JP4698693B2 - 魚釣用リール - Google Patents
魚釣用リール Download PDFInfo
- Publication number
- JP4698693B2 JP4698693B2 JP2008065851A JP2008065851A JP4698693B2 JP 4698693 B2 JP4698693 B2 JP 4698693B2 JP 2008065851 A JP2008065851 A JP 2008065851A JP 2008065851 A JP2008065851 A JP 2008065851A JP 4698693 B2 JP4698693 B2 JP 4698693B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gear
- spool
- fishing
- winding
- handle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
本発明は、リール本体の側板間に釣糸が巻回されるスプールを回転自在に支持した魚釣用リールに関し、特に、スプールに釣糸を補助的に巻回可能に構成した魚釣用リールに関する。
従来、釣法の一つとして、ルアーと称される疑似餌にアクションを与えて魚を釣るルアーフィッシングが知られており、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されているような構成の魚釣用リールが使用されている。このルアーフィッシングにおいて、通常、魚は一定のスピードと動きをするものにあまり興味を示さない習性があることから、ロッド及びリールの操作によってルアーを止めたり、動かしたりする等のアクションを与えることが行なわれている。
この場合の操作の一つとして、キャスト後にロッドを引き上げてルアーにアクションを与え、その引き上げた分の釣糸を、ロッドを下げながら糸ふけが生じないようにハンドルを回転操作してスプールに巻回することがある。そして、釣人は、この一連のルアーアクション(仕掛けの巻取り誘導操作)を、釣場の状況に応じて何回も繰り返し行ない、魚のヒッティングを待つことになる。
上記した構成の魚釣用リールでルアーフィッシングを行なう場合、釣人は、上記したルアーアクション操作を、リールを握持保持した手によるロッド操作と、反対側の手による巻取り回転操作とを使い分けて行なわなければならず、キャスティング操作後のロッドを操作する腕が伸びきっている状態や、ハンドルが下側に向いている状態(手首の関係上、ロッドと共に保持しているハンドルは下側を向き易い)では、他方の手が不自然な位置となって、容易かつ微妙なハンドル回転操作、すなわち巻取り操作が行なえない。
また、釣場の障害物やハンドル側の手で物を持っている場合、或いは片方の手で釣竿を支え、他方の手で魚を取り込むための手網を持っている場合等、手がふさがってしまい、ハンドル側の手で巻取り操作ができない状況が発生することもある。
そこで、本件発明者は、例えば、特許文献3等において、リール本体に、釣竿を保持している手の指で操作可能な補助操作部材を設け、この補助操作部材の操作部を回動操作することで、釣糸をスプールに補助的に巻回できる構成の魚釣用リールを提案している。前記した補助操作部材は、歯車列を有する動力伝達機構によってハンドルの回転軸に装着された歯車に連結されており、操作部による操作をハンドルの回転軸に伝達すると共に、ハンドルを巻取り操作した際に、その回転駆動力が補助操作部材に伝達されて不必要に操作部が作動しないように、動力伝達機構には、一方向クラッチが介在されている。
このような魚釣用リールによれば、釣人は、実釣時において釣竿を保持している側の手で補助操作部材の操作部を操作することで、釣糸を補助的にスプールに巻回できるので、ルアーアクション操作を支障無く行なうことが可能になる。また、上記した一方向クラッチによって、ハンドルを巻取り操作した際に、操作部が不必要に作動するようなこともない。なお、上記した補助操作部材には、操作部を回動操作した際に、操作部が初期位置に復帰するように付勢手段が設けられている。すなわち、補助操作部材は、操作部を回動操作して指を離すと、自動的に初期位置に復帰できるように構成されており、操作部を間欠的に回動操作することで、スプールは補助的に巻回されるようになっている。
特開平5−103568号
特開平11−42032号
特願2002−309489号
