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JP4825015B2 - 仮想生命体キャラクタ育成装置 - Google Patents
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JP4825015B2 - 仮想生命体キャラクタ育成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、仮想生命体キャラクタの育成状態を表示できる仮想生命体キャラクタ育成装置に関するものである。
特開平7−160853号公報(特許文献1)には、周囲の環境状態を温度センサ及び照度センサにより検出し、その出力を仮想生物の生長要素データとして仮想生物を育成し、その生長画像を画像表示部に表示する画像表示装置が示されている。
また特開2000−116948号公報(特許文献2)には、光センサの出力と温度センサの出力とから得た周囲環境の状況に応じて意外性のある仮想生命体を、画像表示部に出現させて、その仮想生命体をゲームで使用できるようにする装置が開示されている。
そして特開平10−232595号公報(特許文献3)には、仮想生命体の育成シミュレーション装置の具体的な構成の一例が示されている。
特開平7−160853号公報 特開2000−116948号公報 特開平10−232595号公報
従来提案されている仮想生命体キャラクタの育成シミュレーション装置においては、温度センサの出力を仮想生命体キャラクタの育成や出現の条件として利用している。しかしながら従来は、単にそのときの環境状況を検知するために温度センサの出力を利用しているにすぎない。そのため従来の装置では、鳥類が卵からひよこを誕生させるときに行う“温める”という行為を体験しながら、仮想生命体キャラクタの育成を体験することができなかった。その結果、従来の装置では、仮想生命体キャラクタを誕生させることに参加しているという実感を味わうことができなかった。
本発明の目的は、仮想生命体キャラクタの誕生に参加していることを実感することができる仮想生命体キャラクタ育成装置を提供することにある。
本発明の別の目的は、仮想生命体キャラクタの誕生状況を確認することが楽しみになる仮想生命体キャラクタ育成装置を提供することにある。
本発明の仮想生命体キャラクタ育成装置は、ケースの内部に配置されてケースの温度を検出する温度センサと、育成用キャラクタ選択手段と、表示制御手段とを備えている。育成用キャラクタ選択手段は、温度センサの出力に基いて、複数種類の仮想生命体キャラクタの中から育成する1以上の仮想生命体キャラクタを選択する選択指令を出力する。具体的には、育成用キャラクタ選択手段は、温度センサが検出するケースの温度が常温よりも高い設定温度以上になっている期間(設定温度以上になっている時間の累積時間)を求める。そしてこの期間(設定温度以上になっている時間の累積時間)の長さに応じて、複数種類の仮想生命体キャラクタの中から育成の対象となる1以上の仮想生命体キャラクタを決定する。設定温度は、より具体的には、常温よりも高く且つ人間の体温によってケースが温められたときのケースの温度を基準にして定められる。さらに表示制御手段は、育成用キャラクタ選択手段が複数種類の仮想生命体キャラクタの中から選択した1以上の仮想生命体キャラクタの生長過程における初期画像を画像表示部に表示する。なお画像表示部は、ケースに対して固定することになる。
このようにして育成の対象とする1以上の仮想生命体キャラクタを決定すると、仮想生命体キャラクタの誕生のために、鳥類が卵からひよこを誕生させるときに卵を温めるのと同様に温めが必要であることを実感することができる。また本発明によれば、温め方(温めている時間の累積時間の長さ)によって、誕生する仮想生命体キャラクタが変わるため、温め方を工夫することにより、予想外の仮想生命体キャラクタの育成を体験することができる。
なお表示制御手段の構成は任意である。例えば、選択指令に基いて1以上の仮想生命体キャラクタの初期画像を画像表示部に表示し、以後育成用キャラクタ選択手段が選択した1以上の仮想生命体キャラクタを生長させる生長要素データの一つとして温度センサの出力を用い、生長要素データに基いて画像表示部に表示する1以上の仮想生命体キャラクタの生長画像を決定して画像表示部に表示するようにすれば、仮想生命体キャラクタが誕生した後にもケースを温めることが育成に重要なことであるため、実際の生物を育てる時と同様にスキンシップの重要性を実感することができる。
ここで誕生時における、ケースの温度が常温よりも高い設定温度以上になっている時間の累積時間の長さは、温度センサが設定温度以上の温度を連続して検出している期間とすることができる。このようにすると、途中で温めを中断すると、仮想生命体キャラクタを得ることができない事態も発生し、誕生には所定期間温めを継続することが重要であることを実感できる。またこの累積時間の長さを、温度センサが設定温度以上の温度を検出している期間の総和とすれば、温め方を知らない人が、途中で温めを中断したとしても、新たなまたは予想外の仮想生命体キャラクタを誕生させることができるので、装置に対する興味を減退させることがない。
育成用キャラクタ選択手段を、決定指令を入力する決定指令入力手段を有し、温度センサが検出するケースの温度が、設定温度になってから決定指令が入力されるまでの時間の累積時間の長さに応じて、複数種類の仮想生命体キャラクタから選択する1以上の仮想生命体キャラクタを決定するように構成してもよい。このようにすると、一度設定温度以上にケースが温められた後は、決定指令の入力時期によって累積時間の長さが決まるようになるため、温め方が適当であっても、仮想生命体キャラクタを誕生させることができる。そのため低年齢者でも、この装置を使用することができるようになる。
画像表示部の構成は任意である。例えば、画像表示部を、ケースの内部に配置された表示ディバイスと、ケースに設けられてケース内の表示ディバイスを覗くことを可能にする覗き窓部とから構成することができる。覗き窓部には、内部を拡大して見れるよう拡大レンズを嵌めてもよい。このような構成を採用すると、ケースを一見しただけでは、現在の状態及び生長状態を知ることができず、覗き窓部からケースの内部を見なければ現在の状態及び生長状態を知るこができない。そのため、孵化の様子を確認するため顕微鏡などを覗くという行為を行っているような実感を見る者にあたえ、実際にケースの内部に仮想生命体キャラクタが生きていると、見る者に錯覚させる効果を発揮することになり、趣向を高めることができる。
なお温度センサは、ケースの内壁面にセンサ部が接触する状態でケース内に収納するのが好ましい。このようにするとケースの温度変化を直接的に検出することができて、応答性を高めることができる。
本発明によれば、仮想生命体キャラクタを誕生させるためには、ケースを所定期間温めることが必要であるため、温める行為をすることによって、仮想生命体キャラクタの誕生に参加していることを実感することができる。また温め方(温めている時間の長さ)によって、誕生する仮想生命体キャラクタの種類が変わるため、温め方を工夫することにより、予想外の仮想生命体キャラクタの育成を体験することができて、使用者の趣向を高めることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1(A)乃至(C)は、本発明の仮想生命体キャラクタ育成装置の実施の形態の一例の外観の斜視図、正面図及び右側面図である。そして図2(A)及び(B)は、図1の実施の形態の縦断面図とケースの一部を除去して内部の一部を見えるようにした斜視図である。この装置では、卵形のケース1を備えている。図示していないが、このケースは縦方向に二つ割りされた2つのケース半部組み合わされて構成されている。ケース1の下部領域には、3つの操作スイッチ3a〜3cが設けられている。これらの操作スイッチ3a〜3cは、電源スイッチ、指令入力スイッチ、アイコン選択スイッチ等である。またケースの上部領域には、1つの覗き窓部5が設けられている。この覗き窓部5には、内部を拡大して見れるように、拡大レンズ7が嵌められている。ケースの内部には、覗き窓部5の拡大レンズ7を通して見える位置に、液晶パネル等からなる表示ディバイス9が配置さている。本例では、覗き窓部5と拡大レンズ7と表示ディバイス9とによって、画像表示部が構成されている。図示していないが、表示ディバイス9は、回路基板11等を介してケース1に対して固定された状態にある。片目で覗き窓部5からケース1の内部を覗いたときに、図3に示すような表示ディバイス9の全画面が見えるように、拡大レンズ7の種類及び表示ディバイス9の取り付け角度が定められている。
回路基板11には、図示していないが、電池を電源とする電源回路、表示ディバイス駆動回路、そしてマイクロコンピュータを演算処理手段として有する制御回路等が実装されている。またケース1の内壁面1a上には、センサ部が直接的に接触するようにして、サーミスタ等の温度センサ13が取り付けられている。温度センサ13は、卵形のケース1の底領域の内壁面に取り付けられている。そして温度センサ13の出力は、回路基板11上に実装された図示しない制御回路で処理される。
図3に示す表示ディバイス9の表示画面10の一例に見られるように、本例では、画面上に温度センサ13が検出するケース1の温度を表示する温度表示部15と、スイッチ3a〜3bのいずれかによって選択される6個のアイコンが表示されたアイコン表示部17とが常に表示されている。温度表示部15は、棒グラフによって温度センサ13が検出している温度を表示するように構成されている。図3の中央部に表示された画像は、後に説明する選択された仮想生命体キャラクタの画像である。
この仮想生命体キャラクタ育成装置を動作させるために、ケース1を温める場合には人間の手でケースを包むようにしてもよいし、人間の肌にケース1の外面を接触された状態にしてもよい。また図4に示すように、ケース1の底面部を人間の腕や太ももの上に衣服を介して擦り付けて、強制的にケース1を温めるようにしてもよい。特に、短い時間でケース1の温度を高くするためには、図4に示すように、ケース1を何かに擦り付けるのが効果的である。
図5は、回路基板11に実装した制御回路の主要部の構成を示すブロック図である。図5に示した制御回路の主要部は、育成用キャラクタ選択手段21と、表示制御手段23と、画像記憶手段25と、第1の温度条件判定手段27と、タイマ手段29と、第2の温度条件判定手段31と画像復帰指令発生手段33とを備えている。画像記憶手段25には、仮想生命体キャラクタが誕生する前の未知状態を示す画像[図6(A)]や、仮想生命体キャラクタが誕生した状態を示す画像[図6(B)の生物A乃至F]、複数種類の仮想生命キャラクタそれぞれに対応した誕生時から各生長段階の画像または画像ユニット図7が記憶されている。なお図6及び図7では、6種類の仮想生命体キャラクタである生物A乃至Fが例として示されている。仮想生命体キャラクタは、図6及び図7に示したものに限定されるものではなく、誕生して生長するものであれば、いかなるものでもよい。例えば、ウイルス、バクテリア、微生物、怪獣、架空の生き物等でもよい。またここで本願明細書において、「生長」または「育成」とは、人間が幼児から大人へと生長するように、キャラクタの外観全体が変化するものでも良いが、図7に示すように、キャラクタの体の一部が欠けた不完全な状態で誕生し、徐々にその他の部分が加わって完全な仮想生命体キャラクタとなる場合も含むものである。また本願明細書において、画像とは、静止画像及び動画のいずれをも含むものである。
図5の育成用キャラクタ選択手段21は、温度センサ13の出力に基いて、複数種類の仮想生命体キャラクタの中から1以上の仮想生命体キャラクタを選択する選択指令を、表示制御手段23に出力する。この選択指令を受けた表示制御手段23は、選択された仮想生命体キャラクタの初期画像(図6(B)の画像、図7の「誕生」欄の画像)を画像記憶手段25から読み出して画像表示部(5,7,9)に表示する。
この例では、1つの仮想生命体キャラクタを選択するものとして以下説明する。なお複数の仮想生命体キャラクタを選択する場合には、選択する各仮想生命体キャラクタの種類は異なっていてもよいが、同じ種類のものであってもよい。
図6(A)に示すように、この例では、育成用キャラクタ選択手段21が選択指令を出力するまでは、画像表示部(5,7,9)の表示画面10には、誕生前の未知の状態を示す雲のようなモヤモヤとした物体の絵が表示されている。まず育成用キャラクタ選択手段21は、温度センサ13が検出するケース1の温度が常温よりも高い設定温度以上になっている時間の累積時間を求める。そしてこの累積時間の長さに応じて、複数種類の仮想生命体キャラクタである生物A乃至Fのから育成する1つの種類の仮想生命体キャタクタが決定され、表示画面10にはその誕生時の画像である仮想生命体キャラクタの初期画像(図6(B)の画像、図7の「誕生」欄の画像)の1つが表示される。ここで設定温度は、より具体的には、常温よりも高く且つ人間の体温によってケース1が温められたときのケース1の温度(具体的は30℃〜37℃ぐらい)を基準にして定められる。このことにより、外気などに影響されて画像の表示が変化することが防止されるだけでなく、使用者は仮想生命体キャラクタの誕生のために、ケースを人肌で温める行為が必要とされるので、実際に卵を温めるのと同様の温める行為が必要であることを実感することができる。ちなみに本実施の形態では、後に詳しく説明するように、35℃を設定温度としているが、この設定温度は、本実施の形態の温度に限定されるものではない。
ここで本実施の形態では、誕生時における、ケース1の温度が常温よりも高い設定温度以上になっている時間の累積時間は、温度センサ13が設定温度以上の温度を連続して検出している期間としている。したがって、途中で温めを中断すると、仮想生命体キャラクタを得ることができない事態も発生する。このことにより、使用者は、実在の生物が卵から誕生するためには所定期間の間卵を温めることが必要なように、仮想生命体キャラクタを誕生させるためには所定期間温める行為を継続することが重要であることを実感でき、仮想生命体キャラクタの誕生に参加していることを実感できる。
図8及び図9には、育成用キャラクタ選択手段21をマイクロコンピュータを利用して実現する場合に用いるプログラムのアルゴリズムを示すフローチャートを2つに分割した状態で示してある。この例では、4種類の仮想生命体キャラクタの中から1つの仮想生命体キャラクタを選択するものとして説明する。なおこの場合でも、選択できるキャラクタの数は任意である。図8に示すように、まずステップST1でリセットを行う。そしてステップST2で温度センサ13が検出するケース1の温度が35℃以上か否かの判定を行う。温度が35℃未満であればステップST3へと進み、温度flag1がONか否かの判定が行われ、温度flag1がONでなければステップST2へと戻り、温度flag1がONであればST4へと進んで誕生失敗となる。すなわちケース1の温度が35℃以上になっていなければ、仮想生命体キャラクタを選択することは常にできない。
ステップST2でケース1の温度が35℃以上になったことを検出すると、ステップST5へと進んで温度flag1がONとなる。そしてステップST6へと進み、温め始めてから10分以上が経過したか否かが判定され、10分が経過していなければステップST2へと戻り、10分が経過していればステップST7へと進んで時間flagが1となる。そしてステップST8で、温度センサ13が検出するケース1の温度が35℃以上か否かの判定が行われる。温度が35℃に達していない場合には、ステップST9へと進み35℃以上で10分が経過したとの判定結果の入力に基いて、複数種類の仮想生命体キャラクタのうち生物Aを誕生させる選択指令がステップST10で出力される。ステップST8で温度が35℃以上であればステップST11で20分が経過したか否かの判定が行われる。20分が経過していなければステップST8へと戻り、20分が経過した場合には、図9のステップST12へと進む。ステップST12では、時間flagを2とし、ステップST13へと進む。ステップST13において、温度が35℃未満になっていれば、ステップST14へと進み、ステップST14で35℃以上で20分が経過したとの判定結果が入力されて、複数種類の仮想生命体キャラクタのうち生物Bを誕生させる選択指令がステップST15で出力される。
ステップST13で温度が35℃以上であることを判定している場合には、ステップST16で30分が経過したか否かの判定が行われる。30分が経過していなければステップST13へと戻り、30分が経過した場合には、ステップST17へと進む。ステップST17では、時間flagを3とし、ステップST18へと進む。以下上記と同様にして、ステップST20で35℃以上で30分が経過したとの判定結果が入力されて、ステップST21で仮想生命体キャラクタのうち生物Cを誕生させる選択指令が出力される。またステップST19、ST22、ST23に基づいて、35℃以上の温め状態が40分以上50分未満続いていることが判定されると、ステップST25により35℃以上で40分が経過したとの判定結果が入力されて、仮想生命体キャラクタのうち生物Dを誕生させる選択指令がステップST26で出力される。そしてこの例では、ステップST24、ST27、ST28により、35℃以上の温め状態が50分以上になったことが検出されると、次のルーチンへと進む。次のルーチンでの処理は任意であり、例えば温め過ぎたことを表示して再挑戦を促してもよく、また35℃以上の温め状態が50分以上になると、必ず仮想生命体キャラクタ生物Dを選択する選択指令を出力するようにしてもよい。このようにして育成の対象とする1以上の仮想生命体キャラクタを決定すると、鳥類が卵からひよこを誕生させるときに卵を温めるのと同様に、仮想生命体キャラクタの誕生のために、所定期間温め続けることが必要であることを実感することができる。また本発明によれば、温め方(温めている時間の累積時間の長さ)によって、誕生する仮想生命体キャラクタが変わるため、温め方を工夫することにより、予想外の仮想生命体キャラクタの育成を体験することができる。
上記のプログラムでは、温度が連続して設定温度35℃以上ある時間の累積時間の長さに応じて、誕生する仮想生命体キャラクタの種類を選択する選択指令を出力するようにしているが、この累積時間の長さを、温度センサ13が設定温度以上の温度を検出している期間の総和としてもよい。総和を用いるようにすると、温め方をよく知らない人が、途中で温めを中断したとしても、新たなまたは予想外の仮想生命体キャラクタを誕生させることができる。
図5に戻って、表示制御手段23は、育成用キャラクタ選択手段21が複数種類の仮想生命体キャラクタから選択した1以上の仮想生命体キャラクタを表示するための選択指令を出力すると、その指令を受けて画像記憶手段25から選択された仮想生命体キャラクタの誕生時を示す初期画像を読み出し、画像表示部(5,7,9)に表示する。
育成する仮想生命体キャラクタが決定された後は、以後その仮想生命体キャラクタの育成画像は表示制御手段23の動作によって表示される。本実施の形態では、選択指令に基いて仮想生命体キャラクタの誕生時を示す初期画像を画像表示部(5,7,9)に表示した後、育成用キャラクタ選択手段21が選択した仮想生命体キャラクタを生長させる生長要素データの一つとして温度センサ13の出力を用いる。そして表示制御手段23は、この生長要素データに基いて画像表示部(5,7,9)に表示する仮想生命体キャラクタの生長画像を決定して画像表示部(5,7,9)に表示する。
本実施の形態では、表示制御手段23において、ケース1の温め状態を検出する温度センサ13の出力を育成に利用するために、タイマ手段29と第1の温度条件判定手段27とを用いる。図10は、育成過程における動作の基本アルゴリズムを概略的に示したフローチャートである。図5に示したタイマ手段29は、表示制御手段23が仮想生命体キャラクタの誕生時を示す初期画像(図6(B)、図7の「誕生」欄から選択された画像)を画像表示部(5,7,9)に表示した後、タイマ時限の計数を開始する(ステップST101)。そしてステップST102で、タイマ時限の計数の完了を判定すると、ステップST103へと進む。ここでタイマ手段29のタイマ時限は、比較的長い時間を設定するのが好ましい。例えば、本実施の形態では、24時間即ち1日をタイマ時限として設定している。この程度の長さにタイマ時限を設定すると、仮想生命体キャラクタを1段階生長させるには時間が必要であることを実感することになる。その結果、実際の生物を育成する場合と同様に、生長後の姿の変化に対する期待を高める効果が得られる。
イマ手段29が予め定めたタイマ時限の計数を完了した後に、ステップST103及びステップST104で、ケース1が35℃以上の温度で30分以上温め続けられたか否かを判定する。そしてステップST103及びステップST104で、ケース1が35℃以上の温度で30分以上温め続けられたことを第1の温度判定手段27が判定すると、第1の温度判定手段27はステップST105で表示制御手段23に画像変更指令を出力する。そして表示制御手段23は、画像変更指令を受けると、画像記憶手段25が該当する次の生長段階の画像を読み出して、その生長画像を前の画像と置き換えて画像表示部(5,7,9)に表示する(ステップST106)。すなわち図7に示した生長段階の初期状態(誕生)から、図7の1段階生長した状態の生長画像(生長過程1)に画像を変更する。以後ステップST105で、最後の画像変更指令が出力されるまでは、新たに画像表示部(5,7,9)に1段階生長した状態の画像が表示されるたびに、ステップST101へと戻る。そしてタイマ時限の計数が完了した後に、再度の温めが行われて、35℃以上の温度で30分以上温め続けられたことを条件にキャラクタの生長が次の段階へと進み、生長画像は図7に示す順番(誕生、生長過程1、生長過程2、生長過程3)で変わっていく。このような基本アルゴリズムを採用すると、ただ単に温めることだけでは仮想生命体キャラクタを生長させることができず、時間の経過も育成には大きな要素となることを実感することになる。そのため時間をかけて、ゆったりとした育成を楽しむことができる。
なお、上記実施の形態では、第1の温度条件判定手段27が設定する温度は35℃以上としているが、第1の温度条件判定手段27が設定する温度はこれに限定されるものではなく、常温より高くかつ人間の体温によってケース1が温められたときの温度を基準(具体的には30℃〜37℃ぐらい)にして設定するのが好ましい。このように第1の温度条件判定手段27を設定すると、外気などに影響されて画像の表示が変化することが防止されるだけでなく、ケースを人肌で温める行為が必要とされるので、実際の生物を育成する場合と同様に健全に生物を育成するにはスキンシップが重要であることを実感することとなる。
生長段階で、場合によっては、現在の画像を前の生長段階の画像に戻したいと思うこともある。その場合、スイッチ操作により画像を戻すように装置を構成してもよいのは勿論である。しかしながら、この場合においても、温めることを画像変更の必要条件にすると、前の状態には簡単に戻すことができなくなる。その結果、育成には常に苦労が伴うことを体験することになり、安易な育成方針の変更を抑制することになる。そのため、実際の育成と同様に、育成過程での苦労を実感することにより、育成する仮想生命体キャラクタに対する親近感が増すことになる。このようなことを実現するためには、図5に示すように、表示制御手段23に対して、第2の温度条件判定手段31と画像復帰指令発生手段33とを設ける。第2の温度条件判定手段31は、育成用キャラクタ選択手段21や第1の温度条件判定手段27で設定した設定温度よりも高い温度が設定温度として設定されている。具体的には、この設定温度として、40℃〜46℃の温度を設定するのが好ましい。第2の温度条件判定手段31は、温度センサ13の出力に基づいて、この設定温度より高い温度以上にケース1が温められたか否かを判定する。画像復帰指令発生手段33は、第2の温度条件判定手段31が設定温度以上にケース1が温められたことを判定すると、現在の表示画像を直前の表示画像に戻す画像復帰指令を表示制御手段23に出力する。表示制御手段23は、画像復帰指令を受けると、画像記憶手段25から直前の画像データである前の生長段階の画像を読み出して画像の変更を実施する。このように第2の温度条件判定手段31において、通常の設定温度よりも高い別の設定温度を用いると、通常の育成に必要な温めと、元の画像に戻す温めとを確実に区別することができる。その結果、誤動作の発生を阻止することができるだけでなく、育成には苦労が伴うことを体験できるので、育成に参加しているということを実感することになる。
図11には、第2の温度条件判定手段31を用いる場合のアルゴリズムの一例が示されている。この例では、ステップST201において、ポイントの支払いを必要としている。すなわち現在の画像を直前の画像に戻すためには、何らかの方法で貯めたまたは最初から所有しているポイントから、所定の値のポイントを支払うことを条件に画像の変更を認めている。ポイント201が支払われた後、ステップST202ではケース1が設定温度である40℃以上に温められたか否かの判定が行われる。40℃以上に達していなければステップST202へ戻り、40℃以上に達していればステップST203へ進んで前の生長段階を読み出す画像復帰指令を出力する。
上記実施の形態では、複数種類の仮想生命体キャラクタの中から育成する仮想生命体キャラクタを決定する条件として、温度センサ13が継続して温度を検出し続けていることが必要とされている。しかしながら使用者の年齢層が低くなると、ケース1を継続してまたは連続して温め続けることをしない事態も発生する。
発明を実施する別の形態として、温度センサが継続して温度を検出していなくとも、ケースを温めることで一度でも温度センサが所定の温度になった後は、スイッチ操作等による決定指令の入力のように簡単な指令の入力によって、育成する仮想生命体キャラクタの種類を決定できるようにしてもよい。
図12は、このような温め動作と、決定指令の入力動作とによって、複数種類の仮想生命体キャラクタの中から育成する1つの仮想生命体キャラクタを決定する場合に用いることができるアルゴリズムの一例のフローチャートを示している。具体的には、温度センサ13が検出するケース1の温度が設定温度である35℃以上になってから、決定指令が入力されるまでの時間の累積時間の長さに応じて、複数種類の仮想生命体キャラクタの中から育成する1以上の仮想生命体キャラクタを決定し、誕生を示す初期画像を表示するものである。このアルゴリズムを実施するためには、育成用キャラクタ選択手段21に、決定指令を入力するための決定指令入力手段を設ける。図5には、図示していないが、本実施の形態では、図1に示したスイッチ3a〜3cのいずれかひとつを決定指令入力手段として利用する。まず図6(A)に示すように、温度センサ13が設定温度以上となってから決定指令が入力されるまでは、画像表示部(5,7,9)の表示画面10には、誕生前の未知の状態を示す雲のようなモヤモヤとした物体の絵が表示されている。そしてステップST301で温度センサ13が検出するケースの温度が設定温度である35℃以上に達したか否かが判断される。ケース1の温度が設定温度である35℃に達する前に決定指令が入力されると、ステップST302及びST303により、誕生失敗となる。ステップST301で温度センサが検出する温度が35℃以上に達するとステップST304で温度flagがONとなり、ステップST305では、ステップST301で温度が35℃以上になったことを検出してから10分が経過したか否かが判定される。10分の時間の経過が判定されるとステップST306で時間flag=1となる。その後、ステップST309で20分の時間の経過が計数されるまでの間に、決定指令が入力されるとステップST307を経て、ステップST308で仮想生命体キャラクタのうち生物Aが誕生する。ステップST309で20分の時間の経過が計数されると、ステップST310で時間flag=2となる。20分経過後30分経過するまでの間に決定指令が入力されたときには、ステップST311を経てステップST312で仮想生命体キャラクタのうち生物Bが誕生する。ステップST313で30分の時間の経過が計数された後は、ステップST314で時間flag=3となり、以後決定指令が入力されると、ステップST315を経て、ステップST316で仮想生命体キャラクタのうち生物Cが誕生する。このように図12のアルゴリズムでは、ステップST302,ST307,ST311及びST315で決定指令の入力の有無の判定を行う。そしてステップST305,ST309及びST313では、ステップST301で所定の温度を検出した以降の時間の経過を計測している。このようにすると、一度でも設定温度以上にケース1が温められたことを検出し、所定時間経過した後は、決定指令の入力によって仮想生命体キャラクタのいずれかが誕生することとなり、決定指令の入力時期、すなわち設定温度以上にケース1が温められたことを検出した後の累積時間の長さによってキャラクタの種類が決まるようになる。そのため、使用対象によっては所定期間温めていることが難しい場合であっても、また温め方が適当であっても、仮想生命体キャラクタを誕生させることができる。そのため低年齢者でも、この装置を使用することができるようになる。
上記実施の形態では、温度センサ13の設定温度は35℃以上としているが、設定温度はこれに限定されるものではない。
なお、図示しないが、この実施例ではステップST301で温度が35℃以上になったことを検出してから10分が経過しない間に決定指令入力があった場合も誕生失敗となる。ただし、この間に別の種類の仮想生命体キャラクタを誕生させて良いことは勿論である。
上記の実施の形態では、ケース1を卵形にしているが、ケースの形状はこれに限定されるものではなく、手で温めることが可能な形状であれば、どのような形状であってもよい。また上記実施の形態では、画像表示部をケースに設けた覗き窓部からケースの内部をくことにより、画像が見える構造としている。しかしながら本発明は、このような画像表示部を用いる場合にのみ限定されるものではなく、ケースの画面に表示面が出ている公知の構造の画像表示部や、その他の構造の画像表示部にも当然にして適用できるものである。
また上記実施の形態では、キャラクタが誕生した後も、温め温度と時間を生長要素データとしてキャラクタを生長させているが、生長要素データは、これらに限定されるものではなく、どのような生長要素データに基いて、キャラクタを生長させてもよいのは勿論である。
(A)乃至(C)は、本発明の仮想生命体キャラクタ育成装置の実施の形態の一例の外観の斜視図、正面図及び右側面図である。 (A)及び(B)は、図1の実施の形態の縦断面図とケースの一部を除去して内部の一部を見えるようにした斜視図である。 表示ディバイスの画面の一例を示す図である。 ケースを強制的に温める場合の例を説明するために用いる図である。 回路基板に実装した制御回路の主要部の構成を示すブロック図である。 (A)及び(B)は、仮想生命体キャラクタが誕生する前に画面に示されている画像と、複数の仮想生命体キャラクタの初期画像とを示す図である。 複数の仮想生命体キャラクタの誕生から生長までの変化を段階的に表示した図である。 育成用キャラクタ選択手段をマイクロコンピュータを利用して実現する場合に用いるプログラムのアルゴリズムの一部を示すフローチャートである。 育成用キャラクタ選択手段をマイクロコンピュータを利用して実現する場合に用いるプログラムのアルゴリズムの一部を示すフローチャートである。 育成過程における動作の基本アルゴリズムを概略的に示したフローチャートである。 第2の温度条件判定手段を用いる場合のアルゴリズムの一例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態の基本アルゴリズムを概略的に示したフローチャートである。
符号の説明
1 ケース
3a〜3c 操作スイッチ
5 覗き窓部
7 拡大レンズ
9 表示ディバイス
10 表示画面
11 回路基板
13 温度センサ
15 温度表示部
17 アイコン表示部
21 育成用キャラクタ選択手段
23 表示制御手段
25 画像記憶手段
29 タイマ手段
27 第1の温度条件判定手段
31 第2の温度条件判定手段
33 画像復帰指令発生手段

Claims (5)

  1. ケースの内部に配置されて前記ケースの温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサの出力に基いて、複数種類の仮想生命体キャラクタの中から、育成する1以上の仮想生命体キャラクタを選択する選択指令を出力する育成用キャラクタ選択手段と、
    前記育成用キャラクタ選択手段が選択した前記1以上の仮想生命体キャラクタの生長過程における画像を画像表示部に表示する表示制御手段とを備え、
    前記育成用キャラクタ選択手段は、決定指令を入力する決定指令入力手段を有し、前記温度センサが検出する前記ケースの温度が常温よりも高い設定温度になってから前記決定指令が入力されるまでの時間の累積時間の長さに応じて、前記複数種類の仮想生命体キャラクタの中から、育成する前記1以上の仮想生命体キャラクタを決定し、
    前記表示制御手段は、前記選択指令に基いて前記1以上の仮想生命体キャラクタの初期画像を前記画像表示部に表示することを特徴とする仮想生命体キャラクタ育成装置。
  2. 画像表示部が固定されるケースと、
    前記ケースの内部に配置されて前記ケースの温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサの出力に基いて、複数種類の仮想生命体キャラクタの中から、育成する1以上の仮想生命体キャラクタを選択する選択指令を出力する育成用キャラクタ選択手段と、
    前記選択指令に基いて前記1以上の仮想生命体キャラクタの初期画像を前記画像表示部に表示し、以後前記育成用キャラクタ選択手段が選択した前記1以上の仮想生命体キャラクタを生長させる生長要素データの一つとして前記温度センサの出力を用い、前記生長要素データに基いて前記画像表示部に表示する前記1以上の仮想生命体キャラクタの生長画像を決定して前記画像表示部に表示する表示制御手段とを具備し、
    前記育成用キャラクタ選択手段は、決定指令を入力する決定指令入力手段を有し、前記温度センサが検出する前記ケースの温度が、常温よりも高く且つ人間の体温によって前記ケースが温められたときの前記ケースの温度を基準にして定められた設定温度以上になってから前記決定指令が入力されるまでの時間の累積時間の長さに応じて、前記複数種類の仮想生命体キャラクタの中から、育成する前記1以上の仮想生命体キャラクタを決定し、
    前記表示制御手段は、前記選択指令に基いて前記1以上の仮想生命体キャラクタの前記初期画像を前記画像表示部に表示することを特徴とする仮想生命体キャラクタ育成装置。
  3. ケースの内部に配置されて前記ケースの温度を検出する温度センサと、
    前記温度センサの出力に基いて、複数種類の仮想生命体キャラクタの中から、育成する1以上の仮想生命体キャラクタを選択する選択指令を出力する育成用キャラクタ選択手段と、
    前記育成用キャラクタ選択手段が選択した前記1以上の仮想生命体キャラクタの生長過程における画像を画像表示部に表示する表示制御手段とを備え、
    前記育成用キャラクタ選択手段は、決定指令を入力する決定指令入力手段を有し、前記温度センサが検出する前記ケースの温度が、設定温度になってから前記決定指令が入力されるまでの時間の累積時間の長さに応じて、前記複数種類の仮想生命体キャラクタの中から、育成する前記1以上の仮想生命体キャラクタを決定し、
    前記表示制御手段は、前記選択指令に基いて前記1以上の仮想生命体キャラクタの初期画像を前記画像表示部に表示することを特徴とする仮想生命体キャラクタ育成装置。
  4. 前記画像表示部は、前記ケースの内部に配置された表示ディバイスと、前記ケースに設けられて前記ケース内の前記表示ディバイスを覗くことを可能にする覗き窓部とから構成されている請求項1,2または3に記載の仮想生命体キャラクタ育成装置。
  5. 前記温度センサは、前記ケースの内壁面にセンサ部が接触する状態で前記ケース内に収納されている請求項1,2または3に記載の仮想生命体キャラクタ育成装置。
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