従来から、壁などの造営材に設置され、相手側装置との間で通信が可能な情報通信装置が提案されている。この種の情報通信装置としては、壁面からの器体の突出量を少なくするために、壁に器体の一部が埋め込まれた形で壁に取り付けられる埋込型のものがある(例えば特許文献1参照)。このような埋込型の情報通信装置においては、埋込型の配線器具との外観上の統一感を出すとともに、情報通信装置の取り付けに用いる部材の低コスト化を図るために、一般に普及している埋込型の配線器具用のスイッチボックスを利用して壁に設置することが考えられている。
ところで、上記のような情報通信装置では、相手側装置(相手側端末)との間で通信(例えば通話)を可能とするための内部回路が全て1つの器体内に収納されているため、情報通信装置の機能を一部でも変更する場合には、情報通信装置全体を交換する必要がある。特に、上述したような埋込型の情報通信装置のように器体の一部がスイッチボックスに収納されている場合は、交換作業が面倒で煩わしいという問題があった。
そこで、図4〜図6に示すように、情報通信装置1を、造営材に設置された接続モジュール(図示例のように埋込設置される場合には埋込モジュールともいう)Aと、接続モジュールAに着脱自在に取り付けられる本体パネル(埋込モジュールとともに用いられる場合には露出パネルともいう)Bとに分割し、接続モジュールAと本体パネルBとを個別に交換可能とすることが考えられる。
図4〜図6に示す情報通信装置1は、宅内の壁に設置され、宅外に設置された相手側装置としての子機端末(図示せず)と図示しない通信線(信号線)により接続されることでインターホンシステムを構成し、子機端末との間で通話を可能とする親機端末として用いられるものである。なお、以下の説明では、情報通信装置1の厚み方向一端側(図4における右方)を情報通信装置1の後方、情報通信装置1の厚み方向他端側(図4における左方)を情報通信装置1の前方と規定する。
情報通信装置1は、図5に示すように、回路要素として、商用電源などの交流電源の電源線が接続される電源端子部10と、AC/DC電源部11aおよびDC/DC電源部11bからなり電源端子部10に入力された交流電力から情報通信装置用の直流電源からなる動作電源を生成する電源生成部11と、電源端子部10と電源生成部11との間に挿入されオン時に電源端子部10から電源生成部11に給電しオフ時に給電を停止する電源スイッチ部12と、通信線が接続される信号端子部13と、信号端子部13に接続され少なくとも通信線の回線電圧(信号)に基づいて子機端末からの呼び出しを検出する機能を有した通信部(外部インタフェース部、外部I/F部)14と、音声出力手段となるスピーカ15aおよび音声入力手段となるマイク15bからなる音声入出力部15と、液晶ディスプレイ(LCD)などの映像表示部16と、通信部14と音声入出力部15および映像表示部16との間に挿入された信号処理部17と、情報通信装置1の操作(例えば各種設定や、通話開始、通話終了の操作)用のユーザインタフェースからなる操作部18と、操作部18の操作入力に応じて情報通信装置1の動作を制御する全体制御部19とを備えている。上記信号処理部17は、スピーカ15aに出力する音声信号を増幅するスピーカアンプ(図示せず)およびマイク15bが出力する音声信号を増幅するマイクアンプ(図示せず)を有した音声処理部17aと、映像信号を復調する復調回路を有し映像表示部16に映像を表示させる映像処理部17bと、通信部14より得た信号(音声信号と映像信号が多重化された信号)から音声信号と映像信号を分離する機能および音声処理部17aより得た音声信号を通信部14に出力する多重分離部17cとからなる。
そして、図4〜図6に示す情報通信装置1では、電源端子部10と、電源生成部11と、電源スイッチ部12と、信号端子部13と、通信部14とが、接続モジュールAに設けられ、音声入出力部15と、映像表示部16と、信号処理部17と、操作部18と、全体制御部19とが本体パネルBに設けられている。つまり、接続モジュールAは、本体パネルB用の電源を生成する機能と、本体パネルBと相手側装置(本例の場合は子機端末)との間で通信を行う機能とを有するものであって、本体パネルB用の電源を生成する機能は電源生成部11が担い、本体パネルBと相手側装置との間で通信を行う機能は通信部14が担っている。
