本発明に係る位置情報検出装置は、携帯端末に備えられる位置情報検出装置であって、前記携帯端末の位置を検出する位置検出手段と、場所に関する属性に基づいて前記位置検出手段が行う位置検出の時間間隔を決定する位置検出間隔決定手段と、前記位置検出間隔決定手段で決定された前記時間間隔で前記位置検出手段が位置検出を行うように制御する位置検出間隔制御手段とを備えることを特徴とする。これによって、そのときの場所に応じて位置検出の間隔を変更することができ、携帯端末を所持するユーザの位置を効率的に検出することができる。
また、前記位置情報検出装置は、さらに、所定の情報が提供されるべき位置に関する情報である提供位置情報を蓄積している提供位置蓄積手段を備え、前記場所に関する属性は、前記提供位置情報であり、前記位置検出間隔決定手段は、前記提供位置情報に基づいて前記位置検出手段が行う位置検出の前記時間間隔を決定してもよい。これによって、例えば現在位置を中心とする所定の領域に、所定の情報が提供されるべき位置が多く含まれているほど位置検出の時間間隔を短くするというように、所定の情報が提供されるべき位置に応じて位置検出の時間間隔を変更することができ、携帯端末を所持するユーザの位置を効率的に検出することができる。
また、前記位置情報検出装置は、さらに、前記提供位置情報に基づく前記位置において前記所定の情報を表示する表示手段を備え、前記位置検出間隔決定手段は、前記提供位置情報、および前記表示手段より前記所定の情報が表示されているか否かに基づいて、前記位置検出手段が行う位置検出の前記時間間隔を決定してもよい。これによって、例えば所定の情報を表示している場合、位置検出を行わない、または位置検出の時間間隔を長くするというように、所定の情報が表示されているか否かに応じて位置検出の時間間隔を変更することができ、携帯端末を所持するユーザの位置を効率的に検出することができる。
また、前記位置情報検出装置は、さらに、地図情報を蓄積する地図情報蓄積手段を備え、前記場所に関する属性は、前記地図情報であり、前記位置検出間隔決定手段は、前記地図情報に基づいて前記位置検出手段が行う位置検出の前記時間間隔を決定してもよい。ここで、前記地図情報は、交差点またはランドマークの情報を含み、前記位置検出間隔決定手段は、前記交差点またはランドマークの情報に基づいて前記位置検出手段が行う位置検出の前記時間間隔を決定してもよい。また、前記地図情報は、地図の縮尺情報を含み、前記位置検出間隔決定手段は、前記縮尺情報に基づいて前記位置検出手段が行う位置検出の前記時間間隔を決定してもよい。これによって、例えば現在位置を中心とする所定の領域に、交差点またはランドマークが多く含まれているほど位置検出の時間間隔を短くするというように、交差点またはランドマークに応じて位置検出の時間間隔を変更することができ、携帯端末を所持するユーザの位置を効率的に検出することができる。また、例えば、地図の縮尺情報が大きいほど位置検出の時間間隔を短くするというように、地図の縮尺情報に応じて位置検出の時間間隔を変更することができ、携帯端末を所持するユーザの位置を効率的に検出することができる。
また、前記位置情報検出装置は、さらに、所定の情報が提供されるべき位置に関する情報である提供位置情報を蓄積している提供位置蓄積手段と、前記提供位置情報に基づく前記位置において前記所定の情報を表示する表示手段と、前記所定の情報が表示された位置を示す表示位置情報を蓄積する表示履歴蓄積手段とを備え、前記場所に関する属性は、前記表示位置情報であり、前記位置検出間隔決定手段は、前記表示位置情報に基づいて前記位置検出手段が行う位置検出の前記時間間隔を決定してもよい。また、前記位置情報検出装置は、さらに、所定の情報が提供されるべき位置に関する情報である提供位置情報を蓄積している提供位置蓄積手段と、前記提供位置情報に基づく前記位置において前記所定の情報を表示する表示手段と、前記所定の情報が表示された時刻を示す表示時刻情報を蓄積する表示履歴蓄積手段とを備え、前記場所に関する属性は、前記表示時刻情報であり、前記位置検出間隔決定手段は、前記表示時刻情報に基づいて前記位置検出手段が行う位置検出の前記時間間隔を決定してもよい。これによって、例えば現在位置を中心とする所定の領域に、所定の情報が提供されるべき位置が含まれていても、過去に所定の情報を表示していない位置または時刻であれば、位置検出の時間間隔を短くしないというように、所定の情報を表示した位置または時刻に応じて位置検出の時間間隔を変更することができ、携帯端末を所持するユーザの位置を効率的に検出することができる。
また、前記位置情報検出装置は、さらに、案内されるべき経路に関する情報である経路情報を蓄積する経路蓄積手段を備え、前記場所に関する属性は、前記経路情報であり、前記位置検出間隔決定手段は、前記経路情報に基づいて前記位置検出手段が行う位置検出の前記時間間隔を決定してもよい。ここで、前記位置検出間隔決定手段は、前記位置検出手段で検出された位置情報と、前記経路情報における次に曲がる交差点との距離に基づいて前記位置検出手段が行う位置検出の前記時間間隔を決定してもよい。また、前記位置検出間隔決定手段は、前記位置検出手段で検出された位置情報と、前記経路情報における次のランドマークとの距離に基づいて前記位置検出手段が行う位置検出の前記時間間隔を決定してもよい。また、前記位置検出間隔決定手段は、前記位置検出手段で検出された位置情報と、前記経路情報における次の音声案内箇所との距離に基づいて前記位置検出手段が行う位置検出の前記時間間隔を決定してもよい。これによって、例えば現在位置から次に曲がる交差点、次のランドマーク、または次の音声案内箇所までの距離が短いほど、位置検出の時間間隔を短くするというように、経路情報に応じて位置検出の時間間隔を変更することができ、携帯端末を所持するユーザの位置を効率的に検出することができる。
また、前記位置情報検出装置は、さらに、前記位置検出手段で検出された位置の履歴である移動履歴情報を蓄積する移動履歴蓄積手段を備え、前記場所に関する属性は、前記移動履歴情報であり、前記位置検出間隔決定手段は、前記移動履歴情報に基づいて領域を分類し、前記領域ごとに前記位置検出手段が行う位置検出の前記時間間隔を決定してもよい。これによって、例えば過去に行ったことのある位置が多く含まれるなじみのある領域では位置検出の時間間隔を長く、過去に行ったことのないなじみのない領域では位置検出の時間間隔を短くするというように、移動履歴情報に応じて位置検出の時間間隔を変更することができ、携帯端末を所持するユーザの位置を効率的に検出することができる。
また、前記位置情報検出装置は、さらに、前記位置検出手段で前記位置が検出されたか否かの判定を行う位置検出成否判定手段を備え、前記位置検出間隔決定手段は、さらに、前記位置検出手段で位置が検出されたか否かの情報を用いて前記時間間隔を決定する構成としてもよい。たとえば、前記位置情報検出装置は、さらに、施設の位置を示す地図情報を蓄積する地図情報蓄積手段と、前記地図情報を参照することで、前記位置検出成否判定手段で位置が検出されなくなったと判定された直前の位置に近い施設を特定する滞在場所特定手段とを備え、前記位置検出間隔決定手段は、前記滞在場所特定手段で特定された施設の属性に基づいて、前記時間間隔を特定するのが好ましい。これによって、施設の中に入った時等、位置が検出されないという情報を利用して位置検出の時間間隔が制御されるので、例えば、位置検出が不可能と予想される時間だけ位置検出をしないように時間間隔を制御することで、無駄な位置検出に伴う無駄な電力消費が避けられる。
このとき、前記位置情報検出装置は、さらに、前記位置検出手段で検出された位置及び前記位置検出成否判定手段での判定結果の履歴である移動履歴情報を蓄積する移動履歴蓄積手段と、前記移動履歴情報より、滞在場所及び滞在時間を特定する滞在場所特定手段を備え、前記位置検出間隔決定手段は、前記滞在場所特定手段で特定された滞在場所及び滞在時間に基づいて、前記位置検出手段が行う位置検出の時間間隔を決定してもよい。たとえば、前記位置検出間隔決定手段は、前記滞在場所において前記滞在時間だけ前記位置検出手段が位置を検出しないように、前記時間間隔を決定するのが好ましい。これによって、位置検出の履歴において、位置検出ができなかった滞在場所と滞在時間が分かっている場合には、その滞在場所においては予想される滞在時間だけ位置検出が中断されるので、無駄な位置検出に伴う無駄な電力消費が避けられる。
以下、本発明の各実施の形態について、それぞれ図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る位置情報検出装置の構成を示すブロック図である。
位置情報検出装置100は、例えば携帯電話等の携帯端末に備えられ、この携帯端末を所持するユーザの位置を検出するための装置であり、図1に示すように位置情報検出部101、提供位置蓄積部102、位置検出間隔決定部103、および位置検出間隔制御部104を備えている。
位置情報検出部101は、例えば携帯端末に備えられたGPS装置およびGPSアンテナ等により構成され、携帯端末の現在位置を示す位置情報を検出する。図2は、位置情報検出部101において検出される位置情報の例を示した図である。位置情報は、例えば図2に示すように緯度および経度で表すものとする。
位置検出間隔決定部103は、位置情報検出部101が行う位置情報検出の間隔(以下、検出タイミングともいう)を決定する。位置検出間隔制御部104は、位置検出間隔決定部103で決定された間隔で、位置情報検出部101が行う位置情報の検出を実際に制御する。例えば、検出する間隔の狭広などの制御を行う。
位置情報検出部101で検出される位置情報は、携帯端末を所持するユーザの位置を示す情報である。この位置情報は、例えばユーザの位置を示すための地図表示に用いられる。例えば、地図表示をしながらユーザに経路を案内するナビゲーションなどは、検出された位置情報を中心として現在ユーザのいる周辺の地図を表示し、ユーザの移動に応じて検出される位置情報ごとに地図移動、あるいは回転と再表示を行っている。つまり、詳細な地図情報の提示のためには、位置情報を詳細に検出する必要が生じる。また、位置情報は、ユーザの移動の特徴を示すプロファイル等にも用いられる。検出される位置情報の系列は、つまりユーザの移動特徴を示しており、詳細なユーザの移動履歴の取得のためには、詳細な位置情報の取得が好ましい。さらに、本人のみならず、親などの第3者がユーザの移動履歴を参照するニーズもあり、この点でも詳細な位置情報取得が必要となる。また、位置に応じた商用情報等を、サーバから取得するきっかけともなる。自分の存在する場所に応じて、関連する情報等を提供するシステム等があり、これらは検出されるユーザの位置情報をもとに配信等を行っている。つまり、的確なタイミングで、確実に情報を取得するためには、詳細な位置情報検出が必要となる。
従って、より正確な地図表示、プロファイル作成、あるいは情報取得等のためにも、位置情報の検出を密に行い、より詳細な位置情報である方が好ましい。
しかし、位置情報の検出間隔が密であると、電力を大量に消費してしまう恐れがある。携帯電話等の携帯端末の場合、常に電力が供給される機器とは異なり、消費電力が非常に重要な問題となる。例えば現在の携帯電話では、連続待受時間(電源をONにして通話着信等を待機する状態での電力消費時間)は約200時間が一般的であるのに対し、ナビゲーション等をするために位置情報を随時取得すると、約40分から1時間で電力をすべて消費してしまうのが現状である。例えば、図3に示すように通学や通勤時(区間Aおよび区間B)に20分ほど位置情報を取得し、その後一定の時間、待受のみを行ったとしても、帰宅時(地点C)には電力が足りず位置情報を取得することができなくなってしまうことになる。位置情報の取得は、経路のナビゲーションのみならず、仕事時の位置の把握や、子供の安全のための見守り機能、高齢者の徘徊時等にも用いられるため、詳細に取得する必要がある一方で、携帯電話等の携帯端末では、位置情報の取得のみならず、通話など他の機能に用いる場合も多く、緊急時の通話等にも備え、できる限り消費電力を抑制する必要が生じる。
また、検出された位置情報を蓄積する場合、情報量も増加する。さらに検出の処理コスト等も問題となりうる。処理能力、および蓄積メディアの限られた携帯端末の場合、これらの問題も重要となる。従って、携帯端末においては、位置情報の検出間隔を制御する必要が生じてくる。
例えば、提供情報の少ない郊外を移動している場合、あるいは比較的に経路が簡易な田舎道などをまっすぐ移動している場合などは、検出間隔を疎、あるいは位置情報を検出しない、とすることで無駄な電力消費を抑制することが可能となる。一方、逆に情報提供の多い街中を移動中は、より詳細な位置情報を検出することで、ユーザのニーズに適した情報提供をすることが可能となる。
そこで、本実施の形態では、検出間隔を制御すべく、提供位置蓄積部102に蓄積された情報をもとに検出間隔を決定する。
提供位置蓄積部102は、ユーザの位置に応じて情報を提供するアクセスポイント(以下、APと略す)等の情報を蓄積している。APとは、例えばユーザの位置情報に応じて近辺の商用情報など所定の情報を提供する地点とする。図4は、提供位置蓄積部102に蓄積されたAPの情報の例を示す図である。提供位置蓄積部102には、例えば図4に示すように「コンビニルーソン」などの店舗名や、位置「経度135.00、緯度34.00」、提供範囲「50メートル」、提供情報「コロッケバーガー190円」等の情報が蓄積されている。
本実施の形態では、提供位置蓄積部102に蓄積されているAPの「位置」を中心とした「提供範囲」にユーザが位置したとき、「提供情報」がユーザに提供されるものとする。図5はAPの例を示す図であり、図6はAPの提供情報が表示された例を示す図である。
APは、例えば図5に斜線で示した部分であり、「コンビニルーソン」を中心とした半径「50メートル」が提供範囲となる。例えば、位置情報検出部101で検出されるユーザの位置情報が、提供範囲内にあるとき、図6に示すように提供情報「コロッケバーガー190円」等がユーザに提供されることになる。
