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JP4843361B2 - 32プルダウンシーケンスの検出装置、及び検出方法 - Google Patents
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JP4843361B2 - 32プルダウンシーケンスの検出装置、及び検出方法 - Google Patents

32プルダウンシーケンスの検出装置、及び検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、32プルダウンにより60フィールドに変換されたテレシネ映像に対してレピートフィールドを検出する検出装置、及び検出方法に関する。詳しくは、32プルダウンシーケンスを高い信頼度で検出するようにした検出装置等に関する。
従来から、24フレームのプログレッシブ(順次)方式による映像(シネマ映像)を、60フィールドのインターレース(飛び越し)方式による映像(テレシネ映像)に変換する場合に、32プルダウンと呼ばれる変換処理が行われている。
32プルダウンは、シネマ映像に対して、5フィールドに1回、2フィールド前のフィールドを繰り返すことで、テレシネ映像への変換を実現している(例えば、以下の特許文献1)。
これにより、DVD(Digital Versatile Disk)に収録されたシネマ映像をNTSC方式のTV信号として表示装置に転送でき、また、シネマ映像をNTSC方式のTV信号として放送局から送出することができる。
一方、DVDから転送され、或いは、放送局から送出された60フィールドのテレシネ映像を60フレームのプログレッシブ方式の表示装置に表示させる場合、32プルダウンシーケンスの検出(とくに、32プルダウンにより繰り返されたフィールド(以下、レピートフィールド)の検出)を行い、インターレース映像からプログレッシブ映像への変換(IP(Interlace to Progressive)変換)を行うようにしている。
IP変換は、例えば、60フィールドのテレシネ映像に対して、検出されたレピートフィールドを削除する等により、一旦、元の24フレームのプログレッシブ映像に変換する。そして、各フレームに対して1フレームおきに2フレーム繰り返し、3フレーム繰り返しを行うことで、プログレッシブ映像に変換している。
図12(A)及び同図(B)は、IP変換を行って、テレシネ映像を60フレームのプログレッシブ映像として表示装置に表示させる場合のシステム構成例を示す図である。
図12(A)は、DVDから再生されたテレシネ映像をDVDプレーヤー100にてIP変換して表示装置110に表示させる場合のシステム構成例を示す図である。
DVDプレーヤー100には、圧縮等により符号化されたテレシネ映像を復号化するデコーダ101と、復号化されたテレシネ映像をIP変換するコンバータ102とを有する。レピートフィールドの検出は、コンバータ102内で行われる。
また、図12(B)は、放送局120から送出されたテレシネ映像をIP変換して表示装置140、150に表示させる場合のシステム構成例を示す図である。
放送局120には、32プルダウンの変換を行うコンバータ121と、圧縮等の符号化を行うエンコーダ122とを有する。
コンバータ121により、シネマ映像からテレシネ映像に変換され、アナログ放送として家庭等の表示装置150に出力される。また、テレシネ映像は、エンコーダ122により圧縮等の符号化が行われ、デジタル放送として、アンテナ130を介して表示装置140に出力される。
IP変換は、デジタル放送の場合、デコーダ131又は表示装置140で行われ、アナログ放送の場合、表示装置150で行われることになる。
IP変換の際には、レピートフィールドを検出することが重要である。従来では、例えば、入力されたテレシネ映像に対して、前後のフィールド間で各画素の差分値を求め、その差分値を重複閾値及び非重複閾値とを夫々比較することで、レピートフィールドの検出を行うようにしたものがある(例えば、前述の特許文献1)。
また、フィールド期間ごとに累積加算した差分値と閾値とを比較してレピートフィールドを検出するようにしたものもある(例えば、以下の特許文献2)。
特開2002−354431号公報 特開平10−65964号公報
しかし、特許文献1や特許文献2によるレピートフィールドの検出であっても、例えば、放送局から放送されたテレシネ映像をIP変換すると、ノイズの影響により、高画質にプログレッシブ映像を表示できない問題があった。
