JP4795256B2 - 金属帯の連続ラインにおけるパスラインの切替方法 - Google Patents
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Description
また、処理設備を備えたパスライン部(p1)からバイパスであるパスライン部(p2)に切り替える場合、切替時点でパスライン部(p1)内にあった鋼帯部分は、次の切替時までそのままパスライン部(p1)内に残留させられるが、この残留中に処理設備内の処理液などによる汚染や錆の発生などがあった場合には、次の切替時に当該鋼帯部分がライン下流側の搬送された際に、パスラインを汚染してしまい、製品の品質に悪影響を与えるおそれがある。
[1]ライン内に、切替により金属帯(S)を選択的に通板させる2つのパスライン部(P1),(P2)を有する金属帯の連続ラインにおいて、金属帯(S)が通板するパスライン部(P1),(P2)を切り替えるための方法であって、
金属帯牽引用のロープ(R)を保持し、該ロープ(R)の繰り出し・巻き取りが可能なロープ巻取装置(1)を設置し、下記[イ]〜[ニ]の工程でパスライン部(P1),(P2)の切替を行うことを特徴とする、金属帯の連続ラインにおけるパスラインの切替方法(但し、切替により金属帯が通板しなくなるパスライン部を「旧使用のパスライン部」、切替により金属帯が通板することになるパスライン部を「新規使用のパスライン部」という。)。
[イ] 停止状態の金属帯(S)を、パスライン部(P1),(P2)の分岐部(e)よりもライン上流側の位置で切断し、先行金属帯(Sa)と後行金属帯(Sb)とに分離する。
[ロ] 先行金属帯(Sa)を移動させて旧使用のパスライン部(P1)又は(P2)を通過させ、先行金属帯(Sa)の尾端をパスライン部(P1),(P2)の合流部(f)近傍に位置させる。
[ハ] パスライン部(P1),(P2)の分岐部(e)よりもライン上流側の位置からパスライン内に導入され、新規使用のパスライン部(P1)又は(P2)内に通されたロープ(R)の先端を先行金属帯(Sa)の尾端に連結した後、該ロープ(R)をロープ巻取装置(1)で巻き取ることにより、先行金属帯(Sa)を牽引して新規使用のパスライン部(P1)又は(P2)内に引き込み、先行金属帯(Sa)の尾端をパスライン部(P1),(P2)の分岐部(e)よりもライン上流側に位置させる。
[ニ] 先行金属帯(Sa)の尾端とロープ(R)との連結を解除した後、先行金属帯(Sa)の尾端と後行金属帯(Sb)の先端とを溶接により接合し、パスライン部(P1),(P2)の切替を完了する。
[i] 停止状態の金属帯(S)を、パスライン部(P1),(P2)の分岐部(e)よりも上流側の位置で切断し、先行金属帯(Sa)と後行金属帯(Sb)とに分離した後、ロープ巻取装置(1)が保持するロープ(R)の先端を先行金属帯(Sa)の尾端に連結する。
[ii] 先行金属帯(Sa)を移動させ、その尾端に連結されたロープ(R)を牽引しつつ、旧使用のパスライン部(P1)又は(P2)を通過させ、先行金属帯(Sa)の尾端をパスライン部(P1),(P2)の合流部(f)近傍に位置させる。
[iii] 先行金属帯(Sa)の尾端とロープ(R)との連結を解除するとともに、パスライン部(P1),(P2)の分岐部(e)近傍の位置でロープ(R)を分断することにより、旧使用のパスライン部(P1)又は(P2)内にロープ部分(RC1)を残留させる。
[iv] 前回の切替の際に、新規使用のパスライン部(P1)又は(P2)内に残留させておいたロープ部分(RC2)の一端を、先行金属帯(Sa)の尾端に連結するとともに、ロープ部分(RC2)の他端をロープ巻取装置(1)が保持するロープ(R)の先端に接続する。
[v] ロープ巻取装置(1)によりロープ(R)(但し、工程(iv)においてロープ(R)に接続されたロープ部分(RC2)を含む。)を巻き取ることにより、先行金属帯(Sa)を牽引して新規使用のパスライン部(P1)又は(P2)内に引き込み、先行金属帯(Sa)の尾端をパスライン部(P1),(P2)の分岐部(e)よりもライン上流側に位置させる。
[vi] 先行金属帯(Sa)の尾端とロープ(R)との連結を解除した後、先行金属帯(Sa)の尾端と後行金属帯(Sb)の先端とを溶接により接合し、パスライン部(P1),(P2)の切替を完了する。
[4]上記[1]又は[2]のパスラインの切替方法において、パスライン部(P1),(P2)がそれぞれ金属帯の処理設備を有するパスライン部であることを特徴とする、金属帯の連続ラインにおけるパスラインの切替方法。
また、請求項2の発明によれば、前回の切替時に一方のパスライン部に残しておいたロープ部分を、今回の切替において金属帯の牽引に用いるので、パスラインの切替をより効率的且つ迅速に行うことができる。
