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JP4809268B2 - 電力系統縮約モデル作成装置、電力系統縮約モデル作成方法および電力系統縮約モデル作成プログラム - Google Patents
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JP4809268B2 - 電力系統縮約モデル作成装置、電力系統縮約モデル作成方法および電力系統縮約モデル作成プログラム - Google Patents

電力系統縮約モデル作成装置、電力系統縮約モデル作成方法および電力系統縮約モデル作成プログラム Download PDF

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Description

この発明は、電力系統のモデルから着目する系統以外の部分を縮約して縮約モデルを作成する電力系統縮約モデル作成装置、電力系統縮約モデル作成方法および電力系統縮約モデル作成プログラムに関し、特に、大規模な電力系統を高精度で効率良く縮約することができる電力系統縮約モデル作成装置、電力系統縮約モデル作成方法および電力系統縮約モデル作成プログラムに関するものである。
電力系統の安定度解析では各発電機の制御系の特性を考慮する必要があるが、大規模な系統を解析する場合、制御対象が多く複雑であるために、系統規模の大きさに伴い膨大な計算時間を必要とすることが問題となる。そこで、着目する系統以外を縮約し、縮約した系統を用いて解析することが行われている。
電力系統の縮約手法としては、発電機、送電線などの物理的なイメージを残したまま縮約する物理的縮約手法(例えば特許文献1、特許文献2および非特許文献1参照)と縮約対象系統の特性を数式化し固有値の低次元化を図る数学的縮約手法がある。
図23は、物理的縮約手法の一例であるQ法(eQuivalence法)を説明するための説明図である。同図に示すように、Q法では、着目系統以外の系統を「外部系統1」および「外部系統2」とすると、「外部系統1」を発電機「G1」に縮約し、「外部系統2」を発電機「G2」に縮約する。ここで、「G1」の発電容量は「外部系統1」内の発電容量の総和とし、「G1」の制御系は「外部系統1」内の最大発電機の制御系とし、「G2」の発電容量は「外部系統2」内の発電容量の総和とし、「G2」の制御系は「外部系統2」内の最大発電機の制御系とする。
一方、図24は、数学的縮約手法の一例であるモード縮約法を説明するための説明図である。同図に示すように、モード縮約法では、縮約対象系統を数式上でモード分解し、分解して得られたモードを合併することによって、縮約を行う。
特開2006−5992号公報 特開平10−56735号公報 平岩、林、内田著 「モード解析による工学的系統縮約手法の精度向上」、電学論B、124巻7号、2004年
しかしながら、物理的縮約手法は、縮約対象系統を物理的に理解しやすい反面、縮約前後で主たる動揺モードが保存される保証がなく、解析精度が悪いという問題がある。一方、数学的縮約手法は、着目モードは保存できるが縮約対象系統は線形微分方程式表現となり物理的に理解しづらく、既存のシミュレーションプログラムとの結合が難しいという問題がある。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、大規模な電力系統を高精度で効率良く縮約することができる電力系統縮約モデル作成装置、電力系統縮約モデル作成方法および電力系統縮約モデル作成プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、請求項1に係る発明は、電力系統のモデルから着目する系統以外の部分を縮約して縮約モデルを作成する電力系統縮約モデル作成装置であって、物理的縮約によって系統モデルを縮約した物理的縮約モデルを作成する物理的縮約モデル作成手段と、縮約前のモデルの複数の主要モードそれぞれを縮約前主要モードとして特定し、前記物理的縮約モデル作成手段により作成された物理的縮約モデルの複数の主要モードそれぞれを縮約後主要モードとして特定する主要モード特定手段と、前記物理的縮約モデル作成手段により作成された物理的縮約モデルの発電機制御系のパラメータを調整することにより前記縮約前主要モードと縮約後主要モードの合わせ込みを行って主要モードを保存する主要モード保存手段とを備え、前記主要モード特定手段は、事故時の動揺波形を時系列解析により波形分析して複数の仮の主要モードを抽出する仮主要モード抽出手段と、前記仮主要モード抽出手段により抽出された複数の仮の主要モードそれぞれに対して固有値解析を行ってそれぞれの仮の主要モードに対応する真の主要モードを特定する真主要モード特定手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、上記の発明において、前記真主要モード特定手段は、逆反復方法を用いて固有値解析を行い、真の主要モードの候補となる複数の主要モードが得られた場合には、候補となる複数の主要モードから固有ベクトルの様相に基づいて一つの主要モードを真の主要モードとして特定することを特徴とする。
また、請求項3に係る発明は、上記発明において、前記真主要モード特定手段は、真の主要モードの候補となる複数の主要モードが得られた場合に、ローカルモードの主要モードを真の主要モードから除外することを特徴とする。
