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JP4778009B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description

本発明は、前面枠と、該前面枠に収納され、前面に遊技領域が区画形成された遊技盤とを備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
従来の遊技機、例えば、パチンコ遊技機においては、前面に遊技領域が区画形成された遊技盤を前面枠へ収納し、該前面枠の前面側には、ガラス板等の透明部材が収納(保持)された開閉枠を配置して遊技盤を被覆し、透明部材を通して遊技領域を前方から透視できるように構成されている。そして、開閉枠(ガラス枠ユニット)を遊技盤と略同じ大きさの矩形状に設定し、該開閉枠の前方には、遊技領域と略同じ大きさの円形開口が開設された装飾枠を備え、開閉枠を前面枠の上部に軸着するとともに、装飾枠を前面枠の側部に軸着したパチンコ遊技機が提案されている(例えば、特許文献1参照)。このパチンコ遊技機においては、装飾枠を左右方向へ開放してから開閉枠を上下方向へ開放して遊技領域を露出するように構成されている。
特開2005−185743号公報
ところで、上記特許文献1に記載のパチンコ遊技機においては、装飾枠および開閉枠を開いて遊技領域を露出した場合、例えば、遊技領域を流下する遊技球が役物や障害釘等に引っ掛かって所謂球詰まりが発生し、この球詰まりを解消するために遊技領域を露出した場合、遊技領域から遊技球が落下して遊技店内の床に散乱してしまう虞があり、好ましくない。
そこで、本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技領域から外方へこぼれ落ちた遊技球が散乱する不都合をなくすことができる遊技機を提供しようとするものである。
本発明は、上記目的を達成するために提案されたものであり、請求項1に記載のものは、前面枠と、該前面枠に収納され、前面に遊技領域が区画形成された遊技盤と、を備えた遊技機において、
前記前面枠は、遊技領域を前方から被覆可能な開閉枠を開閉可能な状態で軸着し、
前記遊技盤は、遊技領域の下端部に遊技球を遊技領域外へ排出するためのアウト口を開設し、
前記開閉枠は、遊技領域を透視可能な状態で遊技盤を前方から被覆する透明部材と、当該開閉枠の下部に設けられた横長な開閉軸と、該開閉軸よりも上方に設けられ、前面枠へ係止可能な開閉支持部と、を備え、開閉軸を開閉中心にして開閉枠を開くと、透明部材が遊技盤の前方からアウト口側へ向けて下り傾斜した開放姿勢となり、開閉支持部を前面枠へ係止して開閉枠の開放姿勢を維持可能とし、
前記開閉枠のうち遊技領域側に臨ませた裏面には、横長な球誘導部を開閉枠の側部からアウト口側へ向けて下り傾斜する姿勢で備え
前記開閉軸を開閉中心にして開閉枠を閉じて閉成姿勢へ変換すると、球誘導部を遊技領域の下端部に配置して遊技球をアウト口へ誘導可能としたことを特徴とする遊技機である。
請求項2に記載のものは、前記球誘導部のうち透明部材側の縁部を凹ませて溝部を形成し、該溝部の溝幅を遊技球の半径よりも狭く設定したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機である。
請求項3に記載のものは、前記溝部のうちアウト口側の端部には、溝部を閉塞する閉塞部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機である。
請求項4に記載のものは、前記遊技盤は、遊技領域の下方に横長な不正防止起立壁を開閉枠側へ向けて突設し、
前記開閉軸を開閉中心にして開閉枠を閉じて閉成姿勢へ変換すると、球誘導部と不正防止起立壁とが上下に重合する状態で配置されるように構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機である。
