JP4855146B2 - 色素増感太陽電池及び色素増感太陽電池の製造方法 - Google Patents
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Description
この高効率太陽電池の構造は、透明導電性ガラス基板上に多孔質な金属酸化物半導体を設け、その表面に吸着した色素と、酸化還元対を有する電解質と、対向電極とからなる。Graetzelらは酸化チタン等の金属酸化物半導体電極を多孔質化して表面積を大きくしたこと、並びに色素としてルテニウム錯体を単分子吸着させたことにより光電変換効率を著しく向上させた。
(1)無機半導体を用いたもの(例えば、非特許文献3、4参照)
(2)低分子有機ホール輸送材料を用いたもの(例えば、特許文献2、非特許文献5、6参照)
(3)導電性高分子を用いたもの(例えば、特許文献3、非特許文献7参照)
しかしながら、液体電解質に比べて変換効率は非常に低く、また、特許文献2記載のトリフェニルアミン化合物を用いた固体型太陽電池は、トリフェニルアミン化合物を真空蒸着して電荷輸送層を形成している。そのため、多孔質半導体の内部空孔へトリフェニルアミン化合物が到達出来ず、やはり低い変換効率しか得られていない。
しかしながら、これらにおいても変換効率は低く、特許文献3記載のポリチオフェン誘導体を用いた固体型太陽電池は、色素を吸着した多孔質酸化チタン電極上で、電解重合法を用いて電荷移動層を設けているが、色素が酸化チタンから脱着したり、あるいは色素の分解が生じたりする問題がある。また、ポリチオフェン誘導体は耐久性に非常に問題がある。
以上、これまでに検討されてきた完全固体型の光電変換素子は、何れも満足いく特性のものが得られていないのが現状である。
なお、本出願人は先に特定の構造を有する高分子材料を含有する光起電力素子及びこれを備えた光センサーを提案した(例えば、特許文献4参照。)が、本発明の光電変換素子とは動作原理及び構成材料の異なるものである。
〔1〕:少なくとも一方が透明な電子集電電極とホール集電電極間に、電子輸送層とホール輸送層が設けられた色素増感太陽電池において、
前記ホール輸送層が、下記一般式(14)または(15)で表される高分子材料と、少なくとも1種以上の下記一般式(1B)、一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)、一般式(5)で表される化合物を含有することを特徴とする色素増感太陽電池である。
[(15)式中、Ar 4 はベンゼン、チオフェン、ビフェニル、アントラセン、ナフタレンの2価基を表し、これらは置換基を有していてもよい。R 50 、R 51 、R 52 、R 53 、R 54 はそれぞれ独立にハロゲン原子、置換もしくは無置換の、アルキル基またはアルコキシ基もしくはアルキルチオ基から選択される基を表し、qは0〜5の整数を表し、r、s、t、uはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、R 50 、R 51 、R 52 、R 53 、R 54 が各々複数存在する場合には、同一でも別異でもよい。]
(8)式中、R32〜R35は、水素原子、アルキル基を表す。Ar7は、2価のビニレン基、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよい2価の複素環基を表す。X2は、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基、置換基を有していてもよいアリールスルホニル基を表す。R36は、水素原子、4級アンモニウム塩を表す。
(9)式中、R37、R38は置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素ル基、置換基を有していてもよい複素環基を表す。R38とベンゼン環は共同で環を形成してもよい。R39は、水素原子、4級アンモニウム塩を表す。X3は、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基、置換基を有していてもよいアリールスルホニル基を表す。sは0〜2の整数を表す。
(10)式中、R40、R41は置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環基を表す。R41とベンゼン環は共同で環を形成してもよい。X4は酸素原子、硫黄原子、セレン原子を表す。X5は酸素原子、硫黄原子、置換基を有していてもよいローダニン環を表す。]
前記電子集電電極上に電子輸送層を形成し、該電子輸送層に光増感化合物を担持させ、次いで下記一般式(14)または(15)で表される高分子材料及び少なくとも1種以上の下記一般式(1B)、一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)、一般式(5)で表される化合物を含有する溶液を用いて湿式製膜法によりホール輸送層を塗布積層し、多孔化処理を施した後に該ホール輸送層に接してホール集電電極を形成することを特徴とする色素増感太陽電池の製造方法である。
〔3〕〜〔7〕の電子輸送層に酸化物半導体を用いる構成により、電子移動が効率的となり、更に優れた変換効率を示す色素増感太陽電池が提供される。
〔8〕、〔9〕の電子輸送層上に光増感化合物を吸着させる構成により、光吸収効率が増し、より高い変換効率を示す色素増感太陽電池が提供される。
〔10〕〜〔15〕における構成により、電子輸送層、ホール輸送層に用いる高分子材料が適切に選択されることで、コストパフォーマンスに優れ、かつ良好な変換効率を示す、優れた色素増感太陽電池が提供される。
上記〔1〕〜〔15〕の色素増感太陽電池を用いた構成により、優れた変換効率を示す太陽電池が提供される。このような太陽電池は、携帯電話、電子手帳、電子ペーパー等各種電子装置の電源や、充電式あるいは乾電池式の各種電気器具の補助電源として用いることができる。また、上記〔16〕の製造方法によれば、光電変換特性の優れた完全固体型の色素増感太陽電池を生産性良く製造することができる。
光電変換素子は一般に電子集電電極、電子受容体兼電子輸送層(以下単に電子輸送層と称す)、電子供与体兼ホール輸送層(以下単にホール輸送層と称す)、ホール集電電極から構成される。
