JP4782919B2 - パネルの接合構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パネルの接合構造に関し、詳しくはパネル間の目地部に挿入されるパッキン材の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、複数枚のパネルを接合して建物の外壁を形成するにあたって、隣り合う一方のパネルの一端部に凸部を設け、他方のパネルの一端部に凸部が嵌合する凹部を設け、一方のパネルの凸部を他方のパネルの凹部に嵌合することによって、パネルの端部同士を互いに接合するようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の凹凸嵌合構造では、凸部と凹部との隙間をなくそうとすれば、凸部が凹部に挿入しにくくなり、逆に、挿入を容易にしようとすれば、凸部と凹部との間に隙間が生じてシール性(防水性)が損なわれてしまい、この結果、嵌合性とシール性との両方を満足させることが難しかった。殊に、パネルの幅公差を吸収するためには、目地幅で調整する必要があるが、目地幅を広くしようとすると、凸部の挿入深さを浅くしなければならず、この場合、シール性が損なわれてしまうため、目地幅の大きさに制約があった。また、パネル間の目地部にはコーキングを別途施す必要があり、コーキング剤の塗布作業が面倒であるばかりか、天候により施工が左右され易く、そのうえコーキング剤は乾燥まで時間がかかるという煩わしさや、コーキング剤の表面に凹凸が生じて仕上がりが悪くなったり、コーキング量のばらつきやコーキング剤の劣化によって防水性が損なわれたりするといった問題もある。また、従来の凹凸嵌合部をパッキン材によって防水構造とする場合には、パネルを接続する際に凹部と凸部との間にパッキン材を介装する必要があり、パネルを取り付け施工した後ではパッキン材の取り付けができず、パッキン材の後付け方式を採用できないという問題もあった。また、従来の凹凸嵌合方式では、複数のパネルを順に接続して壁等を施工していく必要があり、そのために、例えば壁の一部を作業用スペースとして残し、最後に作業用スペースに1枚のパネルを嵌め込むといった後付け方式を採用できないという問題もあった。
【0004】
本発明は、上記従来例に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、パネル間の接合が容易でしかも防水性に富み、しかも目地幅が調整自在となり、また、目地部に従来のようなコーキング処理が不要でしかも天候に左右されずに短時間で良好な仕上がり状態を得ることができ、そのうえパネル施工後にパッキン材を後付けすることが可能となり、施工効率を大幅に向上させることができるパネルの接合構造を提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明にあっては、隣り合う一方のパネルの一端部に第1凹溝3を形成すると共に、他方のパネルの一端部に第1凹溝3と対向する第2凹溝4を形成し、第1及び第2凹溝3,4間にパッキン材5が介装され、該パッキン材5は、パネル間の目地部7から第1及び第2凹溝3,4間に挿入される芯部13と、芯部13の両側からそれぞれ突出して各先端が第1及び第2凹溝3,4の各内面に弾接する複数のヒレ片11と、上記目地部7を閉塞する閉塞部12とが一体に形成され、上記芯部13は、V字状部分13aと、V字状部分13aの両先端に連設された円弧状部分13bとで中空形状に形成されており、上記V字状部分13aは閉じる方向イに撓み自在となっており、上記複数のヒレ片11は、上記芯部13の円弧状部分13bの両端から互いに反対方向に向かって突設されており、上記閉塞部12は、上記芯部13のV字状部分13aの基端から互いに反対方向に向かって突設されていることを特徴としており、このように構成することで、芯部13のV字状部分13aが閉じる方向イに撓み自在となっているために目地部7に挿入し易い構造となる。