上記のように、先行技術の魚釣用リールは、補助操作部材の操作部を回動操作することで、一方向クラッチ、及び複数の歯車の噛み合いによる動力伝達で、スプールを補助的に巻取り駆動するものであるが、操作部を回動操作した後に指を離すと、付勢手段の力で一方向クラッチの転がり部材の僅かな摩擦抵抗の影響によって、歯車が巻取り方向と逆方向に僅かに空動きし、噛合する歯車間に噛み合いガタが生じてしまう(バックラッシュ現象)。この空動きは、次に操作部を回動操作してスプールを補助的に回転させようとした場合、動力伝達されることのない操作部の空巻き量となってしまう。また、このような空動きが発生することで、操作部を回動操作する毎に噛合歯車間に当たりが生じてしまい、巻取り操作感の面から更に改良する余地がある。
なお、上記したような空動き現象は、操作部を回動操作した際のハンドルのオーバーラン現象によっても生じてしまう。
本発明は、リール本体に設けられた補助操作部材の操作部によって、スプールを補助的に巻回操作することを可能にした魚釣用リールに関し、操作部を操作した際の動力伝達機構の空動き現象を抑制した魚釣用リールを提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、リール本体に設けられたスプールに、リール本体の側部に設けられたハンドルの回転操作で釣糸を巻回する魚釣用リールにおいて、釣竿を保持した手の指で操作可能な位置に配置される操作部を具備し、スプールに釣糸を補助的に巻回可能とする釣糸巻取り用の補助操作部材を付勢力に抗して回動可能に支持し、前記補助操作部材の操作で回転する駆動軸とスプールに動力を伝達する動力伝達機構を構成する歯車との間に一方向クラッチを介在し、前記補助操作部材が前記付勢力によって初期位置に戻る際の同方向の連れ回りによる前記歯車の空動きを抑制する抑制手段を設けたことを特徴とする。
上記した構成の魚釣用リールによれば、キャスティング操作を行なった後、そのまま釣竿と共に保持している手の指で、補助操作部材の操作部を付勢力に抗して回動操作することで、釣糸を補助的にスプールに巻回させることが可能となる。すなわち、釣竿を操作する腕の伸縮状態や、その腕の手首の状態に何等影響を受けることなく、キャスティング操作した後、釣竿及びリール本体を一体的に保持している側の手の指の操作で、容易かつ微妙な釣糸の巻取り操作が行なえるようになる。
また、補助操作部材の操作で回転する駆動軸とスプールに動力を伝達する動力伝達機構を構成する歯車との間に一方向クラッチを介在し、前記補助操作部材が前記付勢力によって初期位置に戻る際の同方向の連れ回りによる前記歯車の空動きを抑制する抑制手段を設けたことで、補助操作部材の操作部を操作する際に空動きが生じることがなくなり、操作部の操作量を、そのまま直接、スプールに伝達することができると共に、操作時において、噛合する歯車間で当たりが生じることが無くなって操作感が向上する。
本発明の魚釣用リールによれば、ハンドル操作が困難な状況においても、釣竿と共にリールを保持している手の指で補助操作部材の操作部を付勢力に抗して回動操作することで、仕掛けの巻取り誘導操作を容易かつ確実に行なえるようになる。さらに、操作部が付勢力によって初期位置に戻る際の同方向の連れ回りによる歯車の空動き現象が抑制されるようになり、巻取り操作性の向上、及び巻取り操作感の向上が図れる。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施形態について、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1〜図5は、本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す図であり、図1は補助操作部材の部分を切欠いて示す部分断面平面図、図2は側板を外してハンドル側から見た側面図、図3は一方向クラッチ部分の拡大図、図4は図3のA−A線に沿った断面図、そして、図5は図3のB−B線に沿った断面図である。
図1〜図5は、本発明に係る魚釣用リールの第1の実施形態を示す図であり、図1は補助操作部材の部分を切欠いて示す部分断面平面図、図2は側板を外してハンドル側から見た側面図、図3は一方向クラッチ部分の拡大図、図4は図3のA−A線に沿った断面図、そして、図5は図3のB−B線に沿った断面図である。
本実施形態の魚釣用リールのリール本体1は、左右フレーム2a,2bと、各フレームに対し、所定の空間をもって装着される左右側板3a,3bとを備えており、一方の側板側(本実施形態では右側板3b側)には、ハンドル5を装着したハンドル軸6が回転可能に支持されている。
