以下、この発明による電子機器の実施形態を、図を参照しながら説明する。なお、以下に示す幾つかの実施形態は、操作キーの状態を変移させる操作が、操作キーの押下操作である場合である。
なお、ユーザにより操作キーが状態変移をさせられたことを検出する構成要素としては、状態変移が押下に限られるものではなく、例えばスライド移動やシーソー変移などとしてもよい。
<第1の実施形態>
図1に、第1の実施形態の電子機器の全体の構成例を示す。この第1の実施形態の電子機器は、複合電子機器の場合であり、ラジオ受信機の機能と、CD(Compact Disc)プレーヤの機能と、記録再生装置の機能とを備えている。この第1の実施形態では、この複合電子機器の機能をハードウエアモジュールとして搭載する構成である。
この第1の実施形態の電子機器は、電子機器本体1と、遠隔制御信号の送信装置(以下、リモコン送信機という)2とからなる。なお、遠隔制御信号は、以下、リモコン信号という。この第1の実施形態では、リモコン信号は、無線送受信される構成である。しかし、電子機器本体1と、リモコン送信機2とがケーブルで接続される有線方式であっても良いことは言うまでもない。
[電子機器本体1のハードウエア構成例]
電子機器本体1においては、システムバス11に対して、それぞれハードウエアモジュールからなるラジオ受信機部12と、CDプレーヤ部13と、記録再生部14とが接続されている。また、システムバス11に対しては、リモコン信号受信部15と、オーディオインターフェース部16と、電源部17と、ディスプレイ100とが接続されている。ディスプレイ100は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)などにより構成されている。
さらに、システムバス11に対しては、システムバス11に接続されている各部を制御して、電子機器本体1の全体の制御を司る制御部10が接続されている。制御部10は、この例では、マイクロコンピュータからなる。この例では、制御部10には、電子機器本体1の電源がオンとされているときには、常に電源電圧が供給されている。
この第1の実施形態では、詳細な図示は省略するが、各ハードウエアモジュールとしてのラジオ受信機部12、CDプレーヤ部13、記録再生部14には、電源部17から、独立して電源電圧が投入可能に構成されている。また、ラジオ受信機部12、CDプレーヤ部13、記録再生部14のそれぞれは、必要最小限の部位に電源電圧が供給されるだけの起動待機状態(スタンバイ状態)とすることができる機能を備えている。
また、ディスプレイ100を構成するLCDは、バックライト部を備えるが、このバックライト部への電源部17からの電源電圧の供給も制御可能とされている。すなわち、制御部10は、バックライト部には、当該ディスプレイ100に新たな表示する場合など、特に明るく表示すべきとして予め定められたタイミングで、電源電圧を供給するようにしている。
制御部10は、ラジオ受信機部12、CDプレーヤ部13、記録再生部14、ディスプレイ100の各部に、システムバス11を通じて制御信号を供給することで、これら各部への電源電圧の供給制御やスタンバイ状態と起動状態との切り替え制御等ができるように構成されている。
この第1の実施形態の電子機器は、ラジオ受信モード、CD再生モード、ラジオ放送の記録モード、CDの複製記録モード、記録再生部14での記録メディアの再生モード、その他のモードを備える。
後述するように、制御部10は、リモコン信号受信機15で受信したリモコン信号を解析して、当該リモコン信号がいずれのモード用の指示であるかを判別する。そして、制御部10は、その判別結果に応じて、ラジオ受信機部12、CDプレーヤ部13、記録再生部14などの各部に対する制御信号を生成する。
ラジオ受信機部12は、制御部10からの制御信号により、ラジオ受信モードおよびラジオ放送の記録モードのときに起動状態(実行状態)とされ、その他のモードでは、スタンバイ状態とされる。
ラジオ受信機部12は、起動状態であるときには、制御部10からの制御信号に基づいて、アンテナ12Tを通じて受信した信号から、ユーザにより選択された放送番組の放送信号を抽出し、その放送番組の放送信号を復調する。そして、ラジオ受信機部12は、当該復調した放送信号のオーディオ信号をシステムバス11に出力する。
システムバス11に送出されたラジオ受信機部12からのオーディオ信号は、制御部10の制御にしたがって、オーディオインターフェース部16に供給される。この例では、オーディオインターフェース部16は、電子機器本体1の電源がオンとされているときには、常に電源電圧が供給されている。
オーディオインターフェース部16は、受け取ったオーディオ信号をパワーアンプ18を通じてスピーカ19に供給する。スピーカ19は、オーディオ信号を音響再生して、再生音声を放音する。
ラジオ放送の記録モードのときには、システムバス11に送出されたラジオ受信機部12からのオーディオ信号は、制御部10の制御にしたがって、記録再生部14にも供給される。そして、記録再生部14で、当該オーディオ信号の記録メディアへの記録が実行される。なお、ラジオ放送の記録モードは、ラジオ放送を受信中に、記録キーがリモコン送信機で押下されたときに起動され、記録キーの押下時点からラジオ放送信号を記録再生部14での記録開始となる。
CDプレーヤ部13は、CDの挿脱部(図示は省略)を備え、CD再生モードおよびCDの複製記録モードのときに起動状態とされ、その他のモードでは、スタンバイ状態とされる。
CDプレーヤ部13は、起動状態であって、ユーザによりリモコン送信機2を通じてCD再生指示がなされたときには、CDから記録信号を読み出してオーディオ信号を再生デコードし、当該デコードしたオーディオ信号をシステムバス11に出力する。
システムバス11に送出されたCDプレーヤ部13からのオーディオ信号は、制御部10の制御にしたがって、オーディオインターフェース部16に供給される。そして、ラジオ受信モードの場合と同様にして、スピーカ19から、その再生音が放音される。
CDの複製記録モードのときには、システムバス11に送出されたCDプレーヤ部13からのオーディオ信号は、制御部10の制御にしたがって、記録再生部14にも供給される。そして、記録再生部14で、当該オーディオ信号の記録メディアへの記録が実行される。
なお、CDの複製記録モードは、CDが電子機器本体1に装填されているときに、CDダビングキーがリモコン送信機で押下されると開始となる。この実施形態の電子機器では、CDを再生中に、記録キーが押下されてもそれは無効であり、CDダビングキーがリモコン送信機で押下されると、CDの曲全部または予め指定された曲のダビング記録が開始される。
記録再生部14は、ラジオ放送の記録モード、CDの複製記録モードおよび記録再生部14での記録メディアの再生モードのときに起動状態とされ、その他のモードでは、スタンバイ状態とされる。
記録再生部14は、制御部10からの制御信号にしたがって、記録メディアへの記録を行なうと共に、当該記録メディアからの再生も行なう。記録メディアとしては、ディスク記録媒体やテープ記録媒体のほか、半導体メモリを用いたものであっても良い。また、記録メディアは、リムーバルなものに限らず、内蔵のメディアであってもよい。リムーバルな記録メディアを用いる場合には、その挿脱部を記録再生部14は備えるものである。内蔵の記録メディアとしては、ハードディスクやフラッシュメモリなどの半導体メモリを用いることができる。この実施形態では、記録再生部14の記録メディアとしては、ハードディスクが用いられている。
記録再生部14は、起動状態であって、ユーザによりリモコン送信機2を通じて記録指示がなされたとき(記録モード)には、システムバス11を通じて送られてくるオーディオ信号を記録メディアに記録する処理を実行する。
また、記録再生部14は、起動状態であって、ユーザによりリモコン送信機2を通じて再生指示がなされたとき(再生モード)には、記録メディアから記録信号を読み出してオーディオ信号を再生デコードする。そして、記録再生部14は、当該デコードしたオーディオ信号をシステムバス11に出力する。
このシステムバス11に送出された記録再生部14からのオーディオ信号は、上述の他のモードと同様にして、オーディオインターフェース16を通じ、パワーアンプ18を通じてスピーカ19に供給されて放音される。
リモコン信号受信部15は、この第1の実施形態では、電子機器本体1が電源オンである間は、電源電圧の供給を受け、常に起動状態にある。そして、この第1の実施形態では、例えば赤外線からなるリモコン信号を、リモコン送信機2から受信して、システムバス11に送出する。システムバス11に送出されたリモコン信号は、制御部10のソフトウエアにより解析されて、上述した各部を制御するための制御信号が制御部10で生成される。なお、無線のリモコン信号は、赤外線に限らないことは言うまでもない。
以上は、リモコン送信機2の操作キーが押下操作されたときの制御処理である。この第1の実施形態では、リモコン送信機2は、操作キーが触れられたことを検知する機能を備え、当該検知に基づいたリモコン信号も送出する。この操作キーが触れられたことの検知に基づいたリモコン信号を受信したときの電子機器本体1の制御部10の制御処理については、後述する。
[リモコン送信機2のハードウエア構成例]
次に、図2も参照しながら、リモコン送信機2の構成について説明する。図2は、この例のリモコン送信機2の概観の一例である。図2(A)は、リモコン送信機2を操作部側から見た図であり、図2(B)は、リモコン送信機2の長手方向の一方から見たリモコン送信機2の側面図である。
図1に示すように、リモコン送信機2においては、システムバス21に対して、キー操作部22と、筐体タッチセンサ部23と、リモコン信号送信部24と、電源部25とが接続されている。また、システムバス21に対しては、当該システムバス21に接続されている各部を制御して、リモコン送信機2の全体の制御を司る制御部20が接続されている。制御部20は、この例では、マイクロコンピュータで構成されている。
リモコン信号送信部24は、リモコン信号を電子機器本体1に送るためのもので、前述したように、この実施形態ではリモコン信号を、赤外線を用いて、無線送信する。
この実施形態では、リモコン送信機2は、電池駆動であり、電源部25は、電池の電圧から、各部に供給する電源電圧を生成する。
通常、ユーザは、リモコン送信機2で操作キーを操作する際には、リモコン送信機2の筐体を手で持って操作する。リモコン送信機2がユーザにより持たれていない時には、リモコン送信機2は非動作状態として良いと考えられる。
そこで、この実施形態のリモコン送信機2では、ユーザが当該リモコン送信機2の筐体を手で持つまでは、必要最小限の特定の部位にのみ電源電圧を供給することで、電池電源の消費を最小限に抑えるようにしている。
ユーザが当該リモコン送信機2の筐体を手で持ったかどうかは、リモコン送信機2の筐体が触れられたか否かを検出すればよい。この実施形態では、リモコン送信機2には、ユーザにより、当該リモコン送信機2の筐体に触れられたかどうかを検出する筐体タッチセンサ部23が設けられている。
リモコン送信機2においては、筐体タッチセンサ部23でのユーザの筐体タッチを検出するために、筐体タッチセンサ部23と、制御部20には、電源部25から常に電源電圧が供給されている。
筐体タッチセンサ部23は、例えば、図2に示すように、リモコン送信機2の筐体の両側面に、タッチセンサ素子23A,23Bが貼られて構成されている。これらタッチセンサ素子23A,23Bは、これらが触れられていることを検出すると、その検出出力を出力する。
筐体タッチセンサ部23は、タッチセンサ素子23A,23Bの検出出力から、タッチセンサ素子23A,23Bのいずれか、または両方が触れられたことを検出すると、リモコン送信機2の筐体が触れられたと検知する。そして、筐体タッチセンサ部23は、筐体が触れられたと検知したときには、その検知出力をシステムバス21に送出する。
制御部20は、筐体タッチセンサ部23からの検知出力を監視し、リモコン送信機2の筐体が触れられていることを検知したときには、ユーザがリモコン送信機2を持って、リモコン操作を開始しようとしたと判別する。
そして、制御部20は、筐体タッチセンサ部23の検知出力から、リモコン送信機2の筐体が触れられていることを検知したときには、電源部25からの電源電圧を、キー操作部22、リモコン信号送信部24にも供給するようにする。