図12(B)の例では、アナログ放送の場合、空気等の影響により、受信したテレシネ映像にはノイズが発生する。デジタル放送の場合、復号化しても、符号化ノイズ等により符号化前のテレシネ映像は完全には再現できない。特に、符号化が非可逆変換の場合、顕著である。
更に、DVDプレーヤーにてIP変換する場合(図12(A)参照)と、放送局からのNTSC信号をIP変換する場合(図12(B)参照)とで、ノイズの特性が大きく異なり、レピートフィールドを検出できないという問題もあった。
そこで、本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、32プルダウンにより変換されたインターレース方式のテレシネ映像から高精度にレピートフィールドを検出することのできる、32プルダウンシーケンスの検出装置、及び検出方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、入力されたインターレース映像に対してフレーム間の差分分布情報を生成する差分分布情報生成部と、前記差分分布情報とn種類の判定条件から、n種類の情報テーブルを作成する情報テーブル作成部と、前記情報テーブルの過去mフィールド分の情報から、32プルダウンシーケンスを検出する検出装置であることを特徴とする。
また、本発明は、前記検出装置において、前記生成された差分分布情報を1フィールド分累積する累積カウンタを更に備え、前記情報テーブル作成部は、前記累積カウンタで累積された1フィールド分の前記差分分布情報と前記判定条件とから前記情報テーブルを作成することを特徴とする。
更に、本発明は、前記検出装置において、前記情報テーブルから、現在のフィールドと5フィールド前のフィールドとに対して前記レピートフィールドを示す情報が前記情報テーブルに記憶され、その間のフィールドに対してレピートフィールドではないその他のフィールドを示す情報が前記情報テーブルに記憶されているときに、前記現在のフィールドは前記レピートフィールドであると判定する判定部を備えることを特徴とする。
更に、本発明は、前記検出装置において、前記情報テーブル作成部は、前記差分分布情報のみに基づいて前記各フィールドが前記ノイズ有りか否かを判断することを特徴とする。
更に、本発明は、前記検出装置において、前記判定部は、前記情報テーブルに前記レピートフィールドを示す情報が連続して記憶されているとき、現在のフィールドは静止画であると判定することを特徴とする。
更に、本発明は、前記検出装置において、前記判定部により静止画と判定されたとき、前記入力されたインターレース映像に対して動き補償制御を行う動き補償制御部を更に備えることを特徴する。
更に、本発明は、前記検出装置において、前記nは「5」であり、前記情報テーブル作成部は、前記差分分布情報と5種類の閾値とを比較して前記情報テーブルを作成することを特徴とする。
更に、本発明は、前記検出装置において、前記情報テーブルには、現在のフィールドと過去10フィールドの11フィールド分の情報が記憶されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するために本発明は、入力されたインターレース映像に対してフレーム間の差分分布情報を生成し、前記差分分布情報とn(nは整数)種類の判定条件から、n種類の情報テーブルを作成し、前記情報テーブルの過去m(mは5以上の整数)フィールド分の情報から、32プルダウンシーケンスを検出する検出方法であることを特徴とする。
本発明によれば、32プルダウンにより変換されたインターレース方式のテレシネ映像から高精度にレピートフィールドを検出することのできる、32プルダウンシーケンスの検出装置、及び検出方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明が適用される32プルダウンシーケンスの検出装置1の構成例を示す図である。図1に示すように、検出装置1は、3つのフィールドメモリ11〜13と、画素差分絶対値減算器20と、絶対値差分比較器30と、累積加算器40と、フラグ情報作成処理部50と、レピートフィールド判定部60、及び32トランスフォーム(Trasnform)制御部70を備える。
3つのフィールドメモリ11〜13は、時間的に連続する3フィールド分の入力画像(F(t)、F(t−1)、F(t−2):tは時間)を各々記憶する。尚、入力画像は、32プルダウン後の60フィールドのインターレース映像(レピートフィールドを含むテレシネ映像)である。
画素差分絶対値減算器20は、現在のフィールド画像(F(t))と2フィールド前のフィールド画像(F(t−2))とをフィールドメモリ11、13から読み出し、同一画素位置の階調値を減算して、差分絶対値(フレーム間差分)を抽出する。