APに基づく情報提供は、ユーザの位置に応じているため、より詳細な位置情報を取得することが好ましい。例えば、検出間隔が長すぎて、ユーザが必要としている情報を提供し損ねる場合も生じてしまうからである。そこで検出間隔を制御するためのトリガーとなる情報(検出間隔決定情報と定義する)のひとつをAPの密度(単位面積当たりのAPの数)とし、現在のユーザの位置に対するAPの、例えば数に応じて、位置検出タイミングを制御することとする。
図7は、ユーザの位置、および提供位置蓄積部102に蓄積されたAP等を地図で示す図である。図7では、「CDショップツアーレコード」(AP1)、「コンビニルーソン」(AP2)がAPに当たり、それぞれ「位置」を中心とした「提供範囲」を斜線で記している。また、図7では位置情報検出部101で検出された位置情報Lを黒丸で示している。位置検出間隔決定部103は、APを検出する領域として、例えばユーザの位置を中心とした半径80m以内などの領域(ユーザ領域Uと定義する)を設け、このユーザ領域UにAPが含まれる場合は位置情報の検出タイミングを密にし、含まれない場合は疎と決定する。
なお、ここでは例えば10秒毎と細かい間隔を「密」と定義し、一方、60秒毎と比較的間隔の長い間隔を「疎」と呼ぶこととする。また、以下、説明のために間隔の制御を、まずはこれら「疎」と「密」の2種類で行うこととする。
また、これに伴いユーザ領域Uの半径をここでは80m以内とする。なぜなら、人の平均移動速度は80メートル毎秒であり、一方、位置情報検出を疎にした場合の検出間隔を60秒としているため、つまりユーザ領域Uの半径内にAPがない場合は少なくとも60秒以内にAPに到達する可能性は少なく、一方、ユーザ領域Uの半径以内にAPが含まれる場合は、60秒以内にAPに到達する可能性が高くなり、位置検出間隔を60秒のままにすると、APを通過してしまい、情報の提供タイミングを逸してしまう可能性が生じるからである。
位置検出間隔制御部104は、位置検出間隔決定部103で決定された間隔で、位置情報の検出の制御を行う。
例えば、図7に示すユーザの位置においては、ユーザ領域UにAPが含まれないため位置情報の検出は疎となる。一方、図8に示すユーザの位置においては、ユーザ領域UにAP1、AP2が含まれるため、その後、位置情報の検出は、例えば図9に示すように密となる。検出タイミングを密にすることで、ユーザの詳細な位置情報を取得することが可能となるため、より的確な情報提供が可能となる。例えば図9において、ユーザは「コンビニルーソン」に向かったことが分かり、さらにAP2で位置検出がなされたことをきっかけに、AP2に関する情報、例えば図10に示すように「コンビニルーソン」の提供情報が的確なタイミングで提供されることとなる。一方、位置情報の検出が疎であると、店を通過してしまった後など提供のタイミングを逸してしまう可能性も生じる。
次に、上記のように構成された位置情報検出装置100の動作について説明する。
図11は位置情報検出装置100の動作の流れを示すフローチャートである。
位置情報検出部101は、ユーザの位置情報を検出する(ステップS101)。次に、検出された位置情報に基づいて提供位置蓄積部102より検出間隔決定情報を抽出する(ステップS102)。ここでは、検出間隔決定情報はAPの単位面積当たりの数とし、検出するユーザ領域Uはユーザを中心とした半径80m以内とする。次に、位置検出間隔決定部103は、検出間隔決定情報がユーザ領域Uに含まれるか否かを判定する(ステップS103)。検出間隔決定情報が含まれる場合は(ステップS103でYes)、位置検出間隔決定部103は、検出タイミングを密(例えば10秒毎)と決定する(ステップS104)。一方、検出間隔決定情報が含まれない場合は(ステップS103でNo)、位置検出間隔決定部103は、検出タイミングを疎(例えば60秒毎)にする(ステップS105)。ユーザの位置は、これらのループを繰り返すことにより位置検出間隔制御部104で検出されることとなる。
例えば、図7におけるユーザの位置において位置が検出されたとする(ステップS101)。次にAPを抽出し(ステップS102)、APはユーザ領域Uに含まれないため、検出タイミングは疎となる(ステップS104)。
その後、ユーザが随時移動を行い(ステップS101からステップS104のループ)、図8に示す位置に到達したとする。このとき、ユーザ領域UにAPが含まれるため(ステップS103のYes)、位置検出間隔決定部103は、位置情報の検出を密にする(ステップS105)。
さらに、図9に示すように、AP2にユーザが位置したことをきっかけに、提供情報(コンビニルーソンの情報)を取得し、図10に示すようにユーザに提供する(ステップS106からステップS107)。
なお、本実施の形態では、APにユーザが位置したときに提供情報がユーザに提供されるものとしているが、これに限られるものではなく、例えばAPにユーザが位置したときに提供情報が存在することだけをユーザに通知し、ユーザが閲覧を選択した場合に提供情報を提供しても構わない。この場合、ユーザがAP等からの提供情報を閲覧している間は、取得間隔をあける、あるいは、取得しない等の制御を行うこととしてもよい。例えば、APから情報が提供され、ユーザが立ち止まって情報を閲覧している間は、一方でユーザは取得間隔が密なエリアに滞在することとなる。そこで、情報を閲覧している場合は、位置情報の検出を疎、あるいは位置情報の検出をしないことで電力の消耗を防ぐことが可能となる。
例えば、「コンビニルーソン」のAPエリア内で位置情報が検出され、提供情報の存在を通知されたユーザが閲覧を選択して図9に示す提供情報が提供されたとする。図12に示すように、この提供情報をユーザが閲覧しながらコンビニに移動している間も同じAP内に位置することとなる。しかし、この間、ユーザは情報を閲覧しているので、位置情報の検出を疎にする、あるいは検出しないなどの制御をすることで、例えば図9に示す場合と比較して位置情報の検出を抑制することが可能となり、さらに電力消費を抑えることができる。
また、取得情報の情報量に応じて検出しない間隔を制御することとしてもよい。情報量に応じて閲覧時間は異なるため、情報量が多い情報を閲覧している場合は、閲覧し終わるにも時間がかかり、その時間に対応すべく、位置情報を検出しない間隔を長くすることとしてもよい。逆に、情報量が少ない場合、閲覧時間も短くてすむため、位置情報を検出しない間隔は比較的短くすることとしてもよい。これにより、消費電力を抑制しつつ、詳細な位置情報を検出することが可能となる。
(変形例1)
検出間隔決定情報はAPと限ったものではなく、ランドマークの数や、店舗の数など、地図情報を用いてもよい。店舗が多いエリアでは、一般的に提供される商用情報や、ユーザが取得したいと思う情報も多い。またそれら商用情報がユーザの位置に応じて提供される場合がある。そこで、より的確に情報提供されるように、所定の範囲に対してランドマーク等が多い場合は位置の検出を詳細にし、検出タイミングを制御することとしてもよい。
図13は、本発明の実施の形態1の変形例1に係る位置情報検出装置の構成を示すブロック図である。なお、上記で示した構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
本変形例の位置情報検出装置200は、図1に示す位置情報検出装置100の構成に加えて、図13に示すように地図情報を蓄積した地図情報蓄積部106を備えている。なお、地図情報蓄積部106は、一般的にその情報量が大きいため、位置情報検出装置200または位置情報検出装置200を備える携帯端末には備えず、サーバ等に蓄積し、ユーザの位置に応じて必要な地図情報、あるいはランドマーク等の検出間隔決定情報のみ取得することとしてもよい。
地図情報は、図14に示すように市や地域、エリアごとに階層構造で蓄積されているのが一般的である。また、エリア「A1(大阪駅周辺)」に存在する経路、ランドマーク等が蓄積されている。本変形例では、位置検出間隔決定部201は、これら地図情報に基づいて検出間隔を決定する。
図15は、例えばエリア「A1(大阪駅周辺)」の地図情報を地図として示した図である。図15にはエリア「A1」に位置するユーザおよび、周辺の経路やランドマーク等、地図情報蓄積部106に蓄積された情報が表示されている。
例えば、位置検出間隔決定部201は、閾値などを設けて、ユーザ領域U内に所定の数だけランドマークや店舗が含まれる場合、位置情報の検出間隔を密にするように決定を行うこととしてもよい。
あるいは、検出間隔決定情報は地下鉄や地下街の出入り口等、位置情報が取得できなくなる可能性の高い地点等としてもよい。位置情報検出部101は、本実施の形態ではGPSで構成されているものとしている。GPSは、屋内では位置情報を取得できないため、他の位置情報検出部に切り替える必要が生じる。そこで、これら位置情報が取得できなくなる地点近辺では位置情報の検出を密にすることで、より詳細に位置情報検出部の切り替えるタイミングを取得することが可能となる。また、ユーザのみならず親などの第3者のためのより詳細なユーザの移動の履歴を蓄積する点でも位置情報の検出を密にするほうが好ましい。これらの地点で位置情報の検出を密にすることで、ユーザが例えばどの地下街に入ったかなどの詳細な経路を検出することが可能となる。
あるいは、検出間隔決定情報は交差点の数や、経路のリンクの数等から分かる経路の複雑さとしてもよい。ユーザ領域Uに交差点の数が多いということはそれだけ交差している経路が多いということであり、ユーザは複雑に右左折する可能性も高くなる。あるいは地図情報における経路リンク数が多いということは、それだけ経路が複雑であることを示しており、ユーザのとる経路も複雑となる可能性が高くなる。そこで検出タイミングを密にすることで詳細な移動経路を検出することが可能となり、さらに、位置に応じた的確な情報提供が行うことができる。
なお、本変形例において検出間隔決定情報は、ユーザ領域Uを基準に行ったが、本発明は、これに限ったものではない。例えば、一般的に駅の周辺には店舗が多く、提供される情報も多いため、このような所定のエリアでは検出タイミングを密にすることとしてもよい。例えば、位置検出間隔決定部201に地図情報蓄積部106より得られる検出間隔を制御するトリガーとなる情報(検出制御情報)および、検出間隔のルールを蓄積しておくことで実現できる。図16は、検出間隔決定情報と実際の検出間隔との関係の一例を示した図である。例えばエリアA1(大阪駅周辺)では、得られる提供情報も多いので、位置情報の検出間隔も10秒と密にしている。
あるいは、このような所定のエリアでは、地図の縮尺が細かいものが用意されているのが一般的である。例えば、大阪駅周辺のある地点「東経135度○○分、北緯35度○○分」を地図で表示しようとすると、その地点を含む地図は15万分の1という広大な地図から、500分の1という詳細な地図まで用意されている。そこで地図情報蓄積部103に蓄積されている、地図情報の縮尺に基づいて検出間隔を制御することとしてもよい。例えば、図16に示す例では、500分の1等、細かい地図が用意されているエリアでは検出タイミングを密(例えば10秒間隔など)にし、5000分の1以上の荒い地図が容易されているエリアでは検出タイミングを疎(例えば60秒間隔など)にすることとしており、蓄積された地図情報の縮尺に応じて検出間隔を制御することが可能となる。あるいは、図16に示すようにランドマーク、経路のリンク数等に応じて検出間隔を制御することも可能である。
なお、ユーザ領域Uは所定の範囲(例えばユーザを中心とした半径80メートル)としたが、本発明は、これに限ったものではない。例えば、ユーザの移動部や移動速度によって変更することとしてもよい。本実施の形態では、ユーザの移動手段は徒歩で示しており、徒歩の平均速度は一般的に80メートル毎分であるから、ユーザ領域Uを半径80メートルとしている。これは、通常の位置情報取得間隔を例えば1分としており、それをもとに算出している。つまり、ユーザが徒歩で移動している場合、検出された位置より少なくとも検出までの間(1分後)、半径80メートル以内の領域を移動することとなるからである。そこで、ユーザの移動手段が自転車なら半径200メートル、自動車ならば500メートル等、ユーザの移動手段や移動速度に応じて変更することとしてもよい。また、地図情報に応じて変更してもよいし、後に示すアクセス履歴に応じて変更してもよい。
なお、検出間隔の制御は、疎(60秒間隔)、および密(10秒間隔)で説明したが、本発明は、これに限ったものではない。APの状況や地図情報に応じて変更してもよいし、また、疎ではなく、検出しないという制御を行ってもよい。例えば、同じ疎であっても、APの密度によって動的に変更してもよいし、ユーザ自らの設定、あるいは普段のユーザの取得状況に応じて自動的に変更するものでもよい。普段よくAPからの情報を取得するユーザは検出間隔をより密にし、一方取得しないユーザは検出間隔をより疎にする等の制御も可能である。また、同様に移動手段や移動速度に応じて変更することとしてもよい。例えば、同じ疎(60秒間隔)としても、ユーザが徒歩で移動している場合と、自転車や自動車で移動している場合とでは、移動距離が異なり、提供タイミングを逸してしまう可能性がある。
なお、APから得られる情報をカテゴリ等で階層化し、カテゴリによって位置情報検出の制御を行ってもよい。例えば、APはレストラン情報などが得られるAPと、娯楽情報が得られるAPと階層化されているものとする。これに対し、ユーザはレストラン情報のみを取得する等、設定していたとする。すると、レストラン情報を提供するAPのみが検出間隔決定情報となり、レストラン情報があるエリアでは詳細な位置情報を取得し、的確な情報提供を行うこととなり、一方、その他のエリアでは、間隔を疎にし、消費電力を抑制する等の効果も得られる。
