Deprecated: The each() function is deprecated. This message will be suppressed on further calls in /home/zhenxiangba/zhenxiangba.com/public_html/phproxy-improved-master/index.php on line 456
JP4715471B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents
[go: Go Back, main page]

JP4715471B2 - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4715471B2
JP4715471B2 JP2005341999A JP2005341999A JP4715471B2 JP 4715471 B2 JP4715471 B2 JP 4715471B2 JP 2005341999 A JP2005341999 A JP 2005341999A JP 2005341999 A JP2005341999 A JP 2005341999A JP 4715471 B2 JP4715471 B2 JP 4715471B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
nozzle
band
ink
recording head
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005341999A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007144775A (ja
Inventor
嘉秀 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Original Assignee
Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Medical and Graphic Inc filed Critical Konica Minolta Medical and Graphic Inc
Priority to JP2005341999A priority Critical patent/JP4715471B2/ja
Publication of JP2007144775A publication Critical patent/JP2007144775A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4715471B2 publication Critical patent/JP4715471B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、インクジェット記録装置に係り、特に、活性エネルギー線を照射することによって硬化するインクを用いて画像記録を行うインクジェット記録装置に関するものである。
一般に、少量多品種の需要に対して臨機応変に対応できるインクジェット記録装置として、従来よりインクジェット方式の記録装置(以下「インクジェット記録装置」と称する。)が知られている。インクジェット記録装置は、記録ヘッドの記録媒体に対向する面に設けられたノズルからインクを吐出して記録媒体上に着弾、定着させることにより記録媒体に画像を記録するものであり、従来のグラビア印刷方式やフレキソ印刷方式による画像記録手段と異なって製版工程を必要としないため少量の需要にも簡易かつ迅速に対応することができるという特徴を有している。また、騒音が少なく多色のインクを用いることによってカラーでの画像記録も容易に行うことができるという長所がある。
さらに近年は、様々な記録媒体に対応可能なインクジェット記録装置として、例えば紫外線等の光に対して所定の感度を有する光開始剤が含有された光硬化型インクを用い、記録媒体上に着弾したインクに光を照射することで、インクを硬化させ記録媒体上に定着させる光硬化型インクを用いたインクジェット記録装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような光硬化型インクを用いたインクジェット記録装置等、活性エネルギー線を照射することによって硬化するインクを用いて記録を行うインクジェット記録装置は、活性エネルギー線の照射によりインクが瞬時に硬化するため、記録媒体へのインクの浸透や滲みが少なく、普通紙はもとより、インク受容層を持たずインク吸収性の全くない樹脂等のフィルムや金属等の記録媒体に対しても画像記録を行うことが可能である。
しかし、このようなインクジェット記録装置に用いられる記録ヘッドにおいては、インクの吐出曲がりや、ノズルの目詰まり等によりノズルが吐出不良となると、画像記録に不具合を生じるおそれがある。
そこで、従来から、吐出不良ノズルの位置を予め記憶して、吐出不良ノズルの場所を印字データ生成時にコントロール装置にデータ転送し、コントロール装置による印字データの生成過程で不良ノズルを使わないマスク画像を作成する手法や(例えば、特許文献2参照)、吐出不良のノズルにより印刷不良が発生した場合に、当該吐出不良ノズルの印刷位置に正常なノズルを移動させ、当該正常ノズルにより当該印刷不良部分を修正印刷(再印刷)させる手法(例えば、特許文献3参照)等が知られている。そして、吐出不良のノズルを検知するために光学式の検知手段を備えることも提案されている(例えば、特許文献4参照)。
特開2001−310454号公報 特開2004−17529号公報 特開2004−202962号公報 特開2001−314533号公報
しかしながら、活性エネルギー線を照射することによって硬化するインクを用いて記録を行うインクジェット記録装置において複数回の走査で画像を記録する場合には、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち、最後の走査を行うノズル領域の吐出状態が画像の仕上がりに大きく影響を与える。この点、前記特許文献2に記載されている技術は、画像に影響を与える部分で吐出不良が生じているかを考慮せずに一律に吐出不良ノズルを使用しないで画像記録を行うため、必要以上に記録速度が低下し、生産性が低くなるとの問題がある。
また、特許文献3に記載されている技術のように、吐出不良のノズルで印字する領域に正常なノズルを移動させる手法は、記録ヘッドの移動精度が高くなければ実現できないため、技術的に実現が困難であるか、実現できるとしても装置コストが高くなるとの問題がある。
そこで、本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、一部に吐出不良ノズルがある場合でも生産性の低下を最小限に抑えつつ、高精細な画像記録を行うことのできるインクジェット記録装置を提供することを目的とするものである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載のインクジェット記録装置は、活性エネルギー線の照射又は温度変化により固体に相変化するインクを記録媒体上に吐出する複数のノズルを備えてなる記録ヘッドと、前記記録ヘッドと前記記録媒体との位置関係を相対的に移動させる移動機構と、を備え、前記記録ヘッドを複数回走査することにより1つのバンドを形成するように記録を行うインクジェット記録装置において、