図2に示すように、フィールド単位に、各画素の奇数フィールド(トップフィールド)同士、又は偶数フィールド(ボトムフィールド)同士のフレーム間差分の分布を検出するためである。画素差分絶対値減算器20により、フレーム間差分分布情報が生成される。
画素位置を(x、y)で表わすと、画素差分絶対値減算器20では、以下の数式を演算する。
差分絶対値(diff)=abs(F(t、x、y)−F(t−2、x、y)) ・・・(1)
絶対値差分比較器30は、抽出した差分絶対値と5つの閾値とを比較してその比較結果を出力する。
第1の閾値(S11_TH)は、差分絶対値が4階調差以内に存在するかをみるための閾値である。入力画像にノイズが含まれているか否かを判定するとともにレピートフィールドを判定するための使用される閾値である。例えば、第1の閾値(S11_TH)の値は「5」である。
第2の閾値(S12_TH)は、差分絶対値が16階調差以降に存在しないか否かをみるための閾値である。入力画像にノイズが無い場合で、レピートフィールドか否かを判定するために使用される閾値である。例えば、第2の閾値(S12_TH)の値は「15」である。
第3の閾値(S21_TH)は、差分絶対値が32階調以降に存在しないか否かをみるための閾値である。入力画像にノイズが無く、レピートフィールド以外のその他のフィールドを判定するために使用される閾値である。例えば、第3の閾値(S21_TH)の値は「31」である。
第4の閾値(S22_TH)は、差分絶対値が60階調以降に存在しないか否かをみるための閾値である。入力画像にノイズがあり、レピートフィールドを判定するために使用される閾値である。例えば、第4の閾値(S22_TH)の値は「59」である。
第5の閾値(S31_TH)は、差分絶対値が80階調以降に存在しないか否かをみるための閾値である。入力画像にノイズがあり、レピートフィールド以外のその他のフィールドを判定するために使用される閾値である。例えば、第5の閾値(S31_TH)の値は、「79」である。
絶対値差分比較器30は、これら5つの閾値と差分絶対値とを夫々比較する。即ち、差分絶対値をy_diffとすると、第1の閾値(S11_TH)に対して、
S11_TH>y_diff ・・・(2)
を満たす画素があるか否かを比較する。第2の閾値(S12_TH)乃至第5の閾値(S31_TH)に対しては、
S12_TH<y_diff ・・・(3)
S21_TH<y_diff ・・・(4)
S22_TH<y_diff ・・・(5)
S31_TH<y_diff ・・・(6)
を満たす画素があるか否かを夫々比較することになる。
絶対値差分比較器30は、式(2)乃至式(6)を満たす画素があれば、各々「1」を出力する。尚、本実施例において、絶対値差分比較器30は、式(2)乃至式(6)により、各閾値と差分絶対値とを比較するため、全部で5つの絶対値差分比較器30で構成される。
累積加算器40は、絶対値差分比較器30の出力結果を1フィールド分累積加算する。即ち、累積加算器40は、1フィールド分の画素に対して、式(2)乃至式(6)を満たす画素数をカウントし、そのカウント値(夫々、S11COUNT、S12COUNT、S21COUNT、S22COUNT、S31COUNT)を出力する。
尚、本実施例では、累積加算器40は、前段の絶対値差分比較器30に対応して5つの累積加算器40で構成される。
フラグ情報作成処理部50は、各カウント値(S11COUNT等)から、入力画像の各フィールドが(詳細には、現在のフィールドF(t)が)、ノイズ無しのレピートフィールドか、ノイズ無しのその他のフィールドか、ノイズ有りのレピートフィールドか、ノイズ有りのその他のフィールドか、を夫々示す、フラグ情報テーブルを作成する。
フラグ情報テーブルの例を図3(A)に示す。フラグ情報テーブルは、フィールドごとに、ノイズ無しレピートフィールドか否かを示す項目[Field][0]と、ノイズ無しその他のフィールドか否かを示す項目[Field][1]と、ノイズ有りレピートフィールドか否かを示す項目[Field][2]と、ノイズ有りその他のフィールドか否かを示す項目[Field][3]とから構成される。
フラグ情報作成処理部50は、入力画像のフィールドがノイズ無しレピートフィールドと判断すると、フラグ情報テーブルの項目[Field][0]に「1」を設定(書き込み)し、他の項目には「0」を設定する。同様に、該当する各項目に「1」が設定される。これらはフィールド単位で判断される。
具体的には、以下のように判断する。まず、4階調差以内のカウント値(S11COUNT)から差分値割合(Sum)を算出する。算出式は、
差分値割合(Sum)=(S11COUNT/(1フィールド分の総画素数))*100 ・・・(7)