なお、APのカテゴリのみならず、時間帯によって制御することとしてもよい。例えば、平日、自宅と会社の行き来のように、行動が一定の場合、詳細な位置情報の検出は必要ないとして、位置情報の検出間隔を疎にし、一方、休日のように移動にバリエーションがあり、また詳細な情報提供を必要とするような時間帯は、位置情報の検出間隔を密にすることも可能となる。
(変形例2)
また、電力残量を検出し、検出された電力残量に応じて位置情報を検出する間隔を決定することとしてもよい。図17は、本発明の実施の形態1の変形例2に係る位置情報検出装置の構成を示すブロック図である。なお、上記で示した構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
本変形例の位置情報検出装置300は、図13に示す位置情報検出装置200の構成に加えて、図17に示すように電力残量を検出する電力残量検出部107を備えている。
本実施の形態の手法において、前述のユーザ領域Uに、AP等の検出間隔決定情報が含まれる場合、位置情報の検出は密となる。例えば、位置検出間隔決定部301は、検出された電力残量が所定の閾値を下回る場合、電力消費を抑えるために、検出間隔を疎に保つ、等の制御を行うこととしてもよい。
さらには、地図情報蓄積部106を備えることで、電池等、電力を補給できるランドマークを検出し、電力補給が可能なランドマーク等がユーザ範囲に含まれる場合は、位置情報の検出間隔を密に保ち、さらには「電力補給が可能なランドマークが近辺に存在する」旨をユーザに通知することとしてもよい。
(変形例3)
なお、本実施の形態では、位置情報検出部101はGPS等で構成され、また位置情報を例えば緯度経度情報としたが、本発明は、これに限ったものではない。例えば、地下街においてユーザがどの地点に位置するか、あるいは、ビル等の屋内でユーザがどの地点に位置するか等の情報を位置情報とし、この情報を検出するものとしてもよい。また、これら位置情報検出部の構成が異なる場合は、別途第2の位置情報検出部を設けて、検出間隔を制御したり、また位置情報検出部を切り替えたりすることとしてもよい。さらに、検出間隔制御情報は、地図情報、あるいはAPとしてもよい。例えば、地下入り口近辺では、地下での位置情報を検出する第2の位置情報検出部の検出を開始したり、あるいは検出間隔を密に制御して詳細な切り替えを行ったりすることが可能となる。
また、同じGPS等で構成されている、第2の位置情報検出部を用いて検出間隔を制御することとしてもよい。例えば、携帯端末に備えられた位置情報検出部101と、カーナビなど車に設置された第2の位置情報検出部において、第2の位置情報検出部が位置情報の検出を開始した場合、位置情報検出部101(携帯端末)側の位置情報検出を疎にする、あるいは停止する等の制御も可能である。
あるいは、複数人が本装置を所持しながら移動している場合、一方の所有者(Aさん)の位置情報検出部の取得状況、あるいは電力残量に応じて、自分が所有する本装置の位置情報検出部における位置情報の検出間隔を制御することとしてもよい。Aさんが位置情報を密に検出している場合、自分は疎にし、後に位置情報を共有する等も可能である。
(実施の形態2)
前記実施の形態1では、AP情報等に基づいて位置情報を検出する間隔の制御を行った。特に位置に応じた情報が提供される地域では、詳細な位置情報が検出されることとなり、より的確な情報提供が行われる。一方、ユーザによっては、位置に応じた情報提供が行われる地域であっても、詳細な位置の取得の要否が異なり、制御する必要も生じる。例えば、ユーザによっては情報が提供されても、それを必要としていないこともあり、詳細な位置情報取得が不要の場合もある。そこで、本実施の形態では、ユーザが提供された情報を表示したか否かを示す表示履歴に基づいて位置情報の検出を制御する装置について説明する。
図18は、本発明の実施の形態2に係る位置情報検出装置の構成を示すブロック図である。なお、上記実施の形態1で示した構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
本実施の形態の位置情報検出装置400は、図1に示す位置情報検出装置100の構成に加えて、図18に示すように情報表示部108、および表示履歴蓄積部109を備えている。
情報表示部108は、携帯端末等における操作等にかかわる情報を表示し、ここではさらに、APより提供される情報を表示するものとする。例えば、図10に示すようにAPより提供された情報を表示することで、ユーザは情報を把握することができる。表示履歴蓄積部109は、表示部108で表示された情報等を蓄積する。ここでは、AP等より提供される情報を表示したか否かを示す履歴、およびユーザの位置情報を蓄積するものとする。なお、本実施の形態では、APにユーザが位置したときに提供情報が存在することだけをユーザに通知し、ユーザが閲覧を選択した場合に提供情報を提供するものとする。
位置検出間隔決定部401は、表示履歴蓄積部109に蓄積された情報に基づいて位置情報検出の間隔を決定する。すなわち、表示履歴蓄積部109に蓄積された表示の有無および、位置情報を用いることで、ユーザが提供された情報を見たか否かの状況が分かり、さらに詳細な位置情報の取得が必要か否かを決定することが可能となる。
図19は、ユーザの位置、ユーザ近辺の地図、およびAPを示す図である。位置情報検出部101によってユーザの位置情報が検出されており、さらに検出の間隔は、上記実施の形態1で示した手法により、位置検出間隔制御部104によって制御されている。この場合、APが存在する位置では検出タイミングは密となっている。また、上記実施の形態1の手法においては、APが存在する位置では、移動の間に情報が提供されることとなる。しかし、ユーザにとっては不要な情報提供の場合もある。さらにその場合は、情報取得を目的に限った詳細な位置情報の取得は不要となる。そこで、本実施の形態では、この提供される情報をユーザが表示したか否かを表示履歴蓄積部109に蓄積する。
図20は、表示履歴蓄積部109に蓄積された一連のユーザ位置情報および提供情報の表示の有無の履歴の例を示す図である。例えば経度「135度20分35.45秒」、経度「34度44分35.22秒」、情報表示の有無「×(表示しなかったことを意味する)」等、ユーザの移動にともなう位置情報、情報取得の有無が蓄積されている。なお、取得情報の表示があった場合を丸印(○)、情報提供があるにもかかわらず表示しなかった場合をバツ印(×)、そもそも情報提供がなかった場合をハイフン(‐)で記すこととする。
図20では、緯度「34度44分78.18秒」から緯度「34度47分35.82秒」の間、情報表示「×」となっている。つまりこの間は、APより情報提供があったにもかかわらず、ユーザが情報を表示していないことを示している。そこで、本実施の形態では、上記のように情報表示「×」の位置、つまりAP等から情報提供があるにもかかわらず、情報表示をしなかった位置では、ユーザは情報提供を欲していないとみなし、さらに詳細な位置情報の検出も不要とし、位置情報検出の間隔を疎にすべく制御を行う。
例えば、これらの情報表示「×」を上記実施の形態1で示した検出間隔決定情報とし、さらに上記実施の形態1で示す手法を用いることにより位置情報検出を制御することができる。ただし、この場合、情報表示「×」は、検出間隔を「密」にするAPと異なり、検出間隔を「疎」にするトリガーとなる。
次に、上記のように構成された位置情報検出装置400の動作について説明する。
図21は位置情報検出装置400の動作の流れを示すフローチャートである。図22および図23は、ユーザの位置、ユーザ近辺の地図、およびAPを示す図であり、図22はAPが存在する位置に到達した状態、図23はAPが存在する位置から離れる状態を示す図である。図22および図23では、説明のため、図20に示す例での表示履歴蓄積部109に蓄積された情報表示「×」である地点をバツ印で示している。
まず、位置情報検出部101は、ユーザの位置情報を検出する(ステップS201)。図22では検出された位置情報は黒い丸で示す。次に、検出された位置情報に基づいて提供位置蓄積部102より検出間隔決定情報を抽出する(ステップS202)。ここでは、検出間隔決定情報は情報表示「×」となる。図20に示す例では、緯度「34度44分78.18秒」から緯度「34度47分35.82秒」の5箇所が情報表示「×」となっている。
次に、位置検出間隔決定部401は、検出間隔決定情報がユーザ領域Uに含まれるか否かを判定する(ステップS203)。検出間隔決定情報が含まれる場合は(ステップS203のYes)、位置検出間隔決定部401は、検出タイミングを疎(例えば60秒毎)と決定する(ステップS204)。一方、検出間隔決定情報が含まれない場合は(ステップS203でNo)、位置検出間隔決定部401は、検出タイミングを密(例えば10秒毎)にする(ステップS205)。図14において、情報表示「×」がユーザ領域Uに含まれるため、検出タイミングは密となる(ステップS205)。移動が進み、図23に示す位置にユーザが到達するまで、情報表示「×」が含まれるため、位置情報の検出間隔は疎のままであり、その結果、位置情報の検出を抑制することとなる。
ユーザ領域Uに情報表示「×」が含まれるということは、つまりAP等からの情報提供があるにもかかわらず、ユーザの設定等により、情報取得がなされなかった地点であると解することができる。そこで、これら情報表示「×」が含まれるエリアでは、ユーザはAP等からの情報を必要としておらず、さらに詳細な位置情報は必要ないとし、位置情報の検出間隔を疎にする。図15に示すように、このエリアでは、ユーザは情報を必要としておらず、また詳細な位置情報の検出も必要ではないため、位置情報の検出間隔を疎に制御することが可能となる。
詳細な位置情報を検出することで、より的確な情報提供をすることができる一方、ユーザによって必要な情報は異なる。本実施の形態では、表示履歴蓄積部109に蓄積された、提供情報を表示しなかった情報等を検出間隔決定情報として抽出し、位置情報の検出間隔を決定することで、よりユーザのニーズに即した制御を行うことが可能となる。
なお、表示履歴蓄積部109で蓄積する情報は、位置情報と情報取得の有無としたが、本発明は、これに限ったものではない。例えば、カレンダー時計等の構成要素を加え、日時情報を同時に蓄積し、これら日時情報を用いて位置情報の検出間隔を制御してもよい。
図24は、表示履歴蓄積部109に蓄積された一連のユーザ位置情報、提供情報の表示の有無、および日時情報の履歴の例を示す図である。
例えば、「2004年5月10日8時12分0秒」、経度「135度22分6.22秒」、経度「34度44分78.18秒」において情報表示「×(表示しなかったことを意味する)」とある。一方、「2004年5月10日19時00分0秒」、経度「135度22分6.22秒」、経度「34度44分78.18秒」では、情報表示「○(表示したことを意味する)」とある。つまり、同じ地点において、8時では情報表示がされず、19時には情報表示されたことを示している。そこで、再びその地点を訪れたときに時刻が8時ならば、その地点は位置情報の検出を疎とする検出間隔決定情報として抽出し、上記手法を用いて検出タイミングを疎にする制御を行うことしてもよい。あるいは、再びその地点を訪れたとき時刻が19時ならば、その地点は位置情報の検出を密とする検出間隔決定情報として抽出し、上記手法を用いて検出タイミングを密にする制御を行うことしてもよい。
ところで位置情報や、時刻情報は履歴と必ずしも一致するとは限らない。例えば、同じ地点、経度「135度22分6.22秒」、経度「34度44分78.18秒」であっても日によって8時00分に通過する場合や、8時10分である場合もある。しかし、その時間帯は、例えば出勤途中であるため、情報は必要なく、一律に位置情報の検出タイミングを疎にすることがユーザにとって好ましい場合も多々ある。あるいは、同じ地点を19時00分や19時30分に移動する場合、帰宅途中であるため、情報を必要としており、位置情報の検出タイミングを密にすることが、ユーザにとって好ましい場合もある。同様のことが、日時情報に限らず、位置情報にも言える。そこで、日時情報、および位置情報に所定の幅を持たせ、位置情報の検出制御を行うこととしてもよい。
例えば、「2004年5月10日8時00分」、経度「135度22分6.22秒」、経度「34度44分78.18秒」において情報表示「×」という履歴より、時刻「7時から9時」(つまり幅は前後1時間となる)の間、例えば経度「135度22分6.22秒」、経度「34度44分78.18秒」を中心とした半径100m(つまり幅は半径100m)のエリアでは、位置情報検出を疎にすることとしてもよい。
なお、APから得られる情報等をカテゴリ等で階層化し、カテゴリによって位置情報検出の制御を行ってもよい。例えば、APはレストラン情報などが得られるAPと、娯楽情報が得られるAPと階層化されているものとする。また、表示履歴蓄積部109には情報の取得の有無のみならず、AP等から提供される情報のカテゴリも蓄積することとする。
図25は、表示履歴蓄積部109に蓄積された一連のユーザ位置情報、提供情報の表示の有無、日時情報、およびカテゴリ情報の履歴の例を示す図である。
そこで、これらの情報を検出間隔決定情報として、つまり、例えばレストラン情報は取得されているため、レストラン情報が提供されるAP等では位置情報検出を密にし、一方、娯楽情報が提供されるAP等では位置情報検出を疎にするなどの制御を行うこととしてもよい。
なお、本実施の形態において情報を閲覧したか否かの判断は、表示履歴蓄積部109を用いたが、本発明は、これに限ったものではない。提供された情報に対する、ユーザの興味の有無が判断できればよい。例えば、提供された情報を蓄積する蓄積部を設けて、これを蓄積したか否かの情報に基づいて興味の有無を判断してもよい。
(実施の形態3)
