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JP4840258B2 - X線検査装置 - Google Patents
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JP4840258B2 - X線検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、工業製品等の非破壊検査等を行うためのX線検査装置に関し、特に、基板上の部品や基板自体の検査を行うX線検査装置に関する。
一般的なX線検査装置では、下方に配置されたX線源と、当該X線源に対向するように、X線検出器とが上方に配置されている。
さらに、X線検査装置は、X線源とX線検出器との間で被測定物を載置するXY平面を有するステージを備える。そして、XY方向へのステージの並進移動等で被測定物の位置を調整しながら、倍率調整軸であるZ方向へのステージの並進移動等で被測定物の透視X線像を拡大撮影や縮小撮影している。このとき、XYZ方向へのステージの並進移動等を行うステージ駆動機構の制御は、種々の駆動信号が与えられることによって実行される。
このようなX線検査装置は、例えば、表示装置に画像表示されるX線画像によって、外観検査から判断できないハンダ内部の不良等を観察することができるため、基板や基板上に搭載される部品を検査することに利用される(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−318206号公報
しかしながら、被測定物の所望のビューポイントをX線画像として画像表示した状態で、ビューポイントを拡大撮影すべく、ステージを倍率調整軸であるZ方向に並進移動させると、ビューポイントがX線画像中から外れてしまい、ビューポイントを追尾すべく手動によりステージをXY方向にも並進移動させなければならないことがあった。これは、機械的な調整誤差等によって、X線光軸方向とZ方向とが完全に一致していないことに起因する。このとき、特に高拡大率でのX線画像の撮影を行う場合、手動によりステージをXY方向にも並進移動させて、ビューポイントを追尾することは極めて困難であった。
このようにX線検査装置では、X線光軸方向とZ方向とが完全に一致していないことが多かった。つまり、X線光軸方向は目に見えるものではなく、X線検査装置の一部としてステージを設置する段階で、X線光軸方向とZ方向とを完全に一致させることは不可能であった。また、X線画像中でX線光軸方向とZ方向とのズレ量を確認して、ステージの設置位置を微調整するという作業を繰返し行ってもいるが、限界がありX線光軸方向とZ方向とを完全に一致させることはできず、ある基準のズレ量内に収まったところで妥協していた。
そこで、本発明は、被測定物の所望のビューポイントを拡大撮影するときに、X線光軸方向とステージの移動方向とのズレ量に起因するビューポイントのX線画像中からの逸脱を防止するために、第一基準点及び第二基準点点が指定可能な基準サンプルを用いて予めX線光軸方向とステージの移動方向とのズレ量を算出することにより補正計算等の演算を行うようにすることができるX線検査装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するためになされた本発明のX線検査装置は、第一基準点及び第二基準点が指定可能な基準サンプルと、前記基準サンプルを載置するためのステージと、透視用X線を照射するX線源と、前記基準サンプルの透視X線像を、X線光軸を中心として撮影するX線検出器とを有するX線測定光学系と、前記ステージを駆動信号に基づいて、少なくともXYZ方向に移動させるステージ駆動機構と、前記透視X線像に基づいて作成されたX線画像の画像表示が行われる表示装置と、入力操作される入力装置と、前記入力装置によって操作されるポインタの画像表示を行うポインタ表示制御部とを備えるX線検査装置であって、前記ステージは、前記X線光軸方向に垂直なX方向と、前記X線光軸方向及びX方向に垂直なY方向と、前記X線光軸方向と同一方向にしようとしたZ方向とに移動可能に構成され、さらに、前記ステージを移動させる駆動信号を出力するとともに、前記ステージの位置を含むステージ位置データを記憶部に記憶させる駆動信号発生部と、前記X線画像中に画像表示された第一基準点画像及び第二基準点画像がポインタで指定されることにより、前記X線画像中での第一基準点画像及び第二基準点画像の位置を含む基準点画像位置データを記憶部に記憶させる基準点画像指定部と、Z方向の位置が異なるステージ位置で記憶された2つの基準点画像位置データとステージ位置データとを用いて、前記X線光軸方向とステージのZ方向とのズレ量を示す軸補正データを算出して、記憶部に記憶させる算出部と、前記軸補正データに基づいて、軸補正を行う補正信号を駆動信号発生部に出力する補正信号作成部とを備えるようにしている。