を用いる。この差分値割合Sumは、フレーム間において、「4」階調以内の画素の占める割合を示している。
そして、式(7)から差分値割合(Sum)が「99%」以上で、かつ、カウンタ値(S12COUNT)が「0」(16階調以降に差分絶対値が存在しない、即ち、16階調以降にフレーム間差分が存在しない)のとき、ノイズ無しのレピートフィールドと判断し、フラグ情報テーブルの[Field][0]に1(ノイズ無しのレピートフィールドを示す)を設定する。
このように、差分値割合Sum(フレーム間差分割合)とカウント値(S11COUNT等)との組み合わせにより、入力画像の各フィールドがノイズ無しのレピートフィールドか、ノイズ有りのレピートフィールドか、等を判断している。その理由を以下に示す。
図4(A)及び同図(B)は、フレーム間差分(差分絶対値)に対する1フィールド分の画素数の統計分布図である。ともに、横軸がフレーム間差分値、縦軸が画素数を示す。
図4(A)は、ノイズ無し時のフレーム間差分分布図である。同図に示すように、ノイズ無しのときであってレピートフィールドの場合、領域Aに各画素が存在する。
即ち、かかるフィールドの場合、フレーム間差分は「15」以内に略すべての画素が存在する。そして、フレーム間差分が「4」階調以内に占める割合は、同図に示すように、統計上「99%」以上であった。
つまり、フレーム間差分が「4」階調以内に占める割合(差分値割合Sum)が「99%」以上で、かつ、フレーム間差分値が「16」階調以上となる画素がなければ、現在のフィールドF(t)は、ノイズが無く、かつ、レピートフィールドと判断することができる。
言い換えると、式(7)の差分絶対値Sumが「99%」以上で、式(3)を満たすカウント値S12COUNTが「0」のとき、当該フィールドは、ノイズが無く、かつ、レピートフィールドと判断できる。
上述した第2の閾値(S11_TH)を「15」としたのは、図4(A)に示すフレーム間差分値「15」に対応させるためである。
同様に、図4(A)の領域Bには、ノイズ無しのフィールドで、レピートフィールド以外のその他のフィールドの各画素が存在する。統計上、かかるフィールドの場合、フレーム間差分が「4」階調以内に占める割合は「90%」以下(実際には、「80%」から「90%」に収まる)である。
従って、フレーム間差分が「4」階調以内に占める割合(差分値割合Sum)が「90%」以下、又は、フレーム間差分値が「16」階調以降となる領域に画素が存在すれば、現在のフィールドF(t)は、ノイズ無しのフィールドでその他のフィールドと判断することができる。
本実施例では、現在のフィールドF(t)がノイズ無しでその他のフィールドを確実に判断するために、フレーム間差分値が「32」階調以降に画素が存在しないか否かで判断する。
つまり、式(7)の差分値割合Sumが「90%」以下、又は、式(4)を満たすカウント値S21COUNTが「0」でなければ、現在のフィールドF(t)は、ノイズ無しのフィールドで、レピートフィールドではないその他のフィールドと判断できる。第3の閾値(S21_TH)を「31」としたのは、この理由による。
一方、図4(B)はノイズ有り時のフレーム間差分の分布図を示す。領域Cには、現在のフィールドF(t)が、ノイズ有りのフィールドで、レピートフィールドの場合の各画素が存在する。統計上、かかるフィールドの場合、フレーム間差分が「4」階調以内に占める割合は「70%」以上であり、「60」階調以上にはフレーム間差分は存在しない。
従って、式(7)の差分値割合Sumが「70%」以上であり、式(5)を満たすカウント値S22COUNTが「0」のとき、現在のフィールドF(t)は、ノイズ有りのフィールドで、レピートフィールドと判断できる。第4の閾値(S22_TH)を「59」としたのはこのためである。
また、領域Dには、現在のフィールドF(t)がノイズ有りのフィールドで、レピートフィールドでないその他のフィールドの各画素が存在する。統計上、フレーム間差分が「4」階調以内に占める割合は「60%」以下である。
従って、差分値割合Sumが「60%」以下、又は、フレーム間差分値が「60」階調以上の領域に画素が存在すれば、現在のフィールドF(t)はノイズ有りのその他のフィールドと判断できる。
本実施例では、現在のフィールドF(t)がノイズ有りでその他のフィールドであること、を確実に判断するために、フレーム間差分値が「80」階調以降に画素が存在しないか否かで判断する。
従って、式(7)の差分値割合Sumが「60%」以下、又は、式(6)を満たすカウント値S31COUNTが「0」でない場合、現在のフィールドF(t)はノイズ有りで、その他のフィールドと、判断することができる。