上記実施の形態1では、位置情報を検出する間隔を決定する情報(検出間隔決定情報)として、APやランドマーク、交差点、経路等を用い、これら検出間隔決定情報がユーザ領域Uに含まれる場合は検出間隔を密にする等の制御を行っている。本実施の形態では、入力された目的地等をもとに経路が設定された場合、設定経路の状況に応じて検出間隔を制御する手法について説明する。
設定された目的地までの経路をナビゲーションする場合、一般的には次の手順で行われる。まず、ユーザの位置情報を検出し、検出された位置情報をもとに地図情報を表示する。次に、所定の間隔で位置情報を検出し、検出された位置情報をもとに再び地図情報を再表示する。随時、位置情報の検出および地図情報の表示を繰り返し、経路案内を行う。あるいは、再び検出された位置情報との位置や角度の差分より、表示された地図情報上において、ユーザの位置のみ再表示する。いずれにしても、位置情報の検出間隔は一定であり、より詳細な経路ナビゲーションを行うためには、検出間隔を密にする必要が生じる。
しかしながら、一方で位置情報の検出間隔が密であると、電力を大量に消費してしまう恐れも生じる。例えば、ほんのわずかなユーザの移動や回転のたびに、地図を再表示することにもなるため、電力を無駄に消費してしまう。また、ある目印となる地点まで直進することなどが事前にユーザは分かっているにもかかわらず、移動のたびに地図を取得しなおすことは、通信コストもかかり、また電力も消費してしまう恐れがある。特に携帯電話等の携帯端末の場合、常に電力が供給される機器とは異なり、消費電力が非常に重要な問題となる。また検出の計算処理コスト等も問題となりうる。従って、携帯端末においては、位置情報の検出間隔を制御する必要が生じてくる。
例えば、経路を設定することで、次の交差点まで所定の時間まっすぐ移動する等が事前に分かる場合、検出間隔を疎にし、無駄な電力消費を抑制することが可能となる。逆に、交差点に近づいた場合、再び検出間隔を密にし、より詳細な位置情報を検出することで、詳細な経路案内を行うことができる。
そこで、本実施の形態では、入力された目的地等をもとに経路が設定された場合、設定経路の状況に応じて検出間隔の制御を行う。ここではまず、次の交差点までの距離に応じて検出間隔を制御する手法について説明する。
図26は、本発明の実施の形態3に係る位置情報検出装置の構成を示すブロック図である。なお、上記実施の形態1、実施の形態2で示した構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
位置情報検出装置500は、図26に示すように位置情報検出部101、位置検出間隔決定部501、位置検出間隔制御部104、地図情報蓄積部106、情報表示部108、および経路蓄積部110を備えている。
経路蓄積部110は、入力された経路を蓄積する。位置情報検出装置500には、地図情報が蓄積されており、目的地等を入力することで、目的地までの経路をナビゲーションすることが可能となる。
図27は、設定された目的地と、目的地までの経路を地図で表した一例を示す図である。目的地「得々百貨店」と、目的地までの経路が矢印で示されている。また、検出されたユーザの位置情報を黒丸で示す。また点線で示した黒枠は、検出された位置情報に基づいて情報表示部108に表示する画面(表示画面G1)である。
図28は、上記表示画面G1を、実際に情報表示部108に表示した様子を示す図である。ユーザの位置や近辺の地図情報が示されている。また目的地までの経路「華町交差点まで400メートル」、「華町交差点を左折」等、経路ナビゲーションに必要な情報が画面に記されている。また、次に位置情報が検出された場合、検出された位置に応じた新たな表示画面が再び表示される。つまり、経路ナビゲーションは、検出される位置情報に基づいて随時行われることとなる。
位置検出間隔決定部501は、経路蓄積部110に蓄積された経路より、次の交差点までの距離を算出し、算出した距離に基づいて位置情報の検出間隔を決定する。検出間隔は、例えば「交差点までの距離」÷「平均歩行速度(80メートル毎分)」とする。また、次に位置情報を検出した結果、交差点を通過している場合は、次の交差点までの距離を算出し、再び検出間隔を決定する。目的地に到達するまで、これらの手順を繰り返しながら、経路ナビゲーションを行うこととなる。
図27は、検出間隔の決定を説明するための図である。
図27において位置情報L1は、検出された位置情報である。ここで、位置情報L1から次の交差点「華町交差点」までの距離が400mであったとする。この場合、400メートル(次の交差点までの距離)÷80メートル毎分(平均歩行速度)=5(分)となる。そこで、次の検出間隔を5分と決定される。
位置情報L2は、5分後に位置を検出した位置情報の結果である。次の交差点「華町交差点」を通過していないので、再び「華町交差点」までの距離より検出間隔を決定する。この場合、距離が短いため、検出間隔は密となる。例えば、位置情報L2から「華町交差点」までの距離が40mであったとする。この場合、40メートル(次の交差点までの距離)÷80メートル毎分(平均歩行速度)=0.5(分)となる。
位置情報L3は、0.5分後に位置を検出した結果である。「華町交差点」を通過しているため、次の交差点、あるいは目的地までの距離を算出し、検出間隔を制御することとなる。この場合、目的地「得々百貨店」までの間に交差点はないため、目的地までの距離を算出し、検出間隔を制御することとなる。
また、経路ナビゲーションは、これら検出された位置情報(位置情報L1、位置情報L2、位置情報L3)に基づいて表示画面を表示する。
次に、上記のように構成された位置情報検出装置500の動作について説明する。
図29は経路ナビゲーションを説明する図であり、図30は位置情報検出装置500の動作の流れを示すフローチャートである。
まず、位置情報検出部101においてユーザの位置情報を検出し(ステップS301)、目的地までの経路を設定する(ステップS302)。図29に示すように検出された位置情報を位置情報L1、目的地を「得々百貨店」とすると、経路は「華町交差点」を左折する、図29に示す矢印のようになる。
次に、設定された目的地までの経路において、交差点の有無を検出する(ステップS303)。そして交差点が存在する場合は(ステップS303のYes)、交差点までの距離を算出し(ステップS304)、算出された距離より検出間隔を決定する(ステップS305)。なお、検出間隔は「交差点までの距離」÷「平均歩行速度(80メートル毎分)」とする。図29の例では、「華町交差点」が存在するので、「華町交差点」までの距離である400メートルをもとに、400(メートル)÷80(メートル毎分)=5分が得られることとなる。
決定された検出間隔だけウェイト(待つ)し(ステップS306)、ウェイト後に位置検出を行う(ステップS307)。つまり、図29の例では、「5分」ウェイトして位置を検出する。
次に、検出された位置情報が交差点を通過したか否かを判定する(ステップS308)。通過した場合は、再び次の交差点の検出を行う(ステップS308のYes〜ステップS303)。しかし、ユーザの移動は常に一定とは限らず、算出された検出間隔時に、交差点を通過するとは限らない。そこで、通過していない場合は、交差点までの距離を再び算出し、検出間隔を決定する(ステップS308のNoからステップS304のループ)。ここで、2回目のステップS304からステップS308までの処理は、1回目の処理に対して、交差点までの距離が短くなっているため、検出間隔が比較的に密となる。つまり、本フローにそって検出間隔を決定することで、ユーザが交差点に近づくにつれて自動的に検出間隔が密に制御されることとなる。
例えば、図29の例において5分後に検出された位置が位置情報L2であったとする。位置情報L2は、「華町交差点」を通過していないため(ステップS308のNo)、再び交差点までの距離を算出し、検出間隔を決定することとなる(ステップS304〜ステップS308)。位置情報L2と「華町交差点」までの距離が40メートルとすると、次の検出間隔は30秒となる(40メートル÷80メートル毎分)。30秒後に位置を検出した結果(ステップS307)、位置情報L3が検出されるとすると、「華町交差点」を通過しているので(ステップS308のYes)、次の交差点を検出することとなる(ステップS303)。
一方、目的地までの経路において、次の交差点がない場合(ステップS303のNo)、目的地までの距離を算出する(ステップS309)。算出された目的地までの距離より、検出間隔を決定し(ステップS310)、決定された間隔だけウェイトし(ステップS311)、位置情報を検出する(ステップS312)。得られた位置情報が目的地近辺であれば(ステップS313のYes)、位置情報検出を終了し、目的地近辺に到達していない場合は(ステップS313のNo)、再び目的地までの距離の算出、および位置検出間隔の決定を繰り返す(ステップS313のNoからステップS303のループ)。
図29の例において位置情報L3は、「華町交差点」を通過しているので、ステップS303にもどる。次の交差点は存在せず、目的地まで直線であるため、目的地までの距離を算出する(ステップS309)。例えば、位置情報L2から目的地「得々百貨店」までの距離を240メートルとすると、検出間隔は3分(240メートル÷80メートル毎分)となる。3分ウェイトし(ステップS311)、位置情報を検出し、目的地近辺であれば終了となる。
経路ナビゲーションにおいて、次に曲がる交差点はユーザにとって重要な情報であり、その近辺では詳細な位置情報の検出が好ましい。一方、次に曲がる交差点まで距離がある場合、ユーザはまっすぐ進むだけであり、必ずしも詳細な位置情報の検出は必要とは限らない。そこで、本実施の形態では、上記のように設定経路に応じて位置情報の取得間隔を制御している。具体的には、図29および動作フローチャート(図30)に示すように、次の交差点まで距離がある場合、位置情報の検出を控え、ユーザが交差点近辺に達した場合、詳細な位置情報の検出を自動的に行うこととなる。無駄な電力消費を抑える一方で、経路ナビゲーションに必要な状況にのみ、詳細な位置情報の検出を行うことが可能となる。
なお、本実施の形態では、消費電力を抑制すべく、次の検出間隔を次の「交差点までの距離」÷「平均歩行速度(80メートル毎分)」としたが、交差点の手前で検出を行うほうがより好ましいため、これを加味して所定の時間検出間隔を早めてもよい。例えば、上記例と同様、交差点までの距離を400メートルとすると、次の検出間隔は5分後(400÷80)となるが、5分−1分(所定の値)=4分と、交差点の手前で検出できるよう制御を行うこととしてもよい。
また、本実施の形態において、検出間隔の制御を行うトリガーは、次に曲がる交差点としたが、本発明は、これに限ったものではない。例えば、経路案内において重要な目印となるランドマークをもとに検出間隔を制御することとしてもよい。例えば、図30に示すフローチャートおいて、「交差点」を「ランドマーク」とすることで実現可能となる。この場合、例えば図31に示すように目印となる「華町書店」近辺で位置検出間隔を密にし、「華町書店」を通過した場合、次の目印までは位置検出を控え、消費電力を抑制することが可能となる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、ユーザの過去に位置した履歴に基づいて検出間隔を制御する手法について説明する。
位置情報検出部で検出される位置情報は、端末のユーザの位置を示す情報であり、例えば、ユーザの移動の特徴を示す履歴としても用いられる。これらユーザの移動履歴は、ユーザ自らが利用するのみならず、第3者が利用する場合も生じる。例えば、子供の移動履歴を親や、権限ある第三者が必要とする場合もある。このとき、子供の詳細な移動履歴を把握するためには、位置情報の検出間隔は密である方が好ましい。しかし、電池等で作動する携帯端末では消費電力にも限りがあり、必要なときに移動履歴が取得されないのは重要な問題である。現在、携帯電話においては、待受時間が200時間に対し、経路案内等で位置情報を取得した場合は40分ほどで電力を使い切ってしまう。つまり、例えば通学に20分かかる場合、行きは詳細な位置情報を取得することができても、帰宅時には位置情報が取得できない場合も生じる(図3)。そこで検出間隔を制御する必要が生じる。例えば、ユーザが普段移動する区間は、ユーザがよく知っている区画でもあり、詳細な位置情報の検出を抑制することが可能である。一方、ユーザが普段行かない区画や、危険なエリアでは、第3者への通知、履歴の把握という点でも詳細な位置情報の検出が必要となる。
そこで、本実施の形態では、移動履歴蓄積部を設け、移動履歴を蓄積し、蓄積された移動履歴に基づいて、例えばユーザと区画の馴染み度を検出し、位置情報の検出間隔を制御することとする。
図32は、本発明の実施の形態4に係る位置情報検出装置の構成を示すブロック図である。なお、上記実施の形態1〜3で示した構成要素については同一の符号を付し、説明を省略する。
位置情報検出装置600は、図36に示すように位置情報検出部101、位置検出間隔決定部601、位置検出間隔制御部104、地図情報蓄積部106、および移動履歴蓄積部111を備えている。
移動履歴蓄積部111は、位置情報検出部101で検出される位置情報を蓄積する。図33は、移動履歴蓄積部111に蓄積された位置の系列、つまり移動履歴の例を示す図である。移動履歴は、例えば緯度経度情報で蓄積するものとする。
本実施の形態において、位置検出間隔決定部601は、移動履歴、および地図情報蓄積部106に蓄積された地図情報より、ユーザと区画との馴染み度を判定する。つまり、本実施の形態では、この馴染み度が検出間隔決定情報となる。馴染み度は、例えば所定の範囲で区切られた区画に対する、位置情報の頻度より判定することとする。
図34は、地図情報蓄積部106に蓄積された地図情報に、移動履歴をプロットした例を示す図である。ユーザが移動した地点を黒丸で示している。図35は、図34に示す移動履歴より、ユーザの馴染みある区画を抽出したものである。図35において、地図情報は、所定の区画で区切られている。
