図1は本発明にかかるパワーICの保護装置の一実施形態を備えたスロットマシンの外観を示す斜視図、図2はスロットマシンの要部の内部構成を示す右側面図である。このスロットマシン1は、例えば図1および図2に示すように構成されている。
<全体構成>
このスロットマシン1では、筐体3の前面が前面パネル5により開閉自在に閉塞され、この前面パネル5のほぼ中央高さの位置に操作板7が配設されると共に、この操作板7の上方に正面板9が配設されている。そして、正面板9には横長矩形の表示窓11が設けられている。また、表示窓11の内側には、それぞれ周面に複数の図柄が表示された左・中・右リール13L,13M,13Rを含むリールユニット43が配置され、表示窓11からは、リール13L,13M,13Rの図柄が上段・中段・下段の各々3個ずつ覗くように設定されている。
更に、操作板7には、内部に貯留されているクレジットメダルから1枚ずつのメダル投入を指示するためのベットスイッチ15、クレジットメダルから一遊技あたりの最大投入枚数(例えば3枚)のメダル投入を指示するための最大ベットスイッチ17、各リールの回転を開始させるためのレバー状のスタートスイッチ19、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転をそれぞれ停止させるための左・中・右ストップスイッチ21L,21M,21R、クレジットメダルを払い出すための精算スイッチ23、およびメダル投入口25が設けられている。
また、正面板9の上方のほぼ中央には、動画などを表示して演出を行うための液晶表示器27が設けられ、液晶表示器27のすぐ上方には、各種の入賞図柄が表示された説明パネル29が設けられ、これら液晶表示器27および説明パネル29の左右には、音楽などによる演出を行うためのスピーカ31L,31Rがそれぞれ設けられている。また、説明パネル29およびスピーカ31L,31Rの上辺には中央ランプ部33Mが配設され、その左右には左・右ランプ部33L,33Rがそれぞれ配設されている。各ランプ部33M,33L,33Rには、それぞれ発光ダイオードなどの光源が配設されている。これらのランプ部33M,33L,33Rは一体的に形成され、遊技者に当選や入賞を告知するなどの演出を行うための上部ランプ部33を構成している。
また、操作板7の下方には、装飾画などが表示された下部パネル35が設けられ、この下部パネル35の左右には、それぞれ複数の光源が例えば2列に並んで配置された下部ランプ部37L,37Rが設けられている。また、下部パネル35の下方には、左右方向で筐体3のほぼ中央位置にメダルの払出口39が設けられ、この払出口39から払い出されるメダルを受けるためのメダル受け41が設けられている。また、筐体3の内部のリールユニット43の下方には、メダルを払出口39に排出するためのホッパーユニット45が配設されている。
また、筐体3のメダル投入口25のすぐ内側には、正規のメダルか否かを判別するメダルセレクタ47が配設されている。そして、メダル投入口25に投入されたメダルは、メダルセレクタ47で正規のメダルと判別されると、ホッパーユニット45のホッパータンク451内に落下する。一方、メダルセレクタ47により正規のメダルと判別されなかったメダルや、正規のメダルと判別されてもクレジットメダルの最大貯留枚数(例えば50枚)と一遊技あたりの最大投入枚数(例えば3枚)との合計枚数を超えて投入されたメダルは、メダルセレクタ47により払出口39からメダル受け41に排出される。
また、図2中、ホッパーユニット45の奥側(筐体3の前方から見てホッパーユニット45の左方)には電源ボックス48が配設されている。この電源ボックス48にはスロットマシン1の電源を投入するための電源スイッチ(図示省略)が設けられるとともに、逆転スイッチ49が設けられ、この逆転スイッチ49の内部には逆転LED50が設けられている。この逆転スイッチ49および逆転LED50については後述する。
図3はホッパータンクを取り外した状態のホッパーユニットの斜視図である。ホッパーユニット45は、ホッパータンク451内のメダル51が嵌挿される嵌挿部452(この実施形態では6個)が透設され、回転軸453周りに正転および逆転可能に構成されたディスク454と、付勢部材(図示省略)により付勢されたメダルキッカ455と、その駆動軸が回転軸453に連結されたホッパーモータ57(図4)とを備えている。また、メダルキッカ455の近傍には、リード板456と案内壁457とでメダル排出通路458が形成されており、このメダル排出通路458が筐体3の払出口39に連通している。
そして、ホッパーモータ57(図4)の駆動により、ディスク454が正転(図3中、時計回り方向に回転)すると、嵌挿部452に嵌挿されたメダル51が、付勢部材の付勢力に逆らってメダルキッカ455を押しつつガイドピン(図示省略)に案内されて嵌挿部452から徐々に抜け出す。メダル51が嵌挿部452から完全に抜け出ると、メダルキッカ455が付勢部材の付勢力により元の位置に勢いよく復帰し、これによってメダル51はメダル排出通路458を通って払出口39に向けて弾き出されることとなる。
<スロットマシンの電気的構成>
図4はスロットマシン1の電気的構成を示すブロック図である。投入センサ52は、筐体3内部のメダル投入口25近傍に設けられ、投入されたメダルを1枚ずつ検知するものである。払出センサ53は、ホッパーユニット45の出口に設けられ、払出口39に払い出されるメダルを1枚ずつ検知するものである。左・中・右位置センサ55L,55M,55Rは、左・中・右リール13L,13M,13Rの回転位置をそれぞれ検出するためのもので、例えば左・中・右リール13L,13M,13Rにそれぞれ設けられた突起部を検出するフォトインタラプタからなり、左・中・右リール13L,13M,13Rが回転すると一周ごとに突起部を検出してその検出信号をメイン制御基板63に出力する。
ホッパーモータ57は、ホッパーユニット45のディスク454を回転させてメダル51を払出口39に向けて払い出すものである。モータ制御基板59は、ホッパーモータ57の駆動を制御する制御回路が実装された基板である。モータ制御基板59の回路構成については後述する。なお、リール13L,13M,13Rは、それぞれ、この実施形態では例えばステッピングモータによって回転駆動される。
また、このスロットマシン1では、遊技に関する制御を行うメインCPU61が実装されたメイン制御基板63と、遊技に関連する演出の制御を行うサブCPU71が実装されたサブ制御基板73とが別々に設けられている。
メイン制御基板63のRAM65はデータを一時的に記憶し、ROM67は予め設定されたデータを含む遊技機用プログラムを記憶する。メインCPU61は、この遊技機用プログラムにしたがって動作することで、遊技に関する制御を行う。また、メインCPU61は、遊技に関連するデータを演出制御データとしてサブCPU71に送る。
サブ制御基板73のメモリ75は、データを一時的に記憶するRAM部と演出用プログラムを記憶するROM部とからなる。サブCPU71は、メインCPU61からの演出制御データに基づき、演出用プログラムにしたがって動作することで、遊技に関連する演出の制御を行う。例えば、サブCPU71は、遊技の進行や抽選結果などに対応して予め設定された演出パターンに応じて、液晶表示器27に動画を表示したり、スピーカ31L,31Rから音楽を発生させたり、上部ランプ部33や下部ランプ部37L,37Rの光源を一斉にあるいは個別に点滅させる。
遊技には、一般的な遊技である通常遊技と、遊技者にとって通常遊技よりも有利な遊技である特別遊技(ボーナスゲーム)とがある。通常遊技について簡単に説明すると、このスロットマシン1では、投入センサ52によりメダル投入口25からのメダル投入が検出されるか、あるいはベットスイッチ15または最大ベットスイッチ17の操作によりクレジットメダルの投入指示があると、ゲームが開始される。
