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JP4727077B2 - 差込式管継手 - Google Patents
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JP4727077B2 - 差込式管継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シール性が良好な差込式管継手に関するものであり、主として蛇腹管を継手本体内に差し込むだけで、良好なシール性と抜け止めが行える差込式管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ガス等の流体を流すフレキシブル管を接続する差込式管継手としては、例えば実用新案公報第2565469号公報等にて開示されている継手が知られている。図9は上記公報にて開示されている管継手を示す断面図であり、図示するようにこの管継手は、フレキシブルになされた蛇腹管Fが挿入される接続孔2が形成されたソケット4と、このソケット4の開口端に螺合された締付け部材6と、上記締付け部材6がねじ込み初期位置に位置決めするために上記ソケット4と上記締付け部材6の両端部間に装着した略C字状の位置決め部材8と、上記ソケット4の接続孔2の内部に放射状に配置されて内周面が上記蛇腹管Fの外周面に対応して凹凸状に形成された複数のリテーナ10と、この複数のリテーナ10を内径が拡大縮小するように弾性的に保持する保持部材12を備えている。そして、上記蛇腹管Fを複数のリテーナ10間に挿入した後、位置決め部材8を外して締付け部材6をねじ込んで締め付けることにより、このリテーナ10を接続孔2の底部側へ押圧して、この蛇腹管Fをソケット4に固定するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記した従来の管継手では、蛇腹管Fを接続孔2内へ挿入した後、位置決め部材8を外してから締付け部材6をソケット4に締め付けるに際して、図示しない工具を用いて、これを行なうようになっている。このため、依然として工具を用いて締め付ける作業が有り、このため、例えば蛇腹管Fを挿入した後この締付けを忘れて漏れを発生させてしまう場合があるなどの問題がある。また、位置決め部材を外す手間が有り、簡単に接続できない。更に、複数のリテーナを保持する弾性保持部材が必要で、構造が複雑である。
【0004】
そこで、本出願人は、先の出願(特願平11−316155号)において、蛇腹管を差し込むだけで簡単に接続できる差込式管継手を開示した。しかしながら、この管継手の場合には、差し込むだけで接続できる、という利点は有するが、内部にスプリング等を設けていることからやや構造が複雑化する、という改良点を有していた。
また、他の従来の管継手として、特開平5−164280号公報、特開平5−312289号公報、特開平6−58474号公報及び特開平6−58475号公報等に開示されているものも知られている。これらの各公知例に示される管継手にあっては、いずれもリング状になされてその直径が弾性的に拡縮可能になされたリングスプリングを用い、これを蛇腹管の凹部に嵌め込んでロック状態とすることにより、蛇腹管が抜け落ちて脱落することを阻止するようになっている。
しかしながら、この場合には、上記リングスプリングは拡径された状態で管継手内へ装着する構造となっているために、拡径状態を保持するための部材が必要となり、部品点数が増大する、といった問題があった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、蛇腹管を継手本体内に挿入するだけで確実にシールして装着することができ、しかも、構造が簡単で安全な差込式管継手を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に規定する発明は、外周面が波山状になされた凹凸部を有する蛇腹管を接続する差込式管継手において、前記蛇腹管を挿入するための管挿入孔が形成されて内壁面が段部状になされた継手本体と、前記継手本体の先端に固定されたリング状のナット部材と、前記継手本体の内壁面に設けられたパッキン部材と、前記蛇腹管が挿入された時に前記蛇腹管の先端と当接して前記パッキン部材の内周面に沿って奥へ移動するリング状のガイド部材と、初期時には前記ガイド部材の外周面に設けたリング状の収容溝に設けられて、前記蛇腹管が挿入された時に前記パッキン部材の先端に当接して前記収容溝から押し出されて前記蛇腹管の半径方向に弾性的に拡縮しながら前記蛇腹管を内側に挿通させるコイルリング状のリテーナ部材とを備え、前記ナット部材には、前記蛇腹管に引き抜き方向に力を付与した時に前記リテーナ部材の拡径方向への変形を阻止する抜け防止テーパ面が形成されていることを特徴とする差込式管継手である。