本発明によれば、以下のような優れた効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、前面枠は、遊技領域を前方から被覆可能な開閉枠を開閉可能な状態で軸着し、遊技盤は、遊技領域の下端部に遊技球を遊技領域外へ排出するためのアウト口を開設し、開閉枠は、遊技領域を透視可能な状態で遊技盤を前方から被覆する透明部材と、当該開閉枠の下部に設けられた横長な開閉軸と、該開閉軸よりも上方に設けられ、前面枠へ係止可能な開閉支持部とを備え、開閉軸を開閉中心にして開閉枠を開くと、透明部材が遊技盤の前方からアウト口側へ向けて下り傾斜した開放姿勢となり、開閉支持部を前面枠へ係止して開閉枠の開放姿勢を維持可能とし、開閉枠のうち遊技領域側に臨ませた裏面には、横長な球誘導部を開閉枠の側部からアウト口側へ向けて下り傾斜する姿勢で備えたので、開閉枠を開放して遊技球が遊技領域から外方へこぼれ落ちたとしても、遊技球を開放状態の開閉枠の上に受け止めてアウト口へ回収することができる。したがって、遊技領域からこぼれ落ちた遊技球が散乱する不都合をなくすことができる。
また、開閉軸を開閉中心にして開閉枠を閉じて閉成姿勢へ変換すると、球誘導部を遊技領域の下端部に配置して遊技球をアウト口へ誘導可能としたので、開閉枠を開放した状態で遊技球をアウト口へ誘導する構成要素と、開閉枠を閉成した状態で遊技球をアウト口へ誘導する構成要素とを別個に設ける必要がなく、遊技機の構成部品数の減少を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、球誘導部のうち透明部材側の縁部を凹ませて溝部を形成し、該溝部の溝幅を遊技球の半径よりも狭く設定したので、遊技球よりも小さな止着具や埃等の異物が開閉枠上に落下したとしても、この異物を溝部で受けて遊技球と分別することができ、遊技球をスムーズにアウト口へ回収することができる。
請求項3に記載の発明によれば、溝部のうちアウト口側の端部には、溝部を閉塞する閉塞部を設けたので、溝部に溜まった異物がアウト口へ侵入する不都合を阻止することができる。
請求項4に記載の発明によれば、遊技盤は、遊技領域の下方に横長な不正防止起立壁を開閉枠側へ向けて突設し、開閉軸を開閉中心にして開閉枠を閉じて閉成姿勢へ変換すると、球誘導部と不正防止起立壁とが上下に重合する状態で配置されるように構成したので、遊技盤の下部と開閉枠の下部との隙間からピアノ線等の不正部材が差し込まれたとしても、球誘導部と不正防止起立壁とで不正部材の先端が遊技領域内へ侵入することを阻止することができ、不正行為を未然に防ぐことができる。
以下、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて本発明の実施の最良の形態を図面に基づき説明する。図1はパチンコ遊技機の正面図、図2および図3は前面側を開放した状態のパチンコ遊技機の斜視図である。
パチンコ遊技機1は、図1から図3に示すように、機枠(外枠)2に前面枠(内枠)3を開閉可能に軸着し、この前面枠3のベースとなる前面枠本体4の上部には矩形状の遊技盤5を収納可能とし、該遊技盤5の表面(前面)に遊技領域6を区画形成し、遊技盤5の下方には変動表示ユニット7を着脱可能な状態で配置している。また、前面枠本体4の前面側には、一側(図1中、左側)が軸着された透明部材保持枠11を前後方向へ開閉(回動)可能に設け、該透明部材保持枠11に透視可能な透明部材12を保持し、透明部材保持枠11の下部には、遊技球を貯留可能な球貯留ユニット13を備えている。そして、透明部材保持枠11を閉じると、遊技盤5が透明部材保持枠11に覆われるとともに、透明部材12が遊技領域6の前方に配置され、透明部材12を通して遊技領域6と変動表示ユニット7とを上下に並んだ状態で前方から視認できるように構成されている。さらに、前面枠本体4のうち閉状態の透明部材保持枠11の下部に隣接する箇所には棚部15を前面枠本体4の下部から前方へ突出して前後方向に厚肉な状態で配置している。そして、棚部15の前面の一側(図1中、左側)には、遊技者が遊技中に操作可能な遊技演出用ボタン16を備え、他側(図1中、右側)には、遊技者が遊技球を発射するために操作する発射操作ユニット(発射操作ハンドル)17を備えている。