また、請求項4に係る発明は、上記発明において、前記主要モード保存手段は、前記真主要モード特定手段により特定された複数の真の主要モードそれぞれの特徴を抽出する主要モード特徴抽出手段と、前記主要モード特徴抽出手段により抽出された特徴に基づいて各縮約前主要モードと各縮約後主要モードとの組合せを決定する縮約前後組決定手段と、前記縮約前後組決定手段により決定された縮約前主要モードと縮約後主要モードとの各組合せに対して、縮約後主要モードが縮約前主要モードに一致するように前記物理的縮約モデル作成手段により作成された物理的縮約モデルの発電機制御系のパラメータを調整するパラメータ調整手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明は、上記発明において、前記主要モード特定手段は、前記縮約後主要モードを特定する場合に、発電機の応答速度が速くなるように励磁系を補正することを特徴とする。
また、請求項6に係る発明は、上記発明において、前記主要モード保存手段は、着目する系統と着目しない系統との連系点における事故発生時の潮流に関して主要モードを保存することを特徴とする。
また、請求項7に係る発明は、上記発明において、前記主要モード保存手段は、PSSの位相進み時定数、位相遅れ時定数およびゲインを調整して主要モードを保存することを特徴とする。
また、請求項8に係る発明は、上記発明において、前記主要モード特定手段は、主要モードに寄与するエリアをさらに特定し、前記主要モード保存手段は、前記主要モード特定手段により特定されたエリアの発電機制御系のパラメータを調整することにより前記縮約前主要モードと縮約後主要モードの合わせ込みを行って主要モードを保存することを特徴とする。
また、請求項9に係る発明は、電力系統のモデルから着目する系統以外の部分を縮約して縮約モデルを作成する電力系統縮約モデル作成装置による電力系統縮約モデル作成方法であって、縮約前のモデルの複数の主要モードそれぞれを縮約前主要モードとして特定する縮約前主要モード特定工程と、物理的縮約によって系統モデルを縮約した物理的縮約モデルを作成する物理的縮約モデル作成工程と、前記物理的縮約モデル作成工程により作成された物理的縮約モデルの複数の主要モードそれぞれを縮約後主要モードとして特定する縮約後主要モード特定工程と、前記物理的縮約モデル作成工程により作成された物理的縮約モデルの発電機制御系のパラメータを調整することにより縮約前主要モードと縮約後主要モードの合わせ込みを行って主要モードを保存する主要モード保存工程とを含み、前記縮約前主要モード特定工程および前記縮約後主要モード特定工程は、事故時の動揺波形を時系列解析により波形分析して複数の仮の主要モードを抽出する仮主要モード抽出工程と、前記仮主要モード抽出工程により抽出された複数の仮の主要モードそれぞれに対して固有値解析を行ってそれぞれの仮の主要モードに対応する真の主要モードを特定する真主要モード特定工程とを含んだことを特徴とする。
また、請求項10に係る発明は、電力系統のモデルから着目する系統以外の部分を縮約して縮約モデルを作成する電力系統縮約モデル作成プログラムであって、物理的縮約によって系統モデルを縮約した物理的縮約モデルを作成する物理的縮約モデル作成手順と、縮約前のモデルの複数の主要モードそれぞれを縮約前主要モードとして特定し、前記物理的縮約モデル作成手順により作成された物理的縮約モデルの複数の主要モードそれぞれを縮約後主要モードとして特定する主要モード特定手順と、前記物理的縮約モデル作成手順により作成された物理的縮約モデルの発電機制御系のパラメータを調整することにより前記縮約前主要モードと縮約後主要モードの合わせ込みを行って主要モードを保存する主要モード保存手順とをコンピュータに実行させ、前記主要モード特定手順は、事故時の動揺波形を時系列解析により波形分析して複数の仮の主要モードを抽出する仮主要モード抽出手順と、前記仮主要モード抽出手順により抽出された複数の仮の主要モードそれぞれに対して固有値解析を行ってそれぞれの仮の主要モードに対応する真の主要モードを特定する真主要モード特定手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
請求項1、9または10の発明によれば、物理的縮約によって系統モデルを縮約した物理的縮約モデルを作成し、縮約前のモデルの複数の主要モードそれぞれを縮約前主要モードとして特定し、作成した物理的縮約モデルの複数の主要モードそれぞれを縮約後主要モードとして特定し、物理的縮約モデルの発電機制御系のパラメータを調整することにより縮約前主要モードと縮約後主要モードの合わせ込みを行って主要モードを保存する。そして、主要モードを特定する際に、事故時の動揺波形を時系列解析により波形分析して複数の仮の主要モードを抽出し、抽出した複数の仮の主要モードそれぞれに対して固有値解析を行ってそれぞれの仮の主要モードに対応する真の主要モードを特定するよう構成したので、大規模な電力系統に対しても効率的に主要モードを特定して縮約前後で主要モードを保存することができ、大規模な電力系統を高精度で効率良く縮約することができる。
また、請求項2の発明によれば、逆反復方法を用いて固有値解析を行い、真の主要モードの候補となる複数の主要モードが得られた場合には、候補となる複数の主要モードから固有ベクトルの様相に基づいて一つの主要モードを真の主要モードとして特定するよう構成したので、正確に主要モードを特定することができる。
また、請求項3の発明によれば、真の主要モードの候補となる複数の主要モードが得られた場合に、ローカルモードの主要モードを真の主要モードから除外するよう構成したので、正確に主要モードを特定することができる。
