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JP4863137B2 - 工作機械における遮蔽装置 - Google Patents
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JP4863137B2 - 工作機械における遮蔽装置 - Google Patents

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本発明は、主軸ヘッドを備えコラムに支持されてX軸方向に移動するサドルに設けられ、該サドルの移動に追従して移動してサドルの両側に露出する前記コラムの前面側を常時遮蔽するための工作機械における遮蔽装置に関するものである。
従来、ベッドに固定した門型のコラムに上下二条のX軸レールを設け、該X軸レールにY軸レールを有するサドルをX軸方向に移動自在に支持させると共に、前記Y軸レールにZ軸方向に向けた主軸を有する主軸ヘッドをY軸方向に移動自在に支持した工作機械において、前記サドルの左側部と右側部に一端部をそれぞれ個々に取り付けられてコラムの前側を覆う左右一対の遮蔽シートと、前記コラムの前部両脇に鉛直に設けられて前記遮蔽シートをコラムの側面に沿って案内する左右一対の案内ローラと、前記コラムの背後の両側にそれぞれ上下に間隔をあけて配置された複数の案内プーリと、該案内プーリに巻き掛けられてコラムの背後に迂回され前記各遮蔽シートの他端部に環状に連結されて遮蔽シートを緊張状態に保つ複数本の索条とを備え、該遮蔽シートが前記サドルのX軸方向への移動に追従して移動し、常時コラムの前面側を遮蔽するようにした遮蔽装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2950155号公報
しかしながら、前記従来の工作機械における遮蔽装置においては、前記サドルの両側に取り付けた一対の遮蔽シートを環状に連結する複数本の索条が、前記コラムの背後に迂回して配設されているので、前記サドルに支持された主軸ヘッドがX,Y軸方向に移動する際に、主軸ヘッドに取り付けられてコラムの内側の空間部を通して後方へ突き出している主軸モータ、該主軸モータに電力を供給する端子箱、主軸に切削油や冷却水を供給する回転継手装置、および前記端子箱と電源部とを接続するケーブル、回転継手装置と切削油供給源部とを接続するホース等の機器、機材が、前記索条、特にコラムの高さ方向の中央部に配設された索条に干渉する。そこで、その干渉を避けるために、前記索条を前記コラムの後方へ大きく迂回して配設しなけらばならず、機械の所要設置空間が大きくなる難点があると共に、前記機器、機材を保守、点検する場合に、前記索条が邪魔になり、点検場所へ接近し難く、作業も容易に行えない問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、構造が簡単で、主軸ヘッドに搭載の機器、機材の保守点検を容易に行うことができ、機械の設置空間も小さくすることもできると共に、前記機器、機材の配置、処理の自由度を増すことができる工作機械における遮蔽装置を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために、以下の構成としたことを特徴とする。
すなわち、請求項1に係る工作機械における遮蔽装置は、主軸ヘッドを備えコラムに支持されてX軸方向に移動するサドルの両側部に一端を取り付けた一対の遮蔽シートが、前記コラムの前部両脇に鉛直に設けられた案内ローラによってコラムの側面に沿って案内されると共に、それぞれの他端部どうしをコラムの後部の両側に設けられた案内プーリに巻き掛けた索条によって緊張状態として環状に連結され、前記サドルに追従して移動してサドルの両側に露出する前記コラムの前面側の空間を常時遮蔽するようにした工作機械における遮蔽装置であって、前記各案内プーリが、それぞれ、前記各遮蔽シートの他端部から前記コラムの後方へ延長された索条を上下方向の少なくとも一方へ向けて案内する第1の案内プーリと、前記索条が案内された方向におけるコラムの端部付近の高さに位置され、第1の案内プーリで案内された索条を対向する第1の案内プーリ側に向けて案内する第2の案内プーリとを備えていることを特徴としている。
