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JP4779697B2 - 軒樋の水切り構造 - Google Patents
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Description

本発明は、軒樋に関する。さらに詳しくは、軒樋と水切り体とからなる軒樋の水切り構造に関する。
近年、外観の意匠性向上の観点から軒樋を目立たなくするように、軒と軒樋に一体性を持たせて設計、施工された戸建住宅が増えている。しかしながら、このようにデザインされた軒樋は軒先と略平行に設置されるため、水勾配がほとんどとれず、雨水が流れにくいため一見して軒樋に水が滞留しているように見え、施主が軒樋の施工に不備があると誤解することが多い。また、軒樋の底部に溜まった落ち葉等の堆積物が腐食し、汚泥となって見栄えが悪く、竪樋への排水を妨げるという問題も生じる。
さらに、水資源の枯渇化に伴い、従来、下水道や河川にそのまま排出されていた雨水を落ち葉や塵埃等の夾雑物を除いて、防火用水、植栽用散水、洗車用水等、種々の用途に有効に再利用するためのシステムが種々提案され、例えば、下記特許文献1には、雨水を貯留することのできる雨樋装置が開示されている。すなわち、上記雨樋装置は、仕切板と軒樋本体とからなり、軒樋本体の前側壁と後側壁との間に跨って通水性を有する仕切板が設けられるとともに、上段の仕切板で落ち葉や枯れ枝等を除去された雨水は軒樋本体で貯留され、再利用される構造とされている。
特開2005−113459号公報(第1〜4頁、第4図)
しかしながら、上記特許文献1に記載の雨樋装置は、プレート状の仕切板に通水孔を穿った構造であり、落ち葉等で上記通水孔が覆われ、目詰まりが生じることが多く通水性が悪いという問題がある。また、濡れ落ち葉がプレート状の仕切板に付着して簡単に取り除くことができないという問題もある。
本発明はこのような問題を解決するためになされたものであって、軒樋に水勾配がなく、軒樋が軒先と略水平に取付けられている場合においても、滞留する雨水を見えにくくし、かつ、落ち葉や枯れ枝等の除去が簡単で軒樋底部に溜まった落ち葉等の堆積物が腐食し、汚泥となることを防ぐことのできる軒樋の水切り構造を提供することを、その課題とする。
上記課題を解決するために、本発明においては、つぎのような技術的手段を講じている。すなわち、請求項1に記載の発明によれば、軒樋と該軒樋の前側壁と後側壁との間に架設される水切り体とからなる軒樋の水切り構造であって、該水切り体は軒樋の長手方向に略等間隔で配設される縦リブと、該縦リブを相互に軒樋の幅方向に接続する連結部とからなり、上記縦リブはその正断面が扁平な略長方形とされるとともに、上記連結部は縦リブの高さ方向の略中央部どうしを接続し、上記縦リブと連結部とによって区切られた空間は通水孔を形成するとともに、水切りユニットと軒樋との接合部が棒状連結体の端となることを特徴とする軒樋の水切り構造が提供される。
請求項2に記載の軒樋の水切り構造は、請求項1に記載の発明に加えて、上記水切り体を所定長さの水切りユニットとし、上記軒樋に着脱自在に取付け可能とされる。通常、上記水切りユニットは塩化ビニル樹脂等、合成樹脂を一体成形したものが用いられる。
請求項3に記載の軒樋の水切り構造は、請求項1に記載の発明に加えて、上記連結部を棒状体で構成してなるものが用いられる。
請求項1に記載の発明にかかる軒樋の水切り構造は上記のとおりであり、軒樋の前側壁と後側壁との間に架設される水切り体が軒樋の長手方向に略等間隔で配設される縦リブと、該縦リブを軒樋の幅方向に接続する連結部とからなるとともに、上記連結部は縦リブの高さ方向の略中央部どうしを接続し、上記縦リブと連結部とによって区切られた空間は通水孔を形成するとともに、水切りユニットと軒樋との接合部が棒状連結体の端となるため、軒樋底部が見えにくくなり、かつ、落ち葉や枯れ枝等が凸状の縦リブの上半分にべったりと付着することがない。その結果、上記通水孔が塞がれることなく、十分に通水性を保つことができる。また、落ち葉や枯れ枝等の堆積物の除去が簡単となり、軒樋の底部に汚泥となって溜まることを防げる。