接続モジュールAは、図4および図6に示すように、厚み方向一端側(図4における右方)の一壁部である後壁部2aを造営材側、つまり壁200(図6参照)側に向けた状態で壁200に設置され、厚み方向他端側(図4における左方)の他壁部である前壁部2bの外側面(前面)に本体パネルBが着脱自在に取り付けられた器体2を備え、器体2には、電源端子部10、本体パネルB用の電源を生成する電源生成部11、電源スイッチ部12、信号端子部13、および本体パネルBと相手側装置との間で通信を行う通信部14それぞれを構成する電子部品が実装される回路基板3が収納されている。ここで、回路基板3は、厚み方向(図4における左右方向)を器体2の厚み方向に沿わせた形で器体2に収納されている。また、回路基板3は、ガラスエポキシ基板などにより構成されている。
器体2は、厚み方向一面側(前面側)が開口した箱状のボディ20と、当該開口を閉塞する形でボディ20に取り付けられるカバー21とで構成されている。ボディ20の底壁部(器体2の後壁部)2aには、回路基板3に実装された電源端子部10および信号端子部13それぞれを外部に臨ませる窓孔(図示せず)が形成され、交流電源の電源線を電源端子部10に、通信線を信号端子部13にそれぞれ接続できるようになっている。ボディ20の短手方向両側面(図6における上下方向両側面)それぞれの前端部には、カバー21との結合に用いられる結合爪20aが一体に突設されており、カバー21には係合爪20aと凹凸嵌合する係合孔21aを備えた係合片21bが設けられている。したがって、ボディ20とカバー21は、ボディ20の係合爪20aをカバー21の係合孔21aに凹凸嵌合させることによって結合される。
また、回路基板3の前面(器体2の前壁部2bとの対向面)3aには、図4に示すように、回路基板3に設けられた回路部(電源生成部11および通信部14)を構成する電子部品Pと本体パネルBとの接続に用いられる本体パネル接続用コネクタ4が接続口を前方に向けた状態で実装されている。そして、器体2の前壁部(カバー21の前壁部)2bには、接続用コネクタ4の接続口を外部に臨ませる窓孔2cが形成されている。さらに、電源スイッチ部12は、例えば押圧操作されているときのみオンとなるプッシュスイッチからなり、器体2の前壁部2bの前面に露設されている。
ところで、接続モジュールAは、壁200に設けられた施工孔210内に配置された埋込型の配線器具用のスイッチボックス100を用いて壁200に取り付けられる。スイッチボックス100は、厚み方向一面側(前面側)が開口した箱状に形成され、短手方向(図6における上下方向)両内側面それぞれには、接続モジュールAをスイッチボックス100に取り付ける取付ねじ(図示せず)が螺着されるねじ孔111を有した複数(図示例では2つ)のボス110がスイッチボックス100の長手方向(図6における左右方向)に離間する形に突設されている。スイッチボックス100は、1連用の取付枠(図示せず)を2個まで取付可能なスイッチボックス100に対応する大きさに形成されている。なお、1連用の取付枠とは、JIS規格(JIS C8375)で規格化されている3個用の取付枠を意味しており、以下の説明では、1連用の取付枠がその短手方向に2個連設された寸法を「2連用」、3個連設された寸法を「3連用」と称する。図6に示すスイッチボックス100は2連用のものである。
接続モジュールAは、このようなスイッチボックス100内にその前方から器体2の後壁部2a側の一部を挿入した状態で、スイッチボックス100に固定される。したがって、接続モジュールAの器体2は、少なくとも後壁部2a側の一部がスイッチボックス100内に挿入可能な大きさに形成されている。
そして、接続モジュールAのカバー21の短手方向両側面それぞれにおける前端側には、図6に示すように、矩形板状の取付板21cがカバー21の長手方向略全長に亘る形で一体に突設されている。各取付板21cには、埋込型の配線器具をスイッチボックス100に固定する際に用いられる取付枠と同様に、上記取付ねじ用の複数(図示例では2つ)のねじ挿通孔21dが設けられるとともに、後述する化粧プレート300を固定する固定ねじ用の複数(図示例では2つ)のねじ孔21eが設けられている。
本体パネルBは、図4および図6に示すように、薄箱状のパネルケース50と、パネルケース5に収納された回路基板51とを備えている。回路基板51には、音声入出力部15、映像表示部16、信号処理部17、操作部18、および全体制御部19を構成する電子部品(図示せず)が実装され、回路基板51の後面には、接続モジュールAの本体パネル接続用コネクタ4に接続可能な接続モジュール接続用コネクタ52が実装されている。この接続モジュール接続用コネクタ52の接続口はケース50の後面に設けられた窓孔50aから露出している。パネルケース50の前面には、映像表示部16用の窓部50bや、操作部18を操作するための操作ハンドル50cや押釦50dなどが設けられている。さらに、パネルケース50の前面には、スピーカ15aが送出する音波を送波するための送波孔50eと、マイク15bに音声を入力するための音孔50fが設けられている。一方、パネルケース5の後面には、本体パネルBを接続モジュールAに取り付けた際に、電源スイッチ部12を押圧操作する押圧部(図示せず)が設けられている。