請求項2に係る工作機械における遮蔽装置は、請求項1に記載の遮蔽装置において、前記索条が各遮蔽シートにその上下方向に所定間隔をあけて複数本設けられ、前記各第1の案内プーリが、索条の本数と同数で上下方向に同間隔をあけ、かつ下位のものほど前記コラムの後方側へ位置をずらして配置されて、各索条を水平方向に平行に案内した後上方へ向けて案内するように設けられ、また、前記各第2のプーリが、索条と同数のものがコラムの前後方向に間隔をあけてコラムの上端付近の高さ位置に配置されて、各第1の案内プーリで上方へ垂直に案内された各索条を水平方向に案内するように設けられていることを特徴としている。
請求項3に係る工作機械における遮蔽装置は、請求項1に記載の遮蔽装置において、前記索条が各遮蔽シートにその上下方向に所定間隔をあけて複数本設けられ、前記各第1の案内プーリが、索条の本数と同数で上下方向に同間隔をあけ、かつ上位のものほど前記コラムの後方側へ位置をずらして配置されて、各索条を水平方向に平行に案内した後下方へ垂直に案内するように設けられ、また、前記各第2のプーリが、索条と同数のものがコラムの前後方向に間隔をあけてコラムの下端付近の高さ位置に配置されて、各第1の案内プーリで下方へ垂直方向に案内された各索条を水平方向に案内するように設けられていることを特徴としている。
本発明は以下の優れた効果を奏する。
すなわち、請求項1に係る工作機械における遮蔽装置によれば、遮蔽シートを緊張させる索条を、第1、第2の案内ローラによって、コラムの内側の空間部を避けて案内移動させることができるので、前記空間部で移動する主軸ヘッドに搭載された機器、機材に対し、コラムの背後側から作業者が容易に接近することができ、それらの保守点検作業を前記索条に邪魔されることなく、容易、迅速に行うことができる。また、前記索条は、従来のように、前記機器、機材との干渉を避けるためコラムの後方へ大きく迂回して配設する必要がないので、機械の所要設置空間を小さくすることができると共に、構造が簡単で、前記機器、機材の主軸ヘッドに対する配置、処理の自由度を増すことができる。
請求項2に係る工作機械における遮蔽装置によれば、複数組の第1、第2の案内プーリによって複数本の索条を、交錯させることなく、コラムの内側の空間部がその下側から上端部まで大きくあくようにして整然と配置することができると共に、遮蔽シートがその上下方向に間隔をあけて取り付けられた複数本の索条によって、コラムの前部両脇に設けた案内ローラに直交する方向に均等に接触して緊張状態とされるので、前記遮蔽シートが片寄ることなくサドルに追従して円滑に移動することができる。
請求項3に係る工作機械における遮蔽装置によれば、請求項2に係る工作機械における遮蔽装置と同様の効果を奏するほかに、複数本の各索条を無端状に連結、調整する作業をコラムの背後の低い位置で安全、容易に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置を添付図面を参照して説明する。
図1〜図3は本発明の第一の実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置1を示す。
この遮蔽装置1は、例えば、横型のマシニングセンタである工作機械2に付設されている。
前記工作機械2は、ベッド3と、該ベッド3の後端部にボルトで固定して立設された門型のコラム4と、該コラム4の上部ビーム4Aにおける前面側と下部ビーム4Bにおける前面側にそれぞれ水平に設けたX軸レール4a,4bに案内されてX軸方向xに移動するサドル5と、該サドル5の両側に鉛直方向に設けたY軸レール(図示せず)に案内されてY軸方向yに移動する主軸ヘッド6と、前記ベッド3に設けた一対のZ軸レール(図示せず)に案内され、Z軸駆動モータによってコラム4の前側においてZ軸方向zに移動されるテーブル(図示せず)とを備えている。
