以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1から図9を用いて説明を行う。
図1,2に示すように、本実施形態の遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110を備え、機枠110の前面側には、該機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に矩形枠状の前面枠120が軸着されている。
前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体130と、当該前面枠本体130に対して、その前面側に回動可能に軸支されたクリア部材保持枠140と、前面枠本体130の前面のクリア部材保持枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150と、を有する。
前面枠本体130は、矩形枠状の機枠110の前面側をちょうど覆うような概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に、図3に示すような遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部が形成されている。そして、前面枠本体130に収容された遊技盤1の前面が前面枠本体130の開口部から前側に臨むようになっている。すなわち遊技盤1は、前面枠本体130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部にわたる部分には、前面枠本体130の前側を覆うクリア部材保持枠140が配置されており、遊技盤1の前面とクリア部材保持枠140に嵌め込まれたクリア部材としてのガラス板141との間で、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール2に囲まれた部分が、遊技球が発射されて流下する遊技領域1aとされている。
また、クリア部材保持枠140の一方の側部(遊技機100の前面側から見て左側の側部)は、前面枠本体130の一方の側部に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、クリア部材保持枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの前側を開放可能となっている。クリア部材保持枠140には、前面枠本体130の開口部をほぼ閉塞するように、該開口部に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板141が固定されている。そして、クリア部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。また、クリア部材保持枠140の前面であって、ガラス板141が固定されて遊技領域1aを視認可能とする部分の周囲には、枠装飾装置としての装飾ランプ・LED144、音声を出力するスピーカ145,145などが設けられている。
また、前面枠本体130に軸着されたクリア部材保持枠140の開放端側となる前面側から見て右側の端部の前面には、施錠装置の一部をなす鍵穴143が形成されている。この鍵穴143は、前面枠本体130の施錠装置の一部であるとともに、クリア部材保持枠140の施錠装置の一部でもあって、鍵穴143に鍵を入れて一方(例えば左回り)に回すと前面枠本体130の施錠が解除され、他方(例えば右回り)に回すとクリア部材保持枠140の施錠が解除されるようになっている。
また、前面枠本体130の前面側のクリア部材保持枠140の下側には、発射操作ユニット150が取り付けられている。発射操作ユニット150は、左右側部のうちの一側部となる左側部を前面枠本体130に軸着されて、左右方向に回動して開閉自在な開閉パネル151とその下の下部パネル152とからなる。開閉パネル151は、排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置(図示略)に遊技球を送る上皿153を有している。この上皿153の周囲には、遊技者が操作可能な演出用ボタン(図示略)が設けられている。また、開閉パネル151の下側の下部パネル152には、上皿153に収容しきれない遊技球を収容する下皿154及び灰皿155と、遊技領域1aに向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該遊技領域1aに遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル156、音声を出力するスピーカ157などが設けられている。
また、図2に示すように、前面枠本体130の裏面側には、遊技機100としての諸機能を実現するための機構として、例えば、島設備より供給される遊技球を貯留する貯留タンク101や、球貸要求に応じた球排出や賞球排出を行う排出装置70や、遊技盤1に設けられた各種入賞口へ入賞して回収された遊技球や何れの入賞口にも入賞せずにアウト口から回収された遊技球を機外の回収球搬送路へ導く遊技球回収機構などが設けられている。また、遊技盤1に設けた遊技装置の動作制御などを行うことで遊技の進行を統括的に制御する遊技制御装置30、液晶表示装置などを備え、変動表示ゲームなどを表示する演出表示装置13、球排出や打球の発射制御を行う排出発射制御装置50、各部へ所定の電源を供給する電源供給装置60等が設けられている。
遊技盤1は、図3に示すように、各種部材の取付ベースとなる平板状の遊技盤本体1b(木製もしくは合成樹脂製)を備え、該遊技盤本体1bの前面に、ガイドレール2で囲まれた遊技領域1aを有している。また、遊技盤本体1bの前面であってガイドレール2の外側には、前面構成部材3,3,…が取り付けられている。そして、このガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に発射装置から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技領域1a内には、普通図柄始動ゲート4と、普通図柄変動表示ゲームの未処理回数を表示する普通図柄記憶表示器6(図4に図示)、普通図柄の変動表示ゲームを表示する普通図柄表示器5(図4に図示)が設けられている。また、遊技領域1a内には、始動入賞口をなす普通変動入賞装置7と、補助遊技としての特別図柄変動表示ゲームの未処理回数を点灯表示する特別図柄記憶表示器8、特別図柄変動表示ゲームを表示する特別図柄表示器9(図4に図示)が設けられている。
さらに遊技領域1aには、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aを有し、補助遊技としての特別図柄変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する特別変動入賞装置10、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴11が設けられている。この他、遊技領域1aには、一般入賞口12,12,…、打球方向変換部材としての風車(図示略)、多数の障害釘(図示略)などが配設されている。