左右側板3a,3b間には、釣糸が巻回されるスプール7が取り付けられたスプール軸8が回転可能に支持されており、スプール7は、前記ハンドル軸6に取り付けられている駆動歯車10及びスプール軸8に継脱可能に支持されているピニオン12を具備した巻取り駆動機構13を介して、ハンドル5の回転操作によって回転駆動されるように構成されている。また、左右側板3a,3b間には、スプール軸8よりも前方側で、かつ上方側に、リール本体を握り込んだ際、親指が載置できるように指当て部材(サムレスト)15が配置されている。
前記ハンドル軸6には、スプール7に対する制動力を調節する公知のドラグ機構を操作するための回転体16(ドラグ調節体)が設けられており、この回転体16を回転操作することにより、釣糸繰出時のスプール回転に所望の制動力が付与されるようになっている。また、前記ピニオン12には、公知のクラッチ機構17が係合しており、スプール後方のクラッチレバー18を押し下げることでスプール軸との継合を解除してクラッチOFF(スプールフリー状態)とし、ハンドル5を巻取り操作することで、クラッチOFFからクラッチON(スプール回転状態)に自動復帰できるようになっている。
前記巻取り駆動機構13には、複数の動力伝達用の歯車を具備した動力伝達機構20が連結されており、後述する補助操作部材を操作することで、動力伝達機構20を介してスプール7を補助的に巻取り操作できるように構成されている。本実施形態における動力伝達機構20は、前記駆動歯車10と隣接するようにハンドル軸6に取り付けられた歯車21と、この歯車21に噛合すると共にスプール7に釣糸を平行に巻回するよう左右に往復動する公知のレベルワインド装置30を構成する駆動軸31の端部に取り付けられた歯車22と、右フレーム2bに一体回転可能に併設支持された歯車23,24とを備えている。なお、前記歯車22は、併設された歯車の内、ハンドル側の歯車23に噛合している。
前記左右側板3a,3b間には、補助操作部材40が回動可能に支持されている。この補助操作部材40は、左右フレーム2a,2b間に、軸受を介して回転可能に支持された駆動軸41を囲繞するように設けられており、軸方向に亘って径方向に突出する操作部40aを備えている。この場合、補助操作部材40は、その操作部40aが釣竿を保持した手の指で操作可能な位置、例えば、本実施形態のように、左右側板3a,3b間に回動可能に支持されていれば良く、上記した指当て部材15の後方側において回動可能に支持しておくことが好ましい。補助操作部材40をこのような位置に配置しておくことにより、リール本体を握り込んだ際に指当て部材15に親指を載置すると、そのまま親指の腹部で倒伏操作を行なうことが可能となる。
また、操作部40aは、通常状態において、図2及び図3に示すように、釣糸が引っ掛からないように、後方側斜め上方に向けて突出するように配置、構成しておくことが好ましい。そして、補助操作部材40の基部には、左フレーム2aとの間で付勢バネ43が設けられており、操作部40aは常時前方側に回動する方向に付勢され、倒伏操作する毎に自動的に初期位置に復帰するようになっている。
前記駆動軸41は、右フレーム2bからハンドル側に突出しており、その突出端には、前記動力伝達機構20を構成すると共に、前記歯車24と噛合する歯車45が取り付けられている。そして、この歯車45と前記駆動軸41との間には、一方向クラッチ50が介在されている。一方向クラッチ50は、右側板側に設けられた一方向クラッチ収容部51内に収容されており、歯車45に嵌合される(又は歯車45と一体形成される)外輪52と、複数のコロ53及びこれを保持する保持器54とを備えており、各コロ53は、図3に示すように、保持器54との間に介在されたバネ部材55の付勢力によって外輪52に形成された楔領域に向けて付勢されている。
このような構成の一方向クラッチ50によれば、補助操作部材40の操作部40aを、図6に示す状態から、付勢バネ43の付勢力に抗して図7に示すように後方に回動(倒伏)操作すると、駆動軸41が図8において反時計回りに回転されることから、各コロ53が図9に示すように楔領域に押し付けられて、その回転は、そのまま歯車45に伝達されるようになる。そして、この歯車45の回転は、上記した動力伝達機構20の歯車24(歯車23)、歯車22、歯車21を介して巻取り駆動機構13の駆動歯車10に伝達され、ハンドル5を釣糸巻取り方向に回転させる(釣糸をスプールに補助的に巻回する)。一方、ハンドル5を釣糸巻取り方向に回転操作すると、その回転は、前記動力伝達機構20を介して歯車45に伝達されるものの、図8に示すように、歯車45が反時計回り方向に回転しても、各コロ53はフリー回転領域に移動することから、その回転が駆動軸41(補助操作部材40)に伝達されることはない。