ところで、接続モジュールAは、一方(図6における下側)の取付板21cの前面に突設された略L字形の鈎爪(図示せず)と、他方(図6における上側)の取付板21cに設けられた係合孔21fとを備えている。一方、本体パネルBは、上記鈎爪が挿入される引掛孔(図示せず)と、係合孔21fに対応する係合爪(図示せず)とを備えている。
したがって、本体パネルBは、係合爪を接続モジュールAの係合孔21fの縁部に係合させるとともに、接続モジュールAの鈎爪が引掛孔の縁部に引っ掛けられることによって、接続モジュールAの前壁部2bの前面側に着脱自在に取り付けられるようになっている。そして、本体パネルBを接続モジュールAに取り付けた際には、本体パネルBの接続モジュール接続用コネクタ52が接続モジュールAの本体パネル接続用コネクタ4に接続され、その結果、接続モジュールAの回路基板3に設けられた回路部(電源生成部11および通信部14)が、本体パネルBに接続されて、図5に示す回路が構成される。加えて、本体パネルBを接続モジュールAに取り付けた際には、本体パネルBの押圧部によって電源スイッチ部12が押圧操作され、電源端子部10から電源生成部11への給電が開始され、情報通信装置1が動作可能となる。
ところで、本体パネルBを接続モジュールAに取り付けた後には、情報通信装置1と施工孔210との間に隙間が生じるので、接続モジュールAには、上記隙間を隠すために前述の化粧プレート300が取り付けられる。化粧プレート300は、3連用のものであって、図6に示すように、内側に本体パネルAが配置される矩形枠状のプレート枠310と、プレート枠310の前面側に取り付けられる化粧カバー320とで構成される。プレート枠310は、固定ねじを接続モジュールAのねじ孔21eに螺着することによって接続モジュールAに固定され、化粧カバー320は、後面(背面)に突設された係合爪(図示せず)をプレート枠310の前面に形成された係合孔(図示せず)に挿入することによってプレート枠310に取り付けられる。
上述したように図4〜図6に示す情報通信装置1は、壁200などの造営材に設置された接続モジュールAと、接続モジュールAに着脱自在に取り付けられる本体パネルBとを備えているので、接続モジュールAと本体パネルBとを個別に交換可能とすることができるから、情報通信装置1の機能の変更が容易に行うことができる。
特開平6−291818号公報
ところで、上述したような情報通信装置1は、図4に示すように、回路基板3における前壁部2bの内側面との対向面3aに、本体パネル接続用コネクタ4が実装されている。このような本体パネル接続用コネクタ4は、回路基板3に実装する電子部品Pに比べて大型の部品であるから、本体パネル接続用コネクタ4における回路基板3の対向面3aからの突出寸法Z(図4参照)は、電子部品Pの突出寸法の最大値H(図4参照)に比べて大きくなる。
そのため、図4に示すように、本体パネル接続用コネクタ4の接続口を前壁部2bの前面に平行する面内に位置する形に配置した場合には、前壁部2bの後面(背面)と電子部品Pとの間に生じるスペースの分だけ接続モジュールAの器体2の厚みが増してしまう。
このような無駄なスペースを削減するには、本体パネル接続用コネクタ4の接続口を前壁部2bの前面より前方に突出させればよく、このようにすれば器体2を薄型化することはできるが、本体パネル接続用コネクタ4を前壁部2bの前面より突出しているから、接続モジュールAを壁200などの造営材に設置した際の造営面(壁200の場合は壁面)からの突出量は変化せず(つまり接続モジュールAの厚みは変化せず)、新たに、本体パネル接続用コネクタ4と接続モジュール接続用コネクタ52との接続が行い難くなるという問題が生じるおそれがある。
このように従来の情報通信装置1では、器体の内側面と対向する回路基板3の対向面3aに本体パネル接続用コネクタ4などのコネクタを実装していたから、接続モジュールAの薄型化を図ることができなかった。
