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JP4852279B2 - 防塵用粘着シート - Google Patents
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JP4852279B2 - 防塵用粘着シート - Google Patents

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Description

本発明は、建物の入り口などに設置される防塵用粘着シートに関する。
従来、半導体関連工場や、化学薬品工場等、外部からのチリやホコリの侵入が問題となる空間の入り口に、防塵用粘着シートを設置して履き物に付着したチリやホコリを除去することが行われてきている。
このような防塵用粘着シートとして、例えば、複数枚の粘着フィルムを積層してなり、粘着材層にチリやホコリを吸着させて取り除くとともに、防塵能力を維持できるようにすべく吸着力が低下した粘着フィルムを順次剥がすことが可能なものが考えられている。(例えば、特許文献1を参照。)
特開平10−151103号公報
しかしながら、フォークリフトなどの重量機械が通過する出入口に上述した構成の防塵用粘着シートを設置すると、このような防塵用粘着シートが破損する不具合が生じる。この際、防塵用粘着シートは表面に露出したものだけでなく、その直下の数枚も同時に破損することが多く、すなわち未使用の粘着シートを破損により取り除くという無駄が生じる。
本発明は、このような課題を解決し、重量機械が通過する出入口に防塵用粘着シートを設置可能にすべく構成するものである。
すなわち本発明に係る防塵用粘着シートは、オレフィン系樹脂により形成されるシート状の基材と、前記基材の一方の面に隣接する第1粘着材層と、前記基材の他方の面に隣接する第2粘着材層と、前記第1粘着材層又は前記第2粘着材層の前記基材と反対側の面に隣接する剥離部とを有するとともに、前記剥離部を取り外し、前記第1粘着材層が外部に露出し前記第2粘着材層が建築床面に直接接着した状態で、前記第1粘着材層が除塵機能を有するものであって、前記第2粘着材層の粘着強度が前記第1粘着材層の粘着強度を下回るものであり、前記第2粘着材層を、粘着材を斜線縞状に塗工して形成していることを特徴とする。
このようなものであれば、1枚の基材の両面に粘着材層を有し、第1粘着材層及び第2粘着材層のうち一方にチリやホコリを吸着させる機能、他方に建築床面に直接接着する機能をそれぞれ担わせ、1枚の防塵用粘着シートでこれらの機能を兼ね備えているので、1枚の防塵用粘着シートを単独で敷設でき、段差を非常に少なくすることができる。また、前記一方の粘着材層により履物や運搬機械のタイヤ等に付着したチリやホコリを吸着して取り除くとともに、前記他方の粘着材層を建築床面に直接接着しているので、運搬機械等の重量機械が通過した際にこの防塵用粘着シートが剥がれてしまう不具合の発生が起こりにくく、その一方で1枚の防塵用粘着シートを単独で敷設できるので防塵用粘着シートが剥がれてしまうことがあっても他の未使用の防塵用粘着シートがともに破損してしまう不具合の発生を防ぐことができる。すなわち、重量機械が通過する出入口に防塵用粘着シートを設置可能にすることができるようになる。
また、本発明に係る他の防塵用粘着シートは、シート状の基材と、前記基材の一方の面に隣接する第1粘着材層と、前記基材の他方の面に隣接する第2粘着材層と、前記第1粘着材層又は前記第2粘着材層の前記基材と反対側の面に隣接する剥離部とを有するとともに、前記剥離部を取り外し、前記第1粘着材層が外部に露出し前記第2粘着材層が貼付する対象である被接着物に直接接着した状態で、前記第1粘着材層が除塵機能を有するものであって、前記第2粘着材層の粘着強度が前記第1粘着材層の粘着強度を下回るものであり、前記第2粘着材層を、粘着材を斜線縞状に塗工して形成していることを特徴とする。
このようなものであれば、上述した防塵用粘着シートにかかる主な効果に加え、建築床面だけでなく建築床面に隣接する壁体をも被接着物とすることにより、側方に飛散したチリやホコリをも吸着して取り除くことができる効果も得ることができる。さらに、機械類の内面や機械類の設置台の表面等を被接着物とすることにより、機械類から飛散するチリやホコリを吸着して該機械類の周囲にチリやホコリが飛散することを防ぐこともできる。