ここで、「X線光軸」とは、X線源とX線検出器の検出面とを結ぶ軸をいう。
また、「X線光軸方向と同一方向にしようとしたZ方向」とは、Z方向をX線光軸方向に一致するように調整したときに、機械的な調整誤差等によってX線光軸方向からずれているZ方向をいう。
本発明のX線検査装置によれば、まず、X線画像中に画像表示された基準サンプル(例えば、球形状や円板形状のものや、2つのマークを有するもの等)の第一基準点画像と第二基準点画像とがポインタで指定されることにより、基準点画像指定部は、X線画像中での第一基準点画像及び第二基準点画像の位置を記憶させる。次に、基準サンプルを載置したまま、ステージをZ方向に移動させる駆動信号が入力されることにより、駆動信号発生部は、ステージをZ方向に移動させる。このとき、1回目のX線画像を撮影したときからのステージの移動量を記憶する。そして、再び、X線画像中に画像表示された基準サンプルの第一基準点画像と第二基準点画像とがポインタで指定されることにより、基準点画像指定部は、X線画像中での第一基準点画像及び第二基準点画像の位置を記憶させる。これにより、算出部は、異なるステージの位置で記憶された2つの基準点画像位置データとステージ位置データとを用いて、X線光軸方向とステージのZ方向とのズレ量を算出する。その結果、補正信号作成部は、ズレ量に基づいて、軸補正を行う補正信号を駆動信号発生部に出力する。
以上のように、本発明のX線検査装置によれば、第一基準点及び第二基準点が指定可能な基準サンプルを用いて、X線光軸方向とステージのZ方向とのズレ量を正確に算出することができる。その結果、実検査時に、被測定物の所望のビューポイントを拡大撮影する場合に、ズレ量に基づいて、Z方向だけでなくXY方向にも移動させるような軸補正を行うことで、ビューポイントがX線画像中から逸脱することがなく、理想的な検査を行うようにすることができる。
(その他の課題を解決するための手段および効果)
また、本発明のX線検査装置においては、前記算出部は、Z方向で異なるステージの位置で記憶された2つの基準点画像位置データとステージ位置データとを用いて、2つのX線画像間での第一基準点画像の移動量と、第一基準点画像と第二基準点画像との間の距離の変化率と、Z方向へのステージの移動量とにより、前記X線光軸方向とZ方向とのズレ量を示す軸補正データを算出するようにしてもよい。
このような本発明のX線検査装置によれば、X線画像中に、X線光軸を原点とし、かつ、XY方向と位置合わせがされたX’ Y’座標系を設定する。
これにより、算出部は、1回目のX線画像と2回目のX線画像とを比較して、第一基準点画像の移動量(ΔX’、ΔY’)と、第一基準点画像と第二基準点画像との間の距離の変化率(R/r)と、ステージのZ方向への移動量(ΔZ)とにより、X線光軸方向とZ方向とのズレ量を算出することになる。
具体的には、まず、1回目のX線画像中の第一基準点画像と第二基準点画像との間の距離(r)と、2回目のX線画像中の第一基準点画像と第二基準点画像との間の距離(R)とを用いることにより、第一基準点画像と第二基準点画像との間の距離の変化率(R/r)を算出することで、すなわち、1回目のX線画像から2回目のX線画像への拡大率(R/r)を算出する。次に、第一基準点画像の移動量(ΔX’、ΔY’)と拡大率(R/r)とに基づいて、第一基準点画像の移動量(ΔX’、ΔY’)から、拡大率(R/r)によるX線画像(X’ Y’座標)中での移動量を取り除く演算を行うことで、X線検査装置でのXY方向の第一基準点の実移動量(ΔX、ΔY)を算出する。次に、実移動量(ΔX、ΔY)と移動量(ΔZ)とにより演算を行うことで、X線光軸方向とZ方向とのズレ量(例えば、X線光軸方向とZ方向との間の角度)を算出する。
そして、本発明のX線検査装置においては、前記基準サンプルは、球形状であり、前記第一基準点画像は、基準サンプル画像の中心であるとともに、前記第二基準点画像は、基準サンプル画像の円周上の一点であるようにしてもよい。