また、制御部20は、この実施形態では、リモコン送信機2の筐体が触れられていることを検知したときには、電子機器本体2に、電源オンを意味するリモコン信号をリモコン信号送信部24から送信する。これは、ユーザがリモコン送信機2を持ったときには、電子機器本体2をリモコン制御する目的を持っているとして、リモコン制御の対象機器である電子機器本体1に電源を投入して、起動させても良いと考えられるからである。
電子機器本体1に電源オンのリモコン信号を送った後は、制御部20は、ユーザによるキー操作部22の操作キーの操作を待つことになる。
キー操作部22は、図1に示すように、複数個の操作キー221,222,・・・,22n(nは、2以上の整数)を備える。それら複数個の操作キーは、例えば図2の例のように、リモコン送信機2の筐体上に配列される。
そして、この実施形態では、図1に示すように、操作キー221,222,・・・,22nのそれぞれは、キー押下検出部22Aと、タッチセンサ部22Bとを備える。
キー押下検出部22Aは、ユーザにより操作キー221,222,・・・,22nのそれぞれが押下操作されて押し込まれた状態変移を検出する構成要素の例である。キー押下検出部22Aは、ユーザにより操作キー221,222,・・・,22nのそれぞれが押下操作されて押し込まれた状態変移をスイッチ手段などにより検出する。そして、キー押下検出部22Aは、前記押下操作を検出出力したときに、そのことを示す検出出力を出力する。
また、タッチセンサ部22Bは、ユーザにより操作キー221,222,・・・,22nのそれぞれが触れられたことを検出する構成要素の例である。タッチセンサ部22Bは、ユーザにより操作キー221,222,・・・,22nのそれぞれが触れられたことを検出したときに、そのことを示す検出出力を出力する。そして、タッチセンサ部22Bは、触れられたことの検出出力をシステムバス21に送出する。
この実施形態の操作キー221,222,・・・,22nのそれぞれは、例えば図3(図3は、操作キー221のみを図示)に示すように、押下操作用つまみ部26の上に、タッチセンサ素子27が貼付されて構成される。
従来の押下操作キーの場合には、押下操作されたか否かの2状態を取るものに対して、この実施形態の操作キー221,222,・・・,22nのそれぞれは、図3に示すような3状態を取る。図3は、複数の操作キー221,222,・・・,22nのうちの、操作キー221の場合を代表して示している。
すなわち、図3(A)は、操作キー221には、ユーザは触れておらず、したがって、押下操作もされていない無操作状態を示している。この無操作状態では、タッチセンサ部22Bの検出出力DBは、当該操作キー221が触れられていないことを示す「OFF」となり、また、キー押下検出部22Aの検出出力DAは、当該操作キー221が押下されていないことを示す「OFF」となる。
図3(B)は、操作キー221に対して、ユーザは触れているが押下操作はしていない接触状態を示している。この接触状態では、タッチセンサ部22Bの検出出力DBは、当該操作キー221が触れられていることを示す「ON」となるが、キー押下検出部22Aの検出出力DAは、当該操作キー221が押下されていないことを示す「OFF」のままとなる。
図3(C)は、操作キー221が、ユーザにより押下操作されて押し込まれている押下状態を示している。この押下状態では、タッチセンサ部22Bの検出出力DBが、当該操作キー221が触れられていることを示す「ON」となると共に、キー押下検出部22Aの検出出力DAは、当該操作キー221が押下されていることを示す「ON」となる。
制御部20は、操作キーの状態が、図3(A)の無操作状態から、図3(B)の接触状態に変移したとき、そのことを、当該操作キーについての検出出力DAおよびDBから判別する。そして、制御部20は、操作キーが触れられていることを示す情報と、触れられている操作キーが何であるかを示す情報とを含むリモコン信号を生成し、そのリモコン信号を、リモコン信号送信部24を通じて電子機器本体1に送信する。
また、制御部20は、操作キーの状態が、図3(B)の接触状態から、図3(C)の押下状態に変移したとき、そのことを、当該操作キーについての検出出力DAおよびDBから判別する。そして、制御部20は、操作キーが押下されていることを示す情報と、押下されている操作キーが何であるかを示す情報とを含むリモコン信号を生成し、そのリモコン信号を、リモコン信号送信部24を通じて電子機器本体1に送信する。
なお、図3(A)の無操作状態の操作キーに関しては、リモコン送信機2は、リモコン信号を送信することはない。操作キーの状態が、図3(A)の無操作状態から、図3(B)の接触状態に変移したとき、また、図3(B)の接触状態から、図3(C)の押下状態に変移したとき、それに対応したリモコン信号が、リモコン送信機2から電子機器本体1に送信される。
[リモコン送信機2の機能ブロック図]
図4は、上述したリモコン送信機2の制御部20が実行する処理を中心に考えた場合の、リモコン送信機2の機能ブロック図を示すものである。
図4に示すように、制御部20は、各操作キー221,222,・・・,22nのそれぞれに対応して、操作キーが図3に示した3状態のうちのどの状態にあるかを検出する機能部221P,222P,・・・,22nPを備える。また、制御部20は、接触中キー検出手段204と、押下キー検出手段205と、準備リモコン信号生成手段206と、実行リモコン信号生成手段207とを備える。リモコン信号送信手段208は、リモコン信号送信部24で構成される。
各機能部221P,222P,・・・,22nPのそれぞれは、キー接触検出手段201と、キー押下検出手段202と、キー状態判定手段203からなる。
キー接触検出手段201は、各操作キー221,222,・・・,22nのタッチセンサ部22Bと、制御部20でのソフトウエア処理とからなるもので、それぞれの操作キーにユーザが触れているか否かを検出する。キー接触検出手段201は、検出対象の操作キーにユーザが触れていることを検出したときに、そのことを示す検出出力を、キー状態判定手段203に出力する。
キー押下検出手段202は、各操作キー221,222,・・・,22nのキー押下検出部22Aと、制御部20でのソフトウエア処理とからなるもので、それぞれの操作キーがユーザにより押下されているか否かを検出する。キー押下検出手段202は、検出対象の操作キーが押下されたことを検出したときに、そのことを示す検出出力を、キー状態判定手段203に出力する。
キー状態判定手段203は、キー接触検出手段201からの検出出力と、キー押下検出手段からの検出出力とから、操作キーが、図3に示した3状態のいずれの状態であるかを判定し、その状態判定結果を出力する。このキー状態判定手段203からの状態判定結果は、各機能部221P,222P,・・・,22nPの出力とされる。
各機能部221P,222P,・・・,22nPの出力、つまり、それぞれの操作キーの状態判定結果は、接触中キー検出手段204と、押下キー検出手段205とに供給される。この実施形態では、キー状態判定手段203、接触中キー検出手段204および押下キー検出手段205は、制御部20でのソフトウエア処理として構成される。
接触中キー検出手段204は、各機能部221P,222P,・・・,22nPのそれぞれからの操作キーの状態判定結果を監視し、ユーザに触れられている操作キーがあれば、それを検出する。この接触中キー検出手段204は、請求項1の第1の検出手段に対応する。
そして、接触中キー検出手段204は、触れられている操作キーを検出すると、その触れられている操作キーを識別するための情報と、触れられていることを示す情報とを含む接触中キー検出出力信号を、準備リモコン信号生成手段206に供給する。
準備リモコン信号生成手段206は、接触中キー検出手段204から、接触中キー検出出力信号が出力されたとき、準備リモコン信号を生成する。この準備リモコン信号は、触れられている操作キーが押下されたときに、電子機器本体1において当該操作キーに対応して実行される処理を即座に実行することができるように、実行準備状態にするように指示する制御信号である。
この準備リモコン信号には、接触中キー検出出力信号中の、触れられている操作キーを識別するための情報と、当該操作キーがユーザにより触れられていることを示す情報とが含れる。実行準備状態およびその制御の詳細については、後述する。
準備リモコン信号生成手段206は、この準備リモコン信号を生成すると、当該準備リモコン信号を、リモコン信号送信手段208を通じて、電子機器本体1に送信するようにする。
以上のことから、ユーザによりいずれかの操作キー22i(iはn以下の任意の自然数)が触れられると、当該触れられた操作キー22iの機能部22iPのキー接触検出手段201で、当該キー接触が検出される。そして、当該機能部22iPのキー状態判定手段203は、操作キー22iがユーザに触られたことを示す状態判定結果を出力する。
接触中キー検出部204は、この状態判定結果を受けて、触れられている操作キーを検出して、接触中キー検出出力信号を準備リモコン信号生成手段206に伝達する。準備リモコン信号生成手段206は、接触中キー検出部204からの接触中キー検出出力信号に基づいて、準備リモコン信号を生成し、リモコン信号送信手段208を通じて、電子機器本体1に送信する。
次に、押下キー判定手段205は、各機能部221P,222P,・・・,22nPのそれぞれからの操作キーの状態判定結果を監視し、ユーザにより押下操作された操作キーがあれば、それを検出する。この押下キー検出手段205は、請求項1の第2の検出手段に対応する。
そして、押下キー検出手段205は、押下操作された操作キーを検出すると、その押下操作された操作キーを識別するための情報と、押下操作されたことを示す情報とを含む押下キー検出出力信号を、実行リモコン信号生成手段207に供給する。
実行リモコン信号生成手段207は、押下キー検出手段205から、押下キー検出出力信号が出力されたとき、実行リモコン信号を生成する。この実行リモコン信号は、電子機器本体1において、当該押下された操作キーに対応する処理の実行を指示する制御信号である。この実行リモコン信号には、押下キー検出出力信号中の、押下操作された操作キーを識別するための情報と、当該操作キーがユーザにより押下されたことを示す情報とが含まれる。
実行リモコン信号生成手段207は、この実行リモコン信号を生成すると、当該実行リモコン信号を、リモコン信号送信手段208を通じて、電子機器本体1に送信するようにする。
以上のことから、ユーザによりいずれかの操作キー22i(iはn以下の任意の自然数)が押下操作されると、当該押下操作された操作キー22iの機能部22iPのキー押下検出手段202で、当該キー押下が検出される。そして、当該機能部22iPのキー状態判定手段203は、操作キー22iがユーザに押下操作されたことを示す状態判定結果を出力する。
押下キー検出部205は、この状態判定結果を受けて、押下操作された操作キーを検出して、押下キー検出出力信号を実行リモコン信号生成手段207に伝達する。実行リモコン信号生成手段207は、押下キー検出部205からの押下キー検出出力信号に基づいて、実行リモコン信号を生成し、リモコン信号送信手段208を通じて、電子機器本体1に送信する。
[電子機器本体1の機能ブロック図]
図5は、電子機器本体1において、上述したリモコン送信機2からのリモコン信号を受信した電子機器本体1におけるリモコン信号の受信および制御処理の機能ブロック図を示すものである。この図5の機能ブロック図は、電子機器本体1の制御部10が実行する処理を中心に考えた場合のものである。
図5において、リモコン信号受信手段101は、リモコン信号受信部15で構成されるものである。そして、操作キー認識手段102、キー操作状態認識手段103、応答制御判定手段104、処理実行制御信号発生手段105、実行準備制御信号発生手段106のそれぞれは、制御部10がソフトウエア処理として実行する機能手段である。また、処理説明表示信号発生手段108およびOSD(On Screen Display;オンスクリーンディスプレイ)表示制御手段109も、制御部10がソフトウエア処理として実行する機能手段である。
また、被制御部107は、電子機器本体1におけるラジオ受信機部12、CDプレーヤ部13、記録再生部14などからなるハードウエアモジュール1071と、制御部10が、ソフトウエア処理として実行するソフトウエアモジュール1072とを含む。
