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JP4832416B2 - 構造物本体支持装置、および、構造物 - Google Patents
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JP4832416B2 - 構造物本体支持装置、および、構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、外壁から突出して設けられる構造物本体を下方から支持する構造物本体支持装置、および、この構造物本体支持装置を備えた構造物に関する。
従来、外壁から突出して設けられる構造物本体を支持する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1に記載のものは、妻梁を柱に取り付ける取付具を備えている。この取付具は、柱に結合されるベース部と、このベース部に溶接されたアーム部と、このアーム部が貫通挿入される中間部材と、を備えている。
そして、取付作業時には、ベース部を外装材で覆った後、両面粘着テープを設けた中間部材をアーム部に沿って移動させて外装材に貼り付ける。次に、中間部材と外装材とに跨ってシーリング材を塗布する。そして、妻梁をアーム部に嵌合挿入して、妻梁の先端を中間部材に当てて、中間部材を弾性圧縮させる。また、中間部材の内側におけるアーム部との間の隙間を、シーリング材で埋めることで妻梁が取り付けられるようになっている。
特開2002−21177号公報
ところで、特許文献1では、構造物妻梁が撓み変形したときに、つまり傾いたときに、中間部材がこれに追従した弾性変形を行うと記載されている。しかし、中間部材の追従の限界以上に妻梁が傾いたときに、妻梁と中間部材との間に隙間が形成されるとともに、中間部材の内側のシーリング材が切れてしまい、雨水等がベース部に到達してしまうおそれがある。そして、ベース部に雨水が到達するとベース部が腐食して支持強度が低下する可能性や浸水した雨水が外壁内部に入り込む可能性がある。
本発明の目的は、支持強度を確保でき、かつ、外壁への水の浸入を確実に防止できる構造物本体支持装置、および、この構造物本体支持装置を備えた構造物に関する。
本発明の構造物本体支持装置は、外壁から突出して設けられる構造物本体を下方から支持する構造物本体支持装置であって、前記外壁に固定される縦枠本体と、この縦枠本体を介して前記外壁に固定される被固定部、および、この被固定部から突出し前記構造物本体を支持する構造物本体支持部を有する支持部と、前記構造物本体支持部を貫通させる貫通孔を有し、前記縦枠本体を覆う縦枠カバーと、止水性を有し前記構造物本体支持部と前記貫通孔との間に設けられた連結部と、を備え、前記縦枠カバーが前記縦枠本体に対して移動可能に取り付けられていることを特徴とする。
以上の本発明によれば、支持部に例えば下方への力が作用して構造物本体支持部が傾いた場合、連結部を変形させることなく、構造物本体支持部の傾きに追従するように縦枠カバーを縦枠本体に対して移動させることができる。また、構造物本体支持部の傾き量が大きくなったとしても、縦枠カバーの移動量が大きくなるだけで連結部が変形することがない。したがって、構造物本体支持部の傾きによらず連結部の破損を防止でき、雨水等により被固定部が腐食することなく構造物本体を確実に支持できる。さらに、被固定部や縦枠本体に雨水が達することがないため、外壁内部への水の浸入を確実に防止できる。
また、本発明の構造物本体支持装置では、前記構造物本体支持部は、前記被固定部と一体的に形成され前記貫通孔から突出する支持突出部と、略筒状に形成され前記支持突出部を覆って固定されるとともに前記構造物本体を支持する支持筒状部と、を有し、前記支持筒状部は、前記貫通孔の周縁に設けられた前記連結部を介して前記縦枠カバーに固定されている構成が好ましい。
このような発明によれば、被固定部とともに支持突出部を外壁に固定した後に、支持突出部を覆うように支持筒状部を固定することができ、支持部を容易に取り付けることができる。特に、外壁からの突出寸法が大きい構造物本体を支持する構成においては、長尺な支持筒状部を有する支持部を外壁に固定する作業は困難であるが、本発明を用いれば支持突出部を外壁に固定した後に、この支持突出部に長尺な支持筒状部を取り付けるだけでよいのでその作業が容易になる。
また、被固定部および支持突出部と、支持筒状部とで異なる材料を用いることができ、所望の性能を有する構造物本体支持装置を提供することができる。例えば、被固定部および支持突出部に鉄やステンレス鋼を用いることで、外壁への固定性能が向上し、耐久性を向上できる。また、支持筒状部にアルミを用いることで、外観を良くできる。