前面枠本体4は、大きな矩形状の開口を上寄りに開設した合成樹脂製枠体であり、図2(a)に示すように、開口内に遊技盤5と変動表示ユニット7とを上下に並べて収納している。具体的に説明すると、開口の上半部分に額縁状の遊技盤収納フレーム22を備え、該遊技盤収納フレーム22内に遊技盤5を着脱可能な状態で収納している。また、遊技盤収納フレーム22の下端には遊技盤載置部23を設け、該遊技盤載置部23に遊技盤5の下端を載置することで遊技盤5の上下方向の位置を規制するように構成されている。さらに、遊技盤5の前方には略蒲鉾形状の遊技盤カバー24(本発明における開閉枠に相当)を配置し、該遊技盤カバー24により遊技領域6を前方から被覆可能としている(図2(b)参照)。なお、遊技盤カバー24については、後で詳細に説明する。
また、前面枠本体4の開口の下半部分であって遊技盤5の下方には表示ユニット配置部26を備え、該表示ユニット配置部26に変動表示ユニット7を配置し、表示ユニット配置部26の下縁部となる表示ユニット載置部27を棚部15よりも後方の位置に配置し、棚部15の上方、且つ表示ユニット載置部27の前方に透明部材保持枠11の球貯留ユニット13を配置可能としている。そして、前面枠本体4のうち球貯留ユニット13の後方に位置する箇所の一側寄り(図2(a)中、右寄り)には、球排出装置(図示せず)から排出された遊技球を流下可能な枠側球流下路28を備えている。さらに、該枠側球流下路28の下流開口を変動表示ユニット7と表示ユニット載置部27との間から前方へ臨ませ、透明部材保持枠11を閉じると枠側球流下路28と球貯留ユニット13とが前後に並んで連通し、遊技球を枠側球流下路28から球貯留ユニット13へ供給できるように構成されている。
また、前面枠本体4のうち球貯留ユニット13の後方に位置する箇所の他側寄り(図2(a)中、左寄り)には、遊技球が1個ずつ通過可能な球送り流路29を設け、該球送り流路29の後方には、球貯留ユニット13に貯留された遊技球を遊技領域6へ向けて発射可能な発射装置30を配置している。そして、球貯留ユニット13から流下してきた遊技球が球送り流路29を通過して発射装置30へ到達するように構成されている。
遊技盤5は、図2(a)に示すように、矩形状の遊技盤本体33の前面に領域区画部材34を止着して略半円形状の遊技領域6を区画形成し、遊技領域6の側方(図2(a)中、左側方)には、発射装置30から発射された遊技球を遊技領域6内へ案内するための円弧状の発射流路36を形成している。そして、遊技領域6の中央部よりも下寄りの位置には、遊技球が入賞可能な入賞装置38、例えば、変動表示ユニット7で実行される変動表示ゲームを始動するための始動入賞口や、変動表示ゲームの大当たり時に扉を開いて遊技球が入賞可能となる大入賞口を配置し、遊技領域6の下端部には、入賞せずに遊技領域6を流下してきた遊技球(アウト球)を遊技領域6の外方へ排出するためのアウト口40を開設している。また、遊技領域6の下方には、横長なリブ状の不正防止起立壁41を遊技盤カバー24側(遊技盤5の前方)へ向けて突設するとともに、遊技領域6の左右両側からアウト口40の側縁へ向けて下り傾斜した姿勢に設定し、不正防止起立壁41の突出幅(前後幅)を遊技盤本体33と遊技領域6を被覆した状態の遊技盤カバー24との離間距離よりも狭くしている(図2および図6(b)参照)。