前記ノズルの配置されたノズル領域を1つのバンドを形成するために必要な走査数に分割し、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査についてのみ、ノズル領域の吐出状態に応じて当該ノズル領域を画像記録に使用するか否かを決定する制御部を備え
前記制御部は、当該ノズル領域を画像記録に使用しないと決定したときは、吐出状態が良好である他のノズル領域を、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査を行うノズル領域として決定することを特徴としている。
このような構成を有する請求項1に記載の発明においては、活性エネルギー線の照射又は温度変化により固体に相変化するインクを記録ヘッドの複数のノズルから記録媒体上に吐出するとともに、移動機構によって記録ヘッドと記録媒体との位置関係を相対的に移動させながら、記録ヘッドを複数回走査することにより1つのバンドを形成するように記録を行う場合に、ノズルの配置されたノズル領域を1つのバンドを形成するために必要な走査数に分割し、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査を行うノズル領域の吐出状態に応じて当該ノズル領域を画像記録に使用するか否かが制御部により決定されるようになっている。
また、請求項2に記載のインクジェット記録装置は、活性エネルギー線の照射又は温度変化により固体に相変化するインクを記録媒体上に吐出する複数のノズルを備えてなる記録ヘッドと、前記記録ヘッドと前記記録媒体との位置関係を相対的に移動させる移動機構と、を備え、前記記録ヘッドを複数回走査することにより1つのバンドを形成するように記録を行うインクジェット記録装置において、
前記ノズルの配置されたノズル領域を1つのバンドを形成するために必要な走査数に分割し、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査についてのみ、前記記録ヘッドのうち画像記録に適した吐出状態のノズル領域を用いて行われるように前記記録ヘッド及び前記移動機構を制御する制御部を備えたことを特徴としている。
したがって、請求項2に記載の発明では、活性エネルギー線の照射又は温度変化により固体に相変化するインクを記録ヘッドの複数のノズルから記録媒体上に吐出するとともに、移動機構によって記録ヘッドと記録媒体との位置関係を相対的に移動させながら、記録ヘッドを複数回走査することにより1つのバンドを形成するように記録を行う場合に、ノズルの配置されたノズル領域を1つのバンドを形成するために必要な走査数に分割し、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査が、記録ヘッドのうち画像記録に適した吐出状態のノズル領域を用いて行われるように、制御部が記録ヘッド及び移動機構を制御するようになっている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記記録ヘッドの全領域を用いて前記ノズルから吐出されるインクの着弾位置を示すテストパターンを記録し、前記制御部は、前記テストパターンの記録結果に基づいて、1つのバンドを形成する最後の走査を記録する前記記録ヘッドの前記ノズル領域の吐出状態を判断することを特徴としている。
このような構成を有する請求項3に記載の発明においては、記録ヘッドの全領域を用いてテストパターンを記録し、このテストパターンの記録結果に基づいて、制御部が1つのバンドを形成する最後の走査を記録する記録ヘッドのノズル領域の吐出状態を判断するようになっている。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置において、前記ノズルの吐出状態を検知する検知機構を備え、
前記制御部は、前記検知機構の検知結果に基づき、吐出状態が最もよいノズル領域を1つのバンドを形成する最後の走査を記録する前記記録ヘッドのノズル領域とするように前記移動機構を制御することを特徴としている。
したがって、請求項4に記載の発明では、ノズルの吐出状態を検知する検知機構を備え、検知機構の検知結果に基づいて、吐出状態の最もよいノズル領域を1つのバンドを形成する最後の走査を記録する記録ヘッドのノズル領域とするように制御部が移動機構を制御するようになっている。
さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記制御部は、吐出状態のレベルが一定以上のノズル領域を1つのバンドを形成する最後の走査を記録する前記記録ヘッドのノズル領域とするように移動機構を制御することを特徴としている。
このように、請求項5に記載の発明は、吐出状態のレベルが一定以上のノズル領域を1つのバンドを形成する最後の走査を記録する記録ヘッドのノズル領域とするように、制御部が移動機構を制御するようになっている。
さらに、請求項6に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、前記制御部は、吐出状態が最も良好なノズル領域を1つのバンドを形成する最後の走査を記録する前記記録ヘッドのノズル領域とするように前記移動機構を制御することを特徴としている。
したがって、請求項6に記載の発明によれば、吐出状態が最も良好なノズル領域を1つのバンドを形成する最後の走査を記録する記録ヘッドのノズル領域とするように、制御部が移動機構を制御するようになっている。
また、請求項7に記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置において、周面に前記記録媒体を保持して回転するドラム回転体を備え、 前記移動機構は、前記ドラム回転体を回転させるものであることを特徴としている。
このように、請求項7に記載の発明によれば、ドラム回転体の周面に記録媒体を保持し、移動機構によってドラム回転体を回転させながら画像記録を行うようになっている。
請求項1に記載された発明によれば、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち、画像の仕上がりに大きく影響を与える最後の走査を行うノズル領域の吐出状態が良好でない場合には、当該ノズル領域を画像記録に使用しないため、高精細な画像を得ることができるという効果を奏する。
請求項2に記載された発明によれば、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち、画像の仕上がりに大きく影響を与える最後の走査を吐出状態が良好なノズル領域で行うため、高精細な画像を得ることができるという効果を奏する。
請求項3に記載された発明によれば、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査を行うノズル領域の吐出状態をテストパターンを記録することによって把握するので、簡易かつ確実にノズル領域の吐出状態を把握することができ、把握された吐出状態に応じて制御を行うので、高精細な画像記録を行うことができるという効果を奏する。