また、請求項4の発明によれば、特定した複数の真の主要モードそれぞれの特徴を抽出し、抽出した特徴に基づいて各縮約前主要モードと各縮約後主要モードとの組合せを決定し、決定した縮約前主要モードと縮約後主要モードとの各組合せに対して、縮約後主要モードが縮約前主要モードに一致するように物理的縮約モデルの発電機制御系のパラメータを調整するよう構成したので、縮約前後の主要モードを正確に組み合わせることができ、主要モードを正確に保存することができる。
また、請求項5の発明によれば、縮約後主要モードを特定する場合に、発電機の応答速度が速くなるように励磁系を補正するよう構成したので、効率的に縮約後主要モードを特定することができる。
また、請求項6の発明によれば、着目する系統と着目しない系統との連系点における事故発生時の潮流に関して主要モードを保存するよう構成したので、着目しない系統の特性を正確に保存することができる。
また、請求項7の発明によれば、PSSの位相進み時定数、位相遅れ時定数およびゲインを調整して主要モードを保存するよう構成したので、縮約モデルの精度を向上させることができる。
また、請求項8の発明によれば、主要モードに寄与するエリアをさらに特定し、特定したエリアの発電機制御系のパラメータを調整することにより縮約前主要モードと縮約後主要モードの合わせ込みを行って主要モードを保存するよう構成したので、効率良くパラメータを調整することができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る電力系統縮約モデル作成装置、電力系統縮約モデル作成方法および電力系統縮約モデル作成プログラムの好適な実施例を詳細に説明する。
まず、本実施例に係る系統縮約モデル作成装置の系統縮約手法について説明する。図1は、本実施例に係る系統縮約モデル作成装置の系統縮約手法を説明するための説明図である。同図に示すように、本実施例に係る系統縮約モデル作成装置は、電力系統のうち着目系統以外の外部詳細系統を物理的縮約手法を用いて縮約した縮約モデルを作成する。
そして、縮約前の系統モデル(以下「オリジナル系統モデル」という)と縮約モデルの両方についてそれぞれ着目系統と外部系統の連系点の事故時における潮流の波形分析を行って主要なモードを特定する(1)。なお、ここでは、着目系統と外部系統の連系点の潮流の動揺波形を用いて波形分析を行うこととするが、他の送電線の潮流や発電機出力の動揺波形の波形分析を行って主要なモードを特定するようにすることもできる。
そして、主要なモードを特定して得られた固有値、具体的には減衰率および周波数を仮の固有値としてS法における逆反復法を適用することで真の固有値を求める(2)。ここで、S法とは固有値の解析手法であり、S法における逆反復法とは、固有値の近似値から繰り返し計算によって真の固有値を計算する手法である。
ただし、波形分析は概算のために利用するので、固有値の探索は近傍で行う必要がある。また、探索した固有値に対して動揺波形と固有ベクトルからその固有値が本当に現れているかを確認する。
そして、オリジナル系統モデルから得られた固有値をターゲット固有値とし、縮約モデルから得られた固有値を調整固有値とすると、調整固有値とターゲット固有値のペア(組)に対して固有値の合わせ込み、すなわち、主要モードの保存を行う(3)。
なお、調整固有値とターゲット固有値のペアリングにあたっては、固有ベクトルが同じ様相を示すものをペアとする。また、固有値の合わせ込みは、PSS(Power System Stabilizer:電力系統安定化装置)パラメータの固有値感度を用いて固有値間の距離が最小になるようにPSSパラメータを調整する。また、ここでは、PSSパラメータを調整することとするが、AVR(Automatic Voltage Regulator:自動電圧調整装置)パラメータを調整するようにすることもできる。
このように、本実施例に係る系統縮約モデル作成装置は、着目系統と外部系統の連系点の事故時における潮流の波形分析を行って主要なモードを特定するので、大規模な電力系統に対しても効率良く主要モードを特定することができ、特定した主要モードを保存することによって高精度な縮約モデルを作成することができる。
次に、本実施例に係る系統縮約モデル作成装置の構成について説明する。図2は、本実施例に係る系統縮約モデル作成装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この系統縮約モデル作成装置100は、データ読込部110と、系統データ記憶部120と、物理的縮約部130と、動揺特性特定部140と、系統特性合込部150と、初期状態変更部160と、データ出力部170とを有する。
データ読込部110は、系統モデルを定義する系統構成データや想定事故データをファイルなど記憶装置から読み込んで系統データ記憶部120に格納する処理部である。
系統データ記憶部120は、データ読込部110が読み込んだ系統構成データや想定事故データの他に、着目系統と外部系統の連系点の事故時における潮流波形データ、縮約モデルのデータ、固有値など縮約モデル作成に必要なデータを記憶する記憶部である。
物理的縮約部130は、系統データ記憶部120に記憶された系統構成データを用いて着目系統以外の系統を物理的手法で縮約し、縮約モデルを作成する処理部であり、作成した縮約モデルのデータを系統データ記憶部120に格納する。