この連続処理ラインは、切替により鋼帯Sを選択的に通板させる2つのパスライン部P1,P2を有しており、この実施形態では、パスライン部P1が鋼帯用の処理設備2を有し、パスライン部P2が前記処理設備2をバイパスするためのパスライン部となっている。
前記ロープ巻取装置1は、鋼帯牽引用のロープRを保持し、このロープRの繰り出し・巻き取りが可能である。このロープ巻取装置1に保持されたロープRは、前記ロープガイド5に案内されて、パスライン部P1,P2の分岐部eの上流側の位置からパスライン内に導入される。ロープ巻取装置1の設置場所に特別な制約はないが、上記のようにロープRはパスライン部P1,P2の分岐部eの上流側の位置からパスライン内に導入されるため、パスライン部P1,P2の分岐部e近くに配置されることが好ましい。
前記ロープRは、処理設備の種類に応じてその材質を選択することが好ましい。例えば、酸洗設備を有するパスラインの場合、酸洗液に対して十分な耐食性を有する材質、例えば、ナイロンやポリプロピレンなどが好ましい。また、耐食性の観点からは、特にポリプロピレンが好ましい。
前記通板ロール4は、パスライン切替の際に鋼帯端部の位置調整を容易且つ迅速に行えるようにするため、正寸動・逆寸動機能(鋼帯をライン進行方向及び反ライン進行方向に寸動させる駆動機能)を有することが好ましい。また、同様の目的で、溶接機の入側と出側にそれぞれ、正寸動・逆寸動機能(鋼帯をライン進行方向及び反ライン進行方向に寸動させる駆動機能)を有するピンチロールを設置することが好ましい。
図1(I)は、鋼帯Sがパスライン部P1を通板している状態を示している。この状態からパスラインを切り替える場合、鋼帯Sの通板を停止させた後、図1(II)に示すように、パスライン部P1,P2の分岐部eよりもライン上流側の位置で鋼帯Sを切断(手作業又は切断装置による切断)し、先行鋼帯Saと後行鋼帯Sbとに分離する。次いで、図1(II),(III)に示すように、先行鋼帯Saを移動させて旧使用のパスライン部P1を通過させ、先行鋼帯Saの尾端xをパスライン部P1,P2の合流部fの近傍に位置させる。
そして、先行鋼帯Saの尾端xとロープRとの連結を解除した後、先行鋼帯Saの尾端xと後行鋼帯Sbの先端yとを溶接機3で溶接して接合wし、パスライン部P1からパスライン部P2への切替を完了する。
なお、鋼帯Sが通板するパスライン部をパスライン部P2からパスライン部P1に切り替える場合も、上記に準じた工程で行えばよい。
さらに、図2において、5はロープガイド、6Aは溶接機入側のピンチロール、6Bは溶接機出側のピンチロール、7は鋼帯クランプ装置である。
前記ロープガイド5は、ロープ巻取装置1が保持するロープRを案内し、パスライン部P1,P2の分岐部eと溶接機3との間の位置(溶接機出側のピンチロール6Bの位置)又は溶接機3とピンチロール6Aとの間の位置からパスライン内に導入する。
前記鋼帯クランプ装置は、パスライン部P1,P2の合流部fの下流側に設置され、先行鋼帯Saの尾端xに対するロープRの脱着の際などに、鋼帯を固定するのに用いられる。
また、前記酸洗設備20は、入側から酸洗タンク20a、リンスタンク20b及びドライヤー20cを備えている。
パスラインを切り替える場合、鋼帯Sの通板を停止させた後、図3(I)に示すように、パスライン部P1,P2の分岐部eよりもライン上流側の位置で鋼帯Sを切断(手作業又は切断装置による切断)し、先行鋼帯Saと後行鋼帯Sbとに分離する。その後、先行鋼帯Saの尾端xは、ロープRを連結するために、例えば、図5(A)に示すように加工(幅狭に加工し、且つロープ通し穴を設ける)される。
次いで、通板ロール4やピンチロール6A,6Bにより先行鋼帯Saと後行鋼帯Sbとを適宜正寸動・逆寸動させることにより、先行鋼帯Saの尾端xと後行鋼帯Sbの先端yとを溶接機3に位置合わせし、図3(VI)に示すように両端部を溶接(通常、両端部のラップ部のスポット溶接)により接合wし、パスライン部P1,P2の切替を完了する。
パスラインを切り替える場合、鋼帯Sの通板を停止させた後、図4(I)に示すように、パスライン部P1,P2の分岐部eよりもライン上流側の位置で鋼帯Sを切断(手作業又は切断装置による切断)し、先行鋼帯Saと後行鋼帯Sbとに分離する。その後、先行鋼帯Saの尾端xは、ロープRを連結するために、例えば、図5(A)に示すように加工(幅狭に加工し、且つロープ通し穴を設ける)される。
次いで、通板ロール4やピンチロール6A,6Bにより先行鋼帯Saと後行鋼帯Sbとを適宜正寸動・逆寸動させることにより、先行鋼帯Saの尾端xと後行鋼帯Sbの先端yとを溶接機3に位置合わせし、図4(VI)に示すように両端部を溶接(通常、両端部のラップ部のスポット溶接)により接合wし、パスライン部P1,P2の切替を完了する。
本発明のパスラインの切替方法は、金属帯用のあらゆる種類の連続ラインに適用することができる。
2 処理設備
3 溶接機
4 通板ロール
5 ロープガイド