このような本発明のX線検査装置によれば、球形状の基準サンプルであるので、X線画像上で円形状の基準サンプル画像の中心である第一基準点画像をポインタで指定するとともに、円形状の基準サンプル画像の円周上のどこでもいい任意の一点を第二基準点画像としてポインタで指定することにより、1回目のX線画像から2回目のX線画像への拡大率(R/r)を算出することができる。よって、X線画像中に画像表示された第一基準点画像と第二基準点画像とを迷うことなく容易に選択することができる。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて説明する。なお、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の態様が含まれることはいうまでもない。
図1は、本発明の一実施形態であるX線検査装置の構成を示すブロック図である。図2は、X線光軸方向(後述するZ’’方向)とステージ14の移動方向(後述するZ方向)との関係を示す図である。
X線検査装置1は、X線源11とX線検出器12とを有するX線測定光学系13と、鋼球(基準サンプル)Saを載置するためのステージ14と、ステージ駆動機構16と、X線検査装置1全体の制御を行う制御系(コンピュータ)20とにより構成される。
X線測定光学系13は、X線検出器12とX線源11とを有する。X線検出器12は、イメージインテンシファイア(以下、IIと略す)と当該IIの裏面に一体的に取り付けられたCCDカメラ、もしくはフラットパネル検出器(以下、FPDという)から構成される。また、X線源11は、IIもしくはFPDの表面に向けて透視用X線を照射するX線管を有する。そして、X線源11は、X線光軸(Z’’方向)が鉛直方向となるように下方に配置され、下方から照射された透視用X線は、上方のX線検出器12に入射するようになっている。これにより、IIもしくはFPDが透視用X線を検出することによって透視像を形成することになる。さらに、この透視像をIIの場合CCDカメラで撮影することによって、透視用X線の映像信号(アナログ信号)がコンピュータ20に出力され、FPDの場合ディジタル信号がコンピュータに出力される。
ステージ14は、上面に鋼球Saを載置するように、中央に四角孔を有する板状体で構成される。さらに、ステージ14は、透視用X線が透過するもので形成され、X線検出器12とX線源11との間に配置される。また、ステージ14は、ステージ駆動機構16により、ステージ14面に平行な方向(XY方向)に移動したり、ステージ14面に垂直とされる方向(Z方向)に昇降移動したりするように、並進移動可能に設けられている。よって、ステージ14の位置をXY方向に移動させることで、X線画像中の鋼球Saの位置を移動させることになり、一方、ステージ14の位置をZ方向に移動させることで、鋼球Saを拡大撮影や縮小撮影することになる。なお、上述したように、X線検査装置1でも、X線光軸方向(Z’’方向)は目に見えるものではないので、X線検査装置1の一部としてステージ14を設置する段階で、X線光軸方向(Z’’方向)と、倍率調整軸となるステージ14のZ方向とを完全に一致させることはできていない。
ステージ駆動機構16は、例えば、XYZ方向の3軸方向駆動用モータを有する。なお、ステージ駆動機構16の制御は、後述する駆動信号発生部36から出力された駆動信号が与えられることによって実行される。
コンピュータ20においては、CPU21と、メモリ(記憶部)25と、モニタ画面23a等を有する表示装置23と、入力装置であるキーボード22aやマウス22bとを、ハードウェアとして備える。
また、CPU21が処理する機能をブロック化して説明すると、X線画像作成部31と、ポインタ表示制御部32と、駆動信号発生部36と、基準点画像指定部37と、算出部38と、補正信号作成部39とを有する。また、メモリ25は、基準座標系(X’’Y’’Z’’座標系)とステージ座標系(XYZ座標系)と画像座標系(X’Y’座標系)とを記憶する座標系記憶領域41と、ステージ位置データ記憶領域42と、基準点画像位置データ記憶領域43と、軸補正データ記憶領域44とを有する。
ここで、図2に示すように、基準座標系(X’’Y’’Z’’座標系)を、X線源11とX線検出器12の検出面とを結んだものであるX線光軸がZ’’方向となるように設定して、座標系記憶領域41に記憶させる。また、Z’’方向に垂直な方向をX’’方向とし、Z’’方向及びX’’方向に垂直な方向をY’’方向とするように設定する。