そして、本発明の構造物本体支持装置では、前記縦枠本体は、前記外壁に固定される略板状の縦枠基部と、この縦枠基部の見付け方向の両側縁から見込み方向外側に延びる一対の縦枠側面部と、により断面略コ字状に形成され、前記縦枠カバーは、前記貫通孔を有し前記縦枠基部と対向する略板状のカバー基部と、このカバー基部の見付け方向の両側縁から見込み方向外壁側に延びる一対のカバー側面部と、により断面略コ字状に形成され、前記一対のカバー側面部が前記一対の縦枠側面部の外側に位置する状態で前記縦枠本体に対して摺動可能に取り付けられている構成が好ましい。
このような発明によれば、縦枠本体を外壁に固定した後に、縦枠カバーを見込み方向から取り付けることができるので、容易にかつ効率よく構造物本体支持装置を外壁に取り付けることができる。特に、縦枠カバーを摺動させつつ縦枠本体に取り付けることにより、作業性を向上できる。なお、見込み方向外側とは、支持部の延出方向(外壁から離れる方向)のことである。
さらに、本発明の構造物本体支持装置では、前記縦枠側面部は、見込み方向外側先端が前記カバー側面部の内面から離れる方向に屈曲している構成が好ましい。
このような発明によれば、一対の縦枠側面部の見込み方向外側先端の間隔を、一対のカバー側面部の見込み方向内側(外壁に近づく方向)先端の間隔よりも小さくすることで、縦枠本体に対して縦枠カバーを容易に取り付けることができ、作業性を向上できる。また、縦枠側面部の見込み方向外側先端とカバー側面部との間に隙間が形成されるので、縦枠本体と縦枠カバーとの摺接部分等から雨水が浸入してきたとしても、この隙間から雨水を落下させて排水し易くすることができる。
また、本発明の構造物本体支持装置では、前記一対のカバー側面部および前記一対の縦枠側面部のうち一方は、他方に向かって突出し当該他方に点または線で接触する接触部を備えている構成が好ましい。
このような発明によれば、接触部を介してカバー側面部と縦枠側面部とを点または線で接触させることで、両者の接触面積を減らすことができる。したがって、両者を面で接触させる構成と比べて、縦枠カバーを縦枠本体に取り付けるときの摩擦抵抗を小さくすることができ、異音を発生させることなく容易に取り付けることができる。さらに、摩擦抵抗を小さくすることで縦枠カバーを摺動させ易くなり、構造物本体支持部が傾いたときに連結部に作用する力を低減させることができる。したがって、連結部の長寿命化を図ることができ、長期にわたり構造物本体を確実に支持できる。また、カバー側面部と縦枠側面部との間における接触部分以外の部分に隙間を形成することができ、この隙間から雨水を排水し易くすることができる。
そして、本発明の構造物本体支持装置では、前記縦枠本体には、当該縦枠本体と前記縦枠カバーとで区画形成される縦枠中空部の上端を閉塞する上端キャップが設けられ、この上端キャップは、前記縦枠中空部の上側において前記カバー基部の上端と隙間を介して対向する上端キャップ上面部と、この上端キャップ上面部の見付け方向の両側縁から下方に延び前記縦枠側面部に固定される上端キャップ側面部と、前記上端キャップ上面部の見込み方向の一側縁から下方に延び、前記カバー基部の外面と隙間を介して対向する上端キャップ前面部と、を有して構成されている構成が好ましい。
このような発明によれば、上端キャップ上面部とカバー基部とを隙間を介して対向させるとともに、上端キャップ前面部とカバー基部とを隙間を介して対向させるので、縦枠カバーが室外側に摺動したときに上端キャップと接触することがなくなる。したがって、縦枠カバーの摺動によらず、縦枠中空部の上方および室外側から雨水が浸入するのを確実に防止できる。
さらに、本発明の構造物本体支持装置では、前記縦枠本体には、当該縦枠本体と前記縦枠カバーとで区画形成される縦枠中空部の下端を閉塞する下端キャップが設けられ、この下端キャップは、前記縦枠中空部の下側において前記カバー基部の下端と隙間を介して対向する下端キャップ下面部と、この下端キャップ下面部の見付け方向の両側縁から上方に延び前記縦枠側面部に固定される下端キャップ側面部と、を有して構成されている構成が好ましい。
このような発明によれば、下端キャップ下面部とカバー基部とを隙間を介して対向させるので、縦枠カバーが摺動したとしても下端キャップと接触することがなくなる。したがって、縦枠カバーの摺動によらず縦枠中空部に下方から水等が浸入するのを確実に防止できる。また、利用者に下方から縦枠中空部が見られることがないので、構造物本体支持装置の意匠性を向上できる。
