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JP4675153B2 - Icカードの製造方法 - Google Patents
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本発明は、ICカードを作製する際に、ICチップに破損防止の補強板を設けるICカード製造方法に関する。
近年、例えばRF−ID(Radio Frequency Identification)と称される非接触型ICカードに関する技術が急速に進歩してきており、使用されるICチップも小型化、薄型化している。このようなICチップが用いられるICカードは、製造の際や、使用の際に当該ICチップが破損しやすいことから何かしらの補強が必要となる。そのため、ICチップに補強を施す場合には実装の際のアンテナ部等の他の部材に悪影響を与えないことが望まれる。
上記ICカード等に使用されるICチップに補強部材を設けるものの一例が下記の特許文献1に提案されている。当該特許文献1には、ICチップ実装部の補強構造における補強効果を弱める原因となる残留空気を極力なくすことを目的として、補強部材に溝部を設けることで加圧によって補強用樹脂内に発生する空隙を外部と連通させることが開示されている。
ところで、ICカードで実装されるICチップは補強部材を含めて薄型化が要求される。そこで、ICチップ等の実装において接着剤の薄型化を図る一般的なものの一例が下記の特許文献2に提案されている。当該特許文献2には、チップ部品を回路基板の熱硬化型接着剤に圧接すると共に、チップ部品乃至回路基板の一方または双方を短時間微振動させることが開示されている。
特開2000−194815号公報 特開平6−69639号公報
しかしながら、ICカードで実装されるICチップは補強部材を含めて薄型化を図るために、特に、ICチップに実装用のバンプが形成され、当該ICチップを用紙やフィルム等の可撓性部材に導電性薄膜部材(導電性インキ、導電性トナー、蒸着金属薄膜、エッチング金属薄膜)で形成されたパターン上に補強させて実装させる場合、特許文献1に記載されている補強部材を、特許文献2に記載されている圧接振動によって接着させることは、ICチップのバンプによってパターンが削られて非導通状態となる場合もあって、品質低下、歩留りの低下を招くという問題がある。
そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、実装に際して導通を確保し、品質低下、歩留りの低下を防ぐICチップ製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の発明では、実装のためのバンプを有するICチップを、基材に導電性薄膜部材で形成されたパターン上に実装させるICカードの製造方法であって、前記ICチップの前記バンプ形成面と反対面に接着させるための所定大の補強板であり、当該補強板の接着面に所定量の接着剤を供給するステップと、前記補強板の前記接着剤が供給された面に対し、前記ICチップ接着面を表出させて保持する保持手段で当該ICチップ接着面を当接させるステップと、前記保持手段が前記補強板の接着面に対してICチップを5.17g/mm 2 〜15.50g/mm 2 圧力で押圧させながら揺すり合わせて接着させるステップと、前記補強板が接着されたICチップを、当該ICチップのバンプを前記基材に形成されたパターン上に電気的接続させて実装させるステップと、を含む構成とする。
本発明によれば、補強板の接着面に所定量の接着剤が供給され、当該補強板の接着面に対し、ICチップ接着面を表出させて保持する保持手段で当該ICチップ接着面を当接させ、保持手段が補強板の接着面に対してICチップを5.17g/mm 2 〜15.50g/mm 2 圧力で押圧させながら揺すり合わせて接着させ、補強板が接着されたICチップを、当該ICチップのバンプを基材に形成されたパターン上に電気的接続させて実装させることにより、補強板の接着を実装前に行うことから実装時にバンプを実装パターンに必要以上の圧力をかける必要がなく、導通を確保でき、これによって品質低下、歩留りの低下を防ぐことができるものである。
以下、本発明の最良の実施形態を図により説明する。
図1に、本発明に係るICカード製造方法を実現する製造装置の構成図を示す。図1(A)はICカード製造装置におけるICチップに補強板を接続させる第1工程製造装置の概念図、図1(B)は補強板付ICチップを実装させる第2製造装置の概念図である。図1(A)においてICカード製造装置11の第1工程製造装置11AはICチップに補強板を接着させる装置であり、後述の補強板が連設された連続補強板を例えばトラクタ搬送(駆動源は図示しない)する搬送装置12は配設され、搬送方向の最初の所定位置の情報に接着剤供給手段の一部を構成する接着剤供給ノズル13が配置される。
上記搬送装置12の搬送方向における接着剤供給ノズル13の配置位置の後段の上方には保持手段の一部を構成するコレット14が配置される。この保持手段は、図示しないエアコンプレッサ等の吸引手段とコレット14内部に形成される吸引孔(図3(B)参照)とが連通され、当該コレット14を上下移動、二次元水平移動させる図示しない公知の機構が設けられる。なお、当該機構に当該コレット14を揺動(二次元水平360度の範囲内での往復回転動)させる機能が適宜含まれる(図6に適用)。
