以下、この発明の実施形態について図面を参照して説明する。
ここでは、本発明にかかる遊技機の適例としてのパチンコ遊技機について図1から図10を用いて説明を行う。
図1,2に示すように、本実施形態の遊技機100は、矩形枠状に構成された機枠110を備え、機枠110の前面側には、該機枠110に対して前方向へ扉状に回動可能に矩形枠状の前面枠120が軸着されている。
前面枠120は、当該前面枠120に備えられる各種部材等の取付用のベースとなる前面枠本体130と、当該前面枠本体130に対して、その前面側に回動可能に軸支されたクリア部材保持枠140と、前面枠本体130の前面のクリア部材保持枠140の下側に取り付けられた発射操作ユニット150と、を有する。
前面枠本体130は、矩形枠状の機枠110の前面側をちょうど覆うような概略矩形板状に構成されるとともに、その中央から上端部に渡る部分に、図3に示すような遊技盤1を嵌め込んで収容するための方形状の開口部が形成されている。そして、前面枠本体130に収容された遊技盤1の前面が前面枠本体130の開口部から前側に臨むようになっている。すなわち遊技盤1は、前面枠本体130に嵌め込まれることで前面枠120に取り付けられている。
また、前面枠本体130の遊技盤1が嵌め込まれた開口部、すなわち、前面枠本体130の中央より少し下側から上端部にわたる部分には、前面枠本体130の前側を覆うクリア部材保持枠140が配置されており、遊技盤1の前面とクリア部材保持枠140に嵌め込まれたクリア部材としてのガラス板141との間で、遊技盤1の前面に設けられたガイドレール2に囲まれた部分が、遊技球が発射されて流下する遊技領域1aとされている。
また、クリア部材保持枠140の一方の側部(遊技機100の前面側から見て左側の側部)は、前面枠本体130の一方の側部に回動可能に軸支されて、扉状に開閉自在とされ、クリア部材保持枠140を開くことにより、遊技盤1の前面側の遊技領域1aの前側を開放可能となっている。クリア部材保持枠140には、前面枠本体130の開口部をほぼ閉塞するように、該開口部に嵌め込まれた遊技盤1との間に遊技球が流下可能な遊技領域1aとなる間隔を開けて二重のガラス板141が固定されている。そして、クリア部材保持枠140において、遊技機100の前側からガラス板141を介して遊技盤1の前面側の少なくとも遊技領域1aの部分が視認可能となっている。また、クリア部材保持枠140の前面であって、ガラス板141が固定されて遊技領域1aを視認可能とする部分の周囲には、枠装飾装置としての装飾ランプ・LED144、音声を出力するスピーカ145,145などが設けられている。
また、前面枠本体130に軸着されたクリア部材保持枠140の開放端側となる前面側から見て右側の端部の前面には、施錠装置の一部をなす鍵穴143が形成されている。この鍵穴143は、前面枠本体130の施錠装置の一部であるとともに、クリア部材保持枠140の施錠装置の一部でもあって、鍵穴143に鍵を入れて一方(例えば左回り)に回すと前面枠本体130の施錠が解除され、他方(例えば右回り)に回すとクリア部材保持枠140の施錠が解除されるようになっている。
また、前面枠本体130の前面側のクリア部材保持枠140の下側には、発射操作ユニット150が取り付けられている。発射操作ユニット150は、左右側部のうちの一側部となる左側部を前面枠本体130に軸着されて、左右方向に回動して開閉自在な開閉パネル151とその下の下部パネル152とからなる。開閉パネル151は、排出された遊技球を貯留するとともに、遊技球を発射する発射装置52(図4に図示)に遊技球を送る上皿153を有している。この上皿153の周囲には、遊技者が操作可能な演出用ボタン(図示略)が設けられている。また、開閉パネル151の下側の下部パネル152には、上皿153に収容しきれない遊技球を収容する下皿154及び灰皿155と、遊技領域1aに向けての遊技球の発射操作を行うとともに、該遊技領域1aに遊技球を発射する際の発射勢を調節するための操作ハンドル156、音声を出力するスピーカ157などが設けられている。
また、図2に示すように、前面枠本体130の裏面側には、遊技機100としての諸機能を実現するための機構として、例えば、島設備より供給される遊技球を貯留する貯留タンク101や、該貯留タンク101から、遊技球を流下誘導する遊技球誘導部材102,103が設けられている。また、球貸要求に応じた球排出や賞球排出を行う排出装置70や、該排出装置70から排出された遊技球を上皿153に誘導する球排出流路104が設けられている。さらに、遊技盤1に設けられた各種入賞口へ入賞して回収された遊技球や何れの入賞口にも入賞せずにアウト口から回収された遊技球を機外の回収球搬送路へ導く遊技球回収機構などが設けられている。また、遊技盤1に設けた遊技装置の動作制御などを行うことで遊技の進行を統括的に制御する遊技制御装置30、液晶表示装置などを備え、変動表示ゲームなどを表示する演出表示装置13、球排出や打球の発射制御を行う排出発射制御装置50、各部へ所定の電源を供給する電源供給装置60等が設けられている。
遊技盤1は、図3に示すように、各種部材の取付ベースとなる平板状の遊技盤本体1b(木製もしくは合成樹脂製)を備え、該遊技盤本体1bの前面に、ガイドレール2で囲まれた遊技領域1aを有している。また、遊技盤本体1bの前面であってガイドレール2の外側には、前面構成部材3,3,…が取り付けられている。そして、このガイドレール2で囲まれた遊技領域1a内に発射装置から遊技球(打球;遊技媒体)を発射して遊技を行うようになっている。
遊技領域1a内には、普通図柄始動ゲート4と、普通図柄変動表示ゲームの未処理回数を表示する普通図柄記憶表示器6(図4に図示)、普通図柄の変動表示ゲームを表示する普通図柄表示器5(図4に図示)が設けられている。また、遊技領域1a内には、始動入賞口をなす普通変動入賞装置7と、補助遊技としての特別図柄変動表示ゲームの未処理回数を点灯表示する特別図柄記憶表示器8、特別図柄変動表示ゲームを表示する特別図柄表示器9(図4に図示)が設けられている。
さらに遊技領域1aには、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aを有し、補助遊技としての特別図柄変動表示ゲームの結果如何によって大入賞口を閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)から開放状態(遊技者にとって有利な状態)に変換する特別変動入賞装置10、入賞口などに入賞しなかった遊技球を回収するアウト穴11が設けられている。この他、遊技領域1aには、一般入賞口12,12,…、打球方向変換部材としての風車(図示略)、多数の障害釘(図示略)などが配設されている。