そして、本発明の構造物本体支持装置では、前記連結部は、樹脂材により形成されたシール材であり、前記構造物本体支持部と前記貫通孔周縁との間に挟み込まれている構成が好ましい。
このような発明によれば、連結部として一般的に安価でかつ成形が容易な樹脂材で形成されたシール材を適用しているので、低コスト化や製造性の向上を図ることができる。さらには、シール材を構造物本体支持部と貫通孔周縁との間に挟み込んでいるので、シール材を容易に設けることができる。
本発明の構造物は、外壁から突出して設けられる構造物本体と、この構造物本体を下方から支持する上述の構造物本体支持装置と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明の構造物では、前記構造物本体は、屋根面材である構成が好ましい。
ここで、本発明の構造物本体としては、屋根面材の他、庇、バルコニー、階段、廊下等が例示できる。
これらのような発明によれば、上述の構造物本体支持装置と同様の作用効果を有する構造物を提供できる。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る屋根1を示す側面から見た縦断面図である。図2は、屋根1の要部を示す正面から見た縦断面図であり、図1に矢視II−II線で示す断面図である。図3は、屋根1の要部を示す横断面図であり、図2に矢視III−III線で示す断面図である。
図1および図2において、本発明の構造物としての屋根1は、外壁2の壁面(外壁面)2Aから突出して片持ち状に設けられたものである。この屋根1は、外壁2に基端縁が固定されて先端縁が外壁2から離れかつ下方に傾斜して設けられる構造物本体としての屋根面材3と、外壁2に固定されて屋根面材3を支持する構造物本体支持装置としての屋根面材支持装置4と、を備えて構成されている。
屋根面材支持装置4は、縦枠本体50と連結部材70と縦枠カバー90と連結部としての腕木シール材110と支持筒状部としての腕木130と上端キャップ150と下端キャップ170とを備えて構成されている。
縦枠本体50は、アルミ形材製の部材であり、屋根面材3の基端縁よりも下側に延びるように設けられている。この縦枠本体50は、図3にも示すように、外壁面2Aに沿って設けられる長方形板状の縦枠基部51と、この縦枠基部51の見付け方向の両側縁(左右両側縁)から見込み方向の外方(外壁2から離れる方向)に延びる一対の縦枠側面部52と、を有して断面略コ字状に形成されている。
一対の縦枠側面部52は、見込み方向外側先端が互いに近接する方向(縦枠基部51の左右方向中心側)に屈曲しており、この先端側の間隔が後述するカバー側面部92の見込み方向内側先端の間隔よりも小さくなっている。また、一対の縦枠側面部52における屈曲部分には、縦枠基部51と対向して互いに接近する方向に延びる一対の対向片部53が設けられている。この一対の対向片部53の延出方向先端には、縦枠基部51に向けて断面略半円状に突出する対向片突出部54が上下方向に沿って設けられている。
連結部材70は、縦枠本体50を介して外壁2に固定されている。この連結部材70は、縦枠基部51に対向して設けられる被固定部71と、この被固定部71から突設されて腕木130と固定される支持突出部72と、を有して全体略T字状に形成されている。ここで、支持突出部72および腕木130により、本発明の構造物本体支持部が構成されている。また、この構造物本体支持部および被固定部71により、本発明の支持部が構成されている。
被固定部71は、鉄やステンレス鋼等の金属板材からなり、縦枠基部51と対向片部53との間に設けられている。また、被固定部71は、5個のビス73により縦枠基部51を介して外壁2に固定され、2個のビス74により外壁2に向かって左側の対向片部53に固定されている。
支持突出部72は、断面略コ字形の金属部材(チャンネル材)からなり、その基端部が被固定部71に溶接固定されている。
次に、図4〜図8も参照して、詳しく説明する。
図4は、上端キャップ150の構成および取付状態を示す斜視図である。図5は、下端キャップ170の構成および取付状態を示す斜視図である。図6は、縦枠本体50と縦枠カバー90の取付状態を示す部分拡大断面図である。図7は、上端キャップ150の取付状態を示す縦断面図である。図8は、下端キャップ170の取付状態を示す縦断面図である。
縦枠カバー90は、アルミ形材製の部材であり、縦枠本体50に摺動可能に取り付けられている。また、縦枠カバー90は、図4および図5に示すように、上下方向の寸法が縦枠本体50よりも小さく形成されている。具体的には、縦枠カバー90は、縦枠本体50に取り付けられた際に、上端が縦枠本体50の縦枠側面部52に設けられた丸形状の上取付孔55の下方に位置し、下端が縦枠側面部52に設けられた下取付孔56の上方に位置する形状を有している。この縦枠カバー90は、縦枠本体50の縦枠基部51に対向するように設けられたカバー基部91と、このカバー基部91の左右両端縁から見込み方向の内方(外壁2に近づく方向)に延びる一対のカバー側面部92と、を有して断面略コ字状に形成されている。
