JP4785285B2 - 超音波情報管理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンピュータに装着されることにより、情報の流出や盗難を防止し、通信の秘匿性を向上させることが可能な超音波情報管理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話、デスクトップパソコンまたはノートブックパソコンなどを使用する際には、情報の流出や盗難などの危険を常に伴う。また、無線通信ネットワークを利用した商取引が増加するにつれ、トラブルに遭遇する例も増えている。情報の流出や盗難を防止したり通信の秘匿性を向上させるためには、符号化技術が有力である。符号化技術を含むハードウエアとしては、従来、主に磁気カードやICカードが用いられてきた。磁気カードは最も汎用性に富むものであるが、比較的簡単にコピーされてしまうことや、パスワードを盗むことが容易であることなどの問題点を有する。従って、クレジットカード、キャッシュカードおよびプリペイドカードなどの不正使用が絶えない。ICカードは偽造されにくいという点では磁気カードよりも優れているものの、情報の安全性において十分であるとは言えない。また、磁気カードに比べ製造工程が複雑であることなどの問題点を有する。
【0003】
最近、キーボードに変わる情報入力手段としてタッチパネルが注目されている。タッチパネルは、特に携帯電話や携帯パソコンなどの携帯情報端末には有力である。たとえば、くさび型トランスデューサや圧電薄膜トランスデューサ等を含む従来のタッチパネルは、非圧電板上を接触することにより非圧電板上の超音波が消失して出力電気信号が検出されなくなるということを利用している。従って、従来のタッチパネルは、信号処理が複雑であることから符号化技術のためのハードウエアとしての利用は難しい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、タッチパネル部と、錠部と、鍵部から成る超音波情報管理システムを提供することにある。また本発明のさらなる目的は、コンピュータを媒介とする情報の流出や盗難を防止することが可能で、情報通信の秘匿性を向上させることが可能で、低電圧および低消費電力の自励発振駆動が可能で、回路構成が簡単で、大量生産が可能で、小型軽量で、耐久性に優れた超音波情報管理システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の超音波情報管理システムは、タッチパネル部と、錠部と、鍵部から成る超音波情報管理システムであって、前記タッチパネル部は、非圧電板と、少なくとも1つの超音波伝搬手段と、信号分析器から成り、前記超音波伝搬手段は少なくとも1つの入力用すだれ状電極Ti (i=1, 2,…, m)と、少なくとも1つの出力用すだれ状電極Ri (i=1, 2,…, m)と、第1入力用および第1出力用圧電基板から成り、前記入力用すだれ状電極Tiは電極周期長Pおよび電極交差幅Lを有し、前記出力用すだれ状電極Riは、その電極指の方向が前記入力用すだれ状電極Tiの電極指に対し角θの傾きを成すように配置されていて、前記出力用すだれ状電極Riは、前記出力用すだれ状電極Riの前記電極指の方向と直交する方向に沿った電極周期長PNと、前記出力用すだれ状電極Riの前記電極指の方向に沿った電極交差幅LPを有し、前記錠部は第2圧電基板と、所定の符号パターンを有する符号化すだれ状電極と、末端すだれ状電極から成り、前記末端すだれ状電極は、その電極指の方向が前記符号化すだれ状電極の電極指に対し平行になるように配置されており、前記鍵部は第3圧電基板と、先端すだれ状電極と、復号化すだれ状電極から成り、前記復号化すだれ状電極は前記符号化すだれ状電極と同様な符号パターンを有し、前記入力用すだれ状電極Tiに入力電気信号が印加されると、前記第1入力用圧電基板に第1弾性表面波が励振され、前記第1弾性表面波は、前記非圧電板の前記上端面を介して前記第1出力用圧電基板に伝搬された後、前記出力用すだれ状電極Riで電気信号Ej (j=1, 2,…, n)に変換され、前記電気信号Ejの遅延位相は、前記非圧電板の前記上端面における前記入力用すだれ状電極Tiと前記出力用すだれ状電極Riの間の弾性表面波伝搬路Wj (j=1, 2,…, n)に相関しており、前記弾性表面波伝搬路Wjの1つを接触したときにだけ前記電気信号Ejの1つが前記出力用すだれ状電極Riで検出され、前記電気信号Ejの前記1つが前記符号化すだれ状電極に印加されると、前記第2圧電基板に前記符号パターンに基づく第2弾性表面波が励振され、前記第2弾性表面波が前記末端すだれ状電極に到達すると、前記符号パターンに相関する符号化バースト信号が検出され、前記符号化バースト信号が前記先端すだれ状電極に印加されると、前記第3圧電基板に第3弾性表面波が励振され、前記第3弾性表面波が前記復号化すだれ状電極に到達するとパルスが検出され、前記パルスの位相が前記信号分析器において検出され、弾性表面波伝搬路Wjの前記1つが前記位相から判別される。