【0006】
これによれば、蛇腹管が挿入されるとこの先端にガイド部材が当接してこのガイド部材が継手本体内へ押し込まれると同時に、リング状のリテーナ部材内に蛇腹管は、リテーナ部材の直径を拡縮させながら挿通し、蛇腹管の凹部に嵌まり込んだ状態でリテーナ部材は装着されることになり、蛇腹管に引き抜き方向に力を付与すると、ナット部材に形成した抜け防止テーパ面の作用により蛇腹管の引き抜きが阻止されるように作用するので、蛇腹管を継手本体内に十分に差し込んで挿入するだけで、良好なシール性を維持した状態で蛇腹管の接続を行うことができる。従って、差込式管継手の構造をそれ程複雑化させることなく蛇腹管の接続操作を簡単に且つ確実に行なうことが可能となる。
【0007】
この場合、例えば請求項2に規定するように、前記収容溝の継手本体先端側の溝壁面は、前記蛇腹管が挿入された時に前記リテーナ部材が前記収容溝内から抜け出るように抜けテーパ面として形成されている。
また、例えば請求項3に規定するように、前記継手本体の段部は、前記ガイド部材が移動してきた時にこのガイド部材のそれ以上の移動を停止させるストッパ段部として機能する。
【0008】
本発明の関連技術によれば、外周面が波山状になされた凹凸部を有する蛇腹管を接続する差込式管継手において、前記蛇腹管を挿入するための管挿入孔が形成されて内壁面が段部状になされた継手本体と、前記継手本体の先端に固定されたリング状のナット部材と、前記継手本体の内壁面に設けられたパッキン部材と、前記継手本体内に設けられて、前記蛇腹管が挿入された時に前記蛇腹管の半径方向へ弾性的に拡縮しながら前記蛇腹管を内側に挿通させるコイルリング状のリテーナ部材とを備え、前記ナット部材には、前記蛇腹管に引き抜き方向に力を付与した時に前記リテーナ部材の拡径方向への変形を阻止する抜け防止テーパ面が形成されていることを特徴とする差込式管継手である。
これによれば、蛇腹管が挿入されると、継手本体内に支持されているリング状のリテーナ部材内に蛇腹管は、リテーナ部材の直径を拡縮させながら挿通し、蛇腹管の凹部に嵌まり込んだ状態でリテーナ部材は装着されることになり、蛇腹管に引き抜き方向に力を付与すると、ナット部材に形成した抜け防止テーパ面の作用により蛇腹管の引き抜きが阻止されるように作用するので、蛇腹管を継手本体内に十分に差し込んで挿入するだけで、良好なシール性を維持した状態で蛇腹管の接続を行うことができる。従って、差込式管継手の構造をそれ程複雑化させることなく蛇腹管の接続操作を簡単に且つ確実に行なうことが可能となる。
【0009】
この場合、例えば前記コイルリング状のリテーナ部材は、前記パッキン部材の先端部と前記ナット部材の後端部との間に形成されるリテーナ収容空間に収容されている。
また、例えば前記リテーナ部材は、前記ナット部材の基端部に設けたリング状のリテーナ収容空間内に収容されている。
また、例えば請求項4に規定するように、前記リテーナ部材の横断面をこれに直交する方向から見た時の形状の一部は、前記蛇腹管の外周面の凹凸部の凹部の断面形状の輪郭に略一致するように形成されている。
これによれば、リテーナ部材が蛇腹管の凹部に密接に収容されることになり、これにより、蛇腹管の保持性及び気密性が向上してこの引き抜け防止力を大きくすることが可能となる。
また、例えば請求項5に規定するように、前記継手本体と前記ナット部材との接合部には、互いに螺合されるネジ部と、これに続いて前記互いのネジ部の螺合を解除する平坦部が設けられている。
