量を削減し、又は無機塩類あるいは非溶解物を回収する手段として、ドラムドライヤが広く使用されている。
かかるドラムドライヤには、ディップ型、トップ型に代表されるものがあるが、一般的に円筒状ドラムと、そのドラムの中心の両端に配し回動自在に軸支された回転軸と、スクレーパーがドラム表面に接するように配置された掻き取り装置とを備え、ドラムに被処理液が供給されるようになっている。例えばディップ型では、ドラムの下方が、液溜め容器(以下、パンという)に供給された被処理液に浸漬されている。また、ドラムは加熱されるとともに回転軸を中心に回動し、パン内の被処理液をドラム表面に膜状に付着させるとともに、ドラムが回動する間にドラム表面で被処理液中の液体成分が蒸発し、固形物が生成される(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−192404号公報(第2−3頁、図2)
上記従来のドラムドライヤにおいては、スクレーパーを所定の圧力でドラムに当接させ、ドラムの表面に固着した固形物をスクレーパーの刃先が掻き取り、固形物を捕集するようになっている。
しかし、ドラムの端面部は構造上熱伝導の効率が悪いために、被処理液の乾燥が充分でないために生じる未乾燥固定物がそのままの状態で端面部近傍に付着しつづける場合があり、このような未乾燥固形物が大量に形成されるとドラムの回転動力の増大や、未乾燥固定物が偶発的に剥がれ落ちて製品等に混入することによる製品品質の低下を招く虞がある。
そのため、ドラム端面にスクレーパーを接触させてドラム端面近傍の未乾燥固形物を掻き落すという方法が用いられる場合がある。
しかしながら、ドラムの端面近傍には、スクレーパーの設置や調整が困難であり、未乾燥固形物を確実に除去するのが非常に困難であるという問題があった。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、その目的は、ドラムドライヤのドラムの端面近傍に形成され易い未乾燥固形物の除去を容易かつ確実に行い、ドラムの回転動力増大や製品への混入を抑制し、運転面、製品品質面において、安定したドラムドライヤの洗浄装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、廃液等の被処理液をドラム表面に供給し、前記ドラムを回転させながら前記被処理液に含まれている水分等の液体成分を前記ドラム表面で蒸発させるとともに、前記ドラム表面に前記被処理液に含まれる固形物を固着させ、前記固形物を掻き取る掻取るドラムドライヤの洗浄装置であって、前記ドラム表面にスチームを吹き込むことにより該ドラム表面を洗浄するスチーム吹込管を備え、前記スチーム吹込管は、前記ドラムの端面に開口していることを特徴とする。
この発明に係るドラムドライヤの洗浄装置によれば、スチーム吹込管がドラムの端面に開口されているので、ドラムの端面にスチームを噴射し、ドラム端面に付着する未乾燥固形物を充分に除去することができる。
また、スチームによる洗浄であるため、メンテナンスが容易でドラムに対する摩耗等が生じる虞がなく、スチームの圧力、顕熱、潜熱により未乾燥固形物が効率的に除去される。
請求項2に係る発明は、請求項1記載のドラムドライヤの洗浄装置であって、前記スチーム吹込管は、前記ドラムの端面及び外周面の角部に開口していることを特徴とする。
この発明に係るドラムドライヤの洗浄装置によれば、スチーム吹込管がドラムの端面及び外周面の角部に開口しているため、ドラム端面に加えてドラムの外周面にもスチームが噴射され、ドラム端面の角部近傍の外周面及び端面の双方にスチームを噴射して未乾燥固形物を除去するので、ドラムの端面近傍を、広く洗浄することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のドラムドライヤの洗浄装置であって、前記スチーム吹込管にスチームを供給するスチーム供給路には、スチーム量を調整するための流量制御弁が設けられていることを特徴とする。