普通図柄始動ゲート4内には、該普通図柄始動ゲート4を通過した遊技球を検出するための普図始動センサ4aが設けられている。そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が普通図柄始動ゲート4内を通過すると、普通図柄変動表示ゲームが行われる。また、普通図柄変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普通図柄変動表示ゲームが行われ、その普通図柄変動表示ゲームが終了していない状態や、普通図柄変動表示ゲームが当って普通変動入賞装置7が開状態に変換されている場合に、普通図柄始動ゲート4を遊技球が通過すると、普通図柄始動記憶数の上限数未満でならば、普通図柄始動記憶数が1加算されて普通図柄始動記憶が1つ記憶されることとなる。なお、普通図柄変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える普通図柄記憶表示器6にて表示されるようになっており、始動記憶が1つ記憶されるのに対応してLEDを1つ点灯し、始動記憶が1つ減算されるのに対応してLEDを1つ消灯するようになっている。
普通図柄変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた7セグからなる普通図柄表示器5で実行されるようになっている。なお、演出表示装置13の表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良く、この場合は識別図柄として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにする。この普通図柄変動表示ゲームの停止表示が特別の結果態様となれば、普通図柄の当りとなって、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aが所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞しやすくなり、特別図柄の変動表示ゲームの始動が容易となる。
普通変動入賞装置7は左右一対の開閉部材7a,7aを具備し、この開閉部材7a,7aは、常時は遊技球の直径程度の間隔をおいた閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普通図柄変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としてのソレノイド(普電開閉SOL7b、図4に図示)によって、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置7に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。この普通変動入賞装置7は、特別図柄変動表示ゲームの始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置7の内部(入賞領域)に備えられた特図始動センサ7dによって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての特別図柄変動表示ゲームを開始する始動権利が発生するようになっている。
この特別図柄変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で始動記憶(特別図柄始動記憶)として記憶される。従って、特別図柄変動表示ゲームが開始可能な状態で、且つ、始動記憶数が0の状態で、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞すると、始動権利の発生に伴って始動記憶が記憶されて、始動記憶数が1加算されるととともに、直ちに始動記憶に基づいて、特別図柄変動表示ゲームが開始され、この際に始動記憶数が1減算される。
一方、特別図柄変動表示ゲームが直ちに開始できない状態、例えば、既に特別図柄変動表示ゲームが行われ、その特別図柄変動表示ゲームが終了していない状態や、特別遊技状態となっている場合に、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞すると、始動記憶数が上限数未満ならば、始動記憶数が1加算されて始動記憶が1つ記憶されることになる。そして、始動記憶数が1以上となった状態で、特別図柄変動表示ゲームが開始可能な状態(前回の特別図柄変動表示ゲームの終了もしくは特別遊技状態の終了)となると、始動記憶数が1減算されるとともに、記憶された始動記憶に基づいて特別図柄変動表示ゲームが開始される。なお、特別図柄変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える特別図柄記憶表示器8にて表示されるようになっており、始動記憶が1つ記憶されるのに対応してLEDを1つ点灯し、始動記憶が1つ減算されるのに対応してLEDを1つ消灯するようになっている。
補助遊技としての特別図柄(特図、識別情報)変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた7セグからなる特別図柄表示器9(図4に図示)で実行されるようになっており、複数の識別情報を変動表示したのち、所定の結果態様を停止表示することで行われる。また、演出表示装置13にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特別図柄変動表示ゲームに対応した表示ゲームが実行されるようになっている。そして、この特別図柄変動表示ゲームの結果として、特別図柄表示器9の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して演出表示装置13の表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。なお、遊技機に特別図柄表示器9を備えずに、演出表示装置13のみで特別図柄変動表示ゲームを実行するようにしても良い。
また、遊技領域1aの略中央には、特別図柄変動表示ゲームの表示領域となる矩形状の表示窓部14を形成するセンターケース15が取り付けられている。このセンターケース15に形成された表示窓部14の後方には、演出表示装置13が配されるようになっている。この演出表示装置13は、例えば、液晶ディスプレイを備え、表示内容が変化可能な画像表示面13aがセンターケース15の表示窓部14を介して遊技盤1の前面側から視認可能となるように配されている。なお、演出表示装置13は、液晶ディスプレイを備えるものに限らず、EL、CRT等のディスプレイを備えるものであっても良い。
変動入賞装置としての特別変動入賞装置10は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。なお、開閉扉10aは、例えば、駆動装置としてのソレノイド(大入賞口開閉SOL10b、図4に図示)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出する入賞球検出手段としてのカウントセンサ10cが配設されている。