これにより、不注意でナット部材や継手本体を回転しても両者の結合が不用意に緩んでしまうことを防止することが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る差込式管継手の一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明の差込式管継手と蛇腹管を示す断面図、図2はコイルリング状のリテーナ部材を示す平面図、図3は差込式管継手に蛇腹管を挿入する過程を示す工程図、図4はリテーナ部材の横断面をこれに直交する方向から見た時の形状を示す拡大図、図5は各リテーナ部材と蛇腹管との係合状態を示す図である。
図示するように、この差込式管継手16は、例えばステンレスよりなるフレキシブルな蛇腹管Fを接続するためのものであり、この蛇腹管Fの外周面は波山状に凹部18及び凸部20が形成され、また、接続される先端部を除いて、軟質塩化ビニールなどの軟質樹脂等よりなる被覆層22により覆われている。また、この被覆層22の一部には、挿入すべき長さ位置を示すマーカ23が予め設けられている。
【0011】
上記差込式管継手16は、上記蛇腹管Fを挿入するために内壁面が2段に段部状になされて管挿入孔24が形成された継手本体26と、中心に管挿通孔28が形成されたリング状のナット部材30とにより主に構成されている。上記ナット部材30は、例えば黄銅等によりリング状に形成されており、上記蛇腹管Fを挿通し得る大きさの管挿通孔28を中心に有する。このナット部材30の外面は、例えば円柱状或いは六角柱状になされている。このナット部材30の基端部側は、上記継手本体24の先端に、ネジ部32によって螺合させて固定されており、この接合部には円形リング状の弾性体よりなる水密Oリング34を介在させて内部に水分が浸入しないようにしている。
【0012】
このナット部材30の先端側の内周面には、円形リング状の弾性体よりなる水密パッキン36がその周方向に沿って装着されており、この水密パッキン36の内側突部36Aが挿入された蛇腹管Fの被覆層22と密接してシールし、外部より管継手内に腐食水等が浸入することを防止するようになっている。
また、このナット部材30の一部にはこの半径方向へ抜ける貫通孔を設け、この貫通孔に内部から外部へ気体を透過するが、固体や液体は透過しない選択透過性部材38を装着してある。
この選択透過性部材38は継手内部から外部へ気体が透過するので、万が一蛇腹管Fに釘打ち等で穴が開けられてガス漏れした際、蛇腹管Fの表面とこの外面に被覆した樹脂の被覆層22との間の間隙を伝わってガスが継手内に進入し、このガスが選択透過性部材38を透過して管継手16の外部に噴出することになる。このため蛇腹管Fを配管した後、この管継手16の選択透過性部材38の部分にガス漏れ検出器を近づけることで、蛇腹管Fの穴開き不良を容易に検出することができ、未然にガス事故を防止できる。
【0013】
上記継手本体26の先端側の段部には、円形リング状になされた弾性体よりなる気密パッキン部材40と、これに連設されて円形リング状の弾性体よりなる耐火パッキン部材42とが固定して設けられている。この気密パッキン部材40は、例えばNBR(ニトリルゴム)、フッ素ゴム等よりなり、また、上記耐火パッキン部材42は、例えば膨張黒鉛とNBR等のゴム材とを一体成形してなる弾性体よりなり、火災時等の高温に晒されるとこの耐火パッキン部材42の体積が膨張して内部を密閉するようになっている。これらの気密パッキン部材40及び耐火パッキン部材42の内径は、それぞれ上記蛇腹管Fの凸部20における直径と凹部18における直径との略中間の大きさとなるように設定されており、蛇腹管Fの挿入時に、上記両パッキン部材40、42の内周面を弾性的に押圧しつつこの蛇腹管Fを挿入し得るようになっている。
【0014】
そして、この両パッキン部材40、42の内径と上記継手本体26の基端部側の段部の内径は、略同一に設定されており、両内周面は同一レベル面となっている。そして、この段部の奥には内径が更に狭められた段部、すなわちストッパ段部26Aが形成されている。
そして、上記気密パッキン部材40の先端部分には、この内周面に沿って奥へ摺接移動可能になされたリング状のガイド部材44が嵌め込んで設けられている。このガイド部材44は、例えば黄銅材、ステンレス鋼材等により形成されており、その先端には、上記蛇腹管Fの凹部18の内径よりも僅かに小さく設定された外径を有する円筒体状の支持筒46が前方に延びるようにして設けられている。
