JP4853906B2 - 遊技盤および弾球遊技機 - Google Patents
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Description
その際、高価な液晶パネルなどからなる可変表示部を有した表示装置と、遊技盤とを併せて交換したり、パチンコ遊技装置の筐体ごと交換されている。その結果、多大な費用がかかっていた。しかも、このときには、交換する必要のないパチンコ遊技装置の構成部材などまでもが一緒に交換されている。例えば、液晶パネルなどは、劣化が少なく再利用が十分可能であるにもかかわらず、再利用される機会もなく廃棄処分されていた。
また、従前のパチンコ遊技装置では、遊技盤に液晶パネルなどからなる可変表示部を備えた表示装置が遊技盤に設けられている。表示装置からは多数の配線が導出されているため、表示装置を残したまま遊技盤のみを交換するということは困難であった。
これは、遊技盤を、軟質材からなる透過性の表基板と、硬質材からなる透過性の裏基板とにより構成したものである。表基板は、弾球遊技機の本体枠体または裏基板と着脱可能とし、面換えを行う際、絵柄フィルムが配設され、かつ障害釘が植設された表基板のみを取り外して交換できるようにしたものである。
軟質材としては、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレンゴム、ポリウレタンゴムなどの透明ゴムや、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂などが挙げられる。
硬質材としては、アクリル樹脂、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン樹脂(ABS樹脂)、ポリカーボネート樹脂などが挙げられる。表基板の厚さは2〜4mm、裏基板の厚さは1〜3mmであった。
また、エチレン−プロピレンゴム、クロロプレンゴム、ポリウレタンゴムなどの透明ゴムや、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリエチレン樹脂などからなる軟質材製の表基板では、素材が軟らか過ぎて障害釘の植設が安定せず、しかもパチンコホールでの度重なる釘調整により、表基板の釘孔が大きくなって、打ち込まれた障害釘がガタつきやすかった。
一方、最近、セルロース・アセテート・ブチレートにポリブチレンサクシネートを特定量配合し、溶液キャスト法で得られたフィルムは透明性に優れていることが示されているが(非特許文献1)、該フィルムの用途については、まったく記載も示唆もされていない。
(A)セルロース・アセテート・ブチレート樹脂、セルロース・アセテート・プロピオネート樹脂およびセルロースジアセテート樹脂の群から選ばれた少なくとも1種のセルロース・アセテート系樹脂、ならびに(B)ガラス転移温度(Tg)が0℃以下である脂肪族ポリエステルを主成分とする樹脂組成物(ただし、可塑剤を含有しない)製の1枚板からなる透過性の基板を備えた遊技盤である。
該可変表示部における変動表示結果が、予め定められた特定表示態様となった場合に、所定の遊技価値が付与可能な弾球遊技機において、上記遊技盤は、請求項1〜請求項4のうち、何れか1項に記載のものである弾球遊技機である。
ここでいう識別情報とは、文字、記号、絵柄又は模様(図柄)などの視覚によって識別可能な情報をいい、後述する可変表示部に表示される。また、識別情報には後述する変動図柄が含まれる。なお、変動図柄とは、変動表示され得る図柄をいう。
また、変動表示とは、識別情報が順次変化する場合、例えば、1つの識別情報である図柄「7」から他の識別情報である図柄「8」へ変化する場合や、図柄「9」から他の図柄へ変化する場合のほか、識別情報を表示し得る表示領域において1つの識別情報が表示されたままその識別情報が移動して表示されるような場合、例えば、1つの図柄「7」が表示領域内において表示されつつ移動する場合などを含む概念である。
特定表示態様とは、予め定められた変動表示結果をいい、上記特定表示態様としては、例えば「7」−「7」−「7」などを挙げることができる。変動表示結果が特定表示態様となった場合に、所定の遊技価値が付与されることになる。
具体的に、上記可変表示部には、少なくとも複数の変動図柄の変動表示が開始されてから、複数の変動図柄が停止表示されるまでを1回のゲームとする可変表示ゲームを示す画面画像が表示される。また、上記画面画像には、可変表示ゲームを示す画像以外に、静画像や動画像などからなる演出画像が表示されることとしてもよい。上記可変表示部としては、特に限定されるものではないが、例えば、プラスチック液晶、液晶パネル、プラズマ、EL表示装置などからなるものを挙げることができる。
本発明の弾球遊技機において用いられる液晶パネルとしては、特に限定されるものではなく、従来公知の液晶パネルを用いることが可能である。
本発明の弾球遊技機において用いられるプラスチック液晶としては、特に限定されるものではなく、従来公知のプラスチック液晶を用いることが可能である。
なお、以下においては、可変表示部として、液晶パネル又はプラスチック液晶が設けられている場合について説明することとする。また、本発明では、液晶パネルとプラスチック液晶とを併せて、液晶パネル等ともいうこととする。
また、本発明に係る液晶パネルなどに光を照射するバックライトは、特に限定されるものではなく、その方式としては、例えば、反射板方式、導光体方式、面状光源方式などの従来公知の方式のバックライトを用いることができる。
(A)セルロース・アセテート系樹脂は、これらの樹脂の1種単独でもよいし、2種以上を併用してもよい。
(A)セルロース・アセテート系樹脂としては、好ましくは、セルロース・アセテート・ブチレート樹脂あるいはセルロース・アセテート・プロピオネート樹脂である。
また、これら添加剤を合成樹脂に練り込む方法については、従来公知の方法が使用される。例えば、合成樹脂と帯電防止剤や安定剤とを混合攪拌機で充分に混合し、押出加工、ブロックプレス、キャスティングなどの装置により板状に成型すればよい。
基板の厚さは、1〜30mmが好ましく、さらに好ましくは10mm前後である。
基板の表側はハードコートしてもよいし、しなくてもよい。ハードコート剤としては、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系、ポリエステル系などを採用することができる。
基板をハードコートする方法としては、例えばディッピング、スプレー、塗布、転写方法などを採用することができる。
以上の基板は、(A)セルロース・アセテート系樹脂および(B)脂肪族ポリエステルが特定割合で配合された樹脂組成物を用いているため、厚さ1.0mmに成形されたシートにおけるJIS K6714に準拠して測定したヘイズが20%以下、好ましくは0.1〜10%程度の透明なシートである。
絵柄フィルムには、模様のみが描かれてもよいし、色彩のみが描かれてもよい。また、絵柄フィルムには、文字、数字、揮毫などが描かれてもよい。さらに、絵柄フィルムに描かれた絵柄は、光を一部透過してもよく、光を全て遮断してもよい。
絵柄フィルムに絵柄を形成する方法としては限定されない。例えば、オフセット印刷、シルク印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷などにより透明なフィルムに印刷層を形成してもよいし、絵柄の描かれたシールなどをフィルムに貼り付けてもよい。
以下、図面を参照して、本発明の実施例を具体的に説明する。ただし、本発明は、この実施例により何ら限定されるものではない。
図1において、10は本発明の実施例1に係る弾球遊技機で、この弾球遊技機10は、本体枠12と、本体枠12に組み込まれた遊技盤14と、遊技盤14の前面に設けられた本体枠12の窓枠16と、窓枠16の下側で本体枠12の前面に設けられた上皿20および下皿22と、下皿22の右側に設けられた発射ハンドル26とを備えている。
また、基板13の所定位置には、弾球の入賞口30が複数形成されている。また、基板13には、その表側から多数本の障害釘が打たれている。
なお、この基板13のJIS K6714に準拠して測定したヘイズ値(ただし、厚さ1mm)は3.4%であり、透明性に優れていた。
液晶パネル32により表示される特別図柄は、例えば「0」から「9」の10種類の数字からなり、図柄の変動表示が開始されると、その特別図柄の数字が移動および変化し、開始から一定時間後に停止する。そして、この停止時に表示された図柄が予め定められた特別図柄の組合せ(例えば「7、7、7」)であれば、当たりとなって大きい入賞口30の扉が所定時間だけ開き、遊技球が入賞し易く遊技者に有利な状態となる。
また、基板13では、透明性、耐摩耗性、反り性に対しても良好な結果が得られた。
さらに、この基板13では、可塑剤を含有していないので、下記のようにして、該基板自体のブリードアウト試験を実施したが、ブリードアウト評価は良好であった。
さらに、この基板は、可塑剤を含有しないので、遊戯盤の廃棄処分の際も、取り外して焼却処分することができ、コンポスト中でも分解し、自然環境に優しいことが実証された。
さらに、この基板は、可塑剤を含有しないので、玉の滑り性を阻害せず、表示画面が雲らないことが確認された。
実施例1で使用された基板13に紙を載せて、温度50℃、湿度90%の雰囲気下で72時間放置し、ブリードアウトの経時変化を観察した。
○(良好):基板表面の変化がなく、紙への汚染が観察されない。
△(可):基板表面にやや曇りが観察され、紙への汚染が少量観測された。
×(不良):基板表面に著しく曇りが発生し、紙への汚染が多量観測された。
実施例1において、基板に用いられる樹脂組成物100重量部に対し、さらに可塑剤としてジエチルヘキシルアジペート(新日本理化社製、商品名サンソサイザーDOA)を9重量%(比較例1)、あるいは3重量%(比較例2)含有する樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にして基板13を作製し、実施例1と同様にして、遊戯盤を組み立てた。
比較例1〜2で用いられた基板を実施例1と同様にして、ブリードアウト性を評価したが、それぞれ、不良、可であった。
また、比較例1の遊戯盤では、組み立て後2週間経過した時点の確認で、表示画面の曇りと、貼り合わせた絵柄フィルムの剥がれが発生し、また、比較例2の遊戯盤では、可撓性が損なわれ、釘打ちの際、クラックが発生しており、いずれも、実施例1の遊戯盤に較べて、遊技盤としての安定性の点において劣っていた。
ここで、ヘイズ値は、厚さ1.0mmに成形されたシートにおけるJIS K6714に準拠して測定した値である。
13 基板
14 遊技盤
15 絵柄フィルム
30 入賞口
32 液晶パネル(可変表示部)
Claims (6)
- 1以上の入賞口が形成され、かつ裏側に複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部が設けられる弾球遊技機用の遊技盤において、
(A)セルロース・アセテート・ブチレート樹脂、セルロース・アセテート・プロピオネート樹脂およびセルロースジアセテート樹脂の群から選ばれた少なくとも1種のセルロース・アセテート系樹脂、ならびに(B)ガラス転移温度(Tg)が0℃以下である脂肪族ポリエステルを主成分とする樹脂組成物(ただし、可塑剤を含有しない)製の1枚板からなる透過性の基板を備えた遊技盤。 - 基板を構成する樹脂組成物が、(A)セルロース・アセテート系樹脂99〜50重量%、(B)脂肪族ポリエステル1〜50重量%〔ただし、(A)+(B)=100重量%〕を主成分とする請求項1記載の遊戯盤。
- (B)ガラス転移温度(Tg)が0℃以下である脂肪族ポリエステルが、ポリブチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート・アジペート共重合体、ポリブチレンサクシネート・カーボネート共重合体、ポリ(ε−カプロラクトン)、ポリ(3−ヒドロキシブチレート)とその共重合体、ポリエチレンサクシネート、ポリブチレンサクシネート・テレフタレート共重合体、ポリブチレンアジペート・テレフタレート共重合体、ポリテトラメチレンアジペート・テレフタレート共重合体、ポリブチレンサクシネート・アジペート・テレフタレート共重合体、およびこれらの混合物の群から選ばれた少なくとも1種である、請求項1または請求項2記載の遊戯盤。
- 可変表示部が液晶、プラズマおよびエレクトロルミネッセンス表示方式装置のいずれかである請求項1に記載の遊技盤。
- 基板の表面または裏面には、絵柄が描かれた絵柄フィルムが設けられた請求項1〜請求項4のうち、何れか1項に記載の遊技盤。
- 1以上の入賞口が設けられた遊技盤と、複数種類の識別情報を変動表示可能な可変表示部とを有し、
該可変表示部における変動表示結果が、予め定められた特定表示態様となった場合に、所定の遊技価値が付与可能な弾球遊技機において、
遊技盤が、請求項1〜請求項5のうち、何れか1項に記載のものである弾球遊技機。
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