また目地部7に挿入した後には、芯部13のV字状部分13aは開く方向ロに戻り、これに伴い複数のヒレ片11が開いて凹溝3,4の内装パッキン15に食い込むようになり、さらに閉塞部12による目地部7の閉塞が確実になされて、目地部7からの水の浸入を防止できると同時に、凹溝3,4に弾接している複数のヒレ片11は傾かずに保持されるようになり、目地部7の水密性を確保できる。従って、ヒレ片11付き芯部13が第1及び第2凹溝3,4間で傾いたり、ズレたりすることなく固定され、パッキン材5による十分な止水効果が得られる。また、仮りに閉塞部12から水が浸入しても、複数のヒレ片11によってその水が屋内側Fに流入するのが防がれることによって、水密性を一層確保できる。結果、従来のようなコーキング処理が不要となるので、施工を天候に左右されることなく短時間で、容易に且つ低コストで行えると共に、仕上がり性及び防水性が良くなる。またパネルを施工した後からパッキン材5を目地部7に挿入によって取り付けることが可能となる。さらに、パッキン材5の寸法を目地幅Dの大小に合わせて変更するだけで、防水性を確保しながら目地幅Dの大小に容易に対応できるようになる。
【0006】
また上記パッキン材5はゴムなどの弾性材料からなり、伸縮自在な中空形状の芯部13と、芯部13の先端側の両側面からそれぞれ突出して第1及び第2凹溝3,4の各内面に弾接する左右一対のヒレ片11と、芯部13の基端側から突出して目地部7を閉塞する閉塞部12とが一体成形されていると共に、上記左右一対のヒレ片11の各長さMを芯部13におけるヒレ片11と閉塞部12間の内寸法Nよりも短くするのが好ましく、この場合、両ヒレ片11を指で摘んで芯部13を両側から挟み付けると、伸縮自在な中空形状の芯部13がつぶれて芯部13と両ヒレ片11全体の厚みが薄くなり、芯部13と両ヒレ片11とが目地部7に挿入し易くなり、また両ヒレ片11の先端が閉塞部12まで届かないため、パッキン材5を目地部7に挿入する際に閉塞部12の厚みがヒレ片11によって厚くなるのを防止でき、閉塞部12もまた目地部7に挿入し易くなる。さらに、両ヒレ片11は凹溝3,4内部で開いて凹溝3,4内の内面に弾接し且つ閉塞部12が目地部7を閉塞することによって、閉塞部12による目地部7の閉塞が確実になされ且つ左右一対のヒレ片11の傾きを同時に防止できるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
【0008】
本例では、図6に示すように、複数のパネル単体1からなるパネルユニット2同士の接合構造について説明する。図6に示す例では、パネルユニット2を構成する複数のパネル単体1のうち、横方向Aに隣接するパネル単体1の一端部1aに凸部21、他端部1bに凸部21が嵌合する凹部22がそれぞれ設けられており、これら凸部21と凹部22との嵌合によって、隣接するパネル単体1の端部1a,1b同士が互いに接合され、これらを横胴縁を構成する下地鉄骨材23に取り付けることによって1つのパネルユニット2が構成されている。図6中の14は下地鉄骨材23を支持する柱材である。また、1つのパネルユニット2を構成するパネル単体1の枚数及びその配列は特に限定されない。
【0009】
上記パネルユニット2の一端部2a(ここでは図6に示すパネルユニット2を構成するパネル単体1のうちの最も右側に位置するパネル単体1の端部1a)には、第1凹溝3が形成されている。また、パネルユニット2の他端部2b(ここでは最も左側に位置するパネル単体1の端部1b)には、上記第1凹溝3と対向する位置に第2凹溝4が形成されている。そして、横方向Aに隣接するパネルユニット2の端部2a,2b同士を突き合わせた状態では、第1凹溝3と第2凹溝4とが互いに対向して配置されるようになり、これら第1及び第2凹溝3,4間に後述するパッキン材5又は5’が介装されるようになっている。つまり、本例ではパネルユニット2を構成するパネル単体1,1同士は従来と同じ凹凸嵌合により接合されるが、パネルユニット2,2同士は凹凹接合により接合されるものである。