【0015】
そして、このガイド部材44の外周面には、断面半円状、或いは外側へ拡開された斜面を有する収容溝48(図3(B)参照)がリング状に形成されている。この収容溝48の先端側の溝壁面は、リテーナ部材50が収容溝48から抜け出易いように抜けテーパ面48Aとして形成されている。そして、このリング状の収容溝48内に、図2に示すようにコイルスプリングをリング状に成形してなるコイルリング状のリテーナ部材50が嵌め込んで設けられている。従って、このコイルリング状のリテーナ部材50は、その半径方向へ弾性的に拡縮してその直径を弾性的に変化し得るようになっている。ここで、このリテーナ部材50は、その半径方向へ拡大、或いは縮小していない略自然な状態でこの収容溝48内に嵌め込まれている。そして、このリテーナ部材50の外径D1(図2参照)は、上記気密パッキン部材40の内径よりも、少し大きく設定されており、上記ガイド部材44が奥へスライド移動する時にこのリテーナ部材50が気密パッキン部材40の先端に引っ掛かるようになっている。
【0016】
そして、上記ナット部材30の基端部には、所定の角度で先端方向に沿ってこの軸心方向に所定の角度で傾斜する抜け防止テーパ面52が形成されており、挿入完了した蛇腹管Fを引き抜き方向に力を付与した時に上記リテーナ部材50がこの抜け防止テーパ面52に当接して拡径方向への変形を阻止し得るようになっていると共に、蛇腹管Fの未挿入時には、上記ガイド部材44が抜け方向(先端方向)へ移動した時に上記リテーナ部材50が上記抜け防止テーパ面52に当接してこの抜け落ちを防止し得るようになっている。
【0017】
次に、以上のように構成された差込式管継手の使用方法について説明する。
まず、作業者は、図1に示す状態から、蛇腹管Fの先端部を、ナット部材30の管挿通孔28及び継手本体26の管挿入孔24内に挿通させてこれを差し込んで行く。この時の状態は図3(A)に示されており、ガイド部材44の支持筒46がこの蛇腹管F内に入り込んで、この蛇腹管Fの先端が曲がっている時にはその挿入方向を矯正するようになっている。
この状態から、更に蛇腹管Fを押し込んで行くと、図3(B)に示すように、蛇腹管Fの先端はガイド部材44の先端と当接し、このガイド部材44を継手本体26の奥に押し込んで行き、ガイド部材44は両パッキン部材40、42の内面を摺動して行くことになる。この時、このガイド部材44の外周面の収容部48に収容していたコイルリング状のリテーナ部材50は、上記気密パッキン部材40の先端に当接してこの収容溝48から押し出されるようにして定位置状態で取り残される。この収容溝48からリテーナ部材50が押し出される時は、このリテーナ部材50の直径は僅かに弾性的に拡大する。
【0018】
この状態で、更に蛇腹管Fを押し込むと、図3(C)に示すように、ガイド部材44は、蛇腹管Fの先端に押されて継手本体26の更に奥にスライド移動し、この継手本体26の先端は、継手本体26の基端部側のストッパ段部26Aに当接してそれ以上のスライド移動が阻止される。
この時、蛇腹管Fの外周面は、弾性体よりなる上記両パッキン部材40、42の内周面と接触してこれを弾性的に押圧変形させながらスライド移動して行く。これと同時に、上記コイルリング状のリテーナ部材50は、蛇腹管Fの外周面と接触して、その半径方向に弾性的に拡縮しながら蛇腹管Fを内側に挿通させる。図3(C)に示す例では3つの凸部20がリング状のリテーナ部材50内を通った状態を示しており、また、蛇腹管Fの挿入と同時に、水密パッキン36のリング状の内側突部36Aは、蛇腹管Fの被覆層22の外周面と当接して折り曲がった状態で接しており、その気密性が保たれることになる。これにより、蛇腹管Fは管継手16に完全に装着された状態となる。
【0019】
ここで、蛇腹管Fに引き抜き方向に力が付与された場合には、蛇腹管Fの凹部18に嵌まり込んでいるリテーナ部材50が、ナット部材30の基端に形成した抜け防止テーパ面52と当接してこのリング状のリテーナ部材50を縮径方向へ押圧することになる。従って、このリテーナ部材50がこの抜け防止テーパ面52と蛇腹管Fの凹部18との間に挟まれてそれ以上の移動がブロックされた状態となり、この蛇腹管Fは管継手16から抜けて脱落することはない。