さらに、これらの防塵用粘着シートにおいては、前記第2粘着材層の粘着強度が前記第1粘着材層の粘着強度を下回るので、外部に露出する第1粘着材層によりチリやホコリをより完全に吸着して取り除きつつ、建築床面や被接着物直接接着する前記第2粘着材層を建築床面から剥離して取り除く作用を容易に行うことができる態様を実現できる。すなわち、防塵性能と取り替え作業の容易性と両立できる。
このような防塵用粘着シート上を通過する際に発生する音の大きさを抑えることができるようにするための態様として、前記基材を、無延伸状態のオレフィン系シートを利用して形成しているものが挙げられる。
前記基材を、予め両面にコロナ放電加工を施したオレフィン系シートを利用して形成しているものであれば、オレフィン系シートを利用した前記基材の両面に粘着材が付着しやすくなるので、このような防塵用粘着シートを容易かつ安価に形成できる。
アクリル系粘着材を利用して前記第1粘着材層及び前記第2粘着材層を形成しているものであれば、このような防塵用粘着シート上に薬品が付着しても前記第1粘着材層及び前記第2粘着材層の粘着強度が損なわれにくく、従ってこのような防塵用粘着シートを特に化学薬品工場の入り口付近に好適に用いることができるようになる。
このような防塵用粘着シートの設置を容易にするための態様として、巻き出し芯材に巻き取った状態で供給されるものが挙げられる。このようなものであれば、防塵用粘着シートを巻き出し芯材から巻き出しながら建築床面に接着することができるからである。
そして、前記基材が、少なくとも片面に印刷ないし着色加工を施したシート状のものであれば、印刷及び着色により、この防塵用粘着シート上を通行する者に例えば非常口、立ち入り禁止区域、又は製品別のライン等を案内する案内部を設け、このような防塵用粘着シートに通行者を案内する機能を付加することができる。
加えて、導電性を有する導電層をさらに具備するものや、前記基材を導電性材料により形成しているものであれば、このようなシートは帯電しにくいので、半導体工場等静電気の存在を嫌う環境に好適に用いることができる。
本発明に係る防塵用粘着シートは、一方の粘着材層に隣接させて剥離部を設けているとともに、他方の粘着材層を建築床面や被接着物に直接接着し、前記剥離部を取り外して一方の粘着材層により履き物や運搬機械のタイヤ等に付着したチリやホコリを吸着して取り除くので、運搬機械等の重量機械が通過した際にこの防塵用粘着シートが剥がれてしまう不具合の発生が起こりにくく、従って重量機械が通過する出入口に設置することができる。さらに、本発明に係る防塵用粘着シートにおいては、前記第2粘着材層の粘着強度が前記第1粘着材層の粘着強度を下回るので、外部に露出する第1粘着材層によりチリやホコリをより完全に吸着して取り除きつつ、建築床面や被接着物に直接に接着する前記第2粘着材層を建築床面や被接着物から剥離して取り除く作用を容易に行うことができる態様を実現できる。すなわち、防塵性能と取り替え作業の容易性と両立できる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施形態に係る防塵用粘着シート1は、図1に概略的に示すように、巻き出し芯材C1に巻き取った状態で供給され、貼付する対象である被接着物、すなわち本実施形態では工場の出入口及びこの出入口につながる通路一帯の建築床面Fに敷設されるものである。なお、建築床面Fは、本実施形態ではコンクリート床構造体の表面である。
具体的には、断面形状を図2に示すように、オレフィン系樹脂により形成されるシート状の基材2と、前記基材2の一方の面に隣接する第1粘着材層3と、前記基材2の他方の面に隣接する第2粘着材層4と、前記第1粘着材層3の前記基材2と反対側の面に隣接する剥離部5とを備えた4層構造をなしている。そして、使用の際には、使用状態における断面形状を図3に示すように、前記第2粘着材層4を建築床面Fに接着し、前記剥離部5を取り外して前記第1粘着材層3を外部に露出させ、この第1粘着材層3に履き物や運搬機械のタイヤ等に付着したチリやホコリを吸着させる。