【0010】
上記パネル単体1は、図1に示すように、金属外皮8と金属内皮9との間に断熱材からなる芯材10を充填して構成されている。断熱材としては、例えばロックウール、グラスウール、ウレタンフォーム等が使用される。またパネル単体1に設けられる第1及び第2凹溝3,4は、平面視で断面コ字状に形成されており、その底面側において金属外皮8と金属内皮9の端部8a,9aが互いに接触しないように折り曲げられて芯材10内にそれぞれ埋設されている。各凹溝3,4の底面部分にはその略全長に亘って内装パッキン15が覆設されているが、この内装パッキン15は必ずしも必要ではない。
【0011】
第1及び第2凹溝3,4間にはパッキン材5が介装されている。このパッキン材5は、図1、図2に示すように、ゴムなどの弾性材料による押し出し成形品からなり、伸縮自在な中空形状の芯部13と、芯部13の先端側の両側面からそれぞれ突出して第1及び第2凹溝3,4の各内面に弾接する左右一対のヒレ片11と、芯部13の基端側から突出して目地部7を閉塞する左右一対のヒレ状の閉塞部12とが一体成形されている。ここで、伸縮自在な中空形状の芯部13は、V字状部分13aと、V字状部分13aの両先端に連設された円弧状部分13bとからなり、V字状部分13aは閉じる方向イ(図2(b))に撓み自在となっている。左右一対のヒレ片11は、芯部13の円弧状部分13bの両端から互いに反対方向に向かって突設されており、また、左右一対のヒレ状の閉塞部12は、芯部13のV字状部分13aの基端から互いに反対方向に向かって突設されている。
【0012】
そして、図2(b)に示すように、両ヒレ片11を指で摘んで芯部13の両側面に向けて挟み付けると、円弧状部分13bが弾性変形してV字状部分13aが閉じる方向イに撓み、芯部13と両ヒレ片11全体の厚みが薄くなり、目地部7に挿入し易い構造となり、また目地部7に挿入した後には、芯部13のV字状部分13aは図1に示すように、円弧状部分13bの弾性復帰力によって開く方向ロに戻り、これに伴い両ヒレ片11は開いて凹溝3,4の内装パッキン15に弾接するようになっている。
【0013】
ここで、両ヒレ片11の先端には、凹溝3,4の底面の内装パッキン15に食い込み可能な爪部31がそれぞれ設けられている。内装パッキン15は例えば、EPTゴムからなる。また、両ヒレ片11の各長さMは、芯部13におけるヒレ片11と閉塞部12間の内寸法Nよりも短くしてある。これによって、両ヒレ片11を指で摘んで芯部13を両側から挟み付けた場合でも、両ヒレ片11の先端は閉塞部12まで届かず、パッキン材5を目地部7に挿入する際に閉塞部12の厚みがヒレ片11によって厚くなるのを防止でき、閉塞部12も目地部7に挿入し易くなっている。さらに閉塞部12は目地部7に挿入しやすいように、ややテーパー状に形成されていると共に、この閉塞部12の全幅寸法は、少なくとも目地部7の幅寸法D(例えば、25mm)よりも長寸(例えば、34mm)とされ、目地部7を水密的に閉塞できる構造となっている。
【0014】
しかして、両ヒレ片11を指で摘んで芯部13を両側から挟み付けると、芯部13のV字状部分13aが閉じる方向イに撓みんで、芯部13と両ヒレ片11全体の厚みが薄くなり、この状態で、芯部13の円弧状部分13bを頭にして、芯部13と両ヒレ片11とを目地部7に挿入し、続いて閉塞部12を目地部7に挿入する。このとき両ヒレ片11の先端は閉塞部12まで届かず、これによりパッキン材5を目地部7に挿入する際に閉塞部12の厚みがヒレ片11によって厚くなるのを防止できるので、閉塞部12もまた目地部7に挿入し易くなる。
【0015】