また、図3に示すように、画像座標系(X’Y’座標系)を、X線光軸が原点となるようにX線画像51、52中に設定して、座標系記憶領域41に記憶させる。さらに、X’方向と同じ方向がX’’方向となり、Y’方向と同じ方向がY’’方向となるように設定する。つまり、X’方向とX’’方向とは完全に一致するとともに、Y’方向とY’’方向とも完全に一致する。
さらに、図2に示すように、ステージ座標系(XYZ座標系)を、ステージ14が初期位置(原点)からXYZ方向で併進移動できるようにしてあるが、このXYZ方向と一致するように設定して、座標系記憶領域41に記憶させる。なお、X線検査装置1の一部としてステージ14を設置する段階で、X方向と同じ方向がX’’方向となり、Y方向と同じ方向がY’’方向となるようにステージ14は設置されている。つまり、X方向とX’’方向とは完全に一致するとともに、Y方向とY’’方向とも完全に一致する。しかし、上述したように、Z方向とZ’’方向とは完全に一致していない。そこで、本発明に係るX線検査装置1では、X線光軸方向(Z’’方向)とステージ14のZ方向とのズレ量を正確に算出することになる。
図3(a)は、第一基準点61a及び第二基準点62aが指定可能な鋼球Saが画像表示されたX線画像51の一例を示す図である。一方、図3(b)は、図3(a)に示す鋼球Saをステージ14に載置したまま、鋼球画像Sbを拡大撮影すべく、テーブル14をZ方向(ΔZ)のみに並進移動させた後の画像表示されたX線画像52の一例を示す図である。つまり、X線検査装置1でも、鋼球画像Sbの中心(ビューポイント)がX線画像51の中心となるように画像表示した状態で、ビューポイントを拡大撮影すべく、ステージ14をZ方向のみに並進移動させただけでは、ビューポイントがX線画像52の中心から外れていってしまうことになる。
なお、鋼球Saは、球形状のものであり、鋼球Saに対応する鋼球画像Sbの中心を第一基準点画像61bとするとともに、円周上の任意の一点を第二基準点画像62bとしている。つまり、第二基準点画像62bは、円周上であればどこでもよく、1回目のX線画像51を撮影したときと、2回目のX線画像52を撮影したときとで、正確な一点でなく異なっていてもよいことになる。
また、X線画像51、52中には、ポインタ63の画像表示が行われている。
駆動信号発生部36は、ステージ14をXYZ方向に移動させる駆動信号をステージ駆動機構16に出力するとともに、ステージ14の位置(X、Y、Z)を示すステージ位置データをステージ位置データ記憶領域42に記憶させる制御を行うものである。
具体的には、駆動信号発生部36は、キーボード22aやマウス22bの種々の入力操作や、後述する補正信号を受信することによって、ステージ14を移動させることになる。そして、駆動信号発生部36は、ステージ14をXYZ方向に移動させる毎に、ステージ座標系(XYZ座標系)でのステージ14の位置(X、Y、Z)を示すステージ位置データをステージ位置データ記憶領域42に記憶させる。これにより、ステージ座標系(XYZ座標系)でのステージ14の位置(X、Y、Z)を記憶させていくことで、XYZ座標系でのステージ14の移動量(ΔX、ΔY、ΔZ)を算出することができるようになる。
X線画像作成部31は、X線検出器12から出力された映像信号(アナログ信号)から変換されたデジタル信号に基づいて、モニタ画面23aにX線画像51、52の画像表示を行う制御を行うものである。このとき、X線光軸が常に画像座標系(X’Y’座標系)の中心となるように、X線画像51、52の画像表示が行われる。
ポインタ表示制御部32は、モニタ画面23aにポインタ63の画像表示を行うとともに、キーボード22aやマウス22bから入力された入力信号に基づいて、モニタ画面23aに画像表示されたポインタ63を移動したり、ポインタ63でX線画像(X’Y’座標系)51、52中の位置を指定したりする制御を行うものである。
基準点画像指定部37は、X線画像(X’Y’座標系)51、52中に画像表示された第一基準点画像61b及び第二基準点画像62bがポインタ63で指定されることにより、X線画像51、52中での第一基準点画像61b及び第二基準点画像62bの位置を含む基準点画像位置データを基準点画像位置データ記憶領域43に記憶させる制御を行うものである。