上記コレット14の近傍にはチップトレイ16が配置され、当該チップトレイ16にバンプを上向きとしたICチップ17Aが収納される。すなわち、上記コレット14は、先端内側に略四角錐形状の空間および当該空間と連通する上記吸引孔が形成されており、チップトレイ16に収納されているICチップ17Aを、上記空間内でバンプ形成面と反対面の接着面を表出させて吸引保持するものである(図3(B)参照)。
上記搬送装置12の搬送方向におけるコレット14の配置位置の後段の上方には断裁手段の一部を構成する二つの断裁刃15A(15B)が図示しない従前の機構により上下動自在に配置される。当該断裁刃15A(15B)は、ICチップ17Aが接着された後に上記連続補強板から個片化するものである(後述する)。
そして、上記コレット14の移動範囲の下方であって、搬送装置12で搬送される連続補強板の下方に接着補助台19が配置される。また、上記断裁刃15A(15B)の下方であって、搬送装置12で搬送される連続補強板の下方に断裁補助台20が配置されるものである。
一方、図1(B)において、ICカード製造装置11の第2工程製造装置11Bは補強板付ICチップを実装させる装置であり、補強板付ICチップを実装する実装アタッチメントが所定数設けられた実装アタッチメント群21が配置され、その下方に吸引固定ステージ22が配置され、当該実装アタッチメント群21の直下に適宜保護部材の例えばフッ素系樹脂シート23が配置される。この実装アタッチメント群21は、上記吸引固定ステージ22上に搬送されてきたインレットシート(破線部分、図5(B)参照)に形成されたアンテナ部に上記補強板付ICチップを加圧、加熱して実装させるものである。
そこで、図2に図1の製造装置に使用される本発明に係るICカード製造方法の製造フローチャートを示すと共に、図3〜図5に図2の製造フローチャートに係る工程説明図を示す。図2において、まず、上記搬送装置12で連設された連続補強板が搬送され、一の補強板が接着剤供給ノズル12の下方に位置したときに、当該補強板上に接着剤が所定量供給される(ステップ(S1))。
すなわち、連続補強板31は、図3(A)に示すように、補強板32が連続的に配置され、保持連絡部33A,33Bを介して搬送孔が形成されたマージナル部34A,34Bと一体的に形成されている。この連続補強板31は、例えば厚さ50μm〜150μmのステンレス鋼が使用され、例えば金型プレス抜き等により図のように形成される。
また、各補強板32は、その大きさが少なくともICチップ17Aの接着面の大きさ、または適宜それ以上で形成される。例えばICチップ17Aの接着面の大きさが4mm×4mm以上(因みに厚さ50μm〜200μm)の大きなICチップとした場合に、この大きさ以上として形成される。当該補強板32がICチップ17Aの接着面の大きさより小の場合には、製造時やICカード所持時で何かしら衝撃があった場合に当該補強板32が設けられる以外の部分で欠けを生じる場合があることを考慮したものである。
そして、各補強板32上に接着剤41が所定量供給される。接着剤41としては、例えばシリコン系またはエポキシ系の熱硬化型が採用される。また、所定量とは、ICチップ17Aを接着したときに周囲よりはみ出さない程度の量で適宜設定される。
続いて、図2において、保持手段のコレット14が接着対象のICチップ17Aをチップトレイ16より吸引して保持し、当該ICチップ17Aの接着面を接着剤41が供給されている補強板32上に移動させる(S2)。すなわち、ICチップ17Aは、図3(B)に示すように、チップトレイ16にそれぞれ個別に形成された凹部16Aに嵌合状態で保持されるもので、保持は当該ICチップ17Aの有するバンプ18A,18Bが上向きとされる。これによって、ICチップ17Aは、図3(B)に示すように、コレット14の先端内側の空間14A内で接着面を表出された形態で当該コレット14内に形成された吸引孔14Bからの吸引力で保持されるものである。
上記のように、コレット14で保持されたICチップ17Aが対応の補強板32上に移動されたときに、図示しない保持手段で当該ICチップ17Aを当該補強板32上に押圧(圧力P)しながら揺すり合わせして接着する(S3)。上記揺すり合わせの方向としては、図4(A)に示すように、二次元水平方向の一方向(X軸方向)、他方向(Y軸方向)の何れかまたは両方で揺するものである。この場合の揺すりとは、揺動を含む概念であり、例えば規則的、不規則的を問わず3回〜5回程度に往復移動(後述の図6で示す回動を含む)させることをいう。本発明の場合、必ずしも周期的に振動させる必要性はない。
上記押圧力Pは、上記ICチップ17A(一例として4.4mm×4.4mm)に対して100g(5.17g/mm2)〜300g(15.50g/mm2)が最適であるが、300gを超える押圧力に対して単にICチップ17Aへの加重によるストレスの悪影響を考慮したものであるが、排斥するものでなく、現実的に設定すればよい。上記押圧力Pの範囲で、ICチップ17Aと補強板32との間に位置される接着剤41の厚さを平均13μmとすることができる。因みに、200gの押圧力Pで揺すり合わせした場合に当該接着剤41の厚さを10μ以下とすることができた。