動揺特性特定部140は、オリジナル系統モデルおよび縮約モデルのそれぞれに対して、想定事故データを用いて着目系統と外部系統の連系点の事故時における潮流波形を生成し、生成した潮流波形を波形分析することによって主要モードを特定する処理部であり、動揺モード探索部141と、動揺モード特定部142と、動揺モード確認部143とを有する。
動揺モード探索部141は、想定事故データを用いて過渡安定度計算を行い、着目系統と外部系統の連系点の事故時における潮流波形を生成し、生成した潮流波形を波形分析することによって仮の主要モードを抽出する処理部である。
図3は、オリジナル系統モデルを対象とした場合の動揺モード探索部141による仮の主要モードの抽出を説明するための説明図である。同図に示すように、動揺モード探索部141は、着目系統と外部詳細系統の連系点の事故時における潮流波形を波形分析することによって仮の主要モードを抽出する。
ここで、動揺モード探索部141は、オンライン脱調予測論理を用いて波形分析を行う。すなわち、動揺モード探索部141は、変電所間の電圧位相差と発電機の動揺波形の時系列データを用いて時系列解析により潮流波形を複数の正弦波成分に分解する。このように、動揺モード探索部141が潮流波形に含まれる主要なモードを時系列分析により特定することによって、効率良く仮の主要モードを特定することができる。
動揺モード特定部142は、動揺モード探索部141によって抽出された仮の主要モードすなわち仮の固有値を近似値として逆反復法を用いた固有値解析を行うことによって真の主要モードの候補すなわち真の固有値の候補を特定する処理部である。具体的には、動揺モード特定部142は、以下のようにして固有値を特定する。
すなわち、行列Aの固有値λiとし、その1つの近似値σが求められたとする。その時、次式が成立する。
Figure 0004809268
ここで(A−σI)の固有値はλk−σとなるため、行列(A−σI)-1の最大絶対値をとる固有値は(λk−σ)-1となる。これはベキ乗法に相当するため算出された固有値の近似値の逆数をとりσを加えることで真の固有値λkを求めることができる。
動揺モード確認部143は、動揺モード特定部142が特定した真の固有値の候補から固有ベクトルの様相を確認することによって、真の固有値を特定する処理部である。図4は、動揺モード確認部143による固有ベクトルの様相の確認を説明するための説明図である。動揺モード確認部143は、図4に示すような固有ベクトルの様相を確認することによって、真の固有値を特定する。また、動揺モード確認部143は、固有ベクトルの様相を確認するとともに、主要モードに寄与するエリアを特定する。
また、図5に示すように、複数のモードが近接する場合、逆反復法の初期値として波形分析の結果を入力したとしても、真の動揺モードを指すとは限らない。そのため、動揺モード確認部143は、主要モードに対応する固有ベクトルを確認する際には、固有ベクトルの分布から全系に至るモードであるか、特定の発電機だけに見られるローカルモードであるかを確認し、ローカルモードの場合は対象から外し、全系のモードの場合は固有ベクトルの様相と発電機の動揺(Ag:内部位相角,Sg:回転数偏差など)が一致しているかを確認する。そして、一致する場合には真の主要モードとする。
なお、ここでは、動揺モード確認部143は、固有ベクトルの様相を表示して利用者から真の主要モードであるか否か、あるいは、主要モードに寄与するエリアの指定を受け付けて真の主要モードを確認することとする。ただし、動揺モード確認部143が自動で真の主要モードであるか否かの確認や真の主要モードに寄与するエリアの特定を行うようにすることもできる。
また、動揺モード確認部143によって確認された真の主要モードが動揺特性特定部140によって特定された主要モードとなる。
系統特性合込部150は、動揺特性特定部140が特定した主要モードを用いてオリジナル系統モデルの特性と縮約モデルの特性の合わせ込みを行う処理部であり、ペアリング部151と、パラメータ調整部152とを有する。
ペアリング部151は、縮約前後の系統モデルから特定された主要モード間で合わせ込みを行うペアの主要モードを特定する処理部である。このペアリング部151は、固有値だけでペアリングが難しい場合には、固有ベクトルが同じ様相のものを選んでペアとする。また、候補となる固有値・固有ベクトル(類似したモード)が複数存在する場合、外部系を除いた主系統内の発電機のすべりSgに関する固有ベクトルが最もターゲット固有ベクトルに近いものを選択する。式で表現すると以下の通りである。
Figure 0004809268
なお、物理的縮約によりモードが大きく変化した場合、もしくは適当なペアが見当たらない場合は、縮約前系統において動揺に大きく起因するエリアを縮約後にも残すことで、縮約後もその動揺を確認できるようにすることができる。ただし、異なるコヒーレンシーのものをまとめた場合、動揺への影響が大きくなる場合がある。
パラメータ調整部152は、ペアリング部151が特定した各ペアについて縮約モデルのPSSパラメータを調整することによって系統特性の合わせ込みを行う処理部である。図6は、パラメータ調整部152による系統特性の合わせ込みを説明するための説明図である。同図に示すように、パラメータ調整部152は、PSSパラメータを調整することによって縮約系統固有値(縮約モデルの固有値)をオリジナル系統固有値(オリジナル系統モデルの固有値)に一致させるように近づける。
