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JP4858111B2 - 洗濯機 - Google Patents
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Description

本発明は、洗濯機で洗う洗濯物や食器洗浄機で洗浄する食器類に付着した菌の除菌、あるいは、室内や冷蔵庫内の空気中の浮遊菌の除菌を行う除菌装置および除菌方法およびこれを用いた洗濯機、空気調和機、冷蔵庫に関するものである。
従来、除菌装置には洗濯物等の被処理物の除菌、あるいは、抗菌処理を行う一例として、抗菌性のあるAgを利用する以下のような洗濯機がある(例えば、特許文献1参照)。
図4は、前記公報に記載された洗濯機の断面図を示すものである。図4に示すように、洗濯機101は全自動型のものであり、外箱102は直方体形状でその上面には被処理物である洗濯物を投入するための開口部103を有している。外箱102には、受筒104、開口部の上面には蓋105を有し、ネジで固定されている。受筒104内には、被処理物の拌のための内筒106およびパルセータ107を有し、モータ108の働きで、回転する構成となっている。内筒106および受筒104に注水する際には、水流路109からイオン供給ユニット110を通して行う。
次に、被処理物である洗濯物に除菌、抗菌処理を行う際の動作について説明する。洗濯物の除菌、抗菌を行う際には、水流路9から注水を行う際にイオン供給ユニット110を制御し、注水中にAgをイオン状態で供給する。このことにより、水の銀イオン濃度は所定の濃度になり、パルセータ107および内筒106がモータ108で拌することで、洗濯物に銀イオンが付着し、洗濯物に付着している細菌の除菌を行う。また、洗濯物に付着した銀イオンは洗濯物に残留するので、洗濯後でも洗濯物が細菌の増殖を抑制する効果を有する(抗菌効果)ことになる。
特開2004−105692号公報
しかしながら、前記従来の構成では、多量の洗濯物等の被処理物を抗菌、あるいは、除菌処理するためには、イオン供給ユニット110からは高濃度のAgを溶出する必要があり、繰り返し洗濯物をAgで処理し続けると洗濯物が変色してしまうという課題があった。
また、Agによる除菌は、大腸菌や黄色ブドウ球菌に対しては効果が高いが、それ以外の細菌やカビに対しては効果が低くなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、低濃度の抗菌材でも多量の洗濯物を除菌、抗菌処理することができ、細菌やカビ類に対して幅広い除菌、抗菌効果を示すことができる除菌装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の洗濯機は、被処理物を収容し、回転軸が水平または背面側から正面側に向けて上向きに傾斜した収容槽と、前記被処理物に水を供給する水供給手段と、前記水供給手段で供給された水に光励起抗菌材を供給する光励起抗菌材供給手段と、光励起抗菌材添加水を含有した被処理物に波長が350〜660nmの光を照射する光照射手段と、前記収容槽を回転駆動する駆動手段とを備え、前記光照射手段による光の照射は、濯ぎ脱水工程において、少なくとも前記駆動手段の駆動により前記被処理物が持ち上げられ落下する撹拌動作時に行われるようにしたものである。
これにより、被処理物に光励起抗菌材が付着し、そこに光源から光が照射されると、光励起抗菌材への光の到達効率が向上し、励起状態になりやすくなるので、水と酸素からヒ
ドロキシラジカルあるいはスーパーオキシド等の活性酸素種の生成効率が向上する。光励起抗菌材自身の除菌・抗菌作用と共に光化学反応によって発生した活性酸素種による酸化作用によって菌を分解することができる。したがって、これらの相乗効果で低濃度の抗菌材で被処理物の除菌・抗菌を効果的に行うことができる。また、活性酸素種による酸化分解を利用するので、抗菌スペクトルを拡げ大腸菌や黄色ブドウ球菌の以外の細菌やカビに対しても効果を発揮することができる。
また、少なくとも濯ぎ脱水工程において被処理物の撹拌動作が行われるため、被処理物の内部に含浸した光励起抗菌材が物理的作用により表面および近傍に移行すると同時に、重なり合った被処理物が撹拌され露出表面が入れ替わるので、光照射装置から発生した光を受けやすくなり、光励起抗菌材での活性酸素種の発生が向上するので除菌、抗菌効果が向上する。
