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JP4770867B2 - 洗濯機 - Google Patents
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JP4770867B2 - 洗濯機 - Google Patents

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Description

本発明は、洗濯物を除菌処理する機能を備えた洗濯機に関するものである。
従来、この種の洗濯機は、銀イオン含有水を脱水運転時に洗濯物に接触させることによ
り、銀イオンを洗濯物に効率良く付着させられるようにしている(例えば、特許文献1参照)。あるいは、洗濯物をその量に最適な濃度、例えば50ppb〜100ppbあるいは50ppb〜900ppbの銀イオンで処理することにより、銀イオンの抗菌効果を十分に発揮させることができるようにしている(例えば、特許文献2参照)。あるいは、銀イオン含有水を乾燥しやすい小径粒子の液滴にして洗濯物に接触させることにより、水に溶けている銀イオンが水の乾燥によって一旦結晶化し、再度水に溶け出したときに、銀イオンの効果をより発揮しやすくしている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献2の洗濯機の構成と作用を図11を用いて説明する。図11は前記公報に記載された洗濯機の断面図を示すものである。図11に示すように、洗濯機101は全自動型のものであり、外箱102は直方体形状でその上面には洗濯物を投入するための開口部103を有している。外箱102には、受筒104、開口部の上面には蓋105を有し、ネジで固定されている。受筒104内には、洗濯物の攪拌のための内筒106およびパルセータ107を有し、モータ108の働きで、回転する構成となっている。内筒106および受筒104に注水する際には、水流路109からイオン供給ユニット110を通して行う。
次に、洗濯物に除菌、抗菌処理を行う際の動作について説明する。洗濯物の除菌、抗菌を行う際には、水流路9から注水を行う際にイオン供給ユニット110を制御し、注水中に銀をイオン状態で供給する。このことにより、水の銀イオン濃度は所定の濃度になり、パルセータ107および内筒106がモータ108で攪拌することで、洗濯物に銀イオンが付着し、洗濯物に付着している細菌の除菌を行う。また、洗濯物に付着した銀イオンは洗濯物に残留するので、洗濯後でも洗濯物が細菌の増殖を抑制する効果を有する(抗菌効果)ことになる。
特開2004−57423号公報 特開2004−105692号公報 特開2005−87712号公報
しかしながら、前記従来の構成では、多量の洗濯物を抗菌あるいは除菌処理するためには、イオン供給ユニット110からは高濃度の銀イオンを溶出する必要があり、繰り返し洗濯物を銀イオンで処理し続けると洗濯物が変色してしまうという課題があった。さらに、銀イオンによる除菌は、大腸菌や黄色ブドウ球菌に対しては効果が高いが、それ以外の細菌やカビに対しては効果が低くなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、低濃度の抗菌材でも多量の洗濯物を除菌、抗菌処理することができ、細菌やカビ類に対して幅広い除菌、抗菌効果を示すことができる洗濯機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の洗濯機は、洗濯物を収容する洗濯槽と、光励起作用を有する光励起抗菌材を溶出させて水に添加した光励起抗菌材添加水を前記洗濯槽に供給する光励起抗菌材供給手段と、少なくとも洗濯の濯ぎ脱水工程において前記光励起抗菌材添加水を含浸した洗濯物に光を照射する複数の光源を有する光照射手段とを備え、前記光照射手段は、濯ぎ時においては、前記洗濯槽の下部を主体に光を照射し、脱水時においては、前記洗濯槽の上部および下部を主体に照射するようにしたものである。