位置検出間隔決定部601は、例えばこの区画内に移動履歴が所定頻度(例えば1回)存在するか否かの判定をし、所定回数以上存在する場合は、その区画を馴染みのある区画と判定する。さらに、位置検出間隔決定部601は、馴染みのある区画では詳細な位置情報の取得は必要ないとし、検出間隔を疎と決定する。一方、馴染みのない区画では、詳細な位置情報の検出を行うように、検出間隔を密と決定する。
ユーザが頻度よく行く馴染みのある区間では、必ずしも詳細な位置情報の検出が必要とは限らない。一方、馴染みのない区画では、親などの第3者がユーザの位置を詳細に把握する場合や、馴染みのない区画に移動し始めた等の通知を必要とする場合、より詳細に位置情報の検出を行う方が好ましい。例えば、自宅と学校の行き来を行う子供が、突然馴染みのない区画に移動した場合、親が子供の移動履歴を把握したいというニーズや、あるいはその旨の通知を必要とする場合も生じる。
そこで、馴染みのある区画では検出間隔を疎とし、馴染みのない区画に移動し始めた場合、より詳細に位置情報を検出することで、電力を消費してしまうのを抑制し、さらに必要なときに詳細な位置情報の検出を行うことが可能となる。例えば、位置情報の検出間隔を60秒間隔(疎の場合)と、10秒間隔(密の場合)とすることで、消費電力をおよそ6分の1に抑えることができることとなる。したがって、普段の通学経路を移動している限り、消費電力を最小(6分の1)に抑え、一方、馴染みのない区画を移動し始めた場合に、あるいは、緊急時の通話等他の機能のためにも電力を備えることが可能となる。
なお、図36に示すように、馴染みのある区画ではあるが、馴染みのない区画との境界付近にある区画では、詳細な位置情報の検出を行うこととしてもよい。あるいは、馴染みのない区画との境界までの距離を算出し、少なくとも境界付近まで達するのに必要な時間だけ位置の検出を行わず、検出間隔を疎としてもよい。例えば、本実施の形態3で示した手法を用いて実現する。
図37は、図30と同じ地理条件であり、ユーザは馴染みのある区画に位置することになる。ここで、ユーザは馴染みのない区画との境界であるD地点までは400メートルあるとする。D地点までは徒歩で少なくとも5分かかることとなる(400メートル÷80メートル毎分)。そこで、検出間隔を5分とし、検出間隔を抑制することとしてもよい。また、位置の検出は随時行われるため、ユーザの位置に応じて検出間隔は動的に制御されることとなる。
なお、地図情報蓄積部106に蓄積された情報を用いて検出間隔を制御することとしてもよい。例えば、工事している場所等、危険な区画の付近において、位置情報の検出間隔を密にすることで、より詳細な位置情報の把握が可能となり、さらにその旨を第3者に通知する際、的確に通知を行うことが可能となる。あるいは、上記実施の形態2で示した手法を用い、時間帯に応じてその区画を危険区画に設定し、検出間隔を制御することとしてもよい。例えば夜10時以降は商店街を危険区画とし、仮にユーザがこの区画に位置するときは、位置情報検出の間隔を密にし、詳細な移動履歴を把握することが可能となる。
また、本実施の形態において馴染みのある区画は、移動履歴を用いて決定したが、ユーザや第3者の設定等により、決定することとしてもよい。例えば、親が子供の通学経路(「華町小学校」から「自宅」)等を馴染みのある区画と設定し、その区画内であれば、位置情報の検出を疎とし、一方、その区画を離れた場合、詳細な位置情報の検出を行う等の制御をすることが可能となる。馴染みのある区画を離れた場合、子供の詳細な位置情報の検出は、非常に重要であり、設定することで確実に位置を検出することが可能となる。
(実施の形態5)
実施の形態1および2では、例えば、ユーザの位置に応じて情報を提供するアクセスポイント(AP)等とユーザの位置関係に応じて位置情報の検出間隔を制御した。これらの提供される情報を適切なタイミングで受けるためには、詳細な位置情報の検出が必要となる。これらAPより提供される情報は、所定の範囲に区切られた領域とユーザの位置に応じて配信を行うのが一般的である。したがって、例えば、検出間隔を疎に、あるいは、位置検出を行わないとした場合、ユーザが通りすぎてから配信を行い、適切なタイミングで提供することができず、あるいは配信し損ねるおそれもある。そこで、これらAPとの位置関係等を用いて検出間隔を制御していた。一方、移動体端末の電力には限りがあるため、ユーザが提供される情報を取得、あるいは、表示したか否かの情報を用いて検出間隔を抑制することもしている。
また、検出される位置情報は、ユーザの移動の特徴を示すプロファイル等にも用いられるため、詳細なユーザの移動履歴の取得のためには、詳細な位置情報の取得が好ましい。さらに本人のみならず、親などの第3者が子供等、ユーザの移動履歴を参照するニーズもあり、この点でも詳細な位置情報の取得が必要となる。従って詳細なユーザ移動履歴を検出すべく、例えば、位置検出が行えなくなる施設内や地下鉄、地下街への出入り口等との位置関係を用いて検出間隔を制御もした。これにより、例えば、ユーザがどの地下街に入ったかなどの詳細な移動を検出することが可能となる。
ところが、これら施設や地下街に入った場合、位置検出を行っても位置は検出されないため、無駄に電力を消費してしまうこととなる。また、位置検出が可能となる外や地上に出るたびに、ユーザ自ら位置検出を開始するのは非常に煩雑である。そこで、本実施の形態では、位置検出を行い、位置が検出された地点と、検出がされなかった地点との情報を用いて位置検出間隔を制御することを特徴とする。
図38は、本実施の形態における位置情報検出装置700の構成を示す機能ブロック図である。この位置情報検出装置700は、位置が検出されないことを利用して位置検出間隔を制御する位置検出装置であり、位置情報検出部101、位置検出間隔決定部103、位置検出間隔制御部104、検出成否判定部121、移動履歴蓄積部111、滞在場所特定部122及び地図情報蓄積部106を備える。なお、実施の形態1〜4と同一の構成要素には同一の符号を付与し、異なる点を中心に説明する。
位置情報検出部101は、例えば、携帯端末等である本位置情報検出装置700の現在位置を検出する処理部である。位置情報検出部101は、例えば、移動体端末に備えられたGPSアンテナ等により構成され、ユーザの緯度経度情報を検出する。
検出成否判定部121は、位置情報検出部101で位置が検出されたか否かを判定する処理部である。例えば、GPSは、建物内や、地下街等へ入ると位置を検出することが不可能となるのが一般的である。このように位置が検出できない位置にいるにもかかわらず、位置情報を検出するのは電力を消費してしまうこととなる。そこで、位置情報検出装置700は、このような特徴的な検出成否判定部121を備え、この判定結果に基づいて、位置検出間隔を制御する。以下、図39、図40を用いて、検出成否判定部121の意義を具体例で説明する。
図39は、ユーザがある施設「得々百貨店」へ向かい、その後施設内に入った状況を示している。そして、その後しばらくして、「得々百貨店」を出て、再び移動を開始したことを示している。またこの間、位置情報検出部101は所定の間隔、例えば、1分間隔で位置情報を検出しているとする。
図40は、検出された位置情報を示している。例えば、時間「2005年10時00分」に経度「135度26分35秒」緯度「35度44分35秒」の位置でユーザが検出されたことを示している。また、時間「2005年10時01分」に経度「135度24分35秒」緯度「35度44分36秒」と、1分間隔でユーザの移動とともに位置情報が検出されている。一方、時間「2005年10時02分」に経度「135度22分6秒」、緯度「35度44分35秒」が検出されたのを最後に、その後「10時03分」、「10時04分」と、しばらく位置情報が検出されていない(検出されないことを「×印」で示すこととする)。そして33分後である時間「2005年10時33分」に経度「135度21分51秒」緯度「35度44分36秒」と再び位置が検出されている。GPS等の位置情報検出部101は、衛星より得られる電波を用いて位置を計算するのが一般的であるため、電波の届かない建物内や地下等では位置を取得することができない。つまり、これは、ユーザが「得々百貨店」へ訪れ、30分後に店を出て再び移動をしたことにより、位置情報が再び検出され始めたことを示している。一方、位置情報検出部101は、この間、位置が検出できないにも関わらず、1分間隔で位置を検出しようとするため、電力を消費してしまうこととなる。そこで本実施の形態では、検出成否判定部121は、位置情報が検出されたか否かを判定し、位置検出間隔決定部103及び位置検出間隔制御部104は、この検出の成否の情報を用いて位置検出間隔を制御する。
移動履歴蓄積部111は、位置情報検出部101で検出された位置情報と、さらに検出成否判定部121で判定された検出の成否情報を蓄積するメモリ等である。図41は、移動履歴蓄積部111に蓄積された位置情報と検出の成否情報の例を示す図である。図40と同様に、ユーザの移動とともに検出される位置情報(検出が失敗した場合は「×印」で示す)と時間情報が蓄積されている。
図42は、図39と同様、ユーザが「得々百貨店」へ向かい、その後施設内に入った状況を示している。また、この間、位置情報検出部101は、所定の間隔、例えば、1分間隔で位置情報を検出しているとする。図41は、図42に示すユーザの移動に伴い、検出される位置と検出されなかった情報を移動履歴蓄積部111に蓄積したものを示した図である。例えば、時間「2005年10時00分」に経度「135度26分35秒」緯度「35度44分35秒」の位置でユーザが検出され、その後、時間「2005年10時03分」に位置が検出されなくなったことを示している。ここで、このまま位置検出をし続けると、ユーザは施設内にいるため位置検出ができないにもかかわらず検出をすることとなり、電力を消費してしまう。
そこで、本実施の形態では、位置情報が検出されなくなった場合、例えば、最終的に検出が成功した地点と、地図情報をもとにユーザが滞在している場所を特定し、その後位置の検出を抑制する時間を決定することで位置検出間隔を制御する。
滞在場所特定部122は、移動履歴蓄積部111に蓄積された位置情報および、検出の成否の情報と、地図情報蓄積部106に蓄積された地図情報より、ユーザが滞在している場所を特定する処理部であり、さらに、最終検出地点抽出部123、施設位置参照部124、施設滞在時間参照部125から構成される。
最終検出地点抽出部123は、位置情報が検出されなくなった場合、移動履歴蓄積部111に蓄積された移動履歴より、例えば、検出されなくなる直前の位置を抽出する。そして地図情報に蓄積された施設等の位置を参照し、検出されなくなる直前の位置からユーザが滞在していると推定される施設を特定する。図41、図42を用いて具体的に説明する。
図41に示すように、時間「2005年10時03分」に位置が検出されなくなったとする。最終検出地点抽出部123は、ここで検出されなくなる直前であって位置検出が成功している履歴である、時間「2005年10時02分」、経度「135度22分6秒」緯度「35度44分36秒」を最終的にユーザが検出された地点として抽出する。
図42は、これら移動履歴を地図で示したものである。最終的に検出された地点である経度「135度22分6秒」緯度「35度44分36秒」が示されている。訪問施設の特定は、例えば、この最終的に検出された地点を中心としたユーザ領域内に、該当する施設が存在するか否かを判断し、訪問施設を特定する。なお、ユーザ領域は前記実施の形態同様、半径を例えば、80m以内とする。なぜなら、人の平均移動速度はおよそ80メートル毎秒であり、検出間隔を1分としているため、つまりユーザ領域の半径内に施設がない場合は少なくとも1分以内にいずれかの施設に入り位置が検出できなくなる可能性は少なく、これはたまたま検出できなかったと考えられるからである。一方、ユーザ領域の半径以内に施設が存在する場合は、検出されなくなるまでの1分以内にその施設に入ったために位置検出ができなくなった可能性が高いからである。
なお、最終的に検出された地点を中心としたユーザ領域ではなく、さらに以前の位置検出に成功した地点を基に方向や速度、経路の方向等を考慮して訪問施設を特定することとしてもよい。
施設位置参照部124は、地図情報蓄積部106に蓄積された地図情報をもとに、最終検出地点抽出部123で抽出された最終的に検出された地点を中心として半径80m内のユーザ領域に位置検出ができなくなるような施設が存在するかを参照する処理部である。
図43は、地図情報蓄積部106の地図情報に蓄積された、施設とその位置を示した情報である。例えば、経度「135度22分01秒」緯度「35度44分36秒」の地点にカテゴリ「総合百貨店」、「得々百貨店」が存在することが示されている。また本実施の形態ではさらに、各施設に訪問した場合、一般的なユーザがその施設に滞在する時間である「平均滞在時間」の情報が蓄積されている。
施設滞在時間参照部125は、この平均滞在時間を参照する処理部である。そして、位置検出間隔決定部103は、施設滞在時間参照部125によって特定された施設とその滞在時間をもとに、位置を検出する間隔を決定し、位置検出間隔制御部104の制御のもと、位置情報検出部101で検出する位置の検出間隔を制御する。
例えば、図43において「得々百貨店」の平均滞在時間は30分となっている。図42において、最終的に検出された経度「135度22分06秒」緯度「35度44分36秒」を中心とするユーザ領域内には、経度「135度22分01秒」緯度「35度44分36秒」の「得々百貨店」が存在することとなる。従って時間「10時03分」で位置が検出されなくなったのは、「得々百貨店」に入ったために位置が取得できなくなったと推定することができる。そして施設滞在時間参照部125において、「得々百貨店」の平均滞在時間を参照し、その後30分間は「得々百貨店」に滞在すると考えられるので位置の検出を抑制する制御を行なう。たとえば、位置検出間隔決定部103は、平均滞在時間だけ位置の検出をしないように位置検出間隔を決定し、位置検出間隔制御部104は、その決定に従って、ユーザが「得々百貨店」に到達してから平均滞在時間だけ位置情報検出部101による位置検出を中断させる。