リモコン信号受信手段101は、リモコン送信機2からのリモコン信号を受信すると、当該受信したリモコン信号を、操作キー認識手段102およびキー操作状態認識手段103に供給する。ここで、リモコン信号受信手段101が受信するリモコン信号には、準備リモコン信号と、実行リモコン信号との2種類があることは、上述した通りである。
操作キー認識手段102は、準備リモコン信号および実行リモコン信号に含まれる操作キーを識別するための情報から、触れられている操作キーや押下された操作キーがいずれの操作キーであるかを判断して認識する。操作キー認識手段102は、その判断認識結果を、応答制御判定手段104に供給する。
また、キー操作状態認識手段103は、受信したリモコン信号中に、操作キーが触れられていることを示す情報が含まれている場合には、当該受信したリモコン信号は、準備リモコン信号であると認識する。また、キー操作状態認識手段103は、受信したリモコン信号中に、操作キーが押下されていることを示す情報が含まれている場合には、当該受信したリモコン信号は、実行リモコン信号であると認識する。キー操作状態認識手段103は、受信したリモコン信号が、準備リモコン信号であるか、実行リモコン信号であるかの認識結果を、応答制御判定手段104に供給する。
応答制御判定手段104は、キー操作状態認識手段103の認識結果を受けて、受信したリモコン信号が準備リモコン信号であると判別したときには、実行準備制御信号発生手段105に、触れられた操作キーに対応する制御信号を発生するように指示する。この指示には、触れられた操作キーを示す情報が含まれる。
実行準備制御信号発生手段105は、応答制御判定手段104からの指示に応じて、触れられている操作キーに対応する実行準備制御信号を生成する。そして、実行準備制御信号発生手段105は、生成した実行準備制御信号を、被制御部107に供給して、触れられている操作キーに対応する処理に関与するハードウエアモジュール108および/またはソフトウエアモジュールを実行準備状態に制御する。
ここで、実行準備制御とは、触れられている操作キーの押下操作により実行される処理動作が、実際に当該操作キーが押下されたときに遅滞なく即座に行なわれるようにするための制御処理である。この実行準備制御については、後で詳述する。
応答制御判定手段104は、受信したリモコン信号が準備リモコン信号であると判別したときには、また、処理説明表示信号発生手段108に、触れられた操作キーが押下されたときに実行する処理動作を説明する表示信号を発生するように指示する。この指示には、触れられた操作キーを示す情報が含まれる。
処理説明表示信号発生手段108は、各操作キーを示す情報に対応して、当該触れられた操作キーが押下されたときに実行する処理動作の説明表示情報が記憶される記憶部(図示を省略)を備える。この説明表示情報は、この実施形態では、触れられた操作キーが押下されたときに実行する処理動作をテキスト文字で説明する説明メッセージからなる表示情報である。なお、操作キーが押下されたときに実行する処理動作を説明する表示を、この明細書では、処理説明表示という。
処理説明表示信号発生手段108は、応答制御判定手段104からの指示に含まれる触れられた操作キーを示す情報に対応する前記説明表示情報を、前記記憶部から読み出す。そして、処理説明表示信号発生手段108は、読み出した説明表示情報を、OSD表示制御手段109に供給する。OSD表示制御手段109は、説明表示情報に基づく処理説明表示文字列を含む処理説明表示文を、ディスプレイ100の画面に表示するように制御する。
したがって、ユーザは、操作キーの表面に触れることにより、当該触れられた操作キーが押下されたときに実行される処理動作(処理機能)を、その処理説明表示文から認識することができる。つまり、実際に操作キーを押下する前に、その操作キーの押下により実行される処理動作を確認することができる。
したがって、処理説明表示文を見ることで、操作キーの誤操作を防止することができる。また、処理説明表示文から、その操作キーを押下操作したときの処理動作がどの様なものであるかを認識することができる。
操作キーの近傍にも、その操作キーの名前や実行される処理機能などが、印刷表示されることが一般に行なわれているが、そのためのスペースは小さく、どの様な処理動作を行なう操作キーであるかが判り辛いことがあった。これに対して、処理説明表示文は、表示画面に表示されるものであり、比較的長い説明文を表示可能であり、ユーザは、その操作キーを押下操作したときの処理動作がどの様なものであるかを確実に認識することができる。
応答制御判定手段104は、また、キー操作状態認識手段103の認識結果から、受信したリモコン信号が実行リモコン信号であると判別したときには、処理実行制御信号発生手段106に、押下された操作キーに対応する制御信号を発生するように指示する。
処理実行制御信号発生手段106は、応答制御判定手段104からの指示に応じて、押下された操作キーに対応する処理実行制御信号を生成する。そして、処理実行制御信号発生手段105は、生成した処理実行制御信号を被制御部107に供給する。被制御部107では、この処理実行制御信号に従い、押下された操作キーに対応する処理に関与するハードウエアモジュール1071および/またはソフトウエアモジュール1072が起動実行され、対応する処理が実行される。
ここで、この実施形態では、被制御部107では、当該処理実行制御信号を受ける前に、実行準備制御信号を受けていたときには、押下された操作キーに対応する処理の実行準備が整っているので、当該押下された操作キーに対応する処理は迅速に実行される。
[実行準備制御について]
(1)ハードウエアモジュールについての実行準備制御
前述したように、この実施形態では、ラジオ受信機部12、CDプレーヤ部13、記録再生部14は、ハードウエアモジュールとして構成されている。そして、制御部10は、システムバス11を通じて制御信号を供給することで、ラジオ受信機部12、CDプレーヤ部13、記録再生部14の各部への電源電圧の供給制御やスタンバイ状態と起動状態(実行状態)との切り替え制御等ができるように構成されている。
一方、リモコン送信機2のキー操作部22の各操作キー221,222,・・・,22nは、そのキー押下操作が、いずれか1つのハードウエアモジュールの制御に関係する場合と、全てのハードウエアモジュールの制御に関係する場合がある。また、ラジオ放送の記録メディアへの記録時やCDから記録メディアへのダビング記録などの場合のように、押下キー操作が複数のハードウエアモジュールの制御に関係する場合もある。
ハードウエアモジュールについての実行準備制御は、前述したように、触れられている操作キーの押下操作により実行される処理が、実際に当該操作キーが押下されたときに遅滞なく即座に行なわれるようにするための制御処理である。この実施形態では、その操作キーの押下操作により実行される処理の際に制御されるハードウエアモジュールを、予めスタンバイ状態から電源投入して起動可能状態に移行させておく処理を、一例として挙げる。
例えば、ラジオ受信モードのときに、リモコン送信機2で、CDの再生キーが触れられたときには、リモコン送信機2からは、その準備リモコン信号が電子機器本体1に送られる。この準備リモコン信号を受けた電子機器本体1は、CDの装填を確認した後、CDプレーヤ部13をスタンバイ状態から起動状態に制御しておく。
また、ラジオ受信モードのときに、リモコン送信機2で、CDのダビング記録の指示キーが触れられたときには、リモコン送信機2からは、その準備リモコン信号が電子機器本体1に送られる。この準備リモコン信号を受けた電子機器本体1は、CDの装填を確認した後、CDプレーヤ部13および記録再生部14をスタンバイ状態から起動状態に制御しておく。
なお、電子機器本体1が、準備リモコン信号により指示される制御状態に既になっている場合には、準備リモコン信号が、重ねて出力されても問題はない。また、電子機器本体1の制御部10は、既に、当該時点でその指示制御状態になっている制御状態を指示するリモコン信号は無視するように処理しても良い。このことは、実行リモコン信号についても同様である。
(2)ソフトウエアモジュールについての実行準備制御
ソフトウエアモジュールについての実行準備制御については、この明細書では、次の2つを例として説明する。実行準備制御処理の1つは、触れられている操作キーが押下されたときに実行するプログラムアプリケーションをキャッシュメモリに読み込んでおくことである。
また、実行準備制御処理の他の1つは、複数のプロセスからなるプログラムアプリケーションにおいて、触れられている操作キーが押下されたときに実行されるプロセスの優先順位を高くすることである。
以下、上記の2つの実行準備制御処理について説明する。
(2−1)事前読み込み処理
一般に、ソフトウエア処理は、図6に示すように、OS(Operating System)300の上で、システムをコントロールするプログラムが動くと共に、実行アプリケーションプログラムAPLが動く構造となっている。システムをコントロールするプログラムは、所定のメモリエリア301に書き込まれている。
そして、実行アプリケーションプログラム(図ではアプリケーションプログラムはAPLと記述)は、キャッシュメモリの実行アプリケーションプログラムの記憶エリア302に書き込まれる。実行アプリケーションプログラムは、通常は、メインメモリ303やハードディスク304に記憶されており、プログラムの実行に先立ち、メインメモリ303やハードディスク304から、キャッシュメモリの記憶エリア302に書き込まれる。
したがって、これから実行しようとするアプリケーションプログラムが、キャッシュメモリの記憶エリア302に存在していないときには、メインメモリ303やハードディスク304から記憶エリア302へ読み込む必要があり、起動までに遅延が発生する。特に、ハードディスク304からキャッシュメモリの記憶エリア302への転送の際には、遅延が大きくなることが多い。
そこで、この実施形態では、キャッシュメモリに、触れられた操作キーが押下されたときに実行すべきアプリケーションプログラム(以下、これを準備アプリケーションプログラムという)を予め書き込む記憶エリア305を設ける。
そして、操作キーがユーザにより触れられたときに、当該操作キーが押下されたときに実行されるアプリケーションプログラムを、準備アプリケーションプログラムとして、記憶エリア305に書き込むようにする。実際に、ユーザにより触れられた操作キーが押下されたときには、その準備アプリケーションプログラムを記憶エリア302に移して、実行アプリケーションプログラムとし、処理を開始するようにする。あるいは、記憶エリア305のアプリケーションプログラムを実行プログラムアプリケーションとし、記憶エリア302を、準備アプリケーションプログラムを書き込むエリアに切り替えるようにしても良い。
以上のように構成することにより、この準備アプリケーションプログラムの記憶エリア305に記憶されたアプリケーションプログラムは、触れられた操作キーが押下操作されたときに、即座に実行に移すことができる。
(2−2)プロセスプログラムの優先順位
図7(A)に示すように、実行アプリケーションプログラムは、一般に、複数個の処理プロセスP1,P2,・・・,Pm(mは2以上の整数)を備える。そして、一般的に、それら複数個の処理プロセスP1,P2,・・・,Pmには、予め、固定的に優先順位が付与されている。このため、優先順位が低い処理プロセスを次に実行する場合には、その起動に遅延が生じることがある。
そこで、この実施形態では、複数個の処理プロセスP1,P2,・・・,Pmについては、初期的には、例えば図7(B)に示すように優先順位を付与しておくが、その優先順位は変更可能にしてしておく。そして、操作キーがユーザにより触れられたときに、当該操作キーが押下されたときに実行される処理プロセスの優先順位を、図7(C)に示すように、高く変更するようにする。
図7(B),(C)の例では、初期的には優先順位が低かったリピート再生のための処理プロセスが、当該リピート再生を指示する操作キーがユーザにより触れられたため、その優先順位が高順位に変更されたことを示している。
なお、以上説明したハードウエアモジュールおよびソフトウエアモジュールについての実行準備制御は、それぞれ一例であり、実行準備制御の趣旨に沿う制御処理であれば、どの様な処理であっても良い。