本発明の光電変換素子は、電子集電電極とホール集電電極間に、電子輸送層とホール輸送層が設けられた光電変換素子において、前記ホール輸送層が、特定の高分子材料と、特定の化合物をホール輸送層に用いることを特徴としている。また、特徴の一つとして、必要によりホール輸送層の構成材料成分である高分子材料を、ホール集電電極にも兼用して用いることができる。
本発明における光電変換素子は、例えば、図1の概略図に示すような構造を有する。
図1の光電変換素子では、透明な支持体(基板)(1a)に支持された透明な電子集電電極(2a)上に緻密構造からなる電子輸送層(3a)と、光増感化合物(5)を吸着した多孔質構造からなる粒状の電子輸送層(3b)、ホール輸送層(4)、ホール集電電極(2b)、支持体である基板(1b)が積層されている。(3a)と(3b)により電子輸送層(3)が構成されている。なお、図1の構成図は本発明に係る光電変換素子の一構成例を示すものであり、本発明はこれに限定されるものではない。
これら置換基の炭素数が増加すれば溶解性はより向上する。好適な置換基の例としては炭素数が1〜25のアルキル基、アルコキシ基及びアルキルチオ基が挙げられる。更に好適には、炭素数が2〜18のアルキル基、アルコキシ基及びアルキルチオ基が挙げられる。これら置換基は同一のものを複数導入してもよいし、異なるものを複数導入してもよい。また、これらのアルキル基、アルコキシ基及びアルキルチオ基は、さらにハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、ヒドロキシル基、カルボキシル基または炭素数1〜12の直鎖、分岐鎖もしくは環状のアルキル基やアルコキシ基、アルキルチオ基で置換されたフェニル基を含有していてもよい。
(1)ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、シアノ基、ニトロ基。
(2)炭素数1〜25の直鎖または分岐鎖の、アルキル基またはアルコキシ基。これらはさらにハロゲン原子、シアノ基、フェニル基、ヒドロキシル基、カルボキシル基、アルコキシ基、アルキルチオ基で置換されていてもよい。
(3)アリールオキシ基。(アリール基としてフェニル基、ナフチル基を有するアリールオキシ基が挙げられる。これらは、ハロゲン原子を置換基として含有してもよく、炭素数1〜25の直鎖または分岐鎖の、アルキル基またはアルコキシ基あるいはアルキルチオ基を含有してもよい。具体的には、フェノキシ基、1−ナフチルオキシ基、2−ナフチルオキシ基、4−メチルフェノキシ基、4−メトキシフェノキシ基、4−クロロフェノキシ基、6−メチル−2−ナフチルオキシ基等が挙げられる。)
(4)アルキルチオ基又はアリールチオ基。(アルキルチオ基又はアリールチオ基としては、具体的にはメチルチオ基、エチルチオ基、フェニルチオ基、p−メチルフェニルチオ基等が挙げられる。)
(5)アルキル置換アミノ基。(具体的には、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−フェニルアミノ基、N,N−ジフェニルアミノ基、N,N−ジ(p−トリル)アミノ基、ジベンジルアミノ基、ピペリジノ基、モルホリノ基、ユロリジル基等が挙げられる。)
(6)アシル基。(アシル基としては、具体的にはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、マロニル基、ベンゾイル基等が挙げられる。)
アルキル基またはアルコキシ基もしくはアルキルチオ基への置換基については前記一般式(1)と同様である。
アルキル基またはアルコキシ基もしくはアルキルチオ基への置換基については前記一般式(1)と同様である。
アルキル基またはアルコキシ基もしくはアルキルチオ基への置換基については前記一般式(1)と同様である。
アルキル基またはアルコキシ基もしくはアルキルチオ基への置換基については前記一般式(1)と同様である。
本発明で用いられる高分子材料は、下記の反応式(F1)で示されるように、ホスホン酸エステル化合物及びアルデヒド化合物が化学量論的に等しく存在する溶液と、その2倍モル量以上の塩基を混合させることにより重合反応が進行し、得ることができる。
先ず、下記一般式(1B)で表される化合物について説明する。
なお、本発明で用いられる一般式(1B)で表される化合物の具体例は、特公平2−24864号公報、特公平3−39306号公報、特公平4−66023号公報にその詳細が記載されている。
次に、一般式(2)〜(5)で表される化合物について説明する。
上記において好ましいものは金属化合物や常温溶融塩からなるイオン性液体である。特に好ましい金属化合物としては、ハロゲン化金属、チオシアン化金属もしくはアミド化金属が挙げられる。また、特に好ましい常温溶融塩からなるイオン性液体としてはイミダゾリニウム化合物が挙げられる。
このような金属化合物もしくは常温溶融塩からなるイオン性液体を加えることにより、電子移動が効率的となり更に優れた光電変換特性を示す光電変換素子とすることができる。
ホール集電電極材料の具体例としては、白金、金、銀、銅、アルミニウム等の金属、グラファイト、フラーレン、カーボンナノチューブ等の炭素系化合物、インジウム・スズ酸化物(以下、ITOと称す)、フッ素ドープ酸化スズ(以下、FTOと称す)等の導電性金属酸化物、ポリチオフェン、ポリアニリン等の導電性高分子が挙げられる。ホール集電電極層の膜厚には特に制限はなく、また単独あるいは2種以上の混合で用いても構わない。ホール集電電極の塗設については、用いられる材料の種類やホール輸送層の種類により、適宜ホール輸送層上に塗布、ラミネート、蒸着、CVD、貼り合わせ等の手法により形成可能である。
具体的には、シリコン、ゲルマニウムのような単体半導体、あるいは金属のカルコゲニドに代表される化合物半導体、またはペロブスカイト構造を有する化合物等を挙げることができる。
特表平7−500630号公報、特開平10−233238号公報、特開2000−26487号公報、特開2000−323191号公報、特開2001−59062号公報等に記載の金属錯体化合物、特開平10−93118号公報、特開2002−164089号公報、特開2004−95450号公報に記載のクマリン化合物、同特開2004−95450号公報に記載のポリエン化合物、特開2003−264010号公報、特開2004−63274号公報、特開2004−115636号公報、特開2004−200068号、特開2004−235052号公報に記載のインドリン型化合物、特開平11−86916号公報、特開平11−214730号公報、特開2000−106224号公報、特開2001−76773号公報、特開2003−7359号公報等に記載のシアニン色素、特開平11−214731号公報、特開平11−238905号公報、特開2001−52766号公報、特開2001−76775号公報、特開2003−7360号等に記載メロシアニン色素、特開平10−92477号公報、特開平11−273754号公報、特開平11−273755号公報、特開2003−31273号等に記載の9−アリールキサンテン化合物、特開平10−93118号公報、特開2003−31273号等に記載のトリアリールメタン化合物、特開平9−199744号公報、特開平10−233238号公報、特開平11−204821号公報、特開平11−265738号公報等に記載のフタロシアニン化合物、ポルフィリン化合物等を挙げることができる。特にこの中で、金属錯体化合物、クマリン化合物、ポリエン化合物、インドリン化合物を用いることが好ましく、さらには前記一般式(6)〜(10)の光増感化合物がより好ましい。
以下の条件で、高分子材料(重合体1)の合成、酸化チタン半導体電極の作製、光電変換素子の作製を行い、評価した。
下記反応式(F7)により高分子化合物(重合体1)を合成した。
示差走査熱量測定から求めたガラス転移温度は116.9℃であった。ゲルろ過クロマトグラフィー(GPC)により測定したポリスチレン換算の数平均分子量は8500、重量平均分子量は20000であった。
チタニウムテトラ−n−プロポキシド2ml、酢酸4ml、イオン交換水1ml、ポリビニルピロリン0.8g、2−プロパノール40mlを混合し、FTOガラス基板上にスピンコートし、室温で乾燥後、空気中、450℃で1時間焼成した。焼成して得た電極上に再度、同一溶液を用いてスピンコートし、空気中、450℃で1時間焼成した。
次いで、酸化チタン(日本アエロジル社製P−25)3g、アセチルアセトン0.2g、界面活性剤(和光純薬製ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル)0.3gを水5.5g、エタノール1.0gと共にビーズミル処理により12時間分散を施した。得られた分散液にポリエチレングリコール(#20,000)1.2gを加えてペーストを作製した。このペーストを、上記で得た電極上に膜厚3μmになるように塗布し、室温で乾燥後、空気中、500℃で1時間焼成した。
上記酸化チタン半導体電極を、ルテニウム錯体であるN719色素[シス−ビス(イソチオシアナート)ビス(2,2‘−ビピリジル−4,4’−ジカルボキシレート)ルテニウム(II)−ビス−テトラ−n−ブチルアンモニウム]のアセトニトリル/t−ブタノール(体積比1:1)混合溶液中に室温で2日間、暗所にて静置して色素を吸着させた。
高分子化合物(重合体1)90重量部、及び下記構造式(a)の化合物10重量部からなる混合物の塩化メチレン溶液(固形分濃度10%)にトリフルオロメタンスルホニルイミドリチウム(27mM)、トリス(4−ブロモフェニル)アミニウム(0.2mM)、4−t−ブチルピリジン(0.11M)を加え、得られた溶液をキャスト法により、先に作製した電極付の光増感化合物を担持した酸化チタン半導体上に導入した。室温で30分、次いで温風乾燥機で80℃、30分乾燥させた。この上に、対極として金を真空蒸着して光電変換素子を作製した。
上記により作製した光電変換素子について疑似太陽光照射下(AM1.5、100mW/cm2)で光電変換特性を評価した。その結果、光電変換特性は;開放電圧=0.82V、短絡電流密度3.1mA/cm2、形状因子=0.62、変換効率=1.58%という優れた特性を示した。
実施例1の重合体1に代えて、具体例(A−03)に示した構造式の高分子材料80重量部とし、構造式(a)の化合物を20重量部に変えて、混合物として用いた以外は、実施例1と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
作製した光電変換素子の疑似太陽光照射下(AM1.5、100mW/cm2)における光電変換特性を実施例1と同様に評価した。その結果、光電変換特性は;開放電圧=0.85V、短絡電流密度3.9mA/cm2、形状因子=0.59、変換効率=1.96%という優れた特性を示した。
実施例1の重合体1に代えて、具体例(A−07)に示した構造式の高分子材料70重量部とし、構造式(a)の化合物を30重量部に変えて、混合物として用いた以外は、実施例1と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
作製した光電変換素子の疑似太陽光照射下(AM1.5、100mW/cm2)における光電変換特性を実施例1と同様に評価した。その結果、光電変換特性は;開放電圧=0.90V、短絡電流密度3.8mA/cm2、形状因子=0.60、変換効率=2.05%という優れた特性を示した。
実施例1の重合体1に代えて、具体例(A−12)に示した構造式の高分子材料70重量部とし、構造式(a)の化合物を30重量部に変えて、混合物として用いた以外は、実施例1と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
作製した光電変換素子の疑似太陽光照射下(AM1.5、100mW/cm2)における光電変換特性を実施例1と同様に評価した。その結果、光電変換特性は;開放電圧=0.81V、短絡電流密度3.9mA/cm2、形状因子=0.58、変換効率=1.83%という優れた特性を示した。
実施例1の重合体1に代えて、具体例(A−14)に示した構造式の高分子材料60重量部とし、構造式(a)の化合物を40重量部に変えて、混合物として用いた以外は、実施例1と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
作製した光電変換素子の疑似太陽光照射下(AM1.5、100mW/cm2)における光電変換特性を実施例1と同様に評価した。その結果、光電変換特性は;開放電圧=0.82V、短絡電流密度3.6mA/cm2、形状因子=0.59、変換効率=1.74%という優れた特性を示した。
実施例1の重合体1に代えて、PEDOT−PSSを用いた以外は、実施例1と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
作製した光電変換素子の疑似太陽光照射下(AM1.5、100mW/cm2)における光電変換特性を実施例1と同様に評価した。その結果、光電変換特性は;開放電圧=0.45V、短絡電流密度1.1mA/cm2、形状因子=0.48、変換効率=0.24%という結果であった。
実施例1で合成した重合体1を用い、以下の条件で酸化チタン半導体電極の作製、光電変換素子の作製を行い評価した。
[酸化チタン半導体電極の作製]
チタニウムテトラ−n−プロポキシド2ml、酢酸4ml、イオン交換水1ml、2−プロパノール40mlを混合し、FTOガラス基板上にスピンコートし、室温で乾燥後、空気中450℃で30分間焼成した。再度同一溶液を用いて、得た電極上にスピンコートし、空気中450℃で30分間焼成し、緻密な電子輸送層を形成した。
酸化チタン(石原産業製ST−21)3g、アセチルアセトン0.2g、界面活性剤(和光純薬製ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテル)0.3gを水5.5g、エタノール1.0gと共にビーズミル処理を12時間施した。得られた分散液にポリエチレングリコール(#20,000)0.9gを加えてペーストを作製した。このペーストを、上記緻密な電子輸送層上に膜厚3μmになるように塗布し、室温で乾燥後、空気中450℃で30分間焼成し、多孔質状の電子輸送層を形成した。
上記酸化チタン半導体電極を、ルテニウム錯体として0.5mMに調整したN719色素[シス−ビス(イソチオシアナート)ビス(2,2’−ビピリジル−4,4’−ジカルボキシレート)ルテニウム(II)−ビス−テトラ−n−ブチルアンモニウム]のアセトニトリル/t−ブタノール(体積比1:1)混合溶液中に室温で2日間、暗所にて静置して光増感化合物を吸着させた。
重合体1、90重量部、および例示化合物(B−05)10重量部からなる混合物のクロロベンゼン溶液(固形分濃度10%)にトリフルオロメタンスルホニルイミドリチウム(27mM)、ヘキサクロロアンチモン酸トリス(4−ブロモフェニル)アミニウム(0.2mM)、4−t−ブチルピリジン(0.11M)を加え、得られた溶液は室温、大気圧下でキャスト法を用いて上記電極上に導入した。室温で3時間、次いで温風乾燥機で80℃、1.5時間乾燥させ、ホール輸送層を形成した。この上に、対極として金を真空蒸着して光電変換素子を作製した。
上記光電変換素子の疑似太陽光照射下(AM1.5、100mW/cm2)における光電変換効率は、開放電圧=0.85V、短絡電流密度3.2mA/cm2、形状因子=0.58、変換効率=1.58%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における重合体1の代りに、具体例(A−03)に示した構造式の高分子材料80重量部、および例示化合物(B−05)20重量部からなる混合物を用いた以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.85V、短絡電流密度3.3mA/cm2、形状因子=0.58、変換効率=1.62%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における重合体1の代りに、具体例(A−07)に示した構造式の高分子材料70重量部、および例示化合物(B−05)30重量部からなる混合物を用いた以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.85V、短絡電流密度3.3mA/cm2、形状因子=0.58、変換効率=1.62%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における重合体1の代りに、具体例(A−12)に示した構造式の高分子材料70重量部、および例示化合物(B−05)30重量部からなる混合物を用いた以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.84V、短絡電流密度3.4mA/cm2、形状因子=0.59、変換効率=1.69%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における重合体1の代りに、具体例(A−14)に示した構造式の高分子材料60重量部、および例示化合物(B−05)40重量部からなる混合物を用いた以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.80V、短絡電流密度3.6mA/cm2、形状因子=0.58、変換効率=1.67%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における重合体1の代りに、具体例(A−18)に示した構造式の高分子材料60重量部、および例示化合物(B−05)40重量部からなる混合物を用いた以外は、実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.83V、短絡電流密度3.8mA/cm2、形状因子=0.56、変換効率=1.77%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における例示化合物(B−05)の代りに、例示化合物(B−33)40重量部、および重合体1の代りに、具体例(A−14)に示した構造式の高分子材料60重量部からなる混合物を用いた以外は、実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.83V、短絡電流密度3.5mA/cm2、形状因子=0.58、変換効率=1.68%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における例示化合物(B−05)の代りに、例示化合物(B−51)40重量部、および重合体1の代りに、具体例(A−14)に示した構造式の高分子材料60重量部からなる混合物を用いた以外は、実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.83V、短絡電流密度3.5mA/cm2、形状因子=0.58、変換効率=1.68%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における例示化合物(B−05)の代りに、例示化合物(B−59)40重量部、および重合体1の代りに、具体例(A−14)に示した構造式の高分子材料60重量部からなる混合物を用いた以外は、実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.80V、短絡電流密度3.3mA/cm2、形状因子=0.59、変換効率=1.56%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6におけるN719色素の吸着を行わなかった以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.88V、短絡電流密度1.6mA/cm2、形状因子=0.55、変換効率=0.77%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6におけるトリフルオロメタンスルホニルイミドリチウム、ヘキサクロロアンチモン酸トリス(4−ブロモフェニル)アミニウム、4−t−ブチルピリジンを加えなかった以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.82V、短絡電流密度3.3mA/cm2、形状因子=0.59、変換効率=1.60%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6におけるトリフルオロメタンスルホニルイミドリチウム(27mM)の代りに、ヨウ化リチウム(27mM)を加えた以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.82V、短絡電流密度3.5mA/cm2、形状因子=0.59、変換効率=1.69%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6におけるヘキサクロロアンチモン酸トリス(4−ブロモフェニル)アミニウム(0.2mM)のかわりに、ヨウ素(0.2mM)を加えた以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.75V、短絡電流密度3.8mA/cm2、形状因子=0.58、変換効率=1.65%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6におけるトリフルオロメタンスルホニルイミドリチウム(27mM)の代りに、ヨウ化1,2−ジメチル−3−n−プロピルイミダゾリニウム(27mM)を加えた以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.80V、短絡電流密度3.7mA/cm2、形状因子=0.56、変換効率=1.66%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6におけるN719色素の代りに、例示化合物(25)で示した光増感化合物を用いた以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.78V、短絡電流密度4.1mA/cm2、形状因子=0.58、変換効率=1.85%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6におけるN719色素の代りに、例示化合物(32)で示した光増感化合物を用いた以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.75V、短絡電流密度2.7mA/cm2、形状因子=0.55、変換効率=1.11%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6におけるN719色素の代りに、例示化合物(40)で示した光増感化合物を用いた以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.89V、短絡電流密度2.7mA/cm2、形状因子=0.60、変換効率=1.44%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6におけるN719色素の代りに、例示化合物(49)で示した光増感化合物を用いた以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.80V、短絡電流密度3.1mA/cm2、形状因子=0.57、変換効率=1.41%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6においてホール輸送層上に、対極として金蒸着を行わなかった以外は実施例6と同様の方法により、光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.86V、短絡電流密度2.8mA/cm2、形状因子=0.56、変換効率=1.35%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における室温、大気圧下での条件に代えて、室温、50mmHgの真空下でキャスト法を用いた以外は実施例6と同様の方法により光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例1と同様に評価したところ、開放電圧=0.89V、短絡電流密度4.1mA/cm2、形状因子=0.59、変換効率=2.15%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における室温、大気圧下での条件に代えて、室温、100mmHgの真空下でキャスト法を用いた以外は実施例6と同様の方法により光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例6と同様に評価したところ、開放電圧=0.89V、短絡電流密度4.0mA/cm2、形状因子=0.59、変換効率=2.10%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における室温、大気圧下での条件に代えて、室温、350mmHgの真空下でキャスト法を用いた以外は実施例6と同様の方法により光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例6と同様に評価したところ、開放電圧=0.89V、短絡電流密度3.9mA/cm2、形状因子=0.59、変換効率=2.05%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における室温、大気圧下での条件に代えて、室温、450mmHgの真空下でキャスト法を用いた以外は実施例6と同様の方法により光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例6と同様に評価したところ、開放電圧=0.85V、短絡電流密度3.2mA/cm2、形状因子=0.58、変換効率=1.58%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における酸化チタン3gの代りに、酸化チタン2.9gとジルコニアテトラ−n−ブトキシド0.1gの混合を用いた以外は実施例6と同様にして光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例6と同様に評価したところ、開放電圧=0.87V、短絡電流密度3.3mA/cm2、形状因子=0.58、変換効率=1.67%という優れた特性を示した。この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、特性の変化は見出されなかった。
実施例6における重合体1の代りに、PEDOT−PSSを用いて実施例6と同様に光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例6と同様に評価したところ、開放電圧=0.45V、短絡電流密度1.1mA/cm2、形状因子=0.48、変換効率=0.24%という結果であり、本発明に比較して劣っていることが明らかである。また、この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、開放電圧=0.41V、短絡電流密度0.3mA/cm2、形状因子=0.27、変換効率=0.033%と特性の劣化が観測された。
実施例6における重合体1の代りに、ポリ(3−n−ヘキシルチオフェン)(Aldrich製)を用いて実施例6と同様に光電変換素子を作製した。
得られた光電変換素子を実施例6と同様に評価したところ、開放電圧=0.58V、短絡電流密度1.8mA/cm2、形状因子=0.44、変換効率=0.46%という結果であり、本発明に比較して劣っていることが明らかである。また、この光電変換素子を暗所にて24時間静置した後、同様の条件にて光電変換特性を測定した結果、開放電圧=0.52V、短絡電流密度0.02mA/cm2、形状因子=0.22、変換効率=0.0023%と特性の劣化が観測された。
そして、実施例25〜28の結果に示されるように、本発明の光電変換素子は、大気圧下で製造しても良好な特性を示すが、400mmHg以下の真空下にすることでより高性能な光電変換素子とすることができる。
1b 基板
2a 電子集電電極
2b ホール集電電極
3 電子輸送層
3a 緻密構造からなる電子輸送層
3b 多孔質構造からなる粒状の電子輸送層
4 ホール輸送層
5 光増感化合物
Claims (16)
- 少なくとも一方が透明な電子集電電極とホール集電電極間に、電子輸送層とホール輸送層が設けられた色素増感太陽電池において、
前記ホール輸送層が、下記一般式(14)または(15)で表される高分子材料と、少なくとも1種以上の下記一般式(1B)、一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)、一般式(5)で表される化合物を含有することを特徴とする色素増感太陽電池。
[(14)式中、Ar 1 は置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基を表し、Ar 4 はベンゼン、チオフェン、ビフェニル、アントラセン、ナフタレンの2価基を表し、これらは置換基を有していてもよい。R 50 、R 51 、R 52 、R 53 はそれぞれ独立にハロゲン原子、置換もしくは無置換の、アルキル基またはアルコキシ基もしくはアルキルチオ基から選択される基を表し、r、s、t、uはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、R 50 、R 51 、R 52 、R 53 が各々複数存在する場合には、同一でも別異でもよい。]
[(15)式中、Ar 4 はベンゼン、チオフェン、ビフェニル、アントラセン、ナフタレンの2価基を表し、これらは置換基を有していてもよい。R 50 、R 51 、R 52 、R 53 、R 54 はそれぞれ独立にハロゲン原子、置換もしくは無置換の、アルキル基またはアルコキシ基もしくはアルキルチオ基から選択される基を表し、qは0〜5の整数を表し、r、s、t、uはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、R 50 、R 51 、R 52 、R 53 、R 54 が各々複数存在する場合には、同一でも別異でもよい。]
[式中、nは0または1の整数を表し、Ar’は置換もしくは無置換のアリール基を表し、R5は水素原子、置換アルキル基を含むアルキル基あるいは置換もしくは無置換のアリール基を表し、R6は水素原子、置換アルキル基を含むアルキル基あるいは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar’とR5は互いに結合して環を形成してもよい。Aは9−アントリル基または置換もしくは無置換のカルバゾリル基あるいは下記一般式(1B−1)または(1B−2):
〔式中、R50及びR51は水素原子、アルキル基、アルコキシル基、ハロゲン原子または下記一般式(1B−3):
(式中、R52及びR53は置換アルキル基を含むアルキル基、置換または無置換のアリール基を表し、R52及びR53は同一でも別異でもよく、R52及びR53は互いに結合して環を形成してもよい。)で表される基を表す。〕で表される基を表す。]
[(2)式中、R1、R2は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の複素環基を表し、R3は置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換の2価の芳香族炭化水素基を表す。R1とR2、R1とR3、あるいはR2とR3は共同で環を形成してもよい。R4は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基を表す。R5、R6は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の複素環基を表し、R5とR6は共同で環を形成してもよい。]
[(3)式中、R7は置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換の2価の芳香族炭化水素基を表す。R8、R9、R10、R11は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の複素環基を表し、R8とR9、R10とR11は共同で環を形成してもよい。]
[(4)式中、R12、R13、R14は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の複素環基を表し、R12とR13、R13とR14、R12とR14は共同で環を形成してもよい。R15は窒素原子、ホウ素原子、アルキリジン基、置換もしくは無置換の3価の芳香族炭化水素基を表す。]
[(5)式中、R16は置換もしくは無置換の4価の芳香族炭化水素基を表す。R17〜R24は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の複素環基を表し、R17とR18、R19とR20、R21とR22、R23とR24は共同で環を形成してもよい。] - 前記ホール輸送層が、上記一般式(14)または(15)で表される高分子材料と、少なくとも1種以上の上記一般式(1B)、一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)、一般式(5)で表される化合物を含有し、かつ、一般式(14)または(15)で表される高分子材料を前記ホール集電電極として兼用するように構成したことを特徴とする請求項1に記載の色素増感太陽電池。
- 前記電子輸送層が酸化物半導体からなることを特徴とする請求項1または2に記載の色素増感太陽電池。
- 前記電子輸送層が酸化物半導体からなり、ホール輸送層が上記一般式(14)または(15)で表される高分子材料、少なくとも1種以上の上記一般式(1B)、一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)、一般式(5)で表される化合物、及び金属化合物を含有することを特徴とする請求項3に記載の色素増感太陽電池。
- 前記金属化合物が、ハロゲン化金属、チオシアン化金属、アミド化金属の何れか1種以上であることを特徴とする請求項4に記載の色素増感太陽電池。
- 前記電子輸送層が酸化物半導体からなり、ホール輸送層が上記一般式(14)または(15)で表される高分子材料、少なくとも1種以上の上記一般式(1B)、一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)、一般式(5)で表される化合物、及びイオン性液体の混合物を含有することを特徴とする請求項3に記載の色素増感太陽電池。
- 前記イオン性液体がイミダゾリニウム化合物であることを特徴とする請求項6に記載の色素増感太陽電池。
- 前記電子輸送層が酸化物半導体からなり、該電子輸送層上に光増感化合物が吸着されていることを特徴とする請求項3〜7の何れかに記載の色素増感太陽電池。
- 前記光増感化合物が、下記一般式(6)〜(10)の少なくとも1種以上から選ばれる化合物であることを特徴とする請求項8に記載の色素増感太陽電池。
[(6)、(7)式中、R25〜R31は、水素原子、カルボキシル基、アルコキシカルボキシル基、アリールオキシカルボキシル基、カルボキシル基の4級アンモニウム塩、カルボキシル基の金属塩、スルホン酸、スルホン酸の4級アンモニウム塩、スルホン酸の金属塩、ホスホン酸、ホスホン酸の4級アンモニウム塩、ホスホン酸の金属塩、酸性基を有するアルキル基、酸性基を有するアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキル基を表し、同一であっても異なっていてもよい。X1はハロゲン原子、シアノ基、チオシアン酸基、イソシアン酸基を表す。
(8)式中、R32〜R35は、水素原子、アルキル基を表す。Ar7は、2価のビニレン基、置換基を有していてもよい2価の芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよい2価の複素環基を表す。X2は、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基、置換基を有していてもよいアリールスルホニル基を表す。R36は、水素原子、4級アンモニウム塩を表す。
(9)式中、R37、R38は置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素ル基、置換基を有していてもよい複素環基を表す。R38とベンゼン環は共同で環を形成してもよい。R39は、水素原子、4級アンモニウム塩を表す。X3は、シアノ基、ニトロ基、ハロゲン原子、置換基を有していてもよいアルキルスルホニル基、置換基を有していてもよいアリールスルホニル基を表す。sは0〜2の整数を表す。
(10)式中、R40、R41は置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基、置換基を有していてもよい複素環基を表す。R41とベンゼン環は共同で環を形成してもよい。X4は酸素原子、硫黄原子、セレン原子を表す。X5は酸素原子、硫黄原子、置換基を有していてもよいローダニン環を表す。] - 前記電子輸送層をなす酸化物半導体のラフネスファクターが20以上であることを特徴とする請求項3〜9の何れかに記載の色素増感太陽電池。
- 前記電子輸送層の膜厚が100nm以上であることを特徴とする請求項3〜10の何れかに記載の色素増感太陽電池。
- 前記電子輸送層をなす酸化物半導体が、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、酸化ニオブ、酸化ニッケルの少なくとも1種以上から選ばれることを特徴とする請求項3〜11の何れかに記載の色素増感太陽電池。
- 前記電子輸送層が、非多孔質構造からなる層と多孔質構造からなる層の多層構造であることを特徴とする請求項1〜12の何れかに記載の色素増感太陽電池。
- 前記電子輸送層が酸化物半導体からなり、該電子輸送層上に光増感化合物が吸着されており、かつ、ホール輸送層が上記一般式(14)または(15)で表される高分子材料、及び少なくとも1種以上の上記一般式(1B)、一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)、一般式(5)で表される化合物を含有する溶液を湿式製膜法により塗布形成されたものであることを特徴とする請求項1〜13の何れかに記載の色素増感太陽電池。
- 前記ホール輸送層が、400mmHg以下の真空中で湿式製膜法により塗布形成されたものであることを特徴とする請求項14に記載の色素増感太陽電池。
- 少なくとも一方が透明な電子集電電極とホール集電電極間に、電子輸送層とホール輸送層を設けてなる色素増感太陽電池の製造方法において、
前記電子集電電極上に電子輸送層を形成し、該電子輸送層に光増感化合物を担持させ、次いで下記一般式(14)または(15)で表される高分子材料及び少なくとも1種以上の下記一般式(1B)、一般式(2)、一般式(3)、一般式(4)、一般式(5)で表される化合物を含有する溶液を用いて湿式製膜法によりホール輸送層を塗布積層し、多孔化処理を施した後に該ホール輸送層に接してホール集電電極を形成することを特徴とする色素増感太陽電池の製造方法。
[(14)式中、Ar 1 は置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基を表し、Ar 4 はベンゼン、チオフェン、ビフェニル、アントラセン、ナフタレンの2価基を表し、これらは置換基を有していてもよい。R 50 、R 51 、R 52 、R 53 はそれぞれ独立にハロゲン原子、置換もしくは無置換の、アルキル基またはアルコキシ基もしくはアルキルチオ基から選択される基を表し、r、s、t、uはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、R 50 、R 51 、R 52 、R 53 が各々複数存在する場合には、同一でも別異でもよい。]
[(15)式中、Ar 4 はベンゼン、チオフェン、ビフェニル、アントラセン、ナフタレンの2価基を表し、これらは置換基を有していてもよい。R 50 、R 51 、R 52 、R 53 、R 54 はそれぞれ独立にハロゲン原子、置換もしくは無置換の、アルキル基またはアルコキシ基もしくはアルキルチオ基から選択される基を表し、qは0〜5の整数を表し、r、s、t、uはそれぞれ独立に0〜4の整数を表し、R 50 、R 51 、R 52 、R 53 、R 54 が各々複数存在する場合には、同一でも別異でもよい。]
[式中、nは0または1の整数を表し、Ar’は置換もしくは無置換のアリール基を表し、R5は水素原子、置換アルキル基を含むアルキル基あるいは置換もしくは無置換のアリール基を表し、R6は水素原子、置換アルキル基を含むアルキル基あるいは置換もしくは無置換のアリール基を表し、Ar’とR5は互いに結合して環を形成してもよい。Aは9−アントリル基または置換もしくは無置換のカルバゾリル基あるいは下記一般式(1B−1)または(1B−2):
〔式中、R50及びR51は水素原子、アルキル基、アルコキシル基、ハロゲン原子または下記一般式(1B−3):
(式中、R52及びR53は置換アルキル基を含むアルキル基、置換または無置換のアリール基を表し、R52及びR53は同一でも別異でもよく、R52及びR53は互いに結合して環を形成してもよい。)で表される基を表す。〕で表される基を表す。]
[(2)式中、R1、R2は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の複素環基を表し、R3は置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換の2価の芳香族炭化水素基を表す。R1とR2、R1とR3、あるいはR2とR3は共同で環を形成してもよい。R4は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基を表す。R5、R6は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の複素環基を表し、R5とR6は共同で環を形成してもよい。]
[(3)式中、R7は置換もしくは無置換のアルキレン基、置換もしくは無置換の2価の芳香族炭化水素基を表す。R8、R9、R10、R11は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の複素環基を表し、R8とR9、R10とR11は共同で環を形成してもよい。]
[(4)式中、R12、R13、R14は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の複素環基を表し、R12とR13、R13とR14、R12とR14は共同で環を形成してもよい。R15は窒素原子、ホウ素原子、アルキリジン基、置換もしくは無置換の3価の芳香族炭化水素基を表す。]
[(5)式中、R16は置換もしくは無置換の4価の芳香族炭化水素基を表す。R17〜R24は置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアラルキル基、置換もしくは無置換の芳香族炭化水素基、置換もしくは無置換の複素環基を表し、R17とR18、R19とR20、R21とR22、R23とR24は共同で環を形成してもよい。]
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