カバー基部91における連結部材70の支持突出部72と対応した位置には、支持突出部72を貫通させる略長方形状の貫通孔93が設けられている。
一対のカバー側面部92の見込み方向内側先端には、図6に示すように、互いに近接する方向(カバー基部91の左右方向中心側)に向けて断面略半円状に突出するカバー接触部94が上下方向に沿って設けられている。
そして、縦枠カバー90は、カバー側面部92が縦枠側面部52の外側に位置し、カバー接触部94が縦枠側面部52に線接触する状態で縦枠本体50に摺動可能に取り付けられる。この取り付けにより、図4および図5に示すように、縦枠本体50と縦枠カバー90とで縦枠中空部95が区画形成される。
腕木シール材110は、例えば樹脂材により略四角枠状に形成された部材である。
腕木130は、図1〜図3に示すように、アルミ形材製の角筒中空状に形成された部材である。この腕木130の内部における上縁および下縁の左右両端側には、ビスホール131が設けられている。そして、腕木130は、一端側(外壁側)が腕木シール材110を介して縦枠カバー90のカバー基部91に当接されるとともに、ビスホール131に螺合されたビス132でカバー基部91に固定されている。さらに、腕木130は、一端側が連結部材70の支持突出部72にビス133で固定されている。そして、腕木130の他端側の上面には、屋根面材3の先端側が固定されている。また、腕木130の他端側の端部には、端部キャップ134が取り付けられており、腕木130内部への雨水等の浸入が防止されている。
上端キャップ150は、例えば樹脂材により形成された部材であり、図4および図7に示すように、縦枠中空部95の上端を閉塞する。この上端キャップ150は、カバー基部91の外面と隙間S1を介して対向する長方形板状の上端キャップ前面部151を備えている。この上端キャップ前面部151の上縁には、縦枠中空部95の上側においてカバー基部91の上端と隙間S2を介して対向する上端キャップ上面部152が一連に設けられている。この上端キャップ上面部152は、それぞれ断面略L字状の第1の上面構成部153と、第2の上面構成部154とにより、縦枠基部51に近づく階段状に形成されている。
また、上端キャップ前面部151および上端キャップ上面部152の見付け方向の両側縁(左右両側縁)には、縦枠基部51に近づく方向に延びて縦枠側面部52の外面に固定される上端キャップ側面部155が一連に設けられている。
この上端キャップ側面部155の上端側には、縦枠側面部52の上取付孔55に着脱可能に係合する上取付突部156が設けられている。この上取付突部156は、半円の直線部分が縦枠基部51側に位置する状態で半円柱状に突出する半円柱部と、この半円柱部の直線部分から縦枠基部51に近づくにしたがって突出寸法が小さくなるように傾斜する傾斜部と、を備えている。
さらに、上端キャップ側面部155の外面には、外方に向けて突出するつまみ部157が設けられている。このつまみ部157は、縦枠基部51側から上下方向に延びる直線部分と、この直線部分の上端から上端キャップ前面部151側に延びる直線部分とにより、略L字状に形成されている。
そして、図7に示すように、つまみ部157と第2の上面構成部154と屋根面材3とで略区画形成されるシーリングポケット160には上端シール材165が充填され、上端キャップ150と、屋根面材3との間から縦枠中空部95内部への雨水等の浸入が防止されている。
下端キャップ170は、例えば樹脂材により形成された部材であり、図5および図8に示すように縦枠中空部95の下端を略閉塞する。この下端キャップ170は、縦枠中空部95の下側においてカバー基部91の下端と隙間S3を介して対向する下端キャップ下面部171を備えている。この下端キャップ下面部171の見付け方向の両側縁には、上方に延びて縦枠側面部52の外面に固定される下端キャップ側面部172が一連に設けられている。
この下端キャップ側面部172の上下方向略中央には、縦枠側面部52の下取付孔56に着脱可能に係合する下取付突部173が設けられている。この下取付突部173は、それぞれ上端キャップ150の半円柱部および傾斜部と略等しい形状の半円柱部および傾斜部を備えている。
さらに、下端キャップ下面部171のカバー基部91側の側縁には、カバー基部91の下端に向けて延びる下端キャップ前面部174が設けられている。この下端キャップ前面部174とカバー基部91との間には隙間S4が形成されている。