普通図柄始動ゲート4内には、該普通図柄始動ゲート4を通過した遊技球を検出するための普図始動センサ4aが設けられている。そして、遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が普通図柄始動ゲート4内を通過すると、普通図柄変動表示ゲームが行われる。また、普通図柄変動表示ゲームを開始できない状態、例えば、既に普通図柄変動表示ゲームが行われ、その普通図柄変動表示ゲームが終了していない状態や、普通図柄変動表示ゲームが当って普通変動入賞装置7が開状態に変換されている場合に、普通図柄始動ゲート4を遊技球が通過すると、普通図柄始動記憶数の上限数未満でならば、普通図柄始動記憶数が1加算されて普通図柄始動記憶が1つ記憶されることとなる。なお、普通図柄変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える普通図柄記憶表示器6にて表示されるようになっており、始動記憶が1つ記憶されるのに対応してLEDを1つ点灯し、始動記憶が1つ減算されるのに対応してLEDを1つ消灯するようになっている。
普通図柄変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた7セグからなる普通図柄表示器5で実行されるようになっている。なお、演出表示装置13の表示領域の一部で普図変動表示ゲームを表示するようにしても良く、この場合は識別図柄として、例えば、数字、記号、キャラクタ図柄などを用い、これを所定時間変動表示させた後、停止表示させることにより行うようにする。この普通図柄変動表示ゲームの停止表示が特別の結果態様となれば、普通図柄の当りとなって、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aが所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放される。これにより、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞しやすくなり、特別図柄の変動表示ゲームの始動が容易となる。
普通変動入賞装置7は左右一対の開閉部材7a,7aを具備し、この開閉部材7a,7aは、常時は遊技球の直径程度の間隔をおいた閉じた状態(遊技者にとって不利な状態)を保持しているが、普通図柄変動表示ゲームの結果が所定の停止表示態様となった場合には、駆動装置としてのソレノイド(普電開閉SOL7b、図4に図示)によって、逆「ハ」の字状に開いて普通変動入賞装置7に遊技球が流入し易い状態(遊技者にとって有利な状態)に変化させられるようになっている。この普通変動入賞装置7は、特別図柄変動表示ゲームの始動入賞口も兼ねている。すなわち、普通変動入賞装置7の内部(入賞領域)に備えられた特図始動センサ7dによって遊技球を検出することに基づき、補助遊技としての特別図柄変動表示ゲームを開始する始動権利が発生するようになっている。
この特別図柄変動表示ゲームを開始する始動権利は、所定の上限数(例えば4)の範囲内で始動記憶(特別図柄始動記憶)として記憶される。従って、特別図柄変動表示ゲームが開始可能な状態で、且つ、始動記憶数が0の状態で、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞すると、始動権利の発生に伴って始動記憶が記憶されて、始動記憶数が1加算されるととともに、直ちに始動記憶に基づいて、特別図柄変動表示ゲームが開始され、この際に始動記憶数が1減算される。
一方、特別図柄変動表示ゲームが直ちに開始できない状態、例えば、既に特別図柄変動表示ゲームが行われ、その特別図柄変動表示ゲームが終了していない状態や、特別遊技状態となっている場合に、普通変動入賞装置7に遊技球が入賞すると、始動記憶数が上限数未満ならば、始動記憶数が1加算されて始動記憶が1つ記憶されることになる。そして、始動記憶数が1以上となった状態で、特別図柄変動表示ゲームが開始可能な状態(前回の特別図柄変動表示ゲームの終了もしくは特別遊技状態の終了)となると、始動記憶数が1減算されるとともに、記憶された始動記憶に基づいて特別図柄変動表示ゲームが開始される。なお、特別図柄変動表示ゲームの始動記憶は、LEDを備える特別図柄記憶表示器8にて表示されるようになっており、始動記憶が1つ記憶されるのに対応してLEDを1つ点灯し、始動記憶が1つ減算されるのに対応してLEDを1つ消灯するようになっている。
補助遊技としての特別図柄(特図、識別情報)変動表示ゲームは、遊技領域1a内に設けられた7セグからなる特別図柄表示器9(図4に図示)で実行されるようになっており、複数の識別情報を変動表示したのち、所定の結果態様を停止表示することで行われる。また、演出表示装置13にて複数種類の識別情報(例えば、数字、記号、キャラクタ図柄など)を変動表示させる特別図柄変動表示ゲームに対応した表示ゲームが実行されるようになっている。そして、この特別図柄変動表示ゲームの結果として、特別図柄表示器9の表示態様が特別結果態様(たとえば「7」)となった場合には、大当たりとなって特別遊技状態(いわゆる、大当たり状態)となる。また、これに対応して演出表示装置13の表示態様も特別結果態様(例えば、「7,7,7」等のゾロ目数字の何れか)となる。なお、遊技機に特別図柄表示器9を備えずに、演出表示装置13のみで特別図柄変動表示ゲームを実行するようにしても良い。
また、遊技領域1aの略中央には、特別図柄変動表示ゲームの表示領域となる矩形状の表示窓部14を形成するセンターケース15が取り付けられている。このセンターケース15に形成された表示窓部14の後方には、演出表示装置13が配されるようになっている。この演出表示装置13は、例えば、液晶ディスプレイを備え、表示内容が変化可能な画像表示面13aがセンターケース15の表示窓部14を介して遊技盤1の前面側から視認可能となるように配されている。なお、演出表示装置13は、液晶ディスプレイを備えるものに限らず、EL、CRT等のディスプレイを備えるものであっても良い。
変動入賞装置としての特別変動入賞装置10は、上端側が手前側に倒れる方向に回動して開放可能になっているアタッカ形式の開閉扉10aによって開閉される大入賞口を備えていて、特別遊技状態中は、大入賞口を閉じた状態から開いた状態に変換することにより大入賞口内への遊技球の流入を容易にさせる。なお、開閉扉10aは、例えば、駆動装置としてのソレノイド(大入賞口開閉SOL10b、図4に図示)により駆動される。また、大入賞口の内部(入賞領域)には、該大入賞口に入った遊技球を検出する入賞球検出手段としてのカウントセンサ10cが配設されている。
また、遊技領域1aに設けられた各一般入賞口12には、一般入賞口12に入った遊技球を検出するための一般入賞口センサ12aが配設されている。そして、遊技を開始することにより遊技領域1a内に打ち込まれた遊技球が、一般入賞口12,12,…、普通変動入賞装置7、特別変動入賞装置10等の入賞口の何れかに入賞すると、それぞれの入賞口に対応した所定数の賞球が排出装置70によって排出される(払い出される)ようになっている。
また、図4に示すように、遊技機100は、その制御系として遊技の進行を制御する遊技制御装置30、この遊技制御装置30の制御下で各種の演出に関する制御を行うサブ制御装置としての演出制御装置40、排出装置70による賞球または貸球の払い出しの制御と、発射装置52による遊技球の発射の制御を行うサブ制御装置としての排出発射制御装置50、電力を供給する電源供給装置60を備えている。