そして、ゲーム開始後にスタートスイッチ19を操作すると、まず、当選か否かの乱数抽選が行われ、ほぼ同時に、3個すべてのリール13L,13M,13Rの回転が開始する。その後に、3個のストップスイッチ21L,21M,21Rのうちの1個を操作すると、当該ストップスイッチ21L,21M,21Rに対応したリール13L,13M,13Rの回転が停止する。
そして、3個すべてのストップスイッチ21L,21M,21Rを操作し終えると、3個すべてのリール13L,13M,13Rの回転が停止する。このとき、所定の図柄が所定の位置に停止すると入賞になり、ホッパーユニット45により遊技者に対して所定枚数のメダルが払い出されるか、又は遊技者に対してリプレイなどの所定の利益が付与される。なお、メダルの払い出しに代えて、クレジットメダルとして内部に貯留されることもある。
<制御回路のブロック構成>
図5はホッパーモータ57の制御回路の機能ブロックを示すブロック図、図6Aおよび図6Bは図5の具体的な回路例の要部を示す回路図である。図6Aは図5のほぼ左半部の回路を示し、図6Bは図6Aの一部を含む図5のほぼ右半部の回路を示しており、図6Aおよび図6Bで回路全体を示している。
(パワーIC等)
パワーIC81は、ホッパーモータ57を駆動するドライバICで、モータ用出力端子OUT1,OUT2と、電力用入力端子VSと、保護用入力端子STと、制御用入力端子IN1,IN2とを備えている。モータ用出力端子OUT1はホッパーモータ57の正端子に接続され、モータ用出力端子OUT2はホッパーモータ57の負端子に接続されている。電力用入力端子VSは、電流検出抵抗R1を介してモータ電源回路VDDに接続されている。保護用入力端子STは、抵抗R13を介してプルアップされている。制御用入力端子IN1は、抵抗R23を介してプルアップされ、制御用入力端子IN2は、抵抗R22を介してプルアップされている。また、制御用入力端子IN1は、更に逆転スイッチ49に接続され、制御用入力端子IN2は、更にメインCPU61の出力端子に接続されている。
モータ電源回路VDDは、ホッパーモータ57を駆動するための電力を生成するもので、電圧Vdd(この実施形態では例えばDC26V)を出力する。また、低圧電源回路VCCは、各回路素子を駆動するための電力を生成するもので、電圧Vcc(この実施形態では例えばDC7V)を出力する。
そして、このパワーIC81は、メインCPU61から制御用入力端子IN2にローレベルの正転信号が入力されると、モータ電源回路VDDから電力用入力端子VSへの入力電力をモータ用出力端子OUT1に出力するとともに、モータ用出力端子OUT2をグラウンドラインに接続して、ホッパーモータ57を正転させる機能を有する。
また、パワーIC81は、逆転スイッチ49が押されて制御用入力端子IN1がローレベルにされると、モータ電源回路VDDからの入力電力をモータ用出力端子OUT2に出力するとともに、モータ用出力端子OUT1をグラウンドラインに接続して、ホッパーモータ57を逆転させる機能を有する。
更に、パワーIC81は、保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベル(本発明の「許可レベル」に相当)のときはモータ用出力端子OUT1,OUT2からホッパーモータ57への電力供給が可能となる一方、保護用入力端子STの入力信号Vstがローレベル(本発明の「禁止レベル」に相当)のときはモータ用出力端子OUT1,OUT2からホッパーモータ57への電力供給が不可能となるように構成されている。このように、この実施形態では、モータ電源回路VDDが本発明の「電源回路」に相当し、モータ用出力端子OUT1,OUT2が本発明の「パワーICの出力端子」に相当する。
ロック検出回路83、ロック遅延保護回路85、短絡検出回路91、短絡保護回路93、短絡保護遅延回路95、ラッチ解除回路97は、電流検出抵抗R1に流れる電流に基づき保護用入力端子STの入力信号Vstのレベルを制御することにより、パワーIC81を保護するものである。例えば、パワーIC81のモータ用出力端子OUT1からホッパーモータ57に電力を供給しているとき、即ちディスク454の正転中に、メダル51が詰まってディスク454が回転できなくなると、ホッパーモータ57がロックして過電流が流れる。また、ディスク454の正転中に、例えば払出口39から異物を挿入する不正行為が行われて、ホッパーモータ57の正端子と負端子とが異物により短絡されると、短絡による過電流が流れる。
そこで、この実施形態では、各回路83,85,91,93,95,97により、ロックや短絡による過電流からパワーIC81を保護している。更に、短絡保護遅延回路95のダイオード、抵抗、コンデンサにより検波回路を構成し、この検波回路と配線および基板パターンによるアンテナとにより不正電波検出手段を構成し、不正電波検出時にパワーIC81の動作を停止するようにしている。
まず、図5を参照して各回路ブロックの機能の概要について説明する。ロック検出回路83はホッパーモータ57のロックを検出するものである。また、ロック遅延保護回路85は、ロック検出回路83がロックを検出すると、所定時間遅延した後にパワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstをローレベルに切り換えることにより動作を停止してパワーIC81を保護するものである。また、短絡検出回路91はホッパーモータ57の正端子またはパワーIC81のモータ用出力端子OUT1と、ホッパーモータ57の負端子、モータ用出力端子OUT2またはグラウンドとの間の短絡を検出するものである。また、短絡保護回路93は、短絡検出回路91が短絡を検出すると、パワーIC81の動作を停止してパワーIC81を保護するものである。短絡保護遅延回路95は、短絡が続くと所定時間後に短絡保護回路93による保護をラッチするものである。また、ラッチ解除回路97は、ラッチされているパワーIC81の保護を解除するものである。
なお、後述するが、短絡保護遅延回路95の構成回路素子(ダイオード、抵抗、コンデンサ)により検波回路も構成され、この検波回路と配線および基板パターンによるアンテナとにより不正電波検出手段が構成され、筐体3に電波発生手段を接触させて数十Wの不正電波が照射されたときに、この不正電波検出手段により検出し、パワーIC81を誤動作させて不正にメダル払い出させることを防止するようになっている。
<具体的回路構成>
次に、図6A,6Bを参照して具体的な回路構成例について説明する。
(ロック検出回路および短絡検出回路)
ロック検出回路83では、モータ電源回路VDDの出力電圧Vddを抵抗R2,R3により分圧してロック検出用基準電圧Vaを生成し、コンパレータIC1の非反転入力端子に入力している。
また、短絡検出回路91では、モータ電源回路VDDの出力電圧Vddを抵抗R4,R5により分圧して短絡検出用基準電圧Vbを生成し、コンパレータIC2の非反転入力端子に入力している。モータ電源回路VDDとパワーIC81の電力用入力端子VSとの間に接続されている電流検出抵抗R1は、モータ電源回路VDDからパワーIC81に流れる電流を電流検出電圧Vcに変換するための低抵抗である。
即ち、電流検出抵抗R1に流れる電流が大きくなるにしたがって、電流検出抵抗R1での電圧降下が大きくなり、これによって電流検出電圧Vcが低下する。そして、ロック検出回路83では、電流検出電圧Vcを入力電圧Vc1としてコンパレータIC1の反転入力端子に入力し、短絡検出回路91では、抵抗R6を介して電流検出電圧Vcを入力電圧Vc2としてコンパレータIC2の反転入力端子に入力している。なお、図6Aに示すように、コンパレータIC2の出力端子は抵抗R7を介して電源回路VCCの電圧Vccにプルアップされている。