具体的には、図3(a)に示すX線画像51が画像表示されているときに、鋼球画像Sbの中心である第一基準点画像61bをポインタ63で指定することで、基準点画像指定部37によりX’Y’座標系での第一基準点画像61bの位置(X1s’、Y1s’)を基準点画像位置データとして記憶させ、さらに、鋼球画像Sbの円周上のどこでもいい任意の一点である第二基準点画像62bをポインタ63で指定することで、基準点画像指定部37によりX’Y’座標系での第二基準点画像61bの位置(X2s’、Y2s’)を基準点画像位置データとして記憶させる。また、図3(b)に示すX線画像52が画像表示されているときにも、同様に、X’Y’座標系での第一基準点画像61bの位置(X1t’、Y1t’)を基準点画像位置データとして記憶させ、さらに、X’Y’座標系での第二基準点画像61bの位置(X2t’、Y2t’)を基準点画像位置データとして記憶させる。
これにより、X線画像51中の第一基準点画像61bと第二基準点画像62bとの間の距離(r)と、X線画像52中の第一基準点画像61bと第二基準点画像62bとの間の距離(R)とを用いることにより、第一基準点画像61bと第二基準点画像62bとの間の距離の変化率(R/r)を算出することで、X線画像51からX線画像52への拡大率(R/r)を算出することができるようになる。
また、(X1s’、Y1s’)と(X1t’、Y1t’)とを比較して、X’Y’座標系での第一基準点画像61bの移動量(ΔX’、ΔY’)を算出することができるようになる。
算出部38は、基準点画像位置データ記憶領域43に記憶された基準点画像位置データと、ステージ位置データ記憶領域42に記憶されたステージ位置データとを用いて、2つのX線画像51、52間での第一基準点画像61bの移動量(ΔX’、ΔY’)と、第一基準点画像61bと第二基準点画像62bとの間の距離の変化率(R/r)と、Z方向へのステージ14の移動量(ΔZ)とにより、X線光軸方向(Z’’方向)とZ方向とのズレ量を示す軸補正データ(ΨX、ΨY)を算出して、軸補正データ記憶領域44に記憶させる制御を行うものである。
具体的には、図3に示すようなX線画像51とX線画像52とを撮影したときに記憶された基準点画像位置データとステージ位置データとを用いる場合には、まず、上述したように、X線画像51中の第一基準点画像61bと第二基準点画像62bとの間の距離(r)と、X線画像52中の第一基準点画像61bと第二基準点画像62bとの間の距離(R)とを用いることにより、第一基準点画像61bと第二基準点画像62bとの間の距離の変化率(R/r)を算出することで、X線画像51からX線画像52への拡大率(R/r)を算出する。
次に、第一基準点画像61bの移動量(ΔX’、ΔY’)と拡大率(R/r)とに基づいて、第一基準点画像61bの移動量(ΔX’、ΔY’)から拡大率(R/r)によるX線画像(X’ Y’座標)中での移動量を取り除く演算を行うことで、基準座標系(X’’Y’’Z’’座標系)での第一基準点61aの実移動量(ΔX’’、ΔY’’)を算出する。
次に、X’’Y’’方向とXY方向とは一致しているので、実移動量(ΔX’’、ΔY’’)は(ΔX、ΔY)とも表せ、実移動量(ΔX、ΔY)と移動量(ΔZ)とにより、下記式(1)、(2)を用いて演算を行うことで、X線光軸方向(Z’’方向)とZ方向とのズレ量(Z’’方向とZ方向との間の角度)(ΨX、ΨY)を算出する(図7参照)。
最後に、X線光軸方向(Z’’方向)とZ方向とのズレ量(ΨX、ΨY)を示す軸補正データを軸補正データ記憶領域44に記憶させる。
Figure 0004840258
Figure 0004840258
補正信号作成部39は、軸補正データ記憶領域44に記憶された軸補正データが存在し、かつ、ステージ14をX線光軸方向(Z’’方向)に移動させる入力操作を受信したときには、軸補正データ記憶領域44に記憶されたX線光軸方向(Z’’方向)とZ方向とのズレ量(ΨX、ΨY)を用いて、下記式(3)で演算を行うことにより、軸補正を行ってX’’Y’’Z’’方向にステージ14を移動させる補正信号を駆動信号発生部36に出力する制御を行うものである。
Figure 0004840258
なお、(x’’、y’’、z’’)は、基準座標系(X’’Y’’Z’’座標系)でのステージ14の所望の移動量を示し、(x、y、z)は、ステージ14を所望の移動量(x’’、y’’、z’’)を動かすために必要となるステージ座標系(XYZ座標系)でのステージ14の移動量を示す。
このように補正信号を出力することによって、図4(b)に示すように、図4(a)に示す被測定物Tをステージ14に載置したまま、被測定物Tのビューポイントを拡大撮影するときに、Z方向だけでなくXY方向にも移動させるような軸補正を行うことで、ビューポイントがX線画像53、54中から逸脱することのないように、ステージ14を移動させることができる。