リール本体1に、上記のように構成された補助操作部材40を設けたことにより、クラッチ機構17をスプールフリー状態に切換えてキャスティング操作を行った後、ルアーアクションを行なうに際して、釣竿と共にリール本体の反ハンドル側側板3aを握持保持している手の指で操作部40aを付勢バネ43の付勢力に抗して回動操作(倒伏操作)することが可能となる(図6及び図7参照)。このような回動操作を行なうことで、前記一方向クラッチ50、及び動力伝達機構20を介して、その回動力がハンドル軸6に伝達されることから、クラッチ機構17がスプールフリー状態から巻取り状態に切換えられると共に、そのまま連続してスプール7の微妙な巻取り操作(巻取り補助操作)が行なえるようになる。
すなわち、一方の手(左手)でスプール後方のクラッチレバー18を押し下げてクラッチOFF(スプールフリー状態)とし、キャスティング操作後に、図7に示すように、この一方の手の親指で補助操作部材40の操作部40aを押込むように回動操作することで、ハンドルが巻取り方向に駆動回転してクラッチ機構17が自動的にOFFからON(巻取り状態)に切換えられる。つまり、手を持ち替えることなく、一方の手(左手)のままでクラッチONからOFF、OFFからONの切換え、そして、引き続いて補助巻取り操作が行なえると共に、他方の手(右手)で素早くハンドルによる巻取り操作に移行することができる。
これにより、釣竿を操作する腕の伸縮状態や、その腕の手首の状態に何等影響を受けることなく、リール本体1を握持保持している手の指による操作で、安定した保持状態を維持しながら微妙な釣糸の巻取り操作が迅速且つ容易に行なえるようになる。この場合、補助操作部材40の駆動軸41と歯車45との間には、一方向クラッチ50が介在しているため、ハンドル5を巻取り操作してスプール7に釣糸を巻回する時には、補助操作部材40が連動することはなく、魚釣用リール全体として操作性の向上が図れる。
そして、上記したように構成されている動力伝達機構20には、補助操作部材40の操作部40aを回動操作するにあたり、その構成要素となる歯車の空動きを抑制するための抑制手段60が設けられている。
ここで、抑制手段60の構成を説明する前に歯車の空動き現象について、図10及び図11を参照して説明する。
ここで、抑制手段60の構成を説明する前に歯車の空動き現象について、図10及び図11を参照して説明する。
補助操作部材の操作部40aを倒伏させて回動操作した後、これを開放すると、上記した補助操作部材40に設けられた付勢バネ43の力で、操作部40aは矢印D方向に戻ろうとし、これに伴って駆動軸41は、時計回り方向に回転する。このとき、一方向クラッチの各コロ53は、外輪52の楔領域に噛み込んだ状態となっており、各コロ53と外輪52との間の僅かな摩擦抵抗の影響によって、歯車45は、時計回り方向に空動きしてしまう。そして、この空動きは、上記した歯車列(歯車24、歯車23、歯車22、歯車21)を介してハンドル軸6に伝達されるが、ハンドル軸6は、逆転防止機構によって逆転防止状態にあることから、各歯車間におけるバックラッシュが蓄積して、最終的に、歯車45には、噛合する歯車24との間で図10の符号Mで示す分の移動量が生じてしまう。
このバックラッシュの蓄積による移動量Mは、操作部40aが戻る際、図10の符号M1で示す戻り回動範囲量に対応しており、操作部40aは、M1の範囲を超えた時点で、歯車45を移動させることなく、初期位置Pに戻る。この回動量M1は、次回の操作部40aの倒伏操作時における操作部の空巻き量に対応しており、図11に示すように、初期位置Pから回動量M1に至る範囲では、次回の巻取り操作では巻上げ操作できない空巻き範囲となっている。すなわち、スプールの実質的な巻上げ動作は、操作部40aを倒伏操作した際、初期位置Pから回動量M1を超えた時点から開始されることとなる。
この結果、操作部40aの1回の倒伏操作時における釣糸の巻上げ量が減ってしまい、糸ふけを充分に解消できない、或いは、所望の量を巻き上げるためには、操作部40aの回動操作回数を増やす必要がある等、操作性が低下してしまう。また、回動操作時において空動きが生じることから、歯車同士の当接によって当たりが発生し、巻上げ感度も悪くなってしまう。
上記したような空動き現象を抑制するために、本実施形態における抑制手段60は、以下のように構成されている。