このように、本実施例では、フラグ情報テーブル作成のため、フレーム間差分割合(差分値割合Sum)から、現在のフィールドF(t)はノイズ有りかノイズ無しかを判断するとともに、ノイズ有り又は無しにより、フレーム間差分値(つまり、第1乃至第5の閾値)を異ならせて、レピートフィールドかその他のフィールドかを判断している。
フレーム間差分割合にて、ノイズ有り無しを判断するようにしたのは、前述のように、ノイズ無しの場合のフレーム間差分割合は、統計上(又は実験の結果)、「80%」から「90%」に収まるからである。上述した差分値割合Sumを示す各値は、この統計上の値から、確実にノイズ有り無しを判断するため、余裕を持たせて、「90%」や「70%」等としている。
尚、差分値割合Sumの各値は一例であり、それ以外の値でもよい。従って、例えば、差分値割合Sumが「98%」以下又はカウント値S21COUNTが「0」でないとき、ノイズ無しのその他のフィールドと判断し、差分値割合Sumが「65%」以上でかつカウント値S22COUNTが「0」でないとき、ノイズ有りのレピートフィールドと判断し、差分値割合Sumが「64%」以下又はカウント値S31COUNTが「0」でないときに、ノイズ有りのその他のフィールドと判断してもよい。
フラグ情報作成処理部50では、かかる判断に基づいて、フラグ情報テーブルの各項目にフィールド毎に各値を記憶する。尚、本実施例では、ノイズ無しの場合と、ノイズ有りの場合の、2つのフラグ情報テーブルを持たせるようにしている。その例を、夫々、図3(B)及び同図(C)に示す。
レピートフィールド判定部60は、作成されたフラグ情報テーブルから、レピートフィールドか否かを判定する。前述したノイズ無しレピートフィールドか否か等の判断は、実際には、このレピートフィールド判定部60で判定される。
尚、本実施例では、フラグ情報テーブルには、現在のフィールドと過去10フィールドの、全部で11フィールド分の情報を記憶するようにしている。
これは、32プルダウンにより、入力画像には5フィールドに1回レピートフィールドが繰り返され、このシーケンスを検出して初めて、レピートフィールドか否かを検出することができるからである。また、過去5フィールドのみでレピートフィールドの検出を行い、その後IP変換により60フレームのプログレッシブ映像を表示させると、映像が”くし”状に表示され画質劣化が生じる結果が得られた。従って、32プルダウンのシーケンスの誤検出を防ぐとともに、画質劣化を防ぐため、シーケンスに幅を持たせるべく、過去10フィールド分の情報を記憶している。
図5は、ノイズ無しの場合のフラグ情報テーブルの例を示す図である。図中、左側の2つの項目[Field][0]と[Field][1]に着目すると、現在のフィールド(図中、最上段)は、夫々「1」「0」、そして、過去4フィールド連続して、「0」「1」となっている。更に、過去5フィールド目は「1」「0」となっている。
従って、レピートフィールド判定部60は、情報テーブルから、過去4フィールド、「0」「1」が繰り返され、過去5フィールド目が「1」「0」となる32プルダウンのシーケンスが2回繰り返されていることを確認して、現在のフィールドがレピートフィールドであることを判断している。
図6は、ノイズ有りの場合のフラグ情報テーブルの例である。この場合も、図中右側の2つの項目[Field][2]と[Field][3]に着目して、全く同様に判断できる。
32Transform制御部70は、レピートフィールド判定部60の判定結果に基づいて、60フィールドのプログレッシブ映像を出力する。この32Transform制御部70により、実際にIP変換が行われる。
本制御部70は、例えば、レピートフィールドの判定により、レピートフィールドの対となるフィールドを、時間軸で後のフィールドとするのではなく、前のフィールドとし、レピートフィールドと前のフィールドとを組み合わせて1つのフレームとして出力する。このような組み合わせにより、入力映像と同質の画質劣化のない出力映像を得ることができるからである。そして、レピートフィールドの無い60フレームのプログレッシブ映像が出力される。勿論、画質劣化が生じなければそれ以外の組み合わせでもよい。
図7乃至図10は、本検出装置1で実行される処理の動作を示すフローチャートの例である。
図7は、処理全体のフローチャートの例である。処理が開始されると(S10)、統計情報抽出処理を行う(S20)。
統計情報抽出処理とは、画素差分絶対値減算器20においてフレーム間差分値(差分絶対値diff)を演算し(式(1)を演算)、絶対値差分比較器30において各閾値と比較し(式(2)乃至式(6)を演算)、累積加算器40において1フィールド分のカウント値(S11COUNT等)を得る処理である。