請求項4に記載された発明によれば、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査を行うノズル領域の吐出状態を検知機構によって検知するので、精度よくノズル領域の吐出状態を把握することができ、把握された吐出状態に応じて制御を行うので、高精細な画像記録を行うことができるという効果を奏する。
請求項5に記載された発明によれば、吐出状態のレベルが一定以上のノズル領域を1つのバンドを形成するのに必要な走査のうち、画像の仕上がりに大きく影響を与える最後の走査を記録する記録ヘッドのノズル領域とするので、高精細な画像記録を行うことができるという効果を奏する。
請求項6に記載された発明によれば、吐出状態が最も良好なノズル領域を1つのバンドを形成するのに必要な走査のうち、画像の仕上がりに大きく影響を与える最後の走査を記録する記録ヘッドのノズル領域とするので、高精細な画像記録を行うことができるという効果を奏する。
請求項7に記載された発明によれば、ドラム回転体に記録媒体を支持しつつ画像記録を行うので、副走査方向の走査を高精度に制御することが可能であり、高精細な画像記録を行うことができるという効果を奏する。
以下、図1から図6を参照しつつ、本発明に係るインクジェット記録装置の第1の実施形態について説明する。
まず、図1に示すように、本実施の形態において、インクジェット記録装置1は、シリアルプリント方式によるインクジェット記録装置1であり、このインクジェット記録装置1には、平板状に形成され記録媒体2を非記録面から支持するプラテン3が設けられている。
プラテン3の上方には、記録媒体2の幅方向に延在する棒状のガイドレール4が設けられている。このガイドレール4には、キャリッジ5が支持されており、キャリッジ5はヘッド走査手段としてのキャリッジ駆動機構11(図3参照)によりガイドレール4に沿って記録媒体2の幅方向(以下「主走査方向X」と称する。)に往復移動自在となっている。
また、インクジェット記録装置1には、複数の搬送ローラ15等により構成され、主走査方向Xと直交する副走査方向Yに記録媒体2を送るための記録媒体搬送機構12(図3参照)が設けられている。記録媒体搬送機構12は、搬送ローラ15を回転させることによって、画像記録時において、キャリッジ5の動作に合わせて記録媒体2の搬送と停止とを繰り返し、記録媒体2を副走査方向Yの上流側から下流側に間欠的に搬送するようになっている。
図1に示すように、キャリッジ5には、本実施形態におけるインクジェット記録装置1で使用される各色(ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)。)に対応した4つの記録ヘッド6が搭載されている。各記録ヘッド6は、外形が略直方体状に形成されており、長手方向が互いに平行となるように並んで配置されている。なお、インクジェット記録装置1で使用されるインクはこれに限定されず、例えば、ライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)等の色インク又は透明インク等を使用することもできる。この場合には、各インクに対応した記録ヘッド6がキャリッジ5に搭載される。
記録ヘッド6の記録媒体2に対向する面は、例えば図2に示すように、記録ヘッド6の長手方向に沿って複数のノズル16が列状に形成されたインク吐出面となっており、各記録ヘッド6はノズル16からそれぞれインクを吐出させるようになっている。本実施形態において、インクジェット記録装置1は、後述するように1つのバンドを6回の走査で記録するようになっており、ノズル16が設けられている領域(以下「ノズル領域」と称する。)は、例えば、図2に示すように、ノズル領域AからFの6つの領域に分割され、後述する制御部8(図3参照)によって各ノズル領域ごとにインクの吐出が制御されるようになっている。
また、一群として設けられた記録ヘッド6の両側部には、記録ヘッド6の各ノズル16の吐出状態を検知する検知機構としての吐出検知センサ13が設けられている。吐出検知センサ13は、例えば、レーザー又はLED等により光を発する発光部13aと発光部13aから発せられた光を感知する受光素子を内蔵する受光部13bとからなる光センサであり、例えば一群として設けられた記録ヘッド6を挟むように記録ヘッド6の主走査方向Xの下流側に発光部13a、主走査方向Xの上流側に受光部13bが設けられ、発光部13aの発光面(図示せず)と受光部13bの受光面(図示せず)とが互いに対向するように配置されている。
受光部13bは発光部13aから照射された光を受光面で受光するようになっているが、記録ヘッド5からインクが吐出されて発光部13aから照射された光が吐出されたインクによって遮られると、受光部13bは発光部13aから照射された光を受光できない。そこで、受光部13bによって受光される光量によって記録ヘッド5からインクが吐出されたか否かを検知できるようになっている。
なお、吐出検知センサ13の配置や構成はここに例示したものに限定されず、インクの吐出の有無を検知できるものであれば、ここに例示した以外の位置に吐出検知センサ13が配置されていてよいし、各記録ヘッド6ごとに吐出検知センサ13を設けるようにしてもよい。また吐出検知センサ13として光センサ以外の各種検知手段を適用してもよい。
キャリッジ5の内側であり画像記録時のキャリッジ5の移動方向(図1に示す矢印X方向)の上流側には、記録媒体2の上に吐出され着弾したインクを硬化定着させる活性エネルギー線として紫外線を照射する照射装置として紫外線照射装置7が配設されている。
紫外線照射装置7は、紫外線を照射する紫外線光源(図示せず)を有している。この紫外線光源としては、例えば高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、半導体レーザー、冷陰極管、エキシマーランプ、又はLED(Light Emitting Diode)等を適用することが可能であるが、紫外線光源はここに例示したものに限定されない。
なお、紫外線照射装置7の配置はこれに限定されず、各記録ヘッド6の間にもそれぞれ紫外線照射装置7を設けるようにしてもよい。また、紫外線照射装置7は、キャリッジ5の上に搭載されている場合に限られず、キャリッジ5の外に設けられていてもよい。
ここで本実施形態に用いられるインクについて説明する。
本実施形態に用いられるインクは、活性エネルギー線としての紫外線が照射されることにより硬化する性質を具備する紫外線硬化型インクであり、主成分として、少なくとも重合性化合物(公知の重合性化合物を含む。)と、光開始剤と、色材とを含むものである。上記光硬化型インクは、重合性化合物としてラジカル重合性化合物を含むラジカル重合系インクとカチオン重合性化合物を含むカチオン重合系インクとに大別されるが、この両系のインクが本実施形態に用いられるインクとしてそれぞれ適用可能である。また、ラジカル重合系インクとカチオン重合系インクとを複合させたハイブリッド型インクを本実施形態に用いられるインクとして適用してもよい。しかしながら、酸素による重合反応の阻害作用が少ない又は無いカチオン重合系インクの方が機能性、汎用性に優れるため、特に、カチオン重合系インクを用いることが好ましい。カチオン重合系インクは、少なくともオキセタン化合物,エポキシ化合物,ビニルエーテル化合物等のカチオン重合性化合物と、光カチオン開始剤と、色材とを含む混合物である。
また、記録媒体2としては、普通紙、再生紙、光沢紙等の各種紙、各種布地、各種不織布、樹脂、金属、ガラス等の種々の材質からなる記録媒体2が適用可能である。また、記録媒体2の形態としては、ロール状、カットシート状、板状等の各種形態を適用することができる。