遊技制御装置30は、CPU31a、RAM31b、ROM31c等を有する遊技用マイクロコンピュータ31を備えるとともに、入出力インタフェース(入出力I/F)33、各種処理の同期やタイマ等のためのパルス信号を出力するクロック(CLK)32(発振器)等により構成されている。
CPU31aは、制御部、演算部を備え、演算制御を行う他、特別図柄変動表示ゲームの大当たり判定用乱数値などの各種乱数値なども生成している。RAM31bは、普通変動入賞装置7に設けられた特図始動センサ7dのオン信号などを記憶する記憶領域や、前記各種乱数値の記憶領域、並びに、CPU31aの作業領域等を備えている。ROM31cには、遊技上の制御プログラムや制御データが書き込まれている他、上述の各種乱数値に対応して、特別図柄変動表示ゲームの大当り発生を判定するための、特別図柄変動表示ゲームの大当り判定値、変動パターン(リーチアクションの種類)の判定値などが記憶されている。
また、入出力インタフェース33には、ローパスフィルタ及びバッファーゲートを介して、特図始動センサ7d、普図始動センサ4a、一般入賞口センサ12a,12a,…、カウントセンサ10c、などが接続されている。そして、入出力インタフェース33は、これらから入力された各種信号を中継し、CPU31aに対し出力する。さらに、入出力インタフェース33には、CPU30bから出力される各種の制御信号が入力される。これら制御信号は、該入出力インタフェース33により中継されて、図示しない出力ポート及びドライバを介して、特別図柄表示器9、特別図柄記憶表示器8、普通図柄表示器5、普通図柄記憶表示器6、大入賞口開閉SOL10b、普電開閉SOL7b、遊技機外部の管理装置などと接続する外部出力端子16、演出制御装置40、排出発射制御装置50に出力される。
サブ制御装置としての演出制御装置40は、演算処理用CPU、ROM、RAM等を備え、遊技制御装置30から受信した演出制御データに基づいて(遊技制御装置30の制御の下に)遊技機の制御を行うものである。演出制御装置40が制御を行うものとしては、例えば、枠装飾装置としての装飾ランプ・LED144の点灯、点滅や、スピーカ145,157から出力される効果音、並びに、演出表示装置13の表示内容がある。
サブ制御装置としての排出発射制御装置50は、演算処理用CPU、ROM、RAM等を備え、遊技制御装置30からの賞球制御指令(賞球数データの受信)や、球貸機(図示略)からの球貸制御指令に基づいて、排出装置70に所定数の遊技球(賞球、貸球)を排出させる制御を行う。また、発射装置52による遊技球の発射制御を行ようになっており、排出発射制御装置50には、遊技者が操作ハンドル156に触れることで、操作ハンドル156に設けられたタッチセンサ54からの信号が入力されるようになっている。また、遊技者が操作ハンドル156に設けられた発射停止スイッチ53を操作することで、該発射停止スイッチ53からの入力信号がタッチセンサ54からの入力信号と併せて入力されるようになっている。
また、遊技制御装置30には、電源供給装置60から電力が供給されており、その他の装置にも電源供給装置60から電力が供給されるようになっている。さらに、電源供給装置60には、停電時等の外部からの電力の供給が途絶えた場合でも電力を供給可能とするためのバックアップ電源61が備えられ、停電時等に各制御装置の揮発性メモリに保存されたデータの消失を防止するようになっている。
これらの制御回路においては、例えば以下のような制御が行われる。
遊技制御装置30のCPU31aでは、普通図柄始動ゲート4に備えられた普図始動センサ4aからの遊技球の検出信号の入力に基づき、普通図柄の当たり判定用乱数値を抽出してROM31cに記憶されている判定値と比較し、普通図柄変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。そして、普通図柄表示器5に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する普通図柄変動表示ゲームを表示する処理を行う。この普通図柄変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、普通図柄表示器5に特別の結果態様を表示するとともに、普電開閉SOL7bを動作させ、普通変動入賞装置7の開閉部材7a,7aを所定時間(例えば、0.5秒間)上述のように開放する制御を行う。なお、普通図柄変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、普通図柄表示器5にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、普通変動入賞装置7に備えられた特図始動センサ7dからの遊技球の検出信号の入力に基づき、特別図柄の大当たり判定用乱数値を抽出してROM31cに記憶されている判定値と比較し、特別図柄変動表示ゲームの当たり外れを判定する処理を行う。また、この他に変動パターンの判定を行う処理などを行い、これらの結果を含む制御信号(演出制御データ)を、演出制御装置40に出力する。そして、特別図柄表示器9に、識別図柄を所定時間変動表示した後、停止表示する特別図柄変動表示ゲームを表示する処理を行う。また、演出制御装置40では、遊技制御装置30からの制御信号に基づき、演出表示装置13で特別図柄変動表示ゲームに対応した表示ゲームを表示する処理や、スピーカ145,157からの音の出力、枠装飾装置としての装飾ランプ、LED144を制御する処理を行う。
そして、遊技制御装置30のCPU31aは、特別図柄変動表示ゲームの結果が当たりの場合は、特別図柄表示器9に特別の結果態様を表示するとともに、特別遊技状態を発生させる処理を行う。この特別遊技状態を発生させる処理においては、例えば、大入賞口開閉SOL10bにより特別変動入賞装置10の開閉扉10aを開放し、大入賞口内への遊技球の流入を可能とする制御を行う。そして、大入賞口に所定個数(例えば10個)の遊技球が入賞するか、大入賞口の開放から所定時間か経過するかの何れかの条件が達成されるまで大入賞口を開放することを1ラウンドとし、これを所定ラウンド回数(例えば15回)継続する(繰り返す)制御(サイクル遊技)を行う。なお、特別図柄変動表示ゲームの結果がはずれの場合は、特別図柄表示器9にはずれの結果態様を表示する制御を行う。
また、遊技制御装置30のCPU31aは、各種入賞口に設けられたセンサ(特図始動センサ7d、カウントセンサ10c、一般入賞口センサ12a)から入力される遊技球の検出信号に基づき、排出発射制御装置50に制御信号(賞球数データ)を出力する。排出発射制御装置50は、制御信号の入力に基づき排出装置70を制御して所定数の遊技球が払い出されるようにする。
また、排出発射制御装置50は、操作ハンドル156に設けられたタッチセンサ54からの信号が入力されている間は、発射装置52を動作させて遊技球を発射する制御を行う。また、タッチセンサ54から信号が入力されている間であっても、操作ハンドル156に設けられた発射停止スイッチ53からの入力信号が入力されている場合は、発射装置52を停止させて遊技球の発射を停止する制御を行う。