図2〜図5に示すように、一方向クラッチ50の、歯車45と一体回転する外輪52を歯車部分から軸方向に突出させ、この突出部52aに、摩擦によって歯車45の回転を抑制するように摩擦付与部材を設ける。すなわち、歯車45の回転軸部となる外輪52に対して摩擦力を作用させることにより、操作部40aが初期位置に戻る際に、歯車45が連れ回りしないように制動力を作用させることができ、これにより、空動き現象を抑制することが可能となる。
具体的に、摩擦付与部材は、歯車45の回転軸部に、所定の押圧力をもって当て付くバネ部材(トーションバネ)61によって構成されており、フレーム2bにボス2cを一体的に突出形成し、このボス2cに弾性を有するバネ部材61の中心部61aを複数回巻回し、両巻回端をクロスさせて、両端部61b,61c側が前記突出部52aを挟持するように配置する。すなわち、外輪52には、挟持されたバネ部材61によって、周方向に所定の摩擦力が作用した状態になっていることから、操作部40aが戻る際に、駆動軸41が時計回り方向に回転して、コロ53を介して外輪52を同方向に連れ回そうとしても、これを防止することができ、歯車45の空動きを抑制することが可能となる。
この結果、補助操作部材40の操作部40aの回動操作時に空動きが生じることがなくなり、操作部での操作量を、釣糸巻回量を減少させることなく、そのままスプールに伝達することができるようになる。すなわち、1回の操作部40aの倒伏操作時に、釣糸巻回量が減少することは無いので、糸ふけを効率的に解消することができると共に、多数回倒伏操作する必要もない。また、操作部40aの有効操作量が減少することはないので、上記した操作部40aの倒伏操作によるクラッチの復帰(OFFからON)もスムーズに行なえ、クラッチ復帰不良の発生を防止することが可能となる。
また、操作部40aの操作時において、動力伝達機構における噛合する歯車間で当たりが生じることも無いので、操作感の向上が図れるようになる。さらに、上記したように、抑制手段は、歯車45に対して摩擦力を付与するよう、回転軸部に、単にバネ部材61を挟持させるだけであるので、構造が簡単であり、組み付けが容易であると共に、コストが高くなることも無い。
なお、上記したような抑制手段60は、操作部40aの初期位置への復帰に伴って、空動きが発生する一方向クラッチ部分に配置することが効果の上で好ましいが、動力伝達機構20のいずれかの歯車部分に装着したり、歯車の支軸部分に配置する等、適宜変形することが可能である。また、このような抑制手段は、複数箇所に設置しても良い。また、本実施形態では、摩擦付与部材としてバネ部材を用いたが、摩擦を利用して歯車の空動きを防止できれば、バネ部材に限定されることはなく、単に歯車の軸部分に当接する当接部材等であっても良い。
図12及び図13は、本発明の第2の実施形態を示す図であり、抑制手段の別の構成例を示した図である。これらの図において、図12は、一方向クラッチ部分に配設される抑制手段の構成を示す平面断面図、図13は、図12のC−C線に沿った断面図である。なお、これらの図において、上記した実施形態と同一の構成部材については、同一の参照符号が付してある。
本実施形態における抑制手段70は、動力伝達機構20における動力伝達歯車に、バックラッシュを抑制するバックラッシュ除去歯車を配設して構成されており、バックラッシュ除去歯車71は、歯車45に噛合する歯車24と一体的に設けられている。この場合、歯車24は、前記歯車23と一体化されて軸受2eを介して、右フレーム2bに突出形成されたボス2fに回転可能に支持されている。
歯車24には、右フレーム側に、歯車24の歯と同一の歯で歯車45に噛合するバックラッシュ除去歯車71が重合して抜け止め設置されており、各歯車24,71の表面に、位置合わせして円弧状の切欠き孔を形成し、ここに付勢バネ73を保持させている。具体的には、バックラッシュ除去歯車71の切欠き孔の一端部に保持部71aを形成すると共に、対応する歯車24の切欠き孔の他端部に、バックラッシュ除去歯車71の切欠き孔に入り込む凸片24aを形成し、保持部71aと凸片24aとの間に、前記付勢バネ73を保持している。これにより、各歯車24,71は、円周方向に弾発された状態となっており、歯車24と歯車45との間で生じるバックラッシュを吸収するようにしている。
このように、抑制手段は、動力伝達機構の内のいずれかの歯車を、バックラッシュ防止機能を有するバックラッシュ除去歯車で構成したものであっても良く、このような構成によっても上記した実施形態と同様な効果が得られる。