次に、図3から図6を参照しつつ、本実施形態におけるインクジェット記録装置1の制御構成について説明する。
図2に示すように、インクジェット記録装置1には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、各種の制御プログラム等を格納するROM(Read Only Memory)、画像データ等を一時記憶するRAM(Random Access Memory)(いずれも図示せず)等を備えて構成される制御部8が設けられている。制御部8は、ROMに記録された制御プログラムをRAMの作業領域に展開してCPUにより実行するようになっている。
また、インクジェット記録装置1は、記録媒体2の種類や画像記録条件等を入力する入力部10を有しており、入力部10から入力された情報は、制御部8に送られるようになっている。入力部10は、例えばキーボードや操作パネルであり、ユーザは入力部10を操作することにより画像記録に用いる記録媒体2の種類や所望の画像記録速度、解像度等の各種画像記録条件を選択、設定することができるようになっている。
また、制御部8は、キャリッジ駆動機構11を制御してキャリッジ5を主走査方向Xに往復走査させるとともに、キャリッジ5の動作に合わせて記録媒体2を副走査方向Yに間欠搬送させるように、記録媒体搬送機構12の動作を制御するようになっている。
さらに、制御部8には、図示しない外部装置から記録画像に関する画像データが送られるようになっており、制御部8は、送られてきた画像データ及び入力部10から入力された情報等に基づいて記録ヘッド6を動作させる。これにより、各記録ヘッド6から適切な吐出量のインクが吐出され、記録媒体2上に所定の画像を記録されるようになっている。
また、制御部8は、紫外線照射装置7を制御して記録媒体2上に吐出されたインクに対して紫外線を照射するようになっている。
また、制御部8には、吐出検知センサ13によって検知された検知結果等が送られるようになっており、制御部8は、送られた結果に基づいて記録ヘッド6のノズル領域のうち、1バンドを形成する最後の走査におけるインク吐出を行うノズル領域を決定するようになっている。
本実施形態において、インクジェット記録装置1は、図4に示すように、1回の搬送で搬送される記録媒体2の送り幅を1バンドとしたときに、1バンドを6回走査することによって画像記録を行うようになっている。そして、全てのノズル16が正常に吐出可能な状態であるときには、例えば、図4における記録媒体2の1番上のバンドは、主走査方向Xに沿って第1走査が行われ記録ヘッド6の一端側(ノズル領域A)に位置するノズル16から吐出されるインクによって1走査目の画像記録が行われる。また、記録ヘッド6のノズル16のうちノズル領域Bに位置するノズル16から吐出されるインクによって2走査目の画像記録が行われる。さらに、記録ヘッド6のノズル16のうちノズル領域Cに位置するノズル16から吐出されるインクによって3走査目の画像記録が行われる。同様にノズル領域Fに位置するノズル16によって行われる6走査目の画像記録まで、全6回の走査によって1バンド中の全ての画素について記録が完了する。
これに対して、吐出検知センサ13の検知結果から本来6回目の走査を行うはずのノズル領域Fに吐出不良のノズル16があると判断される場合には、制御部8は、検知結果に基づきノズル領域AからFの中で最も吐出状態の良好なノズル領域を判断する。そして、最も吐出状態が良好であると判断されるノズル領域を前記1バンドを形成するのに必要な6回の走査のうち最後の走査(6走査目)を行うノズル領域として決定する。例えば、ノズル領域Eが最も吐出状態が良好であると判断された場合には、制御部8は、図5に示すように、5走査目のインク吐出が行われた後、副走査方向Yの移動を一時止めて、次の6走査目をノズル領域Eに位置するノズル16によってインク吐出が行われるように記録媒体搬送機構12及び記録ヘッド6を制御する。
また、例えば、ノズル領域Cが最も吐出状態の良好なノズル領域であると判断された場合には、5走査目のインク吐出が行われた後、制御部8は記録媒体搬送機構12を制御して記録媒体2を副走査方向Yの反対方向に一旦戻し、次の6走査目がノズル領域Cに位置するノズル16によって行われるようにする。
なお、1バンドを記録するのに必要とされる走査回数は6回に限定されない。さらに複数回の走査で1バンドを形成するようにしてもよいし、6回よりも少ない回数で1バンドを形成するようにしてもよく、この場合にも、最も吐出状態が良好であると判断されたノズル領域に位置するノズル16によって各バンドにおける最後の走査を行うようにする。
紫外線等の活性エネルギー線を照射することによって硬化するインクを使用するインクジェット記録装置1で1つのバンドを複数回の走査で形成する場合には、走査の度に吐出されたインクが記録媒体2の上で積み重なって硬化していく。そして、最後の走査において吐出されたインクが最上層に積層されるため、最後の走査の際に吐出されたインクの着弾具合によって形成された画像表面の平滑性が左右される。すなわち、例えば、6回の走査で1バンドを形成する場合、6回目の走査によって適切にインクが吐出されると図6(a)に示すように表面が滑らかで高精細な画像を得ることができる。これに対して、6回目の走査の際に吐出不良があると、図6(b)に示すように形成された画像の表面に凹凸が生じ、高精細な画像を得ることができない。このように、活性エネルギー線を照射することによって硬化するインクを使用するインクジェット記録装置1で1つのバンドを複数回の走査で形成する場合には、1つのバンドを形成するために必要な最後の走査におけるインクの吐出状態が画像形成に大きく影響を与える。そこで、本実施形態に示すように、インクの吐出状態の最も良好なノズル領域で最後の走査を行うことにより画像の表面に凹凸の少ない高精細な画像記録を行うことが可能となる。
次に、本実施形態における作用について説明する。
図示しない外部装置から入力された画像データがインクジェット記録装置1に送られると、送られた画像データは制御部8のRAM等に記憶される。そして、ユーザにより入力部10から画像記録を開始する信号が入力されると、制御部8は記録ヘッド6からインクを吐出させ、吐出検知センサ13が吐出不良のノズルがあるか否かを検知する。検知結果は制御部8に送られて、制御部8はこの検知結果に基づいて、本来6回目の走査を行うはずのノズル領域に吐出不良のノズル16がある場合には、最も吐出状態が良好なノズル領域を判断し、このノズル領域に位置するノズル16によって1バンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査を行うように決定する。
最後の走査を行うノズル領域が決定されると、制御部8が記録媒体搬送機構12を制御することにより記録媒体2が順次副走査方向Yの上流側から下流側に間欠搬送される。また、制御部8がキャリッジ駆動機構11を制御することによりキャリッジ5を記録媒体2の上を主走査方向Xに沿って走査させるとともに、制御部8は各記録ヘッド6を制御することにより所定の吐出量のインクを所定の画素に吐出させる。記録媒体2上に吐出されたインクに紫外線照射装置7から紫外線が照射されることによりインクが硬化定着し、記録媒体2上に画像が記録される。