前記サドル5は、前記コラム4の前側における一方(図1で右方)の下部に設置されたX軸サーボモータ(図示せず)によってボールねじ機構7を介してX軸方向xに駆動されるようになっている。前記主軸ヘッド6は、主軸ヘッド本体6aの中心部に軸方向をZ軸方向zに向けられた主軸9が、主軸ヘッド本体6aの背部に取り付けたビルトイン方式等の主軸モータ8によって軸回りに回転されると共に、Y軸サーボモータ10によってボールねじ機構10aを介してY軸方向yに駆動されるようになっている。また、前記主軸ヘッド6は、前記主軸9と主軸モータ8が前記サドル5の中抜き部5aを挿通され、コラム4の内側の中空部4Cまで延長されている。
そして、前記主軸ヘッド6の後端部には、前記主軸8を通して主軸8に装着される工具に切削油を供給するための回転継手、同じく主軸8を通して前記主軸モータを冷却する冷却油を供給するための回転継手、主軸に対して工具を着脱操作するアクチュエータに圧油を供給する回転継手等の回転継手11が取り付けられると共に、前記主軸モータ8の後端の上方に固定した支持部材12がコラム4背面より後方へ突き出して設けられている。前記支持部材12の後端の上部には前記主軸モータ8に電力を供給する電線、スイッチやセンサの信号線の端子箱12a1等が取り付けられ、また、前記支持部材12の後端側の下部には、前記回転継手部11に接続された複数の配管の中継部12b1が取り付けられている。
前記端子箱12a1の電線は、U字状に垂れ下げられた電線ケーブル13によって、コラム4の一方(図2で左方)の支柱4Dにおける背後の上方の高さ位置に取り付けられた中間端子箱12a2に接続された後、床面に設置された電源部(図示せず)に連絡されている。また、前記中継部12b1における前記回転継手部11からの配管は、一部がコラム4の他方(図2で右方)の支柱4Eにおける背後の中間高さ位置に取り付けられた中間中継部12b2に、残部が中間端子箱12a2の近くの前記支柱4Dに取り付けた中間中継部12b3に、それぞれU字状に垂れ下げられたホース14a,14bによって接続された後、床面に設置された切削剤供給源、冷却油供給源、作動油供給源等(図示せず)に配管、ホースによって連絡されている。
次に、前記遮蔽装置1は、前記サドル5の両側部に一端を取り付けた一対の遮蔽シート15,15が、前記コラム4の前部両脇に鉛直に設けられた一対の案内ローラ16,16によってコラム4の両側面に沿って案内されると共に、それぞれの他端部どうしをコラム4の後部(図3で右側部)の両側にそれぞれ設けられた第1、第2の案内プーリ17,17、18,18に巻き掛けた索条19によって緊張状態として環状に連結されて構成されている。
前記案内ローラ16は、前記コラムの上端とベッド3の上面にそれぞれ固定された軸受金具20a,20bによって鉛直の軸回りに回転自在に支持されている。
前記第1の案内プーリ17は、前記コラム4の支柱4D,4Eの背面に固定されたブラケット21に、コラム4の側面に直交する方向(水平)に設けた支軸22によって、コラム4の側面に沿う面内(垂直面内)で回転するように、コラム4の高さ方向に等間隔をあけて複数個(図示の例では3個)設けられている。そして、上位、中位、下位に配置される各案内プーリ17a,17b,17cは、下位のものほどコラム4(支柱4D,4E)の後方へ離れるように所定距離だけ位置をずらして配置されている。また、前記第2の案内プーリ18は、前記第1の案内プーリ17の個数と同数のものが、コラム4の上端部に固定した前記ブラケット21に固定された支持部材23に、コラム4の背面に平行な面内(垂直面内)で回転するように設けられている。
すなわち、図示の例では、3個の第2の案内プーリ18a,18b,18cが、前記支持部材23における前後の直立支持片23a,23bにコラム4の後面に直交する方向(水平)に向けて固定した支軸24a,24b,24cに回転自在に支持され、それらの軸方向(コラム4の前後方向)に所定間隔をあけて配置されると共に、コラム4の上端付近(コラム4の空間部4Cの上端より高い位置、図示の例では上部ビーム4Aよりやや高い位置)の高さに位置されている。そして、平面視において、前部、中間部、後部の第2の案内プーリ18a,18b,18cのコラム4の外側方向に向けられた直径位置における案内溝の中心が、それぞれ、前記上位、中位、下位の第1の案内プーリ17a,17b,17cのコラム4の後方に向けられた直径位置における案内溝の中心に略一致するように配置されている。