[操作キーが触れられたときの処理説明表示の例]
この第1の実施形態におけるリモコン送信機2の複数の操作キーの具体例と共に、それらの操作キーが触れられたときの処理説明表示について説明する。操作キーが触れられたときにディスプレイに表示される処理説明表示は、当該操作キーが押下されたときに実行される処理動作(または処理機能)の内容の説明である。
図2に示したリモコン送信機2の各操作キーは、前述の図1の操作キー221〜22nのいずれかに相当するものであるが、説明の都合上、図2では、各操作キーに、番号22と英記号とからなる参照符号を付与することとする。
操作キー22RDは、これが押下されたときに、電子機器本体1がラジオ受信モードに切り換えられるもので、この例では、ラジオキーと称する。このラジオキー22RDが触れられたときに対しては、「ラジオ放送を受信するモードにします。」という処理説明表示が記憶されている。
操作キー22CDは、これが押下されたときに、電子機器本体1がCD再生モードに切り換えられるもので、この例では、CDキーと称する。このCDキー22RDが触れられたときに対しては、「CDを再生するモードにします。」という処理説明表示が記憶されている。
また、操作キー22HDは、これが押下されたときに、電子機器本体1が記録再生部14の再生モードに切り換えられるもので、この例では、HDキーと称する。このHDキー22HDが触れられたときに対しては、「ハードディスクから再生するモードにします。」という処理説明表示が記憶されている。
また、操作キー22MNは、メニューキーで、これが押下されたときに、電子機器本体1は、ディスプレイ100の表示画面に設定入力することができる項目のメニュー一覧を表示する。ユーザは、当該メニュー一覧から、設定する項目を選択して、当該選択した設定項目の入力をすることができる。
このメニューキー22MNが触れられたときに対しては、「設定項目メニュー一覧を表示します。」という処理説明表示が記憶されている。
また、操作キー22VRは、音量をアップダウンするためのシーソー型の操作キーで、この例では、音量キーと称する。この音量キー22VRの音量アップ側(+)が押下されると、スピーカ19から放音される音量が大きくなり、音量ダウン側(−)が押下されると、スピーカ19から放音される音量が小さくなる。
そして、この音量きー22VRの音量アップ側(+)が触れられたときに対しては、「音量を大きくします。」という処理説明表示が記憶され、また、音量ダウン側(−)が触れられたときには、「音量を小さくします。」という処理説明表示が記憶される。
以上のような操作キーは、それが押下されたときに実行される処理動作は、電子機器本体1がいずれのモードになっていても、1つに定まるものである。このような操作キーの場合には、当該操作キーが押下されたときに実行される処理動作は1つであるので、処理説明表示情報も1つでよい。つまり、1つの操作キーに対応して処理説明表示信号発生手段108が備える記憶部に記憶される処理説明表示情報は、1つでよい。
しかし、操作キーが押下されたときに実行される処理動作が、そのときの電子機器の動作状態(モード)により変わるように処理動作が割り付けられる操作キーもある。これは、操作キーを、異なる複数のモードのそれぞれの処理動作に応じて1対1に設けると、操作キーの数が多くなり、操作キーが設けられるスペースが限られているため、操作キーが非常に小さいものとなって、操作しづらくなるのを回避するためである。
特に、この第1の実施形態の電子機器は、複数の電子機器を備える複合電子機器の構成である。この種の複合電子機器用のリモコン送信機において、操作キーを、複数の電子機器の機能のそれぞれに対して別々に設けると、当該操作キーが設けられるスペースが限られているため、操作キーが非常に小さいものとなってしまう。
そこで、この第1の実施形態では、操作キーは、上述した複数のモードにおいて、兼用可能なものは兼用するようにしている。
例えば、操作キー22UDは、アップ方向/ダウン方向を指示するシーソーキーで、この例では、アップダウンキーと称する。このアップダウンキー22UDは、ラジオ受信モードにおいては、アップ方向側(UP)が押下されると、受信する放送局が、予めプリセットされている放送局の中の、受信中の放送局よりも周波数の高い放送局に変更される。また、ダウン方向(DW)が押下されると、受信中の放送局よりも周波数の低い放送局に変更される。
また、アップダウンキー22UDは、CD再生モードにおいては、アップ方向側(UP)が押下されると、再生する曲が次の曲にジャンプされ、ダウン方向(DW)が押下されると、再生する曲が一つ前の曲に戻されるようにされている。記録再生部14の再生モードにおいても同様とされる。
そのため、アップダウンキー22UDが触れられたときに対しては、当該触れられたときの電子機器本体のモードがラジオ受信モードの場合と、CD再生モード/記録再生部14の再生モードとで、異なる処理説明表示が記憶される。
すなわち、アップダウンキー22UDのアップ方向側(UP)が触れられたときであって、ラジオ受信モードであるときに対しては、「受信する放送局を周波数の高い方に変更します」という処理説明表示が記憶される。また、アップダウンキー22UDのアップ方向側(UP)が触れられたときであって、CD再生モード/記録再生部14の再生モードであるときに対しては、「次の曲にジャンプします」という処理説明表示が記憶される。
また、アップダウンキー22UDのダウン方向側(DW)が触れられたときであって、ラジオ受信モードであるときに対しては、「受信する放送局を周波数の低い方に変更します」という処理説明表示が記憶される。また、アップダウンキー22UDのダウン方向側(DW)が触れられたときであって、CD再生モード/記録再生部14の再生モードであるときに対しては、「1つ前の曲に戻ります」という処理説明表示が記憶される。
また、操作キーの中には、あるモードでのみ有効で、他のモードでは無効である場合もある。
例えば、操作キーRECは、記録再生部14の記録メディアへの記録を指示する記録キーである。この実施形態では、この記録キーRECは、ラジオ受信モードにおいて、受信中の放送信号をハードディスクに記録するときにのみ有効となる。この記録キーRECが押下されると、受信中の放送信号が当該押下時点からハードディスクに記録される。
そして、この実施形態では、CDに記録されている音楽コンテンツをハードディスクに複製記録するときには、ダビングキー22DBを用いるように構成されている。すなわち、CD再生モードのときにおいて、このダビングキー22DBが押下されると、CDに記録されている全ての音楽コンテンツが、最初からハードディスクに複製記録される。
以上のことから、この実施形態では、記録キーRECが触れられたときであって、ラジオ受信モードであるときに対しては、図8(A)に示すように、「ラジオ放送を録音します」という処理説明表示が記憶される。また、記録キーRECが触れられたときであって、CD再生モードであるときに対しては、図8(B)に示すように、「無効です。CDの録音をするときは、ダビングキー(CD→HDD)を押してください。」という処理説明表示が記憶される。
操作キー22PBは、CD再生モードおよびハードディスクからの再生モードにおいて、当該操作キー22PBが押下されると,CDやハードディスクからの音楽コンテンツの再生を開始するようにされている再生開始キーである。ハードディスクからの再生モードを、以下、HDD再生モードという。
再生開始キー22PBは、CD再生モードとHDD再生モードとで兼用されている。そして、この実施形態では、ラジオ受信モードでは、再生開始キー22PBは、無効な操作キーとされている。
そこで、この実施形態では、再生開始キー22PBが触れられたときであって、CD再生モードであるときに対しては、「CDの再生を開始します。」という処理説明表示が記憶される。また、再生開始キー22PBが触れられたときであって、HDD再生モードであるときに対しては、「ハードディスクからの再生を開始します。」という処理説明表示が記憶される。さらに、再生開始キー22PBが触れられたときであって、ラジオ受信モードであるときに対しては、「無効です。」という処理説明表示が記憶される。
以上のように、各操作キーに対しては、当該操作キーに触れらたときの処理説明表示の情報が、それぞれの操作キーに割り付けられた処理機能に応じて、電子機器本体1の制御部10が備える記憶部に記憶される。
なお、操作キー22CSは、上下左右の方向キーおよび決定キーを含む十字複合キーであり、これは、設定項目のメニュー一覧から、設定項目を選択する場合などに用いられる。
[処理説明表示の表示設定]
この実施形態では、ユーザは、操作キーが触れられたときの処理説明表示を実行するか否かを設定することができるように構成されている。また、このユーザ設定には、処理説明表示を大きな表示フォントで観やすい表示をするかどうか、小さな表示フォントでよいか、また、表示を控えめにするか、などの設定項目も含まれている。
すなわち、前述したように、ユーザがメニューキー22MNを押下すると、この実施形態の電子機器本体1の制御部10は、設定項目メニュー一覧をディスプレイ100の表示画面100Dに表示する。この設定項目メニュー一覧の中から、処理説明表示のユーザ設定の項目が選択されると、以下に説明するようにして、処理説明表示のユーザ設定が実行される。
図9は、この処理説明表示のユーザ設定の処理動作を説明するためのフローチャートである。このフローチャートの各ステップの処理は、電子機器本体1の制御部10が、リモコン送信機2からのリモコン信号をリモコン信号受信部15を通じて受け、当該リモコン信号を解析して実行する。
先ず、制御部10は、設定項目メニュー一覧がディスプレイ100の表示画面100Dに表示されている状態において、処理説明表示についてのユーザ設定の項目が選択されたか否か判別する(ステップS1)。このステップS1で、処理説明表示についてのユーザ設定の項目が選択されてはいないと判別したときには、制御部10は、ユーザに選択される他の設定項目についての処理を実行する(ステップS2)。
ステップS1で、処理説明表示についてのユーザ設定の項目が選択されたと判別したときには、制御部10は、処理説明表示のユーザ設定画面を、ディスプレイ100の表示画面100Dに表示する(ステップS3)。
そして、先ず最初の設定項目であるところの、操作キーが触れられたときに処理説明表示を表示する(表示ON)か、あるいは、処理説明表示を表示しない(表示OFF)かについてのユーザの設定入力を判別する(ステップS4)。
このステップS4で、ユーザによる設定入力が、表示ONであると判別されたときには、制御部10は、電子機器本体1における処理説明表示についての設定として、操作キーが触れられたときに処理説明表示を表示する状態に設定する(ステップS5)。
次に、制御部10は、ディスプレイ100の表示画面100Dに、処理説明表示の表示フォントの大きさをユーザに設定させるためのユーザ設定画面を表示して、当該表示フォントの大、小についての設定入力を受け付け、登録する(ステップS6)。
次に、制御部10は、ディスプレイ100の表示画面100Dに、処理説明表示の表示を控えめにするか、または、強調して表示するかを、ユーザに設定させるためのユーザ設定画面を表示して、その設定入力を受け付け、登録する(ステップS7)。
次に、制御部10は、ディスプレイ100の表示画面100Dに、処理説明表示に関するその他の設定項目を促す画面を表示して、その設定入力を受け付ける(ステップS8)。
そして、制御部10は、全ての設定入力が終了したというユーザ入力を受けたか否か判別し(ステップS9)、全ての設定入力が終了したというユーザ入力を受けていないと判別したときには、ステップS8に戻り、未設定の項目についての設定を行う。
また、ステップS9で、全ての設定入力が終了したというユーザ入力を受けたと判別したときには、制御部10は、この図9の処理ルーチンを終了する。
また、ステップS4で、ユーザによる設定入力が、表示OFFであると判別したときには、制御部10は、電子機器本体1における処理説明表示についての設定として、操作キーが触れられても処理説明表示は非表示とする状態に設定にする(ステップS10)。そして、このステップS10の次には、ステップS9に進み、前述したステップS9の処理を実行する。
[リモコン送信機2の処理動作]