また、遊技領域1aに設けられた各一般入賞口12には、一般入賞口12に入った遊技球を検出するための一般入賞口センサ12aが配設されている。そして、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口12,12,…、普通変動入賞装置7、特別変動入賞装置10等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が排出装置70によって排出される(払い出される)ようになっている。
また、図4に示すように、遊技機100は、その制御系として遊技の進行を制御する遊技制御装置30、この遊技制御装置30の制御下で各種の演出に関する制御を行うサブ制御装置としての演出制御装置40、排出装置70による賞球または貸球の払い出しの制御と、発射装置52による遊技球の発射の制御を行うサブ制御装置としての排出発射制御装置50、電力を供給する電源供給装置60を備えている。
遊技制御装置30は、CPU31a、RAM31b、ROM31c等を有する遊技用マイクロコンピュータ31を備えるとともに、入出力インタフェース(入出力I/F)33、各種処理の同期やタイマ等のためのパルス信号を出力するクロック(CLK)32(発振器)等により構成されている。
CPU31aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特別図柄変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値などの各種乱数値なども生成している。RAM31bは、普通変動入賞装置7に設けられた特図始動センサ7dのオン信号などを記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU31aの作業領域等を備えている。ROM31cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、特別図柄変動表示ゲームの大当り発生を判定するための、特別図柄変動表示ゲームの大当り判定値、変動パターン(リーチアクションの種類)の判定値などが記憶されている。
また、入出力インタフェース33には、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図始動センサ7d、普図始動センサ4a、一般入賞口センサ12a,12a,…、カウントセンサ10c、などが接続されている。そして、入出力インタフェース33は、これらから入力された各種信号を中継し、CPU31aに対し出力する。さらに、入出力インタフェース33には、CPU30bから出力される各種の制御信号が入力される。これら制御信号は、該入出力インタフェース33により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、特別図柄表示器9、特別図柄記憶表示器8、普通図柄表示器5、普通図柄記憶表示器6、大入賞口開閉SOL10b、普電開閉SOL7b、遊技機外部の管理装置などと接続する外部出力端子16、演出制御装置40、排出発射制御装置50に出力される。
サブ制御装置としての演出制御装置40は、演算処理用CPU、ROM、RAM等を備え、遊技制御装置30から受信した演出制御データに基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)遊技機の制御を行うものである。演出制御装置40が制御を行うものとしては、例えば、枠装飾装置としての装飾ランプ・LED144の点灯、点滅や、スピーカ145,157から出力される効果音、並びに、演出表示装置13の表示内容がある。
サブ制御装置としての排出発射制御装置50は、演算処理用CPU、ROM、RAM等を備え、遊技制御装置30からの賞球制御指令(賞球数データの受信)や、球貸機(図示略)からの球貸制御指令に基づいて、排出装置70に所定数の遊技球(賞球、貸球)を排出させる制御を行う。また、発射装置52による遊技球の発射制御を行ようになっており、排出発射制御装置50には、遊技者が操作ハンドル156に触れることで、操作ハンドル156に設けられたタッチセンサ54からの信号が入力されるようになっている。また、遊技者が操作ハンドル156に設けられた発射停止スイッチ53を操作することで、該発射停止スイッチ53からの入力信号がタッチセンサ54からの入力信号と併せて入力されるようになっている。
また、遊技制御装置30には、電源供給装置60から電力が供給されており、その他の装置にも電源供給装置60から電力が供給されるようになっている。さらに、電源供給装置60には、停電時等の外部からの電力の供給が途絶えた場合でも電力を供給可能とするためのバックアップ電源61が備えられ、停電時等に各制御装置の揮発性メモリに保存されたデータの消失を防止するようになっている。
これらの制御回路においては、例えば以下のような制御が行われる。
遊技制御装置30のCPU31aでは、普通図柄始動ゲート4に備えられた普図始動センサ4aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普通図柄の当たり判定用乱数値を抽出してROM31cに記憶されている判定値と比較し、普通図柄変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。そして、普通図柄表示器5に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する普通図柄変動表示ゲームを表示する処理を行う。この普通図柄変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、普通図柄表示器5に特別の結果態様を表示するとともに、普電開閉SOL7bを動作させ、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aを所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放する制御を行う。なお、普通図柄変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普通図柄表示器5にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、普通変動入賞装置7に備えられた特図始動センサ7dからの遊技球の検出信号の入力に基づき、特別図柄の大当たり判定用乱数値を抽出してROM31cに記憶されている判定値と比較し、特別図柄変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。また、この他に変動パターンの判定を行う処理などを行い、これらの結果を含む制御信号(演出制御データ)を、演出制御装置40に出力する。そして、特別図柄表示器9に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する特別図柄変動表示ゲームを表示する処理を行う。また、演出制御装置40では、遊技制御装置30からの制御信号に基づき、演出表示装置13で特別図柄変動表示ゲームに対応した表示ゲームを表示する処理や、スピーカ145,157からの音の出力、枠装飾装置としての装飾ランプ、LED144を制御する処理を行う。