濯ぎ脱水工程において、濯ぎ時においては、前記洗濯槽の下部を主体に光を照射し、脱水時においては、前記洗濯槽の上部および下部を主体に照射するようにしたから、効率よ
光励起抗菌材添加水を洗濯物に接触させることで、水に溶出した光励起抗菌材を洗濯物に付着させるとともに、洗濯物に付着した光励起抗菌材および洗濯槽内に供給された光励起抗菌材添加水に光照射手段から放射される光を照射することによって、光触媒反応で放出された電子を水分子と反応させ、除菌作用の大きいヒドロキシラジカルあるいはスーパーオキシド等の活性酸素種を生成させ、これらの強い酸化力によって、すすぎ時および脱水時のそれぞれで効率よく除菌することができる。
本発明の洗濯機は、濯ぎ脱水工程において、濯ぎ時においては、前記洗濯槽の下部を主体に光を照射し、脱水時においては、前記洗濯槽の上部および下部を主体に照射するようにしたから、効率よく光励起抗菌材添加水を洗濯物に接触させることで、水に溶出した光励起抗菌材により洗濯物に付着している細菌を除菌・抗菌するとともに、洗濯物に付着した光励起抗菌材および洗濯槽内に供給された光励起抗菌材添加水に光照射手段から放射される光を照射することによって、光触媒反応で放出された電子を水分子と反応させ、除菌作用の大きいヒドロキシラジカルあるいはスーパーオキシド等の活性酸素種を生成し、これらの強い酸化力によって除菌し、これらの相乗効果で高い除菌効果を、すすぎ時および脱水時のそれぞれで効率よく得ることができる。
第1の発明は、洗濯物を収容する洗濯槽と、光励起作用を有する光励起抗菌材を溶出させて水に添加した光励起抗菌材添加水を前記洗濯槽に供給する光励起抗菌材供給手段と、少なくとも洗濯の濯ぎ脱水工程において前記光励起抗菌材添加水を含浸した洗濯物に光を照射する複数の光源を有する光照射手段とを備え、前記光照射手段は、濯ぎ時においては、前記洗濯槽の下部を主体に光を照射し、脱水時においては、前記洗濯槽の上部および下部を主体に照射するようにしたことで、濯ぎ時および脱水時のそれぞれにおいて、効率よく水に溶出した光励起抗菌材により洗濯物に付着している細菌を除菌するとともに、洗濯物に付着した光励起抗菌材および洗濯槽内に供給された光励起抗菌材添加水に光照射手段から放射される光を照射することによって、光触媒反応で放出された電子を水分子と反応させ、除菌作用の大きいヒドロキシラジカルあるいはスーパーオキシド等の活性酸素種を生成し、これらの強い酸化力によって除菌し、これらの相乗効果により低濃度でも除菌・抗菌効果を、濯ぎ時および脱水時のそれぞれで効率よく発揮することができる。さらに、活性酸素種による酸化分解を利用するので、抗菌スペクトルを拡げ大腸菌や黄色ブドウ球菌以外の細菌やカビに対しても効果を発揮することができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の光照射手段は、洗濯槽の下部を照射する第1の光源と、前記洗濯槽の上部を照射する第2の光源とを有し、濯ぎ時においては、前記第1の光源により光を照射し、脱水時においては、前記第1の光源および前記第2の光源により光を照射するようにしたことにより、すすぎ時および脱水時のそれぞれで、洗濯物に対して効率よく光を照射することができる。
第3の発明は、特に、第の発明の光照射手段は、光軸上に放射の最大強度を有する第3の光源と、光軸から離れるに従って放射の強度が強くなる第4の光源とを有し、濯ぎ時においては、前記第3の光源により洗濯槽の下部に光を照射し、脱水時においては、前記第3の光源および前記第4の光源により前記洗濯槽の上部および下部に光を照射するようにしたことにより、すすぎ時および脱水時のそれぞれで、洗濯物に対して効率よく光を照射することができる
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態における洗濯機の断面構成図、図2は、電解槽の斜視図を示すものである。図1、図2において、洗濯機1は、外槽2とその外槽2内に回転自在に配された内槽3を内蔵しており、外槽2と内槽3から洗濯槽4を形成している。外槽2の端周縁部には光照射手段5を配設している。外槽2の下部に排水路6の一端を接続し、排水路6には排水弁7を接続して洗濯槽4内の洗濯水を排水するようにしている。洗濯槽4への給水は給水路9の給水弁8を開き、電解槽10を通って洗濯槽4内に水を給水するものである。