ロック検出回路83のコンパレータIC1は、ロック検出用基準電圧Vaと入力電圧Vc1(この回路例ではVc1=Vc)とを比較するもので、出力信号Vs1をVa≦Vc1のときはローレベルとし、Va>Vc1のときはハイレベルとする。また、短絡検出回路91のコンパレータIC2は、短絡検出用基準電圧Vbと入力電圧Vc2とを比較するもので、出力信号Vs2をVb≦Vc2のときはローレベルとし、Vb>Vc2のときはハイレベルとする。この実施形態では例えば、電流検出抵抗R1に流れる電流が2.3Aを超えるとVa>Vc1になるようにロック検出用基準電圧Va(抵抗R2,R3の抵抗値)が設定され、電流検出抵抗R1に流れる電流が4Aを超えるとVb>Vc2になるように短絡検出用基準電圧Vb(抵抗R4,R5の抵抗値)が設定されている。
また、パワーIC81の保護用入力端子STが抵抗R13を介して電源回路VCCの電圧Vccにプルアップされているため、保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベルになっている。そこで、メインCPU61からパワーIC81の制御用入力端子IN2に正転信号が入力されると、パワーIC81は、モータ用出力端子OUT2をグラウンドに接続するとともにモータ用出力端子OUT1からホッパーモータ57への電力供給を開始し、これによってホッパーモータ57が正転を開始する。
(ロック遅延保護回路)
そして、電流検出抵抗R1に定常電流が流れている正常状態、即ちVa≦Vc1のときは、コンパレータIC1の出力信号Vs1がローレベルになっている。したがって、ロック遅延保護回路85のサイリスタQ1のゲート電流が流れなくて、サイリスタQ1はオフになっている。これによって電界効果トランジスタ(以下、単に「トランジスタ」という)Q2がオフで、トランジスタQ3がオフになっている。同様に、コンパレータIC2の出力信号Vs2がローレベルになっている。
(短絡保護回路)
コンパレータIC2の出力信号Vs2のローレベルにより、短絡保護回路93のトランジスタQ7は、そのゲート電圧がローレベルであるためオフになっている。このように、トランジスタQ3,Q7がいずれもオフになっているため、抵抗R13を介して電源回路VCCの電圧VccにプルアップされているパワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstはハイレベルに保持され、これによって、パワーIC81は継続して動作可能状態になっている。このように、この実施形態では、モータ電源回路VDDおよび抵抗R4,R5が本発明の「基準電圧生成回路」を構成する。また、コンパレータIC2が本発明の「比較回路」に相当する。
(短絡保護遅延回路)
このとき、コンパレータIC2の出力信号Vs2は、短絡保護遅延回路95のダイオードD1を介して抵抗R15およびコンデンサC2による積分回路に入力されるようになっており、コンデンサC2の一端側であるトランジスタQ6のゲート電圧VfがコンデンサC2の充電に伴い上昇してトランジスタQ6がターンオンするスレショルド電圧Vthを超えると、トランジスタQ6がオンして抵抗R14を介してコンパレータIC2の反転入力端子をグラウンドにプルダウンし、コンパレータIC2の両入力端子の電圧をVb>Vc2にラッチ(保持)する構成となっている。
(不正電波検出手段)
更に、短絡保護遅延回路95において、コンデンサC2および抵抗R15の積分回路、並びにダイオードD1により検波回路99が構成されるとともに、検波回路99と配線および基板パターンによるアンテナとにより不正電波検出手段が構成されている。そのため、外部から不正電波が照射されると、検波回路99により検波され、ダイオードD1により半波整流された直流成分のハイレベルの検出信号がコンデンサC2に流れてコンデンサC2が充電され、コンデンサC2の充電に伴ってトランジスタQ6のゲート電圧Vfが上昇し、トランジスタQ6がターンオンするスレショルド電圧Vthを超えると、トランジスタQ6がオンしてコンパレータIC2の両入力端子の電圧をVb>Vc2にラッチ(保持)される。このように、不正電波検出手段により不正電波が検出されるときにも、トランジスタQ6がオンしてコンパレータIC2の両入力端子の電圧がVb>Vc2にラッチ(保持)される。
<動作>
(ロック時の動作)
次に、図6A、図6B、図7、図8を参照して、ホッパーモータ57が動作中にロックしたときの各回路の動きについて説明する。図7はホッパーモータ57がロックしたときの各部の電圧信号レベルの推移を示すタイミングチャート、図8はロック保護を解除するときの各部の電圧信号レベルの推移を示すタイミングチャートである。
まず、正常状態のときは、上述したように、ロック検出用基準電圧Vaと入力電圧Vc1とはVa≦Vc1であるため、コンパレータIC1の出力信号Vs1はローレベルになっている。また、サイリスタQ1のゲート電圧Vdと、サイリスタQ1がオンするためのゲート電圧Veとは、Vd<Veになっている。また、パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstはハイレベルになっている。また、このとき、トランジスタQ8のゲートが抵抗R23を介して低圧電源回路VCCの電圧Vccにプルアップされているため、トランジスタQ8はオンになっている。したがって、トランジスタQ4のゲートがローレベルのため、トランジスタQ4はオフになっている。
そして、例えばディスク454でメダル51が詰まり、時刻t1(図7)にホッパーモータ57がロックして、電流検出抵抗R1に2.3Aを超える過電流が流れると、Va>Vc1になり、コンパレータIC1の出力信号Vs1がローレベルからハイレベルに切り換わる。これによって、コンデンサC1が充電されてサイリスタQ1のゲート電圧Vdが徐々に上昇する。そして、時刻t2にVd>Veになると、サイリスタQ1がターンオンする。これによって、トランジスタQ2がオンになり、トランジスタQ3がオンになる。このトランジスタQ3のオンにより、保護用入力端子STの入力信号Vstがローレベルに切り換わり、パワーIC81が動作を停止する。
パワーIC81の動作停止により、電流検出抵抗R1に電流が流れなくなるため、Va≦Vc1に戻り、これによって、コンパレータIC1の出力信号Vs1がローレベルに復帰する。そして、サイリスタQ1はターンオフされないため、保護用入力端子STの入力信号Vstがローレベルにラッチ(保持)され、パワーIC81の動作停止状態が継続する。また、保護用入力端子STの入力信号Vstがローレベルにラッチ(保持)されることによって逆転LED50が点灯する。
(ロック解除時の動作)
そして、ホッパーモータ57が途中で停止したことにより異常が検出され、筐体3の前面パネル5が開かれると、逆転LED50の点灯により、パワーIC81が動作停止状態である旨が報知される。そして、図8の時刻t3に電源ボックス48の逆転スイッチ49が押されて制御用入力端子IN1がローレベルにされると、トランジスタQ8のゲート電圧がローレベルになり、トランジスタQ8がオフになる。これによって、トランジスタQ4のゲートが抵抗R20を介して低圧電源回路VCCの電圧Vccにプルアップされるため、トランジスタQ4がオンになり、サイリスタQ1のゲート電圧Vdがグラウンドレベルに低下する。
その結果、サイリスタQ1がターンオフされ、トランジスタQ2がオフになり、トランジスタQ3がオフになって、保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベルに復帰する。これによって、パワーIC81が動作可能状態に復帰し、制御用入力端子IN1が逆転スイッチ49のオンによってローレベルにされているため、パワーIC81は、モータ用出力端子OUT1をグラウンドに接続するとともにモータ用出力端子OUT2からホッパーモータ57の負端子に電力を供給し、ホッパーモータ57(ディスク454)を逆転させる。これによって、ディスク454に詰まっていたメダル51の除去が可能になる。