本発明の除菌装置は、低濃度の抗菌材で被処理物の除菌、抗菌を短時間に効果的に行うことができる。また、大腸菌や黄色ブドウ球菌以外の細菌やカビに対しても効果を発揮することができる。
第1の発明の洗濯機は、被処理物を収容し、回転軸が水平または背面側から正面側に向けて上向きに傾斜した収容槽と、前記被処理物に水を供給する水供給手段と、前記水供給手段で供給された水に光励起抗菌材を供給する光励起抗菌材供給手段と、光励起抗菌材添加水を含有した被処理物に波長が350〜660nmの光を照射する光照射手段と、前記収容槽を回転駆動する駆動手段とを備え、前記光照射手段による光の照射は、濯ぎ脱水工程において、少なくとも前記駆動手段の駆動により前記被処理物が持ち上げられ落下する撹拌動作時に行われるようにしたことにより、光励起抗菌材添加水を被処理物に接触させることで、水に溶出した光励起抗菌材により被処理物に付着している細菌を除菌するとともに、被処理物に付着した光励起抗菌材および収容槽内に供給された光励起抗菌材添加水に光照射手段から光を照射して光触媒反応で放出された電子が水分子と反応し、除菌作用の大きいヒドロキシラジカルあるいはスーパーオキシド等の活性酸素種を生成することにより除菌する。これらの相乗効果により低濃度でも除菌、抗菌効果を発揮することができる。さらに、活性酸素種による酸化分解を利用するので、抗菌スペクトルを拡げ大腸菌や黄色ブドウ球菌以外の細菌やカビに対しても効果を発揮することができる。
また、濯ぎ脱水工程において被処理物の撹拌動作が行われるため、被処理物の内部に含浸した光励起抗菌材が物理的作用により表面および近傍に移行すると同時に、重なり合った被処理物が撹拌され露出表面が入れ替わるので、光照射装置から発生した光を受けやすくなり、光励起抗菌材での活性酸素種の発生が向上するので除菌、抗菌効果が向上する。
第2の発明は、特に、第1の発明の洗濯機の光励起抗菌材、光励起作用のある金属元素を少なくともひとつ含有することにより、Ag、Zn、Cu等の光励起作用のある金属元素を含有することで、水中に抗菌剤を溶解させやすく、衣類等の被処理物へ抗菌剤を効果的に付着させることができる。
第3の発明は、特に、第2の発明の洗濯機の光励起抗菌材供給手段、少なくとも金属を含有する電極を有する電解槽を有し、電気分解により前記金属のイオンを水中に供給する構成としたことにより、電気分解により光励起作用のある金属元素を溶出するので、電流制御することにより、すすぎ水の金属元素の濃度を調整することができ、金属元素の濃度を安定して供給することができる
第4の発明は、特に、第1〜第3のいずれか1つの発明の洗濯機の光励起抗菌材を銀とし、被処理物への銀付着量を0.001〜0.3μg/cmとしたことにより、洗濯物表面に付着したAgからヒドロキシラジカルなどの活性酸素種を効率的生成することができるので、除菌、抗菌効果を向上することができる。また、付着したAgによる衣類の変色も問題ない。
の発明は、特に、第1〜第の発明の洗濯機が光励起抗菌材を銀とし、水中の銀濃度を0.01〜5ppmとしたことにより、除菌、抗菌効果を維持しながら、水に溶解したAgの凝集沈殿による除菌、抗菌効率の低下を抑制することができるので、除菌、抗菌を効果的に行うことができる
下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
本発明の除菌装置を洗濯機に用いた場合の実施の形態について、図1を用いて説明する。図1において、洗濯機本体1は、外槽2とその外槽2内に回転自在に配された内槽3を内蔵しており、外槽2と内槽3で収容槽である洗濯槽4を形成している。外槽2の端周縁部には光照射手段であるLED5(波長約350〜660nm)を配設している。外槽2の下部に排水路6の一端を接続し、排水路6には排水弁7を接続して洗濯槽4内の洗濯水を排水するようにしている。洗濯槽4への給水は給水路8の水供給手段である給水弁9を開き、電解槽10を通って洗濯槽4内に水を給水するものである。
内槽3は、有底円筒形に形成され、その周面に外槽2内に通じる多数の通水孔が形成され、内周面の複数位置にバッフル11を設けている。内槽3の回転中心に略傾斜方向に回転軸を設け、内槽3の軸心方向を背面側から正面側に向けて上向きに傾斜させて配設している。この回転軸に、外槽2の背面側に取り付けた駆動手段であるモータ12を連結し、内槽3を正転および逆転方向に回転駆動するようにしている。