さらに詳述すると、前記基材2は、予め無延伸状態のオレフィン系シートの両面にアクリル系粘着材を付着しやすくすべくコロナ放電加工を施して形成している。この基材2の厚さ寸法は、前記通路をフォークリフトが通過した際に破損しない程度の強度を確保しつつコストの低下を図るべく、40〜120μmの範囲で予め定めた値、例えば60μmに設定している。
前記第1粘着材層3は、履物や運搬機械のタイヤ等に付着したチリやホコリを吸着するのに十分でかつ歩行の妨げにならない程度の粘着強度を有し、アクリル系粘着剤を前記基材2の一方の面に均一に塗布して形成している。
一方、前記第2粘着材層4は、この防塵用粘着シート1を建築床面Fに貼付する際に気泡が前記第2の粘着材層4と建築床面Fとの間に閉じこめられる不具合の発生を防ぐとともに、建築床面Fに一旦接着し、第1粘着材層3にチリやホコリ等が付着し除塵能力が十分得られなくなった際に建築床面Fから剥離する態様に対応すべく、図4に示すように、アクリル系粘着剤を前記基材2の他方の面に縞状に塗布して形成している。すなわち、前記図4の斜線を付した部分にアクリル系粘着剤を塗布しているとともに、前記図4の斜線を付していない部分にはアクリル系粘着剤を塗布せずに、前記図2及び図4に示すように、所定の幅寸法、例えば4mm程度の幅寸法を有する通気溝4mを形成している。また、この第2粘着材層4の粘着強度は、本実施形態では前記第1粘着材層3を下回るようにしている。
また、前記剥離部5は、予め延伸加工を施したオレフィン系シートにより形成していて、使用の材にはこの剥離部5を前記第1粘着材層3から剥離し、前記第1粘着材層3を露出させて履物や運搬機械のタイヤ等に付着したチリやホコリを吸着する機能を発揮させるようにしている。
そして、この防塵用粘着シート1は、上述したように巻き出し芯材C1に巻き回されたシートロールの形状で供給するようにしているとともに、後述する巻き取り芯材C2に巻き取って撤去するようにしている。
この防塵用粘着シート1の敷設及び撤去は、以下に述べるような敷設装置10を用いて行うようにしている。
この敷設装置10は、新たな防塵用粘着シート1を供給するシート敷設部101と、除塵能力が十分得られなくなった防塵用粘着シート1を撤去するシート撤去部102と、これらを収納するハウジング103と、前記ハウジング103を下方から支持する走行車輪104と、前記ハウジング103に設けられ走行力の供給を受け付ける操作部105とを有する。
前記シート敷設部101は、前記巻き出し芯材C1を保持する保持部1011と、前記保持部1011から巻き出された防塵用粘着シート1を建築床面Fに向けて案内する案内部1012と、防塵用粘着シート1を建築床面Fに向けて押圧し、第2粘着材層4を建築床面Fに圧着するするシート押圧部1013と、前記防塵用粘着シート1から剥離した前記剥離部5を巻き取る剥離部巻き取り部1014とを具備する。
具体的には、前記シートロール保持部1011は、ハウジング103の幅方向両端に設けられ、前記巻き出し芯材C1の幅方向両端部を保持する。
前記案内部1012は、例えばゴム状の転動輪を利用して形成していて、前記防塵用粘着シート1を前記シート押圧部1013に向けて案内する。
前記シート押圧部1013は、本実施形態ではゴム状のロールであり、その両端部をハウジング103に支持させて形成している。また、本実施形態では、図示しない高さ位置変更機構に接続されていて、この高さ位置変更機構を介して、防塵用粘着シート1の厚さ寸法に応じた前記シート押圧部1013の高さ位置の調整、及び防塵用粘着シート1の建築床面Fへの押圧力の調整を行うことができるように構成している。
前記剥離部巻き取り部1014は、本実施形態では図示しないモータに接続されていて、このモータから動力の供給を受けて前記剥離部5を剥離部巻き取り芯C3に巻き取る。また、前記剥離部巻き取り芯C3には、剥離部5の端部を保持する剥離端保持部(図示略)を設け、前記シートロール保持部1011に前記シートロールを保持させた際に、剥離部5の端部を前記剥離端保持部に保持させるようにしている。
一方、前記シート撤去部102は、建築床面Fから剥離した防塵用粘着シート1を巻き取り芯材C2に巻き取るよう構成している。具体的には、前記巻き出し芯材C2を保持する保持部1021と、建築床面Fから剥離した防塵用粘着シート1を前記巻き出し芯材C2に向けて案内する案内部1022とを具備する。前記保持部1021は、本実施形態では図示しないモータに接続されていて、このモータから動力の供給を受けて防塵用粘着シート1を巻き取り芯材C2に巻き取る機能を有する。
本実施形態において、防塵用粘着シート1の敷設は、該防塵用粘着シート1を前記シートロール保持部1011に保持させ、剥離部5の端部を予め前記剥離端保持部に保持させた後、敷設装置10を走行させ、シート押圧部1013により該防塵用粘着シート1を建築床面Fに向けて押圧しつつ行うようにしている。その際、敷設装置10は、前記モータから前記剥離部巻き取り部1014に動力を供給し、剥離部5を剥離部巻き取り芯C3に巻き取る動作を同時に行う。
一方、防塵用粘着シート1の撤去は、建築床面Fから剥離しておいた防塵用粘着シート1の端部を巻き取り芯材C2に保持させた後、敷設装置10を走行させ、前記モータから前記保持部1021に動力を供給し、防塵用粘着シート1を巻き取り芯材C2に巻き取る機能を発揮させることにより行う。
本実施形態に係る防塵用粘着シート1は、以上に述べたように、オレフィン系シートにより形成される基材2の一方の面に第1粘着材層3、他方の面に第2粘着材層4を隣接させ、第1粘着材層3に隣接させて剥離部5を設けているとともに、第2粘着材層4を建築床面Fに接着し、前記剥離部5を取り外して第1粘着材層3を外部に露出した状態で使用するので、第1粘着材層3には除塵機能を、第2粘着材層4には建築床面Fに直接接着する機能をそれぞれ担わせ、1枚の防塵用粘着シート1でこれらの機能を兼ね備えることにより周囲の建築床面Fとの段差を非常に少なくすることができる。また、第2粘着材層4を建築床面Fに直接接着しているとともに、第1粘着材層3により履物や運搬機械のタイヤ等に付着したチリやホコリを吸着して取り除くので、運搬機械等の重量機械が通過した際にこの防塵用粘着シート1が剥がれてしまう不具合の発生が起こりにくい。すなわち、このような防塵用粘着シート1は、重量機械が通過する出入口に敷設できる。
また、このような防塵用粘着シート1を、巻き出し芯材C1に巻き取った状態で供給しているので、上述したような敷設装置10を介して容易に敷設作業を行うことができる。
さらに、前記第1粘着材層3の粘着強度が前記第2粘着材層4の粘着強度を上回るようにしているので、外部に露出する第1粘着材層3によりチリやホコリをより完全に吸着して取り除きつつ、建築床面Fに接着する前記第2粘着材層4を建築床面Fから剥離して取り除く作用を容易に行うことができる。すなわち、防塵性能と取り替え作業の容易性と両立できる。
加えて、粘着剤を縞状に塗布して前記第2粘着材層4を形成しているとともに、この第2粘着材層4側の面に、所定の幅寸法、例えば4mm程度の幅寸法を有し、粘着剤を塗布しない部位である通気溝4mを形成しているので、前記第2粘着材層4を建築床面Fに貼付する際に気泡が前記第2粘着材層4と建築床面Fとの間に閉じこめられる不具合の発生を防ぐことができる。
また、基材2を無延伸状態のオレフィン系シートにより形成しているので、防塵用粘着シート1上を通過する際に、この防塵用粘着シート1がきしんだり破損したりすることに伴い発生する音の大きさを抑えることができる。
そして、オレフィン系シートの両面に予めコロナ放電加工を施し、このオレフィン系シートを前記基材2として利用しているので、この基材2の両面に粘着材を付着させて前記第1粘着材層3及び前記第2粘着材層4を形成することを容易に行うことができ、従ってこのような防塵用粘着シート1を容易かつ安価に形成できる。
加えて、前記基材2の両面にそれぞれアクリル系粘着材を付着させて前記第1粘着材層3及び前記第2粘着材層4を形成しているので、この防塵用粘着シート1上に薬品が付着しても剥がれにくく、特に化学薬品工場に好適に利用することができる。
なお、本発明は以上に述べた実施の形態に限られない。
例えば、上述した敷設装置を用いる方法に替えて、予め切断し、剥離層を取り除いておいた防塵用粘着シートを所望の領域に手作業で貼付する方法や、巻き出し芯材C1に巻き回されたシートロールの形状のまま建築床面Fに向けて押圧しつつ貼付する方法を採用してもよく、また、撤去作業を行う者が防塵用粘着シートを引き上げるようにして建築床面Fから剥離させることにより、該撤去作業を手動で行うようにしてももちろんよい。また、上述した実施形態において、敷設装置が、新たな防塵用粘着シートを供給するシート敷設部のみを備えるものとし、これとは別に吸着力が十分得られなくなった防塵用粘着シートを撤去するシート撤去部のみを備える撤去装置を別に用意してもよい。加えて、巻き出し芯材に巻き取った状態でなく、予め例えば矩形シート状に切断しておいた状態で供給するようにしてもよい。
加えて、第1粘着材層3及び第2粘着材層4を形成する粘着材としては、上述した実施形態において採用したアクリル系粘着材でなく、ゴム系粘着材や、アクリルゴム系粘着材等、他の粘着材を採用してもよい。また、第1粘着材層3及び第2粘着材層4を、それぞれ異なる粘着材を用いて形成してもよい。
一方、基材2を、予め延伸加工を施したオレフィン系シートにより形成してもよい。このように構成すれば、基材にコシを与えることができる。さらに、ポリエステル系樹脂や紙等、オレフィン系樹脂以外の材料を利用して基材を形成してもよい。
また、断面図を図6に示すように、基材2にアルミや銅等の金属に代表される導電性材料を蒸着して導電層9を形成するようにしてもよい。このような導電層9を具備する防塵用粘着シート10であれば、帯電しにくいので半導体工場等静電気の存在を嫌う環境に好適に用いることができる。なお、導電性プラスチックや金属等に代表される導電性の素材により基材それ自体を形成したものであっても、このようなシートは帯電しにくいので、同様に半導体工場等静電気の存在を嫌う環境に好適に用いることができる。
また、樹脂製シートの両面に予めコロナ放電加工を施して形成した基材に代えて、樹脂製シートの両面に予めプラズマ放電加工を施したものを基材として利用するようにしてもよい。このような構成であっても、この基材の両面に、このような放電加工を施さないものと比較してより粘着材を付着させやすくすることができる。
さらに、樹脂製シートの両面に予めコロナ放電加工又はプラズマ放電加工を施して形成した前記基材2に印刷を行い、このような基材の一方の面に隣接させて第1粘着材層、前記基材の他方の面に隣接させて第2粘着材層をそれぞれ設けるようにしてもよい。
このようにして形成した防塵用粘着シートとして、例えば図7に概略図を示すように、該防塵用粘着シート上を通行する者に非常口、立ち入り禁止区域、又は製品別のライン等を案内する案内部8a〜8eを印刷によりそれぞれ設けた防塵用粘着シートである第1〜第5印刷済防塵用粘着シート1a〜1eが挙げられる。このような案内部8a〜8eを設ければ、通行者を案内する機能を付加することができる。案内部の具体的な例として、前記図7の(a)に示す第1印刷済防塵用粘着シート1aに設けたような、「非常口」という文字と非常口の方向を指し示す矢印とを組み合わせた案内部8aや、同図の(b)に示す第2印刷済防塵用粘着シート1bに設けたような、「立ち入り禁止」という文字と立ち入り禁止区域の境界を示す線を組み合わせた案内部8b等が考えられる。さらに、同図の(c)に示す第3〜第5印刷済防塵用粘着シート1c〜1eに設けたような、製品毎、ないし病院において用いられる場合であれば診療科目毎に対応させた色を有する線を印刷して形成した案内部8c〜8eも考えられる。すなわち、第3印刷済防塵用粘着シート1cには第1の製品ないし診療科に対応する色の線を印刷して案内部8cを形成するとともに、第4、第5印刷済防塵用粘着シート1d、1eには第2の製品ないし診療科に対応する色の線を印刷して案内部8d、8eをそれぞれ形成し、入り口と第1の製品ラインないし診療科とを結ぶ線上に第3印刷済防塵用粘着シート1c、入り口と第2の製品ラインないし診療科とを結ぶ線上に第4、第5印刷済防塵用粘着シート1d、1eをそれぞれ配置する態様も考えられる。なお、透明な基材を用いる場合、印刷が剥がれてしまう不具合を起こりにくくすべく、被接着面側に印刷を行うようにしてもよい。また、印刷方法としては、例えばグラビア印刷等が考えられる。一方、インキの材質は樹脂シートに対する印刷が可能なものであれば任意のものを用いることができる。さらに、樹脂製シートに印刷以外の方法、例えば原材料に染料を混入する等の方法で着色加工を行い、全体に着色させたシートを利用して基材を形成する態様も考えられる。このような態様であれば、防塵用粘着シートの全体が一様に先に混入した染料の色に着色しているので、例えば入り口と各製品ラインないし診療科とを結ぶ線上に、対応する色に着色した防塵用粘着シートを配置して案内を行うことができる。そして、このようなシートの基材の材質としては、もちろんオレフィン系樹脂やポリエステル系樹脂等、種々選択可能である。
加えて、図8に示すように、建築床面Fだけでなく建築床面Fに隣接する壁面Wをも被接着物とし、このような被接着物にも本発明に係る防塵用粘着シート1を貼付することにより、側方に飛散したチリやホコリをも吸着して取り除くことができる。さらに、図示はしないが、機械類の内面や機械類の設置台の表面等を被接着物とし、このような被接着物にも本発明に係る防塵用粘着シートを貼付することにより、機械類から飛散するチリやホコリを吸着して該機械類の周囲にチリやホコリが飛散することを防ぐこともできる。
その他、本発明の趣旨を損ねない範囲で種々に変更してよい。
本発明の一実施形態に係る防塵用粘着シートを示す概略図。 同実施形態に係る防塵用粘着シートを示す断面図。 同実施形態に係る防塵用粘着シートの敷設状態を示す断面図。 同実施形態に係る防塵用粘着シートの第2の粘着材層の塗工態様を示す図。 同実施形態に係る敷設装置を示す概略図。 本発明の他の実施態様に係る防塵用粘着シートを示す断面図。 本発明の他の実施態様に係る防塵用粘着シートを示す概略図。 本発明の他の実施態様に係る防塵用粘着シートを示す概略図。
符号の説明
1、10…防塵用粘着シート
1a〜1e…印刷済防塵用粘着シート(防塵用粘着シート)
2…基材
3…第1粘着材層
4…第2粘着材層
5…剥離部
9…導電層
C1…巻き出し芯材
F…建築床面(被接着物)
W…壁面(被接着物)

Claims (9)

  1. オレフィン系樹脂により形成されるシート状の基材と、前記基材の一方の面に隣接する第1粘着材層と、前記基材の他方の面に隣接する第2粘着材層と、前記第1粘着材層又は前記第2粘着材層の前記基材と反対側の面に隣接する剥離部とを有するとともに、前記剥離部を取り外し、前記第1粘着材層が外部に露出し前記第2粘着材層が建築床面に直接接着した状態で、前記第1粘着材層が除塵機能を有するものであって、前記第2粘着材層の粘着強度が前記第1粘着材層の粘着強度を下回るものであり、前記第2粘着材層を、粘着材を斜線縞状に塗工して形成していることを特徴とする防塵用粘着シート。
  2. シート状の基材と、前記基材の一方の面に隣接する第1粘着材層と、前記基材の他方の面に隣接する第2粘着材層と、前記第1粘着材層又は前記第2粘着材層の前記基材と反対側の面に隣接する剥離部とを有するとともに、前記剥離部を取り外し、前記第1粘着材層が外部に露出し前記第2粘着材層が貼付する対象である被接着物に直接接着した状態で、前記第1粘着材層が除塵機能を有するものであって、前記第2粘着材層の粘着強度が前記第1粘着材層の粘着強度を下回るものであり、前記第2粘着材層を、粘着材を斜線縞状に塗工して形成していることを特徴とする防塵用粘着シート。
  3. 前記基材を、無延伸状態のオレフィン系シートを利用して形成していることを特徴とする請求項1又は2記載の防塵用粘着シート。
  4. 前記基材を、予め両面にコロナ放電加工を施したオレフィン系シートを利用して形成していることを特徴とする請求項1、2又は3記載の防塵用粘着シート。
  5. アクリル系粘着材を利用して前記第1粘着材層及び前記第2粘着材層を形成していることを特徴とする請求項記載の防塵用粘着シート。
  6. 巻き出し芯材に巻き取った状態で供給されることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の防塵用粘着シート。
  7. 前記基材が、少なくとも片面に印刷ないし着色加工を施したシート状のものであることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6記載の防塵用粘着シート。
  8. 導電性を有する導電層をさらに具備することを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の防塵用粘着シート。
  9. 前記基材を導電性材料により形成していることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の防塵用粘着シート。
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