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JP4852275B2 - 半導体基板の製造方法及び、半導体装置の製造方法 - Google Patents
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半導体基板の製造方法及び、半導体装置の製造方法 Download PDF

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本発明は、半導体基板の製造方法及び、半導体装置の製造方法に関し、特に、半導体基板にSOI(Silicon on Insulator)構造を形成する技術に関する。
SOI基板上に形成された電解効果型トランジスタは、素子分離の容易性、ラッチアップフリー、ソース又はドレイン(以下、「ソース/ドレイン」という。)の接合容量が小さいなどの点から、その有用性が注目されている。特に、完全空乏型のSOIトランジスタは、低消費電力かつ高速動作が可能で、低電圧駆動が容易なため、SOIトランジスタを完全空乏モードで動作させるための研究が盛んに行われている。
SOI基板の作成方法としては、例えば、SIMOX(Separation by Implanted Oxygen)基板や貼り合せ基板などが用いられているが、いずれも製造方法が特殊であり、通常のCMOSプロセスでは作ることができない。
このため、普通のバルクシリコンウエーハから、通常のCMOSプロセスでSOI構造を作る方法であるSBSI(Separation by Bonding Silicon Islands)法が知られている(例えば、特許文献1参照。)。以下、このSBSI法による半導体装置の製造方法(従来例)について説明する。
図11(A)〜図17(C)は、従来例に係る半導体基板の製造方法を示す図である。詳しくは、図11〜図17の各図の(A)は、従来例に係る半導体基板の製造方法を示す平面図である。また、図11〜図17の各図の(B)は同図の(A)をa−a´線で切断したときの断面図であり、図11〜図17の各図の(C)は同図の(A)をb−b´線で切断したときの断面図である。
従来例では、図11(A)〜(C)に示すように、まず始めに、バルクのシリコンウエーハであるSi基板101上に、SiGe層103を形成し、その上にSi層105を形成する。SiGe層103及びSi層105は、それぞれエピタキシャル成長によって形成する。次に、支持体107用のトレンチh´を形成する。即ち、図11(A)〜(C)に示すように、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、Si層105とSiGe層103とを順次パターニングして、Si基板101の表面の一部を露出させる。
次に、図12(A)〜(C)に示すように、CVDなどの方法により、Si基板101の上方全体に支持体(SiO膜)107を形成する。そして、図13(A)〜(C)に示すように、フォトリソグラフィー技術により、SOI構造を形成する領域(以下、SOI形成領域という。)の上方全てを覆うレジストパターン111を支持体107上に形成する。
次に、図14(A)〜(C)に示すように、このレジストパターン111をマスクに、支持体107をエッチングする。さらに、図15(A)〜(C)に示すように、レジストパターンをマスクにSi層105とSiGe層103とを順次エッチングする。これらのエッチングは、異方性のドライエッチング装置を用いて行う。これにより、SiGe層103の側面の一部と、Si層105の側面(端部)の一部とを露出させる開口面を支持体107に形成する。このエッチングによって、Si層105とSiGe層103はSOI形成領域´のSi基板101上だけに残され、それ以外の他の領域のSi基板101上からは取り除かれる。
次に、支持体107に形成された開口面を介して、フッ硝酸等のエッチング液をSiGe層103及びSi層105に接触させることにより、SiGe層103だけをエッチングして除去する。これにより、図16(A)〜(C)に示すように、Si基板101とSi層105との間に空洞部121を形成する。次に、Si基板101を熱酸化する。このとき、O等の酸化種は、支持体107下から露出したSi基板101の表面だけでなく、開口面を通って空洞部121内にも到達する。従って、図17(A)〜(C)に示すように、空洞部121内にSiO膜131が形成される。なお、この熱酸化だけでは、空洞部121は完全には埋まらない場合は、熱酸化の後で加熱炉によるアニールを行い、支持体107をリフローして空洞部121内を完全に埋めてもよい。