図7は、パラメータ調整部152がパラメータを調整する発電機制御系を示す図である。同図は、PSSおよびAVRを示し、ここでは、パラメータ調整部152は、PSSの位相遅れ時定数TP2およびTP4、位相進み時定数TP1およびTP3ならびにゲインGPを調整するがAVRのパラメータを調整するようにすることもできる。
図8−1および図8−2は、パラメータ調整部152によるPSSパラメータの調整法を説明するための説明図である。図8−1に示すように、パラメータ調整部152は、ペアリング部151が特定したn個の固有値ペアをλOi(オリジナル系統固有値)およびλRi(縮約系統固有値)(i=1〜n)について、以下に示すように、距離の二乗和Fが最小になるように最急勾配法を用いてPSSパラメータを調整する。
Figure 0004809268
すなわち、αをPSSパラメータの集まりとすると、Fの傾き∂F/∂αが最も急となる方向にαを動かしていくことによってFを最小化する。
また、図8−2に示すように、パラメータ調整部152は、∂F/∂αを固有値感度∂λR/∂αを用いて以下のように算出する。
Figure 0004809268
そして、パラメータ調整部152は、以下の式に基づいてPSSパラメータαを順次変化させてFを最小化する。
Figure 0004809268
なお、ここではPSSパラメータの集まりであるαを変化させる場合、すなわち一度にPSSパラメータ全てを変化させる場合について説明したが、一度に一つのパラメータだけを変化させてFを最小化することもできる。
図9は、一度に一つのパラメータだけを変化させて固有値間の距離を最小化するパラメータ調整を説明するための説明図である。同図は、3つのパラメータα1〜α3のうち、変化させることによって縮約系統固有値をターゲット固有値(オリジナル系統固有値)に最も近づけることができるパラメータα1を特定し、特定したパラメータα1を変化させることによって固有値間の距離を最小化する場合を示している。
図2に戻って、初期状態変更部160は、動揺特性特定部140が縮約モデルの主要モードを特定する場合に、動揺モード確認部143がオリジナル系統モデルの主要モードを確認した際に主要モードに大きく影響するとして特定したエリアの励磁系の付け替えを必要に応じて行う処理部である。この初期状態変更部160が主要モードに大きく影響するエリアの励磁系の付け替えを行うことによって、パラメータ調整部152によるパラメータ調整を効率良く行うことができる。
データ出力部170は、系統データ記憶部120からパラメータ調整後の縮約モデルのデータを読み出して出力する処理部であり、出力された縮約モデルのデータは安定度解析などで利用される。
次に、本実施例に係る系統縮約モデル作成装置100の処理手順について説明する。図10は、本実施例に係る系統縮約モデル作成装置100の処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、この系統縮約モデル作成装置100は、データ読込部110が系統構成データおよび想定事故データを読み込んで系統データ記憶部120に格納し(ステップS1)、動揺特性特定部140が系統データ記憶部120を参照して縮約前の事故時の動揺特性の特定、すなわち主要モードの特定を行い(ステップS2)、特定した主要モードに関する情報を系統データ記憶部120に格納する。
そして、物理的縮約部130が系統データ記憶部120から系統構成データを読み出して物理的縮約を行い、縮約モデルのデータを系統データ記憶部120に格納する(ステップS3)。そして、初期状態変更部160が、動揺モード確認部143が主要モードに大きく影響するとして特定したエリアの励磁系の付け替えを必要に応じて行い(ステップS4)、系統データ記憶部120の縮約モデルのデータを更新する。
そして、動揺特性特定部140が系統データ記憶部120を参照して縮約後の事故時の動揺特性の特定、すなわち主要モードの特定を行い(ステップS5)、特定した主要モードに関する情報を系統データ記憶部120に格納する。
そして、系統特性合込部150が縮約前後の主要モードのペアリングを行い、PSSパラメータを調整することによって各ペアについて系統特性の合わせ込みを行う(ステップS6)。すなわち、各ペアの固有値が一致するように縮約モデルのPSSパラメータを調整し、系統データ記憶部120の縮約モデルを更新する。そして、系統特性合込部150による系統特性の合わせ込みが終了すると、データ出力部170が縮約モデルのデータを系統データ記憶部120から読み出して出力する(ステップS7)。
このように、縮約前後の主要モードのペアに対して系統特性の合わせ込みを行うことによって、縮約モデルの精度を向上させることができる。
次に、動揺特性特定部140による主要モード特定処理の処理手順について説明する。図11は、動揺特性特定部140による主要モード特定処理の処理手順を示すフローチャートである。
同図に示すように、この主要モード特定処理では、動揺モード探索部141が、系統データ記憶部120に記憶された想定事故データを用いて過渡安定度計算を行い(ステップS21)、着目系統と外部系統の連系点の事故時における潮流波形を生成する。
そして、動揺モード探索部141は、生成した潮流波形を時系列解析により分析し(ステップS22)、仮の主要モードを特定する(ステップS23)。そして、動揺モード特定部142が仮の主要モードを近似値として逆反復法による固有値解析を行い(ステップS24)、真の主要モードの候補を特定する(ステップS25)。