【0006】
請求項2に記載の超音波情報管理システムは、前記タッチパネル部に2つの前記超音波伝搬手段が含まれ、前記錠部に2つの前記符号化すだれ状電極と2つの前記末端すだれ状電極が含まれ、前記鍵部に2つの前記先端すだれ状電極と2つの前記復号化すだれ状電極が含まれた超音波情報管理システムであって、2つの前記超音波伝搬手段は、2つの前記符号化すだれ状電極、2つの前記末端すだれ状電極、2つの前記先端すだれ状電極および2つの前記復号化すだれ状電極とそれぞれ対応しており、各々の前記超音波伝搬手段の前記出力用すだれ状電極Riで検出された前記電気信号Ejの前記1つが、対応する前記符号化すだれ状電極に印加されると、前記第2圧電基板に前記第2弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第2弾性表面波が、対応する前記末端すだれ状電極に到達すると、前記符号化バースト信号がそれぞれ検出され、前記符号化バースト信号が、対応する前記先端すだれ状電極に印加されると、前記第3圧電基板に前記第3弾性表面波が励振され、前記第3弾性表面波が、対応する前記復号化すだれ状電極に到達すると、パルスがそれぞれ検出され、各々の前記パルスの位相が前記信号分析器において検出され、前記弾性表面波伝搬路Wjの前記1つが、各々の前記位相から判別される。
【0007】
請求項3に記載の超音波情報管理システムは、2つの前記符号化すだれ状電極が、互いに異なる符号パターンを有する。
【0008】
請求項4に記載の超音波情報管理システムは、前記電極周期長PNは前記電極周期長Pとcosθとの積に等しく、前記電極交差幅LPは前記電極交差幅Lとsecθとの積に等しいばかりでなく前記電極周期長Pとcosecθとの積に等しい。
【0009】
請求項5に記載の超音波情報管理システムは、前記第1入力用圧電基板、前記第1出力用圧電基板、前記第2圧電基板および前記第3圧電基板が圧電セラミックで成り、前記圧電セラミックの分極軸の方向はその厚さ方向と平行である。
【0010】
請求項6に記載の超音波情報管理システムは、前記第1入力用圧電基板、前記第1出力用圧電基板、前記第2圧電基板および前記第3圧電基板の厚さが前記電極周期長Pよりも小さく、前記非圧電板の厚さが前記電極周期長Pの3倍よりも大きい。
【0011】
請求項7に記載の超音波情報管理システムは、前記非圧電板自身に伝搬する弾性表面波の位相速度が前記第1入力用および第1出力用圧電基板自身に伝搬する弾性表面波の位相速度よりも速い。
【0012】
請求項8に記載の超音波情報管理システムは、前記信号分析器と、前記入力用すだれ状電極Tiとの間に増幅器が備えられている。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の超音波情報管理システムは、タッチパネル部と、錠部と、鍵部から成る簡単な構造を有する。タッチパネル部は、非圧電板と、少なくとも1つの超音波伝搬手段と、信号分析器から成る。超音波伝搬手段は少なくとも1つの入力用すだれ状電極Ti (i=1, 2,…, m)と、少なくとも1つの出力用すだれ状電極Ri (i=1, 2,…, m)と、第1入力用および第1出力用圧電基板から成る。入力用すだれ状電極Tiは電極周期長Pおよび電極交差幅Lを有する。出力用すだれ状電極Riは、その電極指の方向が入力用すだれ状電極Tiの電極指に対し角θの傾きを成すように配置されていて、出力用すだれ状電極Riは、出力用すだれ状電極Riの電極指の方向と直交する方向に沿った電極周期長PNと、出力用すだれ状電極Riの電極指の方向に沿った電極交差幅LPを有する。このとき、電極周期長PNは電極周期長Pとcosθとの積に等しく、電極交差幅LPは電極交差幅Lとsecθとの積に等しいばかりでなく電極周期長Pとcosecθとの積に等しい。錠部は第2圧電基板と、所定の符号パターンを有する符号化すだれ状電極と、末端すだれ状電極から成る。末端すだれ状電極は、その電極指の方向が符号化すだれ状電極の電極指に対し平行になるように配置されている。鍵部は第3圧電基板と、先端すだれ状電極と、復号化すだれ状電極から成る。復号化すだれ状電極は符号化すだれ状電極と同様な符号パターンを有する。
【0014】