また、下端キャップ下面部171における下端キャップ側面部172側、かつ、見込み方向略中央には、長方形状の排水孔175が設けられている。例えば縦枠中空部95内に雨水等が浸入した場合でも、この排水孔175から下方へ雨水が排出され、縦枠中空部95内に雨水が溜まらないようになっている。また、排水孔175は、外壁2から離れた位置に設けられることになり、外壁2近傍に設ける構成と比べて外壁2に水が流れにくくなっている。
次に、屋根面材支持装置4の外壁2への取付手順を説明する。
まず、縦枠本体50内部に連結部材70の被固定部71を挿入する。そして、縦枠本体50と被固定部71とをビス74で固定して、さらに両者をビス73で外壁2に固定する。
一方、縦枠本体50および連結部材70の取り付けとは別に、縦枠カバー90と、腕木130とを組み立てておく。すなわち、縦枠カバー90の貫通孔93の周縁に沿って、腕木シール材110を設ける。そして、この腕木シール材110を腕木130に当接させた状態で、縦枠カバー90の内側からビス132を腕木130のビスホール131に螺合させて、縦枠カバー90に腕木130を固定する。
次に、組み立てた縦枠カバー90および腕木130を、前述のように外壁2に固定した縦枠本体50に固定する。具体的には、縦枠カバー90の貫通孔93を介して腕木130の中空内部に連結部材70の支持突出部72を挿入し、縦枠本体50を覆うように縦枠カバー90を取り付ける。このとき、縦枠カバー90は、カバー接触部94と縦枠側面部52とが線接触した状態で、縦枠本体50に摺動可能に取り付けられる。
そして、腕木130の上面および下面をビス133で連結部材70の支持突出部72に固定する。
次に、上端キャップ150を縦枠本体50に取り付ける。具体的には、上端キャップ150を見込み方向に移動させて、上取付突部156と縦枠側面部52との接触部分を、傾斜部から半円柱部へ移動させて上端キャップ側面部155を外側に弾性変形させる。そして、半円柱部を上取付孔55に係合させる。また、下端キャップ170を上端キャップ150と同様にして縦枠本体50に取り付ける。
また、屋根面材3の外壁2への固定作業としては、以下の手順が例示できる。すなわち、屋根面材支持装置4の取り付け前に、屋根面材3の上枠材をビス31Aで外壁2に固定する。そして、屋根面材支持装置4の取り付け後に、屋根面材3の残りの部分を上枠材に取り付けるとともに、屋根面材3の先端側を腕木130の他端側に固定する。この後、腕木130の他端部に端部キャップ134を取り付け、さらにシーリングポケット160に上端シール材165を充填して屋根1の取付作業を完了させる。
なお、屋根面材支持装置4の取り付け前、あるいは取り付け後に、屋根面材3全体を外壁2に固定してもよい。さらに、上述の取付手順に限られず、例えば縦枠カバー90に腕木130を取り付ける工程と屋根面材3を取り付ける工程とを同時に実施してもよい。すなわち、屋根面材3と複数の腕木130とを予め固定しておき、組み立てた状態の屋根面材3および腕木130をそれぞれ外壁2および外壁2に固定した縦枠カバー90に取り付けるような取付手順も採用可能である。
次に、図9および図10に基づいて、腕木130が傾いたときの屋根1の作用について説明する。なお、図9および図10では、屋根1の要部のみを図示し、さらに作用を理解し易くするために各構成を誇張して示す。
図9に示すように、腕木130が傾いていない状態では、縦枠基部51とカバー基部91とが略平行となる状態で縦枠カバー90が縦枠本体50に摺動可能に取り付けられている。また、カバー基部91と上端キャップ150および下端キャップ170との間には、隙間S1〜S4が形成されている。
そして、腕木130に矢印Fの方向への外力が作用すると、図10に示すような状態に移行する。
すなわち、まず、先端側が下方に移動するように腕木130が傾く。このとき、縦枠カバー90は縦枠本体50に固定されていないので、腕木シール材110を変形させることなく腕木130の傾きに追従するように縦枠本体50に対して摺動する。そして、縦枠基部51とカバー基部91とが鋭角をなす状態となる。また、縦枠カバー90と上端キャップ150および下端キャップ170との間に隙間S1〜S4が形成されているため、縦枠カバー90は上端キャップ150等に妨げられることなく摺動する。