変動表示ユニット7は、図2(a)および図3に示すように、液晶表示器からなる表示部44と、該表示部44の左右両側方に配置され、遊技の進行に伴って音を発生して演出を行うスピーカー45とを備えて構成されている。そして、表示部44を前方へ下り傾斜した状態で配置するとともに、表示部44の傾斜上端を遊技領域6(言い換えると遊技盤5と遊技盤カバー24との間の空間)の下端部の直下に配置している。なお、表示部44では、遊技盤5で実行される遊技に関わる画像、例えば始動入賞口である入賞装置38への入賞に基づいて実行される変動表示ゲームの画像を表示するように設定されている。
次に、遊技盤カバー24について説明する。
遊技盤カバー24は、図4に示すように、遊技盤5(または遊技盤収納フレーム22)よりも僅かに小さい略蒲鉾形枠状のカバーフレーム47を備え、該カバーフレーム47の内側には、遊技領域6よりもひと回り大きなガラス板または透明樹脂板で形成された透明部材48を保持し、該透明部材48により遊技領域6を透視可能な状態で遊技盤5を前方から被覆できるように構成されている。そして、縦向き状態となる閉成姿勢(図2(b)参照)において遊技盤カバー24の下部となるカバーフレーム47の下縁部には横長な開閉軸49を設け、該開閉軸49を介して当該遊技盤カバー24を前面枠本体4、具体的には遊技盤載置部23の前縁部へ軸着している。言い換えると、遊技盤カバー24の開閉中心となる開閉軸49を遊技盤5と変動表示ユニット7の間に配置している。
したがって、遊技盤カバー24のうち透明部材48を挟んで開閉軸49とは反対側となる端部(図2(b)中、上端部)を自由端部24aとし、該自由端部24aを上下方向へ移動することで、遊技盤カバー24を前面枠本体4(前面枠3)に対して縦方向(上下方向)へ開閉可能としている。具体的には、自由端部24aを遊技盤5の上部の前方に配置して遊技盤カバー24を閉じると、閉成姿勢へ変換して遊技領域6を前方から被覆(閉成)する(図2(b)参照)。一方、自由端部24aを下方へ移動して開閉軸49よりも前方、言い換えると遊技盤カバー24の下端部よりも前方へ配置して遊技盤カバー24を開くと、開放姿勢へ変換して遊技領域6を前方へ向けて開放する(図2(a)および図3参照)。そして、遊技盤カバー24の開放姿勢においては、図2(a)に示すように、透明部材48のうち遊技領域6側に臨ませた裏面が遊技領域6の下部から前方へ延出した状態、言い換えると、遊技盤5の前方からアウト口40側へ向けて下り傾斜した状態に設定され、透明部材48上の遊技球をアウト口40へ向けて転動するように構成されている。
また、カバーフレーム47の自由端部24a側には前面枠本体4に対して着脱可能な係合具51を設け、遊技盤カバー24を閉成姿勢とした状態で係合具51を前面枠本体4へ係合して閉成姿勢を維持可能とし、前面枠本体4と係合具51との係合状態を解除すると、遊技盤カバー24を閉成姿勢から開放姿勢へ変換することを許容する。さらに、カバーフレーム47の側部(図4中、右側部)のうち開閉軸49よりも上方の位置(自由端部24a寄りの位置)には、長尺な開閉支持部52の一端(上端)を回動自在な状態で軸着し、遊技盤カバー24を開放姿勢に設定した状態で開閉支持部52の他端(下端)を前面枠本体4に設けられた支持受部53(図3参照)へ係止して、遊技盤カバー24の開放姿勢(言い換えると、アウト口40側へ向けて下り傾斜した姿勢)を維持できるように構成されている(図3および図5(c)参照)。