図14は、本発明の第3の実施形態を示す図であり、抑制手段の更に別の構成例を示した図である。
この実施形態の抑制手段80は、上記した第2の実施形態におけるバックラッシュ除去歯車71に換えて、歯車23に、ゴム等の弾性部材による環状摩擦体81を併設し、他方、歯車45にも、同様な環状摩擦体82を並設し、両環状摩擦体81,82を当接させることで構成されている。
このような構成によれば、上述した第1の実施形態と同様、操作部40aが初期位置に戻る際に歯車45が連れ回りしようとしても、両環状摩擦体81,82が摩擦付与部材としての機能を発揮し、これらの間で生じる摩擦力によって、歯車45の空動きが抑制することが可能となる。このような構成によっても、上記した実施形態と同様な効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限定されることは無く、例えば、以下のように構成することが可能である。
上述した一方向クラッチを介在して配設される補助操作部材40は、ハンドル5を巻取り駆動した際に、回転駆動される各所の回転体上に設けることが可能である。また、補助操作部材40の操作部40aは釣竿を保持した手の指で操作可能な位置に設けられていればリール本体1の適所に設けることが可能である。また、上述した一方向クラッチ50は、ハンドル5を巻取り駆動した際に回転駆動される各所の回転体上に設けることが可能であり、補助操作部材40は、一方向クラッチ50が配設される回転体とは異なる回転体(歯車等)に配設されていても良い。
また、歯車の空動きを抑制する抑制手段については、動力伝達機構20を構成する歯車のいずれかの位置に設けたものであっても良いし、複数の歯車部分に設置されたものであっても良く、更には、上記した構成の摩擦付与部材やバックラッシュ除去歯車を適宜組み合わせたものであっても良い。この場合、上記したような歯車の空動き現象は、操作部40aを回動操作した際のハンドル5のオーバーラン現象によっても生じるが、上記した抑制手段を、ハンドル軸6に装着したり、ハンドル軸側に近い部分の歯車(歯車21等)に配置することによって、ハンドルのオーバーラン現象によって生じる空動きも抑制でき、より確実に操作部40aの空動き現象を抑制することが可能となる。
1 リール本体
3a,3b 側板
5 ハンドル
7 スプール
20 動力伝達機構
40 補助操作部材
40a 操作部
41 駆動軸
50 一方向クラッチ
60,70,80 抑制手段
61 バネ部材(摩擦付与部材)
71 バックラッシュ除去歯車
81,82 環状摩擦体(摩擦付与部材)
3a,3b 側板
5 ハンドル
7 スプール
20 動力伝達機構
40 補助操作部材
40a 操作部
41 駆動軸
50 一方向クラッチ
60,70,80 抑制手段
61 バネ部材(摩擦付与部材)
71 バックラッシュ除去歯車
81,82 環状摩擦体(摩擦付与部材)
Claims (1)
- リール本体に設けられたスプールに、リール本体の側部に設けられたハンドルの回転操作で釣糸を巻回する魚釣用リールにおいて、
釣竿を保持した手の指で操作可能な位置に配置される操作部を具備し、スプールに釣糸を補助的に巻回可能とする釣糸巻取り用の補助操作部材を付勢力に抗して回動可能に支持し、
前記補助操作部材の操作で回転する駆動軸とスプールに動力を伝達する動力伝達機構を構成する歯車との間に一方向クラッチを介在し、
前記補助操作部材が前記付勢力によって初期位置に戻る際の同方向の連れ回りによる前記歯車の空動きを抑制する抑制手段を設けたことを特徴とする魚釣用リール。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008065851A JP4698693B2 (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | 魚釣用リール |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2008065851A JP4698693B2 (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | 魚釣用リール |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2004055678A Division JP4151845B2 (ja) | 2004-03-01 | 2004-03-01 | 魚釣用リール |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2008154597A JP2008154597A (ja) | 2008-07-10 |