本発明は上述の点に鑑みて為されたもので、その目的は、接続モジュールの薄型化が図れる情報通信装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明では、造営材に設置された接続モジュールと、接続モジュールに着脱自在に取り付けられる本体パネルとを備えた情報通信装置であって、接続モジュールは、厚み方向一端側の一壁部を造営材側に向けた状態で造営材に設置され、厚み方向他端側の他壁部の外側面に本体パネルが着脱自在に取り付けられた器体と、厚み方向を器体の厚み方向に沿わせた形で器体に収納され、本体パネル用の電源を生成する電源生成部および本体パネルと外部機器との間で通信を行う通信部の少なくとも一方を有した回路部が設けられた回路基板と、上記他壁部の外側面に露設され本体パネルと回路部との接続に用いられる本体パネル接続用コネクタとを有するとともに、厚み方向を器体の厚み方向に交差する方向に沿わせた形で器体に収納され回路基板の回路部に電気的に接続された補助基板を有し、本体パネル接続用コネクタは、上記他壁部と対向する回路基板と器体の厚み方向に交差する方向において重なる形で補助基板に設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、厚み方向を器体の厚み方向に交差する方向に沿わせた形で器体に収納され回路基板の回路部に電気的に接続された補助基板に、本体パネル接続用コネクタを器体の他壁部と対向する回路基板と器体の厚み方向に交差する方向において重なる形で設けているので、器体の他壁部と対向する回路基板の面に本体パネル接続用コネクタを設ける場合に比べれば、器体の他壁部の外側面からの本体パネル接続用コネクタの突出量を増やすことなく器体の他壁部と当該他壁部と対向する回路基板との間の距離を短くすることができるから、接続モジュールの薄型化が図れる。
請求項2の発明では、造営材に設置された接続モジュールと、接続モジュールに着脱自在に取り付けられる本体パネルとを備えた情報通信装置であって、接続モジュールは、厚み方向一端側の一壁部を造営材側に向けた状態で造営材に設置され、厚み方向他端側の他壁部の外側面に本体パネルが着脱自在に取り付けられた器体と、厚み方向を器体の厚み方向に沿わせた形で器体に収納され、本体パネル用の電源を生成する電源生成部および本体パネルと相手側装置との間で通信を行う通信部の少なくとも一方を有した回路部が設けられた回路基板と、上記一壁部の外側面に露設され通信線と回路部との接続に用いられる電線接続用コネクタとを有するとともに、厚み方向を器体の厚み方向に交差する方向に沿わせた形で器体に収納され回路基板の回路部に電気的に接続された補助基板を有し、電線接続用コネクタは、上記一壁部と対向する回路基板と器体の厚み方向に交差する方向において重なる形で補助基板に設けられていることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、厚み方向を器体の厚み方向に交差する方向に沿わせた形で器体に収納され回路基板の回路部に電気的に接続された補助基板に、電線接続用コネクタを器体の一壁部と対向する回路基板と器体の厚み方向に交差する方向において重なる形で設けているので、器体の一壁部と対向する回路基板の面に電線接続用コネクタを設ける場合に比べれば、器体の一壁部の外側面からの電線接続用コネクタの突出量を増やすことなく器体の一壁部と当該一壁部と対向する回路基板との間の距離を短くすることができるから、接続モジュールの薄型化が図れる。
請求項3の発明では、造営材に設置された接続モジュールと、接続モジュールに着脱自在に取り付けられる本体パネルとを備えた情報通信装置であって、接続モジュールは、厚み方向一端側の一壁部を造営材側に向けた状態で造営材に設置され、厚み方向他端側の他壁部の外側面に本体パネルが着脱自在に取り付けられた器体と、厚み方向を器体の厚み方向に沿わせた形で器体に収納され、本体パネル用の電源を生成する電源回路部および本体パネルと相手側装置との間で通信を行う通信部の少なくとも一方を有した回路部が設けられた回路基板と、上記他壁部の外側面に露設され本体パネルと回路基板との接続に用いられる本体パネル接続用コネクタと、上記一壁部の外側面に露設され通信線と回路部との接続に用いられる電線接続用コネクタとを有するとともに、厚み方向を器体の厚み方向に交差する方向に沿わせた形で器体に収納され回路基板の回路部に電気的に接続された補助基板を有し、本体パネル接続用コネクタは、上記他壁部と対向する回路基板と器体の前後方向に交差する方向において重なる形で補助基板に設けられ、電線接続用コネクタは、上記一壁部と対向する回路基板と器体の前後方向に交差する方向において重なる形で補助基板に設けられていることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、厚み方向を器体の厚み方向に交差する方向に沿わせた形で器体に収納され回路基板の回路部に電気的に接続された補助基板に、