図7において、ホッパーモータ57がロックしてVa>Vc1になった時刻t1からサイリスタQ1がターンオンする時刻t2までの遅延時間T1は、ロックによる過電流が継続して流れてもホッパーモータ57およびパワーIC81に劣化が生じない程度の値に設定している。この遅延時間T1は、抵抗R8,R9,R10およびコンデンサC1で構成される積分回路の時定数によって決まる。ただし、ホッパーモータ57は、起動時に突入電流が一時的に2.3Aを超えることが生じ得る。そこで、遅延時間T1は、突入電流の継続時間より長い値で、かつ可能な限り短い値に設定されており、この実施形態では例えばT1≒100msec程度になるように設定されている。なお、図7では、説明の便宜上、ロック時にコンパレータIC1の入力電圧Vc1が垂直に降下するように記載している。
(短絡時の動作)
次に、図6A、図6B、図9を参照して、ホッパーモータ57の動作中に、ホッパーモータ57の正端子またはパワーIC81のモータ用出力端子OUT1と、ホッパーモータ57の負端子、モータ用出力端子OUT2またはグラウンドとの間に短絡が生じたときの各回路の動きについて説明する。図9は上記短絡が生じたときの各部の電圧信号レベルの推移を示すタイミングチャートである。
まず、正常状態のときは、上述したように、短絡検出用基準電圧Vbと入力電圧Vc2とを比較するとVb≦Vc2であるため、コンパレータIC2の出力信号Vs2はローレベル(本発明の「正常レベル」に相当)になっている。また、短絡保護遅延回路95のトランジスタQ6のゲートは、このコンパレータIC2の出力端子とダイオードD1および抵抗R15を介して接続されているため、トランジスタQ6のスレショルド電圧VthとトランジスタQ6のゲート電圧Vfとを比較すると、Vf<Vthであり、トランジスタQ6はオフになっている。また、このとき、トランジスタQ8のゲートが抵抗R23を介して低圧電源回路VCCの電圧Vccにプルアップされているため、トランジスタQ8はオンになっている。したがって、トランジスタQ5のゲートがローレベルのため、トランジスタQ5はオフになっている。
そして、時刻t5(図9)に例えばホッパーモータ57の正端子(モータ用出力端子OUT1)と負端子(モータ用出力端子OUT2)とが短絡すると、電流検出抵抗R1に流れる電流が増大してコンパレータIC2の入力電圧Vc2が低下し、電流検出抵抗R1に流れる電流が4Aを超えてVb>Vc2になると、コンパレータIC2の出力信号Vs2がローレベルからハイレベル(本発明の「短絡レベル」に相当)に切り換わる。その結果、トランジスタQ7のゲート電圧がローレベルからハイレベルに切り換わってトランジスタQ7がオンになり、これによってパワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstがローレベルに切り換わり、パワーIC81が動作を停止する。
パワーIC81の動作停止によりホッパーモータ57への電力供給が停止すると、電流検出抵抗R1に電流が流れなくなるためコンパレータIC2の入力電圧Vc2が上昇し、Vb≦Vc2になるとコンパレータIC2の出力信号Vs2はローレベルに戻る。すると、トランジスタQ7がオフに戻り、パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベルに戻って、パワーIC81が動作可能状態に復帰する。ここで、制御用入力端子IN2は、メインCPU61からの正転信号によりローレベルにされているため、パワーIC81は、ホッパーモータ57への電力供給を再開する。しかし、ホッパーモータ57の正端子と負端子との短絡状態が続いているため、電流検出抵抗R1に4Aを超える過電流が流れることになり、再びパワーIC81が動作を停止する。
このように、パワーIC81が動作停止および動作再開を繰り返すと、コンパレータIC2の出力信号Vs2がハイレベルの期間にコンデンサC2が充電されて、トランジスタQ6のゲート電圧Vfが徐々に上昇する。そして、時刻t6にVf>Vthになると、トランジスタQ6がオンになる。これによって、コンパレータIC2の反転入力端子が抵抗R14を介してグラウンドにプルダウンされるため、Vb>Vc2にラッチ(保持)され、コンパレータIC2の出力信号Vs2がハイレベルにラッチ(保持)される。
その結果、トランジスタQ7がオンにラッチされるとともに、コンデンサC2の充電が続くためトランジスタQ6がオンにラッチされる。トランジスタQ7がオンにラッチされることより、保護用入力端子STの入力信号Vstがローレベルにラッチ(保持)されて、パワーIC81が動作停止状態にラッチされる。また、逆転LED50は、パワーIC81が動作停止および動作再開を繰り返している間は点滅を繰り返し、パワーIC81が動作停止状態にラッチされると点灯したままになる。
図9において、ホッパーモータ57の正端子と負端子とが短絡した時刻t5から保護用入力端子STの入力信号VstがローレベルになってパワーIC81が最初に動作停止する時点までの時間T2は、この実施形態では例えば1.5μsec程度の非常に短い値に設定されている。これは、コンパレータIC2として、集積回路に形成された高速応答性能を有するコンパレータを用いることにより実現している。
また、短絡した時刻t5からパワーIC81が動作停止状態にラッチされる時刻t6までの遅延時間T3は、短絡による過電流が断続的に流れてもパワーIC81に劣化が生じない程度の値に設定している。この遅延時間T3は、抵抗R15およびコンデンサC2で構成される積分回路の時定数によって決まる。そこで、この実施形態では例えば、短絡によるホッパーモータ57のオンオフが30回程度繰り返されてT3≒100μsec程度になるように設定されている。なお、電流検出抵抗R1に流れる電流が4Aを超えるとロック検出回路83およびロック遅延保護回路85も図7を参照して説明したように動作する。しかしながら、T1(≒100msec)≫T3(≒100μsec)であるため、短絡保護回路93および短絡保護遅延回路95の方が先に動作することとなる。
このように、この実施形態では、コンデンサC2および抵抗R15からなる積分回路が本発明の「積分回路」に相当し、トランジスタQ6が本発明の「ラッチ回路」に相当する。また、短絡保護回路93および短絡保護遅延回路95が本発明の「保護回路」を構成している。
(短絡解除時の動作)
次に、図6A、図6B、図10、図11を参照して、短絡保護を解除するときの各回路の動きについて説明する。図10は短絡保護の解除時に短絡が解消されている場合の各部の電圧信号レベルの推移を示すタイミングチャート、図11は短絡保護の解除時に短絡が続いている場合の各部の電圧信号レベルの推移を示すタイミングチャートである。
ホッパーモータ57が途中で停止したことにより異常が検出され、筐体3の前面パネル5が開かれると、逆転LED50の点灯により、パワーIC81が動作停止状態である旨が報知される。なお、この段階では、異常が短絡によるものか否かは不明になっている。
そして、例えば時刻t7(図10)に電源ボックス48の逆転スイッチ49が押されて制御用入力端子IN1がローレベルにされると、トランジスタQ8のゲートがローレベルになり、トランジスタQ8がオフになる。これによって、トランジスタQ5のゲートが抵抗R20を介して低圧電源回路VCCの出力電圧Vccにプルアップされるため、トランジスタQ5がオンになる。その結果、コンデンサC2の充電電荷が抵抗R17およびコンデンサC3の並列回路を介して放電され、トランジスタQ6のゲート電圧Vfが低下し、Vf<VthになるとトランジスタQ6がオフになる。