なお、開閉支持部52は、図5(a)に示すように、当該開閉支持部52の軸着部52aの軸方向を開閉軸49に平行な軸方向に設定し、遊技盤カバー24を閉成姿勢に設定すると、カバーフレーム47の側部に沿って延在する姿勢で配置され、遊技盤カバー24を閉成姿勢から開放姿勢へ変換すると、遊技盤カバー24の開閉動作に伴って自重により開閉支持部52の下端を前後方向(遊技盤カバー24の表裏方向)へ移動して回動できるように構成されている。さらに、軸着部52aを挟んで開閉支持部52とは反対側には支持部ストッパー54を延設し、遊技盤カバー24を閉成姿勢から開放姿勢へ変換する途中で支持部ストッパー54をカバーフレーム47に当接して開閉支持部52の姿勢を規制し(図5(b)参照)、この規制状態で遊技盤カバー24を開放姿勢へ変換すれば、開閉支持部52の下端を支持受部53へ係止して遊技盤カバー24の開放姿勢を維持できるように構成されている(図5(c)参照)。
そして、遊技盤カバー24は、図2(a)および図4に示すように、当該遊技盤カバー24の裏面(詳しくは透明部材48の裏面)のうち開閉軸49寄りの位置に、横長なリブ状の球誘導部57を遊技領域6側へ突設するとともに、遊技盤カバー24の左右両側部から遊技盤カバー24の左右方向の中央側、言い換えるとアウト口40側へ向けて下り傾斜する姿勢で備えている。さらに、図6(a)および(b)に示すように、球誘導部57の突出幅を遊技盤本体33と閉成姿勢の遊技盤カバー24との離間距離と同じ寸法に設定し、球誘導部57のうちアウト口40の前方に位置する部分には、アウト口40の開口幅(横幅)よりも僅かに狭い連通開口58を切り欠いてアウト口40へ連通可能とし、球誘導部57に誘導された遊技球を連通開口58へ通してアウト口40に流下できるように構成されている。また、球誘導部57のうち透明部材48側の縁部を1段凹ませて溝部59を形成し、該溝部59の溝幅を遊技球の半径よりも狭く設定し、溝部59のうちアウト口40側の端部、具体的には連通開口58に臨ませた部分には、溝部59を閉塞する閉塞部60を設けている。
このような構成を備えたパチンコ遊技機1において、遊技領域6を露出するには、まず、透明部材保持枠11を遊技盤カバー24の前方から外れるまで十分に開いて前面枠本体4の前面側を開放する。すると、図2(b)に示すように、遊技盤カバー24が露出し、遊技盤カバー24の前方に、遊技盤カバー24が下方(言い換えると透明部材保持枠11とは異なる回動方向)へ回動可能となる空間を確保することができる。遊技盤カバー24が露出したならば、係合具51と前面枠本体4との係合状態を解除してから開閉軸49を中心にして遊技盤カバー24を開き、自由端部24aを遊技盤5の上部から前方へ離す。このとき、開閉支持部52が自重により遊技盤カバー24に対して回動して垂直姿勢を維持し、支持部ストッパー54とカバーフレーム47とが係合すると、開閉支持部52が遊技盤カバー24に対する回動を規制され、遊技盤カバー24とともに傾く。
そして、遊技盤カバー24を十分に開いて開放姿勢に変換すると、遊技盤カバー24は、図2(a)および図3に示すように、自由端部24aを表示部44の上方において開閉軸49よりも前方に位置し、後方の遊技盤5、詳しくは遊技領域6のアウト口40へ向けて下り傾斜した姿勢となる。さらに、図6(a)に示すように、球誘導部57を溝部59および閉塞部60が下側に位置する状態で起立姿勢に設定するとともに、遊技盤カバー24の側部からアウト口40側、詳しくはアウト口40の前方へ向けて下り傾斜し、アウト口40と連通開口58とを前後に重なる状態で連通する。したがって、メンテナンス作業などにおいて遊技盤カバー24を開放して遊技球が遊技領域6から外方へこぼれ落ちたとしても、遊技球を開放状態の遊技盤カバー24の上に受け止めてアウト口40へ回収することができる。これにより、遊技領域6からこぼれ落ちた遊技球が散乱する不都合をなくすことができる。また、遊技球が表示部44に衝突することを防ぐことができ、変動表示ユニット7が損傷する不都合を抑えることができる。