この発明に係るドラムドライヤの洗浄装置によれば、スチーム吹込管にスチームを供給するスチーム供給路には、スチーム量を調整するための流量制御弁が設けられているため、未乾燥固形物の発生状況に応じて、スチームの流量を調整して、スチームが噴射される範囲を適切に調整することにより、未乾燥固形物を必要最小限のスチーム量にて充分に洗浄し、スチームの使用量を抑制することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から請求項3に記載のドラムドライヤの洗浄装置であって、前記スチーム吹込管は、クランプにより固定されるとともに、前記スチーム供給路がフレキシブルホースを備えていることを特徴とする。
この発明に係るドラムドライヤの洗浄装置によれば、スチーム吹込管がクランプにより固定されるとともに、スチーム供給路がフレキシブルホースを備えているため、スチームの噴射位置を適切に設定、維持することが容易され、未乾燥固形物を充分に除去することができる。
この発明に係るドラムドライヤの洗浄装置によれば、ドラムドライヤのドラムの端面近傍に形成される未乾燥固形物を容易に除去し、ドラムの回転動力増大や製品への混入を抑制し、運転面、製品品質面において、安定した運転を行なうことができる。また、スクレーパーの保守、調整に関する工数の削減を実現することができる。
以下、図1から図5を参照し、この発明の一実施形態について説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係るディップ型ドラムドライヤを示す図であって、この図において、符号10はドラムドライヤを示し、符号20は掻取り装置を示す。
この実施の形態において、ドラムドライヤ10は、円筒状のドラム12と、ドラム12の下部に設けられ被処理液Mを貯液するパン15と、掻取り装置20と、洗浄装置50とを備え、ドラム12には両端面から両側に延在し軸線Oと同軸の回転軸14が設けられている。
ドラム12は、回転軸14を介して軸受16、16に回転自在に軸支されるとともに駆動力伝達装置17に接続され、駆動源Pの回転が駆動力伝達装置17に伝達されることによって回転するようになっている。
また、ドラム12はドラムカバー19内に収納され、パン15に貯留された被処理液Mに浸漬するようになっている。
また、必要に応じて、パン15の被処理液Mを常に所定の量に保つように図示しない被処理液貯槽より被処理液Mの供給が制御されるとともに、被処理液Mの液体成分を効率的に蒸発させられるように、ドラム12を加熱または冷却できるようになっている。
掻き取り装置30は、ドラム12の側方外壁に軸線O方向に沿ってドラム12の外周面13Aに接するように配置されており、スクレーパー40と、掻き取り装置のフレーム22と、フレーム22に設けられた回転軸22Aを軸支するためのピローブロック23と、フレーム22を回動させてスクレーパー40の位置を調整するための位置調整機構(図示せず)と、掻き落とした乾燥物を排出する排出シューター32とを備えている。
スクレーパー40は、図3に示すように、刃体42と、押え部材28と、支持部材24とを備えており、それらがネジ29で固定されるとともに、ドラム12の回転(矢印Rの方向に回転)に対向して配置され、刃体42に形成された刃先44がドラム12の軸線O方向に延在し、刃先44がドラム12の表面13に略接触して固形物18を掻き取るようになっている。
洗浄装置50は、スチーム吹込管52と、スチーム制御部60とを備えており、スチーム吹込管52の先端には、ノズル54が形成され、ノズル54の開口部からはドラム12の外周面13Aと両側の端面13BにスチームSが噴射可能とされている。
スチーム吹込管52は、図4に示すように、例えば、円筒状のステンレス(SUS316)製パイプにより構成されており、その上流側は、ドラムカバー19に形成された孔を通じてドラムドライヤ10の外側に引き出されており、スチーム吹込管52先端の開口部近傍は開口部に近づくにつれて、スチーム吹込管52の軸線に対して垂直な断面における形状が、漸次偏平とされ先端が長孔状に開口する噴射ノズル54とされ、例えば、図3(a)、(b)に示すように、角部を挟んで外周面13Aと端面13Bの双方に開口している。