したがって、コンパレータIC2の反転入力端子のラッチが解除され、Vb≦Vc2に戻り、コンパレータIC2の出力信号Vs2がローレベルに戻り、これによってパワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベルに切り換わり、パワーIC81が動作可能状態に復帰する。また、点灯している逆転LED50が消灯する。そして、パワーIC81は、モータ用出力端子OUT1をグラウンドに接続するとともにモータ用出力端子OUT2から電力をホッパーモータ57の負端子に供給してホッパーモータ57を逆転させようとする。
ここで、逆転スイッチ49のオン時に短絡が解消されている場合には、図10に示すように、Vb≦Vc2が維持されるため、コンパレータIC2の出力信号Vs2がローレベルに保持され、トランジスタQ6がオフのままになるため、パワーIC81の動作可能状態が維持される。そして、逆転スイッチ49がオフにされるまで、ホッパーモータ57の逆転が続く。
一方、逆転スイッチ49のオン時に短絡が続いている場合には、パワーIC81が動作可能状態に復帰してホッパーモータ57を逆転させるための電力供給を開始すると、電流検出抵抗R1に再び4Aを超える過電流が流れる。その結果、図11に示すように、図9の場合と同様にパワーIC81が動作停止および動作再開を繰り返し、まずコンデンサC3が充電されて引き続きコンデンサC2が充電され、トランジスタQ6のゲート電圧Vfが徐々に上昇する。そして、Vf>VthになるとトランジスタQ6がオンになって、Vb>Vc2が保持されることになり、これによって、再びパワーIC81が動作停止状態にラッチされることとなる。
図9で説明した回路定数の設定(即ち短絡によるホッパーモータ57のオンオフが30回程度繰り返されてT3≒100μsec)によれば、図11におけるパワーIC81の動作停止および動作再開は、120回程度繰り返されることとなり、逆転スイッチ49のオン時刻t8からパワーIC81が動作停止状態にラッチされる時刻t9までの遅延時間T4はT4≒400μsec程度になる。このように、この実施形態では、逆転スイッチ49のオン操作が本発明の「復帰指令信号の生成」に相当している。
(不正電波検出時の動作)
次に、図6A、図6B、図12を参照して、例えばホッパーモータ57の停止中に、不正電波検出手段により不正電波が検出されたときの各回路の動きについて説明する。図12は不正電波が検出されたときのトランジスタQ6のゲート電圧の推移を示すタイミングチャートである。
いま、検波回路99およびアンテナからなる不正電波検出手段により、図12に示すように時刻t10に不正電波が検出されると、不正電波が検波回路99により検波され、ダイオードD1により半波整流された直流成分のハイレベルの検出信号がコンデンサC2に流れてコンデンサC2が充電され、コンデンサC2の充電に伴ってトランジスタQ6のゲート電圧Vfが徐々に上昇する。
そして、トランジスタQ6のゲート電圧Vfが上昇し、不正電波の強度にもよるが、時刻t10から遅延時間T5経過後の時刻t11にトランジスタQ6がターンオンするスレショルド電圧Vthを超えると、トランジスタQ6がオンしてコンパレータIC2の両入力端子の電圧がVb>Vc2にラッチ(保持)される。なお、この場合における電圧Vbは短絡検出用基準電圧と同等の基準電圧である。このように、Vb>Vc2になると、コンパレータIC2の出力信号Vs2がローレベルからハイレベル(短絡レベル)に切り換わる。その結果、トランジスタQ7のゲート電圧がローレベルからハイレベルに切り換わってトランジスタQ7がオンになり、これによってパワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstがローレベルに切り換わり、パワーIC81が動作を停止してホッパーモータ57への電力供給が停止され、ホッパーモータ57が駆動することはない。
こうして、コンパレータIC2の両入力端子の電圧がVb>Vc2にラッチ(保持)され、コンパレータIC2の出力信号Vs2がハイレベルにラッチ(保持)されると、トランジスタQ7がオンにラッチされ、これによって保護用入力端子STの入力信号Vstがローレベルにラッチ(保持)されて、パワーIC81が動作停止状態にラッチされ、パワーIC81が動作停止状態にラッチされると逆転LED50は点灯したままになる。
(不正電波検出後におけるパワーICの停止解除時の動作)
次に、図6A、図6B、図13、図14を参照して、不正電波検出によるパワーIC81の停止を解除するときの各回路の動きについて説明する。図13は不正電波検出によるパワーIC81の停止解除時に不正電波の照射が解消されている場合の各部の電圧信号レベルの推移を示すタイミングチャート、図14は不正電波検出によるパワーIC81の停止解除時に不正電波の照射が続いている場合の各部の電圧信号レベルの推移を示すタイミングチャートである。
不正電波が検出されてパワーIC81の動作停止によりホッパーモータ57が停止状態に保持され、そのときに筐体3の前面パネル5が開かれると、逆転LED50の点灯により、パワーIC81が動作停止状態である旨が報知される。なお、この段階では、異常がロックによるものか短絡によるものか不正電波の検出によるものかは不明になっている。
そして、例えば時刻t12(図13)に電源ボックス48の逆転スイッチ49が押されて制御用入力端子IN1がローレベルにされると、トランジスタQ8のゲートがローレベルになり、トランジスタQ8がオフになる。これによって、トランジスタQ5のゲートが抵抗R20を介して低圧電源回路VCCの出力電圧Vccにプルアップされるため、トランジスタQ5がオンになる。その結果、コンデンサC2の充電電荷が抵抗R17およびコンデンサC3の並列回路を介して放電され、トランジスタQ6のゲート電圧Vfが低下し、Vf<VthになってトランジスタQ6がオフになる。
したがって、コンパレータIC2の反転入力端子のラッチが解除され、Vb≦Vc2に戻り、コンパレータIC2の出力信号Vs2がローレベル(正常レベル)に戻り、これによってパワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベルに切り換わり、パワーIC81が動作可能状態に復帰する。また、点灯している逆転LED50が消灯する。そして、パワーIC81は、モータ用出力端子OUT1をグラウンドに接続するとともにモータ用出力端子OUT2から電力をホッパーモータ57の負端子に供給してホッパーモータ57を逆転させる。
ここで、逆転スイッチ49のオン時に不正電波の照射が解消されている場合には、図13に示すように、Vb≦Vc2が維持されるため、コンパレータIC2の出力信号Vs2がローレベルに保持され、トランジスタQ6がオフのままになるため、パワーIC81の動作可能状態が維持される。そして、逆転スイッチ49がオフにされるまで、ホッパーモータ57の逆転が続く。
一方、図14に示すように、時刻t13に逆転スイッチ49がオンされ、この逆転スイッチ49のオン時に不正電波の照射が続いている場合には、パワーIC81が動作可能状態に一旦復帰してホッパーモータ57への電力供給が再開され、ホッパーモータ57が逆転を開始するが、不正電波の照射が続いているため、トランジスタQ5のオンにより放電されたコンデンサC2が、ハイレベルの検出信号によりコンデンサC3,C2が再び充電され、トランジスタQ6のゲート電圧Vfが徐々に上昇し、Vf>Vthになると、トランジスタQ6がオンになり、パワーIC81が動作停止する。