図44は、1分等、一定の周期で位置を検出した場合と、本実施の形態に示す滞在場所を特定し、滞在場所での平均滞在時間を用いて位置検出を抑制する制御を行った場合の比較を示す位置検出のタイミング図である。図44において、横軸は時間であり、10時から10時35分までの「一定の間隔で検出した場合」(下段)と「検出間隔を制御した場合」(上段)の位置検出の成否が示されている。「一定の間隔で検出した場合」の位置検出は、1分間隔で行われており、ユーザが「得々百貨店」に入る直前の10時02分まで位置検出が行われ、10時03分から10時32分までの間、同様に1分間隔で位置検出が行われている。しかし、ユーザは店内にいるため位置が取得できなかったことを示している(×印で示す)。その後10時33分に店を出たため、位置が取得できたことを示している。
一方、本実施の形態で示す「検出間隔を制御した場合」は10時03分で店内に入ったため位置が検出できなくなると、その後平均滞在時間「30分」間は位置検出を行わず、10時33分から再び位置検出を開始している。また、そのときユーザは店を出ているため位置検出が成功している。このように位置検出間隔の制御を行わない場合、ユーザが位置取得不可能な場所にいるにもかかわらず、位置検出を行うため、電力を消費してしまう。一方、本実施の形態で示すように、最終的に検出が成功した地点をもとにユーザの滞在場所を特定し、その滞在場所での滞在時間をもとに検出間隔を制御する、つまり、滞在時間だけ位置検出しないように検出間隔を制御することで、無駄な位置検出を抑制し、消費電力を抑制することが可能となる。また本実施の形態では、ユーザが自ら操作することなく滞在時間後に自動的に位置検出を開始するため、履歴の蓄積をし忘れる等の防止になる。
次に、上記のように構成された位置情報検出装置700の動作について説明する。
図45は、位置情報検出装置700の動作の流れを示すフローチャートである。位置情報検出部101は、ユーザの位置情報を検出する(ステップS401)。次に、検出成否判定部121は、位置検出が成功したか否かの判定を行い(ステップS402)、成功した場合は(ステップS402のYes)、その位置情報を移動履歴蓄積部111に蓄積し(ステップS403)、再び位置情報を検出する(ステップS401へ)。一方、位置情報の検出が失敗した場合(ステップS402のNo)、最終検出地点抽出部123は、蓄積された移動履歴から検出された最終地点を抽出する(ステップS404)。次に、施設位置参照部124は、地図情報蓄積部106に蓄積された施設とその位置情報を参照し(ステップS406)、ユーザが滞在している施設を特定する。施設の特定は、例えば、最終検出地点を中心としたユーザ範囲内に位置検出が不可能となる施設が存在するか否かを判定することにより行う(ステップS406)。存在しない場合は(ステップS406のNo)、再び位置検出を開始する(ステップS401へ)。該当する施設が存在する場合は(ステップS406のYes)、施設滞在時間参照部125は、施設の平均滞在時間を参照する(ステップS407)。
そして、ユーザが施設内にいる間は位置の検出が不可能であるため、位置検出間隔決定部103および位置検出間隔制御部104において平均滞在時間の間位置検出を抑制する(ステップS408)。たとえば、位置検出間隔決定部103は、施設の平均滞在時間だけ位置の検出をしないように位置検出間隔を決定し、位置検出間隔制御部104は、その決定に従って、ユーザが施設に到達してから平均滞在時間だけ位置情報検出部101による位置検出を中断させる。これによって、無駄な位置検出が回避され、消費電力が節約される。
なお、本実施の形態において滞在施設の特定方法は、最終的に検出された地点を中心とするユーザ領域内に施設が存在する場合、その施設を滞在施設として特定したが、本発明は、これに限ったものではない。例えば、ユーザ領域内に複数の施設が存在する場合もある。このような場合、該当する複数の施設の平均滞在時間を比較し、例えば、滞在時間の短い方を次の位置検出の間隔とすることとしてもよい。以下、図46の具体例を用いて、複数の施設の平均滞在時間を用いる例を説明する。
図46は、図42と同様、ユーザの移動と検出された位置情報を示した図である。今、ユーザが施設内に入ったため位置検出に失敗したとする。ここで、移動履歴蓄積部111の移動履歴に蓄積された最終的に検出された位置情報を参照する。図42と同様、経度「135度22分06秒」緯度「35度44分36秒」で最終的に位置が検出されたとする。ここで、最終的に検出された位置を中心にユーザ領域内に施設が存在するか否かを参照したところ「得々百貨店」と「華町書店」が該当したとする。ここで、地図情報にある施設の平均時間を参照する。図43は、地図情報に蓄積された各施設とその平均滞在時間の例を示している。「得々百貨店」の平均滞在時間は「30分」、「華町書店」の平均滞在時間は「15分」となっている。ここで両者の平均滞在時間を比較すると「華町書店」の丙起因滞在時間が短くなっている。そこで、位置検出間隔決定部103は、短いほうの「15分」を次の位置検出の間隔として決定し、位置検出間隔制御部104の制御のもとで、15分後に位置検出を行うこととする。
このように、該当する複数の施設が存在する場合、ユーザの位置を必ずしも特定することができないため、短い方を次の位置検出の間隔とすることで、たとえ他方の施設に滞在している場合でも、その間、位置検出を失敗するにとどまり、一定の間隔で検出する場合と比較して消費電力を抑制することが可能となる。例えば、本例においてユーザがたとえ「得々百貨店」に滞在し、30分後に店を出て移動し始めた場合、15分後に位置検出を行うと、ユーザは店内にいるため、位置の検出には失敗することとなる。しかし、少なくとも一定の間隔で検出(本実施の形態の場合は1分)を行うよりも消費電力は抑制できる。
一方、滞在時間の長い方を選択した場合、つまり「得々百貨店」の平均滞在時間「30分」とした場合、もしユーザが滞在時間の短い方の「華町書店」へ滞在していた場合、その後30分間は位置検出がされないこととなり、およそ15後に移動し始めたユーザの正確なユーザの移動を検出することができないこととなる。そこで、候補となる複数施設が存在する場合は、平均滞在時間の短い方を選択し、消費電力を抑制しつつ、詳細な位置情報を検出するのが望ましい。また、まず滞在時間の短い方である「15分」後に検出し、検出成否判定部121で失敗と判定された場合、ユーザは「華町書店」ではなく「得々百貨店」に滞在しているとあらためて推定し、次の検出間隔を「得々百貨店」の滞在時間「30分」としてもよい、つまり、さらに15分後に検出することとしてもよい。
また、単に一度位置検出に失敗した場合に他方の「得々百貨店」へ滞在しているとするのではなく、所定の回数位置検出を行い、検出されなかった場合にあらためて「得々百貨店」へ滞在していると推定し、「得々百貨店」の滞在時間である「30分」後に位置検出を行うこととしてもよい。以下、図47を用いてこの手法を説明する。図47のタイミング図に示すように「10時00分」から一定の間隔(例えば、1分)で位置検出が行われている。次に「10時03分」にユーザが「得々百貨店」または「華町書店」のいずれかに入ったために位置検出が失敗となっている。ここで、実際にユーザがいずれの施設に滞在しているのか分からないため、まずは滞在時間の短い「華町書店」の滞在時間である「15分」後の「10時18分」に位置検出を行っている。しかし、ユーザはまだ施設内へ滞在しているため位置検出は失敗に終わっている。さらに、ここではその1分後である「10時19分」、さらに1分後である「10時20分」に位置検出を行っている。これは単に一度位置検出に失敗したのみでは、必ずしも当該施設に滞在していないとは限らないからである。しかし、ここでも位置検出が失敗に終わっている。このように複数回、位置検出に失敗した場合、初めてユーザは当該施設である「華町書店」には滞在してなく、他方の「得々百貨店」へ滞在しているとし、位置検出が行われなくなった「10時03分」から「30分」後である「10時33分」に位置検出を行うこととしてもよい。
なお、本実施の形態において、次の位置検出の間隔を決定するためにユーザが滞在する施設を特定するには、最終的に検出された位置情報を中心とし、その後ユーザが次の位置検出の間隔の間移動できる距離(ユーザ領域)をもとに行ったが、本発明は、これに限ったものではない。例えば、各施設ごとに所定の領域を設け、この領域内で最終的に位置情報が検出されその後位置検出がされなくなった場合、当該施設に滞在していると特定することとしてもよい。以下、図48を用いて、施設ごとの領域を用いる例を具体的に説明する。
図48は、「得々百貨店」近辺の地図を拡大した図である。ここでは、「得々百貨店」の周りが斜線で表す領域で示されている。例えば、この領域で最終的に位置が検出され、後に位置検出が失敗した場合、「得々百貨店」へ入ったために位置検出ができなくなったと推定し、位置検出の間隔を制御することとしてもよい。施設によっては、その入り方は複数あり、広範囲にわたる場合もある。例えば、百貨店や総合施設等の場合、その領域は広範囲にわたり、さらにその入り口も多くあるため、あらゆる場所でその後位置検出が行われなくなることがある。そこで、図42に示すようなユーザ領域を基にユーザの滞在場所を特定するのでなく、施設ごとに設けられた領域を用いて位置検出間隔を制御することとしてもよい。さらに、単に施設を含む所定の領域ではなく、その施設へ入る入り口付近等、位置検出が行われなくなる地点を考慮して領域を設定することとしてもよい。以下、図49を用いて、1つの施設に複数の領域を設定し、より詳細に滞在場所を特定する方法について説明する。
図49において、斜線でしめす領域は、「得々百貨店」の出入り口を基準に設けられた領域である。この領域を最後に位置検出が行われなくなった場合、ユーザはその後「得々百貨店」の出入り口から入ってその後滞在していると考えられるため、次の位置検出の間隔を、ユーザが「得々百貨店」を出ると考えられる平均滞在時間をもとに制御することが可能となる。一方「得々百貨店」と経路を挟んだ対面にある「華町書店」の出入り口付近には、「華町書店」へ滞在したとする領域が設定されている。両施設は近接しているため、例えば、図48に示す領域とした場合、いずれの施設に滞在したのか判定することが困難となる。一方、図49に示すように、さらに施設の出入り口付近を基に領域を詳細に設定することで、どちらの領域で最終的に位置情報が検出されたかをもとにユーザが滞在する施設を特定することができ、その後の位置検出の間隔をより適切に制御することが可能となる。このように、施設を1つの領域として地図情報に登録しておくのではなく、出入り口ごとの複数の領域として、位置(領域)や属性(入り口/出口)等を地図情報に登録しておき、位置検出の結果(最後に検出された位置、再び検出された位置等)と照合することで、近接した施設における正確な滞在施設の判定が可能となる。
また、本実施の形態において位置検出の決定は、地図情報に蓄積された施設の平均滞在時間をもとに行っていたが、本発明は、これに限ったものではない。例えば、位置検出に失敗した場合、その後は位置検出の間隔をそれまでの間隔よりも疎に、例えば、本例の場合1分であるため、その所定の倍数(例えば、5倍)である5分間隔等にするよう制御を行うこととしてもよい。つまり、位置が検出されなかった場合に、その直前における位置検出の時間間隔を長くした時間間隔を新たな時間間隔としてもよい。したがって、必ずしも地図情報蓄積部106および滞在場所特定部122は必要ではない。
図50は、このようなことを考慮した本発明の最小構成を備える位置情報検出装置710の構成を示す図である。位置情報検出装置710は、位置情報検出部101、検出成否判定部121、移動履歴蓄積部111、位置検出間隔決定部103、位置検出間隔制御部104から構成される。前述に示すように位置情報検出部101において位置情報を検出し、さらに検出が成功したか否かを検出成否判定部121において判定する。そして、検出成否判定部121で検出が失敗、つまり、ユーザが位置検出を行えない地点に移動したと推定できる場合、位置検出間隔決定部103において位置検出間隔をそれまでの間隔より長い時間に決定し、位置検出間隔制御部104の制御のもとで位置検出間隔を制御する。
なお、一度位置検出が失敗した場合、即座に位置検出間隔を長くするのではなく、所定の回数失敗した場合とすることとしてもよい。ユーザの移動している場所によっては、施設に訪問したのではなく、たまたま検出が失敗した場合もある。このような場合に、例えば、その後、それまでの検出間隔より長い、例えば、5分間等検出しないとすると、詳細なユーザの移動に伴う位置検出が行えなくなる。そこで、移動履歴蓄積部111に位置とその検出の成否を蓄積しておき、所定の回数位置検出に失敗した場合に、ユーザは位置検出を行うことができない地点へ移動したと推定して位置検出の間隔を制御することとしてもよい。
このとき、その所定の回数は、場所等によって変更することとしてもよい。例えば、地図情報蓄積部106をさらに備え、検出された位置をもとにその地域等を参照する。そして、高層ビルが立ち並ぶような都市では、本来検出できる外でたまたま電波状況が悪く検出されないこともあるため、このような場所では所定の回数を多くし、所定の回数検出されなくなった場合に位置検出間隔を長く設定することとしてもよい。
(実施の形態6)