以上のように、本実施形態によれば、画像に大きな影響を及ぼす最後の走査を最も吐出状態のよいノズル領域のノズル16で行うので、表面が滑らかで高精細な画像を形成することができる。
また、画像に大きな影響を及ぼす最後の走査を行うノズル領域に吐出不良が生じている場合にのみ、当該ノズル領域を画像記録に使用しないので、生産性の低下を最小限に抑えることができる。
さらに、最後の走査を行うノズル領域として最も吐出状態のよいノズル領域を選んで画像記録を行うことによりざらつきのない滑らかな画像を得ることができるため、比較的簡易な制御構成で高精細な画像形成を実現することができ、装置コストの上昇を抑えることができる。
また、本実施形態においては、吐出検知センサ13を設けて吐出不良のノズル16の有無を検知するようにしたが、画像記録前に記録ヘッド6の全領域を用いてテストパターンを記録し、この記録結果に応じて1つのバンドを形成する際の最後の走査を行う記録ヘッド6のノズル領域を決定してもよい。テストパターンに現われる白スジ等の横縞は、当該部分を記録したノズルに吐出曲がりやノズル欠等の吐出不良があることを表している。
このため、例えば、記録ヘッド6のノズル領域をAからFまでの6つの領域に分割した場合の記録ヘッド6のテストパターンが図7に示すようになった場合、横縞の現われていない部分(図7示すノズル領域Eに対応する部分)はノズル16の吐出不良が生じていない最も吐出状態のよいノズル領域であると判断することができる。そこで、この場合には、ノズル領域Eを1つのバンドを形成する際の最後の走査を行う記録ヘッド6のノズル領域とし、ノズル領域Eに位置するノズル16によって1つのバンドを形成する際の最後の走査を行うようにする。
なお、いずれのノズル領域にも吐出不良が認められる場合には、ノズル領域内のノズル16の吐出状態が一定レベル以上である領域を1つのバンドを形成する際の最後の走査を行う記録ヘッド6のノズル領域とし、このノズル領域に位置するノズル16によって1つのバンドを形成する際の最後の走査を行うようにしてもよい。
この場合には、例えば1つのバンドを形成する際の最後の走査を行うのに適する吐出状態のレベルとして、ノズル領域に設けられているノズル16のうち吐出不良のノズル16が何%以下である場合に最後の走査を行う領域として適とする等の値が閾値として制御部8のROM等に予め格納される。そして、制御部8は、検知された各ノズル領域の吐出状態がこの閾値を超えているか否かにより、1つのバンドを形成する際の最後の走査を行うノズル領域を決定するようにする。
また、本実施形態においては、1つのバンドを形成する際の最後の走査を行うノズル領域に吐出不良が生じている場合には、当該ノズル領域を使用しないものとしたが、当該ノズル領域を、比較的画質に影響を与えない走査(例えば6走査で1つのバンドを形成する場合であれば、1回目から5回目までの走査)に使用し、吐出状態の良好な他のノズル領域で最後の走査を行うように制御してもよい。この場合には、生産性を犠牲にすることなく、高精細な画像形成を実現することができる。
また、本実施形態においては、紫外線を照射することにより硬化するインクを用いて画像記録を行うものとしたが、インクは必ずしもこれには限定されず、例えば、紫外線、電子線、X線、可視光線、赤外線等の電磁波といった紫外線以外の光を照射することにより硬化するインクであってもよい。この場合、インクには、紫外線以外の光で重合して硬化する重合性化合物と、紫外線以外の光で重合性化合物同士の重合反応を開始させる光開始剤とが適用される。また、紫外線以外の光で硬化する光硬化型のインクを用いる場合は、紫外線光源に代えて、その光を照射する光源を適用する。
また、本実施形態では、紫外線等の活性エネルギー線を照射することによって硬化するインクを用いて画像記録を行う構成のインクジェット記録装置1を例として説明したが、インクジェット記録装置1はこれに限定されず、例えば、熱エネルギーを加えて温度を変化させることによって固体に相変化するインクを用いて画像記録を行う構成のインクジェット記録装置1にも同様に本発明を適用することができる。この場合には紫外線照射装置7に代えて、記録媒体2を加熱する加熱機構を備えるようにする。
また、本実施形態においては、キャリッジ5を一方向(主走査方向X)に移動させるときのみにインクを吐出させる構成としたが、主走査方向Xに沿っていずれの方向に走査する際にもインクを吐出させ記録を行う構成としてもよい。このような構成とした場合には、一群としてキャリッジ5に搭載された記録ヘッド6の両側にそれぞれ紫外線照射装置7を配置するようにする。
また、本発明によるインクジェット記録装置1で使用する記録ヘッド6は、オンデマンド方式でもコンティニュアス方式でも構わない。また、吐出方式としては、例えば、電気−機械変換方式(例えば、シングルキャビティー型、ダブルキャビティー型、ベンダー型、ピストン型、シェアーモード型、シェアードウォール型等)、電気−熱変換方式(例えば、サーマルインクジェット型、バブルジェット(登録商標)型等)、静電吸引方式(例えば、電界制御型、スリットジェット型等)及び放電方式(例えば、スパークジェット型等)等のうち、いずれの吐出方式を用いても構わない。
その他、本発明が上記実施の形態に限らず適宜変更可能であるのは勿論である。
次に、図8から図11を参照しつつ、本発明に係るインクジェット記録装置の第2の実施形態について説明する。なお、以下においては、特に第1の実施形態と異なる点について説明する。
図8及び図9に示すように、本実施形態におけるインクジェット記録装置20には、図示しない給紙部から給紙されインクジェット記録装置20の内部に搬入された記録媒体2を下方から支持し記録媒体2の搬送経路を形成する平板状の板状部材21が設けられている。また、板状部材3により形成される搬送経路上には、図示しない駆動機構により回転駆動し記録媒体2を搬送方向Aに搬送する複数の搬送ローラ4が設けられている。
板状部材21における記録媒体2の搬送方向Aの下流側には、搬送されてきた記録媒体2を外周面に保持するほぼ円筒形状のドラム回転体23が設けられている。ドラム回転体23は、ドラム回転体23の中心軸とほぼ同心となるように設けられた図示しない回転軸を備えており、回転軸が記録媒体2の搬送方向Aと直交するように配置されている。ドラム回転体23は、後述する回転機構24(図10参照)により回転軸が回転することによってドラム回転体23の周方向である所定の回転方向(以下「主走査方向X」と称する。)に一定速度で回転可能となっている。
ドラム回転体23の下方であって、板状部材21における記録媒体2の搬送方向Aの下流側一端に接する位置には、搬送されてきた記録媒体2をドラム回転体23に押し当てて外周面上に引き込むための引込みローラ25が配設されている。
ドラム回転体23の内面であって、記録媒体2がドラム回転体23の外周面上に巻き付けられた際に記録媒体2の主走査方向Xの下流側端部及び上流側端部に対応する位置には、記録媒体2をドラム回転体23の外周面上に保持する保持機構26a,26bがそれぞれ設けられている。
保持機構26a,26bは、例えばドラム回転体23に電圧を印加することによりドラム回転体23の外周面に静電気を発生させて記録媒体2を外周面上に静電吸着させるものである。なお、保持機構26a,26bはドラム回転体23の外周面上に記録媒体2を保持可能なものであればよく、保持機構26a,26bの構成はここに例示したものに限定されない。例えば、ドラム回転体23の外周面上に記録媒体2の主走査方向Xの下流側端部と上流側端部を挟持する保持機構を備える構成としてもよい。また、例えばドラム回転体23の外周面に複数の吸引孔を穿設し、図示しない吸引装置によりドラム回転体23の内部の空気を吸引することにより、ドラム回転体23の外周面に記録媒体2を吸着させる構成としてもよい。