さらに、遊技盤カバー24は、図5(c)に示すように、回動を規制された支持部ストッパー54の下端を支持受部53へ係止し、下方への回動を阻止されて開放姿勢を維持する。したがって、遊技球が上方から落下して遊技盤カバー24へ衝突したとしても、遊技盤カバー24により遊技球をアウト口40へ回収する機能を維持することができる。さらに、遊技盤カバー24が開き過ぎて表示部44に衝突する不具合、ひいては表示部44が損傷する不具合をなくすことができる。そして、球誘導部57に遊技球の半径よりも狭い溝幅の溝部59を設けたので、遊技球よりも小さな止着具や埃等の異物Aが遊技盤カバー24上に落下したとしても、この異物Aを溝部59で受けて遊技球と分別することができ、遊技球をスムーズにアウト口40へ回収することができる(図6(a)参照)。また、閉塞部60により、溝部59に溜まった異物が連通開口58へ移動してアウト口40へ侵入する不都合を阻止することができる。
一方、遊技盤カバー24および透明部材保持枠11を閉じるには、まず、遊技盤カバー24の自由端部24aを上方へ持ち上げて、開閉軸49を中心にして遊技盤カバー24を閉じて閉成姿勢へ変換し、係合具51と前面枠本体4とを係合して閉成姿勢を維持する。このとき、開閉支持部52は、遊技盤カバー24を閉成姿勢にする前、具体的には、図5(b)に示すように、当該開閉支持部52が垂直姿勢となったときに自重により回動して支持部ストッパー54をカバーフレーム47から離すとともに、当該開閉支持部52の下端をカバーフレーム47側へ移動する。そして、遊技盤カバー24を閉成姿勢にすると、カバーフレーム47の側部に重合する。遊技盤カバー24を閉じて遊技領域6を前方から被覆したならば、透明部材保持枠11を閉じて遊技盤カバー24および変動表示ユニット7を前方から被覆する。この結果、透明部材12,48を通して遊技領域6と表示部44とを上下に並んだ状態で前方から視認可能となる。
そして、遊技盤カバー24を閉成姿勢へ変換した状態では、遊技領域6の下端部に球誘導部57をアウト口40側へ向けて下り傾斜した状態に配置するとともに、球誘導部57の先端部(後端部)を遊技盤5の表面に当接する。言い換えると、球誘導部57が遊技領域6の下端を区画する区画部材として機能し、遊技球が球誘導部57に誘導されて連通開口58を通ってアウト口40へ回収可能となる。さらに、図6(b)に示すように、球誘導部57と不正防止起立壁41とを上下に重合する状態で配置し、球誘導部57と遊技盤5との当接部分を不正防止起立壁41により下方から被覆する。したがって、遊技盤カバー24を開放した状態で遊技球をアウト口40へ誘導する構成要素と、遊技盤カバー24を閉成した状態で遊技球をアウト口40へ誘導する構成要素とを別個に設ける必要がなく、パチンコ遊技機1の構成部品数の減少を図ることができる。遊技盤5の下部と遊技盤カバー24の下部との隙間からピアノ線等の不正部材が差し込まれたとしても、球誘導部57と不正防止起立壁41とで不正部材の先端が遊技領域6内へ侵入することを阻止することができ、不正行為(例えば、不正部材により大入賞口の開閉扉を強引に開放して遊技球を入賞させようとする不正行為)を未然に防ぐことができる。
ところで、上記実施形態では、球誘導部57を透明部材48に止着したが、本発明はこれに限定されない。要は、遊技盤カバー24に球誘導部57を設けていればよく、例えば、カバーフレーム47に球誘導部57を設けてもよい。また、遊技盤カバー24は、透明部材48とカバーフレーム47とを別個に設けたが、本発明はこれに限定されない。例えば、透明樹脂により遊技盤カバー24を一体成型して遊技盤カバー24の中央部分を透視できるように構成してもよい。さらに、上記実施形態では、開閉枠の一例として遊技盤カバー24を挙げて説明したが、本発明はこれに限定されない。要は、遊技領域6を前方から被覆可能な開閉枠であれば、どのような構成であってもよい。