そして、遊技制御装置30のCPU31aは、特別図柄変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、特別図柄表示器9に特別の結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行う。この特別遊技状態を発生させる処理においては、例えば、大入賞口開閉SOL10bにより特別変動入賞装置10の開閉扉10aを開放し、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。そして、大入賞口に所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定時間か経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば15回)継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。なお、特別図柄変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、特別図柄表示器9にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、遊技制御装置30のCPU31aは、各種入賞口に設けられたセンサ(特図始動センサ7d、カウントセンサ10c、一般入賞口センサ12a)から入力される遊技球の検出信号に基づき、排出発射制御装置50に制御信号(賞球数データ)を出力する。排出発射制御装置50は、制御信号の入力に基づき排出装置70を制御して所定数の遊技球が払い出されるようにする。
また、排出発射制御装置50は、操作ハンドル156に設けられたタッチセンサ54からの信号が入力されている間は、発射装置52を動作させて遊技球を発射する制御を行う。また、タッチセンサ54から信号が入力されている間であっても、操作ハンドル156に設けられた発射停止スイッチ53からの入力信号が入力されている場合は、発射装置52を停止させて遊技球の発射を停止する制御を行う。
次に、排出装置70の詳細について図5から8を参照して説明する。
図5,6に示すように、排出装置70は、略矩形箱状の第1ケース80、第2ケース90とから内部に各種部材を収容可能な空間を有する直方体状に形成されている。この第1ケース80、第2ケース90とから形成される内部の空間には、流路71の一側面を形成する仕切部材160、遊技球の流下を制御する可動部材170、該可動部材170を動作させるための駆動源76、排出発射制御装置50からの配線を中継するための中継基板78、排出される遊技球を検出する排出センサ77が設けられている。
第1ケースは80、底壁81と該底壁81の周囲を囲むように底壁81に対して垂直な周壁82とから略矩形箱状に形成されており、内部の空間には流路形成壁83が形成されている。この流路形成壁83は、流路71の側壁をなすものであって、底壁81から垂直に開口部分に向かって、周壁82の先端と略同じ位置まで延出するように形成されている。また、矩形箱状の第1ケース80の角部であって周壁82と流路形成壁83の間には、第1ケース80と第2ケース90とを固着するためのボス84,84,84が形成されている、各ボス84の中心には、ねじ孔84aが形成されており、底壁81の外側から挿通したねじを第1ケース80と対向して配される第2ケース90に形成されたねじ止め部97に螺合することで第1ケース80と第2ケース90とを固着できるようになっている。
仕切部材160は、第1ケース80の開口を覆うように、底壁81と平行に配される板状の部材で、この仕切部材160と、第1ケース80の底壁81、流路形成壁83とで、排出装置70の上下方向に沿って延在する筒状の流路71が形成されるようになっている。このように形成される流路71の略中央から上流側には、それぞれ遊技球が上下方向に沿って一列に流下可能な幅を有する第1流路72、第2流路73が、隔壁85を挟んで並列に形成されている。また、第1流路72と第2流路73の上流側部分は、仕切部材160側に流路形成壁161が形成され、第1ケース80と対向して配される第2ケース90内に、第2ケース80側から第1ケース90側に向かって下るように傾斜した流路とされている。さらに上流側端部は、第2ケース90の上部に開口するようになっている。また、この上流側部分を流下する遊技球を案内するように、この部分と対向する第1ケース80側の第1流路72、第2流路73の上部には、流路の傾斜に合わせた案内リブ86,86が形成されている。
この第1流路72、第2流路73の下流側となる流路71の略中央から下流側は、第1流路72、第2流路73を流下した遊技球を集合して、流路71の下流側端部となる排出口74へ誘導する集合流路75とされている。この集合流路75は、上述の第1流路72、第2流路73に接続する上流部から、遊技球が一列に流出する幅を有する排出口74に接続する下流部に向かって徐々に幅が狭くなるように形成されている。また、集合流路75の下端部が接続する排出口74は、遊技球が一列に流出する幅とされ、第1ケース80の下部に開口している。また、この排出口74には、遊技球を検出する排出センサ77が設けられている。
また、平行に配される第1ケース80の底壁81には、後述する可動部材170を支持、案内するための案内溝(図示略)が、可動部材170のスライド方向である第1流路72、第2流路73を横切る方向に沿って形成されている。また、仕切部材160にも同様の案内溝162が形成されている。さらに、仕切部材160の第2ケース90側の面には、駆動源76を配設するための駆動源配設部163が形成されている。この駆動源配設部163は、仕切部材160の第2ケース90側の面に対して垂直に突出する板状の部分により棚状に形成されたもので、この上部に駆動源76が載置、固定される。
また、仕切部材160には、この駆動源配設部163に配された駆動源76と、仕切部材160を挟んで反対側に配された後述する可動部材170とを接続するための切欠き状の接続開口部164が形成されている。この他、仕切部材160の下端部には、排出センサ77の配設位置に合わせて切欠き状の排出センサ配設部165が形成されている。また、仕切部材160の角部であって、第1ケース80に形成されたボス84と対応する位置には、ねじを挿通可能なねじ孔166が形成されている。
駆動源76は、駆動源本体76aを貫通するように配されて両側面から突出する駆動軸76bを、その延在方向に沿って伸張した状態と退縮した状態とに往復動作するとともに、その状態を保持できるラッチングソレノイドであって、駆動軸76bの動作方向が可動部材170の動作方向に沿うように、上述の駆動源配設部163に配されている。そしてこの駆動軸76bを、後述する可動部材170の接続部173,173に固定することで、駆動源76により可動部材170を動作可能となる。