次に、排出装置70の詳細について図5から8を参照して説明する。
図5から7に示すように、排出装置70は、略矩形箱状の第1ケース80、第2ケース90とから内部に各種部材を収容可能な空間を有する直方体状に形成されている。この第1ケース80、第2ケース90とから形成される内部の空間には、第1流路72、第2流路73、排出流路75の一側面を形成する仕切部材160、遊技球の流下を制御する可動部材170、該可動部材170を動作させるための駆動源180、排出発射制御装置50からの配線を中継するための中継基板182、排出される遊技球を検出する排出センサ183が設けられている。
図6,7に示すように、第1ケース80は、底壁81と該底壁81の周囲に沿って底壁81に対して垂直に形成された周囲壁82とを備え、該周囲壁82で囲まれた内部には、底壁81に対して垂直に流路形成壁83が形成されている。
この流路形成壁83は、所定の間隔をおいて対向するように形成された一対の板状の壁部であり、第1流路72、第2流路73の側壁をなすものであって、上側の周囲壁82から上下方向に沿って下方へ向かって所定範囲に形成されている。また、一対の対向する流路形成壁83の上端部は上側の周囲壁82に接続しており、上側の周囲壁82における一対の対向する流路形成壁83との接続部に挟まれた部分は、周囲壁82が途切れ、一対の対向する流路形成壁83の間隙に通じる開口が形成されている。この部分が第1流路72、第2流路73の流入口71aとなる。
また、所定間隔をおいて形成された一対の対向する流路形成壁83の間には、底壁81に対して垂直に隔壁85が形成されている。この隔壁85は第1流路72と第2流路73を区画するためのものであって、後述するように、流路形成壁83と平行に、遊技球の直径よりやや広い間隔をおいて形成されている。
そして、図6,8に示すように、第1ケース80の底壁81と対向する側には、底壁81と周囲壁82で形成された空間を閉鎖するように板状の仕切部材160が配される。これにより、仕切部材160と、第1ケース80の底壁81、流路形成壁83、隔壁85とで、排出装置70の上下方向に沿って延在する第1流路72、第2流路73及び可動部材170を配設する可動部材配設部76が形成されるようになっている。なお、上述の周囲壁82、流路形成壁83、隔壁85の底壁81からの延出幅は等しく、遊技球の直径よりも広い幅とされており、仕切部材160の第1ケース80側の面に先端が当接するようになっている。
このように形成される第1流路72、第2流路73は、図7に示すように、隔壁85を挟んで並列に形成され、上下方向に沿って遊技球が一列に流下可能な流路である。なお、仕切部材160が配される側から見て、隔壁85の左側が第1流路72であり、右側が第2流路73である。
この第1流路72と第2流路73の上流側端部は、第1ケース80の上部に開口した流入口71aとなっており、排出装置70を遊技機100に取り付けることで遊技球誘導部材103と接続し、第1流路72と第2流路73に遊技球が供給されるようになっている。また、第1流路72、第2流路73の下流側には、後述するように、第1流路72、第2流路73から所定数の遊技球を流下させる制御を行うための可動部材170を配する可動部材配設部76が形成されている。
この可動部材配設部76に配設される可動部材170は、第1流路72、第2流路73から所定数の遊技球を流下させる制御を行うためのものであって、回動軸171を中心に回動可能に取り付けられている。この可動部材170は、回動軸171が設けられた部分を中心とする円の一部からなる扇形をしており、回動軸171の延在方向に沿って、上述の第1流路72、第2流路73の幅と略等しい遊技球の直径よりやや広い厚みを有する。また、可動部材170は、円弧状の周面170aと扇形の径方向に沿った周面170b,170bとを有し、これらで囲まれた内部が扇形をした一方の側面170cに開口する凹部とされ、この凹部には補強部材172が形成されている。この補強部材172は、回動軸171が設けられる部分と円弧状の周面170aとの間を結ぶように、径方向に沿って直線状に形成された部分と、この直線状に形成された部分と交差し、径方向に沿った周面170b,170bとの間を結ぶように円弧状に形成された部分とから十字状に形成されている。
また、可動部材170の円弧状の周面170aには、回動軸171の周方向における中央となる位置に、遊技球が流下可能な溝状の流下部173が形成されている。この流下部173は、扇形をした面のうち、開口とされた一方の側面170cに上流側端部が位置し、ここから回動軸171の延在方向に沿って扇形をした他方の側面170dに向けて下るように形成されている。また、溝状の流下部173を形成する面は、遊技球を一列に流下させる幅とされているとともに、遊技球と同じ曲率を有する曲面とされている。
また、可動部材170には、回動軸171が設けられた部分に隣設して駆動源180と接続するための接続部174が形成されている。この接続部174には回動軸171の延在方向に沿って延在する接続軸174aが設けられており、この接続軸174aが接続部材181を介して駆動源180に接続するようになっている。
以上のような構成を有する可動部材170は、図6,7に示すように、円弧状の周面170aが回動軸171よりも上方に位置するように上側に配されて、第1流路72、第2流路73の下流側端部と対向するようにされている。また、第1流路72、第2流路73の下流側端部と対向する円弧状の周面170aは、第1流路72、第2流路73の何れか一方の流路からの遊技球の流出を規制可能となるように、第1流路72、第2流路73の下流側端部と近接して配される。すなわち、円弧状の周面170aが、第1球保持部173a、第2球保持部173bへの流入を規制する規制部175をなす。
また、扇形をした面のうち、流下部173の上流側端部が位置する開口とされた側面170cが第1ケース80の底壁81と対向するように配され、流下部173の下流側端部が位置する側面170dが仕切部材160と対向するように配される。
そして、回動軸171が、第1流路72、第2流路73を区画する隔壁85の下方となる位置で、第1ケース80の底壁81に形成された支持部(図示略)と、仕切部材160に形成された支持部161とにより回動可能に支持されるようになっている。このとき、回動軸171は、第1ケース80の底壁81及び仕切部材160に対して垂直に、すなわち、第1流路72、第2流路73の並列方向に対して垂直に支持されるようになっている。これにより、可動部材170は、第1流路72、第2流路73の並列方向に沿って、底壁81及び仕切部材160と平行な面内で回動可能となる。
また、回動軸171が設けられた部分に隣設して形成された接続部174は、回動軸171に対して、駆動源180が配設される側である仕切部材160が配される側から見た左側に配されるようになっている。これにより、この接続部174を上方へ移動させると、仕切部材160が配される側から見て、可動部材170が時計回り方向に回動し、逆に下方へ移動させると可動部材170が反時計回り方向に回動するようになっている。なお、この可動部材170の動作の詳細については後述する。