本体パネル接続用コネクタを器体の他壁部と対向する回路基板と器体の厚み方向に交差する方向において重なる形で設けるとともに、電線接続用コネクタを器体の一壁部と対向する回路基板と器体の厚み方向に交差する方向において重なる形で設けているので、器体の他壁部と対向する回路基板の面に本体パネル接続用コネクタを設ける場合に比べれば、器体の他壁部の外側面からの本体パネル接続用コネクタの突出量を増やすことなく器体の他壁部と当該他壁部と対向する回路基板との間の距離を短くすることができ、また器体の一壁部と対向する回路基板の面に電線接続用コネクタを設ける場合に比べれば、器体の一壁部の外側面からの電線接続用コネクタの突出量を増やすことなく器体の一壁部と当該一壁部と対向する回路基板との間の距離を短くすることができるから、接続モジュールの薄型化が図れる。
請求項4の発明では、請求項3の発明において、上記補助基板は、リードを絶縁性樹脂でモールドしてなる一体成型品であって、上記本体パネル接続用コネクタと、上記電線接続用コネクタとを一体に備えていることを特徴とする。
請求項4の発明によれば、補助基板と、本体パネル接続用コネクタと、電線接続用コネクタとを別部材により構成する場合に比べれば、これらの配置に必要なスペースを小さくすることができるから、接続モジュールのさらなる薄型化が図れる。
請求項5の発明では、請求項3の発明において、上記補助基板は、上記本体パネル接続用コネクタと上記電線接続用コネクタとを一体に備えた3次元射出成形回路部品であることを特徴とする。
請求項5の発明によれば、補助基板と、本体パネル接続用コネクタと、電線接続用コネクタとを別部材により構成する場合に比べれば、これらの配置に必要なスペースを小さくすることができるから、接続モジュールのさらなる薄型化が図れる。
請求項6の発明では、請求項3の発明において、上記補助基板は、フレキシブル基板により形成されていることを特徴とする。
請求項6の発明によれば、絶縁基板の配置の自由度が向上するので、補助基板、本体パネル接続用コネクタ、および電線接続用コネクタの配置に必要なスペースを小さくすることができるから、接続モジュールのさらなる薄型化が図れる。
請求項7の発明では、請求項1〜6のうちいずれか1項の発明において、上記回路基板を複数有し、上記複数の回路基板は、器体の厚み方向に沿って並ぶ形で器体に収納され、上記複数の回路基板のうち上記回路部を構成する電子部品が実装される実装面同士が対向する回路基板それぞれの実装面には、当該実装面に実装する電子部品のうち実装面からの突出寸法が比較的大きい電子部品同士が対向しない形で電子部品が実装されていることを特徴とする。
請求項7の発明によれば、複数の回路基板間の距離を短くできるので、複数の回路基板の配置に必要なスペースを小さくすることができるから、接続モジュールのさらなる薄型化が図れる。
請求項8の発明では、請求項1〜7のうちいずれか1項の発明において、上記回路基板を複数有し、上記回路部は、上記電源生成部と上記通信部の両方を有し、上記複数の回路基板は、上記電源生成部を構成する電子部品が実装される1乃至複数の電源用回路基板と、上記通信部を構成する電子部品が実装される1乃至複数の通信用回路基板とからなることを特徴とする。
請求項8の発明によれば、一つの回路基板に電源生成部と通信部を構成する電子部品の両方が実装されている場合に比べれば、電源生成部のみの回路構成の変更や、通信部のみの回路構成の変更が可能となり、機能の拡張などが容易に行えるようになる。
本発明は、接続モジュールの薄型化が図れるという効果を奏する。
本発明の一実施形態の情報通信装置1は、図4〜6に示す従来例と同様に、宅内の壁に設置され、宅外に設置された相手側装置としての子機端末(図示せず)と図示しない通信線(信号線)により接続されることでインターホンシステムを構成し、子機端末との間で通話を可能とする親機端末として用いられるものであるが、接続モジュールAの構成が上記従来例と異なっている。なお、本実施形態の情報通信装置1において上記従来例と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態における接続モジュールAは、図1に示すように、厚み方向一端側(図1における右方)の一壁部である後壁部2aを造営材側、つまり壁200(図6参照)側に向けた状態で壁200に設置され、厚み方向他端側(図1における左方)の他壁部である前壁部2bの外側面(前面)に本体パネルBが着脱自在に取り付けられた器体2を備えている。