また、両ヒレ片11は目地部7を通過して凹溝3,4内部に入り込むと、芯部13のV字状部分13aが開いた状態となり、これに伴い両ヒレ片11も開いて先端に設けた爪部31が凹溝3,4内の内装パッキン15に食い込んだ状態になると同時に、閉塞部12も開いて目地部7を閉塞した状態となる。このようにヒレ片11が内装パッキン15に食い込むことで閉塞部12は目地部7を閉塞する方向に押し付けられた状態で保持されることとなり、これによって、閉塞部12による目地部7の閉塞が確実になされて、目地部7からの水の浸入を防止できると同時に、左右一対のヒレ片11は傾かずに保持されるようになり、目地部7の水密性を確保できる。なお仮りに閉塞部12から水が浸入しても、左右一対のヒレ片11によってその水が屋内側Fに流入するのが防がれることによって、水密性を一層確保できるようになる。
【0016】
また、閉塞部12にて目地部7を閉塞できるので、従来のようなコーキング剤を用いる必要がなくなり、コーキング処理にかかる手間を省くことができ、この結果、施工を天候に左右されることなく短時間で、容易に且つ低コストで行えると共に、仕上がり性及び防水性がそれぞれ良くなる。
【0017】
また、パッキン材5の閉塞部12の幅寸法を目地幅Dの大小に合わせて変更するだけで、防水性を確保しながら目地幅Dの大小に容易に対応できるようになり、目地幅Dの調整が容易となる。さらにヒレ片11によってパネルの変形及び施工時のズレを吸収できるので、パネル間の嵌合性とシール性との両方を満足させることができるようになり、そのうえ地震時においては、パネル単体1,1間に変位などのストレスが発生してもこれを弾性を有するヒレ片11にて吸収できるようになるので、地震時に変位などのストレスを受けなくなり、耐震性を向上させることができるものである。
【0018】
上記パッキン材5の変形例として、図4に示すように、閉塞部12の背面側に厚肉の補強部32を一体に設け、この補強部32を目地部7に嵌合させるようにしてもよい。補強部32を目地部7に嵌合させることによって、左右一対のヒレ片11が傾かないように固定でき、これにより、水密性の一層の向上を図ることができる。
【0019】
なお、パネル1の屋内側Fの目地部7aの幅寸法D’(図4)は、15〜25mm程度とされているが、例えば、図4のハで示す部分をそれぞれ切り欠いて、D”まで目地幅を広げた構造とすることも可能である。
【0020】
図5はパッキン材5’の他例を示している。本例のパッキン材5’は、例えばゴムなどの弾性材料で断面略T字状に形成されており、凹溝3,4の上下方向Bの略全長に亘って延びている。パッキン材5’は、第1及び第2凹溝3,4間に挿入される芯部13と、芯部13の両側からそれぞれ突出して各先端が第1及び第2凹溝3,4の各内面に弾接する左右一対のヒレ片11と、屋外側Eの目地部7に挿入によって固定されて目地部7を閉塞する閉塞部12とが一体に形成されている。ここでは、芯部13を屋外側Eから目地部7に押し込んだときに、図7のように、左右一対のヒレ片11が芯部13の両側面に接触する方向にそれぞれ撓んで、芯部13及びヒレ片11が目地部7を通過できるように構成されていると共に、目地部7を通過した後はヒレ片11の先端がそれぞれ凹溝3,4の各内面に設けた内装パッキン15に弾接し且つ閉塞部12を目地部7内に挿入できるように構成されている。これにより閉塞部12が目地部7を覆った状態で固定されるようになっている。なおヒレ片11の数は左右一対には限定されず、左右2対以上であってもよいものである。
【0021】
しかして、屋外側Eから目地部7に芯部13を押し込むだけで、前記図1の実施形態と同様、閉塞部12によって目地部7を塞ぐことができると同時に、閉塞部12を目地部7に挿入によって固定できるので、ヒレ片11付き芯部13が第1及び第2凹溝3,4間で傾いたり、ズレたりすることなく固定されるようになり、これによりパッキン材5’が目地部7内部に確実に固定されて、パッキン材5’による十分な止水効果が得られるようになる。なお、図8に示すように、芯部13のヒレ片11の外端面を屋内側Fの目地部7aに接触させるようにしてもよい。この場合、パッキン材5’とパネルとの接触箇所が増えて、パッキン材5’の固定状態をより安定化させることができる。