前記コラム4の左側(図2で支柱4D側)と右側(図2で支柱4E側)にそれぞれ配置される第1の案内プーリ17、第2の案内プーリ18は、各第1の案内プーリ17a,17b,17c、各第2の案内プーリ18a,18b,18cがコラム4に対して左右対象となるように配置されている。
なお、前部の第2の案内プーリ18aは前側の支持片23aの背面側に支持され、中間部の第2の案内プーリ18bは後側の支持片23bの前側に支持され、後部の第2の案内プーリ18cは後側の支持片23bの後側に支持され、前部、中間部、後部の第2の案内プーリ18a,18b,18cは、前側に位置するものほど高位となるように支持高さが若干異ならされている。
前記索条19は、複数本(図示の例では3本)のワイヤーロープからなり、前記各遮蔽シート15の高さ方向に前記各第1の案内プーリ17a,17b,17cの上下方向に隣接するものどうしの相互間隔と同じ等間隔をあけて水平に延長して設けられると共に、上位の索条19aが上位の第1の案内プーリ17aに対し、中位の索条17bが中位の第1の案内プーリ17bに対し、下位の索条19cが下位の第1の案内プーリ17cに対し、それぞれ、下側から巻き掛けられてから上方に向けて垂直に案内されている。そして、各索条19a,19b,19cは、上位のものから順に前部の第2の案内プーリ18a、中間部の第2の案内プーリ18b、後部の第2の案内プーリ18cに、それらの外側(コラム4の外側方向)から巻き掛けられた後水平に対向する第2の案内プーリ18側に延長され、各遮蔽シート15,15と反対側の各他端部どうしが、それぞれ引張バネ25aとターンバックル25bとによって連結され、該ターンバックル25bを操作して引張バネ25aのバネ力を調整することによって、一定の張力が遮蔽シート15,15と索条19,19に与えられるようになっている。
これにより、一対の遮蔽シート15,15は索条19,19によってコラム4を囲むようにして緊張状態として環状に連結されている。
なお、図中、符号26a,26bは、前記主軸ヘッド6の上下に設けたY軸遮蔽装置であり、金属製等の多数の平板をリンク等によって伸縮自在に連結してなり、前記主軸ヘッド6の上下移動に追従して移動し、該主軸ヘッド6の上下部に生じるサドル5の前面の空間を遮蔽するもので、従来周知のものである。
次に、前記構成の遮蔽装置1の作用について説明する。
前記工作機械2によってテーブル上のワークを切削加工する際は、Y軸サーボモータ10でボールねじ機構10aが駆動されて主軸ヘッド6がY軸レールに沿ってY軸方向yに移動されると共に、X軸サーボモータでボールネジ機構7が駆動されて前記サドル5がX軸レール4a,4bに沿ってX軸方向xに移動されることにより、前記主軸ヘッド6がX軸方向xに移動される。前記サドル5がX軸方向xに移動する場合は、前記遮蔽シート15,15が索条19,19によって環状に連結されているので、サドル5が一方(図1で右方)に移動すると、該サドル5の一方側に取り付けられている遮蔽シート15が、他方側の遮蔽シート15を介して索条19によって引っ張られ、また、前記サドル5が他方(図1で左方)へ移動すると、該サドル5の他方側に取り付けられている遮蔽シート15が、一方側の遮蔽シート15を介して索条19によって引っ張られる。
これにより、前記サドル5が左右いずれの側に移動しても、一対の遮蔽シート15,15は、弛緩することなく緊張状態を保って、前記サドル5に追従して移動してサドル5の両側に露出する前記コラムの前面側の空間を常時遮蔽する。
前記構成の遮蔽装置1においては、前記遮蔽シート15,15に上中下に等間隔をあけて取り付けられた複数の索条19a,19b,19cが、第1の各案内プーリ17a,17b,17cによって水平に案内されて移動して、遮蔽シート15,15を前記案内ローラ16,16に直交方向に緊張して接触させるので、該遮蔽シート15,15は上下方向にずれたり、皺が生じることなく、前記サドル5に追従してコラムの前面と側面に沿って円滑に移動する。