このようにして、管継手16の構造をそれ程複雑化させることなく、蛇腹管Fを管継手16内へ挿入して押し込むだけで確実なシール性を維持しつつ装着することができる。しかも蛇腹管Fが管継手16から抜け出て脱落することも防止することができる。また、リテーナ部材50が蛇腹管Fの凹凸部18、20を1つ乗り越える毎に、操作者はクリック感を感じることができるので、挿入状態を感覚的に把握することができる。
【0020】
また、ここではコイルリング状のリテーナ部材50は、図2中のA−A線矢視断面方向から見た場合、図4(A)に示すように略真円形状に形成されている。これに対して、蛇腹管Fの凹凸形状は略サイン曲線に近い形状をしているので、両者の輪郭の形状は僅かに異なっている。従って、図5に示すようにこのリテーナ部材50を蛇腹管Fの凹部18に収容した時に両者は密接せずに僅かに間隙70が発生してしまって、蛇腹管Fの保持性及び密着性が僅かに劣る恐れが生ずる。
【0021】
そこで、この劣化を防止するために、上記リテーナ部材50の横断面をこれに直交する方向から見た時の形状の一部を、上記蛇腹管Fの外周面の凹凸部の凹部の断面形状の輪郭に略一致するように形成するのがよい。このような断面形状のリテーナ部材の一例は図4(B)及び図4(C)に示されている。図4(B)に示すリテーナ部材50Bは、この横断面をこれに直交する方向から見た時の形状は略楕円形状に近くなっており、図4(B)のリテーナ部材50Bの下端部72の曲率は図4(A)に示す断面真円形状のリテーナ部材50の場合と比較して僅かに大きくなっている。従って、この図4(B)に示すリテーナ部材50Bを上記蛇腹管Fの凹部18に収容した時には、図5に示すように両者は密着しており、蛇腹管Fの保持性及び密着性を十分に高く維持することが可能となる。
【0022】
また、図4(C)に示すリテーナ部材50Cは、この横断面をこれに直交する方向から見た時の形状は略涙形状に近くなっており、図4(C)のリテーナ部材50Cの下端部74の曲率も図4(A)に示す断面真円形状のリテーナ部材50の場合と比較して僅かに大きくなっている。従って、この図4(C)に示すリテーナ部材50Cを上記蛇腹管Fの凹部18に収容した時には、図4(B)に示すリテーナ部材50Bの場合と同様に、図5に示すように両者は密着しており、蛇腹管Fの保持性及び密着性を十分に高く維持することが可能となる。
尚、上記実施例では、継手本体16内に、この内面側に沿って摺接移動するガイド部材44を設け、このガイド部材44の外周面の収容溝48を形成してここに直径が拡縮していない略自然状態のコイルリング状のリテーナ部材50を収容する構造としているが、このガイド部材44の設置を省略するようにしてもよい。
【0023】
図6はこのような本発明の差込式管継手の変形例を示す断面図である。図6(A)は差込式継手の変形例を示す断面図、図6(B)はこの管継手に蛇腹管Fを挿入した状態を示す断面図である。尚、図1に示す部材と同一部材については同一参照符号を付して説明を省略する。
ここでは、図1に示すナット部材30の基端部を更に奥まで延ばしており、この抜け防止テーパ面52と気密パッキン部材40の先端部との間に形成される断面略三角形状のリング状の空間を、リテーナ収容空間53として、ここに直径が拡縮されていない略自然状態のコイルリング状のリテーナ部材50を収容している。
【0024】
また、ここでは図1に示すガイド部材44に設けた支持筒46に代えて、継手本体26の内部に、支持筒54を設けている。そして、上記気密パッキン部材40の先端部の外周側には、円形リング状の空間56を設けており、蛇腹管Fが挿入された時にこの気密パッキン部材40の先端部分の屈曲変形を起こし易くしている。
この実施例の場合の動作は、図1におけるガイド部材44の作用を除いて図3を参照して説明した場合と略同じである。ここでは、蛇腹管Fが挿入された時にコイルリング状のリテーナ部材50が気密パッキン部材40の先端部分に当接してここで保持され、このリテーナ部材50の内側を蛇腹管Fがリテーナ部材50の直径を拡縮させながら挿通されることになる。