こうして、不正電波のハイレベルの検出信号によりコンデンサC2が充電されて、トランジスタQ6のゲート電圧Vfが徐々に上昇し、図14に示すように、不正電波の強度にもよるが時刻t13から遅延時間T6経過後の時刻t14にVf>VthになるとトランジスタQ6がオンになって、Vb>Vc2が保持されることになり、これによって、パワーIC81が動作停止状態にラッチされることとなる。また、逆転スイッチ49のオン後はパワーIC81は暫く正常に動作し、コンデンサC2が充電されるとパワーIC81が動作停止して逆転LED50が点灯する。
このとき、パチンコホールの店員などが逆転スイッチ49をオンするときには店員が前面パネル3を開けるため、店員の面前で不正電波の照射が継続されることは通常考えられず、逆転スイッチ49がオンされれば必然的にパワーIC81は正常動作を行う。これに対し、上記したように短絡の継続の場合には、逆転スイッチ49がオン時に短絡が依然として続いていればホッパーモータ57の動作が停止することから、逆転LED50の点灯により異常が報知され、店員により逆転スイッチ49がオンされたときに、ホッパーモータ57の動作が停止するか否かでその異常報知が短絡発生によるものか否か認識することが可能になる。
以上説明したように、この実施形態によれば、ダイオードD1、コンデンサC2、抵抗R15からなる検波回路99と、配線および基板パターンによるアンテナとにより構成される不正電波検出手段により、筐体3を通じて不正電波が検出されると、異常発生時における保護装置によるパワーIC81の停止と同様、パワーIC81の動作が停止されてホッパーモータ57への電力供給が停止されるため、不正電波の照射によりパワーIC81およびホッパーモータ57が誤動作することにより、不正にメダルが払い出されることを未然に防止することができる。
このとき、異常発生時にパワーIC81の動作を停止させる保護装置に含まれる検波回路99と、配線および基板パターンのアンテナとにより不正電波検出手段を構成しているため、従来のように電波検出手段を別途設ける必要もなく、簡単かつ安価な構成により不正電波による不正なメダル払い出しを防止することができる。
また、この実施形態によれば、パワーIC81によるホッパーモータ57の駆動中にホッパーモータ57の正端子(パワーIC81のモータ用出力端子OUT1)と負端子(パワーIC81のモータ用出力端子OUT2即ちグラウンド)との短絡が検出されると、遅延時間T3だけ待機し、遅延時間T3の間、短絡が継続していれば、パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号をローレベルにラッチ(保持)している。これによって、モータ用出力端子OUT1からホッパーモータ57への電力供給が不可能になり、短絡による過電流が流れなくなるため、パワーIC81を保護することができる。
また、この実施形態によれば、モータ電源回路VDDとパワーIC81の電力用入力端子VSとの間に接続される電流検出抵抗R1に流れる電流に基づき短絡か否かを検出しているため、短絡による過電流を確実に検出することができる。即ち、例えばパワーIC81のグラウンド端子GNDとグラウンドとの間に電流検出抵抗を接続した構成では、モータ用出力端子OUT1とグラウンドとが例えば金属製の異物により直接短絡された場合には、短絡による過電流は、電流検出抵抗をバイパスしてモータ用出力端子OUT1からグラウンドに直接流れてしまうこととなる。したがって、この場合にはグラウンド端子GNDとグラウンドとの間に接続された電流検出抵抗に流れる電流を監視していても、短絡を検出することができない。これに対して、この実施形態では、ホッパーモータ57への電力供給は、モータ電源回路VDDから電流検出抵抗R1を介してパワーIC81の電力用入力端子VSに入力される電力をモータ用出力端子OUT1からホッパーモータ57に供給することによって行われる。したがって、モータ用出力端子OUT1とグラウンドとが例えば異物などにより直接短絡された場合でも、短絡による過電流は常に電流検出抵抗R1に流れることになるため、短絡を確実に検出することができる。
また、この実施形態によれば、高速応答性能を有するコンパレータIC2を用いて、電流検出抵抗R1に流れる過電流が4Aを超えてVb>Vc2になると、極めて短時間T2で保護用入力端子STの入力信号VstをローレベルにしてパワーIC81を動作不可能な状態にしている。そして、ホッパーモータ57への電力供給の停止および再開を繰り返し、トランジスタQ6のゲート電圧VfがVf>Vthになるまでの遅延時間T3が経過した後に、パワーIC81を動作不可能な状態にラッチしている。即ち、短絡電流が断続的に流れるようにしている。したがって、過電流の平均値が低下することから、短絡電流が連続的に流れる場合に比べて遅延時間T3を大きい値に設定することができる。これによって、抵抗R15およびコンデンサC2からなる積分回路の時定数を、余裕を持って設定することができる。
また、この実施形態によれば、ホッパーモータ57が停止した後に、逆転スイッチ49をオンにすると、ラッチ解除回路97のトランジスタQ5がオンになって、コンデンサC2の充電電圧がコンデンサC3および抵抗R17からなる並列回路を介して放電されることから、充電電圧VfがVf<Vthになり、トランジスタQ6がオフになって、コンパレータIC2からの出力信号Vs2のハイレベルへのラッチ(保持)が解除される。このため、電流検出抵抗R1に電流が流れていないことと相俟って、コンパレータIC2の出力信号Vs2がローレベルになり、パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベルになる。一方、逆転スイッチ49がオンにされて、制御用入力端子IN1がローレベルにされると、パワーIC81のモータ用出力端子OUT2からホッパーモータ57の負端子に電力を供給してホッパーモータ57を逆転させようとする。このとき、短絡が依然として続いていれば、パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstがローレベルに戻され、ホッパーモータ57の逆転動作が停止する。このように、この実施形態によれば、操作者が逆転スイッチ49をオンにする操作を行うだけで、ホッパーモータ57の正端子と負端子との短絡が依然として続いているか否かを容易に判別することができる。
更に、パチンコホールの店員などが逆転スイッチ49をオンするときには店員が前面パネル3を開けるため、店員の面前で不正電波の照射が継続されることは通常考えられず、逆転スイッチ49がオンされれば必然的にパワーIC81は正常動作を行うのに対し、逆転スイッチ49がオン時に短絡継続している場合には、ホッパーモータ57の動作が停止することから、逆転スイッチ49がオンしたときにホッパーモータ57の動作が停止するか否かで、異常を報知する逆転LED50の点灯が、短絡発生によるものか否か認識することができる。
また、この実施形態によれば、ホッパーモータ57の駆動中にロック検出回路83によりロックしたか否かを検出し、ロックが所定時間継続すると、サイリスタQ1をオンにしてパワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstをローレベルにラッチ(保持)しているため、メダル51がディスク454に詰まることなどによって生じるホッパーモータ57のロックによる過電流に対してパワーIC81を保護することができる。
<変形形態>
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能である。例えば、具体的な回路構成については、図6A,6Bに示したものに限られない。以下、回路構成の変形形態について説明する。