光励起抗菌材供給手段である電解槽10は、ケース15内に2枚の銀の板状の電極16を有し、長手方向の一方の端に水の流入口17、他方の端に水の流出口18を備える。ケース15の内部には、流入口17から流出口18へと向かう水流に沿う形で、2枚の板状の電極16が向かい合わせに配置し、光励起抗菌材である銀をイオンで供給することができる。また、電極16の一部には、電圧を印加するための接続端子19を設けている。
ケース15の中に水が存在する状態で電極16に所定の電圧を印加すると、電極16の陽極側から電極構成金属の金属イオンが溶出する。電解槽10では、電圧の印加の有無で金属イオンの溶出、非溶出を選択できる。また、電流や電圧印加時間を制御することにより金属イオンの溶出量を制御できる。電解槽10に長時間一方向に電流を流すと、陽極側となっている電極が減耗するとともに、陰極側となっている電極には水中のカルシウムなどの不純物がスケールとして固着する。また電極の成分金属の塩化物及び硫化物が電極表面に発生する。これは電解槽10の性能低下をきたすので、電極の極性を反転して電極駆動回路を運転できるように構成されている。
外槽2の正面側の上向き傾斜面に設けた開口部を蓋13により開閉自在に覆い、この蓋13を開くことにより洗濯物出入口を通して内槽3内に洗濯物を出し入れすることができる。蓋13を上向き傾斜面に設けているため、洗濯物の出し入れは腰を屈めることなく行うことができ、一般には横向きにある開口部から洗濯物を出し入れする洗濯機の作業性の悪さを改善している。
次に、動作について説明する。蓋13を開いて内槽3内に洗濯物及び洗剤を投入して洗濯機本体1の運転を開始させると、外槽2内には給水路8から所定量の注水がなされ、モータ12により内槽3が回転駆動されて洗濯行程が開始される。内槽3の回転により、内槽3内に収容された洗濯物は内槽3の内周面に設けられたバッフル11によって回転方向に持ち上げられ、持ち上げられた適当な高さ位置から落下する撹拌動作が繰り返されるので、洗濯物には叩き洗いの作用が及んで洗濯がなされる。
所要の洗濯時間の後、汚れた洗濯液は排水路6から排出され、内槽3を高速回転させる脱水動作により洗濯物に含まれた洗濯液を脱水し、その後、外槽2内に電解槽10で生成された銀イオン水を添加した水を給水路8から注水して濯ぎ脱水行程が実施される。この濯ぎ脱水行程においても内槽3内に収容された洗濯物は内槽3の回転によりバッフル11により持ち上げられて落下する撹拌動作が繰り返されて濯ぎ洗いが実施される。
濯ぎ洗い実施後、濯ぎ液は排水路6から排出され、内槽3を高速回転させる脱水動作により洗濯物に含まれた濯ぎ液を脱水し、洗濯行程が終了する。この濯ぎ脱水行程において、洗濯物および金属イオン水を添加した濯ぎ液に、LED5により光を照射する。
なお、本実施の形態では、内槽3の回転中心に略傾斜方向に回転軸を設け、内槽3の軸心方向を背面側から正面側に向けて上向きに傾斜させて配設しているが、内槽3の回転中心に略水平方向に回転軸を設け、内槽3の軸心方向を略水平方向に配設してもよい。
また、本実施の形態では、外槽2の上端周縁部にLEDを配設しているが、内槽3の回転中心の略延長上の蓋13に配設してもよい。
また、電解槽10では給水後の銀濃度が0.01ppm〜5ppmになるように洗濯槽4の水の量にあわせて電流ないし電圧を調整している。このことにより、洗濯物の除菌、抗菌性能を維持している。衣類量または注水量が少ない場合には銀濃度を低くし、洗濯物の量または水の量が多い場合には銀濃度が高くなるように制御手段14で調整している。
さらに、制御手段14では、排水弁7、給水弁9、モータ12の動作制御を行い、洗い工程、濯ぎ脱水工程の制御を行っている。具体的には、洗い工程および濯ぎ脱水工程で、注水動作、洗い(濯ぎ)動作、排水動作、脱水動作の制御を行っている。
本実施の形態では、図に示したように濯ぎ脱水工程(注水、濯ぎ、排水、脱水で構成)を2回行い、それぞれの注水動作時に電解槽10に通電を行い、銀を給水路9の水に溶解している。また、注水、濯ぎ、排水、脱水時にLED5で衣類および銀を溶解した水に光を照射している。
なお、本実施の形態では、除菌、抗菌効果を最大限に発揮するためにすべての濯ぎ脱水工程で銀を溶解し、光を照射したが、濯ぎ脱水工程を複数回行う場合には、少なくともそのうちのいずれか一回で行うことで除菌抗菌効果を発揮することができる。
さらに、濯ぎ脱水工程の最終回の注水動作時に、電解槽10から銀を供給すれば、最も効率的に銀を使用し洗濯物の除菌、抗菌を行うことができる。