もしも、入力用すだれ状電極Tiに入力電気信号が印加されると、第1入力用圧電基板に第1弾性表面波が励振される。このとき、第1入力用圧電基板が圧電セラミックで成り、その圧電セラミックの分極軸の方向がその厚さ方向と平行であることから、第1入力用圧電基板には第1弾性表面波が効率よく励振される。さらに、もしも第1弾性表面波の位相速度が非圧電板自身を伝搬する弾性表面波のレイリー波の位相速度とほぼ等しい場合には、入力電気信号が効率よく第1弾性表面波に変換される。第1弾性表面波は、非圧電板の上端面を伝わって、非圧電板の内部に漏洩されることなく第1出力用圧電基板に伝搬される。第1弾性表面波が非圧電板の内部に漏洩されないのは、第1に、第1入力用圧電基板の厚さが入力用すだれ状電極Tiの電極周期長Pよりも小さいこと、第2に、非圧電板の厚さが第1入力用すだれ状電極Tiの電極周期長Pの3倍よりも大きいこと、そして第3に、非圧電板自身を伝搬する第1弾性表面波の位相速度が第1入力用圧電基板自身を伝搬する第1弾性表面波の位相速度よりも速いことに因る。第1出力用圧電基板に伝搬された第1弾性表面波は、出力用すだれ状電極Riで電気信号Ej (j=1, 2,…, n)に変換される。このようにして、非圧電板の上端面においては、入力用すだれ状電極Tiと出力用すだれ状電極Riの間に弾性表面波伝搬路Wj (j=1, 2,…, n)が形成される。このとき、電気信号Ejの遅延位相は弾性表面波伝搬路Wjに相関している。
【0015】
もしも、弾性表面波伝搬路Wjの1つを接触すると、電気信号Ejの1つが出力用すだれ状電極Riで検出される。言い換えると、もしも非圧電板の上端面のどこにも接触しなければ、出力用すだれ状電極Riで電気信号が検出されることはない。なぜならば、電気信号Ejそれぞれの位相の合計は零であるからである。この電気信号Ejの1つが符号化すだれ状電極に印加されると、符号化すだれ状電極の符号パターンに基づく第2弾性表面波が第2圧電基板に励振される。第2弾性表面波が末端すだれ状電極に到達すると、符号パターンに相関する符号化バースト信号が検出される。符号化バースト信号が先端すだれ状電極に印加されると、第3圧電基板に第3弾性表面波が励振される。第3弾性表面波が復号化すだれ状電極に到達するとパルスが検出され、パルスの位相が信号分析器において検出される。結果として、弾性表面波伝搬路Wjの1つが、つまり非圧電板の上端面における接触位置がパルスの位相から判別される。また、接触位置をパルスの位相から判別することにより、信号の分析が容易になり、回路構成も簡単になる。このようにして、本発明の超音波情報管理システムでは、鍵部の符号化すだれ状電極の符号パターンが錠部の復号化すだれ状電極の符号パターンと一致しなければ、接触位置を検出するどころか、このような情報管理システムを含むコンピュータを駆動することすら不可能となる。従って、本発明の超音波情報管理システムを携帯電話やパソコンに採用すれば、情報の秘匿性を向上させることが可能となる。さらに、ソフトウエアによる符号化技術を併用することにより、情報管理システムの秘匿性をさらに向上させることができる。
【0016】
本発明の超音波情報管理システムでは、タッチパネル部に2つの超音波伝搬手段が含まれ、錠部に2つの符号化すだれ状電極と2つの末端すだれ状電極が含まれ、鍵部に2つの先端すだれ状電極と2つの復号化すだれ状電極が含まれた構造が可能である。2つの超音波伝搬手段は、2つの符号化すだれ状電極、2つの末端すだれ状電極、2つの先端すだれ状電極、そして2つの復号化すだれ状電極とそれぞれ対応している。このような構造においては、各々の超音波伝搬手段の出力用すだれ状電極Riで検出された電気信号Ejの1つが、対応する符号化すだれ状電極に印加されると、第2圧電基板に第2弾性表面波がそれぞれ励振される。第2弾性表面波が、対応する末端すだれ状電極に到達すると、符号化バースト信号がそれぞれ検出される。符号化バースト信号が、対応する先端すだれ状電極に印加されると、第3圧電基板に第3弾性表面波が励振される。第3弾性表面波が、対応する復号化すだれ状電極に到達すると、パルスがそれぞれ検出され、各々のパルスの位相が信号分析器において検出される。このようにして、弾性表面波伝搬路Wjの1つが、各々の位相から判別される。また、2つの符号化すだれ状電極が互いに異なる符号パターンを有するとともに、2つの復号化すだれ状電極が2つの符号化すだれ状電極とそれぞれ同様な符号パターンを有する構造を採用することが可能である。結果として、非圧電板の上端面における接触位置をより精密に判別することができるだけでなく、情報管理システムの秘匿性をさらに向上させることが可能となる。
【0017】
本発明の超音波情報管理システムでは、信号分析器と、入力用すだれ状電極Tiとの間に増幅器を備えた構造が可能である。このような構造では、入力用すだれ状電極Tiに増幅器を介してパルスが印加される。従って、自励発振駆動が可能となり、回路構成が簡単になる。
【0018】
【実施例】
図1は本発明の超音波情報管理システムの第1の実施例を示す構成図である。本発明の超音波情報管理システムはタッチパネル部と、タッチパネル部に接続されている錠部と、鍵部から成る。タッチパネル部は、2つの超音波伝搬手段、非圧電板1、信号分析器12、増幅器13、スイッチ14,15および16から成る。一方の超音波伝搬手段は第1入力用圧電基板2、第1出力用圧電基板4、入力用すだれ状電極Tx1、出力用すだれ状電極Rx1から成る。もう一方の超音波伝搬手段は第1入力用圧電基板3、第1出力用圧電基板5、入力用すだれ状電極Ty1、出力用すだれ状電極Ry1から成る。入力用すだれ状電極Tx1およびTy1と、出力用すだれ状電極Rx1およびRy1は、非圧電板1上に設けられている。