内槽3は、有底円筒形に形成され、その周面に外槽2内に通じる多数の通水孔が形成され、内周面の複数位置にバッフル11を設けている。内槽3の回転中心に略傾斜方向に回転軸を設け、内槽3の軸心方向を背面側から正面側に向けて上向きに傾斜させて配設している。この回転軸に、外槽2の背面側に取り付けたモータ12を連結し、内槽3を正転および逆転方向に回転駆動するようにしている。
光励起抗菌材供給手段である電解槽10は、ケース31内に2枚の銀の板状の電極32を有し、長手方向の一方の端に水の流入口33、他方の端に水の流出口34を備える。ケース31の内部には、流入口33から流出口34へと向かう水流に沿う形で、2枚の板状の電極32が向かい合わせに配置し、光励起抗菌材である銀をイオンで供給することができる。また電極32の一部には、電圧を印加するための接続端子35を設けている。
ケース31の中に水が存在する状態で電極32に所定の電圧を印加すると、電極の陽極側から電極構成金属の金属イオンが溶出する。電解槽10では、電圧の印加の有無で金属イオンの溶出、非溶出を選択できる。また、電流や電圧印加時間を制御することにより金属イオンの溶出量を制御できる。電解槽10に長時間一方向に電流を流すと、陽極側となっている電極が減耗するとともに、陰極側となっている電極には水中のカルシウムなどの不純物がスケールとして固着する。また、電極の成分金属の塩化物及び硫化物が電極表面に発生する。これは電解槽10の性能低下をきたすので、電極の極性を反転して電極駆動回路を運転できるように構成されている。
外槽2の正面側の上向き傾斜面に設けた開口部を蓋13により開閉自在に覆い、この蓋13を開くことにより、内槽3内に洗濯物を出し入れすることができる。蓋13を上向き傾斜面に設けているため、洗濯物の出し入れは腰を屈めることなく行うことができ、一般には横向きまたは上向きにある開口部から洗濯物14を出し入れする洗濯機の作業性の悪さを改善している。
次に、動作について説明する。蓋13を開いて内槽3内に洗濯物14及び洗剤を投入して洗濯機1の運転を開始させると、外槽2内には給水路9から所定量の注水がなされ、モータ12により内槽3が回転駆動されて洗濯行程が開始される。内槽3の回転により、内槽3内に収容された洗濯物14は内槽3の内周面に設けられたバッフル11によって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた適当な高さ位置から落下する撹拌動作が繰り返されるので、洗濯物14には叩き洗いの作用が及んで洗濯がなされる。
所要の洗濯時間の後、汚れた洗濯液は排水路6ら排出され、内槽3を高速回転させる脱水動作により洗濯物14に含まれた洗濯液を脱水し、その後、外槽2内に電解槽10で生成された銀イオン水を添加した水を給水路9から注水して濯ぎ行程が実施される。この濯ぎ行程においても内槽3内に収容された洗濯物14は内槽3の回転によりバッフル11により持ち上げられて落下する撹拌動作が繰り返されて濯ぎ洗いが実施される。
濯ぎ洗い実施後、濯ぎ液は排水路6から排出され、内槽3を高速回転させる脱水動作に
より洗濯物14に含まれた濯ぎ液を脱水し、洗濯行程が終了する。この濯ぎ脱水行程において、洗濯物14および金属イオン水を添加した濯ぎ液に、光照射手段5により光を照射する。
また、洗濯槽4を前上がりの傾斜角を有する構成とし、蓋13を光透過性材料で形成することにより光照射手段5からの光に加えて室内照明の光を取り入れやすくし、光による除菌効果を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、内槽3の回転中心に略傾斜方向に回転軸を設け、内槽3の軸心方向を背面側から正面側に向けて上向きに傾斜させて配設しているが、内槽3の回転中心に略水平方向に回転軸を設け、内槽3の軸心方向を略水平方向に配設してもよい。また、内槽3の回転中心に略垂直方向に回転軸を設け、内槽3の軸心方向を略垂直方向に配設してもよい。