第2ケース90は、底壁91と該底壁91の周囲を囲むように底壁91に対して垂直な周壁92とから略矩形箱状に形成されており、内部の空間には仕切部材160の裏面に配設された駆動源76や、排出発射制御装置50からの配線や駆動源76と排出センサ77の配線を中継するための中継基板78が収納される。また、第2ケース90の駆動源76が収納される部分にあたる底壁91には、駆動源76の側面形状にあわせて開口93が形成されており、ここから駆動源76の側面が外部に露出するようになっている。また、第2ケース90の中継基板78が収納される部分にあたる底壁91には、中継基板78に設けられたコネクタ部78aの位置にあわせて接続用開口94が形成されており、ここからコネクタ部78aが外部に露出し、排出発射制御装置50と接続可能となっている。さらに、第2ケース90の上側の周壁92には、仕切部材160に形成された流路形成壁83が接続し、第1流路72、第2流路73の上流側端部となる切欠き状の流入口形成開口95が形成されている。また、第2ケース90の排出センサ77が収納される部分にあたる底壁91には、排出センサ77に設けられたコネクタ部77aの位置にあわせて配線用開口96が形成されている。
第1ケース80と仕切部材160との間であって、第1流路72、第2流路73と集合流路75の境界部分には、第1流路72、第2流路73から所定数の遊技球を流下させる制御を行うための可動部材170が、第1流路72側と第2流路73側とにスライド可能に配設されている。この可動部材170は、図7に示すように、遊技球の流下を制御する略矩形板状の底面部171、規制部172,172と、駆動源と接続する接続部173,173とを有する。
略矩形板状の底面部171は、第1流路72及び第2流路73の下端部を覆って横切るように配設される部分であって、スライド方向に沿う幅が第1流路72、第2流路73が形成された部分の流路形成壁83,83どうしの間隔より広く、また、他方の幅が第1ケース80の底壁81と仕切部材160との間隔(第1流路72、第2流路73の幅)と略等しくされている。この底面部171には、第1流路72、第2流路73のそれぞれに対応するように、スライド方向に沿って並ぶ二つの流下口174,174が形成されている。
この流下口174,174は、遊技球が通過可能な径を有する上下に貫通した開口で、底面部171の中心に対して対称な位置に設けられている。また、二つの流下口174,174の間に位置する中央部174aのスライド方向の幅は、第1流路72と第2流路73とを隔てる隔壁85の厚みよりも広くされている。よって、一方の流下口174が流路と一致した状態では、他方の流下口174が流路と一致しない状態となる。この流下口174と流路が一致しない状態では、後述するように底面部171の上方に遊技球を保持可能な状態となる。すなわち、可動部材170の上方の空間(底面部171と規制部172との間の空間)が遊技球を保持可能な球保持部175をなす。また、底面部171の第1ケース80、仕切部材160と対向する側の側端には側方に突出する案内部176が形成されている。この案内部176は、第1ケース80の底壁81に形成された案内溝(図示略)および仕切部材160に形成された案内溝162にスライド可能に嵌ることで、可動部材170が支持、案内されるようになっている。
接続部173,173は、底面部171の側端のうち、スライド方向側に位置する両端に形成されている。この接続部173,173は、板状の底面部171の上方へ突出するとともに、板状の底面部171の仕切部材160側に配される側端から側方へ突出するように形成されている。この接続部173,173の仕切部材160側に向かって突出する端部には、スライド方向に沿って貫通する接続孔173aが形成されている。この接続孔173aには、駆動源76としてのラッチングソレノイドの駆動軸76bが挿入され、固定されるようになっており、これにより可動部材170が駆動源76により駆動可能となる。なお、接続孔173aに挿入された駆動軸76bを固定するのは、両端に形成された接続部173,173のうち一方のみで、固定する側の接続部173には、固定部材(例えばねじ)を取り付けるための固定孔173bが形成されている。
規制部172,172は、接続部173,173の上部に形成され、底面部171と平行に底面部171の上側に重なるように形成されており、延出する先端側の一部は、底面部171の流下口174,174と上下に重なるようになっている。この規制部172,172は、第1流路72、第2流路73内に突出することで流路の幅を狭めて遊技球の流下を規制するものであり、遊技球と接触する先端はテーパ状に形成されている。また、規制部172,172における、第1ケース80、仕切部材160と対向する側の側端には側方に突出する案内部172aが形成されている。この案内部172aは、第1ケース80の底壁81に形成された案内溝(図示略)および仕切部材160に形成された案内溝162にスライド可能に嵌ることで、可動部材170が支持、案内されるようになっている。
このような構成を有する可動部材170は、図8に示すように、底面部171が第1流路72及び第2流路73の下端部を覆って横切るように水平に配され、かつ、接続部173,173が仕切部材160側に突出するような向きで、規制部172,172が底面部171よりも上方に位置するような状態で配される。
このうち底面部171は、第1ケース80に形成された流路形成壁83における、第1流路72、第2流路73と集合流路75の境界部分に形成されたスリット状の開口である支持部83aに挿入され、第1流路72側と第2流路73側とにスライド可能に支持される。また、接続部173,173は、スライド方向に沿う幅が第1流路72、第2流路73が形成された部分の流路形成壁83,83どうしの間隔より広い底面部171の側端に形成されているので、流路形成壁83と周壁82との間に配されることとなる。この接続部173,173は、流路形成壁83に形成された底面部171の厚みに略等しい上下幅を有するスリット状の支持部83aを通過できないため、接続部173,173が流路形成壁83の側面に当接することで可動部材170のスライド範囲が規制されるようになっている。
また、規制部172,172は、支持部83aの上方に形成されたスリット状の規制用開口83bから、第1流路72、第2流路73内に出没可能に配される。さらに、底面部171の側端に形成された案内部176、規制部172,172の側端に形成された案内部172aは、第1ケース80の底壁81に形成された案内溝(図示略)および仕切部材160に形成された案内溝162に嵌り、スライド可能に支持されるようになっている。
以上のような排出装置70は、図2に示すように、前面枠本体130の裏面側に配されており、遊技球を貯留する貯留タンク101から、遊技球を流下誘導する遊技球誘導部材102,103を介して遊技球が供給されるようになっている。遊技球誘導部材102,103の内部には、遊技球が一列に並んで流下する流下路が前後に二列並んで形成されており、その一方が第1流路72の上流側端部に接続し、他方が第2流路73の上流側端部に接続するようになっている。そして、遊技制御装置30の制御の下、排出発射制御装置50により制御され、所定数の遊技球を排出する。排出された遊技球は排出流路104を通って上皿153へ誘導されるようになっている。