図15A,15Bは、第1変形形態の回路構成を示す回路図である。なお、上記実施形態(図6A,6B)と同一機能を果たすものには同一符号を付し、相違点を中心に説明する。この第1変形形態では、ロック検出回路83およびラッチ解除回路97は、上記実施形態と同一構成になっている。また、ロック遅延保護回路85は、抵抗R13およびトランジスタQ3が除かれている点以外は上記実施形態と同一構成であり、パワーIC81の保護用入力端子STは、トランジスタQ2と抵抗R12との接続点に接続されている。また、短絡検出回路91では、コンパレータIC2の入力信号が上記実施形態と逆になっており、短絡検出用基準電圧VbがコンパレータIC2の反転入力端子に入力され、入力電圧Vc2がコンパレータIC2の非反転入力端子に入力されている。また、短絡保護遅延回路95は、ダイオードD1のアノードが、抵抗R33を介してパワーIC81の保護用入力端子STに接続されている点を除いて、上記実施形態と同一構成になっている。
また、第1変形形態のパワーIC81は、保護用入力端子STの入力信号Vstのレベルの高低と動作可能状態との関係が上記実施形態と逆になっている。即ち、パワーIC81は、保護用入力端子STの入力信号Vstがローレベル(許可レベル)のときはモータ用出力端子OUT1,OUT2からホッパーモータ57への電力供給が可能となる一方、保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベル(禁止レベル)のときはモータ用出力端子OUT1,OUT2からホッパーモータ57への電力供給が不可能となるように構成されている点のみ、上記実施形態と相違している。
この第1変形形態の短絡検出回路91では、コンパレータIC2は短絡検出用基準電圧Vbと入力電圧Vc2とを比較し、出力信号Vs2をVc2≦Vbのときはローレベルとし、Vc2>Vbのときはハイレベルとする。この第1変形形態では例えば、電流検出抵抗R1に流れる電流が4A以上になるとVc2≦Vbになるように短絡検出用基準電圧Vb(抵抗R4,R5の抵抗値)が設定されている。
また、パワーIC81の保護用入力端子STは、抵抗R12を介してグラウンドにプルダウンされているため、保護用入力端子STの入力信号Vstは、ローレベルになっており、パワーIC81は動作可能状態になっている。そこで、メインCPU61からパワーIC81の制御用入力端子IN2に正転信号が入力されると、パワーIC81は、モータ用出力端子OUT2をグラウンドに接続するとともにモータ用出力端子OUT1からホッパーモータ57への電力供給を開始し、これによってホッパーモータ57が正転を開始する。
そして、電流検出抵抗R1に定常電流が流れている正常状態、即ちVc2>Vbのときは、コンパレータIC2の出力信号Vs2がハイレベル(正常レベル)になっている。したがって、短絡保護回路93のトランジスタQ13がオフになっているため、抵抗R12を介してグラウンドにプルダウンされているパワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstはローレベルに保持され、これによってパワーIC81は継続して動作可能状態になっている。一方、短絡保護遅延回路95では、ダイオードD1のアノードが抵抗R33を介して保護用入力端子STに接続されているため、正常状態では、コンデンサC2の充電電圧(トランジスタQ6のゲート電圧)Vfがローレベルのままとなる。
更に、ホッパーモータ57がロックして、サイリスタQ1がオンになり、トランジスタQ2がオンになると、パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstのレベルが電源回路VCCの電圧Vccに上昇して、パワーIC81が動作を停止する。
次に、図15A、図15Bにおいて、ホッパーモータ57の動作中に、ホッパーモータ57の正端子またはパワーIC81のモータ用出力端子OUT1と、ホッパーモータ57の負端子、モータ用出力端子OUT2またはグラウンドとの間に短絡が生じたときの各回路の動きについて説明する。
上記短絡が生じると、電流検出抵抗R1に流れる電流が増大してコンパレータIC2の入力電圧Vc2が低下し、電流検出抵抗R1に流れる電流が4A以上になってVb≧Vc2になると、コンパレータIC2の出力信号Vs2がハイレベルからローレベル(短絡レベル)に切り換わる。その結果、短絡保護回路93のトランジスタQ13がオンになるため、パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベルに切り換わり、パワーIC81が動作を停止する。また、トランジスタQ13がオンになると、抵抗R33、ダイオードD1、抵抗R15を介してコンデンサC2が充電されるため、トランジスタQ6のゲート電圧Vfが上昇する。また、トランジスタQ13のオンにより電源回路VCCから電流が供給されて逆転LED50が点灯する。
パワーIC81の動作停止によりホッパーモータ57への電力供給が停止すると、電流検出抵抗R1に電流が流れなくなるためコンパレータIC2の入力電圧Vc2が上昇し、Vb<Vc2になるとコンパレータIC2の出力信号Vs2はハイレベルに戻る。すると、短絡保護回路93のトランジスタQ13がオフに戻るため、パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstがローレベルに戻って、パワーIC81が動作可能状態に復帰する。ここで、制御用入力端子IN2は、メインCPU61からの正転信号によりローレベルにされているため、パワーIC81は、ホッパーモータ57への電力供給を再開する。しかし、上記短絡状態が続いているため、電流検出抵抗R1に4A以上の過電流が流れることになり、再びパワーIC81が動作を停止する。
このように、パワーIC81が動作停止および動作再開を繰り返すと、短絡保護回路93のトランジスタQ13がオンの期間にコンデンサC2が充電され、トランジスタQ6のゲート電圧Vfが徐々に上昇して、以下、上記実施形態と同様に動作する。即ち、Vf>Vthになると、トランジスタQ6(本発明の「ラッチ回路」に相当)がオンになり、コンパレータIC2の出力信号Vs2がローレベルにラッチ(保持)される。その結果、トランジスタQ13がオンにラッチされるため、保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベルにラッチ(保持)されて、パワーIC81が動作停止状態にラッチされる。また、逆転LED50は、パワーIC81が動作停止および動作再開を繰り返している間は点滅を繰り返し、トランジスタQ13がオンにラッチされると点灯したままになる。
なお、図15A、図15Bにおいて、短絡保護を解除するときの各回路の動きについては、ラッチ解除回路97が上記実施形態と同一構成であり、短絡保護遅延回路95も、ダイオードD1のアノードの接続先以外は上記実施形態と同一構成であるため、上記実施形態と同様に動作する。
続いて、例えばホッパーモータ57の停止中に、ダイオードD1、コンデンサC2、抵抗R15からなる検波回路99と、配線および基板パターンによるアンテナとにより構成される不正電波検出手段により不正電波が検出されると、ダイオードD1により半波端整流された直流成分のハイレベルの検出信号がコンデンサC2に流れてコンデンサC2が充電され、コンデンサC2の充電に伴ってトランジスタQ6のゲート電圧Vfが徐々に上昇し、Vf>VthになるとトランジスタQ6がオンしてコンパレータIC2の両入力端子の電圧がVb≧Vc2にラッチ(保持)され、コンパレータIC2の出力信号Vs2がローレベルにラッチ(保持)されてトランジスタQ13がオンにラッチされるため、パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベルにラッチ(保持)され、パワーIC81の動作が停止されてホッパーモータ57への電力供給が停止される。