次に、CVDなどの方法によりSi基板101の上方全面に素子間分離用のSiO膜を形成する。そして、CMPにより、Si基板101の上方全面を平坦化処理し、Si層105の上方からSiO膜や支持体107を取り除く。これにより、Si層105の上面が露出し、且つSi層105が絶縁膜で素子分離された構造(即ち、SOI構造)をSi基板101に完成させる。
T,Sakai et al."Separation by Bonding Si Islands(SBSI) for LSI Applications",Second International SiGe Technology and Device Meeting Abstract,pp.230−231,May(2004)
図18(A)〜(C)は従来例の問題点を示す図である。図18(A)は図13(A)をc13−c´13線で切断したときの拡大した断面を示し、図18(B)は図14(A)をc14−c´14線で切断したときの拡大した断面を示し、図18(C)は図15(A)をc15−c´15線で切断したときの拡大した断面を示す。
上記の従来例では、図13(A)及び図18(A)に示すように、レジストパターン111下からトレンチh´がはみ出している。このため、レジストパターン111をマスクに支持体107を異方性エッチングすると、図18(B)に示すように、レジストパターン111下からはみ出したトレンチh´の内壁に沿って、サイドウォール117が形成される場合が多かった。このサイドウォール117は、言い換えれば、支持体107のエッチング残渣である。そして、このサイドウォール117はSi層105及びSiGe層103のエッチングを経た後も残存し、図18(C)に示すように、Si基板101上で孤立したまま取り残されることが多かった。
ここで、Si基板101上で孤立したまま取り残されたサイドウォール117は、支えが無いのでSi基板101から剥がれ易い傾向があった。また、実際に、サイドウォール117がSi基板101から剥離すると、パーティクル汚染の原因となり、後の工程(例えば、トランジスタを形成する工程)に悪影響を及ぼすおそれがあった。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、支持体のエッチング残渣に起因したパーティクル汚染を低減できるようにした半導体基板の製造方法及び半導体装置の製造方法の提供を目的とする。
〔発明1〕 上記目的を達成するために、発明1の半導体基板の製造方法は、半導体基材上に第1半導体層を形成する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングの選択比が小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に形成する工程と、前記第2半導体層及び前記第1半導体層に前記半導体基材を露出させる穴を形成する工程と、前記第2半導体層を前記半導体基材上で支持する支持体を、前記穴が埋め込まれ且つ当該第2半導体層が覆われるようにして該半導体基材上に形成する工程と、所定領域の前記支持体上をマスク部材で覆い当該支持体を選択的にエッチングすることにより、当該支持体に前記第1半導体層の端部の一部を露出させる開口面を形成する工程と、前記開口面を介して前記第1半導体層をエッチングすることにより、前記第2半導体層と前記半導体基材との間に空洞部を形成する工程と、前記空洞部内に絶縁膜を形成する工程と、を含み、前記穴を形成する工程では、前記穴の全てを前記所定領域の内側に形成することを特徴とするものである。
ここで、「半導体基材」は例えばバルクのシリコン(Si)基板である。また、「所定領域」とは、例えばトランジスタ等の素子を形成する領域(即ち、素子形成領域)を含む領域のことである。さらに、「第1半導体層」は例えばエピタキシャル成長によって得られるシリコンゲルマニウム(SiGe)層であり、「第2半導体層」は例えばエピタキシャル成長によって得られるSi層である。SiGeのエッチングには、例えばフッ硝酸を使用する。また、「マスク部材」とは、例えば、フォトリソグラフィー技術によって形成されるレジストパターンのことである。
発明1の半導体基板の製造方法によれば、支持体の穴に埋め込まれた部分はエッチングされないので、穴の内壁に沿ったサイドウォール(即ち、支持体のエッチング残渣)は形成されない。従って、サイドウォールの半導体基材からの剥がれといった問題も発生しないので、パーティクル汚染を低減することができる。