また、本実施の形態では、外槽2の端周縁部に光照射手段5を配設しているが、内槽3の回転中心の略延長上の蓋13に配設してもよい。
また、電解槽10では給水後の銀イオン濃度が0.01ppm〜1ppmになるように洗濯槽4の水の量にあわせて電流ないし電圧を調整している。このことにより、洗濯物14の除菌、抗菌性能を維持している。洗濯物14の量、または注水量が少ない場合には、銀イオン濃度を低くし、洗濯物14の量、または注水量が多い場合には銀イオン濃度が高くなるように制御手段15で調整している。
さらに、制御手段15では、排水弁7、給水弁8、モータ12の動作制御を行い、洗い工程、濯ぎ脱水工程の制御を行っている。具体的には、洗い工程および濯ぎ脱水工程で、注水動作、洗い(濯ぎ)動作、排水動作、脱水動作の制御を行っている。
本実施の形態では、濯ぎ脱水工程(注水、濯ぎ、排水、脱水で構成)を2回行い、それぞれの注水動作時に銀イオンを給水路9の水に溶解している。また、注水、濯ぎ、排水、脱水時に光照射手段5で洗濯物14および銀イオンを溶解した水に光を照射している。
なお、本実施の形態では、除菌、抗菌効果を最大限に発揮するためにすべての濯ぎ脱水工程で銀イオンを溶解し、光を照射したが、濯ぎ脱水工程を複数回行う場合には、少なくともそのうちのいずれか一回で行うことで除菌抗菌効果を発揮することができる。
さらに、濯ぎ脱水工程の最終回の注水動作時に、電解槽10から銀イオンを供給すれば、最も効率的に銀イオンを使用し洗濯物14の除菌、抗菌を行うことができる。さらに、最終回の脱水工程終了後に乾燥工程を有する場合は、この乾燥工程においても光を照射することにより、除菌、抗菌をさらに有効に行うことができる。
洗濯物14の除菌、抗菌処理を行う際には銀イオンの濃度が重要な要因となる。処理洗濯物14の最少量の場合(洗濯槽の水12Lに対して洗濯物0.5kg)の場合であれば、0.01ppmで十分な除菌、抗菌効果を発揮できる。洗濯物14の量が多くなるにしたがって、銀イオン濃度を高くするが、電解槽10で水中の銀イオン濃度を上昇させると沈殿が発生し、1ppmからこの沈殿現象が発生しはじめ、水に十分に溶解することができなくなる。したがって、効率的に除菌を行う場合には1ppm以下にする必要がある。銀イオン濃度1ppm以下であれば、通常の使用において銀イオンにより洗濯物14が着色するようなことはない。
次に、光照射手段5について説明する。光照射手段5は洗濯槽4の端周縁部近傍に設置
され、内槽3の内部に光を照射する。洗濯槽4内部では内槽3の回転によって洗濯物14が回動するため洗濯水も飛散するが、光照射手段5を洗濯槽4の端周縁部近傍に設けることにより、例えば、内槽3の回転中心の略延長上の蓋13に設けた場合に比べると水の飛散の影響を受けにくく、効率よく洗濯槽4内に光を照射することができる。
図3は、光照射手段5の断面の概略図を示したものである。図3において、16は基板で電極17が形成されている。電極17上には光源であるLED18が直列に接続されている。19は抵抗でLED18に流れる順方向電流が所定の値になるように設定されている。一般的なLEDでは電流値が20〜30mAとなるように設定されている。
図3では複数個のLED18を直列に接続している。LED18は大出力のものを1個使用してもよいが、大出力にすると温度上昇のために放熱構成が必要になる。また、寿命の点からも複数個に分散するほうが有利である。20はLED18を収納するケース、21は電極17に接続されたリード線で制御手段15に接続されている。22は基板16の上下に充填された絶縁材、23はメタクリル樹脂よりなる防水フィルタで、厚さ2.0mmの場合320nm〜可視光までの光の90%以上透過することができる。
一般に透明樹脂として用いられるPET(ポリエチレンテレフタレート)、PBT(ポリブチレンテレフタレート、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)などは可視光の透過には優れているが、紫外光はほとんど透過しないのでLEDに紫外光を用いる場合は防水カバー23としては利用できない。紫外光の場合は、上記メタクリル樹脂以外ではPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体)石英ガラス、硼珪酸ガラス、ソーダガラスなどのガラスが使用可能であるが、ガラスは成形の自由度がなく、また、破損し易いことから本実施の形態ではメタクリル樹脂を使用した。