錠部は第2圧電基板6と、第2圧電基板6上に設けられた符号化すだれ状電極7および末端すだれ状電極8から成る。鍵部は第3圧電基板9と、第3圧電基板9上に設けられた先端すだれ状電極10および復号化すだれ状電極11から成る。鍵部は、コンピュータを駆動するときにだけ、錠部とタッチパネル部の間にスイッチ14および15を介して接続される。入力用すだれ状電極Tx1およびTy1、出力用すだれ状電極Rx1およびRy1、符号化すだれ状電極7、末端すだれ状電極8、先端すだれ状電極10および復号化すだれ状電極11は、それぞれアルミニウム薄膜で成る。第1入力用圧電基板2および3と、第1出力用圧電基板4および5は図1では描かれていない。入力用すだれ状電極Tx1およびTy1は、400μmの電極周期長Pと、12 mmの電極交差幅Lを有する。
【0019】
図2は出力用すだれ状電極Rx1の平面図である。出力用すだれ状電極Rx1は、その電極指の方向が入力用すだれ状電極Tx1の電極指に対し角θの傾きを成すように配置されている。また、出力用すだれ状電極Rx1は、その電極指の方向と直交する方向に沿った電極周期長PNを有するとともに、その電極指の方向に沿った電極交差幅LPを有する。電極周期長PNは電極周期長Pとcosθとの積に等しい。電極交差幅LPは電極交差幅Lとsecθとの積に等しいばかりでなく、電極周期長Pとcosecθとの積に等しい。
【0020】
図3は符号化すだれ状電極7の平面図である。符号化すだれ状電極7は、11個の電極対から成り、各電極対は400μmの電極周期長を有し、これは入力用すだれ状電極Tx1の電極周期長Pと等しい。符号化すだれ状電極7は、バーカーコードに基づく一定の符号パターンを有する。図3で示されるような11デジットコード(1,1,1,0,0,0,1,0,0,1,0)の他に、たとえば3デジットコード(1,1,0)や7デジットコード(1,1,1,0,0,1,0)が利用できる。復号化すだれ状電極11もまた符号化すだれ状電極7と同様な符号パターンを有する。末端すだれ状電極8の電極指の方向は、符号化すだれ状電極7の電極指の方向と平行である。復号化すだれ状電極11の電極指の方向は、先端すだれ状電極10の電極指の方向と平行である。
【0021】
図4は図1のタッチパネル部の断面図である。第1入力用圧電基板3、第1出力用圧電基板5、信号分析器12、増幅器13、スイッチ14,15および16、入力用すだれ状電極Ty1および出力用すだれ状電極Ry1は図4では描かれていない。非圧電板1は厚さ1.5 mmのガラス板で成る。第1入力用圧電基板2および3と、第1出力用圧電基板4および5は厚さ150μmの圧電セラミックで成り、その圧電セラミックの分極軸の方向はその厚さ方向と平行である。第1入力用圧電基板2および3は、それぞれ入力用すだれ状電極Tx1およびTy1上に設けられている。第1出力用圧電基板4および5は、それぞれ出力用すだれ状電極Rx1およびRy1上に設けられている。
【0022】
図1の超音波情報管理システムにおいて、もしも入力電気信号が入力用すだれ状電極Tx1またはTy1にスイッチ16を介して印加されると、第1入力用圧電基板2または3に第1弾性表面波が励振される。第1入力用圧電基板2または3に励振された第1弾性表面波は、非圧電板1の上端面を伝わって、非圧電板1の内部に漏洩されることなく第1出力用圧電基板4または5にそれぞれ伝搬される。第1出力用圧電基板4に伝搬された第1弾性表面波は出力用すだれ状電極Rx1において電気信号Exj (j=1, 2,…, n)に変換され、第1出力用圧電基板5に伝搬された第1弾性表面波は出力用すだれ状電極Ry1において電気信号Eyj (j=1, 2,…, n)に変換される。このようにして、非圧電板1の上端面においては、入力用すだれ状電極Tx1と出力用すだれ状電極Rx1の間に弾性表面波伝搬路Wxj (j=1, 2,…, n)が形成され、また、入力用すだれ状電極Ty1と出力用すだれ状電極Ry1の間に弾性表面波伝搬路Wyj (j=1, 2,…, n)が形成される。このとき、電気信号Exjの遅延位相は、弾性表面波伝搬路Wxjに相関し、電気信号Eyjの遅延位相は、弾性表面波伝搬路Wyjに相関している。
【0023】
図1の超音波情報管理システムにおいて、もしも弾性表面波伝搬路Wxjの1つと、弾性表面波伝搬路Wyjの1つとの交点を接触すると、出力用すだれ状電極Rx1において電気信号Exjの1つが検出されるか、または、出力用すだれ状電極Ry1において電気信号Eyjの1つが検出される。言い換えると、もしも非圧電板1の上端面のどこにも接触しなければ、出力用すだれ状電極Rx1およびRy1のどこにも電気信号は検出されない。なぜならば、電気信号Exjそれぞれの位相の合計は零であり、電気信号Eyjそれぞれの位相の合計もまた零であるからである。電気信号Exjの1つまたは電気信号Eyjの1つが符号化すだれ状電極7に印加されると、符号化すだれ状電極7の符号パターンに基づく第2弾性表面波が第2圧電基板6に励振される。第2弾性表面波は末端すだれ状電極8で符号化バースト信号として検出される。この符号化バースト信号がスイッチ14を介して先端すだれ状電極10に印加されると、第3圧電基板9に第3弾性表面波が励振される。このとき、もしも第3弾性表面波が符号パターンに相関すれば、復号化すだれ状電極11でパルスが検出される。言い換えれば、もしも鍵部が無ければ、または、もしも鍵部の復号化すだれ状電極11の符号パターンが符号化すだれ状電極7の符合パターンとは異なる場合には、パルスは検出されない。従って、接触位置を検出するどころか、このような情報管理システムを有するコンピュータを駆動することすら不可能となる。