請求項2に記載の軒樋の水切り構造は上記のとおりであり、請求項1の軒樋の水切り構造の有する効果に加え、上記水切り体を所定長さの水切りユニットとし、上記軒樋に着脱自在に取付け可能とされているため、縦リブの一部が損傷した場合等、水切りユニットを取り替えるだけで保守を行えるとともに、水切りユニットを取り外すことにより、落ち葉や枯れ枝等の堆積物の除去や軒樋底部の掃除等を簡単に行うことができる。
請求項3に記載の軒樋の水切り構造は上記のとおりであり、請求項1の軒樋の水切り構造の有する効果に加え、上記連結部を棒状体で構成してなるため縦リブどうしを簡単に接続するとともに、補強することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の第1実施形態にかかる軒樋の水切り構造Aを示す部分斜視図であり、図2は側面図、図3は平面図である。図1、図2、図3に示されているように、上記軒樋の水切り構造Aは、軒樋5と水切り体1とからなり、この水切り体1は軒樋5の前側壁51と後側壁52との間に架設されている。図1、図2、図3において、符号53は軒樋5の前耳部を、符号54は軒樋5の後耳部をそれぞれ示す。
上記水切り体1は軒樋5の長手方向に略等間隔で配設される縦リブ11と該縦リブ11を相互に接続する連結部としての棒状連結体12とからなり、上記棒状連結体12は縦リブ11の高さ方向の略中央部どうしを接続している。すなわち、図2に示されているように、正断面が扁平な略長方形とされた縦リブ11は、その高さ方向の略中央部で棒状連結体12によって相互に接続され、縦リブ11と棒状連結体12とによって囲まれた空間は、図3に示すように通水孔3を形成する。通常、上記縦リブ11と棒状連結体12とは塩化ビニル樹脂等から一体成形して水切り体1とし、軒樋5に架設される。
図4は参考となる実施形態にかかる軒樋の水切り構造Bを示す平面図であり、この実施形態においては、上記棒状連結体12に代えて板状連結体22を用いるとともに、所定長さaの縦リブ21と板状連結体22が一体成形された水切りユニット2が用いられる。このとき、所定長さaとしては、例えば60〜80cm長のものが好ましく用いられる。
上記のように構成された水切りユニット2は軒樋5に着脱自在に取付け可能であり、例えば縦リブ21が部分的に損傷した場合等、水切りユニット2全体を交換することにより、簡単に保守することができる。また、図5に示すように、縦リブ21の上半分が凸状となっているため、落ち葉や枯れ枝等が水切りユニット2にべったりと付着することなく通水性が保たれる。また、滞留する雨水を見えにくくし、上記落ち葉や枯れ枝等の堆積物の除去が簡単となり、軒樋の底部に汚泥となって溜まることを防ぐことが可能となる。
本発明の第1実施形態にかかる軒樋の水切り構造を示す部分斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる軒樋の水切り構造を示す側面図である。 本発明の第1実施形態にかかる軒樋の水切り構造を示す平面図である。 本発明の参考となる実施形態にかかる軒樋の水切り構造を示す平面図である。 本発明の第実施形態にかかる軒樋の水切り構造に堆積物が堆積した状態を示す説明図である。
符号の説明
A 本発明の第1実施形態にかかる軒樋の水切り構造
B 本発明の第2実施形態にかかる軒樋の水切り構造
1 水切り体
11 縦リブ
12 棒状連結体
2 水切りユニット
21 縦リブ
22 板状連結体
3 通水孔
4 通水孔
5 軒樋
51 前側壁
52 後側壁
53 前耳部
54 後耳部

Claims (3)

  1. 軒樋と該軒樋の前側壁と後側壁との間に架設される水切り体とからなる軒樋の水切り構造であって、該水切り体は軒樋の長手方向に略等間隔で配設される縦リブと、該縦リブを相互に軒樋の幅方向に接続する連結部とからなり、上記縦リブはその正断面が扁平な略長方形とされるとともに、上記連結部は縦リブの高さ方向の略中央部どうしを接続し、上記縦リブと連結部とによって区切られた空間は通水孔を形成するとともに、水切りユニットと軒樋との接合部が棒状連結体の端となることを特徴とする軒樋の水切り構造。
  2. 上記水切り体を所定長さの水切りユニットとし、上記軒樋に着脱自在に取付け可能とされた請求項1に記載の軒樋の水切り構造。
  3. 上記連結部を棒状体で構成してなる請求項1に記載の軒樋の水切り構造。
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