また、ドラム回転体23の下方には、保持機構26a,26bによる保持が解除された記録媒体2が排出される排出トレイ(図示省略)が備えられている。
なお、ドラム回転体23に保持される記録媒体2としては、第1の実施形態と同様に種々の材質からなる記録媒体2を適用可能であるが、記録媒体2の形態としては、カットシート状、板状等、ドラム回転体23の外周面上に保持可能な各種形態が適用可能である。なお、本実施形態において記録媒体2は、ドラム回転体23の外周の長さより小さい寸法のものが適用可能である。
また、ドラム回転体23の外周面と対向する位置には、記録媒体2の主走査方向Xに直交する副走査方向Yに延在する図示しないガイドレールが設けられている。このガイドレール5にはキャリッジ27が支持されており、このキャリッジ27は、後述するキャリッジ駆動機構28(図10参照)によりガイドレールに沿って副走査方向Yに往復移動可能となっている。
キャリッジ27には、本実施形態におけるインクジェット記録装置20で使用される各色(例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)。)に対応した記録ヘッド30が長手方向が互いに平行となるように並んで配置されている。記録ヘッド30一面はインクを吐出するノズル(図示せず)が複数設けられたインク吐出面(図示せず)となっている。記録ヘッド30は、インク吐出面がドラム回転体23上の記録媒体2に対向するように配置されており、記録ヘッド30から吐出されたインクが、ドラム回転体23上の記録媒体2の所定位置に着弾するように位置調整がなされている。なお、本実施形態において適用可能なインクは、第1の実施形態と同様である。また、記録ヘッド30の数や配置はここに例示したものに限定されず、他の配置パターンで、より複数の記録ヘッド30を備える構成としてもよい。また、インクジェット記録装置20で使用されるインクの色や種類は、第1の実施形態と同様、例示したものに限定されない。
また、一群として設けられた記録ヘッド30の両側部には、第1の実施形態と同様に記録ヘッド30の各ノズルの吐出状態を検知する吐出検知センサ31が設けられている。なお、吐出検知センサ31の配置や構成がここに例示したものに限定されないことは第1の実施形態と同様である。
また、ドラム回転体23の外周面と対向する位置であって、キャリッジ27に対して主走査方向Xの下流側には、副走査方向Yに延在する図示しないガイドレールが設けられている。このガイドレールには、第1実施形態と同様の紫外線光源を備える紫外線照射装置32が支持されており、後述する照射装置移動機構33(図10参照)によりガイドレールに沿って副走査方向Yに往復移動可能となっている。
次に、図10を参照しつつ、本実施形態におけるインクジェット記録装置20の制御構成について説明する。
図10に示すように、インクジェット記録装置20には、第1の実施形態と同様の制御部35及び入力部36が設けられており、制御部35は、入力部36からの信号に基づいて装置各部の動作を制御するようになっている。
また、制御部35は、搬送ローラ22を回転駆動させて記録媒体2を所定の搬送方向Aに搬送させるとともに、搬送されてきた記録媒体2を保持機構26a,26bによりドラム回転体23の外周面上に保持させ、画像記録が完了すると保持を解除するようになっている。また、制御部35は、キャリッジ駆動機構28を制御してキャリッジ27を副走査方向Yに走査させるとともに、回転機構24を制御してドラム回転体23を回転させ、記録媒体2を主走査方向Xに搬送させるようになっている。
さらに、制御部35は、図示しない外部装置から送られてきた画像データ及び入力部36から入力された情報等に基づいて記録ヘッド30を動作させる。これにより、各記録ヘッド30のノズルから適切な吐出量のインクが吐出され、記録媒体2上に所定の画像が記録されるようになっている。
また、制御部35は、照射装置移動機構33を制御して紫外線照射装置32をキャリッジ27の動きに対応するように副走査方向Yに移動させるとともに、紫外線照射装置32を動作させて記録ヘッド30から吐出され記録媒体2上に着弾したインクに対して紫外線を照射させるようになっている。
また、制御部35には、第1の実施形態と同様に吐出検知センサ31によって検知された検知結果等が送られるようになっており、制御部35は、送られた結果に基づいて記録ヘッド30のノズル領域のうち、1バンドを形成する最後の走査におけるインク吐出を行うノズル領域を決定するようになっている。
すなわち、吐出検知センサ31の検知結果から本来1バンドを形成する最後の走査を行うノズル領域に吐出不良のノズルがあると判断される場合には、制御部35は、検知結果に基づきノズル領域の中で最も吐出状態の良好なノズル領域を判断する。そして、1バンドを6回の走査によって形成する場合には、最も吐出状態が良好であると判断されるノズル領域を前記1バンドを形成するのに必要な走査のうち最後の走査(6走査目)を行うノズル領域として決定し、5走査目のインク吐出が行われた後、キャリッジ27の副走査方向Yの移動を一時止め、又は一旦キャリッジ27を副走査方向Yの反対方向(図9における矢印Yの反対方向)に戻してから、次の6走査目のインク吐出を最も吐出状態が良好であるノズル領域に位置するノズルによって行うように回転機構24及び記録ヘッド30を制御する。
なお、第1の実施形態と同様、1バンドを記録するのに必要とされる走査回数は6回に限定されない。さらに複数回の走査で1バンドを形成するようにしてもよいし、6回よりも少ない回数で1バンドを形成するようにしてもよく、この場合にも、最も吐出状態が良好であると判断されたノズル領域に位置するノズルによって各バンドにおける最後の走査を行うようにする。
なお、その他の構成は、第1の実施形態のものと同様であるので、その説明を省略する。
次に、本実施形態における作用について説明する。
図示しない外部装置から入力された画像データがインクジェット記録装置20に送られると、送られた画像データは制御部35のRAM等に記憶される。そして、ユーザにより入力部36から画像記録を開始する信号が入力されると、制御部35は記録ヘッド30からインクを吐出させ、吐出検知センサ31が吐出不良のノズルがあるか否かを検知する。検知結果は制御部35に送られて、制御部35はこの検知結果に基づいて、最も吐出状態が良好なノズル領域を判断し、このノズル領域に位置するノズルによって1バンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査を行うように決定する。
最後の走査を行うノズル領域が決定されると、制御部35が回転機構24を制御することによりドラム回転体23が主走査方向Xに回転し、記録媒体2が主走査方向Xの上流側から下流側に搬送される。また、制御部35がキャリッジ駆動機構28を制御することによりキャリッジ27を記録媒体2の上を副走査方向Yに沿って走査させるとともに、制御部35は各記録ヘッド30を制御することにより所定の走査回数だけ記録ヘッド30を走査させ所定量のインクを所定の画素に吐出させる。そして1バンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査においては最も吐出状態が良好と判断されたノズル領域のノズルからインクを吐出させ1バンドの形成が完了する。