次に、X線検査装置1により、球形状の鋼球Saを用いて、X線光軸方向(Z’’方向)とZ方向とのズレの関係(ΨX、ΨY)を算出する算出方法について説明する。図5は、X線検査装置1による算出方法の一例について説明するためのフローチャートである。
まず、ステップS101の処理において、ステージ14上に鋼球Saが載置される。
次に、ステップS102の処理において、鋼球画像Sbの中心である第一基準点画像61bがポインタ63で指定されることで、基準点画像指定部37は、X’Y’座標系での第一基準点画像61bの位置(X1s’、Y1s’)を基準点画像位置データとして記憶させる。なお、鋼球Saがステージ14の四角孔に載置されたときに、第一基準点画像61bがX線画像(X’ Y’座標)の中心に位置するように、ステージは初期位置に配置されている。このとき、ステージ14の初期位置(X、Y、Z)を示すステージ位置データはステージ位置データ記憶領域42に記憶されている。
次に、ステップS103の処理において、鋼球画像Sbの円周上のどこでもいい任意の一点である第二基準点画像62bがポインタ63で指定されることで、基準点画像指定部37は、X’Y’座標系での第二基準点画像61bの位置(X2s’、Y2s’)も基準点画像位置データとして記憶させる。
次に、ステップS104の処理において、ステージ14をZ方向(ΔZ)に移動させる入力操作が行われる。
次に、ステップS105の処理において、駆動信号発生部36は、ステージ14をZ方向(ΔZ)に移動させる駆動信号を出力する。このとき、ステージ14の位置(X、Y、Z)を示すステージ位置データをステージ位置データ記憶領域42に記憶させる。
次に、ステップS106の処理において、鋼球画像Sbの中心である第一基準点画像61bがポインタ63で指定されることで、基準点画像指定部37は、X’Y’座標系での第一基準点画像61bの位置(X1t’、Y1t’)を基準点画像位置データとして記憶させる。
次に、ステップS107の処理において、鋼球画像Sbの円周上のどこでもいい任意の一点である第二基準点画像62bがポインタ63で指定されることで、基準点画像指定部37は、X’Y’座標系での第二基準点画像61bの位置(X2t’、Y2t’)も基準点画像位置データとして記憶させる。
次に、ステップS108の処理において、算出部38は、基準点画像位置データ記憶領域43に記憶された基準点画像位置データと、ステージ位置データ記憶領域42に記憶されたステージ位置データとを用いて、2つのX線画像51、52間での第一基準点画像61bの移動量(ΔX’、ΔY’)と、第一基準点画像61bと第二基準点画像62bとの間の距離の変化率(R/r)と、Z方向へのステージ14の移動量(ΔZ)とにより、X線光軸方向(Z’’方向)とZ方向とのズレの量(ΨX、ΨY)を上記式(3)で算出して、軸補正データ記憶領域44に記憶させる。
そして、ステップS108の処理が終了したときには、本フローチャートを終了させることになる。
次に、X線検査装置1により、被測定物Tを検査する検査方法について説明する。図6は、X線検査装置1による検査方法の一例について説明するためのフローチャートである。なお、本フローチャートは、軸補正データ(ΨX、ΨY)が必要なため、必ず、上述した図5に示すフローチャートの後に、実行されるものである。
まず、ステップS201の処理において、ステージ14上に被測定物Tが載置される。
次に、ステップS202の処理において、ステージ14をX’’Y’’Z’’方向(x’’、y’’、z’’)に移動させるために、ステージ14をXYZ方向(x’’、y’’、z’’)に移動させる入力操作が行われる。
次に、ステップS203の処理において、補正駆動信号発生部39は、所望のX’’Y’’Z’’方向(x’’、y’’、z’’)にステージ14を移動させるように、上記式(3)で演算を行うことで、ステージ14をXYZ方向(x、y、z)に移動させる補正信号を駆動信号発生部36に出力する。
次に、ステップS204の処理において、駆動信号発生部36は、補正信号を用いて、ステージ14を所望のX’’Y’’Z’’方向(x’’、y’’、z’’)に移動させるように、ステージ14をXYZ方向(x、y、z)に移動させる駆動信号を出力する。つまり、ステージ14をXYZ方向(x’’、y’’、z’’)に移動させる信号が、ステージ14をXYZ方向(x、y、z)に移動させる信号に補正されている。