仕切部材160は、図6,8に示すように、板状の部材であって、一方の側面は、第1ケース80の底壁81と対向し、第1ケース80の底壁81と周囲壁82で形成された空間を閉鎖するように配される。また、他方の側面は、第2ケース90の底壁91と対向し、第2ケース90の底壁91と周囲壁92で形成された空間を閉鎖するように配される。この仕切部材160には、可動部材170の回動軸171を支持する支持部161、駆動源180を配設するための駆動源配設部163、排出流路75の流入口165、中継基板182を取り付ける基板取付部162、排出センサ183を取り付ける排出センサ取付部164が形成されている。
支持部161は、第1ケース80の底壁81に形成された、可動部材170の回動軸171を支持する支持部(図示略)と対向する位置に形成されている。この支持部161には、板状の仕切部材160を貫通するように回動軸171を挿通可能な挿通孔が形成されている。また、仕切部材160には、この支持部161に支持された回動軸171を中心として、仕切部材160と平行に回動する可動部材170の回動範囲を規制する規制部材166,166が形成されている。この規制部材166,166は、仕切部材160の第1ケース80側に突出するボス状をしており、回動範囲の両端部にそれぞれ形成され、可動部材170の径方向に沿った周面170bに当接して、それ以上の回動方向への移動を規制するようになっている。
また、回動軸171を支持する支持部161の上方には、排出流路75の流入口165が形成されている。この流入口165は、所定の回動範囲で回動する可動部材170に形成された流下部173の移動範囲に対応して形成されている。また、流入口165は、可動部材170が回動範囲における中央に位置する状態で、該可動部材170に形成された流下部173が位置することとなる支持部161の真上となる中央部分が、遊技球の通過が可能な大きさに形成されている。また、後述する第1状態において流下部173が位置することとなる第2ケース90側から見た左側部分には、周縁から中央部分に向かって延出する第1流下規制部165aが形成され、遊技球が通過できない大きさに狭められている。さらに、第2状態において流下部173が位置することとなる第2ケース80側から見た右側部分には、周縁から中央部分に向かって延出する第2流下規制部165bが形成され、遊技球が通過できない大きさに狭められている。
駆動源配設部163は、仕切部材160の第1ケース80側の面における右下部に形成されており、駆動源180を固定するためのねじ穴163a,163aが形成されている。ここに取り付けられる駆動源180は、駆動源本体180aを貫通するように配されて両側面から突出する駆動軸180bを、その延在方向に沿って伸張した状態と退縮した状態とに往復動作するとともに、その状態を保持できるラッチングソレノイドであって、駆動軸180bの動作方向が可動部材170の上下方向に沿うように、駆動源配設部163に配されている。そしてこの駆動軸180bが、可動部材170の接続軸174aに、接続部材181を介して接続され、駆動源180により可動部材170を動作できるようにされている。
また、仕切部材160の下端部であって、駆動源配設部163に隣設する位置には、排出センサ取付部164が形成されている。この排出センサ取付部164は、後述する第2ケース90に形成された排出センサ取付部97と一体となり、排出される遊技球を検出する排出センサ183が取り付けられるようになっている。また、排出センサ取付部164の下方には、排出発射制御装置50からの配線や駆動源180と排出センサ183の配線を中継するための中継基板182を取り付けるための基板取付部162が形成されている。この基板取付部162は、第1ケース80に形成された接続用開口86の位置に合わせて形成されている。
そして、第1ケース80の内部の空間には仕切部材160に配設された駆動源180や、排出発射制御装置50からの配線や駆動源180と排出センサ183の配線を中継するための中継基板182が収納されるようになっている。また、第1ケース80の駆動源180が収納される部分にあたる底壁81及び周囲壁82には、駆動源180の側面形状にあわせて開口88が形成されており、ここから駆動源180の側面が外部に露出するようになっている。また、第1ケース80の中継基板182が収納される部分にあたる底壁81には、中継基板182に設けられたコネクタ部182aの位置にあわせて接続用開口86が形成されており、ここからコネクタ部182aが外部に露出し、排出発射制御装置50と接続可能となっている。
図5,6,8に示すように、第2ケース90は、底壁91と該底壁91の周囲を囲むように底壁91に対して垂直な周囲壁92とから略矩形箱状に形成されており、該周囲壁92で囲まれた内部には、底壁91に対して垂直に排出流路形成壁93が形成されている。この排出流路形成壁93は、排出流路75を形成するものであって、仕切部材160に形成された流入口165の上部及び側部をU字形に囲むとともに、下方へ向かって遊技球の直径よりやや広い間隔をおいて平行に下側の周囲壁92まで形成されている。また、排出流路形成壁93の下端部は下側の周囲壁92に接続しており、下側の周囲壁92における平行な排出流路形成壁93との接続部に挟まれた部分は、周囲壁92が途切れ、平行な排出流路形成壁93の間隙に通じる開口が形成されている。この部分が排出流路75の排出口71bとなる。
そして、図8に示すように、第1ケース80の底壁81と対向する側には、底壁91と周囲壁92で形成された空間を閉鎖するように板状の仕切部材160が配される。これにより、仕切部材160と、第2ケース90の底壁91、排出流路形成壁93とで、排出装置70の上下方向に沿って延在する排出流路75が形成されるようになっている。なお、上述の周囲壁92、排出流路形成壁93の底壁91からの延出幅は等しく、遊技球の直径よりやや広い幅とされており、仕切部材160の第2ケース90側の面に先端が当接するようになっている。
このように形成される排出流路75により、流入口165から流入した遊技球が、第2ケース90の下部に開口した排出口71bへ一列に誘導するようになる。また、第2ケース90の下部に開口した排出口71bは遊技球が一列に流出可能な幅とされ、排出装置70を遊技機100に取り付けることで遊技機100に形成された球排出流路104と接続するようになっており、排出装置70から排出された遊技球が上皿153に誘導されるようになっている。この第2ケース90の下部に開口した排出口71bの直上の排出流路75を形成する部分では、一対の対向する排出流路形成壁93に排出センサ取付部97が形成され、排出される遊技球を検出する排出センサ183が取り付けられている。