そして、動揺モード確認部143が、各候補の固有ベクトルの様相を確認し(ステップS26)、真の主要モードを特定するとともに、真の主要モードに寄与するエリアの特定を行う(ステップS27)。
このように、動揺モード探索部141が、着目系統と外部系統の連系点の事故時における潮流波形を時系列解析により分析して仮の主要モードを特定することによって、効率良く主要モードを特定することができる。
次に、本実施例に係る系統縮約モデル作成装置100による縮約モデルの作成例について説明する。図12は、オリジナル系統モデルに関して着目系統と外部系統の連系点の事故時における潮流波形の一例を示す図である。図13は、図12に示した波形を分析して得られる仮の主要モードを示す図である。ここで、「モード3」は振幅が小さいため、系統縮約モデル作成装置100は「モード3」を仮の主要モードから除外する。
そして、系統縮約モデル作成装置100は、逆反復法を適用して「モード1」、「モード2」に対応する固有値を求め、図14に示す固有値候補すなわち真の主要モードの候補を得る。なお、図14では、「モード2」に対して複数の固有値が候補として得られているが、これは、探索もれがないように波形分析結果の近傍で探索を行ったためである。
図14において、「モードA」と「モード1」は1対1に対応し、図15に示すように、固有ベクトルの様相が全系にわたって大きく揺れる動揺モードであることから、系統縮約モデル作成装置100は、「モードA」を真の主要モードと特定する。
一方、「モード2」については、系統縮約モデル作成装置100は、「モードB」〜「モードE」に相当する固有ベクトルの様相を確認する。図16は、「モードB」〜「モードE」に相当する固有ベクトルの様相を示す図である。また、図17は、図16に示した固有ベクトルの様相から得られる「モードB」〜「モードE」の特徴を示す図である。
系統縮約モデル作成装置100は、「モードB」〜「モードE」の特徴と、図18に示す「モード2」の波形の特徴から、「モードC」を「モード2」に対応する真の主要モードとして特定する。すなわち、系統縮約モデル作成装置100は、全系のモードで「エリア6」と「エリア3」が同相である「モードC」を「モード2」に対応する真の主要モードとして特定する。
同様に、系統縮約モデル作成装置100は、物理的縮約を行ったモデルに関して着目系統と外部系統の連系点の事故時における潮流波形の分析を行い、仮の主要モードを特定する。図19は、物理的縮約後のモデルに対して得られた仮の主要モードを示す図であり、図20は、逆反復法を適用して得られた真の主要モードの候補を示す図である。
そして、系統縮約モデル作成装置100は、固有ベクトルの様相を確認することによって、縮約前の「モードA」と縮約後の「モードL」とをペアリングし、縮約前の「モードC」と縮約後の「モードM」とをペアリングする。
そして、系統縮約モデル作成装置100は、ペアリングした「モードA」と「モードL」、「モードC」と「モードM」をPSSパラメータの固有値感度を参考にしながら合致させる。このとき、「モードA」と「モードL」の動揺に対しては「エリア1」の発電機系の感度が大きいため、「エリア1」内のPSSの位相遅れ時定数、位相進み時定数およびゲインを制御対象とする。また「モードC」と「モードM」の動揺に対しては「エリア4」の発電機の感度が高いため「エリア4」を縮約したエリアのPSSパラメータを制御対象とする。
図21は、PSSパラメータ調整前後の連系線潮流波形を示す図である。同図(a)は、PSSパラメータ調整前の連系線潮流波形を示し、同図(b)は、PSSパラメータ調整後の連系線潮流波形を示す。同図(a)と(b)を比較すると、PSSパラメータ調整後は、縮約前後の連系線波形が良く合致していることが確認できる。
上述してきたように、本実施例では、動揺モード探索部141が、時系列解析による波形分析によって仮の主要モードを特定することとしたので、効率良く主要モードを特定することができる。また、本実施例では、動揺モード確認部143が、固有ベクトルの様相を確認して真の主要モードを特定することとしたので、正確に主要モードを特定することができる。また、本実施例では、ペアリング部151が、縮約前後の主要モードのペアリングを行う際に固有ベクトルの様相を確認することとしたので、正確に主要モードのペアリングを行うことができる。
なお、本実施例では、系統縮約モデル作成装置について説明したが、系統縮約モデル作成装置が有する構成をソフトウェアによって実現することで、同様の機能を有する系統縮約モデル作成プログラムを得ることができる。そこで、この系統縮約モデル作成プログラムを実行するコンピュータについて説明する。
図22は、本実施例に係る系統縮約モデル作成プログラムを実行するコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、このコンピュータ200は、RAM210と、CPU220と、HDD230と、LANインタフェース240と、入出力インタフェース250と、DVDドライブ260とを有する。
RAM210は、プログラムやプログラムの実行途中結果などを記憶するメモリであり、CPU220は、RAM210からプログラムを読み出して実行する中央処理装置である。HDD230は、プログラムやデータを格納するディスク装置であり、LANインタフェース240は、コンピュータ200をLAN経由で他のコンピュータに接続するためのインタフェースである。入出力インタフェース250は、マウスやキーボードなどの入力装置および表示装置を接続するためのインタフェースであり、DVDドライブ260は、DVDの読み書きを行う装置である。