【0022】
また本例では、芯部13の両側のヒレ片11を撓ませて目地部7内に挿入するようにしたので、パッキン材5’の装着作業がはかどり、また装着後には、ヒレ片11と目地部7との間に隙間が設けられているので、仮りに目地部7から雨水が内部に浸入した場合でも、雨水はこの隙間を伝って下に流れ落ちるようになり、パネル裏側への漏水を未然に防止できる結果、パネル単体1,1間の防水性を長期間に亘って維持できると共に、メンテナンスも不要となる。
【0023】
ところで、複数のパネルユニット2からなる壁の施工途中においては、人や機械等の出入り口となる作業用スペースを予め設けておき、この作業用スペースを残して複数のパネルユニット2を建て込み、最後に、上記作業用スペースを最後の1枚のパネルユニットで塞いで壁を完成する場合があるが、本発明では凹凹接続構造としたので、最後のパネルユニットを隣接するパネルユニット2間に嵌め込んで取り付けることができるという利点があり、さらに本発明のパッキン材5’をパネル施工後に屋外側Eの目地部7から装着できるようになり、従来の凹凸嵌合構造では実現できなかったパッキン材5’の後付け方式を採用できるという利点もある。なお図9の例では、屋内側Fの目地部7aは塞ぎ板50で覆われており、塞ぎ板50は止め具51にて隣り合うパネルの金属内皮9にそれぞれ固着されている。この塞ぎ板50は、目地部7の遮音性が低下するのを防止する目的で取り付けられるが、塞ぎ板50は特に必要ではなく、省略可能である。
【0024】
前記各実施形態では、パネルユニット2,2同士を凹凹接合構造によって接合する場合を説明したが、図6のパネルユニット2を構成するパネル単体1同士を凹凹接合構造によって接合してもよいものである。
【0025】
【発明の効果】
上述のように請求項1記載の発明にあっては、隣り合う一方のパネルの一端部に第1凹溝を形成すると共に、他方のパネルの一端部に第1凹溝と対向する第2凹溝を形成し、第1及び第2凹溝間にパッキン材が介装され、該パッキン材は、パネル間の目地部から第1及び第2凹溝間に挿入される芯部と、芯部の両側からそれぞれ突出して各先端が第1及び第2凹溝の各内面に弾接する複数のヒレ片と、上記目地部を閉塞する閉塞部とが一体に形成され、上記芯部は、V字状部分と、V字状部分の両先端に連設された円弧状部分とで中空形状に形成されており、上記V字状部分は閉じる方向に撓み自在となっており、上記複数のヒレ片は、上記芯部の円弧状部分の両端から互いに反対方向に向かって突設されており、上記閉塞部は、上記芯部のV字状部分の基端から互いに反対方向に向かって突設されているので、目地部に芯部を押し込むだけで、閉塞部によって目地部を塞ぐことができると同時に、閉塞部を目地部に固定できるので、ヒレ片付き芯部が第1及び第2凹溝間で傾いたり、ズレたりすることなく固定されるようになり、パッキン材による十分な止水効果が得られ、また従来のようなコーキング処理を省略できるので、施工を天候に左右されることなく短時間で、容易に且つ低コストで行えるようになると共に、仕上がり性及び防水性が良くなり、しかもパネルを施工した後からパッキン材を目地部に挿入によって取り付けることが可能となるので、施工効率を大幅に向上させることができる。さらにパッキン材の寸法を目地幅の大小に合わせて変更するだけで、防水性を確保しながら目地幅の大小に容易に対応できると共に、目地幅の調整が容易となり、またヒレ片によってパネルの変形及び施工時のズレを吸収できる結果、パネル間の嵌合性とシール性との両方を満足させることができる。また地震時においてはパネル間に変位などのストレスが発生してもこれをヒレ片にて吸収できて、地震時に変位などのストレスを受けなくなり、耐震性を向上させることができるものである。さらにパネル同士或いはパネルユニット同士を凹凹嵌合方式とすることで、例えば壁の一部を作業用スペースとして残し、最後にこの作業用スペースにパネル単体又はパネルユニットを隙間なく嵌め込むといった後付け方式を採用することができる。