洗濯物の除菌、抗菌処理を行う際には銀の濃度が重要な要因となる。処理衣類の最少量の場合(洗濯槽の水20Lに対して洗濯物0.2kg)の場合であれば、0.01ppmで十分な除菌、抗菌効果を発揮できるが、衣類量が多くなるにしたがって、銀濃度は高くなるが、電解槽10で水中の銀濃度を上昇させると沈殿が発生し、1〜5ppmからこの沈殿現象が顕著になり、水に十分に溶解することができなくなる。したがって、効率的に
除菌を行う場合には5ppm以下にする必要がある。
また、洗濯物に付着した細菌などの微生物を効果的に除菌、抗菌するためには、光触媒作用でヒドロキシラジカルなどの活性酸素種を生成する必要がある。そのためには洗濯物に付着させる銀の量を0.001μg/cm〜0.30μg/cmにしている。このことにより付着した銀の浪費を最小限にしながらラジカルを発生させ、洗濯物表面に付着した銀からヒドロキシラジカルなどの活性酸素種を効率的生成することができるので、除菌、抗菌効果を向上することができる。
なお、本実施の形態では光励起抗菌材として銀を選定し、電解槽10内に銀の電極を備え、電気分解で水への溶解濃度を調整したが、抗菌作用を有する光励起抗菌材として銀のほかに亜鉛、ニッケル、銅がある。これらを除菌、抗菌したい微生物の対象に応じて使い分けることで最適な除菌・抗菌効果を期待できる。例えば、カビに対しては、亜鉛、藻類については銅、ニッケルが効果的である。
また、制御手段14でモータ12を始動し、内槽2を回転させ、洗濯物を回転させ遠心力により洗濯物内部にはいった銀を含んだ水を表面に移動させることで、銀が洗濯物表面に付着しやすくなる。そして、衣類表面に濃縮された銀の単独の作用によりの洗濯物に付着している細菌を除菌するとともに、表面に移動した銀が光を受けやすくなるので、光触媒反応が活発におこり、ヒドロキシラジカルあるいはスーパーオキシド等の活性酸素種を生成できるので除菌効果が向上する。また、これらの相乗効果により低濃度でも除菌、抗菌効果を発揮することができる。さらに、活性酸素種による酸化分解を利用するので、抗菌スペクトルを拡げ大腸菌や黄色ブドウ球菌の以外の細菌やカビに対しても効果を発揮することができる。
また、モータ12による内槽2の回転は光を照射しているときに行われ、洗濯物にくまなく光があたるように内槽2内で洗濯物が転動させる。内槽2の回転または反転動作は、光の照射時にこれと並行して連続的に行うほか、光を照射しているときの一部で動作させてもよく、また、所定の間隔で間欠的に洗濯物が転動させてもよい。
以上のように、本発明にかかる除菌装置および除菌方法は、洗濯物の除菌、抗菌を効果的に行うことができるので、家庭用だけでなく業務用の衛生装置および洗濯機、食器洗浄器などの家電製品へも適用できる。
本発明の実施の形態1における除菌装置を備えた洗濯機の構成図 同洗濯機の電解槽の斜視図 同洗濯機の工程図 従来の除菌装置を備えた洗濯機の構成図
1 洗濯機本体
2 外槽
3 内槽
4 洗濯槽(収容槽)
5 LED(光照射手段)
8 給水路
9 給水弁(水供給手段)
10 電解槽(光励起抗菌材供給手段)
12 モータ(駆動手段)

Claims (5)

  1. 被処理物を収容し、回転軸が水平または背面側から正面側に向けて上向きに傾斜した収容槽と、前記被処理物に水を供給する水供給手段と、前記水供給手段で供給された水に光励起抗菌材を供給する光励起抗菌材供給手段と、光励起抗菌材添加水を含有した被処理物に波長が350〜660nmの光を照射する光照射手段と、前記収容槽を回転駆動する駆動手段とを備え
    前記光照射手段による光の照射は、濯ぎ脱水工程において、少なくとも前記駆動手段の駆動により前記被処理物が持ち上げられ落下する撹拌動作時に行われるようにした洗濯機
  2. 光励起抗菌材は、光励起作用のある金属元素を少なくともひとつ含有することを特徴とした請求項1記載の洗濯機
  3. 光励起抗菌材供給手段は、少なくとも金属を含有する電極を有する電解槽を有し、電気分解により前記金属のイオンを水中に供給する構成とした請求項2記載の洗濯機
  4. 光励起抗菌材を銀とし、被処理物への銀付着量を0.001〜0.3μg/cmとした請求項1〜のいずれか1項に記載の洗濯機
  5. 光励起抗菌材を銀とし、水中の銀濃度を0.01〜5ppmとした請求項1〜3のいずれか1項に記載の洗濯機
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