また、前記索条19は、コラム4の前後方向における位置が上位のものから順に後方へずらされている第1の各案内プーリ17a,17b,17cによって、各索条19a,19b,19cが、垂直上方へ方向転換して平行に延長され、第1の各案内プーリ17a,17b,17cの上方の高さ位置においてコラム4の前後方向に位置をずらして配置した第2の各案内プーリ18a,18b,18cによって、対向する第2の各案内プーリ18a,18b,18c側へ水平方向に平行に延長させられているので、複数の各索条19a,19b,19cが互いに交錯することなく円滑に移動して、前記遮蔽シート15,15をしっかりと緊張させて移動させる。
しかも、前記索条19は、複数の各索条19a,19b,19cの前記コラム4の背面を通る部分が、コラム4の上端付近を水平方向に延長して配設されているので、前記サドル5に支持されてコラム4の中空部4C内を前記主軸ヘッド6が上下、左右に移動しても、該主軸ヘッド6は勿論、主軸ヘッド6の後端部に取り付けられている回転継手部11等の機器やホース、電線ケーブル等の機材が接触、干渉するおそれがない。
したがって、前記索条19は、可及的にコラム4の背面側や頂部側に接近させて配設して、機械の所要設置空間を小さくすることができると共に、メンテナンス時に作業者が主軸ヘッド6にコラム4の背後から容易に接近でき、該主軸ヘッドやそれに付設された機器の保守、点検が容易に行える。
以上説明したように、前記実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置1は、主軸ヘッド6を備えコラム4に支持されてX軸方向xに移動するサドル5の両側部に一端を取り付けた一対の遮蔽シート15,15が、前記コラム4の前部両脇に鉛直に設けられた案内ローラ16,16によってコラム4の側面に沿って案内されると共に、それぞれの他端部どうしをコラム4の後部の両側に設けられた第1の案内プーリ17,17と第2の案内プーリ18,18とに巻き掛けた索条19によって緊張状態として環状に連結され、前記サドルに追従して移動してサドルの両側に露出する前記コラム4の前面側の空間を常時遮蔽するものであって、前記第1の案内プーリ17,17が、それぞれ、前記各遮蔽シート15,15の他端部から前記コラム4の後方へ延長された索条19を上方へ向けて案内すると共に、前記第2の案内プーリ18,18が、それぞれ、前記コラム4の上端付近の高さに位置され、第1の案内プーリ17,17で案内された索条19を対向する第1、第2の案内プーリ17,18側に向けて案内する構成とされている。
したがって、前記実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置1によれば、遮蔽シート15,15を緊張させる索条19を、第1、第2の案内ローラ17,18によって、コラム4の内側の空間部4Cを避けて案内移動させることができるので、前記空間部4Cで移動する主軸ヘッド6に搭載された機器、機材に対し、コラム4の背後側から作業者が容易に接近することができ、それらの保守点検作業を前記索条19に邪魔されることなく、容易、迅速に行うことができる。また、前記索条19は、従来のように、前記機器、機材との干渉を避けるためコラム4の後方へ大きく迂回して配設する必要がないので、機械の所要設置空間を小さくすることができると共に、構造が簡単で、前記機器、機材の主軸ヘッド6に対する配置、処理の自由度を増すことができる。
また、前記遮蔽装置1によれば、前記索条19が各遮蔽シート15,15にその上下方向に所定間隔をあけて3本設けられ、前記各第1の案内プーリ17,17が、各索条19,19の本数と同数で上下方向に同間隔をあけ、かつ下位のものほど前記コラム4の後方側へ位置をずらして配置されて、各索条19a,19b,19cを水平方向に平行に案内するように設けられ、また、前記各第2のプーリ18,18が、索条19と同数のものがコラム4の前後方向に間隔をあけて隣接した高さ位置に配置されて、各第1の案内プーリ17a,17b,17cで垂直方向に案内された各索条19a,19b,19cを水平方向に案内するように設けられた構成とされているので、3組の第1、第2の案内プーリ17a,18a、17b,18b、17c,18cによって3本の索条19a,19b,19cを、交錯させることなく、コラム4の内側の空間部4Cがその下から上端部まで大きくあくようにして整然と配置することができると共に、遮蔽シート15,15がその上下方向に間隔をあけて取り付けられた3本の索条19a,19b,19cによって、コラム4の前部両脇に設けた案内ローラ16,16に直交する方向に均等に接触して緊張状態とされるので、前記遮蔽シート15,15が上下方向にずれる(片寄る)ことなくサドル5に追従して円滑に移動することができる。