なお、排出センサ取付部97は、仕切部材160に形成された排出センサ取付部164と一体となって排出センサ183を保持するように構成されているが、仕切部材160に形成された排出センサ取付部164は、隣接する駆動源配設部163を避けるように、支持部161の真下となる位置より側方にずれて形成されている。よって、支持部161の真上に形成された流入口165から、支持部161の真下に形成された排出口71bへ遊技球を誘導する排出流路75は、仕切部材160に形成された排出センサ取付部164の位置に対応して、蛇行するように形成されている。
また、第2ケース90の底壁91の四隅には、ねじ孔95,95,…が形成されており、ここに挿通したねじを第1ケース80の四隅に形成されたねじ止め部84に螺合することで第1ケース80と第2ケース90とを固着できるようになっている。
以上のような排出装置70は、図2に示すように、前面枠本体130の裏面側に配されており、遊技球を貯留する貯留タンク101から、遊技球を流下誘導する遊技球誘導部材102,103を介して遊技球が供給されるようになっている。遊技球誘導部材102,103の内部には、遊技球が一列に並んで流下する流下路が左右に二列並んで形成されており、その一方が第1流路72の上流側端部に接続し、他方が第2流路73の上流側端部に接続するようになっている。そして、排出装置70は、遊技制御装置30の制御の下、排出発射制御装置50により制御されて所定数の遊技球を排出し、排出された遊技球は球排出流路104を通って上皿153へ誘導されるようになっている。
この排出装置70は駆動源180により可動部材170を駆動することで所定数の遊技球を排出するようになっている。駆動源180としてのラッチングソレノイドは、内部に設けられたコイルへの通電により駆動軸180bが伸張した状態と退縮した状態とに往復動作するようになっている。また、駆動軸180bが伸張した状態もしくは退縮した状態を、内部に設けられた永久磁石の保持力により保持できるようになっている。
この駆動源180により、可動部材170は所定の角度の範囲で正方向(例えば、第2ケース90側から見て時計回り方向)および逆方向(例えば、第2ケース90側から見て反時計回り方向)に回動されるようになっている。そして、図7(a)、図8(b)に示すように、第2ケース90側から見て、可動部材170が最も反時計回り方向に回動した第1状態と、図7(c)、図8(d)に示すように、最も時計回り方向に回動した第2状態とに変換できるとともに、その状態を保持できるようになっている。
図7(a)、図8(b)に示すように、第1状態では、駆動源180の駆動軸180bが退縮して動作範囲における下端となる位置にあって、これに伴い、接続部材181を介して接続する可動部材170の接続部174が、動作範囲における下端となる位置に配される。これにより、可動部材170が第2ケース90側から見て、最も反時計回り方向に回動した状態となる。
この第1状態では、図7(a)に示すように、流下部173が第1流路72の下流側端部に臨む状態となり、第1流路72の最も下流側に位置する遊技球が流下部173内に流入可能な流入可能状態となる。また、この状態では、図8(b)に示すように、流下部173の下流側端部の一部が、排出流路75への流入口165に形成された第1流下規制部165aにより覆われることで、流下部173内の遊技球が排出流路75へ流下できない流下規制状態となる。これにより、流下部173内に1個の遊技球を保持可能となる。
なお、第1流下規制部165aは流入口165の周縁から中央方向へ延出するように形成されているが、その延出幅は流下部173内で流下規制された遊技球の中心を超えない幅とされている。よって、流下部173内で流下規制された遊技球には、それ自身の荷重やその上方で待機する遊技球による荷重により、流入口165の中央部分に向かう方向(第2ケース90側から見て時計回り方向)の力がかかるようになっている。これにより、後述するように可動部材170が回動して流下部173と排出流路75の流入口165が一致する排出状態となる際に、流下部173内で流下規制されていた遊技球が、排出流路75へ流下可能な中央部分へ誘導され、確実に排出されるようになる。
また、流下部173内で流下規制された遊技球にかかる力は、可動部材170に対して、次回可動部材170が回動する方向である正方向(例えば、第2ケース90側から見て時計回り方向)に回動するように作用する。これにより、次回の動作の際に駆動源180にかかる負担を軽減できて動作が容易になるとともに、各部材に無理な力が加わることがなく、不具合の発生を防止できる。
また、この第1状態では、規制部175をなす可動部材170の円弧状の周面170aが第2流路73の下流側端部を閉鎖し、第2流路73からの遊技球の流出を規制して流下部173への流入を規制する状態となる。なお、この規制部175にかかる遊技球の荷重は回動軸171に作用するようになっており、流下規制される球の球圧を回動軸171により受けることができて、可動部材170に無理な力がかからなくなって、変形する等の不具合を防止できる。
以上のことから、可動部材170は、規制部175に加わる遊技球の圧力が、回動軸171に作用するようにしたこととなる。
この第1状態から、駆動源180としてのラッチングソレノイドを一回動作させると、図7(b)、図8(c)に示すような排出状態を経て、図7(c)、図8(d)に示すような第2状態に変換される。なお、可動部材170は、第1状態から排出状態で停止することなく、第2状態となるまで連続して動作するようになっている。
図7(b)に示す排出状態では、可動部材170が回動範囲の中央に位置し、流下部173の延在方向が上下方向に沿った状態となる。これにより、図8(c)に示すように、可動部材170の流下部173が、排出流路75への流入口165における遊技球が通過可能な中央部分に一致し、流下部173で流下規制されていた遊技球が排出流路75に流入可能となる。また、第1状態から排出状態になる過程においては、第1流下規制部165aが流入口165の中央部分へ遊技球を誘導するので、排出状態において確実に遊技球が排出流路75へ誘導される。
また、排出状態では、規制部175をなす可動部材170の円弧状の周面170aが、第1流路72及び第2流路73の下流側端部を閉鎖し、第1流路72及び第2流路73からの遊技球の流出を規制して流下部173への流入を規制する状態となる。なお、この規制部175にかかる遊技球の荷重は回動軸171に作用するようになっており、流下規制される球の球圧を回動軸171により受けることができて、可動部材170に無理な力がかからなくなって、変形する等の不具合を防止できる。
以上のように、排出状態においては、流下部173内の遊技球を排出流路75に排出可能となるとともに、第1流路72及び第2流路73からの遊技球の流出が規制される。これにより、流下部173内で流下規制された1個の遊技球のみが排出流路75に流入するようになる。排出流路75に流入した遊技球は、排出口71bへ誘導されて排出装置70の外部に排出される。
図7(c)、図8(d)に示すように、第2状態は上述の第1状態とは逆に、駆動源180の駆動軸180bが伸張して動作範囲における上端となる位置にあって、これに伴い、接続部材181を介して接続する可動部材170の接続部174が、動作範囲における上端となる位置に配される。これにより、可動部材170が第2ケース90側から見て、最も時計回り方向に回動した状態となる。