また制御部35はキャリッジ27の動きに対応して紫外線照射装置32を移動させ、記録媒体2上に吐出されたインクに紫外線照射装置32から紫外線が照射する。これによりインクが硬化定着し、記録媒体2上に画像が記録される。画像記録が完了すると、記録媒体2は保持機構26a,26bによる保持が解除されてドラム回転体23の外周面から離間し排出トレイに排出される。
以上のように、本実施形態によれば、画像に大きな影響を及ぼす最後の走査を最も吐出状態のよいノズル領域のノズルで行うので、表面が滑らかで高精細な画像を形成することができる。特に、ドラム回転体23を備えたインクジェット記録装置20の場合、副走査方向Yのキャリッジ27の走査を一時止めたり反対方向に一旦戻したりする際の動作精度が高く、シリアル方式のインクジェット記録装置を用いる場合と比較してより効果的に高精細な画像形成を実現することができる。
また、本来1バンドを形成する最後の走査を行うノズル領域に吐出不良のノズルがあると判断される場合にのみ、当該のズル領域を使用せずに画像記録を行うようにするので、いずれかのノズルに吐出不良がある場合に常にそのノズルを使用しないとする場合に比べて生産性の向上を図ることが可能となる。
さらに、最後の走査を行うノズル領域として最も吐出状態のよいノズル領域を選んで画像記録を行うことによりざらつきのない滑らかな画像を得ることができるため、比較的簡易な制御構成で高精細な画像形成を実現することができ、装置コストの上昇を抑えることができる。
なお、本実施形態においては、吐出検知センサ31によって吐出不良のノズルがあると判断されると、最も吐出状態のよいノズル領域を選び、当該ノズル領域に位置するノズルで1バンドを形成する最後の走査を行うようにしたが、例えば、吐出検知センサ31による検知結果から1バンドを形成する最後の走査を行うノズル領域に吐出不良のノズルがあると判断された場合には、副走査方向Yの反対方向に回転させながら逆から画像記録を行うようにしてもよい。
すなわち、例えば6回の走査で1バンドを形成する場合、図11に示すように、通常6走査目に記録する画素から順に記録していき、通常1走査目で記録する画素を最後の走査である6走査目に記録するようにする。
このように逆方向に記録していくことによって、最後の走査が吐出不良のノズルがあるノズル領域で記録されることを防止することができ、画像表面の平滑化を実現することができる。
さらに、このような記録を行う場合には、吐出不良が生じているノズル領域でも画質に影響の少ない走査(1バンドを形成するのに必要な走査のうち最後の走査以外の走査)に利用するので、生産性を落とすことなく、高精細な画像形成を実現することができる。
また、本実施形態においては、吐出検知センサ31によって吐出不良のノズルの有無を検知したが、第1の実施形態と同様、記録ヘッド30の全ノズルからインクを吐出させてテストパターンを記録し、このテストパターンから吐出不良のノズルの有無を判断し、1バンドを形成する最後の走査を行うノズル領域を決定するようにしてもよい。
その他、本発明が本実施の形態に限られないことは、第1の実施形態と同様である。
本発明に係るインクジェット記録装置の第1実施形態の要部構成を示した上面図である。 第1実施形態に係るインクジェット記録装置の記録ヘッドの各ノズル領域を示した図である。 本実施の形態に係るインクジェット記録装置の第1実施形態の制御構成の概略を示した要部ブロック図である。 通常の記録を行う場合における各バンドを記録する記録ヘッドの対応するノズル領域を示した図である。 最も吐出状態のよいノズル領域で最後の走査の記録を行う場合における各バンドを記録する記録ヘッドの対応するノズル領域を示した図である。 図6(a)は、最後の走査が吐出不良のないノズル領域で行われた場合のインクの重なり具合を示した図である。図6(b)は、最後の走査が吐出不良のあるノズル領域で行われた場合のインクの重なり具合を示した図である。 テストパターンと記録ヘッドのノズル領域との対応を示した図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の第2実施形態の要部構成を示した側面図である。 本発明に係るインクジェット記録装置の第2実施形態の要部構成を示した斜視図である。 本実施の形態に係るインクジェット記録装置の第2実施形態の制御構成の概略を示した要部ブロック図である。 ドラム回転体を逆回転させて記録を行う場合における各バンドを記録する記録ヘッドの対応するノズル領域を示した図である。
符号の説明
1 インクジェット記録装置
2 記録媒体
6 記録ヘッド
7 紫外線照射装置
8 制御部
13 吐出検知センサ
16 ノズル
23 ドラム回転体
X 主走査方向
Y 副走査方向

Claims (7)

  1. 活性エネルギー線の照射又は温度変化により固体に相変化するインクを記録媒体上に吐出する複数のノズルを備えてなる記録ヘッドと、前記記録ヘッドと前記記録媒体との位置関係を相対的に移動させる移動機構と、を備え、前記記録ヘッドを複数回走査することにより1つのバンドを形成するように記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記ノズルの配置されたノズル領域を1つのバンドを形成するために必要な走査数に分割し、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査についてのみ、ノズル領域の吐出状態に応じて当該ノズル領域を画像記録に使用するか否かを決定する制御部を備え
    前記制御部は、当該ノズル領域を画像記録に使用しないと決定したときは、吐出状態が良好である他のノズル領域を、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査を行うノズル領域として決定することを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 活性エネルギー線の照射又は温度変化により固体に相変化するインクを記録媒体上に吐出する複数のノズルを備えてなる記録ヘッドと、前記記録ヘッドと前記記録媒体との位置関係を相対的に移動させる移動機構と、を備え、前記記録ヘッドを複数回走査することにより1つのバンドを形成するように記録を行うインクジェット記録装置において、
    前記ノズルの配置されたノズル領域を1つのバンドを形成するために必要な走査数に分割し、1つのバンドを形成するために必要な走査のうち最後の走査についてのみ、前記記録ヘッドのうち画像記録に適した吐出状態のノズル領域を用いて行われるように前記記録ヘッド及び前記移動機構を制御する制御部を備えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  3. 記録ヘッドの全領域を用いて前記ノズルから吐出されるインクの着弾位置を示すテストパターンを記録し、前記制御部は、前記テストパターンの記録結果に基づいて、1つのバンドを形成する最後の走査を記録する前記記録ヘッドの前記ノズル領域の吐出状態を判断することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記ノズルの吐出状態を検知する検知機構を備え、