本実施形態における器体2は、上記従来例の器体2と同様のものであるが、ボディ20の底壁部(器体2の後壁部)2aには、回路基板3に実装された電源端子部10および信号端子部13それぞれを外部に臨ませる窓孔(図示せず)の代わりに後述する電線接続用コネクタ6の接続口を外部に臨ませる窓孔2dが形成されている点で上記従来例と異なっている。前述の電線接続用コネクタ6は、電線(外部電源の電源線および通信線)を接続するためのものであり、上記従来例における電源端子部10および信号端子部13の両方の機能を備えているものである。
本実施形態における器体2には、本体パネルB用の電源を生成する電源生成部11、電源スイッチ部12、および本体パネルBと相手側装置との間で通信を行う通信部14それぞれを構成する電子部品Pが実装される複数(図示例では4つ)の回路基板3が収納されている。複数の回路基板3は、厚み方向(図1における左右方向)を器体2の厚み方向(前後方向)に沿わせるとともに、器体2の厚み方向(前後方向)に沿って並ぶ形で器体2に収納されている。なお、以下の説明では、複数の回路基板3を区別するために、必要に応じて器体2の前壁部2b側に近いものから順に符号3A〜3Dで表す。
ここで、回路基板3A,3Bは電子部品Pが実装される実装面同士が互いに対向する形に配置され、同様に、回路基板3C,3Dも電子部品Pが実装される実装面同士が互いに対向する形に配置されている。
回路基板3A,3Bそれぞれには、通信部14を構成する電子部品P(以下、必要に応じて符号P1で表す)を実装し、回路基板3C,3Dそれぞれには、電源生成部11および電源スイッチ部12を構成する電子部品P(以下、必要に応じて符号P2で表す)を実装している。すなわち、電源生成部11および電源スイッチ部12を構成する電子部品P2は、複数の回路基板3のうち器体2の後壁部2a側に位置する回路基板3C,3Dに実装され、通信部14を構成する電子部品P1は、複数の回路基板3のうち器体2の前壁部2b側に位置する回路基板3A,3Bに実装されている。ただし、電源スイッチ部12の操作部は上記従来例と同様に器体2の前面に露設される。
つまり、複数の回路基板3は、電源生成部11を構成する電子部品P2が実装される複数(本実施形態では2つ)の電源用回路基板として用いられる回路基板3C,3Dと、通信部14を構成する電子部品P1が実装される複数(本実施形態では2つ)の通信用回路基板として用いられる回路基板3A,3Bとからなる。
ところで、電子部品P1を回路基板3A,3Bに実装するにあたっては、回路基板3A,3Bそれぞれの実装面に実装する電子部品P1のうち実装面からの突出寸法が比較的大きい電子部品P1同士が対向しない形で、回路基板3A,3Bそれぞれの実装面に電子部品P1を実装している。また、電子部品P2を回路基板3C,3Dに実装するにあたっては、回路基板3C,3Dそれぞれの実装面に実装する電子部品P2のうち実装面からの突出寸法が比較的大きい電子部品P2同士が対向しない形で、回路基板3C,3Dそれぞれの実装面に電子部品P2を実装している。
つまり、回路基板3の実装面が他の回路基板3の実装面と対向している場合には、複数の電子部品Pのうち実装面からの突出寸法が比較的大きい電子部品P同士が対向しないように電子部品Pを回路基板3に実装している。一例としては、複数の電子部品Pのうち実装面からの突出寸法が最大となる電子部品Pと対向する実装面には、電子部品Pを実装しないか、複数の電子部品Pのうち実装面からの突出寸法が最小となる電子部品Pを実装する。このようにすることで、回路基板3の実装面間の距離を短くできるようにしている。
上述した複数の回路基板3は、補助基板7によって相互に電気的に接続され、これにより図5に示す回路が構成されている。
補助基板7は、例えば、複数の回路基板3の回路部を相互に接続する導電パターン(図示せず)が形成されたガラスエポキシ基板などにより構成されており、厚み方向を器体2の厚み方向(前後方向)に交差する方向(図示例では器体2の前後方向に直交する上下方向)に沿わせた形で器体2に収納されている。また、補助基板7は、回路基板3の回路部に電気的に接続されている(図示例では、複数の回路基板3それぞれの下端縁に上面が接する形で配置されている)。
このような補助基板7における複数の回路基板3との反対面(図1における下面)には、本体パネル接続用コネクタ4と、電線接続用コネクタ6とが実装されている。
ここで、本体パネル接続用コネクタ4は、器体2の前壁部2bと対向する回路基板3、すなわち複数の回路基板3のうち最も器体2の前壁部2b側に位置する回路基板3Aと器体2の前後方向に交差する方向(図示例では器体2の前後方向に直交する上下方向)において重なるとともに、接続口が前壁部2bの窓孔2cより外部に臨む形で補助基板7に実装されている。