この場合にも、蛇腹管Fを管継手16内へ挿入して押し込むだけで確実なシール性を維持しつつ装着することができる。
【0025】
また、図6に示す変形例では、抜け防止テーパ面52と気密パッキン部材40の先端面との間にリテーナ収容空間52を形成したが、これに代えて、ナット部材の基端部にリテーナ収容空間を設け、これにリテーナ部材を収容するようにしてもよい。
図7はこのような本発明の差込式管継手の他の変形例を示す断面図である。図7(A)は差込式管継手の他の変形例を示す断面図、図7(B)はこの管継手に蛇腹管Fを挿入した状態を示す断面図である。尚、図6に示す部材と同一部材については同一参照符号を付して説明を省略する。
ここでは、図7に示すようにナット部材30の基端部側に抜け防止テーパ面52を設け、更に、この終端にこの半径方向内側に向けてリング状の突起部60を設けることによって、この突起部60と上記抜け防止テーパ面52との間にリテーナ部材空間62を形成し、ここに上記リテーナ部材50を収容している。この場合、このナット部材30はステンレス等の硬い部材で形成されているので、このリテーナ収容空間62を区画する内面側には、蛇腹管Fを挿入する時にこのリテーナ部材50の直径の拡縮を許容する所定の厚さの例えば気泡ウレタン等よりなる弾性部材64をリング状に設けている。尚、この弾性部材64を設けないで、リテーナ部材50の中心軸が大きくずれない範囲で、このリテーナ部材50をリテーナ収容空間62内に遊嵌状態で収容するようにしてもよい。
【0026】
この実施例の場合にも、蛇腹管Fが挿入された時にコイルリング状のリテーナ部材50がナット部材30の突起部60に当接してここで保持され、このリテーナ部材50の内側を蛇腹管Fがリテーナ部材の直径を拡縮させながら挿通されることになる。この場合にも、蛇腹管Fを管継手16内へ挿入して押し込むだけで確実なシール性を維持しつつ装着することができる。
【0027】
また、上記各実施例に示す管継手にあっては、継手本体26とナット部材30とを互いにネジ部32によって螺合させて強固に固定的に接合したが、これに限定されず、図8に示すように構成してもよい。ここでは、図1に示す管継手を変形した場合を示すが、継手本体26のネジ部32Aとナット部材30のネジ部32Bとを互いにその長さ方向において部分的に設けているだけであり、各ネジ部32A及びネジ部32Bに続いて互いのネジ部32A、32Bの螺合を解除する平坦部35A、35Bがそれぞれ設けられている。これにより、互いのネジ部32A、32Bの螺合を進めて行くと、各ネジ部32A、32Bは、相手方の平坦部35B、35Aにそれぞれ至り、螺合状態が解除されるようになっている。そして、継手本体26とナット部材30とは、互いの軸方向に沿って距離ΔLの遊びをもって遊嵌状態で結合されている。
これによれば、上記ナット部材と継手本体とは遊嵌状態で結合されて、これらを分離するには互いに反対方向へ引っ張った状態で解除方向へ回転させなければならないので、不注意でナット部材や継手本体を回転しても両者の結合が不用意に緩んでしまうことを防止することが可能となる、という利点を有する。
尚、上記各実施例における各部材の材料は、単に一例を示したに過ぎず、これらに限定されないのは勿論である。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の差込式管継手によれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
本発明によれば、蛇腹管が挿入されるとこの先端にガイド部材が当接してこのガイド部材が継手本体内へ押し込まれると同時に、リング状のリテーナ部材内に蛇腹管は、リテーナ部材の直径を拡縮させながら挿通し、蛇腹管の凹部に嵌まり込んだ状態でリテーナ部材は装着されることになり、蛇腹管に引き抜き方向に力を付与すると、ナット部材に形成した抜け防止テーパ面の作用により蛇腹管の引き抜きが阻止されるように作用するので、蛇腹管を継手本体内に十分に差し込んで挿入するだけで、良好なシール性を維持した状態で蛇腹管の接続を行うことができる。従って、差込式管継手の構造をそれ程複雑化させることなく蛇腹管の接続操作を簡単に且つ確実に行なうことができる。