そして、このコンピュータ200において実行される系統縮約モデル作成プログラム211は、DVDに記憶され、DVDドライブ260によってDVDから読み出されてコンピュータ200にインストールされる。あるいは、この系統縮約モデル作成プログラム211は、LANインタフェース240を介して接続された他のコンピュータシステムのデータベースなどに記憶され、これらのデータベースから読み出されてコンピュータ200にインストールされる。そして、インストールされた系統縮約モデル作成プログラム211は、HDD230に記憶され、RAM210に読み出されてCPU220によって実行される。
また、本実施例では、系統縮約モデル作成装置について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、物理的縮約前後の系統モデルを入力して縮約後の系統モデルが主要モードを保存するように縮約モデルを調整する縮約モデル調整装置にも同様に適用することができる。すなわち、系統縮約モデル作成装置100から物理的縮約部130を取り除いて物理的縮約モデルのデータを入力するようにすることもできる。
以上のように、本発明に係る電力系統縮約モデル作成装置、電力系統縮約モデル作成方法および電力系統縮約モデル作成プログラムは、電力系統の安定度解析などに有用であり、特に、大規模な電力系統を解析する場合に適している。
本実施例に係る系統縮約モデル作成装置の系統縮約手法を説明するための説明図である。 本実施例に係る系統縮約モデル作成装置の構成を示す機能ブロック図である。 縮約前の系統モデルを対象とした場合の動揺モード探索部による仮の主要モードの抽出を説明するための説明図である。 動揺モード確認部による固有ベクトルの様相の確認を説明するための説明図である。 複数のモードが近接する場合を示す図である。 パラメータ調整部による系統特性の合わせ込みを説明するための説明図である。 パラメータ調整部がパラメータを調整する発電機制御系を示す図である。 パラメータ調整部によるPSSパラメータの調整法を説明するための説明図(1)である。 パラメータ調整部によるPSSパラメータの調整法を説明するための説明図(2)である。 一度に一つのパラメータだけを変化させて固有値間の距離を最小化するパラメータ調整を説明するための説明図である。 本実施例に係る系統縮約モデル作成装置の処理手順を示すフローチャートである。 動揺特性特定部による主要モード特定処理の処理手順を示すフローチャートである。 縮約前の系統モデルに関して着目系統と外部系統の連系点の事故時における潮流波形の一例を示す図である。 図12に示した波形を分析して得られる仮の主要モードを示す図である。 固有値候補を示す図である。 「モードA」の固有ベクトルの様相を示す図である。 「モードB」〜「モードE」に相当する固有ベクトルの様相を示す図である。 図16に示した固有ベクトルの様相から得られる「モードB」〜「モードE」の特徴を示す図である。 「モード2」の波形を示す図である。 物理的縮約後のモデルに対して得られた仮の主要モードを示す図である。 逆反復法を適用して得られた真の主要モードの候補を示す図である。 PSSパラメータ調整前後の連系線潮流波形を示す図である。 本実施例に係る系統縮約モデル作成プログラムを実行するコンピュータの構成を示す機能ブロック図である。 物理的縮約手法の一例であるQ法を説明するための説明図である。 数学的縮約手法の一例であるモード縮約法を説明するための説明図である。
符号の説明
100 系統縮約モデル作成装置
110 データ読込部
120 系統データ記憶部
130 物理的縮約部
140 動揺特性特定部
141 動揺モード探索部
142 動揺モード特定部
143 動揺モード確認部
150 系統特性合込部
151 ペアリング部
152 パラメータ調整部
160 初期状態変更部
170 データ出力部
200 コンピュータ
210 RAM
211 系統縮約モデル作成プログラム
220 CPU
230 HDD
240 LANインタフェース
250 入出力インタフェース
260 DVDドライブ

Claims (10)

  1. 電力系統のモデルから着目する系統以外の部分を縮約して縮約モデルを作成する電力系統縮約モデル作成装置であって、
    物理的縮約によって系統モデルを縮約した物理的縮約モデルを作成する物理的縮約モデル作成手段と、
    縮約前のモデルの複数の主要モードそれぞれを縮約前主要モードとして特定し、前記物理的縮約モデル作成手段により作成された物理的縮約モデルの複数の主要モードそれぞれを縮約後主要モードとして特定する主要モード特定手段と、
    前記物理的縮約モデル作成手段により作成された物理的縮約モデルの発電機制御系のパラメータを調整することにより前記縮約前主要モードと縮約後主要モードの合わせ込みを行って主要モードを保存する主要モード保存手段と
    を備え、
    前記主要モード特定手段は、
    事故時の動揺波形を時系列解析により波形分析して複数の仮の主要モードを抽出する仮主要モード抽出手段と、
    前記仮主要モード抽出手段により抽出された複数の仮の主要モードそれぞれに対して固有値解析を行ってそれぞれの仮の主要モードに対応する真の主要モードを特定する真主要モード特定手段と
    を備えたことを特徴とする電力系統縮約モデル作成装置。