また、電線接続用コネクタ6は、器体2の後壁部2aと対向する回路基板3、すなわち複数の回路基板3のうち最も器体2の後壁部2a側に位置する回路基板3Dと器体2の前後方向に交差する方向(図示例では器体2の前後方向に直交する上下方向)において重なるとともに、接続口が後壁部2aの窓孔2dより外部に臨む形で補助基板7に実装されている。
したがって、本実施形態の情報通信装置1によれば、厚み方向を器体2の厚み方向(前後方向)に交差する方向に沿わせた形で器体2に収納され回路基板3の回路部に電気的に接続された補助基板7に、本体パネル接続用コネクタ4を器体2の前壁部(他壁部)2bと対向する回路基板3Aと器体2の厚み方向に交差する方向において重なる形で設けるとともに、電線接続用コネクタ6を器体2の後壁部(一壁部)2aと対向する回路基板3Dと器体2の厚み方向に交差する方向において重なる形で設けているので、器体2の前壁部2bと対向する回路基板3Aの面(図1における左面)に本体パネル接続用コネクタ4を設ける場合に比べれば、器体2の前壁部2bの外側面(前面)からの本体パネル接続用コネクタ4の突出量を増やすことなく器体2の前壁部2bと当該前壁部2bと対向する回路基板3Aとの間の距離を短くすることができ、また器体2の後壁部2aと対向する回路基板3Dの面(図1における右面)に電線接続用コネクタ6を設ける場合に比べれば、器体2の後壁部2aの外側面(後面)からの電線接続用コネクタ6の突出量を増やすことなく器体2の後壁部2aと当該後壁部2aと対向する回路基板3Dとの間の距離を短くすることができるから、接続モジュールAの薄型化が図れる。
また、複数の回路基板3のうち回路部を構成する電子部品P1が実装される実装面同士が対向する回路基板3A,3Bそれぞれの実装面には、当該実装面に実装する電子部品P1のうち実装面からの突出寸法が比較的大きい電子部品P1同士が対向しない形で電子部品P1が実装されているから、回路基板3A,3B間の距離を短くでき、電子部品P1を高密度に配置することが可能となる。同様に、複数の回路基板3のうち回路部を構成する電子部品P2が実装される実装面同士が対向する回路基板3C,3Dそれぞれの実装面には、当該実装面に実装する電子部品P2のうち実装面からの突出寸法が比較的大きい電子部品P2同士が対向しない形で電子部品P2が実装されているから、回路基板3C,3D間の距離を短くでき、電子部品P2を高密度に配置することが可能となる。
このように本実施形態の情報通信装置によれば、複数の回路基板3間の距離を短くできるので、複数の回路基板3の配置に必要な器体2内のスペースを小さくすることができるから、接続モジュールAのさらなる薄型化が図れる。
また、複数の回路基板3は、電源生成部11を構成する電子部品P2が実装される電源用回路基板(回路基板3C,3D)と、通信部14を構成する電子部品P1が実装される通信用回路基板(回路基板3A,3B)とからなるので、一つの回路基板3に電源生成部11と通信部14を構成する電子部品P1,P2の両方が実装されている場合に比べれば、電源生成部11のみの回路構成の変更や、通信部14のみの回路構成の変更が可能となり、機能の拡張などが容易に行えるようになる。ここで、複数の回路基板3は、器体2の厚み方向(前後方向)に沿って並ぶ(器体2の前側から回路基板3A,3B,3C,3Dの順に並ぶ)形で器体2に収納され、電源用回路基板となる回路基板3C,3Dが、器体2内における後壁部2a側に、通信用回路基板となる回路基板3A,3Bが器体2内における前壁部2b側にそれぞれ位置しているが、複数の回路基板3の順序は上記の例に限定されない。例えば、複数の回路基板3は、器体2の前側から回路基板3D,3C,3B,3Aの順に並ぶ形で器体2に収納されていてもよく、この場合、電源用回路基板となる回路基板3C,3Dが、器体2内における前壁部2b側に、通信用回路基板となる回路基板3A,3Bが器体2内における後壁部2a側にそれぞれ位置することになる。また、複数の回路基板3は、器体2の前側から回路基板3A,3C,3B,3Dの順に並ぶ形(電源用回路基板と通信用回路基板とが交互に並ぶ形)で器体2に収納されていてもよい。要は、複数の回路基板3が、電源生成部11を構成する電子部品P2が実装される1乃至複数の電源用回路基板と、通信部14を構成する電子部品P1が実装される1乃至複数の通信用回路基板とからなるものであれば、上記効果を得ることができる。