特に請求項4に規定する発明によれば、リテーナ部材が蛇腹管の凹部に密接に収容されることになり、これにより、蛇腹管の保持性及び気密性が向上してこの引き抜け防止力を大きくすることができる。
また特に請求項5に規定する発明によれば、不注意でナット部材や継手本体を回転しても両者の結合が不用意に緩んでしまうことを防止することができる。
本発明の関連技術によれば、蛇腹管が挿入されると、継手本体内に支持されているリング状のリテーナ部材内に蛇腹管は、リテーナ部材の直径を拡縮させながら挿通し、蛇腹管の凹部に嵌まり込んだ状態でリテーナ部材は装着されることになり、蛇腹管に引き抜き方向に力を付与すると、ナット部材に形成した抜け防止テーパ面の作用により蛇腹管の引き抜きが阻止されるように作用するので、蛇腹管を継手本体内に十分に差し込んで挿入するだけで、良好なシール性を維持した状態で蛇腹管の接続を行うことができる。従って、差込式管継手の構造をそれ程複雑化させることなく蛇腹管の接続操作を簡単に且つ確実に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の差込式管継手と蛇腹管を示す断面図である。
【図2】コイルリング状のリテーナ部材を示す平面図である。
【図3】差込式管継手に蛇腹管を挿入する過程を示す工程図である。
【図4】リテーナ部材の横断面をこれに直交する方向から見た時の形状を示す拡大図である。
【図5】各リテーナ部材と蛇腹管との係合状態を示す図である。
【図6】本発明の差込式管継手の変形例を示す断面図である。
【図7】本発明の差込式管継手の他の変形例を示す断面図である。
【図8】本発明の差込式管継手の更に他の変形例を示す図である。
【図9】従来の一般的な差込式管継手を示す断面図である。
【符号の説明】
16 差込式管継手
18 凹部
20 凸部
22 被覆層
26 継手本体
26A ストッパ段部
30 ナット部材
40 気密パッキン部材(パッキン部材)
42 耐火パッキン部材(パッキン部材)
44 ガイド部材
48 収容溝
48A 抜けテーパ面
50 リテーナ部材
52 抜け防止テーパ面
F 蛇腹管

Claims (5)

  1. 外周面が波山状になされた凹凸部を有する蛇腹管を接続する差込式管継手において、
    前記蛇腹管を挿入するための管挿入孔が形成されて内壁面が段部状になされた継手本体と、
    前記継手本体の先端に固定されたリング状のナット部材と、
    前記継手本体の内壁面に設けられたパッキン部材と、
    前記蛇腹管が挿入された時に前記蛇腹管の先端と当接して前記パッキン部材の内周面に沿って奥へ移動するリング状のガイド部材と、
    初期時には前記ガイド部材の外周面に設けたリング状の収容溝に設けられて、前記蛇腹管が挿入された時に前記パッキン部材の先端に当接して前記収容溝から押し出されて前記蛇腹管の半径方向に弾性的に拡縮しながら前記蛇腹管を内側に挿通させるコイルリング状のリテーナ部材とを備え、
    前記ナット部材には、前記蛇腹管に引き抜き方向に力を付与した時に前記リテーナ部材の拡径方向への変形を阻止する抜け防止テーパ面が形成されていることを特徴とする差込式管継手。
  2. 前記収容溝の継手本体先端側の溝壁面は、前記蛇腹管が挿入された時に前記リテーナ部材が前記収容溝内から抜け出るように抜けテーパ面として形成されていることを特徴とする請求項1記載の差込式管継手。
  3. 前記継手本体の段部は、前記ガイド部材が移動してきた時にこのガイド部材のそれ以上の移動を停止させるストッパ段部として機能することを特徴とする請求項1または2記載の差込式管継手。
  4. 前記リテーナ部材の横断面をこれに直交する方向から見た時の形状の一部は、前記蛇腹管の外周面の凹凸部の凹部の断面形状の輪郭に略一致するように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の差込式管継手。
  5. 前記継手本体と前記ナット部材との接合部には、互いに螺合されるネジ部と、これに続いて前記互いのネジ部の螺合を解除する平坦部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の差込式管継手。
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