【0024】
図1の超音波情報管理システムにおいて、復号化すだれ状電極11で検出されたパルスがスイッチ15を介して信号分析器12に到達すると、パルスの位相が判明し、このパルスの位相から弾性表面波伝搬路Wxjの1つ、または弾性表面波伝搬路Wyjの1つが分かる。このとき、信号分析器12でパルスが現れたときに入力用すだれ状電極Tx1およびTy1のどちらに入力電気信号が印加されていたかを明らかにする必要がある。入力用すだれ状電極Tx1に入力電気信号が印加されていた場合には、弾性表面波伝搬路Wxjの1つが分かり、入力用すだれ状電極Ty1に入力電気信号が印加されていた場合には、弾性表面波伝搬路Wyjの1つが分かる。このようにして、弾性表面波伝搬路Wxjの1つと、弾性表面波伝搬路Wyjの1つとの交点が、それぞれのパルスの位相から判別される。さらに、入力用すだれ状電極Tx1またはTy1に増幅器13を介してパルスが印加されることにより、自励発振駆動が可能となる。また、接触位置をパルスの位相から判別することにより、信号の分析が容易になり、回路構成も簡単になる。その上、前述の符号化技術に加え、ソフトウエアによる符号化技術を併用することにより、本発明の超音波情報管理システムの秘匿性をさらに向上させることができる。
【0025】
図5は、符号化すだれ状電極7および復号化すだれ状電極11の代わりに用いられる符号化すだれ状電極の部分拡大平面図である。各々の電極対の極性を変化させることにより、任意の符号パターンを得ることができる。このようにして、図5の符号化すだれ状電極を用いることにより、さらに秘匿性に優れた超音波情報管理システムを提供することができる。
【0026】
図6は本発明の超音波情報管理システムの第2の実施例を示す構成図である。本発明の超音波情報管理システムはタッチパネル部と、錠部と、鍵部から成る。タッチパネル部は、スイッチ17および18と、入力用すだれ状電極Tx2,Tx3,Ty2およびTy3と、出力用すだれ状電極Rx2,Rx3,Ry2およびRy3が新たに用いられていることを除いて、図1と同様な構造を有する。入力用すだれ状電極Tx2,Tx3,Ty2およびTy3は入力用すだれ状電極Tx1と同様な構造を有し、出力用すだれ状電極Rx2,Rx3,Ry2およびRy3は出力用すだれ状電極Rx1と同様な構造を有する。
【0027】
図6の超音波情報管理システムにおいて、もしも入力電気信号がスイッチ16および17を介して入力用すだれ状電極Tx1,Tx2およびTx3に順次に印加されると、第1入力用圧電基板2に第1弾性表面波が励振される。第1弾性表面波は、非圧電板1の上端面を伝わって第1出力用圧電基板4に伝搬された後、出力用すだれ状電極Rx1,Rx2およびRx3において順次に電気信号Exjに変換される。このようにして、入力用すだれ状電極Tx1と出力用すだれ状電極Rx1の間、入力用すだれ状電極Tx2と出力用すだれ状電極Rx2の間、または入力用すだれ状電極Tx3と出力用すだれ状電極Rx3の間に弾性表面波伝搬路Wxjが形成される。同様にして、もしも入力電気信号がスイッチ16および18を介して入力用すだれ状電極Ty1,Ty2およびTy3に順次に印加されると、第1入力用圧電基板3に第1弾性表面波が励振される。第1弾性表面波は、非圧電板1の上端面を伝わって第1出力用圧電基板5に伝搬された後、出力用すだれ状電極Ry1,Ry2およびRy3において順次に電気信号Eyjに変換される。このようにして、入力用すだれ状電極Ty1と出力用すだれ状電極Ry1の間、入力用すだれ状電極Ty2と出力用すだれ状電極Ry2の間、または入力用すだれ状電極Ty3と出力用すだれ状電極Ry3の間に弾性表面波伝搬路Wyjが形成される。
【0028】
図6の超音波情報管理システムにおいて、たとえば入力用すだれ状電極Tx1と出力用すだれ状電極Rx1の間の弾性表面波伝搬路Wxjの1つと、入力用すだれ状電極Ty3と出力用すだれ状電極Ry3の間の弾性表面波伝搬路Wyjの1つとの交点を接触すると、出力用すだれ状電極Rx1において電気信号Exjの1つが検出されるか、または、出力用すだれ状電極Ry3において電気信号Eyjの1つが検出される。このとき、入力用すだれ状電極Tx1がスイッチ16および17を介して増幅器13と接続されているときに限って、電気信号Exjの1つが出力用すだれ状電極Rx1で検出され、入力用すだれ状電極Ty3がスイッチ16および18を介して増幅器13と接続されているときに限って、電気信号Eyjの1つが出力用すだれ状電極Ry1で検出される。電気信号Exjの1つまたは電気信号Eyjの1つが符号化すだれ状電極7に印加されると、符号化すだれ状電極7の符号パターンに基づく第2弾性表面波が第2圧電基板6に励振される。第2弾性表面波は末端すだれ状電極8で符号化バースト信号として検出される。この符号化バースト信号がスイッチ14を介して先端すだれ状電極10に印加されると、第3圧電基板9に第3弾性表面波が励振される。このとき、もしも第3弾性表面波が符号パターンに相関すれば、復号化すだれ状電極11でパルスが検出される。