〔発明2〕 発明2の半導体基板の製造方法は、半導体基材上に第1半導体層を形成する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングの選択比が小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に形成する工程と、前記第2半導体層及び前記第1半導体層に前記半導体基材を露出させる穴を形成する工程と、前記第2半導体層を前記半導体基材上で支持する支持体を、前記穴が埋め込まれ且つ当該第2半導体層が覆われるようにして該半導体基材上に形成する工程と、所定領域の前記支持体上をマスク部材で覆い当該支持体を選択的にエッチングすることにより、当該支持体に前記第1半導体層の端部の一部を露出させる開口面を形成する工程と、前記開口面を介して前記第1半導体層をエッチングすることにより、前記第2半導体層と前記半導体基材との間に空洞部を形成する工程と、前記空洞部内に絶縁膜を形成する工程と、を含み、前記穴を形成する工程では、前記穴の少なくとも一部を前記所定領域から他の領域にはみ出すように形成し、この際、前記穴の前記所定領域から前記他の領域へのはみ出し距離をXとし、前記所定領域に形成される前記支持体の膜厚をTとしたとき、XをTの2倍よりも小さい値にすることを特徴とするものである。
このような構成であれば、所定領域以外の他の領域で、穴の内壁に沿ってサイドウォールが形成されるが、このサイドウォールは支持体から孤立していない。つまり、サイドウォールと支持体は一体であり続ける。従って、サイドウォールを半導体基材から剥がれにくくすることができ、パーティクル汚染を低減することができる。
〔発明3〕 発明3の半導体基板の製造方法は、半導体基材上に第1半導体層を形成する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングの選択比が小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に形成する工程と、前記第2半導体層及び前記第1半導体層に前記半導体基材を露出させる穴を形成する工程と、前記第2半導体層を前記半導体基材上で支持する支持体を、前記穴が埋め込まれ且つ当該第2半導体層が覆われるようにして該半導体基材上に形成する工程と、所定領域の前記支持体上をマスク部材で覆い当該支持体を選択的にエッチングすることにより、当該支持体に前記第1半導体層の端部の一部を露出させる開口面を形成する工程と、前記開口面を介して前記第1半導体層をエッチングすることにより、前記第2半導体層と前記半導体基材との間に空洞部を形成する工程と、前記空洞部内に絶縁膜を形成する工程と、を含み、前記穴を形成する工程では、前記穴の少なくとも一部を前記所定領域から他の領域にはみ出すように形成し、前記開口面を形成する工程では、前記他の領域で前記穴の内壁に沿って形成されるサイドウォールと前記所定領域の前記支持体とを分離させないような条件で、前記支持体をエッチングすることを特徴とするものである。ここで、「サイドウォール」とは、サイドウォール状に残される支持体のエッチング残渣のことである。
このような構成であれば、サイドウォールを半導体基材から剥がれにくくすることができ、パーティクル汚染を低減することができる。
〔発明4〕 発明4の半導体基板の製造方法は、半導体基材上に第1半導体層を形成する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングの選択比が小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に形成する工程と、前記第2半導体層及び前記第1半導体層に前記半導体基材を露出させる穴を形成する工程と、前記第2半導体層を前記半導体基材上で支持する支持体を、前記穴が埋め込まれ且つ当該第2半導体層が覆われるようにして該半導体基材上に形成する工程と、所定領域の前記支持体上をマスク部材で覆い当該支持体を選択的にエッチングすることにより、当該支持体に前記第1半導体層の端部の一部を露出させる開口面を形成する工程と、前記開口面を介して前記第1半導体層をエッチングすることにより、前記第2半導体層と前記半導体基材との間に空洞部を形成する工程と、前記空洞部内に絶縁膜を形成する工程と、を含み、前記穴を形成する工程では、前記穴の少なくとも一部を前記所定領域から他の領域にはみ出すように形成し、さらに、前記開口面を形成する工程と前記空洞部を形成する工程との間に、前記他の領域で前記穴の内壁に沿って形成されたサイドウォールをライトエッチングする工程を含むことを特徴とする半導体基板の製造方法。