スチーム吹込管52は、噴射ノズル54の近傍にてクランプ55によって固定されるとともに、スチーム供給路68の流量制御弁64の上流側にてフレキシブルホース69により、スチーム供給源(図示せず)に接続されている。
また、この実施の形態においては、噴射ノズル54は、ドラム12の両端面13Bの近傍にて、ドラム12がスクレーパー40を通過した後の位置に設けられ、ドラム12の外周面13A及び端面13Bのドラム12の角部の双方にスチームSが噴射可能とされている。
スチーム制御部60は、図5に示すように電磁弁62と、スチームSの流量を制御する流量制御弁64と、スチームSの供給を手動にて停止可能とする弁66とを備えており、流量制御弁64と弁66は直列に設けられている。
このスチーム制御部60は、電磁弁62に飽和スチームSが供給されるとともに、電磁弁62をON−OFFすることによって、スチーム吹込管52の噴射ノズル54からスチームSが噴射されるようになっている。
次いで、上記構成からなるドラムドライヤ10及び洗浄装置50の作用について説明する。
ドラム12は、パン15に貯留された被処理液Mに浸漬され、回転軸14を中心として適度な速度で回転する。
その結果、パン15内の被処理液Mがドラム12の表面13に膜状に付着し、回転の進行とともにドラム12の表面13で被処理液Mが乾燥され、スクレーパー40の位置に至るまでに乾燥が終了し、ドラム12の表面13に被処理液Mの中の固形物18が生成される。
ドラム12の表面13に固着した固形物18に、スクレーパー40の刃先44を当接させて固形物18を掻き取り、掻き落とされた固形物18は、シューター32を滑落、捕集される。
上記、ドラム12の運転と並行して、以下の方法にて、スチーム吹込管52先端のノズル54からドラム12の端面近傍の角部にスチームSを噴射して、未乾燥固形物を除去する。
まず、スチーム制御部60の流量制御弁64の流量を所定値に設定するとともに、弁66を「開」にする。
次いで、制御装置(図示せず)によって、電磁弁62をON−OFFさせて、所定の周期で所定の時間だけ、電磁弁62を「開」状態とし、スチーム吹込管52の先端に設けられた噴射ノズル54からスチームSを矢印T方向に噴射させる。(図3(a)、(b)参照)
このように操作されることにより、ドラム12の回転運転と並行して、スチーム制御部60にスチームSが供給され、供給されたスチームSがスチーム吹込管52を通してノズル54からドラム12の角部に向けて噴射され、ドラム12の端面近傍の未乾燥固形物を除去する。
噴射ノズル54が、ドラム12の両端面近傍の外周面13A及び端面13Bの角部に開口され、外周面13A及び端面13Bにそれぞれスチームが噴射されるので、ドラム12の端面近傍の外周面13A及び端面13Bを広範囲かつ充分に洗浄して、未乾燥固形物が除去される。
スクレーパー40の刃先44が摩耗等で後退した場合には、位置調整機構(図示しない)により、スクレーパー40の刃体42をドラム12方向に前進させて先端位置を調整する。
この実施の形態に係るドラムドライヤ10の洗浄装置50によれば、スチーム吹込管52がドラム12の外周面13A及び端面13Bの角部に開口しているため、ドラム12の外周面13A及び端面13Bの角部にスチームSが噴射され、ドラム12の端面近傍を広範囲洗浄し、ドラム端面近傍の角部に付着する未乾燥固形物を充分に除去することができる。また、メンテナンスが容易でスチームの圧力、顕熱、潜熱により未乾燥固形物が効率的に除去される。
また、洗浄がスチームSによるので、ドラム端面近傍の未乾燥固形物を除去するためのスクレーパーが不要であるため消耗部品及びその交換作業が不要であり、さらに、スチームSの流量及びスチームSの吹き込み方向のみで調整が可能であるため、調整作業が容易であり、生産又は処理コストを抑制することができる。