光源としては、例えば紫外線光源の場合、ブラックライトや一般に用いられている殺菌灯などでもよいが、光照射手段5を洗濯機1の内部に設置することから、光源を非常に小さくできるLEDが好適である。また、LED18は指向角(光の放射の角度:通常光軸上の光度1に対し光度が0.5になる角度)を約10°〜140°と目的に応じて選定可能である。また、350nm〜660nmの波長の発光が可能であり、紫外光、紫、青、緑、黄、赤、などの単色光や白色など使用目的に応じた選択が可能である。
図4は、LED18の波長(色)と除菌効果の関係を示したものである。細菌を滅菌水に懸濁し、試験布に菌を採取した後に洗濯物14とともに洗濯機に入れ、洗濯した後に光励起抗菌材添加水によって濯ぎ脱水工程を行い、その後の乾燥工程を含めて光を照射した場合の試験布に残存した菌数(E)を光照射前の菌数(E)に対する割合(−logE/E)で示した。図3の結果より、波長の長い630nmの波長の光(赤色)でも効果が得られるが、波長が短いほど除菌効率が上がっており、光照射手段5の光源としては紫外線が好適である。
このように洗濯物に付着した光励起抗菌材および洗濯槽内に供給された光励起抗菌材添加水に光照射手段5から放射される紫外光から可視光を照射することによって、光触媒反応で放出された電子を水分子と反応させ、除菌作用の大きいヒドロキシラジカルあるいはスーパーオキシド等の活性酸素種を生成し、これらの強い酸化力によって除菌する。これらの相乗効果により低濃度でも除菌、抗菌効果を発揮することができる。さらに、活性酸素種による酸化分解を利用するので、抗菌スペクトルを拡げ大腸菌や黄色ブドウ球菌の以外の細菌やカビに対しても効果を発揮することができる。
(表1)はかびに対する除去効果を示したものである。かびを滅菌水に懸濁し、試験布
に菌を採取した後に洗濯物14とともに洗濯機に入れ、洗濯した後に光励起抗菌材(銀イオン)添加水によって光を照射しながら濯ぎ脱水工程を行った場合と、光を照射せずに濯ぎ脱水工程を行った場合とについて除去率を測定した。光を照射した場合は、光を照射しなかった場合に比べ、除去率が大幅に改善されており、銀イオンに光を当てることによってかびの除去にも効果があることがわかった。
(表2)は光励起抗菌材(銀イオン)濃度による除去率を示したものである。銀イオン濃度は洗濯物14の量に応じて変化させる。そこで、洗濯物量0.5kg、3.5kg、7kgに対してそれぞれ銀イオン濃度0.01ppm、0.03ppm、0.1ppmとした。菌を滅菌水に懸濁し、試験布に菌を採取した後に洗濯物14とともに洗濯機に入れ、洗濯した後に光励起抗菌材(銀イオン)添加水によって光を照射しながら濯ぎ脱水工程を行った後、菌の除去率を測定した。銀イオン濃度が0.01ppmと低濃度でも光を照射することによって高い除去率が得られた。
図5は、光照射手段5による光の照射方法を示したものである。光照射手段5は、図5(a)に示すように少なくとも洗濯槽4内の下部(濯ぎ時に光励起抗菌材添加水が溜まる部分)を照射するよう設定すればよい。この場合、指向角の比較的小さなものを用いることにより、狭い範囲に集中して光を照射して、その部分での除菌効果を促進させる。濯ぎ時、洗濯物14は内槽3の回転およびバッフル11によって上方に持ち上げられた後、光励起抗菌材添加水に落下するという動作を繰り返す。したがって、洗濯槽の下部を照射していれば、必ず洗濯物14は光を照射されることになり、洗濯物14が除菌される。
また、光照射手段5は、図5(b)に示すように放射の放射角度が大きいものを用いることができる。この場合、図5(a)のように狭い範囲に集中して光を照射することはできないが、内槽3内を均一に照射して除菌を行う。また、内槽3は通常ステンレスなどの金属で構成されているので、指向角の大きなLED18を用いた場合、内槽3表面は光を反射し、LED18からの直接放射光が当たらない洗濯物14にも光が到達する機会が増え、除菌が行われる。