6A,6B ピンチロール
7 鋼帯クランプ装置
20 酸洗設備
20a 酸洗タンク
20b リンスタンク
20c ドライヤー
P1,P2パスライン部
e 分岐部
f 合流部
S 鋼帯
Sa 先行鋼帯
Sb 後行鋼帯
x 尾端
y 先端
w 接合部
R ロープ
RC1,RC2 ロープ部分
Claims (4)
- ライン内に、切替により金属帯(S)を選択的に通板させる2つのパスライン部(P1),(P2)を有する金属帯の連続ラインにおいて、金属帯(S)が通板するパスライン部(P1),(P2)を切り替えるための方法であって、
金属帯牽引用のロープ(R)を保持し、該ロープ(R)の繰り出し・巻き取りが可能なロープ巻取装置(1)を設置し、下記[イ]〜[ニ]の工程でパスライン部(P1),(P2)の切替を行うことを特徴とする、金属帯の連続ラインにおけるパスラインの切替方法(但し、切替により金属帯が通板しなくなるパスライン部を「旧使用のパスライン部」、切替により金属帯が通板することになるパスライン部を「新規使用のパスライン部」という。)。
[イ] 停止状態の金属帯(S)を、パスライン部(P1),(P2)の分岐部(e)よりもライン上流側の位置で切断し、先行金属帯(Sa)と後行金属帯(Sb)とに分離する。
[ロ] 先行金属帯(Sa)を移動させて旧使用のパスライン部(P1)又は(P2)を通過させ、先行金属帯(Sa)の尾端をパスライン部(P1),(P2)の合流部(f)近傍に位置させる。
[ハ] パスライン部(P1),(P2)の分岐部(e)よりもライン上流側の位置からパスライン内に導入され、新規使用のパスライン部(P1)又は(P2)内に通されたロープ(R)の先端を先行金属帯(Sa)の尾端に連結した後、該ロープ(R)をロープ巻取装置(1)で巻き取ることにより、先行金属帯(Sa)を牽引して新規使用のパスライン部(P1)又は(P2)内に引き込み、先行金属帯(Sa)の尾端をパスライン部(P1),(P2)の分岐部(e)よりもライン上流側に位置させる。
[ニ] 先行金属帯(Sa)の尾端とロープ(R)との連結を解除した後、先行金属帯(Sa)の尾端と後行金属帯(Sb)の先端とを溶接により接合し、パスライン部(P1),(P2)の切替を完了する。 - 下記[i]〜[vi]の工程でパスライン部(P1),(P2)の切替を行うことを特徴とする、請求項1に記載の金属帯の連続ラインにおけるパスラインの切替方法。
[i] 停止状態の金属帯(S)を、パスライン部(P1),(P2)の分岐部(e)よりも上流側の位置で切断し、先行金属帯(Sa)と後行金属帯(Sb)とに分離した後、ロープ巻取装置(1)が保持するロープ(R)の先端を先行金属帯(Sa)の尾端に連結する。
[ii] 先行金属帯(Sa)を移動させ、その尾端に連結されたロープ(R)を牽引しつつ、旧使用のパスライン部(P1)又は(P2)を通過させ、先行金属帯(Sa)の尾端をパスライン部(P1),(P2)の合流部(f)近傍に位置させる。
[iii] 先行金属帯(Sa)の尾端とロープ(R)との連結を解除するとともに、パスライン部(P1),(P2)の分岐部(e)近傍の位置でロープ(R)を分断することにより、旧使用のパスライン部(P1)又は(P2)内にロープ部分(RC1)を残留させる。
[iv] 前回の切替の際に、新規使用のパスライン部(P1)又は(P2)内に残留させておいたロープ部分(RC2)の一端を、先行金属帯(Sa)の尾端に連結するとともに、ロープ部分(RC2)の他端をロープ巻取装置(1)が保持するロープ(R)の先端に接続する。
[v] ロープ巻取装置(1)によりロープ(R)(但し、工程(iv)においてロープ(R)に接続されたロープ部分(RC2)を含む。)を巻き取ることにより、先行金属帯(Sa)を牽引して新規使用のパスライン部(P1)又は(P2)内に引き込み、先行金属帯(Sa)の尾端をパスライン部(P1),(P2)の分岐部(e)よりもライン上流側に位置させる。
[vi] 先行金属帯(Sa)の尾端とロープ(R)との連結を解除した後、先行金属帯(Sa)の尾端と後行金属帯(Sb)の先端とを溶接により接合し、パスライン部(P1),(P2)の切替を完了する。 - パスライン部(P1)が金属帯用の処理設備を有するパスライン部であり、パスライン部(P2)が前記処理設備をバイパスするためのパスライン部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の金属帯の連続ラインにおけるパスラインの切替方法。
- パスライン部(P1),(P2)がそれぞれ金属帯の処理設備を有するパスライン部であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の金属帯の連続ラインにおけるパスラインの切替方法。
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