次いで、フラグ情報作成処理部50において、フラグ情報テーブル作成処理を実行する(S30)。フラグ情報作成処理の詳細を図8に示す。
まず、本作成処理が開始されると(S31)、統計情報(カウンタ値)を読み出す(S32)。フラグ情報作成処理部50は、累積加算器40で累積した各カウンタ値(S11COUNT等)を読み出す。
そして、カウント値S11COUNTから式(7)を演算して、フレーム間差分割合Sumを求め、差分割合Sumが「99%」以上で、かつ、カウント値S12COUNTが「0」であるか否かが判断される(S33)。この条件を満たせば(YES)、フラグ情報テーブルの項目[Field][0]に「1」を記憶する(S34)。そうでないとき(S33でNO)、当該項目[Field][0]に「0」を記憶する(S36)。その後、本作成処理は終了する(図9のS35)。
一方、差分割合Sumが「90%」以下、又は、カウント値S21COUNTが「0」でないか否かも判断される(S37)。この条件を満たせば(YES)、フラグ情報テーブルの項目[Field][1]に「1」をセットし(S38)、そうでないと(S37でNO)、「0」をセットする(S39)。そして、本作成処理は終了する(S35)。
また、差分割合Sumが「70%」以上で、かつ、カウント値S22COUNTが「0」であるか否かも判断される(図9のS40)。この条件を満たせば(YES)、フラグ情報テーブルの項目[Field][2]に「1」をセットし(S41)、そうでないと(S40でNO)、「0」をセットする(S42)。そして、本作成処理は終了する(S35)。
更に、差分割合Sumが「60%」以下、又は、カウント値S31COUNTが「0」でないか否かも判断される(S43)。この条件を満たせば(YES)、フラグ情報テーブルの項目[Field][3]に「1」をセットし(S44)、そうでないと(S43でNO)、「0」をセットする(S45)。そして、本作成処理は終了する(S35)。
図7に戻り、次いで、レピートフィールド判定部60において、レピートフィールド検出処理が実行される(S50)。レピートフィールド検出処理の詳細を図10に示す。
本検出処理が開始されると(S51)、フラグ情報テーブルが読み出される(S52)。そして、フラグ情報テーブルから、現在のフィールドがノイズ無しかノイズ有りかを検出する(S53)。
フラグ情報テーブルの項目[Field][0]又は項目[Field][1]にフラグ「1」が記憶されていれば、ノイズ無しのフィールド、項目[Field][2]又は項目[Field][3]にフラグ「1」が記憶されていれば、ノイズ有りのフィールド、と判断できる。
ノイズ有りのとき(YES)、ノイズ無し時の情報テーブルで、過去Nフィールド分の情報を参照する(S55)。32プルダウンのシーケンスを検出するためである。
そして、5フィールドに1回レピートフィールドを示すフラグが有り、かつ、その間にその他のフィールドを示すフラグが4つ連続しているか否か判断する(S55)。この条件を満たせば(YES)、現在のフィールドはノイズ無しのレピートフィールドと判断する(S56)。そして、本検出処理が終了する(S57)。
一方、条件を満たさないと(S55でNO)、現在のフィールドはノイズ無しのその他のフィールドと判断する(S58)。そして、本検出処理が終了する(S57)。
また、現在のフィールドがノイズ有りのとき(S53でNO)、ノイズ有りのフラグ情報テーブルのうち、過去Nフィールドを参照する(S59)。そして、5フィールドに1回レピートフィールドを示すフラグがあり、かつ、その間にその他のフィールドを示すフラグが4つ連続しているか否か判断する(S60)。
この条件を満たせば(YES)、現在のフィールドはノイズ有りのレピートフィールドと判断する(S61)。そうでないと(S60でNO)、現在のフィールドはノイズ有りのその他のフィールドと判断する(S62)。そして、本検出処理が終了する(S57)。
本検出処理では、ノイズ有りの場合とノイズ無しの場合の2つ情報テーブルがあるため、S53において、ノイズの有り無しを判断し、その後夫々で2つの同様の処理を実行するようにしている。
図7に戻り、次いで、32Transform制御部70において、Transform制御が行われる(S70)。検出したレピートフィールドに対して、時間軸で前のフィールドに組み合わせる等によりIP変換したフレームを作成する処理が行われる。
そして、全体の処理が終了する(S80)。