このような実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)腕木130および腕木シール材110が取り付けられた縦枠カバー90を、縦枠本体50に対して摺動可能に取り付けている。このため、腕木130が傾いた場合であっても腕木シール材110を変形させることなく、腕木130の傾きに追従するように縦枠カバー90を縦枠本体50に対して摺動させることができ、腕木130の傾き量が大きくなったとしても縦枠カバー90の摺動量が大きくなるだけで腕木シール材110が変形することがない。したがって、腕木130の傾きによらず腕木シール材110の破損を防止でき、雨水により連結部材70の被固定部71が腐食することなく屋根面材3を確実に支持できる。さらに、被固定部71や縦枠本体50に雨水が達することがないため、外壁2内部への水の浸入を確実に防止できる。
(2)本発明の支持部を、被固定部71と一体的に形成された支持突出部72と、この支持突出部72と別体の腕木130と、で構成している。このため、連結部材70を外壁2に固定した後に腕木130を取り付けることができ、本発明の支持部を容易に取り付けることができる。特に、本実施形態では、外壁2からの突出寸法が大きい屋根面材3を支持しているので、長尺な腕木130を外壁2に固定する作業をする必要がなく、腕木130を容易に取り付けることができる。また、連結部材70を鉄などで構成しているので、外壁2への固定性能が向上し、耐久性を向上できる。さらに、腕木130にアルミを用いているので、外観を良くできる。
(3)縦枠本体50および縦枠カバー90を断面略コ字状に形成している。このため、縦枠本体50を外壁2に固定した後に、縦枠カバー90を見込み方向から取り付けることができ、容易にかつ効率よく屋根面材支持装置4を外壁2に取り付けることができる。特に、縦枠カバー90を摺動させつつ縦枠本体50に取り付けることにより、作業性を向上できる。
(4)縦枠側面部52の見込み方向外側先端を屈曲させているので、この縦枠側面部52の先端側の間隔をカバー側面部92の先端側の間隔よりも小さくすることができ、縦枠本体50に対して縦枠カバー90を容易に取り付けることができる。また、縦枠側面部52とカバー側面部92との間に隙間が形成されるので、縦枠本体50と縦枠カバー90との摺接部分等から雨水が浸入してきたとしても、この隙間から雨水を排水し易くすることができる。
(5)縦枠本体50に対向片部53を設けている。このため、例えば縦枠側面部52とカバー側面部92との間から雨水が浸入してきたとしても、この雨水は、縦枠側面部52および対向片部53を流れることとなる。したがって、対向片部53を設けない構成と比べて雨水の浸入経路を複雑にすることができ、被固定部71に雨水が到達し難くすることができる。
(6)カバー接触部94を介して、カバー側面部92と縦枠側面部52とを線接触させている。このため、カバー側面部92と縦枠側面部52の間で雨水等が通過することを抑制できるとともに、両者の接触面積を減らすことで取り付け時の摩擦抵抗を小さくすることができ、異音を発生させることなく容易に取り付けることができる。さらに、摩擦抵抗を小さくすることで縦枠カバー90を摺動させ易くなり、腕木130が傾いたときの腕木シール材110に作用する力を低減させることができる。したがって、腕木シール材110の長寿命化を図ることができ、長期にわたり屋根面材3を確実に支持できる。また、カバー接触部94以外の箇所ではカバー側面部92と縦枠側面部52との間に隙間を形成することができ、この隙間から雨水を排水し易くすることができる。
(7)上端キャップ150を縦枠本体50に固定したときに、上端キャップ上面部152とカバー基部91の上端との間に隙間S2が形成され、上端キャップ前面部151とカバー基部91の外面との間に隙間S1が形成されるような構成としている。このため、縦枠カバー90が室外側に摺動したときに上端キャップ150と接触することがなくなり、縦枠カバー90の摺動によらず縦枠中空部95に上方および室外側から雨水が浸入するのを確実に防止できる。さらに、縦枠カバー90を縦枠本体50に取り付けた後に、上端キャップ150を見込み方向から取り付けることができるので、容易にかつ効率よく上端キャップ150を取り付けることができる。
(8)下端キャップ170を縦枠本体50に固定したときに、下端キャップ下面部171とカバー基部91の下端との間に隙間S3が形成され、下端キャップ前面部174の上端とカバー基部91の下端との間に隙間S4が形成されるような構成としている。このため、縦枠カバー90が摺動したとしても下端キャップ170と接触することがなくなり、縦枠カバー90の摺動によらず縦枠中空部95に下方および室外側から水等が浸入するのを確実に防止できる。また、利用者に下方から縦枠中空部95が見られることがないので、屋根面材支持装置4の意匠性を向上できる。さらに、縦枠カバー90取付後に下端キャップ170を取り付けることができ、容易にかつ効率よく下端キャップ170を取り付けることができる。