  2. 前記真主要モード特定手段は、逆反復方法を用いて固有値解析を行い、真の主要モードの候補となる複数の主要モードが得られた場合には、候補となる複数の主要モードから固有ベクトルの様相に基づいて一つの主要モードを真の主要モードとして特定することを特徴とする請求項1に記載の電力系統縮約モデル作成装置。
  3. 前記真主要モード特定手段は、真の主要モードの候補となる複数の主要モードが得られた場合に、ローカルモードの主要モードを真の主要モードから除外することを特徴とする請求項2に記載の電力系統縮約モデル作成装置。
  4. 前記主要モード保存手段は、
    前記真主要モード特定手段により特定された複数の真の主要モードそれぞれの特徴を抽出する主要モード特徴抽出手段と、
    前記主要モード特徴抽出手段により抽出された特徴に基づいて各縮約前主要モードと各縮約後主要モードとの組合せを決定する縮約前後組決定手段と、
    前記縮約前後組決定手段により決定された縮約前主要モードと縮約後主要モードとの各組合せに対して、縮約後主要モードが縮約前主要モードに一致するように前記物理的縮約モデル作成手段により作成された物理的縮約モデルの発電機制御系のパラメータを調整するパラメータ調整手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の電力系統縮約モデル作成装置。
  5. 前記主要モード特定手段は、前記縮約後主要モードを特定する場合に、発電機の応答速度が速くなるように励磁系を補正することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の電力系統縮約モデル作成装置。
  6. 前記主要モード保存手段は、着目する系統と着目しない系統との連系点における事故発生時の潮流に関して主要モードを保存することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の電力系統縮約モデル作成装置。
  7. 前記主要モード保存手段は、PSSの位相進み時定数、位相遅れ時定数およびゲインを調整して主要モードを保存することを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の電力系統縮約モデル作成装置。
  8. 前記主要モード特定手段は、主要モードに寄与するエリアをさらに特定し、
    前記主要モード保存手段は、前記主要モード特定手段により特定されたエリアの発電機制御系のパラメータを調整することにより前記縮約前主要モードと縮約後主要モードの合わせ込みを行って主要モードを保存することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の電力系統縮約モデル作成装置。
  9. 電力系統のモデルから着目する系統以外の部分を縮約して縮約モデルを作成する電力系統縮約モデル作成装置による電力系統縮約モデル作成方法であって、
    縮約前のモデルの複数の主要モードそれぞれを縮約前主要モードとして特定する縮約前主要モード特定工程と、
    物理的縮約によって系統モデルを縮約した物理的縮約モデルを作成する物理的縮約モデル作成工程と、
    前記物理的縮約モデル作成工程により作成された物理的縮約モデルの複数の主要モードそれぞれを縮約後主要モードとして特定する縮約後主要モード特定工程と、
    前記物理的縮約モデル作成工程により作成された物理的縮約モデルの発電機制御系のパラメータを調整することにより縮約前主要モードと縮約後主要モードの合わせ込みを行って主要モードを保存する主要モード保存工程と
    を含み、
    前記縮約前主要モード特定工程および前記縮約後主要モード特定工程は、
    事故時の動揺波形を時系列解析により波形分析して複数の仮の主要モードを抽出する仮主要モード抽出工程と、
    前記仮主要モード抽出工程により抽出された複数の仮の主要モードそれぞれに対して固有値解析を行ってそれぞれの仮の主要モードに対応する真の主要モードを特定する真主要モード特定工程と
    を含んだことを特徴とする電力系統縮約モデル作成方法。
  10. 電力系統のモデルから着目する系統以外の部分を縮約して縮約モデルを作成する電力系統縮約モデル作成プログラムであって、
    物理的縮約によって系統モデルを縮約した物理的縮約モデルを作成する物理的縮約モデル作成手順と、
    縮約前のモデルの複数の主要モードそれぞれを縮約前主要モードとして特定し、前記物理的縮約モデル作成手順により作成された物理的縮約モデルの複数の主要モードそれぞれを縮約後主要モードとして特定する主要モード特定手順と、
    前記物理的縮約モデル作成手順により作成された物理的縮約モデルの発電機制御系のパラメータを調整することにより前記縮約前主要モードと縮約後主要モードの合わせ込みを行って主要モードを保存する主要モード保存手順と
    をコンピュータに実行させ、
    前記主要モード特定手順は、
    事故時の動揺波形を時系列解析により波形分析して複数の仮の主要モードを抽出する仮主要モード抽出手順と、
    前記仮主要モード抽出手順により抽出された複数の仮の主要モードそれぞれに対して固有値解析を行ってそれぞれの仮の主要モードに対応する真の主要モードを特定する真主要モード特定手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とする電力系統縮約モデル作成プログラム。
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