このように、差分値割合Sumとカウント値(S12COUNT等)とから、フラグ情報テーブルを作成し、当該テーブルの過去Nフィールドを参照し、32プルダウンシーケンスを検出して初めて現在のフィールドがレピートフィールドか否かを検出しているため、高精度にレピートフィールドを検出できる。
更に、検出したレピートフィールドに基づいて32Transform制御により60フレームのプログレッシブ映像を生成するようにしたので、入力映像と同質の画質劣化のない出力映像を得ることができる。
図11は、他の検出装置1の構成例を示す図である。図1の検出装置1と異なるのは、32Transform制御部70に替えて、動き補償制御部80を設けている点である。
上述した例において、入力画像が静止画の場合、フラグ情報テーブルの項目[Field][0]と[Field][1]には、ノイズ無しレピートフィールドと同じ「1」「0」が連続して数フィールド記憶される。
本実施例では、「5」フィールド連続して「1」「0」が記憶されると、レピートフィールド判定部60において、その連続したフィールドは静止画のフィールドであると判定する。勿論、「5」フィールド以外のフィールド数が記憶されていても、静止画のフィールドと判定してもよい。
一方、そのように静止画と判定されたフィールドに対して32Transform制御を行うと、通常6フィールド目が破綻して出力画像に画質劣化が生じる。
そこで、図11に示すように、静止画のフィールドと判定すると、32Transform制御をやめて、当該フィールドに対して動き補償制御を行い、画質劣化を防ぐようにしている。
動き補償は、例えば、画像中で動きベクトルを検出して、その情報から予測誤差を補正して正しい画像を得るようにするものである。かかる動き補償は公知の構成、動作により実現できる。
図11に示す例においても、上述した例と同様の作用効果を奏する。
上述した例において、第1の閾値(S11_TH)等の具体的な値として「5」等として説明した。勿論、これは一例であり、図4(A)及び同図(B)に示す、フレーム間差分分布を満たす値であれば、どのような閾値であっても、上述した例と同様に実施可能で、同様の作用効果を奏する。
また、上述した例において、入力画像の階調値を「8」ビット(「256」階調)として説明した。勿論、それ以外のビット数(階調数)を有する入力画像であっても実施可能であり、同様の作用効果を奏する。
尚、本検出装置1は、例えば、パーソナルコンピュータなどの情報機器や、液晶テレビなどの表示装置など、プログレッシブ方式の映像を表示できる機器に適用して好適である。
以上まとめると付記のようになる。
(付記1)
入力されたインターレース映像に対してフレーム間の差分分布情報を生成する差分分布情報生成部と、
前記差分分布情報とn(nは整数)種類の判定条件から、n種類の情報テーブルを作成する情報テーブル作成部と、
前記情報テーブルの過去m(mは5以上の整数)フィールド分の情報から、32プルダウンシーケンスを検出することを特徴とする検出装置。
(付記2)
更に、前記生成された差分分布情報を1フィールド分累積する累積カウンタを備え、
前記情報テーブル作成部は、前記累積カウンタで累積された1フィールド分の前記差分分布情報と前記判定条件とから前記情報テーブルを作成する、ことを特徴とする付記1記載の検出装置。
(付記3)
更に、前記情報テーブルから、現在のフィールドと5フィールド前のフィールドとに対して前記レピートフィールドを示す情報が前記情報テーブルに記憶され、その間のフィールドに対してレピートフィールドではないその他のフィールドを示す情報が前記情報テーブルに記憶されているときに、前記現在のフィールドは前記レピートフィールドであると判定する判定部を備えることを特徴とする付記1記載の検出装置。
(付記4)
前記情報テーブル作成部は、前記差分分布情報のみに基づいて前記各フィールドが前記ノイズ有りか否かを判断する、ことを特徴とする付記1記載の検出装置。
(付記5)
前記判定部は、前記情報テーブルに前記レピートフィールドを示す情報が連続して記憶されているとき、現在のフィールドは静止画であると判定する、ことを特徴とする付記1記載の検出装置。
(付記6)
更に、前記判定部により静止画と判定されたとき、前記入力されたインターレース映像に対して動き補償制御を行う動き補償制御部を備える、ことを特徴する付記5記載の検出装置。
(付記7)
前記nは「5」であり、前記情報テーブル作成部は、前記差分分布情報と5種類の閾値とを比較して前記情報テーブルを作成する、ことを特徴とする付記1記載の検出装置。
(付記8)
前記情報テーブルには、現在のフィールドと過去10フィールドの11フィールド分の情報が記憶される、ことを特徴とする付記1記載の検出装置。