(9)腕木シール材110を、一般的に安価でかつ成形が容易な樹脂材で形成しているので、低コスト化や製造性の向上を図ることができる。さらには、腕木シール材110を腕木130と貫通孔93周縁との間に挟み込んでいるので、腕木シール材110を容易に設けることができる。
(10)上端キャップ150と、屋根面材3との間にシーリングポケット160を形成している。このため、上端シール材165が下方に流れるのを防止することができ、上端シール材165の充填作業を容易に実施できる。
なお、本発明は、前記一実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
例えば、腕木130を設けずに支持突出部72で屋根面材3を支持するとともに、支持突出部72と貫通孔93の内縁との間に連結部を設け、支持突出部72と縦枠カバー90とを固定する構成としてもよい。このような構成の場合、支持突出部72の基端側が変形して傾いたとしても、連結部を変形させることなく縦枠カバー90を支持突出部72の傾きに応じて摺動させることができる。
さらに、腕木130と縦枠カバー90の貫通孔93周縁とを溶接して、この溶接部分を本発明の連結部として機能させてもよい。
また、カバー側面部92を縦枠側面部52の内側に位置させてもよい。そして、縦枠側面部52を屈曲させない構成、あるいは対向片部53を設けなくてもよい。さらには、カバー側面部92と縦枠側面部52とを点接触させてもよいし、面接触させてもよい。
そして、上端キャップ150および下端キャップ170の両方、または、一方を設けなくてもよい。また、上端キャップ150に上端キャップ前面部151と対向する上端キャップ背面部を設けて、上方のみから取り付け可能な構成としてもよいし、下端キャップ170に同様の構成を適用して下方のみから取り付け可能な構成としてもよい。さらに、上端キャップ150や下端キャップ170を縦枠カバー90に固定して、縦枠カバー90の摺動とともに上端キャップ150などを移動させてもよい。
さらに、図11に示すような構成としてもよい。すなわち、カバー側面部92にカバー接触部94を設けずに、カバー側面部92と縦枠側面部52との間に例えば樹脂製の弾性部材180を設け、この弾性部材180を介して縦枠カバー90を縦枠本体50に対して摺動可能にしてもよい。
そして、図12に示すような構成としてもよい。すなわち、カバー側面部92の延出方向先端に内方に延びた後にカバー基部91の方向に延びるカバー延出部190を設けて、カバー側面コ字状部分を形成する。また、縦枠側面部52の延出方向先端に外方に延びた後に縦枠基部51の方向に延びる縦枠延出部200を設けて縦枠側面コ字状部分を形成する。そして、カバー延出部190に設けたカバー接触部94を縦枠側面部52に線接触させるとともに、縦枠延出部200に設けた縦枠接触部201をカバー側面部92に線接触させて、縦枠カバー90を縦枠本体50に対して摺動可能にしてもよい。
また、前記実施形態では、構造物としての屋根1について説明したが、本発明の構造物は、屋根に限られるものではなく、庇でもよく、またバルコニーであってもよい。つまり、本発明の構造物本体支持装置を用いて庇、バルコニー、階段、廊下等の床部分を支持するようにしてもよい。さらに、本発明の構造物としては、外壁面2Aから突出して片持ち状に設けられたものに限らず、対向配置された外壁2間にわたって設けられたものでもよく、その場合には、対向した外壁面に本発明の構造物本体支持装置が一対で互いに対向して設けられていてもよい。
なお、縦枠カバー90を縦枠本体50に対して摺動させずに隙間を介して触れずに移動可能に設けてもよい。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質等を限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質等の限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明の実施形態に係る屋根を示す側面から見た縦断面図である。 前記屋根の要部を示す正面から見た縦断面図である。 前記屋根の要部を示す横断面図である。 上端キャップの構成および取付状態を示す斜視図である。 下端キャップの構成および取付状態を示す斜視図である。 縦枠本体と縦枠カバーとの取付状態を示す部分拡大断面図である。 上端キャップの取付状態を示す縦断面図である。 下端キャップの取付状態を示す縦断面図である。 腕木が傾く前の状態を示す模式図である。 腕木が傾いた後の状態を示す模式図である。 本発明の変形例に係る縦枠本体と縦枠カバーとの取付状態を示す部分拡大断面図である。 本発明の他の変形例に係る縦枠本体と縦枠カバーとの取付状態を示す部分拡大断面図である。