次に、以上説明したリモコン送信機2における制御部20が主として実行する処理の流れを、図10および図11のフローチャートを参照しながら説明する。この図10および図11の各ステップの処理は、制御部20が、そのためのアプリケーションプログラムにしたがって実行するものである。
先ず、制御部20は、筐体タッチセンサ部23の検知出力を監視して、リモコン送信機2の筐体が触れられたか否か判別し(ステップS101)、触れられていないと判別したときには、ステップS101に戻る。
ステップS101で、リモコン送信機2の筐体が触れられたと判別したときには、制御部20は、リモコン送信機2の各部の全てに電源を投入して、当該リモコン送信機2を立ち上げる(ステップS102)。次に、制御部20は、電子機器本体1に対して、電源オンを指示する実行リモコン信号を送出する(ステップS103)。
次に、制御部20は、リモコン送信機2の各操作キーのタッチセンサ部22Bの検出出力を監視し(ステップS104)、操作キーが触れられたか否か判別する(ステップS105)。このステップS105で、操作キーは、触れられていないと判別したときには、制御部20は、ステップS104に戻り、各操作キーのタッチセンサ部22Bの検出出力の監視を継続する。
また、ステップS105で、操作キーが触れられたと判別したときには、制御部20は、触れられた操作キーが何であるか判定し(ステップS106)、触れられた操作キーに対応する準備リモコン信号を生成する(ステップS107)。そして、制御部20は、生成した準備リモコン信号を、電子機器本体1に送信する(ステップS108)。
その後、制御部20は、操作キーが押下されたか否か判別し(図9のステップS111)、押下されていないと判別したときには、新たに別の操作キーが触れられたか否か判別する(ステップS112)。このステップS112で、別の操作キーには触れられていないと判別したときには、制御部20は、ステップSに戻る。また、ステップS112で、別の操作キーに触れられたと判別したときには、制御部20は、ステップS106に戻り、当該別の操作キーに触れたことに基づく準備リモコン信号の送出処理を行う。
ステップS111で、操作キーが押下されたと判別したときには、制御部20は、押下された操作キーが何であるか判定し(ステップS113)、押下された操作キーに対応する実行リモコン信号を生成する(ステップS114)。そして、制御部20は、生成した実行リモコン信号を、電子機器本体1に送信する(ステップS115)。
次に、制御部20は、筐体タッチセンサ部23の検知出力を監視して、リモコン送信機2の筐体が触れられなくなったか否か判別し(ステップS116)、未だ触れられていると判別したときには、ステップS104に戻る。また、リモコン送信機2の筐体が触れられなくなったと判別したときには、制御部20は、リモコン送信機2の各部のうちの必要最小限の部位にのみ、電源電圧を供給するスタンバイ状態にする(ステップS117)。そして、ステップS101に戻り、このステップS101以降の処理を繰り返す。
[電子機器本体1におけるリモコン受信制御動作]
次に、上述のようにしてリモコン送信機から送出されたリモコン信号(準備リモコン信号と実行リモコン信号)を受信したときに、制御部10が主として実行する処理の流れを、図12および図13のフローチャートを参照しながら説明する。この図12および図13の各ステップの処理は、制御部10が、そのためのアプリケーションプログラムにしたがって実行するものである。
先ず、制御部10は、リモコン信号受信部15の出力を監視して、リモコン信号の到来を待つ(ステップS121)。ステップS121で、リモコン信号を受信したと判別したときには、制御部10は、リモコン信号は、電源オンを指示する実行リモコン信号であるか否か判別する(ステップS122)。
ステップS122で、電源オンを指示する実行リモコン信号であると判別したときには、制御部10は、この例では、既に電子機器本体1は電源オンの状態であるか否か判別する(ステップS123)。そして、ステップS123で、既に電源オンであると判別したときには、制御部10は、その電源オンを指示する実行リモコン信号は無視して破棄し(ステップS125)、ステップS121に戻る。
また、ステップS123で、電子機器本体1の電源は、未だオンではないと判別したときには、制御部10は、電子機器本体1の電源部17を制御して、電子機器本体1の電源をオンの状態にする(ステップS124)。このとき、電子機器本体1の制御部10は、前回の電源オフの際のモードを記憶しており、電源オンのときには、前回電源オフとされたときのモードの状態にされる。つまり、前回電源オフとされたときのモードにおいて、必要なハードウエアモジュールに電源電圧が供給され、当該モードにおいては、不要なハードウエアモジュールはスタンバイ状態に制御される。
制御部10は、このステップS124の後は、ステップS121に戻る。
ステップS122で、受信したリモコン信号は、電源オンを指示する実行リモコン信号ではないと判別したときには、制御部10は、受信したリモコン信号は、操作キーが触れられたことにことによる準備リモコン信号であるか否か判別する(ステップS131)。
ステップS131で、準備リモコン信号であると判別したときには、制御部10は、触れられた操作キーが、どのキーであるかを、当該準備リモコン信号に含まれる操作キーを識別するための情報から認識する(ステップS132)。
次に、制御部10は、認識された触れられた操作キーが押下されたときに実行される処理動作(あるいは処理機能、以下同じ)を認識する(ステップS133)。そして、認識された処理動作に関係するハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアについての実行準備制御処理を行なう(ステップS134)。
次に、制御部10は、触れられた操作キーについての表示設定は、表示ONであるか、表示OFFであるかを判別する(ステップS135)。このステップS135で、触れられた操作キーについての表示設定が表示ONであると判別したときには、制御部10は、そのときの電子機器本体1の動作モードを認識する(ステップS136)。
そして、制御部10は、触れられた操作キーが押下されたときの処理動作の内容についての処理説明表示情報を、当該操作キーおよび動作モードに基づいて記憶部から読み出して、ディスプレイ100の表示画面100Dに表示する(ステップS137)。
この実施形態では、以上のように、ステップS136で、そのときの電子機器本体1の動作モードが認識され、処理説明表示情報を記憶部から読み出す際に、そのときの動作モードが参照される。これにより、前述したように、1つの操作キーに動作モードの違いに応じて異なる制御処理が割り付け定義されている場合においても、当該操作キーが押下されたときに実行される処理動作についての説明表示が正しくなされる。
なお、当該触れられた操作キーが押下されたときの処理動作が、既にその状態になっている場合、例えば、CDの再生がなされているときに、再生キー22PBが触れられた時には、「重複;既に再生中」のような処理説明表示を行なうようにしてもよい。
ステップS137の次には、制御部10は、ステップS121に戻り、次のリモコン信号の到来を待つ。
また、ステップS135で、触れられた操作キーについての表示設定が表示OFFであると判別したときには、制御部10は、処理説明表示は無しとして何もしない(ステップS138)。そして、ステップS121に戻り、次のリモコン信号の到来を待つ。
ステップS131で、受信したリモコン信号は準備リモコン信号ではないと判別したときには、制御部10は、受信したリモコン信号は、操作キーが押下されたことにことによる実行リモコン信号であるか否か判別する(ステップS139)。
ステップS139で、実行リモコン信号であると判別したときには、制御部10は、押下された操作キーが、どのキーであるかを、当該実行リモコン信号に含まれる操作キーを識別するための情報から認識する(ステップS140)。
次に、制御部10は、認識された押下された操作キーに対応して実行される制御動作を認識する(ステップS141)。そして、制御部10は、認識した制御動作に関係するハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアモジュールを用いて、当該指示された制御処理を行なう(ステップS142)。そして、制御部10は、ステップS121に戻り、次のリモコン信号の到来を待つ。
また、ステップSで、実行リモコン信号ではないと判別したときには、制御部10は、受信した信号は、リモコン信号ではないエラーとして、制御処理は何もしない(ステップS143)。そして、制御部10は、ステップS121に戻り、次のリモコン信号の到来を待つ。
<第2の実施形態>
上述した第1の実施形態の説明は、ユーザにより触れられる操作キーは、1個である場合を想定したものである。しかし、リモコン送信機2に多数個の操作キーが設けられる場合には、隣接する操作キー間に距離をとれず、押下するのは1個とすることができたとしても、触れられる操作キーは、ユーザが意図するものの近傍の複数の操作キーとなる場合がある。
上述した第1の実施形態の場合には、それら触れられた複数の全ての操作キーについて、準備リモコン信号が生成され、電子機器本体1に送信される。また、触れられている操作キーの全てについての処理説明表示がディスプレイに表示されることになる。このような構成であっても勿論よいが、その場合には、ユーザが押下を意図せずに触れている操作キーに対応する制御についても実行準備制御がなされてしまい、効率的ではない。また、不要な処理説明表示が表示されてしまい、ユーザの意図する処理動作あるいは処理機能についての説明表示が分かりにくくなる。
そこで、この第2の実施形態では、リモコン送信機2は、ユーザが複数の操作キーに触れているときには、ユーザが押下を意図する1個の操作キーを判定(推定)するようにする。そして、リモコン送信機2は、当該判定(推定)した1個の操作キーに対応する準備リモコン信号のみを生成して、送出するようにする。
例えば、ユーザがリモコン送信機2の筐体を右手で持って、図14に示すように、親指40で操作キーを操作する場合を考える。図14の例においては、押下操作前に操作キーを触る状態においては、複数個の操作キーが近接しているため、網掛けを付して示す4個の操作キー401,402,403,404に触れるような状態になっている。
通常、ユーザは、親指40の先端で操作キーを押下する。そこで、この図14の例においては、4個の操作キー401〜404のうち、特に濃い網掛けを付して示す左上端の操作キー401が、ユーザが次に押下を意図して触れている操作キーと判定することができる。
また、図15の例は、ユーザがリモコン送信機2の筐体を左手で持って、親指41で操作キーを操作する場合である。この図15においては、押下操作前に操作キーを触る状態においては、複数個の操作キーが近接しているため、網掛けを付して示す2個の操作キー411,412に触れるような状態になっている。
この場合も、ユーザは、親指41の先端で操作キーを押下することを考慮すると、2個の操作キー411,412のうち、濃い網掛けを付して示す上端の操作キー411が、ユーザが次に押下を意図して触れている操作キーと判定することができる。
なお、リモコン送信機2の筐体に触れたかどうかを検出するための筐体タッチセンサ部23を、触れた位置をも検出することができるようにすることで、ユーザの掌の位置と、親指との関係から、親指の先端側となる操作キーを検出することができる。なお、親指以外の指で操作する場合も同様に判定することが可能である。
この第2の実施形態の電子機器は、ハードウエア構成は、図1に示した第1の実施形態と全く同様である。しかし、リモコン送信機2で実行されるソフトウエア構成が第1の実施形態とは異なる。以下、第2の実施形態におけるリモコン送信機2のソフトウエア構成を説明する。なお、電子機器本体1の構成については、第1の実施形態と変わるところはない。
[第2の実施形態におけるリモコン送信機2の機能ブロック図]
図16は、第2の実施形態におけるリモコン送信機2の制御部20が実行する処理を中心に考えた場合の、リモコン送信機2の機能ブロック図を示すものである。この図16において、図4に示した第1の実施形態におけるリモコン送信機2と同一部分には、同一符号を付与してある。
