JP4811130B2 - エアバッグ装置 - Google Patents
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Description
同構成によれば、シートベルトの車幅方向両端側で流入経路の面積が等しいため、上側膨張部から下側膨張部にガスが流入する際のガスの流入態様は、シートベルト車幅方向両端側において同じ程度のものとなる。従って、下側膨張部のシートベルトの車幅方向一端側のみが他端側に比して過度に膨張する可能性は低くなり、エアバッグを一層安定して膨張させることが出来る。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のエアバッグ装置において、前記エアバッグは、前記下側膨張部への前記膨張用のガスの流入量を規制する流入規制部を有することを要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のエアバッグ装置において、前記車両への左右両側からの衝突を検知する衝突検知手段と、該衝突検知手段により前記車両への右側からの衝突が検知された場合には前記右側エアバッグ及び前記左側エアバッグのうち少なくとも前記右側エアバッグを膨張させるとともに、該衝突検知手段により前記車両への左側からの衝突が検知された場合には前記右側エアバッグ及び前記左側エアバッグのうち少なくとも前記左側エアバッグを膨張させる選択膨張手段とを備えることを要旨とする。
同構成によれば、車両に衝突があった場合、該衝突からチャイルドシートに着座する幼児を好適に保護することが可能となる。
本発明に係るエアバッグ装置1を具体化した第1実施形態を図1〜図4に基づき説明する。なお、以下の説明において、「左」「右」「前」「後」「上」「下」は、特に断らない限り、車両の運転手席に座したドライバーから見た場合の、「左」「右」「前」「後」「上」「下」である。
図4(a)に示すように、エアバッグ10は、エアバッグ10の一部である挿通部14にシートベルト4が挿通されることによって、シートベルト4に取付けられる。挿通部14の内周面14aは、エアバッグ10がシートベルト4に取付けられた際に、シートベルト4との間に若干の隙間を有している。そして、挿通部14の周囲には、一体の袋状の織布により形成された膨張部15が形成されている。膨張部15は、シートベルト4の両サイド近傍、すなわち挿通部14がシートベルト4上を矢印Y1で示したシートベルト4の車幅方向に摺動した際にシートベルト4の両サイドと接触しうる部分において、挿通部14と縫糸により縫着されている。
車両に衝突があって、図示しない衝突検知センサが衝突を検知すると、インフレータ11に対して信号が入力されて、インフレータ11は膨張用のガスを噴出する。噴出されたガスは、連結用チューブ12からエアバッグ10の上側膨張部15aに流入し、エアバッグ10は、図4(b)に示すように、まず上側膨張部15aが、鉛直方向上方(シートベルト4の乗員Pと反対側)に膨張を開始する。上側膨張部15aに流入したガスは、上側膨張部15aを膨張させるとともに、下側膨張部15bとの境界に形成された車内側シーム16aの間に位置する車内側流入経路16c、及び車外側シーム16bの間に位置する車外側流入経路16dから下側膨張部15bへも流入する。
スの流入を規制する流入規制部として機能している。
(1)エアバッグ10は、シートベルト4の乗員Pと反対側に向けて膨張する上側膨張部15aと、シートベルト4と乗員Pとの間において膨張する下側膨張部15bとを備え、下側膨張部15bは、膨張時においてはシートベルト4の車幅方向(矢印Y1方向)における幅を有した状態で膨張されることとした。従って、車両に衝突があった場合、シートベルト4と乗員Pとの間においてエアバッグ10の下側膨張部15bが膨張する。そして、下側膨張部15bはシートベルト4の幅を有した状態で膨張されるため、シートベルト4と乗員Pが直接接触することがない。従って、シートベルト4の拘束によって係る負荷が下側膨張部15bによって分散されるため、フロアシート2に着座した乗員Pがシートベルト4からうける負荷を軽減することができる。
次に、本発明の第2実施形態を上記第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図5に示すように、この第2実施形態は、第1実施形態のエアバッグ装置1をフロアシート2に固定されたチャイルドシート30のシートベルト31に取り付けたものである。
図7に示すように、エアバッグ装置1は、選択膨張手段としての制御部50と、衝突検知手段としての右側衝突検知センサ51と、衝突検知手段としての左側衝突検知センサ52とを備えている。右側衝突検知センサ51は、車両の右側(運転手席側)のボディサイド部に配置されるとともに、車両への右側からの他の車両等の衝突を検知するようになっている。一方、左側衝突検知センサ52は、車両の左側(助手席側)のボディサイド部に配置されるとともに、車両への左側からの他の車両等の衝突を検知するようになっている。そして、制御部50は、両衝突検知センサ51,52及び両インフレータ41a,41bとそれぞれ電気的に接続されている。