実施の形態5では、位置検出が行われなくなった場合、ユーザの滞在している場所を特定し、滞在場所の平均滞在時間を参照して位置検出の間隔を制御した。なぜなら、ユーザが位置検出の不可能な店内等に滞在している間、位置検出を行っても位置が検出されず電力を消費してしまうこととなる。そこで、ユーザが店を出る時間を推定し、店を出て位置検出が可能となる時間に再び位置検出を行うことで、電力の消費を抑制しつつ、効率的な位置検出を行うことが可能となるようにした。一方、ユーザが施設に滞在する時間については、地図情報に蓄積された平均滞在時間をもとに位置検出の間隔を制御した。
ところが、施設に滞在する時間はユーザによって様々である。そこで、本実施の形態では、ユーザの移動履歴を蓄積しておき、蓄積された移動履歴からユーザが滞在する施設を特定し、特定された施設ごとに滞在時間を算出し、算出された滞在時間をユーザの滞在時間とすることとする。そして、ユーザに応じた滞在時間を用いて位置検出の間隔を制御する。これによって、同じ施設であってもユーザによって滞在時間が異なることが考慮され、各ユーザに適した位置検出間隔制御が可能となる。
図51は、本実施の形態における位置情報検出装置800の構成を示す機能ブロック図である。この位置情報検出装置800は、ユーザに応じた滞在時間を用いて位置検出の間隔を制御する位置情報検出装置であり、位置情報検出部101、位置検出間隔決定部103、位置検出間隔制御部104、検出成否判定部121、移動履歴蓄積部111、滞在場所特定部122、地図情報蓄積部106及び滞在時間蓄積部129を備える。なお、実施の形態1〜5と同じ構成要素には同じ符号を付与し、異なる点を中心に説明する。
位置情報検出部101は、実施の形態1〜5と同様、位置情報検出装置800の現在位置を検出する処理部である。検出成否判定部121は、位置情報検出部101で位置が検出されたか否かを判定する処理部である。移動履歴蓄積部111は、検出された位置と、検出成否判定部121による検出の成否についての情報を移動履歴として蓄積する。図52は、移動履歴蓄積部111に蓄積された位置情報と検出の成否情報を示す図である。図40と同様、図39に示すようなユーザの移動とともに検出される位置情報(検出が失敗した場合は「×印」で示す)と時間情報が蓄積されている。本実施の形態では、このように蓄積されたユーザの移動履歴から、滞在した場所とその滞在時間を算出して蓄積しておき、次に当該施設等へ滞在した場合、蓄積された滞在時間をもとに位置検出を制御する。
滞在場所特定部122は、移動履歴蓄積部111に蓄積された移動履歴より、ユーザの滞在場所と滞在時間を算出し、滞在時間蓄積部129へ蓄積する。滞在場所特定部122はさらに、最終検出地点抽出部123、再検出地点抽出部126、施設位置参照部124、施設滞在時間参照部125、施設滞在成否判定部127、施設滞在時間算出部128から構成される。以下、図を用いて滞在場所特定部122における施設の特定および滞在時間の算出について詳細に説明する。
最終検出地点抽出部123は、実施の形態5と同様、移動履歴より位置検出が成功した最終地点を抽出する処理部である。また、再検出地点抽出部126は、再び位置検出が成功した地点を抽出する処理部である。例えば、GPS等で構成された位置情報検出部101は、地下街や施設内へ入ると位置検出が不可能となり、そのまま位置検出を所定の間隔で行うと電力を消費してしまうこととなる。そのために、実施の形態5では最終検出地点抽出部123で最終的に位置検出が成功した地点をもとにユーザが滞在する場所を特定し、位置検出の間隔を制御することを示した。本実施の形態では、最終的に検出された地点のみならず、再び位置検出が成功した地点をも用いてユーザが滞在した地点の特定を行う。滞在した地点の特定は、実施の形態5と同様、地図情報蓄積部106に蓄積された施設等の位置情報を施設位置参照部124が参照し、施設滞在成否判定部127が行う。以下、図を用いて滞在場所の特定方法を説明する。
図53は、図39と同様、ユーザが「得々百貨店」へ向かって移動を行い、その後しばらく「得々百貨店」へ滞在した後、再び店を出て移動を開始した様子を示している。また、所定の間隔で検出された位置情報を黒い丸印で示している。図52はこの移動履歴を蓄積したものであり、ユーザの移動とともに位置検出が行われ、その後「9月15日10時03分」以降、「9月15日10時42分」までの間位置検出が不成功となり、「9月15日10時43分」から再び位置検出がされている。最終検出地点抽出部123および再検出地点抽出部126は、これら移動履歴より最終的に検出された地点である時間「9月15日10時02分」の経度「135度22分6秒」、緯度「35度44分36秒」と、再び位置検出が成功した地点である時間「9月15日10時43分」の経度「135度21分51秒」、緯度「35度44分36秒」を抽出する。図53は抽出された地点を、地図を用いて示している。
図53には、最終的に検出された地点である経度「135度22分6秒」、緯度「35度44分36秒」を中心としたユーザ領域と、再び検出された地点である経度「135度21分51秒」、緯度「35度44分36秒」を中心としたユーザ領域が示されている。位置検出ができなくなった場合、最終的に位置検出が行われた地点から所定の領域(本発明ではユーザ領域と定義している)内にある施設へユーザが入ったために位置検出が行われなくなったと考えることができる。また、再び位置検出が成功した場合、その地点から所定の領域内にある施設からユーザが出てきたために位置検出が開始されたと考えることができる。そこで地図情報にある施設の位置を施設位置参照部124で参照し、さらに施設滞在成否判定部127において両領域に共通して含まれる施設をユーザが滞在した施設として特定する。図53の場合、両領域に共通して含まれる施設として「得々百貨店」が存在するため、「得々百貨店」へ滞在していたと推定することができ、これを滞在施設として特定する。
なお、単に最終的に位置検出が行われた地点をもとに施設を特定するのではなく、再び位置検出が行われた地点をも考慮するのは、施設をより正確に特定するためである。以下、図54を用いて、これら2つの地点を用いる意義について、具体例で説明する。
図54は、図53と同様、ユーザの移動と、それに伴い検出された位置情報(黒い丸印)を示している。例えば、ユーザがしばらく移動した後、最終的に経度「135度22分6秒」緯度「35度44分36秒」で検出され、その後しばらく位置が検出されなかったとする。そして、再び40分後等に経度「135度21分10秒」緯度「35度42分10秒」の地点で位置が検出されたとする。この場合、最終的に検出された地点である経度「135度22分6秒」緯度「35度44分36秒」を中心としたユーザ領域内に「得々百貨店」が含まれるため、ユーザは「得々百貨店」へ入り、しばらく滞在したと考えることができる。しかし、その後再び検出された地点が経度「135度21分10秒」緯度「35度42分10秒」と「得々百貨店」とは大きく離れた地点にあるため、実際にはユーザは「得々百貨店」へ滞在していたとは、正確には特定できないこととなる。例えば、実際は、図54に示す「華町地下出入り口」へ入り、地下街を移動していたため、再び検出された位置が大きく離れたとも考えられる。また検出されなかったその間の時間も「得々百貨店」での滞在時間とは限らないこととなる。そこで、本実施の形態に示すように、最終的に検出された位置情報と、再び検出された地点を考慮して滞在した場所を特定することが好ましい。
施設滞在時間算出部128は、施設滞在成否判定部127によって施設に滞在したと判定できる場合に、さらにその施設の滞在時間を算出する処理部である。
図52、図53に示されるように、いま、施設滞在成否判定部127によって、最終的に検出された地点である経度「135度22分6秒」緯度「35度44分36秒」および、再び検出された地点である経度「135度21分51秒」緯度「35度44分36秒」より、両領域に含まれる施設として「得々百貨店」へ滞在したと特定されている。さらに施設滞在時間算出部128は、これら2つの地点が検出された時間をもとに、施設に滞在した時間を算出する。図52より、最終的に検出された地点の検出時間は「2005年9月15日10時02分」であり、再び検出された地点の検出時間は「2005年9月15日10時43分」となっている。つまり、この「40分」の間ユーザは「得々百貨店」に滞在したと考えられるため、当該施設の滞在時間として算出する。そして、施設滞在時間算出部128は、算出した時間を滞在時間蓄積部129に蓄積する。
図55は、滞在時間蓄積部129に蓄積された各施設の滞在時間の例を示す図である。ここでは、施設の位置である緯度経度、カテゴリ、施設名、滞在時間が蓄積されている。例えば、施設名「得々百貨店」の経度「135度22分01分」緯度「35度44分36秒」カテゴリ「総合百貨店」そして、上述にある算出された滞在時間「40分」が蓄積されている。
施設滞在時間参照部125は、滞在時間蓄積部129に蓄積された施設の滞在時間を参照し、実施の形態5と同様、位置検出間隔決定部103で次の位置検出の間隔を決定し、位置検出間隔制御部104の制御のもとで位置検出の間隔を制御する。たとえば、位置検出間隔決定部103は、滞在時間蓄積部129に蓄積された履歴に基づく滞在時間だけ位置の検出をしないように位置検出間隔を決定し、位置検出間隔制御部104は、その決定に従って、ユーザが施設に到達してからその滞在時間だけ位置情報検出部101による位置検出を中断させる。これによって、無駄な位置検出が回避され、消費電力が節約される。つまり、各施設に滞在する時間はユーザやその状況等によって様々であることが考慮され、ユーザに応じて位置検出の間隔制御を行うことが可能となる。
なお、図55に示すように、各施設のみならず、そのカテゴリ等を蓄積することで、よりユーザに応じた位置検出間隔の制御を行うことが可能となる。例えば、図56に示すように「得々百貨店」ではないが、同じカテゴリ「総合百貨店」に属する「タイガー百貨店」で最終的に位置が検出されたとする。つまりユーザは「タイガー百貨店」へ滞在しているとする。この場合、図55に示す蓄積された滞在時間「40分」をこの「タイガー百貨店」での滞在時間とすることで、次の位置検出間隔を制御することも可能となる。ユーザによっては、たとえ同じ施設であっても、滞在する時間は異なる。例えば、同じ「書店」であっても長時間滞在するユーザや、短時間で用を済ませて再び移動するユーザもいる。そこで、ユーザごとの移動履歴をもとに滞在時間を算出し、さらにカテゴリを用いることで、より適切に位置検出の間隔を制御することが可能となる。
次に、図57、図58のフローチャートを用いて本実施の形態の位置情報検出装置800の動作について説明する。まず、移動履歴蓄積部111に蓄積された移動履歴をもとにユーザが滞在した施設とその滞在時間の算出について図57を用いて説明する。
まず、位置情報検出部101は位置検出を行い(ステップS501)、移動履歴蓄積部111に蓄積する(ステップS502)。さらに、検出成否判定部121は検出の成否を判定し、この成否情報も移動履歴蓄積部111に蓄積しておく(ステップS503)。図52は、移動履歴蓄積部111に蓄積された移動履歴の例を示す図であり、施設等にユーザが入ったため位置が検出されない場合がバツ印で示されている。
次に、最終検出地点抽出部123は、位置が最終的に検出された地点を抽出する(ステップS504)。また、再検出地点抽出部126は、位置が再び検出された地点を抽出する(ステップS505)。図53に示される例では、最終検出地点として経度「135度22分6秒」緯度「35度44分36秒」、再検出地点として経度「135度21分51秒」緯度「35度44分36秒」が抽出されている。
次に、地図情報蓄積部106に蓄積された地図情報を用いて、施設位置参照部124は、施設の位置を参照し(ステップS506)、これら抽出された地点を基準に、例えば、抽出された地点を中心としたユーザ領域に、共通の施設が存在するか否かの判定を行い(ステップS507)、存在する場合(ステップS507のYes)、当該施設を滞在した施設としてさらに滞在時間の算出を行う(ステップS508)。一方、存在しない場合(ステップS507のNo)、ある施設に滞在したとは特定できないため終了する。例えば、図53に示すように、最終的に検出された地点と、再び位置検出が成功した地点が「得々百貨店」に比較的近い場合、その間ユーザは「得々百貨店」へ滞在したとして特定することができる。一方、図54に示すように、最終的に検出された地点と再び検出された地点が離れている場合、ユーザはその間、ある施設に滞在していた可能性は低く、施設を特定することができないため終了する。
滞在時間の算出(ステップS508)については、施設滞在時間算出部128は、例えば、再び検出された時間から、最終的に検出された時間の差をもとに算出する。図52に示す履歴の場合、時間「10時43分」と時間「10時03分」との差である40分が、「得々百貨店」への滞在時間として算出される。
そして、施設滞在時間算出部128は、滞在時間蓄積部129へ、施設とその滞在時間を蓄積する(ステップS509)。図55に示すように、例えば、本例のユーザの「得々百貨店」への滞在時間は「40分」と蓄積されている。
次に、上記ステップで蓄積されたユーザの滞在時間を用いた位置情報検出装置800による位置検出の間隔制御の動作フローを、図58を用いて説明する。なお、この位置検出の間隔制御の動作フローにおいて、実施の形態5と同様のステップには同じ符号を付与する。
まず、位置情報検出部101は、ユーザの位置情報を検出する(ステップS401)。次に検出成否判定部121において位置検出が成功したか否かの判定を行い(ステップS402)、成功した場合は(ステップS402のYes)その位置情報を移動履歴蓄積部111に蓄積し(ステップS403)、再び位置情報を検出する(ステップS401へ)。一方、位置情報の検出が失敗した場合(ステップS402のNo)、最終検出地点抽出部123は、蓄積された移動履歴から検出された最終地点を抽出する(ステップS404)。