    前記制御部は、前記検知機構の検知結果に基づき、吐出状態が最も良好なノズル領域を1つのバンドを形成する最後の走査を記録する前記記録ヘッドのノズル領域とするように前記移動機構を制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記制御部は、吐出状態のレベルが一定以上のノズル領域を1つのバンドを形成する最後の走査を記録する記録ヘッドのノズル領域とするように前記記録ヘッドを制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記制御部は、吐出状態が最もよいノズル領域を1つのバンドを形成する最後の走査を記録する記録ヘッドのノズル領域とするように前記記録ヘッドを制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
  7. 周面に前記記録媒体を保持して回転するドラム回転体を備え、
    前記移動機構は、前記ドラムを回転させるものであることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載のインクジェット記録装置。
JP2005341999A 2005-11-28 2005-11-28 インクジェット記録装置 Expired - Fee Related JP4715471B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005341999A JP4715471B2 (ja) 2005-11-28 2005-11-28 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005341999A JP4715471B2 (ja) 2005-11-28 2005-11-28 インクジェット記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007144775A JP2007144775A (ja) 2007-06-14
JP4715471B2 true JP4715471B2 (ja) 2011-07-06

Family

ID=38206758

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005341999A Expired - Fee Related JP4715471B2 (ja) 2005-11-28 2005-11-28 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4715471B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5786430B2 (ja) * 2011-04-25 2015-09-30 セイコーエプソン株式会社 液体吐出装置
JP6586821B2 (ja) * 2015-08-24 2019-10-09 株式会社リコー 画像形成装置、印刷物の生産方法及びプログラム
DE102016117211A1 (de) * 2016-09-13 2018-03-15 Schmid Rhyner Ag Verfahren und Vorrichtung zum Ink-Jet-Auftrag auf flächigen Substraten

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3353828B2 (ja) * 1999-08-06 2002-12-03 富士ゼロックス株式会社 記録装置および記録方法
JP2001150685A (ja) * 1999-11-24 2001-06-05 Seiko Epson Corp 印刷制御装置、印刷装置、印刷制御方法、印刷方法、および記録媒体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007144775A (ja) 2007-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5119867B2 (ja) インクジェット記録装置
JP6135139B2 (ja) 液体吐出装置
JPWO2005105452A1 (ja) インクジェット記録装置
JP4311491B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP4337508B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP5028862B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4816148B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5824923B2 (ja) 液体吐出装置
JP2006110974A (ja) インクジェットプリンタ
JP5617588B2 (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP4379316B2 (ja) インクジェット記録方法及びインクジェット記録装置
JP5011994B2 (ja) 記録装置
JP2005153208A (ja) インクジェット記録装置
JP4715471B2 (ja) インクジェット記録装置
JP4586751B2 (ja) 画像記録装置
JP4375401B2 (ja) インクジェット記録装置
US7497553B2 (en) Inkjet recording method and inkjet recording apparatus
JP4961728B2 (ja) インクジェット記録装置
JP2004237724A (ja) 液体吐出装置
JP4285401B2 (ja) 画像記録方法及びインクジェット記録装置
JP2008246713A (ja) 記録ヘッド、ヘッドユニット及びインクジェット記録装置
JP4457622B2 (ja) インクジェットプリンタ
JP2007185922A (ja) インクジェット記録装置
JP2007098879A (ja) インクジェット記録装置
JP4479200B2 (ja) 画像記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101207

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110127

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20110127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110301

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4715471

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140408

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees