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JP4827765B2 - 電子機器の取付構造 - Google Patents
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Description

本発明は、室内アンテナ装置などの電子機器の取付構造に関するものである。
従来より、テレビ信号受信用の室内アンテナ装置は、テレビ受像機などの上側面上に載置するのが一般的である。
近年、テレビ受像機の薄型化のために、室内アンテナ装置をテレビ受像機などの上側面上に載置することが困難になりつつある。そのため、そのような室内アンテナ装置を天井壁面や、側壁面に取り付けたいという要求がある。
ところで、壁面に取り付けるために、電子機器のケーシングの底面にだるま穴を設け、そのだるま穴を利用して、前記壁面に設けたボルト等の掛け止め具に掛止させるようにした電子機器の取付構造は知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2006−209166号公報(段落0010及び図2,図4,図5)
特許文献1に記載のようなだるま穴を用いた取付構造は、取付状態で掛け止め具をだるま穴の小径穴部側に位置させ、外れないようにしているが、壁面や天井壁面に取り付けた場合、地震などの振動により機器の位置がずれると、掛け止め具がだるま穴の小径穴部から第1の開口部側に移動し、その結果機器が壁面や天井壁面から外れてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、地震などの振動によって、電子機器が外れるのを防止した電子機器の取付構造を提供する。
請求項1の発明は、電子機器が取付穴を有する外側板部を備え、天井壁面あるいは側壁面に設けられる係止具に前記取付穴を係止させることで、天井壁面あるいは側壁面に前記電子機器が取り付けられる電子機器の取付構造であって、前記係止具は、前記天井壁面あるいは側壁面に一端部が固定される軸部と、この軸部の他端部に設けられ前記軸部より大径の頭部とを備えるものであり、前記取付穴は、前記係止具の頭部が挿通可能である第1の開口部と、この第1の開口部と平面視で並んで設けられ前記係止具の軸部が挿通可能であるが前記頭部が挿通不能である第2の開口部と、前記第1の開口部と第2の開口部との間に設けられ前記係止具の軸部の移動を規制する移動規制部とを備え、さらに、前記取付穴は、それの両側に基端部が前記第1の開口部の各側部付近に連結され可撓性を有する一対のアーム部が配置され、前記各アーム部が、平面視で、前記第1の開口部の外側部分の一部を構成する湾曲帯状部と、この湾曲帯状部の先端に基端が連接されほぼ平行に延びる直線状部と、この直線状部の先端に設けられ前記移動規制部を構成する膨出部とを備えていることを特徴とする。ここで、第1及び第2の開口部は、円形状の貫通穴に制限されることなく、多角形状などの各種の穴形状が含まれる。また、「係止具の軸部の移動を規制する」とは、係止具の軸部の、第1の開口部と第2の開口部との間での移動は可能であるが、第1の開口部と第2の開口部との中心同士を結ぶ方向などの特定の方向に移動させないと、前記軸部の移動が困難である構成になっていることを意味する。
このようにすれば、天井壁面あるいは側壁面に取り付ける際に、取付作業者が、まず係止具の頭部を第1の開口部に挿入し、第1の開口部から第2の開口部へ移動規制部を経て係止具の軸部を移動させることで、天井壁面あるいは側壁面に取り付けることができる。この場合、係止具の軸部を、移動規制部によって移動を規制されない特定の方向に移動させる必要がある。
この取付状態では、係止具の軸部は第2の開口部にあり、移動規制部によって第2の開口部から第1の開口部への移動は規制されるので、地震などの振動によって係止具の軸部が不規則に変位するだけでは、係止具の軸部は第2の開口部側から第1の開口部側に移動せず、結果として天井壁面あるいは側壁面から外れるのが防止される。
また、アーム部の可撓性を利用することで、第1の開口部と第2の開口部との間における係止具の軸部の移動を規制する移動規制部を簡単に構成することができる。
さらに、取付穴の外側部分に、可撓性を有するアーム部を無理なく配置することができる。
本発明は、以上のように、取付穴において、第1の開口部と第2の開口部との間に係止具の軸部の移動を規制する移動規制部を設ける構成としているので、天井壁面あるいは側壁面に取り付けた状態では、係止具の軸部は第2の開口部にあり、前記移動規制部にて第2の開口部から第1の開口部への移動は規制され、電子機器の取付位置がずれるのを防止することができる。よって、地震などの振動によっても、電子機器が不規則に変位しても、係止具の軸部は第2の開口部から第1の開口部へは移動せず、前記電子機器が天井壁面あるいは側壁面から外れるのを防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
図1(a)(b)(c)はそれぞれ本発明に係る電子機器である室内アンテナ装置を示す側面図、平面図及び底面図である。
図1(a)〜(c)に示すように、1は室内アンテナ装置で、本体部2を備え、それの下部に設けられる1対の脚部2A,2Aに、ロッドアンテナ3,3が設けられている。
本体部2は、下側に位置する基部2Bと、上側に位置する円盤部2Cと、それらの間に位置する中間部2Dとを有する。本体部2(基部2Bおよび脚部2A,2A)の下面を構成するほぼ三角形状の底板部11(外側板部、図1(c)参照)には、天井壁面S1あるいは側壁面S2に取り付ける場合に、天井壁面S1あるいは側壁面S2の係止ボルト12(係止具)に係止させるための取付穴11a,11aが設けられている。
係止ボルト12は、ねじ軸部12aと、このねじ軸部12aの他端部に設けられねじ軸部12aより大径の頭部12bとを有し(図3参照)、具体的に図示していないが、ねじ軸部12aが天井壁面S1あるいは側壁面S2に一端部がねじ込まれ固定されるものである。
取付穴11aは、図2(a)(b)及び図3に示すように、係止ボルト12の頭部12bが挿通可能である大径穴部11aa(第1の開口部)と、この大径穴部11aaと平面視で並んで設けられ係止ボルト12の軸部12aが挿通可能であるが頭部12bが挿通不能である小径穴部11ab(第2の開口部)とを有する。それらの間には、ボルト12の軸部12aの径にほぼ等しい幅を有し大径穴部11aaに連通する連通路部11acが配置されている。その連通路部11acの小径穴部11ab側には、大径穴部11aaと小径穴部11abとの間に、係止ボルト12の軸部12aの移動を規制する移動規制部11adが配置されている。なお、本体部2内であって大径穴部11aaの内方側には、底板部11と平行に延び係止ボルト12が一定量以上挿入されるのを規制するカバー板部11cが配置されている。
取付穴11aにおいて、大径穴部11aaと小径穴部11abとの間における両側部は、基端部が大径穴部11aaの各側部付近に連結される一対のアーム部13,13が配置されている。この各アーム部13は、底板部11を切り欠いて形成されたものであり、平面視で、大径穴部11aaの外側部分の一部(小径穴部11ab側の一部)を構成する湾曲状部13aと、この湾曲状部13aの先端に基端が連接されほぼ平行に延びる直線状部13bと、この直線状部13bの先端に設けられる膨出部13cとを備え、可撓性を有するものである。この膨出部13cは、直線状部13bと同じ幅の矩形板状の第1の部分13caと、この第1の部分13caより突出する半円形板状の第2の部分13cbとを有する。そして、この左右アーム部13,13の膨出部13c,13cによって、通常時は、小径穴部11abの径よりも幅が狭く、係止ボルト12の軸部12aの移動を規制する移動規制部11adが構成されるようになっている。つまり、この移動規制部11adを構成する膨出部13c,13cは、大径穴部11aaと小径穴部11abとの中心同士を結ぶ方向(特定の方向)に係止ボルト12の軸部12aを移動させないと、それらの間隔が拡がるようにアーム部13,13がうまく撓まず、膨出部13c,13cの間を軸部12aが移動(通過)するのを規制する。なお、各アーム部13の撓み動作が容易に行われるように、各アーム部13,13の外側面に沿って一定幅の貫通溝14,14が形成されている。
このように構成すれば、天井壁面S1あるいは側壁面S2に取り付ける際には、図4に示すように、予め天井壁面S1あるいは側壁面S2に取り付けられている係止ボルト12の頭部12bを大径穴部11aa内に挿通し、大径穴部11aaの中心側から、連通路部11ac及び移動規制部11adに沿ってボルト12の軸部12aを小径穴部11abの中心側に直線的に移動させる。この移動の際に、アーム部13,13が可撓性を有することから、前述した軸部12aの移動によって移動規制部11adを構成する2つの膨出部13cは互いに離れる方向に押し拡げられて、軸部12aの移動が許容され、小径穴部11ab内に移動する。
これにより、図5あるいは図6に示すように、室内アンテナ装置1を、天井壁面S1あるいは側壁面S2に外れないように取り付けることができる。つまり、このような取付状態では、ボルト12の軸部12aは小径穴部11ab内にあり、地震などの振動によって、ボルト12の軸部12aが不規則に変位するので、その軸部12aの移動が規制部11ad(膨出部13c,13c)にて規制される。よって、地震などの振動によって、係止ボルト12の軸部12aが大径穴部11aa側に移動することなく、係止ボルト12と取付穴11aとの係止関係が維持され、天井壁面S1あるいは側壁面S2から室内アンテナ装置1が外れるのが防止される。
この点についてさらに説明すると、ボルト12の軸部12aが、移動規制部11ad(膨出部13c,13c)に対し、大径穴部11aaと小径穴部11abとの中心を結ぶ方向(あるいは連通路部11acが延びる方向)に向けて所定の力が作用しないと、移動規制部11ad(膨出部13c,13c)は押し拡げられることはなく、軸部12aの移動は規制されることになる。その一方、室内アンテナ装置1に対し、大径穴部11aaと小径穴部11abとの中心を結ぶ方向に所定の力を加えて移動させれば、係止ボルト12の軸部12aが移動規制部11ad(膨出部13c,13c)を押し拡げて大径穴部11aa側にスムーズに移動するので、天井壁面S1あるいは側壁面S2から取り外すことができる。
よって、室内アンテナ装置1を、テレビ受像機の上に置けない場合に、天井壁面S1あるいは側壁面S2に取り付けたとしても、地震などの振動を原因とする、室内アンテナ装置1の不規則な変位によっては外れることがなく、天井壁面S1あるいは側壁面S2から落下するおそれがないので、安全上有利である。
前記実施の形態では、膨出部13c,13cを、直線状部13bと同じ幅の矩形板状の第1の部分13caと、この第1の部分13caより突出する半円形板状の第2の部分13cbとを有する構成としているが、本発明はそれに制限されるものではなく、例えば、第2の部分を台形板状などの多角形状に形成することもできる。また、図2(a)に鎖線Dで示すように、突出している第2の部分のうち小径穴部11ab側のみを断面矩形状とし、大径穴部11aa側を断面1/4円形状とすることも可能である。このようにすれば、移動規制部としての膨出部が、前記大径穴部11aa側から小径穴部11abへの軸部12aの移動を規制する上でより有利な形状となる。
また、前記実施の形態では、屋内において設置される室内アンテナ装置の取付構造について説明しているが、本発明はそれに限定されるものではなく、同様に屋内において設置される他の電子機器の取付構造に適用できるのはもちろん、屋外において設置される電子機器の取付構造についても適用することができる。
図1(a)(b)(c)はそれぞれ本発明に係る屋内電子機器である室内アンテナ装置を示す側面図、平面図及び底面図である。 (a)は図1(c)のA部拡大図,(b)は図2(a)のB−B線における断面図である。 取付穴の周辺部を切除して示す斜視図である。 室内アンテナ装置を底面側から見た斜視図である。 天井壁面に取り付けた状態を示す斜視図である。 側壁面に取り付けた状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 室内アンテナ装置
2 本体部
11 取付穴
11aa 大径穴部(第1の開口部)
11ab 小径穴部(第2の開口部)
11ad 移動規制部
12 ボルト
12a 軸部
12b 頭部
13 アーム部
13a 帯状湾曲部
13b 直線状部
13c 膨出部

Claims (1)

  1. 電子機器が取付穴を有する外側板部を備え、天井壁面あるいは側壁面に設けられる係止具に前記取付穴を係止させることで、天井壁面あるいは側壁面に前記電子機器が取り付けられる電子機器の取付構造であって、
    前記係止具は、前記天井壁面あるいは側壁面に一端部が固定される軸部と、この軸部の他端部に設けられ前記軸部より大径の頭部とを備えるものであり、
    前記取付穴は、前記係止具の頭部が挿通可能である第1の開口部と、この第1の開口部と平面視で並んで設けられ前記係止具の軸部が挿通可能であるが前記頭部が挿通不能である第2の開口部と、前記第1の開口部と第2の開口部との間に設けられ前記係止具の軸部の移動を規制する移動規制部とを備え、
    さらに、前記取付穴は、それの両側に基端部が前記第1の開口部の各側部付近に連結され可撓性を有する一対のアーム部が配置され、
    前記各アーム部が、平面視で、前記第1の開口部の外側部分の一部を構成する湾曲帯状部と、この湾曲帯状部の先端に基端が連接されほぼ平行に延びる直線状部と、この直線状部の先端に設けられ前記移動規制部を構成する膨出部とを備えていることを特徴とする電子機器の取付構造。
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