【0026】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の効果に加えて、パッキン材はゴムなどの弾性材料からなり、伸縮自在な中空形状の芯部と、芯部の一端側の両側面からそれぞれ突出して第1及び第2凹溝の各内面に弾接する左右一対のヒレ片と、芯部の他端側の両側面からそれぞれ突出して目地部を閉塞する左右一対の閉塞部とが一体成形されていると共に、上記左右一対のヒレ片の各長さを芯部におけるヒレ片と閉塞部間の内寸法よりも短くしたので、両ヒレ片を指で摘んで芯部を両側から挟み付けると、伸縮自在な中空形状の芯部がつぶれて芯部と両ヒレ片全体の厚みが薄くなり、芯部と両ヒレ片とが目地部に挿入し易くなり、またこのとき両ヒレ片の先端が閉塞部まで届かないため、パッキン材を目地部に挿入する際に閉塞部の厚みがヒレ片によって厚くなるのを防止でき、閉塞部もまた目地部に挿入し易くなる。さらに、両ヒレ片は凹溝内部で開いて凹溝内の内面に弾接し且つ閉塞部が目地部を閉塞することによって、閉塞部による目地部の閉塞が確実になされ且つ左右一対のヒレ片11の傾きを同時に防止できる結果、目地部の水密性を確保できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の一例を示す断面図である。
【図2】(a)は同上のパッキン材の正面図、(b)はパッキン材のヒレ片を撓ませた状態を示す正面図である。
【図3】同上のパッキン材を目地部に圧入する場合の説明図である。
【図4】同上のパッキン材の変形例の説明図である。
【図5】他の実施形態を示す平面断面図である。
【図6】同上のパネルユニット間の接合状態を説明する平面図である。
【図7】同上のパッキン材を目地部に挿入する場合の説明図である。
【図8】更に他の実施形態の説明図である。
【図9】同上の塞ぎ板を取り付けた状態の説明図である。
【符号の説明】
3 第1凹溝
4 第2凹溝
5,5’ パッキン材
7 目地部
11 ヒレ片
12 閉塞部
13 芯部
M ヒレ片の長さ
N 芯部の長さ
Claims (2)
- 隣り合う一方のパネルの一端部に第1凹溝を形成すると共に、他方のパネルの一端部に第1凹溝と対向する第2凹溝を形成し、第1及び第2凹溝間にパッキン材が介装され、該パッキン材は、パネル間の目地部から第1及び第2凹溝間に挿入される芯部と、芯部の両側からそれぞれ突出して各先端が第1及び第2凹溝の各内面に弾接する複数のヒレ片と、上記目地部を閉塞する閉塞部とが一体に形成され、上記芯部は、V字状部分と、V字状部分の両先端に連設された円弧状部分とで中空形状に形成されており、上記V字状部分は閉じる方向に撓み自在となっており、上記複数のヒレ片は、上記芯部の円弧状部分の両端から互いに反対方向に向かって突設されており、上記閉塞部は、上記芯部のV字状部分の基端から互いに反対方向に向かって突設されていることを特徴とするパネルの接合構造。
- 請求項1のパネルの接合構造において、パッキン材はゴムなどの弾性材料からなり、伸縮自在な中空形状の芯部と、芯部の先端側の両側面からそれぞれ突出して第1及び第2凹溝の各内面に弾接する左右一対のヒレ片と、芯部の基端側から突出して目地部を閉塞する閉塞部とが一体成形されていると共に、上記左右一対のヒレ片の各長さを芯部におけるヒレ片と閉塞部間の内寸法よりも短くしたことを特徴とするパネルの接合構造。
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