ここで、サイドウォールのライトエッチは、ドライエッチ又はウエットエッチのどちらの方法でも良い。
発明4によれば、サイドウォールが支持体から孤立(分離)した状態で存在するような場合でも、空洞部の形成前にサイドウォールを小さくしたり、その尖った部分を丸くしたりすることができる。従って、空洞部を形成する工程及びそれ以降の工程で、サイドウォールの剥がれをある程度防止することができ、パーティクル汚染を低減することができる。
〔発明5〕 発明5の半導体基板の製造方法は、半導体基材上に第1半導体層を形成する工程と、前記第1半導体層よりもエッチングの選択比が小さな第2半導体層を前記第1半導体層上に形成する工程と、前記第2半導体層及び前記第1半導体層に前記半導体基材を露出させる穴を形成する工程と、前記第2半導体層を前記半導体基材上で支持する支持体を、前記穴が埋め込まれ且つ当該第2半導体層が覆われるようにして該半導体基材上に形成する工程と、所定領域の前記支持体上をマスク部材で覆い当該支持体を選択的にエッチングすることにより、当該支持体に前記第1半導体層の端部の一部を露出させる開口面を形成する工程と、前記開口面を介して前記第1半導体層をエッチングすることにより、前記第2半導体層と前記半導体基材との間に空洞部を形成する工程と、前記空洞部内に絶縁膜を形成する工程と、を含み、前記穴を形成する工程では、前記穴の少なくとも一部を前記所定領域から他の領域にはみ出すように形成し、さらに、前記開口面を形成する工程と前記空洞部を形成する工程との間に、前記他の領域で前記穴の内壁に沿って形成されたサイドウォールを熱処理して当該サイドウォールを前記所定領域の前記支持体に繋げる工程、を含むことを特徴とするものである。
発明5によれば、空洞部を形成する前に、サイドウォールは支持体に固定されるので、サイドウォールを半導体基材から剥がれにくくすることができる。これにより、パーティクル汚染を低減することができる。
〔発明6〕 発明6の半導体基板の製造方法は、発明1から発明5の何れか一の半導体基板の製造方法において、前記空洞部内に前記絶縁膜を形成した後で、前記半導体基材の上方全面を平坦化処理して前記第2半導体層上から前記支持体を取り除く工程、を含むことを特徴とするものである。
このような構成であれば、支持体下から第2半導体層の表面が露出するので、第2半導体層にトランジスタ等の素子を形成することが可能である。
〔発明7〕 発明7の半導体装置の製造方法は、発明6の半導体基板の製造方法を行って前記第2半導体層上から前記支持体を取り除いた後で、前記第2半導体層にトランジスタを形成する工程、を含むことを特徴とするものである。
このような構成であれば、発明6の半導体基板の製造方法が応用されるので、パーティクル汚染を低減した半導体装置の製造方法を提供することができる。
本発明は、バルクの半導体基板の所望とする領域のみSOI構造を形成する、いわゆるSBSI技術に適用して極めて好適である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
(1)第1実施形態
図1(A)〜図6は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図である。詳しくは、図1〜図6の各図の(A)は、第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す平面図である。また、図1〜図6の各図の(B)は同図の(A)をa−a´線で切断したときの断面図であり、図1〜図6の各図の(C)は同図の(A)をb−b´線で切断したときの断面図である。さらに、図1〜図6の各図の(D)は同図の(A)をc−c´線で切断したときの断面図である。
図1(A)〜(D)に示すように、まず始めに、バルクのシリコンウエーハであるSi基板1上に、SiGe層3を形成し、その上にSi層5を形成する。SiGe層3及びSi層5は、それぞれエピタキシャル成長によって形成する。次に、支持体用のトレンチhを形成する。即ち、図11(A)〜(D)に示すように、フォトリソグラフィー技術およびエッチング技術を用いて、Si層5とSiGe層3とを順次パターニングして、Si基板1の表面の一部を露出させる。この露出した部分が支持体用のトレンチhである。