この第2の実施形態では、接触中キー判定手段204と準備リモコン信号生成手段206との間に選択中キー判定手段209を設ける。接触中キー検出手段204は、触れられている操作キーを検出すると、その触れられている操作キーを識別するための情報と、触れられていることを示す情報とを含む接触中キー検出出力信号を、選択中キー判定手段209に供給する。
選択中キー判定手段209は、図14および図15を用いて説明したようにして、ユーザが触れている複数の操作キーから、ユーザが押下を意図して触れている操作キーを判定する。また、触れられている操作キーが1つであれば、選択中キー判定手段209は、当該1つの操作キーをユーザが押下を意図して触れている操作キーとして判定する。
そして、この第2の実施形態では、この選択中キー判定手段209は、判定した1つの操作キーを識別するための情報と、触れられていることを示す情報とを含む選択中キー判定出力を準備リモコン信号生成手段206に供給する。
準備リモコン信号生成手段206は、接触中キー検出手段204から、接触中キー検出出力信号が出力されたとき、準備リモコン信号を生成する。この準備リモコン信号には、接触中キー検出出力信号中の、触れられている操作キーを識別するための情報と、当該操作キーがユーザにより触れられていることを示す情報とが含れる。
準備リモコン信号生成手段206は、この準備リモコン信号を生成すると、当該準備リモコン信号を、リモコン信号送信手段208を通じて、電子機器本体1に送信するようにする。
その他の構成および処理動作は、図4を用いて説明した第1の実施形態におけるリモコン送信機2と同様である。
[第2の実施形態におけるリモコン送信機2の処理動作]
次に、第2の実施形態におけるリモコン送信機2の制御部20が主として実行する処理の流れを説明する。第2の実施形態におけるリモコン送信機2の処理動作と、図10および図11を用いて前述した第1の実施形態におけるリモコン送信機2の処理動作と比較すると、図8のみが異なる。そこで、図17に、図10と置き換わる第2の実施形態におけるリモコン送信機2の処理動作を示す。この図17に、図11の処理が繋がるものである。
この図17の各ステップの処理は、制御部20が、そのためのアプリケーションプログラムにしたがって実行するものである。
図17において、ステップS101〜ステップS105までは、第1の実施形態である。この第2の実施形態では、ステップS105で、操作キーが触れられたと判別したときには、制御部20は、触れられた操作キーが複数であるか判定する(ステップS151)。
ステップS141で、触れられた操作キーが複数であると判別したときには、制御部20は、前述したようにして、触れられている複数の操作キーの位置分布などから、ユーザが押下を意図して触れている1個の操作キーを判定する(ステップS152)。
そして、次に、制御部20は、判定された操作キーに対応する準備リモコン信号を生成する(ステップS153)。
また、ステップS151で、触れられた操作キーが複数ではないと判別したときには、制御部20は、触れられている1個の操作キーに対応する準備リモコン信号を生成する(ステップS154)。
ステップS153またはステップS154の次には、制御部20は、生成した準備リモコン信号を、電子機器本体1に送信する(ステップS108)。このステップS108の次は、図11のステップS111に進み、第1の実施形態で説明したような処理を行なう。
この第2の実施形態によれば、リモコン送信機2からのリモコン信号は、触れられた操作キーが複数個あっても、そのうちのユーザが操作するであろうと推定された操作キーについての準備リモコン信号のみが、電子機器本体1に送信される。したがって、処理説明表示も、当該推定された操作キーに対応する処理動作のみとなり、この第2の実施形態の説明の冒頭で述べたような問題は生じない。
<第3の実施形態>
上述の実施形態は、キー操作部を備えるリモコン送信機からのリモコン信号を電子機器本体が受信する電子機器の構成の場合であるが、この発明は、キー操作部を備える電子機器にも適用することができることはいうまでもない。
図18は、この第3の実施形態の電子機器5のハードウエア構成例を示す図である。
この第3の実施形態の電子機器5においては、システムバス51に対して、本体機能ブロック52と、キー操作部53と、電源部54と、ディスプレイ55とが接続されている。ディスプレイ55は、例えばLCDなどにより構成されている。
また、システムバス51に対しては、システムバス51に接続されている各部を制御して、電子機器5の全体の制御を司る制御部50が接続されている。制御部50は、この例では、マイクロコンピュータからなる。この例では、制御部50には、電子機器5の電源がオンとされているときには、常に電源電圧が供給されている。
また、ディスプレイ55を構成するLCDは、バックライト部を備えるが、このバックライト部への電源部54からの電源電圧の供給も制御可能とされている。すなわち、制御部50は、バックライト部には、当該ディスプレイ55に新たな表示する場合など、特に明るく表示すべきとして予め定められたタイミングで、電源電圧を供給するようにしている。
本体機能ブロック52は、この電子機器が備える機能を実行するためのブロックであり、第1の実施形態の電子機器の電子機器本体1と同様の構成を備えるものであるが、説明の簡単のため、1つのブロックとして示したものである。
この本体機能ブロック52は、ハードウエアモジュール52HMと、ソフトウエアモジュール52SMとからなる。ハードウエアモジュール52HMは、第1の実施形態の電子機器の電子機器本体1のラジオ受信機部12、CDプレーヤ部13、記録再生部14などの複数個のハードウエアモジュールで構成されている。もちろん、ハードウエアモジュール52HMは、1個のハードウエアモジュールで構成されていても良い。
ハードウエアモジュール52HMを構成する各ハードウエアモジュールは、前述の実施形態と同様に、スタンバイ状態とすることができる機能を備えており、制御部50の制御により、起動状態とスタンバイ状態とに切換制御可能である。
また、ソフトウエアモジュール52SMは、ハードウエアモジュール52HMの各ハードウエアモジュールと共に、それぞれの機能を実行するためのソフトウエアプログラムからなるものである。
この第3の実施形態においても、上述した第1の実施形態と同様にして、制御部50により、ハードウエアモジュールおよびソフトウエアモジュールについて実行準備制御が可能とされている。
キー操作部53は、複数個の操作キー531,532,・・・,53n(nは、2以上の整数)からなる。そして、操作キー531,532,・・・,53nのそれぞれは、この実施形態では、キー押下検出部53Aと、タッチセンサ部53Bとを備える。
このキー操作部53の構成および作用は、上述の実施形態のキー操作部22と全く同様であるので、ここでは、その説明は省略する。
[電子機器5の機能ブロック図]
図19は、この第3の実施形態の電子機器5の制御部50が実行する処理を中心に考えた場合の、リモコン送信機2の機能ブロック図を示すものである。
図19に示すように、制御部50は、各操作キー531,532,・・・,53nのそれぞれに対応して、操作キーが図3に示した3状態のうちのどの状態にあるかを検出する機能部531P,532P,・・・,53nPを備える。また、制御部50は、接触中キー検出手段504と、押下キー検出手段505と、実行準備制御信号発生手段506と、処理実行制御信号発生手段507と、本体機能ブロック52を備える。また、処理説明表示信号発生手段508およびOSD表示制御手段509が、制御部10によってソフトウエア処理として実行される機能手段として設けられる。
各機能部531P,532P,・・・,53nPのそれぞれは、キー接触検出手段501と、キー押下検出手段502と、キー状態判定手段203からなる。
キー接触検出手段501は、各操作キー531,532,・・・,53nのタッチセンサ部53Bと、制御部50でのソフトウエア処理とからなるもので、それぞれの操作キーにユーザが触れているか否かを検出する。キー接触検出手段501は、検出対象の操作キーにユーザが触れていることを検出したときに、そのことを示す検出出力を、キー状態判定手段503に出力する。
キー押下検出手段502は、各操作キー531,532,・・・,53nのキー押下検出部53Aと、制御部50でのソフトウエア処理とからなるもので、それぞれの操作キーがユーザにより押下されているか否かを検出する。キー押下検出手段502は、検出対象の操作キーが押下されたことを検出したときに、そのことを示す検出出力を、キー状態判定手段503に出力する。
キー状態判定手段503は、キー接触検出手段501からの検出出力と、キー押下検出手段からの検出出力とから、操作キーが、図3に示した3状態のいずれの状態であるかを判定し、その状態判定結果を出力する。このキー状態判定手段503からの状態判定結果は、各機能部531P,532P,・・・,53nPの出力とされる。
各機能部531P,532P,・・・,53nPの出力、つまり、それぞれの操作キーの状態判定結果は、接触中キー検出手段504と、押下キー検出手段505とに供給される。この実施形態では、これら接触中キー検出手段504および押下キー検出手段505は、制御部50でのソフトウエア処理として構成される。
接触中キー検出手段504は、各機能部531P,532P,・・・,53nPのそれぞれからの操作キーの状態判定結果を監視し、ユーザに触れられている操作キーがあれば、それを検出する。
そして、接触中キー検出手段504は、触れられている操作キーを検出すると、その触れられている操作キーを識別するための情報と、触れられていることを示す情報とを含む接触中キー検出出力信号を、実行準備制御信号発生手段506に供給する。接触中キー検出手段504は、また、接触中キー検出出力信号を、処理説明表示信号発生手段508に供給する。
実行準備制御信号発生手段506は、接触中キー検出手段504から、接触中キー検出出力信号が出力されたとき、触れられている操作キーに対応する実行準備制御信号を生成する。
そして、実行準備制御信号発生手段506は、生成した実行準備制御信号を、本体機能ブロック52に供給して、触れられている操作キーに対応する処理に関与するハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアモジュールを実行準備状態に制御する。本体機能ブロック52では、ハードウエアモジュール52HMおよびソフトウエアモジュールSMのうちの触れられた操作キーが押下されたときに関係するハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアが実行準備状態に制御される。
以上のことから、ユーザによりいずれかの操作キー53i(iはn以下の任意の自然数)が触れられると、当該触れられた操作キー53iの機能部53iPのキー接触検出手段501で、当該キー接触が検出される。そして、当該機能部53iPのキー状態判定手段503は、操作キー53iがユーザに触られたことを示す状態判定結果を出力する。
接触中キー検出部504は、この状態判定結果を受けて、触れられている操作キーを検出して、接触中キー検出出力信号を、実行準備制御信号発生手段506に伝達すると共に、処理説明表示信号発生手段508に伝達する。
実行準備制御信号発生手段506は、実行準備制御信号を生成し、その実行準備制御信号を本体機能ブロック52に供給する。本体機能ブロック52では、実行準備制御信号により、ハードウエアモジュール52HMおよびソフトウエアモジュールSMのうちの触れられた操作キーが押下されたときに関係するハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアが実行準備状態に制御される。
処理説明表示信号発生手段508は、上述の第1の実施形態における処理説明表示信号発生手段108と同様の構成を備える。すなわち、処理説明表示信号発生手段508は、各操作キーを示す情報に対応して、当該触れられた操作キーが押下されたときに実行する処理動作の説明表示情報が記憶される記憶部(図示を省略)を備える。この説明表示情報は、この実施形態では、触れられた操作キーが押下されたときに実行する処理動作をテキスト文字で説明する表示情報である。