この排出装置70は駆動源76により可動部材170を駆動することで所定数の遊技球を排出するようになっている。駆動源76としてのラッチングソレノイドは、内部に設けられたコイルへの通電により駆動軸76bが伸張した状態と退縮した状態とに往復動作するようになっている。また、駆動軸76bが伸張した状態もしくは退縮した状態を、内部に設けられた永久磁石の保持力により保持できるようになっている。この駆動源76によって、可動部材170が第1流路72側に移動した第1状態と、第2流路73側に移動した第2状態とに変換できるとともに、その状態を保持できるようになっている。
図8(a)に示すように、第1状態は可動部材170が第1流路72側に移動した状態であって、第2流路73側の接続部173が流路形成壁83に当接し、可動部材170の第1流路72側への移動が規制された状態である。
この第1状態では、第1流路72において、第1流路72に対応した流下口174が第1流路72と一致しない状態となり、二つの流下口174,174の間に位置する中央部174aが第1流路72に臨んで遊技球の流下を規制する。これにより、1個の遊技球を可動部材170の上方の空間である球保持部175で保持可能な状態となる。また、規制部172が第1流路72内から退避し、第1流路72内で待機していた遊技球が球保持部175に流入可能な状態となる。すなわち、第1流路72において、遊技球が球保持部175に流入可能な流入可能状態になる。
なお、このとき、第1流路72の最も下流側に位置する遊技球は、流下口174の周縁のうち、中央部174a側の周縁に当接した状態で流下が規制される。よって、この遊技球やその上方で待機する遊技球の重さにより可動部材170にかかる圧力の一部が、次回可動部材170が動作する方向である第2流路73側へ向かう方向にかかることとなる。これにより、次回の動作の際に駆動源76にかかる負担を軽減できて動作が容易になるとともに、各部材に無理な力が加わることがなく、不具合の発生を防止できる。
また、この第1状態では、第2流路73において、第2流路73に対応した流下口174が第2流路73と一致し、球保持部175で保持されていた遊技球が流下口174から排出可能な状態となる。また、規制部172が第2流路73内に突出し、球保持部175内への遊技球の流入を規制する状態となる。すなわち、第2流路73において、球保持部175で保持されていた遊技球のみが排出可能となる排出可能状態となる。
この第1状態から、駆動源76としてのラッチングソレノイドを一回動作させると、図8(b)に示すような第2状態に変換される。第2状態は上述の第1状態とは逆に可動部材170が第2流路73側に移動した状態であって、第1流路72側の接続部173が流路形成壁83に当接し、可動部材170の第2流路73側への移動が規制された状態である。
この第2状態では、第2流路73において、第2流路73に対応した流下口174が第2流路73と一致しない状態となり、二つの流下口174,174の間に位置する中央部174aが第2流路73に臨んで遊技球の流下を規制する。これにより、1個の遊技球を可動部材170の上方の空間である球保持部175で保持可能な状態となる。また、規制部172が第2流路73内から退避し、第2流路73内で待機していた遊技球が球保持部175に流入可能な状態となる。すなわち、第2流路73において、遊技球が球保持部175に流入可能な流入可能状態になる。
なお、このとき、第2流路73の最も下流側に位置する遊技球は、流下口174の周縁のうち、中央部174a側の周縁に当接した状態で流下が規制される。よって、この遊技球やその上方で待機する遊技球の重さにより可動部材170にかかる圧力の一部が、次回可動部材170が動作する方向である第1流路72側へ向かう方向にかかることとなる。これにより、次回の動作の際に駆動源76にかかる負担を軽減できて動作が容易になるとともに、各部材に無理な力が加わることがなく、不具合の発生を防止できる。
以上のことから、可動部材170は、流入可能状態と排出可能状態の少なくとも一方の状態で、第1流路72もしくは第2流路73で待機する遊技球の圧力が、可動部材170が次回移動する方向に作用するようにしたこととなる。
また、この第2状態では、第1流路72において、第1流路72に対応した流下口174が第1流路72と一致し、球保持部175で保持されていた遊技球が流下口174から排出可能な状態となる。また、規制部172が第1流路72内に突出し、球保持部175内への遊技球の流入を規制する状態となる。すなわち、第1流路72において、球保持部175で保持されていた遊技球のみが排出可能となる排出可能状態となる。
つまり、第1流路72及び第2流路73のうち、何れか一方の流路で遊技球が球保持部175へ流入可能な流入可能状態とすると、他方の流路では規制部172が球保持部175への遊技球の流入を規制するとともに球保持部175に保持されていた遊技球を排出可能な排出可能状態となるように構成されている。
このように、可動部材170を第1状態から第2状態へ変換する動作と、第2状態から第1状態に変換する動作とを交互に繰り返すことで、第1流路72と第2流路73とから交互に遊技球が排出される。第1流路72、第2流路73から排出された遊技球は、集合流路75により排出口74に誘導されて排出装置70の外部へ排出される。
また、球保持部175は1個の遊技球を保持可能に構成されているので、可動部材170を第1状態から第2状態へ、もしくは第2状態から第1状態へ変換する毎に、遊技球が1個排出されることとなり、所定数の遊技球を排出することが可能となる。また、このように可動部材170を動作することで排出される遊技球は、排出口74に設けられた排出センサ77により検出されるようになっており、この排出センサ77からの検出信号に基づき、排出された遊技球の個数を計数することができるようになっている。これにより所定数の遊技球を確実に排出することができる。
以上のことから、所定の排出条件の成立に基づき、所要数の遊技球を排出する排出装置70を備えた遊技機100において、排出装置70は、遊技球が待機する第1流路72及び第2流路73と、第1流路72及び第2流路73に臨む可動部材170と、可動部材170を駆動する駆動源76と、を備え、可動部材170は、遊技球を保持可能な球保持部175と、該球保持部175への遊技球の流入を規制する規制部172と、を備え、第1流路72及び第2流路73のうち、何れか一方の流路で遊技球が球保持部175へ流入可能な流入可能状態とすると、他方の流路では規制部172が球保持部175への遊技球の流入を規制するとともに球保持部175に保持されていた遊技球を排出可能な排出可能状態となるように構成され、駆動源76により、可動部材170を駆動させることにより、第1流路72側が流入可能状態となり、第2流路73側が排出可能状態となる第1状態と、第2流路73側が流入可能状態となり、第1流路72側が排出可能状態となる第2状態と、に交互に変換することで、第1流路72と第2流路73とから交互に遊技球を排出するようにしたこととなる。
また、可動部材170は、第1流路72及び第2流路73を横切るように配設され、第1流路72側と第2流路73側とにスライド可能であり、スライドすることで第1状態と第2状態とに変換可能に構成されていることとなる。