この第2状態では、図7(c)に示すように、流下部173が第2流路73の下流側端部に臨む状態となり、第2流路73の最も下流側に位置する遊技球が流下部173内に流入可能な流入可能状態となる。また、この状態では、図8(d)に示すように、流下部173の下流側端部の一部が、排出流路75への流入口165に形成された第2流下規制部165bにより覆われることで、流下部173内の遊技球が排出流路75へ流下できない流下規制状態となる。これにより、流下部173内に1個の遊技球を保持可能となる。
なお、第2流下規制部165bも第1流下規制部165aと同様に流入口165の周縁から中央方向へ延出するように形成されており、その延出幅は流下部173内で流下規制された遊技球の中心を超えない幅とされている。よって、流下部173内で流下規制された遊技球には、それ自身の荷重やその上方で待機する遊技球による荷重により、流入口165の中央部分に向かう方向(第2ケース90側から見て反時計回り方向)の力がかかるようになっている。これにより、可動部材170が回動して流下部173と排出流路75の流入口165が一致する排出状態となる際に、流下部173内で流下規制されていた遊技球が、排出流路75へ流下可能な中央部分へ誘導されるようになり、確実に排出されるようになる。
また、流下部173内で流下規制された遊技球にかかる力は、可動部材170に対して、次回可動部材170が回動する方向である逆方向(例えば、第2ケース90側から見て反時計回り方向)に回動するように作用する。これにより、次回の動作の際に駆動源180にかかる負担を軽減できて動作が容易になるとともに、各部材に無理な力が加わることがなく、不具合の発生を防止できる。
また、この第1状態では、規制部175をなす可動部材170の円弧状の周面170aが第1流路72の下流側端部を閉鎖し、第1流路72からの遊技球の流出を規制して流下部173への流入を規制する状態となる。なお、この規制部175にかかる遊技球の荷重は回動軸171に作用するようになっており、流下規制される球の球圧を回動軸171により受けることができて、可動部材170に無理な力がかからなくなって、変形する等の不具合を防止できる。
この第2状態から、駆動源180としてのラッチングソレノイドを一回動作させると、上述した図7(b)、図8(c)に示すような排出状態を経て、図7(a)、図8(b)に示すような第1状態に変換される。なお、可動部材170は、第2状態から排出状態で停止することなく、第1状態となるまで連続して動作するようになっている。また、第2状態から排出状態になる過程においては、第2流下規制部165bが流入口165の中央部分へ遊技球を誘導するので、排出状態において確実に遊技球が排出流路75へ誘導される。
以上のことから、第1状態及び第2状態で、流下部173からの遊技球の流出を規制する流下規制部(第1流下規制部164a、第2流下規制部165b)を備え、該流下規制部が流下部173で保持した遊技球を排出流路75側へ誘導するようにしたこととなる。
以上のような可動部材170は、第1流路72及び第2流路73のうち、何れか一方の流路で遊技球が流下部173へ流入可能な流入可能状態とすると、他方の流路では規制部175が流下部173への遊技球の流入を規制するように構成されている。そして、可動部材170を第1状態から第2状態へ変換する動作と、第2状態から第1状態に変換する動作とを交互に繰り返すことで、第1流路72と第2流路73とから交互に遊技球が排出される。第1流路72、第2流路73から排出された遊技球は、排出流路75により排出口71bに誘導され、排出口71bから排出装置70の外部へ排出される。
また、流下部173は1個の遊技球を保持可能に構成されているので、可動部材170を第1状態から第2状態へ、もしくは第2状態から第1状態へ変換する毎に、遊技球が1個排出されることとなり、所定数の遊技球を排出することが可能となる。また、このように可動部材170を動作することで排出される遊技球は、排出口71bに設けられた排出センサ183により検出されるようになっており、この排出センサ183からの検出信号に基づき、排出された遊技球の個数を計数することができるようになっている。これにより所定数の遊技球を確実に排出することができる。
以上のことから、所定の排出条件の成立に基づき、所要数の遊技球を排出する排出装置70を備えた遊技機100において、排出装置70は、遊技球が待機する並列に形成された第1流路72及び第2流路73と、第1流路72及び第2流路73の下流側端部に臨む可動部材170と、遊技球を外部へ排出する排出流路75と、可動部材170を駆動する駆動源180と、を備え、可動部材170は、第1流路72及び第2流路73からの遊技球の流出を規制する規制部175と、遊技球が流下可能な流下部173と、を備え、駆動源180により駆動することで、流下部173が第1流路72と接続して遊技球が流入可能となるとともに、規制部175が第2流路73からの遊技球の流出を規制し、かつ、流下部173が排出流路75と接続せずに該流下部173に受け入れた遊技球を保持可能な第1状態と、流下部173が第2流路73と接続して遊技球が流入可能となるとともに、規制部175が第1流路72からの遊技球の流出を規制し、かつ、流下部173が排出流路75と接続せずに該流下部173に受け入れた遊技球を保持可能な第2状態と、に変換可能とし、第1状態と第2状態との変換途中に、流下部173が第1流路72及び第2流路73と接続せず、流下部173と排出流路75とが接続して保持した遊技球を排出可能な排出状態を経るように構成し、第1状態と第2状態とに交互に変換することで、第1流路72と第2流路73とから交互に遊技球を排出するようにしたこととなる。
また、可動部材170は、第1流路72と第2流路73との間に位置し、第1流路72及び第2流路73の並列方向に対して垂直な回動軸171を中心に回動することで、第1状態と第2状態とに変換可能に構成し、第1状態から可動部材170を正方向に回動することで第2状態に変換され、第2状態から可動部材170を逆方向に回動することで第1状態に変換されるようにしたこととなる。
なお、以上の実施形態においては、駆動源180としてラッチングソレノイドを用いたが、これに限られるものではなく、ソレノイド、ロータリーソレノイド、モータなどを用いても良い。
また、第1球保持部173a、第2球保持部173bは遊技球を1個保持できるとしたが、2個以上保持できるようにしても良い。
また、可動部材170は回動することにより第1状態、排出状態、第2状態に変換されるとしたが、スライド移動することで上記の状態に変換するようにしてもよい。
次に、上述の実施形態における排出装置の変形例について、図9,10を参照して説明する。なお、上述の実施形態の排出装置と同様の構成を有する部分に関しては、同じ符号を付して説明を省略する。