処理説明表示信号発生手段508は、接触中キー検出手段504からの接触中キー検出出力信号に含まれる触れられた操作キーを示す情報に対応する前記説明表示情報を、前記記憶部から読み出す。そして、処理説明表示信号発生手段508は、読み出した説明表示情報を、OSD表示制御手段509に供給する。OSD表示制御手段509は、説明表示情報に基づく処理説明表示文字列を含む処理説明表示文を、ディスプレイ55の画面に表示するように制御する。
次に、押下キー判定手段505は、各機能部531P,532P,・・・,53nPのそれぞれからの操作キーの状態判定結果を監視し、ユーザにより押下操作された操作キーがあれば、それを検出する。
そして、押下キー検出手段505は、押下操作された操作キーを検出すると、その押下操作された操作キーを識別するための情報と、押下操作されたことを示す情報とを含む押下キー検出出力信号を、処理実行制御信号発生手段507に供給する。この実施形態では、押下キー検出手段505は、また、押下キー検出出力信号を、処理説明表示信号発生手段508に供給する。
処理実行制御信号発生手段507は、押下キー検出手段505から、押下キー検出出力信号が出力されたとき、処理実行制御信号を生成する。
処理実行制御信号発生手段507は、この処理実行制御信号を生成すると、当該処理実行制御信号を、本体機能ブロック52に供給する。本体機能ブロック52では、この処理実行制御信号により、ハードウエアモジュール52HMおよびソフトウエアモジュールSMのうちの押下された操作キーに関係するハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアが起動実行される。これにより、押下された操作キーに対応する処理が実行される。
処理説明表示信号発生手段508は、この実施形態では、操作キーが押下された場合であって、当該押下操作された操作キーに対応する処理動作が、電子機器5で実行不可であるときに、その旨を表示するようにする処理を行なう。
すなわち、処理説明表示信号発生手段508は、押下キー検出出力信号を受けると、押下操作された操作キーに対応する処理動作が、電子機器5で実行不可であるかどうか判別する。そして、処理説明表示信号発生手段508は、その判別の結果、実行不可であると判別したときに、その旨をOSD表示制御手段509を介してディスプレイ55の画面に表示するようにする。
[第3の実施形態における処理説明表示(処理説明表示の他の例)]
触れられた操作キーの処理説明表示は、上述の実施形態では、電子機器が備える機能(モード)やそのときの状態に応じて、その表示内容が変わるようにされる。この第3の実施形態では、操作キーに対応する電子機器での処理動作が、種々の要因で実行不可となる場合を考慮するようにする。
押下操作された操作キーに対応する処理動作が、電子機器5で実行不可である場合の例としては、以下の場合がある。
まず、第1の例は、電子機器が、複数の機能やモード(状態)を備える場合において、特定の機能やモードにおいてのみ有効である操作キーが、他の機能やモードのときに触れられたり、押下操作された場合である。この場合の例は、前述の第1の実施形態の説明に記載した通りである。
この第1の例の他の例としては、例えば、電子機器がDVD(Digital Versatile Disc)レコーダである場合における追いかけ再生の場合における停止キーの操作に対する扱いがある。すなわち、DVDレコーダにおいては、録画をしながら、いわゆる追いかけ再生をしているときには、再生を停止した状態でないと、録画を停止できないように構成されている場合がある。
このような場合、追いかけ再生中に、停止キーを押下すると再生停止状態になるが、録画停止にはならない。録画停止にするには、再生停止状態になってから、再度、停止キーを操作するようにする。
したがって、追いかけ再生中に停止キーが触れられた時には、「追いかけ再生を停止します」という処理説明表示がディスプレイの表示画面に表示される。そして、再生停止状態となった後、再度、停止キーが触れられたときには、「録画を停止します」という処理説明表示がディスプレイの表示画面に表示される。
押下操作された操作キーに対応する処理動作が、電子機器5で実行不可である場合の第2の例は、再生対象のコンテンツにより、ユーザ操作が禁止される場合である。例えば、電子機器がDVDプレーヤである場合において、DVDに記録されている映画コンテンツなどにより、ユーザ操作が禁止される場合である。
例えば、DVDに映画コンテンツが記録されている場合、映画コンテンツの冒頭やエンディングの部分では、ユーザ操作禁止となっている。これは、映画コンテンツに関連する属性情報として、映画コンテンツの先頭からの再生時刻で示される特定の再生区間について、ユーザ操作禁止の情報がDVDに記録されているので、電子機器が当該属性情報に基づいて制御するものである。
このようなユーザ操作禁止の再生区間において、ユーザが操作キーに触れたときには、例えば「その操作は禁止されています。」という処理説明表示がディスプレイの表示画面に表示される。このように、ユーザが操作キーを押下する前に事前に、操作キーの操作が禁止されていることが注意喚起される。したがって、操作キーを押してから、「その操作は禁止されています。」と報知されるよりも、ユーザのガッカリ感が少ない。
なお、この実施形態では、操作キーが触れられたときの処理説明表示による注意喚起が無視されて、操作キーが押下操作されたときにも、例えば「その操作は禁止されています。」という処理説明表示がディスプレイの表示画面に表示される。
また、メディア規格としては存在する機能であって、対応する操作キーも電子機器あるいはリモコン送信機が備えるが、そのとき再生対象となっているメディアが、その機能に非対応である場合にも、前記操作キーに対応する処理が無効となる。
例えば、DVDに、複数のアングルから撮影された複数の画像コンテンツが記録される場合があるが、このようなコンテンツの再生である場合と、そうでないコンテンツの再生である場合とで、処理説明表示を変更する必要がある。また、1つのコンテンツにおいても、複数のアングルから撮影された画像が存在するシーンと、そうではないシーンとが存在する。
そこで、電子機器やそのリモコン送信機のキー操作部に、アングル切換キーが設けられている場合に、当該アングルキーが触れられたときには、電子機器は、再生中のコンテンツが、上記のような複数のアングルからの画像を含むものであるかどうか判別する。
そして、その判別の結果、再生中のコンテンツあるいは再生中のシーンが、上記のような複数のアングルからの画像を含むものであれば、電子機器は、「アングルを切り換えます。」という処理説明表示をディスプレイに表示する。また、判別の結果、再生中のコンテンツあるいは再生中のシーンが、上記のような複数のアングルからの画像を含まないものであれば、電子機器は、「今は無効です。」という処理説明表示をディスプレイに表示する。
[処理説明表示についての処理動作のフローチャート]
この第3の実施形態において、以上のようなことを考慮した処理説明表示を伴うキー操作部53での操作についての制御部50の処理動作を、図20、図21のフローチャートを参照しながら説明する。なお、この図20および図21の例においては、処理説明表示を行なうか否かのユーザ設定(表示ONまたは表示OFFの設定)が予めなされていることが考慮されている。
先ず、制御部50は、キー操作部53のいずれのか操作キーが触れられることを監視する(ステップS161)。このステップS161で操作キーが触れられたと判別したときには、制御部50は、触れられた操作キーを認識する(ステップS162)。そして、制御部50は、認識された操作キーが押下されたときに実行される処理動作を認識する(ステップS163)。
次に、制御部50は、認識された操作キーが押下されたときに実行される処理動作は、実行可能であるか否か判別する(ステップS164)。このステップS164での判別処理は、上述に例示したように、電子機器において、そのときの状態(モード)や、そのときの再生コンテンツに記録された情報などからなされる。
ステップS164で、処理動作が実行可能であると判別したときには、制御部50は、当該処理動作に関係するハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアについて実行準備処理を行なう(ステップS165)。
次に、制御部50は、触れられた操作キーについての処理説明表示の表示設定は「表示ON」であるか、「表示OFF」であるかを判別する(ステップS166)。そして、制御部50は、表示設定は「表示ON」であると判別したときには、触れられた操作キーが押下されたときの処理内容を示す処理説明表示を、前述したように、記憶部から読み出して、ディスプレイ55の表示画面に表示する(ステップS167)。
また、ステップS166で、表示設定は「表示OFF」であると判別したときには、制御部50は、処理説明表示を行なわない(ステップS168)。
また、ステップS164で、制御処理動作が可能ではないと判別したときには、制御部50は、ステップS165のような実行準備処理は実行しない。そして、制御部50は、触れられた操作キーについての処理説明表示の表示設定は「表示ON」であるか、「表示OFF」であるかを判別する(ステップS169)。
ステップS169で、表示設定は「表示ON」であると判別したときには、制御部50は、「触れられた操作キーに対応する制御処理ができない」ことを処理説明表示として表示する(ステップS170)。なお、このステップS170では、触れられた操作キーを押下しても、当該操作時点では、「その操作は無効」であることを処理説明表示として表示する場合もある。
ステップS169で、表示設定は「表示OFF」であると判別したときには、制御部50は、ステップS168に進み、処理説明表示を行なわない。
ステップS167、ステップS168およびステップS170の次には、図21のステップS181に進み、制御部50は、操作キーが押下されたか否か判別する。そして、このステップS181で、操作キーが押下されないと判別したときには、制御部50は、触れられていた操作キーが触れられなくなったか否か判別する(ステップS182)。
このステップS182で、操作キーが未だ触れられていると判別したときには、制御部50は、ステップS181に戻り、操作キーの押下を監視する。また、ステップS182で操作キーが触れられなくなったと判別したときには、制御部50は、ステップS161に戻り、このステップS161以降の処理を繰り返す。
また、ステップS181で、操作キーが押下されたと判別したときには、制御部50は、押下された操作キーを認識する(ステップS183)。次に、制御部50は、押下された操作キーに対応する処理動作を認識する(ステップS184)。
次に、制御部50は、押下操作された操作キーに対応する処理動作は、実行可能であるか否か判別する(ステップS185)。このステップS185での判別処理は、ステップS164と同様に、上述に例示したように、電子機器において、そのときの状態(モード)や、そのときの再生コンテンツに記録された情報などからなされる。
ステップS185で、処理動作が実行可能であると判別したときには、制御部50は、当該処理動作に関係するハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアに対して処理実行制御信号を生成して供給し、当該処理動作を実行する(ステップS186)。
その後、ステップS161に戻り、このステップS161以降の処理を繰り返す。
また、ステップS185で、処理動作が実行可能ではないと判別したときには、制御部50は、当該処理動作の実行制御は行なわず、「操作キーに対応する処理動作はできない」ことをディスプレイ55の画面に処理説明表示として表示する(ステップS187)。なお、このステップS187では、触れられた操作キーを押下しても、当該操作時点では、「その操作は無効」であることを処理説明表示として表示する場合もある。
その後、ステップS161に戻り、このステップS161以降の処理を繰り返す。
なお、上述の例では、操作キーが押下されたときであって、当該操作キーに対応する処理動作が実行不可であるときには、処理説明表示の表示設定を参照せずに、操作キーに対応する処理動作はできないことを表示するようにした。
しかし、ステップS185とステップS187との間に、処理説明表示の表示設定がどの様になっているか判別し、表示ONとなっているときにのみ、上記の実行不可の表示を行なうようにしてもよい。ただし、操作キーを押下しても、処理が実行されないときには、ユーザは、故障と勘違いすることもあるので、上述の例のように、操作キーの押下の場合には、表示設定に関係なく、上記の実行不可の表示を行なうようにした方がよい。