ただし、この場合は洗濯槽4外、すなわち、蓋13を通して直接放射光が外に漏れない
構成が望ましい。それによって、洗濯槽4内で除菌のために有効に光を活用することができる。また、特に紫外領域の波長のLED18を用いる場合は、直接放射光が外に漏れない構成とすることにより人体への影響を抑制することができる。
また、光照射手段5は、図5(c)に示すように複数のLED18を用い、洗濯槽4内のそれぞれ異なった場所を照射するように構成してもよい。指向角の小さなLED18を用いて異なった場所を照射することにより、比較的強度の大きな照射部分を数箇所形成するとともに、広い範囲で照射するので図5(b)の場合と同様の効果を得ることができる。
(実施の形態2)
図6は、本発明の第2の実施の形態における洗濯機の光照射手段の概略図を示すものである。基本的な構成は、実施の形態1と同じであるので、異なる点のみ説明する。第1の実施の形態では複数のLED18を直列に設属していたが、ここでは並列に接続し(図中L1〜L4)、抵抗19はそれぞれのLED18に対応して設けている(R1〜R4)。さらに、切り替え手段24を設けることにより、複数のLED18の照射方法を任意に設定することが可能な構成としている。また、いずれかの光源に不具合が生じ発光できなくなっても、他の光源で発光を継続し、除菌操作を継続することができる。
また、図7に示すように、複数のLED25、26を洗濯槽4の端周縁部の異なった場所に設置し、光の照射領域を分割して、それぞれの領域ごとに任意に照射方法を設定することができる。したがって、照射対象との距離を短く設定して、領域ごとに照射対象に集中して光を照射することができる。さらに、並列接続することにより、濯ぎ時と、脱水時で照射方法を変えることも可能である。濯ぎ時、洗濯物14は内槽3の回転およびバッフル11によって上方に持ち上げられた後、光励起抗菌材添加水に落下するという撹拌動作を繰り返す。
したがって、洗濯槽4の下部を照射していれば、必ず洗濯物14は光を照射されることになり、洗濯物14が除菌される。一方、脱水時は高速で回転するために、遠心力により内槽3内壁に押さえつけられた状態で回転する。したがって、濯ぎ時のよう洗濯槽4下部のみを照射するだけでは照射効率が悪くなる。そこで、脱水時は、LED25によって洗濯槽4の下部を照射し、脱水時は加えてLED26によって洗濯槽4上部(内槽3上部内面)を照射することによって洗濯物14に効果的に光を照射して除菌を行うことができる。
また、洗濯物14の量に応じて、LED25、26の照射方法を設定することもできる。実施の形態1において、銀イオンの濃度を洗濯物14の量に応じて変化させることを述べたが、それに応じて光の照射方法も変化させることが可能である。すなわち、洗濯物14の量が少ないときは洗濯槽4の下部を照射するLED25を点灯し、洗濯物14が多いときには、LED25、26を点灯させることで効率的な除菌が可能となる。
(実施の形態3)
図8は、本発明の第3の実施の形態における洗濯機の光照射手段の断面の概略図を示すものである。基本的な構成は第1および第2の実施の形態と同じであるので、異なる点のみ説明する。
図8において27はLEDである。通常用いられるLEDは光軸上に放射の最大強度を持ち、角度が光軸から広がるにしたがって強度が小さくなるが、LED27は図9に示すように光軸上(角度0°の線上)は放射強度が小さく、角度が光軸から広がるにしたがって強度が強くなる傾向を示す。このようなLED27は、図8に示すようにLEDの先端
に凹部を形成したり平滑にしたりすることによって得られる。複数のLED18のうち少なくとも1個をLED27とし、これらを並列に接続し、照射方法を任意に設定することができる。