また、球保持部175は、保持していた遊技球を排出可能な流下口174を有し、流入可能状態では、流下口174が流路と一致せず、遊技球の排出ができなくなるとともに、規制部172が流路から退避して遊技球の受け入れが可能となり、排出可能状態では、規制部172が流路内に突出して遊技球の流入を規制するとともに、流下口174が流路と一致して保持していた遊技球が排出されるようにしたこととなる。
なお、以上の実施形態においては、駆動源76としてラッチングソレノイドを用いたが、これに限られるものではなく、ソレノイド、ロータリーソレノイド、モータなどを用いても良い。
また、球保持部175は遊技球を1個保持できるとしたが、2個以上保持できるようにしても良い。
また、可動部材170は、第1流路72と第2流路73を横切る方向、すなわち、板状の仕切部材160の板面と平行な方向にスライドするとしたが、仕切部材160の板面に対して垂直な方向にスライドするようにしても良い。
また、底面部171と規制部172の位置関係を上下逆にしてもよい。
次に、上述した排出装置の変形例について図9を参照して説明する。
なお、基本的には上述の排出装置70と同様の構成を有しており、同様の構成を有する部分については同じ符号を付して説明を省略する。本変形例の排出装置は、回動可能な可動部材190を正方向と逆方向とに交互に回動させることで所定数の遊技球を排出するようになっている。
この可動部材190は略円柱状の部材であって、その中心に回動軸191を有している。そしてこの回動軸191が、隔壁85の下方の位置に、第1流路72及び第2流路73の流下方向に対して垂直となるように、流路形成壁83の延出方向と平行な状態で回動可能に保持されるようになっている。すなわち、略円柱状の可動部材190は、回動軸191を中心として回動可能な状態で、曲面となった周面が第1流路72、第2流路73に臨むように配される。この可動部材190の周面には、回動軸191を挟んで対向する位置に、回動軸191に沿って延在し、中心に向かって窪んだ溝状の凹部である球保持部192,192が形成されている。
また、略円柱状の可動部材190は、球保持部192が形成されていない部分の径が、回動軸191から流路形成壁83までの距離から遊技球の直径を引いた幅よりも広くされている。すなわち、球保持部192が形成されていない部分は、流路側に突出することで流路の幅を遊技球の直径より狭め、遊技球の流下を規制するようになっている。これに対し、球保持部192は、遊技球を受け入れた状態で、遊技球を第1流路72もしくは第2流路73から下流側の集合流路75に誘導できるように溝状の凹部の深さが設定されている。
また可動部材190は、駆動源により所定の角度の範囲で正方向(例えば、第1ケース80側から見て反時計回り方向)および逆方向(例えば、第1ケース80側から見て時計回り方向)に回動されるようになっている。なお、駆動源は上述のラッチングソレノイドであって、駆動軸の伸張、退縮により、可動部材190が正方向、逆方向に回動するようにされている。この駆動源によって、図9(a)に示すように、第1ケース80側から見て、可動部材190が最も時計回り方向に回動した第1状態と、図9(b)に示すように、最も反時計回り方向に回動した第2状態とに変換できるとともに、その状態を保持できるようになっている。
図9(a)に示すように、第1状態では、第1流路72に対応した溝状の凹部である球保持部192が斜め上方を向いた状態となる。この状態では、球保持部192の上端部が第1流路72内から退避し、隔壁85の下方に位置する状態となり、第1流路72の最も下流側に位置する遊技球が球保持部192内に流入可能となる。また、この状態では、球保持部192の下端部が第1流路72内に突出し、第1流路72の幅を狭めて球保持部192内の遊技球の流下を規制する。これにより、1個の遊技球を球保持部192で保持可能な状態となる。すなわち、第1流路72において、遊技球が球保持部192に流入可能な流入可能状態になる。
なお、このとき、第1流路72側の球保持部192内の遊技球は、球保持部192の下端部に当接した状態で流下が規制される。よって、この遊技球やその上方で待機する遊技球の重さによる圧力の一部が、次回可動部材190が回動する方向である正方向(例えば、第1ケース80側から見て反時計回り方向)にかかることとなる。これにより、次回の動作の際に駆動源にかかる負担を軽減できて動作が容易になるとともに、各部材に無理な力が加わることがなく、不具合の発生を防止できる。
また、この第1状態では、第2流路73に対応した溝状の凹部である球保持部192が斜め下方を向いた状態となる。この状態では、球保持部192の下端部と流路形成壁83との間隔が遊技球の直径よりも広くなり、球保持部192で保持されていた遊技球を集合流路75へ排出可能な状態となる。また、この状態では、球保持部192の上端部が第2流路73内に突出し、球保持部192内への遊技球の流入を規制する状態となる。よって、球保持部192の上端部が球保持部192への遊技球の流入を規制する規制部193をなす。すなわち、第2流路73において、球保持部192で保持されていた遊技球を排出可能となる排出可能状態となる。
この第1状態から、駆動源としてのラッチングソレノイドを一回動作させると、図9(b)に示すような第2状態に変換される。第2状態は上述の第1状態とは逆に、第2流路73に対応した溝状の凹部である球保持部192が斜め上方を向いた状態となる。この状態では、球保持部192の上端部が第2流路73内から退避し、隔壁85の下方に位置する状態となり、第2流路73の最も下流側に位置する遊技球が球保持部192内に流入可能となる。また、この状態では、球保持部192の下端部が第2流路73内に突出し、第2流路73の幅を狭めて球保持部192内の遊技球の流下を規制する。これにより、遊技球を球保持部192で保持可能な状態となる。すなわち、第2流路73において、遊技球が球保持部192に流入可能な流入可能状態になる。
なお、このとき、第2流路73側の球保持部192内の遊技球は、球保持部192の下端部に当接した状態で流下が規制される。よって、この遊技球やその上方で待機する遊技球の重さによる圧力の一部が、次回可動部材190が回動する方向である逆方向(例えば、第1ケース80側から見て時計回り方向)にかかることとなる。これにより、次回の動作の際に駆動源にかかる負担を軽減できて動作が容易になるとともに、各部材に無理な力が加わることがなく、不具合の発生を防止できる。
また、この第2状態では、第1流路72に対応した溝状の凹部である球保持部192が斜め下方を向いた状態となる。この状態では、球保持部192の下端部と流路形成壁83との間隔が遊技球の直径よりも広くなり、球保持部192で保持されていた遊技球を集合流路75へ排出可能な状態となる。なお、第2状態に変換される過程において第1流路72側の球保持部192は、第1状態で保持した遊技球を可動部材190の回動に伴って球保持部192と流路形成壁83で保持したまま下流側に誘導する。そして、球保持部192の下端部と流路形成壁83との間隔が遊技球の直径よりも広くなった際に、保持していた遊技球が排出されるようになっている。