(付記9)
入力されたインターレース映像に対してフレーム間の差分分布情報を生成し、
前記差分分布情報とn(nは整数)種類の判定条件から、n種類の情報テーブルを作成し、
前記情報テーブルの過去m(mは5以上の整数)フィールド分の情報から、32プルダウンシーケンスを検出する、
ことを特徴とする検出方法。
検出装置の全体構成例を示す図である。 フレーム間差分を抽出するときの原理図を示す図である。 図3(A)乃至同図(C)はフラグ情報テーブルの例を示す図である。 図4(A)及び同図(B)はフレーム間差分の分布図を示す図である。 フラグ情報テーブルの例を示す図である。 フラグ情報テーブルの例を示す図である。 全体処理の動作を示すフローチャートの例である。 フラグ情報テーブル作成処理の動作を示すフローチャートの例である。 フラグ情報テーブル作成処理の動作を示すフローチャートの例である。 レピートフィールド検出処理の動作を示すフローチャートの例である。 他の検出装置の全体構成例を示す図である。 図11(A)は24Hzの信号をDVDプレーヤーにて60Hzに変換しDVD再生として表示する場合の構成例、同図(B)はNTSC信号をデコードして表示する場合の構成例を示す図である。
符号の説明
1 検出装置
11〜13 フィールドメモリ
20 画素差分絶対値減算器
30 絶対値差分比較器
40 累積加算器
50 フラグ情報作成処理部
60 レピートフィールド判定部
70 32Transform制御部
80 動き補償制御部
100 DVDプレーヤー
110、140、150 表示装置
120 放送局
130 アンテナ
F(t) 現在のフィールド

Claims (3)

  1. 入力されたインターレース映像信号に対して画素毎にフレーム間の差分絶対値を演算し、前記差分絶対値と複数の閾値とをそれぞれ比較して、前記閾値毎の比較結果を1フィールド分累積加算して複数のカウント値を生成する差分分布情報生成部と、
    前記複数のカウント値に基づいて現フィールドの前記インターレース映像信号にノイズが含まれているか否か及び前記現フィールドはレピートフィールドか否かを検出し、前記ノイズが含まれていることを検出したとき第1の情報テーブルに対して、前記ノイズが含まれていないことを検出したときは第2の情報テーブルに対して、前記レピートフィールドか否かを示すフラグをm(mは5以上の整数)フィールド分それぞれ記憶する情報テーブル作成部と、
    前記現フィールドに前記ノイズが含まれているか否かにより前記第1又は第2の情報テーブルを参照し、前記第1又は第2の情報テーブルにおいて、前記現フィールドと5フィールド前において前記レピートフィールドであることを示す前記フラグが記憶されその間のフィールドにおいて前記レピートフィールドでないことを示す前記フラグが記憶されているとき、前記現フィールドは前記レピートフィールドと判定し、そうでないとき、前記現フィールドは前記レピートフィールではないと判定するレピートフィールド判定部と
    を備えることを特徴とする検出装置。
  2. 前記レピートフィールド判定部は、前記情報テーブルに前記レピートフィールドを示す情報が連続して記憶されているとき、前記現フィールドは静止画であると判定することを特徴とする請求項1記載の検出装置。
  3. 入力されたインターレース映像信号に対して画素毎にフレーム間の差分絶対値を演算し、前記差分絶対値と複数の閾値とをそれぞれ比較して、前記閾値毎の比較結果を1フィールド分累積して複数のカウント値を生成し、
    前記複数のカウント値に基づいて現フィールドの前記インターレース映像信号にノイズが含まれているか否か及び前記現フィールドはレピートフィールドか否かを検出し、前記ノイズが含まれていることを検出したときは第1の情報テーブルに対して、前記ノイズが含まれていないことを検出したときは第2の情報テーブルに対して、前記レピートフィールドか否かを示すフラグをm(mは5以上の整数)フィールド分それぞれ記憶し、
    前記現フィールドに前記ノイズが含まれているか否かにより前記第1又は第2の情報テーブルを参照し、前記第1又は第2の情報テーブルにおいて、前記現フィールドと5フィールド前において前記レピートフィールドであることを示す前記フラグが記憶されその間のフィールドにおいて前記レピートフィールドでないことを示す前記フラグが記憶されているとき、前記現フィールドは前記レピートフィールドであると判定し、そうでないとき、前記現フィールドは前記レピートフィールドではないと判定する
    ことを特徴とする検出方法。
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