符号の説明
1…屋根(構造物)、2…外壁、3…屋根面材(構造物本体)、4…屋根面材支持装置(構造物本体支持装置)、50…縦枠本体、51…縦枠基部、52…縦枠側面部、71…被固定部、72…支持突出部、90…縦枠カバー、91…カバー基部、92…カバー側面部、93…貫通孔、94…カバー接触部、95…縦枠中空部、110…腕木シール材(連結部)、130…腕木(支持筒状部)、150…上端キャップ、151…上端キャップ前面部、152…上端キャップ上面部、155…上端キャップ側面部、170…下端キャップ、171…下端キャップ下面部、172…下端キャップ側面部、S1〜S3…隙間。

Claims (10)

  1. 外壁から突出して設けられる構造物本体を下方から支持する構造物本体支持装置であって、
    前記外壁に固定される縦枠本体と、
    この縦枠本体を介して前記外壁に固定される被固定部、および、この被固定部から突出し前記構造物本体を支持する構造物本体支持部を有する支持部と、
    前記構造物本体支持部を貫通させる貫通孔を有し、前記縦枠本体を覆う縦枠カバーと、
    止水性を有し前記構造物本体支持部と前記貫通孔との間に設けられた連結部と、を備え、
    前記縦枠カバーが前記縦枠本体に対して移動可能に取り付けられている構造物本体支持装置。
  2. 前記構造物本体支持部は、前記被固定部と一体的に形成され前記貫通孔から突出する支持突出部と、略筒状に形成され前記支持突出部を覆って固定されるとともに前記構造物本体を支持する支持筒状部と、を有し、
    前記支持筒状部は、前記貫通孔の周縁に設けられた前記連結部を介して前記縦枠カバーに固定されている請求項1に記載の構造物本体支持装置。
  3. 前記縦枠本体は、前記外壁に固定される略板状の縦枠基部と、この縦枠基部の見付け方向の両側縁から見込み方向外側に延びる一対の縦枠側面部と、により断面略コ字状に形成され、
    前記縦枠カバーは、前記貫通孔を有し前記縦枠基部と対向する略板状のカバー基部と、このカバー基部の見付け方向の両側縁から見込み方向外壁側に延びる一対のカバー側面部と、により断面略コ字状に形成され、前記一対のカバー側面部が前記一対の縦枠側面部の外側に位置する状態で前記縦枠本体に対して摺動可能に取り付けられている請求項1または請求項2に記載の構造物本体支持装置。
  4. 前記縦枠側面部は、見込み方向外側先端が前記カバー側面部の内面から離れる方向に屈曲している請求項3に記載の構造物本体支持装置。
  5. 前記一対のカバー側面部および前記一対の縦枠側面部のうち一方は、他方に向かって突出し当該他方に点または線で接触する接触部を備えている請求項3または請求項4に記載の構造物本体支持装置。
  6. 前記縦枠本体には、当該縦枠本体と前記縦枠カバーとで区画形成される縦枠中空部の上端を閉塞する上端キャップが設けられ、
    この上端キャップは、前記縦枠中空部の上側において前記カバー基部の上端と隙間を介して対向する上端キャップ上面部と、この上端キャップ上面部の見付け方向の両側縁から下方に延び前記縦枠側面部に固定される上端キャップ側面部と、前記上端キャップ上面部の見込み方向の一側縁から下方に延び、前記カバー基部の外面と隙間を介して対向する上端キャップ前面部と、を有して構成されている請求項3から請求項5のいずれかに記載の構造物本体支持装置。
  7. 前記縦枠本体には、当該縦枠本体と前記縦枠カバーとで区画形成される縦枠中空部の下端を閉塞する下端キャップが設けられ、
    この下端キャップは、前記縦枠中空部の下側において前記カバー基部の下端と隙間を介して対向する下端キャップ下面部と、この下端キャップ下面部の見付け方向の両側縁から上方に延び前記縦枠側面部に固定される下端キャップ側面部と、を有して構成されている請求項3から請求項6のいずれかに記載の構造物本体支持装置。
  8. 前記連結部は、樹脂材により形成されたシール材であり、前記構造物本体支持部と前記貫通孔周縁との間に挟み込まれている請求項1から請求項7のいずれかに記載の構造物本体支持装置。
  9. 外壁から突出して設けられる構造物本体と、
    この構造物本体を下方から支持する請求項1から請求項8のいずれかに記載の構造物本体支持装置と、を備えた構造物。
  10. 前記構造物本体は、屋根面材である請求項9に記載の構造物。
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