【0029】
図6の超音波情報管理システムにおいて、復号化すだれ状電極11で検出されたパルスがスイッチ15を介して信号分析器12に到達すると、パルスの位相が判明し、このパルスの位相から弾性表面波伝搬路Wxjの1つ、または弾性表面波伝搬路Wyjの1つが分かる。このとき、信号分析器12でパルスが現れたときに入力用すだれ状電極Tx1,Tx2,Tx3,Ty1,Ty2およびTy3のどれに入力電気信号が印加されていたかを明らかにする必要がある。たとえば、入力用すだれ状電極Tx2に入力電気信号が印加されていた場合には、入力用すだれ状電極Ty2と出力用すだれ状電極Ry2の間の弾性表面波伝搬路Wxjの1つが分かる。このようにして、弾性表面波伝搬路Wxjの1つと、弾性表面波伝搬路Wyjの1つとの交点が、それぞれのパルスの位相から判別される。
【0030】
図7は本発明の超音波情報管理システムの第3の実施例を示す構成図である。本発明の超音波情報管理システムはタッチパネル部と、錠部と、鍵部から成る。タッチパネル部は、増幅器13と、スイッチ14,15および16が無いことと、増幅器13xおよび13yと、スイッチ19および20が新たに用いられていることを除いて、図1と同様な構造を有する。錠部は符号化すだれ状電極7および末端すだれ状電極8が無いことと、符号化すだれ状電極7xおよび7yと、末端すだれ状電極8xおよび8yが新たに用いられていることを除いて、図1と同様な構造を有する。鍵部は先端すだれ状電極10および復号化すだれ状電極11が無いことと、先端すだれ状電極10xおよび10yと、復号化すだれ状電極11xおよび11yが新たに用いられていることを除いて、図1と同様な構造を有する。符号化すだれ状電極7xおよび復号化すだれ状電極11xは互いに同様な構造を有し、符号化すだれ状電極7yおよび復号化すだれ状電極11yは互いに同様な構造を有する。
【0031】
図7の超音波情報管理システムでは、入力電気信号が入力用すだれ状電極Tx1およびTy1に同時に印加され、第1入力用圧電基板2および3に第1弾性表面波がそれぞれ励振される。第1入力用圧電基板2および3に励振された第1弾性表面波は、第1出力用圧電基板4および5にそれぞれ伝搬され、出力用すだれ状電極Rx1およびRy1において電気信号ExjおよびEyjにそれぞれ変換される。このようにして、非圧電板1の上端面において弾性表面波伝搬路WxjおよびWyjが形成される。もしも弾性表面波伝搬路Wxjの1つと、弾性表面波伝搬路Wyjの1つとの交点を接触すると、電気信号Exjの1つおよび電気信号Eyjの1つが、出力用すだれ状電極Rx1およびRy1においてそれぞれ検出される。電気信号Exjの1つおよび電気信号Eyjの1つが符号化すだれ状電極7xおよび7yにそれぞれ印加されると、第2弾性表面波が第2圧電基板6に励振される。第2弾性表面波は末端すだれ状電極8xおよび8yでそれぞれ符号化バースト信号として検出される。これらの符号化バースト信号がスイッチ19を介して先端すだれ状電極10xおよび10yに印加されることにより、結果として復号化すだれ状電極11xおよび11yでパルスが検出される。これらのパルスの位相が信号分析器12で判別されることにより、弾性表面波伝搬路Wxjの1つと、弾性表面波伝搬路Wyjの1つとの交点が明らかになる。さらに、符号化すだれ状電極7xおよび7yが互いに異なる符合パターンを有することにより、本発明の超音波情報管理システムの秘匿性をさらに向上させることができる。
【0032】
【発明の効果】
本発明の超音波情報管理システムは、タッチパネル部と、錠部と、鍵部から成る。タッチパネル部は、非圧電板と、少なくとも1つの超音波伝搬手段と、信号分析器から成る。超音波伝搬手段は少なくとも1つの入力用すだれ状電極Ti (i=1, 2,…, m)と、少なくとも1つの出力用すだれ状電極Ri (i=1, 2,…, m)と、第1入力用および第1出力用圧電基板から成る。タッチパネル部に接続されている錠部は、第2圧電基板と、所定の符号パターンを有する符号化すだれ状電極と、末端すだれ状電極から成る。鍵部は第3圧電基板と、先端すだれ状電極と、復号化すだれ状電極から成る。鍵部は、コンピュータを駆動するときにだけ、錠部とタッチパネル部の間に接続される。
【0033】