図1(A)に示すように、この第1実施形態では、このトレンチhをSOI形成領域からはみ出さないように形成する。即ち、トレンチhの全てをSOI形成領域の内側に形成する。このSOI形成領域は、後でSiGe層3をエッチングする際に、パターニング後の支持体によって覆われる領域である。
次に、CVDなどの方法により、トレンチhを埋め込むようにして、Si基板1の上方全体に支持体(SiO膜)7を形成する。そして、図2(A)〜(D)に示すように、フォトリソグラフィー技術により、SOI形成領域の上方全てを覆い、且つそれ以外の他の領域の上方を露出させるレジストパターン11を支持体7上に形成する。
次に、図3(A)〜(D)に示すように、このレジストパターン11をマスクに、支持体7をエッチングする。このエッチングは、異方性のドライエッチング装置を用いて行う。これにより、SOI形成領域のSi層5上だけに支持体7が残され、それ以外の他の領域のSi層5上からは支持体7が取り除かれる。図3(A)に示すように、支持体7のパターニング後も、トレンチhはその上方全てが支持体7によって完全に覆われている。
次に、図4(A)〜(D)に示すように、レジストパターン11をマスクにSi層5とSiGe層3とを順次エッチングする。これらのエッチングは、異方性のドライエッチング装置を用いて行う。これにより、SiGe層3の側面の一部と、Si層5の側面(端部)の一部とを露出させる開口面を支持体7に形成する。このエッチングによって、Si層5とSiGe層3はSOI形成領域のSi基板1上にだけ残され、それ以外の他の領域のSi基板1上からは完全に取り除かれる。
なお、図4(A)〜(D)に示すように、SiGe層3の側面の一部等を露出させる開口面は、SOI形成領域の周縁の一部に沿って形成する。支持体7の開口面を形成しない部分では、開口面の形成後(即ち、支持体7のエッチング後)も、支持体7とSiGe層3の側面及び、支持体7とSi層5の側面とが接している。そして、支持体7はこの接している部分でSi層5を支持し続けている。
次に、支持体7に形成された開口面を介して、フッ硝酸等のエッチング液をSiGe層3及びSi層5に接触させることにより、SiGe層3だけをエッチングして除去する。これにより、図5(A)〜(D)に示すように、Si基板1とSi層5との間に空洞部21を形成する。この空洞部21を形成した後においても、支持体7の開口面を形成していない部分ではSi層5の側面は覆われたままであり、この覆われた部分でSi層5はSi基板1上で支持され、この状態を維持し続ける。
次に、Si基板1を熱酸化する。このとき、O等の酸化種は、支持体7下から露出したSi基板1の表面だけでなく、開口面を通って空洞部21内にも到達する。従って、図6(A)〜(D)に示すように、空洞部内にSiO膜31が形成される。なお、この熱酸化だけでは、空洞部は完全には埋まらない場合は、熱酸化の後で加熱炉によるアニールを行い、支持体7をリフローして空洞部内を完全に埋めても良い。或いは、熱酸化の後でCVDなどの方法により空洞部内にSiO膜等を堆積させるようにしても良い。
次に、CVDなどの方法によりSi基板1の上方全面に素子間分離用のSiO膜33を形成する。そして、CMPにより、Si基板1の上方全面を平坦化処理し、Si層5の上方からSiO膜33や支持体7を取り除く。これにより、図6(A)〜(D)に示すように、Si層5の上面が露出し、且つSi層5がSiO膜31,33等の絶縁膜で素子分離された構造(即ち、SOI構造)をSi基板1に完成させることができる。
その後、図7に示すように、例えばSi層5の表面の熱酸化を行うことにより、Si層5の表面にゲート絶縁膜41を形成する。そして、ゲート絶縁膜41が形成されたSi層5上にゲート電極43を形成する。また、このゲート電極43等をマスクとして、As、P、Bなどの不純物をSi層5内にイオン注入することにより、ソース/ドレイン45を形成し、SOIトランジスタ50を完成させる。
このように、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、支持体7のトレンチhに埋め込まれた部分はエッチングされないので、トレンチhの内壁に沿ったサイドウォール(即ち、支持体のエッチング残渣)は形成されない。従って、サイドウォールのSi基板1からの剥がれといった問題も発生しないので、パーティクル汚染を低減することができる。
(2)第2実施形態