ところで、図1に示す例では、補助基板7は、ガラスエポキシ基板などの硬質の基板により形成されているが、補助基板7は、可撓性を有するフレキシブル基板により形成されていてもよい。この場合、絶縁基板7の配置の自由度が向上するので、補助基板7、本体パネル接続用コネクタ4、および電線接続用コネクタ6の配置に必要な器体2内のスペースを小さくすることができるから、接続モジュールAのさらなる薄型化が図れる。
ところで、補助基板7は、図2に示すように、複数のリード70を絶縁性樹脂でモールドしてなる一体成型品であってもよい。つまり、図2に示す補助基板7は、絶縁性樹脂からなる本体部71と、本体部71にインサートされた複数のリード70とを備えている。
本体部71は、直方体状に形成されており、厚み方向一面側には、回路基板3の端部が差し込まれる2つの差込穴71a,71bが設けられている。図2に示す補助基板7は、2枚の回路基板3を備える接続モジュールAに用いられるものである。なお、一方の差込穴71aは電子部品P1が実装された回路基板(通信用回路基板)3の差し込みに用いられ、他方の差込穴71bは電子部品P2が実装された回路基板(電源用回路基板)3の差し込みに用いられる。なお、各差込穴71a,71dの数は1つに限定されるものではなく、必要に応じて適宜変更すればよい。
本体部71の短手方向一端側(図2における上側)の側面(図2における上面)には、矩形板状の端子台71cが一体に形成されており、本体部71の短手方向他端側(図2における下側)の側面(図2における下面)には、外部電源の電源線80が挿入される複数(図示例では2つ)の電源線用挿入孔71dと、通信線81が挿入される複数(図示例では8つ)の通信線用挿入孔71eとが形成されている。
上記端子台71cには本体パネル接続用コネクタ4と同様の構成の端子部72が、電源線用挿入孔71dの内面には電源線80と接触接続される端子部73が、通信線挿入孔71eの内面には通信線81と接触接続される端子部74がそれぞれ設けられている。
つまり、本体部71と端子部72によって本体パネル接続用コネクタ4が構成され、本体部71と端子部73,74によって電線接続用コネクタ6が構成されている。
そして、この本体部71には、上述したように複数のリード70がインサートされており、複数のリード70によって、各端子部72〜74と、差込穴71a,71bに差し込まれた回路基板3との電気的接続が行われ、これによって、図5に示す形の回路構成が得られるようにしている。なお、図2では複数のリード70の全ては図示しておらず、一部のリード70は図示を省略している。
このように図2に示す補助基板7は、本体パネル接続用コネクタ2と、電線接続用コネクタ6とを一体に備えている。
図2に示す補助基板7を用いれば、補助基板7と、本体パネル接続用コネクタ4と、電線接続用コネクタ6とを別部材で構成する場合に比べて、これらの配置に必要な器体2内のスペースを小さくすることができるから、接続モジュールAのさらなる薄型化が図れる。
また、補助基板7は、本体パネル接続用コネクタ4と電線接続用コネクタ6とを一体に備えた3次元射出成形回路部品であってもよく、この場合も図2に示す補助基板7を用いた場合と同様の効果が得られる。
ところで、本実施形態における接続モジュールAでは、本体パネル接続用コネクタ4と、電線接続用コネクタ6との両方を補助基板7に設けているが、必ずしも本体パネル接続用コネクタ4と、電線接続用コネクタ6との両方を補助基板7に設ける必要はなく、本体パネル接続用コネクタ4と電線接続用コネクタ6との少なくとも一方が上述した形で補助基板7に設けられていれば、接続モジュールAの薄型化が図れる。
なお、本実施形態では、4枚の回路基板3を備えた例を示しているが、これは本発明の実施形態を4枚の回路基板3を備えるものに限定する趣旨ではなく、回路基板3は1枚であってもよいし、2枚あるいは3枚、また5枚以上であってもよく、回路基板3の枚数は好適な枚数に設定すればよい。また、本実施形態では、接続モジュールAが壁200などの造営材に埋め込み設置される情報通信装置1を例示しているが、これは本発明の情報通信装置1を接続モジュールAが造営材に埋め込み設置されるものに限定する趣旨ではない。例えば、本発明の情報通信装置1は、図3(a),(b)に示すように、接続モジュールAが造営材の一面(例えば壁面)に設置されるものであってもよい。このような情報通信装置1では、図3(b)に示すように、本体パネルBのパネルケース50の後面に、接続モジュールAが内側に入り込む収納スペース50gが形成してあり、この収納スペース50gに接続モジュールAが収納された状態で、壁面に設置される。さらに、本発明の情報通信装置1は、図1〜図3に示す例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない程度に設計変更してもよい。