もしも、入力用すだれ状電極Tiに入力電気信号が印加されると、第1入力用圧電基板に第1弾性表面波が励振される。第1弾性表面波は、非圧電板の上端面を伝わって第1出力用圧電基板に伝搬され、出力用すだれ状電極Riで電気信号Ej (j=1, 2,…, n)に変換される。このようにして、非圧電板の上端面においては、入力用すだれ状電極Tiと出力用すだれ状電極Riの間に弾性表面波伝搬路Wj (j=1, 2,…, n)が形成される。このとき、電気信号Ejの遅延位相は弾性表面波伝搬路Wjに相関している。もしも、弾性表面波伝搬路Wjの1つを接触すると、電気信号Ejの1つが出力用すだれ状電極Riで検出され、これが符号化すだれ状電極に印加されると、符号化すだれ状電極の符号パターンに基づく第2弾性表面波が第2圧電基板に励振される。第2弾性表面波が末端すだれ状電極に到達すると、符号パターンに相関する符号化バースト信号が検出される。符号化バースト信号が先端すだれ状電極に印加されると、第3圧電基板に第3弾性表面波が励振される。第3弾性表面波が復号化すだれ状電極に到達するとパルスが検出される。結果として、弾性表面波伝搬路Wjの1つが、信号分析器においてパルスの位相から判別される。このようにして、本発明の超音波情報管理システムでは、鍵部の符号化すだれ状電極の符号パターンが錠部の復号化すだれ状電極の符号パターンと一致しなければ、接触位置を検出するどころか、このような情報管理システムを含むコンピュータを駆動することすら不可能となる。従って、本発明の超音波情報管理システムを携帯電話やパソコンに採用すれば、情報の秘匿性を向上させることが可能となる。さらに、ソフトウエアによる符号化技術を併用することにより、情報管理システムの秘匿性をさらに向上させることができる。
【0034】
本発明の超音波情報管理システムでは、タッチパネル部に2つの超音波伝搬手段が含まれ、錠部に2つの符号化すだれ状電極と2つの末端すだれ状電極が含まれ、鍵部に2つの先端すだれ状電極と2つの復号化すだれ状電極が含まれた構造が可能である。2つの超音波伝搬手段は、2つの符号化すだれ状電極、2つの末端すだれ状電極、2つの先端すだれ状電極、そして2つの復号化すだれ状電極とそれぞれ対応している。このような構造においては、2つの符号化すだれ状電極が互いに異なる符号パターンを有するとともに、2つの復号化すだれ状電極が2つの符号化すだれ状電極とそれぞれ同様な符号パターンを有する構造を採用することが可能である。結果として、非圧電板の上端面における接触位置をより精密に判別することができるだけでなく、情報管理システムの秘匿性をさらに向上させることが可能となる。
【0035】
本発明の超音波情報管理システムでは、信号分析器と、入力用すだれ状電極Tiとの間に増幅器を備えた構造が可能である。このような構造では、入力用すだれ状電極Tiに増幅器を介してパルスが印加される。従って、自励発振駆動が可能となり、回路構成が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波情報管理システムの第1の実施例を示す構成図。
【図2】出力用すだれ状電極Rx1の平面図。
【図3】符号化すだれ状電極7の平面図。
【図4】図1のタッチパネル部の断面図。
【図5】符号化すだれ状電極7および復号化すだれ状電極11の代わりに用いられる符号化すだれ状電極の部分拡大平面図。
【図6】本発明の超音波情報管理システムの第2の実施例を示す構成図。
【図7】本発明の超音波情報管理システムの第3の実施例を示す構成図。
【符号の説明】
1 非圧電板
2,3 第1入力用圧電基板
4,5 第1出力用圧電基板
6 第2圧電基板
7 符号化すだれ状電極
8 末端すだれ状電極
9 第3圧電基板
10 先端すだれ状電極
11 復号化すだれ状電極
12 信号分析器
13 増幅器
14,15,16,17,18,19,20 スイッチ
7x,7y 符号化すだれ状電極
8x,8y 末端すだれ状電極
10x,10y 先端すだれ状電極
11x,11y 復号化すだれ状電極
13x,13y 増幅器
Tx1,Tx2,Tx3,Ty1,Ty2,Ty3 入力用すだれ状電極
Rx1,Rx2,Rx3,Ry1,Ry2,Ry3 出力用すだれ状電極
Claims (8)
- 情報入力機能を有するタッチパネル部と、錠部と、前記タッチパネル部と前記錠部の間に接続される鍵部から成り、前記錠部と前記鍵部とが整合性を有する場合にのみ前記タッチパネル部を介して入力される情報を出力する超音波情報管理システムであって、前記タッチパネル部は、非圧電板と、少なくとも1つの超音波伝搬手段と、信号分析器から成り、前記超音波伝搬手段は少なくとも1つの入力用すだれ状電極Ti (i=1, 2,…, m)と、少なくとも1つの出力用すだれ状電極Ri (i=1, 