次に、図4は、本発明の第二の実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置1Aを示す。この実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置1Aは、前記第一の実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置1が、コラム4の支柱4D,4Eにおける背面の上端部に固定したブラケット21の支持片23a,23bに、前記案内プーリ18,18の各案内プーリ18a,18b,18cを支持させて、案内プーリ17,17の各案内プーリ17a,17b,17cによって水平方向から上方へ垂直に案内した索条19,19の各索条19a,19b,19cを、各案内プーリ18a,18b,18cによってコラム4の上端付近でコラム4の背面で水平方向に平行に案内するようにしたのに対して、前記ブラケット21をコラム4の支柱4D,4Eにおける背面の下端部に固定し、その支持片23a,23bに、前記案内プーリ18,18の各案内プーリ18a,18b,18cを支持させて、案内プーリ17,17の各案内プーリ17a,17b,17cによって水平方向から下方へ垂直に案内した索条19,19の各索条19a,19b,19cを、各案内プーリ18a,18b,18cによってコラム4の下端付近でコラム4の背面で水平方向に平行に案内するようにしたものである。
すなわち、前記コラム4の背面に沿って案内プーリ18,18に掛け渡される索条19,19が、第一の実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置1の場合と逆にした下方の対称位置に配置された構成とされている。その他の構成は、第一の実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置1と同様であるので、同様な構成部分には同一の符号を付してそれらにつての説明は省略する。
第二の実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置1Aにおいても、第一の実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置1によると同様な作用、効果を奏するほかに、複数本の各索条19a,19b,19cを無端状に連結、調整する作業をコラム4の背後の低い位置で安全、容易に行うことができる。
なお、前記実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置1,1Aにおいては、前記遮蔽シート15,15に取り付ける索条19,19をそれぞれ3本としたが、これに限らず、2本以下、4本以上の本数としてもよい。その場合、索条19,19の本数に応じて第1,第2の案内プーリ17,18の組数も変更することは勿論である。また、前記各索条19a,19b,19cは、前記のように、前記コラム4の外側面に沿って水平に移動するように設けると共に、コラム4の上端付近または下端付近の高さ位置でコラム4の背面に平行にして水平に移動するように設けるのが好ましいが、これに限られるものではなく、索条19,19が円滑に移動できるならば、水平や平行でなく傾斜状態で移動するようにすることもできる。
また、各索条19a,19b,19cの全部がコラム4の背面の上端部付近または下端部付近において水平方向に案内される構成となっているが、これに限らず、各索条19a,19b,19cの一部がコラム4の上端部付近において、残部がコラム4の下端部付近においてそれぞれ水平方向に案内される構成としてもよい。
また、前記案内プーリ18,18の前部、中間部、後部案内プーリ18a,18b,18cの高さ位置を、前側に位置するものほど高さが高くなるように若干異ならせて設定し、前記索状19,19の各索状19a,19b,19cの高さを異ならせたので、それらが前後方向に近接されている場合でも、索条19,19の張力調整等の操作を行うスペースを十分に確保することができて好ましいが、これに限らず、各案内プーリ18a,18b,18cの高さ位置を同一に設定し、前記各索状19a,19b,19cの高さが同一となって案内プーリ18,18間に掛け渡されるようにしてもよくい。さらに、それらの高さはコラム4の前後方向おける順位に従って傾斜変位させる必要はない。
また、前記索条19としてワイヤーロープを使用したが、これに代えて、チェーンやベルト等を使用することができる。この場合は、前記プーリ17,18はチェーンやベルト等に対応したもの使用することは勿論である。
また、前記実施の形態に係る工作機械におけるX軸遮蔽装置1においては、本発明を適用する工作機械として横型のマシニングセンタを例にして説明したが、本発明はこれに限らず、縦型のマシニングセンタ、フライス盤、研削盤、その他の工作機械に適用することもできる。
本発明の第一の実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置を示す斜視図である。 図1のイ矢視図である。 図2のロ−ロ断面図である。 本発明の第二の実施の形態に係る工作機械における遮蔽装置を示す斜視図である。
符号の説明
1 遮蔽装置
2 工作機械
3 ベッド
4 コラム
4a X軸レール
4b 空間部
5 サドル
6 主軸ヘッド
8 主軸モータ
15 遮蔽シート
16 案内ローラ
17,17a,17b,17c 第1の案内プーリ
18,18a,18b,18c 第2の案内プーリ
19,19a,19b,19c 索条
21 ブラケット
22,24a,24b,24c 支軸
23 支持部材

Claims (3)

  1. 主軸ヘッドを備えコラムに支持されてX軸方向に移動するサドルの両側部に一端を取り付けた一対の遮蔽シートが、前記コラムの前部両脇に鉛直に設けられた案内ローラによってコラムの側面に沿って案内されると共に、それぞれの他端部どうしをコラムの後部の両側に設けられた案内プーリに巻き掛けた索によって緊張状態として環状に連結され、前記サドルに追従して移動してサドルの両側に露出する前記コラムの前面側の空間を常時遮蔽するようにした工作機械における遮蔽装置であって、
    前記各案内プーリは、それぞれ、前記各遮蔽シートの他端部から前記コラムの後方へ延長された索条を上下方向の少なくとも一方へ向けて案内する第1の案内プーリと、前記索条が案内された方向におけるコラムの端部付近の高さに位置され、第1の案内プーリで案内された索条を対向する第1の案内プーリ側に向けて案内する第2の案内プーリとを備えていることを特徴とする工作機械における遮蔽装置。
  2. 前記索条は各遮蔽シートにその上下方向に所定間隔をあけて複数本設けられ、前記各第1の案内プーリは、索条の本数と同数で上下方向に同間隔をあけ、かつ下位のものほど前記コラムの後方側へ位置をずらして配置されて、各索条を水平方向に平行に案内した後上方へ向けて案内するように設けられ、また、前記各第2のプーリは、索条と同数のものがコラムの前後方向に間隔をあけてコラムの上端付近の高さ位置に配置されて、各第1の案内プーリで上方へ垂直に案内された各索条を水平方向に案内するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械における遮蔽装置。
  3. 前記索条は各遮蔽シートにその上下方向に所定間隔をあけて複数本設けられ、前記各第1の案内プーリは、索条の本数と同数で上下方向に同間隔をあけ、かつ上位のものほど前記コラムの後方側へ位置をずらして配置されて、各索条を水平方向に平行に案内した後下方へ垂直に案内するように設けられ、また、前記各第2のプーリは、索条と同数のものがコラムの前後方向に間隔をあけてコラムの下端付近の高さ位置に配置されて、各第1の案内プーリで下方へ垂直方向に案内された各索条を水平方向に案内するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の工作機械における遮蔽装置。
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