なお、図15A、図15Bにおいて、不正電波検出によるパワーIC81の停止を解除するときの各回路の動きについては、ラッチ解除回路97が上記実施形態と同一構成であり、短絡保護遅延回路95も、ダイオードD1のアノードの接続先以外は上記実施形態と同一構成であるため、上記実施形態と同様に動作する。
図16A,16Bは、第2変形形態の具体的な回路構成を示す回路図である。なお、上記実施形態(図6A,6B)と同一機能を果たすものには同一符号を付し、相違点を中心に説明する。この第2変形形態では、ロック検出回路83、短絡検出回路91、短絡保護遅延回路95、ラッチ解除回路97は、上記実施形態(図6A,6B)と同一構成になっている。また、ロック遅延保護回路85は、抵抗R13およびトランジスタQ3が除かれている点以外は上記実施形態と同一構成であり、パワーIC81の保護用入力端子STは、トランジスタQ2と抵抗R12との接続点に接続されている。
また、第2変形形態のパワーIC81は、保護用入力端子STの入力信号Vstのレベルの高低と動作可能状態との関係が上記実施形態と逆になっている。即ち、第2変形形態のパワーIC81は、上記第1変形形態(図15A,15B)と同様に、保護用入力端子STの入力信号Vstがローレベル(許可レベル)のときはモータ用出力端子OUT1,OUT2からホッパーモータ57への電力供給が可能となる一方、保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベル(禁止レベル)のときはモータ用出力端子OUT1,OUT2からホッパーモータ57への電力供給が不可能となるように構成されている点のみ、上記実施形態と相違している。
パワーIC81の保護用入力端子STは、抵抗R12を介してグラウンドにプルダウンされているため、保護用入力端子STの入力信号Vstは、ローレベルになっており、パワーIC81は動作可能状態になっている。そこで、メインCPU61からパワーIC81の制御用入力端子IN2に正転信号が入力されると、パワーIC81は、モータ用出力端子OUT2をグラウンドに接続するとともにモータ用出力端子OUT1からホッパーモータ57への電力供給を開始し、これによってホッパーモータ57が正転を開始する。
そして、電流検出抵抗R1に定常電流が流れている正常状態、即ちVc2≧Vbのときは、コンパレータIC2の出力信号Vs2がローレベル(正常レベル)になっている。したがって、短絡保護回路93のトランジスタQ15がオフになっており、これによってトランジスタQ14がオフになっているため、抵抗R12を介してグラウンドにプルダウンされているパワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstはローレベルに保持され、これによってパワーIC81は継続して動作可能状態になっている。
この状態で、ホッパーモータ57がロックし、サイリスタQ1がオンになり、トランジスタQ2がオンになると、パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstのレベルが電源回路VCCの電圧Vccに上昇して、パワーIC81が動作を停止する。
また、ホッパーモータ57の正端子またはモータ用出力端子OUT1と、ホッパーモータ57の負端子、モータ用出力端子OUT2またはグラウンドとの間で短絡が生じ、Vb>Vc2になると、コンパレータIC2の出力信号Vs2がローレベルからハイレベル(短絡レベル)に切り換わる。その結果、短絡保護回路93のトランジスタQ15がオンになり、これによってトランジスタQ14がオンになるため、パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstが電源回路VCCにプルアップされてハイレベルに切り換わり、パワーIC81が動作を停止する。また、トランジスタQ15のオンにより電源回路VCCから電流が供給されて逆転LED50が点灯する。
以下、パワーIC81が動作停止および動作再開を繰り返した後にパワーIC81が動作停止状態にラッチされる動作と、逆転スイッチ49が押されてラッチが解除されるときの動作は、上記実施形態と同様に行われる。
また、例えばホッパーモータ57の停止中に、ダイオードD1、コンデンサC2、抵抗R15からなる検波回路と、配線および基板パターンによるアンテナとにより構成される不正電波検出手段により不正電波が検出されると、ダイオードD1により半波整流された直流成分のハイレベルの検出信号がコンデンサC2に流れてコンデンサC2が充電され、コンデンサC2の充電に伴ってトランジスタQ6のゲート電圧Vfが徐々に上昇し、Vf>VthになるとトランジスタQ6がオンしてコンパレータIC2の両入力端子の電圧がVb>Vc2にラッチ(保持)され、コンパレータIC2の出力信号Vs2がハイレベルにラッチ(保持)されるため、トランジスタQ15がオンにラッチされてトランジスタQ14がオンにラッチされ、これによってパワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstがハイレベルにラッチ(保持)され、パワーIC81の動作が停止されてホッパーモータ57への電力供給が停止される。また、トランジスタQ15のオンにより電源回路VCCから電流が供給されて逆転LED50が点灯する。
なお、図16A、図16Bにおいて、不正電波検出によるパワーIC81の停止を解除するときの各回路の動きについては、ラッチ解除回路97が上記実施形態と同一構成であり、短絡保護遅延回路95も、ダイオードD1のアノードの接続先以外は上記実施形態と同一構成であるため、上記実施形態と同様に動作する。
以上説明したように、第1変形形態、第2変形形態によれば、
・短絡検出回路91のコンパレータIC2の短絡検出用基準電圧Vbおよび入力電圧Vc2と反転入力端子および非反転入力端子との関係、
・短絡保護遅延回路95の積分回路の充電により短絡保護回路93がラッチされる点、
・パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstのレベルの高低とパワーIC81の動作可能状態との関係
のいずれかまたは複数が上記実施形態と相違しているだけであり、いずれの変形形態も上記実施形態と同様の効果を奏することができる。ここで、短絡保護遅延回路95の積分回路の放電により短絡保護回路93がラッチされ、上記実施形態と同様の効果を奏するように構成してもよいのは言うまでもない。
更に、例えば、上記実施形態および各変形形態では、ホッパーモータ57の短絡時に短絡保護回路93によりホッパーモータ57への電力供給の停止および再開を繰り返し、所定の遅延時間T3の経過後に、ホッパーモータ57への電力供給を停止状態にラッチしているが、これに限られない。例えばロック遅延保護回路85と同様に、短絡の検出時点から所定時間の経過後に、パワーIC81の保護用入力端子STの入力信号Vstを禁止レベルにラッチ(保持)するようにしてもよい。ただし、この場合には、短絡による過電流が連続的に流れることになるため、ラッチまでの所定時間を上記実施形態および各変形形態の遅延時間(上記実施形態ではT3)に比べて小さい値に設定する必要がある。
1…スロットマシン、45…ホッパーユニット、49…逆転スイッチ、57…ホッパーモータ、59…モータ制御基板、81…パワーIC、83…ロック検出回路、85…ロック遅延保護回路、91…短絡検出回路、93…短絡保護回路、95…短絡保護遅延回路、97…ラッチ解除回路、99…検波回路、D1…ダイオード(検波回路)、C2…コンデンサ(積分回路、検波回路)、IC2…コンパレータ(比較回路、ラッチ回路)、OUT1,OUT2…モータ用出力端子(出力端子)、Q6…トランジスタ(ラッチ回路)、R1…電流検出抵抗、R4,R5…抵抗(基準電圧生成回路)、R15…抵抗(積分回路、検波回路)、ST…保護用入力端子、VDD…モータ電源回路(電源回路、基準電圧生成回路)