本変形例にかかる排出装置は、図9(a)(b)に示すように、第1流路72及び第2流路73が下流側に向かって下るように傾斜して形成されている。また、可動部材170は、傾斜した第1流路72及び第2流路73の傾斜方向に沿った面内で回動するように配され、上述した第1状態、排出状態、第2状態に変換可能となっている。この第1流路72及び第2流路73、可動部材170の傾斜する角度は、可動部材170に形成された溝状の流下部173の延在方向が、鉛直方向に沿うような角度となっている。また、これに合わせて、排出流路75も流下部の下方となる位置に鉛直方向に沿って形成されている。
このような構成を有する排出装置においては、図9(a)(b)に示すような第1状態において、流下部173内で流下規制された遊技球やその上流側で待機する遊技球による荷重及び規制部175にかかる遊技球の荷重の一部が、第1流路72及び第2流路73の壁部に加わるようになる。また、第2状態においても同様に、遊技球による荷重が第1流路72及び第2流路73の壁部に加わるようになる。これによって、第1状態及び第2状態における可動部材170に加わる荷重が減少し、可動部材170を駆動する駆動源180にかかる負担を軽減することができる。
また、図10(a)(b)に示すような排出状態においては、流下部173の流下面が鉛直方向に沿うようになっているので、流下部173内で流下規制されていた遊技球が、自由落下することにより流下するようになる。これにより、可動部材170を高速駆動しても保持した遊技球が確実に排出流路75へ誘導されるようになり、遊技球の高速な排出に対応できる。
以上のことから、第1流路72及び第2流路73を傾斜して形成するとともに、流下部173からの遊技球の排出方向が鉛直方向になるようにしたこととなる。
以上のような遊技機100は、所定の排出条件の成立に基づき、所要数の遊技球を排出する排出装置70を備えた遊技機100であって、排出装置70は、遊技球が待機する並列に形成された第1流路72及び第2流路73と、第1流路72及び第2流路73の下流側端部に臨む可動部材170と、遊技球を外部へ排出する排出流路75と、可動部材170を駆動する駆動源180と、を備え、可動部材170は、第1流路72及び第2流路73からの遊技球の流出を規制する規制部175と、遊技球が流下可能な流下部173と、を備え、駆動源180により駆動することで、流下部173が第1流路72と接続して遊技球が流入可能となるとともに、規制部175が第2流路73からの遊技球の流出を規制し、かつ、流下部173が排出流路75と接続せずに該流下部173に受け入れた遊技球を保持可能な第1状態と、流下部173が第2流路73と接続して遊技球が流入可能となるとともに、規制部175が第1流路72からの遊技球の流出を規制し、かつ、流下部173が排出流路75と接続せずに該流下部173に受け入れた遊技球を保持可能な第2状態と、に変換可能とし、第1状態と第2状態との変換途中に、流下部173が第1流路72及び第2流路73と接続せず、流下部173と排出流路75とが接続して保持した遊技球を排出可能な排出状態を経るように構成し、第1状態と第2状態とに交互に変換することで、第1流路72と第2流路73とから交互に遊技球を排出するようにしている。
したがって、可動部材170は、第1流路72及び第2流路73からの遊技球の流出を規制する規制部175と、遊技球が流下可能な流下部173と、を備え、駆動源180により駆動することで、第1流路72から流下部173に遊技球を受け入れて保持する第1状態と、第2流路73から流下部173に遊技球を受け入れて保持する第2状態と、に変換可能であり、第1状態と第2状態との変換途中に、流下部173と排出流路75とが接続して保持した遊技球を排出可能な排出状態を経るように構成し、第1状態と第2状態とに交互に変換することで、第1流路72と第2流路73とから交互に遊技球を排出するようにしたので、構成が簡略になりコストを削減できる。
すなわち、1つの可動部材170を1つの駆動源180により動作させることで排出の制御を行う簡略な構成であるので、製造のコストを削減できるとともに不具合の発生も防止できる。また、1つの可動部材170で2つの流路の流下制御を行うことができ、遊技球の高速な排出にも対応できる。また、一旦流下部173に受け入れた遊技球を排出するようにしているので、排出する遊技球の個数を厳密に制御でき、少量の遊技球の排出でも確実に行うことができる。
また、可動部材170は、第1流路72と第2流路73との間に位置し、第1流路72及び第2流路73の並列方向に対して垂直な回動軸171を中心に回動することで、第1状態と第2状態とに変換可能に構成し、第1状態から可動部材170を正方向に回動することで第2状態に変換され、第2状態から可動部材170を逆方向に回動することで第1状態に変換されるようにしている。
したがって、可動部材170は回動することで第1状態と第2状態とに変換可能に構成され、第1状態から可動部材170を正方向に回動することで第2状態に変換され、第2状態から可動部材170を逆方向に回動することで第1状態に変換されるので、制御が非常に簡単である。すなわち、可動部材170を所定角度の範囲で正逆反転させることで流下部に保持されている遊技球を排出できるようになり、制御が非常に簡単となる。
また、可動部材170は、規制部175に加わる遊技球の圧力が回動軸171に作用するようにしている。
したがって、可動部材170は、規制部175に加わる遊技球の圧力が回動軸171に作用するようにしたので、駆動源180に余計な負荷がかからなくなり、故障の発生や不具合の発生を防止できる。
また、第1状態及び第2状態で、流下部173からの遊技球の流出を規制する流下規制部(第1流下規制部165a、第2流下規制部165b)を備え、該流下規制部が流下部173で保持した遊技球を排出流路75側へ誘導するようにしている。
したがって、第1状態及び第2状態で、流下部173からの遊技球の流出を規制する流下規制部を備え、該流下規制部が流下部で保持した遊技球を排出流路75側へ誘導するようにしたので、可動部材170を高速駆動しても保持した遊技球が確実に排出流路75へ誘導されるようになり、遊技球の高速な排出に対応できる。
また、第1流路72及び第2流路73を傾斜して形成するとともに、流下部173からの遊技球の排出方向が鉛直方向になるようにしている。
したがって、第1流路72及び第2流路73を傾斜して形成するようにしたので、第1流路72及び第2流路73で待機する遊技球の圧力の一部が流路の壁部に加わるようになって可動部材170に加わる圧力が減少し、駆動源180にかかる負担を軽減できる。
また、流下部173からの遊技球の排出方向が鉛直方向になるようにしたので、排出される遊技球が自由落下することにより排出流路75へ誘導されるようになる。よって、可動部材170を高速駆動しても保持した遊技球が確実に排出流路75へ誘導されるようになり、遊技球の高速な排出に対応できる。
なお、本発明の遊技機100は、遊技機として、前記実施の形態に示されるようなパチンコ遊技機に限られるものではなく、例えば、その他のパチンコ遊技機、アレンジボール遊技機、雀球遊技機などの遊技球を使用する全ての遊技機に適用可能である。
また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。