そして、上記した実施形態は、代表的な遊技機であるパチンコ遊技機を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限らず、前面枠と、該前面枠に収納され、前面に遊技領域が区画形成された遊技盤と備えた遊技機であればどのような遊技機でもよい。例えば、封入球式パチンコ機、アレンジボール式遊技機、雀球式遊技機等の遊技機であってもよい。
なお、前記した実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明は、上記した説明に限らず特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれるものである。
パチンコ遊技機の正面図である。 (a)は透明部材保持枠および遊技盤カバーが開放されたパチンコ遊技機の斜視図、(b)は遊技盤カバーを閉じた状態の斜視図である。 透明部材保持枠および遊技盤カバーが開放されたパチンコ遊技機を透明部材保持枠側から見た斜視図である。 遊技盤カバーの斜視図である。 遊技盤カバーの側面図であり、(a)は閉成姿勢の状態、(b)は閉成姿勢から開放姿勢へ変換する途中の状態、(c)は開放姿勢の状態である。 球誘導部の説明図であり、(a)は遊技盤カバーを開放姿勢とした状態、(b)は遊技盤カバーを閉成姿勢とした状態である。
符号の説明
1 パチンコ遊技機
3 前面枠
4 前面枠本体
5 遊技盤
6 遊技領域
7 変動表示ユニット
11 透明部材保持枠
12 透明部材
22 遊技盤収納フレーム
23 遊技盤載置部
24 遊技盤カバー
33 遊技盤本体
38 入賞装置
40 アウト口
41 不正防止起立壁
47 カバーフレーム
48 透明部材
49 開閉軸
52 開閉支持部
53 支持受部
57 球誘導部
58 連通開口
59 溝部
60 閉塞部

Claims (4)

  1. 前面枠と、該前面枠に収納され、前面に遊技領域が区画形成された遊技盤と、を備えた遊技機において、
    前記前面枠は、遊技領域を前方から被覆可能な開閉枠を開閉可能な状態で軸着し、
    前記遊技盤は、遊技領域の下端部に遊技球を遊技領域外へ排出するためのアウト口を開設し、
    前記開閉枠は、遊技領域を透視可能な状態で遊技盤を前方から被覆する透明部材と、当該開閉枠の下部に設けられた横長な開閉軸と、該開閉軸よりも上方に設けられ、前面枠へ係止可能な開閉支持部と、を備え、開閉軸を開閉中心にして開閉枠を開くと、透明部材が遊技盤の前方からアウト口側へ向けて下り傾斜した開放姿勢となり、開閉支持部を前面枠へ係止して開閉枠の開放姿勢を維持可能とし、
    前記開閉枠のうち遊技領域側に臨ませた裏面には、横長な球誘導部を開閉枠の側部からアウト口側へ向けて下り傾斜する姿勢で備え
    前記開閉軸を開閉中心にして開閉枠を閉じて閉成姿勢へ変換すると、球誘導部を遊技領域の下端部に配置して遊技球をアウト口へ誘導可能としたことを特徴とする遊技機。
  2. 前記球誘導部のうち透明部材側の縁部を凹ませて溝部を形成し、該溝部の溝幅を遊技球の半径よりも狭く設定したことを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記溝部のうちアウト口側の端部には、溝部を閉塞する閉塞部を設けたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記遊技盤は、遊技領域の下方に横長な不正防止起立壁を開閉枠側へ向けて突設し、
    前記開閉軸を開閉中心にして開閉枠を閉じて閉成姿勢へ変換すると、球誘導部と不正防止起立壁とが上下に重合する状態で配置されるように構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の遊技機。
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