次に、最終的に検出された位置をもとに、施設位置参照部124は、施設を参照する(ステップS601)。滞在時間蓄積部129には、図57に示すフローによって蓄積された各施設とその滞在時間が蓄積されており、該当する施設、あるいは同一のカテゴリが存在するか否かの判定を行う(ステップS602)。存在する場合(ステップS602のYes)、施設滞在時間参照部125は、さらに当該施設の滞在時間を読み出し(ステップS603)、位置検出間隔決定部103は、読み出された滞在時間に基づいて、位置検出の時間間隔を決定し、位置検出間隔制御部104は、決定された時間間隔で位置検出を制御する(ステップS604)。たとえば、位置検出間隔決定部103は、滞在時間蓄積部129に蓄積された滞在時間だけ位置の検出をしないように位置検出間隔を決定し、位置検出間隔制御部104は、その決定に従って、ユーザが施設に到達してからその滞在時間だけ、位置情報検出部101による位置検出を中断させる。これによって、無駄な位置検出が回避され、消費電力が節約される。
一方、該当する施設、あるいは同一のカテゴリが存在しないと施設位置参照部124に判定された場合は(ステップS602のNo)、処理を終了する。
なお、一つの施設における滞在時間は複数あってもよい。そして、その複数の滞在時間を用いてユーザの位置検出の間隔を制御することとしてもよい。以下、図59、図60を用いて複数の滞在時間を利用して位置検出の時間間隔を制御する例を説明する。図59は、履歴に蓄積された「華町書店」におけるユーザの滞在頻度とその滞在時間を表で示したものである。横軸に滞在時間(単位は分)、縦軸にその滞在頻度(単位は回)を示しており、例えば、滞在時間が5分であった履歴が3回、10分であった履歴が4回等、ユーザの「華町書店」への滞在時間とその頻度が示されている。また、このユーザの場合、「華町書店」へ滞在する傾向は大きく2つに分けることができ、一つは滞在時間が15分と比較的短い履歴が6回、他方は滞在時間が55分と比較的長い履歴が5回となっている。このように、たとえ同じ施設に滞在してしてもその滞在時間は異なる場合がある。例えば、普段はたまたま帰り道によって、比較的短時間で出る場合と、あるいは新刊等の発売日のため長時間本屋へ滞在する等、同じ施設であってもそこでの行動は曜日や周期、時間帯等によって大きく異なり、従って滞在時間も一つとは限らず、複数ある場合も多い。そこで、施設とその施設での滞在時間の頻度を基に複数の滞在時間を算出し、複数算出された滞在時間を用いて位置検出間隔を制御する。
例えば、まず短い滞在時間で位置検出を行い、位置検出がされなかった場合、他方の滞在時間後に位置検出を行うこととしてもよい。つまり、本例の場合、ユーザの滞在時間として最も頻度の多い15分後にまず位置検出を行い、位置検出がされなかった場合、今回は長時間滞在するであろうと、次に頻度の高い45分後に位置検出を行うこととしてもよい。さらに実施の形態5でも示した位置検出が行われない回数に閾値を設け、複数回位置検出が行われなかった場合に、他方の滞在時間を用いて位置検出を行うこととしてもよい(図47)。以下、複数回、位置が検出されなかったことを利用して位置検出の時間間隔を制御する例を図60を用いて説明する。
図60は、横軸を時間とする滞在時間の例を示す図である。例えば、今、所定の間隔(例えば、1分)で位置検出が行われているとする。「10時00分」、「10時01分」、「10時02分」と位置検出が行われている。次の「10時03分」にユーザが「華町書店」へ入ったため位置検出が行われなくなったとする。図59に示す履歴より、このユーザが「華町書店」へ滞在する時間は「15分」であることが多いため、今回の滞在も15分であるとし、15分後の「10時18分」に再び一定の間隔で所定の回数(ここでは3回としている)位置検出を行っている。しかし、ユーザはまだ「華町書店」へ滞在しているため位置検出は失敗している。そこで、次に頻度の多い「45分」を滞在時間とし、初めて位置検出が失敗した「10時03分」から45分後の「10時48分」に再び位置検出を行っている。ここで、ユーザは「華町書店」を出て、移動を開始しているため、位置検出が成功している。このように、同じ施設であってもユーザが滞在する時間は異なることがあるため、移動履歴より複数の滞在時間を算出し、滞在時間の短い順に位置検出を行うことで、位置検出による消費電力を抑制しつつ、よりユーザの行動に応じた位置検出を行うことが可能となる。
また、図48、図49に示すように滞在施設の判定において、施設ごとに設けられた領域を用いることとしてもよい。例えば、図61に示す斜線の領域は「得々百貨店」の出入り口に設けられて所定の領域である。この領域のうちのいずれかで最終的に位置が検出され、この領域のいずれかで再び位置検出が行われた場合、その間ユーザは「得々百貨店」へ滞在していたとして、滞在時間を算出し、位置検出間隔の制御に用いることとしてもよい。複合施設等、施設によってはその敷地は広大となり、また出入り口も多く存在する場合がある。このような施設の場合、ユーザは必ずしも同じ入り口から出入りするとは限らないため、施設ごとに領域を設け、より適切に滞在施設の判定を行うことが可能となる。
また、本実施の形態では、訪問施設を一箇所特定し、その施設での滞在時間を算出して位置検出の間隔を制御していたが、本発明は、これに限ったものではない。ユーザは特定の施設ではなく、施設が複数存在するある地下街や、エリア等に所定の時間滞在する場合もある。このような場合、ある一箇所に決まった時間滞在するのではなく、その地下街やエリアとその滞在時間として蓄積し、位置検出間隔の制御を行うこととしてもよい。図62を用いて、エリアを利用して位置検出の時間間隔を制御する例を説明する。
図62は、ある地下街「華町地下街」を地図で示したものである。地下街には施設「虎吉ラーメン」や「カリスマ洋服店」等が存在する。また、図62は、ユーザの移動と、移動に伴い検出される位置情報を黒い丸印で示している。例えば、「華町地下街出入り口1」から地下へ入ったユーザはしばらく地下街でショッピングや食事等を行った後、例えば、2時間後に「華町地下街出入り3」から出てきたため、再び位置が検出されはじめたとする。また、これらの履歴が複数回存在したとする。この場合、ある一箇所をユーザの滞在施設として特定することはできないが、ユーザはこの地下街等へ訪れた場合、およそいつも2時間滞在する等の傾向を反映することが可能となる。そこで、施設ではなく、複数の出入り口にわたる地下街や、広い地下街を有する都市などのエリア単位で位置検出が行われない時間を算出し、これを当該エリアの滞在時間として算出し、位置検出間隔を制御することとしてもよい。さらに、本実施の形態では、地図情報を用いて施設を特定していたが、最終的に位置検出が行われた地点と、再び位置が検出された地点をもとに、これら位置検出が行われないエリアを算出し、位置検出間隔を制御することとしてもよい。
また、同じ施設であってもその滞在時間は状況によって異なる場合がある。例えば、自宅からわざわざ遠く離れた当該施設へ訪れた場合、その施設での滞在時間も比較的長いと考えられるため、次の位置検出の間隔を長くすることとしてもよい。あるいは、複数人で行動している場合は滞在時間も長めになるのが一般的である。一人の場合、そこで果たす目的は限られ、短時間で目的を果たすことができるが、複数人の場合、おのおのの目的を果たすため、滞在時間も比較的長めとなる。そこで複数人の滞在時間を参照し、最も長い人を基準に位置検出間隔を制御することとしてもよい。
また、本実施の形態において位置検出の成否は、例えば、ユーザが外で移動している場合は位置検出が成功し、一方、ユーザが施設や地下街へ入った場合に位置検出が失敗する例をもとに位置検出の制御を行っていた。例えば、GPS等で構成された位置情報検出部101は、一般的に衛星からの受信される情報をもとに自分の位置を検出するため、衛星の電波が届かない地下や屋内等では位置情報が検出されず、端末の電力を無駄に消費してしまうこととなる。一方、位置情報が検出されなくなるのはこれに限ったものではなく、現在では、まだ、例えば、カバン等に入れる場合も位置情報が検出されないこととなる。そこで、検出成否判定部121において、位置情報の検出が失敗した場合、これはカバンの中にあるものとしてこれらの履歴を蓄積し、位置情報の検出間隔の制御を行うこととしてもよい。つまり、位置情報が検出されない間、ユーザは本装置をカバン等の中に入れて移動しているとも考えることができる。この間、詳細な位置情報の検出は不要であり、位置情報の検出間隔を抑制することで電力消費を抑制することが可能となる。一方、カバンから取り出し、例えば、ユーザが本装置を操作した場合、位置情報の検出が可能となるため、位置情報の検出を行うこととしてもよい。
さらに、本装置の操作の履歴を蓄積しておき、操作が頻度よく行われる時間帯やエリアでは、位置情報の検出が成功する可能性が高いため、位置情報の検出を行い、一方逆に操作が行われない時間帯やエリアでは、本装置はカバン等に入ったままである可能性が高く、位置情報の検出が成功する可能性が低いため、位置情報の検出を抑制する制御を行うこととしてもよい。
以上、本発明に係る位置情報検出装置について、実施の形態1〜6及びその変形例に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態及び変形例に限られない。たとえば、これら実施の形態及び変形例を任意に組み合わせて実現される形態も本発明に含まれる。
また、実施の形態4等においては、消費電力を抑制するための位置間隔の制御は、疎(例えば、60秒)と密(例えば、10秒)の2つの間隔を選択することで行ったが、本発明は、これに限ったものではない。例えば、電力残量と、安全エリアまでの距離等を用いて位置検出の間隔を制御することとしてもよい。以下、図63を用いて、電力残量に基づいて位置検出の時間間隔を制御する例を説明する。図63は横軸に時間、縦軸に電力残量を示した図である。まず、ユーザは移動を行い、その間位置検出が行われるため、電力が消費されている(図63のグラフの左部に示される傾斜)。次に、ある施設に入ったため、位置検出が抑制され、ともなって消費電力も抑制されている(図63のグラフの中央部)。さらに次に、その施設を出て再び移動し始めた時、先ほどと同等の間隔で位置検出を行った場合、電力をすべて消費してしまう恐れがある(図63のグラフの「次の移動」に向かう点線の斜線)。そこで残りの電力残量を考慮して位置検出間隔を制御することで、電力消費を抑制しつつ、効率的な位置検出を行うことが可能となる(図63のグラフの「次に移動」に向かう斜線よりも傾斜が緩やかな点線の斜線)。
また、実施の形態4では、位置検出の間隔を制御したが、検出されたユーザの位置情報を権原がある第3者が閲覧できるようにサーバに挙げる間隔の制御に応用することも可能である。位置情報の検出のみならず、それら検出された位置情報をインターネット等の通信網を介してサーバに提供する場合も電力を消費するのが一般的である。例えば、あらかじめ設定された所定の間隔で常にアクセスしていた場合、電力を消費してしまうこととなる。そこで、例えば、子供が馴染み度の高い安全なエリアにいる場合は電力消費を抑制するために、位置情報の検出間隔を抑制するだけでなく、サーバへアクセスする間隔を抑制することとしてもよい。子供を見守る親等の第3者にとって、子供の位置情報は重要な関心事項であるのが一般的である。そして、子供が危険な地域や、馴染みのないエリアに行った場合、その移動の形跡を示す位置情報は非常に大切な情報となる。しかし、肝心な場合に電力が不足し重要な位置情報を検出できなくなることを防ぐため、子供が学校や普段滞在するエリアにいる場合は消費電力を抑制し、よりユーザのニーズに応じた位置情報を提供することが可能となる。
さらに、複数人で伴って移動を行っている場合は、両者の検出間隔を考慮して位置検出行うこととしてもよい。以下、図64、図65を用いて複数人による位置検出の例を説明する。
図64は、図37と同様、ユーザ(子供)の移動履歴をもとに算出された馴染み度の高い領域(ハッチングされた領域)と、馴染み度の低い領域(ハッチングされていない領域)を示した地図である。今、子供が馴染み度の高い領域を離れ、馴染み度の低い領域へと移動してきたことを示している。この場合、子供が安全を気遣う親等の第3者にとって検出される子供の位置情報は重要であるため、詳細な位置検出が好ましい。しかし、本例の場合、子供は親と同伴して移動しているため、このような場合は位置検出を抑制し、電力の消費を抑制することとしてもよい。さらに、本例において親も位置検出を行っている場合、両者は供に移動を行っているため、同じタイミングでの位置検出は無駄となる場合もある。そこで、両者の検出された位置が重複しないよう、位置検出の間隔を制御することとしてもよい。図65は、本例に示す親と子供の位置検出の間隔を示したものである。図65に示すように、予め両装置間での通信によって取り決めた時間間隔で、両者の位置検出を交互に行うことで電力消費を抑制することが可能となる。
同様に、位置情報をサーバにアップロードするシステムであれば、位置検出の時間間隔を制御するのではなく、位置情報をサーバにアップロードする通信の時間間隔を制御してもよい。
なお、特許請求の範囲における構成要素(手段)と実施の形態及び変形例における構成要素との対応関係は、以下の通りである。つまり、位置検出手段は、位置情報検出部101に対応し、位置検出間隔決定手段は、位置検出間隔決定部103、201、301、401、501、601に対応し、位置検出間隔制御手段は、位置検出間隔制御部104に対応し、提供位置蓄積手段は、提供位置蓄積部102に対応し、表示手段は、情報表示部108に対応し、地図情報蓄積手段は、地図情報蓄積部106に対応し、表示履歴蓄積手段は、表示履歴蓄積部109に対応し、電力残量検出手段は、電力残量検出部107に対応し、経路蓄積手段は、経路蓄積部110に対応し、第2の位置検出手段は、変形例3における第2の位置情報検出部に対応し、移動履歴蓄積手段は、移動履歴蓄積部111に対応し、位置検出成否判定手段は、検出成否判定部121に対応し、滞在場所特定手段は、滞在場所特定部122に対応する。