次に、ステップS205の処理において、本フローチャートを終了させるか否かを判断する。本フローチャートを終了させないと判断した場合には、ステップS202の処理に戻る。
一方、本フローチャートを終了させると判断した場合には、終了させることになる。
本発明は、基板上の部品や基板自体の検査等を行うX線検査装置に利用することができる。
本発明の一実施形態であるX線検査装置の構成を示すブロック図である。 X線光軸方向とステージの移動方向との関係を示す図である。 第一基準点及び第二基準点が指定可能な鋼球が画像表示されたX線画像の一例を示す図である。 被測定物が画像表示されたX線画像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態であるX線検査装置による算出方法の一例について説明するためのフローチャートである。 発明の一実施形態であるX線検査装置による検査方法の一例について説明するためのフローチャートである。 X線光軸方向(Z’’方向)とZ方向とのズレの量(ΨX、ΨY)を示す図である。
符号の説明
1: X線検査装置
11: X線源
12: X線検出器
13: X線測定光学系
14: ステージ
16: ステージ駆動機構
20: 制御系(コンピュータ)
21: CPU
22a、22b: 入力装置
23: 表示装置
25: メモリ(記憶部)
31: X線画像作成部
32: ポインタ表示制御部
36: 駆動信号発生部
37: 基準点画像指定部
38: 算出部
51、52: X線画像
61a: 第一基準点
61b: 第一基準点画像
62a: 第二基準点
62b: 第二基準点画像
63: ポインタ
Sa: 鋼球(基準サンプル)

Claims (3)

  1. 第一基準点及び第二基準点が指定可能な基準サンプルと、
    前記基準サンプルを載置するためのステージと、
    透視用X線を照射するX線源と、前記基準サンプルの透視X線像を、X線光軸を中心として撮影するX線検出器とを有するX線測定光学系と、
    前記ステージを駆動信号に基づいて、少なくともXYZ方向に移動させるステージ駆動機構と、
    前記透視X線像に基づいて作成されたX線画像の画像表示が行われる表示装置と、
    入力操作される入力装置と、
    前記入力装置によって操作されるポインタの画像表示を行うポインタ表示制御部とを備えるX線検査装置であって、
    前記ステージは、前記X線光軸方向に垂直なX方向と、前記X線光軸方向及びX方向に垂直なY方向と、前記X線光軸方向と同一方向にしようとしたZ方向とに移動可能に構成され、
    さらに、前記ステージを移動させる駆動信号を出力するとともに、前記ステージの位置を含むステージ位置データを記憶部に記憶させる駆動信号発生部と、
    前記X線画像中に画像表示された第一基準点画像及び第二基準点画像がポインタで指定されることにより、前記X線画像中での第一基準点画像及び第二基準点画像の位置を含む基準点画像位置データを記憶部に記憶させる基準点画像指定部と、
    Z方向の位置が異なるステージ位置で記憶された2つの基準点画像位置データとステージ位置データとを用いて、前記X線光軸方向とステージのZ方向とのズレ量を示す軸補正データを算出して、記憶部に記憶させる算出部と、
    前記軸補正データに基づいて、軸補正を行う補正信号を駆動信号発生部に出力する補正信号作成部とを備えることを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記算出部は、Z方向で異なるステージの位置で記憶された2つの基準点画像位置データとステージ位置データとを用いて、2つのX線画像間での第一基準点画像の移動量と、第一基準点画像と第二基準点画像との間の距離の変化率と、Z方向へのステージの移動量とにより、前記X線光軸方向とZ方向とのズレ量を示す軸補正データを算出することを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記基準サンプルは、球形状であり、
    前記第一基準点画像は、基準サンプル画像の中心であるとともに、
    前記第二基準点画像は、基準サンプル画像の円周上の一点であることを特徴とする請求項2に記載のX線検査装置。
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