2,…, m)と、第1入力用および第1出力用圧電基板から成り、前記入力用すだれ状電極Tiは電極周期長Pおよび電極交差幅Lを有し、前記出力用すだれ状電極Riは、その電極指の方向が前記入力用すだれ状電極Tiの電極指に対し角θの傾きを成すように配置されていて、前記出力用すだれ状電極Riは、前記出力用すだれ状電極Riの前記電極指の方向と直交する方向に沿った電極周期長PNと、前記出力用すだれ状電極Riの前記電極指の方向に沿った電極交差幅LPを有し、前記錠部は第2圧電基板と、所定の符号パターンを有する符号化すだれ状電極と、末端すだれ状電極から成り、前記末端すだれ状電極は、その電極指の方向が前記符号化すだれ状電極の電極指に対し平行になるように配置されており、前記鍵部は第3圧電基板と、先端すだれ状電極と、復号化すだれ状電極から成り、前記入力用すだれ状電極T i は、入力電気信号を印加されることにより、前記第1入力用圧電基板に第1弾性表面波を励振し、前記第1弾性表面波を前記非圧電板の上端面を介して前記第1出力用圧電基板に伝搬する機能を有し、前記出力用すだれ状電極Ri は、前記第1出力用圧電基板に伝搬された前記第1弾性表面波を電気信号Ej (j=1, 2,…, n)に変換する機能を有し、前記電気信号Ejの遅延位相は、前記非圧電板の前記上端面における前記入力用すだれ状電極Tiと前記出力用すだれ状電極Riの間の弾性表面波伝搬路Wj (j=1, 2,…, n)に相関しており、前記出力用すだれ状電極R i は、前記弾性表面波伝搬路W j の1つを接触したときにだけ前記電気信号E j のうちの相関する1つを検出して前記符号化すだれ状電極に印加する機能を有し、前記符号化すだれ状電極は、前記電気信号E j の相関する前記1つが印加されることにより、前記第2圧電基板に前記符号パターンに基づく第2弾性表面波を励振して前記末端すだれ状電極に到達させる機能を有し、前記末端すだれ状電極は、前記第2弾性表面波を、前記符号パターンに相関する符号化バースト信号として検出して、前記鍵部が接続された状態における前記先端すだれ状電極に印加する機能を有し、前記先端すだれ状電極は、前記符号化バースト信号が印加されることにより、前記第3圧電基板に第3弾性表面波を励振して、前記復号化すだれ状電極に到達させる機能を有し、前記復号化すだれ状電極は、前記符号化すだれ状電極と同様な符号パターンを有する場合にのみ、前記第3弾性表面波をパルスとして検出する機能を有し、前記信号分析器は、前記パルスの位相を検出し、前記位相から前記弾性表面波伝搬路W j のうちの接触された前記1つを判別する機能を有することを特徴とする超音波情報管理システム。
- 前記タッチパネル部に2つの前記超音波伝搬手段が含まれ、前記錠部に2つの前記符号化すだれ状電極と2つの前記末端すだれ状電極が含まれ、前記鍵部に2つの前記先端すだれ状電極と2つの前記復号化すだれ状電極が含まれた超音波情報管理システムであって、2つの前記超音波伝搬手段は、2つの前記符号化すだれ状電極、2つの前記末端すだれ状電極、2つの前記先端すだれ状電極および2つの前記復号化すだれ状電極とそれぞれ対応しており、各々の前記超音波伝搬手段の前記出力用すだれ状電極Riで検出された前記電気信号Ejの前記1つが、対応する前記符号化すだれ状電極に印加されると、前記第2圧電基板に前記第2弾性表面波がそれぞれ励振され、前記第2弾性表面波が、対応する前記末端すだれ状電極に到達すると、前記符号化バースト信号がそれぞれ検出され、前記符号化バースト信号が、対応する前記先端すだれ状電極に印加されると、前記第3圧電基板に前記第3弾性表面波が励振され、前記第3弾性表面波が、対応する前記復号化すだれ状電極に到達すると、パルスがそれぞれ検出され、各々の前記パルスの位相が前記信号分析器において検出され、前記弾性表面波伝搬路Wjの前記1つが、各々の前記位相から判別される請求項1に記載の超音波情報管理システム。
- 2つの前記符号化すだれ状電極が、互いに異なる符号パターンを有する請求項2に記載の超音波情報管理システム。
- 前記電極周期長PNは前記電極周期長Pとcosθとの積に等しく、前記電極交差幅LPは前記電極交差幅Lとsecθとの積に等しいばかりでなく前記電極周期長Pとcosecθとの積に等しい請求項1,2または3に記載の超音波情報管理システム。
- 前記第1入力用圧電基板、前記第1出力用圧電基板、前記第2圧電基板および前記第3圧電基板が圧電セラミックで成り、前記圧電セラミックの分極軸の方向はその厚さ方向と平行である請求項1,2,3または4に記載の超音波情報管理システム。
- 前記第1入力用圧電基板、前記第1出力用圧電基板、前記第2圧電基板および前記第3圧電基板の厚さが前記電極周期長Pよりも小さく、前記非圧電板の厚さが前記電極周期長Pの3倍よりも大きい請求項1,2,3,4または5に記載の超音波情報管理システム。
- 前記非圧電板自身に伝搬する弾性表面波の位相速度が前記第1入力用および第1出力用圧電基板自身に伝搬する弾性表面波の位相速度よりも速い請求項1,2,3,4,5または6に記載の超音波情報管理システム。
- 前記信号分析器と、前記入力用すだれ状電極Tiとの間に増幅器が備えられた請求項1,2,3,4,5,6または7に記載の超音波情報管理システム。
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