さて、車両の右側(運転手席側)のボディサイド部に他の車両等が衝突すると、右側衝突検知センサ51からの検知信号に基づいて制御部50が右側インフレータ41aに対して選択的に駆動電流を出力する。この右側インフレータ41aに対して出力された駆動電流に基づく加熱により、右側インフレータ41a内のガス発生剤からガスが発生され、該ガスが右側エアバッグ39a内に噴射供給されて右側エアバッグ39aが幼児Cの右肩部上で膨張する。このとき、車両の右側からの衝突による衝撃で運転席に着座している運転手が幼児Cの右側から寄りかかってきたとしても、右側エアバッグ39aにより幼児Cと運転手との干渉が抑制され、幼児Cの頭部が好適に保護される。
(8)車両への左右両側のうちいずれか一方からの衝突があった場合、右側エアバッグ39a及び左側エアバッグ39bのうち車両が衝突を受けた側のエアバッグが膨張されるため、該衝突から幼児Cの頭部を確実かつ有効に保護することができる。また、特に、車両の右側からの衝突による衝撃で運転席に着座している運転手が幼児Cの右側から寄りかかってきたとしても、右側エアバッグ39aにより幼児Cと運転手との干渉を抑制することができるので、幼児Cの頭部を好適に保護することができる。
なお、上記各実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。
・エアバッグ10は、膨張部15が一体の袋状の織布により構成されることとしたが、上側膨張部15aと下側膨張部15bとが夫々別の織布により構成されるよう変更してもよい。すなわち、図8(a)に示すように、シートベルト4が挿通された挿通部14の鉛直方向上方には、上側膨張部15aが縫糸によって縫着されるとともに、挿通部14の鉛直方向下方(乗員P側)には、下側膨張部15bが縫糸によって縫着されており、縫着されている箇所は、シートベルト4の両サイド4c,4dである。なお、この場合、上側膨張部15aと下側膨張部15bは夫々の間で連通していないため、ガスが流入し合うことができず、夫々の膨張部15a,15bはインフレータ11と連結用チューブ12を介して連結されている。従って、車両に衝撃が加わると、図8(b)に示すように、インフレータ11から噴出されたガスが連結用チューブ12から上側膨張部15aと下側膨張部15bに流入して、各膨張部15a,15bは膨張する。なお、各膨張部15a,15bは夫々独立しているため、流入されているガスが他方の膨張部に流入することはないため、膨張状態は維持されたままである。従って、このように変更しても、(1)、(2)、及び(5)に準ずる効果を奏することができる。
・挿通部14や膨張部15等を接着するにあたって、例えば接着剤により接着するよう変更してもよい。
・第2実施形態において、車両への左右両側のどちらからの衝突があったとしても、常に右側エアバッグ39a及び左側エアバッグ39bの双方を膨張させるようにしてもよい。
また、上記各実施形態から把握することが出来る技術思想を以下に示す。
Claims (7)
- シートに着座する乗員を拘束するシートベルトに取付けられるエアバッグと、車両への衝突があった場合に前記エアバッグに対し膨張用のガスを噴出するインフレータとを備えるエアバッグ装置において、
前記エアバッグは、前記シートベルトの前記乗員と反対側に向けて膨張する上側膨張部と、前記シートベルトと前記乗員との間において膨張する下側膨張部とを備え、前記下側膨張部は、膨張時において少なくとも前記シートベルトの幅を有した状態で膨張され、
前記インフレータは、前記上側膨張部に連結されており、
前記エアバッグは、前記シートベルトが挿通される挿通部と、
前記上側膨張部と前記下側膨張部を前記シートベルトの車幅方向両端側において前記挿通部に固定する一対の固定部とを有し、
前記固定部は、前記上側膨張部と前記下側膨張部を連通可能とし両膨張部間における前記ガスの流入経路となる非接合部と、前記上側膨張部と前記下側膨張部を連通不能とし前記両膨張部を前記挿通部に固定する接合部とからなることを特徴とするエアバッグ装置。 - 前記非接合部は、前記一対の固定部において前記流入経路の面積が同一面積で形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ装置。
- 前記エアバッグは、前記下側膨張部への前記膨張用のガスの流入量を規制する流入規制部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のエアバッグ装置。
- 前記下側膨張部は、前記非接合部及び接合部により、前記上側膨張部から前記下側膨張部へ流入する前記ガスの流入量、及び前記下側膨張部から前記上側膨張部へ流入する前記ガスの流入量が規制されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ装置。
- 前記シートベルトはシートに着座する乗員の少なくとも両肩部を拘束し、前記エアバッグは前記乗員の右肩部上にて膨張する右側エアバッグと前記乗員の左肩部上にて膨張する左側エアバッグとを備えることを特徴とする請求項1〜請求項4のうちいずれか一項に記載のエアバッグ装置。
- 前記車両への左右両側からの衝突を検知する衝突検知手段と、
該衝突検知手段により前記車両への右側からの衝突が検知された場合には前記右側エアバッグ及び前記左側エアバッグのうち少なくとも前記右側エアバッグを膨張させるとともに、該衝突検知手段により前記車両への左側からの衝突が検知された場合には前記右側エアバッグ及び前記左側エアバッグのうち少なくとも前記左側エアバッグを膨張させる選択膨張手段とを備えることを特徴とする請求項5に記載のエアバッグ装置。 - 前記シートは、チャイルドシートであることを特徴とする請求項5または請求項6に記載のエアバッグ装置。
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