また、スチーム吹込管52にスチームSを供給するスチーム供給路68にスチーム量を調整するための流量制御弁64が設けられているため、未乾燥固形物の発生状況に応じて、スチームSの流量を調整してスチームSが噴射される範囲を適切に調整することにより、未乾燥固形物を必要最小限の量のスチームSにより充分に洗浄し、スチームSの使用量を抑制することができる。
また、スチーム吹込管52がクランプにより固定されるとともに、スチーム供給路68がフレキシブルホース69を備えているため、スチームSの噴射位置を適切に設定、維持することが容易され、未乾燥固形物を充分に除去することができる。
なお、上記の実施形態においては、スチームSの噴射条件については、被処理液Mの性状や停滞状況、スクレーパー40におけるスチームの強さ等に対応して、流量制御弁64を調整してスチームSの流量を調整し、また、電磁弁62の開閉時間をタイマー等で制御することによって連続噴射、種々のパターンで間欠噴射をしてもよい。
また、上記実施の形態においては、スチームSがドラム12の角部のドラム端面近傍の外周面13A及び端面13Bの双方に対して噴射される場合について説明したが、噴射ドラム12の端面13Bのみに対してスチームSを噴射してもよい。
また、スチーム吹込管52の先端に設けられた噴射ノズル54の形状、配置する位置、開口部の長孔の向き、ピッチ、孔数、孔の大きさ等については、被処理液M、未乾燥固形物の性状、運転条件によって設定することができ、またクランプ55やフレキシブルホース69の使用については任意で設定することができる。
また、上記の実施形態においてはディップ型ドラムドライヤの場合について説明したが、ドラム12の上方から被処理液Mを供給するトップ型ドラムドライヤに適用可能であることは当然である。
また、ドラムドライヤ10の処理対象は、廃液中の固形物の除去や、油脂、食品、樹脂等の工業製品の生産のいずれであってもよい。
本発明に係る一実施の形態を示す図であって、ドラムドライヤを正面から見た縦断面図である。 本発明に係る一実施の形態を示す図であって、ドラムドライヤを側面から見た縦断面図である。 本発明に係る一実施の形態を示す図であって、ドラムドライヤ及び掻取り装置を示す図である。 本発明に係る一実施の形態を示す図であって、洗浄装置のスチーム吹込管を示す図である。 本発明に係る一実施の形態を示す図であって、洗浄装置のスチーム供給路を示す図である。
符号の説明
M 被処理液
10 ドラムドライヤ
12 ドラム
13 ドラム表面
18 固形物
20 掻取り装置
40 スクレーパー
50 洗浄装置
52 スチーム吹込管
68 スチーム供給路
69 フレキシブルホース

Claims (4)

  1. 廃液等の被処理液をドラム表面に供給し、前記ドラムを回転させながら前記被処理液に含まれている水分等の液体成分を前記ドラム表面で蒸発させるとともに、前記ドラム表面に前記被処理液に含まれる固形物を固着させ、前記固形物を掻き取る掻取るドラムドライヤの洗浄装置であって、
    前記ドラム表面にスチームを吹き込むことにより該ドラム表面を洗浄するスチーム吹込管を備え、
    前記スチーム吹込管は、前記ドラムの端面に開口していることを特徴とするドラムドライヤの洗浄装置。
  2. 請求項1記載のドラムドライヤの洗浄装置であって、
    前記スチーム吹込管は、前記ドラムの端面及び外周面の角部に開口していることを特徴とするドラムドライヤの洗浄装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のドラムドライヤの洗浄装置であって、
    前記スチーム吹込管にスチームを供給するスチーム供給路には、スチーム量を調整するための流量制御弁が設けられていることを特徴とするドラムドライヤの洗浄装置。
  4. 請求項1から請求項3に記載のドラムドライヤの洗浄装置であって、
    前記スチーム吹込管は、クランプにより固定されるとともに、前記スチーム供給路がフレキシブルホースを備えていることを特徴とするドラムドライヤの洗浄装置。

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