ところで、第1実施形態の製造方法では、トレンチhの全てをSOI形成領域の内側に形成する必要があるので、トレンチhの面積が小さくなり勝ちである。そして、トレンチhの面積が小さい場合、支持体7をCVDで形成する際に、支持体7をトレンチh内に完全に埋め込むことができない場合も想定される。トレンチh内を完全に埋め込むことができないと、支持体7とSi基板1との接合強度が低下するので好ましくない。そこで、この第2実施形態では、トレンチhの内壁にサイドウォールが形成されない程度に、トレンチhをSOI形成領域からその外側の他の領域へはみ出させる場合について説明する。
図8(A)〜図10は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図である。詳しくは、図8(A)及び図9(A)は、第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す平面図である。また、図8(B)は図8(A)をa8−a´8線で切断したときの断面図であり、図8(C)は図8(A)をb8−b´8線で切断したときの断面図であり、図8(D)は図8(A)をc8−c´8線で切断したときの断面図である。さらに、図9(B)は図9(A)をc9−c´9線で切断したときの断面図である。また、図10は、図9(B)以降の工程を示す断面図である。
なお、図8〜図10において、図1〜図7と同一の構成である部分には同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
図8(A)〜(D)に示すように、この第2実施形態では、トレンチhをSOI形成領域からその外側の他の領域にかけて形成する(つまり、トレンチhをSOI形成領域から他の領域へはみ出させる。)。但し、支持体7のエッチング時にトレンチhの内壁に沿ってサイドウォールが形成されないようにするため、トレンチhのSOI形成領域からはみ出す距離は、その大きさを小さめに制限する。
例えば、図8(A)〜(D)に示すように、トレンチhのSOI形成領域から他の領域へはみ出す距離をXとし、支持体7の膜厚をTとしたとき、XはTの2倍よりも小さな値にしておく。このX<T×2が、上記サイドウォールが形成されないようにするための制限の目安である。
図8(A)〜(D)に示すように、トレンチhを形成した後は、第1実施形態と同様である。即ち、このトレンチhを埋め込むようにして、Si基板1の上方全体に支持体7を形成する。そして、レジストパターン11を支持体7上に形成する。次に、このレジストパターン11をマスクに、支持体7をドライエッチングする。これにより、図9(A)及び(B)に示すように、SOI形成領域のSi層5上だけに支持体7が残され、それ以外の他の領域のSi層5上からは支持体7が取り除かれる。次に、レジストパターン11をマスクにSi層5とSiGe層3とを順次ドライエッチングする。
第2実施形態に係る半導体装置の製造方法によれば、図10に示すように、SiGe層3のドライエッチングが完了した時点(即ち、開口面の形成が完了した時点)で、SOI形成領域の外側にある他の領域でサイドウォール17が形成されるが、このサイドウォール17は支持体7から孤立していない。つまり、サイドウォール17と支持体7とが一体となっている。従って、サイドウォール17をSi基板1から剥がれにくくすることができ、パーティクル汚染を低減することができる。
なお、この第2実施形態では、トレンチhのはみ出し距離Xを支持体7の膜厚Tの2倍よりも小さな値に制限することで、サイドウォールが支持体7から分離しないようにすることについて説明した。
しかしながら、トレンチhのはみ出し距離Xを小さな値に制限するのではなく、開口面を形成する際の支持体7のドライエッチング条件を調整することで、サイドウォールの支持体7からの分離を防ぐようにしても良い。即ち、支持体7とサイドウォール17とを分離させないような条件で、支持体7をエッチングすることで、パーティクル汚染を低減することができる。
また、第1、第2実施形態で説明したような製造方法以外でも、支持体7から孤立したサイドウォール(例えば、図18参照。)をできるだけ早い段階で取り除いたり、小さくしたり、又は剥がれにくくしたりすることで、パーティクル汚染を低減する方法もある。
例えば、空洞部21を形成する前に、孤立したサイドウォールにライトエッチ処理を施す。このライトエッチ処理は、ドライエッチ又はウエットエッチで行う。このような構成であれば、空洞部21の形成前にサイドウォールを小さくしたり、その尖った部分を丸くしたりすることができるので、空洞部21を形成する工程及び、それ以降の工程での、サイドウォールの剥がれをある程度防止することができる。
また、例えば、空洞部21を形成する前に、孤立したサイドウォールと支持体7とを熱処理によってリフローさせて繋げる。このような構成であれば、空洞部21を形成する前に、サイドウォールは支持体7に固定されるので、サイドウォールをSi基板から剥がれにくくすることができる。これにより、パーティクル汚染を低減することができる。
この実施の形態では、Si基板1が本発明の「半導体基材」に対応し、SiGe層3が本発明の「第1半導体層」に対応している。また、Si層5が本発明の「第2半導体層」に対応し、トレンチhが本発明の「穴」に対応している。さらに、レジストパターン11が本発明の「マスク部材」に対応し、SOI形成領域が本発明の「所定領域」に対応している。また、SiO膜31が本発明の「絶縁膜」に対応している。
なお、本発明の実施の形態では、「半導体基材」の材質がSiで、「第1半導体層」の材質がSiGeで、「第2半導体層」の材質がSiの場合について説明した。しかしながら、これらの材質は上記に限られることはない。例えば、「半導体基材」の材質としては、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaNまたはZnSeなどを用いることができる。また、「第1半導体層」の材質としては、Si基板および第2半導体層よりもエッチングの選択比が大きな材質を用いることができる。例えば、「第1半導体層」および「第2半導体層」の材質として、Si、Ge、SiGe、SiC、SiSn、PbS、GaAs、InP、GaP、GaNまたはZnSeなどの中から選択された組み合わせを用いることができる。
第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その1)。 第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その2)。 第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その3)。 第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その4)。 第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その5)。 第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その6)。 第1実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その7)。 第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その1)。 第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その2)。 第2実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す図(その3)。 従来例に係る半導体基板の製造方法を示す図(その1)。 従来例に係る半導体基板の製造方法を示す図(その2)。 従来例に係る半導体基板の製造方法を示す図(その3)。 従来例に係る半導体基板の製造方法を示す図(その4)。 従来例に係る半導体基板の製造方法を示す図(その5)。 従来例に係る半導体基板の製造方法を示す図(その6)。 従来例に係る半導体基板の製造方法を示す図(その7)。 従来例の問題点を示す図。
符号の説明
1 Si基板、3 SiGe層、5 Si層、7 支持体、11 レジストパターン、17 サイドウォール(支持体7のエッチング残渣)、21 空洞部、31,33 SiO膜、41 ゲート絶縁膜、43 ゲート電極、45 ソース/ドレイン、50 SOIトランジスタ h トレンチ

Claims (5)

  1. 半導体基材上に第1半導体層を形成する工程と、
    2半導体層を前記第1半導体層上に形成する工程と、
    前記第2半導体層及び前記第1半導体層に前記半導体基材を露出させる穴を形成する工程と、
    前記第2半導体層を前記半導体基材上で支持する支持体を、前記穴が埋め込まれ且つ当該第2半導体層が覆われるようにして該半導体基材上に形成する工程と、
    所定領域の前記支持体上をマスク部材で覆い当該支持体、前記第2半導体層及び前記第1半導体層を選択的に第1のエッチングすることにより、当該支持体、前記第2半導体層及び前記第1半導体層に前記第1半導体層の側面の一部を露出させる開口面を形成する工程と、
    前記開口面を介して前記第1半導体層を第2のエッチングすることにより、前記第2半導体層と前記半導体基材との間に空洞部を形成する工程と、
    前記空洞部内に絶縁膜を形成する工程と、を含み、
    前記第2半導体層は、前記第1半導体層よりも前記第2のエッチングにより除去される速度が遅く、
    前記穴を形成する工程では、
    前記穴の少なくとも一部を前記所定領域から他の領域にはみ出すように形成し、この際、前記穴の前記所定領域から前記他の領域へのはみ出し距離をXとし、前記所定領域に形成される前記支持体の膜厚をTとしたとき、XをTの2倍よりも小さい値にすることを特徴とする半導体基板の製造方法。
  2. 半導体基材上に第1半導体層を形成する工程と、
    2半導体層を前記第1半導体層上に形成する工程と、
    前記第2半導体層及び前記第1半導体層に前記半導体基材を露出させる穴を形成する工程と、
    前記第2半導体層を前記半導体基材上で支持する支持体を、前記穴が埋め込まれ且つ当該第2半導体層が覆われるようにして該半導体基材上に形成する工程と、
    所定領域の前記支持体上をマスク部材で覆い当該支持体、前記第2半導体層及び前記第1半導体層を選択的に第1のエッチングすることにより、当該支持体、前記第2半導体層及び前記第1半導体層に前記第1半導体層の側面の一部を露出させる開口面を形成する工程と、
    前記開口面を介して前記第1半導体層を第2のエッチングすることにより、前記第2半導体層と前記半導体基材との間に空洞部を形成する工程と、
    前記空洞部内に絶縁膜を形成する工程と、を含み、
    前記第2半導体層は、前記第1半導体層よりも前記第2のエッチングにより除去される速度が遅く、
    前記穴を形成する工程では、前記穴の少なくとも一部を前記所定領域から他の領域にはみ出すように形成し、さらに、
    前記開口面を形成する工程と前記空洞部を形成する工程との間に、前記他の領域で前記穴の内壁に沿って形成されたサイドウォールをライトエッチングする工程を含むことを特徴とする半導体基板の製造方法。
  3. 半導体基材上に第1半導体層を形成する工程と、
    2半導体層を前記第1半導体層上に形成する工程と、
    前記第2半導体層及び前記第1半導体層に前記半導体基材を露出させる穴を形成する工程と、
    前記第2半導体層を前記半導体基材上で支持する支持体を、前記穴が埋め込まれ且つ当該第2半導体層が覆われるようにして該半導体基材上に形成する工程と、
    所定領域の前記支持体上をマスク部材で覆い当該支持体、前記第2半導体層及び前記第1半導体層を選択的に第1のエッチングすることにより、当該支持体、前記第2半導体層及び前記第1半導体層に前記第1半導体層の側面の一部を露出させる開口面を形成する工程と、
    前記開口面を介して前記第1半導体層を第2のエッチングすることにより、前記第2半導体層と前記半導体基材との間に空洞部を形成する工程と、
    前記空洞部内に絶縁膜を形成する工程と、を含み、
    前記第2半導体層は、前記第1半導体層よりも前記第2のエッチングにより除去される速度が遅く、
    前記穴を形成する工程では、前記穴の少なくとも一部を前記所定領域から他の領域にはみ出すように形成し、さらに、
    前記開口面を形成する工程と前記空洞部を形成する工程との間に、前記他の領域で前記穴の内壁に沿って形成されたサイドウォールを熱処理して当該サイドウォールを前記所定領域の前記支持体に繋げる工程、を含むことを特徴とする半導体基板の製造方法。
  4. 前記空洞部内に前記絶縁膜を形成した後で、
    前記半導体基材の上方全面を平坦化処理して前記第2半導体層上から前記支持体を取り除く工程、を含むことを特徴とする請求項1から請求項の何れか一項に記載の半導体基板の製造方法。
  5. 請求項に記載の半導体基板の製造方法を行って前記第2半導体層上から前記支持体を取り除いた後で、
    前記第2半導体層にトランジスタを形成する工程、を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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