すなわち、実施の形態2で説明したように、濯ぎ時は光軸上に最大強度を有するLED18を点灯し、脱水時はLED18とあわせて、光軸上から離れた位置に最大強度を有するLED27を点灯する。また、洗濯物14の量に応じて照射方法を変化させても良い。すなわち、洗濯物14の量が少ないときは光軸上に最大強度を有するLED18を点灯し、洗濯物14が多いときにはLED18とあわせて、光軸上から離れた位置に最大強度を有するLED27を点灯する。この場合、LED18およびLED27は図7に示すように一つのケース20内に収納してもよく、また、図7に示すように洗濯槽4の端周縁部の異なった場所に設置しても良い。
(実施の形態4)
図10は、本発明の第4の実施の形態における洗濯機の光照射手段の断面の概略図を示すものである。基本的な構成は上記実施の形態と同じであるので、異なる点のみ説明する。
図10において、28は可視光の波長領域を発光するLEDである。除菌効果の大きい紫外光のLED18のうち少なくとも1個をこのLED28に置き換えている。本来はすべて紫外線を発光するLED18を用いるほうが除菌には有効である。しかし、紫外線は人に見えないので、蛍光剤を含んだ洗濯物14などが洗濯槽4に入っていないと、除菌中であることを認知しにくい。そこで、除菌中に紫外線のLED18を点灯すると同時に可視光LED28を点灯し、視覚的に除菌中であることを知らせることができる。
図4に示すように、除菌に対しては波長が短いほうが効果が大きい。波長630nm(赤色)でも除菌効果は得られるが、できるだけ除菌効果を損なわないために可視光LED28としては460nm近傍の波長(青色)のものが好適である。
なお、本実施の形態では光励起抗菌材として銀を選定し、電解槽10内に銀の電極を備え電気分解で水への溶解濃度を調整したが、抗菌作用を有する光励起抗菌材として銀のほかに亜鉛、ニッケル、銅がある。これらを除菌、抗菌したい微生物の対象に応じて使い分けることで最適な除菌、抗菌効果を期待できる。例えば、カビに対しては、亜鉛、藻類については銅、ニッケルが効果的である。
以上のように、本発明にかかる洗濯機は、洗濯物14の除菌、抗菌を効果的に行うことができるので、家庭用だけでなく業務用の洗濯機、食器洗浄器へも適用できる。
本発明の実施の形態1における洗濯機の概略断面図 同洗濯機の電解槽の斜視図 同洗濯機の光照射手段の概略断面図 同洗濯機の除菌効果を示す特性図 (a)同洗濯機の光照射方法を示す概略断面図(b)同洗濯機の他の光照射方法を示す概略断面図(c)同洗濯機の他の光照射方法を示す概略断面図 本発明の実施の形態2における洗濯機の光照射手段の構成図 同洗濯機の光照射方法を示す概略断面図 本発明の実施の形態3における洗濯機の光照射手段の概略断面図 同洗濯機の光照射手段の特性図 本発明の実施の形態4における洗濯機の光照射手段の概略断面図 従来の洗濯機の概略断面図
1 洗濯機
2 外槽
3 内槽
4 洗濯槽
5 光照射手段
10 電解槽(光励起抗菌材供給手段)
13 蓋
14 洗濯物
18、25、26、27、28 LED
20 ケース
23 防水カバー

Claims (3)

  1. 洗濯物を収容する洗濯槽と、光励起作用を有する光励起抗菌材を溶出させて水に添加した光励起抗菌材添加水を前記洗濯槽に供給する光励起抗菌材供給手段と、少なくとも洗濯の濯ぎ脱水工程において前記光励起抗菌材添加水を含浸した洗濯物に光を照射する複数の光源を有する光照射手段とを備え、前記光照射手段は、濯ぎ時においては、前記洗濯槽の下部を主体に光を照射し、脱水時においては、前記洗濯槽の上部および下部を主体に照射するようにした洗濯機。
  2. 光照射手段は、洗濯槽の下部を照射する第1の光源と、前記洗濯槽の上部を照射する第2の光源とを有し、濯ぎ時においては、前記第1の光源により光を照射し、脱水時においては、前記第1の光源および前記第2の光源により光を照射するようにした請求項1記載の洗濯機。
  3. 光照射手段は、光軸上に放射の最大強度を有する第3の光源と、光軸から離れるに従って放射の強度が強くなる第4の光源とを有し、濯ぎ時においては、前記第3の光源により洗濯槽の下部に光を照射し、脱水時においては、前記第3の光源および前記第4の光源により前記洗濯槽の上部および下部に光を照射するようにした請求項記載の洗濯機。
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