| JP4698693B2 true JP4698693B2 (ja) | 2011-06-08 |
Family
ID=39656163
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2008065851A Expired - Fee Related JP4698693B2 (ja) | 2008-03-14 | 2008-03-14 | 魚釣用リール |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP4698693B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4850548A (en) * | 1988-09-30 | 1989-07-25 | Faulkner Clarence F | Fishing reel trigger |
| JP2002115754A (ja) * | 2000-10-06 | 2002-04-19 | Oriental Motor Co Ltd | 歯車減速機 |
| JP2003065423A (ja) * | 2001-08-28 | 2003-03-05 | Ricoh Co Ltd | 駆動装置及びこれを用いた電子写真装置 |
| JP3967661B2 (ja) * | 2002-03-05 | 2007-08-29 | ダイワ精工株式会社 | 魚釣用リール |
-
2008
- 2008-03-14 JP JP2008065851A patent/JP4698693B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2008154597A (ja) | 2008-07-10 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR102294432B1 (ko) | 양 베어링 릴 및 양 베어링 릴의 클러치 기구 | |
| KR102279442B1 (ko) | 낚시용 릴 | |
| US7374118B2 (en) | Fishing reel | |
| US20070007377A1 (en) | Fishing reel | |
| JP4698693B2 (ja) | 魚釣用リール | |
| JP4151845B2 (ja) | 魚釣用リール | |
| JP4144875B2 (ja) | 魚釣用リール | |
| JP3967661B2 (ja) | 魚釣用リール | |
| JP4322191B2 (ja) | 魚釣用リール | |
| JP3997542B2 (ja) | 魚釣用リール | |
| JP6291368B2 (ja) | 魚釣用リール | |
| JP4488370B2 (ja) | 魚釣用リール | |
| JP3930817B2 (ja) | 魚釣用リール | |
| JP2004248626A (ja) | 魚釣用リール | |
| JP2007151558A (ja) | 魚釣用リール | |
| JPH089844A (ja) | スピニングリールの逆転防止装置 | |
| JP2005130826A (ja) | 魚釣用リール | |
| JP2006101838A (ja) | 魚釣用リール | |
| JP2007117095A (ja) | 魚釣用リール | |
| JP2009247291A (ja) | 魚釣用リール | |
| KR20250147570A (ko) | 마이크로 드랙 사운드를 구비한 낚시용 베이트 릴 | |
| JP3923836B2 (ja) | 魚釣用リール | |
| JP2005176651A (ja) | 魚釣用リール | |
| JP2009247292A (ja) | 魚釣用リール | |
| JP2004187644A (ja) | 魚釣用リール |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110224 |
|
| A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110301 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |