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JP4856527B2 - 洗浄用具 - Google Patents
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JP4856527B2 - 洗浄用具 - Google Patents

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Description

本発明は、きめ細かな泡で体や顔を洗うのに好都合な洗浄用具に関し、身体に擦り付けて体を洗うボディ用、顔を洗う洗顔用、きめ細かな泡を大量に作るための泡立て用に分類される全てに適用可能である。
従来から、固形又は液体の石鹸を泡立たせるための泡立て用の洗浄用具や、石鹸成分を保持して泡立たせながら体や顔を洗うためのボディ用又は洗顔用の洗浄用具が多数提案され且つ市販されている。例えば特許文献1には、洗顔の際に洗顔用の石鹸を泡立たせるために用いる洗顔用泡立てネットが開示されている。
特許文献1に開示されている泡立てネットは洗顔用であり、縦横に数ミリ程度の細かい編み目を有する筒状のプラスチックネットの上下端を一纏めにした状態で、その一方の端部を結着具等で固定した状態で内方へ折り返し、他方の端部に指挿通用リングを取り付けたものである。この洗顔用泡立てネットは、水又はぬるま湯に浸けて濡らしたものに適量の石鹸をつけ、これを手で揉んだり又は広げたりすることで、シルキーでソフトな泡を作ることができる。
ところが、このような洗顔用泡立てネットを用いて洗顔用の石鹸を泡立てるためには、常に洗顔用泡立てネットを両手の中で揉んだり又は広げたりしなくてはならず、使用者に負担がかかる。また、従来の洗顔用泡立てネットは、筒状のプラスチックネットの表面のみで泡を泡立てるように構成されている。このため、従来の洗顔用泡立てネットでは、その内部に多量の泡を保持することができないので一度に多量の泡を泡立てることができず、体を洗う洗浄用具として身体に擦り付けて使用するには泡立ちが不十分である。
また特許文献2にも洗顔に適用される泡立て器が開示されている。特許文献2には、内側材としての復元性を備えた内側繊維状部材と、内側繊維状部材より細かい編み目を有する繊維状部材と、内側繊維状部材のさらに内部に包含される芯材としての中心部繊維状部材とから、略球状体に構成される洗顔用泡立て器が開示されている。この洗顔用泡立て器は、内側繊維状部材と、繊維状部材とをそれぞれ数回折り返して重ねていき、固定糸等で固定される。そして、固定された内側繊維状部材の内側に略球体状の中心部繊維状部材を挿入することで8層構造(詳細な説明はないが、図面から中心部繊維状部材は5層構造であり、合わせれば13層構造)に成形される。
この洗顔用泡立て器においては、内側繊維状部材が弾力性を備えているので、泡を作るために手で揉んだときに、直ぐに元の形状に戻ることができ、単位時間当たりに揉むことができる回数を増加することができる。これにより、洗顔用泡立て器は、内側繊維状部材及び繊維状部材を通過する空気の量を増加させることができ、短時間に多量の泡を泡立てることができる。
また、特許文献3には、体を洗うために、身体に直接擦り付けて使用するボディ用の洗浄用具が開示されている。この洗浄用具は、底面が略正方形をした四角錐形状(略ピラミッド形状)に形成されており、以下のように組み立てられる。まず、正方形シート状に形成されたネットの各角部において互いに隣接する辺同士を重ね合わせて接合することで、2つの接合ネット体が形成される。そして、これら両接合ネット体の各角部同士を位置合わせした状態で一方の接合ネット体を他方の接合ネット体の内部に配設して二重構造とし、その両接合ネット体を裏返す。そして、裏返した状態の両接合ネット体の各角部を立ち上げて一体化されている。
この洗浄用具においては、2つの接合ネット体により二重構造に構成されているので、外側部分だけでなく、内側部分でも泡を保持できるうえ、2つの接合ネット体でも泡を保持することができる。また、この洗浄用具は、接合ネット体の各角部を立ち上げることで略角錐形状(略ピラミッド形状)に形成されている。これにより、その各角部の間には、それぞれ通路が形成され、この通路に沿って空気が接合ネット体内に侵入しやすく、洗顔料等を充分に泡立てることができる。
特開平10−276928号公報 特開2002−112830号公報 特開2002−177162号公報
しかしながら、特許文献2に記載の洗顔用泡立て器は、プラスチックネットを単に13層構造に組み立てたものであるため、弾力性に乏しく、体を洗浄するときに身体に擦り付けると、その形状が崩れてしまい、内部に十分な泡を保持することができないと共に、効率良く泡立てることもできなくなってしまうという問題があった。
また、特許文献3に記載の洗浄用具は、身体に擦り付けて使用するものではあるが、正方形シート状のネットを単に折り返して重ね合わせているだけなので、特許文献2に開示されている洗顔用泡立て器と同様に、弾力性に乏しく、体に擦り付けて使用された場合には、その形状が崩れてしまい、内部に十分な泡を保持することができないと共に、効率良く泡立てることもできなくなってしまう。
本発明は、適度な弾力性を備え、手にした洗浄用具を反復して揉んで大量の泡を作るのに好適な洗浄用具を提供することにある。
本発明の更なる目的は、その内部に大量に泡を保持することができる洗浄用具を提供することにある。
本発明の更なる目的は、きめ細やかな泡を大量に作ることのできる洗浄用具を提供することにある。
本発明の更なる目的は、形崩れし難い洗浄用具を提供することにある。
上記課題は、本発明によれば、
数多くの通水孔を備えた外表面部材と、
プラスチック材料からなり、数多くの通水孔を備えた内側部材とを有し、
前記外表面部材が筒状であり、該筒状の外表面部材が途中で折り返されて、これにより形成された内筒部と外筒部とによって囲まれた収容空間が形成され、
該内側部材が蛇腹状に縮められた状態で前記外表面部材の前記収容空間に収容されていることを特徴とする洗浄用具を提供することにより達成される。
本発明による洗浄用具によれば、プラスチック材料からなる内側部材を蛇腹状に縮めた状態にすることで適度な弾力性を発揮させることができ、また、蛇腹状に縮めた状態の内側部材は嵩高であるため、手で揉む過程で大量の空気を内包しながら多量の泡を作ることができ、また、内部に大量の泡を保持することができる。
肌に触れるボディ用又はフェース用の洗浄用具であれば、外表面部材は皮膚に優しい天然材料である綿100%、綿混紡、絹、絹混紡などの天然材料を含む材料であるのがよい。この種の洗浄用具を肌に優しいという理由で天然材料を採用したときには良好な泡立ちを実現し難いという問題があるが、本発明によれば、プラスチック材料からなり且つ蛇腹状に縮めた状態で内側部材を外表面部材の中に収容してあることから、この内側部材によって適度な弾力性を確保しつつ肌に優しい洗浄用具を提供することができる。
他方、泡立て用の洗浄用具は手で揉んでシルキーな泡を大量に作るものであることから、外表面部材は人工材料であるナイロン、ポリエステル、レーヨン、テトロンなどの材料であるのがよい。ナイロンやポリエステルなどは、水に濡れると反発力が小さくなり、この材料だけで泡立て用の洗浄用具を作ったときには好ましい弾発性を確保するのが難しく、今までは、ナイロン、ポリエステルなどのように水に濡れると反発力が小さくなる材料は、肌触りが良いものの泡立て用の洗浄用具に相応しくないとして敬遠されてきた材料であるが、本発明のように内部に蛇腹状に縮めて弾力性を確保することのできる内部材料を含んでいることから、この内部材料によって適度な弾力性を確保できることから外表面部材としてナイロン、ポリエステルなどの材料を適用することができる。
ポリエチレンのネット又はメッシュ状のニットは破れ易いという問題がある。しかし、ポリエチレンのネット又はニットは弾力性に優れているという特徴を有し、このポリエチレンのネット又はニットを外表面部材の中に収容して外部に露出しないようにしてあるため、破れ易いというポリエチレンのネット又はメッシュ状のニットの欠点を補いながら、その利点である弾力性を活用した洗浄用具を提供することができる。すなわち、破れ難く且つ肌触りの良く、更に泡立ちの良い洗浄用具を提供することができる。
好ましい実施の形態では、外表面部材の孔が内側部材の孔よりも小さい。これにより、内側部材が生成した泡が外表面部材の孔を通過するときに小さくなるため、微細な泡を生成することができる。
本発明の前述した技術的課題及びその作用効果は以下の本発明の好ましい実施例の説明から明らかになる。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施例を説明する。
第1実施例(図1〜図12)
図1は、第1実施例の洗浄用具10の正面図、図2は、図1のA−A線断面図、図3は、図1のB−B線断面図である。
図1乃至図3に示すように、第1実施例の洗浄用具10は、全体が略球形状の本体12と、この本体12に取り付けられる環状のストラップ14とから構成される。この洗浄用具10は、後に説明するように、入浴中に、その内部に石鹸を入れた状態で身体に直接擦り付けて使用される。もちろん、石鹸を入れないで使用しても良い。
本体12は、外表面部材としてのメッシュ状ニット部材16と、内部ネット部材としてのプラスチックネット部材18と、リング20と、結束具22とから構成されるが、リング20は省いてもよい。
メッシュ状ニット部材16は、もともと両端にそれぞれ開口部を有する円筒形状の部材であり(後述する図4参照)、本体12として組み立てられる際には、リング20を介して折り返されて(後述する図7参照)、ドーナツ状となる。図2に示すように、ここでは、ドーナツ状になったメッシュ状ニット部材16の内側の筒状部分を内筒部16a、外側の膨らんだ部分を外表部16bと呼ぶことにする。この内筒部16aと、外表部16bによって囲まれた空間17内に、後述するプラスチックネット部材18が収容される(図2及び図3参照)。
プラスチックネット部材18は、もともと両端にそれぞれ開口部を有する筒状の部材であり(後述する図5参照)、本体12として組み立てられる際には、蛇腹状に縮められた状態で、前述したドーナツ状のネット収容空間内に収容される(図2参照)。このように、プラスチックネット部材18は、メッシュ状ニット部材16内に蛇腹状に縮められて収容されるので、より高い弾力性を備えた状態となると共に、その内部に多量の水分を保持することができる。
次に、図4を参照して、メッシュ状ニット部材16の構成について詳細に説明する。図4は、外表面部材としてのメッシュ状ニット部材16の構成を示す図であり、図4(a)は、斜視図、図4(b)は、その部分拡大図である。なお、図4では、本体12として組み立てられる前の円筒形状の状態を示している。
図4に示すように、メッシュ状ニット部材16は、従来から周知の縦横に四角形又は菱形の編み目つまり透孔16を有する円筒状の形状に作られており、その長軸方向両端には、それぞれ開口部16d、16eを有する。同図に示すメッシュ状ニット部材16のサイズは、組み立てられて洗浄用具として使用する際に、手に持ちやすい大きさとなるように、筒の高さが400mm、開口部16d,eの直径が160mmである。
また、メッシュ状ニット部材16は、内側ネット部材としてのプラスチックネット部材18より細かい網目つまり透孔16fを有している。本実施の形態において、メッシュ状ニット部材16の網目つまり透孔16fのサイズは、メッシュ状ニット部材16に外力を加えない状態で、図4(b)に示すように、縦2mm(h1)、横1mm(w1)である。
次に、図5を参照して、プラスチックネット部材18の構成について詳細に説明する。図5は、本実施の形態に係るプラスチックネット部材18の構成を示す図であり、図5(a)は、斜視図、図5(b)は、その部分拡大図である。なお、図5では、本体12として組み立てられる前の円筒形状の状態を示している。
図5に示すように、プラスチックネット部材18は、上述したメッシュ状ニット部材16と実質的に同様に、縦横に菱形の透孔18cを有する円筒状のプラスチック成形品であり、その長軸方向両端には、それぞれ開口部18a、18bが形成されている。また、プラスチックネット部材18は、長軸方向の長さが、メッシュ状ニット部材16の長軸方向の長さの略2倍となるように形成されている。これは、プラスチックネット部材18を蛇腹状に形成した際に、より高い弾力性を持たせるためである。同図に示すプラスチックネット部材18のサイズは、筒の高さが800mm、開口部18a,18bの直径が100mmである。
このように、プラスチックネット部材18は、既知のように、径方向に縮まる特性を有し、外力を加えることにより径方向に広げることができる。実施例では、外力を加えない状態で、その高さがメッシュ状ニット部材16の2倍の長さとなっているが、これは、上述したように蛇腹状に縮められた際に、所定の弾力性を有するようにするためであり、どの程度の弾力性を発揮させるかに応じてプラスチックネット部材18の長さ寸法を任意に設定することができる。また、プラスチックネット部材18の開口部の直径(100mm)のほうが、メッシュ状ニット部材16の開口部の直径(160mm)よりも小さい、すなわち、プラスチックネット部材18のほうがメッシュ状ニット部材16よりも細い円筒ネットである。よって、プラスチックネット部材18をメッシュ状ニット部材16の内筒部16aに被せたときに、プラスチックネット部材18の弾性力により、強く密着させることができる。
また、プラスチックネット部材18は、上述したように、メッシュ状ニット部材16より大きい網目つまりメッシュ状ニット部材16の透孔16f(図4(b))よりも大きな開口面積を有する透孔18cを有している。このプラスチックネット部材18は、大きい網目を有することでメッシュ状ニット部材16に比べて、高い伸縮性及び弾力性を備えていると共に、水切れが良いという特性も有している。換言すれば、外表面部材を構成するメッシュ状ニット部材16の透孔16fの大きさを相対的に小さく設定することにより、きめ細かな泡を作ることができる。なお、この第1実施例における第2のネット18の網目つまり透孔18cのサイズは、図4(b)に示すように、縦6mm(h2)、横3mm(w2)である。
第1実施例においては、プラスチックネット部材18は、例えばポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等から作られたプラスチック成型品である。これに対して、メッシュ状ニット部材16は、プラスチックネット部材18と同じ材料からなるプラスチック成型品であってもよいが、ナイロン、ポリエステル、レーヨン及びこれらの混紡であってよい。この外表面部材を構成するメッシュ状ニット部材16にあっては、数多くの通水孔を備えた不織布、タオル生地、ガーゼ生地であってもよく、好ましい材料としては、綿、絹、麻、その混紡などの天然材料を含むものが肌に優しいため好ましい。例えば、ユニチカ株式会社は綿不織布「Bemiliese」(登録商標)を製造販売しているが、この綿不織布は、石鹸水が通過可能な数多くの通水孔を備えた材料であり、また、肌に優しくソフトな風合いを備えているため、好ましく採用することができる。また、特開2002-191527号公報(特願2000-391687号)は、天然繊維の織布生地から作られた多孔のボディタオルを開示しており、このタオル生地も好ましく採用することができる。
また、きめ細かい泡を生成するためには、本体12の外表面を構成するメッシュ状ニット部材16の編み目つまり透孔16fの大きさは、数ミリ程度(1〜4mm程度)の小さな孔であることが好ましい。また、メッシュ状ニット部材16に囲まれる内部部材であるプラスチックネット部材18は、メッシュ状ニット部材16よりも大きなサイズの透孔18cであるのがよい。
リング20は、図2に示すように、プラスチック成形品であり、メッシュ状ニット部材16が通される穴20aを有している。上述したように、メッシュ状ニット部材16をリング20の穴20aに通して裏返しに折り返すことで、蛇腹状に形成されたプラスチックネット部材18を収容するためのドーナツ状のネット収容空間が、メッシュ状ニット部材16によって形成される。このように、リング20を用いて(本体12の下端部)を纏めれば、簡単な組み立て工程により、洗浄用具10を略球形状に形成することができる。もちろん、プラスチック製リング20の代わりに、糸や紐で縫い付けるようにしても良い。
洗浄用具10の上部(図中)には、図2に示すように、環状のストラップ14が取り付けられている。このストラップ14は、その一方の端部である固定部14bを、折り返されて纏められたメッシュ状ニット部材16の両端部(結束部16c)と共に、結束具22により結束されて取り付けられる。このストラップ14により洗浄用具10をフック等に吊り下げておけば、その内部に貯まった水分を乾燥させ、カビ等の発生を防止することができる。なお、結束具22としては、例えば、ゴム、糸、紐等の曲げ変形が容易な可撓性の線状部材が適宜選択されて使用される。
以上、第1実施例の洗浄用具10の構成について詳細に説明したが、次に、このように構成された洗浄用具10の組み立て方法を詳細に説明する。図6乃至図12は、第1実施例の洗浄用具10の組み立て方法を説明するための図である。なお、組み立て方法の説明に際し、ステップを付して説明するが、組み立ての順番を限定するものではなく、適宜、組み立ての順番を変更可能である。
ステップ1(メッシュ状ニット部材16と、プラスチックネット部材18と、リング20とを準備)
まず、図6に示すように、それぞれ所定の大きさに成形された筒状のメッシュ状ニット部材16と、プラスチックネット部材18と、リング20とを準備する。
ステップ2(メッシュ状ニット部材16をリング20に通す)
メッシュ状ニット部材16をリング20の穴20aに通し(図6の矢印bの方向)、メッシュ状ニット部材16の中程にリング20を配置する。具体的には、まず、メッシュ状ニット部材16の開口部16e側を纏め、メッシュ状ニット部材16がリング20の穴20aを通るようにする。そして、纏められたメッシュ状ニット部材16の開口部16e側を、リング20の穴20aに通す。次に、第1のネット16の表面上を滑らすようにリング20を移動し、メッシュ状ニット部材16の中程に配置する(図7参照)。
ステップ3(プラスチックネット部材18をメッシュ状ニット部材16に被せる)
プラスチックネット部材18を蛇腹状に縮めながら、メッシュ状ニット部材16に被せる(図6の矢印aの方向)。具体的には、まず、プラスチックネット部材18の開口部18bを外側に伸ばして広げ、メッシュ状ニット部材16に被せる。次に、プラスチックネット部材18を蛇腹状に縮めながら、その開口部18bがリング20に達するまで被せていき、メッシュ状ニット部材16の略上半分を覆うように配置する(図7参照)。
ステップ4(メッシュ状ニット部材16を折り返す)
メッシュ状ニット部材16を外側に折り返す(図7の矢印cの方向)。具体的には、まず、メッシュ状ニット部材16の開口部16e側を、蛇腹状に縮められたプラスチックネット部材18を包み込むように、リング20を介して外側上方(図中)に裏返しに折り返す。そして、折り返されたメッシュ状ニット部材16の開口部16eを、メッシュ状ニット部材16の他方の開口部16dと合わせて結束部16cとし、本体12を略球形状に組み立てる(図8参照)。このようにして組み立てられた本体12の中心部には、図8に示すように、メッシュ状ニット部材16の内筒部16aにより円筒状の空間が形成されており、後述するストラップ14がこの空間内を通される。
ステップ5(ストラップ14を取り付ける)
上記ステップ4で、略球形状に形成されたメッシュ状ニット部材16に、ストラップ14を取り付け固定する。具体的には、まず、図9に示すように、メッシュ状ニット部材16の開口部16dから内筒部16a内にストラップ14を挿入し(図9の矢印dの方向)、その固定部14bがメッシュ状ニット部材16の結束部16dに揃うように配置する。そして、図10に示すように、結束具22により、メッシュ状ニット部材16の結束部16cとストラップ14の固定部14bとを纏めて結び、ストラップ14を固定する。
ステップ6(ストラップ14を引っ張る)
上記ステップ5で固定されたストラップ14を引っ張り、洗浄用具10を完成させる。具体的には、まず、本体12の下部側(図10のリング20側)を押さえながら、ストラップ14の先端部14aを図中下方向に引っ張り(図10の矢印eの方向)、結束具22により固定された部分をリング20の近くまで移動させる(図11参照)。次に、ストラップ14をさらに引っ張ることで(図9の矢印eの方向)、リング20の穴20bを通過させ、リング20を上端側、ストラップ14の結び目を下端側に位置させる。このとき、メッシュ状ニット部材16の内側部16aと外側部16bとは、ストラップ14が引っ張られることにより、矢印gの方向に移動する。
以上のステップにより組み立てられた洗浄用具を上下逆にすると、図12に示す本実施の形態に係る洗浄用具10が完成する。このとき、同図に示すように、ストラップ14の固定部14bと本体12の結束部16dとの結び目先端は、本体12の内側に向くことになり、本体12の表面に露出しない。よって、本実施形態に係る洗浄用具10は、結び目先端が表面に露出している場合に起こる、体への接触による使用者への不快感や、使用により結び目先端がほつれて本体12が傷んでしまうといった問題を生じすることがない。
以上、詳細に説明した第1実施例の洗浄用具10によれば、細かい透孔16fを有するメッシュ状ニット部材16の内部に、相対的に大きな透孔18cを有するプラスチックネット部材18を蛇腹状に収容するという簡単な構造で、適度な弾力性を備えることができる。したがって、洗浄用具10を身体に擦り付けた際に変形しても、身体から離すとスポンジのようにすぐに元の略球形状に復元できる。
そして、洗浄用具10を手で揉むなどによって変形・復元する過程において、メッシュ状ニット部材16の透孔16fを空気が通過し、プラスチックネット部材18に保持された水分及び石鹸成分と効率よく混ざり合う。これにより、多量のきめ細かい泡が生成され、よって洗浄用具10は、素早く、多量の泡を泡立てることが可能となる。洗浄用具10は、メッシュ状ニット部材16の内側部16aがストラップ14とは反対側の端で開放しているため、この開放端から例えば液体石鹸ボトル(図示せず)のノズルを挿入してメッシュ状ニット部材16の内側部16aの中に石鹸を供給することができる。勿論、メッシュ状ニット部材16の内側部16aの中に適量の液体石鹸を入れた後に、洗浄用具10を手で揉むことで石鹸の泡を大量に作ることができる。
また、第1実施例の洗浄用具10は、メッシュ状ニット部材16に囲まれた空間17に、第2ネット部材が、蛇腹状に縮められて収容されているため、高い弾力性及び形状復元性を備えている。よって、洗浄用具10は、体に擦り付けられた場合に変形しても、体から離されるとすぐに元の形状に復元し、このような変形・復元の過程において、第1及び第2ネット部材の編み目を大量の空気が通過することになるので、大量のきめ細かい泡を生成することができる。
また、第1実施例の洗浄用具10においては、プラスチックネット部材18が、その筒の内側にメッシュ状ニット部材16の内筒部16aが位置するように、当該内筒部16aに被せられている。よって、洗浄用具10が体に擦り付けられて様々な形状に変形したとしても、プラスチックネット部材18がネット収容空間内で移動することによって、洗浄用具の形が崩れてしまうといった問題が発生することもない。
また、第1実施例に含まれる本体12は、蛇腹状に縮められた内側ネット部材であるプラスチックネット部材18を外表面部材であるメッシュ状ニット部材16が包み込むようにして略球形状に組み立てられている。ネットを何重にも折り畳んで球形状に組み立てられた従来の洗浄用具の場合には、洗浄用具内部に固い芯が出来てしまい、身体に擦り付けた際に体に不快感を与えたり、使い難くなったりしてしまうが、第1実施例に含まれる本体12では、このような芯が出来ない。よって、洗浄用具10を用いて身体を洗浄する際には、肌触りがよく、気持ち良く使用することができる。
また、第1実施例の洗浄用具10においては、プラスチックネット部材18を蛇腹状とすることで、スポンジのような形状復元性、柔軟性を実現している。また、蛇腹状のプラスチック製のネット部材18は、その内部に多量の水分や泡を保持することができると共に、スポンジに比べて水切れがよく、カビなどの発生を防ぎ衛生的である。
また、第1実施例の洗浄用具10は、ストラップ14が固定される結束部16cを、ストラップ14ごとリング20に通過させ、結び目先端が本体12の内側に向くように組み立てられているので、壊れ難く、意匠的にも優れている
また、第1実施例の洗浄用具10においては、透孔18cが相対的に大きいプラスチックネット部材18を、透孔16fの小さいメッシュ状ニット部材16で包み込むように構成されている。このような構成によれば、本体12が変形・復元する過程で、プラスチックネット部材18で泡立てられた泡が、網目の小さいメッシュ状ニット部材16を通過することになり、よりきめ細かい泡を大量に作ることができる。
上述した第1実施例においては、種々の変形が可能であることは言うまでもない。例えば、上述した第1実施例では、洗浄用具10を吊り下げるためにストラップ14を用いたが、図13に例示するようにストラップ14を用いない構成としても良い。すなわち、図13に例示の変形例としての洗浄用具30は、メッシュ状ニット部材16の結束部16cを紐などの結束具31で結束する構成が採用されている。この場合、図13に示すように、任意であるが、プラスチックネット部材18の一端部18dをメッシュ状ニット部材16の結束部16cまで引き出して、この一端部18dを含めて線状部材31で結束するようにしてもよい。また、メッシュ状ニット部材16の折り返し部分に紐32を設けて、この紐32で巾着のようにすることで内側部16aを固形石鹸33を収容するポケットとして使うことができる。すなわち、紐32をゆるめて内側部16aの下端を開放した状態で固形石鹸33を内側部16aの中に収容し、次いで、紐32を引っ張って内側部16aの下端を絞った状態にすることで、固形石鹸33を入れた状態で洗浄用具30を使用することができる。
また、第1実施例においては、メッシュ状ニット部材16の結束部16cと、ストラップ14とを、結束具22により固定したが、接着剤や熱溶着等により固定するようにしても良い。
上述した第1実施例の洗浄用具10は、リング部材20が位置する部位で、上述したように、内筒部16aが開放されているが、この内筒部16aに液体石鹸を収容したボトルのノズル(図示せず)を挿入して、内筒部16aに液体石鹸を注入することができる。また、この内筒部16aの直径として固形石鹸が挿入可能な直径を選択することにより、内筒部16aを固形石鹸を収容することのできるポケットとして使用するようにしてもよい。
また、第1実施例においては、メッシュ状ニット部材16の開口部16dから、その内筒部16a内にストラップ14を挿入したが(図9の矢印dの方向)、その反対側である本体12の下側(図9のリング20側)から挿入しても良い。
また、第1実施例において、外表面部材としてのメッシュ状ニット部材16として、数多くの通水孔を備えた材料である不織布、タオル生地、ガーゼ生地を選択可能であり、綿、絹、麻、混紡などの天然素材を含む材料を選択するのが好ましいのは前述の通りであるが、メッシュ状ニット部材16は、選択した材料を2枚重ね、3枚重ねというように外表面部材を多層構造にしてもよく、このように多層構造にした場合に、外表面部材の透孔の大きさは、多層構造の実質的な透孔の大きさが内側ネット部材であるプラスチックネット部材18の透孔18cの大きさよりも相対的に小さくなるように設定するのがよい。すなわち、例えばメッシュ状ニット部材16の透孔16fの大きさがプラスチックネット部材18の透孔18cよりも大きいとしても、このメッシュ状ニット部材16の材料を幾重にも積層することにより、多層構造のメッシュ状ニット部材16の透孔16fを実質的に小さくすることができ、これを使用して外表面部材を構成することで、外表面部材は実質的に小さな透孔に設定することができる。
図14以降の図面は本発明の他の実施例を示すものであり、これら実施例の説明において、上述した第1実施例と実質的に同じ要素には同一の参照符号を付すことにより、その説明を省略して以下に各実施例の特徴部分を説明する。
第2実施例(図14〜図16)
図14〜図16は第2実施例の洗浄用具40を示し、この第2実施例の洗浄用具40にあっても、内側ネット部材であるプラスチックネット部材18は、図6を参照して前述したように筒状のプラスチック製ネットが採用されているが、これを蛇腹状に縮めて全体としてドーナツ状にした後に、その内部つまり中心開口18dに挿通された線状部材41(典型的には紐)で束ねられている。束ねる程度は、任意であり、必ずしもきつく束ねる必要はない。線状部材41で蛇腹状に縮めたプラスチックネット部材18を束ねることにより、この蛇腹状の状態を維持することができる。図示の例では、蛇腹状に縮めたプラスチックネット部材18を円周方向に離間した複数箇所で線状部材41によって束ねられているが、一カ所を束ねるだけでもよい。
第2実施例の洗浄用具40の外表面部材43はポーチ形であり、ファスナ44によって開け閉め可能であり、このポーチ形の外表面部材43の内部に、蛇腹状に束ねられたプラスチックネット部材18が収容されている。ポーチ形の外表面部材43は、蛇腹状のプラスチックネット部材18の中心開口18dに対応する部位にポケット43aを有するのが好ましく、このポケット43aに、液体石鹸を収容したボトルのノズル(図示せず)を介して液体石鹸を注入したり固形石鹸(図示せず)を収容した状態で洗浄用具40を使用することができる。
この第2実施例の洗浄用具40にあっても、外表面部材43は、第1実施例の外表面部材16と同様に、相対的に小さな透孔16fを備えた多孔の材料が用いられる。すなわち、外表面部材43は、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリアミド(PA)等のプラスチック材料により一体成形されたプラスチックネットであってもよいし、通水性の多孔材料である不織布、タオル生地、ガーゼ生地、ニット生地などであってもよく、素材として好ましくは、綿、絹、麻及びこれらの混紡などの天然素材を含む材料であるのがよい。また、第1実施例と同様に、ユニチカ株式会社は綿不織布「Bemiliese」(登録商標)を製造販売しているが、この綿不織布は、石鹸水が通過可能な通水性の多孔材料であり、また、肌に優しくソフトな風合いを備えているため、外表面部材43として好ましく採用することができる。同様に、特開2002-191527号公報(特願2000-391687号)は、天延繊維の織布生地から作られた多孔のボディタオルを開示しており、このタオル生地も外表面部材43として好ましく採用することができる。
この第2実施例においても、第1実施例と同様に外表面部材43は多孔の材料で構成されるが、その透孔の大きさは、プラスチックネット部材18の透孔18cの大きさよりも相対的に小さくなるように設定するのがよい。外表面部材43を構成する生地を2枚重ね、3枚重ねというように外表面部材43を多層構造にした場合には、例えば複数枚重ねたガーゼ生地で外表面部材43を構成したときには、この多層構造のガーゼ生地の実質的な透孔の大きさがプラスチックネット部材18の透孔18cよりも小さくなるように設定するのがよい。
蛇腹状に縮めた筒状のプラスチックネット部材18は、上述したように線状部材41によって蛇腹状の形態が維持されるが、線状部材41は図14に例示するように、結束した部分も適度な弾力性を維持するように適度なルーズさをもって結束してもよく、また、図15に示すように、線状部材41できつく結束して、この結束部分では弾力性を期待しないようにしてもよい。また、線状部材41は、図14に例示のように、蛇腹状に縮めた筒状のプラスチックネット部材18の円周方向に離間した複数の箇所で線状部材41により束ねてもよいし、図16に示すように、蛇腹状に縮めた筒状のプラスチックネット部材18の一カ所だけ線状部材41で束ねるようにしてもよい。
参考例(図17、図18):
図17、図18は参考例の洗浄用具50を示し、図17は平面図であり、図18は図17のX18−X18線に沿った断面図である。
参考例の洗浄用具50はボディ用タオルであり、ボディ用タオル50は、平面視長方形の外表面部材51と、この外表面部材51の長手方向中央部分に収容された内側ネット部材52とを備えている。
外表面部材51は、上下2枚のタオル素材を重ね合わせた形態を有し、その素材は、プラスチック成形ネットであってもよいが、数多くの通水孔を備えた不織布、タオル生地、ガーゼ生地、ニット生地から選択可能であり、綿、絹、麻、これらの混紡などの天然素材を含む材料であるのが好ましいのは前述の通りである。
内側ネット部材52は、筒状のプラスチック成形ネットを幅方向に広げて且つ扁平にした状態で長手方向に縮めて蛇腹状にした状態で外表面部材51の中に収容されており、少なくとも、中間部分やその両端部が外表面部材51に縫い合わせることにより内側ネット部材52の蛇腹状が保持されている。この縫い合わせた部位を図18に×印で図示してある。
図示の洗浄用具50つまりボディ用タオルは、図18に示すようにポケット53を有し、このポケット53に液体石鹸や固形石鹸を入れて使用するようにしてもよい。すなわち、洗浄用具50つまりボディ用タオルのポケット53に石鹸を入れて、次いで、手で揉むことにより泡立てて大量の泡を作って使用することができる。
図1は、第1実施例の洗浄用具の正面図である。 図2は、図1のA−A線断面図である。 図3は、図1のB−B線端面図である。 図4は、第1実施例の洗浄用具の外表面部材の構成を示す図であり、図4(a)は、斜視図、図4(b)は、その部分拡大図である。 図5は、第1実施例の洗浄用具の内側部材の構成を示す図であり、図5(a)は、斜視図、図5(b)は、その部分拡大図である。 図6は、第1実施例の洗浄用具の組み立て方法を示す図である。 図7は、第1実施例の洗浄用具の組み立て方法を示す図である。 図8は、第1実施例の洗浄用具の組み立て方法を示す図である。 図9は、第1実施例の洗浄用具の組み立て方法を示す図である。 図10は、第1実施例の洗浄用具の組み立て方法を示す図である。 図11は、第1実施例の洗浄用具の組み立て方法を示す図である。 図12は、第1実施例の洗浄用具の完成した状態を示す図である。 第1実施例の変形例を示す図である。 第2実施例の洗浄用具を示す図である。 本発明に適用される、蛇腹状に縮められた筒状の内側部材の結束方法として一カ所をきつく結束する例を説明するための図である。 本発明に適用される内側部材の結束方法として一カ所を緩く結束する例を説明するための図である。 参考例の洗浄用具の平面図である。 図17のX18−X18線に沿って断面した、参考例の洗浄用具の断面構造を説明するための図である。
符号の説明
10 第1実施例の洗浄用具
12 洗浄用具の本体
14 ストラップ
16 外側部材
18 内側部材
20 リング
22 結束具
30 第1実施例の変形例の洗浄用具
40 第2実施例の洗浄用具
50 参考例の洗浄用具

Claims (9)

  1. 数多くの通水孔を備えた外表面部材と、
    プラスチック材料からなり、数多くの通水孔を備えた内側部材とを有し、
    前記外表面部材が筒状であり、該筒状の外表面部材が途中で折り返されて、これにより形成された内筒部と外筒部とによって囲まれた収容空間が形成され、
    該内側部材が蛇腹状に縮められた状態で前記外表面部材の前記収容空間に収容されていることを特徴とする洗浄用具。
  2. 前記内側部材が筒状であり、該筒状の内側部材が蛇腹状に縮められた状態で前記外表面部材の中に収容されている、請求項に記載の洗浄用具。
  3. 前記内側部材が、前記外表面部材の内筒部に上に被せた状態で挿入されている、請求項に記載の洗浄用具。
  4. 前記蛇腹状に縮められた内側部材が、該内側部材内に挿通された単数又は複数の線状部材で結束されている、請求項に記載の洗浄用具。
  5. 前記外表面部材の孔が前記内側部材の孔よりも小さい、請求項1〜のいずれか一項に記載の洗浄用具。
  6. 前記外表面部材が、不織布、プラスチック成形ネット、タオル生地、ガーゼ生地、メッシュ状のニット生地から選択された一つの材料からなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の洗浄用具。
  7. 前記外表面部材が、天然素材を含む不織布、天然素材を含むタオル生地、天然素材を含むメッシュ状のニット生地から選択された一つの材料からなる、請求項1〜のいずれか一項に記載の洗浄用具。
  8. 前記外表面部材が、ナイロン、ポリエステル、レーヨン、テトロンから選択された一つの材料から作られており、前記内側部材がポリエチレン材料から作られている、請求項1〜のいずれか一項に記載の洗浄用具。
  9. 前記外表面部材の収容空間を形成するために該外表面部材を折り返した折り返し部分に配設されたリング部材を更に有し、
    該リング部材を介して前記筒状の外表面部材が折り返されている、請求項に記載の洗浄用具。
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