また、第2状態では、球保持部192の上端部が第1流路72内に突出し、球保持部192内への遊技球の流入を規制する状態となる。よって、球保持部192の上端部が球保持部192への遊技球の流入を規制する規制部193をなす。すなわち、第1流路72において、球保持部192で保持されていた遊技球を排出可能となる排出可能状態となる。
つまり、第1流路72及び第2流路73のうち、何れか一方の流路で遊技球が球保持部192へ流入可能な流入可能状態とすると、他方の流路では規制部193が球保持部192への遊技球の流入を規制するとともに球保持部192に保持されていた遊技球を排出可能な排出可能状態となるように構成されている。
このように、可動部材190を第1状態から第2状態へ変換する動作と、第2状態から第1状態に変換する動作とを交互に繰り返すことで、第1流路72と第2流路73とから交互に遊技球が排出される。第1流路72、第2流路73から排出された遊技球は、集合流路75により排出口74に誘導され、排出口74から排出装置の外部へ排出される。また、球保持部192は1個の遊技球を保持可能に構成されているので、可動部材190を第1状態から第2状態へ、もしくは第2状態から第1状態へ変換する毎に、遊技球が1個排出されることとなり、所定数の遊技球を排出することが可能となる。
以上のことから、可動部材190は、第1流路72と第2流路73との間に位置し、第1流路72及び第2流路73の流下方向に対して垂直な回動軸191を中心に回動することで、第1状態と第2状態とに変換可能に構成し、第1状態から可動部材190を正方向に回動することで第2状態に変換され、第2状態から可動部材190を逆方向に回動することで第1状態に変換されるようにしたこととなる。
なお、以上の変形例においては、駆動源としてラッチングソレノイドを用いたが、これに限られるものではなく、ソレノイド、ロータリーソレノイド、モータなどを用いても良い。
また、球保持部192は遊技球を1個保持できるとしたが、2個以上保持できるようにしても良い。
また、回動軸191は流路形成壁83の延出方向に平行に配するとしたが、流路形成壁83の延出方向に対して垂直、すなわち、第1流路72及び第2流路73を横切るように配しても良い。
以上のような遊技機100は、所定の排出条件の成立に基づき、所要数の遊技球を排出する排出装置70を備えた遊技機100であって、排出装置70は、遊技球が待機する第1流路72及び第2流路73と、第1流路72及び第2流路73に臨む可動部材170と、可動部材170を駆動する駆動源76と、を備え、可動部材170は、遊技球を保持可能な球保持部175と、該球保持部175への遊技球の流入を規制する規制部172と、を備え、第1流路72及び第2流路73のうち、何れか一方の流路で遊技球が球保持部175へ流入可能な流入可能状態とすると、他方の流路では規制部172が球保持部175への遊技球の流入を規制するとともに球保持部175に保持されていた遊技球を排出可能な排出可能状態となるように構成され、駆動源76により、可動部材170を駆動させることにより、第1流路72側が流入可能状態となり、第2流路73側が排出可能状態となる第1状態と、第2流路73側が流入可能状態となり、第1流路72側が排出可能状態となる第2状態と、に交互に変換することで、第1流路72と第2流路73とから交互に遊技球を排出するようにしている。
したがって、可動部材170は、第1流路72及び第2流路73のうち、何れか一方の流路で遊技球が球保持部175へ流入可能な流入可能状態とすると、他方の流路では規制部172が球保持部175への遊技球の流入を規制するとともに球保持部175に保持されていた遊技球を排出可能な排出可能状態となるように構成され、駆動源76により、可動部材170を駆動させることにより、第1流路72と第2流路73とから交互に遊技球を排出するようにしたので、構成が簡略になりコストを削減できる。すなわち、1つの可動部材170を1つの駆動源76により動作させることで排出の制御を行う簡略な構成であるので、製造のコストを削減できるとともに不具合の発生も防止できる。
また、1つの可動部材170で2つの流路の流下制御を行うことができ、遊技球の高速な排出にも対応できる。
また、一旦球保持部175に受け入れた遊技球を排出するようにしているので、排出する遊技球の個数を厳密に制御でき、少量の遊技球の排出でも確実に行うことができる。
また、可動部材170は、第1流路72及び第2流路73を横切るように配設され、第1流路72側と第2流路73側とにスライド可能であり、スライドすることで第1状態と第2状態とに変換可能に構成されている。
したがって、可動部材170はスライドすることで第1状態と第2状態とに変換可能に構成されているので、可動部材170を片側にスライド駆動させるだけで球保持部175に保持されている遊技球を排出できるようになり、制御が非常に簡単である。
また、球保持部175は、保持していた遊技球を排出可能な流下口174を有し、流入可能状態では、流下口174が流路と一致せず、遊技球の排出ができなくなるとともに、規制部172が流路から退避して遊技球の受け入れが可能となり、排出可能状態では、規制部172が流路内に突出して遊技球の流入を規制するとともに、流下口174が流路と一致して保持していた遊技球が排出されるようにしている。
したがって、球保持部175は、保持していた遊技球を排出可能な流下口174を有し、流入可能状態では流下口174が流路と一致せず、遊技球の排出ができなくなるとともに規制部172が流路から退避して遊技球の受け入れが可能となり、排出可能状態では規制部172が流路内に突出して遊技球の流入を規制するとともに流下口174が流路と一致して保持していた遊技球を排出されるので、可動部材170の一度の動作につき1個の遊技球を確実に排出できる。
また、可動部材190は、第1流路72と第2流路73との間に位置し、第1流路72及び第2流路73の流下方向に対して垂直な回動軸191を中心に回動することで、第1状態と第2状態とに変換可能に構成し、第1状態から可動部材190を正方向に回動することで第2状態に変換され、第2状態から可動部材190を逆方向に回動することで第1状態に変換されるようにしている。
したがって、可動部材190は回動することで第1状態と第2状態とに変換可能に構成され、第1状態から可動部材190を正方向に回動することで第2状態に変換され、第2状態から可動部材190を逆方向に回動することで第1状態に変換されるので、制御が非常に簡単である。すなわち、可動部材190を所定角度の範囲で正逆反転させることで球保持部175に保持されている遊技球を排出できるようになり、制御が非常に簡単となる。
また、可動部材170は、流入可能状態と排出可能状態の少なくとも一方の状態で、第1流路72もしくは第2流路73で待機する遊技球の圧力が、可動部材170が次回移動する方向に作用するようにしている。
したがって、可動部材170は、流入可能状態と排出可能状態の少なくとも一方の状態で、第1流路72もしくは第2流路73で待機する遊技球の圧力が、可動部材170が次回移動する方向に作用するので、駆動源76にかかる負担を軽減できて動作が容易になるとともに、各部材に無理な力が加わることがなく、不具合の発生を防止できる。
なお、本発明の遊技機は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。