以上の処理説明表示に関する例の処理動作は、第3の実施形態の電子機器5の場合であった。しかし、上述の処理説明表示に関する例の処理動作は、前述した第1の実施形態における、リモコン送信機の操作キーに対応するリモコン信号を電子機器が受けた場合にも適用できるものであることは言うまでもない。
<第4の実施形態>
以上の実施形態においては、操作キーは、機械式の押しボタンキーの場合であった。
しかし、この発明は、表示画面に表示されたアイコン(表象図形)をマウスで選択した後、マウスをクリックして決定操作をし、当該アイコンに対応するハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアモジュールを起動する場合にも適用することができる。
図22は、この第4の実施形態の電子機器としてのパソコン装置6を示すものである。この実施形態のパソコン装置6は、パソコン本体61と、表示モニター62と、ポインティングデバイスとしてのマウス63とからなる。
表示モニター62の表示画面には、アイコン64,64,・・・が表示される。そして、マウスカーソル65により、アイコン64,64、・・・のいずれかが選択され、マウス63がクリックされると、クリックされたアイコン64に対応したハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアモジュールが起動される。
この実施形態では、マウスカーソル65が、いずれかのアイコン64の表示領域に位置した状態を、当該アイコン64が選択された状態と判別する。この状態は、上述した実施形態における操作キーが触れられた状態に相当する状態とする。そして、いずれかのアイコン64が選択された状態を検出すると、この実施形態の電子機器では、前述の実施形態におけるハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアモジュールについての実行準備制御を行なうようにする。
そして、この実施形態の電子機器では、いずれかのアイコンが選択されている状態において、マウスによりクリック操作がなされると、当該アイコンの選択が決定された操作と判断する。そして、当該アイコンの選択を決定する操作がなされたことを判別すると、この実施形態の電子機器は、当該アイコンに対応するハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアモジュールを起動するようにする。
図23に、この第4の実施形態における処理動作のフローチャートを示す。この図19の例は、表象図形に対応してソフトウエアモジュール(アプリケーションプログラム)のみが起動される場合である。そして、このフローチャートの各ステップは、パソコン本体61のCPU(Central Processing Unit)が、この処理動作のプログラムを実行することにより実行される。
なお、この図23の例においても、カーソルが、いずれかのアイコン64の表示領域内に位置しているときに、処理説明表示を行なうか否かのユーザ設定(表示ONまたは表示OFFの設定)が予めなされていることが考慮されている。
CPUは、先ず、マウスカーソル65が、いずれかのアイコン64の表示領域内に位置しているか否か判別する(ステップS191)。いずれかのアイコン64の表示領域内に位置しているか否かは、単に、アイコン64の表示領域をマウスカーソルが通っただけの場合を検出しないように、アイコン64の表示領域内に予め定めた所定時間以上、留まったか否かにより判別する。
ステップS191で、マウスカーソル65が、いずれかのアイコン64の表示領域内に位置してはいないと判別したときには、CPUは、その他の処理を行なう(ステップS192)。
ステップS191で、マウスカーソル65が、いずれかのアイコン64の表示領域内に位置したと判別したときには、CPUは、当該アイコンがクリックされたときに起動されるアプリケーションプログラムの実行準備制御を行なう(ステップS193)。このアプリケーションプログラムの実行準備制御は、上述の実施形態におけるソフトウエアモジュールの実行準備制御と同様である。
次に、CPUは、カーソルが、いずれかのアイコン64の表示領域内に位置しているときの処理説明表示の表示設定は「表示ON」であるか、「表示OFF」であるかを判別する(ステップS194)。そして、CPUは、表示設定は「表示ON」であると判別したときには、カーソルが位置しているアイコンがクリックされたときに起動されるアプリケーションプログラムの処理内容を示す処理説明表示を、表示モニター62の表示画面に表示する(ステップS195)。
また、ステップS194で、表示設定は「表示OFF」であると判別したときには、CPUは、処理説明表示を行なわず、マウス63がそのアイコンの選択状態でクリックされたか否か判別する(ステップS196)。
そして、ステップS196で、マウス63がクリックされていないと判別したときには、ステップS191に戻る。
また、ステップS196で、マウス63がクリックされたと判別したときには、クリック指示されたアイコンに対応するアプリケーションプログラムを起動する(ステップS197)。
次に、CPUは、ステップS197で起動されたアプリケーションプログラムが終了指示されるのを待つ(ステップS198)。そして、ステップS197で、起動されたアプリケーションプログラムが終了指示されたと判別したときには、CPUは、当該アプリケーションプログラムを終了処理し(ステップS199)、その後、ステップS191に戻る。
以上の構成により、この第4の実施形態では、アプリケーションプログラムの起動が早くなるというメリットがある。
なお、図23の例では、常に、アプリケーションプログラムが実行できる場合を前提とした。しかし、種々の条件により、当該アプリケーションプログラムが、前述の第3の実施形態での説明と同様に起動できないことも生じる。したがって、図18および図19に示した処理説明表示の処理例は、この第4の実施形態の場合にも適用できることは言うまでもない。
<その他の実施形態または変形例>
[変形例1]
上述した第1〜第3の実施形態では、操作キーの表面にタッチセンサを貼付し、このタッチセンサに触れられたことにより、操作キーに触れられたことを検知するようにした。しかし、操作キーに触れられたことの検出は、この例に限られるものではない。
特開2008−117371号公報には、この発明の出願人により、タッチセンサのパネルの上方空間におけるユーザの指先を検知する発明が開示されている。
特開2008−117371号公報の発明においては、例えば図24に示すように、基板70の上にタッチパネルを構成する電極パネル71を設ける。そして、この電極パネル71の上方空間にユーザの指先72を置くと、電極パネル71と指先72との間の距離dに応じて、電極パネル71の2電極間に得られる静電容量が変化することを利用するものである。
電極パネル71は、例えば図25に示すように、水平方向に複数個、垂直方向に複数個設けたものを使用することができる。
ここで、例えば図25において、点線で示す位置に、図24に示すように操作キー73を配置した場合を考える。この操作キー73は、操作キー保持部材74に対して上下方向偏倚用部材75を介して取り付けられる。操作キー保持部材74には、操作キー73が上下方向に押下可能となるように透孔が穿かれ手いる。操作キー73の底面には、この操作キー73が押下されたときに、電極パネル(タッチパネル)71を押下して、操作キーの押下をタッチとして検出するようにするための突部73aが設けられている。
そして、このような構成において、検出する静電容量値を、電極パネル71と操作キー73の表面までの距離dのときの静電容量値に設定する。このようにすれば、静電容量値が当該設定値を超えたか否かを検出することにより、操作キーにユーザが触れたか否かを判別することができる。なお、上記公報では、電極パネルの2電極間に得られる静電容量を、発振回路の共振回路の容量として構成し、当該発振回路の発振周波数の変化として検出するようにしている。
なお、図25では、水平方向の2電極間の静電容量に応じた発振周波数を出力する発振回路を、水平方向の電極数に応じた分だけ設けると共に、垂直方向の2電極間の静電容量に応じた発振周波数を出力する発振回路を、垂直方向の電極数に応じた分だけ設ける。
そして、いずれの発振回路で、前記設定された静電容量に応じた発振周波数を検出したかにより、複数個の操作ーのいずれの操作キーが触れられたかを検出することができる。
[変形例2]
なお、第4の実施形態では、画像を表示する表示画面に表示されるアイコンについての操作を、この発明における操作キーに対応する操作とするようにした。これに対して、図26に示すように、表示画面80を、画像等表示領域81と、操作キー表示領域82とに分け、操作キー表示領域82は、複数個の操作キーのみを表示するようにしても良い。そして、この操作キー表示領域82において表示される各操作キーについてのマウスによる操作を、上述した第4の実施形態におけるアイコンと同様の処理することができる。
なお、この場合において、操作キー表示領域82は、図24、図25を用いて説明したタッチパネルを設けるものとしても良い。その場合には、表示画面から距離dだけ離れた空間に、ユーザが指先を近づけたときに、表示されている各操作キーが選択されたと判別することができる。そして、表示画面の操作キーにタッチしたとき、それを選択状態の決定操作と判別することができる。
なお、表示画面80に、画像等表示領域81と操作キー表示領域82とに分けるのではなく、表示画面80とは、別の領域あるいは別体に、操作キー表示領域を設けるようにしても、勿論よい。
[その他の変形例]
また、上述の実施形態の電子機器は、複数の電子機器の機能を備える複合電子機器の場合であるが、この発明は、このような複合電子機器に限らず、単独の機能を備える電子機器の場合にも適用できることは言うまでもない。その場合には、前記単独の機能を実行するための1または複数のハードウエアモジュールおよび/またはソフトウエアモジュールが、準備実行処理の対象となるものである。
また、上述の第1および第2の実施形態では、リモコン送信機のキー操作部は、機械的に押下操作可能な構成としたが、上述の操作キー表示領域82と同様に、タッチパネルと表示素子とを組み合わせた操作キー入力手段の構成としても良い。
また、上述の実施形態では、複数のモードに対応して操作キーにモード毎に異なる機能を割り付けた場合について説明したが、1つのモードにおいても、1つの操作キーに別の機能を付与する場合もある。例えば、VTRにおいて、早送りキーや巻き戻しキーは、テープの停止状態から押下されると、テープの早送りや巻き戻しを行なうが、ビデオテープの再生時において、押下されると、画面上において、画像を高速再生しながらテープの早送りや巻き戻しを実行する、いわゆるピクチャーサーチモードとなる。
なお、操作キーが触れられたときの処理説明表示としては、その処理動作内容の説明のみではなく、操作履歴が反映されるような説明表示を含むようにしてもよい。例えば、録画予約キーに触れられたとき、予約が可能であれば、「録画予約します。」と処理説明表示をディスプレイに表示する。しかしながら、予約数が多く、予約記憶容量が一杯で、それ以上、予約できない場合に、録画予約キーに触れられたときには、「予約録画リストが一杯なので、予約できません。」などという処理説明表示をディスプレイに表示するようにしてもよい。
なお、処理説明表示に加えて、あるいは処理説明表示の代わりに、処理説明内容を音声で放音して、ユーザに報知するようにしてもよい。
また、上述の実施形態の電子機器は、第4の実施形態のパーソナルコンピュータ以外は、いずれもディスプレイを備えるものとしたが、ディスプレイは、パーソナルコンピュータと同様に、別個のものであってもよい。ディスプレイが別個のものである場合には、電子機器は、処理説明表示のための表示情報を、当該ディスプレイに供給するようにするための構成部分(表示信号生成手段および表示信号出力手段など)を備えるものである。
1…電子機器本体、2…リモコン送信機、5…電子機器、10…制御部、15…リモコン信号受信部、20…制御部、22…キー操作部、22A…キー押下検出部、22B…タッチセンサ部、24…リモコン信号送信部、55,100…ディスプレイ