続いて、図2において、連続補強板31の対応の補強板32上にICチップ17Aが接着された補強板付ICチップは、搬送されて断裁刃15A(15B)の下方に位置したときに当該断裁刃15A(15B)が下降して保持連絡部33A,33Bを断裁することによってマージナル部34A,34Bより分離されて個片化される(S4)。すなわち、図4(B)に示すように、マージナル部34A,34Bに保持連絡部33A,33Bで連結された補強板32がICチップ17Aを接着した後に断裁刃15A(15B)によって断裁されることで個片化されるものである。個片化された補強板付ICチップ17は、例えば図3(B)に示すようなチップトレイ16に保持されて、後述の実装装置11Bに供される。
そして、図2に戻り、個片化された補強板付ICチップ17が実装装置11BにおいてICカード製造のための基材シート(後述のインレットシート)であって、当該シート状に形成されたパターン(アンテナ部)上に実装されるものである(S5)。すなわち、図5(A)に示すように、上記補強板付ICチップ17が実装されるインレットシート51は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)シートで形成される可撓性の基材52上に、行列的にアンテナ部53が通信設計に応じた巻回数で導電性薄膜部材としての導電性インキにより例えばスクリーン印刷等の印刷工程により形成されている。なお、パターンを形成する導電性薄膜部材として、他に導電性トナー、蒸着金属薄膜、エッチング金属薄膜等がある。
そこで、図5(B)に示すように、インレットシート51が、図示しないが所定の搬送方法により吸引固定ステージ22の上方に搬送されるが、吸引固定ステージ22に搬送される前段階で該当のアンテナ部53に接着剤が供給されて上記補強板付ICチップ17が搭載され、当該吸引固定ステージ22上に搬送されてきたときに図示しない吸引手段で吸引固定される。そして、保護部材23を介在させて実装アタッチメント群21の個々の実装アタッチメントが吸引ステージ22上の各補強板付ICチップ17に対して加熱、押圧することで実装が行われるというものである。
このように、補強板32の接着を実装前に行うことから実装時にバンプ18A,18Bをインレットシート51の対応のアンテナ部53のパターンに必要以上の圧力をかけることなく、導通を確保でき、これによって品質低下、歩留りの低下を防ぐことができるものである。
次に、図6に、図4(A)における揺すり合わせ接着の他の揺すり合わせ接着の説明図を示す。上述の図4(A)ではICチップ17Aを補強板32に対して二次元水平方向の一方向(X軸方向)、他方向(Y軸方向)で揺すり合わせする場合として示したが、図6において、当該ICチップ17Aを補強板32に対して揺動(二次元水平360度の範囲内での往復回転動)させることによっても、接着剤41を薄くICチップ17Aに補強板32を接着させることができるものである。すなわち、上記同様に、この補強板32の接着工程を実装前に行わせるもので、上記同様に必要以上の圧力をかけることなく、導通を確保でき、これによって品質低下、歩留りの低下を防ぐことができるものである。
本発明のICカード製造方法は、導電性インキ材で形成されたパターン上に実装するICチップに補強板を設けてICカードを製造する場合に適する。
本発明に係るICカード製造方法を実現する製造装置の構成図である。 図1の製造装置に使用される本発明に係るICカード製造方法の製造フローチャートである。 図2の製造フローチャートに係る工程説明図(1)である。 図2の製造フローチャートに係る工程説明図(2)である。 図2の製造フローチャートに係る工程説明図(3)である。 図4(A)における揺すり合わせ接着の他の揺すり合わせ接着の説明図である。
符号の説明
11 ICカード製造装置
12 搬送装置
13 接着剤供給ノズル
14 コレット
15 断裁刃
16 チップトレイ
17A ICチップ
17 補強板付ICチップ
18 バンプ
31 連続補強板
32 補強板
33 保持連絡部
34 マージナル部
41 接着剤

Claims (1)

  1. 実装のためのバンプを有するICチップを、基材に導電性薄膜部材で形成されたパターン上に実装させるICカードの製造方法であって、
    前記ICチップの前記バンプ形成面と反対面に接着させるための所定大の補強板であり、当該補強板の接着面に所定量の接着剤を供給するステップと、
    前記補強板の前記接着剤が供給された面に対し、前記ICチップ接着面を表出させて保持する保持手段で当該ICチップ接着面を当接させるステップと、
    前記保持手段が前記補強板の接着面に対してICチップを5.17g/mm 2 〜15.50g/mm 2 圧力で押圧させながら揺すり合わせて接着させるステップと、
    前記補強板が接着されたICチップを、当該ICチップのバンプを前記基材に形成されたパターン上に電気的接続させて実装させるステップと、
    を含むことを特徴とするICカード製造方法。
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